紅莉栖「私明後日にはアメリカに帰るの」岡部「だから?」(677)

紅莉栖「いや、だからって……それだけだけど」

岡部「なんだそれだけか」

紅莉栖「……」

岡部「急に言っておかなきゃいけないことがあるなんて言うからよっぽどのことかと思ったぞ、全く人騒がせな奴だ」

紅莉栖「あ、ごめん……」

岡部「じゃ俺は今日は用事があるから戸締りは頼んだぞ」ガチャ

紅莉栖「……」

紅莉栖「……確かにそれだけだけど……もっと何かあってもいいんじゃない岡部……」グス

紅莉栖「というわけで、私明日にはアメリカに帰るの」

まゆり「えーっ!? 紅莉栖ちゃん帰っちゃうの!? そんなぁ、せっかく仲良くなれたのに~」

ダル「牧瀬氏がいなくなるかと思うとなんだかんだいって寂しくなるお」

紅莉栖「二人ともサンクス、でももう二度と会えなくなるってわけでもないし」

紅莉栖(なんていうか、これが普通の反応、よね? 昨日の岡部がちょっとおかしすぎたのよ、うん)

岡部「ふぅ~」ガチャ

ダル「あ、オカリン! 牧瀬氏が明日にはアメリカに帰っちゃうそうだお」

まゆり「オカリン~、紅莉栖ちゃんがいなくなっちゃうよぉ」

岡部「それより二人とも、これを運ぶのを手伝え。一人では重くてかなわん」ダンボール

ダル「これなんなん?」

岡部「新しい未来ガジェット用のパーツだ。この後もすぐに大学にも実験の為に行かねばならん」

ダル「ちょっ!? それ後回しにできないん? 牧瀬氏アメリカに帰っちゃうんだお!?」

まゆり「そうだよ~、せめてお別れくらいしようよオカリン~」

岡部「だからなんだというのだ?」

紅莉栖「……っ」

ダル「うわ、オカリンそれ本気で言ってるん? 照れ隠しだったとしてもちょっと酷杉だお」

まゆり「酷いよオカリン、そんな風に言わなくたって……」

岡部「ええい、いいから運ぶのを手伝え、俺は忙しいのだ! 狂気のマッドサイエンティストに休日は無いのだぞ!?」

ダル「いやこんな日ぐらいそういうの抑えてせめて牧瀬氏の為に何かするべきだろ常考」

まゆり「オカリン~? まゆしぃは悲しいのです。もっと紅莉栖ちゃんのことも考えてあげようよ」

岡部「どぅわぁーかぁーらぁー俺は忙しいといってるだろう!? 何故クリスティーナなぞの為に貴重な時間を割かねばならん」

紅莉栖「……っ」ブルブル

ダル「オカリンいい加減にしろお、本気で言っていいこと悪い事が判断つかないってレベルじゃねーぞ」

まゆり「オカリン……」

紅莉栖「……いいのよ二人とも。岡部も忙しいみたいだし、気を使わないで」

岡部「ほら本人もそういっているではないか」

紅莉栖「……」

ダル「……オカリン、見損なったお」

まゆり「……」

岡部「全く、ラボメンが反抗的過ぎて困るな、しかしこの俺、鳳凰院凶真はそんな試練も華麗に乗り越えてみせよう! というわけで俺は大学に行って来る。さらばだ」ガチャ

ダル「あ、オカリン! ……本当にいっちゃったお」

まゆり「……紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「……」ブルブル

まゆり「き、きっとね、オカリンにも何か考えがあるんだよ! だから……!」

紅莉栖「……大丈夫よまゆり、気を使わないで。別に気にしてないわ。それに岡部にどう思われようと関係ないし」ブルブル

まゆり「……震えてるよ、紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「……っ、私、岡部に何かしたかなあ……」ヒック

ダル「……牧瀬氏が……オカリン、女の子を泣かす奴は紳士として最低だお」

まゆり「ね、ねえ! オカリンはいっちゃったけど、私達だけでも紅莉栖ちゃんの送別会やろうよ!」

ダル「賛成だお! メイクイーンに行ってもりあがろうお!」

紅莉栖「そんな……そこまではしなくても……」

まゆり「いいからいいから♪ ほら行こう?」

ダル「そうだお! 今日は僕らの奢りだお、いやむしろ僕の奢りだお!」

紅莉栖「二人とも……ありがとう」

~メイクイーン~

フェイリス「……の……かニャ?」

岡部「ああ……す……む」

フェイリス「……たニャ」

まゆり「フェリスちゃ~ん……っ!? オカリン!?」

ダル「どうしたんだおまゆ氏……オカリン」

岡部「む?……二人ともどうしたのだ? 奇遇ではないか」

ダル「それはこっちの台詞だお! どういつもりだよオカリン! こんな時に大学行くって言っときながらなんでメイクイーンにいるんだお?」

岡部「そんなのは俺の勝手ではないか。大学に一休みすることにしたのだ」

まゆり「オカリン……あ、あのね、これから紅莉栖ちゃんのお別れ会を……!」

岡部「さて、長居したなフェイリスよ、そろそろ俺は行く」

ダル「……待てよオカリン! いくらなんでも……」

フェイリス「……ダルニャン、揉め事なら店の外でお願いするニャン、その時はメイクイーンの出入禁止を覚悟して欲しいニャン」

誤字ったorz

>どういうつもり、だ

>大学に行くのを一休み

脳内変換よろ。

ダル「フェイリスたん……でも今は……」

フェイリス「……」ジッ

ダル「う、わかったお、ごめん。何もしないお」

まゆり「……」

岡部「では俺は行くぞ」カランカラン

紅莉栖「……ぁ」

岡部「」スタスタ

紅莉栖「……」

まゆり「さ、さあ気を取りなおしていこー!」

ダル「そ、そうだお! せめて今は一杯思い出を作るお!」

フェイリス「ニャニャ? 何かあったのかニャ?」

まゆり「うん、じつは紅莉栖ちゃんが明日でアメリカに帰ることになってて、それでお別れ会をしようって」

フェイリス「ニャニャーんと!? それは一大イベントニャ! 寂しくなるニャ~クーニャン今日は一杯楽しんでいってニャ!」

紅莉栖「……え? あ、うん、ありがとうフェイリスさん」

ダル「さあさあ盛り上げちゃうお! こうみえて僕はアニメのオフ会とかでは盛り上げたりするの得意なんだお!」

まゆり「わぁ、ダル君すごいね~、あ、そうだ、ルカ君も誘っちゃおう!」

フェイリス「ニャンニャン、私も混ぜてニャン♪」

ダル「フェイリスたん参加キターーーー! これで勝つる! 萌えあがってまいりました!」

紅莉栖「あ、そんな大それなくていいから……」

萌郁「」パシャ

紅莉栖「!? 萌郁さん!?」

萌郁「椎名さんに……メールで、誘われた、から……」

紅莉栖「……わざわざありがとう、萌郁さん」

ダルの事いままでキモオタデブブサ男とか思ってたけど



うん、間違ってないな

>>27
お前酷いなwww

ダルに謝れ?

紅莉栖(昨日はあの後暴走気味の橋田が凄いテンション高くて、おかげで日本最後の夜は凄く騒がしかった)

紅莉栖(わざわざみんな来てくれて、私との別れを惜しんでくれた……)

紅莉栖(嬉しかったな……こういうの今までなかったし)

紅莉栖(フェイリスさんなんて橋田が全額払うって意気込んでいたのにフェイリスの店だからフェイリスが奢るニャーなんて……結局フェイリスさんがタダで良いって言ってくれて……)

紅莉栖(でも、岡部は全く気にかけてくれなかったな……いつも通りというか、少し冷たかったというか……)

紅莉栖(それとも私が勝手にそう感じているだけで……岡部にとってはその程度の距離感だったのかな……)

紅莉栖(少しは、岡部とも仲良くなったつもりでいたんだけど)

紅莉栖(これで日本とはお別れか……まあ最後ってわけでもないだろうけど……)

紅莉栖「……メール、してみようかな」

紅莉栖(飛行機は朝早いからみんなには見送りを断わった。その分昨日お別れを済ませた)

紅莉栖(でも岡部とはたいしたお別れもしてないしね、そうだ、また休みが取れたら遊びにいってもいい? って軽い流れで……)

To 岡部
Sb あのさ

実験もいいけど身体に気
をつけなさいよ。
私は言ってたとおりこれ
からアメリカに帰るわ。
じゃあね。

P.S.
長い休みが取れたらそっ
ちに遊びに行ってもいい


紅莉栖「これで良し……送信、と」

紅莉栖「……岡部」ヴヴヴ

紅莉栖「ん? もう返信来たの?」

シュタゲのSSもっと増えればいいのに…

今までアニメを嫌悪してきたがハマった

>>28
なぜに疑問系なんだよww


イケメンだったwww

>>34
アイポンから書き込んでるんだが、ミスったw

FROM 岡部
Sb まだいたのか

ラボは遊び場ではない。
そんな気持ちならここに
は来るな。迷惑だ。
そもそも貴様は何様のつ
もりだ?

紅莉栖「……何よ、これ。何もここまで言わなくたっていいじゃない……」グス

紅莉栖「っ!」

To 岡部
Sb なによ!(`Д´メ)

そこまで言う事無いだろ

あんたが仲間って言って
くれたんでしょうが!
最後まで感じ悪い奴ね!
(`Д´) ムキー!

紅莉栖「送信っ!」

まだかよ

どこを縦読み?

>>41
一度全部ローマ字にした後
文字を全部反転
その後に出来た文字列を縦読みすると特に何もなかった

紅莉栖「……また返って来た」ヴヴヴ

紅莉栖「ふん、どれどれ……?」

紅莉栖「……え? メールがそのまま、帰ってきた……?」

紅莉栖「何よこれ、どういうこと……? 岡部、どういうつもりよ……!」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ

紅莉栖「電話が話中……ううんもう一回」

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ グス

紅莉栖「私が、何をしたって言うのよ……出てよ岡部……」グス

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ グス

アナウンス『まもなく××便の離陸のお時間です』

紅莉栖「……」ピッピッ

紅莉栖「……」プーップーッ グスグス

この助手は抱きしめて慰めてあげたい

ドッキリにせよ何にせよやりすぎ

グスグスって泣いてるのか
ゲスゲスって何か蹴ってるのかと思ってた

>>53
紅莉栖「…出てよ岡部…」

↑このセリフで何か蹴ってるとか怖いw

~ラボ~

ダル「オカリン、話があるお」

まゆり「……」

岡部「何だ? マイフェイバリットライトアームのダルよ」

ダル「わかってるはずだお! いい加減にしろお!」

岡部「なんの話だ?」

まゆり「今朝ね、紅莉栖ちゃんから泣きながら電話があったの。オカリンに謝っておいてくれって。きっと知らないうちに何か嫌な事をしていたんだろうって」

ダル「どういうメールのやりとりしたのかも聞いたお。正直、もうとっくに冗談なんてレベル超えてるぞ!」

岡部「ああ、何だそのことか」

ダル「っ! 歯食いしばれお、オカリン!」バキィ!

岡部「っ!!」

岡部「・・・・」

まゆり「・・・し、死んでる・・・・」

俺はどうしてこんなにも更新ばかりしているのか

まゆり「まゆしぃも暴力は嫌いだけど今度のは酷すぎるよオカリン! 昨日だって紅莉栖ちゃんのお別れ会にも来ないで……」

ダル「まさかここまで酷い自己中だとは思わなかったお!」

岡部「……言いたいことはそれだけか? なら、俺は行くぞ」

ダル「っ! 待てよオカリン! 何か言う事無いのかお! 牧瀬氏泣いてたんだぞ! 何がしたいのか知らないけどやり過ぎたって気持ちはないのかお!!」ガシッ

岡部「……いい加減にしろ、もういいだろう? 紅莉栖はアメリカに行ったんだし」

ダル「オカリン……!」バキィ!

まゆり「! ダル君! 一発だけって言ったのに!」

ダル「こいつは今殴っとかないとダメだお! 女の子を……人を泣かせて平気な顔してるなんて人間じゃない!」

岡部「……いい加減に、しろ」

 r、r.rヽ.  / ̄ ̄ヽ、

r |_,|_,|_,| /  ー/  ̄ ̄~ヽ    ふむふむ、なるほど 
|_,|_,|_,|_,|/     ト、.,..    \
|_,|_,|_人 (^ i     \\    ヽ
| )   ヽノ |      \\  | 
|  `".`´  ノ     /⌒ヽ ヽ  |

   入_ノ     /    | |  /
 \_/    ./     ヽ|/
   /      l
  /




               ,, -―-、 
             /     ヽ 
 r、r.rヽ.  / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|    オエーー!!!! 
r |_,|_,|_,| /  (゜)/   / /
|_,|_,|_,|_,|/     ト、.,../ ,ー-、  
|_,|_,|_人 (^ i     \\‘゚。、` ヽ。、o 
| )   ヽノ |      \\゚。、。、o
|  `".`´  ノ       /⌒ ヽ ヽU  o
   入_ノ       │   `ヽU ∴l
 \_/       │     U :l
   /                 |:!
  /                   U

>>65
笑わすなwww

また一つ使い道のわからないAAを見つけてしまった

ダル「いい加減にするのはそっちだお!」

岡部「……ダル」ガシッ

ダル「!?」

岡部「……歯を、食いしばれ……」バギィッ!!!!!!

ダル「っ!?」

まゆり「オカリン!?」

岡部「……はぁ、はぁ……」

ダル「こ、今度は逆ギレかお……そんな奴じゃないと、思っていたのに! なんで牧瀬氏泣かせて謝ろうともしないんだお!」

岡部「……平気だと、本気で平気だと思っているのか?」

ダルさんとバルサンって毒大根と苺大福の関係に似てるよな

ダル「……?」

岡部「お前、まさか本気で俺がそれを平気だと思っていると、そう思っているのか? ああ? どうなんだダル!?」ガシッ

ダル「くぅぅっ」グイグイ

まゆり「オ、オカリン!」

岡部「俺が紅莉栖を疎んじているようにみえると、あいつなんてどうでもいいと、邪魔だと、そう思っているように本気で見えるのか!? 言ってみろダル!」グイッ!

ダル「……だ、だったらなんで……こんな態度……とって……」

岡部「お前に何がわかる? 俺の“覚悟”を何も知らないお前が、お前が……!」グッ!

ダル「うっ、く、苦しい……」

まゆり「オカリンやめて!」

ついに機関の(ry

ダル「…で、最後に僕に殴られて更生するふりをして欲しいんだお」

岡部「…それでまゆりの命が助かるなら……」

ダル「フェイリスたんの恍惚とした顔が目に浮かぶお…///」ハァハァ

岡部「(くっ……)」



支援

逆切れとかクズリンこわい

岡部「……くっ」ドサッ

ダル「はぁ……はぁ……」

岡部「……っ」

まゆり「オカリン……どうして……」

ダル「……覚悟って……なんのこと……なん?」

岡部「……俺に、未来の俺から電話があった」

ダル・まゆり「!?」

岡部「理論を聞く暇など無かった。未来の俺から聞いたのはこれからの紅莉栖についてだ」

ダル「……これからの牧瀬氏?」

岡部「この別れの際、俺が紅莉栖に少しでも優しく接してラボに未練などを残させた場合……例えばもう一度来たいと思わせた場合……」

まゆり「……」ゴクリ

岡部「……紅莉栖は、死ぬ」

ダル・まゆり「!?」

岡部「……それを回避するには、俺が紅莉栖に徹底的に辛くあたるしかないと、未来の俺は解を出した。既になんどもそれ以外の方法で試みて、悉く失敗したそうだ……」

ダル「……」

岡部「……何度も、紅莉栖の死を見たそうだ……!」

まゆり「……」

岡部「それを回避するためには、俺が紅莉栖にとってマイナスイメージな人間にどうしてもならなければならないそうだ……」

岡部「そうしなければ……紅莉栖は死ぬ」

まゆり「そ、そんな……」

岡部「俺だって、俺だってなあ! 悩んださ! 紅莉栖泣かせることになるかもしれないし、どう転んでも嫌な思いをさせる!」

岡部「でも! それであいつが死なないなら!」

岡部「あいつが、幸せになれる世界が来るなら!」

岡部「たとえこの先俺と永遠に道が交わる事が無くとも」

岡部「俺の知らないどっかの誰かと……キスして、結婚して、子供を授かったとしても……!」

岡部「俺という存在があいつにとってトラウマで、嫌な奴と認識され続けても!」

岡部「あいつにとってそれで死なずに幸せな世界を手に入れられるなら!」

岡部「俺は、その役目を演じてやると、そう決めたんだ!」

オカリンって頭悪いからな
もっといい距離の置き方方法あるよな

>>94
いい意味で単純なんだよ、きっと

>>98
こういうすぐ詰まらんとか言う奴なんなの?
コミュ障かよ

>>103
無視推奨

ダル「殴って悪かったお……僕が、悪かった。何もわかってないのは、僕のほうだったお……」シュン

まゆり「まゆしぃも……オカリンが紅莉栖ちゃんにしていることだけ見て、全然オカリン自身のこと見て無かった……」

岡部「……もういい」スッ

岡部「お前達をそう思わせられたって事は、紅莉栖もそう思ったってことだ。それは……紅莉栖が死なない為に必要なことだったと、そう裏づけられる」

岡部「俺こそ殴って悪かったな、ダル」

ダル「い、いいんだお! むしろ僕の方が一杯殴ったし、足りないぐらいだお!」

岡部「……ハハハ、殴られ足りないとは、また別な道にでも目覚めたのかダル。悪いが俺はそっち系に行く気は無いからこれ以上意味も無く殴らんぞ」

ダル「……オカリン」

岡部「さて、悪いが俺はやらねばならんことがあるからもう行く。電話で聞いたことは一つではないのだ」

お前ら喧嘩するなよw仲良く>>1を待ってればいいんだよ

岡部「……くっ」

ダル「はぁ……はぁ……」

名前同士だとクリリンだな

>>120
書き込みは自由な掲示板だってしってた?

ダル「!?」

まゆり「!?」

ダル「なら僕も手伝うお」

まゆり「ま、まゆしぃも……!」

岡部「ありがたいがそれは出来ない。お前達二人だけには特に手伝ってもらってはまずいらしい。そうでないと、紅莉栖は助からない」

まゆり「そんな……」

岡部「それに、こう何かしていれば気も紛れる……」

ダル「オカリン……」

岡部「だからお前達ができることは……今言った紅莉栖のことを本人にはバレないようにすること、悪いがそれだけだ」

岡部「……七年」

ダル・まゆり「?」

岡部「七年後まで頑張れば紅莉栖の死は回避できるらしい。そうなれば俺ははれて役目終了となって紅莉栖に辛く当たらなくてもいいそうだ。そうなったら、少しだけ関係の修復を図るさ」

岡部「もっとも、その頃には既に結婚して子供もいるのが当たり前な年齢だろうがな」

ダル「だったら、それまで僕達で牧瀬氏にオカリンのイメージを良いまま保っておけば……」

岡部「ダメだ。むしろ逆にしてくれ。俺のことは極力触れないかマイナスイメージで語ってくれ。でないと何がトリガーになって紅莉栖が死ぬか想像がつかない」

まゆり「そんな……でもそれじゃオカリンは……」

岡部「いいんだ……もう決めたことだ。何せ別の世界線の俺は十五年も紅莉栖の為に研究し続けたほどだ。七年くらい、どうってことないさ」

岡部「それより、これからの未来、紅莉栖は何度もつまずく事になる。俺はそれを知られないようカバーするつもりだ。だからお前達も、できれば紅莉栖をその度に励ましてやってくれ」

>>126
最低限のマナーも分からんのか…
話にならんなぁ

~メイクイーン~

ダル「オカリンがあんなに重たい覚悟を決めていたなんて……それを知らずに僕は……」

まゆり「私も……なのに何もしてあげられないなんて……」

フェイリス「ニャンニャン? 暗い顔してどうしたニャン」

ダル「あ、フェイリスたん、昨日はご馳走様だお」

フェイリス「あ~~もうクーニャンも行っちゃったらしいしいいかニャ? それなら凶真に言うニャン。あの日凶真が来てたのはその為だったニャン」

まゆり「……え?」

フェイリス「そうだと知られるとまずいから私の奢りってことでって……先にお金を預かってたんだニャン。だから、クーニャンは知らないけどあれは凶真なりの精一杯の見送りだったんだニャン」

ダル「フェイリスたんは聞いてたん? あ、だから喧嘩も止めて……」

フェイリス「まあ、聞いたというより目を見て知った、というべきかニャン。他にもやることがあるみたいだったニャン」

まゆり「紅莉栖ちゃん……知らないだけでオカリンはこんなにも紅莉栖ちゃんの為に動いてたよ……」

>>1さんがんばって

これオカリンが一緒にアメリカに行けば解決じゃね?

一年後

男「ミス・クリス、僕とお付き合いしてくれませんか」

紅莉栖「えっ? あ、えと……ごめんなさい」

男「……」チッ スマシヤガッテー

紅莉栖「……」

紅莉栖(時々、私にもお付き合いを申し込む人が来るようになった……)

紅莉栖(でも、それは私じゃなくて、この若さでこれだけの成果をだしたっていう私の能力を見てるだけの人ばかり)

紅莉栖(そんな人たちは決まって最初はやたら優しく近寄ってくる……けどすぐにそうやって自分のものにしようとする)

紅莉栖(それに、なんだか日本のことがあってから男と話すのが恐い)

紅莉栖(男を信じるのが、恐い)

紅莉栖(また裏切られるかもしれない)

紅莉栖(日本の……岡部みたいに)

紅莉栖(岡部も、もしかしたら私をそういう利用目的で見ていたのかも)

紅莉栖(ダメだ私……疑心暗鬼もあるってわかってるけど、どうしても考えちゃう)

紅莉栖(最近じゃ男の人の顔を見るのもなんかイヤ)

紅莉栖(みんながみんな裏がありそうで恐い)

紅莉栖(もともと仲の良い人もあまりいないから相談できる人も多くない)

紅莉栖(日本にも行きずらいし……まゆりとは連絡取ってるけど……)

紅莉栖(だから最近は専らネットで知り合った人と文字でしかまともな会話をしてない)

紅莉栖(何人かは親身になって話してくれる人もいる……)

紅莉栖(そうそう、意外にも接点の少なかった萌郁さんとは結構文字のやり取りしてる。あの人文字だと凄いのよね)

紅莉栖(あとは、ネットで知り合ったHOUKYOUって人。最初は豊胸って喧嘩売ってるのかと思ったけど意外にも紳士な人だった)

紅莉栖(多分男性だけど、唯一まともに話せる男の人、かしら。文字でのみ、だけど。会ったこともないし)

紅莉栖(最近はこの人かまゆり、萌郁さんとママ相手に話してる時くらいしか落ち着かない……ママとまゆり以外は文字だけど)

紅莉栖(なんか最近では段々私の嫌な噂がたってるし)

紅莉栖(寄ってくる男を次々振る、魔性の女だとか)

紅莉栖(私はそんなんじゃないのに……)

紅莉栖(あ、HOUKYOUさんが今日もはげましてくれた)

紅莉栖(ありがとうございます、と)

紅莉栖「さて、今日も研究室に行かなきゃ」

紅莉栖「よしじゃあこの器具とこの器具を……」

男「おっと失礼」ドン

紅莉栖「きゃっ!?」ガチャン!

紅莉栖「あ、重要な器具が……!」

男「ああーー!? これは今じゃそうそう手に入らない奴じゃないか!」

男「みんなー聞いてくれー! ミス・クリスがもう中々手に入らない重要な器具を壊してしまったんだ!」

紅莉栖「ちょっ!? 貴方が私にぶつかってきたから……!」

男2「あーあ、やっちゃったなー」

男3「これは酷いな、しかも人のせいにしているのか、天才が聞いてあきれるな」

女1「……最近男漁りばかりやってるからじゃない?」

紅莉栖「……っ」

教授「これこれ、何があった……? ん、これは……?」

紅莉栖「……!」

弱いものいじめ、始まるよー(^o^)/

~~~~

教授「わかっているとは思うが、あれは決して安くない。今となっては入手も困難」

紅莉栖「……はい」

教授「君の言いたいこともわかるが皆が君のせいだと証言する以上、私としても君一人を庇えない、事実がどうだろうとね。その辺は、ここにいればよく理解しているだろう?」

紅莉栖「……はい」

教授「うむ、とにかく君の責任ということになる。とにかくあの器具の代替を君で見つけてくるんだ」

紅莉栖「……でも、どうやって……」

教授「それは私にもわからない。知り合いにも当たってみるが……あったとしてもいくらふっかけられるか……」

紅莉栖「……っ」

教授「お金の問題だけではないがお金がないと研究も出来ない。このことは結構後に響く、最悪の場合、君も覚悟してくれ」

紅莉栖「……っ! は、はい……」

俺も寝るからあさまでよろ
がんばってね糞ニコ厨ども

~~~~

紅莉栖「あれからもう一週間、いろいろ調べたりあたってみたけど見つからない。せめて一年前の秋葉原なら見つかったかもしれないのに……」

紅莉栖「でも、一年前の秋葉原は……もう思い出したくない」

紅莉栖「どうしよう」

紅莉栖「教授の伝手で見つかったのもあったけどとてもじゃないが手を出せる金額じゃない」

紅莉栖「一体どうしたら……あ」

紅莉栖「HOUKYOUさんからチャット来てる……」

HOUKYOU『やあ、最近連絡が無いがどうしたんだい?』

紅莉栖「今までにも結構愚痴を聞いてもらったのよね……ちょっと零してみようか」

紅莉栖「実は……と」ポチポチ

HOUKYOU『ふぅんそうなのか、ん? 待てよ? もしかしてそれってこれかい?』

紅莉栖「なにかしら? JPEG?」ポチ

紅莉栖「っ!?」

紅莉栖「これよこれ! なんで? どうして?」

HOUKYOU『実はこれ、ウチに眠ってる昔のいらない機材なんだ。今は適当なオブジェと化しているけどちゃんと動くよ』

紅莉栖「そ、それ、譲ってもらえないかしら!?」ポチポチ

HOUKYOU『構わないよ、使ってないしね』

紅莉栖「や、やった……!」

紅莉栖「あ、でも……いくらで?」

HOUKYOU『ああ、気にしないで。ほんといらない奴だしむしろスペースとっててじゃまだからタダであげるよ』

紅莉栖「えっ!? でも売るところに売ればそれは結構な額に……」

HOUKYOU『そうなのかい? でもまあ……困ってるんだろう? 構わないよ。いつもお世話になっているお礼さ』

紅莉栖「そんな……私こそ」

紅莉栖「これで、なんとかなる……」

紅莉栖「ありがとうHOUKYOUさん……」

紅莉栖(あれからHOUKYOUさんのおかげで私は難を逃れることができた)

紅莉栖(HOUKYOUさんがいなかったらどうなっていたか)

紅莉栖(何かお礼したいけどこの人、何かお礼をって言ってもいらないっていうのよね)

紅莉栖(でもこの人の住所はわかった。日本人なのは知ってたけど、東京の池袋だったんだ)

紅莉栖(この住所に何か送ったら届くかな? どうしよう?)




寝オチしたらごめん。結構眠くなってきた……

HOUKYOU『驚いたよ。何もいらないって言ったのに、こんなにたくさんのアメリカのお菓子を送ってくれるなんて』

紅莉栖「いえ、私こそお世話になってますから、本当に助かったんです」

HOUKYOU『気を使わなくて良かったのに、国際便はそれだけで高いだろう?』

紅莉栖「それを言ったらHOUKYOUさんだって送料も持ってくれたじゃないですか」

紅莉栖(この人は、なんて優しいんだろう。今まで寄ってきた男とは……岡部とは大違いだわ)

~~~

紅莉栖「ってことがあってね」

まゆり「へぇ~そうなんだ~」

紅莉栖「うん、本当に助かったの」

まゆり「良かったね紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「で、一緒にまゆりのとこにも送ったの届いてる?」

まゆり「うん、届いてるよ~ありがとう紅莉栖ちゃん!」

紅莉栖「良かった、結構おしいのよそれ」

まゆり「うん、まゆしぃはね早速いくつか食べたのです! あの丸いチョコとか美味しかったよ~」

紅莉栖「そう、良かっ……え?」

まゆり「ん~何~?」

紅莉栖「あ、なんでもないの」

紅莉栖(あのお菓子はHOUKYOUさんにしか送ってないはず、だったと思うんだけど……あれ?)

さらに4年後

紅莉栖「ふふふ、そうなんだ」

HOUKYOU『へぇーそうなのかい』

紅莉栖(HOUKYOUさんと知り合ってチャットするように大分経つなあ、なんだか文字だけの会話だけど、一番この人と仲がいい気がする。)

紅莉栖(私の敬語も大分抜けてきて、素の私になってきたのに、それを私だと認めてくれるし)

紅莉栖(なんだか、会ったことも無いのにこの人なら信じられるって気がする)

紅莉栖(未だに私は他の人と話さないし、むしろ対人関係は上手くいってないけど、この人とは会ってみたいって気になる)

紅莉栖(でも、このHOUKYOUさんて人は、私と会う気は無いみたい……)

紅莉栖(そりゃ国が違うからしょうがないけど……私が用事で日本に行った時とか、ちょっと会うくらい、と思わないでもない)

紅莉栖(でも、乗り気じゃないみたいで……私と話していることが嘘だとは思わないんだけど……萌郁さんみたいに直接話すのは苦手なんだろうか)

紅莉栖(なんだろう、人とあんまり会いたくないって思う私が、この人とは会ってみたいと思える)

紅莉栖(こんなこと凄く久しぶりだ)

紅莉栖(HOUKYOUさんに会うためなら、日本に行っても良いとさえ思える)

紅莉栖(この人はなんとなくだけど、凄く私の事をわかってくれてる気がする)

紅莉栖(こう思い込むのは危険だってわかってるけど……)

紅莉栖(久しぶりに、人をそこまで信じたいと思えるようになった……)

典型的な出会い系患者の症例みたいだな

HOUouinKYOUma

>>268「HOUouinKYOUma」ドヤ

さらに2年後

紅莉栖(あれから何度か直接会おうってお願いしたけど、全部やんわりとかわされた)

紅莉栖(嫌われてはいないと思うけど、自信が無い)

HOUKYOU『どうしたんだい? 珍しく次のレスまでの時間が長いね』

紅莉栖「あ、ちょっとやることがあったの忘れてて……時計を見てビックリしたの」

HOUKYOU『大丈夫なのかい?』

紅莉栖「問題ないわ」

HOUKYOU『そうか、それは良かった、でも珍しいね。君は確か時計をしょっちゅう見て時間をいつも気にしてるんじゃなかったっけ?』

紅莉栖「うんそうな……の……?」

紅莉栖「えっ……まって、今のはおかしい」

紅莉栖(……この話をHOUKYOUさんとしたことはない。これを日本人で知っているのは……一人だけ)

紅莉栖「ま、まさ、か……そん、な……」

紅莉栖「あ、ありえ……ない……」

紅莉栖「おか、べ……? この相手は岡部、なの……ありえない、そんなのありえない!」

紅莉栖「そうよ! そんなはずない!」ピッ

紅莉栖「もしもしまゆり!?」

まゆり『トウットゥルー、どうしたの紅莉栖ちゃん』

紅莉栖「教えて欲しいんだけどまゆりって岡部と幼馴染だったのよね!?」

まゆり『そ、そうだけど紅莉栖ちゃん今オカリンのこと……』

紅莉栖「いいの。それより、今岡部は……秋葉原にいるの?」

まゆり『え? うんいるよ。ラボに行ってる』

紅莉栖「そう……そうよね。そのはずよね。そんなのあるわけない」

まゆり『……?』

紅莉栖「ごめんねまゆり、急に変な電話かけて」

まゆり『いいよー今日は実家にいたしー』

紅莉栖「あ、そうなんだ。そういえばまゆりの実家ってどこだっけ?」

まゆり『池袋だよ~』

紅莉栖「……」ピッ

紅莉栖「嘘よ……そんなの嘘」

紅莉栖「ありえない、もっと落ち着いて考察しなきゃ」

紅莉栖「そういえば……HOUKYOUさんにしか送った覚えの無かったお菓子、まゆりも食べたみたいだった」

紅莉栖「もし、岡部がまゆりにも分けてたんだとしたら……」

紅莉栖「いや、そんなはずない! そうだ、違う! HOUKYOUさんみたいに優しい人があんな岡部なわけがない!」

紅莉栖「そうだ、何かひっかけを……岡部しか知らないような事をひっかけで聞いて、確かめよう」

紅莉栖「大丈夫……岡部じゃない、HOUKYOUさんは岡部じゃないんだから」

紅莉栖「そうだ、あれを聞こう……」

紅莉栖「えっと、返事が遅くなってごめん。そういえばふと思ったんだけど、七年くらい前にロシアン航空で火災事故があったじゃない?」

HOUKYOU『あ~、そういえばあったような。ニュースで見た気がします。結構騒がれてましたからね』

紅莉栖「あの時、テレビに出てた人が泣きながら燃えてしまったって言ってたよね」

HOUKYOU『ああ、そんなこともあったような』

紅莉栖「封筒と一緒に何かの人形が燃えたって言ってたと思うんだけど、なんだっけ?」

HOUKYOU『ああ、それなら“うーぱ”じゃ無かったですか?』

紅莉栖「っ!?」ガタッ

紅莉栖「間違い、ない……」

紅莉栖「テレビでは燃えちゃってたから人形なんてまったく出てすらいない……それを知っているのは私達くらい……」

紅莉栖「橋田の可能性もあったけど、橋田ならこんなまどろっこしいことはしない……!」

紅莉栖「どういうつもり、どういうつもりよ……岡部っ!」

紅莉栖「何年間も仕込みをして、私を信用させて、後から突き落とそうっての?」

紅莉栖「信じてたのに……信じてたのに……! HOUKYOUさんだけは信じてたのに!」

紅莉栖「HOUKYOUさんのこと……好き、だったのに……どうして、よりによって……岡部なのよ……なんでまた好きになったのが岡部なのよ……!」

~~~~

紅莉栖「……我ながらこの行動力に呆れるわね」

紅莉栖「まさか、日本の地を踏む事になるとはね」

紅莉栖「さて、町並みは変わってるけど、前に聞いたまゆりの話だとラボはまだあるらしいし」

紅莉栖「岡部、直接聞いてやる。もしそうまでして私を追い詰めたいなら、望みどおり……追い詰められて、死んでやるわよ」

紅莉栖「……」ゴクリ

紅莉栖「……」ガチャ

紅莉栖「……ぁ」

岡部「む、まゆり、か……な……っ!?」

紅莉栖「……」

岡部「な、んで……お前、が、こ、こに……」

紅莉栖「……アリゾナにでもいると思った? チャットではそう言っておいたもんね」

岡部「っ!?」

紅莉栖「バレないとでも思ったの?」

岡部「な、何のことだ?」

紅莉栖「とぼけないでよっ! 本当にわからないとでも思った!?」

岡部「……いつからだ、いつ気付いた?」

紅莉栖「……正直に言えば、ついこの間よ。あんたうっかり私の時計の癖のこと言ったでしょ、あの話はしたことなかった」

岡部「……そうか」

紅莉栖「答えて、なんでこんなことしたの? 七年前のあの日からあんた私に何がしたかったの?」

岡部「……」

紅莉栖「答えなさいよ!」

岡部「……」

紅莉栖「……そうまでして、私を追い詰めて、何が楽しいの!?」

岡部「……覚えているか」

紅莉栖「……何がよ、質問しているのは私なんだけど」

岡部「お前は丁度、七年前の明日、日本を発ったんだ」

紅莉栖「だから何? 答えになってない」

岡部「お前は日本にはどれだけいられる?」

紅莉栖「いい加減にしろ! 聞いているのは私だ!」

岡部「明日、全てを話そう」

紅莉栖「はぁ? 今言えば良いじゃない」

岡部「明日、だ。明日でなければ話せん」

紅莉栖「いいわ、待ってあげる。明日、同じ時間にまた来る」

紅莉栖「その時、ちゃんと説明しなさいよ」バタンッ!

紅莉栖(はぁ、はぁ……恐かった……凄く恐かった)

岡部「……変わってないな、あいつ。言ってる威勢と身体がリンクしていない」

岡部「さて、“やっぱり”こうなったか……なら、俺も覚悟を決めないとな」

紅莉栖「さて、約束の日よ、今日こそきっちり話を聞いて過去の私にケリをつけないと。場合によっては私は……」

ピーポーピー……

紅莉栖「ん? 救急車ってサイレンを止めた?」

紅莉栖「ラボの前に止まった? パトカーも来てる。何があったの?」

紅莉栖「あの、何があったんですか?」

警察「君、ここの人と知り合いかい?」

紅莉栖「え? はい一応……」

警察「そうか……言いにくいんだが、ここを借りていた岡部倫太郎さんが自殺していたんだ」

紅莉栖「……………えっ?」

ヤバイ、さっきマジで少し寝てた……

~~~~~~

まゆり「紅莉栖ちゃん!」

紅莉栖「あ、まゆり……」

ダル「オカリンは……!」

紅莉栖「……」フルフル

まゆり「そんな……!」

ダル「オカリン……」

紅莉栖「ほんと、わけがわからない! 昨日来て、話は明日だって言われて、今日来たら自殺してるなんて……どうなってるのよ! 死ぬつもりだったのはこっちなのに!」

まゆり「……紅莉栖ちゃん」

器具とか助手が必要になるものは全部前もって入手してたんだろうな。

ダル「……多分だけど、オカリンは牧瀬氏を守ろうとしたんだと思われ」

紅莉栖「……どういうことよ」

まゆり「紅莉栖ちゃんがアメリカに帰った後、オカリンを問い詰めたの。そしたらオカリン……」

ダル「未来の自分から電話がかかってきてて、牧瀬氏を助けるためにはそうするしかないって言われてやったって……」

紅莉栖「ちょっ、な、何よそれ!? そんなの聞いてない!」

まゆり「言ったら、それだけで紅莉栖ちゃんが死んじゃうってオカリンが……」

紅莉栖「う、嘘でしょう!?」

ダル「本当だと思うお、あの話をした時のオカリン、嘘付いてるように見えなかった」

倒れこむオカリンの首根っこ掴んで片手でホールドしたダルは
持久力はともかく瞬発力はオカリンよりも強そうだ。
ただオカリンの意志力なら簡単にダウンはしないだろうな。
ガチで喧嘩したらどっちがつよいだろう。

まゆり「それにオカリン紅莉栖ちゃんが向こうにいってからも必死に秋葉原中を探して何かのパーツやらなにやらを集めてたの。借金までして」

ダル「いつか牧瀬氏が必要になるものだって未来から聞いてたんだと思うお。まゆ氏が聞いた牧瀬氏の話から、それは確信に変わったけど。しかもこの七年でそれを全部返すほどのオーバーワークしてたお」

紅莉栖「そ、そんな……でも、じゃ、じゃあなんで自殺なんてしたのよ!? おかしいじゃない!」

まゆり「それは多分……」

ダル「牧瀬氏、今日は牧瀬氏が日本を離れてから丁度七年だお」

紅莉栖「岡部もそんなことを言ってたわ」

ダル「オカリンの話だと、簡単に言えば七年牧瀬氏と接触を経てば牧瀬氏を救えるって言ってたお。逆に言えば……」

まゆり「その日までは会ってはまずかったの……」

オカリンが頃してたとしたら…?

紅莉栖「嘘よ嘘……そんな、だって、岡部は……」

紅莉栖(私の知る岡部はバカで……でも諦めることを知らなくて……人を無意味に傷つけるような奴じゃなくて……そう思っていたから余計に傷ついて……)

紅莉栖(HOUKYOUさんはいつも親身になってくれて……ずっと孤独のような研究室での暮らしに光を灯してくれて……)

紅莉栖「HOUKYOU……ほうきょう……? 鳳凰院、凶真……鳳凶……?」

紅莉栖「なんで、今まで気付かなかったんだろう……こんな、簡単なことだったに……岡部はずっと、私を支えてくれていたのに……」

ダル「気付かれたら、オカリンがやろうとしたことが無駄になるから、きっとオカリンも必死だったんだと思う」

紅莉栖「でも……こんなのって、なんで、自殺なんて……!」

ダル「きっと、牧瀬氏を助けるためだお。オカリンは自分と関わると、って言ってた。だから、予定日より早く来てしまった牧瀬氏が死なないよう、先に自分が死ぬ事で牧瀬氏のそれを回避しようとした、のかも」

十五年後から電話が来たならその日には死なない収束をするだろ

オカリンが未来から電話をもらった以上、紅莉栖が死ぬのなら電話をするまでオカリンは死なない。
オカリンが過去に電話をしないのなら紅莉栖はここまでのどこかで死んでいる。
つまり、オカリンは自殺の前に電話をしたのかどうか、過去へ電話するシステムを完成させているのかどうかが重要になる。

>>433
15年というのはβ世界線のオカリンの話。
SG世界線では「なかったこと」になってる。
覚えているのはオカリンだけ。

紅莉栖「そんな、無茶苦茶……っ!」プルルル

紅莉栖「っ、こんな時にケータイ、誰か、ら……!?」


着信:岡部


紅莉栖「なっ!?岡部……!? どういうこと!?」ピッ

?『……』

紅莉栖「も、もしもし? お、岡部なの!?」

?『……』

?『……はろー』

>>438
つまり・・・どういうことだってばよ?

>>445
オカリンが過去に電話をせず、紅莉栖が死んでいないのなら、
たぶん世界線は変わっている。
ただし、その世界線を認めない人がきっといる。

紅莉栖「っ!? その挨拶、まさか……」

?『そう、私は……貴方よ、今の貴方の……十年後が私』

紅莉栖「どういう、こと?」

未来紅莉栖『言わなくてもわかるでしょ? 私は知らないうちに岡部に助けられた。私が死んで岡部が生き返るならそうしようとさえ思った』

紅莉栖「……」

未来紅莉栖『でも、調べていてとんでもないことがわかったの』

紅莉栖「……?」

未来紅莉栖『あのバカ岡部……死ぬ必要が無いのに死んだのよ』

紅莉栖「……えっ!?」

未来紅莉栖『あいつも変なところでチキンだったのね、岡部は睡眠薬の多量摂取で死んだの。痛くない道を選んだつもり、だったんでしょう』

未来紅莉栖『でも実際には睡眠薬での自殺は結構な苦痛と時間を伴うの』

紅莉栖「まさか……」

未来紅莉栖『そのまさかよ。本人は気付いてないでしょうけど岡部が死んだのは……死亡推定時刻によると貴方主観の今日になってからよ』

紅莉栖「なら……!」

未来紅莉栖『そう、若干早く会っちゃったからって、私の死の運命は既に変わっていたってこと。貴方は前日に岡部に会った時点でも、もう死なないことになっていたのよ』

紅莉栖「そんな、じゃあ岡部は……」

未来紅莉栖『……岡部を、助けたい……? なんて愚問かしら?』

紅莉栖「……!」

この時点の紅莉栖ではなく、自殺する前のオカリンに
「10年後に私は生きてる」って点話した方が早くね?

電話だとメールと違って掛けて来た時間がわからないから信じてもらえんか。

>>468
オカリンが自殺しないと紅莉栖は電話かけてこない

>>470
違う。
かけた事実は無くなるが、かかってきたことは無くならない。
Dメールと同じなら、だが。

この時点じゃ過去電話は無理だから、Dメール使うしかない。

紅莉栖「何か策があるの? タイムリープとか?」

未来紅莉栖『さすが私ね、そうよ。そのために私は十年使ったわ』

紅莉栖「どういうこと?」

未来紅莉栖『遠隔……時間を挟んだ遠隔からの過去の自分を過去をへと送るタイムリープマシン。この過去電話と一緒に開発するのに十年を費やしたわ』

紅莉栖「っ! それは……」

未来紅莉栖『いいのよ、これは何も知らないで、岡部を恨んでいた私への罰だから』

紅莉栖「でも、じゃあ私は……どうすれば……」

未来紅莉栖『……自分で自分に言うのも変だけど、岡部を支えてあげて欲しいと思うわ。あいつ、こんな無茶やるやつなんだもの。やっぱり、私が見張ってないとね』

>>474
SG世界線では電話レンジ(仮)は無くなってる。

35歳……か

>>484
きっと処女だぜ

紅莉栖「……わかった」

未来紅莉栖『じゃあいくわよ、多分昼間はあれ以上話を聞いてくれないだろうからやめておくわ。座標は貴方主観で昨夜の夜中、急いでラボに行って岡部の自殺を止める。オーケー?』

紅莉栖「オーケーよ」

未来紅莉栖『じゃあ、後はお願いね。本当は私が行きたいところだけど、結局長時間のタイムリープは危険なの。それにこのタイムリープ等の知識は、無かったことにした方が、きっといい』

紅莉栖「……うん」

未来紅莉栖『それじゃ、頑張ってね、まだ若い私』

紅莉栖「うっ……うううぅぅぅうぅぅう!!!」

クリスはRSないから記憶たもてないんじゃ

>>490
タイムリープは記憶の転送。
タイムリープでは世界線は変わらないから、リーディングシュタイナーは関係ない。
原作だと綯が実例。
小説だとダルやまゆりも。

紅莉栖「……ハッ!?」ズキズキ

紅莉栖「ここは……ホテル? 今何時? 私は……あっ!?」

紅莉栖「ラボにいかなきゃ!」

~~~~

紅莉栖「はぁ、はぁ、はぁ……」

紅莉栖「おか、べ……おかべ……岡部!」ガチャ!

岡部「!?」

紅莉栖「岡部!」

岡部「なっ!? 紅莉栖!? ダメだ来るな! 話は明日だと言っただろう!?」

>>500
流石にタイムリープ発明する前に岡部バイブとか作ってそれで処女喪失してるだろ

紅莉栖「バカ! ほんとバカ! バカバカバカ! バカの極地よ! バカ中のバカ! バカキング! ばかぁ……」ヒック

岡部「な、なんだというのだ……それより今はまずい! 明日改めて……」

紅莉栖「死なせないからね……絶対にそんなバカな真似もうさせないから!」

岡部「なっ!?」

紅莉栖「……私は明日からタイムリープしてきた、後は言わなくてもわかるわね?」

岡部「ならお前こそわかるだろう!? お前はそうしなければ死んでしまうんだ!」

紅莉栖「HOUKYOUさん……優しい人だと、私の事をわかってくれる人だと思ってた。鳳凰院凶真から一文字ずつ……考えてみれば簡単なことだったのに……でもバカ」

岡部「なっ!?」

>>511
バイブでマク破ったって処女だろ?
オナホに突っ込んだらDT卒業か?

紅莉栖「私は死なない。十年後の未来の私からのお墨付きよ」

岡部「ど、どいうことだ!?」

紅莉栖「知りたかったら、生きて。十年後の私になったら、教えてあげる」

岡部「し、しかし……」チラッ

紅莉栖「させない!」ガシッ

岡部「お、おいこら! それを返せ!」

紅莉栖「やだ! 返さない!」

SSスレでID真っ赤な奴はニコ厨

岡部「聞き分けのないことを言うな!」

紅莉栖「やだ! 絶対に渡さない! 七年も、私を支えてくれてた人を失いたくない!」

岡部「お前……」

紅莉栖「全部聞いた……ごめん岡部、私ずっと裏切られたと、騙されたと思ってた」

紅莉栖「今日だって、あんたが何年間も仕込みをした後に正体バラして私を絶望させる気なら望みどおり死んでやるって思ってた」

岡部「っ!」

紅莉栖「でも今は生きたい! 生きられるなら生きたい! 岡部と一緒に生きたい!」

>>528
わたしはねらーでニコ厨で、安価でおっぱいうpしたりする女ですが、
それでもこのスレを見させてくれますか?

岡部「あ、時間が……!」

紅莉栖「十二時は過ぎた、ね……ほら、私は死んでない、でしょう?」

岡部「く、紅莉栖、もう、お前、大丈夫、なの、か……本当に……?」

紅莉栖「童話では、十二時過ぎると魔法は解けるってのが相場よね。そういう意味では理論的な面も含めてそうよ」

岡部「そう、か……良かった、良かった……!」ボロボロ

紅莉栖「ち、ちょっと、泣かないでよ! 普通逆でしょ!?」

岡部「す、すまん……しかしだな……この七年で、何度リーディング・シュタイナーが発動したと思う? そのたび何度不安になったと思う!?」

紅莉栖「そ、そうなの?」

岡部「俺はいつも不安だった、しくじったんじゃないかって。何度かリーディング・シュタイナーが発動する、つまり世界線を動く事は未来の俺から聞いていた。でも不安はいつまでも拭えなかった」

>>535
SSが終わったらゆっくり面倒見てやるから待ってろ

岡部「俺はお前を助けるためにこんなことまでして、傷つけて、結局助けられなかったらどうしようって……」

岡部「何で俺がお前を助けることになったかわかるか? 何度も失敗した俺がいたから、そのたびにやる気を消さないよう挑戦前の俺が、失敗を聞くだけのことを繰り返して、お前を助けようとしていたらしいんだ」

岡部「俺は……俺は……!」

紅莉栖「岡部、もういいよ……、ありがとう、本当にありがとう。私なんかの為にこんなに頑張ってくれて」ダキッ

岡部「紅莉栖……」

紅莉栖「ふふっ、久しぶりに会ったら、変なあだ名は使わなくなったわね」

岡部「そっちで呼んでほしいのか? ならそうするが」

紅莉栖「却下よ、ちゃんと名前で呼んで……これからもずっと」

>>537
終わったらすぐ寝るに決まってんだろ
お前の相手なんかしてられるか

岡部「く、紅莉栖……」

紅莉栖「……ん」

岡部「その、とにかく、良かった……」ダキッ……

紅莉栖「……私ね、HOUKYOUさんにも随分と励まされたの」

岡部「……そうか」

紅莉栖「……HOUKYOUさん……岡部がいなかったら、きっとどうにかなっちゃってた」

岡部「……」

紅莉栖「知ってた? 私は記憶力が良いのと同時にわりと義理堅いの」

岡部「知ってるさ、あんなにお菓子を贈ってきて」

紅莉栖「あ、そういえばあの住所は……」

岡部「ああ、流石にラボじゃまずいが届かなかった時のことも考慮して実家のを使った」

紅莉栖「やっぱり。ねぇ岡部」

岡部「なんだ……?」

紅莉栖「これから、さ。少しずつだけど、恩を返していくから」

岡部「気にするな。俺が勝手にやったことだ」

紅莉栖「ダメ、気にする。っていうか私がそんなの自分を許せない。でもさ……」

岡部「うん……?」

紅莉栖「若い時のっていうか……二十台の七年って凄い重たいと思うんだ。ざっとこれからの私の時間に換算して、さらに利息分と私の気持ち分を込めるとさ」

岡部「……?」

紅莉栖「ざっと百年以上になる気がするのよね。私の計算で行くと」

岡部「はぁ? ひゃ、百年ってお前……」

紅莉栖「だ、だから、私はむこう百年はあんたと一緒に居て恩を返すから! これもうケテーイだから!」

岡部「ちょっ!? お、おまっ!? 何を言って……んっ!?」チュウ

紅莉栖「んっ!」

紅莉栖「そういうこと、んっ、これ以上、、言わせないで」

岡部「し、しかし……んっ」

紅莉栖「いいの、そうさせて、っていうかもうそうするから。仮に岡部が私以外の人を好きになってキスして結婚して子供をもうけても、そうするから。」

岡部「お、おいおい……」

紅莉栖「なんだってする……だから、傍にいさせて、傍にいて……もう、岡部がいないなんてやだよ……」

岡部「……紅莉栖」

紅莉栖「……」

岡部「な、なら覚悟するのだな! お前はこの俺、鳳凰院凶真に見も心も一生捧げることを今誓ったのだ! もう後戻りは出来んぞ!」

紅莉栖「……ん、後戻りする気はない。それがアンタ風言うなら、」



運命石の扉の選択だから。


おわり。

オッケー!!

>>1乙!

何度もリーディングシュタイナー発動してたんだな。
そして失敗したら即電話ということは過去電はもう持ってるのか。

じゃあお休み

これで終わりです。読んでくれた人ありがとう。
よく寝オチしなかったよ俺。
若干設定に変なとこもあったかもしれないが多めに見てくれ。
五時からの人すまん、それとありがとう。

乙。
あんたのSS好きだぜ。
ヤンデレ気味の助手のやつは今でもたまに読み返してる。

>>584サンクス
ヤンデレって言えば鳳凰院凶真のラボメン日誌の続き一応あるんだよなあ。
あの時謎の規制に巻き込まれて半月は書き込め無かったぜ、ちくしょう。

>>594
じゃあここに載せちゃいなYO

今起きた
                 ,r=''""゙゙゙li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!

     ,r!'゙゙´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
    ,i{゙‐'_,,_         :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゙
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゙  ....         .:;ll:::: ゙li       , ・ ´  ̄ ̄` ヽ

..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!      /: : : : : : : : : : : : : \
..ll          `"゙''l{::: ,,;r'゙      /,::'/i : : : : : : : : : : 、: :ヽ
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,       i : {_{从: : : i }人 i| l: :|: :i|
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、     |::小∩ \,リ'∩ 从: :|、i|  GJ☆

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