菫「妹ができました」咲「菫お姉さま~」 (67)

ID:xTJoV/qp0
の代行ですよ

代行ありがとうございます
がんばります

『ジョジョの奇妙な冒険』の改変ネタがあります
苦手な人はごめんなさい

淡「なんかさー今日天気いいしさー」

淡「いまいち宿題する気にならないんだよねー、どっか遊びに行こうよー」

誠子「あのね淡」

誠子「淡は立派だ。高校100年生とかイキがってるくせに、自分から夏休みの宿題手伝ってくれなんてなかなか言えるもんじゃあない」

誠子「それに年号だってちゃんと覚えたじゃないか」

誠子「じゃあ次の問題いくぞ。鎌倉幕府が成立したのは何年?」

淡「かまくらばくふは…えぇと、たしか…」エート

淡「『いいくにつくろう』だっけ?」

誠子「そうっ!それさえわかればこの問題は解けたも同然だ!」

淡「そっかー!いいくにつくろうね!よしっ!」カキカキ

(※現在は1185年に成立したとされる説が優勢)

菫「…おいおいなんだこれは!?」

Sie

誠子「…何って、コーラとお菓子ですよ。さっき買ってきました」

菫「コーラだってのは見ればわかる!コーヒーでもなければ紅茶でもないからな」

菫「だがこれは、私に死ねっていっているのか!?」チキショー

誠子「…?」

誠子「それだけじゃたりませんか?もっと飲みたいんですか?」

菫「知らないのかマヌケッ!コーラとメントスを一緒に買ってくるなんて!」

菫「コーラを飲むのは良いっ!メントスを食べるのも良いっ!」

菫「だがこのふたつを一緒に口に入れると、腹の中で爆発するんだよ!」

誠子「そんなの迷信ですよっ。イヤなら食べなきゃいいじゃないですか」

菫「コーラとお菓子が食いてーんだよっ!私はっ!」

淡「誠子ーっ、さっきの問題解けたよー」

誠子「おっ、できたか。見せてみて」

『Q. 鎌倉幕府が成立したのは何年?』
『A. 1129年』

誠子「…何コレ」

淡「へへっ♪当たってる?」

誠子「…」

ドグシャァァァッ(淡の頬に釣り針がブッ刺さった音

淡「ぎにゃあああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

誠子「淡っ!お前先輩をナメてんのか!?」

誠子「『いい国』作ろうっつってんのに、何を『いい肉』作ってんだよ!」

誠子「このド低脳がーっ!」

菫「なぁ渋谷、そのお茶菓子残すの?食うの?」

尭深「…」

ガチャ

照「ただいま。売店でお菓子買ってきた」

菫「…」

尭深「…」

誠子「…」

淡「…」

照「…あれ?なんで私が戻ってきた途端にみんな黙るの?」

淡「…ごめんね誠子。私もっと勉強するよ」

誠子「いやいいんだ、私の方こそ許してくれ淡」

菫「」(無視

尭深「」(お茶ズズズ

照(…もしかして私、ハブられてる?)

照「ねぇ菫」

菫「」チッ

菫「…何か用か、宮永さん」

照「今舌打ちした?」

菫「してない」

照「何で私のこと、下の名前で呼ばなくなったの?」

菫「何で、って言われても…」

菫「下の名前で呼び合うほど、私たちは親しくないだろう?」

照「あっ、うん…そうだよね…」

照「ねぇ淡」

淡「…なんですか宮永先輩。今宿題してんスけど」

照「淡も、私のことテルーって呼ばなくなったよね」

淡「やだなー、先輩に向かってそんな失礼な呼び方できないっスよー」

誠子「…あの、淡の宿題のジャマなんで」

照「あっ、はい、ごめんなさい…」

淡「誠子ー、この問題はー?」キャッキャ

誠子「あぁ、それはだな…」ウフフ

照(ちょっと前まではテルー、テルーってうるさいくらい懐いてたのに…)

照「ねぇ尭深」

尭深「…」ズズズ

照「…渋谷さーん」

尭深「…」ズズズ

照「…あっ、そうだ。このお菓子とそのお茶菓子、交換しない?」

尭深「あっ、嫌です」

尭深「…」ズズズ

照「…」

照(どうしよう、泣きそう)

照「ねぇ菫、おなかすかない?」

菫「…」

照「前みたいに、一緒にご飯食べに行こう」

菫「一人で行ってくればいいんじゃないか?」

照「…淡、一緒にご飯食べに行かない?」

淡「あー、自分宿題あるんで。また今度お願いシャッス」

照「…誠子」

誠子「ごめんなさい」

照「…尭深」

尭深「嫌です」

照(…一人で食べに行こう)トボトボ

一方その頃

久「ねぇちょっとみんな聞いてよ。私ちょっと考えたことがあるのよ」

久「和の母乳ってよー、吸ったら美味いのか!?それともマズいのか!?」

優希「おおっ!その話は興味あるじぇ!」

和「部長!やめてくださいセクハラですよ!」

まこ「なんでぬしゃあ、そーゆー話しかせんのかのぉ…」

久「まぁ聞きなさいって!母乳って人間が最初に食べるものでしょう?」

久「『食べる』ことを真剣に考えるってことは『生きる』ことに繋がってくると思うのよ私は」

和「そんなことないと思いますけど…」

優希「私はタコスを食べることが生きる目的だじぇ」

久「それで昨日ちょっと調べてみたんだけどね…」

久「辛いものとか、油っこいものを多く食べてる人の母乳は赤ちゃんが嫌がるのよ」

久「何故か?」

久「臭くってとても吸えたものじゃあねーのよ!カロリーが高いものを摂取すると」

久「母乳が油臭くなって、ベタベタになっちゃうらしいのね」

久「一方でよー、美味しい母乳っていうのはどういう味か知ってるかしら?」

久「ほんのり甘くって、甘い香りがして、サラサラに透き通ってるらしいのね」

久「それは、その人がカロリーの低い、あっさりしたものを食べてるからなの」

久「だからその人の母乳は、赤ちゃんも美味しく吸える…」

久「そー考えるとだなー、母乳の美味しい人は和食を好んで食べてるわけよ!」

久「ごはん!味噌汁!白身魚ーッ!」

久「和食系のものを食べるほど母乳は美味しくなるっ!」

久「つまり結論っ!和食が好きな和の母乳は『美味い』のよっ!」

久「カツ丼とか油っこいもの食べてる靖子なんかは、ありゃーマズいわね!」

まこ「なるほど、結構説得力あるのう」

優希「私はタコスとかたこ焼きとか、カロリー高いもの食べてるじぇ」

久「ギャハッ、なら優希の母乳はマズいかもっ!」

和「ゆーき!部長のくだらない話に付き合わないでください!」

咲「…私はどっちかっていうと、あっさりしたものが好きかなー」

和「あっ、宮永さんいたんですか?」

咲「えっ」

咲「う、うん。さっきからずっといたよ?」

和「そうですか気がつきませんでした。ところで何か言いました?」

咲「あっ、うん。私も和ちゃんと同じであっさりしたものが…」

久「ねぇ和、菜食主義者っているじゃない?あれって卵とかもダメなのかしら?」

和「ダメなんじゃないですか?動物さんがカワイソーっていうんだったら」クルッ

咲「あっ」

和「牛乳とかチーズとか、あと毛皮や革製品もダメだと思いますよ」

久「ウッヘ、かなり気合入ってるわね!歳とってもバスケの選手みたいな格好するのかしら」

優希「きっとレストランとか入れてくれないじぇ」

和「あっ、ごめんなさい宮永さん。何か言いました?」

咲「あ、えっと…何でもないよ…」

咲(…なんだか、みんなから無視されてるような気がする)

咲「…あの、和ちゃん」

和「何ですか宮永さん」

咲「…前まではさ、私のこと『咲さん』って下の名前で呼んでたよね?」

咲「最近はまた苗字呼びに戻っちゃったみたいだけど…なんで?」

和「なんでってそれは…」

和「友達でもない人を下の名前で呼ぶのは、なれなれしいでしょう?」

咲「…」

咲「…そ、そう、だよね…うん」

咲「あ、あのさ、和ちゃん」

咲「実はインハイ会場の近くに、美味しくて有名なギョーザ屋さんがあるんだけど」

咲「もし予定がないなら一緒にどうかなー、って…」

和「…ごめんなさい、今日はゆーきと一緒に東京のタコス屋をハシゴする約束なんです」

和「行きたいんなら、一人で行ってくればいいんじゃないですか?」

咲「…うん、そうだね…そうするよ」

咲(優希ちゃんと約束してたんだから仕方ないよね…別に嫌われてるわけじゃないよね…)

咲「あっ、そうだ。私も二人と一緒にタコス屋さん行ってもいいかなー、なんて…」

和「は?」

和(うわ、付いて来る気かよこいつ)

咲(うわ、『うわ、付いて来る気かよこいつ』って顔された…)

咲「あっ、ごめん。やっぱりやめとく…」

和「そうですね、それがいいと思いますよ」

優希「今日のタコス屋のハシゴ、楽しみだじぇー」キャッキャ

和「そうですねー、ゆーき」ウフフ

咲(はぁ…一人でギョーザ屋行こうかな…)トボトボ

ギョーザ専門店『わはころ』

店員A「ワッハッハー、いらっしゃいませー」ワハハ

店員B「わーい、お客さんだー!千客万来!」ピョンピョン

咲(うわー、さすが有名店は混んでるなー…座れるかな?)

店員A「一名様だなー?こちらのテーブル席へどうぞー」ワハハ

咲「あの、ギョーザ定食を一人前お願いします」

店員A「ワハハ、りょーかいしたぞー。…あ、それと」

店員A「今かなり店内混んでるからなー、もしかしたら次のお客さんと相席になるかもだけど…」

咲「あ、私は構いませんよ」

店員A「ワハハ、それは助かるなー。ありがとう」

店員A「ギョーザ定食一人前でーす!」ワハハ!

店員B「わーい!美味しいギョーザを作るぞー!」ピョンピョン

照(インハイ会場の近くにギョーザ屋さんがあった。ここにしよう)

店員A「いらっしゃいませー、一名様だなー」ワハハ

店員A「悪いんだけどちょっと混んでてなー。相席になっちゃうんだけど…」

照「あっ、別にいいですよ」

店員A「それじゃーこちらのテーブル席へどうぞー」ワハハ

咲「…あっ」

照「あっ」

咲(お姉ちゃん…)

照(咲…)

店員A「ご注文はー?」ワハハ?

照「あっ、えっと、ギョーザ定食で」

照「…」

咲(まさかこんなところでお姉ちゃんに会うなんて…)

照(まさかこんなところで咲に会うなんて…)

咲(どうしよう…何か話しかけないと…)アセアセ

照(どうしよう…何か話しかけないと…)アタフタ

店員A「はい、お冷や」コトッ

照「あっ、どうも」

照(でも…咲は私のこと恨んでるのかもしれないし…)

照(せっかく東京まで会いに来てくれたのに追い返したり)

照(『妹はいません』発言までしちゃったし…)

照(とっておきのプリンを食べられただけであんなに怒るなんて、私どうかしてた…)

照(ちゃんと咲に謝って仲直りしたいと思ってたけど…)

照(いざ本人を前にすると、何て話しかければいいのかわかんない)

照(さっきの菫みたいに、無視されたりしたらどうしよう…)

咲(でも…お姉ちゃんはまだ私のこと怒ってるのかもしれないし…)

咲(せっかく東京まで会いに来たのに追い返されたり)

咲(『妹はいません』発言までされたし…)

咲(勝手にお姉ちゃんのプリンを食べるなんて、私どうかしてた…)

咲(ちゃんとお姉ちゃんに謝って仲直りしたいと思ってたけど…)

咲(いざ本人を前にすると、何て話しかければいいのかわかんない)

咲(さっきの和ちゃんみたいに、避けられたりしたらどうしよう…)

照「…」

咲「…」

照「…」(お冷やゴクゴク

咲「…」(お冷やゴクゴク

照「…」

咲「…」

照「…」(お冷やゴクゴク

咲「…」(お冷やゴクゴク

照「…」

咲「…」

照咲(ま、間が持たない…っ!)

照咲(…ダメだ、やっぱり何か話しかけないと)

照咲(相手だって、話しかけられるのを待ってるのかもしれないし…)

照咲(でも…私から話しかけた場合、もし相手に無視されたら嫌だし…)

照咲(無視されるくらいだったら、最初から話しかけない方が傷つかなくてすむし…)

照咲(むしろこういう気まずい空気の場合、先に話しかけた方が負けだと思う)

照咲(相手が何か言ってくるまで、このまま黙ってることにしよう…)

照咲「…」

照(はぁ…早く咲と仲直りしたい…)ウズウズ

咲(はぁ…早くお姉ちゃんと仲直りしたいなぁ…)ウズウズ

店員A「ありがとうございましたーまたのお越しをー」ワハハ

店員B「わーい!再びの来駕を待つぞー!」ピョンピョン

照(このお店、忙しそう…)

照(…せっかくお店の都合で偶然相席になったのに、このチャンスを逃したら)

照(今度はいつ咲と会えるのかわからない)

照(やっぱりここは勇気を振り絞って、こっちから咲に話しかけてみよう)

照(…さん、にい、いち、せーのっ!)

照「さk」

携帯『とぉるるるるるるるるるるるるるるるるんるん』

照(…なんちゅータイミングで電話鳴っとんねん!)

照「…はい、もしもし」

菫『宮永さんか?弘世だ』

菫『一時間後にミーティングをする。それまでに帰ってくるように』

菫『今どこにいるんだ?』

照「あ、えっと、インハイ会場近くのギョーザ屋さん」

菫『勝手にそんなところまで…極度の方向音痴の宮永さんが、一人で会場まで帰って来られるのか?』

照「あっ」

菫『…今から迎えに行くからそこで待っていろ』チッ

照「菫、今舌打ちした?」

菫『してない』

店員A「ギョーザ定食お待ちどうさまだぞー」ワハハ

照(はぁ…さっきので勇気を使い果たしてしまった…)

照(もう私の方から話しかける勇気は無い)

照(さっさとギョーザ食べて、菫が来たら帰ろう…)

咲(今、電話がなければお姉ちゃんから話しかけてきてくれてた…)

咲(このまま待っていれば、また話しかけてくれるかもしれない)

咲(ギョーザ食べながら、また話しかけられるのを待とう…)

咲(えーっと、ギョーザのタレは…あ、あった)

咲(タレをギョーザにかけて、と)チョロチョロ

説明しよう!宮永咲はタレを小皿に入れず、ギョーザにそのままかける派なのだ!

咲(それとラー油は…これかな)

咲(ラー油は辛いから、ほんのちょっとだけかけて、と)

咲(…あっ!手がすべった!)ドボドボ

咲(どうしよう、ラー油かけすぎちゃった…)

咲(これじゃ辛すぎて食べられないよぉ…)

照(…えっ!?咲、あんなにラー油かけて大丈夫なの!?)

照(もしかして、ギョーザってあれくらいラー油かけるのが普通なのかな…)

照(それとも、このお店は有名なお店みたいだし)

照(こだわりのラーメン屋さんみたいに、お店独自のルールやマナーがあっても不思議じゃない)

照(このお店ではきっと、ラー油をたくさんかけるのがマナーなんだ)

照(危ない危ない…店員や常連にナメられるところだった)

照(ここは無難に、咲のマネをしておこう)ドボドボ

咲(…えっ!?お姉ちゃん、あんなにラー油かけて大丈夫なの!?)

照(いただきまーす)パクッ

照(…)

照(ぐおおおおう…やっぱり辛い…)

照(普段甘いものばっかり食べてるから、余計に辛く感じるような気がする)

照(でも、ここで辛そうな顔をしてしまっては、咲にバカにされてしまう)

咲『えー、お姉ちゃんって、たったそれだけのラー油が辛いんだー』

咲『お姉ちゃんって、子供みたいな味覚してるんだねー』クスクス

照(…みたいな感じで笑われては、姉としての威厳が無くなる)

照(涼しい顔涼しい顔)モグモグ

咲(アレ絶対辛いの我慢してる…)

咲(でも私はこんな辛いの食べられないし…どうしよう…)

咲(あっ、そうだ。タレをもっとかけて味を中和させればいいんだ)

咲(ギョーザのタレはこれだっけ)ドボドボ

咲(…しまった、間違えた。これラー油だ…)

咲(余計辛くなっちゃったよぉ…どうしよう…)

照(なっ…!?さらにラー油を追加しただとっ!?)

咲『ラー油はこれくらいが適量だよねー』

咲『あっ、お姉ちゃんみたいな子供はマネしちゃだめだよー』クスクス

照(…なんて思われていたらどうしよう)

照(…姉の威厳っ!)ドボドボドボドボ

咲(うわっ!?さらにラー油を追加してる!?)

照(南無三!)パクッ

咲(うわっ、食べた!)

照(…)

照(…かっ)

照(辛いいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!)ジタバタ

照(うぅ…やっぱり無謀だった…)

照(バーモントカレーもリンゴとハチミツが入った甘口しか食べられない私が)

照(こんな物を口にしていいはずがなかった…早く水を…)

照(…はっ!)

照(しまった…さっき咲との会話に困ってたときに)

照(間が持たないから、水は全部飲んじゃったんだった…)

照(どうしよう…このままじゃ、舌が痺れて何もしゃべられないし)

照(店員さんにお冷やのおかわりを頼むこともできない…!)

店員A「ワッハッハー」ボケー

咲(いくら待っても、お姉ちゃんから話しかけてこない…)

咲(さっき電話で、人が迎えに来るみたいなこと言ってたし)

咲(ここはやっぱり勇気を振り絞って、私から話しかけてみよう!)

咲「…ねぇ、お姉ちゃん」

照「!」

咲「食事中にごめんね?でも、私ちゃんと謝っておきたくって」

咲「勝手にお姉ちゃんのプリン食べたこと、ごめんなさいっ!」ペッコリン

照(よかった!咲、怒ってなかった!)

照(許す!許しますから仲直りしてください!)

照「…っ!」(口パクパク

照(…しまった、今しゃべられないんだった)

咲「…お姉ちゃん?」

咲「ねぇお姉ちゃん、きいてる?」

照「…」

咲「お姉ちゃん…?」

照「…」

咲(ふえぇ…無視されてるよぅ…)

咲「…やっぱり、まだ私のこと怒ってる?怒ってるよね?」ウルウル

咲「何もこたえてくれないってことは、そういうことだよね?」グスン

照(違うの!咲!しゃべらんないの!)

咲「でも私、どうしてもお姉ちゃんと仲直りしたくって…」

照(うわああぁぁん!私も咲と仲直りしたいのにぃぃぃぃぃっ!)

咲「お姉ちゃん…お願い、無視しないで…返事して…」ウルウル

咲「私のこと、嫌いにならないで…」グスン

照(嫌いじゃない!むしろ大好き!咲愛してる!)

照(そうだ!こういうときはモールス信号だ!)

照(さ・き・あ・い・し・て・る)トントン

咲(指でテーブルを叩いてる…)

咲(きっと私がしつこく話しかけるから、イライラしてるんだ…)

咲「ご、ごめんなさい…もう話しかけないから…」

照(ちゃうねん!そうやないねん!)

カランコロン

店員A「いらっしゃいませー」ワハハ

照(あっ、菫)

菫「ここにいたか。そろそろ帰るぞ?」

照(やだー!咲と一緒にいたいー!)ブンブン

咲「あ、あの、お姉ちゃんのお友達の方ですか?」

菫「いえ、友達じゃないです」キッパリ

照(ひどい)

菫「もしかして、宮永さんの妹さんじゃないか?はじめまして弘世です」

咲「あっ、はじめまして。みやながさきです」ペッコリン

菫「咲さんは、この姉と違って可愛い子だな。全然似てない」

咲「かっ、かわいいだなんて、そんな…」

照(…私の目の前で咲を口説くなんて、いい度胸)

照(早くこの舌の痺れをとって、菫の魔の手から咲を救わないと)

菫「こんな可愛い妹さんをもって宮永さんは幸せ者…って」

菫「さっきから一言もしゃべっていないようだが、どうかしたのか?」

照(舌が痺れてしゃべらんねーんだよっ!早く気付いてくれっ!)

咲「…もしかしてお姉ちゃん、しゃべられないの?」

照(咲!?やっと気付いてくれた!?)

菫「何?しゃべられない?」

咲「はい、さっきからずっと黙ってるんです。無視されてるだけだと思ったんですけど」

咲「お姉ちゃん、様子が変だよ?もしかしてしゃべられないの?」

照(やったっ!さすが咲だっ!勘がいいぞっ!)

咲「何かしゃべられない理由があるの?例えばラー油で舌が痺れているとかっ!」

照(やったーっ!ついに気付いてくれたぞっ!嬉しいぜェーッ!)

菫「いやいや咲さん、こいつはいつもこうなんだよ。無愛想なやつでな」

照(す、菫ーっ!邪魔しないでくれっ!咲に推理させてやってくれーっ!)

菫「こいつのことはほっておいて、楽しく話でもしようじゃないか!はっはっは!」

咲「そうですね菫さん。ふふふ」

照(うわあああぁぁぁん!咲ぃぃぃ!咲がいいよおおおぉぉぉ!)ジタバタ

白糸台高校控え室

菫「はっはっは」キャッキャ

咲「ふふふ」ウフフ

誠子「…何だアレ」

淡「あの二人どうしたの?『デキてんじゃないか?』ってぐらい仲が良いけど」

照(咲を菫に取られた…)ハンカチギリギリ

咲「ねぇ、菫さん」

菫「ん?どうしたんだ咲」

咲「…菫お姉さま、って呼んでいいですか?」

菫「へっ?」

照(咲ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月22日 (日) 05:07:26   ID: BnBmHLsd

ワハ衣はちょっと…
だが照と咲をトレードする気なのか、大変興味深い

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