美琴「アンタが何で!?」上条「バイト、それよりどれ買うんだ?」(334)

まかせた

美琴「何買うんだって……、そ、そんなことよりなんでここでアルバイトを」

上条「コンビニのアルバイトは定番だし、ここ俺の家から近いし」

美琴「そ、それにしたってここじゃなくても……」

上条「? なんか不都合があるのか?」

美琴「いや、その、アタシここの常連だし……」

上条「げ……」

美琴「な、なによ、その反応は!」バチバチ

上条「だぁー! やめろバカ! 商品に当たったらどうすんだ」バシュウ

そっち方向にいくとは…

おまえらの妄想力に乾杯

上条「御坂さん? 勝負勝負言うのはまだいいとして、場所を選んでくれませんかね?」クドクド

美琴「……ごめん」

上条「上条さんはお金を稼ぎに来たのに、知り合いに商品をダメにされたとなったらむしろ金を払わなきゃいけないじゃねーか」

美琴「うん、ごめん……」

上条「まあ、わかればいいんだけど……、ところで何買いに来たんだ?」

美琴「え? いや、その…………今日発売のマンガの立ち読みに」

上条「……お前ってつくづくお嬢様らしくねーよな」

美琴「い、いいでしょ。別に」

上条「まあ、立ち読みといえども客には変わりないしゆっくり読んで行けよ」

美琴「あ、うん」

―――――

美琴「……」ペラッ

上条「いらっしゃいませ、えーと、お弁当は温めますか?」

上条「682円になりまーす。……1000円お預かりしまーす。318円のお返しです」

美琴「……」チラッ

上条「ありがとうございました。またお越しくださいませー」

美琴「……」ジー

上条「あ、コピー機ならそちらに、え? 釣銭切れ? し、失礼しました。すぐ補充します」

美琴「……」

上条「あ、あれ宅配便の用紙が……し、少々お待ちください」

美琴「……」

上条「第七学区図書館? すみません、地図を持ってきますので少々……」

客「おい、なにしてんだよ。はやくしろよ」

上条「す、すみません。ただいま」

美琴「あの、図書館ならすぐそこですので、私が案内しますよ」

上条「えっ、ビリビリ……」

美琴「いいから、アンタは他のお客さんに対応しなさい。さっ、行きましょう」

上条「あ、ああ、すまん。次の方どうぞ」

上条「1255円になります」

―――――

ウィーン

上条「いらっしゃいませー。って御坂か」

美琴「お客さん捌けたみたいね」

上条「ああ、サンキュな。助かったぜ」

美琴「いいわよ、別にあのくらいは。ていうか、何でアンタ一人しかいないのよ」

上条「なんか急にバイトが辞めたらしくて、人数足りないんだよな」

美琴「ふーん……」

美琴「そーいえば、なんでアンタは急にバイト始めてんのよ」

上条「貧乏学生の上条さんは余裕が無いのですよ。スーパーの特売で凌ぐのも大変でな」

美琴「前から思ってたんだけどアンタそんなに大食いだっけ? レベル0でも無駄遣いしなければ、そんなに厳しくは……」

上条「ギクッ、ハハハ男子高校生の食欲をなめちゃいけませんよ」(ほとんどインデックスの食費だけどな)

美琴「ふーん、そっか。バイトは今日みたいに週末だけ?」

上条「いや、月、火、木の放課後と週末2日の週5だ」

美琴「へぇー、結構忙しいのね」

上条「ああ、さっきも言った通り人が足りなくてな」

美琴「なるほどね……」

美琴「……」

上条「御坂?」

ウィーン

上条「あっ、いらっしゃいませー」

美琴「んじゃ私は帰るわ。頑張んなさい」

上条「ああ……、またな」

ウィーン

上条「ありがとうございましたー」

美琴(うん、これしかないわよね……)

――翌日

上条(まったく、吹寄の奴また通販で変なもん買いやがって……、実験台にされる上条さんのことをもう少し考えてほしいもんだ)

ウィーン

上条「おはようございまーす」

店長「あ、上条君」

上条「あれ、店長? お疲れ様です。今日って俺一人のはずじゃあ……」

店長「いやー、実は新しいバイトの子が見つかってね」

上条「あ、そうなんですか」

一方さんがコーヒー買いに来てほしいなw

店長「昨日君が帰った後面接を受けに来てね。早速、今日から入ってもらうことにしたから伝えようと思って待ってたんだよ」

上条「そうですか。えっと、その新人さんはどこに?」

店長「今、裏にいるから着替えるついでに挨拶してきてくれるかい?」

上条「ええ、わかりました」

上条(新しいバイトの子か。これは出会いの少ない上条さんにとって大切なフラグだ!)

上条(第一印象は重要。ここは、爽やかに挨拶して好感度を……)

ガチャ

上条「こんにちわーぁぁああ!??」

美琴「えっ、きゃあ!」

上条(テンション上げすぎてノック忘れたー!!)

上条「す、すみません! でも、ゲコ太のプリントパンツとか別に……って、ゲコ太?」

美琴「あ、アンタはぁぁぁぁ!!!」バチバチバチ

上条「ぎゃああああああああ!!!」


―――――

店長「えーと、君たち知り合いかい?」

上条「え、ええ。まあ……」

美琴「……///」

店長「ふーむ、今は余裕ないからなぁ。まあ、トラブルは起こさないでくれよ」

上条「は、はい。もちろんです」

店長「御坂君は覚えが良かったから、レジ打ちはもう覚えてるから任せて大丈夫だ。後はやりながら教えてあげてくれるかい」

上条「はいっ、わかりましたっ」

店長「じゃあ、任せたよ」

上条&美琴「お疲れ様でしたー」

ウィーン

美琴「の、ノックぐらいしなさいよ……」

上条「すみませんでした。上条さんにまともなフラグがあるとか考えてスミマセンデシタ」

美琴「? 何言ってるのよ」

上条「いや、まあとにかく悪かった」

美琴「ま、まあいいわよ」

上条「つーか、なんで常盤台のお嬢様がバイトなんてしてんだ? 意外と生活苦しいのか?」

美琴「そ、そんなわけないでしょ。社会勉強よ、社会勉強。黒子はジャッジメントで忙しいし、放課後も時間はあるしね」

上条「ふーん、まあいいけど。じゃあよろしくな」

美琴「う、うん。よろしく」スッ

上条「?」

美琴「よ・ろ・し・く」ズイッ

上条「あ、ああ、よろしく」スッ

ギュッ

美琴「……///」

上条「さて、じゃあ頑張りますか」

えーと、とりあえず>>22みたいにいろんな客呼ぶ感じで進めようと思うんだけど
書くのは大分遅いから期待するな

コンビニバイトはよく分からん
中学生がバイトうんぬんはスルーしてくれ
後、出したいキャラ出していくので勝手に面識あることにしたりするかも

美琴「うー、トイレトイレ」

そんなわけでトイレ目当てにコンビニにやってきたのだ

美琴「アンタが何で!?」

誰か、スレタイ見て真っ先にこんな想像をした俺を殺せ

case1

上条「しかし、御坂は仕事覚えんの早いな」

美琴「ふふん。レベル5の頭脳なめんじゃないわよ」

上条「レベル5のお前なら、能力実験とかでいくらでも稼げるだろうに」

美琴「う、うっさいわね。社会勉強だからこれでいいのよ」

ウィーン

上条&美琴「いらっしゃいませー」

土御門「よぉーカミやん」

青ピ「遊びに来たでー」

上条「お前ら……、また冷やかしに来たのかよ」

土御門「おいおいカミやーん、客にそんな言い方はないんじゃないかにゃー」

青ピ「そうやでー。ボクらお客様やで」

上条「くっ……」

美琴(なんかうさんくさい奴らね……)

土御門「ときにカミやん」

上条「な、なんだよ急にマジメになって……」

土御門「なんで超電磁砲が一緒に働いてるんだにゃー?」

美琴「ふえっ?」

青ピ「あー、どこかで見たことあると思ったらよくカミやんと一緒にいる常盤台のお嬢様やないか」

土御門「お嬢様がバイト……」

青ピ「なあ、カミやん。バイト始めたのはどっちが先なん?」

美琴(なっ)

上条「いや、俺だけど」

美琴(……///)

土御門「ほほう」

青ピ「また、か。カミやん……」

上条「いや、何の話だよ」

土御門「まあ、新規のフラグじゃないからよしとしとくぜぃ」

青ピ「せやな。年上の先輩に手取り足取りなんてことがあったらさすがに許されへんかったけどな」

上条「……わけわかんねーこと言ってねーで、買うものないなら帰りやがれ」

土御門「そーいえば、カミやんがここで働いてるってクラスの連中の間では話題になってるから他にも来るかもしれんにゃー」

上条「げ……、マジかよ」

青ピ「マジもマジ。大マジや。ほな、せいぜい頑張ってやー」

美琴「あ、ありがとうございましたー」

美琴「結局、あの人達何しに来たわけ?」

上条「……冷やかしじゃねーの」

上条「……」チラッ

美琴「ん? なによ」

上条「いや、なんでもねーよ」

上条(フラグ、ねぇ)

case2

ウィーン

上条&美琴「いらっしゃいませー」

美琴「って、ええ!?」

佐天「うわっ、って御坂さん?」

美琴「佐天さん、なんでココに!?」

佐天「いやー、たまたま寄っただけなんですけど……、それより御坂さんその服ってもしかして」

美琴「え、あの、えーとバイトしてるのよ。ここで」

佐天「へぇー、でもなんで御坂さんがアルバイトなんて」

御坂「えーっと、その、社会勉強の一環で……」

上条「御坂の知り合いなのか、その子」

佐天(むむっ?)

~~~~~~~~

黒子『お姉さまは、あのツンツン頭の殿方にずいぶんご執心のようでして……』

美琴『ちょ、ちょっと黒子! 違うって言ってんでしょ!』

初春『えー、いいじゃないですか御坂さん。白井さんその人の名前は……』

~~~~~~~~

佐天(ツンツン頭、確か名前は……)

佐天「上条、さん?」

上条「えっ、あれ、なんで俺の名前……」

佐天「やっぱりっ! 上条さんですよね!?」

上条「あ、ああ、そうだけど」

佐天「申し遅れましたっ! あたし、佐天涙子って言います。御坂さんの友達です!」

上条「そっか、知ってるみたいだけど俺は上条当麻だ。よろしくな」

佐天「はいっ!」

上条(なんでこんなにテンション高いんだこの子は)

美琴「あ、あの、佐天さん」

佐天「御坂さん!」

美琴「ひゃい!?」

佐天(頑張ってください! あたし、応援しますから!)ボソボソ

美琴「ちょ、ちょっと佐天さん」

佐天「あ、このガムお願いします!」

上条「あ、はい。100円です」

佐天「はい、100円。それじゃ、また来ます!」

ウィーン

上条「ありがとうございましたー」

上条「いやー、なんか随分テンションの高い友達だなー」

美琴「……」

上条「制服からして常盤台じゃないみたいだけど、どんなつながりなんだ?」

美琴「……」

上条「御坂?」

美琴「あ、ああ」

美琴(やっちゃったーーーーーー!!)

―――――――

佐天(おー、初春返信早いねー)

初春『今度、私も行きます! 行きたいですっ!』

佐天「ふふっ、『了解』っと」

case3

上条&美琴「いらっしゃいませー」

上条「って、おお。吹寄じゃねーか」

吹寄「ほんとにバイトしてるのね……」

上条「なんだよ、お前まで冷やかしか?」

吹寄「違うわよ。ちゃんと用事があるわ」チラッ

美琴(……?)

吹寄(この子大覇星祭の時の……)

吹寄「はあ、相変わらずね貴様は」

上条「……なぜ、今上条さんは呆れられたんでせうか」

吹寄「なんでもないわよ。えーっと」ゴソゴソ

吹寄「これ、よろしく」

上条「ん? 宅配便の店頭受取? ああ、あの箱吹寄だったのか」

美琴「えーっと、これよね?」

上条「そうそう、えーっと『健康食品お試しセット』?」

上条「……」ジー

吹寄「な、なによ」

上条「まーた、うさんくさいものを買っちゃって……」

吹寄「うるっさい! これはお試し品だから無料よ!」

上条「はいはい。それで、今度はどんないわくつきの商品なんですかー?」

吹寄「聞いて驚きなさい! これを、朝晩の食事と一緒に食べ続けるだけで(ry」

美琴(この人なんか見覚えあるような……)

吹寄「―――」

上条「―――」

美琴(それにしても……)

吹寄「だから、味気なくなんかないって言ってるでしょう! 今回のは野菜の成分が(ry」バイーン

美琴(でかい……)

上条「だー、もう分かったって。さっさと受取サイン書けよ」

吹寄「はぁ、はぁ、いつか貴様には大豆イソフラボンの素晴らしさを叩き込む必要がありそうね」サラサラ

上条「そんなもん知るかっての、はー、不幸だ」

吹寄「ふん、精々しっかり働くのね。えっと、御坂さんだったかしら」

美琴「え、はい」

吹寄「うるさくしてごめんなさい。後、こいつには気をつけたほうがいいわよ」

上条「余計なこと言うなっての」

吹寄「妥当な注意だと思うけど?」

ウィーン

美琴「ありがとうございましたー」

上条「はー、悪いな御坂。俺も騒いじまって」

美琴「え、ああ、そうね」

上条「……?」

美琴「…………」

――数日後

上条「あれ、また宅配便か。って、また健康食品セッ

バヒュン バシッ

美琴「こ、これ私の」

上条「あのなー、あいつに影響されたんならやめたほうが……」

美琴「い、いいでしょ。別に」タッタッタ

バタン

美琴(……)ムニッ

美琴(もしかしたら……、せめてあの人の半分でも)

すまん、一方さん編、黒子編とか書きたいんだけど即興きつい

書き溜めたいんだけど、需要なかったら落してくれてかまわん

圧倒的保守

店長「御坂君がよく働いてくれてるから、君クビね」

上条「え…?」

4

どれくらい毎に保守したらいいんだ?

保守時間目安表 (休日用)

00:00-02:00 40分以内                   
02:00-04:00 90分以内         
04:00-09:00 180分以内         
09:00-16:00 80分以内        
16:00-19:00 60分以内        
19:00-00:00 30分以内  
                         
保守時間の目安 (平日用) 
00:00-02:00 60分以内   
02:00-04:00 120分以内    
04:00-09:00 210分以内      
09:00-16:00 120分以内   
16:00-19:00 60分以内      
19:00-00:00 30分以内     

風邪ひいちゃう

下半身が寒いんだが・・・

すまん、遅くなりそうなんで出来上がってるの一つ投下しておく

他も、なんとか今日中に書き上げるんで勘弁してくれ

case4

ウィーン

上条&美琴「いらっしゃいませー」

美琴「!!」

初春「こ、こんにちは。御坂さん」

佐天「こんにちはー」

美琴「あ…」

上条「おっ、佐天さん、だったよな? こんにちは」

佐天「おー、覚えててくれたんですね。こんにちは、上条さん」

初春「は、初めまして! 私は御坂さんと佐天さんの友人で初春飾利と言います!」

上条「初春さんか。初めまして、上条当麻です。よろしくな」

上条「御坂。お客少ないし、俺ドリンク補充してくるからなんかあったら呼んでくれ」

美琴「う、うん」

―――――――――

佐天「御坂さん! どうですか、首尾のほうは?」

美琴「へ? あ、結構馴れたわよ。お客さんも多いわけじゃないし」

佐天「そーじゃないですって! 上条さんのことですよー」

美琴「ひえ? あ、アイツが何だって言うのよ」

佐天「御坂さーん。腹割って話しましょうよー。前も言った通り応援しますから」

美琴「お、応援って、私は別に……って、初春さん?」

初春「……」

佐天「……」バサァ

美琴「ちょっ、ちょっと」

初春「えっ……ひゃぁぁあ! ななな、何するんですか、佐天さん!」

佐天「どーしたのさ初春。ボーっと向こう見ちゃって、……あ、もしかして上条さんに一目惚れしたとか?」

初春「い、いえ、そーじゃ

美琴「初春さんっ!! だめよ、あいつは! あいつって、その、ほら、そ、そう! 優しいけど、誰にでもだしっ!」

初春「あ、あの、ですから……」

美琴「それに、そのっ、あのっ、むちゃくちゃなことして助けるくせに、当人は全然自覚ないしっ!」

佐天(悪口にすらなってないような……。御坂さんよっぽどなんですねぇ)

美琴「それにっ、それにっ、!! そうよ! あいつ、とんでもなく鈍いし!」

初春「み、御坂さ~ん?」

美琴「そう! 鈍くて、こっちが気を揉んでるのに全然気づかないし、全然女の子っぽく扱ってくれないし!」

美琴「その上、妙に仲の良い女の子が多いし、とにかく「御坂さん!」

美琴「ふ、ふえ?」

初春「で、ですから勘違いです。一目惚れとかじゃないですよ」(かわいい……)

美琴「えっ、あ、そう、なの……?」

初春「はい」

美琴「………………まあ、その、私には関係ないんだけど、さ」

佐天&初春(うわぁ……)

佐天「で、初春のはなんだったの?」

初春「あ、いえ、大したことじゃなくて、なんかどこかで見たことがあったような気がして……」

美琴(あ……)

佐天「へー、そうなの? でも、初めまして、なんでしょ?」

初春「ええ、多分そうだと思うんですけど」

美琴「……あいつも、この学区の学生だし見かけたことがあっても不思議じゃないわよ」

初春「そう……ですよね。すみません、変なこと言って」

美琴「ううん、いいわよ。それより……」

初春「そうです! それより御坂さんと上条さんのことを! 詳細に!」

佐天(初春輝いてるなぁ)

美琴「えっと、だからね、バイトを始めたのは社会勉強のためであって……」

初春「そうなんですか。それで、上条さんとバイトのシフトが重なるのは?」

美琴「えと、月、火、木と週末かな。それでね、コンビニのバイトを選んだのはね……」

佐天「なるほど。で、平日は結構遅いですよね。帰りは一緒に帰ったりとかは?」

美琴「うん、暗いし平日はいつも送ってくれる。た、頼んだわけじゃないけどさ。あ、あとね、このコンビニを選んだ理由はね……」

初春「へぇー。あ、携帯の番号とアドレス知ってるんですよね? よく、メールとか電話したりするんですか?」

美琴「そうね、バイトのこと含めてメールはよくするし、たまに電話もするかな。えっと、そう、決してあいつがいるからじゃなくてね」

佐天「ほうほう、ぶっちゃけ告白はいつごろ?」

美琴「うーん、あいつがどういう気持ちなのか分かんないし、その、まだ……って、こここ告白!? 違うの! そんなんじゃなくて!」


―――――――――

初春「なかなかの情報をゲットできましたね、佐天さん」

佐天「そーだね。あー、なんか御坂さんが羨ましいなぁ」

初春「ですねー。私もそんな人がいたら……」

美琴「…………」ズーン

佐天「み、御坂さーん? その、元気出してくださいよー。ホントに応援してますから」

美琴「う、うん。……あ、その、二人とも。そういえば黒子には……?」

佐天「あー、仲間外れにするのはどうかと思ったんですけど事が事なので……」

初春「今日は、私が非番で、固法先輩は会議に出席してるので、支部で留守番してるはず――」

ウィーン

美琴「あ、いらっしゃい゛いぃぃ!?」

黒子「初春? こんなところで何を――お姉様?」

佐天(あちゃー)

初春「あ、あの白井さん! これはですね」

黒子「お姉様……。最近休日まで忙しそうにしていると思ったらアルバイトなどなさってましたの?」

佐天(あれ? 以外と普通……? って、そりゃそうか。アルバイトが問題なわけじゃないもんね)

美琴「い、いいじゃないの別に」

黒子「確かに、社会経験としてアルバイトをするのは悪くありませんが、お姉様は常盤台のエースですの。少しはその自覚を……」

初春(佐天さん。今のうちに、なんとか上条さんに知らせるべきじゃ……)

佐天(うーん、でも結局いつかはバレるような気も……)

バタン

上条「いらっしゃいませー、って、なんだ白井か」

美琴「あ」

黒子「え゛」

佐天(……今、だったね)

黒子「おっ、おね゛え゛さまぁぁぁ!? どういうことなんですの!? 何故、ここのあの殿方がいらっしゃいますの!?」

美琴「ちょ、ちょっと待って、黒子、ちがっ」

黒子「お、お姉様、まさか、ましゃか、この殿方がいるからこのコンビニで……」

上条「えっ?」

美琴「あ、いや、その、それは……///」

黒子「ふ、ふふふふ、いっひっひっひ、こ、この白井黒子、お姉様のためならばと今日の今日まで耐え忍んで来ましたの……」

初春「し、白井さーん?」

黒子「不本意ながら、恩のある身。ある程度のことは我慢しようと決めておりましたの、ええ、今日までは」ユラリ

上条「お、おい。白井……?」

黒子「お姉様を誑かすこのクサレ類人猿がぁぁぁぁ!!! 今日こそ御命頂戴しますのぉぉぉぉおお!!」シュン

上条「な、なんでだぁぁぁ!」ダダダダッ

初春「ちょ、ちょっと白井さん!?」

佐天「しょ、商品がっ!」

上条「うおぉぉぉぉ!!」ズサー

黒子「ええい! ちょこまかと鬱陶しい! 大人しくキルさせろですの!!」

上条「嫌に決まってんだろうがぁぁぁ!!」ダッ

佐天「初春! ジャッジメント呼ばなきゃ!」

初春「白井さんがそうですよぉ~!」

佐天「そうだった! じゃあ、アンチスキル!?」

上条「うおっ!!」ドターン

黒子「けっけっけ、お覚悟はよろしいですの? お姉様を惑わした罰は地獄で存分に……、??」

バチッ バチバチ

上条「み、御坂?」

黒子「お、おねえ゛ぇぇさまぁぁ!?」

美琴「いいっ加減に……」

黒子「」パクパク

美琴「しろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」バチバチバチィ

黒子「あぁぁぁぁぁあうぅぅぅん!!」


―――――――――

上条「ありがとうございましたー、またお越しくださいませ」(白井のやつ、大丈夫かな)

―――バックルーム

初春(あの、佐天さん。私達までここに入っていいんですかね)ボソボソ

佐天(うーん、でも白井さん放っておけないし……)ボソボソ

美琴「ねえ、黒子? あんたいつも言ってるわよね? 一般人を守るのがジャッジメントだって」

黒子「その……何と申し上げればよいのか」

美琴「あんたの言う立派なジャッジメントってのは、コンビニを散々荒らして、何の罪もない一般人を追い回す人のこと?」

黒子「いえ、その、決してそのようなことは……」

美琴「あんたは今、私の前で土下座してるけど、一番謝らなきゃいけないのは誰にだか分かるわよねぇ?」

黒子「し、しかし、お姉様」

美琴「くぅろぉこぉぉ?」バチバチ

黒子「ひっ、ひぃぃぃ! もちろん、全力で謝罪しますの! 本気ですの!」

初春(御坂さんこわい……)

佐天(まあ、今回は白井さんが120%悪いからねぇ)

美琴「うし、じゃあさっさと行くわよ」


―――レジ前

上条「ありがとうございましたー。っと。御坂」

美琴「ごめん、任せちゃって」

上条「いや、いいよ。それより、その、もう済んだのか?」

美琴「ううん、あと一個。ほら、黒子」

黒子「はい。その……上条さん。不躾な真似をして、本当に申し訳ありませんですの」ドゲザ

上条「い、いや、いいって、片付けもやってくれたし、怪我したわけじゃないしな」

美琴「……ったくもう、甘いのよ、アンタは」

上条「まあまあ、謝ってくれたんだしいいじゃねーか」

佐天「じゃあ、これで一件落着ってことで!」

初春「もう、佐天さん……。ほら、白井さんもう許してくれてますよ」

黒子「……」スッ

黒子「お゛、お゛ねぇざば。ぐろ゛ごはぐろ゛ごはぁぁ!!」ボロボロ

美琴「ちょ、ちょっとなに泣いてるのよ」

黒子「お、おねぇさまあ゛ぁぁ」スッ

美琴「もう、しょうがないわね」ピトッ

シュン

美琴「へ?」

上条「え? うわぁ!」ドサッ

美琴「きゃあっ!」ギュッ

佐天「おおっ!」

初春「佐天さん! 感心してる場合じゃないです! 白井さんを追わないと」

佐天「分かってるよー。行こっ」

佐天「あっ、今の状況は、御坂さんが白井さんを抱きとめようとした」
               ↓
佐天「白井さんテレポート発動で御坂さんを上条さんの真上に」
               ↓
佐天「御坂さんが上条さんの上から倒れこみ、白井さんはそのまま逃走って感じだよ♪」

初春「佐天さーん、はやくー!」

佐天「はいはーい、今行くよん」


――――――――――

上条「み、御坂? 大丈夫か?」

美琴「う、うん。私は大丈夫。それよりあんたこそ」

上条「俺も大丈夫だ」(し、しかしこの体勢は……)

美琴「っ~!? ご、ごめん! 今どくから!」

上条「あ、まてっ」ガッ

美琴「ひゃ! ど、どうしたの……?」

上条「え? あ、いや、その、さっき白井が言ってた俺がいるからこのコンビニをって話……」

美琴「あ、あれはちがっ!」


美琴「ちが……ち、違わない」

上条「って、ええ! ほんとかよ!?」

美琴「でっ、でもその、まだっ、心の準備とかが、えっと、その……」

上条「御坂……」

美琴「だからっ、ゆっくりでいいから、その、勝負とかだけじゃなく、普通に、喋ったりとか、あの……///」

上条(なんなんでしょうか、この可愛い人は)

美琴「その、今よりも仲良くなりたいっていうか……、その」

上条「え、えーっと、と、友達から始めようとかそんな感じでせうか?」

美琴「と、友達じゃイヤ、かも……」ギュッ

上条(だぁぁぁぁ!! こいつ、ほんとに御坂か!?)

上条「じゃ、じゃあその、これからはしっかり女の子として見るってのは……?」

御坂「あ、う、うん。それで

ウィーン

上条(うぉぉぉぉぉ!!)スタッ

美琴(ひゃぁぁぁぁ!!)バッ

上条&美琴「い、いらっしゃいませー」

浜面「ちっくしょう、またジャンケン負けて買い出しかよ……」

滝壺「大丈夫だよ、はまづら。私はそんなジャンケンの弱いはまづらも応援してる」

―――――数日後

美琴「くろこぉぉ? アンタ何してんのよ」

黒子「お姉様! これはジャッジメントの巡回の一環ですの! 風紀の乱れを防ぐための必要不可欠な仕事ですの!」

美琴「だからって何時間いるつもりよ! しかも、なんかずっと視線を感じるし!」

黒子「ぐえっへっへ、制服とも寝巻姿とも違うお姿で、爽やかに汗をかかれるお姉様の姿を脳内シャッターに焼き付けておりますの!」

美琴「このぉ!」バチバチ

黒子「おっと、お姉様! 黒子は何一つ問題を起こしておりませんの。それなのに店員様がお客に能力を使いますの?」

美琴「くぅぅぅ!!」

黒子「さあさ、お姉様。思う存分バイトをなさって下さいませ」

美琴「いらっしゃいませー」

黒子「はぁ、はぁ、いいですわ」

美琴「は、箸は何膳お付けしますか?」

黒子「おねえさま、イイ、とっても、とってもイイ」ハァハァ

美琴「あ、あ、ありがとうございましたー」ピクピク

黒子「あはぁん! おねぇさま! 黒子は、黒子はもう……」

美琴「…………集中できるかーーーーーーーー」バチバチバチ

黒子「あぁうっ!!!」

意外とさるとか大丈夫なもんだね。支援してくれた人ありがとう
あと、3つの予定なんだけどなんとか今日中に投下する

とはいえ、黒子が暴れたせいで長くなったこれと比べると短いのであまり期待しないでくれ
できれば、保守お願いします

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!キタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!!
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
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保守ありがとう

投下してく

case5

ウィーン

上条&美琴「いらっしゃいませー」

……ら、この映画は超注目なわけで

麦野「はいはい、わかったわかった」

美琴「なぁっ……、アンタ!」

麦野「……はん、超電磁砲か。レベル5がアルバイトだなんてご苦労だこと」

上条「おいおい、そんな言い方はねーだろ麦野。いいじゃねーか、誰がアルバイトしたって」

美琴「!?」

麦野「うるさいっての。ああ、お前はレベル0らしくお似合いよ上条」

上条「はいはい、ありがとうございます。麦野サマ」

美琴「ちょ、ちょっと! なんでアンタまであいつのこと知ってんのよ! てか、なんで普通に話してんの!」

上条「いやー、少し前に入院してた時に病院内で何回か話しててな。お互い割と長く入院してたし」

美琴「な……、なん」

上条「そういや麦野、入院したのリハビリのためって言ってたけどもう大丈夫なのか?」

麦野「少なくとも、あんたごときに心配されるほどではないわね。ほら、さっさとレジ打てよ」

上条「はいよっと。えー、シャケ弁当が1、2、3、4、5、6、7点、って買いすぎだろ……」

麦野「いちいち、客の買う物にケチつけんのがこの店の特徴か?」

上条「つっても、コンビニ弁当なんてそんなに持たねぇぞ」

麦野「今日と明日で食べきるからいいんだよ」

上条「さいですかっと、えー、パスタが一点、雑誌が二点、ドリンクが二点、サバ缶が一点……ペットフードが一点?」

上条「なんだよ。ペットなんて飼ってたのか?」

麦野「……ええ。このレベル5のアタシにじゃんけんなんてママゴトで買い出しを押し付けて、滝壺とイチャコラこきやがって……」ビキビキ

上条「……浜面のことか」

美琴(誰よそれ)

上条「あのなぁ、麦野。そりゃあ上条さんだってアドバイスできるほど経験ねーけど、そんな風に接してちゃ……って、うおぉい!」バシュウ

麦野「かみじょーおー? 誰がなんだってー?」ビキビキ

上条「なんだよ、なんなんだよ! なんでレベル5ってのはこんなんばっかなんだよ!」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさい! 私とこんなのを一緒にするんじゃないわよ!」バチバチ

上条「言ってるそばから放電してんじゃねーか! だから嫌なんだよ!」バシュウ

麦野「……どいつもコイツも人の神経を逆なでしてくれる奴らばっかりだなぁコラ! そんなに死にてえか!」ゴバッ

上条「死にたいわけあるかぁ! つうか、八つ当たりも含まれてねーかそれ!」バシュウ

麦野「うるせぇんだよ! 人のこと守るって言っておきながら、帰ってからも滝壺、滝壺って……」ドォン

上条「やっぱり、八つ当たりじゃねーか! だったら素直に甘えでもなんでもしてみやがれ!」バシュウ

麦野「できるかぁぁ! 見舞いン時も毎回滝壺も連れてきやがって、たまには一人で来いっつーのぉぉぉお!!」

上条「だからそれは、本人に言えっつーんだよぉぉぉぉ!!」

美琴(……なによコレ)


――――――――

麦野「ちっ」

ウィーン

上条「あ、ありがとうございましたー」

美琴「……結局なんだったのよ」

上条「いやー、素直になれない女の子の複雑さというか……」

美琴「あの、第四位がねえ……」

上条「レベル5って言っても、中身は普通の女の子なんだろあいつも」


美琴「……そうよね」ギュッ

上条「!? み、御坂?」

美琴「あ、アンタが言ったんでしょ。素直に甘えればいいって……」ギュウ

上条「い、いや、そりゃそーだけどさ」

御坂「だったらいいでしょ、私だって……普通の、女の子なんだから」

上条「……ああ、そうだな」ポンポン

美琴「///」


―――――――――


絹旗(超どうすればいいんでしょうか……)

絹旗(映画のチケットの引換券を発行してたらなぜか麦野が暴走してたから様子を見てたのに、更に超出づらくなってます)

上条「……」ナデナデ

美琴「……///」ギュウッ

絹旗(……なんとなく超イラついたので、帰ったら浜面ブチ殺しましょう。てか超殺す)

case6

上条&美琴「いらっしゃいませー」

美琴「って、アンタは……!」

結標「あら、珍しい顔ね」

上条「よう、結標。買い物か?」

美琴「ッ!?」

結標「ええ、まあね」

美琴「あ、アンタなんでこいつと知り合いなのよ?」

上条「ああ、こいつはうちの高校の先生のところに居候しててな。何度か面識あるんだよ」

結標「なにか、自分の今の状況を他人の口から説明されると、自分がダメ人間な気がしてくるわね……」

上条「んなことねーって、つか御坂とも知り合いだったのか?」

結標「知り合いってほどでもないわね。以前ちょっと、戦ったことがあるってだけよ」

美琴「アンタねぇ……」

結標「いいじゃない別に、今は対立する必要もないんだし」

美琴「わかったわよ、もう……」

上条「……」ジー

美琴「な、なに?」

上条「まさかお前、俺以外の奴にも片っ端から勝負挑んでるんじゃ……」

美琴「なっ、んなわけないでしょうが! あんな風に能力使うのはアンタだけよ!」バチバチ

上条「のわぁっ! 全然嬉しくねぇ『貴方だけ』だなぁ、おい!」バシュウ

――――――――

上条「御坂さーん。あれほど店内では能力使うなって上条さん言いましたよねぇ?」

御坂「だって、さっきのはアンタが……」

結標「……なんでもいいからさっさとレジ打ってもらえないかしら?」

上条「はいはーい。なあ、知り合いなら結標からも言ってやってくれよ」

結標「あいにく興味が無いわね」

上条「まったく、不幸だ……、ん?」

上条「弁当が一点。野菜サンドが一点。シーザーサラダが一点。さきいかが一点。チーズ鱈が一点……お弁当は温めますか?」

結標「……いえ、結構よ」

上条「以上で、1521円になりまーす」

結標「……はい」スッ

美琴「……?」

上条「1551円お預かりします。30円のお返しです」

結標「そ、それじゃ」

上条「……また失敗したのか」ボソッ

結標「……」ビクッ

結標「い、いや失敗したわけではないのよ? ただ単に、小萌の好みがうるさいだけっていうか……」

上条「ほほう……」

結標「ほら、たばことかお酒をガンガンやる割に、ちょーっと野菜炒めの味が濃かったくらいで文句言うものだから……」

上条「で? 今回は塩とコショウ何本ずつ入れたんだよ」

結標「し、失礼ね。一本ずつしか入れてないわよ」

上条「……丸ごと一本?」

結標「……」コクン

美琴「うわぁ……」

上条「前回失敗した時に、ちゃんと味見もしろって言っただろうが……」

結標「し、してるわよ。一応」

上条「じゃあ、なんでそうなるんだよ」

結標「いや、ほら、炒めながらパッパッて振って……」

上条「ふむふむ、それで?」

結標「で、味見したらほとんど味が無かったから、蓋を開けてドバッと」

上条「なんでそうなる! お前は小萌先生を病気にするつもりか!」

結標「あの喫煙量じゃ遅かれ早かれ病気になるわよ!」

上条「開き直りかよ! だいたい、お前の料理はあのインデックスでさえ『これはちょっと食べられないかも……』って言ったんだぞ!」

結標「だからあの時も、ちゃんとコンビニ弁当奢ってあげたでしょうが!」

上条「そういう問題じゃなくてだな……

美琴「アンタらうるさいっ!」


――――――――

上条「すみませんでした……」

結標「悪かったわね……」

美琴「全く……」

上条「しかし、先代とは雲泥の差だなー」

結標「先代? ああ、姫神さんとやらね。小萌が野菜炒めを処理中に時折遠い目をしながら、名前を呟いてたわ」

上条「ホントに大丈夫か……? つーか、小萌先生にしっかり教えてもらえよ」

結標「まあ、そうなんだけど……なんとなく小萌が包丁持ったり、フライパン扱ったりすると絵面的に危ないような気が……」

上条「……分からなくもないな」

美琴(小萌って人、先生なのよね……?)


上条「まあ、野菜炒めくらいなら上条さんが教えても……あ、そうだ」

結標「?」

上条「知り合いなら御坂に教えてもらえばいいじゃねーか。多分俺よりうまいだろ」

美琴「はぁっ!?」

結標「まあ、確かに上条の料理も特別おいしいわけではなかったわね」

上条「まともに作れないやつに言われたくありませんねぇ……、なあ、どうだ? 御坂」

美琴「いや、だって……」

結標「そうね……、暇な時でいいから講師役お願いできるかしら? 御坂さん」

美琴「ま、まあ、別にいいんだけど」

結標「ありがと。さて、あんまり遅くなると煩いから帰るわ。またね、お二人さん」

上条「ああ、小萌先生によろしくな」


ウィーン

上条&美琴「ありがとうございましたー」

上条「ふぅ……」

美琴「ちょ、ちょっとアンタ、何勝手に講師役に推薦してくれちゃってんのよ」

上条「え? あ、嫌だったか?」

美琴「そうじゃないけど……、そもそもアンタ、私の料理の腕なんて知らないでしょうが」

上条「で、でも出来るだろ?」

美琴「まあ、そりゃある程度はできるけど……人に食べさせたことなんてほとんど無いから味までは保障できないわよ」

上条「いや、そんな……大丈夫だろ?」


美琴「…………」

上条「あの、御坂さん? いやなら別に断っても……」

美琴「……週末」ボソッ

上条「は、はい?」

美琴「週末のバイトの時、お弁当作ってくるから……、アンタが責任持って講師できるか判断してよ……」

上条「あ、ああ、任しとけ」

美琴「……///」

上条「な、なあ御坂」

美琴「っ、なによ」

上条「……俺、卵焼きは甘いほうが好きだ」

美琴「う、うん。……わかった」

次がラスト

書き溜め終わんない……

Final

ウィーン

上条&美琴「いらっしゃいま

美琴「っ! アンタ」

上条「お前は……」

一方「三下にオリジナル……」

上条「よう、買い物か?」

美琴「アンタ、何言ってんの!? こいつは!」

一方「……」

上条「でも、客だろ?」

美琴「ふざけないでよっ!」

美琴「よくもまあ平気なツラしていられるわね。そうよね、アンタにとっちゃたかが実験用のクローンだもんね」

上条「御坂……」

一方「ああ、そォだな。オマエが俺を恨むのは当然だ。なら、どォする」

美琴「……」バチバチ

一方「オマエには悪いとは思ってるが、こっちにも事情があるんでな。殺されてやることはできねェぞ」

美琴「悪いと思ってる……? そのセリフ、アンタが殺したシスターズの前でも吐けるの?」

一方「……」

美琴「ふん、いいわ。たとえ勝てないとしても私は……」バチバチバチ

上条「御坂、やめようぜ」ポン バシュウ


美琴「な……! アンタ!」

上条「なあ御坂、一方通行のやつ杖ついてるだろ?」

一方「三下ァァァ!!」

上条「御坂には知る権利があるだろ?」

美琴「何言って……」

一方「チッ」

上条「俺も医者から伝え聞いただけだがな。あいつは以前銃弾を頭部に受けて演算機能を失ったらしい」

美琴「銃弾って、そんなわけ……」

上条「その時、あいつは自分の能力をある人を助けるためにつぎ込んでいたそうだ」

美琴「ある、人?」

一方「……」

上条「あいつが、文字通り命を張って助けたのが、20001号。シスターズのラストナンバー、通称『打ち止め』だ、そうだ」

美琴「う、嘘……」

上条「俺自身、ロシアにいた時病気のような症状の打ち止めを連れている、あいつに会った。……打ち止め、治ったんだってな」

一方「……ああ」

美琴「そんな……、だってあいつはシスターズを」フラッ

上条「おっと、……なあ、御坂」

上条「確かにあいつは一万人ものシスターズを殺した。それは決して許されることじゃない」

上条「でもさ、悪かった奴がこれからもずっと悪くなきゃいけない理由なんてないだろ?」

美琴「……それは」

上条「今すぐ許せってわけじゃない。むしろ葛藤して当たり前だ。あいつ自身だって相当思い悩んでただろうしな」

上条「ただ、あいつはシスターズを守った。……命を賭けて。それも、真実なんだよ」

一方「……ンなご大層な話じゃねェ。それに俺はアイツを完璧に助けられたわけでもねェ」

上条「それでも、今打ち止めが笑ってられるのはお前のお陰だと思うぞ」

美琴「……」

一方「……ふン。用がねえならもう行くぞ。こっちは缶コーヒー買いに来ただけだからなァ」

上条「ああ」

一方「……」ガラガラ

一方「おらよ」

上条「毎度」


上条「ブラックコーヒーばっかかよ。体に良くなさそうだぞ」

一方「うるせェよ。さっさと釣り寄こせ」

上条「えーと、8580円のお返しです。……ありがとうございました」

一方「……おう、じゃあな」

美琴「…………一方通行」

一方「なンだ。オリジナル」

美琴「私、やっぱりアンタのこと許せない」

上条「御坂、それは」

一方「ああ、それが普通だァ」

美琴「少なくとも今は、ね」


一方「…………あァ?」

美琴「その打ち止めってシスターズに、会わせてほしい。その子が、私の『妹』が、何を感じたのか……聞いてみたい」

美琴「私はアンタのことをほとんど知らない。今、こいつに聞いてようやく一部を知った程度」

美琴「どんな気持ちで、打ち止めがアンタと一緒にいたのか。……それをきちんと知りたい」

上条「……」

一方「……あのガキ自身が拒まねェなら。俺に拒否する理由はねえ」サラサラ

一方「ほらよ。あのガキの保護者の連絡先だァ。会うなら勝手にしやがれ」

ウィーン

上条「ありがとうございました」


上条「大丈夫か、御坂」

美琴「……うん、ごめんね」

美琴「……私、つくづく何も知らなかったんだなって思う」

上条「……」

美琴「憎む対象でしかなかった一方通行が、シスターズの命を救ってたなんて夢にも思わなかった」

美琴「実験が終わったのに、新たなシスターズが生まれて、そのシスターズが命の危険に晒されてたなんて……」

上条「……御坂」ギュッ

美琴「お笑い草よね。怒る資格もないわ。一方通行がいなかったらまたシスターズが死んでたかもしれないって言うのに」

上条「……自分を責めるなよ」


美琴「うん、でも私はまず知らなくちゃいけない。まずは、打ち止めの事」

上条「ああ、そうだな。さっき言ったように会ってみればいい。きっと驚くぜ」

美琴「なによ、すっごく性格が悪かったりだとか? そういえば、あのガキとか言ってたわね」

上条「ああ、打ち止めって実はな」

ウィーン

上条&美琴「あ、いらっしゃいませー、って、あれ?」

一方「……」

美琴「ど、どうしたのよ」

一方「ただの買い忘れだァ」キョロキョロ


一方「……」

一方「こいつを頼む」

つプッチンプリン

上条「あ、ああ。えっと105円です」

一方「ほらよ」

上条「丁度いただきま「プッ」

上条&一方「?」

美琴「ぷっ、プッチンプリンって、くく、ふふふ、あははははは」

一方「……なんだァ?」


美琴「だ、だって、さっきあんなにブラックコーヒーばっかり買ってたのに、ぷ、プリンって、あははははは」ジタバタ

美琴「なに、アンタ実は甘党なの? くっくくく、あはは」

上条「ぷっ、まあ確かに」

一方「三下ァ! てめェは知ってんだろうが! おい、よく聞けオリジナル。こいつはテメーのクローンの分だっつの!」

美琴「あ、ふふ、そ、そうなの。よかった甘党の第一位ってなんか嫌だし」ハァハァ

美琴「それで、その打ち止めって子はプリン好きなの? まあ、私も人並みに好きだけどさ」

一方「てめェ、さっきまでとテンション変わりすぎだろうが……」

美琴「アンタが笑わせるからでしょ、全くもう」


美琴「へぇー、他のシスターズより随分年下なのね。あんたちゃんと世話できてるの?」

一方「……教師で、アンチスキルのババァが保護者代わりをやってるから問題ねェよ」

美琴「ふーん。まあ、どっちにしろ早く会ってみたいわね。ねえ、今度の日曜の夕方とかどうよ」

一方「だから、さっき連絡先渡しただろォが。勝手にしろ」

美琴「でも、打ち止めはアンタに懐いてるんでしょ? だったら、アンタの口から伝えてよ。あ、なんならここに連れてきてもいいわよ」

一方「チッ、もう帰るぜ。遅くなるとテメーに似てキーキーうるせェからなァ」

美琴「もしかして、子供に尻に敷かれてるの? ふーむ、さすが私の遺伝子ねぇ」

一方「……すり潰すぞガキが」

美琴「いい? ちゃんと連れてきなさいよ。絶対だからねー」

一方「……アホか」

上条&美琴「ありがとうございましたー」


美琴「……よかった」

上条「ん?」

美琴「多分、ううんきっと打ち止めは幸せにやってる。そう、思えた」

上条「ああ、きっとそうさ」
           ・
           ・
           ・
上条&美琴「いらっしゃいませー」

打ち止め「じゃーん、ってミサカはミサカは自分の登場を効果音で盛り上げてみたり」

美琴「おっす、打ち止め。うーん、その服似合ってるわね!」

上条「自分が着ると恥ずかしいからって、打ち止めで試すとは……」

美琴「あ゛ぁ? なんか言った!?」

上条「いーや、その服かわいいな。打ち止め」

打ち止め「ありがとうって、ミサカはミサカは上条さんにお礼を、うわっ」


黒子「ち、小さいお姉様!! 黒子は黒子はもう我慢できませんのぉぉぉぉぉ」

美琴「黒子!? アンタまた巡回抜け出して」

打ち止め「ビリビリー、ってミサカはミサカは教わった変人撃退法を実践してみたり」

黒子「あぁぁぁ! 小さいお姉様の愛の鞭、とってもよろしいですわ!」

打ち止め「あ、あれ、撃退法が効かなくなってるよってミサカはミサカは焦ってみたり」

初春「ちょっと、白井さんまたここですか。固法先輩に怒られますよー!」

黒子「お黙りなさい初春! これは、立派なジャッジメントの活動の一つで、幼女を保護するという……」

美琴「んなわけあるかぁぁぁ!!」バチバチ

黒子「あぁぁぁぁん!! やっぱり本家のお仕置きもイイ……」プスプス

佐天「やー、白井さん相変わらず絶好調ですねー」


―――――――――

絹旗「浜面。あちらが先ほどから超やかましいので、蹴散らして来てください」

浜面「うぉい! 小さい子供とかいるじゃねえか! それやったらいくらなんでも最低過ぎるだろ!」

滝壺「……ごめん。小さな子を蹴るはまづらはさすがに応援できないかも」

絹旗「聖母のような滝壺さんにまで見捨てられるなんて、やっぱり浜面は所詮超浜面ってことですね」

浜面「やってねえからな!? それはお前の妄想の産物で、後、滝壺! 頼むから見捨てないでくれ!」

麦野「ちっ、はーまづらぁ。さっさとカゴ持ってこい」

浜面「お前はまだシャケ弁買うのかよ! 前も結局食い切れなかっただろうが!」


一方「……」

結標「……なにしてるの貴方」

一方「……ガキのお守だァ」

結標「ふーん、そう。」

結標「……ねえ、これ食べない?」

一方「あァ? なンだよ」

結標「師匠に評価してもらおうと思ったんだけどね、なにか騒がしいみたいだし」


一方「……ちィ、箸寄こせ」

結標「はい」

一方「……」ムグムグ

一方「……」カタン

結標「……感想の一つでも言ってくれないかしら?」

一方「……野菜炒めなンざ、不味く作る方が難しいだろォが」

結標「そ、良かったわ」

初春「さぁー、行きますよ。白井さーん」

佐天「やー、お騒がせしましたー」

黒子「」ズルズル

打ち止め「またね、変態のお姉ちゃんってミサカはミサカは挨拶してみたり」

上条「……」

美琴「どうしたのよ? なんかニヤニヤしちゃって」

上条「いや、騒がしくなったなって思ってさ」

美琴「……そうね」


上条「なあ、美琴。今度給料入ったら二人でどっか遊びに行くか」

美琴「…………うん」

上条「……よしっ、さーて、あと二時間。頑張りますか!」

美琴「うん、頑張ろう! 当麻!」

ウィーン

当麻&美琴「いらっしゃいませー」


End

終了っす。最後の最後にさる食らうとかひどい

大したもんじゃなかったけど、保守とか、支援してくれてありがとう
あと、書くネタ提供してくれた>>1もありがと。眠い

スキルアウト「コンビニ強盗だ!か、金をだせ!!客もだ!!」
一同「ああん?」
浜面「に、逃げろ!!早く逃げろ!!俺が何とかするから逃げろ!!\
スキルアウト「ああん?にーちゃん勇気あるな?そういやどっかで見たことあるが…まあ、逃がさねえぜ?」
浜面「ちげぇ!!お前が逃げろ!!!早く!!!\

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