ハルヒ「キョンって誰が好きなのかしら」(657)

長門「……!」

みくる「え!?涼宮さん今何て言いました!?」

ハルヒ「だ、だから…キョンの好きな人って誰なのかなって…」

みくる「ぎょぴー!!!気になるんですか!?気になるんですかぁ!?」

ハルヒ「ちょ!みくるちゃん輝きすぎよ!!」

長門「気になるの?」

ハルヒ「気、気になるっていうか……まぁ、うん」

長門「気になるの?」

ハルヒ「だ、だから言ってるじゃない!!」

長門「何を?」

ハルヒ「もー!!あたしはキョンの好きな人が気になるの!!これでいい!?」

長門「何故?」

ハルヒ「な、何故って……」

みくる「なんでなんでしょうねぇ~?」ニヤニヤニヤリ

ハルヒ「みくるちゃんがこんなに輝いてるの初めて見たわ…」

ハルヒ「キョンって誰が好きなのかしらねぇ!?」

キョン「………。」

長門「何故?」

ハルヒ「だ、だから…その…」

みくる「その?」

ハルヒ「あたしは…」

長門「あたしは?」

ハルヒ「キョンのことが…」

みくる「うんうん、うんうん!」ツヤツヤ

ハルヒ「その…好、き…かもしれない」

みくる「きょぴーーーーーーーーーー!!!!!!!!!フィニッシュ!!!!!!!!!!!」

みくる「任せてください涼宮さん!!」

ハルヒ「え?な、何を?」

みくる「うふふっ…いいものがあるんですよぉ」ニタァ

ハルヒ「なんか恐いわよ…」

みくる「待っててくださいね!!」ガチャバタン

長門「……」

ハルヒ「どうしたのかしら…」

長門「わからない。今は待つべき」

ハルヒ「そ、そうね」

2分後

みくる「持ってきました!!」ガチャバタン

ハルヒ「な、何を?」

みくる「真実薬「ベリタセラム」でしゅ!!!!」

長門「……」

みくる(未来から拝借してきちゃいましたっ☆ミギョピッ)

長門(あれはまさか未来から…?)

長門(だとしたらまずい…チェックしておくべき)スタッ トコトコ

長門「少しそれを見せてほしい」

みくる「そ、そういうわけにはいきまs」

古泉「すいません遅刻してしまいました」ガチャ

ドンッ!

みくる「ひゃっ!」

長門「!!」ゴクリ

みくる「ひぇーーーーーー!!!!!!!」

古泉「な!ぼ、僕が開けた扉が朝比奈さんにぶつかったことにより、朝比奈さんがその手に持っていた何かが手から離れ
   偶然近くにいた長門さんの口へ一直線…結果、飲み込んでしまいましたー!!!」

ハルヒ「何よこれ…」

キョン「な、何してんだ?」スッ

ハルヒ「キョ、キョン!」ドキッ

キョン「なんだよ。というか何を騒いでいるんだ?」

長門「……」フルフル

長門「……」スタスタ

キョン「ん?どうした長門」

長門「」ギュゥ

キョン「なっ!?ちょ、おい!!」

長門「」ギュゥ

キョン「な、長門!?何故俺を抱きしめる!?どうした!?何があった!?」

ハルヒ「な、な……」

長門「」ギュゥ

みくる「これが真実薬「ベリタセラム」の力…」

長門「」ギュゥ

キョン「おい!そろそろ離せ!!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!!何してんのよこのエロキョン!!」

キョン「俺!?俺のせいなのか!?」

ハルヒ「さっさと有希と離れなさいよ!!!」

キョン「って言ったってだな、お、おい長門?そろそろ離してくれないか?」

長門「拒否する」ギュゥ

ハルヒ「」ムカッ

キョン「な、長門!?」

長門「……」ギュゥ

古泉「これは困りましたね…」

みくる「ふえぇ…わたしが調子に乗ったばっかりに…」

古泉「詳しくお聞かせ願いたいですね」

ハルヒ「有希!!もう満足したでしょ!?次はあたs…じゃなくて早くキョンから離れなさい!!」

長門「拒否する」ギュゥ

キョン「な、長門!!」

ハルヒ「むきーっ!!」

古泉「ほう…彼に真実薬を飲ませ好きな人を聞き出そうとしたところ    ハルヒ「離れなさいよ!!」
   僕が乱入し、長門さんの口へ…というわけですか」

みくる「そ、そうなんですぅ!」                    長門「拒否する」

古泉「しかし一体なぜそのようなものを」                キョン「どうしちまったんだ長門!?い、いや別に悪い気はしないg」

みくる「だって…だって涼宮さんとキョンくんのためにと思って…」    ハルヒ「」ジトーッ    

古泉「効果時間はどのくらいなんでしょうか?」             キョン「い、いや!冗談だ冗談!さぁ!早く離れなさい!長門!」

みくる「危険なものなので1時間ほどだと思いますけど…」         長門「拒否する」     

小泉とみくるが話している横でハルヒたちが話しているのを表現したかったんだろ

古泉「1時間ほどですか…それならば涼宮さんの我慢の限界が        ハルヒ「キョン?悪い気はしないってどういうことなのよ!?」
   訪れなければなんとか…」

みくる「は、はい…ごめんなさい…」                   キョン「な、なんのことだか…そ、それより今は長門を…」

古泉「いえ、僕の責任もあります」                    長門「」ギュゥ

みくる「それにしてもまさかこんなことになるなんて…」          ハルヒ「悪い気はしないってことは有希のことが好きなの!?」

古泉「そうですね…」                          キョン「そ、そういう訳じゃないぞ!?」  

古泉(まさか長門さんが彼に好意を抱いていたとは…)           ハルヒ「じゃあどういうことなのよ!?」

キョン「こ、古泉!!助けてくれ!!」      

古泉「長門さんにもう少し真剣に頼んでみてはどうでしょうか?」

キョン「真剣に!?」

古泉「はい。今のあなたの中にある『いやらしい気持ち』をかなぐり捨てて、です」

ハルヒ「やっぱり有希にくっつかれて欲情してるんだわ!!このエロキョン!!!」

キョン「そんなんじゃねぇ!!とは言い切れない!!」

ハルヒ「こんの~っ!!」ムカッ

長門「」ギュゥ

みくる「ふ、ふえぇ~!!!」

すまん>>31の言うとおりだ
列揃わなかったから読みにくいな

キョン「長門。お願いだ。今は少し離れてくれないか?」

長門「……」ギュゥ

ハルヒ「そうよ有希!!離れなさい!!あんたが離れないと団活が始められないじゃないの!!」

みくる「ホントにそんな理由なんですかぁ~?」ニタァ

ハルヒ「う、うるさいわね!!」

みくる「うひょひょひょひょひょひょ」

古泉(気持ち悪い…)

キョン「おい、どういうことだ古泉!!離れてくれないぞ!?」

古泉「もっと!!もっとです!!」

キョン「わかった!!…すーはー」

キョン「長門。頼む!!今は離れてくれないだろうか?」

長門「後5泊6日」

キョン「5、5泊6日!?いつまでくっつくつもりなんだ!?」

ハルヒ「こんのエロキョン~!!!まさか、まさか有希とお、おと、お泊りしようなんて考えてたなんて!!」

キョン「いやいや!!違うだろ!!長門!!そろそろ本当に頼む!!真剣だ!!」

長門「……どうしても?」

キョン「どうしてもだ!」

長門「……絶対?」

キョン「絶対!」

長門「……3泊4日」

キョン「日数減らしても駄目だ!!」

長門「……そこまで言うのなら、わかった」パッ

キョン「お、おう!!よかった!」

ハルヒ「やっとね……」

古泉「やれやれ…しかし、残り15分残ってますね…」

みくる「今のうちに……」ソーッ

キョン「ふぅ~…やっといつもの席に座ることができた」

長門「……」チョコン

ハルヒ「なんで有希が隣にいるのよ」ジトーッ

キョン「知らん、長門に聞いてくれ」

ハルヒ「有希!なんでキョンの席に座るの!?いつもの席があるでしょ?」

古泉(ま、まずいです…!今それを聞くと…!)

長門「彼が好きだから」

キョン「ブッ!!」

ハルヒ「な、なななな…!!」

古泉(やはり…)

>>49 訂正

キョン「ふぅ~…やっといつもの席に座ることができた」

長門「……」チョコン

ハルヒ「なんで有希が隣にいるのよ」ジトーッ

キョン「知らん、長門に聞いてくれ」

ハルヒ「有希!なんでキョンの隣の席に座るの!?いつもの席があるでしょ?」

古泉(ま、まずいです…!今それを聞くと…!)

長門「彼が好きだから」

キョン「ブッ!!」

ハルヒ「な、なななな…!!」

古泉(やはり…)

キョン「お、おい長門!!なんでそんなややこしい冗談を言うんだ!?」

ハルヒ「そ、そうよ!」

長門「冗談じゃない」

古泉(あちゃー)

長門「わたしは、彼g」

長門「」ピクッ

キョン「ん?どうした?」

古泉(これは……)

長門「今までのはすべて冗談。忘れて」

古泉(間一髪。効果が切れましたか)

キョン「ど、どっちなんだ?」

長門「冗談。忘れてほしい」

ハルヒ「そ、そう!もうびっくりさせないでよね!
    今度こんなことしたらただじゃすまないわよ!」

長門「わかった」

キョン「冗談だったのか…」

ハルヒ「むっ」

キョン「な、なんだよ」

ハルヒ「今あんたガッカリしたでしょ?」

キョン「はぁ?」

ハルヒ「有希がもうくっついてくれないって思ってガッカリしたでしょ?」

キョン「し、してねぇよ!」

ハルヒ「嘘よ!!今の顔は絶対ガッカリしてたわ!!」

キョン「そ、そう言われても俺g」

古泉「おや?朝比奈さんはどこへ行ったのでしょう」

ハルヒ「あれ?そういえばそうね」

キョン(ナイス古泉!!)

ガチャッ!!

みくる「す、すいませ~ん!おトイレでお小水を…」

みくる(なーんてね。今の間に取ってきたもう一つのベリタセラムで次こそ……)ニヤニヤ

ハルヒ「なんだ、トイレ行ってたのね」

長門「……彼や古泉一樹もいる」

みくる「はっ!わ、わたしったら不潔です!ごめんなさい!///」

キョン「い、いえ!大丈夫ですよ!」

古泉「僕もです」

みくる「よ、よかったです」

みくる(これをキョンくんのお茶に混ぜれば……)ニタァ

みくる「お茶です」コトッ

古泉「ありがとうございます」

みくる「どうぞ」コトッ

長門「……」

みくる「どうぞ、熱いので気を付けてくださいね」コトッ

ハルヒ「へっちゃらよ!」グビッグビッ

みくる「キョンくん、どうぞ」ヌルッ

キョン「あ、ありg……」

キョン(なんだ?なんだかすごく濁ってるような…ヘドロ?いや、抹茶か?)

この後さ、誰かがお茶飲むんだけど、誰がお茶飲むのかを俺の独断で決めるか安価で決めるかどうしよっか
ってのを安価させてもらう
>>このレス+3

独断ね、了解
すまんね。書き始めます

キョン「あ、あのー…朝比奈さん?」

みくる「」ピクッ

キョン「俺のお茶がなにやら…」

みくる「な、なんのことでしゅか~?」ピクピク

キョン「いえ、淹れていただきながら文句を言うのもどうかと思うんですが…
    その、ヌルヌルしているというか…」

ハルヒ「何入れたのよみくるちゃん」

みくる「し、知りませんよぉ~?」プルプル

古泉(動揺しすぎです…間違いなく真実薬でしょうね)

長門(トイレは嘘…)

ハルヒ「いい機会じゃない!!そのお茶誰が飲むのかジャンケンよ!!」

キョン「いや、腹壊すだろ!!」

ハルヒ「いいじゃないの!なんとかなるわ!楽しそうじゃないの!」

キョン「おいおい…まじかよ」

みくる(ふ、ふえぇ~!どうしてこうなっちゃうんですかぁ~!)

古泉(まったく……)

長門(わたしがもう一度飲むべき)ゴクリ

ハルヒ「な…なんということなの…」

キョン「ハルヒの負けだな」

みくる(ま、まずいです!)

古泉(これは…なんとしてでも阻止しなければ)

古泉「涼宮さん、僕が飲みましょう」

ハルヒ「いいえ!甘えてられないわ!それに言いだしっぺはあたしよ!」

キョン「そうだ、早く飲め」

ハルヒ「う、うっさいわね!」

ハルヒ「いい!?飲むわよ!?」

キョン「おう、飲め飲め」

ハルヒ「いきますっ!!」

古泉「ちょーっと待ってくださあああああああい!!!」

ハルヒ「な、何!?」

古泉「僕今すごく喉がかわいてるんです!!お願いします!!どうか僕に飲ませてください!!」

キョン「こ、古泉?」

古泉「お願いします!!」

ハルヒ「そ、そこまで言うのなら…」

古泉「ありがとうございます!!」パシッ ゴクリ

ハルヒ「ほ、本当に喉が渇いてたのね…」

古泉「……」ピクピク

キョン「こ、古泉?」

ハルヒ「だ、大丈夫?」

長門(…古泉一樹の能力について注意するべき)

みくる(下手したら涼宮さんに古泉君の正体が…)

長門(どうなる…?)

古泉「……んふふ」

キョン「お、おい?」

古泉「んふふふふふふふ」

ハルヒ「こ、古泉くん!?」

古泉「キョン殿ー!!!!!」ギュゥ

キョン「おえええええええええええっ」

ハルヒ「きゃあああああああ」

長門「危険」

みくる「ぎゃぴー!!!!!!!!!」

古泉「拙者キョン殿へ淡い恋心を抱いているでござる!!!!」ギュゥ

ハルヒ「なんなの!?何が起こったの!?」

みくる「その口調はなんなんですかぁ~!?」

長門「どうすればいいのかわからない」

キョン「離せ!!!!!離せー!!!!!!!!!!」

ただいま、一部お見苦しい映像がありました
少々お待ちください
http://www.youtube.com/watch?v=eWTtdjV_o8A

キョン「ハァ…ハァ…なんだってんだよ一体…」

古泉「僕としたことが…すいません」

古泉「すべて冗談なので忘れてくd」

キョン「忘れられるか!!毎晩夢にでてきそうだ……」

古泉「忘れないでいてくださるのですか?」

キョン「そういう意味じゃねぇ!!」

ハルヒ「なんなのよ!?今日は皆なんかおかしいわ!!」

~fin~

次の日・教室

ハルヒ「結局キョンの好きな人は誰なのかしら…」

谷口「よ~う、キョン」

キョン「おう谷口」

ハルヒ(キョンが来た!!)

って感じで続けてもいいかな?もう真実薬とか意味分かんなくてさ

薬とかどうでもいいからハルヒをだな

>>91
だよな そうだよな
かわいいハルヒ書くぞう!うっひょう!

ハルヒ「お、おはようキョン!」

キョン「おう、おはよう。なんだかお前から挨拶されるのは珍しいな」

ハルヒ「な、なんでもないのよ!ちょっと気分がいいだけ!」

キョン「気分がいい?なんかあったのか?」

ハルヒ「な、なんでもないわよ」

ハルヒ(キョンが来た…それだけで教室の風景が全然違うものに見えるわ)

谷口「キョッン~キョッン~っと♪」

キョン「なんだよ気持ち悪い」

谷口「相変わらずひどい言い方だなおい」

ハルヒ(何よ谷口!あんたが来たらキョンと話す時間が減るじゃない!!)

キョン「なんだ?なんかいいことあったのか?」

谷口「ふっふ~、聞きたいか?」

キョン「いや、いい」

谷口「聞いて!?お願い!!」

キョン「…わかったよ」

谷口「ジャーンッ!」

キョン「なんだ?…雑誌か?」

谷口「そうだ!ファッション誌だ!」

キョン「なんでそれでテンションが上がるんだ?」

谷口「キョン!あれやろうぜあれ!」

キョン「あれってなんだよ」

谷口「『いっせーのでっ』で一番かわいいと思う子に指差すやつだ!」

ハルヒ「」ピクッ

キョン「くだらん」

谷口「いいじゃねぇか!ほらやるぞ!」

キョン「…ったく、やれやれ」

谷口「いっせーのーでっ!」

谷口「俺はこの子だ!」

キョン「俺は…この子かな」

ハルヒ(んもう!何よもう!全然見えないじゃないの!!もっとあたしに見える場所でやりなさいよ!!)

国木田(涼宮さんすごい背伸びしてる…身体伸ばしてるのかな?)

谷口「次のページだ!いっせーのーっで!」

キョン「おお!ポニーテール!!この子だ!!この子しかいない!!」

ハルヒ(くぅ~!悔しいわ!!どんなやつなのよ!!キョンに気に入られたってやつは!!)

谷口「お前ポニーテール好きだな~」

キョン「ああ、最高だ」

ハルヒ「」ピクッ

谷口「じゃあ次のページ行くぞ?」

谷口「せーのっ!」

谷口「うひょ~!この子イケイケじゃねぇか!俺はこの子だ!!」

キョン「ん~、この子だな」

谷口「ん?なんかその子、涼宮に似てね?」

ハルヒ(なんですってぇ~!!!キョ、キョンはあたしに似ている子を!?)

ハルヒ(いや…落ち着きなさいあたし。似ているだけであたしじゃないのよ)

国木田(涼宮さん動き回って忙しそうだね…)

谷口「なあ、涼宮」

ハルヒ「な、何っ!?」

谷口「この子…涼宮に少し似てるよな?」

キョン「どうだかな~」

ハルヒ「似てるわね!!」

キョン「そ、そうか?ん~…」

ハルヒ「似てるわ!!激似よ!!むしろあたしだわ!!」

キョン「いや、それは違うだろう…」

谷口「ほらやっぱり似てるじゃねぇか。本人が言うんだ間違いない」

キョン「そうなのか…?」

ハルヒ(ナイスよ谷口!!これでキョンにあたしの存在を意識させることができたわ!!)

谷口「そうだ、涼宮もや ら な い か?」

キョン「バカかお前…。ハルヒがこんなもんやるわk」

ハルヒ「いいわよっ!!やるわ!!」

キョン「ま、まじかよ」

谷口「おっ!いいねぇ!そんじゃ行くぞ?」

谷口「せーのっ!」

谷口「この子だ!」

ハルヒ(早く…早く選びなさいよキョン…)

キョン「ん~…」

ハルヒ(遅いわね!!)

キョン「この子、かな?」

ハルヒ「この子!!」ビシッ

谷口「なんだよ2人同じかよ~つまんねぇぞ」

キョン「知るかよ、たまたまだろう」

谷口「おいおいどういうことだよ…」

谷口「5回連続でキョンと涼宮が同じ人選んでるじゃねぇか」

キョン「俺は知らんぞ」

ハルヒ「あ、あたしもよ!」

谷口「お前らイチャイチャするなよ。なんか俺だけ蚊帳の外みたいで悲しくなってくるじゃねぇか」

ハルヒ「イ、イチャイチャなんかしてないわ!!///」

谷口「じょ、冗談だよ冗談!そこまで怒るなって!」

キョン「冗談が過ぎるぞ」

ハルヒ「ったくもう…」

谷口「それにしてもなんでお前ら付き合わないんだ?」

キョン「な、何を言うんだ急に!!」

ハルヒ「そ、そうよ!!」

谷口「ほら、怒るタイミングだって一緒じゃねぇか。そんなに息ぴったりなら付き合っちまえばいいのに」

キョン「勝手なこと言うな」

国木田「僕も二人はお似合いだと思うよ」

キョン「く、国木田まで!」

ハルヒ「そ、そんなことないわよ!」

谷口「でもさすがに好きな人くらいいるんだろう?」

国木田「僕も聞きたいな。キョンのそういう話はあんまり聞かないし」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「い、いいよそういうのは。あんまりフラフラ言うことでもねぇだろうが」

谷口「いいじゃねぇか俺とお前の仲だろ!?俺たちに言わないで誰に言う?」

国木田「そうだよキョン」

キョン「そ、そんなこと言われてもだな…」チラッ

ハルヒ「?…な、何よ」

キョン「いや、なんでもない」

谷口「涼宮も興味あるだろ!?」

ハルヒ「な、何が!?」

谷口「何がって、キョンの好きな人だよ」

ハルヒ(え?ここで興味あるって言ったら…それすなわちそういうことになっちゃうんじゃないの?
    あたしの考えすぎ?いや、でも…あ~もう!どうすればいいのよあたしは!)

国木田「」クスッ

国木田「誰もが人の好きな人には興味が湧くものだよ。ね、涼宮さん?」

ハルヒ「え?あ、う、うん!そうね!」

キョン「おいおい…」

谷口「さあ白状しろ!!キョン!!」

国木田「気になるな」

ハルヒ「もう逃げ道はないわよ!!」

キョン「ちょ、ちょっと待ってくれよお前ら!」

谷口「なんだ?言えないのか?」

キョン「い、言える訳ないだろ!!」

谷口「なんでだよ」

キョン「なんでって…」

国木田「僕と谷口と涼宮さんしかいないんだよ?あ、僕と涼宮さんだけでもいいよ」

谷口「おい」

キョン「そういうのはだな、普通人に言うもんじゃねぇ
    胸の中に閉まっとくもんだろうが」

国木田「親友である僕と涼宮さんにも言えないなんて少し悲しいな」

キョン「うっ…」

谷口「おい」

ハルヒ「く、国木田くん妙にがっつくわね」

国木田「うん、気になるからね」

キョン「う~っ…」

谷口「おーい」

キョン「いきなりここで言えと言われてもだな…」チラッ

ハルヒ「な、何よ」

谷口「どうしたんだ?」

キョン「い、いや、時と場合というものがあるだろう」

国木田「僕は今がその時だと思うけど」

キョン「ん~…」

国木田「あ、それともこの中に好きな人がいるから言えないとか?」

ハルヒ「ちょっ!!///」

キョン「バ、バカ野郎!!///そんなんじゃねぇよ!!///」

国木田「じゃあ教えてほしいな」

国木田「」クスクス

キョン「ぐわああああ!!!」

ハルヒ「ちょっどうしたのよキョン!!」

キョン「俺は今とてつもなく追い詰められている」

国木田「だろうね」クスクス

谷口「な、なんだ?全然状況が掴めねぇ!」

国木田「谷口は静かにしといてくれる?」

谷口「おい」

キョン「と、とにかく!やはり今は言えん!」               谷口「あ、そこの嬢ちゃん!俺とお昼一緒に食べない?」

国木田「もったいないな。せっかくのチャンスなのに」           女生徒「あ、いえ……」

ハルヒ「そ、そうよ!言いなさいよ!」                  谷口「まあまあそう言わずにさー!」

国木田(なんで涼宮さん気付かないんだろう…)              女生徒「気持ち悪いです…」  

キョン「国木田お前…」                         谷口「がーん」

国木田「ん?何?」クスクス                         谷口「待ってくれよー!」

キョン(全部見透かされてる…のか?)                  女生徒「本気で気持ち悪いです…」       

今日は寝る
明日7時半に起きないといけないんだった死ぬ

一言忘れていた
正直に言う、保守をお願いします
次は19時半過ぎになるかも
なんか当初と全然内容違うけど許してくれ

ハルヒ「キョンって誰が好きなのかしら」

長門「私」ノ

ハルヒ「え?」

みくる「いや私ですよ」ノ

ハルヒ「ちょ…」

古泉「いやいや僕でしょう」ノ

ハルヒ「は?え…あっあたしよ!」ノ

長門・みくる・古泉「どうぞどうぞ」

ハルヒ「////////////」

キョン「俺の意思は?」


保守

国木田「どうしたの?キョン」クスクス

キョン「くそう…こうなったら…」

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「え、な、何!?」

キョン「お前はどうなんだ!?」

ハルヒ「どうって…」

キョン「お前も好きな奴くらいいるんだろう!?」

ハルヒ「な、なななっ!///」

国木田(これは予想してなかったよ)

ハルヒ「そ、そんなのいる訳ないじゃない!!バカキョン!!///」

キョン「じゃあ何故そんなに動揺している?」

ハルヒ「きゅ、急に聞かれてびっくりしたからよ!!」

キョン「さて、どうだか」

ハルヒ「な、何よ!」

キョン「隠さずに言ったらどうなんだ?」

ハルヒ「何も隠してなんかないわ!」

キョン「じゃあお前のその生徒手帳の中を見せてもらおうか」

ハルヒ「な、なんでよっ!!」

キョン「ここ最近お前が暇さえあればその生徒手帳を眺めてニヤニヤしているのを俺が知らないとでも?」

ハルヒ「なっ…!」

キョン「さあ、見せてもらおうか」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」

キョン「何だ?」

ハルヒ「フェアじゃないわ!!」

キョン「どういうことだよ」

ハルヒ「対等じゃないって言ってんのよ!!あたしの生徒手帳の中身を見るためには
    あんたも好きな人を言わないとダメよ!!」

キョン「ぐっ…反論できない」

国木田「そうだよキョン。少し涼宮さんがかわいそうだよ」

キョン「国木田!お前ハルヒばかりフォローしやがって!」

国木田「涼宮さんは女の子だよ?」

キョン「ぐっ…反論できない」

キョン「わかったわかった!!」

ハルヒ「え!?まさかあんt」

キョン「この話はここでお開きだ!はい、終了!」

ハルヒ「な、何よそれ!」

国木田「結局教えてくれないの?」

キョン「もうそんな空気じゃないだろう?とにかく、閉店だ」

ハルヒ「わ、わかったわよ!で、でも後でこっそり教えなさいよ!!」

キョン「お前が手帳の中身を見せてくれるのならな」

ハルヒ(むきーっ!もうちょっとでキョンの好きな人を聞き出せたのに!!)

国木田「なんだかすごく残念だな…」

キョン「もう俺は席に戻る!」ガタッ

ハルヒ「ちょっ、キョン!」

国木田「行っちゃったね…」

ハルヒ(で、でも…キョンと一緒に雑誌でゲームできたし…ポニーテールが好きって再確認できたし)

ハルヒ(収穫はあったわね。何より楽しかったわ)

国木田「う~ん…残念だったね涼宮さん」

ハルヒ「そうね…」

国木田「もう少しでキョンの好きな人が聞き出せたのにね…」

ハルヒ「そうね…って、国木田君!?」

国木田「クスクス…応援してるよ」

ハルヒ「べ、別にキョンのことなんか…!!」

国木田「ことなんか?」

ハルヒ「ん~もうっ!!///」

国木田「」クスクス

キョン「ふぅ…もう放課後か」

キョン「随分と時が流れるのが早かったな、今日は」

キョン「まあそれもそうか…」

キョン(今日はいつも以上にハルヒとたくさん話せた気がする…って何考えてんだ俺は)

キョン「ハルヒのやつは授業終わると同時に駆け足で部室に行っちまった」

キョン「今日こそは…今日こそは一緒に行こうと言おうとしていたというのに…」

キョン「まあしょうがない、俺もそろそろ行くとするか…」

キョン「うーっす」ガチャッ

ハルヒ「きゃっ!ちょっとキョン!勝手に開けないでよ!!」

キョン「す、すまん!!…って別に着替えてもねぇじゃねぇか」

キョン(……?今髪を結ってたような……いや、見間違いか?)

ハルヒ(もーう!なんでポニーテールにしようとしてるとこに入ってくるのよ!!早く来た意味がまるでないじゃない!)

キョン(少しカマをかけてみよう。何、無いとは思うが一応の確認さ)

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「な、なに?」

キョン「なんでカチューシャをはずしてるんだ?」

ハルヒ(うげっ…またピンポイントな…)

ハルヒ「す、少し蒸し暑かったのよ!」

キョン「もう9月だぞ?」

ハルヒ「う、うっさいわね!!窓も開いてなかったし暑かったのよ!」

キョン「そうか…」

ハルヒ「そ、そうよ!何か言いたいことでもあるの!?」

キョン「いや、てっきりお前が髪を結おうとしてるように見えてな」

ハルヒ(うっ…思いっきりバレてるじゃないのよ!)

ハルヒ「へ、へぇ~」

キョン「ああ」

ハルヒ「キョ、キョンは……い…の…」ボソボソ

キョン「ん?すまん、後半が聞き取れなかった」

ハルヒ「だ、だから…」

キョン「ああ、何だ?」

ハルヒ「キョ、キョンはどっちがいいのって聞いてるの!!」

キョン「な、なんでそんなに怒ってるんだよ」

ハルヒ「怒ってないわよ!!」

キョン「怒ってるじゃねぇか」

ハルヒ「と、とにかく!!どっちがいいの!?」

キョン「どっちって…カチューシャのお前とポニーテールのお前ってことか…?」

ハルヒ「そ、そうよ!」

キョン「ん~…」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「…どっちのお前も好きだぞ」

ハルヒ「な、ちょ!急に何言ってんのよ!?///」

キョン「はあ?…あ、いや、好きってのはそういう意味ではなくてだな!」

ハルヒ「え、何?じゃあ好きじゃないの!?」

キョン「なぜそうなる!!い、いやもちろんハルヒのことは好きだ!!」

ハルヒ「す、好きなの!?!?///」

キョン「いやだからそういう意味じゃなくてだな!!」

ハルヒ「じゃあどういう意味よ!!」

キョン「わ、わかるだろ!?」

ハルヒ「わからないわよ!!ちゃんとキョンの口で言ってくれないと!!」

古泉「すいません、少々遅れてしまいまして…」ガチャ

ハルヒ「!!」

キョン「!!」

古泉「おや……これは何か相当まずいことをしてしまったような気がします…」

ハルヒ「べ、別に何もしてないわよ」

キョン「そ、そうだ」

古泉「?……そうですか。それならば安心です」

ハルヒ「……」チラッ

キョン「……」チラッ

ハルヒ&キョン「!!」

ハルヒ「」サッ

キョン「」サッ

ハルヒ「……」チラッ

キョン「……」チラッ

ハルヒ&キョン「!!」

ハルヒ「///」サッ

キョン「///」サッ

ハルヒ「………………」チラッ

キョン「……」チラッ

ハルヒ&キョン「!!」

ハルヒ「///」サッ

キョン「///」サッ

みくる「ふえぇ~…キョンくんと涼宮さんがさっきから何度も同じ動きをしてます…」

古泉「何があったんでしょうねぇ」

長門「……」

ハルヒ(も~う!!なんでさっきから何度もキョンと目が合うのよ!!)

ハルヒ(どこを見ればいいのかわからないわ!!)

キョン「……」チラッ

ハルヒ「」チラッ

ハルヒ(また目が合ったわ!!もう!!///)サッ

キョン「///」サッ

キョン(くそうなんだよハルヒのやつ!!何故こうも目が合うんだ!?おかしい!!絶対おかしい!!
    これもハルヒパワーってやつか!?)チラッ

ハルヒ「」チラッ

キョン(うぉうまた目が合っちまった!!///)サッ

ハルヒ「///」サッ

みくる「なんだかおもしろいですね♪」

長門「ユニーク」

古泉「おやおや…僕たちのいないところでいつの間にこれほど仲睦まじくなられたのでしょうね」

ハルヒ(なんだか本当に身体が暑くなってきたわ!!)

ハルヒ(暑さのせいでうなじがすっごく蒸れるわ…)

ハルヒ(もう…)ササッ

ハルヒ「ふぅー…」

キョン(ハ、ハルヒがポニーテールに!?!?)

キョン「……///」ポケーッ

ハルヒ「ん?…って、何ジロジロ人のこと見てんのよ!!このエロキョン!!///」

キョン「ち、違う!!誤解だ!!」

ハルヒ「うっさい!!///」ビシャ

キョン「熱っ!!お茶をかけるんじゃねぇ!!あ、熱い!!熱い!!」

ハルヒ「うるさい!!///」ビシャ

キョン「おい!!熱いって!!冗談じゃねぇ!!」

キョン「ったく……シャツまでびしょ濡れじゃねぇか…」

みくる「キョ、キョンくん!服、脱いで下さい!乾かします!」

キョン「あ、どうも。」ヌギヌギ

ハルヒ「……///」ポケーッ

キョン「な、なんだよ?///」

ハルヒ「ハッ!な、なんでもないわよ!!」プイッ

古泉「代わりにこれを着ていてください」

キョン「おう、すまんな古泉」

ハルヒ「あはははははっ!何それ!!傑作だわっ!!」

キョン「ぐっ…!!おい古泉!!本当に着替えこれしかないのか!?」

古泉「ええ…この室内にある衣服であなたが着られるようなものはそのカエルの着ぐるみくらいしか…」

キョン「ちくしょう!!早く渇いてくれ!!」

ハルヒ「ひーっ!ひーっ!笑い死ぬわっ!」

長門「ユニーク」

みくる「」クスクス

キョン「最悪だ」ズーン

ハルヒ「うんっ!今日はもう満足よ!!団活終了!各自帰っていいわよ!んじゃねっ!」タッタッタッタ

キョン「あ、お、おい!!」

古泉「珍しいですね、こんなに早く終わるなんて」

みくる「涼宮さんすごく楽しそうでしたもんね」

長門「十分満足した様子」

キョン「そうか…」

古泉「で、どうなんです?」

キョン「ん?」

古泉「涼宮さんですよ」

古泉「好きなんですか?」

キョン「は、はぁ!?」

これは良スレ

古泉「少なくとも嫌いではないですよね」ニヤニヤ

朝比奈「お二人とも楽しそうでしたもの。嫌いなはずないです」ニヤニヤ

長門「…二人からお互いへの好意が滲み出ていた。認めるべき」

キョン「う、うるさいっ!帰る!」アタフタ

古泉「これはこれは、肯定と見ていいのですか?真っ赤になって」ニヤニヤ

朝比奈「ほんと、真っ赤ですよキョン君」ニヤニヤ

長門「急激な心拍数の上昇と発汗を確認」

支援

19時半より少し遅れた
保守レス支援感謝でござる

長門「安心して。皆わかっている」

キョン「な、何をだよ」

みくる「キョンくんが涼宮さんのこと好きってことですよ」ニヤニヤ

キョン「あ、朝比奈さんまで!!」

みくる「どうなんですか?」ニヤリ

キョン「ど、どうって何もないですよ」

みくる「でも?」ニヤリ

キョン「いやいや!『でも』とかもないですから!」

みくる「しかし?」ニヤリ

キョン「ないですって!!」

みくる「じゃあ好きじゃないんですかぁ?」ニタァ

キョン「なっ…」

長門「嫌い?」

キョン「き、嫌いではない!」

古泉「ではどういった感情を抱いているのですか?」

みくる「『好き』なんじゃないんですかぁ?」ツヤツヤ

キョン(朝比奈さんが国木田以上にがっついてくる……どんだけツヤツヤしてるんだよ)

みくる「わたしは正直に言った方が楽だと思うなー…」ハァ

キョン(うっ…『早く言っちゃえよ』みたいなオーラを……)

キョン「わ、わかりましたよ!!」

みくる「ん!?え?何が分ったんですかぁ?」ニヤァ

キョン「だ、だからその…」

長門「その?」

キョン「ハ、ハルヒのことを…」

古泉「ことを?」

キョン「お、俺が…俺が…」

みくる「俺が?」ワクワクテカテカ

キョン「ハ、ハルヒのことを好きってことです!!///」

みくる「きましたわーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!マーベラス!!!!!!!!!」

みくる「もっと!もっとでしゅ!!!詳しく聞かせてください!!」

キョン「も、もういいでしょう!?もう俺は帰ります!!」ガチャバタン

長門「あ……」

古泉「逃げられましたね」

みくる「シット」

古泉「まあ今回ばかりは仕方ありませんね。恥ずかしかったのでしょう
   それでも大した戦績ではないですか。彼の本音を聞き出せるなんて」

長門「同意見」

みくる「そうですね…続きはまた今度ってことにしますか…」

古泉「ええ。今はそっとしておいてあげましょう」

長門「……」

次の日

谷口「なあ国木田…なんだか今日はあの二人妙にソワソワしてないか?」

ハルヒ「…///」ソワソワ

キョン「…///」ソワソワ

国木田「本当だね、なにかあったのかな」

谷口「さあな…ちょっと行ってみるか」

国木田(これはおもしろそうだね…)クスクス

谷口「お~い、キョン!」

キョン「な、なんだよ谷口」

ハルヒ「……」

谷口「お前らついに付き合うことになったのか?」

キョン「な、何言ってやがる!!///」

ハルヒ「んな訳ないでしょ!!///」

谷口「じゃあなんでお互いそんなにソワソワしてるんだよ」

ハルヒ「ソワソワなんかしてないわよ!」

国木田「それより昨日の話の続きが聞きたいな」

ハルヒ「」ピクッ

谷口「昨日の話?」

国木田「そうそう、キョンの好きな人のことだよ」

キョン「勘弁してくれ…昨日は放課後もそのことで言い寄られたんだ…」

ハルヒ(な、なんですって!?放課後ってことは…あたしが帰ってから!?)

ハルヒ(ず、ずるいわみくるちゃん達!!)

国木田「昨日の放課後のことなんて僕たちは知らないからね。やっぱり気になるよ、キョンの好きな人」チラッ

ハルヒ「」ピクッ

谷口「言っちまえよ!ほら!」

キョン「またこの流れかよ…」

ハルヒ「あ、あたしも…気になる!」

キョン「」ドキッ

キョン「お、おいおいまじかよ…」

ハルヒってまだ人気あったの?
最近も乱立してるからビビった

キョン「実はおれ・・・」

ハルヒ「・・・」

国木田「・・・」

キョン「・・・のことが・・・」

国木田「え?何?」

キョン「谷口のことが好きだったんだ!」

谷口「ゑ?」

>>201結構俺が立ててるかもしれない 決して全部ではないけど

谷口「で、キョンは好きな人がいるんだよな?」

キョン「もういいだろう…」

国木田「いるんだよね?」

キョン「いや、だから」

ハルヒ「いるのよね?」

キョン「……はぁ。ああ、いるよ」

国木田「どんな人なの?」

キョン「……言わなくちゃいけないか?」

谷口「もうここまできたんだ」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「……」チラッ

ハルヒ「」ドキッ

キョン「」ドキッ

国木田「ねえどんな人なの?」

キョン「あ、あー…そうだな…」

国木田「特徴はある?たとえば黄色いカチューシャしてるとか」

ハルヒ「ちょっ!!何言ってんのよ国木田!!///」

キョン「俺は…」


キョン「ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ! 結婚しよう!!!」


谷口「」

国木田「」

ハルヒ「」

キョン「そ、そうだ!!それじゃもうハルヒしかいねぇじゃねぇか!!」

国木田「例えだよ、例え」クスクス

ハルヒ「んもうっ!!///」

谷口「で、どんな特徴なんだ?」

キョン「特徴といわれてもだな…」

キョン(黄色いカチューシャしか思い浮かばねぇ……)

谷口「いろいろあるじゃねぇか!ほら!朝倉涼子だったら可憐!とか!鶴屋さんだったら元気!とかよ」

キョン「そういう言い方をするのであれば…ん~…弱元気だな」

ハルヒ「何よそれ…」

国木田「どういうこと?」

キョン「なんつーか…ホントは弱いくせに、そういうところを人に見せたがらないやつなんだよ
    普段は明るく振舞ってるけど、俺はそいつが無理してることを知ってる」

ハルヒ(だ、誰!?誰なの!?キョンの言い方的に身近な人物なんだろうなってのはわかるけど…)

国木田「そこまで理解してるってことは随分身近な人なんだね」

キョン「あ、いやっ!」

国木田「違うの?」

キョン「…い、いや、違ってはないが…」

谷口「微妙な言い方だな。ハッキリしろよな」

国木田「SOS団のメンバーだったりする?」

ハルヒ「」ピクピクッ

谷口「おう!それなら簡単じゃねぇか!!」

ハルヒ「な、わ、わかったの!?」

谷口「おう!」

国木田「誰?」
国木田(まったく期待してないけどね…)

谷口「朝比奈さんだな!!間違いねぇ!!」

国木田(やっぱり…)

キョン「なぜそうなる」

谷口「弱くてかわいらしいって言ったら朝比奈さんしかねぇじゃねぇか!」

谷口「長門有希は寡黙だし、涼宮は……」

ハルヒ「何よ」ギロッ

キョン「」ムカッ

キョン「ハルヒはなぁ!!」ガタンッ

谷口「うおっ!!」

国木田「ど、どうしたの?キョン?急に怒ったように立ち上がって…」

キョン「ハッ!……あ、い、いや、なんでもないんだ」

ハルヒ「……」

ハルヒ(今のって、あたしのために……怒ってくれた……の?)

キョン(まずい…場を白けさせちまった…なんとか話をつなげないと)

キョン「ハ、ハルヒの好きなやつはどんなやつなんだ?」

ハルヒ「えっ!?」

キョン(くそ…なんでこんな話題しか出てこないんだよ俺 まあ気になることは気になるんだが…)

国木田「そうだね。それも気になるな」

ハルヒ「あ、いやっ、ちょっと!国木田!?」

国木田「ん?何?」クスッ

ハルヒ(何よ~!あたしの味方だと思ってたのに!!)

谷口「キョンの好きな人は弱元気だろ?じゃあ涼宮の好きな人は?」

国木田「どんな人?」

ハルヒ「うっ……」

キョン「教えてくれよ。俺も言ったんだ」

ハルヒ「わ、わかったわよ」

国木田「で、どんな人なの?」

ハルヒ「そ、そうね…あえて言うなら……優しい理屈屋ってとこかしら」

国木田(もろにキョンのことじゃないか)

キョン「優しい理屈屋?どういうやつなんだよそれ」

国木田(この2人は全く……)ハァ

ハルヒ「ど、どういうやつって…」

ハルヒ&国木田(あんたよあんた!!文句ばっかり言うくせになんだかんだ付き合ってくれるあんたよバカキョン!!)

国木田(なんて思ってるんだろうなあ涼宮さんは…)

国木田(本当に付き合っちゃえばいいのに。すごくお似合いだと思うけど)

ダメだーくっっっっっそ眠い
頭が働かん休憩

ksk?










kskwwwwwww

書き終わったらできれば長門ルートも書いてほしいな

国木田「涼宮さんはさ」

ハルヒ「な、何?」

国木田「その人とお付き合いしてみたいなーとかって思う?」

キョン「」ピクッ

ハルヒ「そ、そそ!そんなことわからないわよ!!」

国木田「なんで?好きなんでしょ?」

ハルヒ「あ、あっちがどう思ってるかわかんないし…」チラッ

キョン「ん?」

ハルヒ「な、んでもないっ!///」

>>226承知した 気力が残っていればな

国木田「じゃあキョンは?」

キョン「ん?」

国木田「付き合いたいと思う?」

ハルヒ「」ピクッ

キョン「そ、そりゃあ…付き合えるのなら…」

ハルヒ「……」ドキドキ

国木田「告白とかしないの?」

ハルヒ「!!」

キョン「バ、バカ言うな!!できるわけねぇだろうそんなもん!!///」

国木田「なんで?好きなんでしょ?」

キョン「あ、あっちがどう思ってるかわからないからな…」チラッ

ハルヒ「な、何よ」

キョン「いや…」

国木田(どうすればこの二人が素直になるんだろう…)

国木田「そういえばさ、キョン」

キョン「なんだ?」

国木田「キョンの口からしっかり答えを聞いてないことがあるんだけど」

キョン「ん?答え?」

国木田「うん。キョンの好きな人ってのはSOS団の中の誰かなんだよね?」

ハルヒ「!!」

キョン「うっ…流れでやりすごせると思っていたが、無理だったか」

谷口「言っちまえ!!そうなんだろう!?」

ハルヒ「ど、どうなのよ…?あんたまさかすでに有希かみくるちゃんのどっちかと付き合ってるとか…」

キョン「さすがにそれはない」

ハルヒ(よかった…でも弱元気っていったら…有希…じゃないわよね)

ハルヒ(ってことはやっぱり…みくるちゃん……か…)

谷口「ん?もう答え出てね?」

ハルヒ「え?」

谷口「弱元気ってんだから長門有希ではないだろう……?」

キョン(まずい…)

谷口「それとさっき俺が朝比奈さんって予想した時……」

キョン(まずいまずいまずいまずいまずい!!)

国木田「あ……」

谷口「確かキョン『なぜそうなる』って答えたよな?」

ハルヒ(……そういえばそうね)

ハルヒ(え?じゃあもう2人とも消えちゃったじゃないの)

ハルヒ(じゃあ誰なの?SOS団の中の誰かじゃないのかしら?)

ハルヒ(だって後SOS団には古泉君とあたししか…ん?古泉君とあたし?……え?……あたし?)

名誉顧問の出番ですねわかります

キョン(やばいぞこれはやばい!!というかもうバレちまっただろ!!)

国木田(ナイス!!ナイスだよ谷口!!)

ハルヒ(あたし?嘘?え?何?ほんと?あたし?)

谷口「あ、でもまだキョンはSOS団の中の誰かって言ってないから違うか!あっはっは!」

国木田(アホ谷口……)

キョン(あぶねー!!答えなくてよかった!!なんとかなった!!)

ハルヒ(あ…そ、そっか…キョンはまだSOS団の誰かなんて言ってないわよね
    期待しちゃって…バカみたい)

国木田(もうこうなったら……!!)

国木田「キョン!SOS団の中の誰かなんだよね?」

ハルヒ(あっ!そ、それ聞いちゃうと…!で、でも…気になる)

キョン「ん、あー、うーむ」

キョン(どうすりゃいいんだよ!!なんて答えればいいんだ!?)

国木田「そうなんだよね?」

キョン「んー、なんというかだな…」チラッ

ハルヒ「……」ドキドキ

国木田「というかもう僕は全部わかってるんだから早く言ってほしいな」

ハルヒ「え!?国木田キョンの好きな人が誰なのか知ってるの!?」

キョン「なんだって!?お前…ハルヒの好きな人まで知ってるのか!?」

谷口「なにぃ!?じゃあ何も知らないのは俺だけか!?」

国木田「そうだよ」

ハルヒ「教えなさい!!ほらっ!!早く!!」ガシッ

キョン「国木田!!教えてくれ!!ハルヒの好きな人は誰なんだ!?」ガシッ

谷口「何が起こってる!?もう誰でもいい!!教えてくれ!!」

国木田「もうこれが答えだよ……」ハァ

ハルヒ「これ?」

キョン「ど、どれだ?」

谷口「おr」

国木田「涼宮さんとキョンが僕に掴みかかってまでお互いの好きな人を知りたがってる」

国木田「この現状が答えってことだよ」

ハルヒ&キョン「なっ……!!///」

ハルヒ「」バッ!!

キョン「」バッ!!

キョン「お、お前……」

ハルヒ「な、何よ……///」

キョン「ま、まさか……」

ハルヒ「……///」ドキドキ

キョン「お、俺……俺……」

ハルヒ「な、なによ!!ハッキリ言いなさいよ!!///」

キョン「お前だ」
ハルヒ「私だったのか」

キョン「い、いいか!?今から俺は先ほどの国木田の行動により得た一つの答えに基づいて発言する!!」

ハルヒ「いちいち長ったらしいのよあんたは!!だから理屈屋なんて言われるのよ!!」

キョン「なんだと!?お前だって強がりやがって!!」

ハルヒ「つ、強がってないわよ!!」

キョン「うるせぇ!俺にはな!お前がこれから俺が言うことがなんなのか分ってるってことくらい理解してるんだよ!!」

ハルヒ「なっ!!」

キョン「でもそれがもし違ったらどうしようっていう不安があるからいちいち俺の理屈っぽいとこにケチつけたんだろうが!!」

キョン「俺はなぁ!!お前のことならなんでも手に取るようにわかるんだぞこのバカハルヒ!!この弱虫元気女!!」

ハルヒ「な、なによ人をバカ呼ばわりして!!このバカキョン!!バカ!!バーカ!!」

キョン「なっ!!小学生かお前は!!」

ハルヒ「先に仕掛けてきたのはあんたでしょ!!」

キョン「なんだと!?俺がいつ仕掛けた!?」

ハルヒ「あんたが理屈っぽいからよ!!」

ハルヒ「でもそれがいいのっ!!キョンは優しいのっ!!」

キョン「ちょっ、お、おい!!」

ハルヒ「うるさいっ!!好きなのよ!!むかつくわね!!」

キョン「言ってることがメチャクチャ…というか俺が最初に言おうとしてたことを…!」

ハルヒ「も~うっ!!このバカキョン!!///」

ハルヒ「変なこと言わせないでよっ!!///」

キョン「お、お前が先に言ったんだろうが……」

ハルヒ「あ、あんたはどうなのよ…?///」

キョン「ぐっ…」

ハルヒ「なんで言葉に詰まるのよ?」

キョン「な、なんか調子が狂って整っていたはずの心の準備がだな…」

ハルヒ「もう!じれったい!!一言でいいの!!もうあんたの気持知ってるんだから!!
    言ってくれたらいいの!!」

キョン「す…す……」

キョン「好きだっ!!ハルヒ!!」

10分後

国木田「まだ動かないの?涼宮さん」

キョン「あ、あぁ……///」

谷口「それにしてもトマトみたいに真っ赤なまま硬直してやがる…どうなってんだこりゃ?」

キョン「し、知るかよっ!///」

国木田「ま、なんにしてもよかったね、キョン」

キョン「ああ///」

谷口「くぅ~!これでお前もあっちの世界の住人の仲間入りかぁ~」

キョン「なんだよあっちの世界って」

キョン「お、おいハルヒ!さ、さすがにそろそろ動け?な?」

ハルヒ「キョ…キョン……」ピクッ

国木田「あ、動いた」

キョン「な、なんだ?」

ハルヒ「ほ…ほんと?」

キョン「うっ…また言わせる気か?」

ハルヒ「だ、だって…信じられなくて」

キョン「……ほ、ほんとだ///」

ハルヒ「……///」

ハルヒ「あ、あたしもほんとよ、キョンっ!///」

キョン「あ、ああ///」

国木田「微笑ましいね」

谷口「鬱になりそうだ」

ハルヒ「そ、そうと決まれば早速行くわよ!!」

キョン「へ?行く?」

ハルヒ「そうよっ!」

キョン「ど、どこに?」

ハルヒ「決まってるじゃない!!デートよ!!」

キョン「お、おい!!まだ学校g」

ハルヒ「知らないわよそんなの!!ほらっ、行くわよ!!」

キョン「な、ちょ、おいっ!!引っ張るな!!」

~終われ~

デート風景書けばいいの?

だよな
ハルヒルートfinという意味での終われだった
長門ルート始動!書けるかわからんがな!!

 パタンッ

ハルヒ「うん!!じゃあ今日はこれで終わりね!!皆!!帰りましょう!!」

部室の外・朝比奈みくるの着替え待ち

キョン「ふぅー、今日も無事終わったか」

古泉「そうですね。最近は涼宮さんの精神状態も安定の一途をたどっています」

キョン「閉鎖空間もほぼなし、ってとこか」

古泉「ええ、おかげさまで」

キョン「なに、俺は何もしてないさ」

みくる「あの、入ってきてもいいですよ~!」

キョン「おっ」

古泉「帰りますか」

キョン「ああ」

>またけいおんの流れだったらころs
けいおんの流れなんてあったか…?

キョン「あれ?」

古泉「おや?どうしましたか?」

キョン「ん~…俺のかばんが見当たらん」

みくる「ふえぇ~、さっきまではそこにありましたよ?」

キョン「おかしい…あ、皆先に帰っててくれ。俺はもう少し探してみる」

古泉「わかりました。できるだけ待っておきますね」

キョン「ああ、ありがたい」

長門「……」

>>283
すまん違う人か
「終われ」って書いてあったからつい・・・

キョン「ん?どうした長門、お前も先n…っておい」

長門「……何」

キョン「それはどういうつもりだ?」

長門「何が」

キョン「その手に持った俺の鞄だよ」

長門「……?」スッ

キョン「そう、それだそれ。長門が持ってたのか?」

長門「」コクリ

キョン「何故?」

長門「あなたと2人で歩きたかったから」

キョン「え?」

>>284ああ、理解した。別人だ

キョン「な、なんだ?」

長門「……」

キョン「また何か話したいことでもあるのか?」

長門「」コクリ

キョン「ハルヒのことについてか?」

長門「……」

キョン「?…まあいいか。じゃあ、皆待ってるだろうし、行くか」

長門「…」コクリ

生徒玄関

キョン「ありゃ……なんだ、皆帰っちまったのか」

長門「…」

キョン「まあ待たすのも悪いし仕方がないか」

キョン「どうせハルヒがはしゃいで先に行っちまったんだろう」

長門「……」

キョン「俺達も帰るか」

長門「」コクリ

スタスタ トコトコ

スタスタ トコトコ

スタスタ トコトコトコ

スタスタ トコトコトコ

スタスタ トコトコトコトコ

スタs

長門「」ギュッ

キョン「ん?なんだ?袖になんかついてるか?」

長門「早い。少し待って」

キョン「あ、ああ、すまんな」

長門「いい」

スタ、スタ トコトコ

キョン(長門はいつものように何も話さないな…)

キョン(何かハルヒについて話したいことがあると言っていたような…)

キョン「しかし落ち着くなぁ…」

長門「何が?」

キョン「ん?あれ、声にでてたか?」

長門「…」コクリ

キョン「あ~、長門といると、なんか落ち着くんだ。なんでだかわからないがな。それだけだ」

長門「…………そう」

スタ、スタ トコトコ

キョン「それじゃここでな」

キョン「また明日な、長門」

長門「待って」ギュ

キョン「ん?なんだ?」

長門「わたしの家に来てほしい」

キョン「あ、ああ、その例の話ってやつか?」

長門「……」

キョン「わかった。じゃあ行こうか」

長門「」コクリ

スタ、スタ トコトコ
スタ、スタ トコトコ

キョン(長門は恐ろしく強い、言わば最強で、一番頼りになる存在だ)

スタ、スタ トコトコ
スタ、スタ トコトコ

キョン(でも、こうして歩いていると、その小ささがよくわかる…ふふっ)

長門「何?」

キョン「あ、ん?な、なんだ?」

長門「わたしを眺めて微笑んでいたから」

キョン「ま、まじか?す、すまん無意識だ」

長門「……そう」

スタ、スタ トコトコ

ガチャリ

キョン「相変わらず無機質な部屋だな」

キョン(まあそれが長門らしいっちゃ長門らしいんだがな)

長門「上がって」

キョン「ああ。お邪魔します」

長門「…」トコトコ

長門「座ってて」

キョン「ああ」ストン

長門「今お茶を淹れる」

キョン「悪いな」

長門「いい」

長門「…」トコトコ

キョン「ふぅー…」

キョン(なんか時がゆったりしてるな。夕焼けも綺麗だ)

長門「お茶」コトッ

キョン「おう」グビッ

キョン「で、話って何なんだ?」

キョン「また大規模な世界改変が発生したとかじゃないだろうな?」

長門「……」

キョン「ん?」

キョン「どうした、長門?」

長門「わたしは…」

キョン「ん?」

長門「話がしたい」

キョン「ど、どういうことだ?」

長門「……情報の伝達に齟齬が発生する」

キョン「な、長門?」

長門(わたしは…ただあなたと話したかっただけ)

キョン「どうしたんだよ?」

長門「なんでもない。気にしないで」

キョン「?」

長門ルートは難しい
感情が乏しいから伝わらんのかな

長門「…」

キョン「…」

長門「…」

キョン「…な、長門?」

長門「何?」

キョン「あ、あー…そ、そろそろ帰ってもいいか?」

長門「…」

キョン「そ、その…そろそろ夕飯の時間なんだ」

長門「…そう」

キョン「じゃあ、また明日な」

長門「」コクリ

キィー バタン

長門「……」



キョン(長門のやつ一体なんだったんだろうな…)

キョン(てっきりハルヒのことについて何かあるんだと思ったんだが…)

キョン(う~ん……)

次の日

谷口「お、おいキョン!」

キョン「なんだ?」

谷口「長門有希がきてるぞ!」

キョン「長門が?何の用だって?」

谷口「知るかよ!」

キョン「そうか、わかった」

ハルヒ「有希がキョンのところに…?何の用なのかしら」

1時間ほどで書けなくなるけどな

キョン「すまん、待たせたな」

長門「気にしないで」

キョン「何の用d…って長門!」

長門「何?」

キョン「ど、どうしたんだその指の絆創膏は!?」

長門「…気にしないで」

キョン「だ、大丈夫か!?」

長門「問題ない。情報操作はあえて使用していない」

キョン「な、なんでだ!?」

長門「……ついてきて」

長門「…」トコトコ

キョン「…」スタスタ

キョン(なんだ…?)

キョン(最近の長門は何を考えているのかよくわからん…)

長門「…」トコトコ

キョン「な、長門?」

長門「何?」

キョン「どこに向かってるんだ?」

長門「……」

長門「…あなたに頼みたいことがある」

キョン「頼みたいこと?」

長門「そう」

長門「ついた」

キョン「って、屋上じゃねぇか」

長門「そう」ガチャ

ザー ザー

長門「……」

キョン「雨が降ってるな…外に出るのか?」

長門「……」

キョン(な、なんかすごくションボリしてるような…)

キョン「な、長門?」

長門「……ここでもいい?」

キョン「ここって…屋上の踊り場か?」

長門「そう」

キョン「長門がここでもいいってんなら俺は別に構わないけど…」

長門「わかった」

長門「座ってほしい」

キョン「あ、ああ。わかった」ストン

長門「…」ストン

キョン「な、なあ、長門?」

長門「……」

キョン「一体ここで何をs」

長門「…これ」スッ

キョン「ん?……これって」

長門「作ってきた。あなたに食べてほしい」

キョン「べ、弁当か!?」

長門「…そう」

キョン(あの指の傷はそれで……しかし)

キョン「なんで指の傷を情報操作で治さなかったんだ?」

長門「……証だから」

キョン「ん?なんだって?」

長門「なんでもない。それより…」

キョン「あ、ああ!弁当か!」

長門「」コクリ

パカッ

キョン「お、おお!すげぇ豪華じゃねぇか!これ本当に長門が一人で作ったのか!?」

長門「そう」

キョン「いただきます!」パク

長門「……」

キョン「う、うまい…すごいぞ!すごくうまい!」

長門「…よかった」

キョン「お、おう!」

キョン(う、嬉しそうな顔だな、おい)

キョン「しかしなんでまた俺に弁当を…?」

長門「……」

キョン「な、長門?」

長門「禁則事項」

キョン「なんか朝比奈さんみたいだな」

長門「拝借した」

キョン「禁則事項なのか?」

長門「そう。今はまだ言うべきではないと判断した」

キョン「そ、そうか」

ハルヒ「にひひ、キョンと有希発見!!」

キョン「ハ、ハルヒ!?」

ハルヒ「何してんのよこんなところで!!」

長門「…」

キョン「な、長門に呼ばれてだな…」

ハルヒ(お弁当…キョンが持ってるのは有希が…?)

ハルヒ(それに有希のあの指の傷…もしかして…)

ハルヒ「ゆ、有希?」

長門「…何?」

ハルヒ「う、ううん!がんばんなさいよ!」

長門「…」コクリ

ハルヒ「んじゃねっ!」タッタッタッタ

キョン「?…なんだったんだ?」

キーンコーンカーンコーン

キョン「あ、チャイムが鳴りやがった」

長門「…」コクリ

キョン「俺達も教室に戻らないとな」

長門「……」

キョン「悪かったな、弁当。すごくおいしかった」

長門「…」コクリ

キョン「じゃあ、行こうか」

長門「……」

スタ、スタ

スタ、スタ トコ

スタ、スタ トコトコ

谷口「おうキョン!やっと帰ってきたか!!」

キョン「なんだよ教室に戻ってくるなり大きな声で」

谷口「なんだったんだよ?長門有希の件は」

キョン「別に。なんだっていいだろう」

谷口「おいおいなんだよ、つれねぇなぁ」

キョン「お前には関係ないことだ」

キョン(長門はただ俺に弁当を食べてほしかったんだろうか…)

キョン(しかし、禁則事項という言い方が引っ掛かる)

キョン(ん~…長門のやつがまさか俺を……?)

キョン(いや~……わからん)

もう出なくちゃいけなくなった
中途半端になった
次は15時ころ

会長「せやな」
長門「…」ピキピキ
ハルヒ「せきゃらけやな?」
会長「せきゃらけやね」
キョン「せきゃらけやな」

ハルヒ「うーん、せきゃらけやな」
鶴屋「せきゃらけやな、にょろーん」
朝倉「大きいせきゃらけやな」
喜緑「せきゃらけですね」

古泉「せきゃらけやな!!!!!!!」
ハルヒ「せきゃらけ…」
鶴屋「せきゃらけやねぇ」
みくる「せきゃらけ?」
喜緑「せきゃらけっす」

会長「…せきゃらけ!!!」
キョン「せきゃらけやなあああああああああ」
古泉「せきゃらけぇええええええええええええ」

約束の時間だ、開始する
>>340何この怪文

ハルヒ「キョン!!あたしは先に行ってるからあんたも来なさいよ!!」

キョン「へいへい」

ハルヒ「んじゃn」

岡部「あー、涼宮。進路の話がある。職員室に来なさい」

ハルヒ「いやよ!!これからSOS団の活動があるの!!」

岡部「そんなものは知らん。来なさい。いいな?」

ハルヒ「ちぇっ、わかったわよ」

ハルヒ「じゃあ先に行っててちょうだい!!まったくもう!!」タッタッタッタ

キョン「へいへい。もう放課後か…。随分短く感じた」

キョン「さて、俺も行くかな」スタスタ

コンコン

キョン「…返事がない。誰も来てないのか?」

ガチャ

長門「…」チラ

キョン「お、長門がいたか」

長門「」コクリ

キョン「何読んでるんだ?」

長門「」サッ

キョン「お、おい。なんで隠す?」

長門「気にしないで」

キョン「隠されると気になるだろう?」

長門「気にしないで」

キョン「しかしだn」

長門「気にしないで」

キョン「わ、わかったよ。そこまで言うのなら気にしない」

長門「感謝する」

ッバーン!!

ハルヒ「いやっほーう!!」

古泉「こんにちは」

みくる「遅れちゃいました!」

キョン「一気に全員揃ったな」

ハルヒ「偶然そこで会ったのよ!ね!?」

古泉「ええ」ニコッ

みくる「は、はぁい!」

ハルヒ「皆!席についてちょうだい!!」

キョン「へいへい」

ハルヒ「今日は読書の日よ!!」

キョン「どういうことだ」

ハルヒ「そのまんま!!皆で読書するの!」

キョン「楽しいのか?それは」

ハルヒ「それはあんた次第よ!!」

キョン「俺…?どういうことだ、説明してくれ」

キョン「面倒な役はゴメンだぞ」

ハルヒ「読書の日って言ってもいつも本を読んでる有希はこの部屋にある本じゃつまらないと思うの!!」

キョン「まあ…確かにそうだな」

ハルヒ「そこで!あんたと有希で一緒に図書館に行っておもしろそうな本を借りてきてもらうわ!!」

キョン「な、何故俺まで…」

ハルヒ「雑用係なんだから当たり前でしょ!?それとも5人分の本を有希一人に持たせる気!?」

キョン「そ、そうだな…」

ハルヒ「わかったのならさっさと行く!!有希もいいでしょ?」

長門「構わない」

ハルヒ「ふふんっ!決まりねっ!」ニコッ

キョン「しかし、どんな本を借りてくればいいんだ?」

ハルヒ「あんた達に任せるわ!!ほらっ!!早く行った行った!!」

キョン「そ、そう急かすなよ!!」

ハルヒ「あ、一つ忘れてたわ!!」

キョン「まだあんのかよ…」

ハルヒ「キョンと有希は手を繋いで行くこと!!」

キョン「は、はぁ!?なんの意味がある!?」

ハルヒ「有希は女の子よ!?守ってあげるのは当然でしょ!?」

キョン(長門にそんな必要はない!!なんてハルヒに言っても無駄だよな…)

キョン「し、しかしだn」

長門「わたしは別に構わない」

キョン「お、おいおい…」

ハルヒ「うんうんっ!じゃ、行ってらっしゃい!!」

キョン「まじかよ…」

ガチャ、バタン

古泉「計画通りに進みましたね」

ハルヒ「そうね」

みくる「長門さん、嬉しそうでしたね♪」

ハルヒ「がんばんなさいよ、有希」

ハルヒ「さっ、あたし達は帰るわよ!!」

古泉「ええ」ニコッ

みくる「ふふっ、いいなぁキョンくんと長門さん♪」

ハルヒ「あの2人なら安心して見守ることができるわね」

古泉「そうですね」

なんだこのハルヒ・・・気が利くぞ・・・!

>>353長門がキョンに弁当作ってるの見たからな。

キョン「な、なあ…長門?」

長門「何?」

キョン「そ、その…本当に手を繋ぐのか?」

長門「……」

長門「涼宮ハルヒの命令。素直に聞いておくべき」

キョン「そ、そうだよな…」

キョン「わかった」ゴシゴシ

キョン「」ギュ

長門「……」ギュ

スタ、スタ トコトコ

すまん頭が働かない休憩

キョン「割と早く着いたな」

長門「」コクリ

キョン(結局手は繋いだままここまで来ちまった…)

長門「」トコトコトコトコ

キョン「お、おい長門……やれやれ」

キョン「まあ、本ならあいつの方が詳しいし、ここで座って待っておけばいいだろう」

キョン「よっこらせ」ドスッ

キョン「……ん~」

キョン「……」

長門「……」ナデナデ

キョン(……寝ちまってた……なんだか…すごく落ち着く…なんなんだろう)

キョン(これは…………頭を撫でられてんのか……?)

長門「……」ナデナデ

キョン(……というかここは……ッハ!!)

キョン「」ガバッ

長門「わたしが本を選び、戻ってきたときには眠っていた」

キョン「お、そ、そうか……すまんな」

長門「いい」

キョン「……」ジーッ

長門「…何?」

キョン「あ、い、いや、なんでもない!」

長門「そう」

こういうのをスランプって言うんだろうか
何も浮かんでこない

すまん考えてるんだが本当に何も出てこない
アルバイトが終わってからまた書き始めたいが多分23時ごろになってしまうと思う
必要ないのなら落としておいても構わないができれば保守を頼みたい
それまでになんか展開の案をだしておいてくれ頼む

保守時間目安 (休日用)

00:00-02:00 40分以内                   __
02:00-04:00 90分以内            _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内         ,.-"`: :.|___\  ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内         /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、  \
16:00-19:00 60分以内         /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内       |/|: :/●  ●|_!_l_l=:-:‐i´

                  .,-、  |: :|@   @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用)  ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒  _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内    |!:::::::::::::::::∥r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l

02:00-04:00 120分以内     ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内       ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内      /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l

16:00-19:00 60分以内      /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内.     /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
                  /: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
                   ̄      .|:×|:×|      ̄ ̄
                         .ヽ_人_ノ

すんばらしいアイディアがでてるじゃねえか
感謝感激火事親父
書き始めます

キョン「と、とりあえず帰るか」

長門「」コクリ

キョン「俺が眠っちまった所為で随分遅くなっちまったな、ハルヒに電話してみる」

長門「わかった」



ハルヒ『んじゃねっ!』ガチャッ

ツー ツー

キョン「すまん長門」

長門「何」

キョン「どうやら皆帰っちまったらしい」

長門「そう」

キョン「しょうがない…こうなったらもう部室に戻る意味もないし、俺達も帰るか」

長門「……」

キョン「長門?」

長門「……わかった」

キョン「本はどうする?」

長門「わたしが読みたい」

キョン「そうか。それ、全部か?」

長門「」コクリ

キョン「家まで持つか?」

長門「……いい。迷惑はかけられない」

キョン「そ、そうか…大丈夫なのか?」

長門「大丈夫」

キョン「…わかった」

次の日

キョン「おう、ハルヒ」

ハルヒ「!!」

ハルヒ「キョン!!やっと来たわね!!」

キョン「なんだ?何やら嫌な予感しかしないんだが」

ハルヒ「なにもないわ、少し質問するだけよ」

キョン「質問?」

ハルヒ「そうよ」

キョン「なんの?」

ハルヒ「いいから座りなさい!」

キョン「へいへい」ガタッ

ハルヒ「第一問!図書館では有希とどんな話したの?」

キョン「いや、話っつうか…俺がいつの間にか眠っちまってて…」

ハルヒ「はぁ?…あんたそれ、本気なの?」

キョン「あ、ああ…謝ったら長門も許してくれたんだがな…」

ハルヒ「何考えてるのよ…まぁ今はいいわ、じゃあ第二問!」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「部室への帰り道有希と何をしましたか?」

キョン「あー、いや。部室に行ってないんだ。ほら、ハルヒに電話したら皆帰ったって言っていt」

ハルヒ「あ!ん!た!は!本気でバカね!!」

キョン「な、なんだよ…」

ハルヒ「もう最後の質問よ!!!」

ハルヒ「帰り道、当然有希を家まで送ったわよね!?」

キョン「うっ……」

ハルヒ「あ、あんたまさか……」

キョン「な、長門が『迷惑をかけられない』とだな……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「はぁ……」

キョン「やはりまずかったか……」

ハルヒ「呆れて言葉もでないわ……」

ハルヒ「あんたなんかラーメン屋の親父の指でもしゃぶっとけばいいのよ……」

キョン「ひ、ひどい言われようだな……」

ハルヒ「もう我慢できないわ……」

キョン「な、なんだよ」

ハルヒ「あたしに任せなさい!!」

キョン「何をだ?」

ハルヒ「いいの!!任せなさい!!わかった!?」

キョン「あ、あ~……」

キョン(何かはわからないが、こいつに任せるとろくなことに……)

ハルヒ「わかった!?って聞いてんのよ!!」

キョン「わ、わかった!わかったからそう怒るな!!」

ハルヒ「にひひ~ん!」ニヤッ

キョン(な、なんだ今の笑いは……やはり嫌な予感しかしないな)

昼休憩

谷口「お~い、キョン。飯食おうぜ~」

キョン「ああ、早く来いよ」

ハルヒ「ちょーっと待ったあああ!!!」

キョン「」ビクッ

谷口「う、うおっ!なんだよ涼宮!!」

ハルヒ「うっさい!どいて!!」ガンッ

谷口「ぐはっ!!」

ハルヒ「ほら!こっちよ!」グイグイ

長門「……」

ハルヒ「な、なんで動かないのよ!!」グイグイ

長門「ここから動けない」

ハルヒ「冗談言ってんじゃないの!キョンとご飯食べるんでしょ!?」グイグイ

長門「急に動けなくなってしまった」

ハルヒ「もうっ!ほら有希!う~ご~き~な~さいっ!!」グイッ

長門「あ…」トテテッ

キョン「な、長門…?」

長門「決してわたしの意思ではない。涼宮ハルヒにあなたとご飯を食べるように勧められた
   大事なことだからもう一度言っておく。決してわたしの意思でh」

ハルヒ「何ブツブツ言ってんのよ!ほら、座りなさい!キョンの横!」

長門「動けn」

ハルヒ「」グイッ

長門「」トテテッ ストン

キョン「あーハルヒ…?こりゃ一体なんの真似だ?」

ハルヒ「さあご飯を頂きましょう!」ニコッ

ハルヒ「うん!すっごくおいしいわ!」モグモグ

長門「……」チラ

キョン「」チラッ

長門「……」モグモグ

キョン「ハ、ハルヒ?」

ハルヒ「ん?どうしたの?キョン」

キョン「少し状況が上手く掴めていないんだが…説明は無しか?」

ハルヒ「どこに説明が必要なのよ?皆で楽しく食べましょう!ってだけじゃない」

キョン「ま、まあそうなんだが…」チラッ

長門「……」モグモグ

ハルヒ「ね、有希?」

長門「…」コクリ

キョン「あ、ああ…じゃあ俺も食べさせてもらおう」

ハルヒ「うんうんっ!」テカテカ

谷口「ちくしょうキョンのやつ…!美女二人に囲まれて弁当だと!?」

国木田「羨ましいけど僕たちは行くべきじゃないよね」

谷口「行ける訳ねぇよ…あんな表情の長門有希を見るのは初めてだぜ…」

長門「……」ドキドキ

長門ルート冒頭でキョンと古泉が話してるんだけど、ハルヒの力は以前より弱まり、閉鎖空間もほぼなしの状態
俺はそうなるにつれて長門の感情も豊かになると思っているので「これ長門か…?」ってなる場面があるかもしれない

ハルヒ「有希!」

長門「何?」

ハルヒ「キョンとご飯が食べたかったのよね?」

キョン「お、おい」

長門「……」

ハルヒ「どうなの?」ニヤニヤ

長門「情報の伝達に齟齬g」

ハルヒ「誤魔化さないの!」

ハルヒ「食べたかったのよね?」ツヤツヤ

長門「……」コ、コクリ

キョン「」ドキッ

長門「理由はわからない」

キョン「そ、そうか…」

長門「でもわたしの中にそういう感情が存在するのは事実」

ハルヒ「ふふ~んっ」ニヤッ

ハルヒ「よかったじゃないの!キョン」バンッ バンッ

キョン「い、いてっ!お、おい!叩くな!いてぇ!」

ハルヒ「ほら、有希も!」

長門「……」

長門「」バンッ バンッ

キョン「痛い!!おい!!やめてくれ!!二人とも!!」

谷口「く、国木田ァ…!!お前、拳銃持ってないかァ?」プルプル

国木田「持ってないよそんなもの……」

ハルヒ「そっかそっか~、キョンとご飯食べたかったのね~」

ハルヒ「キョンとね」ニヤリ

キョン「な、なんだよ」

長門「……」

国木田「ちょっと長門さん顔赤くない?」

谷口「なにぃぃぃ!?国木田!!カメラ!!早く!!」

国木田「だから持ってないよ……」

ハルヒ(何かしらこれ…すごく楽しいわ!!)

長門って人間の恋愛感情は理解できないし、持つこともないってアニメか何かで言ってなかったっけ?
すまん、決して煽りじゃないんだ。ちょっと頭に引っかかっていたから楽になりたいだけなんだ。
もし、なんだったら、スルーしてくれても一向に構わない

>>401
そうだっけ?理解できないのはそうだけど持ち合わせていないだけで手に入れられるものだと解釈してるんだけど
俺原作読んでないから間違ってる可能性ある

ハルヒ「にひひ……」ニヤニヤ

キョン(怪しい笑いだ……すごく嫌な予感がする)

ハルヒ「ねぇねぇキョン」

キョン「な、なんだ?」

キョン(来るぞ、来るぞ…大丈夫、どんな質問がきても適当に流せばいい。準備万端だ。よし)

ハルヒ「好きな人いるの?」ニヤ

キョン「ブッ!!」

長門「!!」バッ

長門「」ジーッ

キョン「なんで急にそんなことを…お、おい!そんなにこっちを見るな長門!!///」

ハルヒ「あははははっ!!何その反応!!あんた最高だわ!!」

キョン(ぐっ……ちくしょう……)

さるさん食らった

ハルヒ「いるのよね?」

キョン「い、いない!!///」

ハルヒ「ね?」

キョン「いないと言ってるだろうが!!///」

ハルヒ「じゃあなんでそんなに慌ててるのかしら?ねぇ、有希?」

キョン「うぐっ……///」チラッ

長門「……」ジーッ

キョン「」ドキッ

キョン「はぁ……勘弁してくれ」

ハルヒ「にひひっ」ニヤッ

ハルヒ「有希もいるのよね?好きな人」

キョン「なんだと!?本当か!?」

長門「ここで言うの?」

ハルヒ「ゴメンゴメン!でも、いるんでしょ?」

長門「……///」コ、コクリ

キョン「まじかよ、あの長門がか!?」

長門「」コクリ

キョン「う、うおぉ……こりゃ驚いたな」

キョン「誰なんだ?」

長門「い、言えない」

ハルヒ「有希ったらね、最近恋愛小説読んでるのよ?」

長門「!!」

長門「それは内緒にすると言ったはず」アタフタ

キョン「恋愛小説?」

長門「……そう」

キョン(あ、…あの時、隠したのはその本だったのか…)

キョン「しかしなんでまた…」

長門「わたしの中に生まれた感情を確信づけるのが目的」

キョン「な、なるほど…」

長門「本から情報を集めていた」

キョン「どうだったんだ?」

長門「…今では、恋心だと確信している」

キョン「そ、そうか」ドキッ

なんかハルヒルートの時と同じような流れになってしまう

ライバルは収拾つかなくなるからな…
何故そっちを選んだのか?とかの理由付けが難しい
ハルヒの時はなんとなく9月って設定だったけど今は2月ってことにする
バレンタイン&ホワイトデーでやってみる

キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「あら?」

キョン「もう昼休憩終わりか」

長門「帰らないと」

キョン「そうだな」

ハルヒ「随分早いわね」

キョン「たくさん話してたからな」

長門「また明日も来てもいい…?」

キョン「ああ、もちろんだ。今度は長門のクラスに俺達が行くか?」

ハルヒ「いいわねっ!そうしましょ!」

ハルヒ「行っちゃったわね、有希」

キョン「ああ、もう休憩終わったからな」

ハルヒ「寂しくないの?」

キョン「な、なんでだよ」

ハルヒ「だってあんた…有希のこと好きなんでしょ?」

キョン「は、はぁ!?///」

ハルヒ「もしかして自分が有希を好きなことに気がついてないの?」

キョン「うぐっ……じ、実は」

ハルヒ「ん?」

キョン「好きなのかもしれん…と、思っている」

ハルヒ「ようやく気付いたところって感じね」

キョン「あ、ああ。多分そんな感じだ」

次の日

キョン「今日は長門のクラスで昼ご飯食べるんだったよな?」

ハルヒ「そうよ、行ってらっしゃい」

キョン「は?」

ハルヒ「何よ」

キョン「何よってお前……来ないのか?」

ハルヒ「有希と2人っきりになりたくないの?」

キョン「い、いや……その、行き慣れないクラスだから落ち着かないというか…」

ハルヒ「だらしないわね…わかったわ、あたしも行くわよ」

キョン「あ、ああ…すまんな」

ガララッ

キョン「おう、長門」

長門「入って」

ハルヒ「おっじゃまっしまーす!!」

生徒「」ヒソヒソ ヒソヒソ

キョン(ハルヒが入った瞬間ヒソヒソ声が……やはり有名なんだな)

長門「ここがわたしの席」ストン

長門「適当に座って」

キョン「はいよ」ガタッ

ハルヒ「ふふーん♪」ガタッ

キョン「んじゃ、早速食うか」

ハルヒ「そうね!いただきます!」

長門「いただきます」

男生徒「あ、長門さん!」

キョン「!」

長門「何?」

男生徒「後でいいからここんとこ教えてくれないかな?」

長門「構わない」

男生徒「よ、よかった!!ありがとう!!」

長門「いい」

キョン「……」ムカッ

キョン「おい長門、あれは誰なんだ?」

長門「…?」

もち、みくるルートや鶴屋ルートも用意されて・・・・・ないよねやっぱり・・・・

またさるさん食らってた。結構間隔あけてるしレスもくれてるのになんでだろ。なんか申し訳なくなってきた
>>426長門の二の舞になりそうだけど佐々木ルートは少しやってみたいなと思ってる。チャレンジ的な意味で

ハルヒ(キョンのやつ…やきもちやいてるわね。ただ話しかけられただけじゃないの)

キョン「今のやつは誰だ?」

長門「…クラスメイト」

キョン「どういう関係だ?」

長門「……質問の意図が分らない。ただのクラスメイトであってそれ以上でも以下でもない」

キョン「そうか、ならいいんだが」

ハルヒ(まあ気持ち、分らなくもないけどね)

女生徒「あ、あの……キョンくん?ですか?」

キョン「ん?」

女生徒「やっぱりキョンくんだ!」

キョン「な、なんですか?」

女生徒「いや、あの…涼宮さんと同じで、少し有名になってるんですよ、キョンくん」

キョン「そ、そうですか…俺は何もないただの平凡な人間なんですけどね…」

ハルヒ「何よそれ、あたしが思いっきり変人みたいじゃないのよ!」

キョン(どの口が言うんだか…)

女生徒「あ!その『やれやれ』って顔!見れてうれしいです!」

キョン「は、はぁ…」

キョン(よくわからんな…)

長門「」ヌッ

女生徒「きゃっ」

キョン「な、長門!?いつの間に移動したんだ!?」

長門「…」ジーッ

女生徒「な、長門さん……!!顔が…近い……」

ハルヒ(有希も嫉妬してるのね…ふふ、かーわいい♪)

長門「…」ジーッ

女生徒「あ、あの……」

長門「」プイッ

長門「」トコトコ ストン

キョン「す、すまんな…どうやらご機嫌斜めのようだ…」

女生徒「は、はい…私、あっち行きますね…」ションボリ

キョン「ああ、悪いな」

長門「……」モグモグ

もう長門ルート終わってもいいかな?

ハルヒ「そろそろバレンタインね」

キョン「もうそんな時期か…ハルヒは誰かにあげるのか?」

ハルヒ「SOS団の皆には配るけどそれ以外はないわ」

キョン「そうか」

ハルヒ「有希は?」

有希「」ドキッ

ハルヒ「誰かにあげるのかしら?」

有希「……」コクリ

キョン「!」

修正。また頭が働かなくなってきた

ハルヒ「そろそろバレンタインね」

キョン「もうそんな時期か…ハルヒは誰かにあげるのか?」

ハルヒ「SOS団の皆には配るけどそれ以外はないわ」

キョン「そうか」

ハルヒ「有希は?」

長門「」ドキッ

ハルヒ「誰かにあげるのかしら?」

長門「……」コクリ

キョン「!」

ハルヒ「そう、じゃああたしと一緒に作る?」

長門「…」コクリ

ハルヒ「決まりねっ!」ニコッ

キョン(長門がチョコ……一体誰に…)

キョン(まさか!!さっきのクラスメイトに……いや、ないか)

キョン(クラスメイト以上でも以下でもないと言っていたしな。くそ…気になる)

キョン「」チラッ

長門「~」 ハルヒ「~」

キョン(楽しそうにしゃべるようになったもんだな…長門も)

ハルヒ「じゃあ有希とあたしはバレンタインの計画立てるから!」

キョン「へ?」

ハルヒ「へ?じゃないでしょ?盗み聞きする気?」

キョン「つまり、出て行けと?」

ハルヒ「あら、鋭いじゃない!」ニコッ

キョン「…へいへい」

長門「ごめんなさい」

キョン「いや、いいぞ、気にするな」

長門「感謝する」

キョン「ああ」

 時は流れてバレンタイン
いつもはうなだれながら登る坂道も、今朝は違った
なんせあの長門が何者かにチョコを渡すというのだ
正直複雑な気分である
「もしかしたら俺に…」などという甘ったれた希望を胸に、俺は教室の扉を開く

「よう、ハルヒ」

「あら、キョン、おはよっ」

なんだか意味ありげな笑顔を俺に向けたハルヒは、登校早々とんでもないことを聞いてきた

「有希にチョコ貰えるかも…って思ってる?」

ニヤニヤと笑うその顔はなんだ?
俺をからかってるのか?

「な、なんだよ急に」

ああ、そうだよ
赤面しているのが自分でもわかるよ
そりゃ、少しくらい期待するに決まってる

「ま、楽しみにしとくといいわっ!」

おい待てなんだそりゃ
そんなことを言われると余計に期待しちまうだろう?

「さあ、あたしの口からは何も言えないわ」

ずるいぞハルヒ
なんだその「すべてを知っている」みたいな顔は
え?まさか本当に長門が俺にチョコを…?
いやいや、駄目だ
あんまり考えるな俺よ
期待しすぎると、叶わなかった時のショックがその分大きくなるからな
よし、落ち着け…落ち着け…

何してんだ俺
>>439からやり直す

やっぱり>>442の続きで地の文でやってみる
迷走しすぎてるなすまぬ
かわいい長門書くぞう!うっひょう!

その後
俺は何度も頭に浮かんでくる『期待』との闘いで
正直授業どころではなかった

不思議なもので、授業以外のことを考えていると、時間というのは早く進むものである
そんなこんなであっという間に昼休憩になっていた

最近、俺と長門とハルヒの3人で弁当を食べるのが通例となっていた
交代で訪れるクラスを入れ替えることになっている
そして今日は、俺とハルヒのクラスに長門がやってくる日である

正直こんな日に長門と顔を合わせるのは少し気恥ずかしいものがある
「何を期待してんだ」と思われないよう、平静を保つ努力をしなければならない

ガラッ

噂をすればなんとやらだ
早速長門が俺のクラスにやってきた

>>446交代で訪れるクラスを入れ替えるっておかしいな→クラスを変えるに訂正

「お待たせ」

小さな体に似合わない大きな弁当袋を持ち、長門が呟く

「おお、待ってたぞ」

長門は俺のその声を聞くと同時に、今は定位置となった俺の隣に音も無く腰掛ける
先程、平静を保つ努力をすると宣言したばかりなのだが
いざ長門を目の前にすると…やはり無理だ
どうしても意識してしまう

一体この長門は誰にチョコを渡すつもりなのだろうか
少しでもヒントはないかと、よーく長門を観察してみる

おにぎりを頬張る長門
唐揚げを次々と口の中へ放り込む長門
ハルヒと楽しそうにしゃべる長門
と、思ったらハルヒにきわどい質問をされ慌てる長門
そして時折、不思議そうな顔でこちらを見る長門


ちくしょう…かわいいじゃねぇか
って、そうじゃないだろ


  数分観察を続けてみたのだが、どうやら願いは叶いそうもない
 長門からはなんのヒントも得られなかった

 ただ、見ていて飽きない
 この気持ちはなんなのだろう
 いや、もちろん恋愛感情でもあるが、それとはまた別の家族愛のような感情もあるのだ
 こればっかりは上手く説明できないが、俺は長門のことが好きだという事実に変わりはない

  たった今気がついたのだが、家族愛から恋愛感情に変化したんじゃないか
 絶大な信頼から派生する恋ってやつだ
 長門はどうかわからないが、少なくとも俺は長門をとても信用していたからな

 「どうしたのよキョン、さっきから全然箸が進んでないわよ」

 少し考えすぎていたようだ
 箸が進んでいないどころか、つけてもいない
 早めに食べないと休憩時間が終わっちまうな

 「もしかしてずっと有希のこと考えてたの?」
 
 こいつは唐突にこういうことを言いだすから非常にやっかいである
 しかも、その内容が妙に鋭い
 
 「な、バ、バカ野郎!」
 
 一気に紅潮しているであろう俺の顔を、長門はじっと見つめている
 何やら嬉しそうな顔をしているのは気のせいだろうか
 よせ、あまり見るな、本気で恥ずかしいだろうが

 「ユニーク」

 何がだ?この俺の顔の赤さがか?
 ちくしょう!
 笑いを堪えているような長門の発言が更に俺の頬を赤くする
 皆して俺をからかいやがって

 2月 14日 長門
 
  前日に彼のために涼宮ハルヒと作成したチョコレートを持ち
 形が崩れないよう注意しながらAM7:30に登校
 いつも通り文芸部室へ向かい、読書をする
 
 最近は恋愛小説ばかり読んでいる
 不思議とそういうものばかりが目につくから
 きっと、わたしの中の何かが変わったからだと思う
 それが、彼への思いということが…嬉しい
 わたしはわたしの中に生まれた感情を確かめるためにこのような本を読んでいた
 でも、自覚した今は違う
 彼が、誰かに恋心を抱いた時、どのような行動をとるのかを調べている

 これらはすべて、わたしが一番最初に持つことができた感情がもたらしたもの
 ……宝物


  朝の呼び鈴が鳴り、慌てて教室へと向かう
 一歩教室に入っただけで、有機生命体の心拍数、挙動などが普段とは異なることに気づく
 これがバレンタイン……

 今までは辞書のように
 「ローマで殉教したテルニーの主教聖バレンティヌスの記念日。ローマの異教の祭りと結びついて女性が男性に愛を告白する日とされるようになり、日本ではチョコレートを贈る風習がある。」
 としか考えてなかった2月14日
 今ではここにいる有機生命体の心情までが理解できる
 これほどに嬉しいことはない
 感情を得てからというものの、わたしの見る世界はすべてが変わった
 これほどまでに素晴らしい世界を、わたしに知らせてくれた彼にはとても感謝している
 
 「ねぇねぇ、長門さんは誰かにチョコあげたりするの?」

 同じクラスの女生徒の問いかけに、わたしは首を縦に振った

 「ええ!?うそぉ!!誰誰!?」

 同女生徒のその声により、クラスの関心が一度にわたしに集まるのがわかる 
 

 「も、もしかしてSOS団の彼?」

 いくつか尋問を受けている中、聞こえてきたその問いに答える

 「やっぱりそうなんだ!!応援してるからがんばってね!!」

 わたしの目的の相手が分かった途端、わたしの周りから有機生命体の姿がなくなる
 チョコレートを渡す相手を他人に教えることに、どのような意味があるのか理解できないけど
 何故だか言ってしまった
 多分、わたしは誇らしいのだろう
 彼を好きという、自分のこの気持ちが


  そんなことを考えながら、わたしは席に着いた
 朝のHRで、担任の教師によりチョコレートを回収するという旨が提示され
 教室中から悲痛の声が巻き起こる
 
 どうやらこの担任の教師の独断で行っているよう
 わたしは情報操作を行い、一時的にチョコレートの存在を隠した
 容易いこと

 無事に彼へのプレゼントを守り切ったわたしは、授業の合間にトイレへ足を運び
 ただなんとなくその箱を見つめる
 まるで生きているよう
 『想いをのせる』という言葉の意味が、初めて理解できたもの
 これを渡すことによって起こると予想される彼の行動をいくつか想定するだけで
 不思議と気持ちが嬉しくなる
 
 わたしは、彼に想いを寄せている
 そう確認できる一つの手段
 

  授業の合間は何もすることがない
 この高校で学ぶ内容は、既にすべて理解している
 なのでわたしは、待機モードへ移行し、時間が過ぎるのをただ待っている
 
 しかし、今日という日は、彼のことを考えることによって時間を潰してみる
 と言っても、思考より行動が先にきてしまっているけど

 時間はあっという間に過ぎて行った
 わたしは自らが料理したお弁当を手に持ち
 少し早足で彼の教室へと向かう

 扉を開け挨拶をすると、彼が返事を返してくれた
 その言葉を聞くと同時にわたしは席に着き、手に持つ袋を開けた

 おにぎりを食べ、具としてからあげを放り込む
 
 「有希、ちゃんと形崩さずに持ってきた?」

 チョコレートを作成した際、涼宮ハルヒに念入りに注意されたこと
 
 「問題ない」

 「そう、安心したわ。ちゃんとキョンに渡せるといいわね」

 小声とはいえ、彼の目の前でそのようなことを言われ、わたしは少し慌ててしまった
 横目で彼を見てみると、何か真面目な顔でわたしを眺めている
 ……不思議

 

やっぱり地の文やめた方がよかったかな?



 そんな彼の姿に気がついた涼宮ハルヒが口を開く

 「どうしたのよキョン、さっきから全然箸が進んでないわよ」

 その言葉を受けた彼は、手に持つ弁当箱を見つめ、納得したような表情を見せた
 彼の表情を読み取れるようになったのも、わたしが感情を得てから
 
 「もしかしてずっと有希のこと考えてたの?」

 彼女の思わぬ発言に、わたしも慌ててしまう
 でも、それ以上に慌てる彼の姿を見て
 なんだか嬉しくなった

 「ユニーク」

 少しからかってみると、彼は予想通りユニークな反応をわたしにみせてくれた
 トマトみたい

いや、いいとおもう
うん

昼休憩終了 キョン

  結局、弁当の時間は終始頬を紅潮させたままで終わっちまった
 なんとも恥ずかしい
 
 俺の目には、長門はいつもと変わらないように見えた
 長門は、チョコを渡すことに関して緊張などはしないのだろうか
 まあ、あの長門が緊張なんて……

 長門「あ、あの…これ、あなたのために作ってきたの///」

 いかんいかん
 いくら想像とはいえ反則的なかわいさだ
 後はこのとてつもなく身の入らない授業を2つ受けたら今日は終了だ
 残すところ団活だけとなる

>>460-461ありがとう安心した 投稿間隔広がるからもう誰も見ていないと思った

 ふと疑問に思ったのだが…長門は一体いつチョコを渡すのだろうか?
 もしかしたらもう渡し終えているなんて可能性も……十分にあり得る
 ダメだ
 少し考えただけで気分が萎えてしまう

 やはり考えないようにするのが得策なんだろうか
 しかし、今の俺には無理な注文である
 こんなかったるい授業投げ出して、今すぐにでも文芸部室へと走りたい気分だ
 

 「ああ、早く終わってくれ」



  ついに最後の授業の終了を知らせる音が校内に響いた
 それと同時に俺は鞄を掴み
 ハルヒなんじゃないかと思うほどのスピードで教室を出た
 事実、ほんの数歩先には駆け足で部室へと向かうハルヒの姿が見える

 しかしながら、俺は歩いていてハルヒは駆け足なので、進んでいくうちに当然姿は見えなくなる
 どれだけ団活を楽しみにしてるんだあいつは……と多少関心しながら歩いていると
 俺の視界の隅に教室の扉から出てくる小さな体が映った

 「よう、長門」

 その小さな体の持ち主に一声かける
 
 「……今から行くところ?」

 「ああ、そうだ。一緒に行かないか?」

 「わたしも今提案しようと思っていた」

 なんとも嬉しい言葉だな
 授業中の余計な妄想の所為で、少しだけ萎えていた俺の気分が
 その一言で完全に晴れやかなものへと変化した


  いくら一緒に行くと言っても
 俺達の間にはいつものようにあまり言葉はない
 ただただ、「落ち着き」という名の空気が漂っていた

 俺は長門と一緒にいるときにしか生まれない、この「落ち着き」が大好きだった
 普段の慌ただしい日常から解放され、まるで暖かい場所に寝転んでいるような
 そんな気分に浸れるからだ

 ふと、兼ねてから疑問に思っていたことを長門に聞いてみようかと考えたのだが
 好奇心より恐怖心が勝利したので、やめておくことにした
 「もうチョコを渡したのか?」
 なんて、そんなこと聞けるわけがないだろう

  スタ、スタ、トコトコと一定のリズムで歩いている内に
 俺と長門は文芸部室へ辿り着いた
 隣には長門がいるが、念のためにと扉をノックした
 長門の前で、着替えている朝比奈さんの姿を見るなんて、一体俺はどうなっちまうのか想像もつかんからな

 コンコンッ

 おかしい
 反応がない
 少なくともハルヒは俺より先に文芸部室へと向かったはずである

 もしかしてドッキリか?
 俺を驚かせてやろうみたいなハルヒによる悪だくみだろうか?

 しかし、その手にはのらん!
 俺はゆっくりと扉に近づk
 
 ガチャッ
 
 って、おいおい……
 俺があれだけ警戒していた扉を、あっさりと長門が開放してしまった


  一歩中に入り、部屋中を見回したのだが人っ子一人いない
 念入りに掃除用具入れの中まで確認したのだが、そこにはあるべきものしか存在していなかった
 おかしい
 なんなんだ?
 何故誰もいない
 
 「長門、何か聞いてるか?何故誰もいないんだ?」

 そう俺が長門に問いかけたのだが、長門は返事もせずに奥へと進んでいく

 「な、長門?」

 長門は一体何をしているのだろうか
 本棚の横にある長門専用の椅子を、窓際まで引きずり出した
 

またさるさんになってしまったくそー


昼休憩終了 長門

  結局、昼休憩の間彼の頬が色を失うことはなかった
 綺麗に空になった弁当箱を袋に入れ、わたしは自分のクラスへと戻った

 そこでクラスメイトに彼のクラスに行っていたのかの確認と
 既にチョコは渡したのか、という確認を受けた
 わたしは肯定し、否定した
 残念そうな顔をしてわたしのもとから立ち去る有機生命体の背中を見つめながら
 わたしは彼のことを思った

 彼のために作成したチョコレート
 涼宮ハルヒとの打ち合わせでは、まだ渡すべきではない




  それから、午後の授業が始まった
 わたしは午前と同じで午後も待機モードに移行しなかった
 理由は、その時までの自分の感情の動きを楽しみたかったから
 ……贅沢

 この時の流れの早さはなに
 情報操作を施していないのに、まるで施されたかのような時の流れ
 これは朝比奈みくるが専門とするタイムトラベルなのかもしれない
 ……不思議

 最後の呼び鈴が鳴り、荷物をまとめて廊下にでる
 途中、有機生命体に励ましの言葉を貰った
 そこで立ち止まったおかげで、廊下を歩く彼と鉢合うことができた
 ……感謝

 「よう、長門」

 唐突に耳に届く彼の声
 わたしは顔を上げ、歩こうとしていた道の反対側を見た

 そこには彼の姿があった
 少しだけ、奥の奥で曇った表情をした彼が近づいてくる
 
 「……今から行くところ?」

 「ああ、そうだ。」

  それなら……

 「一緒に行かないか?」

 …驚いた
 彼もわたしと同じことを考えていたから
 嬉しい

 「わたしも今提案しようと思っていた」

 そう言うと、彼の表情が少し明るくなった気がした

  

  彼の足音が、わたしの足音に重なって響く
 文芸部室のある旧校舎への道のりには、わたしと彼の二人だけ
 彼と一緒に帰った日
 あの日、わたしは彼に一つだけわがままを言った
 
 「早い。少し待って」

 あれ以来、彼の歩幅に変化が起こった
 わたしにとって、歩きやすい歩幅
 丁度二人が横に並ぶ歩幅
 彼のさりげない優しさを理解した
 それ以来、わたしの心に変化が起こった





  文芸部室へ到着し、彼が扉をノックした
 物音がしない
 涼宮ハルヒに感謝する
 上手くやってくれたみたい
 何故か怯えている彼の横から手を伸ばし、わたしはドアノブを回した

 ガチャッ

 文芸部室内に足を踏み入れると、わたしは奥へと進んだ
 彼は、後ろで掃除用具入れの扉を開けている
 そこに、何があると思ったの

さる回避支援
ってさるったか?

 
  
  「長門、何か聞いてるか?何故誰もいないんだ?」


 後ろで彼の声が聞こえた気がしたけど、わたしは心拍数が著しく上昇していたため
 その声に応えることができなかった

 「な、長門?」

 彼の確認の声が耳に届く
 でも、これは応えなくていい声だと認識した
 彼は、これからわたしの行動に目を奪われて、言葉を無くすと予想しているから

 わたしは自分の椅子を手に持ち
 引きずりながら窓の下まで運んだ
 
 やっぱり、彼は何も言ってこない

>>474 ありがとう助かる

   椅子に座り、あの日と同じ本を持ち
  あの日と同じ体勢で本を読む

  彼は、不思議そうにわたしを眺めるばかり
  そこで、わたしは彼に二度目のわがままを言った

  「扉の前に立ってほしい」

  彼は何か言おうとしたのか、少しだけ口を開いたけど
  何も言わずにわたしのわがままを聞いてくれた
  二度目も、彼の優しさに触れることができた
  わたしの心が膨張して、とまらなくなった








      「わたしとあなたが、初めて出会った瞬間」








       その時の形が、今の文芸部室にはあった









  彼も、その時を思い出したのか驚いた顔をしている
 
 「長門……?」

 彼の問いかけにわたしは答える

 「あなたに渡したいものがある」

 そういうとわたしは自らの鞄を漁り、少し大きめの箱を手に取った
 
 「チョコレート」

 窓から差す夕日が、わたしの持つ箱に反射して、天井にその姿を映し出した



  とても驚いた表情を浮かべた彼は、ゆっくりとわたしの箱を受け取ってくれた
 数秒ほど手に持った箱を見つめたかと思うと、ゆっくりと顔を上げわたしの顔を見る
 そしてまた、視線を箱へと移し、わたしに戻す
 
 「ほ、本当に…受け取っていいのか?」

 「あなたのために作った。ぜひ受け取ってほしい」

 少しだけ、不安で、怖くなった

 「…嫌?」

 わたしの問いかけに、彼は必死に答えた
 「そんな訳ないだろう。これほど嬉しいことはない」
 ……と

 「よかった」







  「わたしは、あなたに恋心を抱いている」

  「その箱の中には、チョコレート以外にわたしの思いも詰まっている」

  「あなたと関わっていくことによって、得ることができたこの気持ちが詰まっている」

  「わたしはあなたが……好き」




夕日の差し込む文芸部室 キョン

  「わたしはあなたが……好き」

 その言葉を聞いた瞬間、俺は涙を流していた
 目の前に存在する小さな女の子が「女の子」になった瞬間が
 とても綺麗で、嬉しかったからだ

 俺の中に5:5で存在する長門への思い
 「家族愛」と「恋心」
 そのどちらもが爆発した瞬間だった
 その二つの感情は10:10になり、幾度と増え続け
 最終的に無限にまで達したんじゃないかとさえ思えた

 気がつくと俺は、長門を抱きしめていた
 「俺も好きだ」
 その言葉を伝えたくて、どうしようもなかった




  しかし、情けないことに涙で声が出なかった
 
 「なんで泣いてるの?」

 という長門の問いかけに応えられず、泣き続けていた
 その代わりに、直接長門に触れることでこの感情を伝えようと努力した
 すべての長門への思いを、全身に乗せて長門を抱きしめた

 ふと、頭に暖かな感触が伝わる
 頭のてっぺんから、後頭部を何度も、何度も
 あの時の図書館で
 俺が寝てしまった時のように
 長門は俺の頭を優しく撫でてくれていた





  
  すると、俺の心はみるみる落ち着きを取り戻していった
 うずうずとしていた俺の気持ちがつっかえがとれたように溢れだす

 「長門、俺も好きだ。お前が大好きだ」

 やっと伝えることができた
 俺は長門の肩から頭を離し、長門の顔を見た


 「ありがとう」


 感謝の言葉とともに、優しく微笑む長門の姿がそこにはあった
 俺は、初めてみる長門の微笑みに感動しながらも
 ここで言わなければならないことを勇気を出して口にした

 「俺と、付き合ってくれ、長門」

  すると、長門は少し驚いた表情で俺を見つめた後
  小さく頷いた






  その表情はほんのりと赤く、とてもかわいらしかった

 ~終わり~

終わり
眠くないけど寝る
明日の用事が終わってこのスレがまだ残ってたら佐々木ルートを書いてみたいなと思っている
俺の中でニヤニヤ数は少ないけどハルヒルートより長門ルートの方がよくできた気がする
佐々木ルートは未知数グダるかも
じゃあおやすみ

乙 ニヤニヤしたよw
この時間だから字の文(?)でもすらすら読めたがセリフだけのも好きだからそっちでもまた何か書いてくれw

>>492
ありがとう
佐々木はセリフだけの予定
本当に切羽詰まったら長門ルートのように突如変化する可能性もないとは言い切れないけど

>>478
何故か解らないが、目から塩辛いものが出てきた

追いついた保守

>>508
俺がいる

>>508>>511ありがとうすげー嬉しいwww
どうせなら>>1000近くまで何か書きたいなーと思ってるから
佐々木の後、古泉×みくるなんてどうだろうか
2人の出番極端に少ないし

佐々木は最初だけ地の文でいかせていただく

 

  年を重ねるにつれ、良い思い出ばかりが美化される
 なんてよく言うが、恐らくそれは本当なのだろう

 
 
 現に、最初は「やれやれ」と思っていたSOS団の活動も、高校2年生となった今じゃ人生に欠かせないものとなっている

 長門が本を読み、ハルヒが無茶を言う。それを寛大に受け止める古泉と、それぞれを優しく包み込む朝比奈さん
 そして、なんの特徴もない俺…いや、自分には自分がよく分からないものだ
 ハルヒにより、退団命令が出されないということは、つまりどこかで俺の存在を必要としてくれている証なのだろう
 
 そんなこんなで、毎日懲りずにSOS団の活動を続けている訳である



  そして最早恒例行事となった毎週休日に行われる不思議探索
 この日は朝比奈さんが受験勉強で忙しく出席できなかったため、4人で行動することに決定した
 ……はずなのだが
 
 あろうことか、そこには朝比奈さんを除くSOS団のメンバー4人+懐かしく、近しい存在が一つあった

 「いや、まさかこんなところでSOS団の皆さんに出会えるとは思っていなかったよ」

 少し短めの髪を、風に揺らしながら微笑む
 
 「ああ、俺もびっくりしたよ。ところで佐々木は何してたんだ?」

 俺が話しかけた途端、少女はどこか嬉しそうな表情を浮かべながら
 
 「何、ただの暇つぶしさ」

 とだけ答えた

佐々木の口調なんだけど、女と話すときは女言葉で、男と話すときは「僕」って認識でおk?

ハルヒ「丁度いいじゃない!これで5人になった訳だし、グループに分かれましょ!」

佐々木「私も参加していいの?」

ハルヒ「もちろんよ!歓迎するわ!」

佐々木「ありがとう、涼宮さん」

キョン「それじゃ、結局いつもの喫茶店か」

古泉「向かいますか」

ハルヒ「ええ!行きましょうみんな!ほら、有希!手繋ぐわよ!」

長門「」コクリ

タッタッタッタ

キョン「全く、あいつはいつもと変わらず騒がしいな」

>>515
しばらく読んでないから覚えてないなぁ
wikiだと「話し相手が男友達のときは男言葉となり、女友達だと女言葉になる」って書いてあるし
そんな感じでいいんじゃないかなw

佐々木「くつくつ、涼宮さんらしいじゃないか」

キョン「まあそうなんだがな」

佐々木「彼女を見ていると飽きないかい?」

キョン「なんだそれは。まあ…あんなに面白いやつは早々いないだろうな」

佐々木「くつくつ。そうだね」

古泉「あの~…お二方?」

キョン「ああ、すまんすまん。なんせ久しぶりの再会なんでな」

佐々木「ごめんなさい。古泉くん…だったかな?」

古泉「ええ」ニコッ

古泉「それでは僕たちも向かいましょうか」

キョン「おう、そうだな」

>>516感謝

キョン「着いた着いた」

ハルヒ「おっそいわよバカキョン!!いつまで待たせる気!?」

キョン「お前が早いんだ」

ハルヒ「団長より後に到着するなんて雑用係失格よ!!あんたの奢りね!!」

キョン「…へいへい」

佐々木「くつくつ、随分と尻に敷かれてるみたいだね、キョン」

キョン「言うな…」

佐々木「涼宮さんがうらやましいよ」

キョン「なんでだよ…まさかお前まで俺を尻にしくつもりか?」

佐々木「お花見のシートとしては少し高価すぎるかな?」

キョン「おい」

佐々木「くつくつ、冗談だよ」

ハルヒ「それじゃあ早速グループを決めるわよ!!」

佐々木「涼宮さん、どうやって決めるの?」

古泉「くじ引きですよ。佐々木さんもこの爪楊枝の中から一本引いてください」

佐々木「おや、これは緊張するね」

キョン「俺は無印か」

長門「わたしも」

古泉「僕は印つきですね」

ハルヒ「あたしもだわ!!」

佐々木「僕は…無印だ。同じだねキョン、長門さん」

長門「よろしく」

佐々木「よろしく」ニコッ

とりあえず16時から用事があるのでここまで
18時半、少なくとも19時までには帰ってこられるはず

古泉「それではまたお昼にお会いしましょう」

キョン「いつも通りこの喫茶店だよな?」

ハルヒ「ええ」

ハルヒ「んじゃ、あたしは古泉くんと左の方に行くからあんた達は右お願いね」

長門「わかった」

佐々木「なんだかワクワクするよ」

軽く読み返してきたけど佐々木が「私」と言っている場面は見あたらなかったかなー
というかキョン以外と言葉を交わす場面自体がほとんど無かったw
見落としあるかもだけど参考までに!

長門のくだり最高なんだが・・・
>>1ありがとう

>>523わざわざすまんね感謝
>>525俺もかなり楽しく書けた

ハルヒと古泉と別れた俺達一行は、不思議なんざてんで探す気も無く
ただフラフラと街中を散歩しているだけであった

佐々木「いや、たまにはこういうせわしない休日もいいものだね、キョン」

キョン「俺や長門は毎週これだからたまったもんじゃないがな」

佐々木「くつくつ、長門さんはこの活動に対してはどう思ってるの?」

長門「……ユニーク」

キョン「幸せな奴だな、お前は」

長門「図書館に行ける」

キョン「……なるほど」

佐々木「僕は羨ましいと感じているけどね」

キョン「羨ましい?何故だ」

佐々木「共に青春を歩んでいる仲間たちと毎週遊ぶことができるなんて、最高じゃないか」

佐々木「それに、僕はキョンが文句を言いながらもこの活動を悪く思っていないのを知ってる」

キョン「ぐっ……」

長門「彼の生体反応に異常が発生。急激な体温の上昇を観測」

キョン「う、うるせぇ!!」

佐々木「くつくつくつ、面白い人だね、長門さんは。キョンが慌てているのを見抜くなんて」

長門「あなたは…3人で行動を開始してから常に心拍数が上昇の一途を辿っている……何故?」

佐々木「う、わっ!ちょ、ちょっと長門さん!?///」

キョン「なんだ佐々木?どうしてだ?」

佐々木「き、君には関係のないことだよ」

長門「とくに彼との距離が著しく近くなった時、彼女の心拍数h」

佐々木「な、長門さん!!///」

キョン「まあ初めての不思議探索なんだから緊張しても無理はないよな」

キョン「そんなに気張らなくてもいいとは思うけどな」

長門「……」

佐々木(ふう……キョンの鈍さは未だに健在らしいね。今回ばかりは助けられたよ)


キョン「おっと、もうこんな時間だ。そろそろ戻らないとまずそうだな」

長門「そう」

佐々木「また涼宮さんに怒られるのかい?」

キョン「ああ、例え間に合ってもあいつより遅く到着しちまったらな」

佐々木「くつくつ、大変だね」

キョン「奢らされるのはこりごりだ、急ごう」

長門「わかった」

ハルヒ「おっそいわよ!!キョン!!」

キョン「うげっ、もういるのかよ」

ハルヒ「当たり前じゃない!!団長をなめてはいけないわ!!」

佐々木「くつくつ、さすが涼宮さんだね」

ハルヒ「あ、さ、佐々木さん!さっさと中に入ってキョンのお金でおいしいもの一杯食べましょ?」

キョン「おい」

キョン(ハルヒのやつ…褒められ慣れてないもんだからどもってやがる)

古泉「かわいらしいですね、涼宮さん」

キョン「ん~…」

古泉「おや、それともあなたはもう一人の彼女の方がお好みで?」

キョン「あ、あまり変なことを言うもんじゃないぞ、古泉」

長門(また…彼の体温上昇を確認)

 
 ハルヒ「それじゃ、午後の組み分けをするわよ!」

  俺の財布から捻出した燃料により生み出された幾多もの栄養源を多量に摂取し
 満足げな笑顔を浮かべたハルヒのその言葉により、本日2度目の組み分けが行われた

  俺は胸の奥深く、本当に微かに願っていたことがあったのだが、どうもその願いは叶わなかったらしい
 組は俺と古泉の二人、そしてハルヒ、長門、佐々木の三人という見事な分かれ方をした

  何故野郎二人で休日の午後を過ごさねばならんのか、甚だ疑問である
 横で嬉しそうに鼻歌を歌うそいつが妙に気色悪い

 古泉「何をしますか?」

 駄目だ、帰りたい


  俺達が店を後にした時に、見慣れない姿がいくつか声をかけてきた
 俺は反射的にハルヒの顔を覗いたのだが、当の本人も不思議そうな顔でその姿を眺めている
 一体誰の知り合いなんだ……
 と考えていた数秒後、ハルヒの隣にいた佐々木が、集団の方へ向かっていった

 なるほど、佐々木の知り合いか
 どうりで見たことがない訳だ

 俺は、その集団の会話に興味があった訳ではないのだが、いかんせんそう距離も離れていないので
 佐々木たちの話し声が、ところどころ耳に届いてきた

 A「お…よー!」

 佐々木「やあ…………ころ?」

 B「そ…!」

 A「佐々木……また……ってたの?」

 佐々木「まあ……だ…らね」

 B「がん……ね~!」

 話の内容はよく聞き取れないのだが、楽しそうに話す佐々木の姿を見て
 何故かあまりいい気分になっていない自分がいた
 なんなんだ、これは

悩んだ結果、地の文と台本形式2つ混ぜてやることにした


  その後、俺達のもとへ戻ってきた佐々木が

 佐々木「いや、すまないね。高校の友人なんだ」

 と、一言謝り、それをハルヒがあっさり許したところで
 俺達はそれぞれのグループに分かれて行動を開始した

 しかし、古泉と二人きりの俺はとくにすることもなく、なんとなく時間を潰しているうちに
 本日の不思議探索は終了となってしまった
 午後の部は妙に時間の流れが遅く感じた
 古泉と二人というのがすべての原因ではない
 むしろ、ほとんどの原因は、俺があることをずっと気にしていたからだ
 それを古泉に言い当てられた時はさすがに焦ったがな

 古泉「彼女が気になりますか?」

 ああ、帰りたい


  その日の夜、明日の学校の準備を大体終わらせ、そろそろ床に就くかと考えていた時
 俺の携帯が振るえた
 
 差出人 佐々木
 件名:やあキョン
 本文 
   今日は楽しかったよ

 一行だけのメール
 俺はどう返信しようか悩んだ挙句、ありきたりな文章を打ち返した

ああもうややこしいから地の文でいく
かわいい佐々木書くぞう!うっひょう!


同日 夜 佐々木
 
  悩む……
 ずっと悩んでいる
 一体何時間ベッドの上で携帯を握りしめているのだろう
 せっかくお風呂で温まった身体も、湯冷めしてしまった
 赤い花柄のパジャマも、肘の部分がしわくちゃになっている
 何故、一通のメールを送るだけでこれほど緊張するのか
 キョンと久しぶりに会ったから?
 久しぶりに連絡をとろうとしているから?
 違う
 僕がキョンに恋心を抱いているからだ
 
 こういう時
 やはり恋愛は精神病の一種なんだな、と痛感するよ




 『キョン、君と会えてよかったよ』
 携帯の画面にそう打ち込み、少し考えてからクリアボタンを連打する
 『キョン、君は涼宮さんと仲が良いね』
 なんて意味のないことを打っているんだろう
 そう思い返して、またクリアボタンを連打する
 『キョン、今度不思議探索があるときは僕を誘ってくれると嬉しいな』
 自分の頬がほんのり赤くなるのが分かる
 何をしているんだろう…自分の打った文に自分で照れるなんて
 こういう作業を続けていると、時に人は麻痺を起こすという
 『キョン、君が好きだ』
 自分が何を打ってるのかわからなくなるみたいだ
 

 私はあまりの恥ずかしさに赤面し、枕に顔を埋めた





  実に2時間
 悩みに悩んだ挙句、とうとう送信した文章がこれだ

 件名:やあキョン
 本文 
   今日は楽しかったよ

 実にあっけないものだね
 こんなに悩んだ末、本文がたったの一行だなんて
 時刻ももう23時を指している
 少し迷惑だったかな…と不安がよぎる
 キョンはもう寝ているのかもしれない
 なんせあの涼宮さんに一日中振り回されていたからね
 キョンが寝てしまっている場合は、それでもいい
 きっとキョンなら明日の朝にでも返信してくれるだろう

 そう思いながら電気を消した
 その途端、部屋は携帯から発せられる光でいっぱいになった
 電気をつけることも忘れ、食い入るように携帯の画面を眺める





  差出人 キョン
  件名:疲れてないか?
  本文
    そう思ってくれたなら幸いだ
    また来たかったらいつでも来るといい
    ハルヒのやつならすぐに許可してくれるだろうよ

  2時間悩んだ甲斐があったというものだね
  さっきまで感じていた不安が、一瞬にして僕のもとから去った
  思わず顔がほころんでしまう
  キョン自身は意識していないさりげない優しさが
  今日一日でたまったであろう疲れを一気に吹き飛ばしてくれた
  彼は、魔法の世界から来た異世界人なんじゃないか

  急いで返信メールの文章を考える
  この作業が、たまらなく楽しく、幸せだ




  その後、僕とキョンは何通かメールのやりとりをした後
 もう夜は遅いということで、お互い眠ることになった
 
 これといって特別な内容をやりとりしていた訳ではないけれど
 キョンからの返信が待ち遠しくて仕方がなかった私は、もう終わったという現実が受け入れられず
 暗闇の中で、何度も何度も、携帯の光を心待ちにしていた
 寝ようとしても、手から携帯電話が離せない
 もし寝かけても、振動で気づけるように手に持っておく
 そして、時折片目をチラリと開けて、携帯を盗み見する
 なんだかすごくバカらしいけど
 それほどに彼の存在を欲しがっているんだろうかと考えるだけで
 今の私にはすべて意味のある行動なんだと思えた


 もう駄目かも知れないね
 私は完全に精神病に罹ってしまったみたいだよ、キョン
 


 



 次の日・学校 キョン

  またかったるい一日のスタートだ
 しかし今日は、いつもの上り坂もすこしだけ平坦に見えた
 原因は……ああ、佐々木とのメールのおかげだ
 久しぶりに再会し、久しぶりに連絡を取り合った
 昨夜は、なんだか中学生時代に戻った気がしたな
 
 俺のこの胸の中にあるよくわからない感情は、無視していていいのだろうか
 いや、無視をする、しないの問題ではないな
 佐々木と関わることによって、全面的に押しでてきちまう
 俺にはどうもコントロールできない感情みたいだ

 その正体はなんなのだろうか
 昨日から考え続けているのだが、いまいちピンとこない
 佐々木に聞くと、あいつはなんて答えるだろうか
 でも、聞くのはなんだか……まずい気がする

 「よう、キョン」

 いつものように、扉をあけると同時に谷口に話しかけられる


ありゃつまらんか
すまん頭働かなくなってきたしキリいいので少し休憩する

わかったなら落とせ

混乱しまくってるんだけど俺

ごめんなさい>>1です
>>605で一度レスしてるんだけどもう落ちると思って出掛けてました
残るとは思ってなかった完結させてください申し訳ない

教室

キョン「ふう……」

ハルヒ「どうしたのよ溜息なんかついちゃって」

キョン「ああ、いや、なんでもないんだ」

ハルヒ「何よ隠し事は許さないわよ」

キョン「たいしたことじゃないんだ」

ハルヒ「ホント?」

キョン「ああ、ただ現実に引き戻されたというかだな…」

ハルヒ「何よそれ」

ハルヒ「あ、もしかして佐々木さんのこと?」

キョン「」ギクッ

ハルヒ「へぇー…ふーん」

キョン「な、んだよ」

ハルヒ「なんでもないわっ」プイッ

ハルヒ「まあそりゃそうよね!久しぶりに会った親友なんだし!」

キョン「なんでちょっと怒ってるんだよ」

ハルヒ「怒ってないわよ!!」

キョン「お、怒ってるじゃねぇか…」

ハルヒ「うっさいわね!!」

キョン「へいへい……」

授業中

キョン(それにしても退屈な授業だな……)
キョン(昨日までの時間が夢みたいだ……)
キョン(しかし、まさか久しぶりに会っただけでここまで佐々木のことが気になるようになっちまうなんてな)
キョン(まあ、親しい友人なんだ。近況が気になるのも当たり前か……)

ハルヒ「キョ~ン~」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「また佐々木さんのこと考えてたでしょう?」

キョン「な、なんでわかるんだよ」

ハルヒ「やっぱりね!どうせいやらしいこと考えてたんでしょ!?」

キョン「んな訳ないだろう!!」

ハルヒ「ふ~ん、ま、どうでもいいけどね」

教師「こら~、うるさいぞ~」

キョン「……ったく、なんなんだ?妙につっかかってくるな……」

ハルヒ「何?なんか言った?」

キョン「なんでもねぇよ」

ハルヒ「」イライライライラ

キョン「はぁー……なにをしてるんだろうな…今頃」ボソッ

ハルヒ「」イラッ

キョン「……退屈だ」

ハルヒ「」イライラッ!

キョン「いっそのこと寝ちまおうか……」

ハルヒ「」ムッカー!

ハルヒ「えいっ!!」ブスッ

キョン「ぐわああ!!!いってぇ!!!何すんだよ!?」ガタタッ

ハルヒ「シャーペンを突き刺しただけだけど?」ニコッ

キョン「お前なぁ!!!」

教師「こらぁ!!!うるさいって言ってるだろ!!!」

教師「しゃべりたいなら出ていけ!!!」

ハルヒ「ふんっ」

キョン「……ったく」ストン

ブー ブー ブー ブー

キョン「…ん?」

ハルヒ「!」

キョン「メールか?誰からだろう」

パカッ

佐々木『やあキョン、今は授業中かい?』

キョン「佐々木っ!!」ガタッ

教師「……お前ってやつは……」プルプル

キョン「す、すいません!すいません!」

教師「今度うるさくしたら本当に出ていってもらうからな!!」

キョン「は、はいっ!!」ストン

谷口「何やってんだよキョン、しっかりしろよなー」

クラス「あはははっ」

キョン「うっ…///」

ハルヒ「」イライライライラライライライライラ

さっきの続き?

>>637一応昨日の不思議探索があって、夜メールをして、朝キョンが登校するとこまで書いたからそこからしなければと思って…
佐々木学校違うから動かしづらすぎるどうすりゃいいんだ

キョン『ああ、授業中だ。どうしたんだ?』

キョン「これでよしっと」

ハルヒ(キョンのやつ……なんて送ったのよ!)

ブーブー

キョン「お、もう帰ってきたのか」

佐々木『授業中にすまない。よかったら今日の放課後どうかな?少し話がしたい』

キョン(これは……)ポチポチッ

キョン『ああ、大丈夫だ』

ハルヒ(んもうっ!)

教師「涼宮、何故立ってる?なんか質問かー?」



すっとばそう

キョン「ようやく待ちに待った放課後だ……なんだかどっと疲れた」

キョン「今日は朝比奈さんは勉強で、古泉は閉鎖空間により欠席か……」

キョン「なんか今日のハルヒはイライラしていたからな」

ハルヒ「キョン!今日は団活休みだから!」

キョン「二人も休んでるからか?」

ハルヒ「ええ、そうよ!ま、仕方ないわね!んじゃねっ!」

キョン「ああ、わかった」

やっぱり来ちゃったか
おだてられてその気になっちゃった?

展開があまりにも思い浮かばないので佐々木のSSを漁ってた
>>643つまらんと感じているならどこがつまらんのか教えてくれよ

キョン「よう佐々木、待ったか?」

佐々木「やあキョン。大丈夫。今来たところだから安心してくれ。
    急に呼び出して悪いね。SOS団の活動の方は大丈夫だったのかい?」

キョン「ああ、今日は二人も休むってんで活動はなくなったんだ」

佐々木「そうか。それは助かったね」

キョン「それより、話って何なんだ?」

アンチなんかスルーしてさっさと続きを書け太郎

佐々木「話というか、久々に君に会って、連絡を取り合った
    ただそこで終わるのがもったいない気がしてね。つまりもっと君と話がしたかったということだよ」

キョン「そ、そうか」

佐々木「そうさ。それよりキョン。自転車で来たのかい?」

キョン「ああ、何かと移動に便利だと思ってな。歩きの方が良かったか?」

佐々木「いや、できれば自転車の方がありがたいね。
    なんだか懐かしい気分に浸れる。君との二人乗りは僕にとって実に有意義な時間だったからね」

キョン「中学生の時以来か」

佐々木「そうなるね。懐かしいよキョン。なんだか君の背中がとても大きく感じる」

キョン「まあ、あれから月日が経過しているからな」

>>646よくよく考えたら反対意見を取り入れないのは馬鹿だなと自分で思えてきた

キョン「今日は何をする予定なんだ?」

佐々木「できれば君にエスコートをお願いしたいところなんだけど、今回は僕から誘ったんだからね。
    いや、実は先日デパートに訪れた時気になる物を見つけてしまってね」

キョン「ほう」

佐々木「それも2つもだ。腕時計なんだけど、残念なことに僕の懐には今、時計を2つも買えるお金がない。
    そこで、どっちを買うべきなのかを君に決めてもらおうと思ってね」

キョン「お、俺がか?」

キョン「だ、大丈夫なんだろうか…」

佐々木「くつくつ。何、そんなに重圧を感じなくてもいい。直感を頼りにしてほしい」

キョン「あ、ああ、わかった」

佐々木「それにしても、やはりキョンの後ろに乗る自転車というのは良いものだね」

キョン「そうか?」

佐々木「すごく心地がいいよ。なんだか心が落ち着く」

佐々木「キョン。君は何かに悩んだ時どういった行動をとるのが正解だと思う?」

キョン「なんだよ急に」

佐々木「いや、最近こんな僕にも一つ大きな悩みができてね。一日そのことしか考えられないほどなんだ」

キョン「そんなに大きな悩みなのか」

佐々木「ああ、困ったものだよ」

佐々木「もっとも、僕の悩みの元となっている君に聞くのは間違いかもしれないけどね」

キョン「なんだと?俺は佐々木を悩ませるようなことをしたのか?」

佐々木「くつくつ。気づいていなくて当り前さ。
    時に、予防をしていても病気に罹ってしまうことはあるものだよ、キョン
    同時に、僕は君にも同じ悩みがあってほしいと願ってしまっている
    こんな僕を許してほしい」

キョン「ど、どういうことだ?なんだか話の内容がよく掴めていないんだが…」

佐々木「さて、そろそろ到着したみたいだよ」

キョン「あ、ああ……」

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