灰原「ムジュラの仮面?」 (57)

灰原「私は時のオカリナの方が好きかしら」

コナン「はあ?何だよおめー」

コナン「ゼルダの伝説知ってんのかよ」

灰原「ええ、知ってるわよ」

灰原「任天堂は日本で一番大きなゲーム会社ですもの」

灰原「マリオにポケモン…星のカービィなんてものもあったかしら」

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コナン「で、なんでムジュラの仮面が気に食わないんだよ」

コナン「月が落ちてくる世界観とかサブイベント最高だろうが」

灰原「あら、気に食わないなんて言ってないわ」

灰原「ただ時のオカリナと比べたらダンジョン数が少ないって言うじゃない」

コナン「言うじゃない…ってお前、プレイしないで言ってんのかよ」

灰原「悪い?前評判は買わない立派な理由よ」

コナン「あー、もうしゃあねぇな…」

コナン「家から持ってくるからちょっと待ってろ」

灰原「ちょっと工藤くん!」

灰原「…」

灰原「もう…」

コナン「いいか?物語はオカリナのエンディングで別れたナビィを探すところから始まる」

コナン「そこにスタルキッドっていうおかしな奴が…」

灰原「あー、もううるさい!」

灰原「今始まったんだからちょっと黙ってて!」

コナン「…」

灰原「なるほど…」

灰原「世界観はまあまあってところね」

コナン「だろ?」

コナン「あのお面屋の豹変ぶりとか笑っちまうよなあ」

灰原「でもこれ、時間制限が3日なんでしょう?」

灰原「何だかとても窮屈に感じるわね」

コナン「バーロー」

コナン「話を進めていけばそこんところもちゃんと考えられたシステムになってるよ」

灰原「ちょっと静かにして」

灰原「ネタバレはなしよ」

コナン「」

灰原「オカリナで…時間を戻す?」

コナン「ああ、時のオカリナが好きなオメーなら分かりやすいシステムだろ?」

灰原「まあ、前作ファンからしたら嬉しいサービスかもしれないわね」

コナン「サービスどころか攻略の重要なギミックだぜ」

灰原「副題は『仮面』なのにでしゃばりね」

コナン「ま、まあ…他の作品でもオカリナはよく出てくるし…」

灰原「ゲーム性は大体分かったわ」

灰原「それじゃあ本腰いれてダンジョン攻略に向かおうかしら」

コナン「なあ灰原…」

灰原「何?」

コナン「星のカービィ3って何であんなことになったんだろうな」

灰原「!?」

灰原「何よあんなことって」

コナン「だってよう…」

コナン「前作のスーパーデラックスはお祭り騒ぎで最高だったじゃねぇか」

コナン「どうしてあんな地味になっちまったんだろうなぁって…」

灰原「バカね、原点回帰って言葉があるじゃない」

灰原「それに私はあのふわふわした絵柄、可愛くて好きよ」

灰原「人気もそれなりにあるんじゃないかしら」

コナン「バーロー!」

コナン「だったらなんでリメイクされないんだよ!」

コナン「スーパーデラックスはされたのによお!」

灰原「何こいつ…オドルワ?」

コナン「はえーな、もうボスか」

灰原「あら…」

灰原「このボス、ダンジョン内で手に入れたアイテムじゃなくてもダメージが通るわね」

コナン「ん?ああ」

コナン「これまでのゼルダでは何かしらそのダンジョンで手に入れたアイテム使ってたから新鮮かもな」

灰原「夢見る島は名作ね」

コナン「ああ、名作だな」

灰原「ふう…」

灰原「やっと一つのダンジョンクリアできた」

灰原「心なしか少し時間がかった気がするわね」

コナン「まあ、初めのダンジョンにしてはちょっと複雑かもな」

コナン「さっき言ってた通り、ダンジョン数が少ないし」

灰原「ダンジョンに入るまでの道のりも長くなったかしら」

コナン「そうかもな」
灰原「でも…オカリナの時より操作性というか…リンクの動きが良くなったような」

コナン「何かシャキシャキ動くようになったよな」

灰原「あら、シリーズ常連のゴロン族ね」

コナン「ああ、ムジュラでは仮面でリンクがゴロン族にもなれるぞ」

灰原「せっかくのイケメンが台無しね」

コナン「リンクはオカリナから急にイケメンになったよなあ」

灰原「トゥーンリンクとかいう猫目の子もいるみたいだけど」

コナン「あっちは若干コミカルなキャラクターにされてるな」

灰原「…まさかあの子がゼルダ姫とは思わなかったわね」

コナン「何の話だ?」

灰原「ゲームキューブの話」

灰原「ゴロン族の回転移動、中々爽快じゃない」

コナン「ああ、スピードが速くてコントロールが難しいけどな」

コナン「スピードと言えばお前、F-ZEROとかマリオカートみたいなレースゲームはやるのかよ」

灰原「そうね」

灰原「あまり得意じゃないけど…やれないことはないわよ」

コナン「キャラは何使うんだ?」

灰原「さあ…キノピオかヨッシーかしら」

コナン「ははは、初心者丸出しだな」

コナン「上級者ならクッパだよ」

灰原「うるさいわね、重量キャラは好みじゃないの」

灰原「途中で止まると面倒だから」

コナン「バーロー」

コナン「レースゲームはコース覚えて止まらない位置取りするのが基本だっての」

コナン「それにしても…結構ゲームやってたんだな」

コナン「オメーなら『こんなくだらないもの時間の無駄ね』とか言いそうだけど」

灰原「そうね、博士の作ったゲームの感想を言わされるから、市販のゲームの基準を知っておきたかっただけよ」

コナン「へいへい」

灰原「あら?この牛みたいなの、転がり始めたわ」

コナン「もうボスか」

コナン「まあコイツは並走して体当たりするのが基本だが弓でも倒せるぞ」

灰原「あら、このボス楽しいじゃない」

コナン「ああ、面白いアイディアだよな」

コナン「仮面つけた時の幅広いアクションとか攻略も時のオカリナにはない魅力だな」

灰原「次はグレートベイ…さしずめゾーラ族ってところかしら」

コナン「察しがいいじゃねーか」

灰原「あら?この浮かんでるのもしかして…」

コナン「ミカウだな」

コナン「背中押して岸まで上げてやれよ」

灰原「もしかしてこの仮面…全部死んでしまった人たちから譲り受けるものなのかしら」

コナン「まあ全部じゃねえけどそういう解釈であってるだろうな」

灰原「時のオカリナの七賢者も死亡説が根強いわね」

灰原「ダルマーニとかナボールとか」

コナン「まじで?サリアとかゾーラの姫様も死んでるのか?」

灰原「さあ、これこそ解釈によってどうとでも捉えられるように描かれてたけど」

コナン「くそー、クリアしたのガキの頃だから覚えてねーよ」

時オカならダルニアじゃ…

>>20
ミスった
ダルニアだったわ

灰原「ゾーラの仮面は水中移動が早くなるのね」

コナン「ああ、任天堂の水中ステージは大体トラウマもんだけど今回は楽しめそうだろ?」

灰原「そうかもね」

灰原「…でも…本当にこれで良かったのかしら」

コナン「何が?」

灰原「本物のミカウは死んでしまっているのに成り代わるなんて」

灰原「バンドのメンバー達にも伝えてないし、少し残酷じゃないかしら」

コナン「さあな」

コナン「こういうのに正解はねーからな」

灰原「さすがの名探偵さんでも完璧な解決策が思い付かないってことかしら」

コナン「うるせー、ゲームの設定にごちゃごちゃ言うなよ」

灰原「水のダンジョン…やっぱりなかなか難しいわね」

灰原「水流の変わり方を把握するのにも時間が掛かりそう」

コナン「それよりオレは真ん中のネジを回す部屋で詰まったね」

灰原「ちょっと、ネタバレは…」

コナン「わーってるよ」

コナン「これ以上何も言わねーって」

灰原「えーっと…ここはこうしてこうして…」

灰原「こいつを氷の矢で凍らせて踏み台にすれば真ん中に飛び移れるんじゃないかしら」

コナン「なっ、お前良く一発で分かったな」

灰原「はあ?アナタの詰まった場所ってここ?」

灰原「今まで手に入れた道具の使い方が分かってれば普通に思い付くじゃない」

コナン「敵を凍らせる前に癖で倒しちまうんだよ」

コナン「で、あっさりボスの部屋まで来ちまってるし」

コナン「オメー、ほんとは色んなゲームやりこんでるんじゃねーの?」

灰原「何言ってるの、こんなのちょっとしたパズルのようなものじゃない」

コナン「そりゃそうだけどよぉ」

灰原「あら、大きい魚」

コナン「こいつはつえーぞ」

灰原「たしかに…小さい小魚みたいなのが邪魔ね」

コナン「ああ、オレも毎回攻撃しにいくたびにくらってた」

コナン「いまだに正当な攻略法が分かんねー」

灰原「でも、ま、何とか倒せたみたい」

コナン「そいつは良かった」

灰原「ダンジョンをクリアしたあとに出てくるこの巨人みたいなのは何なのかしら」

コナン「それも物語が進んでくうちに分かるんじゃねーの」

灰原「次は…イカーナ渓谷ね」

コナン「ああ、そのデカい骸骨を倒すと脱け殻のエレジーを教えてくれるよ」

灰原「…リンクの分身が現れたわ」

灰原「不細工ね」

コナン「まあな」

灰原「やっぱりオカリナのイベントは時のオカリナの方が一歩上かしら」

コナン「そうか?」

コナン「ムジュラも良い曲いっぱいあるだろ」

灰原「私、シークが好きだから」

コナン「ああ、そゆこと…」

コナン「確かにシークはミステリアスで魅力あるよな」

灰原「今じゃスマブラとかで正体なんか知られてるけどね」

コナン「何だよオメー、スマブラもやったことあんのかよ」

灰原「ええ、いつも博士の相手をやらされてるわ」

コナン「へぇ…キャラは何使うんだよ」

コナン「やっぱりゼルダ姫か?」

灰原「ええ、博士はいつもピーチ姫を選ぶわね」

コナン「あ、ああ…そうなのか…」(聞いてねーけど)

コナン「で、ついに来たな、最終ダンジョン」

灰原「ロックビルの神殿ね」

コナン「このダンジョンはシリーズの中でも最難関で有名だぞ」

灰原「へえ…それなら少しは楽しめそうかしら」

灰原「あー、なるほど、そういうこと」

コナン「そうさ、ダンジョンを上下ひっくり返すんだよ」

灰原「これは…今まで色んなダンジョンやってきたけどかなり面白い発想ね」

コナン「何というか斬新だよな」

灰原「こんなすごいダンジョンの深部にいるボスは歴代最強なんじゃないかしら」

コナン「………」

灰原「うわ…ボスよわ…」

コナン「ま、まぁそんなこと言うなって」

コナン「確かにウネウネして地面に埋まるボスってのはシリーズ恒例だから慣れちまってる奴にとっては簡単かも知れないけどよぉ」

コナン「巨大化して闘うとことか面白かっただろ?」

灰原「ええ、何だかウルトラマンになったみたい」

コナン「ちなみに巨大化しなくても弓とかで倒せるけどな」

灰原「ふう…これで全てのダンジョンがクリア出来たわけね」

コナン「ああ、これでスタルキッドのところに行けば一応話は進められる」

灰原「何よ一応って」

コナン「オメーまだサブイベントほとんどやってなくてお面全然持ってないじゃねーか」

灰原「私、お使いイベントって好きじゃないの」

コナン「まあそう言うなって」

コナン「ムジュラの仮面はサブイベントが本編って言ってもいいくらい盛り沢山何だぜ?」

コナン「まぁ取り敢えず代表的なカーフェイのイベントだけでも見ておくか」

灰原「カーフェイ?」

コナン「ああ、朝キツネのお面かぶった子供が郵便出すだろ?あいつだよ」

灰原「ああ、あの子」
灰原「確かに話しかけても無反応だし気になってたのよね」

灰原「あら、お面とったら可愛い顔してるじゃない」

コナン「まあな」


灰原「でも…サブイベントは三日以内に済ませなきゃいけないんでしょ?」

灰原「こんなペースで間に合うの?」

コナン「それは後のお楽しみ」

コナン「ああ、あとこのイベントは自力で攻略するのは難しいからここからはオレが指示するぜ」

灰原「いいわよ、好きにして」

~イベント終了~


灰原「…」

コナン「…」

灰原「カーフェイとアンジュさん…最後はこれで幸せだったのかしら」

コナン「多分な」

コナン「そんな顔すんなって、これはこうなってたかもしれないって一つの可能性の話だぜ?」

灰原「そうね、そもそも月が落ちてくるのを阻止できればこんなことにはならないのよね」

コナン「そうそう」

灰原「でも工藤くん、このカーフェイって子、あなたに似てないかしら」

コナン「え?」

灰原「大人が子供になってしまって回りの人に言い出せない」

灰原「そして帰りを待っててくれる女の人」
灰原「あなた、このイベントに自分と彼女を重ね合わせて妄想してたんでしょう」

コナン「ば!バーロー!んなことしてねえよ!」

灰原「くすくす…どうだか」

コナン「ほら、いいから先進めろよ」

コナン「イベント全部攻略してっと日が暮れちまうぞ」

灰原「はいはい」

灰原「さてと、スタルキッドのところまでやって来たけどどうすれば良いのかしら」

コナン「まあ自分の思う通りにやってみろよ」

灰原「仮面が勝手に動き出した…?」

コナン「はえーなおい」

灰原「あら、巨人さんも全員集合、月を受け止めてくれるのね」

コナン「ああ、なんかプルプル震えててシュールだよな」

灰原「それで…月に向かって最終決戦ていうわけね」

コナン「まあな」

灰原「じゃあ、行ってくるわ」

コナン「ああ、行ってこい」

灰原「…」

コナン「…」

灰原「え…?何ここ…」

灰原「月…?」

コナン「…」

コナン「幻想的な風景だろ」

灰原「ええ…何だかとても平和そう」

灰原「一度はこういうところへ行ってみたいかしら」

コナン「へえ、お前でもそんなこと思うんだな」

灰原「何よ、悪い?」

コナン「別に悪かねーけど…」

灰原「あら、ボスの仮面を付けた子供達がいるわ」

コナン「皆楽しそうに遊んでるのにムジュラの仮面を付けた子供だけはうずくまってる」
灰原「一体何の暗喩なのかしら」

コナン「さあな、オレにも分かんねー」

灰原「だけどこの雰囲気…たまらなく好きよ」

コナン「そいつは良かった」

灰原「子供に話しかけると…お面を要求されるわね」

コナン「渡したかったら渡してもいいし、別に渡さなくても問題ねーぞ」

コナン「これはイベントで手に入るお面も全部持ってなきゃ意味ねーイベントだからな」

コナン「直接話に関わりもねーし」

灰原「あらそう、だったらさっさとラスボス戦にいこうかしら」

コナン「あっさりしてんなお前」

灰原「やっぱり…最後はムジュラの仮面が相手なのね」

コナン「こいつが全ての元凶だ」

灰原「ガノンドロフは結局出てこないのかしら」

コナン「ああ、ムジュラではトライフォースの話とは無縁だな」

灰原「第一形態倒しちゃった」

コナン「相変わらずはえーな」

灰原「これもシリーズ恒例のビームを盾で跳ね返す系のボスだったわね」

コナン「まあな」

灰原「で次は…」

灰原「何こいつキモ!」

コナン「仮面に足が生えたな」

灰原「何かテケテケしてる…」

コナン「速い動きに惑わされず攻撃すればそんなに強くねーぞ」

灰原「音楽も気持ち悪い」

コナン「何か病んでるよな」

コナン「ちなみにコイツはうまくやればハメ殺しも出来る」

灰原「ふう、次は第三形態ね」

コナン「ムジュラの魔神だな」

灰原「筋肉質ね」

灰原「あ、痛い!痛い!」

コナン「縦横無尽に鞭が飛んでくるからな」
コナン「でもまあ、落ち着いて盾構えりゃどーってことねーよ」

灰原「やったわ…第三形態も倒して…」

灰原「ってこれで終わり?」

コナン「ああ、あとはエンディングだけだ、おめでとう」

灰原「ふーん、難易度的にはもう一形態くらいあっても良かったかしら」

コナン「まあそう言うなって、多分対象年齢が12歳くらいだろうからな」

灰原「自力でここまで辿り着ける12歳なんてほとんどいないと思うけど」

灰原「スタルキッド、ほんとは友達が欲しかっただけなのね」

コナン「ああ、巨人達とずっと友達だ」

コナン「で、どうだった?終わってみた感想は」

灰原「ま、悪くなかったんじゃない?」

コナン「だろ?まさに時のオカリナの正統進化系」

コナン「歴史に残る傑作だろ?」

灰原「いいえ全然、オカリナの方が傑作だわ」

コナン「はあ!?何で!!」

灰原「あなた、カービィ3はリメイクされてないから駄作って言ってたわよね?」

コナン「なっ…!」

灰原「時のオカリナは3DSでリメイクされたけど、ムジュラは企画すら出てないじゃない」

灰原「どう考えてもムジュラはオカリナには勝てないってことよね」

コナン「ば、バーロー!ファンが作ったクオリティ高い動画があったじゃねぇか?」

灰原「そんなの公式じゃないと意味ないわ」

コナン「よぉし…分かったよ…」

コナン「ここは公平に博士に決めてもらおうぜ」

灰原「いいじゃない、開発者目線の博士なら一ファンの私達より公正な判断が下せるでしょうね」

コナン「そういうことだから、どうなんだよ博士」

アガサ「んお?」

アガサ「そうじゃのう」

アガサ「時のオカリナとムジュラの仮面…」

アガサ「ワシはそんなものよりスーパープリンセスピーチをお勧めするぞ」

コナン「糞ゲー乙」



おわり

余談

スーパープリンセスピーチは別にクソゲーではないらしい

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