P「るるる・合コンラプソディー」 (109)

P「合コンしたい」

律子「は?いきなり何を言い出すんですか」

P「いや、だから合コンしたいんだって」

律子「・・・どこかに頭でもぶつけましたか?」

P「バカなことを言うんじゃない!俺は正常だ!」

律子「仕事中にいきなりそんな事を言い出す人がまともだとは思えませんが」

P「合コンをしたいと思うこの気持ちがおかしいというのか!?」

律子「いや、だから今仕事中ですよね?」

P「つい衝動を抑えきれなくなってしまってな」

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律子「そもそも何で合コンしたいんですか?」

P「律子はしたくないのか?合コン」

律子「いえ、私は特にそういう願望は・・・」

P「くそっ・・・なんてことだ!」

律子「えぇ・・・そんなに悔しがるようなことですか?」

P「律子なら・・・律子なら俺の意見に賛同してくれると思っていたのに!」ギリィッ

律子「どこをどう考えたら私がそんな意見に賛同するって思えるんですか」

P「律子・・・アイドルを・・・アイドルの子達を呼び寄せるんだ!」

律子「全然人の話聞いてないし・・・って、えっ?」

P「もう限界だ・・・この際ごっこ遊びに成り下がってもいい!うちのアイドル達相手でいい、合コンをする!」

律子「うちのアイドル達でいいって・・・ファンの人に聞かれたら刺されかねませんよ」

P「今集められる手ごろな女の子なんてあいつらしかいないんだ、仕方ないだろう!」

律子「夜道に気をつけてくださいね・・・マジで」

P「ええい、無駄口を叩いてないで早くするんだ律子!現時点で召集可能なアイドルを呼び寄せるんだ!」

律子「するわけないでしょうが!いいから早く仕事してください!」

P「俺にこんな気持ちのまま仕事をしろというのか!?それこそ拷問というものだ!残酷だぞ!」

律子「知りませんよそんなの」

P「鬼!悪魔!鬼畜眼鏡!鬼軍曹!」

律子「・・・殴っていいですか?」

ガチャ

小鳥「お話は全て聞かせてもらいましたよ!」

律子「小鳥さん?」

小鳥「ご安心くださいプロデューサーさん、現時点で召集可能な子たちは私が連絡しておきました」

P「おお!さすが小鳥さんだぜ、あなたは神様だ!」

律子「ちょっと小鳥さん、何勝手な事してるんですか・・・」

小鳥「いえ、面白そうだったのでつい」

律子「こ、この鳥ぃ・・・!」

小鳥「律子さん、考えてみてくださいよ・・・これって結構チャンスかもしれませんよ?」

律子「チャンス、ですか・・・?」

小鳥「合コンっていう体なら、普段は聞けないような際どい話も彼から聞きだせるかもしれません」

律子「際どい話し、ですか・・・」

小鳥「例えば好みの女性のタイプとか、好きなシチュエーションとか」

律子「・・・!?」

小鳥「後は合コンの定番王様ゲームです」

律子「お、王様ゲーム・・・」

小鳥「合コンという舞台、王様という立場を利用してあんな事やこんな事も・・・」

律子「あ、あんな事やこんな事・・・」

小鳥「どうですか?考えようによっては満更悪い話でもないでしょう?」

律子「ぷ、プロデューサー!」

P「どうした律子?」

律子「そ、その・・・何でしたら私も合コンに参加してもいいんですよ?」

P「えー・・・でもお前って何だか仕事の話ばっかりしそうじゃん」

律子「そ、そんな事ありませんよ!」

P「それにお前さっき合コンなんか別にやりたくないって言ってたし」

律子「き、気が変わったんです!別にいいじゃないですか、私も入れてくださいよ」

小鳥(律子さんチョロすぎ)

P「そ、そうか・・・?まぁそこまで言うなら別にいいけど」

小鳥「女性陣はアイドルの子達でいいとして、男性陣はどうするつもりですか?」

律子「ひょっとしてプロデューサー一人ですか?」

小鳥「なんですかそのハーレムは!爆発しろ!」

P「それじゃあ合コン成立しないだろ・・・仕方ないな、俺が何とかするよ」

小鳥「何かアテでもあるんですか?」

P「まあな、ちょっと俺の知り合いを呼ぶよ」

律子「プロデューサーの知り合いですか・・・」

P「あっ、安心してくれよ・・・ちゃんとお前らも知ってる連中だからさ」

律子「私たちの共通の友人でプロデューサーが連絡可能な男性・・・まさか」

P「まあどこぞの馬の骨とも知らん連中にうちのアイドルと合コンさせるわけにはいかないからな」

律子「それは確かにそうですけど・・・」

P「その点あいつらだったら俺たち全員と共通の知り合いだしな、まぁ問題はないだろう」

律子「・・・この予想、外れて欲しいわね」

P「多分お前の予想で当たりだよ、諦めろ・・・あっ、もしもし?俺だけど」

————
———
——

北斗「チャオ☆お待たせしました、プロデューサーさん」

P「よう、久しぶり」

律子「や、やっぱり・・・」

北斗「765のエンジェルちゃん達と合コンが出来るとあっては、来ないわけにはいかないでしょう」

律子「よりにもよってジュピターが相手だなんて・・・」

冬馬「て、てめえ北斗・・・説明もなしにいきなり人を引っ張りまわしやがって・・・どういうつもりだ」

翔太「そ、そうだよ北斗君、強引すぎるよ・・・せめて事情は教えて欲しかったな」

P「なんだ、二人にはまだ説明していなかったのか」

北斗「翔太はともかく冬馬が理由を説明して来てくれるとは思っていませんでしたので」

P「なるほど確かにそうだな」

冬馬「あん・・・?あんた、765のプロデューサーじゃねえか、何であんたがいるんだ」

P「そりゃいるだろ、だってここ765プロだもん」

冬馬「うげっ・・・ホントだ、ここ765プロじゃねえか、何でこんな所に連れてこられてんだ俺たちは!」

律子「こんな所、とは随分な言い草じゃないの天ヶ瀬冬馬」

冬馬「秋月か・・・チッ、面倒な奴に出くわしちまったぜ」

律子「人の顔見るなり舌打ちとは、相変わらず失礼な男ね・・・」

翔太「ねーねー北斗君、そろそろ事情を説明して欲しいんだけど」

北斗「そうだったな、分かったよ」

—説明中—

冬馬「ふざけるな!何で俺がそんなのに付き合わなきゃいけないんだ!」

P「まぁ予想通りの反応だよな」

北斗「ですね」

P「いいじゃないか冬馬、どうせお前ら暇なんだろ?合コンしようぜ!」

冬馬「確かに俺たちは961を辞めて今はほぼ無名に近い状態だ・・・仕事なんてロクにありゃしねえ」

北斗「だったらいいじゃないか」

冬馬「だからこそ、今俺たちは1分1秒でも無駄に出来ないんだ!こんな所で道草食ってる場合じゃないだろ!」

翔太「相変わらず冬馬君、熱いねー」

P「んー・・・俺も立場上、冬馬の意見は正しいと思うんだが、合コンと天秤に掛けるとどうしてもなぁ」

律子「秤に掛ける対象が合コンって、それはさすがに天ヶ瀬に失礼ってもんでしょう・・・」

北斗「冬馬、765のエンジェルちゃんと合コン出来る機会なんて、この先きっともう無いんだぜ?」

冬馬「お、お前らなぁ・・・」

翔太「でも確かに今僕らって崖っぷちだもんね、冬馬君の言う事も正しいと思うよ」

冬馬「し、翔太!お前なら俺の意見に賛成してくれると思ってたぜ」

翔太「でも最近ずっと切羽詰った毎日だったし、そろそろ僕も息抜きしたいよ!合コン楽しそうじゃん」

冬馬「し、翔太・・・」

P「冬馬は合コンしたくないのか?合コンだぞ合コン!きっと楽しいぞ?」

冬馬「ふん、何で俺がそんなチャラついたもんに付き合わなきゃいけねえんだ、興味ねえな」

翔太「あっ、冬馬君ひょっとして自信が無いんじゃないの?」

冬馬「・・・なんだと?」

翔太「だって冬馬君ってオタクっぽいもんね、合コンで恥をかくのが恐いんでしょ?」

北斗「そうだったのか冬馬・・・すまない、そうとは知らずに」

律子「確かに、こいつに女の子を喜ばせる会話スキルがあるとは思えないわね」

P「あー・・・冬馬、悪かった」

小鳥「天ヶ瀬君・・・どんまい」

冬馬「なんなんだお前ら!揃いも揃ってそんな哀れんだ目で俺を見るんじゃねえ!」

P「でも自信無いんだろ?」

冬馬「バカ言うんじゃねえ、俺が本気を出せば合コンの一つや二つ、楽勝、だぜ!」

翔太「へぇー・・・じゃあ見せてくれるかな?本気を出した冬馬君の凄いところ」

冬馬「いいだろう、お前ら全員ギャフンと言わせてやるぜ!」

翔太(冬馬君チョロすぎ)

小鳥「さすがジュピター、見事な連携プレイですね」

律子「それ本気で言ってます?今のはさすがに天ヶ瀬が不憫でならないわ・・・」

北斗「それで、エンジェルちゃん達はまだ来ていないんですか?」

P「あぁ、お前らの方が早く来てしまったようだな」

北斗「そうですか・・・誰が来るんでしょうね、プロデューサーさんはご存知ないんですか?」

P「あぁ、俺はまだ聞いてないな・・・小鳥さん、誰が来るんですか?」

小鳥「それは来てからのお楽しみですよ」

北斗「なるほど、直前まで分からないのもまた一興ですね・・・真ちゃんだったら嬉しいなぁ」

P「後はアイドルたちが来るのを待つばかりだぜ!うひょー、テンション上がってきた!」

律子「そんなに合コンしたかったんですか・・・」

P「当たり前じゃないか!みなぎってきた!みなぎってきた!」

ガチャ

春香「ただいま戻りましたー」

千早「急に呼び戻したりして、一体何の用なのかしら・・・」

P「うぉぉぉっしゃぁぁぁ!二人ともおかえりぃぃぃ!!!」

春香・千早「!?」

真「おつかれさまでーす!ただいま戻りました!」

雪歩「戻りましたぁ」

北斗「いよぉぉぉっし!真ちゃんきたぁぁぁぁ!!!!」

真・雪歩「!?」

冬馬「俺、やっぱ帰ろうかな・・・」

春香「あれ、何これ・・・どうしてジュピターの3人が事務所にいるの?」

千早「あの、これは一体どういう事なんでしょうか・・・」

—説明中—

P「という事なんだ、合コンしよう!」

千早「なっ・・・ふざけないでください!そんな下らない事でわざわざ私たちを呼び戻したんですか?」

P「だ、ダメか・・・?」

千早「当たり前じゃないですか・・・そんな、合コンだなんて・・・不謹慎です」

P「いいじゃないか、所詮はごっこなんだから・・・なぁ千早ぁー・・・」

千早「ダメです!ふざけないでください、バカにしてるんですか?」

律子「やっぱり千早みたいな真面目なタイプはこういう反応になるわよね」

冬馬「いや、そんな下らない理由で呼び戻されたら誰だって怒るだろ」

P「千早・・・本当にダメなのか?」

千早「当たり前です!そんな事で時間を無駄にさせないでください・・・私、レッスンに戻ります」

P「千早・・・本音を言うとな、俺はもっと千早と仲良くなりたかったんだよ・・・」

千早「・・・えっ?」

P「俺、千早とはあんまりプライベートな話とかした覚えが無いんだ・・・いっつも仕事の話ばかりでさ」

千早「それは・・・私にとってはそれが一番大事な事だから・・・」

P「でも知ってるんだ、そんなお前でも春香や他のアイドル達には気さくな冗談とか言い合ったりしてさ」

千早「プロデューサー・・・」

P「ワガママなのは分かってる、でも俺だって千早とそんな冗談言い合えるような仲になりたいんだ・・・」

千早「ぷ、プロデューサー!?何を言って・・・」

P「だからさ、これを機に千早ともっと親密になれたらなぁ、って思ってたんだけど・・・」

千早「そ、そんな・・・私ともっと親密になりたい・・・だなんて」

P「ゴメンな、こんなやり方で仲良くなろうだなんてズルイよな・・・悪かった」

千早「そ、そんな言い方・・・確かにズルイですよ・・・そんな風に言われたら私・・・」

P「千早・・・」

千早「断れるわけ・・・ないじゃない・・・]

P「千早・・・いいのか?」

千早「私も・・・プロデューサーともっと仲良く・・・なりたいですから」

春香「・・・」

真「・・・」

雪歩「・・・」

小鳥「・・・えっ、何この空気?」

冬馬「なぁ、あんたらのプロデューサーって・・・狙ってあんな台詞言ってんの?」

律子「多分、あんまり深い意味は無いわね・・・多分合コンやりたいだけなんじゃないかしら」

冬馬「マジかよ・・・お前らも大変だな」

千早「〜♪」

冬馬「如月もめちゃくちゃ嬉しそうじゃねえか・・・あいつ、いつか絶対刺されるぞ」

春香「ぷ、プロデューサーさん!」

P「ん?」

春香「私も、もっとプロデューサーさんと仲良くなりたいです!」

P「そ、そうか・・・」

春香「だから私も合コンに参加しますっ!いえ、させてください!」

P「おぉー!ありがとう、春香!」

真「ぼ、ボクだってプロデューサーと合コンしたいです!」

雪歩「わ、私も・・・プロデューサーが相手だったらやってみたいですぅ・・・」

P「二人とも・・・ありがとう!」

翔太「ねぇ・・・これすっごくアウェー感ひどくない?」

冬馬「分かりきった事言うな、こんなの最初から負け戦なんだよ」

北斗「諦めるなよ二人とも、どんな逆転劇があるか分からないのが合コンってやつなんだぜ」

冬馬「お前は前向きでいいよな・・・北斗」

———
——

P「さてと、それじゃあ始めようと言いたい所だけど人数が合わないな・・・」

北斗「確かに、男性チームが4人に対して女性チームは5人ですからね・・・」

冬馬「5人・・・?あれ、あの事務員いなくなってるじゃねえか」

翔太「ホントだ、さっきまでいたのにどこに行ったんだろうねー」

春香「あっ、これ小鳥さんの書置きじゃない?」

————————

ちょっと急用が出来たので外出します

音無小鳥

————————

春香「だそうですよ」

P「ふむ・・・まあいいか、別に最初から小鳥さんを面子に加えるつもりもなかったしな」

律子「何気にひどい言い草ですね・・・」


—別室—

小鳥「私は別室からじっくり観戦させてもらいますよー、あとプロデューサーさん後でぶっとばす」

P「女性陣は5人か・・・申し訳ないけど1人は外野って事になるな」

アイドル達「!?」

P「んー・・・どうやって決めようかな」

千早「わ、私はほら・・・プロデューサーに是非とも参加して欲しいって頼まれたし」

春香「千早ちゃん!そういうのはちょっとズルイんじゃないかな?」

律子「まあ私はこの話が出た時からいたわけだし、参加してもいいはずよね?」

真「その理屈はおかしいよ律子!」

雪歩「そ、そうですぅ・・・ここは平等に決めるべきだと思いますぅ」

冬馬「すげえな・・・こいつら必死すぎんだろ」

———
——

真「くぅー・・・負けちゃった!」

P「結局ジャンケンで決める事になったわけだが」

北斗「あぁ・・・残念だ、真ちゃんが不参加になってしまうなんて」

真「しょうがないなぁ・・・じゃあボクは観戦役に回るけど、誰か後で変わってよね!」

P「よし、それじゃあ始めるか」

春香「えっ、事務所でするんですか?」

P「そうだよ」

翔太「事務所で合コンって・・・何だか雰囲気出ないね」

P「所詮ごっこ遊びだよ、ガチの合コンって訳じゃないんだし、事務所でいいだろ」

北斗「まあそれでも俺は本気で勝ちに行くけどね」キラッ

真「なんでピンポイントでボクを見ながら言うのかな・・・」

北斗「俺の狙いは最初から真ちゃん一人だけだからね、浮気はしない主義なのさ」

真「いや、ボク参加してないんだけど・・・」

P「とりあえず皆席についてくれ、ここはセオリー通り男女対面で座ろうか」

ガタッ ガタガタガタッ

春香「いよっし・・・!プロデューサーさんの真正面ゲット♪

千早「・・・くっ!」

律子「あぁぁ!不覚!」

雪歩「うぅぅ・・・出遅れちゃいましたぁ」

冬馬「初っ端からなんだよこの展開は・・・」

翔太「こんな激しい椅子取りゲーム、僕初めて見たよ・・・」

P「ははっ、皆元気だなぁー」

北斗「当の本人はこの有様・・・なんなんだろうな、この温度差は」

———
——

P「さて、とりあえずどうしようかな・・・」

北斗「無難に自己紹介からいっておきますか?」

冬馬「今更そんなの必要無い気もするんだけどなぁ・・・」

P「そうだなぁ・・・だとしたらやっぱり、普段は出来ないような話しをしたいよなー」

北斗「ふむ、普段は出来ないような話、ですか・・・」

P「あぁ、例えば好みの異性のタイプとかさ」

春香「・・・!?」ガタッ

千早「・・・!?」ガタッ

P「好きなデートのシチュエーションとか」

雪歩「・・・!?」ガタッ

律子「・・・!?」ガタッ

冬馬「こいつらプロデューサーの発言に逐一反応するから面白いよな」

翔太「そうだね」

真「なんだろう、ボク空気だな・・・まあ端から見てる分には十分面白いんだけど」

春香「はいっ!はいっ!プロデューサーさん!」

P「どうした、春香?」

春香「私、プロデューサーさんの口説き文句とか聞いてみたいです!」

千早「春香!ぐっじょぶ!」

雪歩「は、春香ちゃん・・・いきなりそんな質問するだなんて・・・」

冬馬「なぁ天海・・・これって一応合コンっていう体だからな?そこ忘れんなよ」

春香「あっ、そうだったね!・・・えっと、皆の口説き文句とか聞いてみたいなー、なんて♪」

冬馬「もうツッコむ気も起きねえわ・・・」

P「はははっ、春香はおっちょこちょいだなー、俺にだけ聞いても仕方ないだろー」

翔太「ねえプロデューサーさん・・・それ本気で言ってるわけ?」

—別室—

小鳥「おっ、春香ちゃんいきなり攻めてきましたねー!」

小鳥「・・・それにしても天ヶ瀬君と御手洗君が完全にツッコミ役に回りつつあるわね・・・お気の毒に」

———
——

P「それじゃあ言いだしっぺの春香からいってみるかー」

春香「へっ?わ、私からですか・・・?」

律子「まぁ、こういうのは言いだしっぺからやるっていうのが当然の流れよね・・・」

春香「わ、分かりました・・・それでは不肖、天海春香!口説き文句を言わせていただきます!」

冬馬「」ドキドキ

翔太「ねえ冬馬君、何でそわそわしてんの?」

冬馬「ばっか、おめえ・・・な、なんでもねえよ!そわそわなんかしてねえし!」

北斗「分かりやすい奴だな、お前も・・・」

春香「えーっと、それじゃあ・・・」

冬馬「」ワクワク

春香「あ、あの・・・好きになっちゃいました!わ、私とお付き合いしてくだひゃ・・・!」

冬馬「!?」

春香「ご、ごめんなさい・・・緊張して噛んじゃいましたぁ・・・えへへ」テヘペロ

冬馬「ぶふぉっ!」

千早「・・・天ヶ瀬君、大丈夫?」

冬馬「やべえ可愛すぎだろ・・・(なんでもねえ、心配いらねえよ)」

春香「ちょっと冬馬君、何言ってんの!?」

冬馬「な、なんでもねえ!なんでもねえぞ!今のは聞き流せ!」

翔太「っていうか春香さんってさー・・・あれだよね」

春香「あれ、とは?」

翔太「今のはさすがにあざといよねー・・・狙いすぎだよ」

律子「うわ・・・随分とはっきり言うわね・・・」

春香「翔太君!ちょっとひどくない!?」

冬馬「翔太・・・ちょっと表出ろよ」ゴゴゴゴゴ

翔太「と、冬馬君・・・目が恐いって、マジで」

—別室—

小鳥「確かに内容自体は普通だけど、春香ちゃんが言うだけで全く印象が変わりますよねー」

小鳥「それにしても御手洗君の毒舌っぷりは相変わらずね・・・末恐ろしい」

P「確かにあざとかったけど、あれはあれで春香らしくて良かったと思うぞ」

春香「プロデューサーさん・・・それあんまり褒められてる気がしません・・・」

P「そんなことは無いって、可愛かったぞ・・・思わず抱きしめたくなったくらいだ」

春香「だ、抱きっ!?・・・えへへ、プロデューサーさんったら・・・そんなぁ・・・」

P「いやいや本当に・・・春香にあんな風に告白されるなんて、うらやましいよなー」

春香「ぷ、プロデューサーさん・・・わ、私だったらいつでも・・・!」

千早「そろそろ次にいきましょう!次!」

雪歩「そ、そうだよ、春香ちゃんの番はもう終わり!・・・つ、次の人は誰ですかぁ?」

律子「男女交互にいきましょう!次は男チームの番よ!」

P「お、おおぅ・・・そうだなぁ・・・それじゃあ俺いこうかな」

千早「ぷ、プロデューサーは最後がいいと思います!」

春香「千早ちゃん!ナイス!」

P「えー・・・最後って何かプレッシャーかかるんだけど・・・」

律子「つべこべ言わない!さぁ男チーム、誰がいくの?」

北斗「ふむ・・・それじゃあ俺がいこうかな」

雪歩「ちゃっちゃとやって、ちゃっちゃと終わらせて欲しいですぅ・・・」

北斗「雪歩ちゃん・・・それはさすがの俺でも傷つくよ」

冬馬「北斗・・・どんまい」

北斗「それでは気を取り直して・・・傍においで、俺のエンジェルちゃん」

春香「うわぁ・・・」

北斗「もしも、今日俺と一緒に笑い合えたら・・・」

千早「・・・」

北斗「明日も、俺の隣にいてくれないか・・・」

雪歩「ひ、ひぃぃ・・・」

P「なるほどなー、恋を始めようの間奏部分の台詞を引用してきたわけかー」

北斗「おや、お気づきでしたか・・・その通りですよ」

律子「伊集院君が言うとホストの台詞にしか聞こえませんけどね」

冬馬「女性陣の反応厳しすぎだろ・・・」

真「そんなことよりさ・・・何でピンポイントでボクを見ながら言ったのかな・・・」

北斗「そりゃ、俺の狙いは最初から真ちゃん一人だけだからね」

真「いや、だからボク参加してないんだけど・・・はぁ、面倒だからもういいや・・・」

P「それじゃあ次は女性陣だなー、そうだなぁ・・・千早あたりいってみるか」

千早「わ、私ですか!?」

冬馬「如月の口説き文句なんて想像も出来ないよな」

春香「私も随分長く一緒にいるけど、千早ちゃんからはそういうのイメージ出来ないなぁー」

—別室—

小鳥「ふむ、千早ちゃんですか・・・私もちょっとイメージ出来ないですねぇ・・・」

小鳥「でもここで千早ちゃんからそういうのを引き出せれば・・・今後の妄想の幅が広がるというもの・・・!」

千早「わ、私は・・・そんな、口説き文句だなんて・・・」チラッ

P「ん、どうした千早?」

千早「な、何でもありませんっ」プイッ

春香(千早ちゃん照れてる・・・かわいい)

律子(別にここでプロデューサーを口説けって言ってるわけじゃないんだけどね・・・)

冬馬「めちゃくちゃ意識してるな・・・」

雪歩「ち、千早ちゃん・・・どうしたの?ねえ、早く言ってくれないと他の人に順番回ってこないよ?」

千早「は、萩原さん・・・そんな言い方・・・しなくたって」

真「うわぁ・・・雪歩ってたまにすっごくSっ気出すよね・・・」

千早「う、うぅぅ・・・」

—別室—

小鳥「ふぉぉぉ・・・こ、これはこれで全然アリなんですけどぉ・・・!」ボタボタ

雪歩「ねえねえ千早ちゃん、どうしたの?ひょっとして誰かを意識しているのかなぁ?」

冬馬「萩原ってこんなキャラだったっけ・・・」

千早「うぅ・・・萩原さんのイジワル・・・ぐすっ」

翔太「あちゃー・・・泣き出しちゃったよ」

P「す、ストーップ!千早もういいぞ、もういいからな!」

千早「プロデューサー・・・ぐすっ」

P「そうだよな、真面目な千早に口説き文句だなんて言わせられるはずないよなー」ナデナデ

千早「ひゃ・・・!ぷ、プロデューサー・・・何を・・・」

P「すまなかったなー千早、いい子だから泣きやんでくれー」ナデナデ

千早「ぷ、プロデューサー・・・子供扱い・・・しないで下さい」

雪歩「いいなぁ・・・私もプロデューサーに頭撫でて欲しいなぁ」

律子「そもそもあんな事態になったのは雪歩がイジワル言ったからじゃない」

雪歩「はうぅ・・・敵に塩を送る形になっちゃいましたぁ」

北斗「俺、なんだか雪歩ちゃんに対するイメージ変わりそうだよ」

翔太「僕も・・・」

P「よーしよし、泣き止んでくれよー」ナデナデ

千早「うふふ・・・プロデューサー」

春香「も、もうその辺でいいんじゃないかな!気を取り直して次いこうよ次!」

P「そうだな・・・千早も落ち着いてくれたみたいだし、次の人いこうか」

千早「残念ね・・・もう少し続けて欲しかったわ」

P「じゃあ次は男性チームか・・・冬馬、お前いっとくか?」

冬馬「正直俺、このアウェー感の中じゃ何言っても成功する気がしねえんだけど・・・」

北斗「卑屈になるなよ冬馬、骨は拾ってやるから」

冬馬「ちっ・・・仕方ねえな」

律子「早く終わらせなさいよ、時間が勿体ないわ」

雪歩「り、律子さんの言う通りですぅ・・・」

冬馬「お前らやる前から萎えさせるような事言ってんじゃねえよ!鬼か!」

真「冬馬君、戦ってやつは負け戦こそ面白いっていう名言もあるくらいだし・・・きっと大丈夫だよ」

冬馬「負け戦確定かよ!いや、そんな事は分かってるけどよ・・・わざわざ言うなよ」

—別室—

小鳥「天ヶ瀬君かぁ・・・確かに私としてもこれはあんまり興味無い感じですねぇ・・・」

春香「でも気になると言えば気にはなるかもね」

千早「あら、春香は気になるの?」

春香「冬馬君っていわゆる熱血俺様系じゃない?それに反してこういう口説き文句は案外ギャップがあったり・・・」

冬馬「よし、いくぜ・・・ごちゃごちゃ余計な事は言わねえ、黙って俺について来やがれ!」

シーン

春香・千早「・・・」

真・雪歩「・・・」

冬馬「・・・おい」

P・律子「・・・」

北斗・翔太「・・・」

冬馬「せめて誰か一言くらい喋れよ!」

春香「何の捻りも無かったね・・・」

千早「そうね、予想通りの内容だったわ」

冬馬「おいお前ら・・・」

北斗「冬馬」ポン

冬馬「・・・あん?」

北斗「」フルフル

冬馬「人の肩に手ぇ置いて、無言で首を横に振ってんじゃねえよ!なんだその哀れんだ目は!」

翔太「冬馬君、おつかれさま」

冬馬「おつかれさまってなんだよ!このシチュエーションで掛ける言葉じゃねえだろ!」

P「よーし、次いくかー」

冬馬「触れてくれよ!他のやつら見たいに何かしら触れてくれよ!」

律子「嫌よ」

雪歩「嫌ですぅ」

真「諦めた方がいいんじゃない?」

春香「だって・・・ねぇ?」

千早「そうね」

冬馬「」ズーン

翔太「まぁまぁ冬馬君、元気出しなよ」

冬馬「俺、もう立ち直れそうにないかも・・・」

—別室—

小鳥「確かにアレは無いわー・・・2×(ピー)歳独身でもあれは需要ないですねー・・・」

P「さて、次は律子と雪歩のどっちかだけど」

律子「私がいきます」

P「おっ、自分から名乗りをあげるとはやる気満々だなー」

律子「違います、自分が女性チームのラストなんてやりたくなかっただけです」

雪歩「ふぇっ・・・?は、はぅぅ!私・・・最後じゃないですかぁ!」

真「えー・・・今頃気付いたの?」

雪歩「り、律子さん変わってくださいぃ!私、最後なんて無理ですぅ・・・」

律子「嫌よ、こういうのは早く名乗りをあげた人の勝ちなのよ」

雪歩「は、はうぅぅ・・・」

—別室—

小鳥「律子さんかー・・・んー、個人的にはデレを見せて欲しい所だけどだろうなぁ・・・」

律子「じゃあ面倒なんで、さっさとやってしまいましょうか」

冬馬「ノリが淡白すぎるだろ・・・」

律子「じゃあいきますよ・・・いいですか?私はあなたの事なら何でも知ってるんですからね!」

P「お、おう・・・」

律子「私と一緒だったらきっと損はさせません、だからもう観念して私で我慢しておきなさい!」

バキューン

春香「あれ、今何か変な音しなかった?」

北斗「いい・・・!こういう強気に引っ張られる感じ・・・悪くありませんね」

翔太「僕もこういうの好きだな・・・年上のお姉さんに引っ張ってもらうって何か良いよね」

冬馬「不覚だぜ・・・ちょっとだけ秋月相手にドキってしちまった・・・」

春香「ジュピターの3人が落ちた!?」

律子「あらー・・・意外にも好評だったみたいで」

P「うん、俺もよかったと思うぞ!律子らしさがよく出てたと思う」

律子「そ、そうですか・・・?適当にやっただけなんですけどね」

P「確かに律子なら相手の事もよく分かってて、ちゃんと色々と考えてくれそうだもんな」

律子「ま、まぁ・・・私はこう見えて結構尽くすタイプですからね」

P「いいよなー、普段は結構淡白でツンツンしてるようでその実、裏では色々と尽くしてくれる・・・」

律子「ちょ、ちょっとプロデューサー・・・」

P「そういうの俺は好きだぞ!律子!」

律子「す、好きだなんて・・・そんな・・・プロデューサーってば・・・」

翔太「プロデューサーさんって、仕事やめてホストにでもなった方がいいんじゃないの・・・?」

冬馬「俺もそう思う・・・絶対天職だと思うぜ」

北斗「さて、次はいよいよジュピター最後の砦、翔太の出番だな」

翔太「僕の番かー・・・でも正直ここまでの流れを考えると自信なんか無いよ」

冬馬「頑張れ翔太!こうなったら何が何でも一矢報いてくれ!」

春香「翔太君かぁ・・・正直ちょっと読めないね」

真「そうだねー、普段は結構生意気な言葉遣いだけど、こういう時はどんな態度取るんだろう」

律子「案外口説き方も生意気かもしれないわよ?むしろ大人しい御手洗君なんて想像出来ないわ」

翔太「・・・随分好き勝手言ってくれるよね」

冬馬「こうなったら何がなんでも見返してやれ!」

翔太「いや、プレッシャーかけないでよ・・・」

—別室—

小鳥「翔太君かぁ・・・正直期待してます、生意気なショタっ子とか、それだけで十分なご馳走ですよ!」

翔太「んー、それじゃあいくよ・・・ねえねえそこのお姉さーん」

バキューン

P「ん、また変な音が・・・」

翔太「僕まだ子供だからさ、分からない事多くて・・・お姉さんに色々と教えて欲しいなー、なーんてね」

バキュキュキュキューン

冬馬「なんなんだよさっきからこの音は・・・」

—別室—

小鳥「ぐほっ・・・この破壊力はヤバすぎる・・・」ボタボタ

小鳥「生意気ショタっ子に、あんな無邪気な笑顔で迫られたら断れる訳がないじゃない・・・」ボタボタ

小鳥「正直予想以上です・・・たまりません」ボタボタ

翔太「ねえねえ、どうだった?」

律子「正直、ジュピターの中だったら一番良かったわね」

翔太「ホントに!?」

春香「そうだね、年下の男の子にあんな風に言われたらちょっとキュンってなっちゃうかも」

千早「私も、年下の男の子っていうだけで不覚にもグッときてしまったわ・・・」

雪歩「お、男の人は苦手だけど・・・年下の男の子ならまだ平気かもしれないですぅ・・・」

真「そうだねー、なんていうか・・・思わず一緒に遊んであげたくなっちゃう感じがしたね!」

翔太「すごいじゃん、僕結構いい評価貰えてるよ?」

冬馬「・・・」

北斗「・・・」

翔太「あれ、二人とも・・・?」

冬馬「確かに俺は翔太に一矢報いろとは言ったが・・・これはこれで複雑な気分だぜ」

北斗「確かに、俺たちとしては全員負け戦のつもりで挑んでたのにな」

翔太「えっ、ちょっと二人とも・・・」

冬馬「お前一人だけまともな評価貰えるなんて・・・正直悔しいぜ」

北斗「そうだな・・・さすがの俺でもこれは結構ダメージが大きいよ」

翔太「そんな事言われたって、これが現実なんだからしょうがないじゃん・・・」

P「ま、まぁまぁお前ら落ち着けって・・・とりあえず次いこうな?次だ次!」

律子「次は女性チームのラスト、雪歩ね」

雪歩「は、はうぅぅ・・・ついに私の番がきちゃいましたぁ・・・」

—別室—

小鳥「雪歩ちゃんかぁ・・・雪歩ちゃんも奥手だからこういうのはちょっとイメージし辛いわよねぇ・・・」

小鳥「でもなんだかんだで芯の強い子だし、やる時はちゃんとやる子なのよねぇー」

雪歩「わ、私・・・そんな・・・口説き文句だなんてぇ・・・」

冬馬「まぁ、これは予想通りの反応だよな」

雪歩「私、男の人にそんな事言った事なんてありませんよぅ・・・はうぅぅ・・・」

千早「・・・萩原さん」

雪歩「ふぇっ・・・?な、何かな・・・千早ちゃん」

千早「次はプロデューサーの番なのよ?・・・お早めにお願い出来るかしら?」

雪歩「ひ、ひぃぃ・・・!」

春香「うわ、千早ちゃん・・・さっきのお返し?」

千早「さぁ、どうかしら」

冬馬「俺、今ちょっとだけ如月の事が恐くなったぜ・・・」

翔太「僕もだよ・・・」

真「雪歩、がんばって!大丈夫だから、落ち着いて?」

雪歩「ま、真ちゃん・・・」

律子「まぁ、女性チームの最後なんだから・・・何を言わずに終わるってのは流石にダメよ?」

雪歩「り、律子さぁぁん・・・ふぇぇ・・・プレッシャーかけないで下さぃ・・・」

P「おいおいお前ら、あんまり雪歩にプレッシャーかけるなよー」

雪歩「ぷ、プロデューサー・・・」

P「雪歩、お前もこういうのにはあんまり向いてないもんな・・・無理なら無理でいいんだぞ?」

雪歩「プロデューサー・・・いえ、私・・・がんばります!」

—別室—

小鳥「いやぁ・・・なんかもう既にこの時点でとんでもなく可愛いんですけど!」

小鳥「本当に庇護欲をそそる子ですよねぇ・・・あぁ守ってあげたい守ってあげたい!」

雪歩「すーはー・・・すーはー・・・よしっ!」

冬馬「おっ、いくか?」

北斗「冬馬、茶化すな・・・黙って聞いていよう」

冬馬「わ、わりぃ・・・」

雪歩「あのっ・・・ぷ、プロデューサー!」

P「お、おう・・・」

雪歩「わ、私・・・ひんそーでちんちくりんで、ダメダメな子ですけど・・・」

P「いや、そんなことは」

雪歩「あ、あなたの事を好きだっていう気持ちは誰にも負けませんっ!」

全員「!?」

雪歩「だ、だから・・・だから・・・わ、私と!」

P「雪歩」ポン

雪歩「はうっ・・・ぷ、プロデューサー・・・」

P「よしよし、よく頑張ったなぁー、ちゃんと言えたじゃないかぁ」ナデナデ

雪歩「ふ、ふえぇぇ・・・ぷ、ぷぷぷプロデューサー・・・あわわ!」

冬馬「えっ・・・今のってガチの告白じゃね?」

北斗「まさか・・・そんなはずは・・・」

翔太「でも確かにプロデューサー、って言ってたよね・・・」

春香・千早「」

律子・真「」

冬馬「こいつらもあまりの展開に放心してるぜ・・・」

—別室—

小鳥「これは完全に予想外すぎでしょー・・・」

小鳥「いやいや・・・えっ?プロデューサーさんこれどう処理するつもりなの・・・?」

———
——

P「いやぁ、すごいじゃないか雪歩」

雪歩「えへへ・・・私、頑張りましたぁ」

P「うんうん、すごいなー、ちゃんと相手役を設定した上でならあんなにもハッキリと言えるんだなぁー」

雪歩「・・・へっ?あ、相手役・・・?」

P「そりゃ確かに相手役がいるのといないのとでは全然違うもんなー・・・」

雪歩「あ、あの・・・」

P「やっぱ演技の仕事してると目の付けどころが違うよなー・・・雪歩はさすがだよ」

冬馬「うわぁ・・・これは無いだろう・・・さすがに」

北斗「プロデューサーさん・・・あなたって人は」

翔太「ここまでくるとホントにもうワザとやってるんじゃないかっていうレベルだよね」

雪歩「そ、そんなぁ・・・私、頑張って勇気出したのにぃ・・・」

春香「・・・雪歩」ポン

雪歩「は、春香ちゃん・・・」

春香「さすが雪歩だよね!こんな所にまで『演技』の練習を取り入れてくるなんて!」

雪歩「は・・・はいぃ?」

千早「そうね、さすが萩原さんだわ・・・『演技』って、本当に奥が深いのね!」

雪歩「え、えぇぇっ!?千早ちゃんまでぇ・・・」

律子「雪歩・・・あなたがそこまで『演技』の仕事に熱心だったなんて、プロデューサーとして嬉しいわ」

雪歩「り、律子さんまでっ!?」

真「雪歩・・・」

雪歩「ま、真ちゃん!真ちゃんなら分かってくれるよね?」

真「雪歩の『演技』に対する情熱、見せてもらったよ・・・かっこよかった」

冬馬「うわ、こいつらここぞとばかりに・・・」

北斗「雪歩ちゃんの告白を『演技』で済まそうとしてるな・・・」

翔太「なにこの無駄な団結力・・・僕、恐いよ」

雪歩「ふぇぇぇーん!!皆、ひどいですぅー!」

—別室—

小鳥「でも一番えげつないのは最初に『演技』で済ませたプロデューサーなんですよね・・・」

小鳥「プロデューサーさん・・・そのうち絶対刺されると思うぴよ・・・」

もっとバカバカしいぶっとんだ話書きたかったのに・・・

1日遅れちゃったけどやよいお誕生日おめでとう!

続きは今日の夜になります

やっぱいるよな、木星嫌ってる輩

まあ男っていうだけでダメな人もいるんじゃねーのかな

まあ俺は木星好きだから構わず書くけどね

P「さあ気を取り直して次・・・って俺が最後になるのか」

春香「いよっ、待ってましたプロデューサーさん!」

千早「ようやくメインの登場ね」

律子「正直他は全部消化試合だったものね」

冬馬「消化試合扱いかよ・・・」

雪歩「いえーい!待ってましたー!ふぅー!」

真「うわぁ・・・雪歩なんだかもうヤケクソだね」

雪歩「えへへ・・・真ちゃん、今なら私・・・地球の裏側まで穴掘れそうな気がするの!」

翔太「今の雪歩さんなら本気でやりかねないよね」

P「んー・・・とはいえ、俺みたいな何の面白味も無い男の口説き文句なんて需要あるのか?」

冬馬「多分大丈夫だと思うぜ、あんただったら何言っても成功すると思うからよ」

P「ははは、何をバカな・・・そんなこと言って俺に恥をかかせようとしてるんだろう」

翔太「えー・・・この期に及んでまだそんな事言うんだ・・・」

北斗「やれやれ・・・まぁ、やってみれば分かる事ですよ」

雪歩「無駄口はいいから早くしてくださいプロデューサー!こっちは待ちくたびれてるんですぅ!」

P「お、おう・・・」

真「ゆ、雪歩落ち着いて!」

—別室—

小鳥「さあ、いよいよ来ましたよ大本命が!」

小鳥「はぁ・・・私も現場に居合わせればよかったかも・・・直接プロデューサーさんの肉声を聞きたかったわぁ・・・」

P「んー・・・でもなぁ、いわゆる定型分的な言葉しか浮かんでこないんだけど」

冬馬「もう何でもいいからさっさと言えよ、どうせこんなの出来レースなんだからよ」

P「おいおい何だよその言い草、冷たいなぁ・・・分かったよ、言うよ」

春香・千早・律子「・・・」ドキドキ

P「えーっと・・・」

雪歩「」ガッガッ

真「雪歩・・・スコップで床を削るのはやめようね」

P「・・・はぁ」

冬馬「早く言えよ!」

—別室—

小鳥「さっさと言えや!」

P「だって本当に何も思い浮かばないんだって、これじゃあ全然面白くないよ」

冬馬「面白さとかどうでもいいから!むしろあんたの場合、変に考えずに言った方がいいだろ」

P「で、でもそんな事言ったって・・・やっぱり最後な以上は何かしらのオチがないと」

冬馬「何でもかんでも最後だからってオチつけようとすんな!つうか早くしろ!あいつら目が恐いんだよ!」

春香・千早・律子「」ゴゴゴゴ

雪歩「」ザクッザクッ

真「ねえ雪歩・・・スコップが床にめり込んでるよ」

P「んー・・・えーっと・・・えーっと・・・」

冬馬「何でもいいから早くしろ!頼むから!早くしてください!」

P「・・・あ、愛してる!」

アイドル達「!?」

北斗「おおぅ・・・これはまたストレートにいきましたね・・・」

翔太「考えに考え抜いた結果がそれなんだ・・・」

P「愛してる・・・だから、お前も俺の事を愛するんだ!」

バキューン

冬馬「うん、そりゃまあ鳴るよな・・・この音」

春香「は、はいっ!私プロデューサーさんのこと愛します!」

千早「春香、抜け駆けはダメよ!私だってぷ、プロデューサーさんの事・・・その・・・あ、あいし・・・」

律子「ふん、恥ずかしがって口に出せない千早には負けないわよ!」

雪歩「は、はうぅぅ・・・!そ、そんなプロデューサーさんあ、あああ愛してるだなんてそんなぁぁぁ」ザクザクザク

真「・・・視界に雪歩がいるせいで全然ノリきれないや・・・うわぁ、穴がどんどん深くなっていく」

—別室—

小鳥「ぶふっ・・・どストレートすぎるぴよ・・・あぁぁぁ!直に言われたいー!」

P「いやぁ・・・焦りすぎてあんな言葉しか浮かんでこなかったよ、申し訳ない」

冬馬「いや、破壊力は十分だったと思うぜ」

春香「ぷ、プロデューサーさぁん・・・あ、愛してるだなんて・・・えへへ」

千早「プロデューサーったら・・・こんな大勢がいる場所でそんな大胆な・・・でも、うふふ・・・」

律子「もうプロデューサーったら仕方ないわね・・・でもそこまで言うなら愛してあげなくもないですけど・・・」

雪歩「ひえぇぇぇ・・・恥ずかしくてもうプロデューサーの顔見れないよぉぉぉ」

真「分かったからとりあえず穴から出ようか、雪歩・・・」

P「やっぱり愛してるっていう表現はすごいなー、俺みたいな凡人が言ってもこんなに効果あるだなんて」

冬馬「いや、あんただからなんだけど・・・もういいいや、ツッコミ入れるのもめんどくせえ」

北斗「それじゃあ、そろそろ次のステップに移りませんか?」

冬馬「次のステップ?」

北斗「そう、合コンの鉄板ゲームといえば・・・ずばり、王様ゲーム!」

アイドル達「!?」

P「確かに合コンといえば王様ゲームだよなー、よしやるか!」

律子(きたー!今日のメインイベント!これでドサクサに紛れてプロデューサーと・・・!)

真「ねープロデューサー、王様ゲームだったらボクも参加しても問題ないですよね?」

P「ん・・・そうだなー、これなら人数の問題も無いし、いいんじゃないかな」

真「へへっ、やーりぃ!」

P「とはいえ皆アイドルっていう立場もあるんだから、命令の内容もあまり過激なのはやめろよー」

北斗「よし・・・用意できましたよ、皆さんクジを引いてください」

———
——

P「よし、引いたな・・・?それじゃあ、せーの」


  王  様  だ  ー  れ  だ  ?


翔太「僕だぁー!」

春香「あぁぁぁ!!やっぱり翔太君のクジが当たりだったのかぁー!」

千早「・・・くっ、くぅぅぅ!」ギリギリ

律子「なんてこと・・・こんな事って・・・」

雪歩「翔太君・・・ちょっとそのクジ渡してもらえない?」

真「雪歩こわいよ!落ち着いて、ねっ?」

冬馬「・・・一回戦目からなんだよこの白熱っぷりは・・・」

翔太「王様の命令ぜーったい!3番が、6番とカリカリチュッチュゲーム!」

P「カ、カリカリチュッチュゲームだとぉ!?」

冬馬「なんだよカリカリチュッチュゲームって・・・」

北斗「スティック状のお菓子を互いに両端から食べ進めていくゲームだよ、平たく言えばポッ○ーゲームだな」

春香「し、翔太君・・・いきなり大胆な命令いくんだね・・・」

千早「3番と6番は誰なのかしら?」

北斗「3番は俺だよ」

律子「じゃあ6番は?」

P「・・・俺だ」

春香・千早・律子「」

真・雪歩「」

—別室—

小鳥「ぶふおっ・・・!P×北斗とか・・・これはなんて胸熱な展開・・・!」

———
——

春香「だ、ダメだよそんなの!ダメダメ、絶対だめ!」

千早「そ、そうよ!こんなの認められないわ!」

律子「やめなさい!間違いなく下品な光景をうら若き乙女達に見せる気ですか!?」

冬馬「こいつら必死だな・・・」

雪歩「わ、私は・・・ちょっとだけ見てみたいかも」

真「雪歩!?何言ってんの!?」

翔太「皆、何言ったってダメだよー!王様の命令は絶対なんだからねー?」

北斗「そういうことですプロデューサーさん、早くこのスティック菓子の端を咥えてください」

P「・・・北斗、お前はなんでそんなにノリノリなんだ」

北斗「別に俺だってやりたい訳じゃありませんよ・・・ただ、王様ゲームにおける王様の命令は絶対なんです」

P「・・・マジか?」

北斗「さぁ、諦めて咥えてください・・・ほらっ」

P「お、おい待てそんな乱暴に・・・んっ・・・んふぅ」

律子「ちょっとプロデューサー!なんて声出すんですかー!」

翔太「いやー、プロデューサーさん見事な咥えっぷりですねぇー」

P「ふぉい・・・ひぇんなこというなひょ!(おい、変な事言うなよ!)」

北斗「何言ってるか全然分かりませんね・・・それじゃあ俺も失礼して・・・はむっ」

春香「うわぁ・・・なにこの光景・・・恐いんですけど」

千早「いくらプロデューサーでもこれは・・・気持ち悪いとしか言いようがないわ」

律子「出来れば目を逸らしたい所ね・・・」

雪歩「は、はうぅぅ・・・これはこれでアリかもしれないですぅ!」

真「雪歩・・・一体どうしちゃったのさ・・・」

冬馬「なぁ翔太・・・俺ら一体何やってんだろうな」

翔太「うん・・・そうだね、でも考えても悲しくなるだけだよ」

—別室—

小鳥「ぶふっ・・・いい!いいですよ、これ・・・!」ボタボタ

翔太「そ、それじゃあ・・・カリカリチュッチュゲーム・・・スタート」

サクッサクサクサク

冬馬「おっ・・・さすがに乗り気なだけあって北斗から先に仕掛けていったな」

春香「プロデューサーさんは逃げ腰だったもんね・・・全然進んでないよ」

サクサクサクサク

千早「伊集院さん・・・ものすごいスピードで食べ進めているわね」

律子「それに引き換えプロデューサーってば・・・もうちょっと強気にいけばいいのに」

真「でも強気ばかりがいいとも限らないんじゃないかな、北斗君の動き、あれじゃ止まれない猪同然だよ」

翔太「でもだからと言ってプロデューサーさんみたいに後手後手に回ってたら勝てないよ」

雪歩「い、いえ・・・プロデューサーにはきっと何か策があるはずですぅ!私はあの人を信じています!」

冬馬「おいっ、皆が下らない話してる間に二人の距離が!」

春香「の、残り3センチ!」

サクサクサク

千早「どっちが先に止まるの・・・?」

サクサクサク

律子「残り2センチ・・・!」

サクサクサク

雪歩「も、もう後が無いですぅ・・・!」

サクサクサク

真「あぁ・・・!いよいよ残り1センチ!」

冬馬「どっちだ・・・どっちが先に止まるんだ・・・!」

サクサクサクサク チューッ

全員「・・・あ」

P「・・・」

北斗「・・・」

春香「いやぁぁぁ!プロデューサーさーん!」

千早「そ、そんな・・・嘘よ、こんなの・・・」

律子「え・・・えぇ・・・何これ・・・こんなのまるで悪夢じゃない」

雪歩「き、キター!・・・じゃなくて、はうぅぅ・・・プロデューサーさーん」

真「うん、雪歩・・・ボクはもう何も言わないからね」

冬馬「翔太・・・俺たちは一体どうすればいいだろうな」

翔太「僕に聞かないでよ冬馬君・・・」

—別室—

小鳥「撮った・・・!決定的瞬間撮りました!永久保存確定ですよこれ!」ボタボタ

P「北斗・・・なぜ、何故止まらなかったー!」

北斗「やれやれ・・・プロデューサーさんこそ、てっきり止まってくれるものだとばかり」

P「う、うぅぅ・・・こんなのって無いぜ・・・」ポロポロ

冬馬「うわぁ・・・これマジ泣きじゃねえか」

ガチャ

高木「おや・・・何やら騒がしいと思ったら君たち、一体何をやっているのかね?」

律子「し、社長!?」

高木「そこにいるのはジュピターの3人じゃないか、遊びに来てくれたのかい?」

冬馬「ど、どうも・・・」

翔太「お邪魔してまーす・・・」

高木「それにしてもこんなに大人数で一体何を・・・もしや事務所で何やらよからぬ遊びでも」

律子「あ、あぁぁ!そうだったわ、皆そろそろレッスンの時間じゃない?」

春香「そ、そうでしたね!いっけなーい、うっかりしてましたぁ!早く行かないと!」

千早「そうね、私も春香と一緒にレッスンの予定だったはずだわ・・・早く行きましょう!」

雪歩「ま、真ちゃん!私たちもついて行かない?」

真「そうだね!本当はレッスンの予定なんて無かったけど出来れば是非ご一緒させて欲しいなぁ!」

律子「ええ、構わないわよ!行きましょう!・・・というわけで社長、失礼します!」

ガチャ バタン

北斗「・・・」

翔太「・・・」

冬馬「・・・ありえねえ、あいつら逃げやがった」

高木「な、何があったんだね・・・何やら良からぬ雰囲気のようだが・・・」

P「・・・」

高木「き、君も一体どうしたんだね・・・随分と落ち込んでいるようだが」

P「・・・」

ガチャ

小鳥「いやー、いいもの見せてもらいましたねー」

翔太「あれ、事務員さん帰り随分遅かったね、どこ行ってたの?」

小鳥「えっ?別に大した用事じゃありませんよ!ちょっとお買い物に・・・」

北斗「冬馬・・・俺たちもそろそろ帰らないか」

冬馬「・・・そうだな、なんだか疲れちまったよ」

高木「おや・・・帰ってしまうのかい?大したもてなしも出来ずにすまないね」

冬馬「いえ、いいっす・・・それじゃあ」

ガシッ

P「・・・待て、冬馬」

冬馬「なんだよ?」

P「・・・続行だ」

冬馬「・・・はぁ?」

P「このままで終われるか・・・!王様ゲーム、続行だ!」

冬馬「はぁ!?いやいやいや、何言ってんだよあんた!」

翔太「そもそも女の子は全員逃げちゃったよ」

北斗「そうですよ、幾らなんでもこの面子じゃ・・・」

P「俺たち4人に、社長と小鳥さんを加えた6人で2回戦開始だ・・・!」

冬馬「バカかおまえは!そんな面子でやったら絶対阿鼻叫喚になるに決まってんだろ!」

高木「な、なんの話をしているんだね・・・私も加えるって、一体何のことだね・・・」

小鳥「キター!これはどう転んでも私にとってはオイシイ展開!」

P「構うものか!俺が味わったこの地獄・・・全員に味わわせるまでは終われん!」

冬馬「はぁ・・・!?ば、バカか本気で言ってんのかよ!」

P「逃がさんぞ・・・お前ら全員!」

北斗「冬馬・・・諦めよう、これきっと逃げられそうにないぜ」

翔太「そうだね・・・冬馬君、腹くくろう」

冬馬「ま、マジかよ・・・ありえねえぜこんなの」

まさか…未参加のアイドル達のターン?!

P「いいか野郎ども!2回戦、いくぞー!」

冬馬・翔太「おー!」

北斗・小鳥「おー!」

高木「な、なんだかよく分からんが・・・おー!」

P「さぁクジを引けぇー!せーのっ!」




   王   様   だ   ー   れ   だ   ?




おわる

最後のポッキーゲームの件が書きたかっただけ、お目汚し失礼しました
ちなみに元ネタあり

>>90
それも考えてたけどあんまり引っ張りすぎるのもなーって思ってここで終わらせた
ティンときたら未参加アイドル組で書くかも

えっ、ロリカルテットを書くって?(難聴

P「さぁいくぞ・・・せーのっ!」

ガチャ

やよい「うぅぅー・・・レッスン疲れちゃいましたぁ・・・」

P「や、やややよぃぃ!?」

高木「おや、高槻くんじゃないか、おかえり」

小鳥「やよいちゃん、おかえりなさい」

やよい「社長、小鳥さん、ただいまですー!」

北斗「チャオ☆やよいちゃん」

翔太「やっほー、やよいちゃんひさしぶりー」

冬馬「よう高槻、邪魔してるぜ」

やよい「あー、ジュピターの皆さんじゃないですかー!お久しぶりですー!」

P「やよいはレッスンだったのか、もう終わったのか?」

やよい「はいー・・・今日はいつもより沢山動いて疲れちゃいましたぁ・・・」

北斗「そういえばプロデューサーさん、確か一昨日はやよいちゃんの誕生日でしたよね?」

P「あぁ、そうだけど・・・よく知ってるな」

北斗「身近なエンジェルちゃんのデータは全て頭に入れていますので」

P「うちのやよいをお前の身近なエンジェルちゃんにしないでもらおうか」

北斗「これは手厳しい・・・それで、パーティーとかはやったんですか?」

P「あぁ、事務所で皆でな」

翔太「へー、この狭い事務所であれだけの大人数ってことはさぞ盛り上がったんだろうね」

高木「御手洗君・・・狭いは余計じゃないのかなぁ・・・」

P「皆で材料とか買い合ってさ、事務所でお菓子とか作って食べたりしたんだ」

冬馬「へぇー、まあ天海とか我那覇あたりは料理上手だもんな」

P「まぁ、やよいは家でも弟達が準備してくれてたみたいだから、結構早めにお開きになったんだけどな」

北斗「そうですか・・・楽しかったかい?やよいちゃん」

やよい「はい!とってもとっても楽しかったですー!皆からプレゼントも貰ってすっごく嬉しかったかなー、って!」

翔太「プレゼントかー・・・」

北斗「俺たちも何か用意してやればよかったな」

やよい「そんな、悪いですよ!」

北斗「そうはいってもなー・・・うーん・・・」

冬馬「・・・なぁ、プロデューサー」

P「なんだ?」

冬馬「お菓子作ったって言ってたよな・・・材料ってまだ余ってるか?」

P「多分余ってると思うぞ・・・冷蔵庫に入ってるんじゃないかな」

冬馬「よし、分かった・・・おい北斗、翔太ちょっと手伝え」

北斗「ん?どうしたんだ冬馬」

翔太「冬馬君、一体どうしたのさ?」

———
——

冬馬「ほらよ、高槻」

やよい「はわっ・・・これ、かわいいー・・・」

小鳥「うわーすごーい!ミニサイズのホールケーキじゃない!」

冬馬「材料あんまり残ってなくてこのサイズでしか作れなかった・・・わりぃ」

P「そういや冬馬も料理が趣味だったもんなー、お菓子も作れたのかー」

北斗「ちなみにトッピングは俺がしましたよ、センスがキラリと光ってるでしょう?」

翔太「僕はこのチョレートの板にメッセージ書いたんだ!・・・読み辛くてゴメンね」

冬馬「俺一人で作っても意味ねえからな、これは俺たちジュピターからのプレゼントだぜ!」

P「冬馬・・・お前」

小鳥「ぴ、ぴよよよ・・・天ヶ瀬君、君って子は・・・」

高木「なんと・・・これは何とも・・・良い話じゃないか・・・ぐすっ」

冬馬「ばっ・・・!そんな大した事じゃねえだろ!いちいち大げさなんだよ!」

やよい「」ジーッ

冬馬「ど、どうした高槻・・・気に入らなかったか?」

やよい「いえっ、そんな事ありません!ただ、こんなに立派なケーキ作って貰えて嬉しくて・・・」

冬馬「そ、そうか・・・遠慮せずに食ってくれよな!」

やよい「えっ、でも・・・こんな立派なケーキ食べるの勿体ないかなー、って・・・」

冬馬「バカ言ってんじゃねえ、食わずにいる方が勿体ねえに決まってんだろ」

翔太「そうだよやよいちゃん、せっかくのプレゼントなんだからちゃんと食べて欲しいな」

北斗「そうそう、ケーキだってやよいちゃんに食べて欲しいに決まってますよ」

やよい「み、皆さん・・・ありがとうございますっ!」

冬馬「そうだな・・・それじゃあプロデューサー、あんた食べさせてやれよ」

P「えっ、俺がか?」

やよい「は、はわわっ・・・プロデューサーが・・・食べさせてくれるんですか!?」

P「いやいや冗談だろ、やよいだってそんなの嫌だよな?」

やよい「い、いえ・・・私はその・・・折角だし、食べさせて欲しいかなぁ・・・って、えへへ」

P「マジか・・・」

北斗「ほらほらプロデューサーさん、やよいちゃんもこう言ってる事だし」

翔太「そうそう、サービスしてあげなよ」

P「ははは・・・しょうがないな」

小鳥「はいっ!プロデューサーさん、フォークお持ちしました!」

P「用意がいいっすね・・・それじゃあ、いくぞやよい?」

やよい「は、はいっ!」

P「はい、あーんして」

やよい「あ、あーん」

P「」ヒョイ

やよい「」モグモグ

冬馬「ど、どうだ・・・味の方は」

やよい「うっうー!とってもとってもおいしいですー!」

冬馬「そうか・・・ちゃんと出来てたみたいで安心したぜ」

やよい「糖馬さん、ありがとうございます!」

糖馬「・・・なんか違う気がするけど今日くらいはいいや、もう・・・」

北斗「冬馬・・・お前も随分と丸くなったんだな」

翔太「昔の冬馬君からじゃ想像できないよねー」

冬馬「う、うるせえ!今日だけだ今日だけ・・・」

やよい「あの・・・ジュピターの皆さん」

冬馬・北斗・翔太「うん?」

やよい「とっても、とーっても嬉しかったです!ありがとうございましたっ!」

冬馬「・・・天使じゃねえか」

北斗「あぁ・・・天使だな」

翔太「天使すぎるでしょ・・・」


おわるよ

せめて1日遅れに留めておきたかったのに、書いてる途中で日付変わったやよい様すいませんでした!

>>93
その面子でいくと間違いなくあまとうさんが泣く

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