あかり「ちなつちゃんとキスしちゃった…」(267)

あかり「あかり…なんでこんなにドキドキしてるのかな…」

あかり「……」

あかり「…ってよく考えたら追い掛け回されて無理やりキスされたら誰でもドキドキしちゃうよね。
    まったくちなつちゃんもやりすぎだよぉ」

あかり「明日になったらきっと収まるよね。まだ少し早いけど…今日は寝よっと」

次の日 下駄箱前

ちなつ「あかりちゃん、おはよー!」

あかり「あ、ちなつちゃん、おは――」

ババッ

ちなつ「?? あかりちゃん?どうしたの?」

あかり(あ、あれ?ちなつちゃんの顔がまともに見れない…どうして?)

ちなつ「もしかして昨日のことまだ怒ってる?本当にごめんね、あかりちゃん。

     何か逃げ惑うあかりちゃん見てるといじめたくなっちゃったっていうか…
     あはは、もうあんなことしないから、ね?許して?」

ちなつ「あ、先輩たちにはあの後電話でちゃんと誤解は解いておいたから!
     だから後はあかりちゃんさえ許してくれれば…」

あかり「えっと、その、あかりはもう怒ってないから、大丈夫だから、それじゃっ」 ダッ

ちなつ「え?ちょ、ちょっとあかりちゃん!?」

あかり(逃げちゃった…どうせ同じクラスなのにね)

あかり(どうしてちなつちゃんと目が合わせられないのかな…)

京子「おーい、あかりー?」

あかり(もちろん嫌ってるわけないし、昨日のことをもう怒ってないのも本当のことだし…)

京子「こらー、あかりー?」

あかり(それなら今までどおり普通に接することが出来るはず…もうわけ分かんないよぉ…)

京子「あーかーりー!!」

あかり「うひゃぁっ!?ど、どうしたの京子ちゃん!?」

京子「どうしたの、はこっちの台詞だっての。 さっきからずっと上の空だぞ」

結衣「もしかしてどっか具合悪いのか?無理するなよ」

あかり「う、うん。確かにちょっと気分悪いかも…ごめんね、みんな、あかり先に帰るね」

結衣「…そうか、一人で大丈夫か?」

あかり「うん、心配してくれてありがとう、結衣ちゃん。それじゃまた明日ね、みんな」

結衣「大丈夫かな、あかり…」

ちなつ「きっと私のせいです…無理やりあんなことしちゃったから…」

結衣「でもあかりは許してくれたんだろ?」

ちなつ「そう言ってはくれましたけど…あかりちゃん優しいですから私に気を使ってくれただけなのかも…」

京子「ふーむ…」

あかり宅

あかり(はぁ…嘘ついちゃった。みんなに余計な心配かけちゃったし…明日謝らないとね)

あかり(でもどうしたらいいのかな…ちなつちゃんの顔見ると唇に目がいってドキドキが止まらなくなっちゃう)

あかり「ちなつちゃん…」

ピンポーン

あかり「? お客さん…?」

あかり「はい、どちら様――」ガチャ

京子「よーっす!京子だよん」

あかり「きょ、京子ちゃん!?どうしたの?」

京子「遊びに――もとい、お見舞いに来たんだけど、入れてくんない?」

あかり「あ、そうだったんだぁ。どうぞ、入ってきて」

京子「お邪魔しまーす」

クーラーヒンヤリ

京子「ふぅ…あかりの家はいつ来ても落ち着くなぁ」

あかり「京子ちゃん、お菓子とジュース持って来たよぉ」

京子「おーう、ありがとう。あかりは優しいなぁ」

あかり「えへへ…そうかなぁ」

京子「で、気分はどうなんだい、あかりさん」

あかり「あ…そのことなんだけど…」

京子「…ちなつちゃん?」

あかり「!?」 ビクッ

京子「あかりはさ、ちなつちゃんがしたことまだ怒ってるの?」

あかり「ううん、怒ってないよ。これは本当のことだから…」

京子「そっか…それじゃどうしてちなつちゃんと目を合わせようとしないの?」

あかり「…すごいね、京子ちゃん。気づいてたんだ…」

京子「まぁ何だかんだであかりとも昔からの付き合いだからね、忘れがちだけど」

あかり「…最後は余計だよ、京子ちゃん」

あかり「…あかりにも分からないよ」

あかり「昨日の一件からちなつちゃんと目が合うとドキドキしてすぐ顔を逸らせちゃうの」

あかり「あかりも今までどおりちなつちゃんと仲良くしたいのに…」

京子「あかり…」

あかり「ねぇ、京子ちゃん。あかりどうすればいいのかな?」



京子「まだまだ子供だと思ってたけど、あかりも少しは成長したなぁ」 シミジミ

あかり「え?え?どういうこと、京子ちゃん?っていうか京子ちゃんと1つしか変わらないよぉ」 プンスカ

京子「いいか、あかり?あかりはきっとさ、


――ちなつちゃんが好きなんだよ」

あかり「??ちなつちゃんは好きだよ?あ、もちろん京子ちゃんも結衣ちゃんも、ね!」

京子「いや…そうじゃなくて…まぁ、あかりらしいか…」

あかり「??」

京子「こう言ったほうが分かりやすいかな。あかりはちなつちゃんに恋してるんだよ」

あかり「………」



あかり「えええええええええええええええええええぇええぇぇぇぇぇえええええ!!!??」 オダンゴポーン

あかり「そ、そんなこと…あかりは友達としてちなつちゃんを――」

京子「あのさ、あかり。友達と恋愛対象の線引きって難しいと思うんだ。ましてやそれが同性なら尚更だよね」

あかり「…」

京子「ねぇ、あかり。私の目をじっと見て」

あかり「う、うん」 ジー



京子「どう?」

あかり「え…別に何も」

京子「な…何かそれはそれで悲しいな」 ズーン

あかり「あ、で、でも京子ちゃんといるのは本当に楽しいし、これからもずっと仲良くしたいよっ!」 アセアセ

京子「まぁそれはそれとして」

あかり「え!?アッサリ流された!?」

京子「冗談はともかく…」

京子「私の目はしっかり見れるのに、ちなつちゃんには顔を合わすのも恥ずかしくて出来ないのはどうして?」

京子「ちなつちゃんにドキドキして私にしないのはどうして?」

京子「私に対する感情とちなつちゃんに対する感情が違うから…そう考えるしかないんじゃないかな」

あかり「…」

京子「もちろんキスされた時のことを思い出してドキドキしてるって可能性も否定できないけど…」

あかり「あかりは…どうすればいいのかな」

京子「あかりはどうしたいの?」

あかり「よく分かんない…でもでもっ、とにかくちなつちゃんと普通に話せるようになりたいよ」

京子「そればっかりは少しずつ慣れていくしかないな。でも大丈夫、時間が解決してくれるよ」

あかり「京子ちゃんはすごいな、あかりと1つしか違わないのに、大人の人みたいなこと言うんだもん」

京子「ハッハッハ、まぁこれを機に少しは私を見直したまえ?」

あかり「うんうん、すごいよ京子ちゃん!」

京子「素直に褒められて嬉しいような寂しいような…」

玄関

あかり「京子ちゃん、今日はありがとう。お陰で少し胸がスッとした気分だよぉ」

京子「いいってことよ、ちなつちゃんには私からそれとなくフォローしておくからさ、あかりも頑張りな」

あかり「うん!それじゃまた明日ね、京子ちゃん」

バタム

あかり「…」

あかり(恋してる…か)

あかり(あかりにはやっぱりまだよく分からないよ、京子ちゃん。でも――)

あかり(京子ちゃんがあかりのために頑張ってくれてるんだから、私も頑張らないとね)

あかり(大丈夫、明日からはいつも通り普通に喋れるよ)

次の日

あかり(あ…ちなつちゃん)

あかり「…っ」

あかり「ちなつちゃん、おはよう!」

ちなつ「あ、あかりちゃん!昨日大丈夫だった!?」

あかり「あ、えっと。実はね――」 オドオド

ちなつ「京子先輩から聞いたよ、お腹が痛くてトイレから1日出てこれなかったんでしょ?」 ヒソヒソヒソ

あかり「…え?」

ちなつ「急に帰っちゃってどうしたのかと思ったけど…ま、まぁ言い辛いよね///」

あかり(ちょちょちょちょっと京子ちゃん何言ってるのおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!?)

あかり「え、や、あの、違――」

ちなつ「大丈夫だよ!あかりちゃん。恥ずかしがること無いよ、よくあることだって、多分!」

あかり「あ、あはは…うん、そうだよね…よくあるよ…」

ちなつ「あはは、そうだよー。ほら、もうすぐチャイム鳴っちゃうから一緒に行こっ」

あかり「うん!」

あかり(…あ――)

あかり(あかり…ちなつちゃんとちゃんと話せてる…。さっきの恥ずかしい会話で緊張の糸が解けたような…)

あかり(もしかして京子ちゃん、ここまで考えてあんな理由作ったのかな…。流石に考えすぎかな?)

あかり(でも京子ちゃん、ありがとう。お陰であかり、ちゃんとちなつちゃんと話せるようになれそうだよ)

最初こそまだ少し余所余所しさが残っていたものの、京子ちゃんや結衣ちゃんのさりげない気遣いで
数日もすると私は完全にちなつちゃんと元通り会話できるようになりました。

そんなある日のこと――


放課後

あかり「ごめん、みんな~日直で遅くなっちゃった」 ガラッ

ちなつ「あ、あかりちゃんお疲れ様」

あかり「ちなつちゃんもお疲れ~…ってあれ?京子ちゃんと結衣ちゃんは?」

ちなつ「…結衣先輩と京子先輩なら用事があるって2人で帰っちゃったよ…」 ドンヨリドヨドヨ

あかり(うぅ…ちなつちゃんから負のオーラが見えるよぉ…)

あかり「まぁまぁ、ちなつちゃん…今日は2人でゆっくりしようよ」

ちなつ「…」

ちなつ「それならあかりちゃん、相談に乗ってくれる?」

あかり「うん、もちろんいいよ!何か悩みでもあるの?」

ちなつ「あのね、結衣先輩のことなんだけど…」

あかり「結衣ちゃん?」

ちなつ「うん…私ね、結衣先輩にアプローチかけてるつもりなんだけど…
     今ひとつ距離が縮まってる気がしないっていうかね――」

あかり「…」 ズキ

ちなつ「――――でね、結衣先輩が――――だから――――それで先輩を――――」

あかり(胸が…痛い…)

ちなつ「――――――――――――――――」

あかり(ちなつちゃんにあかりだけを見て欲しい。結衣ちゃんの話じゃなくて、あかりの話をして欲しい)

ちなつ「――――――――――――――――」

あかり(ねぇ、ちなつちゃん。結衣ちゃんよりあかりをもっと見て。もっと興味を持って。)



あかり(そっか…これが恋なんだね、京子ちゃん。あかりもやっと分かったよ…)

あかり(…でも相談に乗ると言っておきながら何て自分勝手なこと考えてるんだろう)

あかり(こんな嫌なこと考えちゃうのが恋っていうならあかりは――)



ちなつ「――って、あかりちゃん?聞いてる?」

あかり「あ、えっとごめん…ちょっとボーっとしてたかも…」

ちなつ「ええええええぇぇぇぇ!?」

あかり「ほ、本当にごめんね!次はちゃんと聞くから!」

ちなつ「でもまぁ、いっか。あかりちゃんに話しただけで少しスッキリしたし」

ちなつ「またよかったら話聞いてもらいたいな、いいかな?」

あかり「うん、もちろんだよー。あかりでよかったらいつでも聞くよ!」

ちなつ「ありがとう!やっぱりあかりちゃんは私の一番の『友達』だよ」

あかり「…うん、あかりもちなつちゃんが一番の『友達』だよ」



あかり(――恋なんてしたくない、ちなつちゃんは一番のお友達、それでいい。
     そうすればこれからもみんなで仲良くやっていけるよね)

それからもちなつちゃんには度々、結衣ちゃんのことについて相談を受け、
私なりに一生懸命考えてあげました。

未だに結衣ちゃんのことについて本当に楽しそうに話すちなつちゃんを見ると
胸が少し痛みますがこれは仕方ないのだと思います。

何故なら恋は止めようと思って止められるものではない、ということに気づいたからです。

それならいっそ、結衣ちゃんとちなつちゃんが付き合ってしまえば諦めがつくと思いました。

だから私はちなつちゃんの恋を応援します。
大事なお友達のちなつちゃんのためにも、そして自分のためにも。

まだ残ってた・・・
>>1です、皆様保守ありがとうございます
まとまった時間が取れるのが申し訳ないですが夜になりそうなので
もしよければ引き続き保守していただけると幸いです

>>63からの続きです
皆様保守ありがとうございました

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あかり宅

京子「本当にそれでいいのか?あかり」

あかり「うん…ちなつちゃんは結衣ちゃんが好きなんだもん。それならあかりはそれを応援してあげたいよ」

あかり「ごめんね、京子ちゃん。せっかくあかりにいろいろ教えてくれたのに」

京子「いやー、あかりがそれでいいなら私はもう何も言わないよ」

あかり「うん…」

京子「まぁ確かにちなつちゃんは結衣にゾッコンだからなぁ…でもな、あかり」

あかり「?」

京子「辛くないか?好きな人の恋愛相談乗るなんて。正直私には耐えらんないよ」

あかり「…大丈夫だよ、好きな人だから、だからこそ応援してあげるの」

京子「ふーん…」

あかり(きっとこれで…いいんだよね)

季節が過ぎるのは早いもので、気づけば冬の足音が聞こえてきました。

ごらく部は相変わらず京子ちゃんがみんなを振り回して、結衣ちゃんがそれを止めて
ちなつちゃんが結衣ちゃんに甘える、いつも通りの光景です。

放課後

あかり「みんなお疲れ~…ってあれ? 今日はちなつちゃんだけ?」

ちなつ「あ、うん…先輩方はまだ来てないよ」

あかり「そっかぁ、んじゃまぁ本でも読んでゆっくりしよっか」 



ちなつ「…ねぇ、あかりちゃん。大事な相談があるの…聞いてくれる?」

あかり「どうしたの?改まって」

ちなつちゃんとの恋愛相談はまだ続いています。
と、言っても最近は恋愛相談というよりただの雑談になってるような気がしなくも無いですが…。
なので大事な相談がある、と言われたときは少し驚いてしまいました。

なんかここ半年で保守に断りも無いの明らかに増えたよな
前から「本来は一気に書くのが基本だが、書けなくなったら保守してもらうのが一般的」って空気だったけど、
今は「元々ssは保守されるもの、されなかったらツマラナイss」みたいな空気になってない?

ちなつ「私ね、もうこれ以上我慢出来ないの」

あかり「えっ?」

ちなつ「結衣先輩、最近私のことあんまり見てくれないような気がするの」

あかり「え?そうかな、いつもと変わらない気がするけど…」

ちなつ「確かに傍から見ればそうかもしれないけど…
     何ていうのかな、見てくれてるようで本当は見てくれてないような…」

あかり「ん~?あかりにはよく分からないよぉ…。気のせいじゃない?」

ちなつ「ううん、そんなことない…だって結衣先輩はいつも――」

ちなつ「…ごめん、何でもない」

あかり「う、うん…。それで、あかりに相談って?」

ちなつ「相談…っていうよりお願い、かな。協力してくれる?あかりちゃん」

協力してくれる?
その言葉で一瞬あの暑い夏の一件を思い出してしまいました。
追い掛け回されてキスされて――
思えばあの一件からちなつちゃんを意識し始めたんだなぁ…。

ちなつ「あ…違うの!前みたいなことは絶対しないから!」

複雑な表情をしてしまったのか、ちなつちゃんが慌てて訂正を入れます。
数秒間の沈黙の後、ちなつちゃんは言葉を搾り出すように――



ちなつ「その…ね、私、今日結衣先輩に真剣に告白しようと思ってるの」

あかり「結衣ちゃんに…?」

ちなつ「うん…私、これ以上このままモヤモヤした気持ちを引きずりたくないの」

ちなつ「でも告白なんてしたことないから…だから」

ちなつ「――あかりちゃんを結衣先輩に見立てて告白の練習がしたいの」

ちなつ「駄目…かな?」


あかり(はぁ…ちなつちゃんって残酷だなぁ…)

あかり(でも、これで最後。あかりが手伝ってあげることで成功に少しでも近づけるなら――)



あかり「うん…いいよ、一緒に頑張ろうね、ちなつちゃん」

ちなつ「それじゃ…」 スーハー

ちなつ「…大好きです!私とお付き合いしてくださいっ!」

あかり「…」

ちなつ「え、えっと…こんな感じでいいのかな…?」

あかり「う、うん…多分いいんじゃないかな…」

ちなつちゃんは真っ直ぐ、あかりの目を見て言葉を紡ぎました。
それはまるであかり本人に言ってくれてるような都合の良い錯覚に陥りそうで、また胸がぎゅっと苦しくなるのでした。

あかり(もちろん分かってる…これはあくまで結衣ちゃんに向けたメッセージ)

あかり(そんなこと分かりきってるはずなのに――)

ちなつ「え!?ちょ、ちょっとあかりちゃん!?」



ちなつ「どうして…泣いてるの?」

あかり「…え?あ、あれ。どうしたんだろ?あはは…ご、ごめんねちなつちゃん。何でもない…から…」 ポロポロ

あかり(涙…止まらないよぅ…)

あかり「ぐすっ…ご、ごめんね…涙…止まらなくて…うっ…ひぐっ…」

ちなつ「あかりちゃん…」

フワッ

突然ちなつちゃんに覆いかぶさるように抱きしめられました。

あかり「ち、ちなつちゃん!?」

ちなつ「ごめんね…正直原因は分からないけど…私のせいなんだよね?」

ちなつ「思えば私、あかりちゃんに相談したり愚痴ったりしてばっかりだったもんね…」

あかり「うっ…えぐっ…ち、ちが…はうっ…」

否定したいのに、次から次へと溢れてくる嗚咽を止められません。

ちなつ「いいんだよ、あかりちゃん。今は泣きたいだけ泣いていいんだよ。
大丈夫、どうせ2人きりなんだもん、ね?」

あかり「っ―――――――――――――」

私はちなつちゃんの胸で籍を切ったように嗚咽を漏らしながら泣いてしまいました。
涙と一緒に、この想いも流れてしまえばいいのに。

ちなつ「…落ち着いた?」

あかり「うん…ごめんね、ちなつちゃん。びっくりしたよね。」

ちなつ「あかりちゃん、何か悩みがあるなら私が――」

あかり「…」

一つ大きく深呼吸。
呼吸を整え真っ直ぐちなつちゃんを見つめ、最高の笑顔で。

あかり「ううん、本当に何でもないの。ごめんね、心配かけちゃって…。
     ほ、ほら!練習の続き、しよ?」

ちなつ「…うん」

ちなつちゃんは納得のいかない様子でしたが、頷いてくれました。

あかり(…ごめんね、ちなつちゃん。でもこんなこと、今から告白するって人に言えるわけないもん…)

少しでも重荷になるようなことは、言いたくありません。
ちなつちゃんには最高の状態で告白に望んで欲しいから。

あかり(ふふっ、まるであかり、ちなつちゃんのマネージャーさんみたいだね)

京子「やっほーう、ちなつちゃん、あかりー」 ガラッ

結衣「遅れちゃってごめんね、二人とも」

あかり「あ、京子ちゃん、結衣ちゃん」

ちなつ「こんにちは、先輩方」

結衣「?あかり、何か目が赤くないか?」

あかり「だ、大丈夫だよ!ちょっと目がかゆくて…」

結衣「そうか…かゆくても掻いちゃ駄目だぞ、傷ついたら大変だからな」

あかり「うん、そうだよね。気をつけるよー」

ちなつ「ねぇ、結衣先輩!今日ですね――」

ちなつちゃんは一大決心をした後とは思えないほど、
いつもと変わらず結衣ちゃんと会話しています。

あかり(ちなつちゃんすごいなぁ…ちなつちゃんと顔すら合わせられなかったあかりとは大違いだよ)

京子「――ふう、もうこんな時間か…。んじゃそろそろ帰ろっか?」

結衣「そうだな、それじゃ――」

ちなつ「あ、あの結衣先輩、ちょっといいですか?」

結衣「ん?どしたの?ちなつちゃん」

ちなつ「――――――――」

ちなつちゃんが結衣ちゃんの耳元でコソッと囁きました。
きっと待ち合わせを取り付けたのでしょう。

結衣「なぁ、京子。悪いけど先に帰っててくれるか?」

京子「ん?どーした?忘れ物なら付き合ってやるぞ?」

結衣「いや…そうじゃないんだが…」

京子「…まぁいいや。んじゃ先に帰るからなー、みんなまた明日ー」 パタム

ちなつ「…体育館裏」

ちなつちゃんはあかりの横を通り過ぎる際、そう小さく呟くと外に出て行きました。

あかり(あかりも…付いていっていいのかな)

体育館裏はいつも人気が無く、ましてや放課後なら人が通ることなど滅多にありません。
まさに告白には持って来いの場所です。

あかり(…!いた!)

建物の影からコッソリ窺うとちなつちゃんと結衣ちゃんが向かい合って何かを話していました。
運動部の掛け声にかき消され、声はほとんど聞こえません。

あかり(ちなつちゃん…)

もし告白が成功したら、あかりはもういらないのかな?
結衣ちゃんっていう素敵な人がいるんだもん…そうなっちゃうよね。
でもちなつちゃんが幸せになるなら、あかりは――

どれくらいの時間が過ぎたでしょうか?
3分?1分?もしかしたら30秒も経ってないかもしれません。
緊張のあまり時間の感覚も分からなくなりそうになったとき、ようやく変化が訪れました。


あかり(あ――結衣ちゃんが頭を下げた…)

こちらからではちなつちゃんの表情が見えません。
それの意味することは?
よろしくお願いします?
それとも――

結衣「―――――――――っ!」 ダッ

ちなつ「…」

あかり「ちなつちゃん…」

気づくと私は物陰から出て、ちなつちゃんに声をかけていました。

ちなつ「あかりちゃん…」

くるっとこちらを振り向いたちなつちゃんの表情は何とも言えないものでした。
それは悲しげでもあり、どこか満足感を得たような顔でもあり――

ちなつ「えへへ…振られちゃった…」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「結衣先輩ね、京子先輩が好きなんだって」

ちなつ「…何となくそうだとは思ってたんだ、だって結衣先輩、いつも京子先輩のほう見てるんだもん」

ちなつ「でも…やらずに後悔はしたくなかったから。ごめんね、あかりちゃんいろいろ手伝ってもらったのに
     不甲斐ない結果で…」

ギュウッ

ちなつ「あ、あかりちゃん…!?」

チャーンス♪

あかり「ちなつちゃん、さっきあかりにこうしてくれたよね」

あかり「いいんだよ、ちなつちゃん。今は泣きたいだけ泣いていいんだよ。
大丈夫、どうせ2人きりなんだもん、ね?」

ちなつ「…駄目だよ、あかりちゃん。私、今優しくされたら多分すごく嫌な子になっちゃう」

ちなつ「結衣先輩に振られて…あかりちゃんにまで嫌われたら、私――」

あかり「大丈夫、ちなつちゃん。何があっても、何言ってもあかりだけは
     絶対にちなつちゃんを嫌いになんてならないよ」

ちなつ「っううぅう…うわああああああああああああああああああっ!!」

京子があかり好きならトレイン作って解決ですね

>>174
連結出来なくね?

ちなつ「ねぇっなんでっ!!どうしてっ!!どうして私じゃ駄目なんですかっ先輩!!」 ドンッ

ちなつ「私のほうが…絶対京子先輩より大好きなのにっ!!」

ちなつ「私の何が駄目なんですかぁっ!!何でも直しますから!!」

あかり「っ…!」

ちなつちゃんの爪が私の肩に食い込み、痛みに思わず声をあげそうになります。

あかり(ちなつちゃん…本当に結衣ちゃんが好きだったんだね…。

     大丈夫、あかりが全部受け止めてあげるよ)
    
ちなつ「先輩が褒めてくれるから、お茶だってお姉ちゃんに習って一生懸命練習したのにっ・・・!!」


ちなつ「全部全部先輩のために…それなのに…どうしてですか…先輩…」


ちなつ「どうしてなのぉ…教えてよ…あかりちゃん…ひぐっ…」

ちなつちゃんはそれから10分ほど嗚咽を漏らし、私の胸で泣いていました。
日も少し傾きはじめ、夕日が放課後の教室に差し込んでいます。

ちなつ「あかりちゃん、ありがとう。えへへ…水分枯れるくらい泣いちゃった…」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「もう大丈夫だよ、あかりちゃん。辛くないって言えば嘘になるけど…でも仕方ないもんね」

夕日に照らされたちなつちゃんの顔はいつもの可愛さとはまた違った美しさが見えて
こんなときに不謹慎かもしれませんが、私は少しドキドキしてしまいました。

あかり「…帰ろっか?」

ちなつ「…うん」

結衣宅

結衣「…何故お前がここにいる?」

京子「えー?だって先に帰れって言ったじゃん結衣ー」

結衣「ここは私の家だっ!」

京子「まま、細かいことは置いといて開けておくれよ。もー寒くて寒くて」

結衣「よくこの寒い中玄関前で待ってたな…」 ガチャ

京子「んむ、相変わらずマッタリとした素晴らしい空間だ!」

結衣「…ラムレーズンあるから勝手に食べていいよ」

京子「!?私のために買ってくれたのかっ?」

結衣「お前が前来た時にうるさかったから買っておいただけだよ」

京子「わざわざ覚えててくれたのかー優しいな結衣は」

結衣「…///」

京子「へへへ…照れてるのかーかわいいやつめ」

結衣「…なぁ、京子」

京子「…ちなつちゃんに告白された?」

結衣「…知ってたんだ」

京子「まぁ、ね。いろいろと」

結衣「そうか…」

結衣「ちなつちゃんに…悪いことしちゃったかな…」

京子「結衣はちゃんと考えて、真剣に答えたんだろ?それならそれでいいと思うよ。
    まぁ気にすんな、とは言わないけどさ」

結衣「…」

京子「それにまぁ、今のちなつちゃんにはあかりがいるからな、きっと大丈夫だよ」

結衣「あかりが…?」

京子「あぁ、ちなつちゃんを一番理解して、一番支えてあげられる、それがあかりなんだよ」

結衣「…何か私の知らないところでいろいろ話が進んでないか…?」

京子「ラムレーズンうめえ!!」

結衣「露骨に話逸らしたな…」

帰り道

あかり「それじゃちなつちゃん、あかりはこっちだから…」

ちなつ「…」 ギュッ

あかり「ちなつちゃん…?」

ちなつちゃんが俯いたまま私の服の裾を掴んでいました。

あかり「…どうしたの?」

ちなつ「そ…その、あかりちゃん。良かったらでいいんだけど…」

あかり「?」

ちなつ「今日…私の家に泊まりに来ない?」

あかり(…人恋しいのかな、きっと)

あかり「うん、いいよぉ。それじゃ家に電話するね」 ピポパ

ちなつの部屋

あかり「…」

ちなつ「…」

私たちは部屋に入ってから何かをして遊ぶわけでもなく、会話するわけでもなく
ただベッドに背を預け、ぼーっと過ごしました。

せっかくちなつちゃんに招いてもらったんだから何かしてあげたいという気持ちはあるものの、
今のちなつちゃんに何と声をかけていいのかさっぱり分かりません。

あかり(京子ちゃんだったら…こんなときでも上手にフォローしてあげられるのかな…)


ともこ「ちなつー?お風呂沸いたから赤座さんと一緒に入っちゃいなさーい」

ちなつちゃんのお姉さんが階段の下から呼びかける声が聞こえました。

ちなつ「あっ…うん、分かったよーお姉ちゃん」

ちなつ「だって…あかりちゃん、一緒に入ろっか?」

あかり「うん、お呼ばれするね」

あかり「あ、でもその、恥ずかしいから先に脱いで入ってて?あかりもその後すぐ入るから」

ちなつ「ふふっ、別に恥ずかしがらなくてもいいのに。それじゃ先に脱衣所行ってるね」

数分後――

あかり「そろそろいいかな…」

ともこ「あら、赤座さん」

脱衣所へ向かう途中でともこさんに声をかけられました。

あかり「あ、ちなつちゃんのお姉さん…お風呂頂きますね」

ともこ「…ええ、ゆっくりしていってね」 チラチラ

あかり「…?あの、あかり…私の顔に何かついてますか?」

ともこ「その、あなたなら知ってるのかしら?今日のちなつ、どこか様子がおかしい気がするの。
    何か知らない?あかりちゃん」

あかり「…はい、知ってますけど…でも、ごめんなさい。私の口からお教えすることは出来ないです」

ともこ「…そう」

あかり「でも私がちなつちゃんの力になります。だから…今は私に任せてもらえませんか?」

ともこ「…ふふ」

あかり「あ、あれ?」
   
ともこ「いえ、ごめんなさい。ちなつが言ってた通りの子だなって思って」

あかり「えーっと…」

ともこ「『いつも私の相談に乗ってくれる優しい子がいるの』ってね。
    よく楽しそうに話してくれるわ」

あかり(そうだったんだ…ちょっと恥ずかしいな)

ともこ「ちなつと仲良くしてくれてありがとうね、あかりちゃん。
    これからもあの子を支えてあげてくれると嬉しいな」

あかり「は、はい!もちろんです!」

ともこ「ごめんなさいね、引き止めちゃって。あ、それから――」

あかり「?」

ともこ「無理して私って言わなくても大丈夫よ。かわいいじゃない『あかり』って、それじゃね」

お風呂

あかり「ちなつちゃん、お待たせー」 ガチャ

ちなつ「遅かったねぇ、もしかしてお風呂場分からなかった?」

あかり「あ、ううん。ちなつちゃんのお姉さんにちょっと挨拶しただけだよ」

ちなつ「ふーん、そっか。あ、あかりちゃんも湯船入る?ちょっと狭いけど何とか入れるよ」

あかり「それじゃお邪魔するね」

ざぱーん

あかり「…暖かいね」

ちなつ「うん、気持ちいい…」

あかり(そろそろ体洗おうかな)

ちなつ「あかりちゃん、体洗うの?背中流してあげるよ」

あかり「え、いいよぉ。恥ずかしいし…」

ちなつ「まぁまぁ遠慮しないで、ほらほら」

あかり(うぅ…恥ずかしいけど、せっかくの好意だし受け取っておこうかな)

あかり「そ、それじゃお願いするよぉ」

ちなつ「じゃ、この椅子に腰掛けてねー」

あかり「う、うん。お手柔らかに…」

ちなつ「あはは、あかりちゃんってば大げさなんだか…ら…?」

あかり「?どうしたの、ちなつちゃん?」

ちなつ「あかりちゃん…肩にある傷って…」

あかり「え――?」

ちなつ「これ…私が体育館裏であかりちゃんにしがみ付いた時に私がつけた爪あとだよね…」

あかり(あ…血が出ちゃってたんだ…)

ちなつ「…」

あかり「えっと…気にしないで、ちなつちゃん。これくらいの傷ならすぐ治るから、ね?」



ちなつ「――どうして?」

あかり「え?」

ちなつ「どうしてあかりちゃんは私にそこまでしてくれるの?」

あかり「それは…」



あかり「――ちなつちゃんのことが…大好きだからだよ」

言っちゃった。
ごめんね、ちなつちゃん。
今こんなこと言われても、困っちゃうよね。

ちなつ「いつから…?」

あかり「ちなつちゃんにキスされた時から…かな」

ちなつ「私のこと…好きだったのに結衣先輩の相談に乗ってくれたの…?」

あかり「…うん」

ちなつ「意味分かんないよ…どうしてそんなことが出来るの?
     普通嫉妬したり落ち込んで相談なんて乗らないでしょ…」

あかり「…あかりにもよく分かんないや。その時はとにかくちなつちゃんに幸せになって欲しかったから…」

ちなつ「あかりちゃんは馬鹿だよ」

あかり「ひ、ひどい…。でもまぁ、そうなのかな…」

ちなつ「そうだよ…」

『まどほむのうた』

作詞:結論から
作曲:L'Arc~en~Ciel

好きだよーまどっちー(ちゅっちゅ♪)

好きだよーほむほむー(ちゅっちゅ♪)

おしっこもうんちもはなくそも2人のものならみーんな可愛いーよー(はむはむ♪)

ボロンッ

おっといけねーマグナムはみでちゃった~ん♪

ほむほむちょーっとびーちく見せてけろー♪(びりびりっ)

うは、てら黒乳首♪

終わり

ちなつ「でも…本当の馬鹿は私のほうだよね」

ちなつ「ここまで私のことを想ってくれたあかりちゃんに気づけなかったんだから…」

あかり「ちなつちゃん…」

ちなつ「ねぇ、あかりちゃん…今でも私のこと、好き?」

あかり「うん、もちろん大好きだよ」

ちなつ「それなら…私と付き合っちゃおうよ。私もあかりちゃんのこと――」

あかり「…嬉しいけど、それは駄目だよ、ちなつちゃん」

ちなつ「…どうして?」

あかり「ちなつちゃんは本当にあかりのことが好き?結衣ちゃんよりも好きって言える?」

ちなつ「それは…ごめん」

あかり「うん、そうだよね。ちなつちゃんがさ、いつかあかりのことが一番大好きになったときに…
     その時に改めて告白して欲しいな…」

あかり「あかりはずっとちなつちゃんを好きでい続けるから。だから好きになってもらえるように頑張るよ」

ちなつ「あかりちゃん…ごめん、ごめんねぇ…」

あかり「ほらほら、いつまでもここで座ってたら風邪引いちゃうよ。湯船入りなおそ?」

……つらい

ちなつの部屋

ちなつ「あかりちゃん、私あかりちゃんと出会えて本当に幸せだよ」

あかり「あかりも同じ気持ちだよ、ちなつちゃんと出会えて本当に良かった」

ちなつ「私たち…関係はともかく、ずっと一緒にいれるよね?」

あかり「うん、おばさん、おばーちゃんになってもずっと仲良しだよぉ」

ちなつ「ありがとう…それを聞いて安心したよ。おやすみ、あかりちゃん」

あかり「うん…おやすみ」

あかり(あかりがやったことは本当に正しかったのかな…)

あかり(でももう引き返せないんだし、このまま突っ走るしかないよね)

あかり(…結衣ちゃんより好きになってもらうのは難しいなぁ…あはは…)

ともこ「あら、二人ともおはよう。」

あかり「おはようございます」 ちなつ「おはよーお姉ちゃん」

ともこ「…随分すっきりしたわね、ちなつ。これもあかりちゃんのお陰かしら?」 クスクス

ちなつ「お姉ちゃん…昨日気づいてたの?」

ともこ「たった一人のかわいい妹だもの。帰ってきたあなたを一目見ただけで違和感が分かったわよ」

ちなつ「そっか…ごめんね、お姉ちゃん。でももう大丈夫だから」

ともこ「それも今のあなたを一目見ただけですぐ分かったわよ。
    さ、あかりちゃん、ちなつ、朝御飯の支度出来てるからみんなで食べましょう」

あかり「ありがとうございます、頂きます」

昇降口

ちなつ「…!」

あかり(あ…京子ちゃんと結衣ちゃん)

京子「お、あかりにちなつちゃん、おはよーん」

あかり「おはよう、二人と(ry」 ちなつ「やーん、先輩おはようございます!会いたかったですよぉ」 スリスリ

結衣「あ…」

結衣「うん、おはようちなつちゃん」

京子「ちょっとちょっとーちなつちゃん私にはー?」

ちなつ「あ、おはようございます京子先輩」

京子「わ、私にも結衣みたいにスリスリしていいんだぞ?」

ちなつ「いえ、遠慮します」

京子「」

あかり(一件落着…かな)

あかり「ち、ちなつちゃん、あかりにもして欲しいなー…なんて」

それじゃっ、私もどんどん攻めていくからね!

エピローグ

放課後 茶道部室

京子「はぁ、ポカポカしてきたねぇ。気づけばもう春だねぇ」

結衣「そうだな…」



結衣「…なぁ、京子」

京子「んー?」

結衣「最近ちなつちゃんが私のほうを向かなくなった気がするんだ」

京子「なんだてめー自慢か?」

結衣「向かなくなったっつってんだろ」

京子「私なんか一度も振り向いてもらえんわ!」

結衣「知らねぇよ!ってそうじゃなくて!」

京子「そうかー?相変わらず結衣先輩結衣先輩って懐かれてるじゃん」

結衣「そうなんだけど…何というか今までと感じが違うんだよなぁ」

京子「おいおい、今更寂しくなったとか言い出すんじゃないだろうなー?」

結衣「流石に振っておいてそんなひどいことは言わないよ…」

結衣「もしちなつちゃんが私以外を好きになったのなら…私はそれを全力で応援したい。
    それが私に出来る唯一のことだと思ってる」

京子「振るほうも辛いものなのね」

結衣「そりゃそうさ…ちなつちゃんは友達として、後輩としては本当に好きだし、その関係が壊れる、
    ちなつちゃんを傷つけると思うと辛いよ…」

結衣「でもちなつちゃんはそれ以上に辛かったんだろうな…」

京子「まぁ、あの時はわだかまりが生まれなくて良かったよね」

結衣「あぁ…あかりには本当感謝してもしきれないよ」

京子「…それにしてもあかりとちなつちゃん遅いな」



結衣「…もしかしたら応援する暇、無いかもな」

京子「へ?」

体育館裏

ちなつ「えへへ…あかりちゃん、来てくれたんだね」

あかり「うん…」

あかり(体育館裏…いろいろあったなぁ…)

ちなつ「結衣先輩に告白した場所…でもね、それ以上に今の私に残ってるのは
     あかりちゃんに私の想いを吐き出したことなんだ」

ちなつ「あの時あかりちゃんは嫌な顔一つせずに私を受け止めてくれたよね」

あかり「…」

ちなつ「だから…ここでもう一度、私の想いを――」



ちなつ「…大好きです!私とお付き合いしてくださいっ!」

あかり(…またここでの大切な想い出、増えたね)

                                            
                                                おしまい

『まどほむのうた』

作詞:結論から
作曲:L'Arc~en~Ciel

好きだよーまどっちー(ちゅっちゅ♪)

好きだよーほむほむー(ちゅっちゅ♪)

おしっこもうんちもはなくそも2人のものならみーんな可愛いーよー(はむはむ♪)

ボロンッ

おっといけねーマグナムはみでちゃった~ん♪

ほむほむちょーっとびーちく見せてけろー♪(びりびりっ)

うは、てら黒乳首♪

終わり


ー選ばし僕の青春€ー
作詞:結論から
作曲:DIR EN GREY

目を開ければ君たちがいる

僕がどんな表情をしても君たちは僕に首ったけ(Oh....stupid love girls)

ばに居るだけでかおを赤らめ

気づけば流れで重なり合える..

夕刻のラヴ・オーガスム!

例えばキミが僕の妹でも僕に抵抗はナッシン (LoVe・LoVe・とぅーdimensions....)

君のお花に僕の睾丸は稼働率ラヴMAXハイパワーさ!

「「ラヴ!!」」愛してる無垢な痴女たち...(my beautiful days)

「「ラヴ!!」」愛してる美しき僕の容姿...(my beautiful face)

愛してる My LOVER life...

>>233
今日一日、
何度もウザく感じたが
流石にこのタイミングでまでだと、しつこ過ぎて笑ったわ

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