咲「あのっ、好きですっ!!」ハギヨシ「私…ですか?」
の続きになります
続きなら前URLはよ
龍門渕邸
咲「ハギヨシさん、ちょうどお昼休憩だと思って」
ハギヨシ「はい。グッドタイミングでしたよ」
咲「あのっ、ハギヨシさんにお弁当作ってきたんですが、良かったら…」
ハギヨシ「それは嬉しいですね。あちらの木陰で頂きましょうか」
咲「はいっ」
>>2
咲「あのっ、好きですっ!!」ハギヨシ「私…ですか?」 - SSまとめ速報
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前作です
ハギヨシ「この玉子焼き、玉子の旨みが凝縮されていてとても美味しいですね」
咲「え、そ、そうですか?///」
ハギヨシ「はい。甘さも控えめで、私好みの味です」
咲「えへへ。ハギヨシさんに褒められるなんて嬉しいです///」
一「…うん。あの二人、うまくいってるようで何よりだね」
純「意外なことにな…」
透華「主人公と作中一のイケメンが結ばれるのは少女漫画の王道ですわ!」
智紀「いや咲-Saki-は少年漫画…」
衣「ところで何ゆえ皆隠れて見ているのだ?」
一「え、だって二人の邪魔しちゃ悪いでしょ」
衣「ならば邪魔しないようそっとしておいてやれば良いではないか」
純「だって気になるだろ!あのハギヨシが女と交際なんて!」
智紀「今のところ、二人の間に大した進展はなし…」
一「進展って?」
智紀「キスもまだの様…」
純「マジかよ!」
透華「ハギヨシったら、意外と奥手なんですわね」
一「いや大事すぎて手が出せないって解釈もあるかもよ」
智紀「とりあえず、今後も二人から目が離せない…」
咲「あ、そろそろ休憩も終わりですね。それじゃあ私はこれで…」
ハギヨシ「…咲さん」スッ
咲「えっ!?」
咲(はわわ!ハギヨシさんの顔が近づいてくる…っ///)ドッキン
一「おおっ」
透華「きましたわ!」
純「よし!いけハギヨシ!」
智紀「●REC」
咲「…///」ドキドキ
ハギヨシ「頬に、埃がついてました」ツイッ
咲「……へっ?」
ハギヨシ「はい、もう落ちましたよ」
咲「あ、ありがとうございます…」ガクッ
一「」ガクッ
透華「」ガクッ
純「ちくしょうハギヨシの野郎!期待させやがって…!」
咲「そ、それじゃあ私は帰りますね」
ハギヨシ「ええ。またいらして下さい」
咲「はい、ハギヨシさんもお仕事頑張ってくださいね」
~~~~~~
咲「…はぁ」
久「どうしたの咲?ため息なんてついちゃって」
咲「いえ…何でも…」
久「何でもないって顔じゃあないわね、今のあなたの表情」
咲「部長には隠し事できませんね。実は…」
久「…そう。未だに進展がないのを気にしてるのね」
咲「はい…」
久「そういう時は咲の方から押して…って言っても、経験のない咲には無理な話か」
咲「ですね…」ショボン
久「そうねえ。こうなったら私が練習台になってあげましょうか?」
咲「えっ?」
久「なぁに、キスなんて簡単よ。こんな風に…」ズイッ
咲「えっ、えっ?」アセッ
和「その必要はありません!!」バタン!
咲「和ちゃん?」
久「チッ。邪魔が入ったか」
和「何舌打ちしてるんですかこのタラシ部長。福路さんに言いつけますよ」
久「そ、それだけはやめて頂戴。あの子暴走したら何をしでかすか…」カタカタ
和「咲さん、話は聞かせてもらいました」
咲「えっ、和ちゃん聞いてたの?」アセッ
和「はい。ハギヨシさんと付き合って1ヶ月にもなるのに、未だにキスひとつしてないとか」
咲「う、うん…」
和「それって、ハギヨシさんが咲さんを何とも思っていない証拠なのではないでしょうか?」
咲「えっ」
久「和!!」
和「だってそうでしょう。本当に好きな相手なら、触れ合いたい、キスしたいと思うのが普通の感覚ですから」
咲「…!!」
和「あの方が咲さんの告白を受けたのも、咲さんと天江さんとの友人関係を壊したくないからという思いなのかも知れませんね」
咲「…そう、なのかな…」
久「咲!和の言うことを真に受けちゃ駄目よ!」
和「私はあくまで可能性を述べたまでです」
咲「…あの、私今日はもう帰ります…」パタン
久「和!何てこと言うのよ?」
和「精神攻撃は基本です」
久「あなたまだ咲のこと諦めてなかったの」
和「そんなに簡単に諦められるわけありません。咲さんのこと、ずっと好きだったのに…」
久「和…」
和「それにこの程度で壊れるような関係なら、この先うまくいくはずありませんし」
和「あの男が隙を見せるのなら、いつでも咲さんを奪ってやりますとも!」ゴッ!
久(クレイジーサイコレズの執念恐るべし…)
~~~~~~~
咲(それから1ヶ月、ハギヨシさんとは会ってない)
咲(お誘いのメールが来ても、用事があると嘘をついて断っちゃってる)
咲(こんなんじゃ、いずれ愛想尽かされちゃうだろうな…)
咲(でもこんな気持ちのまま会うのは怖い…)
まこ「咲、考え事か?」
咲「あ、すみません。部活中に」
まこ「いや、今はわしと咲しかおらんし構わんて」
まこ「…恋の悩みってやつか?」
咲「!!」
まこ「久から聞いてな。お前さん、あの執事さんの気持ちが分からんから悩んどるんじゃろ?」
咲「…はい」
まこ「じゃあもし、あの執事さんが和の言うように咲を恋愛対象として見てなかったとしたら、お前さんはどうするんじゃ?」
咲「それは…」
まこ「そこで諦めるんか?」
咲「…」
咲「…諦められません」
咲「ハギヨシさんのこと、大好きですから」
まこ「なら、好きになってもらうよう努力すればええんじゃないか?」
咲「…!!」
まこ「このまま逃げてても何も始まらんぞ。恋愛はとにかく引かないこと、押しの強さが肝心じゃ」
まこ「今はとにかく会って積極的に会話して、お互いの距離感を縮めていくことが大事なんじゃないかの?」
咲「…」
咲「…分かりました。私もう逃げません」
咲「あの人に振り向いてもらえるよう、努力します!」
まこ「ああ。その意気じゃ咲」
咲「じゃあ私、さっそくハギヨシさんに会いに行ってきます」
まこ「ああ。頑張りんしゃい」
まこ(まあとっくに振り向いてるとは思うがの)
咲(ハギヨシさん、今は龍門渕邸でお仕事中だろうな)
咲(早く会いたい…走っていこ)タタッ
女生徒A「ねえねえ、あの校門前に立ってる男の人カッコいいよ!」
女生徒B「ほんとだ、すっごいイケメン!」
咲「…何だろ?皆騒いでるけど…」チラ
咲「えっ、ハギヨシさん!?」
ハギヨシ「お久しぶりです、咲さん」
咲「あの、どうしてここに?」
ハギヨシ「ずっと会えない日が続いていましたので、様子を見に」
咲「あ…すみません、私…」
ハギヨシ「咲さんは私に会いたくはなかったですか?」
咲「その、私は…」
ハギヨシ「…こんな言い方はズルイですね。すみません、私も余裕がなかったもので」
咲「えっ?」
ハギヨシ「あなたに避けられているのかと思って、柄にもなく不安にかられてしまいまして」
ハギヨシ「いてもたってもいられず、こうして清澄まで飛んで来てしまいました」
咲「不安…?ハギヨシさんが?」
ハギヨシ「ふふ、私も人間ですよ。思い人に嫌われるのは辛いですから」
咲「!!わ、私がハギヨシさんを嫌いになることなんてありえませんからっ」
ハギヨシ「その言葉を聞いて安心しました」
咲「…ごめんなさい、ハギヨシさん」
ハギヨシ「咲さん?」
咲「私、あなたに好かれてる自信がなくて…ひょっとして同情とかで付き合ってくれているのかと…あなたを疑ってしまいました…」
ハギヨシ「…」
咲「ごめん、なさい…」ペコリ
ハギヨシ「…顔を上げてください、咲さん」
咲「えっ?」
ちゅっ
咲「っ!?」
咲「えっ、えっ?今、唇が、その、あのっ///」
ハギヨシ「そう、恋人同士がする行為。キスですよ」
咲「っ/////!!」カアアッ
ハギヨシ「私の方こそすみません。ずっとあなたを不安にさせていたんですね」
咲「ハギヨシさん…」
ハギヨシ「あなたがもう少し大人になるまではと自重していたんですが、もうそんな気遣いはやめにします」
咲「わ、私もう子供じゃないです!」
咲「その、け、結婚も、できる年になりましたし///」
ハギヨシ「そうですね。では一足早い誓いのキスの予行練習といきましょうか」スッ
咲「え、は、はい///」
ハギヨシ「…」チュウ
咲(あ…舌が入ってきて…)
ハギヨシ「…」チュクチュク
咲「ふっ、んんっ…」チュクチュク
咲(これが大人のキス…)
ハギヨシ「…ん」チュッ
咲「はぁはぁ///」ガクッ
ハギヨシ「おっと!」ガシッ
咲「す、すみませ…ちょっと酸欠で…」ゼエハア
ハギヨシ「こういう時は鼻で息をするのですよ」
咲「鼻で?」
ハギヨシ「はい。ではもう一度…と言いたいところですが」
ハギヨシ「ギャラリーが増えてきたので、場所を変えましょうか」
咲「えっ?」
男子生徒A「いいぞもっとやれ」ヒューヒュー
男子生徒B「ちゅーしろちゅー」ヒューヒュー
女子生徒A「爆発しろ」
咲「」
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