まどか「文明社会が機能しない…」 (25)

それはある日のお茶会でさりげなく

さやか「はぁー、受験シーズンですねぇ…」

ほむら「マミさんはどこの高校を受けるの?」

まどか「やっぱり、見滝原第一ですか?」

マミ「あぁ、それは…」

マミ「そうね、ちょっと佐倉さんを起こして来るわね」

スタスタ

さやか「?進路の話で杏子?」

いつ話そうか考えていた、とマミさんと杏子ちゃんは言いながら



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冬の始めの冷たい風が、私の首もとを刺しました

さやか「…」

ほむら「…」

まどか「…」

帰り道、私の頭の中を今日の出来事が回っていました

マミ「私は、寮のある公立高校に進学しようと思うの」

マミ「隣の県、なんだけどね…」

マミさんの事情を考えれば納得の出来る回答でした

杏子「私は春に合わせて、つてのある親戚の叔父さんに引き取ってもらう」

杏子「まっとうに生きようと思う…」

杏子「ちょっとばかし遠くなるけどね」

頭を打つのは現実ばかりで

マミ「それなら早いほうがいい、やっぱり私はそう思うわ」

杏子「…ん、もう暫くお世話になってもいいかな」

杏子「マミさんは…」

杏子「私たちは寂しがり屋だから」

私はただ、お別れの悲しさだけを理解していたけれど

さやかちゃんとほむらちゃんはもっと良く分かっているようでした

まどか「あ、雪だ」

さやか「嘘はやめなさいな」

私は空を見ながら歩いた

雪は降っていなかった

見慣れた駅のホームがこの日だけはとても憎たらしくて

マミ「お別れパーティ、嬉しかったわ」

マミ「今までありがとう、元気で」

杏子「この数ヵ月、楽しかったよ」

変にドライになっちゃったのは、きっと私とおんなじ理由だったと思います

まどか「マミさん、杏子ちゃん」

まどか「また会おうね」

微笑んだけど、頷かない

見えなくなるまで、私はうまく笑えていたと思う


修学旅行の帰りの電車で

ほむら「大事な話があるの」

ほむらちゃんは私たちに言った

心臓病の心配がなくなったほむらちゃんは、東京に帰らなくてはいけない

ほむら「でもね、引っ込み思案だった私が随分学校に慣れているようだから…って」

ほむら「中学校はこっちで卒業できるのよ」

高校までよろしくね、と

契約については、もう私は必要ないと思うから

もう近くで守ることは出来なくなるけれど、と

まどか「またいつでも会えるよ」

私は軽率だとは思わない

さやか「思うところはあるよ、私達は」

さやか「魔法少女なんだから」



高校二年生の夏、さやかちゃんは死にました

魔法少女としては、長生きだったとか、なんとか



それから暫く

メールが届くことは少なくなっていった

QB「年齢を重ねるごとに感情エネルギーは衰えていくよ」

QB「それはすなわち、魔法少女としての力の衰退を意味するんだけど」

まどか「行くよ」

QB「こんな年齢まで僕が見えるのは、やはりその素質ゆえかな」

あの1ヶ月だけが私の中で輝き続ける

私は覚えている

あ、完結しました

そんなに不満が残るかな…orz

あれ、メールのくだりでみんな死んだんだけど通じたかな

最後の行くよ、は特に意味なし
社会人だから会社に行くんじゃね

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