一方通行「テメェらを皆殺しにすりゃオレは完全体……すなわちレベル6になれるとコンピュータは弾き出した」
御坂妹「それはすでに承知の上です、……とミサカは応えます」
一方通行「だったら話は早ェ、早速ぶち壊させてもらうぜ、人形さンよ!」バッ
御坂「……ふん」ベキィ!
一方通行「が…がはぁ…!」ドサッ
御坂妹「おや、もしかしてこの程度ですか?…とミサカは落胆の色を隠せません」
一方通行「バ…バカいうンじゃねェよ、まだウォーミングアップだってンだ…」
一方通行「オラァァァァッ!」ブォンブォン!
御坂妹「…行動パターンが単純すぎます…と御坂は忠告してあげます」
一方通行「馬鹿な!コイツァせいぜいレベル3が精一杯のクローン体のはず…なんで攻撃があたンねェんだよ!?」
御坂妹「そろそろ反撃をしても良いでしょうか…とミサカは貴方に了承を得ます」
一方通行「了承だァ…舐めてンじゃねェぞ!俺を誰だと思っていやがる」
御坂妹「……はっ!」ブォン
一方通行「は、速ェ…か、避けきれねぇ!」
ドゴォォォ!
御坂妹「能力者とはいえ生身の人間でまだ意識がありますか…、とミサカは驚きを隠せません」
一方通行「ハァ…ハァ…、冗談キツいぜ。こんなヤツらを何十…何百と殺さなきゃならねェってのかよ…」
御坂妹「それでは抵抗の出来ないよう…」サッ
一方通行「なっ、テメェ何を!」
ゴキャ!
御坂「ご安心を…ただ右腕の骨を折っただけですから…と、ミサカは教えて差し上げます」
一方通行「ガッ…グォァァァァ…!」バタバタ
一方通行「ク…クソッタレェ……」ガクッ
御坂妹「意識を失った途端、妙な磁場が無くなった…と、ミサカは不思議な体験をしました」
『ご苦労、18000番、データの回収は終わった。ひとまず実験は中断だ』
御坂妹「了解、直ちに帰還します…とミサカは目の前の男を置いて立ち去ります」
一方通行「……………」
―路地裏―
一方通行「クソッ!俺は学園都市でも数人しかいないレベル5なンだぞ。なのになんださっきの無様な闘いは…」
ザッ
上条「お前がアクセラレータか?」
一方通行「あン?なんだテメェは、怪我しねェうちにさっさと消えンだな」
上条「そうはいかない、俺はお前の馬鹿げた実験を止めに来たんだ!これ以上御坂妹を傷付けさせないぜ」
一方通行「はン、止めれるもンなら止めてもらいてェよ。あんなバケモノ…」
上条「バケモノ?それはお前の方だろう、人の命をなんとも思わず奪いやがって!」
一方通行「確かに俺はヤツらを何百人と殺し、レベル5の壁を超える…つもりだった」
上条「だった…?それじゃお前は」
一方通行「オレは一人も殺しちゃいねェ…いや殺せねェと言った方が正しい」
上条「なんだって…?でも御坂はお前が妹達を」
一方通行「何を吹き込まれたか知らねぇが、アイツは強ェ…強すぎンだよ」
上条「妹達は殺されてない?だったら何故あんな事を…」
一方通行「あの強さをもったクローンが何十といンだヤツらが反旗を翻せばこの学園都市はあっという間に占領されちまうな」
上条「だったらどうすれば…」
一方通行「簡単な事だ、ヤツを超える力…レベル5の壁を超えるしかねェ」
上条「レベル5の壁を…超えるだと。そんな事が出来るのか」
一方通行「やるしかねェンだよ。やらなきゃやられる、ただそれだけだ…」
上条「こんな事態になってたなんて…俺はどうすりゃいいんだ」
御坂妹「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!完全体に!完全体になれば!!」
一方通行「いいだろう・・・なれよ、その完全体って奴にな」
一方通行「口を咥えて見てンのもいい…。だが少しでも学園都市を救いてェんなら俺に協力しろ」
上条「し、しかしお前は御坂妹を殺そうとした!そんなヤツと」
一方通行「だったら構わねェ…俺は一人で行く、何時だってそうだったからな」
ザッ
御坂妹「一方通行…発見しました。実験を再開します」
上条「おい、御坂妹、もういいんだ!お前らには誰も危害を加えるヤツはいねぇ」
御坂妹「実験の邪魔をするものは誰であろうと排除します……、とミサカは拳を振り上げます」バッ
上条「なっ!お前なにを!?」
一方通行「チッ、まだ分かンねェのかよ!テメェは」ガギィ!
上条「あ…アクセラレータ、なんで」
一方通行「言っただろう、テメェには協力してもらうってな…、ここは退くぞ!」
上条「くっ…クッソォ!」
ダッダッダッ
御坂妹「ターゲットの離脱を確認。どうしますか」
『放っておけ、どうせあの身体ではろくなデータも取れん。問題はない』
もしもしだとちょっとキツいかな。まぁやれるだけやります
ガチャ
インデックス「おかえりー当麻……と誰かな?」
上条「少し汚れてるが、我慢してくれ」
一方通行「すまねェな…恐らく俺のマンションはヤツらに知られちまってる」
インデックス「ねぇ、誰なのかなー」
上条「あぁ…何から話していいものか。取り敢えずコイツの手当てを頼む」
インデックス「手当て?…ってこの人腕が」
一方通行「ッたく綺麗にへし折ってくれたもンだぜ」
インデックス「待っててね、いま準備するんだよ!」
一方通行「スゲェな…あっという間に腕がくっついちまったぜ」ブォンブォン
インデックス「それにしてもまた大変な事に巻き込まれてるみたいだね」
上条「全く不幸だぜ、しかし協力ったってどうするんだ」
一方通行「テメェは俺の組み手の相手をしてくれりゃいい。一人でやるやりも効率はいいからな」
上条「だが、その間に御坂妹らが動き出さなければいいんだがな」
一方通行「あぁ……何にしても時間が足りねェ」
インデックス「時間か…だったらいい方法があるんだよ」
インデックス「精神と時の部屋……」
上条「!?」
インデックス「よいしょ…よいしょ…」
一方通行「なンだ、その妙な魔法陣はよ」
インデックス「これはイギリス聖教に古くから伝わる秘術、マインドタイムルームだよ。この術は人の精神の速度を何十分の一にもすることができるんだ」
上条「というと…どういう事だ」
インデックス「簡単にいうと一年の出来事が一日で済んじゃうって事だよ」
一方通行「ようはクソ長ェ夢を見てるようなもンか」
インデックス「そうそう、そんな感じだよ」
上条「この魔法陣には何人でも入れるのか?」
インデックス「ううん、二人が限度だね」
一方通行「なンだ、テメェ何を考えてやがる」
上条「一人でも助っ人は欲しい所だろ?声を掛けてみるぜ」
一方通行「雑魚をいくら集めたところで捨て駒にもなンねェ余計な事はすンな」
上条「大丈夫だ……ソイツもレベル5だ」
一方通行「…あン?」
―一時間後―
御坂「妹達計画…まさか裏の目的があっただなんて、誤算だったわ」
上条「気に病む事はないぜ、誰だってこんな事態予想してなかったさ」
黒子「お姉様が沢山…確かに魅力的ですが性格に難がおありのようですね」
上条「白井、お前も来たのかよ」
黒子「わたくしとお姉様は一心同体でしてよ。それにこんな危険な事をお姉様一人に任してはおれません」
一方通行「あンだ、このチビどもがレベル5だってェのかよ…。まるでレベル5のバーゲンセールだな」
御坂「いえ黒子はレベル4よ、でも腕の方は私が保証するわ」
一方通行「チッ…まぁいい、足手まといにはなンなよ」
黒子「失礼な殿方です事ね!黒子はレベル5に限り無く近いレベル4なんですのよ」
インデックス「はいはい、自己紹介も程々にして早く誰が最初に入るか決めた方がいいんじゃないかな?」
一方通行「それじゃオレが先に入らせてもらう……っと」
上条「上条…上条当麻だ」
一方通行「上条、テメェがこの魔術を使う事は無いぜ。何故ならオレが妹達をぶっ壊してやるかよ」
上条「それならそれが一番いいさ」
インデックス「それで後一人は誰が入るのかな?」
御坂「私は嫌よ、クローンとはいえ私を殺そうとしたヤツなんだから!」
上条「そう、こだわるなよそんな悪いヤツじゃないんだぜ」
一方通行「ふン……馬鹿をいうンじゃねェ」
インデックス「もう、早くしないと術が!」
黒子「黒子は勿論お姉様と一緒がよろしいんですの!」バッ
インデックス「あっ…ちょっと!?」
―マインドタイムルーム―
黒子「お姉様ぁぁぁぁぁ!お姉様はどこですのぉぉ!?わたくしは誰ですの!」
一方通行「辺り一帯真っ白か…なにもねェ空間だな。空気も薄い…これでいィンだ…これで」
黒子「こ、こんな所でアクセラレータさんと一年も…」
一方通行「なにグタクダ言ってやがる、時間がねェンだ。さっさと始めるぞ!」
御坂「行っちゃったわね、大丈夫かしら…」
上条「ま、白井だってレベル4なんだ、組み手をするのに不足はないさ」
インデックス「それじゃ、次は当麻と短髪だね」
『ここで臨時ニュースです、レベル5御坂美琴と思われる人物が市内のマンションを破壊したとの事です。これにより死傷者は…』
インデックス「ど、どういう事!短髪はずっと私達と」
御坂「ったく、人の姿で好き勝手してくれて!」ダッ
上条「まて、ビリビリ!下手に動いたらこの場所がバレちまうぞ」
御坂「で…でも!」
上条「我慢するんだ、一方通行達ならきっとレベル5の壁を超える!だからそれまで」
御坂「わ、分かったわよ…」
インデックス「被害がこれ以上広がらないといいんだけど」
『また続報が入りました、御坂美琴の次の目標は学校施設との情報が送られてきました。付近の住人は避難を…」
インデックス「アイツら一方通行を炙りだそうとしてるみたいだね、こうやって次々と施設を破壊するつもしなのかな」
上条「ま…不味いぞ…」
御坂「どうしたの当麻?」
上条「あの学校……うちの高校じゃねぇか!」
『おや、人影が見えます。アンチスキルでしょうか、それにしては一人しかいませんが』
インデックス「あれはステイル!きっとイギリス聖教の依頼で駆け付けたんだよ」
御坂「学校の人達が避難するまで、耐えてくれたらいいんだけど」
インデックス「ステイルなら大丈夫だよ!きっとイノケンティウスで返り討ちにしちゃうんだから!」
御坂妹「…なんでしょうかこの焚き火は…、とミサカは疑問を抱きます」
ステイル「なっ…イノケンティウスで傷一つ付いていないだと!バケモノかいキミは」
御坂妹「バケモノではありません……私は」バッ
ステイル「速ッ……!」
ドゴォォォッ!
御坂妹「検体No.18000番です」
ステイル「ば……馬鹿な…」ドサッ
御坂妹「データ称号…イギリス聖教所属ステイル・マグヌス。戦闘データの収集不要…了解」
ザッ
ステイル「おっと、…待ってくれ。こ、ここから先には進ませるわけにはいかない…」
御坂妹「これだけの戦闘力の差がありながら何故立ち上がるのでしょうか…、とミサカは疑問を抱きます」
ステイル「この学校を守る…それが僕の任務だ…」
御坂妹「任務の為に命を捨てると…?」
ステイル「それなら最初から逃げてるさ、彼には借りがある…その為に僕は立つんだ…イノケン…」
上条「止めろーステイルーっ!これ以上イノケンティウスは使うな、本当に死んじまうぞ!」
御坂「くっ、こんな時に黒子がいれば…瞬間移動で助けられるのに」
インデックス「ステイル…一体どうしたら」
『おや、校庭にもう一つ人影の様な者が現れました、今度こそアンチスキルでしょうか』
インデックス「あ…あれは!」
ステイル『これが最期のイノケンティウスだ……さようならインデック…』
御坂妹「その炎よりも早く、心臓を撃ち貫きます…とミサカは宣言します」バッ
神裂「はぁぁぁぁぁぁッ!」ブォン
ガギィィィ!!
御坂妹「……くっ!」
ステイル「神裂…な、何故キミがここに…待機を命じられていたはず」
神裂「貴方をここで死なすわけにはいかない、…それと私も彼には借りがありますので」
御坂妹「まさか私の腕に傷を付けるだなんて…とミサカは驚きを隠せません」
神裂「この刀にヒビを入れた代償が傷一つ…私の方が驚きですね」
ステイル「で…どうだ避難の方は終わったのかい」
神裂「ええ、お陰様で全ての生徒、教員は避難済みですよ」
ステイル「ふっ、これで心置きなく撤退できるよ」
御坂妹「……………」ブォン
ステイル「ん、なんだあの掌で光っているものは…」
バシューー
神裂「光が………」
ドガァーーンッ!!
上条「な…なんてこった、学校が跡形も無くふっとんじまった…」
御坂「もはやクローンといったレベルじゃないわね。研究所のヤツら一体何をしたのかしら」
インデックス「でも、ステイル達も無事に逃げ切れたみたいだね」
御坂「これじゃ黒子達が戻ってきた所で勝てるかどうか…」
インデックス「信じよう…私達にはそれしか出来ないよ」
上条「それにしても遅いな…レベル5の壁を超えるってのはそんなに難しいのかよ…」
ガチャリ
インデックス「当麻ー短髪ー!一方通行達が戻ってきたよー」
スタスタ
一方通行「……………」
上条「どうやらその様子じゃ、超えたみたいだな……レベル5を」
御坂「黒子、大丈夫、怪我とかしなかった?」
黒子「えぇ、この通り身長なども少し伸びましたのよ御坂さん」
御坂「本当だ、私と同じくら……え?いま御坂って」
一方通行「お前達は大人しく見てンだな。オレがヤツを叩き潰す様をな」
上条「あぁ、期待してるぜ、一方通行」
一方通行「行くぞ黒子…」バシュー
黒子「あぁん、待って下さいましお兄様ぁぁ!」バシュー
御坂「お…お兄様……?」
インデックス「さて、それじゃ次は当麻達の番だね」
上条「そういえば俺の幻想殺しでかき消されないのか、その術?」
インデックス「それは大丈夫だよ、これはどちらかといえば催眠術に近いからね。魔力はオマケみたいなものなんだよ」
上条「そうなのか?便利な魔術だな」
御坂「御坂さん……お兄様……黒子…」ブツブツ
上条「おいビリビリなにやってんだ、早く入れるぞ!」
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org712818.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org712822.jpg
ヤバイそろそろ限界ですわ
書けるは明日の夜になりそうなんで、落ちてると思うけど。
取り敢えず内容はセル編でした本当にありがとうございました。
ちくしょおお、残業が無ければ完全体になれたものを
保守有り難うです、時間指定しておけば良かった続き書きますね
インデックス「それじゃ行くよ、頑張ってね二人とも」
上条「あぁ、やれるだけやってみるさ」
御坂「黒子が…私の黒子が…」ブツブツ
ガチャリ
インデックス「そういえば短髪と当麻が一年一緒か……。なんだか嫌な予感がするんだよ」
『検体No.18000応答しろ。微弱ながらイギリス聖教にかくまわれていたヤツの反応を補足した』
御坂妹「ヤツ……という事はついにミサカは完全体ななれるのですか…、と喜びを隠せません」
『一方通行の捜索は後回しだ、最優先にヤツを捕獲しろ』
御坂妹「完全体にさえなればこの実験も無用…とミサカは肩の荷がおります」
―マインドタイムルーム―
上条「どうやら風呂やトイレ、最低限のもんは揃ってるみたいだな」
御坂「(今気付いたけど、コイツと一年も一緒って何気に凄いシチュエーションなんじゃ…)」
上条「聞いてんのか、ビリビリ?」
御坂「えっ!も、勿論聞いてるわよ、うん」
上条「ん、なんか顔赤くないか。風邪でもひいたか?」
御坂「大丈夫、大丈夫!こんなの気合いで治るわよ!それにしてもなんでベッドが横並びなのよ、端に動かすわよ」ズリズリ
上条「やれやれ本当に大丈夫かよ…」
支援
上条「ん…?ベッドの下からなにか出て来たぞ」ペラ
御坂「日記帳かしら…?この字は黒子のものね」
上条「忘れていったのか、後で返しておかないとな」
御坂「えーっと…何々…なんて書いてあるのかしら」ペラペラ
上条「こら!いくら知り合いだからって勝手に見るんじゃねぇよ」
御坂「いいのいいの、私と黒子は一心同体って言ってたでしょ。それになにか修行のヒントが見つかるかもしれないし」ペラペラ
『8月18日、お姉様と一年一緒にいられると思ったら無愛想な色白男と過ごすはめに…、どうしてこうなりましたの。あぁお姉様、麗しのお姉様…。一年も会えないなんて黒子は胸が張り裂けそうですわ』
御坂「黒子…可哀相な事しちゃったわね…」ペラ
『8月21日、一方通行さんとの組み手は大変疲れますね、あのお方は全く手加減も無しに…。レディの扱いが全くなっておりませんわ、あぁお姉様に会いたい』
上条「一方通行らしいぜ…。それにしてもビリビリ、お前白井に慕われてるんだな」
『8月24日、 』
上条「ん、このページは空白だな」ペラ
『8月25日、今日は一方通行さん…いえお兄様とお会いして一週間のアニバーサリー。わたくしが腕によりを振るって作った料理を『マジィ』と言いながらも全て平らげて下さいましたの。
その不器用な愛情表現に益々黒子の心は惹かれていきますわ、お兄様より素敵な方などこの世に存在しませんのよ。…あ、御坂さんは除きますわ』
上条「何があった…空白の一日に何があった……」
御坂「これは大人の階段どころじゃないわよ、大人の超電磁砲よ!…黒子ぉぉ帰ってきてぇ!」
一方通行「よゥ、随分と嬉しそうじゃねェか…、俺も混ぜてくれよ」スタッ
黒子「所詮はお人形、表情の違いなど分かりませんの…くしゅん!」スタッ
御坂妹「一方通行…、今は貴女の相手をしている暇はありません…、とミサカは別れをつげます」
一方通行「アクセラレータァ…?違ェな…」ザッ
黒子「(お兄様……いきなりなるつもりですわね、アレに)」
一方通行「はァァァァァッ!」
ゴゴゴゴゴゴッ!
御坂妹「大気が震えている……まるで台風のようです、…とミサカは現状を観察します」
御坂妹「大気の震えが止まった…雲も全て吹き飛んだ…とミサカは」
一方通行「いくぜェ…!悪ィが手加減無しだ」バッ
ドゴォォ!
御坂妹「……くっ!」
一方通行「遅ェよ、後ろだ…」シュン
バキィィ!
御坂妹「ぐはっ……!」ドサッ
黒子「さすがはお兄様、見事な連撃でしてよ」
御坂妹「ハァ…ハァ…、データ数値を遥かに上回っている、貴方は本当に一方通行ではない、…とミサカは疑問を抱きます」
一方通行「だから言ってンだろ…。俺は『超アクレラレータ』だ!」
御坂妹「スーパー一方通行…なんですかそれは…、と御坂は質問します」
一方通行「説明すンのも面倒くせェ…後はテメェで想像しな」
御坂「………はぁ」ブォン
バシューッ
一方通行「ふん…こンなの避けるまでもねェ…。ハァッ!」シュオンッ
ドガァーン!
御坂妹「あの質量を全てベクトル反射した…?貴方の能力値では到底不可能なはず…」
一方通行「だったら俺の能力値がそれを上回っていただけの話だ…。今の俺にはどんな攻撃も通用しねェぜ」
御坂「み、…認めるない…ミサカは負けるはずはありません……。完全体になれば一方通行如きに…とミサカは憤怒します」
一方通行「完全体だァ…なンだそれは?」
御坂妹「妹達計画の最終目的、検体No.20001、打ち止めを吸収すれば私は…」
一方通行「ラストオーダーだァ…そいつを吸収し、完全体になれば」バッ
ドガァ!
御坂妹「う…ぐっ!」ドサッ
一方通行「この圧倒的な戦闘力の差を覆せるってェのかよ」
__,冖__ ,、 __冖__ / //
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / ---------- ....,, _
__,冖__ ,、 ,へ /三.,ィ '' ,,
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// 'i
ヽ_'_ノ)_ノ \> / |
n 「 | /= , -― '''''''' - 、 |
ll || .,ヘ /三, ニ ̄ ヽ ,. |,
ll ヽ二ノ__ {三.{三ニ .| /:: ヽ
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ll __,冖__ ,、 >三  ̄ ::;: .,
l| `,-. -、'ヽ' \== ヽ_ノ /> .<\
|l ヽ_'_ノ)_ノ トー- | // \\
ll __,冖__ ,、 |三三,------ ...,, _ .| | | | |
ll `,-. -、'ヽ' iヾ三三二'' -- ,,. ゙゙ '' ,| | | | |
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o o o ,へ l三三三二::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::ヽ ||
/ ヽ三三三二::::::::::::::::::::::::::::::( ⌒):::::::: |::::::\ ノ,シ
黒子「(ん…何をしてらっしゃいますの、一方通行さん)」
御坂妹「何度も言わせないで欲しい…、とミサカは呆れ返ります」
一方通行「ふン、いいだろうさっさと行け、テメェみてェな雑魚を倒した所で自慢にもなんねェ」
御坂妹「恩にきるぜ、アクセラレータ、…とミサカは捨て台詞を吐いて立ち去ります」バッ
シュバーン!
黒子「お待ちなさい、お兄様が見逃しても、わたくしが見逃しませんわ!」
御坂妹「目の前の障害をなんとかして欲しい…とミサカは懇願します」
シュン!
一方通行「止めろ…黒子、俺の言う事が聞けねェのか」
黒子「こればかりは、黒子は聞けません。これ以上御坂さんの姿を模した存在を許す訳にはいきませんの!」
一方通行「どうしてもと言うなら、俺を倒してからにすンだな…。出来るのかァ、黒子」
黒子「くっ………!」
青髪「ちょっとあんまり引っ張らんといてやお嬢ちゃん!」
打ち止め「お嬢ちゃんじゃないよー、私にはラストオーダーって名前があるんだからってミサカはミサカは教えてあげたり」
青髪「全く、土御門のヤツ、僕にこんな子供のおもりをさせるなんてどういうつもりなんやら…」
打ち止め「ん?なにかなあそこで空に浮いてる人がいるよってミサカはミサカは教えてあげたり」
青髪「人が浮く?そんなアホなことがあるかいな」
御坂妹「…!?ラストオーダーらしき人物を発見しました…データ送信開始します」
『間違いない…ヤツが検体No.20001、ラストオーダーだ。イギリス聖教め、無能力者を護衛につけていたとは…見つからないはずだ』
御坂「了解しました、検体No.20001、捕獲開始します…」バッ
黒子「あれはお姉様そっくりの子供…まさかあれがラストオーダーですの?」
一方通行「な、なンだとォ!」クルッ
打ち止め『あれ、なんだか一人こっちに向ってくるよってミサカはミサカはビックリしたり』
一方通行「よ……よ…よ…」ガクガク
黒子「ど、どうしましたのお兄様」
一方通行「幼女じゃねェェェかッ!!おいッ黒子、はやく瞬間移動だ、なンとしても幼女を助けンぞ!」
黒子「なんだか素直に喜べませんが…いきますわよ!」ブォン
青髪「なんやヤバイ雰囲気やで、早く逃げるで!」
シュゥゥゥ!
御坂妹「ターゲット捕獲可能距離到達…逃しはしない……とミサカは勝利を確信します」
シュンッ!
一方通行「ワリィがその確信…俺が跡形も無く粉砕してやンぜ!」バッ
黒子「全く…黒子というものがありながら。お兄様のご趣味も困ったものですわ…」
一方通行「言っておくが俺はロリコンじゃねェ。幼女は未来の希望…種子だ。花とは遠目で愛でるもの、幼女もそれと同じ事。
この超一方通行…幼女に危害を加えるヤツァ絶対に許さねェ!」
黒子「は…はぁ…。そうなんですの」
御坂妹「言ったはず…逃しはしないと…」ブンッ
ドガァー!!
黒子「ま、眩しいっ!な、なんですのこれは」
一方通行「くっ、しまった、スタングレネードか!?」
御坂「光栄に思うと良いですよ…この私の身体の一部となれるのだから…、とミサカは心臓部の結晶を貫き抉り出します」ブォン
グサッ!
打ち止め「……………」ピクピク
『良くやったNo.18000、後はその結晶を己の体細胞と同化させるのだ。……これで我々の悲願も達成されるであろう』
御坂妹「了解しました…、コアユニット融合開始します…」シュゥゥ
黒子「な、…しまった遅かったのですか…」
一方通行「よ…幼女が…守れなかっただと、クソッタレッ!」
ゴゴゴゴゴゴッ!
インデックス「この爆発的な気の高まり……。大変だよ、妹達が完全体になっちゃうんだよ!」
神裂「まさか、彼等は間に合わなかったという事なのですか」
ステイル「くっ!責任とれよアクセラレータ…」
御坂「さぁーて、それじゃ私達も始めましょうか。黒子に追い抜かれたままじゃシャクだしね」
上条「でもさ、レベル5のお前相手に、俺に組み手がつとまるのかよ。もしかして俺、修行の邪魔になるんじゃ…」
御坂「最初のうちはね…、でも最終的には当麻には私より強くなってもらわないとね」
上条「おいおい、冗談キツいぜ。俺はレベル0なんだぞ、それを学園都市でも数人しかいないレベル5だなんて…」
御坂「そのレベル0って結果も、システムスキャンを幻想殺しでかき消してるからでしょ?」
上条「だったらなんだって言うんだ」
御坂「アンタの身体に秘めた力は相当な物だと私はおもってるわ。もっと自信をもちなさい!」
上条「俺の…秘めた力……」
青髪「打ち止めちゃん、しっかりするんや!約束したやろ…僕と一緒に海に行くって…砂浜を思いっきり駆け回りたいって」ガッ
シュゥゥゥゥゥ…
一方通行「全身銀色のボディ…目の下には隈…そいつが完全体ってェヤツか」
御坂妹「……………」シュッ!シュッ!
青髪「き、貴様ぁ、よくもぉぉ!」バキィ!
御坂妹「……はぁ!」ブォン
ベキィィィィ!!
青髪「グォァァァァッ!」ドガァーン!
黒子「くっ…青髪さぁん!」ダッ
一方通行「ふン、そんなカスみてェなヤツをいたぶって楽しィのか?妹達」
御坂妹「完全体となった私はもはや妹達ではない…。単なる個体、フルチューニングミサカだ」
一方通行「はン、横文字並べて、スーパーアクセラレータ様の真似事でもしてるつもりか?さっさと片付けてやンよ」
フルチューニング「片付ける…ならばキミが私のウォーミングアップの相手をしてくれるのかな」
一方通行「ふン、ウォーミングアップで終わりにしてやるぜっ!」ダッ
>>61のワーストミサカって他のミサカみたいに語尾あるの?
ない方が楽でいいけどw
一方通行「くらェェェッ!」ブォン
バギィッ!
フルチューニング「……………」
一方通行「はッ、どうだまともに入ったンじゃねェのか」
フルチューニング「……フ…フフフ…、超一方通行ね」
一方通行「な…なんだと…そンな馬鹿な事が」
フルチューニング「防御力は大したものだ…。それでは攻撃力の方も試させてもらおうか…」ダッ
一方通行「ちィ、ベクトル操作!俺の正面に力場を生成…弾き返せッ!」
フルチューニング「はあぁぁぁぁぁ!」ブォン!
一方通行「無駄だぜ、テメェの威力で自滅すンだな!」
黒子「青髪さん…しっかりして下さい、意識はありますか!」
青髪「あ、あぁ…なんとか…、キミは確かカミやんの知り合いの」
黒子「白井黒子ですわ。ご安心を、貴方に危害を加えた者は直ぐにお兄様がジャッジメントを…」
青髪「こ…殺されるで…早く逃げたほうがええ」
黒子「なんですと?お兄様があの様な者に遅れをとるとでも」
青髪「僕はキミ達と比べててんで大した事は無い…でもあの一撃で分かったんだ…。彼女は…恐ろしく強い」
黒子「そ…そんな事ってありますの…」
上条「はぁぁぁぁぁぁッ!」ブルブル
御坂「駄目、駄目、それじゃただ拳に力を入れてるだけよ。能力っていうのはシュレーディンガーの猫なんだから。
まずはイメージをするのよ、左手に力が集まってるって」
上条「イメージったってなぁ…俺は一度も能力なんて使えた事無いからなぁ」
御坂「ま、当麻の場合は右手を避けて気を集めないと、そこから力が拡散しちゃうから、普通の人より難しいかもしれないけどね」
上条「はぁ…俺ってやっぱり不幸だ…」
御坂「ぼやかない、ぼやかない。焦らずじっくり行きましょう」
上条「やれやれ、自信ないぜ…」
御坂「しっかりしてよ、まずは能力が使えない事には組み手も出来ないんだからね」
上条「へいへい、俺だけ足手まといになるわけにもいかないしな…。やるとするか」
御坂「そうそう、その意気よ当麻」
一方通行「へッ、見て見なテメェの殴った威力と自分への拳の威力が燻ってンぜ」
ブォンブォン…
フルチューニング「このままキミのベクトルの壁をぶち破れば…この威力は一体どうなるのかな」
一方通行「はン?何いってやがる、そんな事が…」
フルチューニング「キミが言っていたばかりではないか、それを上回る能力値があれば良い……となッ!」ブォン!
バリィーーン!
一方通行「バ、バカな…俺の…ベクトル反射を上回る威力だと…!」
フルチューニング「さて…答えは…」
ドゴォォォォッ!
一方通行「グッ…ぐはっァァァァッ!!」ドォン!
フルチューニング「ふむ…全てキミに返るようだ。勉強になったよ」
>>155
まぁどうでもいいんだけどベクトル反射じゃなくて変換だから威力に限度はないと思うの
>>156
もう原作設定も関係ない内容だけど、チートすぎるんでIフィールド的なバリア扱いという事で
黒子「お兄様っ!大丈夫ですの?早くここから撤退しますわよ」
一方通行「て…撤退だァ、俺がヤツを完全体にしちまったってェのに、尻尾をまいて逃げろってェのかよ!?」
黒子「いまはそのような事にこだわっている場合ではありませんのよ!」
一方通行「それだけじゃねェ…ヤツは俺の目の前で未来の種子を…花を汚した、そンだけでも万死に値すンだよ…」
黒子「何を言っているか良く分かりませんが。花など散ればまた植えればよろしいではないですか、お兄様はもっと自分の身体を大切に…」
一方通行「ワリィな黒子、花ってェのは一本一本違うんだ…それぞれの幼じ…花がナンバーワンなんだ」
黒子「うぅ……。良く分かりませんがきっとお兄様の言う事なら立派なお言葉なんですのね…黒子は感銘を受けますわ」
一方通行「それによ…テメェの大事な花を踏み躙られたってェ面してるヤツを放っておけねェだろうが!」ザッ
青髪「き、君はまさか僕の為に……」
一方通行「テメェらは下がってな…自分の責任は自分でとる…!」バッ!
ゴゴゴゴゴッ!
フルチューニング「おや……まだ立ち上がる気力が残っているのか」
一方通行「はっはっはッ!フルチューニング、貴様がいくら完全体になろうともこの技をまともに受けることはできねェだろう!」
ゴゴゴゴゴゴッ!
青髪「両手からものすごい気を感じるで…彼は一体何を」
黒子「必ず当てる為に挑発しているんですわ…でもあの角度だと」
フルチューニング「フ…フフ…やってみるといい、アクセラレータ」
青髪「いけない、そんな威力の気を放出すれば周りの被害も…!」
一方通行「消し去りやがれェェッ!最終閃光ッッ!」
ドゥゥゥゥンッ!
さすがに限界なんで今日はここまでにしときますわ
軽い気持ちで始めたのにどう見てもまんまセル編突き進んでます、本当にありがとうございました
保守的どもども、有り難うです。PCで書こうかと思ったらまだ規制されてたorz
途中からというより最初っからドラゴンボールだったりしなかったりw
青髪「止めるんや!罪の無い人達を巻き込むつもりかいな!?」
一方通行「はン…、ンなもン関係ねェよ、俺は俺のやりてェようにやる!ベクトル反射ぁぁ」
グゥオン
フルチューニング「…なっ、軌道が変わる……だと」
ドゴォォォッン!
黒子「さすがお兄様ですわ!彼女の目前で磁場を発生させ、軌道を上空にベクトル変化させるなどと」
一方通行「はァ…はァ……、だから言ってェンだろ、俺は俺のやりたいようにやるってェな……」
青髪「や、やったんか……、あの子の敵はとれたんやな…」
パラパラパラ
フルチューニング「ふむ…、最終閃光か…。完全体でなければ跡形もなく消し飛んでいたよ、恐ろしく威力だよ一方通行」
一方通行「へッ…嘘つけってェンだ……はァ、はァ…。表情一つ変えねェでンな事言われても説得力がねェンだよ」
フルチューニング「放出系とベクトル操作、同時に両方の能力を使うか…。やはりレベル5の能力者はこうでなくてはいかない、…しかし体力の消耗も激しいようだが?」
一方通行「人の心配をする前に自分の心配をすンだな…。テメェを片付けンのには充分だ……はァ…はァ」
フルチューニング「レベル5とやらはどうもプライドが高いようだな。しかし、己の力量と釣り合っていなければ……」シュン
一方通行「ちィッ!後かァァ」バッ
フルチューニング「…負け犬の遠吠えにすぎんよ。上だ、アクセラレータくん」ブォン!
ドガァァ!!
一方通行「がッ…がはァァッ!」
青髪「早く逃げやな!なにやってるんや白井さん!?」
黒子「先程の様子は見ていらしたでしょう…。ああなっては、お兄様を説き伏せる事は不可能なんですのよ…」
青髪「そんな…彼は死んでもええっていうんか!」
黒子「お兄様はわたくし達に助けられるくらいならば、一人で闘って死んだ方がマシ…。そう考えてるお方なんですの…、気絶なさるまで待つしかありませんのよ…」
青髪「もし、死んでしもうたら…」
黒子「その時は…その時はわたくしが……」グッ
フルチューニング「はぁぁぁぁぁぁッ!」ブォン!
ドガァァッ!
一方通行「がッ…ァァァッ……」ドサッ
青髪「彼の身体を覆っていた磁場が消えた…気絶したんか、それとも死…」
黒子「青髪さん…、お兄様とあの打ち止めさんを連れて上条さんの家まで連れていってくれますか?」
青髪「それはええけど……白井さんはどうするんや」
黒子「わたくしは……フルチューニングを倒しますわ!」ドゥゥゥンッ!
青髪「なっ……まだ闘ってもないのに、なんて気や…!」
フルチューニング「……ん、この気は白井黒子か…」
スタッ
黒子「これ以上、お兄様を……そして御坂さんの権威を汚させませんわ」
フルチューニング「気に病む事はない…、もはやオリジナルの能力など遥かに上回っている。私こそがミサカを名乗るにふさわしい存在だ…、そう思わないか、白井黒子」
黒子「御坂さんを…御坂さんを侮辱する事は、このわたくしが許しませんわっ!」ブォン
フルチューニング「…はぁっ!」ブォン
ガッガッガッガッ!
黒子「だぁだだだだぁッ!」
フルチューニング「遅い…遅いぞ、白井黒子!」バッ
ドガァ!
黒子「くっ…!」ドサッ
青髪「し、白井さん…!?」
黒子「……………」クイクイ
青髪「……そ、そうか。白井さんは僕を逃がす為にわざと隙を…すまん!」ダッ
フルチューニング「麗しのお兄様を救出し…、これで全力をだせる…か」
黒子「あら、分かっていて見逃しましましたのですか…。意外ですわね」
フルチューニング「私の興味はもはや一方通行には無い…。お前の真の力にある」
黒子「それもお見通しでしたか……、油断も隙も無いお方ですわね」
フルチューニング「大方、プライドの高い一方通行にその力を知られたくなかった…といった所かな」
黒子「ある日わたくしは超えてしまいましたの…、レベル5の壁を…、そして絶対能力レベル6に…。でもそんな事をお兄様に言えるわけありません」
フルチューニング「心中お察ししよう…、では早速みせてくれないか。一方通行をも超えた力、レベル6とやらを」
黒子「言われなくとも、そのつもりですわよ……!」バッ
ゴゴゴゴゴゴゴッ!
神裂「…一方通行の気が消えた途端、凄まじく強力な気が現れましたね」
インデックス「この気は黒子…、レベル5を…いや妹達を遥かに超えているよ!」
ステイル「全く…彼等は本当に僕達と同じ人間なのかい…」
神裂「嫉妬は見苦しいですよ…ステイル。どちらにしても、彼女の勝利は決まったようなものです」
ステイル「残念だ、折角僕のイノケンティウスでヤツにリベンジしてやろうと思っていたんだけどね…」
インデックス「……………」
ステイル「なんだい、インデックス?」
インデックス「……なんでも無いんだよ」
上条「はぁぁぁぁぁッ!だりゃぁぁぁッ」ブォン、シュッ、バシュ!
御坂「………………」
上条「(この所、御坂のヤツずっとああして座ってるだけだな…。やはり相当難しいんだろうか、レベル5の壁を超えるのは)……イ・マ・ジ・ン」ゴゴゴッ!
御坂「………………」
上条「波ぁぁぁぁッ!」ブォン
ドガァーーン!
御坂「……へぇ、当麻のヤツいつの間に。これは本当に凄い事になるかもしれないわね」
スタッ
上条「はぁ…はぁ……。やっぱ、放出系の能力は体力の消耗が激しいぜ…」ドサッ
御坂「幻想波…だっけ?なんで撃つとき両手を合わせるのよ、右手で威力が下がっちゃうじゃない」
上条「いや、なんていうか、こっちの方が気分が出ると言うか…。実際威力も片手より高い気がするぜ」
御坂「まぁ、その考え方は間違って無いわね。前にも言ったと思うけど、能力っていうのは理屈や理論じゃなくイメージだからね。ふふっ、優秀な生徒で先生嬉しいわ」
上条「ようは頭カラッポの方が能力詰め込めるってヤツだよな…上条さん納得」
御坂「ねぇ…、少し受けてみる?全力全開の超電磁砲」ゴゥゥゥゥ!
上条「いえ遠慮しておきます、先生!わたくし何も言ってません、わたくし何も考えていません!」
御坂「ふぅ…やれやれ、相変わらず憎まれ口だけは一人前なんだから」ゴゥゥゥ!
上条「悪かったな……って、なんだよそれ。スゲェ気じゃねぇか!?」
御坂「ん?……あぁこの状態ね」ゴゥゥゥ!
黒子『くっ、何故、何故当たりませんのっ!』ブォンブォン
フルチューニング『………ふん』
上条「この気なら妹達たちなんて、あっと言う間に倒せちまうぜ!」
御坂「いえ……駄目よ。こんな体表面に気を満ちさせていたら簡単に軌道を読まれちゃうわ、強力な攻撃もあたらなければどうという事は無いでしょ?」ゴゥゥゥ!
上条「そ…そうか、お前も色々考えてんだな」
御坂「なんだか引っ掛かるけど?……ま、何より体力の消耗が激しすぎるのよ」
上条「通常の戦闘体勢が一番バランスがいいって事か」
御坂「そういう事ね、まずはこの状態を常に保つ訓練から始めた方が良いと思うの」
上条「遠回りな気もするが、先生の言う事なら仕方ねぇか…」
御坂「そういう事。千里の道もいそがば回れよ」
フルチューニング「それがレベル6だと…笑わせる…」
黒子「ま、まさか、お兄様は、この事を最初から分かっていて…。わたくしはなんて愚かでしたの…」
フルチューニング「力に頼った変身などなんの意味も無い…レベル6のレベルとは能力の事を指している事を忘れたか」
シュン…
黒子「勝機は完全に無くなりましたわ…、もう殺して下さいまし」
フルチューニング「キミと一方通行には失望したよ…。しかし、完全体の私には及ばないものの貴様らは一体どうやってそれ程のパワーアップを?」
黒子「そ……それは…」
フルチューニング「答えたく無い…か。ならば質問を変えよう、時間があればまだ力を伸ばす事は可能か?」
黒子「そんなものやって見なければ分かりませんわ…。でも、必ず常盤台のエース、レベル5の御坂美琴さんが貴方を倒してくれる…そうわたくしは信じていますわ」
フルチューニング「フ…フフ…、良い答えだ。…気が変わったよ白井黒子。私は一つ、ゲームをする事にする」
黒子「ゲ、ゲーム……一体何を」
フルチューニング「なに、単純な事だ。武道大会を開こうと思う。期間は……そうだな一週間だ、せいぜいその間に強くなってくれたまえ」
黒子「武道大会…わたくしには分かりませんわ!貴方の目的は一体なんですの、学園都市の征服ですか」
フルチューニング「私はそのような俗な事に興味は無い…。私は私を含む妹達全ての生命を弄んだ学園都市の人間全てを、恐怖で歪んだ顔のまま殺す事だよ」
黒子「な…なんですって……!?」
フルチューニング「そうそう、そんな顔だ…。それでは次会う時を楽しみにしているよ白井黒子。今度こそ、私を失望させないでくれ」バシュー
黒子「くッ………」グッ
インデックス「…黒子の気が完全に消えちゃったよ…大丈夫なのかな」
神裂「…ッ、黙って見ていられません、ステイル早く助けに行きましょう」ガッ
ステイル「いや、少し待って欲しい。僕達魔術師とは主に奇を照らった戦法を得意とする…真正面からいっても勝ち目は薄いんじゃないかい?こういう時こそ慎重に作戦を立てて…」
インデックス「………………」
ステイル「なんだい、インデックス?」
インデックス「……なぁんでも無いんだよ」
シュン!
黒子「ご安心を…、打ち止めさんを含めてわたくし達全員、命は無事でさてよ」スタッ
神裂「そうですか…、良かったです。インデックス早く傷の手当てを」
インデックス「うん、分かってるんだよ!」ダッ
ステイル「武術大会だって…ふざけた事を思い付くものだ」
神裂「しかし、学園都市の人々の命を守る為にも負ける訳にはいかないのも事実です」
インデックス「でも黒子達でも歯が立たなかったんだよ、一体どうしたら…」
黒子「御坂さんがもうすぐ修行を終えますわ、わたくし達全員で掛かれば…!」
一方通行「黒子、テメェはレベル5としての誇りってェもンはねェのか。ンな方法、御坂美琴も許さねェだろうよ」
ステイル「アクセラレータ、これは遊びじゃないんだよ。僕達が負けたら大勢の命が!」
一方通行「貴様らも御坂美琴も必要ねェ…、俺がもう一度あの部屋を使えば済むこったァ」
ダッダッダッ
小萌「か、上条ちゃぁぁぁぁぁん、大丈夫ですかぁ!」
青髪「ん?あれは小萌先生かいな」
小萌「学校が爆破された後に上条ちゃんだけ連絡が取れなくて…上条ちゃんは無事なんですかぁ!」ガッ
インデックス「こ…小萌落ち着いて。当麻ならもうすぐマインドタイムルームから出て来るんだよ」
小萌「マインド……なんですかそれは?」
一方通行「一日で出てくるとァ限らねェ…欲張ってかなりオーバーすると見た」
神裂「しかしまだ一日には二時間以上あります、そう焦らなくても良いでしょう」
一方通行「ふン…焦ってなンていねェよ。フルチューニングの前にテメェからぶっ殺されてェか」
神裂「ふふっ、噂通り素直でない子だ…」
ガチャリ
御坂「な…何よこの大人数は!…黒子と一方通行はいるし、妹達の気も感じるし…どうなってるのよ?」
上条「すまない説明してくれないか、インデックス?」
インデックス「あ…あれが当麻…、見違えたんだよ」
上条「ん?どうしたんだお前」
インデックス「こんな当麻と短…長髪は一年も一緒に……」ブツブツ
上条「なんでふてくされるんだ、腹でも減ってるのか?」
小萌「上条ちゃん!心配したんですよ、携帯の電源はちゃんと入れないと駄目なんですよ!この非常時に何やってたんですか」
上条「はは…実はですね…」
インデックス「そこの長髪と一年間一つ屋根の下であんな事やそんな事してたんだよね…」ボソ
御坂「ち、ちょっと!誤解を生むような言い方は止めてよね」
小萌「か……か…か……」ブルブル
上条「ど、どうしたんですか小萌先生…?」
小萌「か、上条ちゃんが不良になっちまっただぁぁぁぁッ!」ドサッ
小萌「私の上条ちゃんが……どこで育て方を間違えたんでしょうか」ブツブツ
上条「だ、だから誤解なんですよ小萌先生!」
神裂「それで、どうなのですか修行の仕上がりは…、勝てそうなのでしょうか」
御坂「んー、そんな事言われてもねぇ。私、アイツの顔一回も見てないし、…ちょっと会ってくるわ」
ステイル「会ってくる…だって?」
御坂「久し振りにお願いしていい?黒子」グイッ
黒子「はぅん!…それは勿論喜んで引き受けますが…、ツインテールを引っ張るのは止めてくださいまし」ブォン
シューン!
フルチューニング「……………」
シューン
御坂「よっ……と」スタッ
フルチューニング「オリジナル…御坂美琴か、不思議なものだな、貴様とはこれが初対面なのだな」
御坂「それは私も同じよ…、フルチューニングだっけ?長ったらしい名前になったわね」
フルチューニング「そうか…、私は気に入っているのだがね。…どうだこのリングは、一週間後に学園都市の運命を決めるリングだ」
御坂「運命を決めるにしちゃ、セコいリングね…。一週間、私は必ずアンタをぶちのめす!…だからそれまで誰一人殺すんじゃないわよ」
フルチューニング「……………」
御坂「それじゃ帰るわよ、黒子お願い」グイッ
黒子「はぅん!…だからツインテールを引っ張らなくとも分かりましたのよぉ」ブォン
シューン!
フルチューニング「……御坂美琴か思ったよりも面白い余興になりそうだ。フ…フフフ…」
―翌日―
インデックス「当麻ー、お腹空いたんだよーご飯ないのー?」ジタバタ
上条「仕方ねぇだろ、フルチューニングのヤツがテレビで大々的に武道大会の事宣言しちまったんだから。これから死ぬって時に働くヤツなんていねぇだろ」
インデックス「そんなの私には関係ないんだよーその前に私がお腹すいて死んじゃうんだよー」ジタバタ
上条「まったまた、一食抜いたくらいじゃ死にはしないって」ポン
ドガァァーーン!
インデックス「が…餓死の前に…当麻に殺されちゃうんだよ…」ピクピク
ダッダッダッ
上条「す、すまねぇインデックス!俺強くなり過ぎちまって力の調整が…!」
一方通行「で、どうなんだ…華は枯れちゃいねェのか」
芳川「幸い命に別状はないけど、……ミサカネットワークのコアとなる部分がナノミクロン単位で剥離されてるわね…とても人間の仕業とは思えないわ…」
一方通行「そりゃそうだろうよ、アイツは人間じゃねェ…バケモンだからな…」
芳川「フルチューニングね…。打ち止めから上位個体、ネットワークを吸収…まさに言葉通り完全体になったわけね」
一方通行「それで、もう一つ俺の頼ンでたもンは出来てンのか?」
芳川「重量発生装置の事ね、勿論出来てるけど本当にいいのね…。三百倍だなんて自分の体重がいくらになるか分かっているの?とても普通の人間じゃ耐えれないわよ」
一方通行「分かってるさ…だが相手ァバケモンだ。俺もバケモンになるしかねェンだよ」
佐天「それにしても残念だよねぇ、折角チケットが取れたのに中止になっちゃうなんて」
初春「仕方ないですよ、学園都市がこんな状況なのに格闘技だなんて」
黒子「あら?そうなんですの。わたくし達もテレビ中継を楽しみにしてましたのに」
御坂「チャンピオンの名前って何だっけ…?確か」
佐天「まぁ、私の回りには、凄腕ジャッジメントと常盤台のエースがいるから我慢、我慢…っと」
御坂・黒子「まったまた、佐天さんったら。煽てても何もでない(ません)わよ」ポン
ドッカーン!
佐天「…………」ピクピク
初春「さ、佐天さぁぁん!大丈夫ですか!?」
黒子「あ…あらぁ、御坂さん、まだ力のコントロールが出来てませんの?」ダラダラ
御坂「は…はは、やだなぁ、黒子、あんたも出来てないじゃないの」ダラダラ
小萌「これを打ったら逆転のチャンスです!上条ちゃん、頑張って下さいよ」
土御門「頼んだでカミやん、ウチのチームが勝つのに千二百円賭けてるんだからな!」
青髪「打ったら今日の昼飯は僕らのおごりやでー」
上条「全く…好き勝手言ってくれて」
インデックス『当麻がいきなりレベル5になっただなんて知られたら面倒な事になるからね。学校じゃバレないように力を抑えるんだよ。分かったのかな』
上条「んな事言われてもなぁ…レベル5になったはなったで、不幸だぁ…」
姫神「危ない上条くん…そのコースじゃデッドボールに…」
上条「ラッキー、デッドボールかよ、それなら目立つに出塁でき…」バキィ!
ゴロゴロ!
青髪「デッドボールかいな、大丈夫かカミやん!」
上条「(ぐぉぉぉぉッ!ボールが気で覆われてねぇ、レベル0の右手に!やっぱり不幸だぁぁ)」
土御門「ついてるなカミやん、デッドボールで送り出しなんてな」
青髪「あぁ、お陰で昼飯は豪華やで」
『ここで緊急特別番組をお送りします。あのアンタスキルの軍隊を一瞬で消滅させた悪魔、フルチューニングミサカ。しかし皆さんはその恐怖に怯える必要はなくなりました!学園都市ではあの悪魔に唯一対抗できる人物…」
上条「緊急番組?なんだってんだよ」
土御門「なんだ…、あの人どっかで見たことあるぜよ」
アナウンサー『悪魔払いのエキスパート上条刀夜氏が立ち上がってくれました!』
『カ・ミ・ジョー!カ・ミ・ジョー!!カ・ミ・ジョー!』
刀夜『私の目は誤魔化せないさ。あのアンチスキルを壊滅したのも、事前に爆薬を仕込んでいたトリックだ、低級能力者の常套手段だね』
上条「な…なにやってやがんだ、あのクソ親父!?」ガタッ
刀夜『学園都市の皆さん、もう安心したまえ。この上条刀夜が三十秒で地面に沈めてやろうじゃないか』
『それでは次は上条氏による瓦割を…』
青髪「か、カミやん……?」
上条「俺、早退するから…小萌先生に伝えておいてくれ」フラフラ
一方通行『超えてやる…フルチューニングを…、そして俺自身を。そしてもう一度咲かせてやンだよ、ラストオーダーってェ華をな!芳川ァ、重量を三百倍まで引き上げろォ』ブォン!シュバ!
芳川『アクセラレータ……。あの子が死に急いで見えるのは私の思い過ごしならいいんだけど…』
インデックス『当麻ぁー。なんでカップ麺つくるのに、ポット壊しちゃうんだよ!』
上条『ゆっくり押したつもりなんたが…、だから俺に噛み付くのは止めろって!』
黒子『あら、御坂さん…わたくし自販機を壊すのこれで五台目ですわよ…』
御坂『そうなんだ…、私は今で八台よ…』
それぞれの思惑を胸に瞬く間に一週間が過去り、運命の八月二十七日。ついにミサカゲームが開幕したのだった
―学生寮前―
上条「よし、それじゃ行くか、みんな!」
インデックス「私はここで皆の無事を祈る事しかできないけど…頑張ってね」
ステイル「大丈夫さ、キミが祈ってくれるならそれだけで百人力だよ」
神裂「必ず勝って帰ってきます、インデックス…」
小萌「学校は違えども貴方たちは皆先生の可愛い生徒ですよ。それを忘れないで下さい」
御坂「はい、有り難うございます小萌先生!」
上条「ん?一方通行はどうしたんだ」
黒子「お兄様なら先に行っている、とメールが返ってきましたわ」
上条「そうか、ウデを上げたんだろうなアイツも」
小萌「そういえば…上条ちゃんは勿論闘わないんですよね?」
上条「え……?えぇー…っと」
小萌「ちゃんと先生と約束して下さい、闘わないって」
上条「し、白井、早く皆を連れて瞬間移動してくれ!」
黒子「な…なんですのいきなり」ブォン
シュバーン!
小萌「た、闘うかもしれないんですね…上条ちゃんも」
インデックス「大丈夫だよ小萌…当麻はもうレベル5なんだからね」
一方通行「ッたく……下らな過ぎて欠伸がでるぜ」
黒子「あ、お兄様ぁ、やっと見つけましたのよ!」ガバッ
一方通行「だからくっつくンじゃねェよ、うっとうしィ」
御坂「私達の他にも出場者がいたんだ、全く物好きなヤツがいたもんね」
ステイル「ほぅ…どうやら今、瓦を十二枚割ったようだよ。凄いよね神裂」
神裂「確かに無能力者ならば大したものですが、私達が闘おうとしているのはレベル5…とてもじゃありませんが…」
ステイル「あぁ、分かった、ストップ、ストップ。キミに話をふった僕が悪かったよ」
上条「おい、青髪…土御門…分かってんだろうな…」
土御門「あぁ、分かってるさ、アイツがカミやんの親父だって事はバラさんぜよ」
しまったwそういえばそうでした、補足しておこう。
神裂「しかし、彼は秘めたる力を持っている可能性も否定できませんね」
ステイル「ほぅ、僕にはただの無能力者の中年男性にしか見えないがね…。何故そう思うんだ」
神裂「何故と言われても、彼は上条当……あ、いえなんでもありません」
ステイル「ん?どうしたんだい、フルチューニングを前に緊張してるのかな」
神裂「いえ…別にそういう訳では」
上条「(危ねぇよ…!神裂さん天然気味だから危ねぇよ!)」ガンッ!ガンッ!
御坂「ね、ねぇ当麻…アンタ何してんのよ……」
上条「あ、いや自分の頭を殴って気合いを入れようかと…」
アナウンサー『おや、崖の上に何名かの人影が見えますが。見物客でしょうかね、ミスター・トウヤ?』
刀夜「やれやれ私がここに居るから良いものを…、自分の命はもっと大切にしないといけないな」
ステイル「なんだか無償に腹が立ってきたのは僕だけかな…?」
黒子「ご心配なさらず、ここにいる全員がそう思ってますわよ」
刀夜「これだから最近の若い者は……ん、あれは当麻じゃないか?」
アナウンサー『トウマ…?ミスター・トウヤのお知り合いですか』
刀夜「いや、知り合いも何も当麻は私のむす…」
上条「イマジン波ぁぁぁッ!」バシュー
ドガァァァァン!!
御坂「と…当麻、アンタ今一体なにを…」
上条「聞かないでくれ…上条さんには、こうするしか方法は無かったんだ……」
一方通行「へェ、いっつも正義の味方面してるテメェも、やる時はやンだな。見直したぜ」
アナウンサー『い、いきなりミスター・トウヤの足元が爆発してしまいした!?まさかフルチューニングの仕掛けた地雷か何かでしょうか…なんて卑劣な』
フルチューニング「………………」
アナウンサー『も、もしかして…学園都市はこれでおしまいなのでしょうか』
刀夜「痛だだだ……、当麻のヤツ。さては照れてるんだな、まぁあの年頃なら仕方ないか、父さん分かってるからな」
アナウンサー『学園都市の皆さん、ご安心下さい、ミスター・トウヤは健在です!休憩を取りしだい再び闘うとの事です』
カエル医師「さ、さすがミスター・トウヤだ。一瞬、心臓が止まるかと思ったよ」
看護師「あら…先生、ミサカゲームを見てらしてるんですか」
フルチューニング「……さて、十二時ジャスト。時間だ、始めようか」
御坂「さてさて、それじゃ私から闘わせてもらおうかしら」ザッ
黒子「い、いきなり御坂さんからですの…!?」
一方通行「好きにさせろ、黒子。別に誰が最初にやろゥが関係ねェ…、どうであれヤツに止めを刺すのは俺だ」
フルチューニング「いきなり貴様からか。オリジナルを殺し、真のミサカとなる…、お楽しみは最後にとって置きたかったのだがな」サッ
御坂「おあいにく様、私は好きなものは一番最初に食べるタイプなのよ」サッ
アナウンサー『ミスター・トウヤが休憩中に、勝手に先程の冷やかしの客が闘うようですが…』
刀夜「まぁ若い頃は多少の無茶をしたがるものさ、なぁに大丈夫。いざとなれば私が止めに入るさ」
フルチューニング「…いくぞっ!」ダッ
御坂「はぁぁぁぁッ!」ダッ
ガギィィィン!
御坂「だッだッだッだァァァ!」
ガガガガッ!
フルチューニング「はぁぁぁぁっ!」ブォン
上条「危ねぇ、ビリビリ、距離を詰められすぎだ!」
御坂「くっ、超……電磁砲ッッ!」ブォン
フルチューニング「この超電磁砲は囮……、本命は」ダッ
ドゴォーン!
御坂「だぁぁぁぁッ!」ブォン
フルチューニング「…煙幕に乗じて上空からの攻撃ッ!」
ドガァァ!
御坂「ちぃッ!」ドサッ
佐天「あぁん、惜しい!もうちょっとで踵落としが決まったのに」
初春「でも大丈夫ですよ、この調子ならきっと御坂さんが勝つのも時間の問題です!」
寮監「…惜しくなどは無い」
佐天「えっ?どういう事ですか寮監…現に今も」
寮監「ミサカは始めるから全力近い力で闘っている…、それに比べてフルチューニングのヤツはまだ余力を残しているように見える。恐ろしい相手だよ」
佐天「そ、それじゃ御坂さんは?」
寮監「確実に負けるだろう…」
初春「そ、そんな事って」
寮監「だが…、御坂のあの瞳、それをも全て見越して闘っているように見える。…どういうつもりなんだ」
フルチューニング「はぁ…はぁ……はぁ…、そうだ戦いとは両者の実力が均衡していなければ面白くない。
そうは思わんか、御坂美琴」
御坂「それは同感ね、でも残念ながら私はここで降参よ。アンタの力は良く分かったわ」
フルチューニング「降参だと…、その言葉の意味が分かっているのか」
御坂「勿論よ、次に闘う相手がアンタを必ず倒す…、だから私は降参するのよ」
フルチューニング「ほぅ、その者の名前を聞かせて頂きたいな。もっとも存在するはずもないと思うが」
黒子「一体どういうつもりなんですの……、フルチューニングに勝てる者など御坂さん以外に」
御坂「アンタの出番よ、当麻!」
上条「……は!?おいビリビリ、嫌がらせも時と場合を考えろ!お前で勝てないヤツに俺が勝てるわけねぇだろうが!」
一方通行「はン…手の込んだ冗談すンじゃねェよ。フルチューニングの強さにビビったってェンならさっさとそこから消えろ」
御坂「じゃあ、アンタに一つ質問。私と相手の戦いを見てどう思った?」
上条「どうって…、お前ら本気じゃないんだろ。まだ分からならねぇよ」
ステイル「なんだって…彼は一体何を言っているんだ」
御坂「フルチューニングはどうか分からないけど、アタシは全力を出してたわ。それを当麻は本気じゃないって思ったんでしょ」
一方通行「バ…バカ言ってンじゃねェよ。おい上条、ハッタリかましてンなら冗談じゃすまねェぞ!」
上条「悪い…一方通行。フルチューニングの恐ろしさは良く分かってるつもりだ…、でも本当に感じちまったんだよ『大した事無い』ってな」
一方通行「な…なンだとォ…」
御坂「それで充分過ぎるわよ、これで私から教えられる事はおしまい」バッ
上条「み…御坂、お前…」
御坂「これからは師弟じゃなくて、戦友として頼りにするわよ。レベル5さん」
上条「へっ…そうだよな、いつまでも誰かに頼ってばかりじゃ駄目だよな…」
御坂「そういう事よ。アンタの右手は幻想殺しなんだから…フルチューニングのふざけた考えを、その手でぶち壊してきなさい!」
フルチューニング「後悔するんだな、御坂美琴。お前の勘違いで人が一人死ぬ事になるんだ」
上条「はぁぁぁぁぁぁッ!」バッ
ゴゴゴゴゴッ!
一方通行「な…、アイツ一体いつの間にこンな強力な戦闘力を…」
上条「だぁぁッ!」ブォン
ドガァ!!
フルチューニング「ぐっ…!」ドサッ
ステイル「なっ、ヤツが尻餅をついただって」
フルチューニング「こ…この私が血だと…、馬鹿な…私は完全体になったはず」
上条「お前程のヤツなら分かっただろう、もうお前に勝ち目は無いって…」
フルチューニング「抜かすなぁぁぁ、三下がぁ!」ブォン!ブォン!
シュ、シュッ
上条「もう止めようぜ…クローンだからって関係ねぇ。俺は誰一人殺したくない…誰一人傷付かずに終わらたいんだ」
一方通行「上条…テメェ…」
フルチューニング「ふん…その余裕面もそこまでだ…、この技からは逃れられん!」バッ
御坂「全ての指の間にコインを……ま、まさかアイツ」
フルチューニング「四指超電磁砲ッッ!!」ブォン
ドゥーンッ!
黒子「上下、左右すべての方向からレールガンが…!?なんて操作技術なんですの」
上条「イ・マ・ジ・ン………」バッ
フルチューニング「無駄だ、せいぜい貴様にかき消せるのは一本が限度!」
上条「波あぁぁぁぁぁッ!!」ブォン
ドゥゥゥゥゥンッ!
ステイル「なっ…広範囲に広がった超電磁砲を全てかき消すほどの巨大な気を放出したというのか…彼は」
上条「もう一度言う…、もう誰も殺したく無いんだ…。止めにしようぜ、フルチューニング」
フルチューニング「認めない…絶対に認めるないぃ!データリンク開始、妹達全機起動」
ザッザッザッ
黒子「な、なんですね!岩場の影から沢山の御坂さんが」
御坂「くっ…不味いわね、妹達を予め配置していたなんて!」
フルチューニング「完全体でないとはいえ、私のデータを同期している妹達だ。絶対に勝てんぞ…」
上条「……………」
フルチューニング「恐らく、一本通行、白井黒子で同等の戦闘力だ、体力を消耗している御坂も危ないかもしれ…」
ドゴォォォ!!
上条「言ってろ…誰も傷付かせねぇってな」
神裂「命令を送信する前に攻撃を…?しかしなんというスピード」
ステイル「やれやれ…どうなる事かと思ったが、まさかこうもアッサリ片が付くなんてね」
御坂「アッサリじゃ無いわよ…当麻は皆と同じくらい、ううん。それ以上に努力したんだから」
黒子「これでお終いですわね、フルチューニング…、ジャッジメントですわ!」
フルチューニング「……あぁ、確かに終わりだ…。引き分けというのは残念な結果だがね…」ブォン
ゴゴゴゴゴゴッ!!
青髪「引き分け…何を言ってるんや?」
フルチューニング「私の身体の体組織を暴走させ、全てを吹き飛ばす…私も死ぬがオリジナルを道連れならばそれも良い結末だろう…」
上条「勝手に納得してんじゃねぇよ!そんな事俺がさせねぇ、また中断を」バッ
フルチューニング「おっと、止めておいた方がいい。もはや暴走は始まっている…、衝撃を加えれば爆発を早めるだけだ」
一方通行「ク…クソッタレ!ここまで来てこんな結末なンて納得できっかよ!」ガンッ
黒子「………………」
御坂「黒子…どうしたの?まさか…」
黒子「どう考えてもこれしか皆さんを救う方法は、思い浮かびませんでしたのよ」ブォン
シュン
フルチューニング「白井黒子……お前、一体何を」
一方通行「馬鹿な考えはやめやがれッ!黒子、にぃにぃの言う事は絶対だ!そうだろうが、黒子ォ!」
黒子「こればかりは、いくらお兄様の言う事は聞けませんの…、お兄様と一緒にいた一年余り、悪くありませんでしたのよ」
御坂「きっと何か方法があるはず、…それを探すのよ!」
黒子「残念ながら、時間がありませんのよ。それに皆さんを救って死ぬだなんて…ジャッジメントにとってこんな光栄な結末はありませんの…。ねぇ、お姉様」
御坂「く…黒子…あんた今お姉様って……」
黒子「素敵なお姉様とお兄様に囲まれて黒子は幸せでしたのよ……」ブォン
フルチューニング「馬鹿な…止めろ、止めろォォッ…」
シュンー!
佐天「どういう事?白井さんとフルチューニングが居なくなったよ…」
寮監「白井の気が…完全に消えた…。恨むぞ、私の力のなさを…!」グッ
初春「寮監…、涙ですか?でも、なんで…」
御坂「く…黒子…、嘘でしょ…嘘だと言ってよォ、黒子ぉぉぉ!」ドサッ
一方通行「…………………」
上条「終わったのか…、すまなかった、俺の力がありながら……」
一方通行「おァァァァァッ!!」ブォン
バキィ!
上条「ぐっ…!」
ステイル「一方通行、一体何をするんだ!?」
ガシッ
一方通行「何でだよ!!何で誰も黒子を助けられねェンだよ!!オマエはヒーローだろォが!レベル5の壁をたった一年で超えられたほどのヒーローなンだろォが!!だったら助けろよ!!」
上条「………………」
一方通行「他の誰もできねェ事ができンなら、幼女の一人や二人簡単に救ってやれってンだよ!!」
ビュン!!
上条「……危ないッ、アクセラレータ!!」バッ
ドスッ!!
一方通行「な……なンだ。おい上条…何してンだよ……冗談はやめろよ」
「フ…フフフ、当たったのは誰だ?上条当麻か…」ザッ
土御門「な……なんだと、フルチューニングは消滅したはず…何故、何故貴様が動けるんぜよ…!?」
御坂妹「フフ…フ、驚いているようだな。だったら教えてやろう」
ステイル「その口調…、その身体から感じる気…、まさか貴様は…」
フルチューニング「そうだ、フルチューニングミサカだよ」
神裂「貴様は自爆し消滅したはずでは無かったのか…!」
フルチューニング「確かに自爆をした…。だがその瞬間私の全てのデータをこの検体No.16000番に移植する事ができたのだ。正直な所このことは計算外…嬉しい誤算だったよ」
青髪「そ…そんな…、それじゃ白井さんはなんの為に!」
フルチューニング「お陰で一番の障害である上条当麻を始末できた…。彼女には礼を言わねばならんな」
バッ
御坂「と…当麻…、ちょっと止めてよ。アンタも私の前から居なくなるっていうの…!」
御坂「うぁぁぁぁぁッ、超…電磁砲ッッ!!」ブォン
フルチューニング「四指超電磁砲…」ブォン
ドガァーン!!
御坂「くっくそぉぉっ!」
フルチューニング「オリジナルとはいえ激情している貴様では勝負にならん…消えてろ!」ブォン
ドゴォォ…
御坂「あ……あぁッ……」ドサッ
ステイル「クソッ、一人で突っ込んでどうにかなる相手じゃないだろ」
神裂「私もステイルと同意見です、兵士としては失格。だが…彼女の行動の方が人間としては正しい」
ステイル「分かってるよ、そんな事は…。それじゃ僕も足掻かせてもらおうか、人として…ね」ブォン
一方通行「なンでだよ…、なンでオメェらはヤツに立ち向かえるンだ…。上条も…白井も…御坂も、レベル5はみンなやられちまったンだ。勝てるわけねェだろうが」
ステイル「何、寝言を言っているんだい。弱音を吐いている暇があったら立ち上がるんだね!」
バッ!
土御門「うあぁぁぁぁッ!」ブン
神裂「七天七刀…もう少しだけ持って下さい。…七閃ッッ!」シュン
ドガァァァン!!
青髪「や、…やったか!?」
フルチューニング「ふん、埃を巻き上げるだけのツマらん技だ…」
神裂「その様な事は当の昔に承知…、私はただ、この刀と身体が動くまで技を繰り出すのみッ!」バッ
一方通行「何故だ…何故なンだ…、何故アイツらは立ち向かうンだ。勝てる訳がねェのに…」
ステイル「少しは手加減してもらいたいものだね…。全てを焼き付くせ、イノケンティウスッ!」バッ
ブォォォ!
フルチューニング「手加減とは何だ…?」ブォン!
ドガァァ!
ステイル「がっ…がはッ…!!」ドサッ
一方通行「何故なンだよ…誰か教えてくれってェンだよ…」
刀夜「何故なんだろうね……」スッ
刀夜「キミが闘う意思が無いなら無理に闘う必要はない…私はそう思うがね。精神を自由に開放して上げなさい」
一方通行「そうだよ…俺みてェなクソったれな悪党が今まで立ち上がっていた方がおかしかったンだよ…。
どォみたって場違いだろォがよ、俺が上条なンかになれる訳がねェンだよ…」
刀夜「早く立ち去るといい、今ならまだ間に合う」スッ
一方通行「おいテメェはどこに行くんだよ、そっちは…!」
刀夜「これは独り言だ…キミは聞き流して欲しい。私は息子の敵がとりたい…だが、残念な事に私は無能力者だ…。
もし今この場にいる者の闘う意思が欠けらでも残っているのなら…私と一緒に息子の敵をとって欲しい…そう心から願っている」
一方通行「息子だァ…、上条刀夜……上条…。テメェまさか…!?」
刀夜「それじゃ私は失礼するよ。学園都市の皆がミスター・トウヤの活躍を待ちわびているんでね」ダッ
一方通行「………………」
下級能力者どころかァ、無能力者のオッサンまで闘ってるンじゃねェか…、俺ァ一体ここで何やってンだよ!?
闘う意思が無いだァ…?ふざけンなよ、俺ァ誰なんだ!!下級能力者が闘ってンのにエリートの俺が闘わないでどうすンだよォォ!!
一方通行「俺ァ、誇り高いレベル5、学園都市一位のアクセラレータ様だァァァ!!」ゴゥゥゥゥッ!!
シュバーン!!
刀夜「今のは……!?そうか、やはり私の目に狂いは無かった…。あの子は当麻と同じ瞳をしていたからな…」
一方通行「(この技ァ溜めるのに時間が掛かりすぎちまうのが弱点だァ…。頼むもう少しだけ持ってくれよテメェら!)」バッ
土御門「どうだ青髪ぃ……まだ立ち上がれるかよ…」
青髪「ちょっとキツいかもなぁ…、ん、あれは一方通行…?」
ステイル「今頃来たのかい彼は…。何をしてるかは分からないが…まだ立ち上がる理由が出来たようだね」
一方通行「(全ての生物から発するAIM拡散力場を少しずつ集め質量のある物体に変化させる技。AIMバースト…こいつに俺の全てを掛けンぜ!)」ブォン
神裂「くっ、七天七刀が……ッ!」
バキィ!
フルチューニング「全くしつこい連中だ…、そのタフさだけは称賛に値しよう」
神裂「それは光栄ですね…、ではもう一度行きましょうか!」ダッ
バキィ!
フルチューニング「ん……なんだこの光は…。太陽か、いや違う」サッ
ステイル「不味い、ヤツにバレてしまったぞ、一方通行ぉ!!」
一方通行「チィ…!今撃った所で確実に避けられちまう…クソッタレ!」ブォォン
フルチューニング「最後の抵抗のつもりか…、その力場ごと消滅させてやるぞ、一方通行!」
シュバーン!
黒子「ジャッジメントですわぁぁぁぁぁッ」ブォン
バキィィィ!
フルチューニング「がっ…!」
一方通行「く…黒子!?テメェ黒子かよ、一体なンで!」
黒子「説明は後回しですわ…お兄様、早くAIMバーストをッ!わたくしと二人で編み出した能力、フルチューニングさんにとくと味合わせてあげて下さいまし!!」
一方通行「あぁ、消し飛びやがれェェ!フルチューニング!」ブォン
ゴォォォォォォ!
フルチューニング「あの質量はすでに計測済…。残念だったな一方通行、防御に全ての気を回せば、その攻撃は防ぎきれるとコンピュータは答えを出した!」ブォォォン
ガッ!
上条「なら…俺はその答えとやらをぶち壊してやるよ、この右手でな!」
フルチューニング「か、上条当麻…!貴様生きていたのか!?は、離れろ」
上条「上条さんの不幸を舐めるんじゃねぇよ、あれ位で死ぬかよ!今この右手はテメェの身体に触れている…、いくら防御に気を回そうが無駄だぜ。
やっちまぇ、アクセラレータァァ!!」
一方通行「やるじゃねェか、上条。やっぱりオメェはホントに……ヒーローかもな!!」
ゴォォォォッ!
フルチューニング「くっ、ならば貴様の右手であの質量をかき消てくれるわ!」バッ
上条「な、…し、しまった!?」
ガシッ!
御坂「そうはさせないわよッ!その右手、私が封じるわ」
ガッ!
インデックス「長髪ばっかりに良い格好させないんだよ!だったら私は左手なんだよ!!」
御坂「イ…インデックス!?貴方がなんでここに」
フルチューニング「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!完全体の!完全体のこの私がッ!!」
ドガァァァン!!
一方通行「さァて…黒子、あンだけ、にぃにぃと…」
御坂「ねぇねぇに心配をかけたんだから猛省しなさいよ!」
グイグイ!
黒子「く、くろこもせいいっぱいらっらのれふよ!」
神裂「二人とも大人気ないですよ、離してあげて下さい。何故は貴方は無事で?」
黒子「実はですの……」
…………
……
…
黒子『急いで瞬間移動してしまいましたが…ここなら誰もいませんわね』
アレイスター『………え?』
黒子『あら…なんですの、この逆さまの殿方は』
ドゴォーン!!
アレイスター『全く、私が防御結界を張らなければどうなっていたことか…』
黒子『だから、何度も謝っているではありませんの。貴方もしつこいですのね』
アレイスター『しつこいとは何だ!私は総括理事長なんだぞ、学園都市で一番偉いんだぞ。それを数人の命の為に私を殺そうとするとは!』
………
……
…
黒子「と、言う事があり一度インデックスさんの所で治療を受けていたんですわ」
土御門・ステイル・神裂「…………………」ガクガク
青髪「ん?三人ともどうしたんや、顔が真っ青やで」
一方通行「やれやれ、なんだか良くわかンねェ話だな」
上条「いいんじゃないか、皆が生きてたんだし…それだけで。あぁ、疲れたぜ」グッ
一方通行「皆生きてたか……。ン、なんだテメェの右手に持ってるもンは…?」
上条「ん、CPUかこれ?いつの間に…、フルチューニングのか」
一方通行「おィ、上条、それ貸してくれ!芳川に渡せばもしかすンかもしンねぇ」バッ
こうして、フルチューニングの野望は俺こと上条当麻とその仲間達の手によってぶち壊された。フルチューニングを倒したのが親父の手軽になった点だけが気に入らねぇが。
そして、各々が己の生活に戻り数日が経過した。
御坂「えっと…趣味は読書と……、なんだっけ?」
上条「読書とスポーツだ、いい加減覚えてくれよ…」
御坂「ねぇ、アンタの高校の面接ってウソ付き大会なの?」
上条「お前が正直に答えると、間違いなく落とされるから俺が教えてやってるんだろうが」
御坂「大丈夫だって、私は常盤台のお嬢様なんだから」
上条「お嬢様は趣味に『強ェヤツと会ってワクワクする事』って答えねぇよッ!!」
御坂「うーん、レベル5の血がそうさせるのかしらね」
上条「はぁ…不幸だぁ…」
―公園―
黒子『いまぁぁーくろこのぉー願いー事はぁ!お兄様聞いてますのぉ!?』
一方通行「あぁ、聞いてンよ…聞いてンさ」ブォン
打ち止め「あっ、今ベクトル反射したんだよ、嘘はいけないってミサカはミサカは忠告したり!」
黒子『ちょっとお待ちなさいぃ、わたくしのお兄様から離れて下さいましぃ!』
ガッ
寮監「叫ぶなら…。マイクを離してから…叫べェ!」ボキィ!
黒子『はぅん!!?』ドサッ
初春「レベル5の白井さんを一撃で……」
佐天「もしかしてレベル6に一番近いのは寮監かも知れないわね…」
上条「はい、それじゃもう一回いくぞ。貴方の趣味はなんです…」
インデックス『当麻…、当麻聞こえる?』
上条「ん、インデックスか…どうしたんだよ、テレパシーで」
インデックス『実は大変な事になったんだよ……』
上条「(なにぃ!新惑星アクセラレータの王に一方通行が誘われた…?伝説の超レベル6?)」
御坂「ん、アンタどうしたのよ、急に黙り込んで?」
上条「あ、嫌なんでも無いぜ、何でも!」
御坂「私の耳は誤魔化せないわよ…、さぁ白状しなさい!私は強いヤツと会うとワクワクするんだから!」
上条「俺は不幸過ぎてワクワクしてきたよ!誰か助けてくれぇ!」
―お わ り―
これにて終了です、保守支援感謝です!
まんまセル編でも何なんで、色々と加えたら訳が分からなくなってしまったような気が。
禁書設定はほとんど関係無くてすいません。
どう見ても、まんまドラゴンワールドでした、本当に有り難うございました。
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