美琴「ボクには御坂美琴って名前があるんだけど」(352)

立つ

上条「あれは…!?」


不良A「もう一度言ってみろ!」
美琴「だから、道の真ん中でたむろってたら邪魔だって」
不良B「俺達が邪魔だってよォ!」
不良C「生意気なガキだ」
不良D「歯ァくいしばんな」


上条「まずい!」

上条「お前こんなとこにいたのか!」
美琴「ん?」
不良A「んだァ、お前?」
不良B「こいつのツレか?」
上条「そうなんですよ。いやー、ツレがとんだ失礼を」

美琴「キミ、誰?」
上条「ばっ!いいから口裏合わせろ!」
美琴「助けに入ったつもり?」
上条「そーだよ!いいから逃げるぞ」
美琴「そんな必要ないんだけど」

不良C「なにゴチャゴチャやってんだ!」グオッ
上条「うわっ!?」

ビリビリビリビリッ

美琴「ふう、やれやれ」
不良D「あ…がが」ビリリ
上条「お前…能力者だったのか」
美琴「おや、キミは痺れなかったんだね」
上条「なるほど、超能力で不良を黙らす気だったのか」
美琴「そ。助太刀無用だったって訳」
上条「でもこれはやりすぎだろ」
美琴「なんで?こいつらが悪いんだよ?」
上条「力でねじ伏せるなんて、こいつらと変わんねーよ」
美琴「…うるさいな」ビリッ

美琴「助けに入ったところでキミは何が出来たんだい?」
上条「そりゃ…何も出来なかったかもしれない」
上条「でも、少なくともさっきのお前みたいに不良挑発して暴力振るう真似だけはしなかった」
上条「あんなの、憂さ晴らしと変わらない」
美琴「…言わせておけばっ!」ビリリリッ
上条「っ!」バシュッ

美琴「電撃が効かない…?」
上条「危ねー」シュー
美琴「キミも能力者なんだ?」
上条「いや…レベル0だ」
美琴「レベル0!?そんな馬鹿な!」
上条「ウソなもんか」
美琴「…ふ」
上条「…?」

美琴「キミ、面白いよ」
上条「は?」
美琴「レベル0なのにレベル5の攻撃を無効化…」

美琴「そんなの許さないよ!」ビリビリビリッ
上条「うわっ!?危ねぇ!」



美琴「待てー!」ビビッ
上条「待たねー!」ダダダ

上条(街中だと被害が広まる…人気のないところへ…)ダダダ


美琴「ハァハァ…やっと勝負する気になったかい?」
上条「ゼェゼェ…勝負だと?」
美琴「そう。レベル5であるボクがレベル0に負けるなんて…プライドが許さないからね」
上条「はあ…」
美琴「…本気でいくよ!」ビビビビビッ

バリバリバリッ

上条「くっ!?」バシューッ
美琴「っ!やはり駄目か…」
上条「こんな大技いきなり危ねーだろ!」シューッ
美琴「ごめんね、キミ相手に手加減する余裕は無さそうなんだ」
上条「お前の勝ちでいいって!死んじまう!」
美琴「次いくよ…守ってるだけだと怪我するよ」サラサラサラ
上条「なっ!?剣が…」

美琴「砂鉄の剣だよ。これは無効化できないでしょ」ブン
上条「マジかよ…器用すぎるぜ」
美琴「さあ!降参しな!」ブンッ
上条「うわ!?」サッ
美琴「せいっ」ブンッ
上条「くっ!」サッ

パシッ
サラサラサラ

美琴「なっ!?」
上条「ハァハァ…どうやら、それも無効にできるらしいな」

美琴「だったら…」ビビッ
上条「っと!」ガシッ
美琴「は、離せ!」グッ

美琴「電気が…!?」
上条「俺が掴んでる限り、お前は能力を使えない」
美琴「く…っ、どこまでも人を馬鹿にして!」
美琴「そんな力があるのにどうして本気で戦わないんだ!」

上条「本気になってもいいのか?」

美琴「え…」ドキッ

パッ

美琴「あ…」
上条「やれやれ…夜も遅いんだから、中坊は早く帰んな」
上条「…あ、そうそう」

上条「お前がいくら強くても、危険な真似は止めろよ」

美琴「…!」ドキッ
上条「じゃあな」
美琴「あ、キミ!」


美琴「………」

黒子「昨日は随時と遅かったんですのね、お姉様」
美琴「うん、ちょっと変な奴に絡まれてね」
黒子「まさか…ナンパですの?」
美琴「いや、そんなんじゃないよ」
黒子「ということは、また悪人を懲らしめてたんですのね」
黒子「危ない事は私達風紀委員に任せて下さいと、黒子は(ry」
美琴「あ、あはは…」
黒子「まぁ、お姉様なら不覚を取ることは万が一にも無いでしょうけれども」
美琴「ま、まぁね」


美琴(不覚…か)

上条「ふぁぁぁああ」
土御門「上やんずいぶんと眠そうだにゃー」
青ピ「昨晩充電しすぎたと見えるでぇ」
上条「馬鹿、そんなんじゃねーよ」
土御門「健全な男子高校生が夜に頑張る事…」
青ピ「オ○ニー以外に何があるのか、是非とも教えてもらうでぇ」
上条「いや、昨日の夜、中坊が不良に絡まれてて」
土・青「女子か!?」
上条「いや…」

土御門「はい終了ー」
青ピ「嘘でも女子って言いーや」


上条「はぁ…」



上条「今日はあまり不幸が起こらないな」
上条「昨日が悪かった分、今日は軽めなのかなっと」

美琴「あ!キミ!」
上条「それにしても今日は天気がいいなぁ!」
美琴「あれ、もしもーし」
上条「…聞こえない聞こえない」
美琴「…」
ゴロゴロゴロ

上条「うわ!?馬鹿!街中に落とす気か!」
美琴「やっぱり聞こえてたんだね」ニカッ
上条「あ」

上条「んで、何の用だ?」
美琴「用?」
上条「いや、用事があって話かけたんじゃねーの?」
美琴「用事がなきゃ話かけちゃいけないの?」
上条「いや、そうは言ってないけど…」
美琴「じゃあいいじゃない」
上条「そういやお前、制服は?」
美琴「美琴」
上条「はい?」
美琴「ボクには御坂美琴って名前があるんだけど」
上条「ミコトね、了解」
美琴「キミの名前は?」
上条「上条当麻」
美琴「いい名前だね、よろしく当麻」スッ
上条「ああ…!」ガシッ

美琴「さっきの答えだけど、学校終わったから着替えてきたんだ」
上条「へぇ…マメなんだな」
美琴「スースーして苦手なんだよね(スカートが)」
上条「この季節だと丁度いいんじゃないのか?(Yシャツは)」
美琴「大多数の人はそうだろうね。ボクぐらいじゃないかな、着替えて出歩くの」
上条「面倒だもんな」
美琴「まあね。でも慣れたよ」
上条「着替えなくてもいい方向に慣れろよ」
美琴「難しい注文だなぁ」

美琴「当麻は学校帰り?」
上条「ああ」
美琴「この後予定あるの?」
上条「うーん、安売りがあるかないか次第だな」
美琴「あ、自炊してるんだ」
上条「まあな。男の料理だけど」
美琴「でも毎日大変でしょ、すごいね」
上条「ミコトは違うのか?」
美琴「ボクんとこは食事出るから」
上条「いいなー」
美琴「でも食品浮かせて小遣いに回すんじゃないの?」
上条「まーな」ニカッ
美琴「やっぱり」クスッ

上条「お、豚バラ詰め放題やってる!」
美琴「へー、良かったじゃない」
上条「ああ!参加人数も二人だしな!」
美琴「………ん?」
上条「頼むぜ」ポン
美琴「え、ボク?」



上条「久しぶりに肉のある食卓が続きそうだ」
美琴「嬉しそうだね」
上条「ああ!安くても肉は肉!」
美琴「いつもどんな食事なんだい…」

上条「そーだ」
美琴「ん?」
上条「せっかくだ、食べてけよ」
美琴「夕飯?」
上条「ああ…って、寮食出るんだっけ」
美琴「いいよ、そっちの方が楽しそうだしね」
上条「そうか?」
美琴「うん。でもいいのかい?」
上条「何が」
美琴「せっかくの肉が一食分減るんだよ?」
上条「…」

ピシッ

美琴「あいた!?」

>>28にて黒子がお姉さまと呼んでいるから女の子だけどボーイッシュな外見から上条は男の子だと勘違いしている
でも実は美琴はなんらかの事情で本当は男の子だけどお嬢様学校に通っている女装ッ子って所まで妄想した

上条「俺の肉が食えないってのか?」
美琴「…クスッ ご馳走になります」
上条「よろしい」
美琴「キミ、面白いよ」
上条「お前も、思ったより良い奴っぽいな」

美琴「…昨日はごめん」
上条「俺はいいけど、あの不良達みたいなのには心ん中で謝っておけよ」
美琴「うん」

上条「…」
美琴「…」
上条「な、なんか湿っぽくなっちまったな!」
美琴「うん…」
上条「そうだ!」
美琴「?」
上条「今日は大盤振る舞いだ!焼き肉パーティーにするぞ」
美琴「え、でも」
上条「いいからいいから」ニカッ


美琴「…ありがとう」

ガチャッ
上条「ただいまー」
美琴「お邪魔します」
上条「適当に寛いでてくれ」
美琴「あ、なんか手伝うよ」
上条「いいって。適当に切ってくるだけだし」
美琴「そう?」
上条「任せときなさい」フンス
美琴「じゃあお言葉に甘えて」

美琴(綺麗に片付いてるなー)
美琴(というか、物が少ないだけのような気も…)
美琴(お、このジャケットかっこいいなー)
美琴(ちょっと着てみてもいいかな…)ゴソゴソ

美琴(ボクには少し大きいかな)
美琴(それに肩幅が…)
上条「何してんだ?」
美琴「あ」

美琴「ごめん。かっこいいジャケットだったからつい」
上条「わかるか!そのジャケットいいよな」ズイッ
美琴「う、うん」ドキッ
上条「それがどうしても欲しくて何ヶ月も食費切り詰めてさー!」力説
美琴「わかった!わかったからちょっと近いって!」
上条「ああ悪い」
美琴「ふーっ」ドキドキ

美琴「そ、そうだ。準備が出来たのかな?」
上条「おお、そうだ。早く食おうぜ」
美琴「ああ」


美琴「二人前にしては多くないかい?」
上条「たーんと召し上がれ」
美琴「キミが大食いなら話は別だけどさ」
上条「いやいや、ミコトは線が細いから少し食べた方が…」
美琴(ムネナシで悪かったね)
上条「何か言った?」
美琴「いただきますっ」

       ___ 
.  (_)  /、____\ トウマー
   l|  / |::::::::::::::::::::::| 〉 
  r‐'、_ノ 厶:-v、‐:v=イゝ xく)
.  T⌒\ |:l '⌒  ⌒Yレく:::∧ 
  |::::::::/ 从" 「  フ ノ:|  }::::::〉 
   \/  }:}>rz< }:! __j/ 
    /V:\_i/ V|V j丁\ 
    ∨レヘ:八 /::∧ {:ノ/
.       /  /::∧:ヘ ∨



美琴「あ、お茶とかある?」
上条「うーん、そろそろ来ると思う」
美琴「どういうことだい?」

ピンポーン

上条「お、お出ましだ」
美琴「え、え?」
上条「開いてるよー!」

ガチャッ

土御門「ういー、上やん」
青ピ「お邪魔するでー」

美琴「!?」

上条「遅かったな」
土御門「やー、パーティーって上やんが言うから肉を買い足しにィ!?」
上条「どうした!?」
青ピ「上やんの外道ォー!!」
上条「そげぶ!?」ボグシャー
美琴「当麻!?」
青ピ「当麻て!この娘今当麻て!」
土御門「パーティーって輪姦パーティーの事だったのかにゃー!」
上条「な、何馬鹿な事言ってんだよ!」
土御門「じゃあ何故上やんの部屋に女子がいるにゃー!」



上条「…は?」
土御門「…え?」

上条「何言ってんだ土御門」
土御門「え、だから上やんが女子を…」

上条「こいつは男だぞ?」

青・土・美「ええええええー!?」


青ピ「あれはマジで言ってる目やで」ヒソ
土御門「上やん…ありえんぜよ」ヒソ
青ピ「あの娘もそう思ってるとは想像してなかったらしいな」ヒソ
土御門「…」
青ピ「どないした?」
土御門「いいこと思いついたぜよ」ニヤリ

美琴(そ、そうだったのか…)
美琴(当麻はボクを男だと…)
美琴(ちょっと…ショックだな)
美琴(…ショック?)
美琴(なんでだろ…?)



上条「あ、あれ?みんなどうした?」

青ピ「なあなあ上やん」
土御門「俺らにもその娘紹介してくれにゃー」
上条「ああ」

上条「御坂ミコト、今朝も話したけど昨日の夜知り合って、放課後再会したんだ」
土御門「御坂美琴!?」
青ピ「まさかあの常盤dムグッ」
土御門「なあ上やん、ちょっと美琴クン借りるにゃー」
土御門「ちょーっと表まで付き合って欲しいにゃー」
美琴「は、はい」

バタン


上条「なんなんだ…?」

美琴「あの、ボクは女で」
土御門「知ってるぜよ」
青ピ「常盤台のエース、御坂美琴言うたら超のつく有名人や」
青ピ「しかしさっきなんで止めてん。常盤台て言うたら上やんも女ってわかったやん」
土御門「いや、今美琴ちんを女と言うのは危険だ」
美琴「え!?」
青ピ「なんやて!?」
土御門「昨日今日知り合ってここまで打ち解けた仲が崩壊する危険がある」
美琴「そんな…」

土御門「だから黙ってて欲しければやらせるにゃー」

美琴「ど、どうすれば…」
土御門「答えは簡単にゃー」
美琴「え、どういうことですか?」
土御門「つまり、このまま男の子で通せばいいぜよ」

青・美「な、なんだってー!?」

青ピ「な、なぁもしかしtムグッ」
土御門「どうどう」
美琴「し、しかし昨日今日ならまだしも、これからずっと隠し通せる自信が…」
土御門「いやいや、ずっととは言ってないにゃー」
土御門「ちゃんと時間をかけて友情を育んだ後なら、打ち明けても上やんは動揺しない筈ぜよ」
美琴「そ、そうかな」
青ピ「ムグーッ」

土御門「間違いないにゃー、信じるぜよ」
美琴「よし…頑張ろう」

ガチャ バタン

青ピ「ぷはっ」
土御門「ククク…面白くなったぜよ…」
青ピ「なあ、時間経つ程気まずいんとちゃうのん?」
土御門「そりゃそうにゃー」
青ピ「な!アンタも酷いやっちゃなー」
土御門「まあまあ、こっちの方が展開的に燃えるよにゃー」
青ピ「まあ…貴重な男装女子が減るのは惜しいわな」
土御門「我々は美琴ちんを正しい道に導くんだにゃー」
青ピ「了解や」

上条「何やってたんだ?」ムグムグ
美琴「あー、えと」
土御門「名刺交換ぜよ」
上条「はあ?」
青ピ「名刺交換は紳士の嗜みやで上やん」
土御門「上やんは名刺持ってないのかにゃー」
上条「持ってねぇよ」
青ピ「あ、この肉いただきや!」
上条「はは、今日は取り合いする必要ないからなー」
土御門「しかし焼け上がる肉の順番は待てんぜよ!」
青ピ「男ならガッといかなな!なあ美琴ちん」
美琴「あ、ああ!」ガッ
上条「お!燃えてきたな!俺もっ」ガッ

土御門(上手くごまかしたにゃー)
青ピ(男装女子萌え萌えやでー)



上条「ふー、久しぶりに満腹だ」
土御門「たまにはダチでこういうのもいいもんだにゃー」
青ピ「しかし、なんで急に焼き肉パーティーを?」
上条「それは…」
美琴「当麻が…」
青ピ「ん?」

美琴「当麻がボクを励ます為に開いてくれたんです」
青ピ「そうなんか!」
上条「まあな」
土御門「流石上やん!良かったなー美琴ちん」
美琴「皆さん、ありがとうございました」スッ
上条「いいってことよ」
青ピ「かわいい後輩の為なら、力んなるでー」
土御門(こんないい娘なら騙すの止めとけば良かった…)
土御門「これからよろしくにゃー」



美琴「じゃあボクも帰るね」
上条「ああ、気をつけて帰れよ」
美琴「わかってる」
上条「じゃあな」

ガチャッ

美琴「あ、当麻」
上条「なんだ?」
美琴「たまに遊びに来ていいかな」
上条「ああ、もちろん」
美琴「ありがとう!おやすみ」

バタン…

上条「結構いいやつじゃん」

美琴「ただいま」
黒子「あらお姉様、今日は外食でしたの?」
美琴「うん、他校の友達とね」
黒子「そうでしたの。お姉様、よっぽど楽しかったのですね」
美琴「ん?なんで?」
黒子「そんなにニコニコなさってたら誰でもわかりますの」
美琴「そ、そんなに笑ってたかな?」
黒子「ええ。写真に収めたくなる程」
美琴「はは…気をつけるよ」



美琴「おーい」
上条「ミコトか、おす」
美琴「あれ、鞄なんて持ってどうしたんだい?」
上条「上条さんは成績が悪いので補習なんです」ガクリ
美琴「あー、お疲れ」
上条「そういうお前は?休みだし、誰かと待ち合わせか?」
美琴「いや、コンビニで立ち読みして帰るとこ」
上条「うわぁ…それって補習以下じゃん」
美琴「悪かったね」
上条「じゃあ暇人同士お茶でもするか」
美琴「いいね、それならボクいい店知ってるよ」

上条「ミコトさん」
美琴「なに?」
上条「すごく高そうなんですけど」
美琴「ボクのとっておきだからね」
上条「ちょっと上条さんの財政的には厳しいんですが」
美琴「当麻がボクを誘ったんだよ?」
上条「とても情けないんですが本当に無理でして…」


美琴「ぷっ」
上条「え」
美琴「ごめんごめん、当麻があんまり慌てるからつい」クスクス
上条「え、え、え」

美琴「だからごめんって」
上条「上条さんは別に怒ってません」
上条「タダで旨いお茶とケーキを食べれて大変上機嫌です」ムスーッ
美琴「こっちのケーキも一口どう?」
上条「うむ」

パク

上条「うん、旨い!」
美琴「良かったー、これボクのイチ押しなんだよ」
上条「ケーキに免じて許してやる」パクパク
美琴「ああ!?ちょっと食べ過ぎだよ!」

初春「ねえねえ佐天さん」
佐天「なに?」
初春「あれ、御坂さんじゃないですか?」
佐天「本当だ!男の人とケーキつつきあってる!」
初春「デートですよね」
佐天「100%デートだね」
初春「そっとしときましょうか」
佐天「そうだね」
初春「白井さんにバレないといいですね」
佐天「そうだね」



上条「なんか悪いな」
美琴「何が?」
上条「奢ってもらってさ」
上条(しかも後輩に)
美琴「当麻、今のは聞かなかったことにしとく」
上条「あ…」
美琴「ね、当麻」
上条「ああ…!」
美琴「さて、まだ帰るには早いけど」
上条「じゃあ今度は俺の番だな」
美琴「フフ…どこに案内してくれるのかな?」



上条「金を使わないで遊ぶならここだな」
美琴「へー、バスケのコートがこんなとこに」
上条「結構状態いいのに利用者少ないんだよな」ダムダム
美琴「穴場なんだね」
上条「ミコトはバスケ好きか?」シュッ
美琴「もちろん」パシ

上条「晩飯」
美琴「…いいよ、受けて立つよ」ダムダム



上条「ま、負けた…ッ」ガクリ
美琴「ディフェンスは上手いのにシュートがねぇ」ダムダム
上条「この右手が憎いッ」
美琴「不自然な方向にボールが跳ね返るよね」
上条「…不幸だ」
美琴「やっぱり面白いよ、当麻」



ガラガラガラ
「いらっしゃーい、カウンターどうぞー」

上条「俺のオススメのラーメン屋だ。ほれメニュー」
美琴「安いね!どれがおいしいかな」
上条「どれでも安くて上手いけど、その780円の特製ラーメンが一番ボリュームあるな」
美琴「わー、運動してるとは言えこれは食べきれないかな」
上条「遠慮するなよ。お前は勝者なんだからな…!」
美琴「い、いやいいよ」
上条「すいませーん、特製と醤油を」
「あいよ!」
美琴「ちょっ」
上条「いいからいいから」

「はい特製と醤油お待ちー!」

美琴「!?」
上条「うわっ、やっぱすげーな!」
美琴「当麻はボクを太らせたいのかい?」
上条「いや、まあ少し鍛えた方がいいとは思うけど」
美琴「え、そうかな」
上条「沢山食わないと、成長期なんだし」
美琴「そ、そうだね」
上条「いただきまーす」
美琴「いただきます…ッ」

美琴「と、当麻」
上条「どうした」
美琴「少し食べない?」
上条「食えなかったかー」
美琴「おいしいんだけど…ボクには少し多いかな…」
上条「悪い悪い、じゃあいただきますよ」ズズーッ




「ありがとうごまかしたーッ」
上条「食った食った」
美琴「満腹だー」
上条「無理強いして悪かったな」
美琴「いやいや、おいしかったし気にしてないよ」
美琴(成長期だもんね)

美琴「さて、帰ろうかな」
上条「じゃあ俺も」
美琴「今日は楽しかったよ」
上条「俺もだ」
美琴「また今度、補習以下になりそうになったら連絡するね」
上条「あれは失言でした」
美琴「フフ…、じゃあね」
上条「おう、じゃあな」

俺「さて、寝ようかな」

| VIPじゃなきゃヤダヤダーってか?ww .|
|_____________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  w wwwww ||       |専用の板でやれ。 |

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |        |________|
このスレ何番煎じ?|二=- -=二  | |   wwwwwwwwww.  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~|
⌒ヽ__________| . __-=ミ;彡⌒`丶、~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|パートスレ立 て ん な |

^ω^)|      シネ    |      ̄ ̄ ̄ ̄ |:::`丶今すぐ消えろ  |__________|
_つO  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.VIPを乗っ取るな.|::::::::::ヽ______|   ||
/  |なんでここでやる|_______.lノン:::::::l _∧ ||   /⌒ヽ ||
=二・二=-       (^ω^)-┐ ュ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|∀`○ニ( ^ω^#)ニ⊃

    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┗-ヽ ノ ィ赱、 i| VIPでやるな.| ノwww ヽ  ノ
 w .| とにかく邪魔 ┏┘,   `"" ,l______.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|,_ ,ィ''。_。ヽ、_,. /_ン'(.|. 迷  惑  |
 |定期で落ちた糞スレを返せ| `""`|. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|______|

 |___________ |www.|場違いスレ死ね|
  |              | w w.w|_______..|
ww.ヽ(`Д´)(`Д´)(`Д| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|∀・)

     (__)メ(__)メ(_|  VIPから出て行け  |氏ね| / ̄ ̄ ̄\
      ハ   ハ  ハ |__________| ̄||   | ^     ^ .|
   www  w   ww    | |( ゚д゚ )      w( ゚д゚ )| .>ノ(、_, )ヽ、.|

俺「さて、仕事終わりだ」



上条「悪い悪い、キャッチセールスに捕まってさ」
美琴「クスッ…キミが言うと本当っぽく聞こえるんだよね」
上条「いやホントなんだって!」
美琴「フフ…いいよ、一時間待つぐらい大したことじゃないさ」
上条「ごめんな、二時間前に出たんだけど…」
美琴「…キミも苦労してるね」

上条「いや、今日はたまたま不幸が重なってだな」
美琴「ここ一週間でキミの不幸体質は理解しているよ」
上条「ハァ…」
美琴「ため息はよしなよ。幸せが逃げるよ」
上条「逃げる程幸せ持ち合わせてねーよ」
美琴「むっ」


美琴「幸せは逃げなくても、クレープは逃げるかもね」
上条「ため息はよくないよな。周囲に不快感を与えるし」



美琴「はい、当麻の分」
上条「なんか餌付けされてる気分」ムグッ
美琴「そんなことないよ」ハムッ
上条「いや、毎回毎回おやつ奢られてるからなぁ」
美琴「いやいや、正当な報酬さ」
上条「報酬?」
美琴「ボクは当麻といると、とても新鮮で楽しいんだ」
美琴「さっきだって当麻とクレープ食べたいと思ったから買ってきただけ」
美琴「これって、すごく自然なことだよね」
上条「…」
美琴「…当麻」

上条「お前、恥ずかしいこと言うな」
美琴「悪かったね」

土御門「なんだか普通でつまらないにゃー」
青ピ「ワイはボクっ娘が見れるだけで満足やでー」
土御門「もっとこう…『こんな時、男の子ならどう返すんだろう…ドキドキ』みたいな展開が欲しいにゃー」
青ピ「美琴ちん、上やんの事兄貴分ぐらいにしか思ってなさそうやな」
土御門「『好きだけど…当麻の中でボクは男の子』みたいな葛藤は無いのかにゃー」
青ピ「逆に上やんに気づかせてもオモロそうやな」

上条「じゃあどこ行く?」
美琴「立ち読み以外ならどこでもいいよ」
上条「言ったな?上条さんを本気にさせたいんだな?」
美琴「あ、『常磐Midnight4』のロケテスだ。当麻、やろうよ」
上条「聞けよ!やるけど!」


『3』
上条「負けたら昼飯な」

『2』
美琴「ごちそうさま、当麻」

『1』
上条「言ってろ!」

『GO!』



美琴「悪いね、当麻」
上条「どこの世界に渋滞するレースゲームがあるんだよ…」
美琴「ちゃんとVICS確認しないと」
上条「するかあああああ!」
美琴「うーん、タダのご飯はおいしいなぁ」
上条「クレープより高くついちまった…」ガクリ

佐天「いいなー御坂さん」
初春「とっても楽しそうですね」
佐天「さっき勝った時の満面の笑みときたらっ」


美琴「やったやった!これで3連勝だね!」
上条「くっ…俺のデミオム定食がぁぁぁ」


初春「思わず飛び跳ねてましたね」
佐天「いいなー、青春してるなー」



美琴「やー、楽しかったよ」
上条「次遊ぶとしたら来月だな…仕送り的に」
美琴「やった、じゃあ来月のアタマ予約!」
上条「まず今月遊ばないとこにツッコめよ!」
美琴「あははっ 当麻のツッコミの方が冴えてるからね!」
上条「くそう…年下に手玉に取られてる」

美琴「ただいまっ」
黒子「お姉様、お帰りなさいまし」
美琴「今日の晩ご飯はなーにかな~」ヌギヌギ
黒子「…」
美琴「デミオム以外なら何でもいい~」ポイポイ
黒子「…ハァハァ」
美琴「できたらプリンがあればいい~」イソイソ
黒子「…ゴクリ」
美琴「どうしたい?黒子」
黒子「ハッ…いえ、何でもありませんの」

黒子(最近のお姉様は少々刺激的ですの)タラーッ

……

ピンポーン

上条「はーい」ガチャッ
美琴「やあ」
上条「おう、上がった上がった」
美琴「お邪魔します」バタン


美琴「あれ、土御門さん達は?」
上条「今日は来てない」
美琴「そっかー、ドカボンでもと思ったんだけど」
上条「あいつらの行動は読めないからなぁ」

美琴「じゃあパワプルで」
上条「いいぜ、じゃあ俺は横浜な」
美琴「中日の力、見せてあげるよ!」
上条「全盛期の琢朗の俊足よ、唸れ!」
美琴「どんなバッターも野口のスライダーの前には無力…!」


土御門「隣が騒がしいにゃー」
青ピ「そろそろラブコメってもええんちゃう?」

…そんなある日

美琴(うう…具合悪い)
美琴(今日ばかりは女に生まれた事を本気で後悔するね…)
美琴(こんな日は寮で寝てたいんだけど、流石に生理用品は自分で買いに行かないと…)
上条「おーい、ミコト!」
美琴「げ、当麻…」


上条「ん?元気無いな。どうした?」
美琴(当麻ゴメン。ボク、今一番キミに会いたくなかったよ)

上条「顔色悪いな…、送ってくから帰ろうぜ」
美琴「いや、ちょっと薬局に…」
上条「薬か?俺が買ってくるから大人しく寝てろって」
美琴「いや、お構いなく…」
上条「あ、コラ!無理すんな!」ガシッ
美琴(ああ…鬱陶しいなぁ)

美琴「当麻…」
上条「なんだ?肩貸すか?」
美琴「今日だけは放っておいてくれないかい…?」
上条「バカっ そんな顔色悪い奴を放っておけるかよ!」
美琴「…お願い」
上条「駄目だ、無理矢理でも寝させるぞ」美琴「ああ…もうっ」ビビッ

美琴「大きなお世話だよ!!」
ピシャゴロゴロドォーン!!!!!!!!



ガチャッ
美琴「ハァ…」ボスン


美琴「当麻…怒ったかな」
美琴「心配してくれたのに、事情も説明しないで拒絶するなんて…」


美琴「ボク、最低だな…」


美琴「…グスッ」



上条「ったく、ミコトの奴なんなんだぁ?」
上条「まぁ、…虫の居所が悪かったと思うことにするか」

ガチャガチャ

上条「ハァ…」

上条「今日は寝るか…」

……

ムシムシ
上条「…」

ムシムシムシ
上条「……あつい」

上条「なんだ?エアコン止めたっけか?」
ポチ
エアコン「…」
上条「…あれ?」
ポチ
エアコン「…」

上条「嘘だろ…」

上条「不幸だ…」

ムシムシ
上条「こうムシムシしてたら暑くてかなわねぇ…」
上条「麦茶麦茶…」ガチャッ
ムワン
上条「うわぁ…温い空気が…」
上条「冷蔵庫まで故障……まさか」

カチ カチ ポチ カチャッ ………

上条「電化製品…全滅!?」


上条「ふ…不幸だ…」ガクリ

上条「何か生き残った食材は…」グゥー
ガサゴソ
上条「この惣菜パン…も駄目っぽいな」
ピリリリリリ
上条「小萌先生…?」ピッ
上条「もしもし」
小萌「上条ちゃん馬鹿だから補習でーす」

上条「…不幸だ」

上条「よ、よし。気分を入れ替えて、布団でも干すとするかぁ!」
上条「よっ」グチャッ

上条「…ウゲ」

上条「空はこんなに青いのに、お先は真っ暗…」


上条「ミコト…元気になってるかな」



美琴「当麻に謝ろう」
美琴「誠心誠意謝れば、きっと許してくれる筈」
美琴「家に直接行ってもいいけど、体調が万全じゃないし…」
美琴「とりあえず電話でアポとろうかな」ピピピ



電話「チャララー、チャチャチャチャチャチャ、チャララー」ブルブル

上条「シスター…さん?」
禁書「…」ブラーン

美琴「出ないな…まだ寝てるのかな?」
美琴「もうしばらくしたらかけ直そう…」

美琴「…当麻」



電話『着信アリ』

禁書「酸っぱい味付けが憎いよね!」
上条「………うわぁ」
上条「ゴクッ…俺が地獄に落ちる!」モグモグッ
禁書「ああ!?」
上条「ウグッ!?」バタンッ

美琴「そろそろ起きたかな?」

上条「やべぇ!補習!」

美琴「もし…当麻怒ってたら…」ピッ

上条「うわ!?」バキッ


『お掛けになった電話は、現在電波の届かない所にあるか、電源が入っていない為、掛かりません』


美琴「…え」

美琴「当麻…怒ってる」
美琴「やだ、どうしよう」
美琴「ごめん、ごめんよ当麻…」


美琴「ボクが女だったばっかりに、キミを傷つけてしまったんだね」





小萌「上条ちゃんはすけすけみるみるです」
上条「不幸だ…」

……


美琴「単に電池切れかとも思ったけど…」
美琴「メールの返事すらない…」
美琴「当麻に嫌われた…」



黒子「お姉様の元気がありませんの」
佐天「何かあったんですかね」
黒子「数日前まではアノ日だと思ってましたが、それだけではなさそうですの」
初春(彼氏ですね)
佐天(彼氏だね)
黒子「何か心当たりが?」
初春「いいえ」
佐天「全然」

俺「そろそろ休憩かな?」



美琴「…ゴクリッ」
美琴「へ、返信がなかったぐらいでボクは何を慌ててたんだろう」
美琴「当麻の事だ、携帯料金の支払いが出来ず止められてる…なんてことめあり得る」
美琴「よし…、いざっ」

ピンポーン

美琴「…」ドキドキ

ガチャッ

美琴「!」

禁書「はいはい誰かな?」
美琴「!?」

美琴「とっとっ当麻の部屋に…おお女の子?!?!!」
禁書「とうまのお客さんなのかな?」
美琴「しかもよびすて!」
禁書「むー、上がらないの?」
美琴「あがりますっ」



禁書「適当に寛ぐといいよ」
美琴(この娘は当麻とどういう関係なんだろう…)
美琴(妹?にしては外見が違いすぎるし…)
美琴「ボクは御坂美琴。…キミの名前は?」
禁書「私の名前はインデックスだよ。そういえば自己紹介してなかったね」
美琴「インデックス…?外国の方?」

禁書「そうなんだよ。イギリスから転々と逃亡生活をしている内にここに来たんだよ」
美琴「逃亡だって?」
禁書「魔術師に追われていたところをとうまが助けてくれたんだよ」
美琴「…そっか」
美琴(当麻…ボクの知らないところで危険なことを)



美琴「当麻は?」
禁書「補習って言ってたんだよ」
美琴「やっぱり」

禁書「みことはとうまに何の用だったの?」
美琴「いや、大した事じゃないんだ」
禁書「…そんな風には見えないけど」
美琴「いや、本当につまらない用事なんだ」
禁書「ふーん」
美琴「あ、あはは…」
禁書「あ、とうま。お帰り」
美琴「え!?」




禁書「本当につまらない用事なんだ」ジーッ
美琴「…」

美琴「今日は出直すことにするよ」
禁書「もう少しゆっくりしていってもいいんだよ」
美琴「いや、なんだか力が抜けてしまったからね。お暇するよ」
禁書「ちょっと残念だよ」
美琴「また近い内にお邪魔させてもらうね」ガチャッ
禁書「あ、みこと!」
美琴「ん?」


クゥー

禁書「お腹へった」
美琴「え?」

美琴「ふう…最初からそう言えばいいのに」カチャッ
禁書「わぁ!みこと手際良いね!」
美琴「フフ…ありがとう。冷蔵庫の中身勝手に使って良かったのかい?」
禁書「全然大丈夫なんだよ!!私のゴハン用意しないとうまが悪いんだよ!!」ムキャー
美琴「あはは…」
禁書「おいしい!とうまのゴハンより全然おいしいよ!」パクパク
美琴「そうかな?照れるな」


美琴「やっぱりボクは帰るよ。またねインデックス」
禁書「うん!また来るといいんだよ!」



ガチャッ
上条「ただいま」バタン
禁書「とーま」ギロッ
上条「ど、どうしたインデックス。恐い顔して」
禁書「私の昼ご飯、忘れて行ったでしょ」
上条「あ、しまった、悪いインデックス」
禁書「全く、みことが来なかったら餓死するとこだったんだよ」
上条「え、ミコトが来たのか?」
禁書「そうなんだよ。とうまも少しはみことを見習った方がいいんだよ」フンス

上条「インデックス」
禁書「なに?」
上条「ミコトは…元気だったか?」
禁書「うん。とうまと話したがってたんだよ」
上条「そっか…」



バタン
美琴「ただいま」
黒子「あ、お姉様」
美琴「黒子、出かけるの?」
黒子「ええ。お姉様もご一緒致しません?」
美琴「…そうだね。いろいろ心配かけたみたいだし」
黒子「もう、大丈夫なんですの?」
美琴「ああ。済まなかったね」
黒子「では…我慢していた分を!」
美琴「まさか…」

黒子「お姉様ぁぁぁぁあああん!」

美琴「ちょっ!脱がさないでくれ!」



美琴「黒子、ちょっと買いすぎじゃないかい?」
黒子「お姉様の体調が優れなかった間、黒子は食事が喉を通らない想いでしたの。今日ぐらい羽目を外させて下さいまし」
美琴「まぁ、黒子がいいならボクはいいけど…」
黒子「何かご不満が?」
美琴「…付き合うと言った手前、荷物持ちだろうがブティック何軒回ろうが構わない」

美琴「でもスカートは…スカートだけはどうにも恥ずかしくて…」
黒子「お姉様、とってもお似合いでしてよっ」

美琴「似合うって、いつもの制服なんだからさ…」
黒子「いいえ、お姉様が就学時間外で制服をお召しになれているのを見たことがありませの」
黒子「制服着用は常盤台の規則であるにもかかわらず、まるで少年の様な格好で出歩かれて…」
美琴「だって、あれの方が落ち着くし…」
黒子「とにかく!風紀委員会の私と出歩く時はスカート着用を徹底致しますの!」
美琴「職権乱用だ…」

ワイワイガヤガヤ

美琴「人だかりだ」
黒子「一体何でしょう?」


美琴「鋭利な切り口…」
黒子「気体制御系の能力者の悪戯でしょうか?」
美琴「悪戯…ねぇ」
黒子「風紀委員会のお仕事ですの!」
美琴「あ、黒子!流石にこの量の荷物は…」

美琴「全く…」


禁書「」

美琴「…インデックス?」

俺「眠いよとうま」

美琴「おーい、インデックス!」
禁書「あ、みこと!」

禁書「すごい荷物だね」
美琴「あはは…全部友達のなんだよね」
禁書「そうだ、とうま見なかった?」
美琴「いや、見てないけど…」
禁書「なんだか胸騒ぎがするんだよ…」
美琴「…」

美琴「黒子」
黒子「どうしましたお姉様」
美琴「この辺でツンツン頭の男の子見なかった?」
黒子「さあ…?見ていませんけど」
美琴「わかった、ありがとう、荷物よろしく」ドサッ
黒子「おっ、お姉様!一人でこの荷物は少々酷ですのっ」
美琴「寮にテレポートさせたらいいと思うよっ」タッタッタッ

美琴「…当麻、どこにいるんだい」タッタッタッ

禁書「とうま…」テクテクキョロキョロ




美琴「ハァハァ…いた?」
禁書「ううん…」
美琴「携帯も通じないし…どうしたっていうんだ」
禁書「とうま…」


禁書「…あ」

美琴「いたかい!?」
禁書「違うけど…」
美琴「…けど?」

禁書「みことと会ったとこ、魔力を感じるよ」
美琴「魔力…?」
禁書「これは…人払いのルーンの跡!」
美琴「一体どういうことなんだい?」
禁書「魔術で人が立ち入らないように結界を張っていた痕跡があるんだよ」
美琴「…俄かに信じがたいけど、つまり」
禁書「とうまの身に何かあったのかも…!」

禁書「ルーンが解除されてるってことは、既に戦闘が終わってる可能性が高いんだよ」タタタッ
美琴「だとしたら、万一にも当麻が負けていたら…」タッタッタッ
禁書「あっ!?」
美琴「と、当麻…」

上条「」
美琴「当麻、聞こえる?当麻!」
禁書「刃物で斬られた痕…」

神裂「彼は私が倒しました」
美琴「…誰」
神裂「神裂火織。上条当麻は我々の目的を妨害したので撃破しました」
美琴「よくも…!!」ビリビリビリッ
神裂「命に別状はない筈です。連れて帰って手当てをして下さい」
美琴「当麻をこんなにしといて、どの口が言うんだ!」バリバリッ
禁書「どうして!…どうして人払いまでしてとうまを狙ったの?」
禁書「貴女の目的は私でしょ?」

神裂「ええ、その通りです」
禁書「じゃあ…!」
神裂「単純な話です」

神裂「我々の指示に従わなければ、彼を殺します」
禁書「!」
美琴「させるか!」
神裂「早まらないで下さい」
神裂「我々の真の目的は、インデックスの記憶している10万3000冊の魔導書」
美琴「記憶…だって?」

俺「仕事に戻ります」

俺「仕事が終わらない」

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