月「レイ・ペンバーさんですね」レイ「そうだが」 (43)

月「動かないでください。私はキラです」

レイ「なるほど、で?なんのようかね」

月「……」

月「キラだという証明に、あの喫茶店の前にいる男を30秒後に殺します」

レイ「勝手にするがいい」

月「……」

喫茶店男「うっ……!」(バタン

キャー!ワー!

月「これでわかっていただけたでしょう。」

レイ「ああ、で、私になんのようかね」

月「……」

月「言っておきますが妙な真似は起こさないでください。私はその気になればここにいる人間を皆殺しにできます」

レイ「それは無理だ。」

月「!?」

レイ「そんなことをするメリットは君にはないし、第一死体の山の中に君一人だけ生き残っているのは不自然すぎるだろう」

月「……」

月「あなたは自分の置かれている状況がいまいち把握できていませんね。」

月「あまり反抗的な態度を取ると、あなたの大切な人が犠牲になることになりますよ」

レイ「!?……まさか彼女を!」

月(ニヤリ

月「そうです。今最も危険に晒されているのは彼女であると認識してください。」

レイ「……よく調べたな」

月「あなたのことは全て調べました」

レイ「ほう……そうか……しかし……」

レイ「私は独身だ。」

月「!」

レイ「彼女もいなければ兄弟もいない。同僚は男しかいないし、両親はすでに他界している」

月「なに……」

レイ「彼女とは一体誰のことなのかな?」

月「あなたの……そう、幼い頃……わかるはずだ」

レイ「残念だが私の記憶にはそんな大切な女性はいないよ」

月「……」

レイ「私の名を知っているのなら私の職業も知っているな……私はFBIだ。」

レイ「今回追っている事件は極めて特殊で全容が全くつかめていない」

レイ「そこで……我々は万が一に備えて準備をしてある……」

レイ「常に状況を伝達できるよう、個人個人のスーツにICレコーダーを装備してある」

月「なんだと……!」

レイ「この会話は本部に筒抜けだ」

レイ「今ごろFBIの特殊部隊がここに向かっているはずだ」

月「ハッタリだ……あまり下手な嘘はつかないでください」

レイ「そうかね?……話は変わるが、君にとってとても悪いニュースがある」

月「?」

レイ「君がなぜ私の名前を知り、私の所へやってきたのか……」

レイ「そう言えば以前、この国にきて初めて一般人に自己紹介をしたっけな……」

月「……!」

レイ「そう、私が運悪くバスジャックにあった時のことだ……あのとき、唯一私が素性を明かした人物……そしてその声……」

レイ「君は夜神月、そうだね」

月「ぐぅぅぅぅぅぅ!!!」

月「ふざっ!ふざけるな……!本気で殺しますよ」

レイ「怖い怖い。しかしそんな事言ってる暇があったら早く逃げたほうがいいんじゃないか?」

月「……覚悟しておいてください」(ダッ

レイ「ところで夜神月……柔道は好きかね?」

月「え」

ビュッ! ガッシィィ

月「うわああ!!」(ドサァ

レイ「私は大好きだ。段も持っているよ」

月「くそがっっはなせえええ!!」

FBI「いたぞ!!」
FBI「被疑者確保!!」

月「ふざけるなぁぁ!!離せ!!誰を捕まえている!!僕は無実だぁぁ!!」

ナオミ「レイ……」

レイ「ナオミ、終わったよ」

月「レイ……ペンバー……!」

レイ「さようなら、夜神月」

という夢を見たのさ

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