マミ「もうぼっちは嫌なの!」(225)


さやか「まどかー、放課後CDショップ付き合ってくれない?」

マミ「あ、あの」

まどか「もちろん!上條くんにあげるCD?」

マミ「よかったら

さやか「そーなんだよー!
あいつあたしの持ってくるCD、楽しみにしてるからさ///」

まどか「さやかちゃん優しいんだねっ」

マミ「わ、私もみんなと一緒に

さやか「マミさん何か言いました?」



マミ「な、なんでもないわ」

まどか「じゃマミさん、わたしたちCDショップに行くので」

さやか「また明日!」

マミ「・・・うん」



マミ「はあ・・・。私のいくじなし」

マミ「一緒に行きたいってどうして言えないんだろう」

マミ「友達なら簡単なはずよね?」

マミ「断られるはずがないし・・・」

マミ「何を怖がってるんだろ、私」

マミホーム

マミ「ただいま」ガチャ

マミ「・・・・・・」

マミ「明日こそ鹿目さんたちと一緒に出かけたいなあ・・・」

「情けないね」

マミ「誰?」

QB「マミ。友達っていうのは普通、同じクラスとか、同じ学年のなかで見つけるものだろう?」

マミ「・・・・・・」

QB「それを年下の後輩たちにすがっているのが、情けないのさ」

QB「やっぱり君は、クラスではひとりぼっちなのかい?」

マミ「そ、そんなこと・・・」

QB「どうして友達の1人や2人、作ることができないんだい?」

QB「共通の話題なりなんなり見つけて話しかければ友達なんてすぐに



マミ「うるさい!!!!!!」

マミ「そんなのわかってるわよ!」

マミ「簡単に話しかけられたら、話しかけてるわよ・・・」

マミ「・・・・・・」

マミ「ひとりにして」

QB「何を言ってるんだい?君はもともと1人じゃないか」

マミ「出てってって言ってるのよ!」



マミ「はあ・・・・・・」

翌日
マミ「(でも確かにQBの言う通りね・・・」

マミ「(同級生で友達ができないからって、後輩にすがるのって」

マミ「(情けない・・・」

マミ「(でもまだ遅くない」



マミ「今日は、友達を作るわ!」




クラス
マミ「(まずは話しかけることが大事よね」

マミ「(仏頂面して座ってたって人と仲良くなれるわけがないのよ」

マミ「あ、あの」

クラスメイト「え、は、はい?」

マミ「1時間目ってなんだったかしら?」

クラスメイト「あ、えっと数学ですけど」

マミ「そ、そう・・・」

マミ「・・・・・・」

クラスメイト「・・・・・・」

マミ「(会話が続かない」


「なんかさっき巴さんに話しかけられたよwww」

「え、巴さん休み時間起きてたの?ww」

「ちょっとー聞こえるってーwwww」




マミ「(もう休み時間に寝たふりするのはやめよう」

昼休み

マミ「(話しかけても会話が続かない、むしろ笑われて逆効果・・・」

マミ「(話しかけなかったら何も変わらない・・・」

マミ「(ああいったいどうしたら

ドンッ

マミ「いたっ」



ほむら「・・・巴マミ」

マミ「あ、ごめんなさい考え事してて」

ほむら「別にいいわ」

マミ「ごめんなさい、それじゃ」

ほむら「待ちなさい」

マミ「?」

ほむら「どうしてお弁当を持ってトイレに入るの?」

マミ「え?」


マミ「あ、ああ。教室じゃ落ち着かないから個室で食べようかなって」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「あなた、ひょっとしてクラスに友達いないの?」

マミ「・・・・・・」

マミ「いや、いるわよ!」

マミ「むしろ囲まれすぎてうるさいからトイレで食べるの!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「ならいいわ」


ほむら「今からまどかたちと屋上でお弁当を食べるのだけれど」

ほむら「騒がしいのが嫌いなら誘っても仕方ないわね。それじゃ」

マミ「う、うん」

マミ「・・・・・・」

トイレ

マミ「(私って・・・ほんとバカ」ガチャ

マミ「(今日こそは友達作って」

マミ「(おかず交換とかしようって思ってたのにな・・・」

マミ「(からあげ、作りすぎちゃった」

マミ「(おいしい・・・」

マミ「うっ・・・うぅっ」ボロボロ

マミ「あれ?私なんで涙なんか・・・」ボロボロ


マミ「うわぁぁぁぁぁん!」ボロボロ

マミ「ぐすっ、ぐす」

マミ「・・・・・・」

マミ「うっ、うぅ、寂しい・・・」


QB「どうしたんだいマミ、君らしくないじゃないか」

マミ「・・・・・・」

マミ「ここ女子トイレよ」


QB「それがどうしたんだい?」

マミ「・・・なんでもないわ。QB、あなたって友達いるの?」

QB「友達?奇妙な質問をするね。
僕たちに個というものは存在しない」

QB「つまり、個体差がないからみんなぼくで僕がみんななんだよ。
それを友達というかどうかはわからないけどね」

QB「ところでマミ・・・」

マミ「なにかしら」

QB「この国では、君みたいに友達を作れない人間のことを“ぼっち”と呼んでるんだろ?」


マミ「・・・・・・」


マミ「」バタンッ

QB「どこへ行くんだい?」

マミ「帰る!ほっといてよ!」

QB「言われなくても僕らは君たちの私生活に干渉したりは

マミ「うるさい!!!」


QB「はあ。泣いたり怒ったり、人間は大変だなあ」

マミ「もういや!」

マミ「やっと見つけた安息の地(トイレ)すらも失って、私はいったいどこで昼休みを過ごせばいいの!?」

マミ「私は、私は

べしゃっ

マミ「痛い・・・」

マミ「誰も助けてくれない・・・」

マミ「でも地面、ひんやりしてて気持ちいい」


マミ「このまま土になってしまいたい・・・」


「なら止めないけどな」

マミ「え、だ、だれ?////」

杏子「このまま土になってしまいたい・・・」

マミ「・・・・・・」

杏子「腹いてーぜ」

マミ「忘れてちょうだい」

杏子「おっす。何やってんの?」

マミ「なんでもないわよ!それじゃ

杏子「このまま土になってしまいたい・・・」

マミ「(この子・・・」

ファミレス

杏子「わりーな、ご馳走になっちゃって」

マミ「いいのよ別に。たださっきのことは

杏子「あーあー、わかってるよ。誰にも言わないって」

マミ「それならいいわ、食べたら帰るわよ」

杏子「おう、ところでさっき何やってたんだ?」

マミ「・・・・・・」

杏子「飯食わせてもらったし、あたしでよけりゃ話聞くぜ」

マミ「え?」

杏子「?」

マミ「」ブワッ


マミ「ざぐらざぁぁぁぁぁん」ブワッ

杏子「う、うわ、どうした」

杏子「と、とりあえず、鼻水ふけよ、な」

マミ「」チーン

マミ「あ、ありがとう」

杏子「お、おう。なんでも話せよ!
あたしが何でも解決

マミ「私、学校で友達いないの」

杏子「(うわあ・・・・・・」


マミ「休み時間はいつも寝たフリとか、トイレに行ったりして時間を稼ぐし、
お弁当はいつもトイレの個室で食べるわ」

杏子「・・・・・・」

マミ「2人組のときはだいたい先生と組むか、3人組を解体して恨みを買うわ」

杏子「(うわあ・・・」

杏子「で、でもまどかとかさやかとか、あいつらがいるじゃん!」

杏子「それにほら、ほむらのやつだって」

杏子「事情を話したら昼飯くらい・・・」

マミ「それができたら苦労しないわよ!」ガタンッ

杏子「わ、わかったから!座れ!な!」

マミ「フーッ、フーッ」

杏子「(予想以上にめんどくさい奴と絡んじまった・・・」


杏子「お、同じクラスに友達は作れないのか?」

マミ「作れたら便所で飯食ってないわよ!」

マミ「だいたいあなた私が影でどんな悪口言われてるか知ってる?」

杏子「・・・・・・」ゴクリ



マミ「デブさんのことマミって言うな」


杏子「(・・・・・・・」

マミ「もういやよ!学校行きたくない!友達ほしい!」

マミ「友達ィィィィィィィ!!!!」ガシッ

杏子「うぐっ、ちょ、マミ離せ!」

マミ「友達、トモダチ、ともだち」ブツブツ

杏子「ぐ・・・」

杏子「ダチなら、あたしが紹介してやるから!」

マミ「ほ、ほんと?」

杏子「あ、ああ。ほんとだぞ」

マミ「あなたに友達なんているの?」

杏子「」イラッ

杏子「じゃ今からいくぞ」

マミ「え、え?今から?私制服だし」

杏子「いいよ別に。ついてきな」

マミ「そ、そうかしら!仲良くなれるかなあ」

杏子「ああ、たぶん」

マミ「そうよね!巴マミのともは友達の友♪」

杏子「・・・・・・」


杏子「ついたぜ」

マミ「普通の家?」

杏子「ちょっと待っててくれ」ガチャ


マミ「行っちゃったわ・・・」

マミ「あ、でもなんか聞こえる」


杏子「おーっす、元気してた?」

杏子「そっかそっかあ、よしよし」

杏子「今日は友達連れてきたんだ」

杏子「外で待たせてるんだけどさ、入れてもいいかな?」

杏子「さんきゅ。入っていいぞー!」


マミ「こ、こんにちは」ガチャ


たっくん「あーうー」

杏子「あたしの友達の、たっくんだ。
たっくん、マミお姉さんだぞー」

マミ「・・・・・・」

杏子「たっくんはな、まどかの

たっくん「マミ、マミ」キャッキャッ

マミ「このバカ!幼児と友達になってどうすんのよ!」

杏子「え、まずかった?」

マミ「当たり前よ!ふざけ

たっくん「う・・・うぅ・・・」


たっくん「びえええええええええええ」

杏子「あ・・・・・・」

マミ「あ・・・・・・」


まどか「ただいまー」ガチャ


杏子「げ」

マミ「早く窓から逃げて!」





まどか「た、たっくん?」

まどか「だ、誰に泣かされたの?」

たっくん「マミ、マミ」ブワッ

まどか「え、マミさん?」

たっくん「びえええええええ」ブワッ

まどか「あ、なんか落ちてる」

まどか「マミさんのハンカチ・・・」


まどか「マミさん、許さない・・・」

マミ「な、なんで」モガ

杏子「(しーっ、バレたらやばいって」


まどか「ほむらちゃんに相談しに行こう・・・」ガチャ


マミ「・・・・・・」

杏子「・・・・・・」


杏子「気を取り直して次いくぜー!」

マミ「そ、そうよね!1人失敗したくらいで」

杏子「そうそう、しかも次はイケメン男子だぜ」

マミ「わー、楽しみって、え、ええ?」

杏子「杏子ちゃん友達リストのなかでも唯一の男子だからな!」

マミ「たっくんは?」

杏子「まあ、あれは、な」


杏子「じゃ、ちょっとここで待っててくれ」

マミ「わかったわ」



杏子「おっすー、元気?」

杏子「ははは、まあそーだよな」

杏子「で、今日あたしの友達連れてきたんだけどさ」

杏子「うん、入ってもいいかな?」

杏子「さんきゅー、おーい!入っていいぞ」


マミ「こ、こんにちは」ガチャ


上條「こ、こんにちは」

マミ「(イケメン!」

杏子「上條恭介って言うんだ、わけあって入院中」

マミ「と、ともえマミです!よろしくお願いします!」

上條「ははは、よろしくね」

マミ「(か、かっこいい・・・」


杏子「こいつ、友達少ないんだ。よかったら仲良くしてやってくれないかな?」

上條「え、そうなの!?
そんな風には見えないなあ」

マミ「あ、はははははは・・・」

上條「でも、僕も毎日リハビリばっかで退屈だからよかったらまた来てよ」

マミ「(優しい//////」

俺「ちょっとうんこしてきます」

俺「お待たせいたした
うんこ長びきそうなので携帯から書きます」


マミ「・・・・・・///」

上條「マミさんはどこの学校に行ってるの?」

マミ「・・・・・・///」チラッ

杏子「あ、あたしはジュースでも買いにいってくるよ」ガラッ


杏子「ジュースジュースっと・・・」

さやか「あ、あれ、杏子じゃん」

杏子「あ、さやか。恭介のお見舞い?」

さやか「うん!杏子は帰り?」

杏子「お、おう!」

さやか「いつもありがとね、あいつも喜んでると思う」

杏子「いやいーって、あたしも暇だからさ」

さやか「えへへ。恭介が元気になったらみんなで遊ぼうね」

杏子「おう!」


さやか「じゃーね!」タタタタタ

杏子「おうっ!」

杏子「さて帰るかなあ」

杏子「なんか忘れてる様な」

杏子「まあいっか」


マミ「か、か、か、か、上條さん////」

上條「ん?」

マミ「そ、そ、そ、そ、その」

上條「ははは、巴さんどうしたの?」

マミ「わ、私とメアド交換しませんか?」ガタンッ

上條「メ、メアド?」

マミ「携帯は持ってますよね!ね!?」


上條「も、持ってるけど他の女の子とはメアド交換しちゃだめって言われてるんだ」

マミ「ほ、他の女の子!?誰に?」

上條「か、彼女に」

マミ「彼女おおおおおおおおおおおおお!?」

上條「う、うん彼女」


マミ「バ、バレないわよ!ね!いいでしょ?ね?」

上條「だ、だめだよ!」

マミ「いいじゃない!抵抗しても無駄よ!」

上條「や、やめて、誰か


ガラッ




さやか「」


上條「さ、さやか助けてマミさんが」

マミ「」




マミ「ち、違うの美樹さ

さやか「死ね」


マミ「え?」

さやか「死ね」

マミ「え?」

さやか「豚」


マミ「・・・・・・」


マミ「飛び出してきちゃったけど、もうおしまいだわ・・・」

マミ「鹿目さんにも、美樹さんにも嫌われて」

マミ「このまま、私は一人で生きてくのかしら」

ほむら「・・・・・・」

     
\ ⊂
  \/ (⌒マ´
  (⌒ヽrヘJつ

    > _)、       , -─-、
    し' \_) ヽヾ\  ,マミ-─-'
          丶 ν*(ノノ`ヽ)

..            ξゝ´ ヮ`ノξ ( <決闘を申し込むわ!
                  ̄   (⌒
               ⌒Y⌒


マミ「あ、暁美さん」

ほむら「あなた、まどかの弟を泣かせたわね」

マミ「」

ほむら「私はあなたのことを買いかぶり過ぎていたようね。
もっと大人なのかと思ってたわ。
小さい子を虐めて楽しかった?」

マミ「ち、ちがうの!」

ほむら「言い訳するなんて救い用がないわね」

ほむら「今後一切私たちに近づかないでほしいわ」


マミ「」

ほむら「そういうことで」スタスタ

マミ「・・・・・・」

マミ「・・・・・・」




この時、普通の人間ならば己の行動を恥じ、省みるだろう。
しかし“巴マミ”はその点、常人とは違っていた。

巴マミは「佐倉杏子」を憎んだ。


マミ「あのホームレス・・・」


マミ「許さん」


マミ「佐倉さん」

杏子「あ、マミ。あの
マミ「ティロ・フィナーレ」



杏子「」

マミ「わざと外したのよ」

杏子「ど、どうして!」シャキンッ

マミ「じ、じぶんの」

マミ「自分の胸に聞いてみなさい!」

杏子「わ、わかった」




杏子「(ガチで心当たりがない・・・」


杏子「(感謝されるべきなんじゃないかむしろ」

マミ「あなたのせいでええええええ!」

杏子「や、やめろマミ!」



杏子「(あ」

杏子「(あのあとさやかとなんかあったのかな」


杏子「(手加減したらやられる・・・」

杏子「(でも本気で戦ったらマミが」

マミ「あなたのせいで私は!!!!!」バキュン

杏子「ぐ!」

マミ「これで終わりよおおおおおおおおお

杏子「やめろおおおおおおおお!」





ほむら「あと1秒時を止めるのが遅かったらやられていたわね」

ほむら「巴マミ、魔法少女を襲うようになってしまうなんて」

ほむら「もう、おしまいね」


ほむら「巴マミ、ごめんなさい」




杏子「おおおおおおおおおおおって、あれ?」

マミ「あ・・・れ?」ガフッ

ほむら「あぶなかったわね」

杏子「ほむら、お前何もこんな」

ほむら「大丈夫。ソウルジェムに傷はつけてないわ」

マミ「な、んで」ガフッ

ほむら「いい?巴マミ、よく聞きなさい」


ほむら「ソウルジェムに傷はつけてないわ。
身体が治ったらこの街を去りなさい」

杏子「・・・・・・」

ほむら「次会ったときは容赦しないわ」

ほむら「同じ魔法少女で争うなんて、もううんざり」

杏子「ほ、ほむら」

マミ「・・・・・・」

マミ「わかった、わ。しかたないわね」

マミ「でもお腹が痛くてうまく立てないの」

マミ「佐倉さん、手を貸してくれないかしら?」


1.貸す
2.貸さない
>>140までに多いほうで


杏子「わ、悪いなマミ」

ほむら「・・・・・・」


マミ「・・・そう。ならいいわ」

マミ「1人で立てるから」

ほむら「ええ、あなたはそうするべきよ」

マミ「分かってるわ、分かってる」

マミ「分かってる、わよ」

マミ「・・・・・・うぅ」


マミ「私、これから一人で生きてくのかしら?」

ほむら「ええ」

マミ「いや、そんなの」

ほむら「誰も手を貸してくれない。あなたはそれだけのことをしたのよ」

マミ「寂しい、寂しいよお」

ほむら「・・・・・・」スタスタ

杏子「お、おい!このまま置いてくのか?」


ほむら「あたりまえじゃない」

杏子「で、でもこいつ大怪我して

ほむら「杏子、あなたさっき殺されそうになったのもう忘れたの?」

杏子「・・・・・・」

ほむら「それにソウルジェムは無事なんだから明日の朝には自力で立てるくらいにはなってるわ」

マミ「・・・佐倉さん、手を貸して、痛いの、痛いの」

杏子「・・・・・・」

杏子「行こう、ほむら」



マミ「」


杏子「それから、あたしはマミがどこへ行ったのかは知らない」

杏子「翌朝、大量の血痕を残したままマミはどこかへ消えた」

杏子「他の街で魔女退治をしてるのか、はたまた野垂れ死んでしまったのか」

杏子「あたしにはわからない」


ほむら「杏子」

杏子「っと。ほむら、どうした?」

ほむら「今日の魔女退治は隣町のほうへ行ってみようと思うのだけど」

まどか「わたしはもう準備できてるよ!」

さやか「あたしも!帰りはみんなでご飯食べて帰ろうぜ」

杏子「おうっ!」


杏子「あたしには、仲間ができた」

隣町

まどか「反応・・・強くなってきたね」

さやか「ビンビン感じる!ってあははは」

ほむら「・・・・・・」

杏子「なあ、この魔力・・・」



まどか「きっとここじゃないかな?」

さやか「うわ・・・大きいお屋敷・・・」

ほむら「廃墟になってるみたいね」

杏子「・・・・・・」

魔女空間
まどか「来るよ!」

さやか「今日も楽勝コースかなあー?」

ほむら「油断はしないほうが」




ほむら「」


まどか「ほむら・・・ちゃん・・・?」

さやか「う・・・そ・・・」

杏子「え?」

まどか「い、いやあああああああああ!!」

杏子「このマスケット銃って」

さやか「よ、よくも!!!!」ザシュッ

魔女「・・・・・・シイ」

さやか「え?」




さやか「」


まどか「やだ、こないで、いや」

杏子「まどか、逃げよう」

魔女「寂しい・・・寂しい」

まどか「マミ・・・さん・・・?」

魔女「寂しいよおおおおおおおおおお」

まどか「」


杏子「・・・・・・」


魔女「寂しい、寂しい、ウフフフ」

杏子「マミだよな」

魔女「寂しい・・・・・・」

杏子「マミ、魔女になったんだな」

魔女「サビシイ・・・・・・」ズズズ

杏子「こ、紅茶?」

魔女「サビシイサビシイサビシイサビシイサビシイサビシイサビシイ」

杏子「ぐうっ」

杏子「魔女になっちまったなら、倒すしかねえじゃねえかもう」

魔女「サビシイサビシイサビシイ・・・」


杏子「あのとき、手を貸さなかったからこんなことになったのか?」

魔女「・・・・・・」

杏子「なあ」

杏子「答えてくれよ・・・」





魔女「ええ」






杏子「・・・・・・」

魔女「みんなみんなおいしかったおいしかったでもまだたりないたりないたりないたりない」

魔女「みんな、みんなほしい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい」


杏子「そんな汚い姿になっちまって」


杏子「あたしが、終わらせてやる」シャキンッ


杏子「マミィィィィィィィ!!!!」

魔女「ふふふふふ、サビシイノサビシイノオオオオオオ!!!!」バキュン

杏子「(クッソ、一発一発が重い」ザシュッ

杏子「(おまけに正確・・・」

杏子「(三節棍で受け切るのも限界だな」

魔女「サビシイサビシイサビシイサビシイ」

杏子「(何か気を逸らして、あの口のなかのマスケット銃を止めることができたら」

魔女「サビシイヨオオオオオオ」

杏子「なあ、お前今の姿」




杏子「豚、だなまさに」



魔女「・・・・・・」

杏子「(止まった!」

杏子「うおおおおおおおおおおおお!」ザシュッ

魔女「ぎゃああああああああああああ」



杏子「はあ・・・はあ・・・」



杏子「やったか?」

魔女「・・・・・・」

魔女「さく・・・らさん」

杏子「マミ?」

魔女「ねえ、一緒に、きて」

杏子「・・・・・・」

杏子「それは、できない」


マミ「もうぼっちは、嫌、なの」


杏子「ごめん」

マミ「・・・・・・」

杏子「ごめんな。あたしが余計なこと

マミ「・・・寂しい」

杏子「うん」

マミ「・・・寂しいよお」

杏子「うん」

マミ「寂しいの」

杏子「手は、貸してやれないけど」

杏子「握っててやることはできるから」

マミ「・・・・・・」



杏子「いっちまったか」


杏子「(もう、見滝原にはあたし以外の魔法少女は残ってない」

杏子「(まどかも、さやかも、ほむらも、」

杏子「(そしてマミも」


杏子「あたしがいけなかったのか?」


杏子「なあ」


杏子「あのとき、あんただったらどうした?」


杏子「あいつに、手を貸してやれたか?」








>>132に戻る


1.貸す

杏子「・・・・・・」

杏子「ほら」

ほむら「ちょっと杏子!」

マミ「・・・・・・」

杏子「いいって。これであたしがやられても自業自得だよ」

杏子「ごめんな、マミ」

マミ「どうして・・・」

マミ「私、あなたのこと」

杏子「・・・・・・」

杏子「あたしたち、友達だろ?」


マミ「で、でも私

杏子「もういいって。掴まれよ」

マミ「・・・・・・」

杏子「あたしの手に、つかまれ」

マミ「佐倉、さん」

杏子「なあ、ほむら」

ほむら「・・・・・・」

杏子「どうしても、マミが街を出て行かなくちゃだめか?」

ほむら「・・・・・・ええ」

ほむら「そこは曲げるつもりはないわ。
理由がなんであれ、仲間を襲うような人と一緒には戦えない」

杏子「だったら!」




杏子「あたしもこいつと出ていくよ」


ほむら「あ、あなた正気なの?」

杏子「ああ。こいつは、マミは」

杏子「ちょっと人より寂しがり屋なだけなんだよ」

ほむら「私はあなたのために提案したのだけれど」

ほむら「好きにするといいわ」


杏子「あー、見滝原もいい街だったよな」

杏子「さりげなくゲーセンも充実してたし」

杏子「でも、ま、しょーがねーか」

杏子「おーい、支度できたか?」

マミ「で、できたけど」

マミ「佐倉さん、ほんとにこれでいいの?」

杏子「きょーこ」

マミ「き、杏子」

杏子「よし」

杏子「いいんだよ。これで」



杏子「一人ぼっちは、寂しいもんな」


杏子「じゃ、行くか」

マミ「うん!」

杏子「でもさ」

杏子「ほんとにこの街出てっていいのか?」

マミ「え?」

杏子「い、いやあたしはいいんだぜ。
家族とか、いるわけでもねーしな」

杏子「でもマミ、お前は違うだろ?」

杏子「だから、あたしがほむらに言ってやっても
マミ「・・・・・・私も」

杏子「は?」

マミ「わ、私もなの。お父さんとお母さんは事故で」


杏子「あはははは、なんだ、そっか」


杏子「なら、一緒に行ってやるよ」

マミ「杏子」

杏子「行こうぜ」

マミ「どこに行くの?」

杏子「さあなー。いいんじゃね?気の向くままで」

杏子「ほとぼりが冷めた頃に戻ってきてやろうぜ」

マミ「ふふ、そうね」

杏子「ああ、じゃあ見滝原にさよならだ

マミ「待って杏子」

杏子「?」

マミ「私」


マミ「もう、一人ぼっちは嫌なの」


マミ「だから」

杏子「ああ」

杏子「わかってるよ。もうマミは一人なんかじゃねーって」

杏子「あたしが一緒にいてやる」

杏子「だからお前、マミも、あたしから離れんな」

マミ「ええ、もちろん」


杏子「それじゃ」

マミ「当てのない2人旅に」



「出発」


ご愛読ありがとうございました

まどか「ごめん家ないんだっけwww」
を書いて以降、
甘々のマミあんが書きたくてスレ建てしたのですが、またシリアスになってしまいました

次こそは胸焼けするくらいのマミあんを書こうと思ってますので
また機会があれば。

ありがとうございました
では

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