コナン「最近推理するのしんどい」(186)

阿笠博士「今週末、キャンプに行こう!!」

元太「やった!!」

光彦「ホントですか!?」

歩美「わーい!!」

灰原「・・・・・・」クスッ

コナン「止めておいたほうが・・・」

一同「わーい!!」

コナン「・・・・・・・・」

阿笠「ふぅ。半分ほど来たな。もう少しでキャンプ場じゃぞ」

コナン「・・・・・・・・」

灰原「どうしたの?さっきから怖い顔して・・・」

コナン「いや・・・・」

元太「ああ、腹減った~・・・」

歩美「元太くん、もう少しだから頑張って!」

光彦「そうですよ。というか、君は我慢というものを覚えたほうがいいです」

元太「ちぇ~・・・」


ガタンッ!!

阿笠「・・・ん?」

阿笠「・・・あ、パンクしたみたいじゃな」

コナン「!?」

元太「ちょ・・・またかよ~!!」

光彦「この車はどこかに行く度になにか起こりますね・・・」

阿笠「ハハ、すまんすまん。今レッカー車呼ぶから」アハハ

元太「もお~!!腹減った!!」

阿笠「じゃあ電話しようか」

阿笠「あ・・・電波がないな。どうしよう」

灰原「ここへ来る途中に別荘みたいなモノがあったわよ」

阿笠「おお、そうか!!じゃあそこで電話を借りるとしよう」

コナン「・・・・・」

コナン「博士!」

阿笠「ん?」

コナン「博士の家を出る前に、トランクに換えのタイヤと工具を積んでおいたから電話しなくても大丈夫だ」

阿笠「・・・いや~、しんい・・・いや、コナン君のお陰で助かったわい」

コナン「ハハハ、いいよ」

コナン「・・・・・・・・」

元太「腹減った~・・・」

阿笠「もうすぐ着くから頑張ってくれ!」

元太「ちぇ~・・・・」

コナン「・・・・」

阿笠「お、キャンプ場が見えて来たな」

一同「わーい!!」

コナン「・・・・・・・・」

キャンプ場

阿笠「ついたぞ!!」

歩美「わーい!」

光彦「やっぱり空気が綺麗ですね」


阿笠「じゃあ・・・元太君もお腹をすかせているみたいじゃし、さっそくカレーでも作るとしようかの?」

元太「探検しようぜ!!」

コナン「!?」

光彦「いいですね!」

歩美「わーい!」

元太「じゃあ行こうぜ~!!」ダダッ

コナン「・・・・・・・・」

コナン「おい、おまえら!!!」

元太「」ビクッ

コナン「・・・・・・・・」

元太「なんだよコナン・・・?」

コナン「お前腹減ってたんだろ!?博士がカレー作るっつってんだろ!!」

元太「な、なに怒ってんだよ・・・」

コナン「・・・・・」ギロリ

元太「ひっ・・・」

コナン「一人になったら危ないだろ?」ニコリ

元太「・・・・・?」

コナン「さ、カレー作ろう」

阿笠「ああ、すまん。そこら辺から薪を拾ってきてくれんか?」

コナン「!?」

コナン「は、博士、何言ってんだよ・・・はは」

阿笠「?」

灰原「わかったわ。ほら、みんな、行きましょう」

一同「はーい!!」

コナン「・・・・・・」

コナン「・・・これはまずいぞ」

灰原「なにがマズいの?」

コナン「い、いや・・・」

灰原「ほら、アナタも行きましょう」テクテク

コナン「・・・・・・・チッ」

コナン「お前ら!!絶対に俺から離れるな!!」

灰原「・・・・。あなたどうかしたの?変よ、さっきから」

コナン「・・・・・・・・」

灰原「・・・?」

元太「へへ、俺もうこんなに拾ったぜ!!」

歩美「私もー!!」

光彦「そんなにいらないでしょ・・・」

男A「おや、君たちキャンプ場に来た子かい?」

元太「?」

男B「俺たちもキャンプ場に来てるんだが薪を探しててね・・・。ちょっと分けてくれないかな?」

元太「え~・・・」

光彦「別に、いっぱいあるんだからいいじゃないd

コナン「おい!!!」

コナン「知らない人と喋るな!!学校で習ったろ!!基本だぞ!!」

光彦「そ、そんな大袈裟な・・・」

コナン「・・・・・」ギロリ

光彦「なっ・・・」

コナン「いいな?・・・見知らぬ人と余計な接点を持つな」

光彦「・・・・・」

男A「ど、どうかしたのかい?」

コナン「・・・・・・・・」

コナン「悪いけど、薪は自分で探してください。」

コナン「おい、薪が集まったなら行くぞ。俺から離れるな」テクテク

光彦「・・・・・・・」

歩美「コナン君、こわ~い・・・・」

コナン「・・・・・」ギロッ

歩美「・・・・・」

カチャカチャ


阿笠「カレー美味しいのぉ~」モグモグ

灰原「そうね~・・・」

元太「・・・うめ~・・・・」モグモグ

光彦「・・・・・」

歩美「・・・・・」

コナン「・・・(さっきので顔を覚えられてなきゃいいが・・・)」モグモグ

阿笠「・・・さて、食べ終わったら何する?」

元太「探検しようぜ!!」

歩美「行きたーい!!」

コナン「は?探検~?そんなことしても何もないよ」

元太「な・・・」

コナン「明日に備えてさっさと寝ようぜ?」モグモグ



期待wwwwww

コナンが行かなきゃ万事解決だろw

元太「・・・・・・」

元太「じ、じゃあ何しにここに来たんだよ!!何もできないじゃねえか!!」

コナン「キャンプしに来たんだろうが」

コナン「テント建てて飯食って寝て帰る。それだけだよ。何期待してんだか」

元太「・・・・・」

灰原「あなたねえ・・・」

コナン「ああ?」

灰原「子供が楽しもうとしてるのに何言ってるのよ」

コナン「うるせえよ馬鹿」

灰原「は・・・?」

コナン「・・・・・・・」

コナン「お前ら、危ないから勝手な行動は慎めよ?」

一同「・・・・・」

コナン「さ、寝よ寝よ」

元太「・・・・・」

光彦「・・・・・」

歩美「・・・・・」

灰原「・・・・・」

コナン「・・・・・」


・・・・・・・




コナン「・・・・・」


元太・光彦・歩美「・・・」グーグー

コナン「・・・寝たか」

コナン「俺も寝るかな・・・」

コナン「・・・・・」

コナン「・・・・・」グーグー

コナン「・・・・・」グーグー

コナン「・・・・・」グーグー

元太「・・・・・コナン、寝たか?」ボソボソ

光彦「の、ようですね」ボソボソ

歩美「やった!!」ボソボソ

元太「よし、探検行こうぜ!!」

光彦「埋蔵金探しですね!」

歩美「わーい!!」

灰原「・・・・・」クスッ

阿笠「・・・・・」グオーグオー

元太「じゃあ、行くぞ!!」

光彦・歩美「おー!!」

コナン「おい」

元太「わっ!!」

光彦「お、起きてたんですか・・・」

コナン「お前らの考えそうなことなんてわかりきってるんだよ」

歩美「・・・・・」

コナン「さ、寝ようぜ。深夜徘徊は事件の元だぜ?」

元太「じ、上等じゃねえか!!」

光彦「僕たちは少年探偵団です!!」

歩美「そうよ!!」

コナン「うるせえ黙れ。俺がいないと何もできない子供のくせに」

灰原「・・・・あなたねー・・・」

コナン「あ?」

灰原「あなたはここで寝てたらいいでしょう。私がこの子たちを責任を持って見ておくから」

コナン「はぁ~?」

灰原「埋蔵金探し、私と一緒に行きましょう」ニコリ

元太・光彦・歩美「わーい!!!」

コナン「・・・・・・・チッ」

コナン「お前、まるでわかっちゃいねーようだな」

灰原「・・・?」

コナン「・・・・・・・」

灰原「あ、あなた何を言っt

コナン「」パシュ

灰原「あ、時計型・・麻酔・・・じゅ・・・・」パタリ

光彦「は、灰原さん!?」

コナン「ふう」

元太「灰原に何しやがったコナン!!」

コナン「何もしてねえよ。灰原は寝たみたいだぜ?」

灰原「・・・・・」スースー

歩美「本当に寝てる・・・」

元太「じ、じゃあ探検は・・・?」

コナン「さっさと寝ろ」

歩美「そんなぁ・・・」

元太「つまんねえの・・・」

コナン「キャンプってのはこういうモノなんだよ」

光彦「・・・・・・・」

?「う、うぎゃああああああ!!!!!」

コナン「!?」

阿笠「・・・?」ムクッ

元太「な、なんだ今の!?」

光彦「テントの外から叫び声が・・・」

歩美「こわ~い・・・」

コナン「・・・・・・・・」

阿笠「し、新一、どうするんじゃ?」ボソボソ

コナン「・・・・・・・・」

元太「・・・俺、見てくる」

光彦「・・・!!」

光彦「少年探偵団の出番ってワケですね!!」

元太「まあな!!」

歩美「わーい!!」

阿笠「ま、待ちなさい!!・・・新一!」

コナン「・・・・・・・」

コナン「・・・そんな声はなかったんだ」

元太「はぁ?」

コナン「そんな声は聞こえなかった。お前ら寝ぼけてんだよ」

コナン「もしあったとしても、今は外も真っ暗で危険だ。様子を見るのは明日でいいだろう」

阿笠「・・・・・」

コナン「な?博士?」

阿笠「・・あ、ああ・・・」

元太・歩美・光彦「・・・・・・・・」

翌朝

コナン「・・・・ふう」

元太「あ~、ねみい・・・」

コナン「さっさと寝ないからだよ」

元太「・・・・・」

光彦「そういえば昨日の声、何だったんでしょうか・・・」

歩美「ああ、あれね」

灰原「叫び声って?」

光彦「あ、灰原さn

コナン「博士、今日の予定は?」

阿笠「・・・特にはないな。昼過ぎには帰るつもりじゃが?」

元太「ま、まだ何もしてねえ・・・」

コナン「だからこれがキャンプなんだよ。毎回毎回事件が起こるかってんだ。ハハハ」

阿笠「・・・・・」

コナン「さ、朝飯にしようぜ」

カチャカチャ

阿笠「・・・・・」モグモグ

元太「・・・・・」モグモグ

光彦「・・・・・」モグモグ

灰原「・・・・・?」モグモグ

コナン「やっぱり、空気の綺麗なところだとご飯も美味しく食べれるな~」モグモグ

一同「・・・・・」

男B「あの・・・すいません」

阿笠「?」

阿笠「なんですか?」

男B「実は、朝起きたらウチの男Aがいなくて・・・」

阿笠「おや・・・」

男B「昨日ここの子ども達とは会ったので、男Aを見かけたりしていないかな~なんて思ったものですから・・・」

阿笠「君たち、見たかね?」

歩美「見てな~い」

光彦「僕もです」

元太「昨日はロクに出歩かなかったから・・・」

男B「そうかい・・・」

光彦「あ、そういえば・・・昨日叫び声が聞こえましたね」

男B「な、なんだって!?何時頃!?」

光彦「あれは・・・深夜の2時頃かな?」

コナン「(なんだこの小学生)」

男B「そうかい・・・ありがとう」

元太「おっちゃん!俺たちも探すの手伝おうk

コナン「いい大人なんだからいないだけで騒がれても困りますね」

男B「え?」

コナン「それにそんなに心配ならまず警察に連絡でしょ」

男B「あ、そ、そうですね。すいません」

男B「(なんだこの小学生・・・)」

男B「じゃあ、すいませんでした・・・」スタスタ

コナン「・・・・・」

阿笠「新一?」

コナン「・・・・・博士、今日は早めに帰ろうぜ」

阿笠「?」

コナン「な?」

阿笠「あ、ああ・・・」

元太「・・・キャンプって、あんまり楽しくないな」

光彦「そうですね・・・・・」

歩美「うん・・・・・」

灰原「そ、そんなことないわよ?また来ましょう?」

元太・光彦・歩美「・・・・・・・」

灰原「・・・・・・・」

コナン「お前ら、ご飯残すなよ?」モグモグ



阿笠「さてと、そろそろ帰ろうか」

コナン「ああ」

元太・歩美・光彦「・・・・・・・」

コナン「お前らトイレすましとけよ。俺がついていってやるから。間違っても変なモノ見つけたりすんなよ」

元太・光彦・歩美「はい・・・・・」


・・・・・・・

帰り道

阿笠「ふう。半分ほど来たな」

コナン「博士、安全運転で頼むぜ?」

阿笠「わかっとるわかっt

プスン・・・プスン・・・

阿笠「あ・・・」

コナン「どうした?博士?」

阿笠「が、ガソリンがなくなってしもうたようじゃ・・・」

コナン「・・・・・」

元太・光彦・歩美「・・・・・・・・」

元太「ま、またかよ!!」ワクワク

光彦「博士には計画性が無さ過ぎますね!」ワクワク

歩美「ねぇ、これからどうするの~?」ワクワク

灰原「・・・・・」ワクワク

灰原「じゃあ、行きしに見かけた屋敷d

コナン「あ、それなら大丈夫だ。トランクにガソリンつんでおいたから」

阿笠「お、おお・・・」

元太・光彦・歩美・灰原「・・・・・・・・」

コナン「早く帰ろうぜ」

・・・・・

コナン「・・・・・ふう。やっと東京か」

阿笠「うむ」

元太・光彦・歩美「・・・・・」

阿笠「どうじゃ?君たち、今回のキャンプは楽しかったかな?」ニコッ

元太「・・・・・」

元太「いや・・・」

光彦「別に・・・」

歩美「あはは・・・」

阿笠「そ、そうかい・・・そりゃ残念じゃな・・・・」

阿笠「・・・・・」

阿笠「ほら、もう少しでお家じゃよ。家まで送ってあげるからの~」

元太・光彦・歩美「・・・・・」

阿笠「はは・・・」

コナン「お前ら、博士にちゃんとお礼言えよな」

元太・光彦・歩美「・・・・・」

阿笠「いやべつにそんな~・・・はは」

元太・光彦・歩美「ありがとうございました・・・」

阿笠「あ・・・はい・・・どうも・・・」

元太・光彦・歩美「・・・・・・・」

毛利探偵事務所

コナン「ふぃ。やっと帰ってこれたぜ」

ガチャ

コナン「ただいま~」

蘭「あ、コナン君。おかえりなさい」

蘭「帰ってきていきなりなんだけど、明日早いから早く寝てね?」

コナン「え?」

蘭「お父さんの仕事の依頼で、明日ある館に向かうことになったの」

小五郎「おい、お前らを連れていくなんて俺は一言も言ってないぞ?」

蘭「いいじゃな~い!私だってそのお屋敷行ってみたいもん!!コナン君もそうよね?」ニコッ

コナン「は、ははは・・・」

小五郎「チッ、しゃーねえなー!!特別に連れていってやるか!!」

蘭「やった~!!」

コナン「・・・・・・・」

コナン「こ、今回はやめた方がいいんじゃないかな~・・・」

小五郎「ああ!?」

コナン「なんかいやな予感がするっていうか・・・」

蘭「・・・コナン君、それは無理よ。これは仕事なんだから」

コナン「そうだけど・・・」

蘭「お父さんが名探偵として仕事を頑張ってくれてるから、コナン君も私もご飯を食べていけてるのよ?だからイヤだからってサボるワケにはいかないの。そんなことしたら、やっと最近増えた顧客が減っちゃうわ・・・」

コナン「・・・・・・・」

蘭「ね?コナン君ならわかるでしょ?」ニコッ

コナン「・・う、うん・・・。ごめんなさい・・・」

蘭「いいのよ。お父さん、今回も頑張ってね!!」

小五郎「おう!まかせとけ!!がははは!!」

コナン「・・・・・・・・」

コナン「(毎回毎回、頑張ってるのはこの俺なんだよカスが・・・・・)」

小五郎「がははははは!!!」

翌朝

コナン「・・・・・」

小五郎「うし、そろそろ行くか。レンタカーも借りたしな」

蘭「うん。コナン君は準備大丈夫?」

コナン「うん・・・」

小五郎「じゃあ出発~!!」

コナン「(くっそ・・・。急だったからもしもの時の準備できてねえよ・・・)」

コナン「(館とか一番面倒くさいパターンじゃねーか・・・・)」

行きの車内

小五郎「えーと、ここの角は右に曲がって・・・と」

蘭「そういえばお父さん、依頼の内容はどんなことなの?」

小五郎「ん?ああ、なんでも、屋敷の人間が殺されたから犯人を探してくれだとよ。警察も来てるらしい」

蘭「ふーん」

コナン「・・・・・・・」

小五郎「よし、もうすぐだな」

コナン「(とりあえずは無事に着きそうだな・・・)」

小五郎「お、見えてきたぞ・・・・・」


・・・・・・・・


屋敷前

蘭「うわぁ~!!本当におっきいお屋敷ね!!」

小五郎「おい!仕事で来てるんだからあんまりはしゃぐなよ?」

蘭「は~い」

コナン「・・・・・・・」

小五郎「さて、と・・・」


ピンポーン


女A「はい?」

小五郎「あ、依頼を受けた探偵の毛利ですが・・・」

女A「ああ、はいはい。ちょっと待ってくださいね」


ガチャ


女A「・・・どうも毛利さん。よく来てくださいました」

小五郎「(ブサイクだ)」

小五郎「・・・いえいえ。この毛利小五郎、事件があればたとえ地球の裏側だろうと飛んで行きますよ!!」

女A「ハハ。そうですか。・・・ではこちらへ」

コナン「(警察いないな・・・・)」

屋敷内


小五郎「ほー。中も立派な造りになっておりますなぁ・・・」

女A「いえいえ・・・」

小五郎「・・・・・。で、依頼の方は?」

コナン「(今回はさっさと仕事に入るんだな・・・)」

女A「ああ。・・・この仕事をお頼みする時にも話しましたが、ウチの主人がこの館で殺された事件を調査してほしいのです」

小五郎「ふむ・・・」

小五郎「・・・・。あの、警察もいるとお聞きしていたのですが。・・・いないようですね?」

女A「ああ、警察の方なら『これは他殺ではなく自殺だ』ということで引き上げられました」

小五郎「な、なんと・・・」

女A「で、その件の内容なんですが・・・もう一度お話しした方が良いですか?」

小五郎「ああ、それは大丈夫です」

小五郎「えーと・・・。
六日前の朝、この館の主人である老男さんの部屋を、妻であるアナタが訪れると老男さんが首を吊った状態で死んでいた・・・と。
・・・・・こういうことでよろしいですかな?」

女A「は、はい・・・」

小五郎「死因は喉を縄状のモノで圧迫されたことによる窒息死?」

女A「はい・・・」

小五郎「ふーむ。警察は自殺だと判断したようですが、アナタは他殺だと思っているのですね?」

女A「そうです。・・・主人は自殺なんかする人じゃありません!!」

小五郎「ほう・・・」

男C「その通り」

小五郎「!?」

女A「男C!?」

男C「あの親父は金の亡者で傲慢な人間さ。自殺なんかするハズがない」

小五郎「あなたは?」

男C「俺は死んだこの館の主人の三番目の息子さ」

小五郎「ということは女Aさんの三男?」

女A「いえ・・・」

男C「俺は親父の不倫相手の息子さ」

小五郎「ほ、ほう・・・そりゃまた・・・」

女A「・・・・・」

小五郎「ええと、事件の関係者についてまだお聞きしていませんでしたね?」

女A「あ、はい・・・今からお話いたします」

コナン「・・・・・・・」

蘭「コナン?どうかしたの?」

コナン「い、いや・・・別に・・・」

小五郎「ではまず、ご主人が死なれた当時館にいた人物を教えて下さい」

女A「はい・・・」

女A「まず老男の妻の私。更には息子で上から男A、男B、それからそこの男C。あと娘が二人とお手伝いが三人、主人の秘書が一人いました」

小五郎「そ、そうですか・・・・ハハ」

コナン「・・・・・」

女A「あの、どうかされましたか?」

小五郎「・・いえ・・・。では早速各人のアリバイをお聞きしたいですな」

女A「はい・・・」

男C「へへ、こりゃ楽しくなってきたぜ」

ガチャ

男A「ただいま~・・・・・」

女A「あら男A、もう帰ってきたの?」

男A「う、うん。実は男Bが・・・」

女A「?」

コナン「(あれ?この人・・・)」

男A「実は男Bがいなくなっちゃって・・・・・」

女A「ええ!?」

コナン「(おいおい)」

小五郎「あの、どういうことですかな?」

女A「あ、ああ。実は男Aと男Bは数日前から二人でキャンプに行ってたんです」

蘭「あら、コナン君と同じね」

コナン「そ、そうだね・・・」

男A「あれ?君は確か・・・キャンプ場にいた・・・」

コナン「・・・・・・(俺は呪われてる)」

小五郎「ん?なんだコナン。こちらの方と面識があるのか?」

コナン「う、うん・・・まあね・・」

男A「どうも・・・」

女A「それより、男A!!男Bがいないって一体どういうことなの!?」

男A「いや・・・昨日の朝起きたらいなくなってて・・・ずいぶん探したんだけどね」

小五郎「警察に連絡は?」

男A「今朝しました」

コナン「(おせーよ)」

小五郎「ふむ・・・こう事件が続くとなると、やはり何かありそうですな~・・・」

男C「にしても、なんで男Bがいなくなったりするんだ?」

男A「さあ・・・・・」

女A「・・・あの子父親を好いてたから・・・今度のことがよっぽどショックだったのよ」


プルルルルルルルル


女A「あ、電話・・・」

小五郎「警察からじゃないんですか?息子さんが見つかったんじゃ」

女A「!!なるほど!!」ガチャッ

女A「はい、もしもし」

コナン「(嫌な予感しかしないな)」

女A「はい・・・はい・・・確かに男Bはウチの者です・・・はい・・・・・え?」

小五郎「?」

コナン「(あーあ・・・)」

女A「お、男Bが・・・死んだ?」

小五郎「な!?」

男A「え・・・・」

男C「おいおい・・・」

女A「そんな・・何かの間違いです!!」

女A「え?遺体の確認?」

女A「そんな・・・。い、いえ・・・・・行きます」

女A「は、はい・・・わかりました・・・・はい。・・・失礼します」ガチャ

女A「・・・・・・・」

小五郎「あの、奥さん・・・今のは・・・?」

女A「・・・お聞きしたとおりです」

小五郎「そんな・・・」

男A「・・・・・」

男C「マジかよ、オイ」

女A「・・・・・・・」

女A「・・・じゃあ私は今から遺体の確認に行きますので、ちょっと待っていてもらえますか?」

小五郎「は、はぁ・・・そりゃ構いませんが・・・」

男A「・・・母さん、俺も行くよ」

女A「そう・・・ありがとう」

女A「じゃあ行ってきますね」

小五郎「は、はい・・・」

コナン「・・・・・・・・」

・・・・・・・・

小五郎「行っちまった・・・」

コナン「・・・・・・・」

小五郎「自殺と思われる事件があった数日後にその身内、それも実の息子が失踪・・・」

小五郎「そしておそらく死んだ、とはな・・・・・」

小五郎「まだアリバイも聞いてないのに、やっかいなことになっちまったな~・・・」

男C「おい、探偵さん」

小五郎「?」

男C「親父殺しの犯人の目星、もうついてるのかい?」

小五郎「い、いやそんな無茶な・・・」

男C「ここだけの話なんがな・・・」

小五郎「?」

男C「男Bを殺したのはたぶん男Aだ・・・」

小五郎「な、なんだって!?」

コナン「・・・・・・・」

小五郎「それはどういうことですか!?」

男C「いやね・・・親父が死んでから男Bのヤツおかしかったんだよね」

小五郎「・・・?」

男C「ずっとブツブツ何か言ってるし、部屋にこもりっきりでさ」

男C「それで気晴らしにと思って男Aがキャンプに誘ったらしいんだが」

男C「俺が思うに、男Bは親父殺しの犯人を知ってて、男Aはその口封じのためにキャンプなんかに誘ったんじゃないだろうか?」

小五郎「ふむ・・・・・・・ということはこの館のご主人を殺したのは・・・」

男C「ああ・・・・・」

コナン「(もうそれでいいかな・・・)」

コナン「・・・・・・・」

コナン「(もう・・・推理ばっかするのは疲れた)」

コナン「(俺、もう何ヶ月高校行ってないんだっけ?)」

コナン「(そろそろ出席日数とか・・・やばいよな)」

コナン「(留年とか・・・俺の人生どうなるんだ・・・・いつまでコナンやればいいんだよ・・・)」

コナン「・・・・・・・・・」

小五郎「ふむ。その説も面白いですが、なにぶんまだ事件当日のアリバイも聞いてないので」

男C「・・・・・そりゃそうだな」

小五郎「とりあえず、奥さん達が帰ってくるのを待ちましょう」

コナン「・・・・・・・・」

・・・・・・・・

ガチャ

女A「・・・・・・・」

男A「・・・・・・・」

小五郎「奥さん・・・・・」

男C「どうだったんだ?」

女A「・・・・・・・」

女A「遺体はたしかに男Bだったわ・・・・・」

小五郎「そ、そうですか・・・」

女A「・・・今からここに警察の方が来るそうです」

小五郎「・・・まあ、こうも事件が続けば警察も動くでしょうな」

コナン「・・・・・・・・・」

・・・・・・・・
目暮「えー、遺体で発見されたのは、この家の次男の男Bさん。
頭を鈍器のようなもので殴られているが、直接の死因はロープ状のモノで首を締められたことによる窒息死である」

小五郎「ふむ・・・」

目暮「明らかな他殺だと思われる」

目暮「・・・・・」

目暮「って、また君かね、毛利君・・・」

小五郎「え?」

目暮「なんか憑いてるんじゃないかね?君・・・」

小五郎「や、やだなぁ警部殿!!ははは!!」

目暮「・・・・・まあいい。今は捜査だ」

小五郎「・・・・・・・・」

目暮「君はどう思うかね?この事件・・・」

小五郎「実は・・・すでにに犯人の目星はついております」

目暮「ほう・・・。・・・・・・え?」

小五郎「・・・・・・・」

目暮「ほ、本当かね!?」

小五郎「ええ・・・・」キリッ

コナン「・・・・・・・・」

目暮「すごいじゃないか!!(これは寝てないからダメな方の推理だろうな)」

小五郎「いえいえ・・・」

小五郎「それと、この家のご主人が死んだ事件についても謎はほとんど解けております・・・」

目暮「ええ!?・・・あれは自殺ということで決着したんだが?」

小五郎「ふふふ・・・・・」

目暮「(早く寝ないかな~・・・)」

小五郎「最後のツメです。館の人間を全員集めてください」

目暮「え・・・・」

小五郎「そこで犯人は誰かわかります」

目暮「わ、わかった・・・・・」

コナン「・・・・・・・」

・・・・・・・

女A「一体どういうことですの?」

男A「いきなり集まってくれだなんて・・・・」

男C「何かわかったのか?」

コナン「・・・・・・・」

蘭「お父さん?」

小五郎「・・・いえね、ちょっと皆さんからアリバイをお聞きしたくて・・・」

女A「あ・・・ああ。主人が死んだ日のことですね?そういえばまだお話してなかったですわね」

小五郎「はい。お願いします」

女A「主人の死亡推定時刻は六日前の午後7時頃・・・・。その時のアリバイがないのは男A、男B、男C、それと秘書です」

小五郎「・・・アナタはアリバイがあると?」

女A「ええ。私はお手伝いの方と娘達とお茶を飲んでおりましたの」

小五郎「ふむ・・・身内の証言だから不確かではあるが、まあ信用出来そうですな」

女A「お役に立ちまてたか?」

小五郎「ええ。・・・一連の事件の犯人がわかりましたよ」

男A・C「な!?」

女A「ほ、本当に!?」

小五郎「はい・・・」キリッ

蘭「お父さん!すごい!!」

目暮「(あーあ・・・)」

小五郎「フフフ・・・」

コナン「・・・・・・・」

目暮「・・・毛利君、説明してくれるかね?」

小五郎「ええ、いいでしょう・・・・」

女A「し、主人を殺した犯人と、男Bを殺した犯人、どちらもわかったというのですか!?」

小五郎「ええ・・・・・」

小五郎「というか、二つの事件は同一犯による犯行でしょう」

女A「そ、そんな・・・」

男C「そいつは一体誰なんだ?」

コナン「・・・・・・・」

小五郎「フフ・・・いいでしょう、お答えします」

小五郎「この館のご主人を自殺に見せかけて殺し、その上男Bさんにまで手をかけた犯人・・・・・その名は・・・」

女A「その名は!?」

目暮「(早く眠りの小五郎になってくれ・・・・・)」

小五郎「その名は・・・・・男Aさん!!アナタだ!!」

男A「ええ!?」

コナン「・・・・・・・・・・」

めwwwぐwれwwwwwwwww

女A「そんな・・・男Aが・・・?」

男C「やっぱりな!!そうだと思ってたんだよ!!」

男A「そ、そんな・・・・デタラメだ!!」

小五郎「おやおや見苦しい・・・デタラメだと?あなたにはアリバイがないじゃないか・・・!」

男A「・・・そんなの他にもいるじゃないか!!」

小五郎「しかし、男Bさんをキャンプに誘ったのはアナタなんでしょう?」

男A「ぐっ・・・・・」

小五郎「フフフ」

男A「そ、そんなことだけで犯人にされてたまるか!!俺がやったっていう証拠でもあるのか!?動かぬ証拠ってヤツが!!」

小五郎「あん?」

男A「証拠だよ!!証拠!!」

小五郎「・・・・・・・・・・」

小五郎「え?」

目暮「どうなんだね?毛利君。あるんだろう?動かぬ証拠が!!(どうせないんだろう?)」

小五郎「え、えっとー・・・・・」

男A「どうなんだよ!!」

女A「どうなんですか?毛利さん・・・?」

男C「おいおい、しっかりしろよ~」ニヤニヤ

蘭「お父さん・・・・・・・・」

小五郎「(し、しまった・・・証拠を探すのを完全に忘れていた・・・・)」

男A「おい!!」

小五郎「ひっ」ビクッ

男A「この野郎!!デタラメでそんなこと言ってるなら、名誉毀損で訴えてやr


パシュッ


コナン「・・・・・」

男A「あ・・・・れ・・・・・?」パタリ

コナン「・・・・・・・」

目暮「ん?男Aさん?どうしたんですか?」

男A「・・・・・・・」

目暮「(こ、こりゃまるで毛利君だ・・・・・)」

目暮「男Aさん?大丈夫ですk

男A「す、すいません・毛利さん・・・・」

目暮「・・・?」

小五郎「ほえ?」

男A「俺が・・・やりました・・・」

目暮「!?」

女A「男A!?」

男C「おいおいマジかよ~・・・」

男A(コナン)「すいませんでした・・・・・」

コナン結局助けるのか・・・

コナンwwwwwwwww

最低www

たったひとつの真実見抜く(笑)

男A(コナン)「・・・・・・・」

目暮「で、では・・・今さっき毛利君が言ったような一連の犯行を認めるんですね?」

男A(コナン)「はい・・・・」

目暮「(まさかスイッチの入っていない毛利君の推理が当たるとは・・・・)」

女A「お、男A・・・なんでこんなことを・・・・・」

男A(コナン)「・・・・・・・」

男A(コナン)「ごめん、母さん・・・自分でもよくわからないよ・・・」

目暮「・・・・じゃあ、詳しい話は署で聞きましょう」

男A(コナン)「すいません・・・自分のしでかしたことの大きさに今さら気づいて・・・」

目暮「?」

男A(コナン)「体に力が入らないんです・・・運んでもらえますか?」

目暮「え・・・」

男A(コナン)「すいません・・・・・」

目暮「ま、まあ構わんが・・・・・」

蘭「す、すごいお父さん!!」

小五郎「え・・・?」

蘭「やっぱり名探偵だね!!」

小五郎「あ・・・ま、まあな。ハハハ・・・」

コナン「・・・・・・・・」

小五郎「・・・・が、がっはっはっは!!!」

自白したあと一変して否認したときは法律的にどうなるの?

・・・・・・・・

警察署

男A「お、俺はやってない!!無実だ!!」

目暮「でもアリバイもないし、何より自白しちゃったからな~・・・」

男A「そんな・・・・・」

目暮「こっちが無理に自白させたんじゃなく、自分で喋りだしたしね~・・・」

男A「なんの話だ!!俺は知らないぞ!!」

目暮「とぼけるな!!」

男A「ぐっ・・・・・」

・・・・・・・・

その後・・・

毛利小五郎は、犯人だと名指しした人物が眠ったように勝手にペラペラと犯行を認めだす、「眠らせ小五郎」として有名になった。
もう彼を「眠りの小五郎」と呼ぶ者はいない。

コナン「(推理するのしんどいし、これでいいか・・・)」

・・・・・・・・

小五郎「アナタが犯人だ!!」

犯人「ち、ちがう、俺h

パシュッ!

コナン「・・・・・・・」

犯人(コナン)「すいません、俺がやりました・・・」

小五郎「がっはっはっは!!やはりな!!」

蘭「お父さんすごい!!」

目暮「すごいぞ毛利君!!」

コナン「・・・・・・・・」

小五郎「がっはっはっは!!!」

終わり


読んでくれてありがとう

黒づくめの組織「・・・・」

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