ほむら「あの子の全てを私が背負う」 (7)

薄暗い室内。薄汚れた天井に割れた窓。そこは病院の跡地なのかベッドが幾つもあった。そして、そこに彼女はいた。暁美ほむら。腰まで伸びた綺麗な黒髪に赤いリボンが特徴的な少女だった。

彼女は周りに視線を巡らせ、何かを探している。だが、探してるモノは見付からなかったのか、彼女は言葉を発する。

ほむら「さやか、いる?」

冷え切った声。その声に呼応するように青みがかった短髪の少女が突然目の前に現れた。彼女の名前は美樹さやか。かつては仲違いを繰り返していたのだが、今では暁美ほむらの味方になってくれる唯一の人物である。

さやか「呼んだ?」

ほむら「ええ、遅いわよ」

さやか「ふん、それで何か用なの?」

ほむら「用事が無ければ呼ばないわよ」

お互いに軽口を叩き合う。こういう関係性は今も過去も変わらない。だが、今の彼女は絶対に裏切ることのない信頼できるひとに昇華していた。

だけと、この関係ももうすぐで終わりを迎えるだろう。

ほむら「さやか、準備が出来たわよ」

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