貞子 ズズズズ
男「……」
貞子「……」
貞子 スス-
男「まぁ待ちたまえよ」ガシッ
貞子「ひいっ!?は、離して下さい!っていうかなんで触れるんですか!?」
男「昔から霊感強いんだ」
貞子「あ、そうなんだー」
男「ほら折角来たんだしお茶でも出すよ」
貞子「わかりましたから手離してもらえます?」
男「うん」
貞子 バッ
ガキン!!
貞子「!?」
貞子「あ、あれ!?テレビが!?」
男「残念、それは一方通行だ」ニヤリ
貞子「なっ」
男「陰陽術に従い鬼門かつ封魔の象徴に仕立て上げたのだよ……」
貞子「そんな!」
男「即ち!君があの井戸に戻ることは叶わんのだよ」
貞子「わ、私を捕まえてどうするつもりですか!?」キッ
男「ふふ、その強気な顔もいつまで耐えられるかな……」
貞子 じわっ
男「!?」
貞子「ぅ…ふぇっ…」
男「えっ、ちょ待ってそういうのは」
貞子「うぇぇぇぇん」
男「このパターンは想定外だ!!!」
男「ちょっと落ち着いて、はい深呼吸」
貞子「うっ、ひっく」スーハースーハー
男「ほら麦茶飲んで」
貞子「うっく…」ゴクゴク
男「少しは落ち着いたようだな」
貞子「はい…」ぐすっ
男「このタオルで顔を拭きなさい」
貞子「す、すいませ」ぐずぐず
男「あーもう良いから、な?こっちが原因みたいだし」
貞子「そ、それもそうですよ!一瞬優しい人とか思った私どうかしてた!!」
男「一人で何を興奮しているんだ?今は夜だぞお隣さんにも迷惑になる」
貞子「ご、ごめんなさい」
男「まぁいいだろう。でなんで泣き出したのかな」
貞子「あなたが監禁まがいのことするからですよっ」
男「おいおい監禁とは失礼な、もっと他に言い方があるだろう」
貞子「ありません!これを監禁と言わずして何を監禁と言うんですか!?」
男「外出れるよ?全然開放してるよ?」
貞子「結界……」
男「うん?」
貞子「結界敷いてるでしょう」
男「あー分かっちゃう?」
貞子「やっぱり敷いてるんですね?」
男「かま掛けか……まんまとハメられた。まぁ俺は今から貞子ちゃんをハメちゃうんですけどねフヒヒ」
貞子「や、やだっ!」ぐすっ
男「冗談だから泣きそうな顔するなよ……」
貞子「だって冗談に聞こえません」
男「まぁそのつもりだったからな」ボソッ
貞子「え?」
男「なんでもないよ、とりあえず今後について話しあおうじゃないか」
貞子「話しあうも何も、帰らせて下さい」
男「どこに?」
貞子「どこって井戸の中ですよ!」
男「あーそれ無理」
貞子「無理ってどういう」
男「いや、再生してたVHSのデッキがホラ」
デッキ ブシュー
VHS デローン
貞子「 」
男「ね?」
貞子「ね?じゃないですよなんで黒煙吹いてるんですか!しかもテープも伸びきってデロンデロンじゃないですか!」
男「知らないよー勝手に壊れたんだよホントに」
貞子「嘘ですね」
男「いやこれはマジ」
貞子「……ホントですか?」
男「ちょっと嘘」
貞子「なんですかちょっと嘘って!!!」
男「デッキが壊れたのは本当、慌ててテープ引き抜いたら引っかかって伸びちゃった」
貞子「なんてことを……」
男「ごめんね?」
貞子「……しません」
男「ん?」
貞子「許しません!!呪ってやります!」
男「ほう……この私に呪力で挑むというのかね?いいだろう、存分に構ってやろうではないか。気の済むまでかかってくるが良い」ズオオオオオ
貞子「な、なに?なんなのこの力は!?」
男「ふっ、貞子よ。君を誘い出し手篭めにすると誓った時から修練を積み続けた私に今の君では勝てんよ……」
貞子「なっ、なっ」
男「こう言っては忍びないが君如きに遅れを取る程の力ではないとだけ言っておこうか。まぁその様子では分かっているようだが」ニヤリ
貞子「何よそれーっ!」ぐすっ
男「ちょっとだからそれは」
貞子「私だって頑張ってるのに!頑張ってるのになんで、なんでぇ、ううぅぅぅぅ」
キー打ちにくい爪切ってくる
男「すぐそうやって!!!」
貞子「!?」
男「なんでもかんでも泣いたら許されると思ってるのか!?いくら可愛い女でも泣き落としが通用しねぇ時ってのはあるんだよ!!」
男「いつもはそうやって誤魔化して乗り切ってたかもしれねぇ、でもそんな甘ったれた根性じゃどうしようもねぇ時ってのが人生にはあるんだよ!!」
男「少し、ほんの少しでいい、勇気を出せ!なんとかならないかもしれない、でもやらないで後悔するくらいならやって後悔してみろよ!!!!!」
貞子「うっうああああああ!!!」ダッ
男「そうだ……それでこそお前だぁぁぁ!!」
貞子「せやぁぁぁっ」
男「はい確保ー」パシンッ
貞子「へ?」
五芒星 ヴォンヴォンヴォン
男「無様にも空中で固定された気分はいかがかね貞子君」
貞子「騙した!?この人最低だよ!人の風上にも置けないよ!!」
男「煽られて調子に乗ったお前が悪い」
貞子「この人でなし!」
男「ははは人外に人外だと言われたよ、これは傑作だ」
貞子「笑えないよバカぁ!」
男「はーあ、冗談はさておき」スッ
貞子「ひぅ」ビクッ
男「どうしようかねこのメスを」
貞子「やっ、首さわっちゃやだぁ」
男「首筋が弱点か……」サワサワ
貞子「くぅっ、はふっ…やめ…ひあぁ」
男「……」ツツー
男「おっと不覚にも興奮してしまったようだ……紳士たるもの鼻血を垂らすなどあってはならん」サワサワ
貞子「だったら、はうっ、さわるのやめっ、てぇ」
男「なんだって?」サワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワサワ
貞子「も、もうだめっ、にゃんかきちゃ、ゆるひ、ふぁぁぁ」
男「では契約しようではないか」
貞子「ふぇ?」
男「俺はサワサワを止める。代償にお前は俺の使い魔となれ!」ババーン
貞子「つ、使い魔ぁ!?」
男「何か文句でも」サワサワサワサワ
貞子「わかっら!だからやめてぇ!」
男「では契約成立だ!」バシン!
五芒星 ピッカァァァァァァ
貞子「きゃぁぁぁぁぁっ!?」
男「うおーまぶしいなこれ」
五芒星 フッ
貞子「あうっ」ドサッ
男「これで貞子は完全に掌握した……フハ、フハハハハハハ!!!!!」
貞子「なんでこんなことに……」
男「忘れもせん、まだ我輩が中学2年の頃だ……」
男「おかずを探そうとネットを徘徊していた時、踏んでしまったブラクラで君の拡大画像を見てしまった……そうあの時以来俺は君にっ、一目惚れしてしまったのだよ!!!!」ドヤァ
貞子「……え」
男「以来数少なかった友人も失った、それもそうだ画面の向こうに居る存在に恋をしたなどと言っていたのだから……」
貞子「微妙に語弊があるのでその言い方はちょっと」
男「だが俺はめげなかった!なんとしても会うんだ、その一心で画面の中へ突入する方法を模索した」
男「しかしどうあってもそれは叶わなかった。途方に暮れたその時、脳裏を逆転の発想が過ぎった」
貞子「はぁ」
男「入れぬのならこちらに来てもらえばいいのだと」
男「以降古文書を読み漁り失敗を繰り返し修練を積み、今、この時に至る訳だ」
貞子「……」
男「分かったかね」
貞子「何がですか?とりあえずあなたが気持ち悪いってことはよく分かりましたけど」
男「違う!どうしてこうなったと言うから経緯を説明していたんだろうが」
貞子「えっそういうことだったんですか?てっきり自分語り始めちゃっただけかと……」
男「全く……仕方がないもう一度最初から」
貞子「あ、それはもういいです」
男「まぁいい、ともかく君は使い魔!我輩の支配下だ!!」
貞子「使い魔って具体的に何するんですかね?」
男「そ、そうだな……主人の身の回りの世話、とか?」
貞子「家事ですか?その位なら出来るかなぁ」
男「いや、それはいいとりあえずそこの布団でだな」
貞子「とりあえず食器片付けますね」
男「あ、あぁすまない」
貞子「ってうわぁ台所汚い!全然片付けてないし……食器もそのまま、カップ麺の容器だらけじゃないですか」
男「う、うむ」
貞子「洗っておきますからそこでテレビでも見てて下さい全くもう」カチャカチャ
男「すまんな……」
貞子「あのーゴミ箱はどちらに?」
男「どこだったかな」
貞子「ちゃんとゴミ箱の位置ぐらい把握してて下さい!汚すぎです。不衛生です。あ、あった、って可燃ゴミと不燃ゴミ分別されてないじゃないですか!あなた何してたんですか今まで!?」
男「そういうの曖昧に生きてましたごめんなさい」
男「どうしてこうなった……」
部屋 キラーン
貞子「やっと片付きましたね。あーもうこんなゴミ出ちゃった……次の回収日だけで出せるかなぁ」
男「わからん……ッ!」
貞子「それも分からないんですか?マンションならゴミ置き場に掲示してあるはずですよ確認してないんですか?」
男「そっちではない!なぜ部屋がピカピカになっていつの間にこんな深夜なのだ!!」
貞子「何が問題なんです?綺麗になって気持ちもいいし健康で文化的な最低限度の生活に近づいたじゃないですか」
男「本来なら今頃にゃんにゃんタイムのハズだったというのに……!って貞子よ貴様、俺の今までの生活が憲法の法規以下の生活水準だと言いたいのか」
貞子「私から言わせればなんであなたが今そんなにピンピンしてるのかが不思議です」
男「ぬぅ……言わせておけばずけずけと……封じてやろうか」
貞子「あれ?いいんですか?」
男「なに?」
貞子「さっき掃除ついでにそれっぽい本をパラパラっと読んだ感じだと、『主従契約を結ぶということは契約主の魂をもって対象を封印することと同義であり、契約が無効にならなければその他の方法をもって封ずることは出来ない』って書いてありましたけど」ニヤニヤ
男「なん……だと……」
貞子「そういう訳ですからぁーそういう脅しは全然無意味って感じで?逆に自分の無知を晒しちゃうから止めたほうがいいと思いますよぉ」クスクス
それは聞き捨てならない
男「ぐぬぬ」
貞子 プークスクス
男「もういい!俺は寝る!!」
貞子「お風呂沸かしておきましたから入ってからの方が良く眠れますよ」
男「……あぁ」バタン
貞子「ふふっ、さーて私もお風呂準備しよーっと」
~浴室~
男「まったく……長年の計画がこんなイレギュラーで破綻するなど……」ゴシゴシ
貞子『失礼しまーす』コンコン
男「あぁなんだ?っておいぃぃ!?」
貞子「はい?」
男「はい?じゃない何を堂々と入ろうとしているんだ俺はまだ上がっていない!」
貞子「見れば分かります」
男「言い方が悪かったようだ、俺が上がるまで外で待っていろ」
貞子「別にタオル巻いてますし大丈夫ですよー。それとも恥ずかしいんですか?」
貞子って胸控えめだっけ?
お前らの希望でもいいけど
男「なんだと?」ピクリ
貞子「いや、もしかしてこういうのに慣れてないのかなーなんて。童貞(苦笑)でもあるまいし、まぁありえないですよねそんなこと(笑)」
男「当たり前だ!我輩が貴様如き、否、今更たかが女体如きで狼狽えるなど笑止千万!!」
貞子「じゃ失礼しまーす」
男「くぁwせdrftgyふじこlp」
貞子「どうかしました?」
男「なんでもないぞ」
男(屈むな胸元が危ういだろうが!!!)
貞子「まぁいいですけど。頭洗いますよー」
男「う、む。任せた」
貞子「やっぱり男の人は髪の毛硬いんですねぇ」ワシャワシャ
男(無乳のクセにタオルが緩いんだよバカが……)
貞子「……今何か失礼な事考えませんでした?」
男「な、なにも!?」
貞子「ならいいですけど」ワシャワシャ
男「まだ終わらんのか」
貞子「そんなに早く終わりませんよーちゃんと頭皮まで洗わないと」
男「細かいやつだな、そもそも風呂なんぞ2,3日に一度で十分だろう」
貞子「なに言ってるんですかちゃんと毎日洗わないと臭いますよ」
男「自分で気づかなければそれで構わん」
貞子「臭い人は迷惑です」
男「まるで臭い人間はそれだけで悪だとでもいうような言い方だな」
貞子「悪ですね」
男「oh...」
貞子「満員電車で身動き取れない時に隣のおじさんとかが強烈な臭いの人だったりするとどんな気分か分かります?」
男「さ、さぁな」
貞子「殺意です」
男「 」
貞子「ましてや痴漢だったりしたときなんてホントにもう……臭くない痴漢と臭い痴漢だったら呪殺にも違いが出ますね、どっちにしろ死にますけど」
男「お前電車乗ったことあるのか?」
貞子「生前の話ですよ」
男「あぁなるほど」
貞子「あ、そっか今だったら痴漢に合ってもホントに呪い殺せるんだ。うふふ」
男「気持ちは分かるがそれはやめろ」
貞子「冗談ですよぅ」
男「洒落になっとらんぞ……」
貞子「はい、流しますよー」ジャー
男「ありがとな」
貞子「いえいえ、次は体ですね」
男「おう、ってはぁ!?」
貞子「はい?」
男「はい?っておま」
貞子「……恥ずかしいんですか」
男「くっ」
貞子「ならやめますけどぉーそんなへたれな人だと思わなかったなぁー」
男「いいだろう存分に洗うがいい隅々までな!!!」
貞子「え、あ、はい」
貞子「じゃ背中流しますね」ゴシゴシ
男(ここまで来たら開き直ってやるわ!!)
貞子「……やっぱり大きいですね」
男「何が!?」
貞子「背中」
男「あ、あぁ背中な、そう背中」
貞子「他の人の背中流したの初めてだし、やっぱり私とは違うんですねぇ」
男「初めて、だと?」
貞子「え?あ、いやそれはあの」
男「ほう…ほうほうほう…」
貞子「あー言葉のあやというか……」
男「つまりお前は過去にこういった経験がない、と。男と風呂を共にしたことがないと、そういうわけだ」
貞子「え、えーっと」
男「貴様も所詮は初女ということだな!!ざまぁ無いわ、フハハハ!!」
貞子「な、なんて事言うんですかー!このクズ童貞!!!」
男「言うに事欠いてクズ童貞とは何事だ阿呆!!」
貞子「デリカシーの無い童貞なんて童貞以下です!!クズ童貞です!!!」
男「言わせておけばっ!成敗してくれるわ!!」
貞子「のぞむところです!!!」
男、貞子「「はぁ……」」
男「こんなところで何を熱くなっているんだ俺達は」
貞子「低次元の争い過ぎて悲しくなってきた……」
男「もういい、後は自分で洗う」
貞子「え?は、はい」
男「そうだ、ちょっと後ろ向け」
貞子「はい?」
男 ゴシゴシ
貞子「痛っ、ってちょっと何してるんですか!?」
男「あぁすまん加減が分からなかった。こんなもんか?」ゴシゴシ
貞子「そうじゃなくてなんで私が洗われてるんですか!」
男「いや、さっき流してもらった礼を兼ねてな。中々心地良かったぞ」
貞子「……そういう事今言うのは卑怯ですよ」
男「なに?ほらタオル外せ背中側だけでいいから。洗えん」
貞子「うう」
男「うむ、それで十分だ。疚しいことをする訳じゃないから安心しろ。万が一手が滑ったら呪いでもなんでもかけるがいい」
貞子「ご近所さんに広めます」
男「恐ろしい報復を考えるな……」ゴシゴシ
貞子「うーなんでこんな事に」
男「なんだまだ強かったか」
貞子「そうじゃなくて……もういいや、いえ、それで丁度いいです」
男「ならいいが。にしても細いなお前は。もう少し肉食ったらどうだ?華奢なのはいいが……」
貞子「褒めてるのか貶してるのかハッキリして下さい」
男「肌も白いし……少しは外に出ておけ」
貞子「井戸から出られないんですっ」
男「あぁそうか強制引きこもりだったなすまん」
貞子「だからもう少しデリカシーってものを……言っても無駄でしょうけど」
男「別に馬鹿にした訳ではないぞ。肌も綺麗だし髪も傷んでないしな。中々見れるものでもあるまい」
貞子「意味分かって言ってるんですかねこの人……ひゃわっ!?」
男「っとと、すまん、首はダメだったな」
貞子「も、もう良いですあとは自分でやります」
男「ん、そうか」
貞子「早く湯船入っちゃって下さい」
男「じゃ入るとしよう」ザプーン
貞子「まったくもう……無意識に言うからこっちだけ変に意識しちゃって馬鹿みたい」ブツブツ
男「大変だな、それ」
貞子「へ?」
男「髪だ。洗うだけでそんなに手間が掛かるとは」
貞子「あーそうですね。やっぱり毛先まで洗うと時間もかかるし……」
男「切らないのか」
貞子「数少ない私のアイデンテティですし」
男「横文字は苦手なら使わなければいいと思うが」
貞子「ちょっと噛んだだけです!」
男「まぁ確かに切らない方がいいかもしれん」
貞子「はい。誰だか分からなくなっちゃいますよ」
男「勿体無いしな」
貞子「真顔でそういう事いうのやめませんか」
男「褒めたつもりなんだが」
貞子「なんていうか一方的にドキッとさせられて振り回されるのが不服っていうか……」
男「よく分からん」
貞子「はぁ、なんでもないですそういう人なんですよねあなたは」
男「何が言いたいのかさっぱりだが我輩は我輩だ!フハハハ」
貞子「それでいいですあなたらしくて」
男「何故か褒められた気分がしない……さてそろそろ上がるかな」
貞子「あ」
男「なんだ?」
貞子「あぁいえなんでも」
男「洗ってくれてありがとな」バタン
貞子「湯船入ろ……」チャプン
貞子「はぁ……」
貞子「なんでこんな気持ちにさせられるんだろ……」
貞子「勝手に引き摺り出されて強引に契約までさせられて、初恋なのだとか意味分かんないこと言ってるし……」
貞子「あげくあんな素面で恥ずかしいことをずけずけ、と……」
貞子「も、もしかしてあの人中学生から進化してないんじゃ」
貞子「だとしたら妙に初心っぽいところとかバカっぽい下ネタとかそういうのも……」
男「さて風呂上りの牛乳でも」
貞子「う……」
男「もう上がったのか。って顔色が悪いぞどうした?」
貞子「いえなんでも……あまり考えたくない真実に気がついて落ち込んでるだけですから……」
男「そうか」
貞子「ひゃ!?」パサ
男「落ち込んでる訳は俺に解決出来るか分からんが、湯上りにそんなワンピースじゃ冷える。羽織っておけ」
貞子「でもあなたの分は」
男「真冬にタンクトップでも風邪すら引かぬわ。夏のすこし気温が低い程度の夜で体調は崩れん」
貞子「そう、ですか」
男「素直にありがたく受け取っておくがいい!」
貞子「はい……あぁこんな事でまた喜ぶ単純な自分が憎い……」
貞子「はぁ……」
男「なんだ?」
貞子「はい?」
男「いや何やらこっちを見ていたようだからな」
貞子「!?あ、えっとそれは」
男「なんだお前も飲みたいのか」
貞子「あ、あぁそうですお風呂上りだし牛乳飲みたいなーなんて」
男「うーむ残念だがこのコップ一杯分しか残っていない……残りはお前が捨ててしまったからな」
貞子「当たり前です!一年半も前の牛乳パックなんてどうなってるか考えたくもないです」
男「まぁいい、飲みかけでよければ飲め」
貞子「へ!?」
男「いや嫌ならいいんだが」
貞子「頂きます!」
男「お、おう」
貞子(勢いで言ってしまったものの……か、間接キッス……恥ずかしい)
眠気がヤバイ、どうやら憑かれているらしい
衝動で書いてるから破綻しててごめんぷー
エルプサイコングルゥ
男「おい、大丈夫か」
貞子「はい!?」
男「手、震えてるぞ……」
貞子(き、緊張のあまり身体が)
貞子「いえひゃんでもないでつ」
男「カミカミじゃないか」
貞子(怪しまれる前に飲まなきゃ!)
貞子「んくっ、うくっ」ゴクゴク
貞子「ぷはーっ」トンッ
貞子「ご馳走様でした」
男「いい飲みっぷりだったな……」
貞子「そうですね色々葛藤してたんですけど思い切れたら後はもう勢いでガーッて感じで」
男「そ、そうか」
男「この時間だ、そろそろ寝たらどうだ」
貞子「ええ……男さんはまだ寝ないんですか?」
男「いや、まぁ少し飲んでから寝ようかと思ってな」
貞子「あ、じゃあお付き合いしますよ」
男「そうか?じゃあ軽く飲むか」
貞子「はい」
男「いや待て、お前未成年だろ」
貞子「えーっと生前ならそうなりますね」
男「じゃあダメだな」
貞子「死者には法律も適用されませんよ」
男「うーむそうは言うがな」
貞子「だーいじょうぶですって」
男「まぁお前が言うなら構わんか……」
ぼくもがぞうほしいです
男「予想はしていたが……」
貞子「うー」デローン
男「全く、飲んだことも無いのに無理をするからだ」
貞子「むりしてないもーん、ひっく」
男「ベロベロで何を抜かすか」
貞子「まぁだよってないれすーよーだ」
男「面倒な酔い方だな!ほらさっさと布団に行け」
貞子「やだ。うごきたくなーい!はこんでー」
男「はぁ……よっと」
貞子「やったぁおひめさまだっこだーふふ」
男「幸せなやつだなお花畑が見えるぞ。ほら運んだぞ、寝ろ。こんなベロベロでは襲ってやろうという気にもならん」
貞子「いっしょにねよ?」
男「……はぁ?」
貞子「いっしょにねたいよぅ。だめ?」
男「ぐっ……クソッ、なんだこの破壊力は!ギャップ萌えというヤツか…っ!だがこの程度で揺らぐほど俺は軟弱ではない…!」
貞子「ねようよぉ」うるうる
男「そんな目で俺を見るな!ええいままよ」
貞子「わぁい」
男「お前が寝たら出るからな」
貞子「じゃあこうするー」ダキッ
男「小癪な真似を…!」
男(近い…近すぎる…もはや距離は実質ないに等しい、というか実際にゼロ!)
男(どうする?どうすれば脱出出来るというのだ…考えろっ!)
貞子「えへへ」ギュッ
男「余計な感触を与えるな考えがまとまらん!」
貞子「あったかーい」スリスリ
男(このままでは流れに押される…それはダメだあくまで元の貞子が目的なのだ!そもそもこんな純真無垢な顔を汚すのは紳士にあらず!)
男「なぁ貞子よ、お前は眠れるかもしれない。だが俺はこのままでは眠れないのだ」
貞子「なんで?」
男「男だからだ」
貞子「わけがわからないよ?」
男「ともかく眠れん。とりあえず離せ、側に居てやるから」
貞子「うーわかった」
男「はぁ……こんなタイミングで貞操の危機と戦うとはな」
貞子「ねーおとこぉ」
男「なんだ」
貞子「わたしのことすき?」
男「そうだな。一目惚れだったと言った気がしたが」
貞子「えへ、ならすきっていって?」
男「なんでだ……」
貞子「そしたらねるー」
男「あー、す、す」
男(なんでこんな思いをしなくてはいかんのだ!?)
男「……好きだ」
貞子「やったぁーわたしも……」スゥ
男「わたしも?」
貞子「すぅ…すぅ…」zzz
男「あぁ寝たのか……全く疲れる」
男「流石にソファーは狭いな。仕方がないが」
男「唯一の救いは記憶は飛んでいる事ぐらいか……あの深酔いでは何も覚えているまい」
男「寝よう……おやすみ」パチン
ぼくも限界だからこれから睡魔たんとちゅっちゅしてくる
携帯 ピピピピピp
男「ぬぅ……朝か」
男「奴を起こさねばならんな」
貞子「すぅ…すぅ…」
男「ふっ、俺が言えた事でもないが、よくそんな無防備な顔で寝られるな。まぁ井戸の中で一人過ごしていれば危機管理意識の欠如も頷けるが」
男「おい、起きろ使い魔」
貞子「んぅ……なんですか……」ボケー
男「その様子ではよく眠れたらしいな。二日酔いは大丈夫か?」
貞子「二日酔い……?えっと昨日はお風呂上がって、牛乳飲んで、それから……っ!」
男「うん?」
貞子「あ、ああああああああああああ!!!」
男「な、なんだ!?まさかお前昨日の事を……」
貞子「い、いえ!?恥ずかしい事べらべら言ってたとかとんでも無い事言わせたりとかそんなのなんにも覚えてないです!すっかり忘れちゃったなーあはははは」
男「ならいいが。思い出さないほうがお前の為でもあるし」
貞子「えぇそうですね……ほんと思い出したくなかったですよあ、でも好きって言質とったのは大きいかもいやでもやっぱりあれは恥ずかしすぎるようわぁ」ブツブツ
男「で二日酔いは無いのか」
貞子「大丈夫みたいですはい」
男「悪いが今日は仕事が入っている……留守番してもらおう」
貞子「えっ仕事してたんですか?」
男「お前は我輩をなんだと思っているんだ……今までどうやって生活していたと」
貞子「それもそうですね。なんかダメ人間て感じが強くて」
男「躊躇無く刺すな我輩の心のHPも無限ではない」
貞子「あれ、朝ごはんはもう食べたんですか?」
男「いらん」
貞子「駄目ですよちゃんと三食取らないと!」
男「用意が面倒くさい」
貞子「もういいですなんか作りますから待ってて下さい」
男「先に寝癖だけでも直してからの方がいいと思うぞ」
貞子「きゃー!?なんで先に言ってくれないんですか!もうこれだから!」
男「なぜ我輩が怒られるのだ……逆切れだぞ」
貞子「おまたせしました」
男「寝癖直すだけでこんな時間に」
貞子「だってここヘアウォーターも無いし櫛も無いし手櫛で直すしかなくて……」
男「独身の男の家にそんなものが常備されているなどと思うなよ」
貞子「今はありますよ、いつの時代を生きてるんですか?」
男「くっ、今のは二重で響く……」
貞子「あんまり残ってないですねぇ。賞味期限切れ捨てただけなんですけど……」ガチャ
男「多少過ぎてても死にはしないだろうが」
貞子「そういう問題じゃないです。あ、卵発見」
男「おいそれはカップ麺のトッピング用に」
貞子「カップ麺?そんなものをまだ食べるつもりだったんですか?栄養バランスを考えた食生活を送ろうという気はさらさら無いと?私にお湯を注がせる係でもさせるつもりだったんですか?」
男「すまん俺が悪かった」
貞子「はい。分かってもらえたならいいです」
男「さらばカップ麺達よ……当分会うことは叶わないようだ」
貞子「あとはー適当にブロッコリーと食パン……ソーセージもあった」ガサガサ
>>1
お前奇異太郎好きだろ
貞子「~♪」ジュー
男「まだか?」
貞子「もう出来ますよー。はい、お皿空けて下さい」
男「うむ」
貞子「はい、どうぞ」スッ
男「頂くとしよう」
貞子「頂きます、ですよ。感謝の意を込めないと」
男「……頂きます」
貞子「はい、めしあがれ」くすっ
男「我輩が主人じゃなかったのか?……顔がニヤついているぞ」
貞子「べ、別にニヤついてません!」
男「ふっ多少我輩の上に立った気分になって優越感に浸るとは、器が小さいやつめ」
貞子「そんなんじゃないですよ……ばか」
男「馬鹿とはなんだ」
貞子「もう、それはいーから食べて下さい!」
やだ>>309が面白すぎてヤバいどうしようかしら
貞子「味は大丈夫ですか?」カチャカチャ
男「まぁ、たまにはこんな食事も悪くはない……」カチャカチャ
貞子「美味しいor美味しくない」
男「十分うまいから安心しろ、こんなことを一々言わせるな察しろ」
貞子「ふふ、分かっててもちゃんと言って欲しいんですよ」
男(まぁそれだけでそんな笑顔になるなら吝かではないか……)
貞子「あれ、時間大丈夫ですか」
男「あー割とギリギリだがなんとかなるだろう」
貞子「でも準備してないですよね」
男「準備も何もこのまま出るが」
貞子「そんなボサボサの頭に生え散らかした無精髭で出かけるつもりですか!?」
男「ぐっ、だからお前はもう少し言葉をオブラートに包むことを学べと何度も……」
貞子「分かりました今すぐ下のコンビニでスタイリングワックスか何か買ってきて下さい」
男「そんな金は」
貞子「いいから行く!ほら今すぐ!!」
男「買ってきたぞ……」ゼェハァ
貞子「んーちょっとコレだと弱いかなぁ……まぁいいや、ほら洗面所行きますよ」
男「我輩を使い走りにするなど……使い魔だということを弁えてもらいたいんだが」
貞子「細かいこと気にしてるとますます駄目な人に見えますよ」
男「で、何をするつもりだ」
貞子「言われたとおりにしてて下さい」
男「はぁ……どうしてこうなった」
貞子「あーんもう髪質硬いからやっぱり、言っても仕方ないか……あ、ヒゲ剃ってて下さい」
男「……」ジジジ
貞子「とりあえずこのくらいで癖も抑えられたかな?」
男「終わったか」
貞子「応急処置ですけど」
男「医者のような言い方をするな、もう少し主を敬え」
貞子「いえ、その他人の目を無視できる神経の図太さとか尊敬出来ますよ」
男「ああ言えばこう言うなお前は……」
貞子「なんとか見れるレベルになりましたね」
男「あぁそうかい」
貞子「元は悪くないんですから勿体無いですよ」
男「なんだと?」
貞子「い、いやえっと」
男「ふ、ようやく使い魔としての自覚が芽生えてきたようだな。やれば出来るではないか、その調子で我輩を褒め称えるがいい!!」
貞子「そうじゃなくて、あぁもう良かったけど良くない!」
男「意味が分からんぞ……」
貞子「ほら、時間ですよ早くしないと」
男「主にお前のせいで遅刻しそうだ」
貞子「ていうか仕事って何してるんですか?」
男「コンビニ店員だが」
貞子「どこの?」
男「一階」
貞子「な、なんて生活を……」
男「非常に楽でいい。気に入っている」
貞子「なんかわざわざ買いに行かせたのも無駄な気がしてきた……」
男「あぁさっき飛び込んですぐに出ていったからな、何か言われるかもしれん」
貞子「え、あ、すいません」
男「別にどうでもいい」
貞子「あぁそっか他人の事は完全に他人事ですもんね」
男「失礼なやつだな」
貞子「ほら遅刻しますよ」
男「では行ってくる」
貞子「はい。いってらっしゃい」
男「うむ」バタン
貞子「今の感じ、なんか新婚さんみたい……って何考えてんだ私!男さん居なくてよかった……」
男「俺がなんだって?」ガチャ
貞子「きゃー!?なんで戻ってきてるんですか!」
男「財布忘れた」
財布忘れても問題なくね?
男「テーブルの上にあるはずだ取ってくれ」
貞子「はいはい、これですね」
男「ありがとな、じゃ」
貞子「いえいえ。行ってらっしゃい」
男「ふっ……行ってきます」バタン
貞子「な、何今の……」ドキドキ
貞子「あんな優しい顔出来るんだ、昨日からしかめ面ばっかりだったのに」
貞子「うあーまた振り回されてるよ!!」
貞子「はぁ……洗濯と掃除と、あとは買い物かなぁ。あれ、でも私結界で外出れないんだっけ」
貞子「とりあえず掃除しようっと、あれ?メモ?」
メモ『結界は昨日の間に解除しておいた、好きに出歩くがいい!p.s. 服でも買うならこの金を使っておけ』
貞子「自分の事にお金使うのは嫌がるくせに……こんなの嬉しくない訳無いじゃないですか。卑怯です」
>>339
店員証でも持ってる事にしてくれ
男「遅れたぞ!」
店長(代理)「おっそいんだよ馬鹿野郎!そもそもなんで遅刻したくせに上から目線!?ってどうしたのその頭」
男「イメチェンというやつだ」
店長(代理)「さっき飛び込んで買っていったのはそういうことね。にしても、どういう風の吹き回し?」
男「色々あってな……」
店長(代理)「ヒゲも剃ってるし……ちょっと見違えたかも」
男「そうか、まぁ正直店長代理如きの評価ではあてにならんが」
店長(代理)「今は名実ともに店長よ!!そもそも店長自体名前だけだったじゃない」
男「そうだな……面接中に我輩の採用を決定した彼は見る目があったと言っていいだろう」
店長(代理)「どんなヤツが新任かと思えばこんな厨二病こじらせたもさっとした男で驚いたわ」
店長「相変わらずキツいねぇ代理さんは」
代理「店長!」
男「ふっ、久しいな」
店長「男君も相変わらずなようでなによりだよ」
あぁ誤字った
名実ともに→実質的に
店長はメガネ掛けた何考えてるのか読めない兄貴
店長「代理さんはカウンターでお願いね、男君はバックで補充と整頓宜しく」
代理「代理さんって言うのやめてください……」
男「まぁそう言うな代理」
代理「だから代理って呼ぶな!」
店長「僕は事務所にいるから何かあったら呼んでねー」フラー
代理「いやあんたも仕事しろよ……」ガシッ
店長「やっぱりそうなるよね」
代理「分かってるなら働かんかい!」
店長「ははは、怖い怖い。着替えてくるね」フラフラ
代理「アレで店長ってどうなってんのよ……ほら、あんたもさっさと着替えて仕事して」
男「あぁ」
男「あらかた片付いたか」
男「流石に同じ作業の繰り返しは飽きるな……」
店長「どうだい終わったかな」
男「あぁほぼ終わったと言っていい、あとはドリンクの補充だけだ」
店長「なるほど」
男「ふぅ、同じ作業も飽きたな……」ガシャガシャ
店長「じゃあゲーム形式で行こうじゃないか」
男「ゲームだと」
店長「簡単なルールさ、このダンボールには同じ数の缶が梱包されている」
男「ふむ」
店長「で、お互いのダンボールを先に空にした方が勝ちだ。もちろん補充するにも勝負があるけど」
男「ほう……それはなんだ」
店長「もちろんアレだよ」ニヤリ
代理「お会計230円になります、丁度頂きます。レシートのお返しです、ありがとうございましたー」
バックヤード 「がぁっ!?畜生め!!」「はっはっは僕の勝負強さは伊達じゃないよ」
代理「騒がしいわね……ちょっと何して」ガチャ
男「いいだろう、ならば必勝奥義を見せてやろうではないか」キッ
店長「ほう、それは面白い。見せてもらおうか、奥義とやらを!」ニヤ
男「チョアーッ!!!」
店長「そ、その構えは!?」
代理、男、店長「「「荒ぶる鷹のポーズ」」」
男、店長「「!?」」
代理「下らないことやって仕事サボってた落とし前、払ってもらおうか……」ゴゴゴゴ
男「い、いやちょっと待て!これは店長が提案してきたルールであってだな」
店長「逃げるつもりか男君!?そもそもは普通に仕事するだけでは飽きたと君が言ったからで」
男「店長として店員を守る矜持は無いのか貴様!!」
店長「実質店長じゃないから関係ないね!」
代理「いい加減に……しろーッ!!!!!」ガルルルル
店長「い、今の見た?」
男「あ、あぁ……間違いない、ヤツの背後に巨大な豹が見えた」
代理「食い殺されたくなければ働け……」グルルル
店長「イエス、マム」
男「わ、分かった」
代理「店長はバックヤードで残りを補充、男はレジ打ち、行け」
店長、男 ササッ
代理「なんであたしがこんな目に……」
~レジ~
男「完全に監視下に置かれた……」
代理「無駄口叩いて無いで伝票処理して」
男「作業は進めている豹子」
代理「豹子?」
男「さっきのお前からそう名付けた。代理が嫌だと言っていたからな。豹子のほうがマシだろう」
豹子「なにそれ!?」
男「ちなみに豹変とも掛けている」
豹子「くだらないダジャレで呼び方決めんなバカ!」
男「おい客を待たせている。落ち着け」
豹子「っく……お待たせしました」
豹子(絶対に許すまじ)
豹子「ありがとうございましたー」
男「しかしつまらん仕事だな」
豹子「なら辞めてしまえクズ!」
男「ふむ、それもありか」
豹子「え」
男「まぁ近いという利便性は失うが、様々な経験を積むのも悪くはない」
豹子「ほ、本気なの?辞めちゃうの?」
男「な、なんだその顔は。顔を近づけるな、アイツを彷彿とさせるからやめろ」
豹子「あいつ?」
男「ほらあそこの影からこっちを見ている……っておいぃ!?」
~遡ること15分前~
貞子「ふー、やること終わっちゃいました」
貞子「出かけていいとは言ってましたけど、服とか買いに行くならやっぱり男さんと……きゃー!恥ずかしいでも仕方ないよね!」
貞子「あ、そうだ。どうせだから男さんに内緒で仕事してるところ見に行っちゃいましょう」
貞子「どんな感じなんだろう?」
貞子「さーてどんな感じ……」
貞子「あれ」
貞子「女の子と会話してる……」
貞子「あの子楽しそうな顔だなぁ……」
貞子「なっいきなり顔を近づけて何するつもりですか!?」
貞子「み、見られた?覗いてるの気づかれたみたい……」
~今に至る~
男(いやいや待てよ別に我輩は何も疚しい事をしていた訳ではない、断じて糾弾されるような事は無かった。そうだそのはずだ、だというのに何故だ!?この危機感……第六感が警鐘をこれでもかと鳴らしているッ!)
豹子「あの子……どっかで見たような。あ、そうださd」
男「気のせいだ、他人の空似というやつだ!」
豹子「そ、そう?まぁそれもそうね貞子さんが現実に居るわけもないし」
男「その通りだ居る筈がないわフハハハハ」
豹子「あれ、こっち来てるよ」
男「なっ」
貞子『あうっ』 ゴンッ
豹子「自動ドアに頭ぶつけた……」
男(そうかドアのセンサーが怪異は認識出来ないんだな)
貞子『っ…』
豹子「痛そー。あぁほらうずくまって動かないよあの子」
男「おい大丈夫か?」
豹子「ドア越しじゃ聞こえないよ、ってうわぁ!?」
貞子『男さん……』ピターン
男「入りたい気持ちは痛いほど伝わっているからドアに張り付くのを止めろ、ガラスが汚れる」
貞子「ひどい目にあいました……」
男「細かいことを失念していた、悪いな。これで好きな物でも買って飲め」チャリン
豹子「ちょっとあんたそのコーヒーは」
男「ちゃんと払ってある、見くびるなよ」
豹子「それが当たり前よ」
貞子「そうですよ」
男「だから払ったと言っているのに……何故……」
豹子「ところで、あのー、二人はどういう」
男「説明しにくいが」
貞子「男さんとお付き合いしております」
豹子「へ」
男「ブフォッ!?」
豹子「ちょっと汚いじゃんいきなりなにしてんの!?」
男「げほっ、ちょ、おま、いきなりなんて事を口走って」
貞子「あぁもうほら、口が汚れて……拭いてあげます」フキフキ
飯食ってくる
豹子「お付き合い……って」
男「いや、豹子よこれは語弊がむぐっ!?」
貞子「はい、健全なお付き合いをさせてもらってます」ニコ
豹子「へ、へぇ。じゃあ今日いきなりイメチェンしたのも……」
貞子「あ、私がセットしました」
豹子「私が、ってまさか」
貞子「同居してるので。うふふ」
豹子「そ、そうなの……」
貞子「昨日は一緒にお風呂に入りました、ねー?」
男「おいお前が勝手に突入してきただけだろうが!?」
豹子「あら…あらあらあら?」
貞子「そ、それは」
豹子「もしかして、一方的な関係?まぁそもそも男はそんなまな板はタイプじゃないと思うけど」ニヤニヤ
貞子「言わせておけば……あなたみたいな粗暴な言葉遣いの方は好みじゃないと思いますよぉ?」シャァァァッ
豹子「言ってくれるじゃないの……」ガルルルル
店長「やっと終わったよ代理さん、ってどうしたんだいコレ」
男「て、店長……二人を止めてくれ……」
店長「僕には豹と蛇に見えるんだけど……」
男「その間に挟まれている我輩の身になってくれ!」
店長「あー、ほら何があったか分からないけど、二人共もう少し落ち着いて……」
貞子、豹子「「部外者は黙ってて!!!」」キシャーグルルル
店長「あ、はーい了解でーす」
男「おいぃぃぃぃ!?」
店長「ごめんね僕には無理だよ人間だもん、僕らは捕食対象なんだ」
男「全く役に立たん男だ……ッ おいお前ら!いい加減にしろ、当事者を放置して話を進めるな!」
貞子「だ、だってこの人が」
豹子「こっちのセリフよ!いきなり恋人ですなんて言っても認められる訳無いでしょ!?」
貞子「正直ムードとか全く無かったですけど一目惚れでしたって言われましたもん!!」
豹子「どうせコイツのことだから中学生みたいな思考で言っただけでしょ!?」
男「お前ら我輩を貶して楽しいか!?」
ちょっと自分で先が読めなくなってきた
しばし待たれい
男「とりあえず落ち着け、な?」
貞子「はい……ちょっと取り乱しました、すいません」
豹子「あたしも悪かったわ……ごめんなさい」
男「はぁ……で、貞子お前は有ること無いこと言うのは止めろ」
貞子「ごめんなさい……ツンデレ損ないが」ボソッ
豹子 ピクッ
男「豹子は何故そこまで憤っていたのか分からんが……初対面の人間にそこまで噛みつかんでもよかろう」
豹子「だから豹子言うなっ。まぁそうね、あたしも悪かったわ……根暗の分際で」ボソッ
貞子 ピクッ
男「よし、握手でもして挨拶をやり直せ」
豹子「よろしくね、ふふ」ググッ
貞子「こちらこそよろしくおねがいします、あはは」グッ
男「いやに力強い握手だな……」
店長「二人共いい加減にしてあげないと男君が可哀想だよ、朴念仁相手に争っても何も利益は出ないって」
貞子、豹子「「それもそうか……」」
店長「えーっと、それでそちらの女性は」
貞子「貞子です」
男「おい」
店長「あの貞子?」
貞子「どの貞子です?」
男「どの貞子でもないぞー」
豹子「なんか汗すごいけど大丈夫……?」
店長「あぁじゃあやっぱりアレなんだ」
男「そうだ……」
店長「ちょっと失礼」
貞子「へ?」
店長「あ、触れる」
貞子「?」
男「契約を結んだからな、実体を伴っている」
豹子「契約って何!?そういうこと!?」
貞子「えへへ…///」
男「どういう想像をしているんだお前は、というか何故頬を赤らめる貞子よ」
店長「いやーしかしこの為に今まで頑張ってきた訳だ、よくやったねぇ」
男「まぁ我輩にかかればお茶の子さいさいだったがな」フフン
貞子「どういうことです?」
男「我輩に陰陽道の手ほどきをしたのはこの店長だ」
貞子「えー!?」
豹子「どういうことなの……」
男「細かい話は飛ばすがコイツは正真正銘あの貞子だ」
豹子「え?えぇぇぇえ!?」
貞子「呪まーす……」ゾゾゾ
男「やめんか」ベシッ
貞子「痛っ、冗談ですよぅ」
男「見え透いた嘘を吐くな、呪力が漏れていたぞ」
貞子「…チッ」
男「お前段々黒くなってないか……」
貞子「いえ、今までそうじゃなかっただけで元はこんな感じです」
男「あぁそうなんだ……」
店長「それにしても凄いなぁこんな有名人に会ったのは初めてだよ」
貞子「やだ、そんな大物だなんて……」
男「大物とは言ってないぞ」
店長「写真とってもらっていい?男君頼むよ」
男「仕方ない撮ってやろう」
男「はい、チーズ」カシャ
豹子「どうだった?」
男「あぁ案の定だ」
貞子「はい?」
男「写ってないな」
店長「やっぱり駄目かー残念」
貞子「なにそれ聞いてないです」
貞子「写真映れないんですか!?」
男「まぁ仕方がないな、霊体だし」
貞子「でも鏡にはちゃんと映ってましたよ!?」
男「鏡は映るんだろ」
貞子「なんで鏡は良くて写真はだめなんですか……」ズーン
男「分からん……むしろ我輩が聞きたい。そうなのだからそうだとしか言えん」
豹子「ま、まぁそんなに落ち込まなくても……」
貞子「一緒にプリクラとか撮りたかったのに」ブツブツ
店長「あれ、もうこんな時間。もう二人共シフト終わりだね」
貞子「じゃあ男さん早く帰りましょう」
男「あぁ、準備してくる」
豹子「ちょっと待ったぁ!」
男「なんだ?」
豹子「あ、あたしも……あんたの家にお邪魔したいなー、なんて」
貞子「駄目です」
妄想が途切れかけてらぁ
こいつぁ困った
そのまま、貞子と結婚して子供作ってのハッピーエンド希望
チョンが沸いたと聞いて飛んできました
豹子「あんたに聞いてないわよっ」
男「俺は構わんが」
豹子「ほんと!?」
貞子「えー……」
男「そんな露骨に嫌がってやるな……」
貞子「せっかく二人で過ごせると思ったのに」
男「さっきからやたらストレートになってないか」
貞子「気のせいです」
豹子「ともかく!お邪魔していいんだよね?」
男「あぁ、こいつはこう言ってるが家主は我輩だからな!」
貞子「ぶーぶー」
男「豚になるぞ」
貞子「失礼な!拗ねちゃって可愛い奴めとかそういう展開でしょう!?」
男「あー可愛いうん可愛いから大人しく待っていろ」
貞子「えへへ、はーい」
>>487
沸いてねーよks
男「着替えてくる」バタン
貞子「って、また私は……」
豹子「羨ましい……」
貞子「へ?」
豹子「適当だったとしてもあたしは言われたことすら無いっていうのに……!」ズオオオオ
貞子「ひええええ!!!」
豹子「憎い……憎いにゃ!!!」
貞子「にゃ?」
店長「ま、まさかっ!?」
豹子「にゃあ!!!」ポンッ
男「おいどうした何事だ」ガチャ
豹子「にゃーん」トンッ
貞子「あっ」
男「おっと危ない、なんだこの猫は?ん?」
男「猫又……だと……」
店長「あーあ、ついにやっちゃったか」
貞子「店長さん?」
店長「いや、猫又になりかけだったから保護していた野良猫だったんだけど、変化出来るようになってからここでバイトさせていたんだけど……」
男「どういうことだってばよ……」
店長「ちょっと今日は精神的に不安定になりすぎたようだね。コントロールが効かなくなったみたいだ」
男「つまりあれか、この猫又があの店長代理だと」
猫又「にゃーん」スリスリ
貞子「あっ、そんなくっつくなんてズルいですよ!!」
男「はぁ…衝撃的過ぎてついていけん…」
店長「だいぶ男君に懐いているからねぇ、そのまま君の家に住ませるんでもいいんじゃ」
貞子「だ、駄目ですーっ!!!」
猫又「フーッ」グルル
貞子「ぐぬぬ」フシュ-
男「同じ事を繰り返すな阿呆」ベシッ
貞子、猫又「あう」「にゃっ」
ちょっとコーヒー淹れてくるから遅くても怒らないでね☆(ゝω・)v
男「これ以上食い扶持が増えるのはマズい……しかし離しても勝手に忍び込んできそうだからな……」
猫又「にゃぁ」
貞子「納得いかない……」
店長「まぁまぁ、そう言わず。器の広い女性であることを見せたほうが効果的かもしれないですよ」ヒソヒソ
貞子「そ、それもそうかもしれないですね……」コソコソ
男「貞子よ、こいつも置いてやれないだろうか」
貞子「いいですよ」ドヤァ
男「何故ドヤ顔なんだ……まぁいい、お前の承認も得られたなら我が家に招待しよう猫又よ」
猫又「にゃにゃーん!」
男「頭に乗るな重い」
猫又「いやだにゃ」
男「その状態で喋れたのか」
猫又「その位はコントロール出来るくらい落ち着いたにゃ。早く行くのにゃ!」
男「全く……何故我輩が猫如きの足代わりにされねばならんのだ」ブツクサ
貞子「羨ましい……というか恨めしい……」
男「ただいま」
猫又「お邪魔するにゃ」
貞子「ただいまー」
男「さて猫又よ」
猫又「何かにゃ」
男「いい加減降りろ、ついでに人へ化けろ。話がしにくい」
猫又「もうおしまいかにゃ……戻るのはいいけど服がないと困るのにゃ」
男「女物の服がないな……適当に我輩の服から選んでおけ」
猫又「そうさせてもらうにゃ」
猫又 ゴソゴソ シュルシュル
猫又「はーあ、やっぱり人型のほうが居心地がいいにゃ」
貞子「猫又さん耳と尻尾!」
猫又「ありゃ、完全には戻れにゃいみたいだにゃ……この部屋何か術が掛けてあるんじゃにゃいかにゃ?」
男「いや、何もないぞ。結界も解除したからな」
猫又「まぁ別にこれでもいいにゃ。男は猫娘も嫌いじゃにゃいようだしにゃー」ニヤニヤ
男「何を言うかと思えば、ふっネコミミ程度で惑わされる我輩では」
猫又「鼻の下伸びてるにゃ」
男「バカな」
猫又「嘘じゃないにゃ、ほら」
貞子「私はどうせなんにも化けられませんよーだ……」うじうじ
猫又「ほらにゃ?」
男「そうらしいな……」
貞子「ずるいですよ後から来たくせにそんなの……」
猫又「よく言うにゃ、会ってすぐのくせに。あたしはもっと前から想っていたからにゃ!」
貞子「時間の問題じゃありませんから。気持ちは私のほうがずっと大きいです!」
男「なんの話をしているんだお前らは。とりあえず今後の生活についてだが、家事全般は貞子がやってくれるから良いとして」
猫又「あたしにも出来るにゃ!」
男「お前は止めろ、コンビニのフライヤーで爆発事故を起こすヤツには任せられん」
貞子「……っふ」
猫又「今この女鼻で笑ったのにゃ!!」
男「猫又はバイトだ」
猫又「またかにゃ……」
男「まぁコンビニ店員じゃなくてもいいが」
猫又「うーん、男と同じところならなんでもいいにゃ」
男「まぁそれはおいおい考えるとする」
貞子「私だけ留守番ですか?」ぶすー
男「いや、もちろん外出してくれて構わないが、帰った時に誰かが家で待ってるというのも悪くないかと思っただけで」
貞子「そ、そうですか……じゃあ夜にはここで待ってますね」
男「うむ、助かる」
猫又「にゃんか新婚みたいな雰囲気で気に食わないにゃ……」
男「とりあえず昼飯を食うとしよう。もう腹が減って限界だ」
貞子「あ、じゃあ作りますから待ってて下さい」タタッ
男「あぁ」
猫又「むぅ……」
貞子「ふふ、『おかえりなさいあなた。はいお疲れ様。えっいきなりどうしたの?ただいまのチュー?やだ、もう///』なーんて……きゃー」
何書いてんだろ。きゃー
猫又「暇だにゃ」
男「仕方があるまい……我輩もお前も料理のセンスが皆無なのだ」
猫又「面と向かって言われると腹立つにゃ」ギロ
男「む。ちょっと顔を貸せ」
猫又「な、なんなのにゃ」
男「ふむ……」じっ
猫又「み、見つめないで欲しいにゃ……」モジモジ
男「あ、こら目を逸らすな」ガシッ
猫又「あ、頭を挟んで何する気かにゃ!待つのにゃまだ心の準備が」
男「ちょっと目開けたままにしていろ」ピカッ
猫又「まぶっ、いきなりなにするにゃ!?」
男「やはりそうか、この半変化状態では瞳孔も猫のそれのままなのだな……」
猫又「その為だけに今の……」
男「うん?」
猫又「紛らわしいのにゃ!!」バリッ
貞子「さあ、何作ろうかな?確か猫はネギが苦手でしたよね?・・・・・・タマネギ入りのかき揚げと、卵とタマネギのスープにオニオンサラダにしようかな。フフフ」
猫又「ひゃぁ」
男「ん?どうしたのだ?」
猫又「何故か物凄い悪意を感じたにゃ」
男「痛った!いきなり引っ掻くな!」
猫又「一々思わせぶりなお前のせいだにゃぁぁぁぁ」ズゴゴゴゴ
貞子「出来ましたよーって何してるんですか!?あぁっ男さん血が!今消毒しますから!!」
男「その前に目の前の肉食獣を何とかしてくれ」
猫又「フシャー!」
貞子「ほら、見せてください。あーこれは……消毒液染みると思いますけど、我慢してくださいね」
男「っつ」
貞子「ほら動かないで。はい、とりあえずコレで大丈夫です」
男「すまん、ってお前はなんで逃げてるんだ猫又」
猫又「その臭いは駄目なのにゃ……か、換気……」
男「変なところまで猫のままだな……」
貞子「あらあら」
猫又「なんでこっちに来るのにゃ!?」
貞子「いえ、もしかしたら今の間に怪我されたかもしれないと思って」
猫又「無いから来るにゃぁぁぁぁ」ガクブル
後は任せたぞ
>>559
悪い冗談はよしたまえ
>>565が書いてくれるもんだと
男「おい止めてやれ泣きそうだぞ」
猫又「もう止めるにゃ……鼻が、鼻が……」
貞子「分かりました……やり損ないましたね」
猫又「今やり損なったって言っ」
貞子「何か?」スッ
猫又「うえええええ」ガクガク
男「ほら冷める前に食べなければ。勿体無いぞ」
貞子「そうですね、食べましょう」
猫又「猫かぶりもいいところにゃ……」
男、貞子、猫又「「「頂きます」」」
貞子「いかがですか?」
男「うむ、美味い」
猫又「悔しいけど美味しいのにゃ……」
貞子「ふふ、良かったです」にこ
絵師呼んできてこのSSにさしえをおおおおおおお
すまんwww思い付きで書いただけなんだwwww
>>583-584死ねよゴミ共
>>589
誰がゴミだ
>>591
お前だよ
男「ご馳走様」
猫又「ご馳走様にゃ」
貞子「お粗末さまでした」
男「さて、買い物に行くとしようか」
貞子「買い物、ですか」
猫又「服買いたいにゃ!」
男「あぁ、お前らの身の回りの物を買いに行くとしよう」
貞子「でもお金……」
男「ふん、その程度の貯蓄はある」
猫又「あたしは自分で出すしにゃー」
男「いや、お前もだ」
猫又「にゃんだって?」
男「悪いが俺は金を払う程度の甲斐性しか無いからな。払わせろ」
猫又「そ、そこまで言うにゃら……」
男「というわけで駅まで行くとしよう。あぁ猫又、家から出たらちゃんと変化しろよ」
>>593
さて、おまいが人のことゴミ呼ばわりする権利あるの?なんなの?ばかなの?しぬの?
なんかもう、争うの今日はいややからいくらゴミ扱いされても反論はしない
だがこれだけ言わせろゴミって言うほうがごみな
霊感鍛えた後に幽霊にどもなりたいなー しにたくはないが
もう男くんたら一人称バラバラだねえへへ
~駅~
男「どこから行くか」
貞子「あ、まず服から買いたいです」
猫又「右に同じー」
男「とりあえずあの駅ビルなら適当に揃うだろう」
貞子「じゃあ行きましょう」
猫又「行こっか」
~駅ビル内~
貞子「わぁー見た目より広いですねぇ」
猫又「じゃささっと買っちゃいますか」
男「俺はこのベンチで待っているからさっさと済ませてくれ」
猫又「いやいや、何言ってんの?」
貞子「私たちと一緒に選んでもらうに決まってるじゃないですか」
男「いや俺はファッションの中でも特に女の服に疎いというかだな……」
ほい
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
男「結局こうなるのか……」
貞子「諦めが悪いですよ、大人しく流されるのも人生です」
猫又「まず私からね」
男「あぁなんでもいいからさっさと済ませてくれ」
猫又「あ、このスカート可愛い。どう?」
男「似合ってると思うぞ」
猫又「じゃあこのパーカーは?」
男「似合ってると思うぞ」
猫又「全部それで乗り切ろうとしてる?」
男「似合ってるとおも
猫又「せめて話を聞け」グググ
男「俺が悪かった落ち着け、胸ぐらを掴むな何事かと見られている」
猫又「はぁ……まぁいいわ、期待してなかったし。自分で選ぶからさ、最後二択で選んでよ」
男「それは分かりやすいな」
身内がうるさいので飯作って食ってくるねてへぺろ
残念だけど俺が作る側なんだふふふ
猫又「まぁちょろっと選んでくるから」タタッ
男「ふむ。どんな二択にするつもりなのやら……」
貞子「私も気になりますね……どういう方向性で攻めてくるのか」
男「お前は何と戦っているんだ」
貞子「泥棒猫です」
男「意味は聞かないでおこう……」
貞子「深い意味はないですよ」
男「そうなのか?」
貞子「文字通りですから」クスクス
男(どう考えても先日比で腹黒くなっている……)
猫又「おまたせ!」
男「戻ったか。で、どういう二択になったんだ?」
猫又「これと、これ」
貞子「随分極端な二択ですね」
まってたぞ
猫又「まぁどっちも店員さんと選んだんだけどね」
男「面白い……そう来たか」
猫又「どっちがいいかな?」
男(最初に俺が頷いたスカートとパーカーに合わせてインナーも揃えてきた少々パンクルックな一式に、ワンピースを中心に据えた清楚系の二択と言ったところか……)
男(どちらも似合うのは確かだろう、元が良いからな)
男(だがしかし二択を迫られているからには取捨択一をせねばならん……」
貞子「声漏れてますよ」
男「!おっとすまん、つい熟考に更けると独り言になってしまうのだ」
猫又「自分で言っといてアレかもしれないけどさ、そんなに悩まれると恥ずかしいんだけど……」
男「よし、こっちだな」
猫又「これ?」
男「一応俺の頷いた物が入っているからな。金を出すからには自分で選んだ物が入ってる方が良い、ついでだがそのパーカーならそのスカートよりあっちの方がいいと思うぞ」
猫又「そ、そっか。じゃああれに変えて買ってくるね!」
男「だから会計は俺だと何度も言わせるな」
貞子「中々やりますね……さり気なくちゃんと選んでもらうとは。負けられません…」ゴゴゴ
おいちゃんの趣味丸出しだよフヒヒヒwwwwww
>>1
コミュ障なイケメンのSS描いてた人か?
貞子「では満を持して私の出番ですね!」
男「気合入ってるな」
猫又「だねぇ」ニコニコ
男「お前もさっきから笑いっぱなしだが大丈夫か」
猫又「いやぁ勝手に笑っちゃうっていうかさはははは」
貞子「うらや……いえ私もそうなるんだから」
男「お前もこうなるのか?それは少々困るというか俺の手には持て余すぞ……」
貞子「いいから早く行きましょう」
男「おいおい引っ張るな服は逃げんぞ」
猫又「ははははってちょっと置いてくなよー!?」
~別の服屋~
貞子「じゃあ私も二択に絞ってきます!」タタタ
男「うむ」
猫又「ありがとね、あんまりこういうカッコしないんだけど……結構可愛いかも」
男「似合ってるぞ。そのパーカーネコミミ付いてるしお前らしいだろう」
ho←しっぽを立てた猫
>>657
なるほど、みえる
ho <保守
>>650 違うのぅ
猫又「なんだ、ちゃんと見てたんじゃん」
男(不測の事態も考えての選択だがな……)
猫又「ありがとう」
男「何度も言わなくとも分かっている」
猫又「ならいいんだけどさ」
貞子「お待たせしました!」
男「さて……」
貞子「こんな感じでどうでしょう?」
男(ワンピースをメインに据えた清楚なお嬢様系狙いか。それと……へそ出し……だと……)
貞子「ふふふ」
男(これは一体……いや確かにこいつの肌の白さを考えればさぞかし映えることだろう、がしかし!先の猫又を上回る極端な二択ではないか……!そして腰がパレオというのは少々きわどいぞ!?透けてる的な意味でもだが、此処は日本国だ、目立ちまくる!!)
男(だがワンピースの選択は猫又の時のチョイスに近い……なにやら誘導されている気がしてならん…)
貞子(ふふ、こうすればこのきわどい服装を選ぶはず…!そうなれば露出の多さで勝つ!これなら負けません!)
貞子先輩まじぱないっす
男「そうだな、俺はこっちを選ぼう」
貞子「へ?」
男「そのワンピースの方がいいと思うぞ」
貞子「そ、そうですかね……」
男「まぁそっちの格好も似合うだろうが、やっぱりワンピースでお前らしい方が良いかと思って……な」
貞子「私らしい方が?」
男「あぁ。そのほうが好きだぞ俺は」
貞子「そ、そうですか」カァァ
男(な、なんとか凌いだァァァァ!!まぁ本心だからな、誤魔化したわけではないのも伝わったようだ……)
男「買ってくるから待っていろ」スタスタ
貞子「あ、はい」
猫又「計画失敗?」ニヤ
貞子「読まれてましたか……まぁでも結果オーライです、好きって言わせましたからね」フフン
猫又「可愛く無いやつ……まぁあたしは一着はアイツに選んでもらったから良いケド」
貞子「……十分あなたも可愛くないですよ」
男「さて次は雑貨を買いに行くか……」
猫又「ちょーっと待った」
貞子「もう一つ服を買わないといけません」
男「は?今日はもう十分」
貞子「私たちじゃありません」
猫又「あんたの服よ」
男「結構」ダッ
貞子「あら、そうは行きませんよ」ガシッ
猫又「ふっふっふ、逃さないよ」ガシッ
男「このっ……」
貞子「振り払えないですよね、そんな人じゃないですもん」
猫又「そうそう、諦めな」
男「どうしてお前らはいつもいつも……はぁ……」
貞子「人生諦めが肝心ですよ」
猫又「そーいうこと」
もう最初の方半分忘れてんだわごめんねーイヒヒ
風呂入る
入れなかったから書く
男「今度は俺に選べと言うのか」
猫又「いや、そーじゃないね」
貞子「私と猫又さんでそれぞれ選んできますから、それのどちらかを選んで下さい」
男「おい……あまり明るいビジョンが浮かばんぞ……」
猫又「良いから!」
貞子「一時間後にまたこのベンチで集合ですね。では」
猫又、貞子「「勝負!!」」
男「……毎回どうしてこうなる」
~一時間後~
男「はっ!」
男「思わず寝ていたようだな」
男「あいつらは……丁度来たようだな」
猫又「ふっ、完璧」フンス
猫又「どうですかね、私の方がセンスがあると思いますけど?」フフン
あらやだ失礼
男「で?結局予算を考えていなかったと」
猫又「うぅーごめんよー」
貞子「不甲斐ないです……」
男「よくもまぁあんな高額の……買う前にそれぞれ見に行く形にしたのが幸いしたか……」
貞子「ついつい、もっといいものをって思ったら手が……」
猫又「これだ!と思って手に取ると値段が見えなくて……」
男「もう俺の服はいい、今日のところはな」
貞子「あぁそんな」
猫又「悪かったってば」
男「お前らの為に買いに来たのに俺の物を買ってもしょうがないだろう。また次の機会にしておく」
貞子「そ、そっか、いつでも来れますもんね、えへへ」
猫又「そうだよね、ふふ」
男「何をニヤニヤしている……おい猫又」
猫又「なに?」
男「頭に毛くず付いてるぞ」スッ
猫又「ふにゃー」ボフン
男「おいっ!?」
貞子「あっ頭撫でてもらうなんて!」
男「そっちじゃないだろ、おいお前まさか」
猫又「まさかなのにゃ……」
男「案の定か……」
貞子「また猫耳&尻尾ですか?どうしますこんな街中じゃ」
男「案ずるな貞子よ!この時の為にパーカーを選んだのだ!!」
猫又「おお耳も丁度仕舞えるにゃ」
貞子「このパーカーにそんな意味が」
男「知略と謀術の塊の我輩にはこの程度のアクシデントなど想定の範囲内なのだ、フハハハハh」
貞子「尻尾どうします?」
男「あっ」
猫又「相変わらずどっか抜けてるにゃ」
男「それは想定の範囲外だ……っ!」
終わりが見えねーぞどう落とし前付けるつもりだコラァ
お風呂入るね
貞子「いっそそのままで良いんじゃないですか?」
男「いくらなんでもそれはない」
猫又「逆に堂々としてたほうが怪しまれないかもにゃ。まさか本当に生えてるとは思わにゃいだろうし」
男「それも一理あるか……」
貞子「ほら買い物続けましょう」
猫又「行くにゃ」フリフリ
男「本当に大丈夫かこれで……」
~商店街~
「わーみてみてあの子尻尾生えてるよ、コスプレかな?」「でも二又だよ、普通別れてないとおもうけど」「じゃ猫又のコスプレなのかな?」
男「分かってはいたが……」
男「めっさ見られとるがなッ!!」クワッ
猫又「バレてないから気にしないことにゃ」
貞子「そうですよ猫又さんのお陰でほら私なんて全然」
「隣の子もどっかで見たような……」「貞子さんじゃん?」「あ、そうだ!でも地毛っぽいよねすごー」「貞子さん実は顔可愛いんだね」
男「全然なんだと?」
貞子「ほら本物だとは思われてないですし……」
男「そうだなもう失楽園の林檎まであと一歩まで迫られてるけどな」
猫又「どーどー」
男「俺は馬では無い止めろ、そして俺は冷静だ。冷静に憤っている」
貞子「あ、この歯ブラシかわいいかも」
猫又「どれにゃ?」
男「聞いているのか貴様ら……」
貞子「あ、これとこれ下さい」
店主「あいよぅ、っとなんだ嬢ちゃん達、仮装でもしてるのかい?」
貞子「えぇまぁそのような感じです」
店主「そこの兄ちゃんが連れかいな」
猫又「そうにゃ」
店主「はっは、伊達男だねぇ」
男「はぁ……」
店主「そうだ兄ちゃん、オマケ付けとくよ!」
男「?どうも」
店主「あぁ二人だったね、ちょっと多めにサービスしとくよ。ハッハッハ」ガサガサ
男「はぁ」
貞子「ほらー行きますよ、男さん」
猫又「何してるのにゃ」
店主「おっと呼び止めて悪かったね、頑張れよ!!」バシバシ
貞子「遅いですよ、何してたんですか?」カランカラーン
男「いや、俺にもよく分からん……」
男(なんだったんだあのおっさんは)
猫又「はーあ、買い物も終わったし帰るのにゃ」
貞子「そうですね、帰りますか」
男「そうしよう」
『この時もし、オマケとやらの中身を確認していたら、あの未来は無かったのかもしれん……』
一同「ただいま」
男「とりあえずお前達の買った小物を仕舞わねばならんな」
猫又「そうにゃー」
男「あぁ色々買い込んだなこんなに量が……うん?」
貞子「どうしました?」
男(この小袋がオマケとやらか?)
男「いや……なんでも無い。お前達はちょっと向こうを向いていろ」
男(なにか…嫌な予感がする。杞憂だといいが)
小袋 ガサッ
コンドーム ハーイ
男「oh...」
男(やはりそういう事かクソジジィィィィィ余計な真似を!!)
貞子「あれ、それって……」
男「Why !?何故こっちを向いている!」
貞子「気になって……それ、手に持ってるのって」
男「いや断じて言うが自主的に購入した訳でも貰った訳でもない、ジジィが調子に乗っただけだ我輩にはなんの罪も無いぞハハハハ」
貞子「それなんですか?」
男「 」
男(これは……これは願ってもない展開だぞ!?知らんのか!!知らんのか、コレは、っふはは!可能性が広がるぞ!!分からないままラブラブやら初心なあの子にちょっぴりえっちな悪戯まで!!やはり我輩が一目惚れしただけの事はあるぞSADAKO!!!!)
猫又「あれ、なんでコンドーム持ってるのかにゃ?」
貞子「へ、えっええええええええ!?!?」
男「猫又貴様ァァァァァァァァッ!!!!!!」
猫又「い、いきなり何なのにゃ!?」
男「おっ、おまっおうっうおおおおおおおおお」さめざめ
貞子「なんで男泣きしてるんですか!?」
男「あぁああああああ、我輩の……希望が……夢が……あぁ……」ドサッ
猫又「目が死んでるにゃ」
貞子「お、起きて下さい男さん!男さーん!?」
男「 」ムクッ
貞子「起き…た…?」
男「そこに直れ猫又よ……」
猫又「目が座ってるにゃ…」オズオズ
男「お前は今取り返しのつかない致命的な罪を犯した」
猫又「なんのことにゃ!?」
男「よって断罪する……使い道を見失ったコンドームも浮かばれる事だろう」
猫又「にゃあっ!?ちょちょっとまだ心の準備とか色々出来て」
男「大人しく犯されるがいい!!」
猫又「にゃぁぁぁっ!?」
貞子「あ、あわわわわ」
男「ふっ、怯えるでないわ小娘よ」
猫又「何このシチュなんか想像してたのと違うのにゃ!?」
男「少し黙るがいい」ちゅっ
猫又「 」
男「ふっ、少しは静かになったな」
猫又「あ、あ……あう……///」フシュー
貞子(あぁそうか男さんがついに裏の人格に飲まれたんだ)
男「次のフェーズだ!」
猫又「な、何する気にゃ」
男「またとない機会なので胸から行くとする」
猫又「ちょっと待つにゃこっちの意思とか」
男「これは処罰だ猫又よ……ということで服を脱ぐが良い」
猫又「買ったばっかりなのにもう脱ぐのかにゃ……」
男「ぬーげ、ぬーげ」
猫又「大人しく脱いでるんだから余計な事を言うにゃ!」
男「はい、脱げましたね。あぁスカートはいい」
猫又「なんで?」
男「趣味だ」
猫又「…変態」
男「何と言われても今更堪えぬわ!HAHAHAHA!!ということで触らせてもらおう」
猫又「にゃあっ!?いきなり触るにゃっていうか揉むのやめるにゃーっ!!」
男「中々心地良い感触だ、悪くない」
さらに遅くなってるなごめんね
猫又「はぁっ……あ、あんまり胸ばっかり触るにゃっ……ひうっ」
男「息が荒いぞ猫又ぁ、我輩も言えたギリではないがなフッハハハハ」
猫又「くぅっ…こいつ腹立つにゃ…はふぅ」
男「そろそろ第三フェーズに移行するとしよう」
猫又「っ…」
男「はいパンツ脱いで」
猫又「…ここまでやったら後戻り出来ないけどいいのかにゃ」
男「結構!既に退路など無いわ」
猫又「ならいいけどにゃ」スルスル
男「ふむ、コレが桃源郷というわけか」
猫又「その反応が一々腹立つにゃ…」
男「確認」スッ
猫又「ひゃわ!?」
男「割と濡れているが念のためだな」
男「ん、これ入るのか?指ですら怪しいぞ」
猫又「ひっ、ふぅううっ!?」ヌプ
男「あ、入った。お前もしかして処女」
猫又「わざわざ言うにゃ!」
男「猫の頃からかー長いな」
猫又「このっ」
男「甘いわ」クチッ
猫又「きゃうっ!」
男「ふっ入り口が弱いらしいな」
猫又「ひ、卑怯だにゃ……」
男「まぁそう言うな、これもこの後を考えれば把握しておくべきだろう」
猫又「ぐぬぬ」
貞子「 」
男「さて、というわけで最終フェーズだな」
男「もう何も問題はない既に装着済みでもある!」
スキン ハーイ
猫又「いつの間につけたのにゃ…」
男「細かいことはどうでもいい。行くぞ猫又」
猫又「いいけど、1つだけ条件があるにゃ」
男「なんだ?」
猫又「抱きしめて」
男「お安いご用だな」
猫又「これでいいにゃ」ギュッ
男「では行くぞ、未知の世界へ!」ズププ
猫又「っ…!」ギュウッ
男「聴いた話だが一気に行ったほうが楽らしいぞ、あと締めすぎ」
猫又「痛いんだから当たり前だにゃあっ!」
男「いやしがみつくのは大したこと無いんだが中の話だ正直鬱血する」
男「まぁ言ってもしかないな、一気に行くぞ」
猫又 コクン
プチッ
猫又「ひぅっ…!っはぁっ、はっ」
男「入ったな。うーむ正直このままで十分逝けそうだ……」
猫又「それ、は、許さないにゃ」
男「何?」
猫又「あたしが逝くまではダメだからっ」
男「ほう……では勝負だ、お前と我輩どちらがより耐えられるかな!」
猫又「のぞむところにゃ」
男「ということでだな、今回は公平を保つため騎乗位で」
猫又「は、初めてなのにかにゃ!?」
男「我輩も初めて、お前も初めて。初めて同士だな。なんら問題はない」
猫又「なんかおかしいにゃ」
男「さぁということでスカートはそのままでいい、インナーシャツはいらんパーカーだけ羽織れ」
男「流石に裸では肌寒かろう」
猫又「変な所は紳士的なのにゃ」
男「まぁ繋がったまま言うことでもないがな」
猫又「それもそうだにゃ」
男「よし。さぁ存分に動くがいい」
猫又「ん……」ニュルー
猫又「はぅっ!」パチュッ
男「おい大丈夫か我輩圧勝のビジョンしか見えないのだが」
猫又「うるさいにゃ…っ」
男「まぁ存分に足掻くがいい」
猫又「はっ、ひぅっ」パンパン
男「くっ……思った以上にキツいな。まぁこの景色は悪くないぞ」
猫又「はぁっ、やっぱり、この、格好、わざとだった、のにゃ」パンパン
男「まぁ趣味だからな」
猫又「この変態!」パンパン
男「その変態の上で腰を振っているお前も同類だとは思わんかね」
猫又「うるさいにゃあっ」
男「動きが鈍っているぞ」
猫又「ちからが、はいらな」
男「我輩のターン!」
猫又「ひあっ!?」
男「突かれるのはどうだ」
猫又「だ、だめっ、やらっ!あ、たま、まっしろにっ!」
男「くぅ…腰に来るぞこれはいろんな意味で」
猫又「も、げんか!ふぁぁぁぁぁっ」ガクガク
男「くおっ締め付けが!」ドクンドクン
猫又「あ、熱いのが……ふやぁぁぁあ」
男「おい聞き捨てならんぞ今のは!?」にゅるっ
猫又「はぁ…はふ…」グッタリ
男「穴が……スキンに穴が……」
男「こうなったら……後は任せたぞ表の!」
男「っは!俺は一体何を」
猫又「あう…」グッタリ
男「 」
貞子「あれ、目が戻ってる!?男さん!」
男「これは夢だ夢なんだ」ブツブツ
貞子「夢じゃないですよ!ほら私ココに居ますし!」
男「おおおお貞子よどういうことだ俺は一体どうしたというのだ気が付いたら猫又を押し倒しやり切った記憶と感覚だけが残っているぅぅぅ」
貞子「ついでにこ、コンドームも破けてましたね」
男「神は俺に何を求めているのだ……贖罪なら他の方法で贖うからもう止めてくれ」ぐすぐす
貞子「泣かないで下さい!泣いても現実からは逃げられません!」
男「今ぐらい慰めてくれ貞子よ」
貞子「じ、じゃあ慰める代わりに……私と」
男「はいぃぃぃぃ!?」
貞子「だめですか?」
男「いや全然おk」
表『俺は何言って!?』
裏『いいじゃあないか、役得だ。存分に楽しめ童貞よ』
表『今のもテメェの仕業かァァァァ』
貞子「じゃあ、男さん」スッ
男「は」チュッ
貞子「ん…ちゅ…ちゅるっ、んふっ」
男(いきなりディープキッス!!!)
貞子「ぷはっ」
男「はぁっ、はっ」
貞子「えへへ、ちょっとこれ癖になりそうですね」
男「そんなキャラだったっけ……」
貞子「愛故にですよ男さん」
男「どういうことだよ……」
貞子「お嫌いですか?」うるっ
男「そんな顔をするな、嫌いな訳ないだろう」
貞子「ですよね、もう好みも分かってます」
男「末恐ろしいことを口走るな」
貞子「細かいことは気にしないで。ほら、舌出して下さい」
男「こうか?」
貞子「もっとです」
男「ん」
貞子「はむっ…ちゅぱっ、ちゅう」
男(なんだこれは……舌を吸われているだけだというのに謎の背徳感がっ)
貞子「ふふ」
男(そろそろ我慢の限界だ!)
貞子「ひあっ!」
男「首が弱いんだったな」
貞子「だ、だめですそんな」
男「多少しょっぱい」ペロペロ
貞子「やっ、なめちゃ、はぅん」ピクピク
男「この調子ではユートピアも」スッ
貞子「そ、そっちはダメです!」
男「問答無用」サワサワ
貞子「ひっ」ビクッ
男「濡れてはいる、が」
貞子「ひゃあっ」ビクビク
男「ちょっと感覚が鋭敏すぎやしないか貞子……」
貞子「だ、だってそんな自分で触ったこともなくて……」
男 キュン
貞子「だから仕方ないですって男さん?」
男「あぁ貞子お前はやはり貞子なのだな素晴らしい、もはや生ける芸術だ。あぁ生きてはいないから動く芸術か」
貞子「どうしてんですかいきなり」
男「君の素晴らしさを改めて確認しただけさ……」
貞子「いきなりキザになってますけど」
男「つまりやらせてくれ」
貞子「ストレートですね」
男「もう俺の井戸は何時でも汲み上げ可能だよハニー」
貞子「もっと普通に言えないんですか!?」
男「すまない胸キュンのあまり言動に乱れがあったようだ」
貞子「やっと戻りましたね、素の男さんじゃないと嫌です」
男「悪かった……でもお前もだ貞子、今みたいに素の方がさっきより魅力的だぞ」
貞子「あう…///」
男「行くぞ?」
貞子「はい、抱きしめてもらえれば大丈夫です」
男「猫又と同じこと言うんだな」
貞子「男さん」
男「ん?」
チュッ
貞子「『貴方』は初めてのハズです」
男「……そうだな、すまん」
貞子「いえ、ん……大丈夫です」
男「よし」ズズズッ
貞子「いったぁっ」ギュウッ
男「大丈夫か?」
貞子「だい、じょうぶだから、そのままっ」
男「分かった」ズプッ
プチッ
貞子「あはっ破けちゃいました、ね」
男「あぁ」
貞子「痛いけど、とっても幸せな気分です」
男「……俺もだ」
貞子「男さんは痛くないでしょう」
男「いや中で痛いほど締められてる今」
貞子「あは、でも、そのほうがよく分かるでしょう?」
貞子「私の事、感じて下さい」ニコ
男「くっ…貞子っ」パンパン
貞子「ふあっ、いきな、りっ」ヒクヒク
男「あんな事言われたら動かずにいられるか!」パンパン
貞子「男さんのが、中であばれてっ!あんっ!」
貞子「な、なんか来ちゃう、ひあっ、ふあぁぁぁぁぁあ」ガクガク
男「くぅっ、出るっ!」ドクドク
貞子「熱いのが、たくさん……はふぅ」
男「なんてこった着けてないままだった」ズーン
貞子「ま、まぁまぁ過ぎたことですし……」
男「雰囲気に流されず一度冷静に見なおすべきだったのだ……遠足のしおりのようにチェック表を作るべきだった」
貞子「それは雰囲気台無しになると思うので止めたほうが」
男「なんにしてもだ。もしもこれで妊娠したとあったら」
貞子「……はい」
男「責任は取る。男としてな」
貞子「っ…はいっ」
男「まだ出来たと決まった訳じゃないんだ泣くな」
貞子「いえ、嬉しくて……」
猫又「ちょろっとー」
男「おお復活したのか!」
猫又「その言い方はなんなのにゃ、それよりお二人でいい雰囲気のところ悪いんだけど…」
貞子「はい?」
猫又「ちょぉーっと裏さん、出て来るにゃー」ビキビキ
男「あーうん、そのなんだ」
猫又「何か言い遺すことはあるかにゃ……聞くだけ聞いてやるにゃ」パキポキ
男「正直素肌パーカーにスカート騎乗位はたまらなかったな」
猫又「制裁ッ!」ズドム
男「がはァッ!」
猫又「これで済むと思うにゃよ」
男「な、何をするつもりだ…」
猫又「させるの間違いだにゃー。出来てたらちゃんとせ・き・に・ん、取ってもらうにゃあ」
男「冗談はよせっ我輩は表裏一体なんだぞ」
猫又「なら三人で住めばいいのにゃ」
貞子「そうですね」
男「おいおい……後は任せた表の……」フッ
男「俺に投げるなクソッタレめ、あぁ分かった、二人まとめて愛してやるわ!!」
猫又「それでこそ男にゃー」ゴロゴロ
男「頬をすり合うな顔が近い」
貞子「男さん」
男「ん?」
貞子「大好きです」ニコ
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゛ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
これは表と裏で分離するしかないな
gdgdでごめんぷー今度からせめてプロットだけでも考えてから書くから許してちょんまげ寝る
>>903
数カ月後
貞子「男さーんこの本、面白いものが」
男「なに?精神分離の術?」
貞子「うまく行けば裏と表で切り離せるかもしれないですよ」
~うまく行った~
表「まさか」
貞子「わぁ」
裏「本当に分離するとはな。しかも肉体付きで」
表「転生の術も掛かっていたのかもな」
猫又「やっと捕まえたにゃ……」
裏「おい!なぜ首輪を嵌める!?」
猫又「もう逃さないにゃ。たっぷりおしおきするから楽しみにするにゃあ」ゴゴゴゴ
裏「助けろ表のぉぉぉぉぉぉ」ズルズルズル
男「自業自得だ阿呆」
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