上条「デュエルマスターズ?」(513)

上条宅


上条「ふはは、今日は珍しくも特売を逃さなかったので幸福な上条さんですよ」

上条「とはいえこれをインデックスに全部平らげられると考えるとやはりも気が重くもなるのですよ、とほほ……たでーまー」

ガチャ

禁書「むむむ……」じーっ

上条「……何やってんだインデックス?」

禁書「……あ、とうま? おかえりー」

上条「おいおい、床にこんなにカード並べて……なんだこりゃ?」ヒョイ

禁書「わーっ! 今デッキ作ってるんだよー! かえしてほしいかも!」ピョンピョン

上条「あぁ、わりわり。で、デッキってなんだ? 魔術の占いかなんかでもしてるのか?」

禁書「これはデュエルマスターズってカードゲーム! クリーチャーを召喚したり、呪文を唱えたり……ようするに魔術師になって戦うんだよ!」

上条「デュエルマスターズ~? ……あー、最近妙に流行ってるやつか。なんかタダで配ってるとか……」

禁書「そう! すんごくおもしろいんだよー!」

上条「カードゲームねぇ……子供ん時にちょっとやったことあるな。でもお前、いつのまにこんなに集めたんだ」

禁書「ん、配布のカードとトレードでこつこつと」

上条「そうかい。まぁメシ作るからとりあえず片づけ……」

禁書「あ、でも、もうちょっと作ってるからご飯は後でもいいかも」

上条「!?」

ボルメテウスは相変わらず切り札です

>>3
手に入らなかったお……





上条「(イ、インデックスがメシを拒否した……だと……?)あのー、インデックスさーん? 何か悪いでも食べたのでしょーか?」

禁書「それって滅茶苦茶失礼な台詞じゃないかなー!? そんなのじゃないってば」

上条「(ぬぬ、健康状態に異常があるようには見えん……インデックスにメシより優先するものがあるとは……そんなに面白いのか?)」

上条「……インデックスー、それのルール俺にも教えてくれたりするかー?」

禁書「え、とうまもやってくれるの!?」ぱぁぁ

上条「(うお、すげえ喜んでるんですけど)お、おぉ。随分面白そうにしてるからな」

禁書「そりゃもうおもしろいよー! もう二つ分デッキ作ったから、とうまもやってみるんだよ!」

練習デュエル


禁書「まず最初にデッキの説明! 枚数は40枚ぴったりで多すぎても少なすぎてもダメ。同じ名前のカードは4枚までいれられるんだよ!」

上条「ふむふむ。えーと、色に違いがあるみたいだが、これは?」

禁書「色の違いはそれぞれの『文明』を示してるの。赤色は火文明、緑色は自然文明、黄色は光文明、青色は水文明、黒色は闇文明みたいな感じ。
   それぞれの文明に個性があるんだよ。火は攻撃が得意だったり、光は防御が得意だったりみたいに」

禁書「それでデッキを互いによく切った後、デッキの山札から裏向きに5枚を自分の前に並べる。これがシールドになるよ」

上条「シールドってことは、これは盾か」

禁書「そうそう。このシールドを全部壊して、相手に直接攻撃を決めれば勝ち!」

禁書「そして次に山札の上から5枚を取る。これは最初の手札になるよ」

上条「ほうほう……」



上条当麻:

マナ:0
シールド:5
フィールド:無し

禁書「今回はとうまの先攻でいいんだよ。本当ならターンの最初に山札から一枚引くんだけど、先行の1ターン目は引けないから注意して」

上条「おう。えーと、それでまずはどうするんだ?」

禁書「マナを1枚チャージするんだよ。しなくてもいいけど、デュエルマスターズではどんなカードを使う時も、マナを支払わなきゃいけないからね。
   マナゾーンにさかさまにしてカードを置くんだよー」

上条「ふむふむ、じゃあこれを置いてっと……」

マナ:火×1

禁書「これでとうまにはマナが一つたまった状態になった。これで左上に書かれてる数値がそれ以下なら、そのカードを使うことができるんだよ。
   ただし、最低でも1枚はマナの文明と使うカードの文明を一致させてねー」

上条「俺がマナゾーンに置いてるカードは火文明のだから、同じ赤色の火文明のカードを使えるってことか」

禁書「そうそう。そしてマナを支払う時はカードを横向きにして『タップ』した状態にする。それでそのカードのマナが一旦空っぽになったことになるよ」

上条「俺は《凶戦士ブレイズ・クロー》を召喚だ!」

どーん!

フィールド:《凶戦士ブレイズ・クロー》×1

凶戦士ブレイズ・クロー 火文明 (1)
クリーチャー:ドラゴノイド 1000
■このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。



禁書「おお、1ターン目で出せるなんて運がいいんだよ!」

上条「よし、じゃあこいつで攻げ……あれ? 出来ない?」

禁書「ん、基本的に召喚したばかりのターンではそのクリーチャーは『召喚酔い』をしてるんだ。攻撃できるのは次のターンからだよー」

上条「わかった。えーと、マナを使い切っちまってるから……とりあえずこれで俺のターンは終了だ」

禁書「じゃあ私のターンなんだよ~」

消防をロマネランデスでいぢめるの楽しいですwww

これ面白そうだな、て思って色々調べたが
名前が厨二過ぎて引いたな

>>8
俺はロストソウルをブチ込むのが好き



禁書「ドロー! 光のマナをチャージして、《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》を召喚かも!」


どどん!

フィールド:《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》×1 パワー2000

蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ 光文明 (1)
クリーチャー:ガーディアン 2000
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。


上条「ブロッカー?」

禁書「この能力を持つクリーチャーは、相手のクリーチャーの攻撃を食い止めることができるんだよ~。名前の通り、守護者の能力かも」



>>9
究極火焔(ファイナルフレア)とかな。
中二で対抗できるのは禁書ぐらいしかいないと思った。




上条「むむ、まずは守りを固めたのか……って、同じ1マナなのにパワーがそっちの方が高いぞ?」

禁書「プレイヤーを攻撃できないって制約がある分、パワーがちょっとだけ高いんだよ」

上条「待てよ、このブレイズクローには『可能ならば攻撃する』ってあるから……」

禁書「このままだと自爆することが分かってて攻撃しなくちゃならないかも~?」

上条「こ、これはまずいのではありませんかー!?」

禁書「こっちもマナを使い切ったから、ターン終了~」


禁書:
マナ:1
シールド:5
フィールド:《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》×1 パワー2000

上条「ええと、俺のターンか。ドローだ! うう、なんか来てくれー!」

ドロー:《火炎流星弾》 コスト1 呪文

上条「こいつは呪文か……ん?」


火炎流星弾 火文明 (1)
呪文
■S・トリガー
■相手の「ブロッカー」を持つパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。


上条「(シールドトリガーってのは良く分からんけど……「ブロッカー」を破壊できるのか。よし!)」

上条「まずは火のマナをチャージだ! そしてもういっちょ、《凶戦士ブレイズ・クロー》を召喚!」

どん!
フィールド:《凶戦士ブレイズ・クロー》×2


禁書「むむむ、2体目?」

上条「さらに手札から呪文、《火炎流星弾》を発動! 《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》を破壊だ!」


ドカァン!!
《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》破壊!


禁書「ふええ!?」

上条「ブレイズクローの攻撃!!」


ガシャア!!
シールドブレイク!! 5→4

神化編2弾位からあまりデュエルしてないぜ…

リーフボルバル最強伝説

>>15
実は俺も最近再開したばっか




禁書「わ、わわぁ! とうま、うまく回りすぎなんだよ~!」

上条「わっはっは、今日の上条さんはツイてるみたいですよー」

禁書「むーっ! ならこっちだって! ブレイクされたシールドは手札に加わり……シールドトリガー発動なんだよ!!」

上条「シールドトリガー!?」

禁書「破られたシールドがこの効果を持っていた時、コストを支払わずにそのまま使える効果だよっ!」


ドドドン! シールドトリガー、超動!

サイバー・ブレイン 水文明 (4)
呪文
■S・トリガー
■カードを3枚まで引く。


上条「うおお、手札がいきなり増えたっ!?」

禁書「ふふふん、このゲームでは手札が多ければ多い方が有利なのはとうまでも分かるよね? シールドは減っちゃったけど、まだまだわからないかもっ」

>>16
ボルバルマスターズ時代は黒歴史




なんやかんやで数ターン経過


上条:
マナ:火×5
シールド:5
フィールド:《凶戦士ブレイズ・クロー》、《放浪兵エルジージョ》

放浪兵エルジージョ 火文明 (2)
クリーチャー:アーマロイド 4000
■このクリーチャーが破壊された時、カードを1枚、自分のマナゾーンから自分の墓地に置く。

身内ではサイバー・ブレインがトリガーしたら負ける法則があった

>>19
最後のシールドがこれだった時の絶望感は異常だよな。




禁書:
マナ:光×3、水×2
シールド:2
フィールド:《アクアン》、《日輪の守護者ソル・ガーラ》、《青嵐の精霊バルキア》

アクアン 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 2000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札を上から5枚、表向きにしてもよい。
 その中の光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。

日輪の守護者ソル・ガーラ C 光文明 (2)
クリーチャー:ガーディアン 1000
■ブロッカー
■誰かが呪文を唱えた場合、そのターンが終わるまで、このクリーチャーのパワーは+3000される。(呪文の効果を行ってからクリーチャーのパワーを増やす)

青嵐(せいらん)の精霊バルキア 光文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 7000
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

sssp://img.2ch.net/ico/memo.gif
赤単4キル

>>25
上条さんのデッキですね。



上条「(ぐぐぐ……インデックスには大量の手札。
   このターンはバルキアってのを召喚してきたからいいものの、次のターンから間違いなくワラワラ出てくる……!
   けど7000なんてパワーに対応出来るのもいない……!)」

禁書「ふふん、とうまは序盤に飛ばしすぎたんだよっ。そっちはちびっこいクリーチャーがいるだけ、もうこっちは安全なんだよ~!」べろべろべーっ

上条「……インデックス、お前は大切なことを忘れてるぞ」

禁書「……?」

上条「確かに俺はこのゲームのルールを良く知ってるわけじゃない」

上条「だが、それでもこのゲームにおいて、一番大切なことくらいは理解できたつもりだ!」

禁書「(あれ、説教モード入っちゃったのかも!?)ア、アクアンでシールドを攻撃なんだよっ!」


ガガァッ!
シールドブレイク!! 5→4!!

青単でもキリコは止めにくいってまじか

>>29
アロマもキリコも殿堂したから気は楽。




上条「ぐっ……!! それはたった一つ、自分のデッキを信じること!」

上条「そうやって他人のデッキを見下したって、勝てるようなゲームじゃないんだろ!?」

禁書「(一応とうまの使ってるデッキも私のなんだけど突っ込めないんだよ!?)さ、さらにソル・ガーラでシールドをブレイク!!」


ガシャァ!
シールドブレイク!! 4→3!!


上条「つっ……!!」

禁書「と、とうま……」

上条「――いいぜ、お前が自分は安全だと思ってるんなら」

上条「まずはそのふざけた幻想を」



上条「ぶ ち 殺 す ッ ! ! 」

上条「シールドから手札に来た、火文明のカードを捨て!!」

禁書「へ!?」

上条「出てこい!! 《デュアルショック・ドラゴン》!!」


ドドォォォン!!
《デュアルショック・ドラゴン》降臨ッ!!


デュアルショック・ドラゴン 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000
■S・バック-火(火のカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。
        そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の墓地に置く。
■W・ブレイカー(シールドを攻撃したとき、このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする。)


禁書「え、えぇぇ!? (そ、そんな……ここでデュアルショック・ドラゴン!? それにストライク・バックの能力だって良く説明してないんだよ!?)」

上条「バルキアのパワーを上回る、パワー8000……!! これでブロックされたとしても、倒せる!!」

友達のBロマデッキが強くて泣いた

青単死亡記念パピコ


ずっと使ってた準黒が墓地進化で強化されて俺歓喜

闇水光でデッキを組んで、エルアンドレを3体展開
こっちはパーフェクトギャラクシーを3回選んでノーリスク
っていうのをやってたら相手にキレられた

>>32
Bロマはマジでチート
>>33
パンドラボックスのなんていったっけアイツ
>>35
キレるわwww



――カッ!


禁書「(え、今、右手が光ったんだよ!?)」

上条「――マナゾーンからクリーチャーを1体選び!!」

上条「マナ進化!! 《ブレードグレンオー・マックス》、召喚だっ!!」


ドドドォォン!!
《ブレードグレンオー・マックス》爆誕ッ!!


ブレードグレンオー・マックス 火文明 (3)
進化クリーチャー:フレイム・モンスター 4000
■マナ進化-火のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
■このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手のタップされているパワー3000以下のクリーチャーを1体、破壊する。


禁書「は、はぃぃぃぃ!? ちょ、ちょっと待ってほしいかもー!?」

上条「進化クリーチャーは召喚酔いをしない……! これで数は揃った! 行け、デュアルショック・ドラゴン!!」

禁書「バルキアでブロックなんだよー!!」


ドガガァッ!!
《デュアルショック・ドラゴン(8000)》の攻撃を《青嵐の精霊バルキア(7000)》でブロック!!
バルキア破壊!!


禁書「わ、わたしのバルキアぁ~!」

上条「さらにブレイズクローとエルジョージョで、シールドを全てブレイクだ!!」


ガシャアアアアッ!!
シールド連続ブレイク!! 2→0!!


上条「そしてブレードグレンオーマックス……!! とどめのダイレクトアタック!!」

禁書「ふにゃぁぁぁぁ!?」


ドゴォォォ!!
《ブレードグレンオー・マックス》のダイレクトアタック!!

勝者、上条当麻!!

禁書「ま、負けちゃった……」ガクーン

上条「わ、悪いインデックス……なんか色々大人げなかったな……」

禁書「う、ううん大丈夫なんだよ。……けどとうま」

上条「ん?」

禁書「さっき、カード引くときに手が光ったように見えたんだけど……」

上条「いやいやいやいや上条さんは絶賛無能力者ですよー? そんな能力ありませんてー」

禁書「なんでもね、『真のデュエリスト』っていうのは手が光ってどんなカードでも引いて来れるんだって」

上条「なにそのスーパー確率操作能力? 積み込みですか?」

>>36
ザマル『さん』をつけろこのデコ助野郎


シーザーは俺の嫁

禁書「本当に出来るんなら『運命を変える』なんていう魔術としてもとんでもないレベルだから、とうますごいんだよ!」

上条「そのげんそーをぶちころーす……ま、でもそう言ってくれると結構うれしいもんだな。よっしゃ! ルールも把握したしもう一丁やるか!」

禁書「望むところなんだよー!」


数十分後


上条「13連敗……orz」

禁書「あ、あれー……?(´・ω・`)」

上条「は、ははは……この不幸ぶっちぎりの上条さんじゃ運が左右するゲームでは勝ち目がないんだなー……は、はは、は」

禁書「(やっぱりあの手が光ったのは気のせいだったのかも……)」

>>40
3マナ4000アタック時ハンデスとかザマルさんマジパネェ
書き溜終わったので、ネタよこ……くださいませ。

>>44

>>43だ!>>43を書いてくれ!

>>52
おk、ちょっと書きためてくる。

翌日


ワイワイガヤガヤ……


上条「とは言ったもの結局ついてきてしまう上条さんなのですよ」

禁書「んっふっふ、とうまもデュエルマスターズの魅力に取りつかれてきてるんだよ~」

上条「付き添いだ、付き添い……これがデュエルスペースってやつか。結構人いるな~」

禁書「そうだよー。みんな強いんだから!」

少年「おーい、デュエルしようぜー!」

禁書「やろーやろー! とうまもいっぱいデュエルするんだよ~!」タタタ……

上条「おい、正午にはここに集合だからなー! ……はぁ、行ったか。……ん?」

シノビ辺りで辞めたが五元神はどうなったの?まだ俺のインドラ強い?

>>70
ダークインドラは鬼畜すぎて死ねます。




機械「コンニチワ」

上条「うおわっ、機械が喋った?」

機械「ワタシはデュエル用ロボットです。デュエルマスターズカードの配布、ルールの説明、デュエルの対戦相手なども務めさせていただいております」

上条「おお、流暢に喋りますね」

機械「お褒めの言葉、ありがとうございます。あなたはデュエリストの方でしょうか?」

上条「いいや、単なる付き添いっす。ルールだけ知ってるくらいなもんで」

機械「左様でございましたか。もしよろしければ、デッキを一つプレゼントいたしますのでデュエルも楽しんでいただければ幸いです」スッ

ボルバルザークは相変わらず強いの?

上条「え、本当に無料なの? ま、まさか後から莫大な請求書が来たりしませんよね……?」

機械「はい、これらは全て無料です。私たちの主様は金銭を得るためにデュエルマスターズを広めているのではなく、
   より人々にした親しんでもらえるようにしているのですから」ニコッ

上条「そうなのか……じゃあありがたく貰っておくよ」

機械「ありがとうございます」

ワーッワーッ!

上条「ん、何か盛り上がってる?」

機械「あちらのデュエルがクライマックスのようです」

>>74
ボルバルは犠牲になったのだ……



一方「こんのクッソガキがァ……!」ビキビキ

打ち止め「ふっふっふ、カードゲームならあなたと互角に戦えるんだよってミサカはミサカは胸を張ってみたり!」


一方通行:
マナ:闇×5、火×4 水×2 自然×1
シールド:4
フィールド:《青銅の鎧》×2

青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

打ち止め:
マナ:水×6 闇×3 自然×3
シールド:3
フィールド:《コーライル》、《封魔アドラク》

コーライル 水文明 (5)
クリーチャー:サイバーロード 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番上に置く。

封魔アドラク 水文明 (5)
クリーチャー:グランド・デビル 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、それぞれのマナゾーンからカードを1枚ずつ選び、持ち主の山札の一番上に置く。



上条「って一方通行?」

一方「あァ? 三下ァ、なんでてめェがここにいンだよ?」

上条「俺はインデックスについてきて……ってかお前こそなんでいるの?」

打ち止め「一方通行は打ち止めと大舞台で勝負したかったんだよってミサカはミサカは理由を説明してみたり」

一方「それはてめェだろうがクソガキィィィィ!!」

上条「えーと、ってか……一方通行もデュエルマスターズをやっていらしているのでと上条さんは聞いて見ますよ?」

一方「……このガキにつきあわされてやってるだけだァ」

打ち止め「付きあってるだけの人間がそんなガチデッキ組まないよってミサカはミサカは突っ込んでみたり」

一方「うるせェッ、再開するぞクソガキィ!!」

上条「(中々一方通行も大変なんだな……)」


一方「俺のターン、ドローだァ!! ……!」

打ち止め「む? 何を引いたんだよってミサカはミサカは詮索してみたり」

一方「やぁっと来てくれたぜェ……今のターンだけはコーライルを出してこなかったからなァ、久々に引いたカードがコレだ……よくも散々ロックしてくれやがったなァ!!」

一方「《龍神ヘヴィ》召喚!!」


ドドォン!!

龍神ヘヴィ 闇文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 5000+
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャー1体を破壊してもよい。
 そうした時、カードを1枚引き相手は自分自身のクリーチャー1体を破壊する。
■???
■???


打ち止め「うわわっとミサカはミサカはびっくり仰天してみたり!」

上条「うおお!? なんだかとんでもないのが出てきた!?」

機械「龍神ヘヴィ。強力なゴッド・クリーチャーです。解説は上をご覧ください」

上条「あ、ご丁寧にどうも」

一方「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、互いの自分のクリーチャーを1体ずつ選び破壊する!」

打ち止め「ミ、ミサカはアドラクを選ぶよ!」

一方「俺はブロンズアーム!」


ドゴン、ドドン!
《青銅の鎧》、《封魔アドラク》破壊!!


上条「そして俺はさらカードを一枚ドロォ! ……!!」ニィィ

打ち止め「げっ、あの笑いはよからぬことを企んでる時の顔なんだよとミサカはミサカは面相占いをしてみる」

一方「さぁて、『神』のお出ましだぜェ……《龍神メタル》、召喚ッ!!」


ドドドォォン!!

龍神メタル 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクロスギア1枚か、
 相手のマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。
■???
■???

上条「またでけぇのが……!」

一方「このクリーチャーが場に出た時に発動する能力は、マナかクロスギアを破壊できる効果よォ! てめェのマナを1枚削らせてもらわァ!」


バギィ!!
打ち止めマナ12→11!


打ち止め「べ、べーっだ! 1枚減ったくらいじゃ痛くも何ともないよってミサカはミサカは舌を出してみる!」

一方「ったりめーだ、こんな能力は本命じゃねェ! こいつの本命はァ!!」

ガガガァッ!!
《龍神メタル》、《龍神ヘヴィ》が合体!!



龍神ヘヴィ 闇文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 5000+
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャー1体を破壊してもよい。そうした時、カードを1枚引き相手は自分自身のクリ

ーチャー1体を破壊する。
■『G・リンク《龍神メタル》の左横』
■???

龍神メタル 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクロスギア1枚か、相手のマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主

の墓地に置いてもよい。
■『G・リンク《龍神ヘヴィ》の右横』
■???




『ゴッド・リンク』!!

上条「が、合体した!? あんなでかいクリーチャーが……!」

機械「神の力、ゴッド・リンク……2体で1体のクリーチャーとなる能力です」


■G・リンク(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)
 を持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時はどちらか1枚を選ぶ)


一方「この2体がリンクした時、発動する能力が一つずつ追加される!!」

ドン!!

龍神ヘヴィ 闇文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 5000+
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャー1体を破壊してもよい。
 そうした時、カードを1枚引き相手は自分自身のクリーチャー1体を破壊する。
■G・リンク《龍神メタル》の左横
■『このクリーチャーがリンクしている時、相手クリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃する。』

龍神メタル 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクロスギア1枚か、
 相手のマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。
■G・リンク《龍神ヘヴィ》の右横
■『このクリーチャーは、リンクしている時「T・ブレイカー(このクリーチャーはシールド3枚ブレイクする)」を得る。』

一方「これで『ヘヴィメタル』が完成だァ!!」


ドドォン!!

龍神ヘヴィ/龍神メタル 闇/火文明 (5+7)
クリーチャー:/ゴッド/ドラゴン・ゾンビ/アーマード・ドラゴン  12000(7000+5000)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャー1体を破壊してもよい。
 そうした時、カードを1枚引き相手は自分自身のクリーチャー1体を破壊する。
■G・リンク《龍神メタル》の左横
■このクリーチャーがリンクしている時、相手クリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクロスギア1枚か、
 相手のマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。
■G・リンク《龍神ヘヴィ》の右横
■このクリーチャーは、リンクしている時「T・ブレイカー(このクリーチャーはシールド3枚ブレイクする)」を得る。


打ち止め「げっ、げぇーっ!! っとミサカはミサカは驚愕のあまり変な声を出してみる!!」

上条「これがあのカードの全貌か……!! 能力満載過ぎだろ!?」

機械「(実は一体ハブられてるとは言えません)」

一方「ここまで完成しちまえばこっちのもんだァ……!! ヘヴィ・メタルの攻撃ィィ!!」

ズドォォォ!!
トリプル・ブレイカー!! シールド3→0!!


打ち止め「うひゃあああっ!! しかもトリガー無いよってミサカはミサカはひっくりかえりながら嘆いてみたり!!」

一方「トドメ!! ブロンズアームのダイレクトアタック!!」

上条「決まったか!?」

機械「……いいえ」



打ち止め「――と言いたいところだけどこれならあるんだよ!! ニンジャ・ストライク超動!!」

一方「何ィ!?」

ボウン!!
《斬隠(きりがくれ)テンサイ・ジャニット》出現!!

斬隠(きりがくれ)テンサイ・ジャニット C 水文明 (3)
クリーチャー:サイバーロード/シノビ 1000
■ニンジャ・ストライク4
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるコスト3以下の他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。


上条「に、忍者すとらいく?」

機械「ニンジャ・ストライク[X](相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、
   自分のマナゾーンにカードが[X]枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚しても良い。
   そのターンの終わりに、このシノビを山札の一番下に置く)……という能力でございます」

上条「えーっとつまり……」

機械「相手のターン中でも使える効果なのですよ」

打ち止め「当然戻すのはブロンズアーム!! 手札に引っ込めー!!」

一方「チィィィッ!!」

上条「凌いだ! ……でも一方通行の場には、あんなデカイクリーチャーが残ってる……!」

一方「へっ、そうさァ……たとえこのターンを逃れられても、ちィと寿命が伸びただけ。
   次のお前のターン、雑魚クリーチャー共の攻撃のベクトルは全てヘヴィメタルに向き、勝手に自爆で全滅するぜェ!!」

打ち止め「んっふっふ。絶対絶命? そうでもないよーってミサカはミサカは不敵に笑ってみる」

一方「あァ……? ここまでそろえばもう山札の上にいくら戻されようが関係ねェ、お得意のバウンスは効かねェぜ」

打ち止め「まさか、バウンスだけじゃないよー……? ドロー!! 水のマナをチャージし!!」

打ち止め「《魔刻の斬将オルゼキア》を召喚!!」

ズドガァァァ!!


魔刻の斬将オルゼキア 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体破壊する。
 その後、相手は自分自身のクリーチャーを2体選び、破壊する。
■W・ブレイカー


一方「……あンだとォ!?」

打ち止め「ふふん、一方通行なら能力を知ってるよねってミサカはミサカは意地悪にあえて聞いてみる」

上条「あのカードの能力は!?」

機械「……自分のクリーチャー1体を破壊する代償に、相手のクリーチャーを2体破壊できるクリーチャーです」

打ち止め「コーライルを破壊だよー!」

一方「チィッ、ヘヴィの方を破壊!!」

ドゴン、ドドン!
《コーライル》、《龍神ヘヴィ》破壊!!


一方「ハハハッ、リンクは解除されたが、それだけだ!! 次のターンでトドメにはかわらねェ!!」

打ち止め「ちっちっち、とミサカはミサカは甘い甘いと指を振ってみたり。……『超能力』にはどんなのがあるか、覚えてる?」

一方「なッ……」

打ち止め「発動!! 《テレポーテーション》!!」


バァンッ!!

テレポーテーション R 水文明 (5)
呪文
■バトルゾーンにあるクリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。


打ち止め「戻すのはメタル、そして私自身のオルゼキアだよー!」

上条「えっ、自分のクリーチャーも戻せるのか!?」

機械「バトルゾーンにある、としか書いてありませんから」

打ち止め「これで一方通行のクリーチャーはゼロ! このターンにとどめはさせなくなったってミサカはミサカは宣言してみたり!!」

打ち止め「(ふふふ! こっちの手札にはまたコーライルとオルゼキア、そして切り札の《バキューム・クロウラー》が来てるんだよ!)」

バキューム・クロウラー R 水文明 (5)
クリーチャー:アースイーター 5000
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃することができない。
■自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体手札に戻す。その後、カードを1枚引いてもよい。

打ち止め「(次の一方通行の攻撃さえ凌げれば、完全にロックをかけられるからミサカの勝ち!)」



一方通行「――残念だったなァ」



打ち止め「え? ってミサカはミサカはきょとんとしてみる」

一方通行「生憎だが俺の山札にはまだ『スピードアタッカー』を持つクリーチャーが眠ってるんだよォ。ここで引けば、お前の負けだ」

上条「スピードアタッカー……召喚酔いの無いクリーチャーか」

打ち止め「ふ、ふふふ、引けたらの話ってミサカはミサカは挑発してみる」

ゴゴゴゴゴ……

一方通行「いいや、引くぜェ……ドローッ!!」



――カッ!




上条「ん!?」

打ち止め「手が光っ」

機械「ッ!!」


一方「――来た来たヒィィィハァァァ!! 《破壊神デス》、召喚ッ!!」

ドドドドォォォ!!



破壊神デス 闇/火文明 (10)
クリーチャー:ゴッド 11000+
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■トライ・G・リンク《龍神ヘヴィ》の右横または《龍神メタル》の左横、またはその間
■このクリーチャーは、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》の2体とリンクした時、相手のゴッド以外のクリーチャーをすべて破壊する。
■このクリーチャーは、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》の2体とリンクしている時「ワールド・ブレイカー」を得、
 相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)


打ち止め「どへーっ!?」

上条「なっ、なっ!?」

一方「ダイレクトアタック!!」


ドゴォォォォォ!!


打ち止め「ふにゃーっ!! ってミサカはミサカは吹っ飛ばされて見るー!!」

破壊神デスのダイレクトアタック!

勝者:一方通行!!

ワーッ!! パチパチパチパチ……


上条「すんげぇ拍手だぜ一方通行、答えてやったりしねえのか?」

一方「てめェはバカか三下ァ、俺は仕方なく付き合ってるだけだっつゥンだよ。……ほら、立て打ち止め」

打ち止め「う、うぅぅ……あとちょっとだったのにぃってミサカはミサカは落ち込んでみる……あいたっ」ポカッ

一方「ただの遊びだろうがアホタレェ。……それに」

打ち止め「?」

一方「本当だったらヘヴィデスメタルの3体をリンクを拝ませてやろうと思ってたんだがなァ……そんな余裕がとても無かったぜェ」

打ち止め「!」だきっ

一方「ったく……帰ンぞ、打ち止め」

上条「(……なんだかんだでうまくやってんじゃないかよ。へっ)」



機械「――お見事でございました」ニコ

ハヤブサマルにあしらわれてもらわないと涙目にならないじゃないかw

一方「……あン?」

上条「……ロボット、さん?」



機械「――最後のトップデック、『手が光って見えるほどの神がかり』……これからもどうぞ、デュエルマスターズをお楽しみいただけますよう」ニコニコ



一方「――……帰るぞ」

打ち止め「う、うん! じゃあねーってミサカはミサカは手をぶんぶん振ってみたりー!!」

上条「おう、またな……あの、ロボットさん? 最後の言い方は……って?」

キョロキョロ

上条「……いない?」


続く?

というわけでいったんおしまいなんだぜ!
なんか勢いで伏線張っちゃったので一応トリップつけとく。
涙目に出来なくてごめんよ>>130
それではおやすみなさい。

保守ありがとうございました。
中途半端かもですが、書きためたところまで投下します。

どこか




???「……ふむ、順調にデュエルマスターズは広まっているようだな」

機械「はい、主様。老いも幼きもみな、一様に楽しんでくれております」ニコニコ

???「結構結構。『真の決闘者』は、そもそもにもデュエルマスターズを愛してくれなければ存在のしようがないからな」

機械「主様は、本当にこのカードゲームを愛していらっしゃるのですね」

???「答えるべくもない、当たり前の話だ。……して」

機械「――」ピク

???「『真の決闘者』の象徴……光る手を、お前は観測したかね?」

機械「――……はい」

???「ほう! これは幸先が良い! この都市には230万以上の人口がいる。加え、特殊な能力を持った人間も数多い……
    二人はいてもおかしくはないと踏んでいたがね」

機械「……ですが」

???「?」

機械「彼は、この学園都市で最も強い能力者であるそうです。主様が負けるとはおっしゃりませんが、彼を引きこむのは少々難しいことかと」

???「……第一位、一方通行か。むしろ彼がカードゲームに興味を持つこと自体が驚きだが……確かに些か無茶があろう」

???「何も急ぐことではない。まだ他に居る可能性もあるのだから、もう一人、見つければいい話だ」

機械「……はい」ニコ

デュエルスペース



少女「やった、勝ったぁー!!」

少年「にーちゃんよえーwwww」

上条「これで19連敗なんですが上条さん泣いていいですか……?」ズゥーン……

禁書「う、うーんどうしてなんだろう……? 不思議なんだよ」

上条「ははは、やっぱり俺には向いていないようだ……」

禁書「だ、大丈夫だよ! 日本の諺にもあるじゃない! 次こそ20度目の正直かも!」

上条「もうそれ正直ってレベルじゃねーよ……」

ワァワーッ!

上条「ん?」

禁書「あっ、なんかあっちの方が盛り上がってる。行ってみるんだよー!」たたた……

上条「お、おーい!」

少女「ひぃーん!! 負けたぁー!」

少年「ねーちゃんTUEEEEEE!!」

美琴「ふう……」

黒子「流石にお強いですわねお姉さま! カードゲームもこれほど窘めるとは!」

美琴「あはは、まぁね。運がからむけど結構考えなきゃ勝てないし……うん、面白いわよこのゲーム」

黒子「いやー、そう言ってもらえるとすすめた黒子も悦んでしまいます」ポッ

美琴「ちょっと待て今漢字違ったでしょ!? ……あれ?」

禁書「あーっ! たんぱつだー!」

美琴「あんた確かアイツのとこの……ええと、インデックスだっけ?」

禁書「そうだよ!」

黒子「はっ!? ということはあの類人猿がこの近くに……!! お姉さま、さぁ私と楽園に帰r」

上条「おいインデッ……げえっ、ビリビリ!!」

美琴「ビリビリじゃないって何度言ったら覚えんのよアンタはぁ!!」

黒子「orz」

上条「というか何だよこの人だかりは」

美琴「ふふん、今私はこのデュエルスペースでの連勝記録更新中でね。たったいま19連勝に達したところなのよ」

禁書「19れんしょー!? すごいんだよ!」

美琴「ま、レベル5足るものこういう確率の絡むゲームで勝てなきゃダメなのよ」

上条「なんつーか上条さんとは住む世界が違いすぎて泣きそうなんですよとほほ……」

最近所持カードが1万枚を突破したよ!

黒子「ほほほっ! ようやく自覚しましたか、お姉さまにはあなたのような類人猿ではなくこのわたsアウチ!!」ドカッ

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! そんなつもりじゃないってば……で、どうしたのよ?」

上条「いやーその何と言いますk」

禁書「とうまは今19連敗中なんだよ」

上条「インデックスゥゥゥゥ!!」

美琴「19連敗ぃ? そりゃ随分落ち目ね……ふうん」ニヤリ

上条「(はっ! 何やら不幸センサーに反応が!?)じゃ、じゃあ俺はこれでぐえっ」がしっ

美琴「19連勝と19連敗が交差するとき、物語は始まるのよ」

上条「ど、どこかで聞いたことのあるフレーズですね?」



美琴「――上条当麻。あんたに決闘を申し込むわ!」ドーン!

>>249
ぱねえ





ワァーッ!
20人目の餌食が決まったぞー!
みんなあつまれー!



デュエル台

上条「(あぁぁなぜこんなことに……不幸だー!)」

美琴「(う、ふふ……いつもは負けてばかりだけど、これなら絶対に勝てる。アイツだってこんな場面で負ければ相当悔しいはず。そうっ、これで追いかけてばかりの私とアイツとの関係が変えられるのよ! ゆくゆくは……)えへへ」ふにゃあ

上条「お、おいよだれよだれ」

美琴「はにゃっ!? コ、コホン……逃げちゃってもいいんだよ? いつもとは逆でね」ニィ

上条「……そこまで言われちゃ男として引き下がれないな。勝負だ!」



デュエル開始!!

序盤



黒子「お姉さま、そんな輩は早々に片づけてくださいましー!」

美琴「……残念だけどそれはちょっと難しそうよ」

黒子「相変わらず随分その類人猿の肩を持ちますのね……まぁそんなところも黒子は愛しておりますのよ」ポッ

美琴「(当麻とのデュエルをそんな簡単に終わらせたくないもん) まずは《鎮圧の使徒サリエス》を召喚!」



ボウン!

鎮圧の使徒サリエス 光文明 (2)
クリーチャー:イニシエート 3000
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

上条「やっぱり光か。まぁビリビリだし」

美琴「ビリビリ言うなっ! ……はい、私のターンは終了よ。アンタのターン」

禁書「とうまがんばれー!」

上条「今回こそは勝つッ! 出てこい《テンペスト・ベビー》!!」



バウン!

テンペスト・ベビー 水文明 (3)
クリーチャー:サイバー・ウイルス 2000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを2枚まで引く。
 その後、引いたカードの数と同じ枚数の手札を自分の山札の上に好きな順番で置く。

あれ、ここまで?
猿?

>>263
猿でした



禁書「あれー? とうま、赤単のデッキじゃなかったんだ」

美琴「ん? 随分変わったカード使ってくるわね」

上条「変わってると言われりゃそうかもな。カードを2枚引き、そして同じ枚数を山札の上に戻すぞ」

シュイィィン……

美琴「え? じゃあ手札の枚数変わらないじゃない。ドロークリーチャーじゃないワケ」

上条「これがミソなんだよ。ターン終了だ」


ざわ……ざわ……
あっちのにーちゃん、何たくらんでるんだろー?
さぁー……?


上条「(やっぱり誰も気づいてないな、よしよしっ)」

上条「(……このデッキは『転生ライザー』。山札を操作し《転生プログラム》を唱えることで、早いターンのうちに《竜星バルガライザー》を召喚するデッキ!)」


転生プログラム 水文明 (3)
呪文
■S・トリガー
■クリーチャーを1体破壊する。そうした場合、そのクリーチャーの持ち主は、自分自身の山札の上から進化以外のクリーチャーが出るまでカードを表向きにする。
 そのプレイヤーは、出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、表向きにしたそれ以外のカードを持ち主の墓地に置く。

竜星バルガライザー 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。
 そのカードが進化以外のドラゴンであれば、コストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい。
■W・ブレイカー


上条「(今山札の上にあるのはバルガライザーが2体。次のターンに転生プログラムで、即座に出せる! 出したバルガライザーですぐさま攻撃すればもう1体召喚! いい感じですよー!!)」

上条「(奇襲のコンボデッキだからな、誰かに見られたらおしまい……ここでこそ、使うべきデッキだった。よっしゃ、今日の上条さん冴えてますよフハハハハ!!)」にやにやにや

禁書「な、なんだかとうまが怖いんだよ……」ゾゾーッ

黒子「ドン引きしますわ……」

美琴「……ふん、何か企んでるみたいね」

上条「え!? かかかかか上条さんはななななな何も企んでなんかいないんですよー!?」

美琴「はい確定ー。……ま、何をやってくるのかは分からないけど」

上条「(ほっ、なら……)」

美琴「そのテンペスト・ベビーは消しておきましょうか。《雷光の使徒ミール》召喚!」


ドン!

雷光の使徒ミール 光文明 (3)
クリーチャー:イニシエート 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。

上条「なっ!?」

美琴「ミールの能力は、バトルゾーンに出た時に相手クリーチャーを『無防備(タップ)』にする!」

キュイィ!
テンペスト・ベビーが強制的にタップ状態!

美琴「そしてサリエスでテンペスト・ベビーを攻撃!」


ドゴォ!
サリエス(3000)でテンペスト・ベビー(2000)を撃破!!


上条「お、俺の(転プロのための)種がぁぁ~!! ふ、不幸だ……」

美琴「おっ、俺の種!? 何言ってるのよアンタはぁっ!」カァァァァっ、バリバリバリ

上条「待て待てー!! デュエル中に電撃はやめろー!!」

美琴「ふん、そこまで見境ないわけじゃないから安心しなさいよ、ターン終了」

上条「(た、助かった。……でもテンペストベビーが破壊されたのはかなり痛い……)」

黒子「あらら、あの類人猿の慌て様……どうやらあのクリーチャーは重要な基盤であったようですわね」

禁書「(今のは、攻撃に乏しい光文明が持つ除去手段……『捕縛破壊(タップアンドキル)』)」

黒子「(あれこそがお姉さまを19連勝にまで導いた戦術!!)」

美琴「さぁデュエルはまだまだこれから……楽しみましょう、ね?」ニコォ

上条「(な、なんだかすごく恐ろしい気がする……)」

ちょい書き溜めてきます。

保守ありがとうございましたー。
投下行きます。

デュエルは進み、10ターン目

御坂美琴:
マナ:光×7 水×3
シールド:4
フィールド:《雷光の使徒ミール》×2 《鎮圧の使徒サリエス》×3 《電脳聖者タージマル》×2 《光器ペトローバ》×2


電脳聖者タージマル 光/水文明 (3)
クリーチャー:イニシエート/リキッド・ピープル 4000+
■ブロッカー
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■火のクリーチャーとバトルする時、このクリーチャーのパワーは+4000される。


光器ペトローバ 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。
 その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。
■相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。

☆現在イニシエートのパワーが合計+8000された状態。
☆ミール(9000)、サリエス(11000)、タージマル(12000)

上条当麻:
マナ:火×6 水×3 自然×1
シールド:5
フィールド:《コッコ・ルピア》、《青銅の鎧》、《ストーム・クロウラー》、《バルケリオス・ドラゴン》


コッコ・ルピア 火文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
■自分のドラゴンの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2より少なくならない。

青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

ストーム・クロウラー 水文明 (4)
クリーチャー:アースイーター 5000
■ブロッカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
■このクリーチャーは攻撃することができない。

バルケリオス・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
■G・ゼロ-バトルゾーンにアーマード・ドラゴンが2体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー

上条「ぐっ、ぐぐ……!!」

美琴「ねえ、楽しい? 楽しいよね? 私とデュエル出来てるんだもの!」


ザワザワ……
ひ、ひでえ……!
なんだこりゃ……!


黒子「……お、お姉さま。少々長引かせすぎですわ。早くとどめをさしてあげた方がよろしいかと……」

美琴「何言ってるのよ黒子ぉ。こんなに楽しいデュエル、そんな簡単に終わらせたりなんかしないわ……ペトローバをもう一体、召喚」


ドォォン!
全イニシエートのパワーが4000UP!!
ミール(9000→13000)、サリエス(11000→14000)、タージマル(12000→16000)!!

美琴「はい、私のターンはおしまい……アンタのターン、だよ?」

上条「あ、あぁ……くっ……!」

黒子「っ、いくらなんでもこれは……!」

禁書「(確かに光文明は堅めてからの『一斉攻撃(ワンショットキル)』が基本だけど、
   ここまでやるなんて、どうしちゃったのたんぱつ!?)」

上条「……俺は自然のマナをチャージして終了だ……ぐっ……」

美琴「(あぁ当麻当麻当麻……初めてだよ、撃ち負かす気分ってこうなんだ……う、うふふふ)」ニィィ

美琴「私のターン。さぁ出ておいで……ミールを進化!! 《聖天使クラウゼ・バルキューラ》!!」



ドォォォオン!!

聖天使クラウゼ・バルキューラ 光文明 (6)
進化クリーチャー:イニシエート 7500
■進化-自分のイニシエート1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。
■W・ブレイカー

ペトローバ効果により、パワー7500→19500!!!


上条「イニシエートの進化クリーチャー……!!」

美琴「この子の能力はミールの大型版でさ……2体をタップ出来る!!」


ギュアアアアッ!!
バルケリオス・ドラゴンとコッコ・ルピアをタップ!!


美琴「そしてミールとクラウゼでそれぞれを攻撃!!」



ドゴォオ!!
クラウゼ・バルキューラ(19500)でバルケリオス・ドラゴン(6000)を破壊!!
ミール(13000)でコッコ・ルピア(1000)を破壊!!

上条「バルケリオス、ルピアぁ!!」

美琴「あ、あはは……ターン終了……」

黒子「! お姉さまっ!」

美琴「何よ黒子、私は今……」

黒子「お姉さまは今のターンでストーム・クロウラーをタップすれば確実に勝利できたはず! それを放棄するなんて相手への侮辱に……!」

美琴「何言ってるのよ、シールドトリガーだってあるしニンジャストライクもあるし……警戒する要素だらけじゃない。
   まだまだ固めなきゃ。まだまだまだまだ……」

黒子「お、おねえ……」

美琴「ねぇそうよね『当麻』? アンタだってそうでしょ? 全然諦めてなんかいないんでしょ? まだまだ楽しもうよ、ね?」

黒子「(お姉さまがあの男の名前を……!!)」

黒子「上条の殿方! もうサレンダーしてくださいまし! 恥ではありません、こんな状況になってしまっては……!」



上条「――俺は諦めてなんかいねえ!!」

黒子「!!」

上条「ビリビリの様子がおかしいのは分かる、だからこそ降りられない!! 目を覚まさせるから、待ってろ!」

禁書「とうま……」

上条「ビリビリ、聞こえてるか!?」

美琴「ビリビリじゃないよ。当麻は名前で呼んでくれないの?」

上条「聞こえてるみたいだな。なら聞け!」

禁書「(説 教 タ イ ム の 予 感 ! !)」



上条「――お前は今、怯えているっ!!」



美琴「……っ! は、はは……守りを堅実にする盤石な考え方を臆病者呼ばわりされても、何とも思わないわよ」

上条「違うな!! お前が怯えているのは攻撃されることじゃない!!」



上条「お前自身が俺を攻撃することに、怯えているんだよ!!」

美琴「!! ふざけないで!! 今のアンタなんていつでも倒せるのよ!! 遊んであげてるだけ……」

上条「いいや違う!! お前はこのまま、絶対に攻撃せずに膠着状態をずっと、それこそお前の山札が無くなるまで続ける気だった!!」

美琴「何でそんなことが断言できるわけ!? 勝手な憶測で決めつけないでちょうだい!!」

上条「目を見りゃ分かる、『あぁコイツは踏ん切りをつける勇気がない』ってな!!」

美琴「こ、この……!!」バチバチバチッ……

上条「お前は自分から攻撃すること、膠着状態を崩すこと……『変わること』がお前は怖くて怖くてたまらない!!」

上条「それを恐れて鎧で身を固めても、殻の中に閉じこもっても、最後には埋もれて動けなくなるだけだ!!」



美琴「だったらどうしろっていうのよッ!!!」バリバリバリッ!!

美琴「変わることが怖い!? そうよ、怖くて仕方がないわ!! 夜も眠れないくらいにね!!」

美琴「失敗して、失ってしまったならどうするの!? 二度と元通りにはならない!!」

美琴「それならもう、殻で鎧で覆われた世界でいい!!」

美琴「私は変わらない、変われないのよ……!!」



上条「――『美琴』ォ!!」



美琴「!」ビクッ

上条「自分だけでその堅い壁を破ろうと思うな!!」

上条「『声』なら届くんだ!! お前は、一人なんかじゃない!! だから……!!」

美琴「……当麻」



美琴「――たす、けて」




上条「――」ニッ

上条「いいぜ、お前が変わりたいって思うんなら――!!」

上条「まずはその動きを縛る鎧を!!」






上条「ブ チ 壊 す ッ ! !」

ワッ……ワァァァア!!
かっこいいぞにーちゃーん!!
がんばれぇぇ!!


黒子「……はっ!? な、なんか呑まれてましたわ!」

禁書「……相変わらずだけどなんだかすごーくモヤモヤした気分になるんだよ……」むすう





上条「行くぞっ!! ドロー!! さらに火のマナをチャージ!!」

上条「手札から呪文発動!! 《ドラゴン・シャウト》!!」


ドラゴン・シャウト 火文明 (6)
呪文
■6000以下の数字をひとつ選ぶ。その数字と同じパワーを持つクリーチャーをすべて破壊する。

黒子「なんですのあの呪文は!?」

禁書「すんごいマイナー呪文だけど……! あれって!」

上条「俺の選択する数字は、"3500"だ!!」



ズガァアァァア!!
ペトローバ全滅ッ!! イニシエートのパワー激減!!
ミール(13000→1000)、サリエス(14000→3000)、タージマル(16000→4000)、クラウゼ・バルキューラ(19500→7500)!!



黒子「え、えええ!? ほとんどの除去呪文を無効化する『選ばれない』能力を持ったペトローバだけを……!?」

禁書「選んだ数字のパワーを持ったクリーチャーをすべて破壊する呪文……選んでるのは『数字』だから、ペトローバも破壊できるんだよ」

黒子「な、なるほど……」

禁書「(ペトローバを破壊できる呪文は、これを除けば《サウザンド・スピア》だけ……)」



サウザンド・スピア 火文明 (6)
呪文
■バトルゾーンにあるパワー4000以下のクリーチャーをすべて持ち主の墓地に置く。



禁書「(多分何枚も積んでるようなカードじゃないだろうし……とうま、なんでここで引き当てられるんだろう?)」

黒子「とりあえずパワーは減退させることができましたわ!! あとはなんとか攻撃を通せば……!」

上条「(くっ、ここからは完全に運に頼ることになる……!! しかも恐ろしく低い確率!!
   俺の不幸レベルを考慮すればおそらく兆に一つというところ!!)」

上条「(けど……!!)」

 
 
 
美琴「助けて……助けて……」




上条「(――失敗なんてしてたまるかッ!!) 《トット・ピピッチ》を召喚!!」



ボウゥン!!

トット・ピピッチ 火文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
■バトルゾーンにあるドラゴンはすべて、「スピードアタッカー」を得る。



上条「さらに呪文ッ!! 《転生プログラム》発動!!」



ギュィィィイン!!

転生プログラム 水文明 (3)
呪文
■S・トリガー
■クリーチャーを1体破壊する。そうした場合、そのクリーチャーの持ち主は、自分自身の山札の上から進化以外のクリーチャーが出るまでカードを表向きにする。
 そのプレイヤーは、出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、表向きにしたそれ以外のカードを持ち主の墓地に置く。

禁書「――あっ、そうか!!」

黒子「どうしたんですの!?」

禁書「とうまのデッキは、連続ドラゴンの転生プログラム型!! 
   だから、たぶん《竜星バルガライザー》か《紅神龍バルガゲイザー》が入ってるんだよ!」


竜星バルガライザー 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
■スピードアタッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。
 そのカードが進化以外のドラゴンであれば、コストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい。
■W・ブレイカー

紅神龍バルガゲイザー 火文明 (6)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 5000+
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。
 そのカードがドラゴンであればバトルゾーンに出し、ドラゴンでなければ自分の墓地に置く。
■パワーアタッカー+1000


禁書「ドラゴンはトット・ピピッチの効果で全てスピードアタッカーになってる……! だから引き続ければ!」

黒子「無理ですわ!! 山札操作ができていませんし、百歩譲ってそんな神業が出来たとしても、
   お姉さまの場には5体ものブロッカーがいる!! 頭数がどうやっても足りませんの!!」

禁書「(くっ、ドラゴンシャウトが入ってるくらいなんだからどちらも4積みってことはそもそもあり得ないだろうし……
   どうする気なのかな、とうま!)」

上条「ストーム・クロウラーを破壊し!! ――来いっ!!」

美琴「――と、うま……」





上条「竜星バルガライザー、召喚だッ!!」




ドォォォォン!!
《竜星バルガライザー》降臨ッ!!






黒子「ほ、本当に引きましたわ!!」

禁書「(でもだめ、これだけじゃ全然届かないんだよ……!!)」

上条「(関門はあと『一つ』……だが、やるしかねえ!!)」

上条「バルガライザーで攻撃だ!!」



ギャウォォォォォ!!!
ガガガガガッ!!



黒子「じ、自爆する気ですの!?」

禁書「とうまぁぁぁ!!」

美琴「……タージマルで、ブロッ――……!?」






上条「ブロックが成立する前にバルガライザーの効果で、ドローッ!! ―――来ぉぉぉぉい!!!」

 
 
 
 
 

――カッ!!





黒子「はい、ですの!?」

禁書「(見間違いじゃない、絶対今、手が――!!)」

美琴「(未来への演算が、ねじ曲がって……)」



上条「――《ガルクライフ・ドラゴン》!!!」



ズドォォォ!!

ガルクライフ・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにあるパワー4000以下の光のクリーチャーすべてを、持ち主の墓地に置く。
■W・ブレイカー


黒子「ガ、ガルクライフ・ドラゴン!?」

禁書「(光文明限定のサウザンドスピアを内包するドラゴン……!! この状況を切り崩せるたった1枚のカードを、こんなところで引くなんて!
   運命を変えたとしか……!!)」



上条「ガルクライフ!! 美琴の鎧も殻も、全て!! 焼き払っちまぇえええ!!」



――ドゴォォォォ!!!



美琴のブロッカー軍団を一掃!!

ブロッカーが消滅したことで、バルガライザーのダブルブレイカーが成立!!



ガシャアアッ!!
シールド4→2!!



美琴「あ、あぁ……!!」

上条「ガルクライフでW・ブレイク!!」


ドギャァアアッ!!!
美琴シールド、0!!



上条「そしてダイレクトアタックだぁぁあああ!!!」



ドォォ!!
青銅の鎧のダイレクトアタック!!

勝者:上条当麻!!

ワァァァァァーーーー!!
ほ、本当に勝ったぁぁ!!
すげぇぞにーちゃーん!!


黒子「おねーさまぁぁぁ!!」

禁書「たんぱつー!!」

美琴「……ったた……」ムクリ

上条「おい、大丈夫か!!」

美琴「……なんかいまいち良く覚えてない……」

黒子「デュエル中だったのですが、お姉さまの様子が急におかしくなってしまって……」

美琴「あー、ちょっと思いだしてきた。このバカの臆面もない恥ずかしいセリフ連発食らった気がする」

上条「はいはい、どーせ上条さんは永遠の中二病でございますよ」

美琴「……でも、なんかちょっとふっきれたわ。ありがとうね」ニコ

美琴「それと、その、な、まえ……」カァァ……

上条「なーに御礼を言われるようなことじゃねーよ、ビリビリ」ニカッ

――ビギィッ


美琴「――」バチバチバチバチバチ

上条「……あ、あの、どうしたんでしょうかー?」

美琴「あー、ごめん。良く分かんないんだけど、今の台詞でちょっとブチ切れちゃった」にっこり

上条「なっ!! なにを言うだぁー!?」

黒子「――なんというか、この殿方がこうである理由が分かった気がしますわ」

上条「ちょっ!?」

美琴「このバカぁぁぁぁ!!」バッリバリバリ!!!

上条「ふ、不幸だぁぁぁあ!!」




禁書「……とうまの手、やっぱり光った」

禁書「――どうして……? うーん?」

ワーワーワー!!


機械「――――」ニコニコ


すごいぜあの兄ちゃん!!
あっちの姉ちゃん、レベル5だろ? 演算とかだって凄いはずなのに、勝っちゃった!


機械「(――無能力者の、『真のデュエリスト』……)」

機械「――――」ニコニコ




続く?

また伏線張っちまった俺バカス
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

保守どうもです。投下します。

デュエルスペース


ワーワー

上条「いやー今日も盛り上がってるなー……」ぽけらー



初春「む、むむむ……!!」

佐天「ふふふ、私の4色ランデスデッキのお味はいかが、初春?」


佐天涙子:
マナ:闇×5 自然×2 火×1 水×1
シールド:3
フィールド:《停滞の影タイム・トリッパー》、《無双恐皇ガラムタ》

停滞の影タイム・トリッパー 闇文明 (3)
クリーチャー:ゴースト 1000
■相手のカードは、タップされた状態でマナゾーンに置かれる。

無双恐皇ガラムタ SR 闇/自然文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/アース・ドラゴン 5000
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■シンパシー:デスパペットおよびビーストフォーク(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、
 バトルゾーンにある自分のデスパペットまたはビーストフォーク1体につき1少なくなる。ただしコストは2より少なくならない)
■このクリーチャーが攻撃する時、このターンの終わりまで、誰も「S・トリガー」を使うことはできない。

初春飾利:
マナ:水2 光×1 自然×1
シールド:4
フィールド:無し



初春「け、結構えげつない戦法が好きなんですね佐天さんは!?」

佐天「おほめの言葉、光栄だよ! 初春は前のターンの《英知と追撃の宝剣》が相当に効いているみたいだね?」


英知と追撃の宝剣(エターナル・ソード) 水/闇文明 (7)
呪文
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選ぶ。相手はその中から1体選んで自分自身の手札に戻し、もう1体を破壊する。
 その後、自分は相手のマナゾーンからカードを2枚選ぶ。相手はその中から1枚選んで自分自身の手札に戻し、もう1枚を持ち主の墓地に置く。


初春「おかげさまで全然動けないですよー! ターン終了です!」

佐天「でも、私の『本当の』切り札はこっち!! いっくよー、呪文!! 《佐 天 降 臨 》ッ!!」

初春「《魔天降臨》じゃないんですかー!?」


魔天降臨 闇文明 (6)
呪文
■S・トリガー
■各プレイヤーは自分自身のマナゾーンにあるカードをすべてそれぞれの手札に戻し、
 同時に、自分自身の手札をすべてタップしてそれぞれのマナゾーンに置く。


佐天「この呪文はマナゾーンと手札をすべて入れ替える呪文!! ただし、これはあくまで『手札をマナゾーンに置く』という行動!!」

初春「手札をマナゾーンに置く……はっ!! あの時……!」

佐天『《リアリティ・ヴォイド》発動!!』


リアリティ・ヴォイド 闇文明 (3)
呪文
■次の自分のターンのはじめまで、相手は自分自身の手札をマナゾーンに置くことができない。


佐天『初春はこれで次のターン、マナチャージが出来なくなったよ!』

初春『1回くらい出来なくたって何ともないですよーだ!』



初春「佐天さんそこまで考えて……!! わぁぁぁ!?」

ギュアアアアッ!!

マナゾーンに存在する全てのカードが手札に、同時に手札はマナゾーンへ送り込まれる!

しかし初春は「マナゾーンにカードを置くことができない!!」

佐天:手札2→9、マナ9→2!!
初春:手札4→8、マナ4→『0』!!


佐天「これでニンジャストライクも撃てないね!! ガラムタとトリッパーでシールドをブレイクだー!!」

初春「わきゃあああ!!」


ガシャアアアッ!!
シールド4→2!!

上条「おおっ! あっちの娘が押してるなぁ」

佐天「さぁどうするの初春っ! そんなに『手札(知識)』があったって、マナが完全に『ゼロ』になった今、何の行動も起こせなくなったよ!」

初春「……流石です、佐天さん……!! 何の行動も……能力も使えない状態の大変さ、今わかりました」

佐天「……初春」

初春「でも、ゼロだからこそ、見えてくるものだってあるっ!! ドロー!!」

初春「これで私の手札は『9枚』……!! クリーチャーを召喚です!!」

上条「(なっ!? マナ0で召喚だと……!!)」

初春「出てきてっ!! 《ルナ・コスモビュー》!!」


ドォォォン!!

ルナ・コスモビュー 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・ムーン 5000
■G(グラビティ)・ゼロ-9枚以上手札を持つプレイヤーがいれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■自分のターンに1枚目のカードを引く時、もう1枚余分に引いてもよい。

佐天「そうか、まだグラビティ・ゼロを使えば……!!」

初春「私の手札にはもう3枚コスモビューがあります!! これらを全部召喚です!!」


ドンドンドンッ!!

初春のフィールドに計4体のクリーチャーが一気に出現!!


佐天「くっ!!」

初春「これで佐天さんがこのターンにトドメをさせなければ、私が勝つ可能性も出てきました!! さぁ佐天さん、あなたのターンです!!」

佐天「(しまった……! マナさえゼロにすればってことに囚われすぎて、今の魔天降臨で自分のマナを減らしすぎた!! 何もできない!!」

佐天「うぐぐ、自然マナをチャージしてガラムタとタイムトリッパーで攻撃!!」



ガガガガシャァァッ!!

ガラムタとトリッパーの攻撃でシールドブレイク!!

初春シールド2→0!!

上条「(これで花飾りの娘のシールドはゼロ……!! だけどこのターンは生き残った!!)」

初春「私のターンです!! このターンで攻めきってみせます!!」

佐天「あ、あはは!! 3枚もあってシールドトリガーが来ないとでも思ってるの初春っ! 1枚でも踏めばその時点で私の勝ちだよ!!」

初春「やってみなくちゃわかりませんよ!! コスモビューの一斉攻撃です!!」


ドゴシャァァァ!!

ルナ・コスモビュー3体の連続攻撃!!

佐天シールド3→0!!


佐天「シ、シールドトリガー……が来ない!?」

初春「最後のコスモビューでダイレクトアタックですー!!」


ドガァァァ!!


佐天「うわぁぁぁぁ!?」


ルナ・コスモビューのダイレクトアタック!!
勝者:初春飾利!!

ワァァァ!! パチパチパチパチ……
すごかったぞー!


初春「佐天さんっ」たたっ

佐天「う、初春……えへへ、負けちゃったよ」

初春「佐天さんもすごかったです!! 本当に強かった……!!」

佐天「ふふ、ありがとう。……それと、さっき「ゼロだから見えてくる」って話だけど……」

初春「あ、あれは……」

佐天「――やっぱり、レベルに固執しちゃダメだよね。私、また周りが見えなくなってた。ありがと、ういはるー!!」

ばさぁ!!

初春「ふにゃー!! だ、だからスカート捲らないでくださいってばー!!」

上条「うおおっ! いい試合を見れた上にこれは儲け……はっ!? 不幸センサーに感知がっ!?」

ゴゴゴゴゴ

美琴「なぁに見てたのかなぁアンタは……?」

上条「びびびっ、ビリビリィ!? な、なんでそんなオーラまとっているんですかー!? 何かクロスギアをクロスしてるんですかー!?」

美琴「ちょうど今来たところなんだけど、あんたがやたら鼻の下伸ばしてたから……女の勘?」ビリビリッ

上条「勘だけで電撃食らいたくねーよぉぉぉ!!」

禁書「たんぱつー!! そんなこと話すために来たんじゃないでしょー!」

御坂妹「お姉さまは少々預言者マリエルのような落ち着きが必要かと、と御坂は超絶今更な提言をします」

上条「おっ、インデックス、御坂妹。インデックスは今日はもうデュエルしないのか? それと御坂妹は」

禁書「――とうま、ちょっと真面目な話だよ」

御坂妹「その通りです、と御坂は肯定します」

美琴「……ん、この前のことでね」

上条「??」

上条「俺に能力~? 魔力~?」シラー

禁書「そうとしか思えないんだってば! 運命を変えるなんて」

美琴「そうなのよ! この前のアンタとのデュエルで、本当に確率がねじ曲がったみたいな演算が」

上条「あのですね御二人さん、上条さんは超ぶっちぎりの無能力者ですよー?
   ものすごく譲って俺になんかそういう異能がついたとしても、幻想殺し(イマジンブレイカー)が発動してしまいそうなんですが」

美琴・禁書「う……」

上条「手が光ったってもなんか太陽の反射かもしれんし。
   あんときは19連敗中だったから、一度くらい神がかりな今引きが起こっても確率の収束で有り得るんじゃないですかー?」

禁書「な、なんかとうま、頭が良くなってるかも?」

上条「んあ、デュエルマスターズやっててちょっと確率勉強したかんな。次に引く確率は何%とか」

美琴「アンタに好きなことには意外と打ち込むのね……ってじゃなくて! だからその、あの現象が謎なのよ」

上条「そう言われてもなぁ……」

美琴「ふん、まぁそこまで否定するんなら私にも考えがあるのよ! カモン、妹!」

御坂妹「呼ばれて飛び出てじゃんじゃかじゃーん、と御坂は空気だった状態から会話に加わります」

上条「え?」

美琴「私がこの前のことを話したらね、『私ならそのことが分かる』っていうのよ!」

上条「なんだその超設定はー!?」

御坂妹「ご都合主義です、と御坂は書き手の単純脳細胞を嘲り笑います」

上条「書き手って誰!?」

御坂妹「それでは」ぎゅっ

上条「お、おお……(腕を取られるってなんか……な)」てれ

禁書「(なんだかとうまの顔が赤いんだよ)」

美琴「(なななな何も感じてたまるもんですか……!)」

御坂妹「……ふむ」

上条「そ、それで何か?」

御坂妹「『このままだと』何も分かりません、と御坂は申し上げます」

美琴「……このままだと?」

御坂妹「全身をくまなく調べる必要があります、と御坂はどこか頬を染めながら言います」

禁書・美琴・上条「!!?」

上条「いやあのそr」

禁書「ぜぜぜ、全身って何をする気なのかな!?」

美琴「ふふふ、ふざけないでちょうだい妹! 不潔よ不潔!!」

御坂妹「ただ私一人では無理です、と御坂は少しだけ残念そうな表情をして言います」

禁書「ひ、ひとりでは?」

美琴「此処にいる女性3名でくまなく調べればわかるかと、と御坂は提言します」

上条「はぁぁぁ!!?」

禁書・美琴「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

禁書「さささ、3人!? わ、私はシスターなんだよっ! ききき気をしっかり持たなきゃ……で、でもとうま相手なら……」かぁぁぁぁ

美琴「そそそそそんなのっててててて……!! はははは初めてはふ、ふた、二人っきりの方がいいかなななな、なぁぁぁんて」ぼふーっ

ヒュゥゥゥゥ……

禁書・美琴「……あれ?」

……ダレモイナーイ

禁書「……とうまー?」

美琴「い、妹? あいつは?」

御坂妹「特売があったことを思い出したと言ってとっくに逃げおおせました、と御坂はあきれ顔でお二人にお伝えします」

禁書・美琴「待てェェェェェ!!!」 ダダダダダ……!!

公園



上条「ひ、はひ……なんとか逃げ切れたみたいだな。どっこらしょっと」

御坂妹「とでも思っていたのか、と御坂はブロリーの真似をしながら突然に現れます」

上条「って御坂妹ぉぉぉ!? もう追い付いたのか!? 早っ!」

御坂妹「これで勝つる、と御坂はブロントさんの真似をしながら答えます」

上条「あ、あの、御坂妹……そのさっきは逃げちまったんだけど」

御坂妹「安心してください、あれは嘘です。と御坂はコマンドーのごとく言います」

上条「……はい?」

御坂妹「そもそも私には異能力を発見する機能などありません、と御坂は隣に座りながら続けます」

御坂妹「あれはお姉さま方を諦めさせるための方便です、と御坂は淡々と説明を完了します」

上条「そ、そうか……けど、ありゃ刺激が強すぎるっての」

御坂妹「(半分くらいは本気だったのですが) ……ただ、もうひとつ説明をしたいことがあります、と御坂は付け加えます」

上条「ん?」

御坂妹「……このカードゲームには、稀有で、不思議な力があるかもしれない、と御坂はやたらメルヘンチックな言葉を添えます」

上条「……ちょっと意外だ、御坂妹もそういうことも言うんだな」

御坂妹「それは女性に向けて言うには失礼ではありませんか? と御坂はぶすくれて返事をします」

上条「あぁごめんごめん」

御坂妹「……このカードゲームはとても面白いです、と気まぐれだったはずなのにいつの間にか好きになっていた少女のように御坂はいいます」

上条「あ、お前もデュエル出来るのか? ならまた今度にでも、勝負しようぜ」

御坂妹「いいのですか? と御坂は少し驚きつつも確認を取ります」

上条「誰かとデュエルするのに、良いも悪いもないだろ?」

御坂妹「……ありがとうございます、と御坂は素敵な笑顔を浮かべて答えます」

上条「ははは」


御坂妹「――そして先ほどから覗いている出歯亀はどちらさまですか、と御坂は不機嫌さをむき出しにして彼方をにらみつけます」


上条「……へ?」

カツカツカツ……


機械「――」ニコニコ


上条「あっ、あの時のロボさん!」

機械「お久しぶりです、『上条当麻』様。あの日のデュエルスペース以来ですね」ニコニコ

御坂妹「……知り合いなのですか? と御坂は怪訝な顔つきのままに問います」

上条「あ、あぁ知り合いっていうかちょっと親切にしてもらえたことがあって……てあれ? 俺名前教えてたっけ?」

機械「失礼ながら多少調べさせていただきました。――本題に入りましょう。上条当麻様、私の主様があなたに興味を持っておいでです」ニコニコ

上条「……はい?」

機械「失礼を承知で申し上げるのですが、どうか私の主様に一目会っt」バリィッ

御坂妹「典型的すぎてむしろ古臭く感じられる誘拐の手口ですね、と御坂はコイツキャラ被りすぎで超うぜぇとイライラしながら言います」

上条「お、おい御坂妹!」

機械「お連れ様の方ですか。今、上条当麻様と会話させていただいておりますので、少しだけ下がっていてくださいませんか」ニコニコ

御坂妹「ゴチャゴチャ抜かすとショートでは済まない電撃をお見舞いしますよ、と御坂は充電しながら続けます」

機械「……上条当麻様。私はあなたの意見を尊重いたします。来ていただけますか、無理でしょうか?」ニコニコ

上条「……いきなり御坂妹が攻撃したのは謝る。けど、急に付いてきてくれと言われても無理だ」

機械「左様でございますか」ニコ……

 
 
 
機械「――では少々、強引な手段をとらせていただきます」ニコォ……




上条「……!!」

御坂妹「眼前の存在を敵と認識。――充電完了。最大電力の5万ボルト」

機械「攻撃してごらんなさい。あなたでは私を倒せません」ニコニコ

御坂妹「機械がうぬぼれるとはとんだ欠陥品ですね、と御坂は半分憐れみのままに突撃します」ダダダッ!!


機械「――」スッ……


上条「(!? あれはデュエルマスターズのデッキか……!?)」

御坂妹「はぁ? 紙きれで電撃を防ごうとは機械の中二病もいいところですね――と、御坂は電撃を至近距離でブチ込みます!!」



バチィッ!!

機械「――」ニコニコ


シールド変化なし


機械:
マナ:0
シールド:5
フィールド:無し


上条「なっ!?」

御坂妹「――……!! と御坂は声も上げられない驚きのまま一旦後退します」

機械「私はデュエル用の機械でございます。ですからデュエルでしか壊されることはありません」ニコニコ

上条「ちょっと待て、シールドつってもあれはただの映像の筈で……!!」

機械「シールドを破りたければ、どうぞデュエルのご用意をください。上条当麻様」ニコニコ

上条「……なんだか良く分からないが、そこまで言うなら――!!」

御坂妹「待ってください、と御坂は前に出ます」

上条「御坂妹、こいつの狙いは俺だ! だから逃げてくれ」

御坂妹「だからこそ私がこの機械の相手をします、と御坂はその命令に違反します」

上条「御坂妹……」

御坂妹「――あなたはいつも私を守ってくれます。だから、今度は私が守る番です。……と御坂は決まったと思いながらかっこいい台詞を吐きます」

機械「あなたが私とデュエルするのですか?」ニコニコ

御坂妹「あ、いたんですか空気読めない機械さん、と御坂は鼻で笑いながらデッキをセットします」

機械「……5分お預かりいたします、上条当麻様」ニコニコ

御坂妹「5分もいらん、3分で十分だ、と御坂は前髪触角警官の気分になりながら、阿呆がと続けます」


機械・御坂妹「――デュエル」

ええと、ここまでで書き溜めおしまいです。
猿多すぎだろ……飯食ってきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 11:12:45   ID: yuoLOOwb

すげぇ〜懐かしいカードばかりだにゃ〜

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