宮藤「IS…ですか?」(232)
甘
芳佳「ここがIS学園……魔力無くした私なんかが来てもいいのかなぁ」
芳佳「でも、また皆を守れる力が手に入るなら」
コンコン
芳佳「失礼しまーす、宮藤芳佳です」
千冬「あぁ、転入生か、話は聞いて…………凄い格好だな」
芳佳「はい?」
芳佳「普通だと思いますけど……?」
千冬「郷に入れば何とやらだ、制服に着替えてくるように」
芳佳「は、はい」
芳佳(なんだか坂本さんみたいな人だなぁ)
千冬(どうも抜けた子どもだな……あの501の肝入りだったとは思えん)
千冬「着替えたら皆に紹介しよう、クラスメイトは皆女の子だから仲良く……」
芳佳「どうしました?」
千冬「一人どうでもいいのがいるが、気にしないように」
更衣室
芳佳「それにしても広い学校だなぁ、迷子になっちゃいそう」
芳佳「学校かぁ……皆今頃何してるのかな」
芳佳「お母さん、みっちゃん、お祖母ちゃん……リーネちゃん」
芳佳「……」ブンブン
芳佳「頑張ってインフィニット何とかを使えるようにならないと!」
?「ちょっと」
芳佳「は、はい!?」
?「そんなところに突っ立っていては邪魔でしてよ」
芳佳「す、すいません!すぐ退きます!」
?「全く……」
芳佳(ペリーヌさんみたいな人……おっぱいが全然違うけど)
芳佳「……」ジー
?「何ですの?私の顔に何か?」
芳佳「あっ!い、いや、綺麗な人だなって!」
芳佳(おっぱい)
?「あ、あらそう?」フフン
?「って、あなたまさか私の事をご存知無いの?」
芳佳「すいません、今日転校してきたばかりで」
?「あぁなるほど、通りでそんな珍妙な服装を」
芳佳(扶桑のボディスーツってそんなに変かなぁ?この人だって似たような感じなのに)
セシリア「私はセシリア・オルコット、以後お見知りおきを。まぁ本来ならこの学園に来る以上は知っていて当然ですけど」
芳佳「私は宮藤芳佳です!よろしくお願いします!」
セシリア(うっ……え、笑顔が眩しいですわ)
芳佳「お待たせしましたー!」
千冬「なんだ、セシリアも一緒だったのか」
セシリア「えぇ更衣室で」
千冬「丁度良い、宮藤は転入したばかりで右も左も解らんだろうからな、色々教えてやってくれ」
芳佳「お願いします」
セシリア「ま、まぁ構いませんわ」
芳佳「えへへー」
セシリア(子どもですわね……)
千冬「じゃあ、入るぞ」
ガラッ
千冬「今日は転入生を紹介する、皆仲良くするように」
一夏(男だと良いなぁ……無いか)
千冬「入れ」
芳佳「はい」スタスタ
一夏(やっぱり女の子か……)
芳佳「扶桑皇国から来ました、宮藤芳佳です!よろしくお願いします!」
カワイイー!チッチャイー!マメタヌキー!フソウッテドコー?
千冬「では宮藤の席は……そこでいいか、一夏の隣だ」
芳佳「どうもー」
一夏「おう、よろしくな」
一夏(いや待てよ、シャルの逆パターンで女装した男かもしれん)
昼休み
芳佳「べ、勉強がさっぱり解らないよリーネちゃん……」
芳佳「機械なんてさっぱりだよぉ、シャーリーさんじゃないんだから」
芳佳「はぁ、501だったらミーナさんが優しく教えてくれたのにな」
芳佳「それとも坂本さんに馬鹿者って叱られるかな、えへへ……」
芳佳「…………皆に会いたいなぁ」
グー
芳佳「あ、お弁当……初日だから作る暇無かったんだ」
芳佳「お昼どうしよ」
一夏「お、なんだ宮藤、飯無いのか?」
支援
芳佳「えっ、あ、はい」
一夏「俺の分やろうか?もしくは食堂にでも行くか?」
芳佳「えっ、えっ」
セシリア「ちょっと一夏さん!宮藤さんのお世話は私に任されていますのよ!」
一夏「そうなのか?んじゃ任せたよセシリア」
セシリア「は、はい」モジモジ
芳佳「?」
セシリア(危ない、危ない、宮藤さんも一夏さんの手込めにされるところでしたわ)
芳佳「あ、あのー」
セシリア「失礼、昼食でしたわね。せっかくですから今日は特別な場所に行きましょう」
芳佳「特別?」
>>41
ストパンにもISにもいらない子なんているわけないだろ
>>42
二組「」
料理部室
セシリア「連れてきましたわよ」ガラッ
シャル「あっ!座って座って!」
芳佳「うわぁ……凄い豪華な料理……」
シャル「宮藤さんの歓迎会だからね、腕によりをかけたんだよ」
芳佳「あ、ありがとうございます!」
シャル「僕はシャルロット・デュノア。シャルで良いよ」
芳佳「はい!」
芳佳(おっぱい)
箒「私は」
シャル「さっ、冷めない内に召し上がれ」
芳佳「いただきまーす!」
箒「篠ノ之箒……」
セシリア「プークスクス」
箒「何がおかしい?」
セシリア「いいえ別に。何でもありませんわ」
箒「……決着をつけてやろうか?」
セシリア「食事の場ではしたいですわよ、篠ノ之さん」
芳佳「美味しーい!」
シャル「ふふっ、良かった」
芳佳「人に作ってもらうの、結構久しぶりかも」
シャル「そうなの?」
芳佳「前にいたところだと、大体私とリーネちゃ……友達で炊事してたので」
シャル「そうなんだ、遠慮しないでいっぱい食べてね」
芳佳「はい!」
箒「不味い物しか作れないくせに偉そうに……」
セシリア「言いましたわね……」
一夏「というわけで、宮藤が男という可能性も捨てがたいと思うんだ」
ラウラ「成程、解らん」
午後
千冬「ではISの基礎訓練を行う、といっても大半はまだ基礎体力の強化だ」
千冬「専用機持ち同士の模擬戦は認めるが、ほどほどにな」
一夏「よっしゃ、セシリア頼む」
セシリア「軽ーく揉んで差し上げますわ」
芳佳(よーし、伊達にネウロイと戦ってきたわけじゃないもん。体力ならちょっとくらいは)
シャル「芳佳ちゃん、一緒に柔軟体操しよっか」
芳佳「うん!ありがとうシャルちゃん!」
シャル(シャ、シャルちゃんって、なんかくすぐったいな)
シャル「いくよー」グイッ
芳佳「んっ!?」
シャル「痛かった?」
芳佳「だ、大丈夫、平気だよ」
シャル「じゃあもう少し」グイグイ
芳佳(背中に立派なものの感触が……)
シャル「大丈夫?」
芳佳「全然平気、もっと押し付けて良いよ!」
シャル「へ?」
箒「あんなにニヤニヤしながら柔軟体操する奴は初めて見たな」
ラウラ「シャルロットは私が守る」
一夏「はっ!」
セシリア「甘いですわよ一夏さん!」
一夏「ちっ!」
千冬「あいつはどうもギリギリまで本気が出せんな」
芳佳「……」
箒「どうした?」
芳佳「あ、いえ、何でもないです」
芳佳(私もまた飛べるかなぁ……)
一夏「このっ……たたっ斬ってやる!」
芳佳「烈風斬!?」
セシリア「はい残念、エネルギー切れですわ」
一夏「んなっ!?」
千冬「馬鹿者!何も考えずに突っ込んでどうする!」ガミガミ
芳佳「ご、ごめんなさい坂本さぁん!」
千冬「ん?」
更衣室
箒「急に叫びだしたと思ったら……」
芳佳「ご、ごめんなさい、つい」
箒「その坂本という教官によっぽどしごかれたんだな」
芳佳「あはは……で、でも坂本さんは凄い人なんです!今でも私の目標なんです!」
箒「……あぁ、そういうのも解らなくもない」
芳佳「?」
セシリア「ふぅ、勝利の汗は心地良いですわね」タユンタユン
箒「さっさと流してこい」ブルン
芳佳「わぁ……」
シャル「まぁまぁ二人とも」ポヨンポヨン
芳佳「おぉ……」
ラウラ「やれやれ」
芳佳「……」
セシリア「そう言えば宮藤さんの部屋はどうなってますの?」
芳佳「へっ?」
箒「この学園は寮生活が基本だぞ、知らなかったのか?」
芳佳「ええ!?どうしよう、私、何の手続きも……」
箒「部屋が決まるまでなら私と一夏の部屋にでも泊まるか?」
セシリア「だ、ダメですわよ篠ノ之さん!」
箒「何故だ?事情が事情なんだ、少しくらい融通してもらえるだろう」
セシリア「一夏さんに近付けさせてもよろしいのですか?」ヒソヒソ
箒「あいつも獣じゃないんだ、それにいざとなったら私が両手足粉砕してでも止めてやる」ヒソヒソ
一夏と箒の部屋
箒「夕食まではゆっくりするといい、何かあれば携帯にかけてくれ」
芳佳「はい」
芳佳(使い方が全く解らない……)
箒「私は剣道場に行ってくる、一夏……織斑が帰ってきたら来るように伝えてくれ」
芳佳「わかりました」
箒「ではな」ウィーン
芳佳「……ふぅっ」ドサッ
芳佳「色々疲れたなぁ」ウトウト
芳佳「あ、そうだ、お母さんとリーネちゃんにお手紙書かなきゃ……でもちょっと一休み……」スヤスヤ
ウィーン
一夏「いてて、セシリアの奴、本気でやりやがって……お?」
芳佳「……」クークー
一夏「なんで宮藤がここに?」
芳佳「……」スヤスヤ
一夏「……」
芳佳「……」グッスリ
一夏「可愛い顔してんな」
芳佳「……zzz」
一夏「こんな可愛い顔した奴は美少年に違いない!」
一夏「俺はこんな環境で男友達に飢えてんだよ!オラッ、証拠を見せやがれ!」
芳佳「ふえっ?」
~~~
バルクホルン「宮藤……?」
エーリカ「宮藤は扶桑に帰ったでしょ、幻覚でも見たの?」
バルクホルン「いや、今確かに宮藤の危機を感じた」
エーリカ(まーた始まった)
バルクホルン「あいつは魔力を無くしてしまったんだ、ネウロイはおろか、そこらの暴漢にさえ負けるんだぞ」
エーリカ「扶桑平和だしー、宮藤だって意外に根性あるから大丈夫だよ」
エーリカ「それに今はミーナの紹介で何とか学園にいるらしいじゃん、女子校みたいなとこらしいし、暴漢なんていないよ」
バルクホルン「そ、そうだったな……くそっ!私が側にいれば守ってやれるに!」
エーリカ「トゥルーデはまずクリスと自分を守りなよ、他の事はそれからだよ」
バルクホルン「あ、あぁ、そうだな」
エーリカ(正直宮藤を狙う暴漢ってトゥルーデだろ)
~~~
一夏「暴れんなよ、暴れんな……」
芳佳「い、いや……」
一夏「ちょっと、ちょっとだけ確かめさせてくれたらいいから!」
芳佳「な、何をですか?」
一夏「お前が男かどうかだよ!」
芳佳「はい!?」
一夏「俺はなぁ!!男同士で熱い風呂に入って熱いボーイズトークして熱い友情を交わしたいんだよ!!」
芳佳「この人おかしい……わ、私女です!」
一夏「見ないで信じられるか!」
芳佳「そ、そうだ、携帯電話……ダメだ使い方が」
一夏「隙あり!」
芳佳「あっ!」
プニッ
芳佳「あ、あ……」
一夏「この感触……女かよぉ!!」
芳佳「言ったじゃないですか!」
一夏「ちくしょう!期待させやがってちくしょう!またか!また女か!」
一夏「ハーレムハーレムって気安く言いやがって!もういい!」ウィーン
芳佳「な、何だったの……?」
芳佳「…………」
芳佳「お、男の人に胸触られた……」ヒック
~~~
リーネ「芳佳ちゃん!?」ジャキッ
ペリーヌ「リーネさん!?急に銃を向けないでくださいまし!!」
リーネ「あ、ごめんなさい……」
ペリーヌ「全く……あちらは扶桑ですわね、宮藤さんが懐かしくて?」
リーネ「いえ、なんだか撃たなきゃいけない気がして」
ペリーヌ「物騒な……」
~~~
サーニャ「芳佳ちゃん!?」
エイラ「ウェ!?」
~~~
ルッキーニ「芳佳!?」
シャーリー「ん?どうした?」
グー
芳佳「泣いたらお腹空いた……」
芳佳「確か食堂があるんだよね、行ってみよう」
ウィーン
芳佳「と言っても道がわかんない」キョロキョロ
?「あー!」
芳佳「えっ」ビクッ
?「あんたなんで一夏の部屋から出てきたのよ!?」
芳佳「い、いや、私は篠ノ之さんのご好意で」
?「え、あ、なんだ、あいつの友達?」
芳佳「は、はい、かくかくしかじか」
鈴「ふーん、私は凰鈴音、二組のトップエースなんだから」
芳佳「はぁ」
芳佳(この学校って自信満々な人が多いなぁ)
鈴「あんた一夏がどこ行ったか知らない?」
芳佳「さ、さぁ」
鈴「あっそ。多分剣道場かしら」
芳佳「あの、お願いがあるんですけど」
鈴「ん?」
芳佳「食堂まで案内してもらえませんか?道がわからなくて困ってるんです」
鈴「うーん、まぁ暇だしいいけど、あんたには親近感湧くし」
芳佳「ありがとうございます!……親近感?」
鈴「……」ペタペタ
芳佳「あぁ……はい……」
鈴「へぇ、あんたも結構大変なんだね」
芳佳「えぇ、魔力を失ったのは後悔してないんですけど」
芳佳「もしも私にまだ、誰かを守れる力があるのなら、私はまた飛びたいんです」
鈴「ふーん、まぁ頑張りなよ」
芳佳「はい!」
鈴「一つ忠告しておくけど、ここではあんたが前にいたところと違って、仲間同士でも競争しなきゃいけないのよ」
鈴「守りたいってのも結構だけど、まずは専用機貰えるくらいに強くなりなさい」
芳佳「はい!」
鈴(悪い奴じゃなさそうね)
シャル「あれっ?芳佳ちゃん?」
~~~
芳佳「い、良いの?夕飯までお世話になって」
シャル「いいよいいよ、気にしないで」
芳佳「料理部かぁ……楽しそうだね」
シャル「なんだったら入部する?芳佳ちゃんなら大歓迎だよ!」
芳佳「部活かぁ、うん!入る!」
芳佳「で、料理部って納豆作って良いの!?」
シャル「な、納豆?」
~~~
芳佳(お母さん、リーネちゃんへ)
芳佳(IS学園に来て1日目です、でもいきなり友達がいっぱい出来ました)
芳佳(皆ちょっと変わってるけど良い人ばかりです)
芳佳(ペリーヌさんや坂本さんに似てる人もいて、少し501を思い出しました)
芳佳(そうそう、そのペリーヌさんに似ているセシリアさんって人が部屋に泊めてくれました)
芳佳(最初に泊まるはずだった箒さんの部屋には男の人がいて……危ないです)
芳佳(他にも料理部に入ったり色々ありました)
芳佳(この学園でまた、皆を守れる力を得れるように頑張ります)
芳佳「……っと」
セシリア「……」スヤスヤ
芳佳「ふぁ……私も寝よう、お休みなさい……」
芳佳「……zzz」ムニュムニュ
セシリア「あんっ……一夏さんたら……」スヤスヤ
我輩寝るナリよキテレツ
起きてあったら続けるけど、どうせ乗っ取りだし不評だし落としても構わないナリよ
ラウラ「なんで、ミヤフジのほうが能力が高いのに候補生でもないモップがいいISに乗ってるんだ?」
シャル「身内(笑)」
モップさん今は適正Sになって世界最強クラスと肩並べてるけどな
>>161
でも一番強いの生徒会長なんだろ?
モップって何なんだよ……
残ってんのかよぉ!(驚愕)
明太子パスタ食べてるからちょっと待ってね
>>168
ん?学園最強(会場大笑い)がなんだって?
>>170
え、箒さん学園生じゃなくなったの……?
>>169
明太子パスタ美味しいよね、俺も朝食で作った。
④
教室
芳佳「おはようございまーす」ガラッ
一夏「よう」
芳佳「!」ビクッ
一夏「昨日は悪かったな、どうかしてた」
芳佳「……」
一夏「お詫びに何か奢るからさ、勘弁してくれよ」
芳佳「別に……気にしてませんけど」
一夏「でも分かってくれよ、こんな女しかいない学園で男一人だぜ?」
一夏「そりゃ男友達が欲しくもなるっての」
芳佳「うーん、分からなくもないですけど」
一夏「あ!別にホモってわけじゃないからな、そこはハッキリしておくぞ」
箒(何をくっちゃっべっているんだ)イライラ
きたか
まずうちさぁ…
保守
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません