ほむら「メモリーズウィズフレンズ」(360)
私の名前は暁美ほむら。
今日から見滝原中学校の3年生。
4月8日
朝
ほむらの部屋
ほむら(制服…)
ほむら(着るの久しぶりね…春休みをはさんだから2週間ぶりかしら)
ほむら(…慣れたなあ、最初は着るのも嫌だったのに)
ほむら(…タイツ、新しいの開けようかな)ビリビリ
ほむら(さて、そろそろ行かなきゃ)
ほむら「行ってきます」ガチャ
通学路
まどか「あ」
まどか「ほむらちゃーん」
ほむら「おはよう、2人とも」
まどか「えへへ、おはよう」
仁美「おはようございます、ほむらさん」
ほむら「…さやかはまだなのね」
まどか「いつもなら1番に来てるのにね」
仁美「まだ遅刻するような時間でもないし、ゆっくり待ちましょう」
wktkなのにでかけなきゃならんのが悔しい!!
しばらく後
マミ「あら、みんな」
さやか「おはよー、みんな!」
まどか「あー、さやかちゃん…とマミさん?」
マミ「みんなここで待ち合わせしてたのね」
まどか「そっか、マミさん今日から高校生だ」
仁美「あら…おめでとうございます巴先輩」ペコ
ほむら「通学路、変わったんですね」
マミ「ふふ、これから毎朝みんなに会えるわね」
さやか「マミさん家よってから来たんだー」
まどか「だから遅かったんだ」
ほむら「入学式ですか?」
マミ「もう昨日の午後に終わったわ、今日から本番」
マミ「緊張するけど、頑張るわ」
さやか「すごかったよ?マミさんの生着替え…」
マミ「み、美樹さん!?」
まどか「あわわわ…」ドキドキ
仁美「さやかさんたら…もう」
ほむら「3年生なのに変わらないわね、さやかは」
マミ「同じクラスになれるといいわね、三人とも」
まどか「うう、緊張するなー」ドキドキ
ほむら「もしみんなと別れちゃったら誰と話せばいいのかしら…」ドキドキ
さやか「ほむら友達少ないもんね」
ほむら「狭く深く付き合ってると言って欲しいわね」
仁美「でもほんと、また一緒のクラスになりたいですわ」
さやか「不思議だよね、学年は同じなんだからいつでも会えるのに」
まどか「やっぱ、同じ教室にいるってのが大事なんだよ」
まどか「運動会とか、敵同士とか嫌だもん」
マミ「同じ教室か、そうよね」
さやか「マミさんも同じクラスの友達っていました?」
マミ「ええ、呉さんと美国さん」
マミ「2人ともすっごく仲が良くてね?」
マミ「私が呉さんの落し物を拾ったのが仲良くなったきっかけなんだけど」
マミ「それから休み時間とか修学旅行とか、ずっと一緒だったわ」
マミ「受験の時とか、3人で頑張ったわね…」
ほむら「受験…」
マミ「あら、禁句だったかしら?」クス
見滝原中学前
マミ「じゃあ私はこっちだから」
まどか「またねーマミさん」バイバイ
マミ「ふふ、今日は午前中までだから終わったらお茶しましょう?」バイバイ
さやか「さて…行きますか」
さやか「この1年の運命を左右すると言っても過言ではない、クラス分けを見に!」
仁美「過言ですわ」
ほむら「いえ、その通りよ…」
まどか「また緊張してきた…」ドキドキ
掲示板前
ほむら(…暁美ほむら、『あ』行だから探すのは簡単ね)
まどか(鹿目まどか、っと、『さ』行で間違えられてないよね?)
さやか(うわ、中沢と一緒だよ…あいつ好きじゃないなあ)
仁美(『し』『しづき』…、ありましたわ)
みんな「3組!!」
みんな「え」
さやか「…また同じ、だね」
まどか「えへへ、やったあ!」
仁美「また1年間よろしくお願いしますわ」
ほむら「一安心ね…」フウ
3年3組
まどか「結構前のクラスも一緒だった子もいるね」
ほむら「正直、クラスメイトの名前なんて覚えてないわ…」
仁美(あ、上条君…)
さやか「席、どーする?座席表ないから適当に座っていいのかな?」
まどか「じゃあ4人で班作っちゃおう!」
仁美「いいですわね、どこに座ります?」
ほむら「窓際がいいわ…」
さやか「やだよ中沢たちいるもん」
昼
放課後
仁美「結局席はくじびきでしたわね…」
さやか「1番前…それはまだいい…100歩譲ってよしとするよ」
さやか「よりにもよって教卓の前ってなにさ!?授業中寝るなってこと!?」
ほむら「さやかは頭悪いんだから今年こそ少し身を入れて勉強しなさいってことよ」
さやか「現代文はできるよ!ほむらより成績いいよ!」
ほむら「英語と数学と歴史は私の圧勝…出直してきなさい」
まどか「わたし、ほむらちゃんの後ろ」
まどか「えへへ、お手紙いっぱい書いちゃうよ?」
ほむら「…楽しみにしてるわ?」
5月10日
朝
教室
仁美「ついに、この日がやってきてしまいましたわ…」ドヨン
まどか「……朝ごはん、抜いてきたよ」ドヨン
さやか「あたしも…」ドヨン
ほむら「…昨日の夜から、食べてないわ」ドヨン
先生「はい、じゃあ今日は全校一斉健康測定です!」
先生「男子は1階、女子は3階で行います!」
先生「3年生は視力検査から始めてね?」
みんな「うわあああああああ!!」ガタッ
さやか「うぅ…気が重い…」
仁美「増えてたらどうしましょう…、実は最近ちょっと…!」
まどか「…4月くらいからね?ランニングとかしようって思ってたの」
まどか「なんでもう5月なのかな?こんなの絶対おかしいよ…」
ほむら「…お腹へったわ」グギュルルルル
さやか「ほむらはいーじゃん…痩せてるんだし」
さやか「なんせ海に浮かないほどのひんにゅぐえっ」ドグォ
ほむら「…ぶつわよ」
まどか「もうぶってるよ、ほむらちゃん」
さやか「ぜっぺぐぇっ」ドグォ
3階
視力検査の教室
まどか「ほむらちゃんって目はいいの?」
ほむら「普通としか言いようが…なんで?」
まどか「ほら結構漫画とか読むし、どうなのかなって」
ほむら「昔は眼鏡だったけど、入院してから少しずつ良くなったわね」
仁美「ほむらさんは漫画をたしなむんですのね、意外ですわ…」
さやか「なんかおすすめある?」
ほむら「まほらばって言うのがおすすめかしら…」
さやか「へえー」
ほむら「でも朱と碧は持ってないの…もうネットオークションに頼るしかないわね…」
まどか「……下?」
まどか「………ななめ右」
先生「はい、鹿目さん1.0ね」
まどか「ふう、特に変わってなかったな」
仁美「私は2.0でしたわ」
まどか「仁美ちゃん目がいいんだね」
仁美「ここからさやかさんの検査表が見えますわ」ジー
さやか「うぉっ!?やめろーっ」
ほむら(0.8…ぎりぎり免許はとれるわね)
ほむら(確か視力を上げるには…ブルーベリーが良いんだったかしら?)
内科検診の教室
先生「ブラのホックは外しておいてねー」
まどか「なんで内科検診?」
仁美「健康診断と身体測定を今日1日で全部やるそうですわよ?」
まどか「今日休んだ人、後で面倒だね」
さやか「ほむらは外すホックあんのー?」ニヨニヨ
ほむら「ふっ、馬鹿にしないでくれるかしら、もうとっくにワイヤーブラよ」
さやか「嘘!?いやー揉んだかいがあったか」
まどか「揉っ!?」
仁美「まぁ…お2人は…そうでしたの…禁断の…」ホゥ
ほむら「ちょっ、違っ」
仁美「いえいえ…恋愛は自由ですもの…お2人を邪魔するものなんて…」ホゥ
ほむら「仁美っ!?違うのよ!?」
さやか「なんだよ…恥ずかしがんなよな…ほむら…」キラッ
ほむら「その無駄にかっこいい声をやめなさい!」
まどか「ほ、ほむらちゃんとさやかちゃんが…!」カアァ
ほむら「ち、違うんだってばまどかぁー!!」
ほむら(素直に「スポブラです」って言っておけばよかった…)
体重測定の教室
まどか「ごくり……!」
カタン ゴト…
まどか「…………!」カッ
さやか(これは人には見せられないな……)オリオリ
ほむら「限界まで検査表を折りたたんでも体重は変わらないのよ」
さやか「う!?ほむら…」
さやか「あんたはどうなのよー」
ほむら「ふっ…『やせています』…だそうよ?」グギュルルルルルルルル
さやか「超おなかなってるけど…」
まどか「…………………………」
まどか「昼ごはんも抜こうかなぁ」
放課後
マミさんのマンション
杏子「…それでまどかが落ち込んでるわけかぁ」ムグムグ
マミ「元気だして?鹿目さん」
まどか「紅茶に砂糖いれないでください……」ドヨン
マミ「きょ、今日は甘さ控えめケーキだから…」アセアセ
まどか「いりません…」ドヨン
杏子「食い物を粗末にするんじゃねえ」ムグムグ
さやか「結局あんたが食うんじゃん」
ほむら「空腹のあとのケーキはおいしいわ…」モグモグ
6月20日
朝
教室
ほむら「修学旅行の写真が現像できたわよ」
さやか「おー、早かったね」
まどか「早速見てみようよ!」
仁美「そうですわね」
ほむら「ええと、12日のがこれね」ガサガサ
さやか「最初は奈良行ったんだよね」
まどか「あ、電車のなか?」
仁美「私寝てますわ…お恥ずかしい」
しえ
ほむら「これが奈良公園の」
まどか「ほむらちゃん鹿に体当たりされたよね」
さやか「しかも2回も!」
ほむら「角がね…こう、わきにドスッと」
仁美「しかせんべい、味がしませんでしたわ…」
さやか「だから普通、人間は食べないんだってば…」
ほむら「次のが東大寺ね」
まどか「大仏様、大きかったよねー」
ほむら「そういえばまどか、例の柱の穴に入ったのよね」
まどか「ああ鼻の穴の…えへへ」
さやか「ほむらがぱんちらガードしてなかったら見えてたからね…まどか」
まどか「ええ!うそ!?」
仁美「まどかさんはもう少し回りを見ましょうね?」
ほむら「…で、これが旅館の写真」
まどか「あはは、ほむらちゃんお肉食べてる」
ほむら「え!?いつ撮ったのこれ!?」
仁美「ほむらさんが夢中になってる隙にパチリと」
ほむら「うぅ………」カアァ
さやか「…そういや風呂で中沢がのぞこうとしてたよね」
さやか「中沢ァ!!」ガタッ
中沢「ごめぇん!!」
まどか「さやかちゃん、もうやめなよ…」カアァ
ほむら「………?」
さやか「どした?ほむら」
ほむら「いえ…何か変な写真がね」
ほむら「旅館だとは思うのだけど…変な影が写ってて」
まどか「し、心霊写真…!?」ゾク
仁美「…確かに旅館みたいですわ、でもピンボケしててはっきりしませんわね」
ほむら「そもそもいつ撮ったか覚えてないのよ……」
まどか「怖いよぉ、さやかちゃん…」プルプル
さやか(あぁ、これまくらなげした時のやつだわ……)
ほむら「…っと、ここからは13日のぶんね」
仁美「京都ですわね」
さやか「金閣寺…うわ、反射してる」
まどか「てへへ、どうしてもうまく撮れなかったんだよね…」
ほむら「そういえば金閣寺だけで結構撮ったわね」
さやか「結局反射してないのは1枚しか撮れなかったっけ…」
仁美「そういえばまどかさんが銀閣の話をしてましたけど…」
ほむら「ああ、銀を持って帰った大工の話ね」
仁美「あれ作り話だそうですわ」
まどか「えぇー…」
さやか「清水寺の集合写真だ」
ほむら「……仁美以外顔が引きつってるのはなぜかしら」
まどか「お茶が苦かったからだよ」
さやか「マミさんの紅茶に慣れちゃうと、あれはかなりきつかったなぁ…」
仁美「でもあれはあれで慣れると美味しいんですのよ?」
ほむら「コーヒーみたいなものかしら…」
さやか「…苦さを楽しむ的な?」
まどか「あ、これが最後だね」
ほむら「最後って何を撮ったかしら…」
さやか「えっと…?」
仁美「これは…」
まどか「電車の中だね」
さやか「…あはっ、ほむらが笑ってるよ、珍しい」
ほむら「失礼ね、私だって笑う時くらいあるわ」
さやか「このポーカーフェイスが、こんなに笑うなんて見た目だけじゃ絶対分かんないよね」
さやか「はーぁ、なんかもっかい修学旅行行きたいなー」
まどか「…また、行こうよ」
まどか「受験とか全部終わったら、さ」
仁美「そうですわね」
ほむら「…まどかは次はどこに行きたい?」
まどか「えっ、急に聞かれるとなぁ…うーん」
まどか「…次までに考えとくね」ニコ
7月11日
昼
放課後
さやか「あー!期末終わったーー!!」
さやか「今回のテストは期待してよ!歴史だって60点くらいいくよ!」
ほむら「随分大きくでるのね…私は60点なんてとったことすらないけど」
まどか「でも今回さやかちゃんすごく勉強頑張ってたんだよ?」
さやか「新生さやかちゃんを舐めるなよォ…暁美ほむらァ!?」
ほむら「何キャラよ…」
さやか「あー、なんかマミさんのケーキ食べたい…」
まどか「高校のテストっていつ終わるのかな?」
ほむら「ちょうどあっちもお昼の時間だし…メールしてみましょうか」ピッピッ
まどか「放課後あたり暇だといいなー」
ヴーッヴーッ
ほむら「返ってきたわ」
まどか「はやっ」
ほむら「えーと、どれどれ…」
ほむら「…今、家にいるらしいけど?」
さやか「え?」
しえ
マミさんのマンション
ピンポーン
マミ「はーい?」ガチャ
まどか「こんにちわー」
マミ「うふふ、来ると思ったわ」
マミ「佐倉さんもいるわ、あがって?」
さやか「杏子いるのか…じゃあもうお菓子ないな…」ガックシ
ほむら「おじゃまします…」
杏子「よっ、みんな」
まどか「杏子ちゃん、久しぶりー」
マミ「テスト?もう終わったわよ?」
杏子「んで2人して今はテスト休暇中」モグモグ
ほむら「テスト休暇…?そんなものが…」
まどか「なんか、すごく高校生っぽいですね!」
さやか「ずるーい…あたしたちも休みたーい…」
マミ「美樹さんたら、じゃあ代わりに今日はいっぱい遊んじゃう?」
杏子「…またかぁ」
ほむら「何が?」
杏子「最近マミのやつさぁ、ある遊びにハマっちゃってさ…」ハァ
街
ほむら「ここは………」
杏子「やっぱり…」
まどか「……………」
さやか「あ、来るの久しぶりだなー」
マミ「カラオケよ!!」
マミ「テストの打ち上げにカラオケなんて…それっぽいじゃない!?」
ほむら(巴さん…こういうとこ来るのね?)ヒソ
杏子(学校の友達と行って、すっかりハマっちまったらしい…)ヒソヒソ
マミ「フリーでいいわよね!?ドリンクバーは!?機種どれにする!?」
まどか「演歌ありますか?マミさん」
さるよけ、昨日のとこまできたな。
209号室
マミ「さぁ歌うわよ!!」
さやか「おーー!!」
まどか「やった、きよしいっぱい入ってるよ杏子ちゃん」
杏子「…何歌えばいいんだ、曲とかあんまり知らねえぞ…」
ほむら「飲み物持ってきたわよ」ガチャ
さやか「…ほむら?なにそれ?」
ほむら「コーラ+メロンソーダ+リアルゴールド+カルピスソーダよ?」
杏子「あ、それあたしが頼んだやつ」
マミ「先に入れていい?」
さやか「あ、どうぞー」
杏子「すいませんフライドポテト3つ」ガチャ
まどか「まだ食べるの杏子ちゃん…!」
マミ「採点は?」
さやか「この精密採点ってやつで!!」
ほむら(椿屋…いっぱいはいってる…!)
~♪
マミ「私が入れたやつね」
まどか「頑張れマミさーん」
マミ「行くわよ!」
マミ『たとえば海の底であなたが生きているのなら』
マミ『私は2本の足を切って魚になろう』
さやか「おぉ、綺麗な声…」
ほむら「うまいわね…巴さん」
杏子「そりゃ休み中ずっと行ってりゃうまくもなるよ…」
マミ『深みへ落ちるほどに…』
得点 82点
マミ「まぁ、こんなものかしら」
まどか「次はわたし!」
さやか「ま・ど・かーっ!」イエー
~♪
ほむら「…これって」
まどか『上野発の夜行列車降りた時から』
まどか『青森駅は雪の中』
さやか「なんだと…」
ほむら「なんだか絶妙にうまいわ…」
マミ「しかも声はまんま鹿目さんのまま歌ってる…自分の歌にしちゃってるわ…」
ジャカジャカジャカジャン
得点 91点
まどか「やったぁ!」
さやか「まどか…あんた腕をあげたわね…」
~♪
さやか「おっとあたしか」
マミ「きゃー美樹さーん♪」
さやか『出会いと別れを繰り返して、地図にないこの道切り開いて』
さやか『君の手に溢れた物は So 描いたマイライフは』
ほむら「!?」
ほむら「ぜんぜん声が違うわ…」
まどか「さやかちゃん、歌うとあぁなるんだよ」
マミ「普段からは想像できない…かっこいい…」ウットリ
ジャカジャカジャカジャン
得点 79点
さやか「んー、歌ったことなかったしこんなもんか」
マミ「でもかっこよかったわよ美樹さん」
~♪
まどか「ほむらちゃんの番だよ」
ほむら「やっぱ後にしちゃ駄目かしら?」
マミ「だーめ、さっ、どうぞ?」
ほむら(うぅ…この3人の後って罰ゲームに近いような…)
ほむら『今君と僕は、同じように』
ほむら『あの日に戻ってた』
さやか「…これは」
しえ
ジャカジャカジャカジャン
得点 71点
ほむら「…………」カアァ
さやか(…あれだ、お経みたいだった)
まどか「…ほむらちゃん、元気出して?」
マミ「さ、採点は時間もったいないし止めましょうか!」
ほむら「……気を使わないでください」
杏子「ドリンクバー行くけど何持ってくる?」
…数時間後
さやか「…ってかさ」
マミ「?」
さやか「杏子歌ってなくない!?」
まどか「そういえば…!」
杏子「あたしは…いいよ」
杏子「ここでポテト食ってるからさ」
さやか「一曲くらい歌いなよ」
マミ「佐倉さん、はいマイク」ワクワク
杏子「1曲だけだからな……」
~♪
さやか「………」ワクワク
杏子「………」
杏子『終電後の誰もいない道に』
杏子『2人の悲しげな1つの影』
杏子『もう2度と、もう2度と会わないと』
杏子『心に誓い合った夏の夜…』
…………
杏子『あなたを呼ばないと約束するから…』
杏子「……」フゥ
まどほむさやマミ「………」
杏子「なんだよ?」
まどか「うえぇ…」ポロポロ
杏子「まどか!?」
さやか「杏子ものすっっごい歌上手いじゃない!」ガシッ
杏子「う、ぉ」
マミ「感動したわ…」グス
ほむら「もう1曲歌って?」
さやか「よっしゃー!!あたしももう一曲いくぞぉ!!」ガタン
次の日
朝
まどほむさや「…………」
仁美「あ、おはようございます皆さん」
さやか「お゛はよ゛ー仁美…」
仁美「!?」
ほむら「昨日、の゛ど枯ら゛しち゛ゃって゛…」
まどか「ほむら゛ち゛ゃん、の゛ど飴ある゛?」
ほむら「もう゛ないわ゛…」
仁美「いったい昨日なにが…」
8月20日
昼
ほむらの家
ほむら「ふう…」
ほむら「これで夏休みの宿題はおわりね…」
ほむら「夏期講習の課題もあと少しだし」
ほむら「とりあえず安心かしら」
ほむら「…3時か」チラ
ほむら「……夜ご飯まで少し寝ようかしら」
ほむら「おやすみ……」
カラオケいいね。
ほむら「……………ん」パチ
ほむら「………?」ムク
ほむら「………」
まどか「あ、ほむらちゃん起きたー」
杏子「やっと起きたか、ねぼすけ」
ほむら「!?」ガバァ
ほむら「なんでいるの!?」
杏子「ほむらにいくらメールしても帰ってこねえからだよ」
まどか「ごめんね、勝手にお邪魔して…」
杏子「寝るなら鍵くらい閉めろっての」
ほむら「ほんとだわ…メール7件も来てる…」カチカチ
ほむら「で、今日はどうしたの?」
まどか「えへへ、ほむらちゃん花火しよっ」
杏子「近所のスーパーで安かったんだ」
ほむら「いいけど…巴さんとさやかは?」
杏子「さやかは親戚の家」
まどか「マミさんは美国さんたちとお泊りだって」
ほむら「なんだか珍しいメンバーね」
杏子「まぁたまにはいいじゃん」
杏子「なんか今年夏らしいことしてないしさ」
まどか「ちょうど暗くなってきたし」
ほむら「…そうね」
ほむら「でかいわね」
杏子「バケツ花火詰め合わせ特価1250円」
まどか「安いよねー」
ほむら「3人で使い切れるのかしらね」
杏子「パーッと使っちゃおうぜ」
ほむら「バケツはあるならいらないわね」
まどか「ろうそくも買ってあるよ」
杏子「んじゃ河川敷にでもいくか」
見滝原川河川敷
杏子「ちょーどよく暗くなってきたな」
まどか「…なにも見えない」
杏子「待てよ、今ろうそくに火つけるから…」シュボ
杏子「ん?」
杏子「ほむらそっちにいたのか」
ほむら「あら?てっきりそっちにいるのかと」
まどか「あれ?わたし川に向かって喋ってたみたい」
杏子「じゃあ始めるか」
シュボボボボボボボ
まどか「……綺麗」パチパチ
ほむら「…そうね」
杏子「…うん」
ほむら「杏子、今日ははしゃがないのね」パチパチ
杏子「ん?」
杏子「あたしはいつでもはしゃいでねーよ」
まどか「そうかな…?」パチパチ
支援
まどか「あ」
まどか「さやかちゃんがいないから?」
杏子「なんだそりゃ」シュババババ
ほむら「そういえば杏子っていつもさやかとセットで騒ぐわね」
杏子「あー?…そうかも」シュババババ
まどか「へへ、やっぱり」
ほむら「さやかと杏子、仲いいもんね」
まどか「でも最初はそうでもなかったんだよ?」
ほむら「え?」メラメラ
まどか「初めて会ったとき、2人とも大げんかしたんだもん」
杏子「そんなこともあったっけね」
まどか「ひっかいて髪の毛引っ張っての大乱闘」
杏子「マミ大号泣」
ほむら「なぜか目に浮かぶわ…」メラメラ
杏子「…いつの間に仲良くなったっけ」
杏子「覚えてないなぁ」
ほむら「今はすっかり大の仲良しだし、いいんじゃないかしら」
まどか「そういえば去年の旅行覚えてる?」ズバババババ
杏子「?」
まどか「杏子ちゃんとさやかちゃん、灯台のところにいたよね」ズバババババ
杏子「っ!?」
ほのぼの。いいなぁ
ほむら「あ、あれ2人だったの?」
杏子「お、お前見て…!?」
まどか「なんか近寄りがたい雰囲気で…」
杏子「………う、ぁ」カアァ
杏子「さ、さ、さやかがさ」
杏子「灯台行きたいって言うから、一緒に行ってやっただけ!」
杏子「以上!」
杏子「これ以上なんか言ったらねずみ花火ぶつけるからな!」
まどか(杏子ちゃん、いじられるのは苦手だから)コソコソ
ほむら(そのようね)コソコソ
ほむら「…知ってる?まどか」シュボボボボボボ
まどか「なに?ほむらちゃん」
ほむら「燃えてる花火を水の中に突っ込むと…」シュボボボボボボ バチャ
杏子「うわ、もったいね……ぇ?」
シュボボボボボボ
まどか「燃えてる!?」
シュボボボボボボ ジュッ…
ほむら「花火には固形酸素がはいってるから」
ほむら「少しだけなら水に入れても燃えるのよ」
まどか「面白ーい!」シュボボボボボボ バチャ
杏子「…さて、そろそろ帰るか?」
ほむら「もう10時だものね…補導されちゃうわ」
まどか「蚊も増えてきたし…」パチン
杏子「じゃあ最後にこれやろうぜ?」
まどか「打ち上げ花火?」
杏子「パラシュート花火だ」
ほむら「何それ?」
まどか「知ってるよ、花火と一緒にパラシュートが打ちあがるんだよね」
杏子「キャッチした奴が勝ちな!」シュボ
ほむら「…………」ワクワク
シュボボボボ… ヒューーー パン
ほむら「地味ね…」
杏子「ほら、落ちてくるぞー」
まどか「えー、ど、どこ?」キョロキョロ
ワル夜「アハハハハ(1年くらい遅れたけど来ちゃった///)」
QB「平和な日常なんてつまらないよ、だからみんな僕と契約して魔法少女に(ry」
前スレを読めるところを
杏子「…………」
ほむら「………」
まどか「……?」
…… ポシャン
まどか「…今のは」
杏子「…川に落ちたな」
ほむら「…え、なにこれ…」
>>113
ログ速で探せばいいと思うよ。
ほむら「メモリーズウィズユー」
ほむら「メモリーズウィズユー」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1305887754/)
帰り道
まどか「たのしかったねー」
杏子「最後を除いてな…」
ほむら「…やっぱり半分近く余っちゃったわね花火」
杏子「なぁに5人揃ったらまたやればいいさ」
まどか「それだとまた買い足さなきゃかもね…へへ」
ほむら「もう、夏も終わるのね」
杏子「でも当分涼しくはならねぇよ」
ほむら「…ふふ、そうね」
ほむら「夏はもう少し続くわね…」
9月10日
朝
校庭
校長「今日は待ちにまった林間学校です」
校長「3年生にとっては待望のイベントでしょうが」
校長「羽目を外しすぎて怪我をすることの無いように」
校長「また、あくまでも校外学習であることを理解し」
校長「十分に楽しんでください」
さやか「いえーー!」
ほむら「理解してないでしょあなた!?」
バス車内
3号車
さやか「だってさー、夏休み中は夏期講習」
さやか「んで夏が終われば本格的に受験勉強」
さやか「いわばこれは羽を伸ばす最後のチャンスってわけじゃん?」
ほむら「まぁ気持ちはわかるけど…」
仁美「でもそんなハイキング気分ではいられないかもしれませんわよ?」
さやか「どゆこと?」
まどか「マミさんからメール来たんだけどね?」
まどか「林間学校は山の中を歩き回る過酷なイベントだって…!」
ほむら「でも山の中って涼しそうね?」
さやか「だよねー、それに学校行事だし?そんな岩山登るわけでもないしね!」
さやか「大丈夫だよまどかー!きつくなったらさやかちゃんがおぶってやる!」
ほむら「もし私が倒れたらさやかにおぶってもらおうかしら?」クス
さやか「あたしにまかせなさい!あははは!」
山の麓
公園
先生「午後1時までは自由時間、時間になったらここにまた集合してねー?」
先生「集合したらクロスカントリーの説明をしますからね」
まどか「ほむらちゃん、お弁当なに?」
ほむら「パンだけど…?」
まどか「え、朝寝坊しちゃった?」
ほむら「…いえ?普通におきたけど…」
さやか「おい、まどか?もしかして普通にお弁当持ってきたんじゃ…」
まどか「そうだけど…」
仁美「まどかさん、林間学校は1泊2日ですわよ…」
まどか「…!!」
まどか「た、食べ終わったら洗う…!」
午後1時
先生「じゃあ班ごとに点呼とったら出発してくださーい」
先生「もし迷ったらそこから動かずに先生に電話してくださいね?」
さやか「んじゃ、行きますか!」
ほむら「順路はこっちね」
仁美「順調に行けば夕方にはキャンプ場に着きますわね」
さやか「目指すは1位!!」
まどか「順位はつかないよさやかちゃん…」
さやさやっ!
山の中
ほむら「山の中って静かね…」
仁美「そうですわね…ついさっきまでまだ車の音とかしましたのに」
ほむら「平和って感じね…」
さやか「やまびこ返ってくるかな?」
まどか「もう少し高いとこじゃないとダメじゃないかな?」
さやか「なんで返ってくるのかな?やまびこ」
仁美「たしか…声が周りの山の斜面に反射して返ってくる現象でしたわね」
さやか「あぁ、そういうわけね」
ほむら「……」
ほむら「…じゃあ富士山の頂上で叫んだらやまびこ返ってこないのかしら」
さやか「え?」
ほむら「周りに山ないし…」
まどか「た、確かに…!」ズガァン
さやか「…がっかりだろうね、富士山登った人」
ほむら「…頑張っててっぺんまで登ったのに」
まどか「…『やった…!頂上だ!おれは登り切ったんだ!』」
仁美「…『この達成感、叫ばずにはいられないよ!』」
さやか「…『やっほーーーーーー!!』」
ほむら「…………」
ほむら「………やめましょう」
まどか「うん…」
みんな「………」
まどか「…あ」
さやか「?」
まどか「か、火口に向かって叫んだらどうかな!?」
ほむら「………」
仁美「………」
さやか「…やめよう」
まどか「うん…」
ほむら「…しんどくなってきたわね」ゼェゼェ
まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」ハアハア
ほむら「ええ、平気よ」ゼェゼェ
さやか「…きつくなったら言えよ?肩くらいいくらでも貸すからさ」ハアハア
仁美「無茶はしないでくださいね?」ゼェゼェ
ほむら「…っ、これくらいなんともないわ」ハアハア
ほむら「まだ、頑張れる…!」ゼェゼェ
さやか「……着い、た」
仁美「ふぅー…脚が棒みたいですわ…」
ほむら「はぁ…はぁ…」ドサッ
まどか「だ、大丈夫?」ハアハア
ほむら「へいき…ちょっと、いやかなり疲れたけど」
ほむら「こんなに疲れたの、久しぶりだわ、ふふ…」ニコ
さやか「おつかれ、みんな」
夜
キャンプ場
仁美「晩御飯はカレーですわね」
まどか「腕によりをかけて作るよ!」
さやか「まかせた!」
ほむら「さやかもやるのよ」
さやか「えー、だって仁美、ほむら、まどか…」
さやか「3大料理出来る子そろってるじゃん、あたしの出る幕ないよ」
まどか「じゃあさやかちゃん、お米研いで?」
ほむら「ほら出番よさやか」
さやか「…よく包丁でにんじんの皮むけるね?」シャカシャカ
まどか「パパに教えて貰ったの」ショリショリ
さやか「そっかー」シャカ
さやか「…『腕によりをかける』のよりって何?」
仁美「より、とは複数の糸を縒り合わせることに由来してますの」トントントン
仁美「糸を縒り合わせるには力がいる、転じて力をこめてはりきることですわね」トントントン
さやか「なるほどねー」
ほむら「口より手を動かしなさい、さやか」グツグツグツ
まどか「みんな、家だとカレーにめんつゆいれる派?」グツグツグツ
さやか「めんつゆ?なんで?」ザー
まどか「めんつゆ入れるとカレーが和風になるんだよ?」グツグツグツ
ほむら「カレーうどんのカレーになるのよね」コトコトコト
仁美「今度試してみようかしら…」ジャー
まどか「いれすぎるとしょっぱくなるから気を付けてね?」グツグツグツ
まどか「出来た!」
ほむら「ご飯ももう、あと少しで炊けるわ」コトコトコト
仁美「じゃあテーブルの上片づけておきますわ」
さやか「おなか減ったぁー…まどか、ちょっと味見させてぇ」
まどか「はい、熱いから注意してね?」
さやか「………」パク
さやか「うまぁー!!」
しえ
みんな「いただきまーす!!」
さやか「あぁ…幸せな味がする…」モグモグ
ほむら「空腹は最高のスパイスっていうけどほんとね…!」パクパク
仁美「こんなおいしいカレー初めてですわ…」ムシャムシャ
まどか「はんごうで炊いたご飯の、おこげがなんとも…」ムグムグ
まどか「もう一杯食べよう…!」ガタン
さやか「あたしのぶんも残してよねー!?」
ほむら「でも…ほんとおいしいわ…」ムシャムシャ
仁美「まどかさん、これ何か入れましたの?」モグモグ
まどか「うぅん?パパに教えて貰った通りに作っただけだよ」ムグムグ
さやか「おそるべしまどかパパ…!」パクパク
ほむら「そういえばまどかの家に泊まった時の夜ご飯、おいしかったっけ」ムシャムシャ
さやか「お店開けるレベルなんじゃない?これ」パクパク
バンガロー
ほむら「シャワーあがったわよ」ガチャ
さやか「んじゃ次行ってくるねー」
ほむら「何してたの?」
仁美「絵しりとりですわ」
まどか「えへへ…ここ何にもないんだもん」
ほむら「まどかは絵がうまいものね……」
ほむら「…これはなんの絵?」
まどか「きよしだよ?」
深夜
さやか「……ねぇ」
さやか「怖い話大会しない?」
まどか「えぇー…」
ほむら「乗ったわ」
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「怖い話には自信があるのよ」
さやか「夏と言えば怪談でしょ!まどか、布団かぶるの禁止だからね!」
まどか「もう9月なのに…!」
仁美「じゃ電気消しますわ」パチン
まどか「そこまでするの…」
仁美「…これは、ある0Lの方の話なんですが…」
仁美「…………そして、OLの背後で、静かに、押し入れが開き…!」
まどか「うわぁあああぁあああぁああん!!」
さやか「ぎゃああああああああああああ!?」
ほむら「…………」
まどか「も、もうやだよぉ…!やめようよぉぉぉ!」ガタガタガタガタ
さやか「こわー…何それ…怖いのレベルが違うよ…」ガタガタ
ほむら「…次は私の番ね」
さやか「ほむら…平気だったの?」ガタガタ
ほむら「怖い話には耐性があるのよ…」
ほむら「…これはあるサラリーマンの話…」
まどか「いやだぁ…もういやだよぉ…」ガタガタガタガタ
ほむら「その男は、出張で遠くの街に出かけることになったの」
ほむら「夜、仕事を終えた男は会社の用意したホテルに向かった…」
ほむら「…しかし、手違いでホテルの予約が取れていなかったの」
ほむら「改めて泊まろうにも部屋がない…男は仕方なく別のホテルに向かった…」
ほし
ほむら「ようやく見つけたのは、新しそうなホテル」
ほむら「男はその最上階の奥の一室に通され…」
ほむら「仕事で疲れていた彼はすぐにベッドに入り眠りについた…」
ほむら「深夜にことは起こったわ」
ほむら「いきなり部屋のドアがものすごい勢いでノックされたの」
ほむら「男は飛び起きて、何事かと部屋のドアスコープを覗いた」
ほむら「しかしそこには誰もいない…」
仁美「え……」
ほむら「男は、夢でもみたんだろうと思い再びベッドに入る」
ほむら「しかし、またもや勢いよくノックが響いた…!」
ほむら「ドアスコープを覗くもやはり、誰もいない…」
ほむら「そんなことが夜通し続き、朝になったの…」
ほむら「男は支配人を呼びことの顛末を説明したわ」
ほむら「すると、支配人は語り始めた…」
ほむら「実は、このホテルは以前火事にあっており…」
ほむら「その際に客の1人が亡くなってしまったの」
ほむら「その客は最上階の奥の部屋に泊まっていて」
ほむら「火事に気付いた時にはすでに火はホテルを覆っていて」
ほむら「ドアが熱で変形してしまい」
ほむら「逃げ場は無かったそうなの…」
ほむら「…わかる?」
さやか「……な、何が?」
ほむら「…部屋に閉じ込められる形になってしまったその客は」
ほむら「誰か気づいて、助けて、とドアを叩き続けた」
ほむら「…………」
ほむら「…………ね?」
ほむら「……その人、最初から部屋の中にいたのよ、ずっと」ニヤ
まどさや仁「…………っ!!!!!!」
コンコン ガチャ
先生「はーい、朝ですよ」
先生「着替えて外に集合し…あら?」
先生「暁美さん…他の人は?」
ほむら「いえ…ノックがトラウマになったらしく…」
ほむら「今、全員奥まで逃げました」
先生「…?」
まどさや仁「ノックこわいノックこわいノックこわい…!」ガタガタガタガタ
4こまの落ちみたいな光景。ニヤニヤするなあ。
10月23日
午後
さやかの家
さやか「ふー、疲れた」ゴロン
さやか「今日はなんだかたくさん勉強したし、こんなもんでいっかー」
さやか「…ひまだなー」ゴロゴロ
さやか「…まどかとほむらと仁美」
さやか「…勉強してるかなー」ゴロゴロ
さやか「よーし杏子と…」
ピンポーン
さやか「ん?」
さやか「はいはーい」ガチャ
上条「や、やぁ、…美樹さん」
さやか「あ、恭介!久しぶりー!!」
さやか「なに美樹さんって!さやかでいいよー」
さやか「ていうか同じクラスなのに久しぶりってのも変だよね!」
さやか「中学入ったあたりから恭介となんか疎遠になったっていうか…」
さやか「あ、何か用でしょ?あがってく?」
上条「いや、ここでいい…」
上条「さ、やか」
上条「これ!」バッ
さやか「なに?手紙?」
上条「それじゃ、僕、行くよ」
さやか「あー恭介ー…!」
さやか「…なんだろ?」
急速に不安が広がるw
さやかの部屋
さやか「えーと…」ガサガサ
さやか「ふむふむ…」
さやか「…………」
さやか「…………」
さやか「…………」ピッピッピ
トゥルルルルルルルルル ピ
さやか「…もしもしまどか?」
さやか「今からちょっと行っていい?」
夕方
まどかの家
さやか「…なんでほむらもいるの?」
ほむら「勉強してたのよ、一緒に」
さやか「漫画読んでるようにしか見えない」
まどか「で、さやかちゃんどうしたの?」
さやか「あぁ、これ」ガサ
まどか「手紙」
さやか「恭介から」
ほむら「恭介?」
まどか「上条恭介くん、さやかちゃんの幼馴染」
まどか「ほら同じクラスの…、知らない?」
ほむら「あぁ、あの影の薄い…」
さやか「ほむらがそれを言うか…?」
まどか「これ読んでいいの?」
さやか「うん」
まどか「えっと…?」ガサガサ
まどか「『第27回見滝原弦楽コンサート開催のお知らせ』」
まどか「『とき、10月30日』」
まどか「『午前9時~午後16時まで』」
まどか「『午前:団体の部、午後:個人の部』」
まどか「『場所、見滝原第2市民ホール』」
まどか「…ちらし?」
さやか「もう1枚、手紙あるでしょ」
まどか「『美樹さやか様へ』」
まどか「『突然ですが、このたびコンサートに出場することになりました』」
まどか「『おそらく、最後のコンサートになると思います』」
まどか「『もし時間があったらぜひ、見に来てください』」
まどか「『上条恭介より』」
まどか「…え」
まどか「上条くん、バイオリンやめちゃうの!?」
さやか「…そうらしいんだよね」
なんだと、、、
ほむら「バイオリン?」
さやか「恭介さ、子供の頃からバイオリンやってるんだ」
まどか「わたしも聞いたことはないけど、何回も大会に出てるって…」
さやか「小学生の頃とか、よく聞かせて貰ったなぁ…」
さやか「…」
さやか「中学入ったくらいから、なんとなく距離が離れちゃって」
さやか「男子と女子って、そうなっちゃうよね」
ほむら「………行くの?」
さやか「どうしようかなぁ」
さやか「…あいつの最後の演奏だから、聞いてあげたいけど」
さやか「最後なんて、思いたくない…」
さやか「悩みどころだよねー……」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「っと、ごめんねなんか」
さやか「…今日はもう帰るね」
帰り道
さやか「なんでほむらも着いてくんの?」
ほむら「私も、夜ご飯の時間だわ」
さやか「ふーん?」
ほむら「………」
ほむら「さやかは、」
ほむら「上条恭介のこと、好きなの?」
さやか「え!?」
さやか「ち、違う違う!!」カアァ
さやか「あいつとは幼馴染なだけだよ!」
さやか「小っちゃいころから、一緒にいただけで!」
さやか「……」
さやか「ずっと一緒にいたんだ……」
さやか「恭介、気の弱い奴でさ」
さやか「子供の頃なんて、女の子みたいなんて言われちゃって」
さやか「けっこう、いじめられっこだったのかな」
さやか「でも、あいつ何にも言わないでひたすらバイオリン弾いてた」
さやか「その頃からバイオリンが上手で」
さやか「あいつがバイオリンやめるとこなんて想像できない…」
さやか「…なんかやだなぁ」
さやか「やめて欲しくないな」
ほむら「………行ってあげたら?コンサート」
さやか「…うん」
10月30日
午後
見滝原第2市民ホール
ほむら「さやか、早くしないと演奏始まっちゃうわ」
さやか「う、うん…!」
さやか「悪いね、着いてきて貰っちゃって」
ほむら「別に構わないわ」
ほむら「…もう始まるわね」
さやか(恭介……)
上条「25番、上条恭介です」
上条「曲目は『アヴェ・マリア』」
さやか(あぁ)
さやか(懐かしい音だ)
夜
ほむら「ほら声かけなさい」
ほむら「私は1人で帰るから」
さやか「きょ、恭介!!」
上条「…やぁ、さやか」
上条「一緒に帰らない?」
さやか「…うん」
帰り道
上条「今日はありがとう、来てくれて」
さやか「…まぁ、暇だったし?」
上条「弾きながら、さやかのこと見えたよ」
さやか「………………」
さやか「ねえ恭介」
さやか「ほんとにバイオリン、やめちゃうの?」
上条「………」
上条「………え?」
上条「やめないよ?」
さやか「はぁ!?」
さやか「だ、だって手紙に最後って…!」
上条「うん、中学では最後」
上条「受験勉強もあるしね」
さやか「…………はぁ」
ほむら「まどか、お医者さんごっこしましょ」
まどか「ほむらちゃんってその、好きな人とかいるのかなっ!?///」
ほむら「まどかの唾液の味が知りたいわ」
ほむら「まどか!私の足を嗅ぐのよっ!!」まどか「臭いよぅ・・」グス
ほむら「まどかの唇・・・」ドキドキ
まどか「あの、その・・///・・ほむらちゃんって・・//」
ほむら「まどかの唇・・・」ドキドキ
誰か書いてくれたらそれはとっても嬉しいなって
さやか「…そうだよね」
さやか「恭介がバイオリンやめる訳ないよね」
上条「うん、続けるよ」
上条「さやか、僕はね?」
上条「子供の頃から、誰かが僕のバイオリンを聴いてくれるのが好きだった」
上条「聴いて、喜んでくれるのが好きだった」
さやか「………うん」
上条「ずっと一緒にいた、誰かが」
さやか「え」
上条「さやか」
上条「もし僕がバイオリンを止めるなんて馬鹿なことを言い出したら」
上条「その時は僕のバイオリンを聴いて」
上条「君の口から何か言ってやってくれ」
さやか「…………」
さやか「…しょ、しょうがないなぁ恭介は」
さやか「………ほんとにしょうがないから、引き受けてあげるよ」
上条「…ありがとう」
さやか「だから」
上条「?」
さやか「恭介のバイオリン…また、たまには聞かせてね?」
上条「うん、もちろん」
さやか「約束だから」
上条「うん、約束だ」
11月12日
朝
まどかの家
まどか「………うぇ」ガクッ
まどか「……あ、あれ朝だ…」チュンチュン
まどか「いつの間に………」
ピンポーン
ガチャ
………
知久「まどかー、暁美さんがいらっしゃったよ」
まどか「は、はぁい…」ガタン
ほむら「おはよう、まどか」ガチャ
まどか「お、おはよう、ほむらちゃんん…」ガクリ
ほむら「ちょ、ちょっとまどか?」
ほむら「パジャマ…そしてこのくま…」
ほむら「まどか、まさか寝てない?」
まどか「えへへ…気が付いたら朝に…ぃ」ガク
ほむら「いくらなんでも頑張りすぎよ…」
まどか「…」Zzz
まどか「…んぁ」パチン
ほむら「おそよう、まどか」ペラペラ
まどか「…今何時ぃ?」
ほむら「午後の3時、私が来たのが9時だったから…」
まどか「6時間も寝ちゃった…!」ガバ
まどか「ごめんねほむらちゃん!すぐに…」
ほむら「待った、今日は勉強はおやすみよ」
まどか「で、でも…!」
ほむら「気負いすぎよまどか」
ほむら「倒れたら元も子もないわ」
まどか「……ごめんね」
ほむら「さて」パタン
ほむら「今日は何をして遊びましょうか」
まどか「え?」
ほむら「たまにはリフレッシュしないと体が持たないわ」
まどか「…う、うんそうだね!」
ほむら「なにかある?」
まどか「DSあるよ!」
ほむら「それって1つのソフトでできるやつ?」
まどか「うん!DSもタツヤのがあるし、マリオカートやろう!」
まどか「…あぁ!バナナ!」
ほむら「現実は非情なのよまどか…って、あ!」
まどか「へへー赤こうらー」
ほむら「く…まだ1周あるわ…!」
まどか「さぁ追いつけるかなー?」
ほむら「うぅ……!」プルプル
まどか「マリカ飽きたね?」
ほむら「ちょっ…待って、もう1回!」
まどか「…ほむらちゃん?」
ほむら「何かしら?」
まどか「言いにくいんだけど…」
まどか「…勝つまでやるの?」
ほむら「せめて2位とらせて…」
まどか「…ほむらちゃんってレースゲームやると体動くタイプなんだね」
ほむら「なんか自然にね…」
まどか「マミさんも動くタイプだったなぁ」
ほむら「巴さんはどんなゲームするのかしら」
まどか「この前カメラで幽霊倒すゲームやってたよ」
ほむら「…なにそれ?」
まどか「Wiiのやつ」
ほむら「Wii買ったのね…巴さん」
ほむら「…受験終わったら夜通しゲームしたいわね」
まどか「いいかもね」
ほむら「さっきまどかが言ってた、幽霊のやつとか」
まどか「そ…それはやだ」
ほむら「…冗談よ」クス
さやかぁぁ!(遅
しえ
ほむら「…まどか?」
まどか「なぁに?ほむらちゃん」
ほむら「あんまり頑張りすぎちゃ駄目だよ?」
まどか「てへへ…ごめんね?」
まどか「でも」
まどか「頑張ろうね、ほむらちゃん」
ほむら「…うん」
12月15日
放課後
マミさんのマンション
マミ「今年は佐倉さんクリスマス集まれないの?」
杏子「悪りぃな……どうしても用事が入っちゃってさ」
さやか「せっかく受験生が時間を空けたのに!」
杏子「お前はただの息抜きだろうが!!」
さやか「………彼氏?」
まどか「なっ!?」
さやか「………お泊り?」ニヤ
まどか「ええええ!?」カアァ
杏子「残念でした、教会の用事だよ」
さやか「なんだ、つまんないの」
杏子「うっせ、黙って勉強しろよ受験生」
まどか「あわわわわわわ…!」ドサ
マミ「鹿目さん!?」
ほむら「まどか、帰ってきて!!」
12月20日
放課後
隣町
ほむら「うぅ…今日は寒いわね…」ガタガタ
仁美「家に帰ればこたつが待ってますわよ…」ブルブル
まどか「おこた…おこたに入りたい…」ガタガタ
さやか「つーかなんでこんな遠出しなきゃいけないの…!」ブルブル
ほむら「隣町の本屋のほうが参考書の種類があるのよ…」ガタガタ
さやか「耳がちぎれるうぅぅぅぅ…」ブルブル
ちょいと飯いってくる
本屋
ほむら「やっぱ数が多いといいのがそろってるわね」
まどか「お金…あんまりないなぁ」
さやか「お嬢ちゃん…10万でどうだい?」
まどか「…なにが?」
仁美「そういういかがわしいお話はやめてくださいな…」
ほむら「私さやかが女で良かったって思うわ」ジト
さやか「いやいや!そんなことしないよ!男でも!」
帰り道
仁美「じゃあ私、直接お稽古の教室に行っちゃいますわ」
まどか「このへんなの?」
仁美「歩いて5分くらいかしら、それじゃあまた明日」
さやか「おーぅ、またねー」バイバイ
ほむら「さて…私たちもかえりましょうか」ブルブル
さやか「どっかで一休みしない…」ガタガタ
ほむら「参考書買ったから手持ちがないわ…」
まどか「同じく…」
さやか「あたしも3人分はないしなぁ…」
さやか「あ、そうだ」
さやか「杏子ん家行こう!こっから近いし!」
まどか「そういえばここは教会の近くだね…!」
杏子の教会
さやか「すごっ、もう木がクリスマス仕様になってるよ」
まどか「去年よりパワーアップしてない?」
ほむら「庭にクリスマスツリーって羨ましいわね」
神父「おや…なにか御用ですか?」
さやか「あ、杏子のパパ!!」
神父「あぁ、さやかさん」
神父「ほかのお2人は初めましてですね」
神父「杏子なら礼拝堂にいますよ、よかったらあがって行ってください」
まどほむさや「おじゃましまーす」
ガチャ
杏子「~~♪」
さやか(わあ……!)
まどか(杏子ちゃん、歌ってる…!)
ほむら(綺麗…)
しえ
杏子「~♪…」
杏子「ふぅ」
パチパチパチパチ
杏子「!?」
ほむら「素敵…」
杏子「う、うわ!?」ビク
杏子「なんでいるんだよ!?」
まどか「遊びに来ちゃった」
杏子の中の人って歌うまいの?
杏子「ほら、前にみんなでカラオケ行ったろ?」
杏子「その話を親父にしたらいたく気にしちゃってさ」
杏子「『杏子、クリスマスに聖歌を歌ってみないか』って…」
まどか「すごくかっこよかったよ、杏子ちゃん」
さやか「聴いたことある曲だったね、あれなんていうの?」
杏子「Stille Nacht, heilige Nacht!…きよしこの夜だな」
杏子「クリスマス・キャロル、神様の誕生を祝う歌ってところか」
杏子「そうだ、もう1曲あるんだ」
ほむら「ぜひ聴きたいわ…聴かせて?」
杏子「おう、そこ座ってなよ」
杏子「こほん、では…」
杏子「…~~♪」
まどか「わあ……!」
……♪…♪………♪…
杏子「ふう」
まどか「これはどんな曲なの?」
杏子「へへ…『神様の祝福の曲』ってとこ」
杏子「受験もこれでばっちりだ、なんたって神様がついてるからな」
さやか「…!」
さやか「…杏子ぉ!」ガシ
杏子「泣くなよ…よしよし」
ほむら「ありがとう、杏子」
杏子「ん、頑張ってきなよ?」
杏子「マミもあたしも、応援してっからさ?」
まどか「……うん!」
1月17日
朝
見滝原高校前
さやか「ついに、来ちゃったね」
ほむら「ええ…」
まどか「もうやるしかない…!」
ほむら「全力を尽くすわよ」
…高校受験当日…
試験会場
まどか(………だ、大丈夫かな)
まどか(消しゴムあるよね?シャーペンの芯はいってるよね?)ゴソゴソ
まどか(さ、参考書は…)ゴソゴソ
まどか(うぅ…!)
まどか(が、頑張らなきゃ…)
まどか(ほむらちゃんと)
まどか(頑張るって約束したんだから!)
しえ
さやかーーー
さやさや。。
さやか(数学からか…)
さやか(よりによって…)
さやか(うぅん、大丈夫だよ、まどかとほむらと仁美と)
さやか(あんなに勉強したんだから!)
さやか(杏子だって、マミさんだって応援してくれてる!)
さやか(頑張れ、あたし!)
ほむら(えと…受験表と、ふでばこ…)ゴソゴソ
ほむら(まだ時間はある…復習は十分できるわ)ガタン
ほむら(最初は数学…!)ガタン
ほむら(…………)
ほむら(こ、この机…ガタガタする)ガタン
ほむら(……いや、関係ないわ)
ほむら(全力を尽くす、それだけよ)
試験官「それでは、見滝原高等学校前期入学試験を開始します」
試験官「携帯電話は電源を切り、鞄の中へしまってください」
試験官「受験票は机の上、見やすい位置に置いておくように」
試験官「問題用紙には書き込みをしてOKです、途中式なども消さずに残しておいてください」
試験官「時間は教室の時計で50分まで」
試験官「それでは、始めてください」
2月7日
マミさんのマンション
トゥルルルルルルルルル
ピッ
マミ「もしもし?佐倉さん?」
マミ「…うん、うん、あ、もう聞いてた?」
マミ「うん、みんなも」
マミ「…えへへ、ちょっとね?」
マミ「…うん、すごく…そうだね」
マミ「うん、だから久々にいっぱい…ね?」
マミ「ふふ…ちゃんと残しておいてよね?」
マミ「…そう、夕方に」
マミ「ええ、また、それじゃあね」
ピッ
しえ
マミ「さて、買い物にいかなくちゃ」ドタバタ
マミ「お茶っ葉と、牛乳と、それから…」
マミ「……うふふ」
『みんな、合格おめでとう!』
3月9日
見滝原中学校
卒業式
放課後
マミ「…ここに来るのも久しぶり」
杏子「へへ、あいつら制服にあってなかったなぁ」
マミ「最初はそうよ、私もそうだったもの」
杏子「そっか…そうだよな」
杏子「しかし、3人ともマミの後輩だぜ?」
杏子「ちゃんと面倒みてやれよなぁ」
マミ「ふふ、もちろん」
さやか「…もうこの学校ともお別れかぁ」
まどか「不思議だよね…この間入学したばっかりなのにね」
仁美「楽しかったですわ…3年間」
ほむら「……ええ、本当に…」
ほむら「……」
ほむら「仁美は…私立に行っちゃうのね」
仁美「…えぇ、やりたいことがありますの」
仁美「みなさんと一緒に行けないのはさみしいけど…」
さやか「頑張りなよ、あたしたちも頑張るからさ」
まどか「また会えるよ、いつだって」
ほむら「そうね、同じ町だもの」
ほむら「いつだって…」ジワ
まどか「ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「あ、あれ?」ポロポロ
ほむら「泣かないって決めてたのに…」グシグシ
さやか「ばか、泣かないでよほむらぁ…」ポロポロ
さやか「あ、あたしまで…ぐすっ…」ポロポロ
仁美「…我慢しなくて、いいとおもいますわ…」ポロポロ
さやか「うぅ…うえぇぇぇぇん!」ポロポロ
ほむら「う…ぅ」ポロポロ
ほむら「うわあぁぁぁん!」ポロポロ
ほむら「卒業しても、友達だよ?」ポロポロ
さやか「…っぅ、あたりまえ、じゃん!」ポロポロ
まどか「仁美ちゃん…ほんとにいっちゃうんだよね?」ポロポロ
まどか「メールしようね?また遊ぼうね?」ポロポロ
仁美「えぇ…もちろんですわ」ポロポロ
ほむら「また4人で、集まって…」ポロポロ
ほむら「っ…!」グシグシ
ほむら「…そうだ」
ほむら「写真、とりましょう?」
さやか「…いいね」
仁美「ふふ…まどかさん、すごい顔」
まどか「仁美ちゃんだって…そうだよ」
さやか「みんな同じだよ…あはっ…」
ほむら「じゃあ、撮るわよ?」
ジーーー…
……
カシャッ
しえ
4月7日
入学式
ほむら(せ、制服…)ドキドキ
ほむら(絶っ…対似合ってない…)ドキドキ
ほむら(…でも)
ほむら(きっと、これから似合うようになるわよね、うん)
ほむら(っと、そろそろ行かなきゃ)
ほむら「…行ってきます!」ガチャ
私の名前は暁美ほむら。
今日からから見滝原高校の1年生。
私は、あの2年間のことを絶対に忘れないだろう。
楽しいことも、苦しいこともあるであろう私の人生の中で、
最高に輝いていたあの2年間のこと。
親友たちとの、素晴らしい思い出を。
おわり
おしまい
保守支援サンクス
心の底から感謝する
次はいつかマミまどでも書こうと思ってる
乙! 楽しませてもらう!
あ ついでに
昼間立ってた
「世界観を共有して作品が書けるサイト作ろうと思うのですが」ってスレがどうなったか知ってる人いない?
>>301
サイト作ったらまたスレ立てるってさ
.,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
\ ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/ _,,..-一" ̄
\ £. CO/ ̄ \ _,,..-" ̄ __,,,...--
∫ / ,、.,、 |,,-¬ ̄ _...-¬ ̄
乙 イ / / ._//ノ \丿 ..|__,,..-¬ ̄ __,.-一
.人 | / ../-" ̄ || | 丿 / ). _,,..-─" ̄ ._,,,
マ .ゝ∨ / || " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
( \∨| " t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
ミ ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")
.⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_ (/
/ ( / ∪.冫 干∪ 人 ` 、 `
/ ) ノ '`--一`ヽ 冫
く.. /
. ト─-----イ |
∪ ∪
>>305
ありがと
乙乙
このシリーズ以外も以前になんか書いてたよね?
今思い出せなくて申し訳ないけど、日付と場所の書き方が独特だからすぐわかる。
面白かった。マミまども楽しみにしてるよ。
>>312
ほむら「メモリーズウィズ…」関連と
さやか「転校生、犯してあげる…」ってのを書いた
読んでくれててありがと、宣伝ごめん
ごめんね、分からない…
高校篇も書く予定
来週か再来週くらい?
たぶん
IPが忍者IDから特定できるらしくninja廃止、らしい?
受験頑張れ
SS速報で書いたことがない…
今SS速報でやろうと思ってるネタがあるけど、このシリーズはVIPで終わらせたいんだよね
とりあえずこのシリーズはまたスレ立てるよ
そろそろ寝る おやすーノシ
>>377
いつもありがと
さっき起きたら忍者レベルが0に…
ってみんなそうなんね
雨強いなあ…
まあどうせ次のやつ書くまで時間あるし、また上がれば…
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