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上条「ほらよ、ステイル」ぽいっ
禁書「あっ!なにするのとーま!!」
シュボッ
上条「ほら、乾いたぞ。ステイルにありがとうしなさい」
禁書「ありがとーなんだよ、すている!」ハキハキ
ステイル「/////」ポッ
上条「じゃあ大人しくしてろよー」バタン
禁書「いってらっしゃいなんだよー」
スフィンクス「にゃあ」
禁書「さてと…何して遊ぼうかなー」
ステイル「…………」
禁書「スフィンクス、よしよし」
スフィンクス「にゃー」
ステイル「……」ハァハァ
ステイル「……うっ…」
禁書「…なんかくさいかも…」
ステイル「!!」
スフィンクス「にゃあ?」
禁書「なんだろう…スフィンクス、おもらししちゃったのかな?」
ステイル「……」ホッ
スフィンクス「にゃあー!」チガウチガウ
禁書「わわっ、ごめんね…スフィンクスはいい子だからおもらししないよね」
ステイル「!!」
禁書「あ」
ステイル「…!」
禁書「おもらししたのはわたしだったんだよ…」
禁書「どうしよう…とーまもいないし…こんなのベランダに干したらまいかに笑われちゃう…」
禁書「うぅ……」ウルウル
ステイル「!」
禁書「た、助けて…すている…」グスッ…グスッ
ステイル「!!!」
ステイル「…インデックス」
禁書「!」
「す、ステイル?いるの?」
ステイル「その布団を乾かしてあげようか」
禁書「ほ、ほんとう?!助かるんだよ!!」
ステイル「ただ…頼みがあるんだ」
禁書「なになに?!遠慮しないでほしいかも!」
ステイル「今君が履いている下着をこっちに渡してほしい(キリッ」
ステイル「もちろん、他意はないさ」
ステイル「ただ、君の下着はイノケンティウスが乾かしただけで洗っていないからね。不衛生だろう?」
禁書「ほんとだ!気がつかなかったよ!」
ステイル「僕が洗濯しておくから渡してくれるかい?」ハァハァ
禁書「そういうことなら今すぐ渡すんだよ!」ヌギヌギ
禁書「はい、どうぞなんだよ!」
ステイル「ああ…ありがとう」ハァハァ
禁書「じゃあ、ベッドはお願いするんだよ!とうまに怒られちゃうから…」
ステイル「あ、ああ」ハァハァ
ステイル「イノケンティウス!!」
シュー
ステイル「火力の調節が難しいんだ…」
シュー
禁書「すごい!職人技かも」
イノケンティウス「鬱だ死のう」
禁書「ステイルかっこいいかも!」
ステイル「……うっ!」
ボワッ!
ステイル「しまった!」
禁書「お、お布団が燃えてるんだよ!!」
禁書「はやく火を消さなきゃ!」イソイソ
ゴウゴウ
ステイル「くっ…消えろ!消えろ!」
イノケンティウス「メシウマ」
ステイル「…………」
禁書「…………」
イノケンティウス「…………」
禁書「ベッドが無くなっちゃったんだよ…」
上条「ただいま帰りましたよーっと」
「!!!」
上条「………」
禁書「あ、あのね、とうま……」
上条「いい加減にしてくれよ!!」ガシッ
禁書「い、いたい!いたいんだよとうま!」
上条「お前、誰がお前のこと養ってやってんのかわかってんのか?!」
上条「今朝だっておねしょはするわ!帰ってきたらベッドは無くなってるわ!いい加減にしろよ!俺はタイムセールに走ったり節約したりお前の食費捻出してんのによぉ!!」ガクガク
禁書「ご、ごめんなんだよ!もうしないから!」
上条「……け」
禁書「と、とうま?ひっぱらないで!」
上条「出てけって言ってるんだよ!」グイッ
バタン
禁書「ああ!」ぺたん
バタン
禁書「と、とうま?」ガチャガチャ
禁書「鍵がかかってるんだよ…」
禁書「ねぇ、冗談だよね?とうまはわたしを追い出したりしないよね?」
シーン…
禁書「と、とうまぁ…」ウルウル
禁書「とうま!開けてよぉ!もうしないから!お手伝いもするからぁ!」ドンドン
禁書「うわああああああん」
禁書「とう゛、まぁっ、ご、め、んな、さ、いぃ~」ビャアアアア
上条「うるさい!」
禁書「!」ビクッ
上条「近所迷惑なんだよ…早くどっか行けよ」
禁書「とう、まぁ…」
公園
禁書「ひっく…ひっく…」
ぐるるぅ…
禁書「おなか…すいたんだよ…」
美琴「…あれ?」
美琴「ねぇ」
禁書「!…短髪…?」グスッ…グスッ…
美琴「な、泣いてるの?なんかあったの?」
禁書「実は…今朝……」
禁書「それで…ヒック…追い出されちゃったんだよ……」
美琴「」
美琴(アイツも悪いところがあるのかと思ったら……むしろ恐ろしいほどのお人好しだった……)
ぐるるるる…
禁書「おなか…すいたんだよ…」グスッ
美琴「」
禁書「ありがとうなんだよ短髪!」ガツガツ
美琴「ま、まさかこんなに頼むとは…」
(遠慮するっていう考えがないのね…)
禁書「おいしいんだよー!」ガツガツ
美琴(まあ、放っとくわけにもいかないしなぁ…)
美琴「あ、やばっそろそろ帰らなきゃ!」
禁書「え?もう帰っちゃうんだよ?」
美琴「今日は部屋の点検があるのよ!じゃあね!」バタバタ
禁書「うん、ごちそうさまなんだよー!」
禁書「ふぅ、おなかいっぱいなんだよー」
禁書「これからどうしようなんだよ…」
禁書「…………」うとうと…
禁書「………ん…?」
禁書「寝ちゃってたんだよ…」ごしごし
禁書「外、真っ暗なんだよ…そろそろとうまも心配してるかも……」
禁書「帰るんだよ」
店員「お、お客様!」
禁書「?」
禁書「なにかな?」
店員「なにかな?じゃございませんよ!お会計していただかないと!」
禁書「」
禁書「た、短髪が払ったはずなんだよ!」
店員「食い逃げか?」
禁書「ち、ちがうんだよ!誤解なんだよ!」
店員「では早くお会計を…」
禁書「お金持ってないんだよ…」ウルウル
店長「ちょっと困りますよお客様ァ~」
打ち止め「あーおなかいっぱいってミサカはミサカは大満足!」
一方通行「…そうかよ」
「じゃあ会計すンぞォ」
うわああああああん
打ち止め「なんだかうるさいってミサカはミサカはレジの方を覗いてみたり」ヒョコッ
一方通行「あァ?どうせガキだろォ」チラッ
店員「はぁ…いい加減にしてくださいよぉ」
禁書「うえええええ、ひっ、うああああああん!!」
一方通行「」
打ち止め「うわぁ…ミサカより大きいのにわんわん泣いてるってミサカはミサカはドン引きしてみたり…」
一方通行(アイツは確かこの前の…)
一方通行「チッ…」スタスタ
打ち止め「ま、待ってぇ!」
禁書「ぶわあああああああ」
店員「……」イライラ
一方通行「おい、会計」
店員「あ、はい!」
禁書「うぐっ、ひぃっ、びゃあああああ!!」
打ち止め「るせぇんだよ」ボソッ…
禁書「!!」ビクッ
店員「二千五百円になります」チャリーン
一方通行「…ついでにそこのシスターの分も頼む」
禁書「えっ?!」
打ち止め「なん…だと…?!」
店員「失礼ですがお知り合いで?」
一方通行「だったらなンだァ」ギロッ
店員「い、いえ別に…」(こええ…)
打ち止め「…………」ギロッ
禁書「あれ…?あなたはこの前の…」
一方通行「…帰るぞ打ち止めァ」スタスタ
禁書「ま、待ってほしいかm」
打ち止め「テメェ覚えてろよ」ボソッ
禁書「」ビクッ
打ち止め「優しいんだねってミサカはミサカはあなたを見直してみたり!」ダキッ
一方通行「ばっ、飛びつくンじゃねェ!」
カランコロン
アリーッシャーッターッ
禁書「あのちびっこ怖かったんだよ…」
禁書「でも助かったんだよ」
ぐるるるる…
禁書「大泣きしたらまたおなかすいたんだよ…」
ドンドンドンドン
禁書「とうまーとうまーわたしだよ、インデックスだよー」
禁書「……留守みたい……」
禁書「はぁ…」トボトボ
カチャ
上条「やっと行ったか…しつこい奴だ…」
上条「よーし!今日からは好きなこと出来るぞー!」
上条「ほらスフィンクス、戦勝祝いだ!いつもより高いキャットフードだぞ~」
スフィンクス「にゃあーん」ガツガツ
上条「そうか、うまいか!これからは毎日これにしような~」
スフィンクス「にゃーん」ウマウマ
ぎゅーるるる…
禁書「こもえー、こもえー!」ドンドンドンドン
シーン…
禁書「う…うぅ…いないのぉ…?」ヒックヒック
路上
禁書「疲れたんだよ…」ぺたり
禁書「暗いんだよ…寒いんだよ…」
上条『インデックスーめしだぞー』
上条『ほら、早く髪拭かないと風邪ひくぞー』ワシャワシャ
上条『寒いんだから湯たんぽ入れとけー』
禁書「ひっ…ひっく…とうまぁ……」
禁書「帰り、たいよぉ……」
神裂「インデックス…?」
禁書「ん…ひっく…だ、誰かな…?」
神裂「やっぱり、インデックスではありませんか!どうしたんですこんなところで!」
禁書「かおり…?かおりぃいぃい!」ダキッ
神裂「インデックス…」ヨシヨシ
禁書「うわあああああんかおりいいいい」
禁書「ありがとうかおり……おいしいんだよ」
神裂「それで、何があったんです?上条当麻はどうしたのですか?」
禁書「実は……」カクカクシカジカ
神裂「そんな…酷すぎます!上条当麻…!」ガタッ
禁書「ま、待ってかおり!元はと言えばおねしょした私が悪いんだよ!」
神裂「そんなっ…!」
禁書「もう…とうまに迷惑かけられないんだよ…」
神裂「インデックス…」
上条「おーい、インデックスー!」
神裂「上条当麻…?!」
上条「お、神裂と一緒だったのか。探したんだぞぉ」
神裂「上条当麻!あなた…」
禁書「とうまー!」ダキッ
神裂「インデックス!」
禁書「ごめんなさいとうまああああ」
上条「ああ、俺こそごめんな。つい言い過ぎちまって」ナデナデ
神裂「…………」ホッ
上条「じゃあ神裂、ありがとな」
禁書「かおり、ばいばーい」
神裂(よかった…)
禁書「とうま、とうま帰ったらプリンが食べたいかもっ」
上条「…………」スタスタ
禁書「とうま?」
上条「…………」スタスタスタスタ
禁書「とうまってば…もうちょっとゆっくり…」
上条「…」ダッ!
禁書「と、とうま?!」
上条「……」タタタッ
禁書「とうまっ待って!待ってよぉ!」
禁書「あっ」ステン!ガコッ!
禁書「ひっく…とうまぁ…」
禁書「うわああああ…」
不良1「うわっ、なんだこれ?!」
不良2「死んでんじゃねぇか?!」
禁書「びええええっ…」
不良1「なんだお前?迷子か?」
禁書「おなか、すいた…ひっ…」
不良2「はぁ…ほら、メロンパン食うか?」
禁書「あ、ありがとうなんだよ…優しいんだね」
不良2「よしよし…実家の妹思い出すなぁ」
不良1「本当に警備員に連絡しなくて大丈夫か?」
禁書「うん、大丈夫!じゃあねー」
不良2「おお、気ぃつけろよー」
禁書「学園都市も捨てたもんじゃないんだよ!なんだか今なら何でも出来そうかも!」
禁書「そうだ、これからは自立するんだよ!」
禁書「なら、バイトしなきゃ…えーっと…コンビニなら雇ってくれそうかも!」
ウィーン
エアロッスミッス~
禁書「頼もー!」
ウィーン
禁書「ダメだったんだよ…」
禁書「ひっく…ひっく…やっぱり私なんて…ダメなんだよ…」
禁書「あんなに優しいとうまにさえ追い出されたんだもん…最低なんだよ…ひっく…」
?「インデックス」
禁書「だれ…?」
ステイル「インデックス!」
禁書「す、すている?」
ステイル「さぁ!おいで!」バッ
禁書「えっ?」
ステイル「君の悲しみも苦しみも…僕が受け止めよう!」
ステイル「君は僕の太陽なんだ!!」
禁書「……すている…」
「その頭にかぶっているのはなにかな?…女性用のパンツに見えるんだけど?」
ステイル「!!」
ステイル「やべっ」
禁書「そういう趣味だったんだね…」
ステイル「ま、待ってくれ!これは…そう!ロンドンで流行っている最新の帽子なんだ!君は何か誤解してるよ!!」クワッ
禁書「そ、そうなの…?」
ステイル「そうさ!!そうなのさ!!」
ふわり
パサッ
禁書「…ってどうみても私のパンツなんだよ!やっぱり変態なんだよ!!」ダッ
ステイル「待ってくれインデックス!これは僕なりの愛情表現なんだ!不器用なんだよ僕は!!」
禁書「いやぁ!こないでぇ!」
ステイル「…」ドキッ
ステイル「インデーックス!!」ダダダダ
禁書「うわあああああんこわいんだよおおお」
禁書「はぁ…はぁ…もう夜が明けたんだよ…」
ステイル「見つけたよ…インデックス…」
禁書「!!」
ステイル「さあ、一緒にイギリスへ帰ろう」
禁書「いやあああああ!!」ダッ
ステイル「はは、インデックスはおいかけっこが好きだなぁ」スタスタ
禁書「ひっ…!まだ追いかけてくるんだよ…!」
ステイル「…」ニヤニヤ
禁書「ひぃ!来ないでぇえ!!」
ダダッ
ステイル「あ…そっちは…!」
キキーッ
ドンッ
数日後…
上条「ぐう、うぅっ…」
美琴「当麻…」
上条「俺のせいだ…あの時俺がインデックスを見つけていれば…!」
神裂「あなたのせいではありませんよ…」
美琴「そうよ…あんたのせいじゃないわ…私だって…あの時あの子を家まで送ってれば…」グスッ…
上条「御坂…」
ガラッ
冥土返し「意識が戻ったよ」
神裂「!!ほ、本当ですか!」タッ
美琴「よ、よかったぁあ」ブワッ
上条「インデックス!」
病室
禁書「とうま…とうま……」
ギュッ
上条「ああ!ここだ!ここにいるぞ!!」ボロボロ
禁書「とうま……」ニコッ
神裂「……インデックス…そんなにもあなたは…」グスッ
美琴「よかった…!本当によかった…!」ポロポロ
上条「こんにちはー」ニコニコ
ナース「まあ、あの子また来てるわよ」
ナース「ああ、303号室の女の子のところね…この前病室でりんごむいてあげてたわよ」
ナース「いい子ねぇ…礼儀正しいし」
ガラッ
上条「インデックス、来たぞー」
禁書「あ、とうまー!プリンはー?」
上条「はいはい、ちゃんとありますよ」
禁書「やったぁー♪」
冥土返し「うん、経過もいいし来週には退院出来るよ」
上条「本当ですか!よかったなぁインデックス!」
禁書「うん!帰ったら久しぶりにとうまの手料理が食べたいな」
上条「ああ、何でも作ってやるよ」
そして退院の日…
禁書「んっしょ…よいしょ…」
上条「大丈夫か?やっぱり松葉杖じゃきついだろ、タクシー使うか?」
禁書「大丈夫なんだよ!とうまと歩きたいの」
冥土返し「じゃあ、気を付けてね」
禁書「うん!ありがとう!」
上条「本当にありがとうございました」ペコリ
禁書「とうま、荷物重くない?」
上条「大丈夫ですよー」
上条「疲れただろ?公園で少し休憩しようぜ」
禁書「うん!」
上条「ほら、明太子ジュースな」
禁書「うん、ありがとうなんだよ」
ごくごく
上条・禁書「ぷはーっ」
上条「やっぱり休日だけあって人が多いなー」
美琴「あれ?あんた達」
美琴「そっか…今日退院だったのね」
上条「ああ…御坂も色々ありがとな」
美琴「わ、私は別にっ…そうだ、快気祝いにクレープおごるわよ!」
禁書「ありがとうなんだよ!」
上条「悪いな御坂…」
禁書「おいしいんだよーっ」パクパク
美琴「ちょっと、クリームついてるわよ」ふふっ
上条「本当だ、この店初めてだけどうまいな」
美琴「でしょ?」
禁書「おかわりなんだよ!」ニコニコ
上条「こ、こら!インデックス!」
美琴「いいのよ、でもあと一個だけだからね」
禁書「うんっ」
禁書「じゃあねー」
上条「ありがとな、御坂!今度お礼するからなー」
美琴「言ったわねー!覚悟しなさいよー!」アハハ
禁書「とうま、今までごめんね」
上条「なんだよいきなり」ハハ
禁書「わたし…今までとうまに迷惑かけてたよね…」
上条「……」
禁書「でもね、これからはちゃんとお手伝いもするよ」
上条「インデックス…」
禁書「とうま…」
ぐぎゅるるる…
禁書「あ…」
上条「あはは、なんだまた腹減っちまったのか?あははは」
禁書「え、えへへ」カァ
上条「あはは、あはははは」
禁書「もう…ちょっと笑いすぎかも…」
上条「あははは、わりぃ、あはははははは」
ドサッ
上条「あは、あははははは」ポンポン
禁書「え、えへへ…ふふ」
上条「あはははははは!ははははは!ひゃははははははは!!」
禁書「と、とうま…?」
上条「」ピタッ
禁書「とうま…?ねぇ…」
上条「…………」フラフラ
禁書「とうま?ぐ、具合が悪いのかな?」
ドサッドサッ
禁書「あ、そっか!荷物が重かったんだよね!ごめんね気がつかなくて」
上条「…………」
禁書「私も半分持つねっ」いそいそ
禁書「う、うまく持てないかも…」
禁書「よいしょっ…よいしょっ…」
禁書「よし、持てたんだよ!とうま、帰ろう?」
上条「…………」
禁書「とうま…きゅ、休憩しよっか?ね?」
禁書「そうだ、明太子ジュース飲む?待っててね、今鞄から出すから」
カラッ…カランッ…
上条「…………」ユラユラ
禁書「はい、とうま!飲みかけだけど…おいしいよ!」スッ
上条「…………」ブンッ
ぐしゃっ
禁書「!!」
「と…とうま……?」
上条「……」フラフラ…
禁書「ま、待ってとうま!どこ行くの?ねぇ!」
上条「……」フラフラ
禁書「今、今立つからね!ちょっと待って!ね、とうま」いそいそ
上条「……」フラフラ
禁書「んしょ、よいしょっ…あ、あれ?」ガクッ
禁書「松葉杖…届かないんだよ」
禁書「と、とうま助けて!お願い!」
上条「……」くるっ
スタスタスタ
禁書「とうま…」ホッ
禁書「ありがとう、立てたんだよ」
上条「……ブツブツ」
禁書「え…?ちょっと聞こえないかも」
禁書「ん?なにかな?」
上条「うひ、いちまんえん…ちりょうひ、さんじゅうまんえん…おみまいだい、にまんえん…しょくひ、」ボソボソ…
禁書「ひっ…!」ズサッ
上条「ボソボソ…ボソボソ…」
禁書「とう、ま…?」
上条「ボソボソ…ボソボソ…」ガクッ
上条「合計四十五万三千六百円!!あははははは!!はははははは!!」
禁書「とうま…」
上条「そんな金!どこにあんだよ!!」
上条「うわああああああ…!!払えるわけねぇだろうが!学生なんだぞ!!ちくしょおおおおおお…!!」
上条「うわああああ…あああ…ああ…!!」
禁書「…………」
「君、どうしたの?!」
上条「払えねぇ!!払えないんだよおお……!!うわああああ…」
「大丈夫か?!誰か、誰か救急車!!」
禁書「とうま…」ポロポロ…
禁書「…………」
美琴「はぁっ…はぁっ…あ、あんた!当麻は?!当麻はどこなの?!」
禁書「………まだ会えないって…」
美琴「そ、そう……だ、大丈夫?」
禁書「…………うん……」
ガラッ
冥土返し「……」
美琴・禁書「!!」
美琴「あの、当麻の容体は…っ」
冥土返し「極度のストレスから来る突発性の発作だね」
美琴「そんなっ…ストレスなんて……あんなにピンピンしてたのに…」グスッ…
冥土返し「…」チラッ
禁書「!!」
冥土返し「とりあえず今は落ち着いているから…会ってあげて。君のことを心配してたよ」
禁書「……」
美琴「当麻!」ダッ
病室
上条「み、御坂?!」
美琴「た、倒れたって聞いて!心配したじゃないこのばか!」グスッ
上条「それでわざわざ…?悪かったな…」
上条「そ、そうだ…インデックスは?!インデックスはどこなんだ?!」
美琴「大丈夫、あの子なら廊下にいるわよ。今呼んでくるから」
美琴「ねぇ、イン…」
美琴「あれ…?どこいっちゃったのかしら…?」
青髪「上やん最近ずっと元気ないなぁ…」
土御門(禁書目録が行方不明になってから一ヶ月…すっかり脱け殻みたいになってるにゃー…)
上条「はぁ…」フラフラ
青髪「なぁ、上やん!昼飯食べようや~!な?」
上条「ん?ああ…」パカッ
青髪「って弁当空やんー!」ズビシッ
シーン…
上条「……ああ…節約の為に自炊してんだよ…」フラフラ
土御門(端から見てもどんどん悪化しとるにゃー…)
姫神「あの。上条君。これ。よかったら食べて。」
上条「姫神…?それお前の弁当じゃないか…」
姫神「大丈夫だから。食べて。」グイッ
パタパタ…
土御門「上やん相変わらずモテモテだにゃー」
青髪「ほんっと!うらめしいわぁー」ギューッ
上条「いてぇよ…それより困ったなぁ…いくら上条さんでも弁当二つはきついですよ…」
青髪「」
土御門(これは…早く禁書目録を見つけないと死にそうだにゃー…)
ガチャリ
上条「ただいまー…インデックスー?プリン買ってきたぞー」
上条「インデックスー?」
スフィンクス「にゃあん?」
上条「ああ…そっか…」
上条「俺…一人なんだっけ…」
禁書『おかえりとうまーっ』
禁書『とうま!今日のご飯はなにかなっ?』
禁書『とうま!プリンが無くなっちゃったんだよ!ちゃんと買い置きしておいてほしいかも』
禁書『みてみてとうま!このテレビおもしろいよ!』
禁書『ねぇとうま!』
禁書『とうまってばー!』
スフィンクス「にゃあ…?」スリスリ
上条「グスッ…グスッ…」
上条「はい、飯」
スフィンクス「にゃあ~」ガツガツ
上条「よしよし…いっぱい食べて大きくなるんだぞ…」ナデナデ
コトリ
上条「…?何の音だ…?」
上条「…封筒?」
上条「なんだこの札束…?」
カサッ
上条「ん?メモが入ってる…」
とうまへ
ちゃんとにほんえんなので、だいじょうぶだとおもいます。
いままでめいわくかけてごめんね。
さようなら。
上条「…!!」
ガタガタッバタンッ
禁書「………」ヒョコッ…ヒョコッ…
上条「インデックスー!!」
禁書「えっ…?!」
上条「インデックス!!」
禁書「………っ」ヒョコッヒョコッ…
上条「インデックス!」がしっ
禁書「!!」
上条「ごめんなインデックス…俺…!」
禁書「どうして…どうしてとうまがあやまるのかな…?あやまらなきゃいけないのはわたしなんだよ」
上条「インデックス…?」
禁書「とうまを…とうまをあんなに追い詰めたのはわたしなんだよ?もう合わせる顔がないんだよ…」グスッ…グスッ…
上条「お前…そんなこと気にしてたのか?」
上条「そのくらいで上条さんは動じたりしませんよ」
上条「だから…」
上条「だからっ…帰ってきてくれ…うちに…!」ボロボロ
上条「お前がいないと…俺は…」
上条「不幸なんだよぉ…!!」ボロボロ…
禁書「とうまぁ…!」ボロボロ…
禁書「うわああああん!とうまあああ!!」ダキッ
上条「はは、泣きすぎだろ…ほらティッシュ」
禁書「ひくっ…う、ありがとう…」グシグシ
上条「じゃあ、帰るか」
禁書「ほんとに…いいの…?」
上条「当たり前だろ、プリンもちゃんと買ってあるぞ!早く来ないと上条さんが全部食べますよー」グスッ
禁書「…!さ、させないんだよ!」グスッ
上条「よし、じゃあ部屋まで競争だー!」タタタ
禁書「よーし、負けないんだよー!」ヒョコッヒョコッ
それから禁書目録がつたないながらも家事を積極的にこなし、上やんの精神状態も格段に良くなっていったにゃー。
今では禁書目録もすっかり料理上手になって、上やんの弁当も旨そうなもんばっかり詰められてるぜよ。
元からレシピを覚えるための能力はずば抜けてたんやし、やる気と努力の問題だったのかもにゃー。
ま、義妹手製の弁当には流石に劣るけどにゃー。
そうそう、なんか最近上やんにストーカーがついとるらしいぜよ。
詳しいことはわからんが、どうやら男女各一人ずつらしいにゃー。
いやー、もてる男は辛いぜよ。
禁書「ねぇ、とうまーこっちこっちー」グイグイ
上条「はいはい」
ステイル「上条当麻…殺す…」ギリギリ
美琴「スキ…キライ…スキ…キライ…スキ…!ふふ、うふふふふふふ…」
おわり
おわりです。
読んでくれてありがとう。
何か質問(・∀・)アルー?
>>188
お金の出どころは?
美琴「そう…あの子いなくなっちゃったんだ…」
上条「ああ…」
美琴「…あんまり思い詰めちゃ駄目よ。私ならいつでも相談乗るから」
上条「御坂…!」グスッ
美琴(こ、これは…いける…!)
しばらくして
上条「…」ニコニコ
美琴「あれ?なんか今日は元気じゃない」(やっぱり毎日デーt…いやいや話聞いてたのが良かったのね)
上条「ああ!インデックスが帰ってきたんだ!お前も色々ありがとな!」ニコニコ
上条「おーい、インデックスー!!」
禁書「とうまー!」
美琴「」
美琴「」
黒子「お姉さまったら!こんなところにいましたの!」
美琴「あははははは、あははははは!!」
黒子「お姉さま?!お姉さまー!!」
>>191
一旦イギリスに帰り、インデックスの僅かな貯金から捻出…足りない分は神裂から借金
みたいな感じかな
ステイルはトラウマになってるので面会謝絶
途中で上条が無言で逃げた訳はなんだったのか聞きたい
>>205
インデックスの事故の数日前
上条「はぁ…今月も食費かさんだなぁ…」
禁書「とうまーっもうお菓子がないんだけど?!」
上条「いやー…あの…インデックスさん?」
ガブッ
ぎゃあああああ
禁書「ひどいんだよとうま!わたしが飢え死にしちゃったらどうするつもりなのかな?!」
上条「…………」(コイツさえいなければ…)イライラ
禁書「とうまー!聞いてるのかな?!」
上条「はっ…俺は何を…」(インデックスを守るって決めたのは俺じゃないか!…しっかりしなきゃ…)
ピリリリリピリリリリ
上条「ん…?母さん?」
上条「はいもしもし」
詩菜「あ、当麻さん?元気にしてますか?」
上条「ああ、おかげさまで元気です」
詩菜「まあ…そうでしょうねぇ…」
上条「え?」
詩菜「いえ、こっちの話です。それより今月の生活費振り込んでおきましたよ」
上条「助かります~」(これでもやし地獄から抜け出せる…!)
詩菜「で、通帳の残高を確認したんだけど…」
上条(やべっ…)
詩菜「あんなにあったのにゼロってどういうことですか?」イライラ
上条「す、すみません…」(インデックスの食費のせいだ…くそっ…)
詩菜「…とにかく、これからは少し節約してもらわないと…言いたくありませんけど、お父さんのお給料も5割カットでかなり厳しいんです」イライラ
上条「はい…はい…すみませんすみません」ペコペコ
詩菜「というわけで、今月から少し仕送りは減らしますからね…悪いけどうまく遣り繰りしてね」
上条「はい…えっ?」
プツッ
ツーッツーッ…
上条「…………!」
バタバタ
ガチャリ
禁書「とうまー?出掛けるの?じゃあキャラメルコーン買ってきてーっ」
上条「…………」
バタン
銀行
上条「頼む…!」
上条「おい…嘘だろ…」
「三万も減ってる…」
禁書「いっただっきまーす」ガツガツ
上条「…………」
禁書「あれ?とうま具合悪いの?もやししか食べてないんだよ?」
上条「……もやしが…好きなんだよ…」
禁書「ふーん…じゃあこのハンバーグもらうねっ」
上条(…三万浮かせるには…こうするしかない…)
上条(インデックスにはひもじい思いさせたくないし…)
上条(俺が…俺が我慢すれば…)
禁書「じゃあとうま、おやすみーっ」
上条「待て、湯たんぽ忘れてるぞ」
禁書「ありがとう!これがあるとすぐに眠れるんだよ」ニコニコ
上条「早く寝ろよー」
上条「さて、上条さんも寝ますかね…」
ぐぎゅうう…
上条「…腹減った…」
上条「…水…飲もう…」フラフラ
上条「ごくごく…」
上条「だめだ…全然腹にたまらねぇ…」
冷蔵庫
上条「あ…プリン…」
上条「い、いや…だめだ…これはインデックスのおやつじゃないか…」ブンブン
上条「なんで…なんで俺の金で買ったものなのに我慢しなくちゃいけないんだ…?」
上条「そうだ…インデックス…インデックスさえいなけりゃ…!」
上条「そうだ…インデックスの…あいつのせいで…」フラフラ
禁書「すー……すー……」
上条「…こいつが…こいつさえいなきゃ…俺は…」フラフラ
上条「そうだ…インデックスが…いなければ…これで…刺しちまえば……」フラフラ
禁書「うーん…すぅ…すぅ…」
上条「悪く思わないでくれよ…お前が…お前が悪いんだ…!」フラフラ
スッ…
禁書「うーん…とーまぁ…」ニコッ
上条「…!」
上条「俺は…何を…」
カランッ
禁書「すぅ…すぅ…」
上条「ぁ…あ…ごめんな…ごめん、インデックス…!俺は…っ」ボロボロ…
上条「お前を…守るって決めたのに…!なのに…っ!」ボロボロ…
上条「うわああああ……っ」
禁書「すぅ…すぅ…プリン…買ってきてよ…」
上条「ひっく…許してくれ…インデックス…!」ボロボロ…
その後も、上条は自分の食費を切りつめては浮いたお金をインデックスに使ってやった。
インデックスには辛い思いをさせたくないという一心で、自分は空腹だと音をあげる胃腸を殴りつけ、水道水をがぶ飲みし続けた。
そんな上条の苦労も知らず、インデックスは満腹になるまで食べ続け、おやつをねだる。
上条は時折沸き上がる激しい殺意を押し込めながら彼女の願いを出来る限り叶えてやった。
ただ、彼女の―――無邪気なインデックスの笑顔を見ていたかった。
ところが、間もなく彼の極限まですり減らされた精神は悲鳴を上げることとなる。
禁書「とうまあああああごめんなさいぃ~」ドンドンドンドン
ドアの向こうから聞こえてくるのは、インデックスの悲痛な謝罪。
上条「はぁ…はぁ………」
その日、帰宅した上条は信じられない光景を目の当たりにしていた。
壁にぴったり沿うように設置していたベッドが、跡形もなくなっていたのだ。
言い訳ばかりするインデックスに、遂に上条のなかの何かがぶち切れた。
上条「出てけって言ってるんだよ!」
気がつくと、彼はいたいけな少女を部屋から追い出していたのだ。
上条が我に帰ったのは、戻ってきた彼女を再び突き放してしばらくしてからだった。
上条「俺は…一体何を…」
彼は少女を追い返したことを激しく後悔した。インデックスはどうしているだろうか。どこかの路地裏で泣いているかもしれない。
おなかをすかせて、自分の名前を呼んでいるかも…。
そう考えると居ても立ってもいられなくなって、上条は部屋を飛び出した。
幸い、彼女は知り合いと一緒だった。
上条「インデックス!」
名前を呼ぶと、少女は嬉しそうに駆け寄ってきた。
よかった。本当によかった…。
そのときは心の底からそう思った。
禁書「かおり、ばいばーい」
ところが、神裂と別れてしばらくすると激しい後悔の念が沸き上がってきたのだ。
どうして迎えに来てしまったんだろう。
どうしてインデックスを見つけてしまったんだろう。
あと少しで…もう少しで自由になれたというのに…。
禁書「とうま!待ってぇ!とうま!」
気がつくと、上条は少女を置いて全速力で走りだしていた。
上条「はぁ…はぁ…」
真っ暗な部屋に辿りつく頃には、冬だと言うのに汗だくになっていた。
上条「やった…」
上条「やった!!自由だ!俺は自由なんだ!!あはははははははは!!!」
狂ったように笑う上条の目から止めどなく涙が溢れていた。
その涙が喜びからなのか悲しみからなのかは誰にも分からない。
恐らく、上条自身にさえも。
>>205
こんな感じです。
インデックスがほのぼのかわいいssが読みたいんだよ!
>>229
当麻に出会う直前
禁書「ここが学園都市…」
禁書「魔術結社から逃げ切るには最適の場所なんだよ」
禁書「それにしても見たことないものがいっぱいなんだよ!」キラキラ
禁書「それに…なんだか甘い匂いが…」
初春「う~ん!やっぱりあの店のアイスはおいしいですね~」ペロペロ
佐天「ほんとだねー!今度御坂さんと白井さんにも教えてあげようよ!」ペロペロ
初春「はい!ってわあっ」ドンッ
禁書「わあああ」キラキラ
佐天「う、初春大丈夫?!」
初春「は、はい…あの、ごめんなさい」ペコリ
禁書「それ、なんていうキャンディなのかな?!」キラキラ
初春「え…?あの…」
佐天「外人…?留学生かな?」
禁書「そのキャンディとっってもおいしそうなんだよ!!」キラキラ
初春「えっと…ジス・イズ・ア・アイスクリーン!!」バーン
禁書「あいすくりーむ?初めて聞いたんだよ!」キラキラ
佐天「通じた?!」
禁書「一口ちょうだい!!」
佐天・初春「えっ…?」
初春「えーっと、そこの角を曲がったところにお店g」
禁書「あなたのあいすくりーむ、一口もらえると嬉しいなっ」ニコニコ
初春(やべぇ…外人やべぇ…)
佐天「ご、ごめんなさい私たちちょっと急いでるんで!初春、行くよ」グイグイ
初春「はいぃ!」ダダダダ
禁書「あっ…行っちゃったんだよ…日本人って冷たいかも…」
初春・佐天「はぁっ…はぁっ…」ゼーゼー
初春「な、なんだったんでしょうかあの子…」
佐天「さぁねぇ…新手の物ごいじゃない?」
公園
ぎゅるるるる…
禁書「はぁ…おなかすいた…」
禁書「もうお金ないんだよ…」
コロコロ…
禁書「ん?ボール…?」
幼児「お姉ちゃーん、ボール投げてー」
禁書「なにしてるのかな?」
幼児「ドッジボールだよー」
禁書「どっちぼーる?なんだか知らないけど楽しそうなんだよ!仲間に入れてほしいんだよ!」
幼児「うん、いいよー」
禁書「はぁ…はぁ…」
幼児「お姉ちゃん弱ー!」アハハ
禁書「ま、まだまだぁ!なんだy」
アナウンス『学生の皆さん、最終下校時間です』
幼児「あ、帰る時間だーお姉ちゃんじゃあねー」
禁書「えっ?帰っちゃうんだよ?」
幼児「ばいばーい」
禁書「…ばいばーい…」
ぎゅるるる…
禁書「うう…遊んだらますますおなかすいたんだよぉ…」トボトボ
自販機「毎度ありー!」
禁書「?!」
「は、箱がしゃべったんだよ?!」
自販機「こんちはー!お姉ちゃん、なんかこうてってやー」
禁書「さ、さすが学園都市なんだよ…なんかピカピカ光ってるし…」
ぐきゅー…
禁書「そうだっ!この箱にお願いすればいいんだよ!」
禁書「くださーいなっ」
自販機「姉ちゃん、お金入れてくれんと売れへんのやー」
禁書「お金?」
自販機「せや」
禁書「お金…ないんだよ」
自販機「…………」
禁書「でも…でもとってもおなかがすいてるんだよ…ひとつだけでいいんだよ」
自販機「…………」
禁書「どうして黙っちゃうのかな?!こんなに沢山あるんだからひとつくらいいいじゃない!!」ドンドン
?「ちょっと、何してるの?」
禁書「この箱がくれないんだよ!ひとつだけでいいのに!」
美琴「??」(えーっと…きっとお金を入れたのにジュースが出てこなかったのよね)
美琴「ああ、ちょっと下がってて」
禁書「?…うん!」
美琴「っしゃぁおらあああああ!!」ビシィッ
自販機「わーん酷いわぁー」ゴトゴト
禁書「すごいすごーい!いっぱい出てきたんだよ!!」
美琴「はい、山分けね」
禁書「ありがとうなんだよ!やっぱり日本人は優しいんだよ!」
自販機「姉ちゃんら酷いわーそんなことされたら商売あがったりやでー」ウワアアン
禁書「ありがとうー」
美琴「じゃあね~」
トコトコ
禁書「助かったんだよ!これだけあればおなかいっぱいに…って」
禁書「これ…全部飲み物かも…」
禁書「とにかく飲んでみるんだよ」
禁書「えーっと…いちごおでん?」
禁書「いちごは分かるけどおでんって何かな…?」
禁書「まあいいや」ごくごく
禁書「!!お、おいしいんだよ!」
ごくごく
ごくごく
カランッ…カランッ…
禁書「おいしかったんだよーっ!」ぷは~
禁書「でも」
禁書「おなか…まだいっぱいになってないんだよ…」ショボーン
禁書「おなかすいたんだよ…」ぐきゅう…
禁書「そうだ!施しを受ければいいんだよ!きっとさっきの短髪みたいな親切な人がいるはずなんだよ!」
不良「はぁ…だりぃ」
禁書「まずはあの人にお願いするんだよ!」
禁書「待ってー!」
不良「あァ?!」
禁書「おなかすいた」
不良「はぁ?!」
禁書「なにか食べ物をもらえると嬉しいなっ」ニコッ
不良「…さっさと家帰んな」スタスタ
禁書「おうちないんだよ!」
不良(こいつ…チャイルドエラーか…?)
禁書「?」ニコニコ
不良(駄目だ、下手に情をかければ傷つくのはこいつなんだ…)
不良「あっち行けっ」シッシッ
禁書「ま、まって!」
不良(これでいいんだ…これで…)ウルウル
禁書「めげちゃだめなんだよ」
禁書「次はあの人にお願いするんだよ!」
禁書「まってー!」
2時間後
禁書「世間は冷たいんだよ…」
ぐきゅるるるる…
禁書「おなかすいたんだよ…」フラフラ
ドサッ
禁書「あれは…?!」タタタ
禁書「やっぱり!おにぎりなんだよ!」
禁書「んーっおいひいんだよ~」もぐもぐ
ドサッ…ドサッ…
禁書「こっちにも!あっちにも!」
禁書「すごい!おにぎりの道が出来てるんだよ!」
禁書「やっぱり神様は見ててくれるんだね!」タタタッ
ぱくぱく
ぱくぱく…
禁書「もぐもぐ」
禁書「もぐもぐ」
ドンッ
禁書「あっ…おにぎりが…!」いそいそ
禁書「ご、ごめんなさいなんだよ」ペコリ
ステイル「いいんだよ…手伝おう」ハァハァ
禁書「ありがとう…って」
禁書「ま、魔術師なんだよー!!」ぎゃああああ
ステイル「インデーックス!!」
禁書「ぎゃああああああ」
ステイル「インデーックス!!」ハァハァ
神裂「まさか本当におにぎり作戦に引っ掛かるとは…」
神裂「でも満腹になったようですし、よしとしましょう」
神裂「沢山握ったかいがありました」ニコッ
禁書「ぎゃああああ助けてええええ!!」
終
おわりなんだよ
付き合ってくれてありがとうございました
おまけ
神裂「本当にこんな方法でインデックスを見つけられるのでしょうか…?」
ステイル「ああ、間違いない。早くおにぎりを調達しよう」
神裂「待って下さい!コンビニのおにぎりなんて駄目です!」
ステイル「どうしてなんだい?」
禁書「危険な添加物でインデックスがおなかを壊してしまうかもしれません!!」
ステイル「僕としたことが気付かなかったよ!でも…」
神裂「ご心配なく。私が握ります!(キリッ」
ステイル「神裂…かっこいい」ドキドキ
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