-解散式の夜-
エレン「はい、任務がはじまった直後に僕がそちらのほうに突っ込んでいきますので」
エレン「ええ、そんな感じで」
エレン「強く当たってあとは流れでお願いします」
エレン「失礼します」
アルミン「……エレン……?」
エレン「」ビクッ
アルミン「あ、ごめん。驚かせちゃったかな」
エレン「いや、大丈夫だ」
アルミン「こんなところで何してたの?」
エレン「あーっと…俺が喋ってるの、聞こえてなかったか?」
アルミン「ううん、何にも聞こえなかったけど」
エレン(セーフ)
エレン「ちょっと一人になって、ここの生活を思い返してたんだよ」
アルミン「あはは、そんなの皆と一緒に話せばいいのに」
エレン「人には言えないけど、大切にしたい思い出っていうのはあるだろ」
エレン「俺がここで噛み締めていたのはそういう思い出なんだ」
アルミン「……」
エレン「心配かけたみたいで悪かったな」
エレン「さあ、みんなのところに戻ろうぜ」
アルミン「う、うん」
アルミン「……」
アルミン(強く当たってあとは流れでお願いした思い出ってなんなんだろう)
アルミン(当たるって言うと格闘訓練のことかな…)
アルミン(エレンはよくアニと組んでて…確かに強く当たられてたし…)
アルミン(エレンを倒してから、アニが寝技に持ち込むまでの動作はまるで流れるようだったしなあ)
アルミン(ああ、間違いない。アニのことだ)
アルミン(大切な思い出っていうのはアニのことなのかなあ)
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