初春飾利「ぞくぞく・・・これがレベル5の力・・・」(231)

立って!!

すみません、トイレに行ってました
投下し始めます

春休み、木山春生の元で超能力者になった私、佐天涙子
私と初春の能力開発がこれから始まるかと思った矢先、学園都市を離れてしまう木山
夏休み、木山の提案でレベルアップのために学園都市から出て合宿をすることに
その合宿とは別に初春は焦りから私に黙って秘密のトレーニングをしていた
それを知った私も婚后光子に特訓をつけてもらうことに

まぁ、そんなこんなで新学期初日
何者かが学園都市に侵入して来て事件は幕を開けるのだった

ttp://www.youtube.com/watch?v=Xo2GHVjpRaE

いきなり続きから書いてもよろしいんでしょうか?

すみません、USBに続きからしか入ってなかったです

カツカツ

「安心しろ。眠っているだけだよ」

遠くから誰かが歩いてくる

背は高く赤い髪に咥えタバコ、目の下にはバーコードの模様が入っている

初春「あ、あなたですか!?こんなことをしたのは!!」

ステイル「違う。僕も侵入者を探しているんだ」

初春「侵入者?ということはこれは人為的なもので、しかも外部の人間がやったことなんですか?」


ステイル「ふぅー」

ステイルはため息とタバコの煙を一緒に吐き出す
煙が薄く長く伸びる

ステイル「なんにも知らないようだね・・・まぁただの学生が知っていることじゃあないが」

ステイル「外部の者かという問いかけの答えはイエス。魔術師の仕業だ。術式から推測するにおそらくローマ正教」

初春「ローマ正教?魔術師?なんのことですか?言っていることがまったく・・・」

初春「あの、失礼ですがお名前とIDナンバーを」

ステイル「マーク、IDはない」

ステイルはとっさに適当な名前を教えた

初春「IDはないって・・・じゃあ、あなただって侵入者じゃないですか」

ステイル「まぁ、そうだが。僕の場合はちょっと特殊でね」

初春「・・・」

少し離れて二人のやりとりを聞いていた佐天はハッとした



   滝の前での住職の話

   帰りの車の中で魔術の話を出した時の木山の意味ありげな含み笑い

   そしてこの男


住職は魔術というものの存在を認め
木山は魔術を否定はしなかった
そしてこの男は当たり前のように魔術という言葉を使った

『魔術』

佐天「魔術は・・・魔術は本当にあるんですか!?」

佐天はすこし大きい声でステイルに問いかけた 
魔術だなんて科学が支配するこの学園都市で口に出したら笑われてしまうに違いない
だがしかし、先ほど見たことは超能力の仕業とは違うことだけは理解できた
そしてそれが今になって佐天に魔術というものを信じさせるきっかけになろうとしていた

ステイル「そちらのお嬢さんはなんとなく魔術のことを信じ始めているようだ

      そうだ、キミ。僕と一緒にこの付近を見て回ってくれないか?

      一人よりも二人のほうが安全だし効率的だ、どうだい?」

初春「さ、佐天さんダメですよ!!危険すぎます!第一この男の人だって信用できるかどうか-」

佐天「・・・」

佐天はしばらく黙っていたが決心して口を開けた

佐天「わかりました、行きます」

初春「な・・・」

佐天「・・・初春は倒れた人達のことを見てて。私ちょっと行って来る」

初春「佐天さん!」

佐天が初春にコソっと耳打ちする

佐天「大丈夫、距離も取って歩くし、何かあったらすぐ逃げ出すから。」

初春「で、でも!」

そんな二人のやりとりを見ていたステイルが一瞬ニヤリとした

ステイル「じゃあ、行くよ」

ステイルは新しいタバコに火をつけるとさっさと歩き出した

ステイル(やれやれ、少し強引だったがこれでよかったのかな。

       とりあえず二人を引き離すのには成功したけど、これからどうしたものか)

ステイルは土御門から佐天と初春の二人を引き離してから魔術師にぶつけるように言われていた

人通りの少ないブロックまで歩いてきたステイルは人払いの魔術を一瞬だけ使い、すぐに解いた

簡単な人払いの魔術なので魔術師ならばすぐに気づくはずだ
これで相手の魔術師にこちらの存在と居場所が伝わる

わざわざこちらの居場所を侵入者に教えた理由

それは佐天を侵入者にぶつける以外にない

魔術師が付近に近づいてきたら自分は姿を消す
後は放って置けば勝手に戦ってくれるだろう

あとはこの場で向こうがやって来るの待つだけだ

ステイル「君、少しこの辺を調べたいんだがいいかな?」

先を歩いていたステイルが後ろを振り返り佐天に声をかける

佐天「あ、はい。わかりました」

ステイル「じゃあ、僕は建物の中を見てくるから君はこの場で辺りを見張っていてくれ

       なにか変わったことがあったらこれを破るんだ、魔術がかけてあるから僕にすぐ伝わる

       簡単に言うと君らが使ってる携帯電話みたいなものだ」

ステイルはそういってルーンが書いてある紙を佐天に渡した
勿論、実際は魔術などかけてないただの紙だ
ルーンも適当に書いたなんの意味もない
全ては佐天に怪しまれることなく彼女を一人にするための嘘

佐天「はい。破ればいいんですね」

佐天は紙を渡されるとしばらく珍しそうに透かしてみたりしていた

佐天(へーこんな紙がねー、魔術って言っても変な模様が書いてあるだけだし

    嘘くさいなぁ・・・ただの紙だったりして)

ステイル「大丈夫かい?」

佐天「あ、はい」

ステイル「じゃあね」

そう言うとステイルは近くのビルの中へ入っていった

佐天はポケットから携帯を取り出して時間を確認する
ステイルがビルに入っていって7,8分分経っていた

佐天は少し違和感を感じていた

-辺りに人がいない

建物を背に左右を180度見回すも人っ子一人辺りには見当たらない


実はステイルが再び人払いの魔術を使っていた
今度はある程度強力な人払いだ

ビルに入ったステイルはすぐに非常口からビルを抜け出し、
ルーンを書いた呪符を佐天を中心として大きな円を描くように
そこいらじゅうの建物の壁や電柱にべたべたと貼っておいた
これを突破して入ってくるのは魔術の心得がある者だけだろう
佐天の背中には気づかれないようにこの魔術を打ち消す呪符を小さく切って貼っておいた
これで佐天と魔術師のバトルフィールドの完成だ


佐天「あのー!!どこですかー!!」

佐天はとりあえず大声で叫んでみる
が、ただ佐天の声があたりに響くだけだった

佐天「ったくどこ行っちゃったのよ・・・あのくわえタバコ・・・」

佐天はぶつぶつと文句を言い出した

危ない、ちょっと寝てました

佐天がぶつぶつと文句を言いはじめた時だった


「お前か」

ビクッ!

佐天は不意に声をかけられ一瞬身体が硬直した
佐天が横を向くとそこには全身を濃い赤茶色のローブで包んだ男が立っていた
しっとりした黒髪で軽くウェーブがかかっていてラテン系のようだ


男「お前か、わざわざこんなことまでして俺を呼び出したのは?」

佐天「・・・」

こんなこと?佐天には身に覚えがなくさっぱりなんのことだか理解できなかった
が、ただ一つだけわかることは目の前にいる男が
明らかにこの街の住人じゃないということだった

男「おいおい、わざわざ誘いに乗って姿を見せたって言うのに無視か?」

男「もう一度聞く。貴様か、さっきの魔術を使ったのは?」

魔術?魔術と聞いて佐天はステイルから渡された紙をポケットから取り出す
破れてはいない、どうやらステイルからもらった呪符の魔術が発動したわけではなさそうだった

佐天「違うとおもいますけど・・・」

男「思いますけど?おかしなことを言うやつだ」

佐天(ちょっと、これって明らかに何かおきてるよね。この紙破いてあのくわえタバコに知らせたほうがいいかも)

ビリビリッ

佐天がステイルからもらった紙を破く

男「おい、何をしている」

佐天「何でも、ただレシートを破っただけですけど」

男「ふははっ!笑わせてくれるなぁ!!レシートな訳あるか!!」

男「まあいい、こちらも存在を知られた以上生かしておくつもりはない」

男(常識的に考えて単独で動いているのではないだろう。しかし仲間が近くにいる気配もない。この場でヤッてしまうか)

佐天「ひとつ質問が・・・」

男「あぁ!?」

佐天「あなたが・・・侵入者?」

男「なんだわかってるんじゃないか。邪魔をされても迷惑だ、殺すしかなくなったな」

佐天「ちょ、ちょっと殺すって・・・」

魔術師「いくぞ」

魔術師は懐からルーンが刻まれた呪符を取り出し無造作にばら撒く
放り出された呪符は地面に綺麗に円を描いて張り付いた

「神の息吹  野に吹きて深緑となれ  土と水を持って天に帰れ」

呪文のような言葉を唱えた後、手に持っていた種をバラバラと蒔き小瓶に入った液体を振り掛ける

地面に落ちた縦長の種がクルクルと回転した後ピンと立ったかと思うと一斉に根が伸びアスファルトを突き破る
次に芽が出て葉が開き一気に伸びていく
とんでもない成長スピードだ

佐天「なんなの・・・これ」

佐天「これが・・・魔術の力・・・」

佐天が驚いている間にも植物は伸びている
ビルの2階ほどの高さまで伸びた植物は突然撚り合わさるように動き始めた
そして人のような形を作っていく

佐天「なんなのよこれ・・・」

魔術師「植物版のゴーレムのようなものさ」

魔術師「やれフィオーレ」

魔術師が指示を出すと佐天に向かって腕が振り下ろされる

ぶわっ

予想していたより動きが速い

佐天はとっさに後ろに飛ぶが、その瞬間腕が伸びてきた

佐天「なっ・・・」

ドオォォンッ

植物でできた腕が地面にめり込む

土煙が立つ

魔術師「フィオーレの身体が植物で出来ているんだ。身体の一部から蔓を伸ばすくらい出来て当たり前だ」

魔術師「ふむ、潰してしまったか?あっけなかったな」



「・・・勝手に殺さないでよ」

土煙の中から声がする

魔術師「ちっ、しぶとい女だ」

舞い上がった土煙が晴れるとそこに佐天が立っていた

魔術師「無傷か、少しはやるようだな」

佐天(危なかったー、とっさに風でガードして助かった・・・)

佐天「どうやら、本気で殺しに来てるみたいね」

魔術師「当たり前だ」

佐天「だったら、こっちも本気でやるんだから!」

佐天「だったら・・・だったら、こっちも本気でやるんだから!」

佐天はそう言うとポケットから武器を取り出した
武器と言っても金属で出来ただけのボトルキャップだ
ボトルキャップを飛ばして攻撃するスタイルを確立した佐天だったが
プラスチックではどうしても威力が弱いため、婚后に頼んで作ってもらった品だった
さすがお金持ちの家だけあって頼んだらあっという間に作ってもらえた

プラスチックと違い重い分扱いも難しく完璧に使いこなすまでは行ってなかったが
この非常事態ではそうも言ってられない

佐天「実践に勝る修行なし・・・ね」

勿論金属製だけあって人に向けて打った場合、当たり所が悪ければ死んでしまうかもしれない
そういった責任感が佐天にキャップを金属ということ以上にずしりと重たく感じさせていた

佐天「あなたを殺してしまうかもしれません」

魔術師「出来るものならやってみたまえ」

魔術師は呆れたように言った

佐天「わかりました」

自分も殺されてしまうかもしれないこの状況で相手に確認をとるなんて普通は考えられないが
それでも何か区切りというか踏ん切りをつけたかったのだろう
それはただの弱さや甘えの現われだったのかもしれないが佐天はとうとう覚悟を決めた

下ろしていた腕をスッと上げ植物ゴーレムに向かって構える

演算を開始する

「今日は風がほとんど吹いていないや」

この頃になると佐天は自分の身体に当たる風の強さや音で周囲の空気の流れ掴めるようになっていた
また、それを大まかに数値化できるようにもなっていた

ビッ

佐天の手から打ち出された金属キャップは目で捕らえられないほどの速さで
植物が寄り合わさって出来た直径1m程のゴーレムの腕をたやすくをぶち抜いた

佐天「あちゃ、胴体を狙ったんだけどなー」

佐天(でもイケる!通用する!)

佐天「どう?さすがにこれを生身で受けたらタダじゃ済まないわよ」

佐天「わかったならどうか引き下がって-」


「はははっ!!」

ログアウトしちゃった
ID変わってないかテスト

よしいける!

魔術師が笑い出す

魔術師「再生」

魔術師がポツリと呟くと佐天が開けた穴があっという間に塞がっていく

佐天「そんな・・・」

魔術師「地面に根を張っているんだ、これくらいはできるさ」

植物ゴーレムの背中からは根で出来たと思われるケーブルが地面へとつながっている

佐天(あれがケーブルでエネルギー供給してるのか・・・エヴァンゲリオンかい)

距離をとって戦うのが理想だが今の佐天では狙い澄ましてケーブルに当てることは難しかった

佐天(もっとこの金属キャップで練習しとくんだった・・・)

佐天(でも仕方がない、なんとかするしかない!)

佐天がゴーレムに向かって駆け出す
ゴーレムの腕が上がったのを見計らって佐天は地面に向かって風を放ち加速する

佐天「はぁっ!!」

佐天はあっという間にゴーレムの懐にもぐりこんだ
後は背中のケーブルを切るだけだ
ゴーレムの股の下をくぐり抜け根を掴もうと手を伸ばした

シュルル ビシィッ!

佐天「え?」

佐天が足に違和感を覚え見下ろしてみるとゴーレムの体から伸びた蔓が足に巻きついていた

魔術師「わざわざ飛び込んできてくれるとはな、ふふっ」

魔術師「やろうと思えば体のどこからでも蔓を伸ばせるんだよ」

巻きついた蔓が佐天の体を一旦持ち上げてから地面に叩きつけた


佐天「かはっ・・・かはっ・・・」

魔術師「おかしい・・・普通なら死んでいてもおかしくないくらいだぞ」

魔術師「なのにお前は骨折も内臓破裂もしている様子はない・・・」

魔術師「お前、不死身か?」

佐天「なにおっしゃい・・・ははっ」

佐天は完全に衝撃吸収を自分のものにしていた
さっきも地面に叩きつけられる瞬間に地面に向かって風を噴射していた
ただ、魔術師の言うとおり普通ならば死んでいるほどの力で叩きつけているだけあって
勢いを殺した後の反動の方でダメージを受けてしまっていた

佐天(とりあえず、とりあえず距離をとらなきゃ・・・)

佐天は地面に向けて風をぶつけ反動で後ろに飛んで素早く距離をとった

佐天「ふーっ!ふーっ!」

無理矢理に息を整える
また、佐天はゴーレムに向かって駆け出した

魔術師「馬鹿か、さっきと同じことの繰り返しではないか!!」

今度はゴーレムの直前で地面に向かって垂直に風をぶつけ空高く飛び上がった

魔術師「墓穴を掘ったな!!空中では身動きは取れまい!!」

蔓が佐天へと伸びる
しかし夏休みの合宿の経験から佐天にはそんなことは分かりきっていた

佐天「馬鹿おっしゃい!」

バシュッ!

佐天は何もない空中へ風を勢いよく放つ

反動で佐天の身体が横にずれる

スルッ

佐天めがけて伸びていた蔓は佐天を捕らえられなかった

魔術師「ならば!」

また別の蔓が佐天に伸びる

また同じようにして蔓を交わす佐天


魔術師「ええい!」

また蔓が伸びてきた

佐天「同じこと繰り返してるのはどっちなんだか」

そう言うと佐天は今度は伸びてきた蔓の先端に風をぶつけ衝撃を殺してみせた

佐天「捕まらなければたいした攻撃じゃない!」

そのまま佐天はゴーレムの後ろへと着地しすると至近距離から
背中のケーブルにキャップを撃ち、ケーブルを切ってしまった

佐天「これで動けなくなるは―」

一旦あげときますね

佐天「動けなくなるは・・・」

佐天にわずかな気の緩みが出来たときだった
植物ゴーレムのパンチが横から飛んできた

佐天「なっ・・・」

佐天(間に合わない!!)

完全に虚をつかれた為に風を噴射しての衝撃吸収が間に合わない

やむなく佐天は左からパンチが飛んできたので右に飛び、左腕を立てて身体を守る
と同時に右腕はゴーレムの拳にめがけて風を打ちつける
一瞬の間に佐天はこれだけのことをしていた
少しでもダメージが減るように

ボギィッ

鈍い音が鳴る

佐天(あ、折れたな・・・)

ヒュッ

佐天の身体は簡単に中央分離帯を飛び越えた
まだまだ勢いは止まらない

ガサァッ

佐天の身体はは5,6m吹っ飛ばされ車道を飛び越えダイレクトに歩道脇の植え込みに突っ込んだ

ごろり

佐天は身体を捻り植え込みから脱出する

佐天「あ・・・ぁ・・かはっ・・・」

痛みで上手く声が出ない
上体だけを起こして自分の身体を確認してみる
身体をガードした左腕は完全に折れている上にあばらまで逝っている

佐天「がはっ」

軽く血を吐く
ダメージは内臓にまで達しているようだ
こうしてる間も折れた左腕の痛みがビリビリと身体を駆け巡る

佐天(痛い痛い痛い痛い痛い痛い・・・)

佐天の頭には今痛みのことしかなかった

骨が折れたことなんて今までなかったしそれもいきなり腕とあばらと2箇所も骨折している

佐天「あ・・・あぁ・・・」

魔術師とゴーレムが佐天の方へと近づいてくる

佐天「こ・・・ないで・・・」

魔術師「さっきまでの威勢のよさはどこへ行った、ふふっ。どうした笑えよ」

佐天「うぅ・・・」

佐天は完全に戦意を失っていた

佐天「来るな・・・」

佐天は右腕と足を使ってずるずると後ろへ下がっていく

魔術師「無様だな、もう終わりにしてやるよ」

魔術師とゴーレムが迫ってくる

歩道に出ていたオープンカフェのテーブルとテーブルの間まで
佐天が後退して来た時、魔術師とゴーレムは佐天の4m手前まで近づいていた

佐天「ははっ、あはははっ」

魔術師「?痛みでおかしくなったか?」

魔術師「哀れだな、今殺してやる」

その時だった

ダンッ!

初春「」

すみません、寝ますので一度ageときます

すみません、寝さしてください
ちなみにこの後の部分は少しだけ書いてないです、4レス分くらいでしょうか
布団に入りながら考えときます
その後はストックあって一気に終わりまで投下できるかと
思いついたら夜中にでも再開するかもしれません

ダンッ!

佐天は右にあったテーブルに風をぶつけ、テーブルの支柱を吹っ飛ばした
天板が地面に落ち、へりを使ってぐわんぐわんと回っている

パシッ

佐天はテーブルの天板を掴むと自分の太ももに乗せた


魔術師「盾にでもする気か?だが無駄だ!そのまま潰してやる!やれ!」

植物ゴーレムは手を組み腕を振り上げた

痛みで動かせない左手を右手でテーブルの淵に添えてから右手もテーブルの淵をつかむ

バシュッ!!

太ももをカタパルト台にしてテーブルの天板をゴーレムに向けて全力で放った

シュイーン

左手から上手く風が出せないせいで天板は少しカーブを描いて飛んだ

ザンッ

テーブルの天板が植物ゴーレムの胴体を切断する

魔術師「なん・・・だと」

魔術師「貴様ッ!後ずさりをする振りをしてたのか!」

完全に真っ二つとまではいかなかったが胴体の4分の3以上を切られたゴーレムは
重たい上半身を支えきれず、つながっていた部分の植物がブチブチとちぎれていく


ズウゥゥンンッ

ついに上半身と下半身が分かれ、上半身が地面に落下した


佐天「あはは・・・どうだ」

魔術師「だが、残念だったな」

佐天「・・・え・・・?」

魔術師「言ったろう、こいつの身体は植物で出来ているんだ」

魔術師「挿し木、聞いたことくらいはあるだろう」

上半身の地面と接している部分から根が伸びる

佐天「そんな・・・まさか」

魔術師「結果的にお前は自分の手で敵の数を増やしただけなのさ。

      まぁゴーレムが自由に歩き回れなくなったが、今のお前相手なら充分だろう」

魔術師「やれ」

ゴーレムの身体から蔓が伸びてくる
なんとか地面に風をぶつけて横に飛んだが避け切れない

ズシュッ

蔓がその場に残っていた佐天の太ももに刺さる

佐天「ああああぁぁあぁぁぁぁッッ」

ぶしゅッ
蔓が佐天の太ももから引き抜かれる

佐天「・・・あ・・・あぁぁ・・・・」

佐天「はぁっ・・・はぁっ・・・」

今、左腕とあばらは折れ、内臓もやられ、太ももには穴が開いている
太ももからは血が噴出しあっという間に血だまりが出来ている
痛みのせいで意識が朦朧とし、もうまともな演算は出来そうにない

魔術師「これでもう自由に動け回れないだろう。今度こそとどめだ!」

もう一度ゴーレムの体から蔓が佐天目掛けて伸びる

(もうダメッッ!)

佐天はあきらめて目をつぶった

パァンッ!

何かが弾けるような音がした

「目を開けてください佐天さん」

それは聞きなれた声だった

すみません、戻りました
ID変わってしまったようです
続き投下していきます

「目を開けてください佐天さん」

聞きなれた声に反応し目を開けてみる

柵川中学の制服にジャッジメントの腕章、ショートカットにゴテゴテした花飾り

佐天の目の前に立っていたのは初春飾利だった

初春「すみません佐天さん、遅くなりました」

初春がボロボロの佐天を見つめる

初春「大丈夫・・・じゃないですよね」

佐天「はは・・・ッ・・・」

初春「私の親友に何を・・・何をしてるんですか!!」

魔術師「見てのとおりだ。安心しろ、今から君もそうなるんだよ」

初春「許せない・・・いや、許さない」

魔術師「まるでこれから私を懲らしめるような言い方だな」

魔術師「早速だが死ね」

魔術師が合図を出すと蔓が初春目掛けて勢いよく伸びる

パァン!!

初春に当たったかと思った瞬間、蔓は弾け飛んだ

初春はまったく動かずに魔術師を睨みつけて静かに言葉を発した

初春「どんな能力を使っているのかは知りませんが、植物を使う以上、あなたは私には勝てません」

初春「植物は水分の塊のようなものです。乾燥して見える木材なんかでもけっこう水分を含んでいるんですよ」

初春「あなたが操っている植物なんか青々としていてまるでアスパラガスとかブロッコリーみたいなもんです」

初春「もう一度言います。あなたは私には勝てません。」

魔術師「黙れ!!」

初春が構える
またも蔓が伸びてくるが初春が触れた部分が弾け飛んでいく

初春「先ほどから何が起こっているのかわからないようですから説明しますが

     植物内の水分を一気に加熱して破裂させているんです。水蒸気爆発ってやつですよ」

初春は躊躇することなくゴーレムの方へ近づいていく

そうしている間も魔術師は初春目掛けて蔓を突き刺そうとしたり
鞭のようにして打撃を与えようとするが悉く弾かれていく

初春「ですから無駄です」

ついに初春はゴーレムの前までやってきて立ち止まり
上半身の腕だった部分をサッとなでた

初春が触れた部分が崩れ落ちていく

初春「これは物質破壊」

初春「植物は脆いですからね、水分を一気に破裂させる以外にもこんなこともできます」

初春「分子の操作したんです」

魔術師「うぅ・・・」

初春「分子間には色々な力が働いて結合していますがそれを私の分子操作の力で切ったんです」

初春「その気になれば人の身体も壊せますよ・・・」

魔術師「う・・・」

魔術師「まだだぁっ!!」

懐からありったけの呪符を取り出し両手に持つ

初春「そんな紙切れで何をするつもりですか」

佐天「初春・・・気をつけて・・・」

魔術師「いくらお前でも一度に多くの相手はできまい!!」

魔術師「俺も魔力を使い果たしてしまうが―」

魔術師が呪符を放つ

バシュッ!!

呪符が地面に貼り付こうとした瞬間風が吹いて空中に呪符を舞い上げる

さらに回転を与えた風が呪符を切り刻む

佐天「へへっ・・・」

佐天「どういうわけかそれを使わないと術は使えないみたいね・・・」

カフェの壁に背をあずけ地面に座っていた佐天は
気力を使い果たしたのかそのまま横にバタンと倒れてしまった

初春「佐天さん、ありがとうございます」

初春が佐天の方を振り返りペコリと頭を下げる

魔術師「くそおおおお!!」

魔術師「こうなったら」

魔術師は小刀を取り出し自分に突き刺し、その傷口に種を捻じ込みだした

初春「な、何を・・・」

魔術師「まだだ・・・」

傷口から植物が生えてくる

あっという間に植物が魔術師の身体を覆ってしまった
頭の部分が左右に分かれ魔術師の顔が出てくる

魔術師「これは武器でもあり鎧でもある、ゴーレムとは比べ物にならんぞ・・・はははは!」

魔術師が初春に向かって突進してくる

初春「だから・・・所詮植物じゃないですか!」

魔術師「はっ!」

魔術師が拳をくりだした

初春は冷静にそのパンチをよけると植物となった腕に下から手刀を喰らわせた

ヒュッ

次の瞬間には魔術師の腕は空を舞っていた

魔術師「ぎゃあああ」

超能力を絡めた初春の手刀は魔術師の腕を簡単に吹っ飛ばした

ピピッ

初春の顔に魔術師の腕から噴出した血がかかる

ズシャ

魔術師と初春の間に斬り飛ばされた腕が落ちてくる

初春「あ・・・ああ・・・」

その腕は自分が切り落としたものだと初春はまだ実感が湧いていなかった
魔術師の腕を見ると血がドバドバと流れ落ちている

魔術師「何を・・・呆けている・・・貴様がやったんだろう・・・」

佐天と初春に決定的に欠けていたもの

それは人を傷つけることに対しての『覚悟と慣れ』!!!!

あれを倒すということは魔術師を殺すということにつながる

初春「できない・・・」

魔術師「とんだ甘ちゃんだ・・・だが助かった・・・」

魔術師「そのまま死ねええいい!!!」

初春が躊躇ったのを見てすかさず攻撃をくりだす

ヒュンヒュンヒュン

その時、突然ワイヤーが飛んできて魔術師を締め付ける

魔術師「ぐあああああ!!なんだこ・・・」

魔術「れはぁぁ」

それから魔術師の身体が宙に浮いたかと思うと一瞬で建物の屋上に移動した

初春が屋上を見上げるとそには女が立っていた

長い髪を後ろで束ねていて、はいているズボンの丈は
片方がホットパンツぐらいの短さになっている

神裂「捕獲完了・・・」

土御門「おーい頭がお花のお嬢さん、これでとりあえず一件落着にゃーお疲れー」

フードを被って顔を見えないようにしている土御門が初春に声をかける

土御門「そっちの女の子、早く手当てしないといけないぜー」

屋上から土御門が叫ぶ

初春「あ・・・はい」


初春に声をかけ終えた土御門は神裂の方を向いた

土御門「さて、それじゃあ行くか、ねーちん」

神裂「えぇ」

土御門と神裂がビルからビルへ飛び移って移動しているとステイルが合流してきた

ワイヤーできつく締め上げられ神裂の肩に担がれている魔術師を一瞥してステイルが喋り始める

ステイル「それにしてもこんな奴、僕の炎で一発なのにまったく面倒くさいことをしたもんだ」

土御門「そういうなって、こんなに簡単に捕まえられたんだ。たいした手間じゃなかったにゃ」

神裂「けっこう重いのですが、アジトまで私がずっと担いでいるんですか?」

土御門「俺はちょっと寄るところがあるんでね、疲れたらステイルに頼むといいにゃ」

ステイル「・・・確かに簡単すぎる」

ステイルが呟く

土御門「んにゃ?」

神裂「どうしました?」

土御門と神裂の二人がステイルの方を見る

ステイル「簡単に捕まえられたと言ったが、その通りなんだよ」

ステイル「簡単すぎるんだ、こいつははっきり言って雑魚だ」

魔術師「な、なんだと!」

ずっと沈黙していた魔術師が叫ぶが、それを無視してステイルは話を続ける

ステイル「あんな戦いに慣れていない女の子達相手にあれだけ手こずって、

       遠くから見ていたけどさっき捕まった時も全くの無抵抗。せまるワイヤーにも気付いてすらいなかった

       今だって逃げようとする素振りすら見せない。いや出来ないだけか、くくく」

神裂「確かにこんな小物を使って一体何を」

魔術師「・・・」

ステイル「くそっ・・・そうか」

神裂「はい?」

ステイル「上空から忍び込んだという報告があったが、ということはその時点で

       協力者か仲間がいるということになるじゃないか、おそらくこいつは陽動だったんだよ」

神裂「しかし、魔力の反応は他にはなかったと」

ステイル「魔術師が何か仕掛けてきたら仲間も魔術師、普通はそう考える

      だが、そこで普通の人間を使う」

神裂「都市の内部にスパイ・・・ということですか?」

ステイル「かもしれない」

土御門「あとはここ数日で外から学園都市に入ってきた奴か・・・」

土御門「思っていたより面倒なことになりそうだな」

終わったー

ステイル「計画と仲間の数を言え」

ステイルが担がれている魔術師に向かって言う

魔術師「ぐっ・・・私は何も知らない」

ステイル「そうだよな、簡単に口を割るはずがないよな・・・クク」

ステイル「神裂、こいつを降ろしてくれ」

神裂「はい・・・」

ドサッ
神裂が適当に魔術師を放り投げる

「イノケンティウス!!」

ゴォッ

炎の化身が現れる

ステイル「言え」

魔術師「知らないことは言えない・・・」

ステイル「そうかい」

イノケンティウスの指が魔術師の顔にゆっくりと近づく

ステイル「3000度の高温だ、触れたらちょっとした火傷なんてもんじゃないぞ」

ステイル「骨までいく」

「骨まで一気にいくぞ」

ステイルが脅す

魔術師「・・・」

ステイル「はぁ・・・」

ステイルが指示を出す
イノケンティウスの手が魔術師へ伸びる

魔術師「ううぅっ」

ステイル「早く言った方がいい」

さらにイノケンティウスの手が近づく

ぶすぶす
まずはローブが焦げ始め、穴が開き肌が顕になる

ジュユウウウウウウウウ

ついにイノケンティウスの指が魔術師の背中に触れる

「ぐぅっ・・・うっ・・・・ぐっ」

辺りには肉の焦げる匂いが広がる

ステイル「焼き加減はウェルダンっと」

ジュウウウウウウウウウ

魔術師「ああああああ」

ステイル「言う気にはならない?」

魔術師「ぐうううううう」

ステイル「ははっ!見ろよ!根性だけは一人前のようだ!!」

ステイルが大声で笑い出す

ステイル「イノケンティウス!」

ステイルが叫ぶとその炎の化身は今度は魔術師の
眼球に指を近づけ始めた

「うっ・・・」

佐天が意識を取り戻し、目を開けると初春が足に包帯を巻いてくれていた

佐天「うい・・・はる」

初春「あ!!佐天さん!気が付きましたか!?大丈夫ですか!?」

初春「どこか、痛いところは―」

佐天「そりゃあ・・・これだけコテンパンにやられりゃ体中あちこちと・・・っつつ・・・」

右手を使って起き上がろうとしたが体中に鈍い痛みが走り起き上がれなかった

初春「起きちゃダメですよ!じっとしといてください」

初春「さっき、救急車を呼びましたのでそろそろ来る頃です」

佐天「ありがと・・・」

佐天「それにしても、よくこの場所がわかったね」

初春「ええ、佐天さんを探して歩き回ってたらあの赤髪の人が突然現れて

    佐天さんが危ないって教えてくれたんです。道も案内してくれました、

    それで来てみたら佐天さんがやられそうになってて・・・思わず走り出してました」

佐天「そっか・・・ありがとね」

佐天(あのくわえタバコ、見てたなら助けろよ・・・)

ジュウウウウウウウウウ

魔術師の右の眼球にイノケンティウスの指が触れる

魔術師「ああああああああああああ!!!」

魔術師「っはぁ・・・はぁ・・・」

ワイヤーで身動きが取れないため右目を押さえることもできない

魔術師「殺す・・・お前は俺が殺す・・・必ず・・・」

ステイル「ははっ!なんだそれは!まるで雑魚キャラのセリフじゃないか!!」

ドスッ

ステイルが魔術師の腹に思い切り蹴りを入れる

魔術師「うぐっ・・・」

魔術師はそのまま気を失ってしまった

ステイル「いててて、僕は武闘派じゃないのに」

ステイルは魔術師を蹴り上げた自分の足をさすっている

神裂「どうするのですか?」

ステイル「さぁね」

ステイル「たいした情報も聞き出せないとは思うが・・・」

神裂「そうですね」


ピリリリリ
土御門の携帯がなる

土御門「・・・そうか、わかった」

ピッ
土御門が携帯を切る

土御門「敵は運搬業者を装って既に入り込んでたとさ、爆弾テロを起こす計画らしい」

ステイル「爆弾テロか。まぁ僕らの知ったこっちゃない。学園都市は自分達で守らせればいい・・・」

ステイル「が、一応知らせてはあげるか」

そう言うとステイルは紙を取り出し、ルーンを手早く書きピッと飛ばした
呪符となった紙は意思を持ったかのようにヒュッと飛んでいってしまった

初春と佐天が救急車を待っている場所に一枚の紙が飛んできてピンと地面に刺さる
刺さった瞬間、紙は落ちて元の柔らかさを取り戻し、燃えだした

それを見ていた佐天と初春はステイルの仕業とは知るはずもないので敵の攻撃かもしれないと
身体に力が入り、身構える

炎が地面に文字を作る

『まだテロリストはいる  ビル爆破』

『でも それは 明日』

炎が作った文字を見て二人が驚く

佐天「え・・・これって」

佐天「まさか、まだ終わってない・・・っていうこと?」

初春「かもしれませんね」

初春「でも本当だとしてもどこのビルを狙っているんでしょうか。対処のしようが・・・」

初春「とりあえずアンチスキルに連絡してみます」

初春はすぐに携帯を取り出し連絡をし始めた

初春「すみません、ビルを狙った爆破が・・・」

初春「どこかはわかりませんが」

初春「あ・・はい。でも!・・・えぇ・・・そうですか・・・」

ピッ


初春「ダメです…、アンチスキルに連絡してみましたが場所もわからない、証拠もないじゃ動けないと…」

佐天「なら…なら私達がやるしかないよ」

佐天がゆっくりと立ち上がる

佐天「あのビル・・・」

佐天「きっとあれだ」

佐天が指したビル―
それは今年のゴールデンウィークにオープンした地上200階建てのビルだった
地下には巨大な駐車場、地上30階まではショッピングの店がびっしりと入り
31~50階は温泉、ジム、映画等の施設、51~179階までは企業と研究所が
180~190階までは360度外が見渡せる高級レストラン
191~200階は展望室が広がっているという作りになっている


初春「そんな当てずっぽうで言ったって―」

佐天「ううん、今日は学園都市の一斉始業式…

    だから昨日の営業終了から今日の夜中まで丸一日を使って

    メンテナンスをするために休みなところが多いんだよ」

佐天「休みなら人もメンテナンや清掃業者くらいしかいないし、その人達の振りをすれば侵入もしやすい」

佐天「とりあえず行ってみる…」

片足を引きずりながら佐天が歩き出す

初春「無茶ですって!佐天さん!」

佐天「大丈夫。だいぶ楽になってきたし」

初春「嘘をつかないでください!」

初春「入院するレベルの怪我してるんですよ!!」

初春「第一、あのビルだなんて確証はどこにも・・・」

佐天「違ったら別のとこを探せばいいだけじゃない・・・」


初春「えっ・・・」

佐天「そこが違ったらまた別のところ」

佐天「で、そこが違ったならまた別のところ・・・」

佐天「いつかは見つかるって・・・

ごめんなさい、やめます

    (  )  (_..._)  )   _,,
(    ) _.(,,ノ"///ヾ、( _,."彡i   〉`ヽ. O 〉 人,人  O  `ヽ}`ヽ  Yヽ
 (  / :`y'、ソ、)、ソ、y、)',,::彡",ヽ,_f⌒ o  ⌒Y   .イ__ノ て    ヽf⌒ o⌒ヽ
   / (●) .iy'ソ ' )'y )、ソ、),,彡'彡|人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人  ヽ_ノ弋___ノィr    人
  r'=、 ,  ::i )/i y )、) 'y k彡,,"」 ,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
  `''、._ノ .::ノ/彡f ::ヽ ;Y 、、、,-ー' f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
     `ー-'=ー"ニ=ー~"`^"  (   う:::::::::/:i!::::/|::::::::::::::::ハ::::トi:::ト:::::::::::|::::(  ¦
    /    l   ト、 \.   (  ぅ:::::::::〃::i!ィ:|‐_、:i|::i!::::| !:::ィ:ニ=ト:、!::::|::::::::ゝイ
     〃ミ ,r''f!  l! ヽ.    'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
   ノ ,   ,イ,: l! , ,j! , ト、   i:| |:::|::::::::|レ ,ォ ≠ミ      ィ ≠ミ、`|::::::,:::::.′
    / ィ,/ :'     ':. l ヽ.   i:| |:::|::::::::| 〃 yr=ミ:、     !/行ミt  ハ :::/:::/
   / :: ,ll         ゙': ゙i   V从::::从iイ {_ヒri}゙     ゙ ヒrリ.》 从:/:::∧
  /  /ll         '゙ !    イ::人:::::iゝ   ̄´           j:人::::ヽ:ゝ   
    /' ヽ.          リ   弋_彡f⌒        '       r_'_ノ`⌒  
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  /.     l!       イ            )::::>  ゙こ三/ , イ:从

すみませんでした
やっぱり書きます・・・
書かせてください
いや、書きたいんです!!

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