家「あれ、みんな荷物まとめてる…」 (43)

家「旅行かな^^ 犬のポチまで」

家「旅行かな^^」

家「知らないおじさんがたくさん来たぞ」

家「家具を運んでいった(;ω;)たかしくんの机まで…」

家「あれから3日経つのに誰も帰ってこない…」

家「なんだろう、重機の音がするぞ」

作業員A「じゃあ解体しますか」
作業員B「ですね」

家「え…」

匠「ビフォーアフターするか 」

家「いやああああああああああああああ」

作業員A「まず2階からいくぞー」
作業員B「はーい」

カタカタカタ…

家「クレーン車が近づいてくる>< たかしくん助けて!」

作業員A「えいっ」

ゴリッ!!バキャッ!バキバキバキャッ!!!

家「んお"お"お"お"お"お"お"お"!!!!」

作業員A「♪」

ゴリッゴリゴリ!!バキバキバキャッ!!!

家「お"お"お"そこはああぁ、たかしくんの部屋なのにいいいいぃぃお"お"お"お」

作業員A「ほら、放水始めて!全体的に頼むわ」
作業員B「はーい」

ジョバ…ジョバジョバ……

家「らめぇ!木材腐ちゃうのおおおお!」

数分後…


作業員A「2階完了、次は1階いくで」

家「お"…お"……」ピクンピクン

ゴリゴリゴリゴリ!バキャ!パキパキ…

家「んほおぉ!それは身長を測った大事な柱!」

ボキッ!

家「お"お"お"お"柱までええぇぇぇぇぇぇえwrっっgkdぃgv」

家「…お"…… たかし…くん……僕は…もう…」

ゴリゴリゴリゴリ…バキャッ、バキバキ

作業員A「もうちょっとだな」
作業員B「ですね」

家「パパとママ…たかしくんとポチ…
住んでくれて…ありが…とう…
楽しかっ…たよ……最後に会いたかっ……」

作業員A「とりゃ」

ゴリゴリ!バキッ!ズドーン

家「ぐほっ!お"お"お"、んぼお"、あ"………」

……その日、とある街の小さな家は、
無数の瓦礫の欠片となり無に帰った。

かつて、家であったその亡骸は、
楽しい思い出と共にトラックに積まれ、
最終処分場へと向かうのであった……

〈それから数ヶ月後…〉

たかし「わーい新築だ!」
パパ「綺麗な家だろ」
ポチ「ワン!」

パパ「前の家は古くて狭かったからな」
たかし「ぼく前の家忘れちゃった」
ママ「まあ、たかしったら!」
ポチ「ワン!」

一同「ハハハ…」

END

|ω;`)いまリアルで隣の家を解体してて、
他人の家なのに涙が止まらん…

読んでくれた人、家リョナに目覚めた人ありがとう

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