ショタ「そろそろ処女すててーな……」 (28)

「昨日カレシがさー」

「えーなにそれやべー」

ガヤガヤ

ショタ「はぁ~」

ショタ「オレもそろそろ処女捨てたいな」

ショタ「でもフーゾク行くのもなんかヤだし、エンコーで捨てちゃうのもヤだし」

友「彼氏作ればいいじゃん」

ショタ「んな簡単に作れたらもう捨ててるから」

友「それもそうだな」

ショタ「オレ達、ずっと処女かもな」

友「……」

ショタ「……友?」

友「あ~そっか……ボク、もう処女じゃないんだよね」

ショタ「!?」

友「ほら、これカレシの写真」かちゃ

ショタ「うわっ、かっこいいじゃん」

友「えへへ」

ショタ「マジかよ、どうやって」

友「部活」

ショタ「羨ましい……で、でかさは?」

友「え? 普通だよ」

ショタ「痛くなかった?」

友「あ、ち……ちん……のこと言ってんのかよ。 んーと……普通だったよ////」

ショタ「ふーん」

友「ショタもがんばれよ」

ショタ「うん……」

男「はい、弁当」

ショタ「え? なんでお兄ちゃんが持ってんの」

男「家出るときにおばさんが『ショタが忘れてったから持ってってってあげて』って渡されたんだよ」

ショタ「家が隣だからって、なんかわりーな」

男「いいんだって」

ショタ「……(こいつはねーよな)」

男「ん? どうした?」

ショタ「なななんでもねーよ!」

男「そうか」

ショタ「高等部はもうすぐ授業だろ? 初等部にいないで早くあっちの校舎行ってろよ。 間に合わねーぞ」

男「はいはい。 じゃーな」

ショタ「祭り?」

友「そう。 塩田神社で今日、やるんだって」

ショタ「ふーん」

友「男くん誘ってみたら」

ショタ「は? なんでアイツなんだよ」

友「え、好きなんでしょ?」

ショタ「そそんなわけねーだろ! 気持ち悪い」

友「ふーん。 まあいいや。 じゃあねー。 祭りで会うかもしれないけど」

ショタ「ばいばーい……」

ショタ「……誘ってやってもいいかも」

ショタ「おい、なんで図書館にいるんだよ、探したぞ」

男「……」

ショタ「……じゅけんべんきょー? こーこーせいって大変だねー」

男「……」

ショタ「おい、無視すんなよ」

男「……」

ショタ「……(なんだよコイツ、集中してる時の顔、すっげーかっこいいんだな……・////)」

男「何見てんだ」

ショタ「へ? 気づいてるなら返事しろよな」

男「勉強してんの。 なんか用事か?」

ショタ「んー。 今日、祭りあんじゃん」

男「うん」

ショタ「お兄ちゃんどうせぼっちだろ」

男「は?」

ショタ「だからさ、ぼっちだろ?」

男「いや、彼女と行くけど」

ショタ「は!? なんでんなわけないじゃん!!」

男「意味わかんねーお前。 彼女くらいいてもいいだろ」

ショタ「……」

男「あ、そういうことか」

ショタ「な、なにが……だよっ」

男「羨ましいんだろ」

ショタ「……そ、そんなわけ……えっと……そうだよ。 オレ、だって、お兄ちゃん、お兄ちゃんのこと……」

男「だったらお前も彼女作っちゃえよ。 ダブルデートしようぜ」

ショタ「え?」

男「じゃーな。 夜までにいい女の子見つけろよ」

ショタ「あ……行っちゃった。 羨ましいってそういう意味じゃねーよ……バカじゃねーの……」

ショタ「彼女、いんのかよ」

ショタ「気持ちわり」

ショタ「女の子しか好きになれない人、じゃねーよな」

ショタ「……」

ショタ「お兄ちゃんのツイッター、見てみよ」

―――――

「昨日:彼女と本屋 可愛すぎて困る」
「昨日:待ち合わせに送れるコイツw」
「二日前:ラブホの前通り過ぎたwwww 青春してんな俺」
「三日前:今日、告白されました。 付き合うことになった。 可愛いし、優しい。 俺にはもったいないのに」

―――――

ショタ「……」

ショタ「ばっかみてーじゃん、オレ」

ショタ「ひぐっ……なんでオレが泣かなきゃなんねーんだよ」

ショタ「ば……ばかじゃんアイツ……」

ショタ「……夜になっちゃった」

ショタ「お祭りやってんだろうな」

ショタ「……ちょ、ちょっとだけ……」

―――――――――

「2時間前:浴衣姿!やべえ美人!エロい!」
「1時間前:すげー!金魚大量w」
「1時間前:幸せ」

―――――――――

ショタ「……」

ショタ「う、うっぷ」

どたどたどたどた がちゃん

ショタ「お、おえっ……ぐぇっ……」

ショタ「……へへっ……吐いちゃった。 マジバカじゃん、オレ」

男「よう! ショタ、昨日祭りに来てた?」

ショタ「……行ってないよ」

男「え?なんで?」

ショタ「いいじゃん別に」

男「何、怒ってんの?」

ショタ「怒ってねーよ」

男「……じゃあな」

ショタ「……」

ショタ「このままじゃ、会話とかできなくなっちゃう」

ショタ「どうしたら……」

一ヶ月後

ショタ「……もう、縁切れちゃったかも」

友「えー!? あんなに仲良かったじゃん」

ショタ「ずっとしゃべってねーんだ。 こんなの初めてかも」

友「大丈夫なの?」

ショタ「わかんない」

友「……仲直り、したほうがいいよ」

ショタ「わかってるよ」

友「夏休みになったら、ボクが一緒にいてあげるからさ」

ショタ「う、うん」

ショタ「ふぁー あっちー」

友「あっついねー」

ショタ「……」

友「……あのさ」

ショタ「ん?」

友「男さんとは、どうなったの?」

ショタ「さっぱりだよ。 音沙汰なしになっちゃった」

友「そっか……実はさ、ボクもそんな感じなんだよね」

ショタ「え? お兄ちゃんと知り合いだっけ?」

友「違う違う。 カレシと」

ショタ「え? 自然消滅?」

友「そんな感じ、かも」

ショタ「そっか……」



友「おやすみ」

ショタ「おやすみ」

友「……」

ショタ「……」

友「ね、ねぇ。 起きてる?」

ショタ「そんな早く寝ねーよ」

友「なんかさ、夏の夜って切なくならない?」

ショタ「ちょっとね」

友「一緒に寝ない?」

ショタ「……いつもなら暑いからヤダっていうかもしんないけど、いいよ」

友「うん」

がさごそ

友「ふー。 やっぱ暑いね」

ショタ「もう汗だくだわオレ」

友「ねえねえ」

ショタ「なんだよ」

友「処女捨てたいって言ってたじゃん」

ショタ「うん」

友「あの……ボクも一応、男なんだけどさ」

ショタ「う……うん?」

友「ボクの方がどーてー捨てたいって気持ち、あるんだよね」

ショタ「……」

友「ボクの方が先に二次性徴、始まってるし……その……」

ショタ「……(うわ、心臓バクバクしてすげー)」

友「ショタ。 えっちしよ」

ショタ「……こくり」

友「ん……」

ショタ「ん……」

友「なんだ、意外と唇やわらかいんだね」

ショタ「友の方がぷにっとしてんじゃん」

友「もうちゃっちゃと脱いじゃおっか」

ショタ「うん」

ぬぎぬぎ

友「……」

ショタ「ぬ、脱いだけど、どうすんの?」

友「もう一回ちゅーしよ」

ショタ「うん……ん、んぅ……ぷはっ」

友「ぷは」

ショタ「あ、かたくなっ……って……?」

ショタ「あれ? あれ?」

友「どうしたの?」

ショタ「なんでこんなデカイの」

友「え、なんでって……」

ショタ「前に温泉一緒に行ったときはオレと同じだったじゃん」

友「一年も経ってるし、成長くらいするよ」

ショタ「そ、そう……なのか……これ。 成長なんだ……すげー」

友「どう? やらしー気持ちになってきたでしょ」

ショタ「べ、別に」

友「ショタは気づいてないかもしれないけどさ」

ショタ「……?」

友「ボクはもう、ショタみたいな子供とは違う、”男”の部分もあるんだよ」

ショタ「ば、ばかにするなよな! オレだって……」

友「精液、まだ出なさそうだけど」

ショタ「うっ……」

友「今日、入れちゃうからね」

ショタ「うん」

友「……あ、汗とかでなんか、もう入っちゃいそうだね」

ショタ「え、無理だって」

友「無理じゃないから」

ショタ「やだって」

友「いいからっ」

ショタ「や、やめっ、やだ!!!」

友「あ、ごめん……」

ショタ「……」

友「……」

ショタ「う、ううっ」

友「ショ、ショタ?」

ショタ「なんかオレ……怖い」

友「ごめんね」

ショタ「違う、友が悪いとかじゃないんだ……」

友「え?」

ショタ「オレさ、友はずっとオレと同じだと思ってた」

友「……」

ショタ「なのに、カレシ作って処女捨てて、背だって抜かされてるし……今日は、なんか、勝てなかった」

友「それは、ショタがゆっくり成長してるから……」

ショタ「それが怖いんだよ」

友「……」

ショタ「オレだけコドモなのに、みんなどんどんオトナになって……」

ショタ「お兄ちゃんだって、彼女とかできないって思ってたのに、ずっとオレだけのお兄ちゃんだと思ってたのに……」

ショタ「オトナに、なりたくないのに、みんなどんどん先に行っちゃって……オレ……すっげー怖いよ……」

友「ショタ……」

ショタ「もう、寝るね」

友「ショタ」

ショタ「なんだよ」

友「ボクはね、ショタが好きだよ」

ショタ「……さっきのは、そういうのじゃなかったじゃん。 友達だから、ちょっとエロい気持ちになったって感じで」

友「恋人としてじゃなくて、友達としてだよ」

友「でもさ、ボクがどれだけ成長しても、それはちっちゃな頃から変わらない気持ちだから」

友「だからさ、怖がらなくていいよ」

ショタ「友……」

友「じゃ、おやすみ」

ショタ「……おやすみ」

END

なんか書き込む度にいちいち止まっちゃうんだ
VIP自体が重い?

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