姉「もう、弟君ったらお弁当忘れてる…」(940)
姉「届けてあげないとな」
姉「弟君のクラスに行けるんるん♪」
ガチャ、ダッダッダッ
弟「あーやべ弁当わすれた」
姉「」
弟「姉何やってるの?遅刻するよ」
姉「小腹が空いたのでつまみ食いでもしようかと」
弟「それ俺の弁当だろ?自分の食ってくれよ」
姉「忘れる弟君が悪いと思うんだ」
弟「まぁそれもそうだな、危うく今日の昼飯がなくなるところだった」
姉「それじゃあとりあえず唐揚を口移しで食べさせてもらおうか」
姉「ちょ、無言スルーですかあああああああ」
姉「ぜーぜーはーはー」
弟「何か断末魔が聞こえたけど何か言ったか?」
姉「そこはかとなく青春したい気分だった」
弟「がんばれおうえんしてる」
姉「心がこもってないからもう一回」
弟「がんばれおうえんしてる」
姉「やるきが足りないからもう一回」
弟「がんばれおうえんしてる」
姉「思いやりが感じられないからもう一回」
弟「頼むからにやけながら言わないで下さい」
姉「私は別ににやけてない」
弟「ならこれ以上言わなくていいな」
姉「最近弟が冷たいんです、どうしたら私に優しくしてくれますか?」
弟「ところで誰に話しかけてるんだ」
姉「最近冷たい弟君」
弟「俺は冷たくした覚えないぞ」
姉「うそだ!それならさっき唐揚を口移しで食べさせてくれたはず!」
弟「それは優しさなのか?寧ろ口移ししても俺に得がないだろう」
姉「おねーちゃんポイントが3ポイントあがります」
弟「なんだそれは」
姉「10ポイント貯まればおねーちゃんに添い寝してもらえます」
弟「心の底からお断りする」
姉「そっけない態度を取る弟君も可愛いなあ、10ポイントあげちゃう☆」
姉「だからいかないでええええ」
弟「今日も無駄に元気だよな」
姉「おねーちゃんが元気なくなったらどうする?」
弟「平穏な日常が訪れる」
姉「それはおねーちゃんが邪魔ってこと?」
弟「邪魔ではないが煩わしい」
姉「そんなに私が気になるの?」
弟「気にならない、早く彼氏を作ってくれ」
姉「弟君が彼氏じゃないの?」
弟「そんな現実は一生来ないから安心しろ」
姉「私かわいいでしょ!」
弟「黙ってればな」
姉「…」
弟「今だけ黙っても効果ないぞ」
姉「チッ…」
弟「今日放課後に買い物行ったりするから遅くなる」
姉「許さない」
弟「許されなくても大丈夫だ」
姉「弟君が居ない間にご飯食べちゃいます」
弟「外で食ってくる」
姉「お家の鍵閉めちゃいます」
弟「鍵持ってるから平気」
姉「チェーンかけちゃいます」
弟「姉のせいで無駄に外し慣れた」
姉「部屋を物色したり、弟君のベッドで寝たりします」
弟「俺が遅い時はいつも寝てるだろ」
姉「…弟君が帰ってきたら、いきなり抱きついてちゅーします」
弟「それだけはやめてください、頼むから」
男「よう、今日も姉さんと登校か仲良くて羨ましいぜ」
弟「無駄にうるさいから困る」
男「いや、姉さん結構可愛いし人気あるんだぜ」
弟「学校では猫被ってるだけだ、本性は恐ろしい」
男「例えば?」
弟「毎食おかずを口移しで求めてくる」
男「なんだそれは」
弟「他にも帰ったら俺の部屋で寝てたり、下着姿で風呂で待ち構えてたりするな」
男「それはなんというご褒美だ?」
弟「理性を保つ面では地獄だろう」
男「なるほど道理だ」
男「羨ましい限りだ、俺もそんなことされてーな…襲っちまえばいいのに」
弟「待て、何か取り違えてるだろう」
男「何が?」
弟「理性を保つという意味をだ」
男「それはもちろん(自主規制)な(自主規制)をピーするんだろ?」
弟「いや、怒るという意味でな」
男「おう起こるよな、仕方ないことだぜ」
弟「まぁな、大変なんだよ」
男「毎日おかずに迷わないで済むって素晴らしいな」
弟「だから待てと言ってるだろう」
―昼休み
弟「まったく、みんなあんな風に言ってるけど実際困り者なんだよなあ」
男「いいじゃないか、愛されてるってことで」
弟「そう言われると返答に困るんだよ」
ガラララッ
姉「こんにちは、3-2の姉と申しますが、弟はいらっしゃいますか?」
男「ほーら噂をすれば」
弟「あんだよ」
姉「こんにちは、男さん、ちょっと弟を借りてもいいかしら?」
男「どうぞどうぞ、姉さん今日も可愛いっすね」
姉「あはは、男さんはお上手ですね」
男「とんでもないです」
弟「んで何」
姉(弟君分が足りなくなったから補充しに来た)ヒソヒソ
弟「」
弟「早く帰ってください、姉先輩」
姉「あれれ、酷いじゃないですかあ」
男「そうだぞー、一緒に行ってやれよー」
弟「来た理由とこ、こに滞在する理由を述べよ」
姉「お弁当を忘れてきたから少し恵んでもらおうと思って」
男「姉さん!俺のでよければいくらでも!」
姉「ありがとう、でも男さんの分なくなっちゃうから…遠慮しとくね」
男「(´・ω・`)」
弟「ほらよ、まだ玉子焼きしか食ってないから持ってけ」
姉「ありがとうね、それだけで足りるの?」
弟「ついていって一緒に弁当を食うことが死亡フラグに感じてな」
姉「あらあら、私がそんなに怖く見えるのかしら、面白い弟君」
弟「唐揚口移し」
姉「さて、お昼の時間がなくなっちゃうから私は戻りますね、それでは」
弟「まったく…」
男「唐揚口移しくらいやってやればいいじゃんか」
弟「俺に得がないし姉弟でやるもんでもない」
男「でもあれだろ?姉さんて元々…?」
弟「…購買行ってくる」
男「ほい」
弟「その話、嫌いなんだ」
男「悪かった、自重しておく」
弟「すまないな、何かいるか?」
男「可愛い幼女を4人ほど」
弟「小学校に行け」
弟「さて帰るか」
ガララララッ
姉「度々申し訳御座いません、3-2の姉ですが、弟はいらっしゃいますか?」
弟「狙ってるとしか思えない」
姉「そんなことないよ」
弟「んで何」
姉「一緒に帰ろう」
弟「断固拒否する」
姉「それじゃあついていく」
弟「やめてください」
姉(だって…弟君いないと寂しいんだもん…)ヒソヒソ
弟「勝手にしろ」
少し前に従姉妹のSS書いた人?
姉「ねーねー」
姉「弟くーん、どこいくのー?」
姉「あ、あれ美味しそうだよー食べよー、あっ…とっと」
バフッ
弟「ばか、前くらい見て歩け」
姉「…」
弟「どうした、足くじいたか?」
姉「おねーちゃんポイント」
弟「は?」
姉「今のは30ポイントは堅いかな」
弟「ちょっと数秒前の自分を止めてくる」
>>20
違います、ごめんなさい
―――――――
姉「弟君ってさ、他の子にもそんな態度なの?」
弟「特に興味ないしな」
姉「ふぅん、じゃあおねーちゃんと他の子ならどっちがいい?」
弟「…」
姉「迷ってる!これはまだおねーちゃんも希望あるってこと?」
弟「いや、晩飯を何にしようか真面目に考えてた」
姉「じゃあ、さ」
弟「ん、何か作ってくれるのか?」
姉「おねーちゃんにする?」キラッ
弟「さて、今日は鶏肉が安いな」
姉「」
弟「さってと、買うもの買ったし帰るか」
姉「どこか寄って行くんじゃなかったの?」
弟「姉がいるから行かない」
姉「どこに行く予定だったの?」
弟「言う必要性を感じない」
姉「そうだよね、男の子だから仕方ないよね…」
弟「何に納得してるんだ、何に」
姉「言えばおねーちゃんが手伝ってあげるのに…」
弟「いいから黙ってくれ」
姉「いいんだよ…?弟君なら…」
弟「俺が良くない」
姉「あ、にくまん!食べたい…」
弟「しゃーねーなあ」
姉「うぅー、早くにくまん食べたいー」
弟「もう少し我慢しろよ」
姉「あ、ねね!公園あるよ、そこで食べていこう!」
弟「俺は早く家に帰りたい」
姉「そんなこと言わずにさあ」
弟「これだから一緒に来ると面倒なんだ…」
姉「楽しいでしょ?」
弟「姉が、だろ」
姉「うん、とっても」
弟(溜息)
姉「あ、ブランコ空いてるから座ろう!」
弟「へいへい」
姉「もふもふ」
弟「まだ熱いな」
姉「ふーふーしてあげよっか?」
弟「いらない」
姉「弟君のいけずぅ、にしても懐かしーねー」
弟「にくまんなら先日食っただろ」
姉「違うよ、こうやって二人でブランコに座ってお話しするの」
弟「…」
姉「まだ二人とも小学生だったよね…」
姉「私は泣き虫で、弟君がいつも一緒に居てくれて…」
弟「泣かれると面倒だっただけだ」
姉「んーん、弟君優しいから…」
姉「よく頭撫でてくれたよね…」
弟「撫でると泣き止むからな」
姉「ね、撫で撫でして」
弟「するわけないだろ」
姉「空気読めー!ここは撫で撫でするところだー!」
弟「関係ない、寧ろそんな空気読めなくていい」
姉「だから彼女できないんだよ!」
弟「彼氏居ない姉に言われても全然痛くない」
姉「だっておねーちゃんが彼氏作ったら弟君悲しいでしょ?」
弟「早く幸せになってください」
姉(なら私を幸せにして下さい)
弟「ん?」
姉「なんでもないですよーだ」
弟「学校では人気あるんだから早く彼氏でも何でも作ってくれ」
姉「その内、ね」
弟「期待しないで待っておく」
弟「あーつっかれた」
姉「あー楽しかった」
弟「飯頼んだ、今日はもう作る気力がない」
姉「仕方ないなあ、それじゃあできたら呼ぶね」
弟「寝てたら起こしてくれ」
姉「ぎゅっがいい?ちゅーがいい?」
弟「やっぱ起こさないでくれ」
姉「冗談だってばあ」
弟「風呂入ってくる」
姉「一緒に入る?」
弟「ないない」
ポチャッ
弟(あーまじだりー)
弟(つーかこっちが変態だったらどうすんだよあれ)
弟(何回襲ってるかわからないレベルだぞ…)
弟(あんなんだから心配になるんだろうが馬鹿姉…)
バタン
弟(疲れたから部屋で少しゴロゴロしよう…)
――――――
姉(弟君、あんな風にしてるけど心配してくれてるんだよね…)
姉(転びそうになった時も心配してくれたし…)
姉(少しくらい甘えてきてもいいのに…)
姉(あーあ、またこんなこと考えちゃってる…)
姉(どうしよう…このままじゃ…)
母「今日からこの家のおねーちゃんになるからよろしくね」
母「いつも仲良しだったからお家でも仲良くできるよね?」
母「うん、弟は男の子だから姉ちゃんを守ってあげるのよ?」
――――――
――――
――
弟(ん、夢…か)
弟(少し寝てたか…)
弟(飯、できてるのかな)
弟「姉ー飯できたかー?っていねえし」
弟「何か書いてあるし…」
「今日はいっぱい歩いたから疲れちゃったので寝ます、ご飯あっためて食べてね」
弟「まったく…」
弟(久しぶりに一人で飯食うな…)
弟(こんなに静かなんだな)
弟(いつも騒がしいっていうのが正しいか)
弟(疲れた…か)
弟(無理して飯作らなくても良かったのに)
弟(心配ばっかさせやがって…)
―――
姉(んっ…)
姉(はぁっ…んっ)
姉(弟…君っ…はぁっ)
姉(だめ…私おかしいよ…、弟君は弟なのに…)
姉(私はおねーちゃんなのに…)
姉(こんなのいけない…)
姉(うっ…グスッ…)
姉(…ばかみたい)
――
―
弟「はよー、っていねえ」
「朝ごはんちゃんと食べて行ってね
お弁当も忘れずにね! 姉」
弟「まーた書置きかよ、悪巧みしてないといいが…」
弟「ったく…一人で学校いけるのかよ」
弟「俺も遅刻する前に行くか」
男「おう、今日は姉さんと一緒じゃないのか?」
弟「まぁな、そんなときもある」
男「これは俺にもチャンス到来か!」
弟「それはないから安心しろ」
男「ははっ、まぁ姉さんの前におまえがいるからな」
弟「あんな姉でいいならくれてやる、姉が了承すればな」
男「いつもスルーされ続ける俺に希望はなかった」
弟「ま、そういうこった、あいつは男に興味ないみたいだしな」
男「まぁ一部例外を除いてな」
弟「?」
男「ま、そういうこった」
やっぱ日常和み系じゃないと見る人も少ないか
――――――
弟「はーやっと昼飯だ」
男「今日の姉さん出現率は何%だ?」
弟「95%」
男「5%の内容はなんだ?」
弟「廊下で転んで保健室に行って戻ってきて弁当食ったら時間なくなった場合」
男「なるほど、ありえるな」
弟「ないない」
ガラララッ
男「ほら、噂をすれば…」
「こんにちはー、現在吹奏楽部ではメンバーを…」
弟「5%を引いたか、今日は運がいいらしいな」
男「珍しい事もあるもんだ」
投下スピードのせいもあるかもしれん
弟(まさか本当に転んでないよな)
弟(どっちにしても朝からちょっと変だったな)
弟(何か機嫌損ねるようなこと…毎日してる気がした)
弟(でも甘えられても困るんだよ…)
弟(何考えてるんだ俺は…全く…)
弟(帰り、待っててやるか)
―――
――
弟(こない、な)
弟(校門前で待ってて会えないってどういうことだよ)
弟(先に帰ったとか、…姉に限ってそんなことはないだろう)
弟(もう少ししたら帰るか、先に帰ってるかもしれないな)
―
弟(帰るか…)
コソコソ
姉(ごめんね…弟君)
>>38
次から書き溜めるようにする
―――――――――
弟「ただいまー」
弟(いねぇし…、飯でも作っておくか)
弟(一日中会えないとか、こんな日もあるんだな)
弟(まぁ夜には帰ってくるだろう)
―
弟(日付変わるっつーの…遅すぎる、どこ行ってるんだあの馬鹿)
弟(遅くなるなら連絡くら―)
ガチャッ、バタン
姉「あっ―」
弟「どこいってたんだよ馬鹿」
姉「おやすみっ」
ガシッ
弟「待て」
姉「あのね…今日疲れちゃったから」
弟「風呂くらい入れよ」
姉「明日の朝入るから…」
弟「それじゃあ、お茶淹れるから飲んで少しゆっくりしろ」
姉「すぐそこで飲み物買ってきたから…」
弟「こっち向けよ」
姉「…」
弟「何で泣いてるんだよ」
姉「…」
弟「目の下腫らす程、何で泣いてるんだよ」
姉「ばか…」
弟「は?」
姉「ばか…ばかああぁぁぁ」
ドンッ、タッタッタッ
弟「いってぇ…」
. ⌒ヽ
_.ノ{-r≪__ / . i
萌えた… / フ⌒¨ }ミ_/ ′ l
.__┘_{ノ{\ __jノ' / |
/ / ´厶≧ヒ.人 __ ..イ |
/ // i |厂 ̄`` ,`フ爪 i !V |
}ノ ′ | | . -- 、 从jノ'⌒ヽ. |
/ /i トミ / ̄_⌒’ }| |: /: : : : \|
'イ{j i { 从{/: : : : : : : :`7
i 八 トミー─ ヽ///: : : : : : : : :V
|ハ{\| iい イi//{ : : : : : : : ∨
}从 } {_/ i: : : : : : : :/
}ハ /}:{ l:、: : : : : /
__、 -‐<{___.____{/: } ,|: :\ : /
,. :く 丶 : : : : : : : : : \ / : ノ /: : : : ∨
/: : : :\ \: : : : : : : : : : : : { i : : : : : i
/ : : : : : : \ \:_:_: : : /\ :| |: : : : : :j
/: : : : : : : : : : 丶 、{: : :\,/ : | ' : : : :∨
_,ノ: : : : : : : : |: : : : : :丶 \: : : : : : l/ : : : : : i
}: : : : : : : : : 厶: : :i: : : : :\ \ : : : : : : : : : : |
/\: : : : : : /{ \|_: : : : : : \{: : : : : : : : : : '|
/ >、:_:/ |- 、_}丶 : : : : : : : : : : : : : : :/ }
/ / / | : : : |\ \: : : : : : : : : : : :/ /|
/ / |: : : !: : 丶 } : : : : : : : : : / /: |
/ / | : : : | : : : : 〉 : : : : : : : : } /: : |
トントン
弟「何かしたなら謝る、だから何があったか話してくれ」
姉「…」
弟「無言じゃわからないぞ」
弟「入るぞ?」
姉「こないで…」
弟「でもそれじゃあわからな」
姉「こないでったらこないで!」
姉「なんでそんなに優しくしてくれるの!」
姉「何でいつでも私の心配してくれるの!」
姉「そんなんだから私…うっ…グスッ…ヒクッ」
弟「…」
姉「このままじゃ…弟君の……事…好きになっちゃう…よ」
姉「どうしよう…グスッ」
姉「弟君が悪いんだからあっ!」
弟「…」
姉「ずっと近くに居てくれて、どんな時も…くすん…優しくて…」
姉「そっけない振りして心配してくれてて、ずっと見てくれてて…」
姉「気付いたら弟君しか…ぐすっ…見えなくなってて…」
姉「おかしいよね…私おかしいよね…おねーちゃんなのに…」
弟「おかしくねーよ…」
姉「だって、姉弟だよ…普通じゃ…ないよ」
弟「姉が弟好きで何が悪いんだよ、微笑ましい事だろ」
姉「でも…」
バタン!
ぎゅっ
弟「…」
姉「…ぐすっ」
姉「撫で撫で、して」
弟「ばか姉…」
姉「怖かった…」
弟「何が?」
姉「本当に弟君に嫌われてたらどうしようって…」
弟「ないから安心しろ」
姉「うん…」
弟「俺がお前のこと嫌いなわけない」
姉「うん…」
弟「普段馬鹿やってるけど姉が泣き虫なの知ってるからな」
弟「近くに居てやらないといけないし」
姉「…ぐすっ」
弟「また泣く」
姉「…ばかあ」
姉「すぅ…すぅ…」
弟(抱きついたまま寝るのかよ…仕方ないな)
ぽふっ
弟(こんなに軽いなんてな…)
弟(さて…俺も寝るか…)
姉(大好き…弟君…)
―
弟「はよー」
姉「おっはよー!」ぎゅっ
弟「はいはいわかったから飯食って学校いくぞ」
姉「つれないなあもう」
弟「朝からそんなテンションで羨ましいよ
姉「だって、弟君がいるから…」
弟「ばか…」
序章おわり
序章・・・だと
―昼休み
友「よう、昨日は姉さんどうしたんだい?」
弟「なんか用事があったらしくてな、そんな日もある」
友「そうか、ついに彼氏が…」
弟「ないない」
友「わからんぞ、あれだけ可愛ければ言い寄る男も多いはず!」
弟「おまえみたいなのか?」
友「そうそう…俺って俺ですかあああああああ」
弟「いいから米粒飛ばすな汚い」
友「ああもうどうでもいいから俺の為に可愛い子が空から降ってこないかな」
弟「その非現実的な妄想と共に朽ち果ててくれ、頼むから」
友「そんなこというなって、そろそろだな…」
弟「?」
ガラララッ
姉「失礼します、いつも弟がお世話になっています」
友「姉さああああん」
弟「お前にはレーダーでもついてるのか」
友「可愛い子レーダーな、普通の男には標準搭載してる」
弟「俺にはないぞ」
姉「こんにちは、友さん」
友「姉さん、こんにちは」キリッ
弟「さっきまでのおまえを見せてやりたいよ」
姉「あら、何の話?」
弟「別の次元に吹っ飛んで行った虚しい男の話だよ」
姉「なあに??」
弟「理解できない方がいいと思う」
弟「友、机の下でスネ蹴るんじゃねえ」
姉「それじゃあ弟君借りていきますね」
友「はい!また是非お越し下さい!」キリッ
姉「はあい」
――
弟「んで、何」
姉「撫で撫でしてほしいなって」
弟「しない」
姉「ぎゅってして欲しいなって」
弟「しない」
姉「ちゅーしてほしいなって」
弟「絶対しない」
姉「あー!ちゅーだけ絶対がついた…ちょっとショック…」
弟「本当に好きな人とやればいい」
姉「うん、弟君」
弟「」
姉「昨日ねー、すごく安心したよー」
弟「それは良かった」
姉「久しぶりに温かい気持ちで寝られたんだあ」
弟「泣くだけ泣いてスッキリしたんだろう」
姉「弟君がぎゅっってしてくれたから…ね」
弟「ばっ…か、あれは…」
姉「あはは、照れてる弟君可愛い♪」
弟「もう絶対にしねえ」
姉「じゃあもう一回泣く」
弟「姉は俺を困らせたいのか…」
姉「好きでいて欲しいだけだよ」にこっ
弟(不覚にも少し可愛いと思ってしまった…)
弟「そのベクトルを別の方向に向けてくれればいいのにな」
姉「それは無理だねー」
その場の思いつきで書いてるから内容めちゃくちゃで申し訳ないっす
みんなありがとう
――――――
キーンコーン
姉「あ、戻らないと…」
弟「ん、それじゃあ放課後な」
姉「えへへ、おねーちゃんと一緒に帰りたいんですね!」
弟「早くいけよ馬鹿姉」
姉「弟君がいじめたあああ」
弟(俺も戻るかな)
弟(眠いな…昨夜は姉が心配であまり寝られなかったし…)
弟(午後の授業は寝るか…)
/ / . i/ / / / i \ \, 、 !V
// i i l ___/ / / i | ヽ } 、〈\i ,
// | | l /\__,//! '! ,ハ i . 〈 、_jV\ ¨{二
/ /| | | /| _≫‐ミ 、| / | /i ハ l . ∨\_ \ __)
/,ハ| | l,/i |/\ {.ン\〈_,ノ ,/_,|厶j__ l i | }__j廴) よ
/{二} | 、、 ` ̄` `}イ不ぅ寸| i l | | \( つ
、| |\\\\\ヽ 〉、ー勹| i l | | ___〕 `>'´
\ヽ| || U /\\ | i l | | \ (__
i iト| |l .∠二二ヽ、 |V八、 | | __,> __i_
| i|| | U ////////{__〉 从 ヽ| | _ \_ (j
|/'i|| || |'///////// U ∧ \ |\|/ `⌒7 .ノ
| i| i iト| { ̄ ̄`'〈// 'ヽ } 丶| ` 厶, | ┼``
| i|ハl |i、 \____.) / 、{ ∠, レ .ノ
|/| lハ|| \ イ / ,ハ 、 い 厶/ ヽ
_.ノ || 丶 ___,..イ .リ / / | ハ i | 勹 ¨フ
一≧x,,__ ` / }/| /|/ |/ ', ハ| / /`i__
二二二三≧x,,_{ |/ }/ ヘ√l/ つ
二二三 三 三 ≧x,_ _ / / / / || 、
二二三≧x,_______ {_} / / ,勹/l/ !! 、 ∨`
二三三 三 三 ___| / / jノ '⌒i |/V| i\l\|
三三三 三 三三三三三三≧x,_ ,/ /∨ | |/|√|,√iハ|
三三三 三 三三三三三三三三≧x,,_ {__,/ \_ _/
―――
幼い姉「ママー、パパー、どこー」
「姉ちゃん、お父さんとお母さんはね、別のところにいっちゃったから…」
幼い姉「私も行きたい…かも」
「姉ちゃんはいい子だからちゃんとお留守番できるよね?」
幼い姉「うん、頑張る…」
「いい子ね、姉ちゃん…」
―――
――
姉(夢、見てた)
姉(あれから10年かあ…短いような気がしたなあ)
姉(弟君が居たから寂しさもそんなになかったかな…)
姉(はあん、なんだか憂鬱)
弟「ふああっ、あ゛-」
姉「弟君おねむさん?」
弟「午後の授業ずっと寝てたら逆に眠い」
姉「授業寝てるなんて悪い子だなあ」
弟「授業中だけでなく家に帰っても寝るから大丈夫だ」
姉「それじゃあ私が添い寝してあげる」
弟「お断りします」
姉「おねーちゃんぽいんとがなあ、貯まってるのになあ」
弟「一生使わないから安心してそこら辺に捨ててください」
姉「弟君がいつか使ってくれると信じてるから残しておくう」
弟「そのプラス思考はどこからくるのやら」
姉「ぶーだ!」
友「おっ、弟じゃん!」
弟「おう」
姉「あらこんにちは、珍しいですね」
友「あ、姉さんも一緒でしたか!丁度良かった…」
姉「どうかしましたか?」
友「いやー明日言おうかどうしようか迷ってたんですけど」
姉「悩み事ですか?」
友「まぁそんなところです」
姉「私でよろしければ話してくださいな」
弟「お前が悩みとは珍しいな」
友「弟が一緒に居てくれて良かったよ」
弟「?」
友「まぁこんなところで言うのもあれですが…」
友「姉さん、前からずっと好きでした、お付き合いして下さい」
姉・弟「へ?」
友「最初は弟と仲良くしてて半ば諦めてましたが、ずっと好きでした」
友「返事はいつでもいいです、待ってますので」
弟「…」
友「あ、ダメだったらこの場でぶった切っても大丈夫ですよ!」
姉「少し…」
弟「え」
姉「少し考えさせてください…」
友「ありがとうございます!それではまた後日!」
弟「何か考えあったのか?」
姉「いや特に何も」
弟「いつも通りか」
姉「そういつも通り」
姉「期待させて叩き落すのって爽快じゃない?」
弟「はあ…性悪」
姉「でも友君も少し可愛いところあるからなー、少し勿体無いかもー」
弟「期待させるほど俺への波紋が強くなるからやめてくれ」
姉「くすくす…はーいっ!」
弟「返事どうするんだ?」
姉「ちゃんとするよ、明日のお昼にね」
弟「そですか」
姉「ちょっと嫉妬してるう、弟君可愛いいい」
弟「してねーよ!」
姉「おねーちゃん居なくなると思って少し焦ったでしょー」
弟「早く帰るぞ!」
姉「ほらほらあ、おねーちゃんは弟君の傍にいるからあ怒らないでー」
――
姉「ごめんなさい…」
友「いえいえ、全然大丈夫っすよー」
姉「友さんにはきっと私なんかより素敵な女性が現れますよ!」
友「そうだといいですね、返事ありがとうございました!また気軽に来てください!」
弟「よく頑張ったな、まぁはっきりしてよかったな」
友「気持ち伝えたしすげースッキリした気分だな」
弟「んじゃあ失恋祝いに帰り道どこか寄って行くか」
友「祝いなのかそれ」
弟「祝いだな、友がまだ童貞を守れるからな」
友「いらねええええええええええええええええええええ」
―――
弟「ただいまー」
姉「おかえりなさあい、ご飯にする?お風呂にする?それともわ…た」
弟「自室」
姉「まってえ、ねぇまってよう」
弟「なんだよ」
姉「かまって♡」
弟「いやむり」
姉「弟君分が不足してますう、すぐに補給を求めますう」
弟「そんな成分ないから大丈夫だ」
姉「弟君分が足りないと晩御飯作れません」
弟「しかたねーなあ…」
なでなで
姉「♪」
姉「あのさー」
弟「ん?」
姉「弟君ってもてないの?」
弟「なんでまた」
姉「だって優しいしちょっとかっこいいし、普通ならラブレターくらい貰ってそうだよ?」
弟「あー、それだけどな、原因知ってるか?」
姉「ほえ?」
弟「姉バリアが有効になってて誰からも貰った事が無い」
弟「しかもちょっと可愛い子が俺のこと好きだったらしいけど姉と毎日登校してるの見て諦めたとか」
姉「やったあ!」
弟「」
姉「だーいじょうぶだってえ、弟君にはおねーちゃん居るから安心だよ!」
弟「それを本気で言ってるなら性質が悪い」
姉「本気だったらどうする?」
弟「なっ…」
姉「…」じー
弟「…」
姉「ぷっ…あはははっ、今真面目に考えたあ、可愛いなあ弟君はあ」
弟「馬鹿姉め」
姉「でもね、嘘じゃないよ?」
弟「この冗談はいつまで続くんだ?」
姉「弟君には幸せになってもらいたいから、ね」
弟「その前に自分の幸せを考えろよ」
姉「おねーちゃんは弟君が居ればそれで幸せです!」
弟「はいはいありがとうございます」
姉「むーっ、少しは受け取りなさあああい」
いい…いいぞ…もっともっとだ
4時回ったので寝ます、ごめなさい
会社休みなら良かったのに…
残ってたら今日の23時くらいに再開しますー、ではではー
>>88乙です。おやすみ( ´ ▽ ` )ノ
ほす
姉(52)「弟君だいすきっ!」
弟(50)「まったく・・」
☆
ほしゅー
あと一時間か…今日は冷えるな…
*
まだか…風邪ひいちゃう…(´・_・`)
補修
ただいま戻りました!保守してくださった皆さん本当にありがとう御座いました!
って連投してた!
姉「弟くーん、一緒に寝ていい?」
弟「俺の部屋に布団と枕運んできて寝巻きに着替えてからいう台詞じゃないだろ」
姉「いやあ、多分いいよって言うと思ってたから、先に準備してた」
弟「それじゃ自室に帰ってくれ、俺は一人で寝る」
姉「うわーん、弟君が一緒にねてくれないよう」
弟「あーあーうるせえ、わかったからベッドで寝とけよ」
姉「それはお誘いってことでいいのかな!」
弟「姉が持ってきた布団は俺が使うから、姉はベッドで寝ろよ」
姉「なあんだ、添い寝じゃなかったのか…」
弟「ないない」
姉「じゃあおねーちゃんも布団で寝る!」
弟「いいから早く寝てくれ」
姉「弟君、あのね」
弟「何」
姉「ドキドキするね!」
弟「俺はしない」
姉「わくわくするね!」
弟「俺はしない」
姉「弟君近くに居てくれるからすごく安心するよ!」
弟「…」
姉「今ちょっと照れた?ねぇ照れた?」
弟「部屋から出されてもいいんだな」
姉「おやすみなさい」
――
―
幼い弟「おねーちゃん、何で僕の家にいるの?」
姉「…夢」
幼い姉「おじちゃんが今日は泊まっていきなさいって…」
姉「あれは私…」
幼い弟「ふうん、そうなんだ」
姉「弟君可愛いな、まだちっちゃい」
幼い姉「パパとママがどこかいっちゃったからって…」
姉「あの時は意味わからなかったんだよね…、小さかったからかな」
幼い弟「でも俺がここに居るよ!」
幼い姉「うん、ありがとう…」
姉「無意識にあーゆーこと言うから女の子を引き込むんだよねえ」
姉「はあん、今言われたい」
幼い弟「でもね…」
幼い姉「どうしたの?」
「俺もその内居なくなる」
姉「え…」
姉「だめ!そんなの絶対!ダメだから!」
姉「ねぇ!離れていかないで!一人にしないでよ!」
姉「いやあああああああああああああああああああ」
―
姉「はぁ…はぁ…」
姉(…また泣いてた)
姉(好きでいて欲しいのに…)
姉(傍に居て欲しいのに…)
姉(愛して…欲しいのに…)
弟「はよう」
姉「すぅすぅ」
弟「おはよう」
姉「ん…」
弟「おはようございます」
姉「お姫様は王子様のちゅーで目覚めます…」
弟「王子様は現れないままお姫様は永遠の眠りにつきました、めでたしめでたし」
姉「そんな昔話ないよ!」
弟「さっさと着替えてこい、遅刻するぞ」
姉「ちゅーしてくれないとやだあ」
弟「寝起きの口って細菌がいっぱいらしいぞ」
姉「弟君のなら喜んd」
ベシッ
姉「」
姉(はあ、弟君も少しはその気になってくれてもいいのに…)
姉(私の魅力不足なのかな?)
だばばばばばばばばば
姉(いやいやそんなことない…と思いたい)
だばばばばばばばばばばばばばばば
弟「おーいお湯こぼしまくってるぞ」
姉「ああああああああ!わあああああ!」
弟「なにしてるんだよ全く…」
姉「ごめんなさい」
弟「体調でも悪いのか?」
姉「弟君が添い寝してくれなかったから…」
弟「大丈夫そうだな、ちゃんと拭いてから来いよー」
「俺もその内居なくなる」
姉(弟君はそんなこといわない…大丈夫…)
弟「朝から何やってんだか」
姉「えへへ、ごめんなさい!」
弟「机が火傷しないか心配になった」
姉「はいはいはーい!それ違うと思いまーす!」
弟「いや、もう古いから大事にしてやらないとな」
姉「はいはいはーい!おねーちゃんは火傷しそうになりましたー!」
弟「してなかったから問題ない」
姉「火傷してたら心配してた?」
弟「どうでもいいだろ」
姉「ねぇ、心配してた?」
弟「別に」
姉「…答えてよ」
弟「朝からいつも以上にしつこいぞ」
姉「違うもん…」
弟「してなかったんだからそれでいいだろ」
姉「居なくならないよね」
弟「何が」
姉「弟君」
弟「行くところが無いから居なくなれない、残念なことに」
姉「行くところあったらどこかいっちゃうの?」
弟「…考える」
姉「おねーちゃんは一緒じゃないの?」
弟「どうだろうな」
姉「おねーちゃんと一緒はいや?」
弟「だから何で今日はそんなしつこいんだよ!」
姉「だって…っ!」
弟「…」
姉「…なんでもない、ごめんなさい」
弟「…」
姉「…」
弟「んじゃ、俺行くから」
姉「…うん」
弟「帰りに晩飯の食材買って行くから少し遅れる」
姉「…一緒に行く」
弟「先帰っていいよ、面倒だろ」
姉「待ってる」
弟「…」
姉「…だめ?」
弟「わかったよ」
姉「うん、ありがとう…」
弟(なんなんだよ…今日の姉…)
友「よーっす、今日もラブラブ登校ですかー」
弟「いつも以上に憂鬱だった」
友「なんかあったのか?」
弟「まぁな」
友「内容は?」
弟「話すと思うか?」
友「期待してないっ!」
弟「まぁ…ちょっと変だっただけだ」
友「それはいつもじゃないのか?」
弟「いつもより酷かった」
友「何かしたのか?」
弟「いや、何も」
友「様子見ですなー」
弟「それしかないな…はぁ…」
―
友「今日は姉さん来ないなー」
弟「忙しいんだろ」
友「そんな日もある、か」
弟「そういうこった」
友「姉さんこないとやる気が出ないな」
弟「いつもやる気ないだろ」
友「それは気のせいだ!」
弟「やる気ある人間は午後一の授業で寝ないよな」
友「」
―
教師「あ、弟さん、ちょっといいかしら?」
弟「はい、なんですか」
教師「明日の授業で使う教材を準備するんだけど手伝ってもらえる?」
弟「はぁ、時間かかりますか?」
教師「すぐ終わると思うから安心して」
弟「わかりました」
教師「ごめんね、他の子は部活行ってたりするから頼み辛くて…」
弟「大丈夫ですよ」
弟(先生もこう言ってるし、少しなら大丈夫だろう)
姉(弟君遅いな)
姉(何かあったのかな…)
姉(私と行くの嫌だったのかな…)
姉(そんなこと考えちゃだめだよ…)
姉(弟君は来る…)
――
弟(どこがっ…少しだよ!)
弟「ぜーぜー」
弟(くそっ…1時間も経ってるじゃねえか…)
弟「はーはー」
弟「居たっ!姉っ!」
姉「…」
弟「ごめん、待たせて」
姉「…良かった、来てくれた…、もう来ないと思った…」
弟「ごめん…な」
姉「…」
弟「何か」
姉「…うん」
弟「今日変じゃないか?」
姉「そんなことないよ」
弟「わかりやすい嘘吐くなよ」
姉「大丈夫だよ」
弟「…そう言うならいいが」
姉「うん」
弟「…」
姉「…」
弟「買い物済ませて早く帰るか」
姉「うん」
弟「ああ、回覧板来てる」
姉「私行ってくる」
弟「いや、俺行ってくるから少し休んどけ」
姉「…うん」
バタン
姉(温かいものでも飲んで落ち着いた方がいいかな…)
姉(少し変だな、私…、ああ…弟君の分も…淹れないと…)
サクッ
姉(痛っ…指切った…)
ポタッポタッ
姉(弟君のに入っちゃった…)
姉(言わなければ…このまま飲む…かな)
ポタッポタッポタッ
姉(…)
弟「ただいま」
姉「おかえりなさい」
弟「コーヒー俺の分?」
姉「うん、弟君も飲んでゆっくりしよう」
弟「さんきゅ」
姉(飲んでる…、私の血、入ってるのに)
弟「一息ついたら飯作るから姉は休んでていいぞ」
姉「一緒にする」
弟「だめだ、休んでろ、体調悪そうだし」
姉「んー…わかりました」
弟「できたら呼ぶから寝ててもいいぞ」
姉「はあい」
――
ゴロゴロ
姉(私の血、入ってたよね)
ゴロゴロ
姉(ばれてないよね…)
ゴロゴロ
姉(おかしいよね、こんなこと)
ゴロゴロ
姉(でも、少しならわからないよね…)
ピタッ
姉(もっと、弟君の中に私を…)
弟「できたぞー」
姉「…」
弟「後にするか?」
姉「王子様のちゅーがないと起きられません」
弟「またそれか」
姉「一緒に食べる」
弟「後でも待ってるからいいぞ」
姉「うん、大丈夫だから」
弟「今日は早く寝るんだぞ」
姉「…うん」
弟「指、どうしたんだ?」
姉「ちょっと切っちゃって」
弟「疲れてるんだろ」
姉「そうなのかな」
弟「明日無理そうなら学校連絡しろよ」
姉「やだ」
弟「馬鹿言うなよ、体壊してからじゃ遅いぞ」
姉「弟君と一緒に居たい」
弟「わがまま言うなよ」
姉「…」
弟「…」
――
パタン
姉(弟君、お風呂かな)
姉(部屋いないよね…)
姉(いつも行ってるのに、何か今日は変な気持ち…)
姉(何考えてるんだろう、私…)
姉(変なことしちゃだめなのに)
―
姉(来ちゃった…)
バフッ
姉(弟君の匂い、安心するなあ)
姉(ずっとこのままで居たい…)
―
――
姉(んっ…)
姉(朝!弟君は!)
「飯用意しといたから食って寝とけ
学校には俺が連絡しておいたから安心しろ」
姉(…)
姉(…寂しいな)
姉(どうしようかな…)
姉(少し休もうかな…)
姉(心配かけちゃだめだよね、早く元気にならなくちゃ…)
姉(…弟君)
友「おう、今日は姉さん居ないんだな」
弟「体調悪いから休ませた」
友「ちょっとお見舞いに行ってくる」
弟「せんせー友君が授業ふけようとしてますー」
友「先生いねーぞ」
弟「チ」
友「おまえどーすんの?」
弟「んー?」
友「早退するのかって話」
弟「まぁ適当にな」
友「ケツは持ってやるから早く帰ってやれ」
弟「まったく、優しさを使う相手間違えてるっつーの…」
友「ははは、俺がそれでいいと思ってるからいいんだよ」
弟「さんきゅーな」
―――
「俺もその内居なくなる」
姉「弟君は居なくならないよ…」
「お前は煩くて、正直迷惑なんだよ」
姉「迷惑なんて言わない、弟君は優しいもん!」
「なら何でお前の愛情は届かないんだ?」
姉「違う!弟君はそんなこと言わない!」
「その証拠に、お前の傍に居ないだろう」
姉「弟君は学校があるからだよ!」
「おまえから逃げてるんだよ」
姉「違う、違う違う、違う違う違う!やめて!やめてええええええ!」
―
姉「はぁはぁ…」
姉「もう…やだ…こんなの」
姉(まだ少ししか経ってない…)
姉(時間、長く感じるなあ…)
姉(昨日はご飯作ってもらったし…作っちゃおうかな…)
姉(…)
姉(温めて食べられるものがいいよね…)
姉(カレー、作ろう)
ぐつぐつぐつ…
姉(…)
サクッ
ぽたっぽたっ
姉(痛く…ないなあ)
ぽたっぽたっ…ぽたっ
ぐつぐつぐつ…
ぽたっぽたっぽたっ…
姉(書置きしておかないと…わからないよね…)
姉(…)
カリカリカリ
姉(弟君、遅いな…)
サラサラサラ
姉(寂しいよ、早く帰ってきてよ…)
姉(一人はいやだよ…)
フラッ
姉(だめ…もう休もう…)
パサッ
「弟君弟君寂弟君い弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君
弟君弟君カ弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟
弟君弟君弟君弟君弟君弟君作弟君て弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君
弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君弟君ま弟君弟君た弟君弟君弟君」
弟(結局早く帰ってきてしまった)
弟(ちゃんと寝てるといいが)
弟「ただいまー」
シン
弟(寝てるのかな、カレーの匂い…)
パタン
弟(作ったのか、寝てろっていったのに…)
弟(まだ俺の部屋かな)
弟「ただいm」
ぎゅっ
姉「弟君…寂しかったよ…」
弟「ん…、体調大丈夫なのか?」
姉「うん、少し休んだから大丈夫だよ…」
弟「もう少し休んだ方がよさそうだな」
姉「もう大丈夫だから!全然平気だからっ!」
姉「弟君が居てくれないと寂しいの!」
弟「ここにいるから大丈夫だろ」
姉「違うの!もっと近くに居て欲しいの!」
弟「同じ家にいるだろうよ…」
姉「もっと弟君が傍にいるの感じていたいの…」
弟「どうすりゃいいんだよ…」
姉「…して」
弟「え?」
姉「キス…して」
弟「…」
姉「ねぇ、してよ…」
弟「それは…」
姉「やっぱり…私の事嫌いなの…」
弟「違っ」
姉「いなくなっちゃうんだ…」
>>265 の下文は解読要素アリ?
>>283
姉の殴り書きなので気にしなくていい感じです
――――――――――――
弟「だからここにいるから…」
姉「どこかいっちゃうんだ…、私一人になっちゃうんだ…」
弟「いかねえって」
姉「どうすればいいのかわからないよ助けてよ!」
弟「わからないのはこっちだよ!」
姉「じゃあなんでキスしてくれないの!」
弟「それは…だから…」
姉「嫌いだからなんだよね…仕方ないよね…」
姉「もういいよ、私なんて居なくなっちゃっても…」
姉「そr――」
―
気付いたら唇を重ねていた
俺も何を考えていたのかわからない
そこに居る一人の少女が雨に濡れる子猫の様な、そんな風に見えて…
頭の中が真っ白で何も考える事なんてできなかった
感情を具現化した結晶、頬を伝う想いだけが床に静かに落ちる
先のことなんてどうでも良い
今は…
今は唯…
この子を抱きしめていたかった
姉「…あったかい」
弟「これ以上無いほどに密着してるからな」
姉「弟君が近くにいるの…わかるよ…」
弟「俺はどこにもいかないから」
姉「良かった…」
弟「キスは…もうしないからな」
姉「うん…我慢する、ちょっと残念だけど…」
弟「馬鹿姉…」
姉「ばかでもいいもん…」
弟「安心したら眠くなってきた…」
姉「添い寝するう?」
弟「好きにしろ」
姉(♪)
姉(んぅ…目が覚めちゃった…)
姉(あっ…弟君が隣に居る…)
姉(ちょっと嬉しいかも…)
姉(お茶飲んでこようかな…)
パサッ
姉(?)
姉(…何もなかったです、うん)
ビリビリビリ
姉(弟君に見られないでよかったかも)
ここまでで第一章「撃沈」と第二章「ぽてちと同じ味」終わりです
ここから第三章
―――
姉「ねぇねぇ」
弟「なんだ」
姉「お昼過ぎに寝たからおめめパッチリ」
弟「それで?」
姉「明日は学校があるから寝なくてはいけません」
弟「その心は?」
姉「一緒に寝よう!」
弟「いいから自室に戻れ」
姉「ちぇー」
何章まであるんだよw
>>313
マジレスするとその場の思いつきで書いてるからネタ尽きるまで延々と続きますとかだめですか
―――
パタン
弟(まったく、しかたない姉だ…)
弟(でも、ここから先は…)
弟(俺はどうすればいいんだよ…)
弟(姉弟じゃねーかよ…)
弟(キスしちまったし…)
弟(あまり考えたくないな)
弟(姉への態度を考えた方が良さそうだ…)
じりりりりりりりり
弟(朝か…昼間あれだけ寝たのに、意外と眠れるもんだな)
もにゅ
弟「ん?」
姉「やぁん」
弟「もにゅ」
姉「もっと触る?」
弟「いえ、結構です」
姉「遠慮しなくていいんだよお…♡」
弟「あの聞いてもいいですか」
姉「はあい♡」
弟「何で俺のベッドに侵入してるんですか」
姉「やっぱり寂しかったから来ちゃいました!」
弟「」
姉「はあん、弟君が朝から激しかったから、一人で歩けないかも…」
弟「俺の行動を捏造するな」
姉「友君に言っちゃおうかな」
弟「大丈夫、あいつは俺の味方だ」
姉「ッチ」
弟「俺の弱み握ってどうするつもりだったんだよ」
姉「もう一回おねーちゃんとちゅーさせたかった」
弟「これからは部屋に鍵かける」
姉「そんなこともあろうかと…ゴソゴソ…じゃーn」
ベシッ
弟「部屋の鍵ぱくるな」
弟「ったく…朝からなにやってんだよ!」
姉「おねーちゃんは悪くないですう」
弟「鍵返してくれないのが悪いんだろうが!」
姉「返したら弟君と一緒に寝られないからですう」
弟「だから…ってあれ友じゃないか?」
姉「んに?隣の子、誰だろ」
弟「うちの学校の制服だな」
姉「友君にもやっと春が!」
弟「…」
姉「あ、ちょっとショックうけてるでしょ?」
弟「ちょっと、な」
姉「弟君にはおねーちゃんがいるよ♪」
弟「やめてください」
友「おう、姉さん元気になったか?」
弟「まぁそこそこにな」
友「良かった!!これでまた午後からやる気でる」
弟「主に寝る方面で、だろ」
友「間違いない」
弟「ところで―」
友「ん?」
弟「今朝誰と一緒に歩いてたんだ?」
友「ああ、従姉妹」
弟「なんでまた」
友「行きたい専門がこっちにあるんだとさ」
弟「なるほどな、良かったじゃないか妹ができて」
友「いや…あれはな…」
>>325
×従姉妹 ○従兄妹 です
―
弟「まぁ言いにくい事もあるだろうから聞かないことにするよ」(遠い目)
友「ああ、そうしてくれると助かる」(遠い目)
――
友「ちょっと今日は俺購買に…」
弟「弁当ないのか?」
友「いやそうじゃないんだが…」
ガラララララッ!
「こんにちはー、友先輩いらっしゃいますかー」
友「逃げ遅れた…」
弟「?」
妹「おにいちゃああああん」
友「やめおい、やめてここ学校」
弟「なるほど」
妹「ほえ?」
友「いいからそこ座りなさい」
妹「はぁーい!」
友「学校ではお兄ちゃんにぎゅーしちゃダメって言っただろう?」
妹「うぅっ…ごめんなさいです…」
友「うん、次から気をつけような」
妹「はいっ!」ビシッ
弟「何か近しいものを感じた」
友「なんのことだ?」
弟「いや、独り言だ」
ガラララッ
姉「こんにちは、失礼します。 弟はいらっしゃいます?」
友「姉さん…、タイミングが…」
弟「あーあ」
妹「ねぇねぇ、お兄ちゃん、この人だあれ?」
友「お兄ちゃんの友達の弟っていうんだ、いい人だよ」
妹「そうなんだー!私妹っていいます!宜しくお願いします!」
姉「かわいいいぃぃぃぃ」ぎゅっ
妹「はわわわわわわわわ、やめてくださいよぉー><」
姉「ちっちゃーい、お人形さんみたいー♪」
弟「んまぁいいから落ち着けよ」
姉「むぅ、私はいつでも冷静ですよ」
弟「冷静な人は幼女にセクハラしないだろ」
友「百合か…、ありだな…」ボソッ
弟「おまえは助けてやれよ」
姉「そっかー、遠くから来たんだね」
妹「そうなんです、専門がこっちの方にあるので!」
姉「そっかあ、わからないことあったらおねーちゃんに聞いてね」
妹「はいっ!」
弟(どうみても小学生だよなあ)
友「妹ー、弟が小学生って言ったぞー」
弟「ばっ!まだそんなこと!」
友「なんつーか伝わってきたというか、その動揺の仕方でアウトだろ」
弟「…ったく、否定はしねえよ」
妹「うるうる」
姉「あっ!」
弟「え…」
妹「ぐすっ…」
弟「ごめんごめんまじごめん俺が悪かったからもう小学生なんて絶対に言わないからっていうか言って無いから安心してまじで高校生にしか見えないよ!」
妹(ぱあぁぁぁ)
妹「じゃあそろそろ戻ります!お兄ちゃんまたあとでね!」
友「はいよ」
妹「失礼しましたー!」
姉「可愛い子だね」
友「姉さんに比べたらそんなこともあいですよ」
姉「またまたあ」
弟「ちょっと幼い気もしたけどな」
友「それが悩みどころなんだ…」
弟「友が頭抱えてるのも珍しい」
姉「そういえばそうだよね」
友「ちょっと例外でな…」
ガララララッ
テテテテテッ
妹「迷子になりました!」
姉弟友「」
友「案内してくる…」
弟「お、おう頑張れ…」
姉「弟くうん!あれ可愛いよお、あれ欲しいよお」
弟「ものじゃありません」
姉「せっかく可愛いのに…残念」
弟「まったく、友も苦労することになりそうだな」
姉「でも本当に可愛い女の子だったね」
弟「まぁな」
姉「おねーちゃんとどっちが可愛い?」
弟「子供っぽい可愛さで妹の勝利だな」
姉「おにーちゃん」
弟「早く教室帰ってくれ、頼むから」
友「はぁ…」
弟「はぁ…」
友「何か弟の言ってた事が理解できるようになった気がする」
弟「あれはあれで大変そうだな」
友「でも姉さんとの百合展開があるかもしれないから期待しておく」
弟「おまえ根っからのダメ人間だな」
友「そういや妹が弟のこと気にしてたぞ」
弟「なんて?」
友「ちょっとかっこよかった、だとさ」
弟「残念なことに俺は小学生は目に入らない」
友「やっぱ姉さんか…くそっ!」
弟「いや、違うからな?」
相変わらず内容めちゃくちゃで誤字脱字多くてすみません
4時なので今日はここまでになります、残ってたらまたお会いしましょう~
次はいつになるんだ
>>342
今日みたいな終電ギリギリまでじゃなければ23時には帰って来れると…思いたいです
帰り遅くてごめんなさい
ただいまもどりました、遅くなってごめなさい
ちょっと着替えたりして少ししたら書き始めます
年齢の質問があったので書いておくと
姉18弟友17妹16です
――
姉「弟君まってえー」
弟「これでもゆっくり歩いてる」
姉「こういう時は女の子に合わせるものですう」
弟「姉に合わせたら家に帰る時間が1時間ほど遅くなるだろ」
姉「そんなことないって――あ、ねぇみてみて!」
弟「無意識でやってるとしたら逆にすごいと思うぞ、それ」
姉「んー?」
弟「はぁ…」
姉「あ、見て見て、妹ちゃんだよ!」
弟「あれ、友と一緒じゃないのか?」
姉「迷子になっちゃったとか!まっさかあ」
弟「いや、普通にありそうで怖い」
姉「妹ちゃーん」
妹(ぴくっ)
姉「どうしたのー?」
妹「うるうる」
弟「なんで泣きそうなんだよ」
姉「おねーちゃんにいってごらん?」
弟「ここまで頼りにならないおねーちゃんも珍しいけどな」
姉「むぅー、そんなことないですよーだ」
妹「まよっちゃいました…です」
弟「ああ、うん、ここ、道、わかりにくい、から、ね、うん」
姉「そう、だよね、うん」
妹「おにいちゃんともはぐれちゃいました…」
弟「なんでまた」
妹「ねこさんが…」
姉弟「」
書き溜めてる?
妹「ちがうんですよぅ!可愛いから追いかけちゃったんじゃなくてです!」
弟「あー、わかった、友の家でいいんだな」
妹(コクリ)
弟「まったく、しかたのない子だ」
妹「ごめんなさい…」
弟「気にすることでもない」
姉「はいはいはーい、無意識にそういう事するのいけないと思いまーす」
弟「何がだ」
妹「うに?」
姉(弟君のこと好きになっちゃったらどうするの!)コソコソ
弟「ないない」
妹「?」
>>483
書き始めからその場の発想だけなのでペース遅めです、ごめんなさい
――――
妹「あのぅ」
弟「んー?」
妹「いつもおにいちゃんと仲良くしてくれてありがとうございます」
弟「俺も良くしてもらってるからな」
妹「えっとお、弟さんと、姉さんは姉弟です?」
姉「いいえ恋b」
ぺしっ
弟「そんなところかな」
妹「そうですかあ…、姉弟って羨ましいです」
弟「そんないいものでもないぞ」
姉「弟君、おねーちゃんちょっと悲しい」
妹「私一人っ子だったので、そういうのがわからないんです」
妹「だから温かいのかなー、って考えちゃうんですよぉ」
妹「だから、おにいちゃんが私の家に来る時はすごく嬉しくて…」
弟「一人ってのは寂しいからな」
姉「それはおねーちゃんが居ないと寂しいってこと?」
弟「うん、もういいから」
姉「ショックです…」
妹「姉さんちょっと可哀想…」
弟「…何か罪悪感が」
姉「弟君はもっとおねーちゃんに優しくするべきですう!」
弟「例えば?」
姉「えっとお、例えば…」
妹「わくわく」ジー
姉「弟君、何か言わせようとしたでしょ?」
弟「いや、特に不審なところはない」
姉「その発言が不審ですう!」
妹「あ、ここ道覚えてます!」
弟「いや、念のために送り届ける」
妹「大丈夫ですよう、ここを左に曲がったら…」
姉「神社があるよねー!」
妹「…そうでした!」
弟「いや、今絶対違う事言おうとしてただろ」
妹「そんなことないです!…多分」
弟「ここは右な、ちゃんと覚えるんだぞ」
妹「はいっ!」
姉「弟君が妹ちゃんに優しすぎる気がします」
弟「それは気のせいだな」
姉「おねーちゃんにも優しくしてくださあああああい」
妹「姉さんがー!姉さんが大変…!」
弟「これいつものことだから気にしなくていいよ」
妹「なんかちょっとびっくりしました…」
弟「あれ、待ってたのか」
友「いや、今から行こうとしてた」
妹「おにいちゃん、弟さんと姉さんがここまで送ってくれたの」
友「うん、ちゃんとありがとう言うんだぞ」
妹「姉さん、弟さんありがとうございました」ペコリ
姉「友君、あのね」
友「はい!なんですか」キリッ
姉「妹ちゃん欲しい」
弟「いや、本当にくれたらどうするんだよ」
友「う…いや、まぁ…こいつは俺が面倒みてやらないとダメだから、ごめんなさい」
姉「そっかぁ残念、じゃあ今度遊びにこようかな」
妹「姉さんきてくれるの?」
姉「うん、今度一緒に遊ぼうね」
妹(ぱあぁぁぁぁ)
弟「妹の頭に花が咲いてる幻覚が見える、気がする」
姉「おにいちゃん」
弟「…」
姉「おにぃちゃぁん」
弟「…」
姉「ねぇおにぃちゃぁんまってよぅ」
弟「…」
姉「妹っぽさがあったら可愛いかと思ったのに…」
弟「まぁ無理があるからやめておけ」
姉「無理じゃないですう!」
弟「くだらないことやってるとおいていくぞ」
姉「ああん、まってよう」
姉「今日のご飯どうしよっかあ」
弟「疲れてるなら俺が作るよ」
姉「妹ちゃんの事考えてたら食材買うの忘れてて…」
弟「いくらなんでも残りものくらい…」
姉「おみそ…」
弟「白米…」
姉「うーん、コンビニいくしかないかなあ」
弟「いってらっしゃい」
姉「ねこまんまで我慢する」
弟「それじゃ俺行ってくる」
姉「じゃあおねーちゃんも行く」
弟「それなら俺待ってる」
姉「ねこまんまでも大丈夫な気がしてきた」
弟「じゃあ俺コンビニ行ってくる、姉はねこまんまな」
姉「」
弟「腕が重い」
姉「そんな重くないですう♪」
弟「頼むから離してくれ」
姉「弟君がおねーちゃんのこと荷物って言うからだよ!」
弟「何か納得いかない」
姉「じゃんけんで負けたら荷物持つって約束ですう!」
弟「しかたねーなあ…」
姉「るんるん♪」
――
―
弟(あーつっかれた…)
弟(俺の体力の2/3は姉に持っていかれてる気がする…)
弟(やべ…眠)
弟(明日も早いし今日は寝ておくか…)
―
パタン
コソコソ
姉(ニヤニヤ)
ゴソゴソ
弟「頼むから寝かせてください」
姉「うん、一緒に寝ればいいんじゃない?」
弟「もう勝手にしてください」
――
弟「だー、まじで二人して起きないとかどういうことだよ!」
姉「弟君が目覚ましかけてると思ったんだもん!」
弟「俺だってたまにかけ忘れるっつーの!」
姉「足が重いよお、弟君おんぶしてえ」
弟「そこで休んでていいから、ゆっくりこい」
姉「そんな優しさはいりませんー!」
弟「…っと、あれ妹じゃ…」
姉「あー!ほんとだー!」
弟「また…か、友…何してるんだ…」
姉「妹ちゃあああああん」
妹「ふえええええ」
弟「いいからおまえら走れよ」
妹「はぁはぁ」
姉「ぎりぎりせーふっ!」
弟「あぶねえ…」
妹「今日は間に合わないと思いました…」
姉「間に合ってよかったね!」
弟「んじゃまたあとでな」
姉「はぁい」
妹「はいっ!」
弟「妹、教室わかるよな?」
妹「3階の右側です!」
弟「うん、俺が悪かった」
妹「」
弟「友は今日どうした?」
妹「おにいちゃんすごい熱出してて、少しお休みかもです…」
弟「しかたないやつだな、まったく…」
妹「おにいちゃん居ないと寂しいです?」
弟「んー、まぁな」
妹「そうですか…私も寂しいです…」
弟「まぁ何もわからないだろうし余計に、な」
妹「あ、そうだ!お昼一緒に食べましょう!」
弟「そうするか」
妹(ぱぁぁぁぁぁ)
弟(嬉しいと頭に花咲くんだな)
―――
――
―
姉「たまには外で食べるのもいいねー」
妹「遠足気分です!」
弟「気分が違うからな」
姉「そうだ!毎日外で食べようか!」
弟「面倒なので却下」
妹「ちょっと悲しいです…」
姉「ちょっと悲しいです…」
弟「俺に安息をくれ、わりとマジで」
――
弟(友が居ないと暇だな…)
弟(帰りに見舞いでもいくか)
姉「おまたせー!」
妹「お待たせしました!」
姉「妹ちゃんのこと迎えに行ってた!」
弟「そんな気はした」
妹「大丈夫ですよ!もう道覚えましたよ!」
弟「んじゃあ校門を出てまずどっちに曲がる?」
姉「はいはいはーい!おねーちゃんわかりましたー!」
弟「うん、聞いてない」
姉「むぅー!」
妹「あ、その問題は引っ掛けです!答えは真っ直ぐです!」
弟「わかった、うん、真っ直ぐでも1時間くらいしたら元の道に戻るよな」
妹「…いじわるです」
――
妹「今日もありがとうございました!」
姉「んーん、私たちも楽しいから!」
弟「楽しいというか放っておいたら何時間後に帰宅できるのか不明だからな」
妹「そんなことないですよう!ちょっと…遅い…だけかも…」
姉「大丈夫だよ、道はすぐ覚えられるから!」
妹「はいっ!ではまた明日!」
姉「はあい」
弟「あ、姉」
姉「なあに?」
弟「友の顔見ていくから先帰ってていいぞ」
姉「待ってちゃだめ?」
弟「少し話すだろうから先に帰ってくれた方がいい」
姉「うーん、わかった…ご飯作って待っとくね」
弟「ああ、ごめんな」
弟「きたぞー」
パタン
友「…zzz」
弟(寝てるし)
パタパタパタ
妹「お茶、持ってきましたです」ソーッ
弟「ああ、友寝てるからすぐ帰るよ」
妹「そうですか…」
弟「おばさんは今日居ないのか?」
妹「残業さんみたいです…」
弟「なるほどな」
妹「…ちょっと寂しいです」
弟「…」
妹「少し、ゆっくりしていきませんか?」
弟「姉が待ってるから少しだけ、な」
妹「うるさくするとおにいちゃん起きちゃうから私の部屋行きましょう」
弟「そうするか」
―
妹「…」
弟「…」
妹「…」
弟「…」
妹「…」
弟「なぁ」
妹「はいっ!」
弟「この無言ゲームはいつまで続くんだ?」
妹「ほえ?」
弟「俺が悪かった」
妹「…」
妹「あぅ…」
弟「んー?」
妹「私おにいちゃんに迷惑ばっかりかけてて、困らせちゃってるなって思って…」
弟「そんなことないんじゃないか?」
妹「おにいちゃん頑張り屋さんだから、私のせいで体調悪くしちゃったのかもしれない…かなって…」
弟「友がそう言ったのか?」
妹「んーん」
弟「どうせ裸で寝てて風邪ひいたんだろうから心配するな」
妹「そうなのかな…」
弟「あいつはそういう奴だ」
妹「そっか…」
弟「だから妹が悩む必要はないぞ」
妹「…」
弟「まぁ妹が来てから少し嬉しそうだったからな、はしゃぎ過ぎたんだろ」
妹「嬉しい…?」
弟「幼稚園から一緒だからな、顔でなんとなくわかるってところだ」
妹「私は全然わからなかった…」
弟「これから毎日一緒だろ?だったらこれからわかっていけばいいんじゃないかな」
妹「うんっ!」
弟「飲み物ありがとうな、姉が心配するだろうからそろそろ帰るわ」
妹「あ…はぁい」
―
弟「友にお大事にと言っといてくれ」
妹「わかりました!」
弟「んじゃおじゃましました」
パタン
妹(温かかった…なあ)
――
弟「ただいまー」
姉「あああああん!弟くううん寂しかったあああああ」
弟「わかったから抱きつくな」
姉「可愛かった?」
弟「ないない」
姉「どきどきした?」
弟「ないない」
姉「むらむらした?」
弟「絶対ない」
姉「ちぇー…」
弟「したら困るだろ」
姉「全力で受け止める☆」
弟「逆セクハラやめてください」
姉「友君どうだった?」
弟「寝てた」
姉「うん?」
弟「妹が飲み物出してくれたから少し話してた」
姉「むむむむ…!ちょっとじぇらしぃ!」
弟「少し落ち着けよ、友の話してただけだ」
姉「そっか、それなら安心!」
弟「友のことでちょっと悩んでたからな」
姉「おにいちゃん大好きーって感じだもんね」
弟「一人ってのは寂しいだろうしな」
姉「はいはいはーい、おねーちゃんも一人で寂しかったでーす」
弟「帰ってくるのわかってるんだから大丈夫だろ」
姉「ずっと一緒に居たいんですう!」
弟(何か以前より悪化してきてる気がする…)
弟(友、明日来るのかなー)
弟(暇なんだよなあ…)
ガチャガチャガチャ
姉「あかないいいいいいいいいいいいいいいいいい」
ドンドンドン
弟(寝て過ごすか…)
姉「鍵開けたのにあかないよおおおおおおおおおおおお」
ドンドンドン
姉「なんでえええええええええええええええええええ」
べしべしべし
ガチャガチャ
弟「ええい近所迷惑だからやめろ」
姉「♪」
弟「あの、自分の部屋で寝ないんですか」
姉「えへへえ、弟君と一緒に寝たいからあ」
弟「俺の都合も考えてください」
姉「なんの?」
弟「どうでもいいだろ」
姉「あ!なんだあ言ってくれれば手伝うのにい」
弟「やめてくださいまじで」
姉「でもやりかたわからないからだめでした!」
弟「ならいうなよ…」
姉「ちょっと期待した?」
弟「しねーよ馬鹿」
弟(今日も友は休みか…)
妹「こんにちはー、弟さんいらっしゃいますかー」
弟「おう、どうした」
妹「おにいちゃんが昨日来てくれたのにごめんなーって言ってました」
弟「治るまで安静にさせておいてくれ」
妹「はいっ!」
妹「それと…」
弟「ん」
妹「昨日はありがとうございました!」
弟「お礼言われるほどでもない」
妹「ちょっと安心しました…」
弟「助けになれたなら幸いだ」
妹「その…今日もお昼一緒にどうですか…?」
弟「暇だしいいよ」
妹(ぱぁぁぁぁぁ)
――
姉「やっぱりお外は気持ちいいねー」
弟「開放感があるからな」
姉「30点かなあ」
弟「何を基準にした点数だ」
姉「姉が居れば俺はどこでもいい、とかなら100点なんだけどなあ」
弟「そんな点数いらない」
妹「クスクス」
弟「楽しいか?妹」
妹「はいっ!弟さんも姉さんも面白くて、一緒に居ると楽しいです!」
弟「それは良かった」
姉「私にはない何かを感じる気がしますぅ!」
弟「それはない」
姉「むー!あるぅ!」
妹「あははは」
――
―
弟「さてどうするか」
[>友の様子が気になるから見舞いに行く
[>姉と一緒に帰る
まさかの分岐……だと?
それなら姉でおねげえしますだ
>>531
一番乗りおめでとう姉になりますた
弟(おっせぇ)
姉「はぁはぁ」
弟「どうしたんだ」
姉「待たせちゃってごめん…」
弟「別にそんなに待ってない」
姉「そっかあ、でもおねーちゃんのクラスが授業中に2年は下校始めてたよね?」
弟「教室で寝てたから問題ない」
姉「ほんとかなぁ」
弟「俺が待つと思うか?」
姉「うん、待っててくれると思う」
弟「…馬鹿姉」
姉「ほら、いこっ!」
姉「お買い物していかないとだねー」
弟「この前の買出しは「荷物」が重かったからな」
姉「はーい、その発言は失礼だと思いますう」
弟「事実だからしかたない」
姉「むぅー!あっ!髪留め落ちちゃった」」
弟「何やってんだよ」
姉「えへへごめんね、新しいの買わないと…」
弟「それじゃあ俺は食材買ってる」
姉「うん、髪留め買ったら行くね!」
弟「はいよ」
――
―
弟(さて、何買うかな)
弟(献立が決められないのが悩みになりつつある)
ガヤガヤ
弟(毎日考える主婦がすごく思えてくるな…)
ガヤガヤ
弟(今日は騒がしいな)
ガヤガヤ
「事故ですって!」
「このお店の前らしい」
「女の子が轢かれたらしいぞ」
「近所の高校生の子らしい!」
弟「ま…さか、な」
ガシャン
ガヤガヤ
「角のお店から出てきた子に気付かなかったらしいぞ」
「あそこのお店視界悪いからねえ」
弟「ちょっと通してください」
「物騒だなあ」
「どなたかーこの子の知り合いの方はいらっしゃいますかー?」
「搬送します、高校に連絡入れて」
弟「待って下さい!」
「君、この子の知り合いかい?」
弟「姉弟です、姉は…」
「まだわからない、とりあえず搬送するから一緒に来てくれるね?」
弟「はい……」
「万一の事が起こってもいいように」
弟「はい…」
「心 の 準 備 だ け し て お い て く れ」
―静かだった
定期的に鳴る電子音と、時折救急員が囁く言葉だけが響く
先程まで笑っていた彼女の顔は照明の所為もあるのだろうか、青白く見えていた
何も考える事ができなかった、意識だけ別の場所に飛んでしまったような気がする
不思議と涙は流れなかった、感情が凍りついていくのを感じた
ふと目の前の酷い現実を直視できず、非現実的で不安定な妄想に逃げようとして
姉の顔を見てまた現実に戻される
そう…
間違いない、これが現実なのだと
笑っていた姉は、そこで静かに眠っていた
眠くなってきたので寝ます!
明日残っていたらまたお会いしましょう!
あ、死んだと思ってる人多いので一言だけ
姉、生きてます
【保守中】
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` | U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∧,,∧u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∧,,∧ /⌒ヽ
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) (∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` | U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` )と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∩,,∩u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∩,,∩ /⌒ヽ -u (l ) ( ノu-u
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ x ・) (・ω`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ x ・) (・ω・`) ∧∧`u-u' `u-u'
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) (∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) ( ノu-u
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` | U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u u-u (l ) ( ノ u-u (l ) ( ノu-u u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u' `u-u'. `u-u' `u-u'. `u-u' `u-u'. `u-u'
,,,〟──ニニニニ〟,,,
/二二ニニ=-ニ二ニ `ヽ、
/二ニニ=ニニ二 `ヽ `ヽ`ヽヘ
/二ニ==-=ニ二ニ `ヽ`ヽヽノ ニハ
,'彡ニ=-=ニ二二ミ`ヽ`ヽ彡'′ .ヽミハ
,'彡ー=ニミヽ`ヽ`ヽ`ヽミ . : ミミハ rfh
{彡ー=ニミ```` `′ . : : ヾ} いい保守してますね ,.-、____ .--―‐ニ二/ ヽ
イ彡ー=彡'}} ヘ. .レ'´-〃、:::` ̄ ̄ ̄::::::::::::::! |
ヽ‐=ニ彡'〃 ,;;,;ヽ iハ. /,. ̄/({_/ ̄>─────-〕 く
rミー=彡' ____ ` ,;x'⌒.ィf´Y _」i:::::::|:::.イ-:〈─────‐r',. =、、!
{⌒ヽヾト、 ;:;ニ≠ミメ、__r<ゞ゚'' ノ }} . 〈ハ::::::::::!:ヽ!:::::::!::::::::::::::::::::::::::::| 、、__,.リ !
\くヽ}} \r={ .ィ-ゞ゚'`.:}}'´ ヽ:.:.:..彡 ノ'j frヽヽ:::::\_ヽ:::ヽ___二二二ヽニニ〃
. ∧ jヾ `ヾ、.:.ニ彡ノ.::. :.:.、 : .イ く:.:リ:!:::宀¬:::::::/r― 厂
ノ ゝヘ ー‐‐ rヘ .:.: )ヽ.: : j\__ /-' ̄`ヽ__::::::::::|r' r'/
. イ i//∧ ノ.ゝ ...、_ノミヽ.; .:} \ `ヽ // / `ー77 L!__
/ .| .|///∧ {.:iハハ小ハ`r'.: ノ! ヽ `--/| _ヽ__ { リ | _i
/ :| :|/////ヘ. ⌒ヽニ´イノ' //! '. /::レ' レ' } /ノ  ̄、=ニ_.乂_ー-' |
/ :| :|//////∧`ヽ. ー‐≠' ノ//! '. /:r' ,| \  ̄ ̄`ヽ ー‐ヽ
. ; |///////∧ヽ:::.:.:.: .、 ..イ///| '. ./::::| |\ `ー-、〃 |
. : : ; |////////∧ \::::.:.:.7フ千 /////! ヾ |::::::| ヽ \ 〃 `ー-- 、_ !
スレが残ってる事に驚きを隠せない>>1通りますよ
おまいらありがとうな、着替えたら書き始める
――
弟「…」
弟(何で一緒にいかなかったんだよ)
弟(何で一緒に居てやらなかったんだよ)
弟「…」
「弟くん…」
弟「先生…、姉は…」
「無事だよ」
弟「本当ですか!!」
「ああ、幸い酷い怪我も無く、安定している」
弟「良かった…」
「唯…」
弟「はい?」
「意識が戻らないんだ」
弟「意識は…いつ戻るのでしょうか…」
「ショックによる一時的なものだと思われるから様子を見るしかない」
弟「そうですか…ありがとうございます…」
「少ししたら顔を見に行ってあげるといい」
弟「はい…」
――
―
弟「姉、怪我してなくて…よかった」
弟「近くにいるのに…いつもみたいに…甘えてこないのかよ」
弟「いつもみたいに…、笑えよ…」
弟「からかってくれよ…」
弟「何で…返事してくれないんだよ…」
弟「馬鹿姉…」
コンコン
弟「…どうぞ」
友・妹「…失礼します」
友「学校から連絡を受けた、弟の家は誰も居ないから、と」
弟「…そうか」
友「大丈夫だったのか?」
弟「特に目立った怪我はしてないらしいが、意識が戻らない」
妹「ぐすっ…」
友「そうか…」
弟「俺が一緒に居てやれば、こんなことになってなかった…」
友「…」
弟「俺が…っ…姉を…」
ぎゅっ
妹「弟さんは悪くない…です、だから…自分を責めないで…ください…」
弟「っく…うっ……グスッ」
妹「姉さんだって…弟さんが…ぐすっ…そんな風に思うの…ぅ…ぐすん…っ」
弟「…ありがとう」
友「辛いところだが気を強く持ってくれ…、俺にはそれ以上の事が言えない…」
弟「下手に慰められた方が惨めだ…」
友「そうか…」
妹「姉さんの意識…ぐすっ…すぐ戻りますよ…きっと…」
弟「ああ、そうであって欲しい…」
友「弟もあまり無理しないようにな」
弟「…すまない」
友「ああ、気にするな…」
――
何時間経っても姉の意識は戻らなかった
窓の外は明るさを失い、静寂が訪れている
弟「…」
「あの、夜も遅いので…一度お戻りになられた方が…」
弟「大丈夫です…」
「わかりました…」
弟「…」
弟「いつになったら起きるんだよ…」
弟「いつになったら笑ってくれるんだよ…」
弟「またそうやって俺の気を引こうとして…」
弟「こんな悪い冗談やめてくれよ…」
弟「全然笑えないぞ…」
弟「…」
姉「っ…ん…」
弟「っは!」
姉「ここ…」
弟「っく…」
弟「良かった…」
姉「私…」
弟「待ってろ…今医者呼ぶから…」
姉「…ごめんなさい」
弟「いいから、無理して喋るなよ…」
姉「―ありがとうございます…」
弟「まったく…」
姉「あの…、ごめんなさい」
弟「どうした、どこか痛いのか?」
姉「あなたは…私の知人ですか…?」
弟「知人って…はは…冗談…きついだろ…」
弟「弟だよ…、わかるだろうよ…」
俯いたままで姉は首を横に振る
弟「姉の…弟…だよ…」
姉「…ごめんなさい」
弟「そんなこと…っぅ…いつもみたいな…」
姉「あなたが誰だか…、わからないんです…」
弟「ばか…姉…っ」
姉「少し…一人にして頂けますか…」
弟「一緒に居させて…くれよ…」
姉は最後まで俯いたまま、俺と一度も目を合わせることなく一言だけ呟くように言った
姉「…ごめんなさい」
暫くして看護婦を連れた医者が病室に入っていく姿を一瞥する
「あの…、ごめんなさい」
「あなたは…私の知人ですか…?」
姉の言葉が頭の中で響き渡る
「あなたが誰だか…、わからないんです…」
いつも自分と一緒に居る事を望んだ大切な人は…
「少し…一人にして頂けますか…」
姉は…今までどんな気持ちで俺に避けられていたのだろうか…
いつも笑っていて…
俺は…どうしたら…
姉の為に何をすべきなんだ…
ガラガラガラ
「大丈夫かい?」
弟「はい…」
「意識は戻ったが…どうやら君のことがわからないらしくてね…」
弟「はい…」
「万一のことを考えて、今夜はもう休むように伝えたから、君も一度帰った方がいい」
弟「すみません…ありがとうございます…」
「また明日来てくれ」
弟「はい…」
廊下に響き渡る一人分の足音に同調するかのようにこだまする姉の言葉
後悔しても遅いのはわかっている
それでも、姉の傍に居たかった…
何故もっと早く気付けなかったのか…
大切な人の存在を…
――
―
姉「弟君、泣いちゃだめだよ」
弟「姉…」
姉「弟君は優しいから…、自分を責めちゃうんだよね…」
弟「そんなこと…ない」
弟「俺が…もっと姉の傍に居てやれば…こんなことには…ならなかった…」
姉「おねーちゃんがね、もう少し弟離れしてたら良かったんだよ…ごめんね…」
弟「違うっ!そんな事…行かないでくれ!」
姉「…ごめんなさい」
―
弟「っは!…はぁはぁ」
弟「ちくしょう…」
――
「検査の結果、特に問題はなかったとのことです」
弟「そうですか…」
「記憶に関してですが…」
弟「はい…」
「脳機能も正常なので…」
弟「戻らないんですか…、記憶は…」
「今のところは…申し訳御座いませんが…」
弟「すみません…、ありがとうございます…」
弟「失礼します…」
ガラガラガラ
弟(もう、戻らないのか…)
弟(全部忘れたのか…)
弟(今までの事…俺のこと…全て)
ガンッ
弟(くそっ…)
宮城からケータイで書き込み
このss気になって眠れないんだよ
コンコン
弟「失礼します…」
姉「おはようございます…」
弟「何か、思い出したか…?」
姉「ごめんなさい…、何もわからないの…」
弟「そうか…」
姉「体調の方は良くなりましたので、私の事を知っていたら少し教えて頂けますか?」
弟「わかった…」
それで姉が笑ってくれるのなら…
それが罪の償いになるのなら…
それで姉が戻ってくるのなら…
弟「俺、姉のことが好きだったんだ…」
おお?おお?
>>727
お見舞い申し上げます
――
姉「仲の良い姉弟だったのですね…」
弟「俺はいつも姉に迷惑かけててな…」
弟「姉の頼みも、願いも聞いてやらなかった…」
弟「だから…こんなことになってしまって…」
姉「そうだったんですか…」
弟「姉は何も悪くなかった」
姉「…」
弟「あの時も、俺が姉と一緒に居なかったから…」
姉「でも、そんなに自分を責めないで下さい…」
弟「…でもな」
姉「…きっと、あなたの知ってる姉もそう思っているはずですよ…」
弟「…」
姉「記憶もいつかきっと…、戻りますから…」
――
弟「長居したのにあまり話せなくてごめんな」
姉「いえ、そんなことないですよ」
弟「学校とか友とか知り合いに連絡して夕方くらいにまた顔出すよ」
姉「わかりました、ありがとうございます」
弟「安静にしてるんだぞ」
姉「弟さんも気をつけて…」
ガラガラガラ
弟(弟…さん、か)
弟(まるで知らない人だな…)
弟(少しずつでいいんだ…)
弟(何か思い出してくれれば…)
――
―
友「意識戻って良かったな…」
弟「ああ…」
友「記憶が戻るのを信じてやるしかない…」
弟「何もかも覚えてないみたいでな、自分の事も名前すらわからなかったらしい」
友「重症だな…」
弟「きっと、戻るさ…姉がそう言ったから、な」
弟「誰が信じなくても俺は信じて待ってる…」
友「それを姉も望んでいるだろう」
弟「だから、いつでも帰ってこれるように、姉の傍に居てやりたいんだ」
友「無理して身体壊すんじゃないぞ」
弟「ありがとうな…」
――
妹「そうですかあ…」
弟「もう大丈夫だから…心配かけたな…」
妹「早く思い出すといいですね…」
弟「きっと思い出すさ…」
妹「少し落ち着いたら私も姉さんに会いに行っていいですか?」
弟「ああ、その方が姉も喜ぶだろうから…行ってやってくれ」
妹「はいっ!」
――
弟(さて…一通り連絡したし姉のところに戻るか…)
弟(今は少しでも姉の傍に居たい)
弟(姉が俺を覚えて無くても)
弟(俺は姉を覚えている…)
弟(姉が俺を嫌いになったとしても)
弟(俺は姉を好きで居続ける…)
弟(姉が俺をそうしてくれたように…)
弟(今度は俺が姉の為に…)
コンコン
弟「失礼します」
姉(ペコリ)
弟「具合はどうだ?」
姉「特に悪いところも無くて、お医者様もすぐ退院できると仰ってました…」
弟「そうか…」
姉「でも…帰っても…何も覚えてないんですよね…」
弟「…」
姉「ずっと住んでいた家の事も、大切な友人や弟の事も…」
弟「でも俺は覚えているから…、姉の記憶が戻るまで傍に居続けるよ…」
姉「…ありがとう」
弟「少し暗くなってきたな…」
姉「夕日…すごく綺麗…」
姉「公園で…」
弟「!」
弟「何か…思い出したのか?」
姉「いいえ、知らない公園が…何故か頭を過って…」
弟「他には!些細な事でもいい!何か他には!」
姉「他には…何も…」
弟「…」
姉「でも…そこに大切なものがあるような…」
姉「すごく安心するような…そんな気がして」
弟「無理しなくていいからな…」
姉「もしご存知なら…」
姉「私を…公園まで案内して頂けませんか?」
弟「身体は大丈夫なのか?」
姉「はい…歩くだけなら平気だと思います…だから…」
弟「わかった…」
――
弟「大丈夫か…?」
姉「ええ…、もう暗くなってしまいましたね…」
弟「俺が来るの遅かったからな…すまない」
姉「私がもう少し早く歩ければ…ごめんなさい」
弟「気にしなくていい、ほら着いたぞ」
姉「ここが…」
弟「姉とよく遊んだ公園だ…」
姉「…」
弟「何かわかるか?」
姉「…ごめんなさい」
弟「仕方ないさ…」
弟「少し、休もうか」
姉「はい…」
キィ
弟「このブランコに座ってよく話したんだ」
姉「どんなお話だったんですか?」
弟「家の事から学校の事、その日にあったことを日が暮れるまでずっと話してたんだ…」
姉「仲が良かったんですね…」
弟「でもな、俺は大きくなると姉を避けるようになってたんだ…」
弟「べったりしてくる姉が恥ずかしくて…、周りからそんな風に言われるのも嫌で…」
姉「姉弟ですから…仕方ない事だと思いますよ…」
弟「それでも、姉にもう少し気を遣うべきだった…」
姉「…」
弟「ん、あまり遅くなるといけないからそろそろ戻るか…」
姉「何か思い出せるような気がしたんですが…ごめんなさい」
弟「いや、焦らなくてもいいから、無理するなよ」
姉「ごめんなさい、ありがとう…」
キィ
弟「それじゃあ、行こうか、疲れてないか?」
姉「大丈夫です…」
弟「ん、ゆっくりでいいからな」
姉「はい…」
――
―
姉「何度もこうやって一緒に歩いたんですよね…」
弟「数え切れないほどに、な」
姉「それなのに少しも思い出せなくて…」
弟「仕方ないさ」
姉「大切な人の事も覚えてなくて…」
弟「姉のせいじゃない」
姉「何もかも失って…」
弟「俺が姉の傍にいる」
姉「…ぐすっ…ごめんな…さい…」
弟「謝ることなんてないだろう…」
姉「ごめんなさい…ごめ…ひくっ…さい」
――
―
弟「退院の日取りは先生と話しておくから心配しなくていいからな」
姉「ありがとう…」
弟「また明日も来るから…」
姉「はい、待ってます…」
弟「おやすみなさい」
姉「おやすみなさい…」
ガラガラガラ
パタン
姉「ぐすっ…っぅ…わからないよ…ひくっ…思い出せないよ…ぐすっ…」
姉「どうしたらいいの…私は……どうしたら…」
――
弟(公園に行ったら何か思い出すと思ったんだけどな…)
弟(思い出のある場所なら…もしかしたらと…)
弟(現実はそんなに甘くなかった、か…)
弟(姉が一番辛いのに…俺が凹んでどうする)
弟(俺が姉を支えてやらないと…)
弟(姉が傍に居てくれれば…)
弟(姉がいつも笑って居られるのなら…)
弟(姉が幸せなら…それでいい…)
――
友「学校来てよかったのか?」
弟「付きっ切りだと逆に心配されそうでな」
友「なるほどな」
弟「ゆっくりとこの現実と向き合っていこうと思ってな」
友「まぁ焦ったところで治るもんでもないしな…」
弟「暫くは心配かける…すまない」
友「あほう、弟が元気ない方が心配だっつーの」
弟「すまない…」
友「どうってことない、気にするな」
女「ねーねーそこのおにーさん」の人?
>>776
違います、ごめんなさい
―
妹「あ!弟さーん!」
弟「ああ、妹か」
妹「姉さんの具合はどうですか?」
弟「体調は良くなってきてるよ、あと少しで退院できる」
妹「良かったです!」
弟「記憶の無いところは俺がカバーするから、なんとかなるかな…」
妹「無理しちゃめーですよ?」
弟「ん、俺が俯いてたら皆に心配させちゃうからさ、少し前を向こうと思う」
妹「はいっ!何かあったら、私で良ければ言ってください!お手伝いします!」
弟「ありがとうな」
――
コンコン
姉「どうぞ」
ガラガラガラ
弟「失礼します」
姉「いつもありがとうございます…」
弟「大丈夫か?」
姉「はい…」
弟「また泣いてたのか…」
姉「…なんでわかったんです?」
弟「目の下がまだ少し赤いからな…」
姉「ちょっと悲しくなっちゃいまして…」
弟「心配なことがあったら言っていいからな」
姉「…ありがとうございます」
∧∧
( ・ω・) あとは任せた
_| ⊃/(___
/ └-(____/
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
姉「何も覚えてないのが不安で…、世界に私一人だけな気がして…」
姉「一人が寂しくて…、でも頼る場所もなくて…」
弟「そうか…」
姉「そのまま消えちゃいそうな…気付いたら涙が止まらなくて…」
弟「…」
姉「このまま…ぐすっ…一人なのかなって…っ…思ってたら…」
姉「余計に…悲しくて…」
弟「…」
姉「うぅっ…ぐすっ…ごめん…なさい…」
姉「もう…ダメなのかな私…」
姉「このまま何も…ぐすっ…思い出せないままなのかな…」
姉「そんなに…嫌なのに…悲しいのに…悔しいのに…」
姉「私どうしたら…いいんだろう…って」
姉「もう…わからないよ…」
支援
弟「俺が傍に居るから…姉の近くに居るから…」
弟「姉は一人じゃないから心配しなくていい…」
姉「…ぐすっ」
ガラガラガラ
「申し訳御座いません…もう遅くなってまいりましたので…今日は…」
弟「ああ、すみません…それじゃあまた明日来るから」
姉「…はい」
コツーン、コツーン
暗がりの廊下を一人で歩いていると、世界に自分だけしか居ない気がした
弟(姉はずっとこんな気持ちなんだろうな…)
弟(一人で、辛くて、寂しくて、頼るべき人も居ない…)
弟(苦しいんだろうな…)
弟(俺がしっかりしないとな…)
――
弟(朝…、学校…いかねーと)
弟(ああ、今日は祝日だ…)
弟(少ししたら姉のところに行こう、少しでも一緒に居てあげたい)
――
―
妹「弟さあーん」
弟「ん、珍しいな、何してるんだ」
妹「姉さんのところに行こうと思いまして…」
弟「それなら一緒に行くか」
妹「ありがとうございます、…実はちょっと迷っちゃいまして」
弟「…よくある、よ」
妹「今少し間がありました」
弟「気にするな」
妹「…いじわるです」
∧∧
( ・ω・) 寝ながら読む
_| ⊃/(___
/ └-(____/
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
コンコン
姉「どうぞ」
妹「しつれいします」
ガラガラガラ
妹「姉さん具合はどうですか?」
姉「体調はもう心配ないかな、ありがとうございます」
妹「良かった…」
弟「少しは落ち着いたか?」
姉「はい、昨日はすみません…」
弟「話して楽になるなら聞くから、話してくれ」
姉「はい…」
妹「姉さん、何か欲しいものとかありますか?」
姉「いえ、特には…」
妹「そうですかあ、わかりました」
――
―
姉「今日はありがとうございました、せっかくの休日でしたのに…」
妹「いいえ、姉さんといっぱいお話できて嬉しかったです!」
弟「俺は特にやることもないしな」
姉「そうでしたか…あまり気を遣わなくていいですからね…」
妹「私は全然OKなので!それに姉さんとお話しするの楽しいですから!」
弟「それじゃあ今日は帰るから、ゆっくり休むんだぞ」
妹「また来ますね!」
姉「はい、ありがとうございました」ペコリ
ガラガラガラ
妹「姉さん寂しそうだったね」
弟「そうだな、何も思い出せないから余計に寂しいんだろう」
妹「なんとか元気にしてあげたいです…」
弟「焦らずに、少しずつやっていこう」
妹「はいっ!」
――
友「おう、昨日は妹が世話になった」
弟「いや、俺も助かった」
友「妹が帰ってきていきなり泣くから何事かと思ったぞ」
弟「帰り道で既に泣きそうだったからな…」
友「そうか…」
弟「まぁ病室で泣かなかったのは偉かったな」
友「流石に病室で泣き出したら姉さんびっくりするだろう」
弟「それもそうだな、その内また一緒にいくかな」
――
コンコン
弟(寝てるのかな)
カラカラカラ
姉「すぅ…すぅ…」
弟(今日は少し顔色がいいな)
弟(…見てると安心する)
――
姉「お姫様は王子様のちゅーで目覚めます…」
弟「王子様は現れないままお姫様は永遠の眠りにつきました、めでたしめでたし」
姉「そんな昔話ないよ!」
弟「さっさと着替えてこい、遅刻するぞ」
姉「ちゅーしてくれないとやだあ」
姉「ねぇ、キス…して」
――
弟(ん、寝てた…か)
弟(キス…か)
姉「すー…すー…」
スッ
弟(まぁこれで思い出したらいくらでもするけどな…)
姉「んぅ…ん」
弟「ああ、起こしちゃったか」
姉「弟…さん」
弟「おはよう」
姉「…弟さん、何か悲しいことでもあったんですか?」
弟「…え?」
姉「涙を流してるので…、何かあったのかと…」
弟「気付かなかった…」
姉「そうですか…、何か困ってることがあったら言ってくださいね…」
弟「ああ、ごめんな、心配させて…」
支援するのだ
弟「じゃあ、今日は帰るから…」
姉「待ってください!」
弟「ん、どうした」
姉「もう少しだけ…お話しませんか?」
弟「俺は大丈夫だけど…」
姉「ここだと看護婦さん来たら怒られちゃうので中庭に行きましょうか…」
弟「暖かくしていけよ、今日は少し冷えるから」
姉「ありがとうございます」
――
姉「ちょっと悪い子ですね」
弟「ばれなきゃいいんだよ」
姉「くすくす」
弟「それで、話って何だ?」
姉「あ、いえ…特にお話することは考えていなかったんですが…」
姉「一緒に居ると落ち着くし、安心しますので…」
弟「そうか…」
姉「記憶を失う前の私もこうやって安心してたのかなって思います」
弟「まぁ…抱きついてきたり、一緒に寝に来たりしてたな…」
姉「…本当ですか?」
弟「ちょっと恥ずかしかったか?」
姉「…ちょっと…だけ」
弟「とても恥ずかしそうに見える」
姉「私の中で弟さんってとても大切な存在だったんですね…」
弟「俺は今まで酷い事しかしてなかったからな…」
姉「…」
弟「もう少し姉の気持ちとか、そういうの素直に受け止めてたら違ったのかなって」
弟「最近になってそんなことを考えるようになってな…」
姉「では…」
弟「そりゃまあ…少し恥ずかしいのはあるけどな…」
姉「では…、少し胸をお借りしてもいいですか…?」
弟「え…」
姉「あ、いえ、その、嫌でしたら、別に大丈夫ですので…」
弟「馬鹿姉…」
きゅ
姉「あ…」
弟「こんなことで良いなら早く言えばいいのに…」
姉「ん…あったかいし、すごく落ち着きます」
弟「それならよかった…」
姉「もう少しこのままでもいいですか…」
弟「姉の気が済むまで、な」
姉「…ありがとう」
姉「すごく…懐かしい温かさ」
弟「そんなに抱きしめた事はないんだけどな…」
姉「嬉しかったから覚えてるのかもしれませんね…」
弟「…」
なでなで
姉「…」
弟「姉は泣き虫だからな…」
弟「もう、俺のせいで泣かせたくない」
弟「だから…」
弟「前の姉は戻ってこなくても…俺がずっと傍に居るから…」
弟「もう寂しい思いはさせない…」
姉「…本当?」
弟「ああ、もう一人にしないから…」
姉「弟君…」
おおっ!?弟君!?
弟「今…なん…」
姉「弟君…ぐすっ……」
弟「姉…俺のこと…わかるのか…?」
姉「うん、わかるよ…弟君だよ、私の大事な弟君だよ…」
弟「姉っ…く…良かった…本当に…良かった…」
姉「男の子は…泣いちゃだめ…ぐす…なんだよ…」
弟「だって姉が…姉が…戻って……ぐすっ」
姉「おねーちゃんは…ここに居るから…泣かないで…」
弟「ぐすっ…っく…っぅ…」
姉「弟君が居てくれたから…ずっと傍に居てくれたから…また会えたんだよ…」
弟「もう離さない…一人にしないから…」
姉「うん…」
なでなで
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
―
弟「いつの間にかこんな時間か…、流石に帰ったほうが良さそうだな」
姉「弟君…わがまま言っていい?」
弟「ん、何?」
姉「あの、うん…」
弟「どうした?」
姉「ちゅーして欲しいな、って…」
弟「馬鹿姉…」
姉「ばかじゃないもn―」
スッ
姉「…んっ、ぷはっ」
弟「一つだけ嘘ついた、もうキスしないっての、あれ無理だ」
姉「それって…え?あ、ああああああ」
弟「いいから早く病室戻れよ」
姉「えへへへへ…はあい」
――
あれから数日後、姉は無事に退院し、家に帰って来た
姉の記憶が戻った知らせを聞いて友は心から安心した様子だった
妹に関しては言うまでもなく大粒の涙をいっぱい流してくれた
今までと変わりない生活に戻ったわけだが一つだけ変わったことがある
姉「弟君なんで起こしてくれないの!」
弟「だから俺だって目覚ましかけ忘れる事あるっつーの!」
姉「んもう、今度私の部屋の目覚ましも持ってくる!」
弟「そんで二人でかけ忘れるんだろ」
姉「むぅー!おねーちゃんはそんな事しませんー!」
弟「さぁどうだろうねえ…、ほら行くぞ」
姉「まってえ、あ!ねね、して?」
弟「まったく、しかたねーな」
俺が少しだけ素直になったらしい
おしまい
乙です!
ちょっと残ってますが時間の都合上これにて終わりとなりました、ごめんなさい
その場の思いつきで書いててペース遅いのに最後まで付き合って下さった方々
ずっと保守して下さった方々に心からお礼申し上げます
また機会と時間があったら書かせて頂きますので、その時にまたお会い出来ましたら幸いです
他作品につきましては1年前のものになりますが
皆さんの協力もあって「おたくと幼女」を書かせて頂きました
前編
ttp://esisokuhou.blog48.fc2.com/blog-entry-30.html
後編
ttp://esisokuhou.blog48.fc2.com/blog-entry-31.html
最後に、誤字脱字駄文が多い中生暖かく保守しつつ見守って下さって有難う御座いました
またどこかでお会いしましょう
乙‼
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i. イイハナシダナー!!!
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
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