男「人魚、だと…?」女「はいっ♪」(369)
男「釣りはいいよなぁ…ぼっちでもアウトドア感味わえる、し」
男「おっ、きたきたっ………うぉらっせぇぇぇい!」
男「おお、結構でかいぞ…」パシャッ パシャッ
男「よしっと、撮ったし…喰うか!釣ってすぐ新鮮な魚を喰える…これも釣りの醍醐味だよな」
男「ふんふーん…、よし。さあ、後は串をぶっさして…ぶふぅっww俺ワイルドww」
男「よし、焼けたな…。いっただきます!」パリッムシャッバグモグ
女「」ジー
女「あっあのっ!」
男「っ?!」ゴフッゲハッゴホッゴホッ
女「あ!だ、大丈夫ですか?!」
男「(こ、こんな時間に女の子一人?)」キョロキョロ
男「(格好見た感じ釣りに来てるって訳でもなさそうだけど…)」
女「あの…?」
男「あ、ごめ、ちょっとびっくりして」ボソボソ
女「はい?」
男「いいいぃえ、あ、あのっ、な、なにか?」キョドキョド
女「はい…あの、私…」
女「私を食べてください!!」
これは予想外
男「」
女「た、食べてくださいぃぃいい!」
男「………………はっ!」
男「え……?なに、な、何を言って…?」
女「ですからっ!先程のようにっ!荒々しくっ!私を食べてくださいっ!」
男「さ、さき、ほど?……え?た、食べるって…えっと、性的な意味で?」ボソボソ
女「はい?いえ、あの先程魚を丸焼きにして頭からバリバリ食べてらっしゃいましたよね?」
男「えっ、ぁ、ぁあ、うん」
女「はい!ではお願いします♪」コロン
男「えっ」
捕食系ヒロインか・・・新しい・・・
男「つ、つまりどういうことだってb」
女「あっ、服着たままじゃ食べづらいですよね!」ヌギヌギ
男「うおわっ?!何いきなり脱ぎだして!!」アセアセ
女「あっ!塩塗った方がいいですかっ?!これお借りしますね!」ゴソゴソ
男「えっ、何してんのっ?!」
女「どうせなら美味しく食べてもらいたいですもんね!」ペタペタ
男「(なっなんだこの子?!電波ちゃんか?!)」
男「と、とりあえず服を着てっ!…ください!」バッ
女「えっ…どうして…?私、魅力ないですか…?」
男「へっ?いや、か、かわいい…です、けどっ」キョドキョド
女「可愛い?……え、いや、あ、その、嬉しいですけど、そうじゃなくてですね!」アセアセ
女「た、確かに私は肉付きはあんまりよくありませんし卵もまだお腹にいませんけど…」
男「(確かに、おっぱいは並み以下…っていうかぺたんこ……って卵?)」
女「でもっ!身はしまってると思いますしっ!それはそれで美味しいと思いますよ!」
男「あ、あの、ちょっ、ちょっとまって!」
寝れない
男「さっきから何を言ってるの…?卵とかなんだとかよくわからないんだけど…」
男「(あ、な、なんか俺、女の子相手に普通に喋れてる)」
女「はいっ♪私、小さい頃から夢があったんですっ」
男「へっ?ゆ、夢?何でいきなりそんな話に?」
女「いつか…男らしく豪快に食べられたいって…」ポッ
男「(うわぁ…さすがの俺もこれは)」
女「先程の貴方を見て…胸が高鳴りました…」ジー
男「(う、生まれてはじめて女の子からうっとりした目で見られてるー!!)」
女「お願いですっ!私を食べてくださぁぁああい!」ガバッ
男「ぬおーーー?!」
被食系ヒロインか・・・色気より食い気なのか・・・
男「おっ!落ち着いてっ!よく考えてみようっ!いきることの意味!鳥が羽ばたくということ、海が轟くと――」
女「いえ、あの、まずは貴方が落ち着いてください」
男「だっだだって!慎ましくも柔らかい感触がっ!それになんかヌルッとした感触とか!それにいい匂い……」
男「……生臭い?えっていうか何がヌルヌルして…」ソー…
女「あっ、興奮しすぎて…」
男「しっ………しっぽっぽっぽぉーーー?!」
女「あっ…何かそんなに凝視されると恥ずかしいですね」テレテレ
男「――人魚、だと…?」
女「はいっ♪」
男「えっ…ほ、ほんもの…?」ペタペタ
女「ひゃぁぁんっ」ビクッ
男「あっ、ごめ、…じゃなくて!こいつ、動くぞ……!」
女「」ピッチピッチ
男「あわ、わわわ、ほ、ほんとにほんもの…?」
女「はい、そうですけど…」
女「そんなに驚かれるとは思いませんでしたが」ピッチピッチ
男「いや、そりゃ驚くよ…それに普通は信じないと思うし」ジー
女「信じていただけませんか?」シュン
男「い、いや!信じる!信じるよ!」コクコク
女「でも、最近は人間社会にも私たちが認識されてるものだと思っていました…」
男「え、な、なんで?」
女「少し前にこっそり人間が沢山いる街に遊びにいったときに」
女「テレビで人魚の女の子のキャラクターが活躍するアニメが放映されてたんです」
女「そのテレビのまわりは特集が組んであってグッズなども沢山ありましたので」
どちらの意味で喰われても一向に構わん
男「な、何か結構人間のこと詳しいんだね」
女「人魚っていうか私たちのような人に近い存在って、人間のこと結構興味津々なんですよ?」
男「(その割りにはいきなり食べてくれなんて常識外れなこと言ってきたけど…)」
男「そっ、そっか…ふーん、人魚のアニメねぇ…」
男「ああ、あれでしょ、小さい女の子がバケツのなか――」
女「タイトルまではわかりませんが、『人魚とかいて…』みたいな啖呵を…」
男「えっ、そっち?!」
瀬戸の花嫁見たことねぇ('A`)
女「ともかく、私が人魚だと納得してもらえました?」
男「う、うんまあ…」
女「では、大丈夫ですよね」ニコッ
男「(うわっ、か、かわいいっ…ていうか、上すっぽんぽんのまんま!)」
女「さあ……余すところなく、食べてくださいっ!」コロン ピッチピッチ
男「」
男「そ、そういうことね…」
男「わ、悪いけど食べるつもりはないよ」
女「えっ!な、何故っ!?こんなに新鮮なんですよ!」ピッチピッチ
男「いや、だって下半身はお魚とは言っても上は人間なんだよ…?食べられるわけないよ」
女「そんなぁ……」ウルウル
男「そ、そんな目でみても無理なものは無理だよ!」
女「こんなにあなたのことを思っているのに…どうして!どうしてわかってくれないんですかー!!(エコー)」ザブン ジャバババ
男「………」ポカーン
男「何だなぁ。人魚って川にもいるんだなぁ…」
海から遡ってきたのか、鮭みたいだな
男「」ボー
男「(昨日はとんでもない体験しちゃったなぁ…。話しても信じて貰えないだろうし誰にもいってないけど)」
男「(っていうかそもそも話す相手がいないけど)」ヌボー
店子「………さん、男さんっ!」
男「は、はいっ?!」
店子「ぼーっとされてたら困りますよ!」
男「ぁ……はぃ、すみません…」ボソボソ
店子「はぁ…。あともっと元気よくしてくださいね」
男「すみません…」ボソボソ
男「あっ、いらしゃいませー」
男「(客はカボチャ。客は茄子。客は西瓜)」ブツブツ
男「ありあとございしたー」
男「いらっしゃ…」
女「」ニコニコ
男「いませー」ピッ
女「な、なにかリアクションしてくださいよ!」
男「612円ですー」
女「無視ですかっ?!」
男「千円お預かりしますー」
女「う、うわぁぁああん!お釣りは結構ですぅぅうう!!」ダッ
「女」よりも「人魚」の方が分かりやすいかと思ったり思わなかったり
店子「な、なんか女の子の泣きながら走っていったんですけど?!」
男「ぁ、し、知り合いの子です…」
店子「知り合いって…。何にせよ困りますよ!店にいる間は私情で対応するのは控えてください!」
男「ぅ…ぁ、は、はい…」
店子「っ!もう!」パタパタ
男「(うぅ……年下の女の子に怒鳴られてこんな……我ながら情けない…)」
店長「賑やかですね」ニコニコ
男「あっ、て、店長さんっ」
店長「ふふ、御免なさいね。あの子、ちょっと真面目すぎるところがあるから」ニコニコ
男「い、いえ…俺、あ、僕がちゃんと出来てないのが行けないんですし…」キョドキョド
店長「ふふっ……」ニコニコ
男「(うぅぅ……店長のこの目苦手なんだよなぁ…)」
店長「ところで、先程の女の子ですが…」
男「あっ、は、はいぃっ!すみませんっっ!」ペコペコ
店長「ん?ああ、いえいえそうではなくてですね」
店長「ん……いえ、やっぱりいいです」ニコニコ
男「はい…?」
店長「ふふ……。では頑張って下さいね」シズシズ
男「(な、なんだったんだろう…)」
男「(はぁ…疲れ…)」カチン ガチガチ
男「あ、あれ?鍵閉め忘れて―――」
カチン ガチャッ
女「お帰りなさーい!」
男「」
男「すみません間違えました」
女「間違えてません!あってますあってます!」ギュッ
男「ちょっ、ちょっと抱きつかないで!わかったから」
女「そうですかっ!では」ヌギヌギ
男「脱ぐな!」
男「まあ、職場に来た時点で家にも来るかなとは思ってたけど」
男「まさか中にいるとは。一応聞いておくけど、鍵は?」
女「私の愛をもってすればその程度のこと障害にすらなりません」
男「君のは愛っていっていいのか…?」
女「愛ですよ。究極の愛です。好きになったヒトに食べられてずっと、片時も離れず一緒にいれるんですよ」
男「(何となく、人魚っていう種はみんな食べられたいって願望を持ってるのかと思ってたけど)」
女「そのヒトの血肉になって病めるときも健やかなるときも一緒なんですよ…素敵ですよね」ウットリ
男「(この子が特別なんじゃないかって気がしてきた……)」
男「……で、その愛でどうやって俺の仕事場を特定したり家の鍵を開けたりしたの?」
女「それは………………………愛です」
男「」ジー
女「………人魚の愛には不思議な力があるのです」ツイ-
男「目をそらすな!」
男「はぁ……もういいよ」
女「そうですかっ!ではご飯にしましょう!」
男「えっ」
女「もう用意してありますからねっ!ちょっと待ってください!」
男「待って待って待って」
女「はいっ?」
男「あの、まさか居座る気…?」
女「…………ちょっと待っててくださいね♪」
男「おいっ!こら!帰れ!」
刺身には白米が一番
女「そんな……もう外も暗いのに…こんな時間に放り出すんですか…?」ウルウル
男「くっ、なまじ可愛いからそういう顔されると……」
女「…………では持ってきますね♪」
男「おいっ!まだ居ていいとは言ってない!」
女「座っててくださいね♪」ニコッ
男「なっ、ぁ、く……」
男「(俺が童貞でさえなければ……!っていうか何で笑いかけられただけでマイサンがソリッドスネークに…)」
女「はい、お待たせしました!」
男「………てっきり『さぁ、晩御飯は私です!』をやるかと思ってたけど」
女「やってもどうせ食べて頂けないかと思いまして!」
男「うん、まあそうだけど………だからって焼き魚って…昨日食べたの見てたよね?」
女「いいじゃありませんか、お魚美味しいでしょ?」
男「うん…、好きだけど。人魚としてそれはどうなの?その…同族がどうのこうのとは思わないの?」
女「え…?いえ、私たちも魚食べてますよ?」
男「えっ」
女「と、いうより主食は人魚以外の海産物です」
男「なん、だと…」
女「……?よくわかりませんが、人間もそうなのでは?」
男「そんなことは……」
男「(いや、俺らが牛とか豚食べるのと同じ感覚ってことなのか…?)」
女「?」
男「いや、いいよ。…じゃあ食べようか」
女「はいっ♪」
男「」ハグモシャッバグバク
女「」ジー
女「」ジー
男「」バグッバリッゴグモグムグ
女「」ジー
男「」バリモシャ……ピタッ
女「」ジー
男「あの…食べないの?」
女「」
男「おーい?」フリフリ
女「」ブツブツ
男「……?」ソー
海の底でどうやって魚捌いて食ってんだろう・・・そのまま貪ってんのか・・・
女「はぁ……はぁ…すごい……あんなに美味しそうにたべて……んくっ…」ボソボソ
女「ああ…頭から尻尾まで………皮も…!んんっ……はぁっ……」ボソボソ ビクン
女「はぅ……んっく、う、うらやまし………はぁん、ふぅっん……ねたましい………」ボソボソ モジモジ
男「」
男「」モシャモシャゴキュン
女「ふぁぁああっ!!もうっもう―――!」ビクンビクン ピッチピッチ
男「」
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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Λ_Λ . . . .: : :カルチャーショック...:::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
おや、俺のチンコも食べて欲しそうにはねているな・・・・
>>67
じゃあまず三枚におろしますね
男「ごちそうさまでした」
女「ごちそうさまでした」ビクンッビクン ピッチピッチ
男「あの…」
女「ふぅ……ちょっと汗をかいてしまったので先にお風呂いただきますね!」
男「あ、はい…」
女「それとも……」
女「一緒に入りますか?」ニコッ
男「えっ………え、い、いいの…?」
女「はい、勿論です♪」ニコニコ
男「」ゴクリ
海の底に棲んでる連中が風呂だと・・・!?
女「じゃあ先に入って身体を洗っておきますね♪」
男「え……そ、それって?」
女「」ニコッ トタトタ
男「」ゴクリ
男「あ、あんな可愛いこと一緒にお風呂…!」
男「し、しかも…あの笑顔と…」ハァハァ
男「お父さん、お母さん……きょうぼくはおとなになります……」ハァハァ
きっと>>1は磯野香を愛する漢なんだろう
男「(あれから10分経った…)」
男「も、もももっもう入っていいっ?!」
女「はぁい、どうぞー♪」
男「(はぁっはぁっ……いざっ!)」
ガラッ
モワァァアアン……
女「さあっ!どうぞ!人魚のダシが効いたお汁ですよ!」
女「お野菜もあらかじめ入れておきましたからっ!さぁっどうぞ召し上がっ―――」
男「」
男「銭湯行ってくる…」
学級王ヤマザキで金子のおっさんがラーメンの出汁に使われてた回思い出した
朝飯食えなくなった
男「ただいま…」
女「あ、おかえりな……さ…」
女「お、怒って…ますよ、ね……」
男「………はぁ」
女「」ビクッ
男「いや、もういいよ……勝手に期待して勝手に落ち込んだだけだし」ニコッ
女「!」
女「あのっ!こんなタイミングで言うのもなんですどっ!これっ」
男「これさっきの…」
っ
女「もう私を食べてとはいいません・・・とりあえずは」
男「とりあえずかい」
女「はい。いまのところは」
男「で、・・・せめてその汁だけでも飲んで欲しい、と?」
女「そうです・・・!だめ、でしょうか・・・?」ウルル
男「そ、そうやって泣けば俺が何でもいうこと聞くと思ったら・・・」
女「」ウルウル ギュッ
男「・・・ちょ、ちょっとだけだからね」
女「はいっ♪」
男「(とはいったものの・・・)」ジー
ふわぁ・・・もわもわ・・・
男「(に、においは普通だな・・・)」ゴクッ チラッ
女「」ワクワク
男「(め、めっちゃ期待してる・・・。えぇい!)」バッ
女「!!」
男「」ンギュッ ゴギュッ モシャッ ムシャッ ゴクン
男「どうだっ!」バン
女「」
男「・・・?お、おーいちゃんと食べたぞー?」
女「」パタン
男「えっ・・・えぇー・・・」
・・・・・・。
女「はっ!」
男「あ、気がついた?いきなり倒れるもんだから・・・」
女「す、すみません・・・あまりの嬉しさと性的興奮で意識が飛んでしまいました・・・」モジモジ ポッ
男「(すっごい可愛い顔で言ってるけど内容がオワットル)」
女「はぁ・・・だし汁スープ飲んでもらうだけでこんなにスゴイのに・・・」
女「食べてもらったらどれほど気持ち良いのか・・・」ウットリ チラッ
男「(っくぅ・・・なんてエロい目なんだ・・・!これで求めてくるものが普通だったら・・・)」ガックリ
男「そ、そうだ!!」
女「?」
男「えっと・・・その」
男「お、俺のこと、すきっ・・・なんだよね?」
女「はい、それはもう・・・。初めて貴方を見たときから私は・・・一目ぼれですぅ・・・」ウットリ
男「」ゴクリッ
男「じゃ、じゃあ!そのあのっ・・・・・・きっききっ・・っす・・・ください!!」
女「えっ」
男「キスッ!!!し、したいっ!」ムフームフー
女「はぁ・・・キス、ですかぁ・・・」
男「あ、あれっ・・・なんかリアクション薄い・・・?」
女「あ、いえ別にイヤというわけではないんですよ?」
女「ただ、あんまり興味なくて・・・」
男「えっ・・・」
女「それより・・・」モジモジ
女「よ、良かったら・・・せめて尾ビレの一部だけでも食べ、たべっって・・・ハアッハアッ・・・」
男「」
女「んぁっ・・・尻尾からっ・・・んっ・・・で、できればそのままっ・・・あ、あたままでおいしく・・・んんん!!」ビクッビクク
女「」クタッ
男「そう・・・だめなのね、もう」
女「はぁ・・・はぁ・・・」ピクッ ピッチピッチ
男「でも、俺だってあのスープ飲んだんだ・・・キス、していいよ、ね?」
女「ん・・・ぁ・・・?ふえ・・・ど、どぞ・・・」ピチッ・・・ピチチッ・・・ペタン
男「じゃ、じゃあ・・・」ゴクッ
男・女「」チュッ
男「うぉ・・・うぉおおお!うおおおおおおお!!!ああ!!!やああああわけええええ!!」ビッタンビッタン
女「・・・」
男「うああああああ・・・・・・ああ・・・あ・・・」チラリ
女「・・・」
男「ど、どう、だった?」
女「やっぱり、よくわかりません」
男「そ、そっか・・・」シュン
男「なんか・・・ごめん」
女「あ、いえそんな。謝られるようなことでも」
男「うん・・・なんかそういう慰めって今逆に辛い感じなんだよね・・・」
女「は、はぁ・・・」
男「は、はは・・・。明日、仕事休みだけど・・・もう今日は休むよ・・・」
女「そう、ですか・・・」
男「うん。あ、出て行くときは好きに出て行っていいからね。鍵はほっといて」
女「あの・・・」
男「じゃあオヤスミ・・・」フラフラ
女「男さん・・・もしかして初めてだったのでしょうか・・・」
女「・・・」
女「私も、初めて・・・で」
女「なんだろう・・・この、気持ち・・・」
チュンチュチュンチュンチュンチュチュチュチュ・・・
男「ん・・・うん・・・ぁー・・・っ?!」
男「な、生臭っ?!そ、それにほのかにお吸い物の香りもっ?!」バッ
女「」スースー
男「なん、だと・・・」
男「結局泊まったのか・・・しかも俺のベッドに勝手に入って・・・」
女「」スースー
男「足、今はヒトのカタチしてるけど・・・こんな生臭いってことは・・・」
女「ムニャ・・・はぁ・・・とこ、さ・・・そこ・・・もっ・・・と・・・」ピチ ピチ ・・・
男「」
男「興奮したら、足が人魚モードになる、か・・・」
女「う、ん・・・?」
男「あ、その、お、おはよう・・・」テレテレ
男「(な、なんでテレてるんだ俺!)」
女「ふぁ・・・おとこさぁん・・・」ギュッ
男「なっ、ちょ、ちょっと?」
女「えへへ・・・しゅき・・・れふ・・・ん・・・ふぁ・・・」ギュッギュッ
男「なっあっ・・・うわぁっ・・・あ・・・!!!」ビクン
男「やれやれ。僕はしゃs」
男「」ゴシゴシ
女「ふっ・・・ぁぁぁ・・・あれ、男さん、何をしてらっしゃるんですか?」
男「ん、ちょっと洗濯をね・・・あ、女さん、胸はだけてるよ」
女「あ、すみません・・・って男さんになら見られても全然いいですけどね♪」
男「ふふ、ありがとう」キラッ
女「な、なんか随分さわやかですね」
男「さて、今日はどうするかなー」
女「どうしましょうかー?あ、金物屋さんいきませんか!」
男「え・・・?なんで?」
女「いえ、その・・・男さんが使ってる包丁なんですけどちょっと切れ味悪くて・・・」
女「その、いざという時に出来ればきれいに切って欲しくて――」
男「ん!よし、買い物かーうん!買い物いいね!うんよーし今日は買い物しよーっと」
女「あの、男さん聞いてます・・・?」
男「ところで」
男「 い つ 帰 る の ? 」
女「え・・・?」
男「え、じゃなくてさ。まさか本当にずっといるつもりだったの?」
女「は、はい・・・。だめですか・・・?」
男「はいじゃないが」
女「え?」
男「とにかく、ここに住むなんて認めないからね。お風呂、毎日味噌汁にされても困るし」
女「そ、そんなぁ・・・」ウルウル
男「おっと、今の俺にはそれ効かないからね」
女「男さん、は・・・」
女「私のこと好きじゃないんですか・・・?」
男「好きか嫌いかっていうより、ハッキリ言って苦手」
男「可愛いし俺のこと好きって言ってくれるのそりゃ嬉しいけど」
男「毎日あんな感じじゃ俺ももたないし」
女「そ、です・・・か・・・」ウルッ
男「(どうせ嘘泣きだ。これくらいハッキリ言ってやらんとわからん)」
女「っ・・・だって・・・した・・・のに・・・っ・・・」
男「なんて言おうが無駄だからね。俺は――」
女「もう、いいですっ!」ダッ
男「な、なんか罪悪感MAXだけど・・俺は悪くない、な、うん。よく考えても一つも悪い要素ない」
商店街
男「・・・ふう。なんか・・・気が晴れないなぁ」
男「やっとあの変なのから開放されたのに」
男「・・・最後、泣いてたな」
男「本当に俺なんかのこと・・・でも・・・」
店子「あら?」
男「あっ」
店子「男さんじゃないですか、こんにちは」ニコッ
男「あ、ここ、こんち、わ・・・」キョドキョド
店子「・・・ふふっ」
男「あ、・・・あの?」
店子「大丈夫ですよ、お店にいるわけじゃないんですから怒鳴ったりしませんよ」クスクス
男「あ、は、はぁ・・・ハハ・・・」ポリポリ
男「あ、ぁ・・・店子さんも、そのっ・・・かい、かいもですっか・・・?」オロオロ
店子「ええ。そのついでにお昼を外でとろうと思いまして」ニコッ
男「あ、そ、そなんです、か・・・」
店子「・・・うーん」
男「ぁ、な、なに・・・か?」オロオロ
店子「いえ・・・もう男さんがうちのお店で働いて2年近く経つのに・・・いまだに打ち解けてくれないなって・・・」
男「えっ?!・・・あ、すみ、ませっ・・・お、おれっ・・・」キョドキョド
店子「ふふ・・・じゃあそうですねぇ・・・」ニコニコ ギュッ
男「えっ?!・・・な、なな?!えっ?!!」アセアセ
店子「お近づきの印に、一緒にお昼食べに行きましょう」
男「おれっ・・・お、おれと!で、すか!」
男「(うう・・・店子さん、お店とじゃ全然態度が違う・・・か、可愛い・・・)」
男「(ふぁ、ファミレスかぁ・・・家族以外じゃ一人でしか入ったことないよ・・・)」キョドキョド
女「ふふっ・・・」ニコニコ
男「(う、こうして笑ってると店長にそっくりだよなぁ・・・ちょ、ちょっとその笑顔苦手かも・・・)」
女「どれにします?」
男「あ、おれっ・・・こ、これっと・・・これ・・・あとこれ・・・それに・・・これ・・・」
女「」ポケッ
男「え、あ、あの・・・?」
女「あ、いえ・・・随分食べるんですね・・・」
男「あっ・・だめっ・・・ですかねっ・・・は、おれ、・・・」
女「あ、そんなことないですよ?ただ見た目はそんなに食べてるわけじゃなさそうなので驚いて」
男「あ、た、体質か、なんか、で昔から、て、食べてもあんまりふとっらなくて・・・」
男「は、はは・・・まあその、筋肉もつき、にくくて・・・ヒョロヒョロです、けど・・・ハハ・・・」
店子「そうですか・・・」ジー
男「(う、き、緊張する・・・)」
店子「では・・・そうですね、私はこれと、これを・・・」
ウエイター「お待たせいたしました」コトッ コトッ コトッ コトッ コトッ コトッ コトッ コトッ コトッ
店子「うわぁ・・・これだけ並んでると壮観ですね・・・とても二人で来たとは思えない・・・」
男「あ、はは、は・・・そ、ですか、ね・・・?」
店子「ふふ、では頂きましょうか」ニコッ
男「はい!」バグッモグシュッモッキュモッキュゴク ムシャ メシャム モゴ
店子「」ポカーン
男「」バグバグ モギュンシャグッ ポリベキ ゴグン
店子「す、すごい食べっぷりですね・・・」
男「あ、す、うませ・・・!」アセアセ
店子「いえいえ、しかしなんというか・・・」
男「」キョドキョド
店子「食べてるときはまるで別人ですね・・・。鬼気迫るというか・・・男らしい感じですね」クスッ
男「は・・・はぁ・・・」
店子「お店で接客してるときもあれくらい男らしかったら良いのに・・・」クスクス
男「す、すみませっ・・・おれ・・・」
店子「ふふ、男さんはなんだか謝ってばかりですね♪」
男「うぅ・・・すみま・・・ぁっ・・・」
店子「」ニコニコ
男「(うぅ・・・やっぱ苦手だ・・・)」
ちょっと前――
女「なにしてるんだろう私・・・」コソコソ
女「逃げ出したはいいけど・・・結局戻って・・・」コソコソ
男「」トボトボ ブツブツ
女「こんなことしてるなんて・・・」コソコソ
女「男さん、元気、なさそう・・・。私のせい、かな?・・・だとしたらちょっと嬉しいかm・・・ん?」
女「な、なにあの人!ぁ、昨日男さんの店にいた店員さん・・・?」
女「えっ!!なに!腕組んで・・・!!!」
女「男さんも・・・なんだか嬉しそう・・・」
女「わたし、私が最後にみたの・・・すごく冷たい顔だったのに・・・」
女「どうして、私じゃないの・・・?」
女「その人が好きなの・・・?」
女「ファミレス・・・」
ピポピポーン
店員「いらっしゃいませー!お一人様ですかー?」
女「」キッ
店員「うっ・・・!き、禁煙席でよろしかったでしょうか・・・?」
女「」スタスタ
店員「な、なんだ・・・めっちゃ怖かった・・・」ガタガタ
女「」コソコソ
男「・・・れと・・・これ・・・あと・・・」
女「(すごく、たのんる・・・)」
女「(すごく、たのんでます・・・)」
女「(わぁ・・・いっぱいきてる・・・)」
女「(わ、わわっ!す、すごい勢いで!!)」
女「はぁ・・・ん・・・あぁ・・・はぁはぁ・・・・・・」
女「だめ、ん・・・こんな、こと・・・してる場合じゃないの、に・・・!」モジモジ
女「はああっ・・・すごいっすごいよぅっ!!たべ、たべちゃってる・・・んんっっ!!」
女「あ、だめっこ、こんなっところで・・・足、が・・・!」
店子「別人・・・男らし・・・」
女「」ピタッ
女「(どうして・・・じゃまするの・・・?男さんが食べてるのに・・・どうして・・・邪魔するの・・・?)」
店子「ふふ、今日は楽しかったです」ニコニコ
男「あ、その、おれ、おれ、も・・・です・・・」
店子「うーん・・・まあ、少しはマシになった・・・ようななってないような」クスクス
男「あは、ははは・・・」ニヤニヤ
店子「では私は買い物に行きますので・・・」チラッ
男「えっ・・・?あ、あの・・・」
店子「沢山買うつもりなんですよ」ニコニコ
男「は、はぁ・・・たい、大変です、ね・・・」
店子「・・・うーん」
店子「えい」ギュッ
男「えっ?!な、なんでまた!!」
店子「」クンクン
男「あ、あの・・・あああのっ・・・」キョドキョド
店子「買い物、付き合ってくれませんか・・・?」ジッ
男「え・・・お、・・・れ・・・?」
店子「もう、男さん以外に誰がいるって言うんですかー」ギュッ
男「!?!!?」
男「(な、なん、だ?店子さん・・・)」
店子「(はぁ・・・ダメ・・・やっぱり・・・)」
男「」ヨロヨロ フラフラ
店子「」ギュッ スタスタ
男「あ、あぁぁあのっあの・・・かいものっ、どこ、へ・・・?」
店子「そうですねー・・・どうしましょうかー」
男「えぇっっと・・・こ、ここ、からさきその、おみせ、とかすくないです、よ」
店子「そうですねぇ・・・」
男「あ、あの・・・?」
店子「うーん、そうですねえ・・・」ギュッ
男「店子・・・さん・・・?」
店子「」ピタ クンクン
男「あの、・・・?」
店子「はぁ・・・やっぱり、だめ、なのぉ・・・」モジモジ
男「へっ?」
店子「我慢でき、ない・・・もう・・・はぁっはぁっ・・・」
男「へ・・・えぇ・・・?!な、何を・・・!」
店子「男さん・・・私、わたし・・・もう・・・」ウルウル
男「(な、なんだっ?!顔真っ赤にして!これっ、ま、まさか?!だから人気のない場所に・・・?!)」
店子「貴方を・・・食べ、たい・・・!」
男「」
男「・・・・・・ま、た・・・このパター・・・いや、え?」
店子「はあっ・・・はぁあっ・・・」ジュルッ
男「く、食われる・・・?!どうみても性的な意味に見えない・・・!!!」ダッ ギュッ
男「うわああっ」バタッ
店子「はぁっ・・・はぁっ・・・」ドサッ
男「(うわっ・・・覆いかぶされて・・・!)」
男「はなしっ・・・はなしてくれっ・・・!いやぁああ!!」
店子「はぁ・・・かわ、いい・・・おいし、そう・・・はぁ・・・んぅっ・・・」ジュルッ
男「ひいいい?!な、なんか・・・え、き、牙?!」
店子「はぁ・・・と、とかし、て・・・ドロドロにして・・・スープみたいに・・・啜ってあげ、る・・・!」
男「いやあぁぁぁぁああ?!たすっ!だれかっ!!たすけっ・・・」
女「そこまでです!!」ドカッ
店子「っく?!」
女「男さんに何をするんですか!!」
男「えっ・・・女、さん・・・どうして・・・」
女「貴方は・・・何もわかっていません!!」
店子「なんですって・・・?あなた、何を・・・」
女「男さんは食べるものじゃありません・・・!」
女「食べてもらう人です!!」 ド ン !
店子「いきなりあらわれて何を言うかと思えばわけのわからないことを・・・!」
店子「ふん、ともかくこの姿を見られたからには貴方も・・・」クンクン
店子「・・・?な、なに・・・?え・・・もしかし、て・・・」
店子「貴方、ヒトじゃないの?」
女「そうです・・・私は、そう!人魚と書いて!」
男「いや、それはいいです」
男「って俺なんか完全に置いてけぼりムードに・・・」
店子「人魚・・・?人魚ってあの人魚・・・?」
女「そうですよ!」
店子「どう、みても・・・そうは見えないけど・・・」ジロジロ
女「ま、まあ足がいまはヒトの状態ですからね・・・」
店子「じゃあ足を人魚の状態にしてみせなさいよ」
女「わざわざ不利になるようなマネはしません!」
店子「チッ・・・ふん、頭悪そうなくせに少しは知恵が回るのね」
女「だ、だれが!そっちこそ無駄に胸腫らして!栄養全部そこ行ってるんじゃないですか?!」
店子「なん、だと・・・?」ジリジリ
女「なんですか!」ジリジリ
男「え・・・?バトル展開なの・・・?」
ちょっと昼寝してる間に恐ろしいことになっていた
店子「(とはいえ・・・)」
女「」ジロッ
店子「(な、なんか苦手だわ・・・この子・・・)」
女「どうしたんですか?!さあかかってくるが良い・・・!」キリッ
店子「(くっ・・・たいしたことなさそうなのに、頭も悪そうなのに・・・!)」
店子「ふ、ん・・・まあいいわここは引いてあげる」チラッ
男「」ビクッ
店子「あぁ・・・」ジュルリ
店子「はっ!!も、元はといえば貴方があまりにもおいしそうなのがいけないんじゃない!ばかあああ!!!」ダッ
女「ふ・・・脅威は去りました」キリリッ
男「なんだったんだ・・・いや、なんなんだろう・・・これ」
店子が人魚食っておけばウィンウィンに
ならないんだよな・・・
女「(は!勢いで飛び出て来たはいいものの・・・今は男さんと二人っきり・・・ど、どうしよう)」アセアセ
男「あの・・・」
女「は、はィ!!」
男「助けてくれて、あ、ありがとう・・・」ボソボソ
女「っ!」
男「そ、それと・・・今朝はごめん。・・・言いすぎた、と思う・・・ごめんね・・・」
女「お、とこさ・・・ん・・・」
男「あのあと一人で考えてて・・・君が、女さんが泣いてる顔が頭から離れなくて・・・」
女「・・・」
男「それで、店子さんと話したりして・・・で、その、気付いてさ・・・」
女「・・・?」
男「なんか、やっぱり君だけ、女さんだけなんだ・・・こんな風に普通に話せてるの・・・何でかは分からないけどさ・・・ハハ・・・」
女「」プルプル
男「女さん?」
女「み、みないで!」
男「へ?」
女「な、なんでしょう・・・これ・・・変、です・・・うれ、しくて・・・」
女「うれしくてっ・・・!」ポロポロ
男「・・・」
男「全然、変じゃないよ・・・」
女「おとこ、さん・・・」ポロポロ
男「何もおかしなことないよ・・・」ニコリ
女「あ・・・そんな、ふうに・・・私にも・・・笑顔を・・・」
男「女さんの普段の言動からしたら何にもおかしくないよ」ナデナデ
女「台無しです!!!」バッ
食って食われてしながら生きる寄生虫ってこんな気分なんだろうか・・・
男「あの、さ・・・」
女「なんですかっ」プンプン
男「その、・・・女さんさえ良ければなんだけどさ」
男「よ、よかったら・・・俺の家で・・・暮らさない?」
女「え・・・?で、でも・・・いいんですか・・・?」
男「あ、でもお風呂をお味噌汁にはしないでよね!」
女「は、はい!それはもう!・・・でも、なんで急に・・・」
男「だって・・・気付いたんだ・・・」ソッ
女「男さん・・・」ポー
男「俺、多分これから危険なんじゃないかって」
女「・・・へっ?」
男「店子さんの正体知っちゃったし、ボディーガード的な人いたほうがいいかな、と・・・」
女「とことん台無しですね!!!」
女「ただいまー♪」
男「もう自分の家みたいになってるよ」
女「今日は色々あって疲れちゃいましたねー」ヌギヌギ
男「自然に脱ごうとしないでね!」
女「むう・・・残念」
男「残念って・・・だんだんただの変態キャラになっていってる気がするよ・・・」
男「って、自分の家って言えば・・・」
男「女さん、自分の家は?そんなホイホイ着いて来て大丈夫なの?」
女「」フッ
男「え、何その雰囲気作りは」
女「母なる海に友となる川・・・それが私たちの家、ですから・・・」キリッ
男「えー明日雨かあ・・・通勤が憂鬱なんだよなぁ・・・」
女「聞いておいてソレですか!」
男「はぁ・・・。つまり、家の事情は言いたくないってことでしょ?」
女「え?いえ別に・・・実家は割りと普通の核家族ですよ」
男「えぇ・・・さっきの雰囲気作りなんなの?ていうかお話の中の『人魚』のイメージが崩れていくよ・・・」
女「現実なんてそういうものですよ!」
女「でも一人暮らしして長いので・・・部屋は後日引き払いますから大丈夫ですよ」
男「一気に所帯じみてきた・・・聞くんじゃなかったなぁ」
女「そうですねえ・・・海にまつわる話として・・・たとえば・・・」
女「あ、『浦島太郎』ってしってます?」
男「ああ、それはもちろん・・・」
女「あれも実は実際にあった話をメルヘンチックにしてるだけなんですよねー」
男「いや、浦島太郎はそんなにメルヘンな話でもなかったと思うけど・・・」
女「まずは最初の亀がいじめられてるところを助けるシーンですが、」
男「え、続くの?その話」
女「まず別に亀を助けたりしてませんからねー」
女「たまたま陸に上がっていた、部屋に提灯が飾ってありそうなお家の娘さんが」
男「一気に胡散臭くなってきた」
女「浦島さんに一目ぼれしてねんごろな関係になってしまったんです」
男「うわぁ・・・」
女「それを知った娘さんのお父様が部下の若い亀さんに命令して浦島さんを拉致したんですね」
女「竜宮城、もとい強制労働施設で働かせまくったそうです。もちろん娘さんには内緒です」
男「どんどん『浦島太郎』の話から外れていくんですけど・・・」
女「そして長い年月働かされて髪も白髪になりすっかりやつれてしまった浦島さんは用済みとなり許され陸に帰ったのです」
女「で、その久々に見た愛しい人の姿にその娘さんはショックを受け」
男「ああ・・・ありがちな泡となって消えました的な・・・」
女「政治家のイケメン息子さんと結婚して末永く幸せに暮らしたそうです」
男「この話、救いはないんですか・・・?」
女「まあ長くなりましたけど、人間も人魚もそんなに変わらないんですよと言いたかったのです!」
男「今の話全くいらなかったよね」
女「ふう・・・沢山お話しましたからちょっと汗かいちゃいました」パタパタ
男「(あっ・・・胸元が・・・ペタンコだから先っぽがみえ、みえっ・・・みそうで!)」ゴクン
女「男さん・・・」ニジッ
男「えっ、ななに?!見てないよ!」
女「今日こそ・・・お風呂、一緒に入りませんか・・・?」
男「え・・・?で、でもどうせまた・・・」
女「」コツン
男「(あ、おでこ・・・くっついて・・・女さん、目が、綺麗だ・・・)」
女「昨日の、お詫びです・・・。男さん、すごく楽しみにしてたみたいですから」
男「べ、別に楽しみにしてなんかなかったんだよ!本当に!」アセアセ
女「じゃあ・・・やめておきますか?」スッ
男「えっ・・・あ・・・ぅ・・・」ゴクン
女「」ニコッ
男「ああ・・・く・・・ふ・・・」ギリギリ
男「や、やめとくよ・・・」
女「えっ?!ど、どうしてですか?!」
男「別に俺はそういうことがしたくて君と暮らすことにしたんじゃない、から・・・」
女「・・・・・・私も昨日とは違う気持ちで・・・勇気、だして言ったのに・・・」ボソッ
男「え?」
女「男さんのバカッ!!」ヌギッ ポイポイ ペシン
男「わぷっぷ・・・!ちょ、投げつけないで!ていうあここで脱がないで!」
女「」トタッタッタッ
男「もう・・・相変わらず滅茶苦茶な・・・」パサッ
男「」
男「」ゴクッ
男「女さんの・・・パ・・・パンッ・・・・・・」
男「こんなことするために、俺は・・・俺は・・・女さんを呼んだんじゃ・・・」
男「で、でも・・・」
男「ボクは、男の子なんだな・・・!」
女「ふぅ・・・いいお湯でした」
男「やぁ、お風呂上りの女さんも可愛いね。でも、服をキチンと着てくれると嬉しいな」キラッ
女「え、あ、は、はい・・・」イソイソ
女「(男さん、結局来なかったな・・・ちょっと期待してたのに)」
男「じゃあ、俺もお風呂入ろうかな」
女「あっ、私が入ったお湯はそのままにしておきましたからね!」
女「もしよかったら飲んで・・・んっんん・・・ぁ・・・!の、のん、で下さい!」
男「ふふ、気が向いたらそうするよ」ニコッ スタスタ
女「っ」
女「な、なんだろ・・・男さんたまに雰囲気変わるよね・・・」
女「昨日の朝もあんな感じだったし・・・。でも、」
女「あんな男さんもキライじゃないけど私はやっぱりご飯を食べてるときの男さん・・・ぁ・・・」
女「あぁ・・・だめ・・・想像して・・・ま、またっ・・・わた、し・・・んっ・・・!」ピッチピッチ
男「あー、いい湯だった」
女「あ、男さん」
男「女さん・・・なに、してるの・・・?」
女「いえ・・・なんだか私の気持ちを忘れられてないかちょっと心配になりまして・・・」
男「で?」
女「ですからお風呂上りにサッと頂いてもらおうかと・・・」
男「寒くないの、それ」
女「死ぬほど寒いです・・・」ガタガタガタ
男「氷だって作るの面倒なんだからやめてよね」スタスタ
女「くっ・・・か、身体張ったのに・・・!」ガタガタガタ
男「よいしょっと」
女「よいせっと」
男「あの」
女「なんでしょう?」
男「ゴク自然にベッドに入ってくるのやめてくれるかな」
女「どうしてですか・・・?もう一夜を共にした仲じゃないですか・・・」スリスリ
男「くっ・・・あ、あのねえ・・・何度も言うけど、俺はそういうつもりで君を――」
女「じゃあ、何もしなければいいじゃないですか」スリスリ
男「なん、ですと・・・?」
女「私は言ったら男さんのボディーガードっていうことですよね?」
男「え、あ、まあうん・・・」
女「じゃあこれくらいの役得あってもいいでしょう・・・?」スリスリ
男「ぐぬぬ・・・」
女「えへへー・・・♪」スリスリ
男「(な、なんか女さん、変だぞ?!昨日はほんと食べてもらうことしか考えてなかったのに・・・)」
男「(なんか今日は普通の女の子みたいにこんな風に甘えてきて・・・!!)」
女「おとこ、さぁん・・・」ウットリ
男「な、なな、なにっ?」
女「いいですよ・・・キスして・・・」
男「えっ」
女「昨日の・・・やり直しましょう・・・?」ン・・・
男「(な―――なんやてえ)」
パンツひきちぎった
男「」ゴクッ
男「(俺は・・・おれ、・・・おれは・・・)」
女・男「」チュッ
男「っ・・・!!」モジモジ
男「(―――!で、でもこんな、どうせ俺だけ・・・)」チラッ
女「・・・///」モジモジ
男「えっ・・・?」
女「あ、だ、だめです・・・今顔見ないで下さいっ・・・」モジモジ
女「(不思議・・・気持ちよくて・・・とろけそうで・・・興奮してるのに・・・身体はそのままなんて・・・)」モジモジ
男「(か、かわっ・・・かわいい・・・)」
女「お、おやすみなさいっ・・・」ギュッ
男「あkでゃ;djがlfm?!?」
チュチュンガチュチュンチュンチュン
男「全然寝れなかった・・・」ゲッソリ
女「ん・・・男さん・・・」モゾモゾ
男「」
男「」ナデナデ
女「んふ・・・ん・・・」ニモニモ
男「っ・・・かわいいなぁ」
男「ん・・・?そういえば、生臭くない?今日は大丈夫だったのか・・・?」メクリ チラッ
女「ん・・・・・・ふ・・・」コロン
男「(おおおおおおおぱんつさまああああああ?!!)」
男「・・・」
女「うにゅ・・・あ・・・ふぁあ、あ、男さんーおはようございますー」フラフラ
男「ああ、おはよう。女さんはお寝坊さんだね」ニコッ
女「(また『あの』男さんになってますー・・・朝はそうなのかなぁ・・・?)」
男「顔を洗っておいでよ、朝ごはんのしたく出来てるからね」キラッ
女「ふぁあい・・・」フラフラ
男「」
男「ふ・・・俺は、罪深い男だ・・・」
男「うう・・・イヤだなぁ・・・」
女「大丈夫ですよ、お店の中に常にいるようにしますから」
男「それはそれでなんか怖いような面倒くさいような・・・」
ウィーン
店子「あっ」
男・女「あっ」
店子「おはようございます」ニコッ
男「・・・ぉ、はよ、ござ・・・す・・・」
女「おはようございます」ギロッ
エアコンついてんだはやくしろ
>>230
エアコン消せばエコじゃね?
店子「いらっしゃいませ」ニコリ
女「・・・どうも」
男「(な、なんだこの空気・・・)」ゴクッ
店子「男さん、今日はお野菜のほうの品出しからお願いしますね」
男「あ、は、はい・・・」
店子「それじゃあ、私は鮮度コーナーを・・・」
女「」スタスタ
店子「あっ、お客様!困ります、そこから先は従業員しか立ち入り出来ませんので」
女「」ジッ
店子「」
店子「」ニヤッ
女「!!」
店子「では、お客様、ごゆっくり」ニコッ スタスタ
女「ぐ、ぐぬぬ・・・!」
店子「おとこ、さん♪」
男「ひっ!?」
店子「ひどいです、人をみていきなり悲鳴を上げるなんて・・・」
男「あ、ぁげも、しますよっ・・・い、いつま、た食べられるか・・・と」
店子「大丈夫ですよ、私、オンとオフははっきり分けるタイプですから・・・」ジッ
男「(もうどうみてもそうは見えない!!!)」
店子「ふふ・・・」ペロリ
男「ひいいいいいい?!」
店子「可愛い・・・」ニジリニジリ
男「た、たすけてっ!ください!命だけはっどうかっ・・・!!」
店子「・・・むー」
男「え、・・・あ、あれ?」
店子「冗談ですよ、冗談。さあお仕事しましょう」スタスタ
男「・・・?た、助かった、のか・・・?」ペタン
男「こ、怖かった・・・死ぬほど怖かった・・・」ガタガタ
店子「(むう・・・さすがにあそこまで怯えられるとなんとなく傷つく・・・)」
店子「(なんだろう、この気持ち・・・ヘンなの・・・)」
昼前
男「いらっしゃせー」
女「」ジー コソコソ
店子「」ジトッ
昼過ぎ
男「ありあとしたー」
女「」ジイー
店子「」ウロウロ イライラ
夕方
男「またおこしゃせー」
女「」ジッー
店子「」ウロウロ イライラ タンタンタン
店長「あら・・・?・・・ふふっ、これはこれは」
店長「男くん、お店上がる前に、ちょっと事務所のほうに良いかしら?」
男「えっ・・・ぁ、は・・・い」
女「っ?!」
店子「えっ、お、おかあさ――」
店長「お店の中では?」
店子「て、店長・・・あの、」
店長「ふふっ、店子さん、店内清掃のチェック、きちんとお願いしますね?」
店子「っぅぅ・・・はい・・・」
女「・・・?」
店長「」チラッ
女「!!」
店長「」ニコッ
なんと店長もアラクネーでしたか
男「あ、あの・・・おr・・・ぼ、ボクがなにか・・・?」
店長「ん?あぁ、いえいえ男くん自身のことじゃなくてね」
男「は、はぁ・・・」
店長「うちの店子ちゃんのこと、知っちゃったってね?」
男「っ!!」
店長「ふふ・・・」ニッコリ
男「(そ、そうだ・・・店長と店子さんは親子なんだ・・・も、もしかして・・・)」
店長「ふふふ・・・」キラッ
男「(ひいいいい?!牙!きばでてりゅううううう!!!)」ガタガタガタ
店長「あっ、ごめんなさい、怯えさせてしまって」ニコニコ
男「(わ、わざとだよおおこの人絶対わざとだよおおお!!)」
店長「大丈夫大丈夫、落ち着いて、ね?」
男「い、いつ食われるかも分からない状態で落ち着いていられませんよ!!」
店長「あらっ・・・ふふ」
男「な、なんですかっ?!」
店長「いえね、男くんがそんな風にハッキリ喋るの初めてだから驚いて・・・」
男「えっ、あっ・・・そ、そういえば・・・」
店長「普段は可愛いけど・・・勇ましいお顔もいいわね、男くん」ニコッ
男「ふぇっ!あ、いえ、その、ど、どうも?」
店長「落ち着いた?」
男「ええ、まあ・・・なんとか」
店長「今だからいうけどね?」
男「な、なんですか?」
店長「実は男くんのこと、いつか食べたいなあって思って採用したのよ、私」
男「」ダッ
店長「もう、話は最後まで聞きなさい?」ヒュッ
男「う、うわっ?!」コケッ
男「(こ、これ・・・糸?)」
店長「もう食べるつもりはないから安心してよ、ね?ほら座って」
男「ぅぅ・・・」ソロソロ
店長「」
男「」
店長「」ペロリ
男「ひいっ」
店長「ふふ・・・あの子が気に入るのもしょうがないかあ・・・」
男「えっ?」
店長「どうも、私たちの種族って君みたいなタイプの男を好むみたいでねぇ」
男「は、はあ・・・」
店長「あなた、店子ちゃんに気に入られたみたいよ?」
男「え、そ、それは食物として・・・ですよね?」
店長「んー・・・まぁ・・・両方ってところ、かしらねぇ?」
男「えっ?両方・・・?」
店長「あ、それと・・・あのずっとお店にいる子」
男「っ!」
ところで「みせこ」ちゃんでいいのか
それとも「たなこ」ちゃんなのか
店長「あの子・・・人魚なんでしょ?」
男「わかるんですか・・・?」
店長「ええ、まあ・・・ちょっと本能的に苦手意識があったから、ね」
店長「店子ちゃんは変な奴に邪魔されたとしかいってなかったけど・・・まあ人魚が相手じゃねぇ・・・」
男「に、苦手なんですか・・・」
店長「ま、その話はいいじゃない。とりあえず置いてっと・・・」
店長「お客さんとして来てくれるならありがたいけど・・・正直あそこまで居座られると迷惑なのよねぇ」
男「そ、それは・・・でも・・・だって・・・」
店長「不安かしら?」
男「しょ、正直不安です・・・。本当は今日だって何も言わずに辞めちゃおうかって思ったくらいで・・・」
店長「あらあら♪」ニコニコ
男「(う、笑顔が怖い・・・)」
男「でも、女さんが・・・あの子が絶対に守るって、約束してくれて・・・だから・・・」
店長「そう・・・今朝は一緒に来てたみたいだけど・・・もしかして?」
男「い、いえ!別に付き合っているとかそういうのでは!た、ただまあ一緒に住んではいますけど・・・」
店長「え・・・?」
男「な、なにか・・・?」
店長「あぁ、いえ・・・そう。・・・それで、じゃあ好きなの、あの子のこと」
男「えっ・・・えぇ?!な、なんでそんなことっ・・・」
店長「答えて・・・ネ?♪」ニッコリ
男「」ガタガタ
男「す、・・・そ、そうです、ね・・・好き、なのかもしれない、ような・・・気が・・・しなくも・・・」
店長「んー?なんかハッキリしないのねぇ」
男「す、すみません・・・なんかあの子もちょっと、いや、かなり変わってるので・・・」
店長「も、ねえ・・・」
男「あ、いえ別にそのそんな意味で言ったわけではなくてですね!」アセアセ
店長「ふふ・・・」ニコニコ
男「うう・・・」
店長「ま、わかりました・・・そうね・・・うーん・・・そう、・・・うん」
男「あ、あの・・・店長?」
店長「あの子・・・仕事はあるのかしら?」
男「あ、いえ・・・それは聞いてないですね・・・」
店長「ま、仮にあったとしてもあの様子ならこの話を聞いたら飛びつく、か・・・」
男「え?」
店長「いえいえ、こっちの話よ」ニコニコ
男「(う、この笑顔・・・怖い、怖すぎるよ・・・)」
店長「でもそれじゃ・・・うん、そう、それがフェアよね・・・ふふ・・・」ニコニコ
男「(いったい何がはじまるんです・・・)」
男「ごめん、お待たせ!」
女「いえいえ、全然ですよ!男さんの為ですから!」ギュッ
男「わわっ、っと・・・いきなり手握るなんて」
女「へへー♪」ブンブン
男「っとと・・・もう」ニコニコ
女「それにしてもスーパーって閉店してからも忙しいんですねー」
男「まあね」
女「それに・・・いつもこんなに働いてるんですか?」
男「うんん、今日はたまたま。いつもは6時間前後だよ」
女「さすがに毎日こんなに働いてたら身体持ちませんよねー」
男「(まああの店長はほぼ毎日これくらい働いてるみたいだけど・・・)」
女「そういえば、あのクモ女・・・」
男「店子さんのこと?」
女「はい。あのクモの親玉に呼び出されたあとそれから姿が見えなくてですね・・・」
男「まあ店長さんの娘さんだもの、きっと色々仕事任されてるんだよ」
女「・・・まあ、そうですね。それだけだといいんですけど」
男「どうしたの?」
女「いえ・・・どうにも嫌な予感が。私たちの勘って良く当たるんですよね・・・」
男「や、やめてよね縁起でもない」
男「」カチン ガチガチ
男「あ、アレ?カギ開いてた・・・?」
女「これ、は・・・」
カチン ガチャ
店子「お、お帰りなさい・・・男さん」
男「」
女「」
店子「お、お疲れですよね?さあ、お荷物お持ちしますわ」
女「ちょっと・・・まてぃ・・・」
店子「あら、貴方いたの?」
女「こ、このっいけしゃあしゃあと!勝手に人の家に上がりこんでおいて言う事はソレですか!」
男「」
店子「人の家・・・?ここは男さんの家ですよ?寝ぼけたことを言ってないで貴方は自分の家にお帰りください」
女「もう私の家でもあるんです!ですよね、男さん!」
男「」
店子「図々しいことこの上ないわね・・・さあ、男さんお風呂先にしますか?それとも・・・ふふ」
男「」
女・店子「・・・なるほど、決着つけなきゃいけないみたいね(ですね)!」
男「あれ・・・なんだろ・・・ちょっとウラシマさんが羨ましく思えてきた・・・」
続く? END
は? 続けろよ
眠さがマックス。きりいいのでここで続きは書き溜めてスレたてるです。このスレは落としてくだし
なるほど、保守して精神的に追い込んで筆の進みを良くしてくださいということか
>>324
人外スキーだから向こうのずっと読んでて
vip巡回してたら、設定とか>>308書いてる人の設定似てるなぁって思ったら
>>308の人の書いてる他のssの話に酷似してた
やんでれストーカーで女の方がエロいのとかは>>308の人の設定
>>77のダシの設定は、>>308の途中で誰かが貼ったエロゲの画像にあった内容
全体的な内容とか流れは、>>308の人の書いてるのにすげぇ似てるところ多い
>>325
なげぇ
キメぇ
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