初春飾利「これが・・・レベル5の力・・・」(1000)
・・・
AIM拡散力場の暴走事件も解決し、眠っていた木山先生の教え子達も目を覚ました
春上さんもお友達の枝先さんの面倒を見るということで引っ越して行ってしまった
一人には広くなってしまった部屋を見つめながら初春飾利はぼーっとしていた
ドンドンドン!
初春「はいー」
佐天「おーい初春、私だよー」
初春「あぁ佐天さん、どうしましたか?」
佐天「いや、今回の騒動で色々あってアンタも元気ないだろうと思ってちょっと励ましに来たよ」
初春「佐天さん・・・」
こんな感じだけどダメ?
佐天「はいこれ、さっき買ってきたケーキ」
初春「ありがとうございます、今お茶入れてきますね」
ケーキを食べ始める二人
佐天「思ったより元気そうでよかっただよ」
初春「いつまでも落ち込んでいらせませんからねー」
佐天「それはそうとさ、今回の事件の最中に初春の能力が保温だって初めて知ったよ。何で黙ってたの?」
初春「だって、恥ずかしいじゃないですか・・・保温ですよ?保温ポッドですか私は・・・」
佐天「そんなことないよ、能力があるだけいいよ。私なんて無能力だよ、ははは・・・」
佐天「言ってて悲しくなってきたよ、あ、そうだ!ケーキの他に食べる物も買ってきたよ」
佐天「はい、肉まんとあんまん!ありゃちょっと冷めちゃってるね」
初春「じゃあちょっと電子レンジで温めてきますね」
佐天「よろしくー」
初春「ピッと」
ウィーン
初春「・・・」
初春「・・・・・・・」
ピーッピーッ
初春「今なんか閃いたかもしれません」
カチャカチャカチャッ!
佐天「初春、どうしたの?肉まんとあんまんはー?」
初春「佐天さん!私ちょっと考えたんです」
佐天「はい?」
カチャカチャカチャッ タンッッ!!
初春「これを見てください」
佐天「んーなになに電子レンジで物が温まる仕組み?」
初春「はい、私の能力の分子運動をどうにかしてるんじゃないかなと」
佐天「よくわからないけど・・・レベルが上がっていけば保温ポッドから電子レンジになるってこと?」
初春「あはははー・・・まぁなんとなーくそんな感じかなーと」
佐天「すごいよ!初春!で、どうやったらレベルが上がるの?」
初春「・・・さあ?」
佐天「ダメじゃん、初春ぅ」
初春「そうだ、白井さんに聞いてみましょう」
ピッピッピッ
初春「もしもしー白井さんですかー?」
白井「はい、もしもし。なんですの初春?」
初春「突然ですみませんがどうやったらレベルって上がるんでしょうか?」
白井「はぁ、レベルですか?そうですわね、まずは演算能力を上げてトレーニングの繰り返し・・・」
白井「あの、初春?突然どうしたんですの?」
初春「その・・私もレベルをですね・・上げてみたいなと思いまして」
黒子「初春、レベルを上げると簡単におっしゃりますが、データを採取、計算したりして
それなりの設備と研究員の方も必要になってきますのよ」
初春「ええっ!?そうなんですか?」
黒子「はぁ・・・まずはご自分の能力の一部でもいいから研究機関に認めてもらうことですわね」
初春「そうですか、ありがとうございました・・・」
ピッ
初春「佐天さん、ダメみたいです・・・」
初春「私達みたいな一般学生がレベルを上げようと思ったら飛びぬけた能力がないと・・・」
佐天「初春・・・」
佐天「この際だからレベルアッパーを~」
初春「佐天さん!冗談でもそういうことはぁ・・・・ってそうですよ!佐天さん!レベルアッパーですよ!!」
佐天「いやいやいやアンタ、レベルアッパーなんて使っちゃダメだよ、それにもう出回ってないだろうし」
初春「違いますよぉ~、佐天さん!レベルアッパーを作ったのは誰ですか!!」
佐天「それは・・・木山春生ってアンタもしかして・・」
初春「そうです、木山先生に協力してもらいましょう!!」
初春「先生の生徒さん達が回復して先生も研究に戻ったっていうし」
初春「というか私達が知ってる研究者って木山先生くらいしかいないじゃないですか」
初春「早速、明日にでも会いにいってみましょう!!」
翌日
ピッピッピッピッ
初春「もしもし、初春飾利ですけど」
木山「やぁ、きみか。電話なんかかけてきてどうしたんだい?
君に責められるようなことは今はなにもしていないはずだが」
初春「そういうことじゃなくてですね、木山先生はAIM拡散力場の他に能力開発の研究とかしてますか?」
木山「能力開発?どうしたんだい急に、まぁ軽くなら関わっていたことはあるが・・・」
初春「そうですか、今日先生のところに遊びに行ってもいいでしょうか?」
木山「随分と急だな・・・まぁ、別に構わないが・・・」
初春「佐天さん、次降りますよ」
プシュー
初春「このバス停からちょっと行ったところですね」
佐天「初春、暑い・・ちょっとコンビニ寄ってアイス買っていこう」
初春「そうですね、木山先生にお土産何か買っていかないとダメですね」
佐天「あの人暑がりだからね、アイスいっぱい買っていこう」
・・・ちょっと経って
初春「つきました、ここですね。ちょっと電話してみます」
ピッピッ
初春「もしもし、今着きました」
木山「あぁ、そうか。セキュリティに連絡をしておいたから身分証を見せれば通れるはずだ」
初春「わかりました、ではちょっと待っててくださいね」
木山「ではまた後で」
ピッ
警備員「はい、確認しました。どうぞ」
初春&佐天「どうもー」
初春「レベルが上がる時が近づいてると思うとちょっとワクワクしますね!佐天さん!」
佐天「いや、まだ上がると決まったわけじゃ・・・はは・・」
初春「あ、この部屋ですね、木山先生の研究室は」
コンコン
初春「失礼します、初春です」
木山「開いている、入ってくれ」
初春「どうも、こんにちは木山先生ってなんで上脱いでるんですか!!」
木山「いやぁ、暑くて我慢できなかったんだ、それにここは私専用の部屋だからね」
初春「でもダメですよ!!」
佐天「まぁまぁ初春、木山先生は変わってる人だから仕方ないって」
佐天「それよりこれ途中でアイス買ってきたんでよかったら食べてください」
木山「ありがとう、日中は外に出て行くのが面倒でね、助かるよ」
木山「それで、用件というのはなにかね?昨日電話では能力開発がどうとか言っていたが」
初春「本日お邪魔したのは他でもありません。私の能力のパワーアップをしてほしいんです!」
木山「君の能力?花をどうにかすればいいのかな?」
初春「ん?花?何言ってるんですか?違いますよ!」
初春「私の能力は保温です」
木山「保温?」
初春「えぇ、私が触っているものの温度を一定に保つことができるんです」
初春「見ててください、さっき買ってきたこのアイス、これを私がもち続ければ・・・」
・・・
初春「どうです!全然溶けないでしょう!」
木山「地味だね」
初春「・・・んぐぐ、とにかく!、この保温の能力の根幹には分子運動の制御があると思うんです!」
木山「なるほど」
初春「この能力をレベル5クラスまで上げていけば御坂さんのレールガンにも負けない能力になると思うんです!!」
佐天「初春、アンタそんなこと考えてたのかい・・・」
木山「たしかに、君の言う通りだとすれば非常に強力な能力になるだろう」
初春「そこで木山先生のお力を借りることができれば!と思いまして」
木山「頼れられるのは嬉しいが電話でも言ったとおり能力開発の分野は軽くしか触ってないからね。
協力できるかどうかは・・・」
初春「先生の研究の空いた時間にちょっとずつでもいいんです、どうですか?」
木山「まぁそれでいいのなら君達には前に迷惑もかけたしね、微力ながら助力しよう」
木山「それで、能力開発をするのは君だけでいいのかい?佐天君の方はやるのかい?」
佐天「えぇ!?私ですか?私はただついてきただけです」
初春「佐天さんも一緒にやってみましょうよ!」
佐天「でも私、前にレベルアッパーを使ってやっと葉っぱをくるくる廻せたくらいですよ・・・」
木山「サイコキネシスか、まあ調べてみなければなんともいえないが」
木山「とりあえず今日は基本能力だけ調べてみようか」
調査後
木山「では、結果がわかったら連絡するよ」
初春&佐天「はい、わかりました。じゃあまた今度」
木山「あぁ、では」
数日後 木山の研究室にて
木山「ほう、あの佐天涙子という子の能力サイコキネシスと思ったが・・・
木山「ふふ、おもしろいじゃないか」
・・・それからまた数日後
ジャッジメント支部
パラリン~
初春「あ、パソコンにメールだ」
[初春君へ 今週の土曜か日曜は空いてるかね? 都合の良い日に来てくれ 木山]
佐天「お、木山先生からか」
初春「佐天さん!しーっ!しーっ!」
初春「白井さんに知られたら面倒なことになりますよ!!白井さんは木山先生のことよく思ってないんですから」
佐天「ごめんごめん」
黒子「そこの2人、何をこそこそ言ってるんですの?」
土曜の午後 -研究所
初春「こんにちはー」
木山「やぁ、来たね。さっそくだがこの間の検査の結果を伝えよう」
木山「初春くん、君の能力は君が予想した通り、分子運動を操る能力だよ」
木山「学園都市の中でも希少性は高い」
初春「聞きましたか!?佐天さん!!私の能力って凄いんですね!!」
佐天「う、うん。すごいよ初春」
佐天(どうしよう・・・ここは一緒に喜んであげるところなのに・・わたし初春になんか嫉妬してる・・・)
木山「ただし、今のレベルでは0℃±50℃前後の保温が精一杯といったところだ」
木山「次に佐天涙子君、君の能力はサイコキネシスと思われていたが違っていたよ」
佐天「えっ・・・」
木山「君の能力は気流を操る能力だ」
木山「気流を操る能力だ、前に葉っぱを廻したといったがそれは小さな竜巻を作って葉っぱを廻していたんだろう」
木山「佐天くん、ちょっと君初春くんのスカートをめくってくれたまえ」
佐天「え?」
初春「な、何を///」
木山「いいからやってみてくれ」
佐天「はい・・・」
佐天「うりゃっ」
ふぁさぁ
初春「きゃーなにするんですか」
木山「やはりな」
初春「な、なにがやはりな、なんですかもう!!」
木山「前に一度、君がスカートめくりをしているところを見たことがあってね、それを思い出した」
木山「君のスカートめくりは美しい、それはスカートが浮いてる時間が長いんだ」
木山「おそらく、ほんのわずかながら上昇気流を作り出していて
その結果スカートが舞い上がってる時間は長くなって見事なスカートめくりに見えたんだろう」
初春&佐天「はぁ・・・」
木山「鍛え、使い方を工夫すれば相当強力な能力になる」
木山「そこで考えた、君達二人がペアとなって能力を使うんだ」
初春&佐天「ペア?ですか?」
木山「あぁ、ペアというより2人の能力を合わせて使うといったほうがいいかな」
もう無理だ
木山「あぁ、二人が上手く連携を取れれば総合的にはレベル+1の能力と見てもいいはずだ」
木山「つまり二人がレベル4であれば総合的にはレベル5、そしてこの先もし二人が
それぞれレベル5になるようなことがあれば・・・見えてくるかもしれないね、レベル6が」
木山「まぁ、それはいい過ぎかも・・・」
初春「聞きましたか!!佐天さん!!」
佐天「私達がレベル5!!その先にはレベル6!!」
木山「はぁ・・・話を良く聞け、あくまでも可能性の話だ」
木山「まず、君達はレベル2にならなければ始まらないぞ」
木山「能力開発で難しいとされるのはレベル1→レベル2なんだぞ?」
木山「そこさえ乗り越えれば時間はかかるが着実に上がっていく」
佐天「私なんかレベル0だ・・・」
初春「アグニッシュワッタス!」
佐天「第四波動!」
相乗効果どころか…
木山「まずは初春くん、君は無意識的に保温ができるね?」
初春「はい」
木山「それこそがレベル1の特徴、無意思的に超能力を使える状態という奴だ」
木山「なぜそうなるか、何が起こっているのかといったことを一切知らない状態で超能力を使用しているんだ」
初春「なるほど、確かにそうでした」
木山「次に佐天くんだが、君はレベル0、無能力者だ」
佐天「・・・」
木山「これはどういうことかというと全く超能力の才能がない、もしくは超能力は有するがそれを使えないという状態だ」
木山「しかし、君はレベルアッパーを使用した時は超能力は使えた・・・つまり後者のタイプなんだ」
佐天「つまり・・・どういうことですか?」
木山「簡単に言うと蛇口の栓が堅く閉まっている状態だ、その栓さえ開けてやればとりあえず超能力は使えるようになる」
木山「君はその栓が少々堅く閉じられてしまっているんだよ」
佐天「そうだったんですか・・・」
佐天「どうやったら超能力使えるようになるんですか!?」
木山「これだけはそうそう上手い方法がなくてね、まぁあるにはあるんだが・・・
高濃度のAIM拡散力場の集合体に触れたりすることだ」
初春「ちょ、ちょっとそれってAIMバーストみたいなのに触れるってことですか!?」
木山「あぁ、実質不可能だね。あれは狙って作り出せるものじゃない」
木山「学園都市のどこかにはAIM拡散力場の集合体のようなものが時折現れたりすることもあるらしいのだが・・・
そんなものを予知し待ち構えているのもほぼありえない話だ」
佐天「それじゃあどうすれば」
木山「まずはちょっとした超能力を使えるようになることだ」
佐天「どんなことですか?」
木山「カード当てだ」
佐天「カード当てですか?」
木山「あぁ、ただ毎日やり続けてもらうよ。開いてる時間は常にカード当てだ。それ以外にもやることはある」
木山「通えるかね?」
佐天「はい、わたしは部活もやってないですし、ジャッジメントでもないんで時間だけはあります」
木山「それでは佐天くんの方はだいたいいいかな」
木山「次は初春くん、君がすることだがそれは演算能力をあげることと超能力の強化だ」
木山「まずはなぜ能力者に演算能力が求められるのか、それを知っているかね?」
初春「それは使う能力を制御するためじゃないんですか?」
木山「まぁそれもあるが・・・一番は想像力を働かせてこれから起こすことをリアルにイメージするためなんだよ」
木山「他にもやってもらうことがある」
木山「残酷に聞こえるかもしれないが四六時中カード当てをやり続けたとしても
君が超能力を使えるようになる可能性はほぼ0だろう」
木山「いわばカード当ては宝くじの1等を狙うようなものだ、だがしかし、後々役に立つ」
佐天「はぁ」
木山「そこで君にやってもらいたいもうひとつのことはこれだ」
佐天「こ、これは!!??レベルアッパーですか!!」
木山「いや、レベルアッパーとは微妙に違う」
木山「学園都市にあるAIM拡散力場、それを少しだけ利用できるものと考えてもらっていい
大元の装置はあの大きな機械だ、これはその端末、子機みたいなものだよ
ただ、利用できる時間はものすごく限られている。それに君が使える能力と同系統の能力しか使用できない。
君の能力の波長にあったものをまず、捉えるんだ。それも学園都市に広がっているAIMの中からね、
これは相当難しいよ。さらに捉えたとしてもいつその力が拡散してしまうかわからない
だから利用できる時間が短い。そこで君にはしばらくこの研究所に通ってもらっていたい。」
これ抜けてた
佐天涙子でググって出てくる画像がエロイ件について
グーグルなんとかしろ!
木山「例えばサイコキネシスでボールを速く動かす場合、まず実際にボールが一直線に速く動いてることを
強くイメージするんだ、そこに速度、軌道、ボールの回転などを肉付けしていくわけだ」
初春「な、なるほど」
木山「君の分子制御の場合は、イメージが難しい」
木山「この部屋にある空気の分子だって実際ものすごい勢いで衝突を繰り返しているんだ」
木山「それをいちいちイメージするのは大変だろう?要は大切な部分だけを
より強くイメージさせることが重要になってくるんだよ」
初春「なんだか、とんでもない話ですね」
木山「君のお友達のレールガンはそれをやっているわけだよ、壁にくっついたりもしていたがかなり高度な技術だ」
初春「御坂さんはやっぱりすごい方なんですね!」
佐天「わたし本当にできるのかな・・・」
木山「まぁ、まずは初歩的なことからやっていこう・・・では今日は解散だ」
初春「はい、どうもありがとうございました」
佐天「ありがとうございました、さようならー」
木山「待て待て・・・佐天くん、さっきの話は聞いていたかい?
さっそく残ってその装置を使うんだ」
佐天「いきなりですか?」
木山「今、こうしてる間にも君が使えるAIM拡散力場がどこかにあるかもしれないんだ」
木山「超能力を開花させたいんだろう?」
佐天「わ、わかりました」
初春「では、佐天さん、木山先生失礼します。さようならー」
木山「あぁ、ではまた・・・」
木山「ではこの端末を頭に装着してくれ・・・それからこの糸くずを動かそうとし続けてくれ」
木山「狙いの力場を捉えられたら勝手に能力が使えるようになる」
木山「あとはなるべく持続させてその感覚を身体に覚えこませるんだ、いいね?」
佐天「はい、わかりました」
分子運動量の制御+風操作なら、一方さんみたいにプラズマ作るだけなら
そんな難しくはなさそう
ただ、能力強度無いから時間かかるし
風の運動熱をどんどん蓄えるような能力操作が必要なので
やっぱ難しいかも
3時間後
佐天「あの・・・木山先生?」
木山「・・・なんだね?」
佐天「なんにも起こらないんですけど・・・」
木山「あぁ・・・そうだろうね、そう簡単にはいかんよ」
佐天「えぇー!?もしかしてこれからずっとここに来た時はこういう感じなんですか?」
木山「・・・そうだが?」
佐天「そうだがって・・・これじゃいつ力場を捉えられるか・・・それに捉えるだけじゃなくて感覚を覚えることが目的なのに・・・」
木山「だからさっきも言っただろう、大変だと。・・・はぁ、君は本当に能力者になりたいのか?」
佐天「そりゃ、なりたいですよ。家族にだって頑張るって言って家を出て来たんだし・・・」
木山「ならば我慢したまえ、能力を得たり、上げるために君よりはるかに辛い実験をしている生徒なんて山のようにいるんだ」
一方、その頃
初春「あー、佐天さんはさっそく能力開発開始か、うらやましいなぁー」
初春「あ、あそこにいるのは」
初春「インデックスちゃん!おーい!」
インデックス「わー初春なんだなー!久しぶりなんだなー!」
インデックス「でも、インデックスさんと呼んで欲しいんだな、私のほうが年上なんだな」
初春「す、すみません、インデックスさん。それはそうとこれからどちらへ?」
インデックス「今日は氷華と夜ご飯を小萌の家に食べに行くんだよ!」
インデックス「氷華っていうのはわたしの友達なの!」
初春「へーお友達とお食事に、楽しそうですね」
インデックス「初春も来る?」
初春「いえ、遠慮しておきます。帰って演算の勉強もしなくちゃいけませんし」
インデックス「そっか、じゃあまた今度なんだよ!ばいばーい」
初春「さようならー」
>インデックス「わー初春なんだなー!久しぶりなんだなー!」
>インデックス「でも、インデックスさんと呼んで欲しいんだな、私のほうが年上なんだな」
ワロタwww
山下清かwww
>インデックス「でも、インデックスさんと呼んで欲しいんだな、私のほうが年上なんだな」
だったら
インデックス「でも、インデックスさんて呼んで欲しいかも、私のほうが年上なんだよ?」
かな?
あと基本は名前ひらがなとか。ういはるぅ~
てか何気に佐天さんの経絡開くフラグ折られてるんだなww
≦(⌒o くcぅ ~ r'r‐(_,.ィ
>ィ(.人ノ7:.:.:.}个ー'r ゚ 、)ム
V:/:.:./:斗{=ミ/}i_ハ__ハ小:.i:ムr‐f’
//{:.:.:|!/、__ミ′ 厂`ト}.:i|:.:.},、》
}小 :::}7 (゚) .. (゚) T:.:..ハ:{. ___
フ´ヘ.__i 'ー=三=-' '^}:/{:.ト{ ./::/::.::.::.::.::.::.::.\::.::.\
八 '_人{. /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
'フ.:\ .イ´ '::.:|i::.i::.j| |::.ヽ :|i:.::.::|::(V゙ハ
. ⌒/{ノ> --< :从 i::.::|i::.ト八|\j斗\::|::(ノ{):|
r⌒ヽ / \. |::.::|iY`(゚) (゚)´ |:.::j|::.::|/',⌒:l
| \│;:。:. :。;|. |:.:リハ Ц .|/)/ ノ i
| .i \. i ∨|::.:: __ , -厂 /ヽ i
│ .i ヽ. . i , -. | i人 トェェェイ /、./::.:| ! l
| . ノ\ . .¦ l ノ|::∨ :.:.しw/ノイ .;:。:;i:|::.:.:| /之ツ
| ./ ヽ、_iツ ノ. ヽ t │;。 ∪ ¦\::| ''´ ヾミ
| / / /. ヽ .ヽ \: . :;l 、__
/ / / / . ,} ,ヽ l.ヽ ,´ : ヽ
(_/ / / '´7/l ; >'´``~`..ヾξiξツ _ .ノ
./ / "Y' : : _,ヾlツ '‐-‐¬丁 ::/
/ ./ l : r‐'ー- ' ´ _l.: /
/./ ヽ . l、 〈 i /
更に2時間
佐天「うぐぐぐ・・・・・・うあー! だめだめ、上手くいかないよー」
木山「そう簡単にはいかないさ」
佐天「やっぱり私、こういうの向いてないのかな
木山「ん、初日だしこの辺りで切り上げるか?」
佐天「そうしましょう。最初から根詰めてやっても仕方g」
木山「次はこっちのESPカードをしようか」
佐天「あうあうあう」
木山「ESPカードの説明なんて今更だとは思うが、一応聴くかい?」
佐天「は、はぁ。おねがいします」
木山「このカードを見てくれるかな」
ちらりと見せられた白いカードには、一枚に一種類の簡素な記号が黒字で書かれている。
木山「要は、このカードを裏から見て、図柄を当てれば良い。今回は5枚使おう」
佐天「んー、これ光で透けたりしないかなあ」
木山「素材には光が透過しないプラスチック板を使用している。常識的に考えれば見えないな」
佐天「ですよねー」
木山「『常識的に考えれば』、な。さ、やってみようか」
10分後
佐天「見えるー見えるよー。それは△ですね!」
木山「残念。これは○だ。というか、△はさっき出たじゃないか」
佐天「うああああん。むりですって、『常識的に考えて』見えるわけないんですよそんなの」
木山「せめて5枚中3枚は当ててくれないと、こっちとしても面白くないんだが」
佐天「だって、そんなの透視能力でカードの裏を見るか、精神感応で木山先生の頭の中を覗くしかないじゃないですか。
私は無能力者ですよ? レベル0ですよ? そんないきなりは見えないですって」
木山「うーん。君は先ず、座学から入るべきなのかな」
佐天「えー」
木山「さて、佐天君。何故君が能力を行使出来ないのかは説明したね」
佐天「蛇口、の話ですか?」
木山「そう。さっきは蛇口に例えたが、比喩が抽象的過ぎてよく伝わらなかったようだな」
佐天「ん・・・それは、『自分だけの現実<パーソナル・リアリティー>』の話か何かですか?」
木山「ちゃんと勉強はしてるのか。学校ではなんと習ってるんだ?」
佐天「自分だけの現実を手に入れることで、現実の物理法則等を歪めた、
通常では成立し得ない事象の確率を変動させ、確定させるとか何とか」
木山「堅苦しい表現だが、そんなところだな。質問を変えよう。自分だけの現実とはなんだ?」
佐天「あー、んー? 何だって言われても。その、イメージとか?」
木山「そうだな。後は?」
佐天「思い込みとか、妄想。自分だけのルールとか、その類ですか」
木山「良い線だ。今日は及第点をやろう。もう良い時間だ、今日はお開きとしよう。
そのカードは君に貸すから、家でも練習しておくんだよ」
佐天「はい。ありがとうございました」
木山「そして、いきなりですまないが明日はお休みだ。仕事なんでね」
佐天「はい。では失礼します。またメールするので、時間があるときお願いします」
木山「ん。ではな。気を付けて」
帰る途中
佐天「んー。自分だけの現実ねえ。授業でどれだけ聞いてもそんなものかとしか考えてなかったけど、
改めて考えてみるとよくわかんないや。妄想とか思い込みってことなんだろうけど、
そんなもんで能力が使えるようになるなら、佐天さんはレベル0なんかじゃないですよーっと」
初春「あー、佐天さん。お疲れ様ー」
佐天「初春ぅ、と、ん?」
初春「佐天さんどうしたんですか? 顔色がよくないですね。大丈夫ですか?
そうだ、甘いものでも食べていきましょうか」
禁書「私も甘いものが食べたいんだよ!」
佐天「誰?」
ファミレスにて
佐天「で、初春。そこの白くて小さいのと、巨乳眼鏡ちゃんについて詳しく」
初春「えっと、こちらのシスターさんがインデックスちゃん。そして、こちらが」
氷華「あ、えと。風斬氷華って言います」
佐天「あ、どうも。初めまして。佐天涙子です」
禁書「ういはるー、それよりも早く頼もうよ」
初春「あ、はいはい」
プチッ、ピンポーン
佐天「で、こんな可愛い子とどこで知り合ったんだい初春くぅん」
初春「ちょ、やめてくださいよこんなところで、ちょ、やっ、だめっ」
氷華「仲がよろしいんですね」
佐天「えへへー。でも風斬さんとも仲良くしたいなーって」ダキッ
氷華「きゃ!」
パキューン
佐天「ん?」
禁書「るいこ、氷華独り占めしちゃダメなんだよ」
佐天「ごめんごめーん、可愛い子には目がない佐天さんなのさ」
「これとこれと、あとこれとこれを」
店員「かしこまりましたー」
初春「えっと、今日はインデックスちゃんが風斬さんとご飯だったらしいんですけど」
禁書「とーまから貰ったお金、家に置いてきたままだったんだよ」
風斬「私もお金を持ってなかったものですから」
佐天「なるほど。そこで初春ね」
初春「お昼に一度会って分かれたあと、風紀委員の雑務をおわらせてサクッと帰ろうとしてたところで、
公園でしょんぼりしてたインデックスちゃんに会いましてね。
話を聞いたらそういうことだったので、一緒にファミレスに誘ったんですけど」
佐天「タイミングよく私も、ね」
禁書「今日はういはるもるいこも居るから安心だね」
佐天「え?」
禁書「おなかいっぱい、おいしいもの食べさせてくれると、嬉しいなっ」
初春「と言うことなんで、一緒にお願いします」
佐天「たはー、私もそんなに持ち合わせないから、お手柔らかに頼むよー」
禁書「任せるんだよ。こう見えて私、小食だから!」
氷華「あはは・・・・・・」
氷華「この焼きたてリンゴパイおいしいです」
佐天「このケーキもなかなか」
禁書「このジャンボパフェも負けてないんだよ!」
初春「ジャンボと言うか、もうバケツの域ですけどね」
佐天「甘いもの食べてるインデックスちゃん可愛いなー」
初春「佐天さんも元気になったみたいで何よりです」
佐天「そうそう、初春。今日の話なんだけどね」
初春「『自分だけの現実』がどういうものか、ですか?」
佐天「今まで授業とかぼーっと流してただけだからさ、理解が足りないというかなんというか」
初春「もう少し真面目に学業に取り組むべきです」
佐天「そんな事言われても、今一あの授業がなんの役に立っているのか実感がなくてさ」
氷華「学校は、楽しくないんですか?」
佐天「いやー、そんなことないよ? 友達もそれなりに居るし、初春も居るし。
何だかんだで毎日がハッピーな佐天さんです」
氷華「学校、楽しそう」
佐天「風斬さんは学校楽しくないの?」
氷華「楽しくないというか、なんというか」
禁書「ういはる、自分だけの現実ってなに?」
初春「えーっとですね、簡単に言えば妄想を現実にしちゃう為のルールみたいなもんです」
禁書「妄想を現実に? 空想具現化の劣化版か何かかな」
初春「よく分からないですけど、そういうことなのかな」
佐天「空想具現化って?」
禁書「『空想具現化<マーブル・ファンタズム>』は、精霊種かそれに限りなく近い意思を持った自然現象が、
世界に同化して繋がる事で、自身の望む確率を歪ませた起こり得ない事象を反映させるとでも言えば良いのかな。
集合的無意識に対して働きかけるという考え方もあるけど、どちらも私は納得出来ない部分があるかも。
そもそも、それは人間の行う範疇ではないし。行ったとしてもそれはもう魔法の域なんだよ」
佐天「魔法ねー。ちょちょいと指でも振れば、お菓子がいっぱい出てきたり?
そんなのが使えれば、別に超能力なんて使えなくてもいいかもー」
禁書「むう。魔法と魔術は厳密には違うんだけど、この際細かい話は良いんだよ。
魔術はそんな簡単に何でも出来るわけじゃないんだからね。
ちゃんとした根拠に基づいて、礼装や術式、地脈やタイミング、術者の知識や、
行使する術の背景、意味などその他諸々の条件が揃わないと発現出来ないんだよ」
佐天「インデックスちゃん、なんていうか、オカルティックだねー」
禁書「もう、バカにしてー。嘘じゃないんだからね!」
佐天「はいはい」ナデナデ
禁書「う、撫でても、誤魔化され、なんか、あふう」
初春「佐天さんのゴッドフィンガーが炸裂してます」
氷華「そんなに難しく考えなくても良いんじゃないかな」
佐天「?」
氷華「もっと単純に、こうだったら良いなっていう『憧れ』みたいな、そういう気持ち。
こうだったら楽しいのにっていう、楽しそうな『if』。そういうのを突き詰めたのが、
『自分だけの現実』なんだと思います。だから、もっと常識はずれなもしもが出来たらなって、
楽しみながら頑張ると良いのかも・・・・・しれません。ごめんなさい、偉そうな事言って」
佐天「ううん、ありがと風斬さん。私、明日も頑張るね?」
氷華「えへへ」
初春「私も頑張らなきゃ」
禁書「それよりも、おかわりを」
佐天・初春「!?」
佐天「うひゃー、お財布が軽くなってしまった」
初春「帰りにコンビニに寄らなきゃ」
禁書「ういはる、るいこ、今日はありがとなんだよ」
初春「どういたしましてー」
氷華「私までご馳走になって」
佐天「いやいや、私も風斬さんのアドバイスが聞けて為になったよ。
それに、わたしもその柔らかな双丘を堪能できてご馳走様だしー」
氷華「えっ、あのっ」
佐天「冗談、冗談。今日は楽しかった。ありがと」
氷華「あの、わたしも、楽しかった・・・・・・です」
佐天「これで私たちは友達だねっ!」
氷華「あ、はい!」
禁書「わたしもなんだよ!」
佐天「インデックスちゃんもまた遊ぼうね」ナデナデ
禁書「そんなに子供扱い、しない、で、あふぅ」
初春「今日二回目のゴッドフィンガーです!」
禁書「ういはるー、るいこー、またねー」
佐天「ばいばーい」
初春「またねー」
佐天「ね、初春」
初春「なんですか佐天さん」
佐天「私、能力者になれるかな」
初春「頑張れば何とかなりますよ」
帰り道
佐天「私さ、今まで『自分だけの現実』ってよくわかんなかったんだ」
初春「はい」
佐天「でも、今は少しだけ分かるかもしれない」
初春「はい」
佐天「私の『自分だけの現実』、ちゃんと手に入れてみせるね」
初春「はい! 待ってますよ佐天さん」
佐天「がんばるぞー!」
初春「おー!」
家に帰ってから
佐天「さてさて、洗濯物も干したし、お風呂も入ったし、髪の毛も乾かしたし。
やる気があるうちに頑張ろうかなっと。先ずはこのカードを・・・・・・」
テーブルに並べたカードは5枚。内3枚を適当に選び、少数から始める。
全部当てられる確率は、組み合わせが3x2x1で1/6。
百分率で16.666…%。セブンスミスとで15% OFFなんて聞いたら、
喜んで買い物に行っちゃうくらい大きな数だけど、
その確率で適当に言って当たりを取りにいけるかと言うとなかなか辛い。
それでも、それぐらいの確率を歪められなくて、何が『自分だけの現実』か。
佐天「これで、裏が透けて見えればなー」
睨めっこしていたカードをテーブルに置き、パタリと床に寝転ぶ。
そのまま伸びをすると、右手に当たるものが。
佐天「ん、なに。あ、これは」
システムスキャンで得られた結果が書かれた評価カードだ。
佐天「さり気なく、透視能力でA貰ってるんだよね。といっても、所詮A止まりだし、
Aはこれだけだもんね。予知能力と念動力がB。
本当に私の能力って、気流を操る能力なのかなあ。
木山先生を疑ってるわけじゃないけど」
起き上がり、再びカードを見つめる。
佐天「でも、片っ端から頑張るしかないよね」
佐天「『自分だけの現実』が『憧れ』とか『if』」だってなら、もっと明るく考えていかなきゃダメだよね。
がんばれ涙子。私のとりえは、へこたれない明るさだぞ!」
裏返して適当にカードを1枚選び、目を閉じながら考える。
佐天「見えないなら想像しよう。このカードが透けて、向こうが見えているのをイメージする。
見えなくて当然だけど、見えた心算になろう。所詮1/3。適当に選んでも当たる。
頭に浮かんだ図形は・・・・・・○?」
ちらりと裏を見ると、そこには☆が。
佐天「ですよねー」
そんなこんなで夜はふける
それからまた数時間後
木山「ん、もう10時か。今日はもう終りにしようか」
佐天「はい、わかりました」
木山「こんな時間だ・・・送っていこう」
佐天「ありがとうございます、木山先生」
車の中
佐天(うー狭い車の中にこの人と二人っきりってなんか緊張するー)
チラッ
木山「ふふ・・・まぁそんなに堅くなるな」
木山「音楽でもかけよう」
佐天「それってレベルアッパーとかじゃないですよね?」
木山「ははは、面白いことを言うんだな」
木山「さて、着いたぞ」
佐天「ありがとうございましたー、おやすみなさい木山先生」 ペコリ
木山「あぁ、ではまた」
ブロロー
ガチャッ
佐天「ただいまー」
ばふっ
佐天「なんか疲れが急にきたぁ~」
佐天「・・・」
佐天「あんなんで本当に超能力使えるようになるのかな・・・」
佐天「っといけないいけない、プラス思考プラス思考!ESPカードやらなきゃ!」
支援
佐天「んー☆!・・・波か、んー○!・・・こっちが☆か」
佐天「じゃあこっちが○だ、おっ当たった」
佐天「次は・・・これは□かなー、やったー2連続的中!」
30分後
佐天「けっこう当ててるかも・・・もしかして目覚めた?」
1時間後
佐天「ダメだ・・・今度は全然当たらないや」
佐天「大体、こんなの運じゃない。超能力じゃないような・・・」
佐天「そうだ、白井さんと御坂さんにコツを聞いてみればいいんだ。メール送っとこう」
佐天「ESPカードのこと聞くだけなら木山先生のことはさすがにわからないだろうし」
カチカチカチ
佐天「送信っと」
ピロリロリン
佐天「早速返信が」
from:御坂
to:佐天
本文:ESPカード?
そんなのインクの量で電気抵抗が違うし、流れ方も違うからってアドバイスになってないか。
ごめんねー
佐天「oh...」
佐天「さて、お風呂入っちゃおうっと」
30分後 風呂上り
佐天「お、メールの返信来てる。なになにー」
白井[あれ勘と運を試すものだと思いますわ、適当にやればよろしいんじゃないかしら?]
御坂[カードが出てる微妙な電磁波の違いを読むのよ]
佐天「さすが御坂さん、すごい・・・。白井さんの方はあまり参考にならかったかも・・・」
佐天「そもそもなんのために木山先生がこのESPカードをやるように言ったのかな・・・」
佐天「確か能力開発にはあまり影響はないけどその後役に立つって言ってたよね」
佐天「ってことは能力の強化?に関係があるのかな」
佐天「そうか!御坂さんは能力を使ってカードを当ててる。
ってことはこれは能力の繊細なコントロールとかをトレーニングするものなのかもしれない!」
佐天「でも、私の能力じゃどうやっても無理なような気が・・・それにまだ使えないし」
佐天「白井さんも能力的にそういうのは無理だから勘と運って書いてあったのかもしれないし」
佐天「ってことはこれは能力の種類によっては意味のないトレーニングなんじゃ」
佐天「あ~わからなくなってきた~」
佐天「カード当てが百発百中なら初春に自慢できるのになー」
佐天「あの子ならすごい驚いて目キラキラさせながらすごいですよ佐天さん!って言うんだろうな」
佐天「そうしたら、皆に自慢しちゃえるよね。やっぱり、こう前向きに考えてかないと」
ピロリロリン
佐天「またメール?」
from:御坂
to:佐天
本文:佐天さん頑張ってる所にこういうメールは嫌味かも知れないけど、
自分だけの現実を手に入れるには、先ず自分だけの現実に情報を入力しないとダメよ。
情報は、ルールでも、法則でも、都合の良い自分ルールでもいいわ。
最初は何をどうしたら良いのか分からないかも知れないけど、頑張ってみてね。
応援、してるからね☆
佐天「御坂さん・・・・・・」
ベッドに横になって布団の中で
佐天「情報を入力。自分だけの都合の良い世界。
そうだねえ、魔法使いにでもなったつもりで、明日から頑張ろうかな。
おやすみなさーい」
その晩、彼女は夢を見た。
それは楽しい夢だった。
思うだけで、いろんな事が出来る。
空だってひとっとび。
まるで幼少時代の楽しい日々に戻ったかのような・・・・・・
佐天「んー、よく寝たー! 今日は何か朝から頭がさえてるねっ
さてさて適当に準備して、学校にいきますかー」
家を出て学校に向かう途中、初春に会う。
初春「佐天さん、おはようございます」
佐天「おっはよう、初春っ」
初春「佐天さん、元気ですねー」
佐天「いえーい。なんか朝から寝起きがよくてさー。
こう、なんていったら良いんだろうね。頭がスッと冴えてるというか」
初春「それなら、今日の午後のシステムスキャンもいい結果が出るかもですねー」
佐天「え? ・・・・・・えー!」
そして学校
佐天「うあー、初春ぅー、聞いてないんだけどシステムスキャンとかー」
初春「先週ちゃんと連絡あったじゃないですかー」
佐天「えー、そうだっけ?」
初春「そうですよ。ほらほら、授業始まりますよ」
佐天「うぇーい。しかたないね、今日も頑張りますか」
初春「そうそう、午前は特別授業で教室移動ですよ」
佐天「あっれー、それも聞いてない気がするんだけどー」
リレー形式ではないです
寝てしまって起きたら別の方が書いていました
自分は書くの遅いし自重しようかと
特別講義室
佐天「ねえ初春?」ヒソヒソ
初春「佐天さん、突っ込んじゃダメです」ヒソヒソ
佐天「いや、そうじゃなくってさ。夏休みの特講で」ヒソヒソ
「小学生だ」「ピンクだな」「ちいさーい」
「かわいくね?」「本当に先生?」
「というか、きっと学園都市の最新技術を駆使して・・・・・・」
小萌「はいはいみなさん、席に着くですよー。いつまでもダラダラしてると、
容赦なく宿題を増やしちゃいますからねー」
小萌「もしかしたら私の講義を聞いたことがある人も居るかもしれないですが、
皆さんはじめましてです。月詠小萌と申しますです。
私はいつも第七学区の高校で授業をしていますが、今日は特別講義と言うことで来ていますです。
一日よろしくお願いしますね。
さて皆さん、まずは能力開発で必要になる『自分だけの現実』とAIM拡散力場についての関係ですが――
――私の専攻は発火能力<パイロキネシス>でして――
・・・・・・」
佐天「んー、『自分だけの現実』を介しての外界干渉にAIM拡散力場がうんたらかんたら・・・・・・
って、話が段々ややこしくなってきてわかんなくなってきたよ。高校レベルってこういう授業なのかな。
ああ、空が青いなー」
佐天「ん?」
授業を話半分に流しつつ、意識が窓の外に向いたまま空を眺めていた。
空を眺めていたはずなのだが、どうやら空に揺らぎのようなものがチラチラと見える。
佐天「んっ」ゴシゴシ
瞼をゴシゴシと擦り、もう一度空を見直す。
佐天「ん、気のせい、かな?」
小萌「こらー、先生の話聞いてますか? えっとその席は。佐天ちゃん?」
佐天「あ、はい。ごめんなさい」
授業に集中するフリをしながら、教室を色々見回す。
さっきのような揺らぎは特に見えず、いつも通りの日常が目に映る。
佐天「気のせいだよねー」ボソッ
そんなこんなで、睡魔へ誘う(佐天さんにとっては)難しい授業が続くのであった。
初春「佐天さん、佐天さんってば」
佐天「んあ?」
初春「頭冴えてたんじゃないんですか? 寝すぎですよー」
気が付くと特別講義は終わり、休み時間に。
初春「佐天さん本気で寝すぎですよ」
佐天「ごめんごめーん。なんかきもちよくなっちゃってー」
初春「んもう、私も少し寝てたから、人の事言えないですけどね。
さて、お昼にしませんか? おなかすきました」
佐天「よく食べる子は育つのです!」
初春「そして胸に全部行くんですね。おかしいですね、不公平ですよね、それ」
佐天「初春はきっと、頭の花にいってるんだよー」
初春「これは違いますって!」
教室に戻り、お弁当をつつきながら
佐天「初春の能力ってさ、レベル1の一定温度<ヒートキーパー>でしょ?」
初春「ですけど?」
佐天「お弁当詰めて上手いこと持ってきたら、ホカホカのお弁当が食べられるような」
初春「ランチジャーでよくないですか?」
佐天「うわ、自分で否定した」
初春「自分で言って悲しくなってきました」
佐天「ん、まただ」ゴシゴシ
初春「どうしたんですか? 眼の調子が悪いんですか」
佐天「いや、なんかね。こう、視界が揺れるところがあるというか。
意識しなければどうって事はないんだけどね。
気にし始めるととことん気になってきてさ」
初春「それ、網膜剥離とかじゃないですよね? 病院に行かないと」
佐天「そんな、大げさな。それに、今日はシステムスキャンもあるし、
その後木山先生のところにも行かないと」
初春「無理、しないでくださいね?」
佐天「大丈夫さー」
そんなこんなでシステムスキャン
佐天「ねえ、今回のシステムスキャン、ちょっと大掛かりじゃない?」
初春「そうですね。単なる測定だけじゃなくて、なんというか。
さっきは脳の血流量変動を調べながら、脳波も取られてましたし、
単なるAIMスキャナーで済んでませんし」
測定員「次ー、サテンルイコ」
佐天「はーい。んー、緊張するなあ」
測定員「はいこれつけて。んじゃ、今から目を瞑って、『自分だけの現実』を強く意識してください」
佐天「(『自分だけの現実』をいきなり想像って言われても。
そういえば、『if』を思い描いてみれば良いんだったかな。
午前の授業も、強い思いが能力発現に帰依しているとか言ってたような。
例えば、そう、蛇口をイメージしよう。硬く締まって錆び付いた蛇口。
それが頭の中でゆっくりと開いていく感じ。
開いて・・・・・・開かないな。
なら、体の中を満たす感じで。体の中に回路があって、そのスイッチが入るように。
体の端々まで通る配線は、さっきから視界の中に揺らいで見えていた『無数の線』を。
そして、撃鉄を起こし、爆発させるように引き金を引く!)」
ビー
測定員「ん?」
放課後
初春「佐天さん、どうでした?」
佐天「初春は?」
初春「前回と同じレベル1のままでした」
佐天「そっかー。そうだよね、そんな直ぐに成長だなんて」
初春「カード見せてもらえますか?」
佐天「えー、恥ずかしいんだけどなあ」
初春「レベル0判定なのに、透視能力がAA?」
佐天「そう、そこ。そこなんだよねー初春くん」
初春「佐天さんは、ちゃんと成長してるじゃないですか。
でも、レベル0なのに透視能力がAAだなんて」
佐天「そう、そこなんだよねー。よくわかんないや。ハハッ」
初春「木山先生に話してみましょう」
佐天「だねー」
木山「ん、よくきたな」
佐天「そして、早速半裸状態」
初春「ダメですよ、ちゃんと服を着ないと」
木山「なんというか、衣服って体を押さえつける感じで嫌じゃないか。
私は人間の本来あるべき姿は裸であってだね」
佐天「そ、それよりも、今日学校でシステムスキャンがあったんですよ」
木山「ほう。でも、つい最近私の所でもしたばかりじゃないか」
佐天「そうなんですけど。このカードを見てもらえますか?」
木山「どれどれ」
木山「ほお、透視能力がAAに上昇か。それなのにレベル0。ふむ。
分類要素が悪いのかね。基礎5系統+1に上手く該当しないのかな」
初春「専門特化しすぎているとか、そういうことですか」
木山「まあそんな所だ。そもそも、AIM拡散力場の変動域を検出して、
基礎系統で大まかに分けるという方法が取られているようだが、
簡易システムスキャンなんてのはいい加減なもんでな、
精密試験を行わないとそう簡単には特化した能力は判定出来ないのさ」
佐天「はあ。そうなんですか?」
木山「次はこれにでも挑戦してもらおうか」
木山先生は、机に飾られた半球状のガラスのオブジェを差し出した。
佐天「なんですか、これ」
木山「見ての通り、ガラス半球のオブジェさ。
中に針が立っていて、その上に紙風車が乗っているだろう。
これをどっち向きでもいいから回してみなさい」
佐天「回すって、中に触れないのにですか?」
木山「だからこその能力開発だろ。さ、何事も挑戦だ」
佐天「回す? うーん
(中で回す。中で風を起こす? それか、もっと見えない力か何かで)」
ブツブツつぶやきながら半球のドームに手を当て、色々と考える。
木山「さあ、ここから本腰を入れてもらおう。自分だけの現実に情報を入力しようか」
佐天「(糸か何かで絡め取りながら回す? 糸があったとしても中には入れられない。
なら、もっと違うもので。そう、例えば、さっきからまたチラチラと見えてる、この線状の何かで)」
初春「あ」
木山「ふむ。動いているな」
佐天「おおおおおお、回ってます! 回ってますよ先生!」
木山「さて、透視能力系統での高評価にも拘らずの、念動力。
どういうことなんだろうね」
初春「佐天さんすごいですよ!」
佐天「いぇーい!」
木山「もういいぞ」
佐天「あ、はい」
手を離しても回り続ける紙風車。
しかし、外部からの動力が一切見受けられない。
木山「む。まあいい。さて、何を入力した?」
佐天「入力?」
木山「質問を変えよう。何をイメージした?」
佐天「イメージ。うーん、上手く説明出来ないですけど――」
木山「本当に君は説明が下手だな」
佐天「あうう、すみません」
木山「いや、良い。大体分かった。君自身が感じ取れる仮想概念を基礎ルールにし、
それを自分だけの現実に反映し、環境に対して影響を及ぼそうとする情報を、
更に自分だけの現実を通して能力を行使しているわけだ。効率がいいとは思えんな」
佐天「よく分からないんですが」
木山「もう少し頭を使った方が良いぞ。そうだな、要は君は『幻視した風を操っている』んだよ」
佐天「幻視した風?」
木山「どういうわけか、実際に起きている現象としての風に影響を及ぼしているのではないようだ」
佐天「これは、レベル1とか?」
木山「いや、限りなく3に近い0だな」
佐天「3に近い0って、結局ゼロじゃないですか」
木山「君の演算課程と言うか、方法論としては十分高度なものだと思うのだが、
如何せん出力が能力として認めるには厳しいレベルだ」
初春「でも、佐天さんすごいじゃないですか!
それって、訓練次第ではいきなりレベル3も夢じゃないってことじゃないですか」
木山「そうもいかないだろうね」
初春「どうしてですか?」
木山「現時点でのシステムスキャンでは、彼女のレベルを正確にスキャンする方法がないのだよ。
そうだな、例えば常盤台にでも行けばまともな計測機器もあるんだろうが」
佐天「お嬢様学校じゃないとダメって言うことですね」
木山「そういうことだ。片鱗は見せてるんだ。現象で評価させれば良い。
それには先ず、反復訓練だ。出力を上げるようにだな」
佐天「初春のスカートをめくり続けられるくらいにということですか?」
初春「え、ちょっとそれは」
木山「いや、剥ぎ取ってしまう勢いでだな」
初春「それはないです」
佐天「ないですね」
木山「えー」
木山「さて、初春君の方も見ていこうか。演算能力の向上といったが、コツはつかめたか」
初春「いえ、まだ」
木山「君も、自分だけの現実に対して入力する情報を選別する時期に来てるのかもしれないな。
分子運動全てを考えるのではなく、1つの物質について注目してイメージしていくというのはどうだ。
例えば、このコップに水を入れるだろ。っと、さて、これの温度を自在に変動させて貰おうか」
初春「自在に、ですか」
木山「自在にだ。目で認識できる液体の水にのみに絞って、分子運動をイメージして制御するんだ」
初春「イメージ・・・・・・いつもどうやって温度を一定に保ってるんだっけ」
木山「そこからかい」
初春「いえ、大丈夫です」
初春「(いつもは意識していないけど、解釈を変えれば理解できるはずです。
タイヤキを保温してた時は、割れ物を優しく扱うように、
なるべく変わらないようにと意識をしていたのかもしれません。
それは、その時の分子震動レベルを一定に保つように能力で押さえつけていたんですね。
なら、この水の温度を下げたければ、分子震動が出来ないくらいに握りつぶすイメージを)」
キュキュキュ・・・・・・ピキピキキ
木山「おいおい、いきなりやってくれるじゃないか」
佐天「ういはる、凍ってる凍ってる」
初春「うわ、つめたいっ!」パッ
咄嗟に手を離したコップは地面に自由落下。
ゴッと音を立てて床に落ちたものの、コップから水は一滴もこぼれていない。
木山「こんな一瞬で温度変化を。はは、末恐ろしいな」
木山「ここまで来ると、レベル3相当かそれ以上と言わざるを得ないな。
しかし、分子運動を抑えるには熱力学法則に則るのであれば、
何処かで吸熱が起きていないといけないのだが、それだけの熱量はどこに消えたんだ。
これは本当に分子運動を制御しているだけなのか?
初春君。体が熱くなっていたり、手が熱くなっていたりはしないのかい?」
初春「特に問題はなさそうです。熱じゃないんですか?」
木山「うーむ。分子運動のコントロールと言い切れず、か。
もしかしたらエントロピーを同時に制御していると考えることも可能か。
ははは、君達二人は本当にすごい素質があったんだな。
今日はこのまま調べ物をさせてもらうとするか。君達は今日は帰りなさい」
初春・佐天「ありがとうございました」
帰り道にて
佐天「うーっ! 能力者まであと一歩! いやっほう!」バサッ
初春「さささ、佐天さん! こんな所でスカートめくらないで下さい!」
佐天「うーん、やっぱり持ち上げたスカート縁の滞空時間が長くなった気がするねぇ」
初春「もう、勘弁してくださいよー」
佐天「そんなに怒ってないくせにー」
初春「そりゃ、だって・・・・・・」
初春・佐天「能力、だもんねー」
④
初春「炎神の息吹(アグニッシュワッタス)!」
佐天「はぁ!第四波動!」
一方(いつからだ……?敵の攻撃を待つようになったのは。一体いつからだ。敗けた相手が頭を下げながら差し出してくる両の手に間を置かず応えられるようになったのは?
そんなんじゃねェだろ!!オレが求めた武の極みは敗色濃い難敵にこそ全霊を以て臨むこと!!感謝するぜ。お前と出会えたこれまでの全てに!!)
④
佐天「初春、ちゅーしていい?」
初春「何言ってるんですか佐天さん」
ここまで浮かんだ
ほ
>>197
佐天「よし、もう少しやってから寝よう」
翌日 研究所 木山の部屋
ガチャッ
佐天「こんにちはー」
木山「やぁ、それでは今日も頑張りたまえ」
佐天「はい!」
木山「今日は随分と元気があるな・・・」
佐天「はい!私ESPカードのトレーニングの意味がわかったような気がしたんです」
佐天「そうしたらまずは能力開花を早くしたくなっちゃって!」
木山「そうか、ふふ・・・とにかく頑張りたまえ」
佐天「はい!」
数時間後
佐天「さようならー」
木山「あぁ、また今度」
ガチャッ パタン
佐天「今日もダメだったけど次こそ力場を捉えるぞー!」
佐天「ってそれは私じゃなくて機械がやるんだけどね・・あはは」
一方、ジャッジメント第177支部
黒子「あら、初春そんな難しい本をお読みになってどうしたんですの?」
初春「ちょっとした勉強です」
黒子「ちょっとしたってそれは専門書じゃありませんの」
初春「えぇ、まぁそうですけど。レベルアップのためですから」
黒子「あら、初春あなたレベルアップのプログラムを始めたんですの?」
初春「はい、といっても自主的にですけど」
初春(本当のことは隠しておかないと・・・)
黒子「立派なことですわ、頑張ってください」
初春「ありがとうございます。」
初春「ところで白井さん」
黒子「はい?何でございましょう?」
初春「白井さんのテレポートはどうやって演算してるんですか?」
黒子「ええと、まずは標的を移動させる場所をイメージして座標を考えていきますの」
黒子「移動させたい場所の近くに物がある場合はそこを中心として考える時もありますわ」
初春「でもそれって相当難しいんじゃ・・・」
黒子「えぇ、最初のころは1ミリ動かすのも一苦労でしたわ」
初春「その時の苦労があって今の白井さんがあるわけですね、すごいです!」
初春「固法先輩はどうやってるんですか?まさか目からX線を出して・・・」
固法「わたし?わたしの透視はね-」
ピリリリ その時、支部の電話が鳴る
固法「はい、こちらジャッジメント第177支部」
固法「はい、はい、わかりました」
固法「白井さん、初春さん、不良たちが喧嘩してるってちょっと行って来てくれる?」
黒子&初春「わかりました(ですの)!」
5日後
ガチャッ
佐天「こんにちはー」
木山「やぁ」
佐天「じゃあ、今日も勝手にやってますね」
木山「あぁ」
1時間後
糸くずが軽く息を吹きかけた程度だが動いた
佐天「あっ!」
木山「どうしたんだい?」
佐天「糸くずが動いたんです!」
木山「おぉ・・・力場を捉えたか。その感覚をしっかりと覚えておくんだ」
佐天「はい!んんんんんー」
糸くずは佐天が起こす小さな風によって右へ左へ行ったり来たりしている
7分後、糸くずが動かなくなった
佐天「先生ー、動かなくなりましたー」
木山「君が捕らえていた空気を操る系統の能力の力場が分散してしまったようだね」
木山「動かしていた間の感覚を覚えているかい?」
佐天「んーなんとなくなら・・・」
木山「では今度はその感覚をイメージしながら糸くずを動かそうと試みてくれ」
佐天「はい、わかりました」
佐天「さっきの感覚、さっきの感覚・・・」
糸くずが、かすかにだが動いた
木山「おぉ・・・」
佐天「やたっ!動きました!」
木山「あぁ、先ほどの感覚がまだ残っているから成功しやすいんだ」
木山「まぁ、すぐにできなくなるだろうがこれを続けていれば近いうちに能力は使えるようになるさ」
佐天「ホントですか!頑張ります!!」
木山「ふふ・・・。」
木山「そうだ、疲れただろう?今お茶と何か食べるものを持ってくるよ」
佐天「ありがとうございます!」
数時間後
佐天「ありがとうございましたー、さようならー」
木山「あぁ、ではまた・・」
ガチャッ パタン
佐天「そうだ初春に教えてやらなきゃ!」
カチカチカチカチカチカチかチッ
題名:大ニュース!!
本文:ついに力場をとらえたよ!能力もちょっとだけだけど使えたんだよ!(^-^)v
佐天「送信っと」
ジャッジメント支部
ブーンブーン
初春「あ、佐天さんからメールだ」」
初春「佐天さん、ついにやりましたか。私も負けていられませんね」
その日の晩 佐天の寮
佐天「まだあの感覚残ってるし、試してみようかな」
佐天はそう言うとティッシュを小さくちぎり机の上に置き、ティッシュに手をかざす
佐天「動けー」
しばらくの間、そうしていたがティッシュはまったく動かない
佐天「ありゃりゃ、ダメかー」
佐天「さすがにいきなりは使えるようにならないかー。でもあの感覚は忘れないようにしなきゃ」
佐天「カードもやってから寝ようっと」
それから数週間、佐天涙子は毎日のように木山の研究所へ通い力場を捉えることを試みていた
そんなある日
佐天「また動いた!今日は2回も力場を捉えられましたよ先生!」
木山「運がいいな」
佐天「3回目もあるかもしれませんね!」
木山「それが一息ついたら一度休憩にしようか」
佐天「はい」
数分後
佐天「あ、動かなくなった」
木山「では、お茶をいれてくるよ。待っててくれ」
佐天「はい」
数分後
佐天「あ、動かなくなった」
木山「では、お茶をいれてくるよ。待っててくれ」
佐天「はい」
木山が部屋を出て行く
佐天「よし、感覚の定着をしとこう」
佐天「動かしてる時の感覚、動かしてる時の感覚」
佐天「って動いてるし!今日3回目ー!今日は力場が近くに発生してるのかな、あははは」
ガチャ 木山がお茶を入れて部屋に戻ってきた
佐天「あ、木山先生、また力場を捉えましたよ!」
木山「そうか・・・」
木山が装置に目を向ける
木山「・・・待て、装置は作動してないぞ、力場を捉えてはいない」
佐天「え?じゃあこれは・・・」
木山「・・・能力が使えるようになっているんだ」
佐天「やった、わたし能力が使えるようになったんだ・・・」
感極まったのか佐天は無意識のうちに泣いていた
佐天の頬を涙が流れていく
木山「まずはおめでとう。しかしこれから先はさらに険しいぞ」
佐天「びゃいぃ゛、ぐぁんゃばりますっ!ぐすっ」
木山「おいおい、そんなに泣くな・・・」
佐天「だって・・・ぐすっ、私が能力を使えてるんですよ?そりゃ嬉しくて泣いちゃいますよ・・・うぅ」
木山「ぼそ・・そろそろ次のステップに進むか」
木山「佐天くん、明日は土曜だね。初春くんと二人で来てくれ」
佐天「はい、わかりました。ぐすっ」
ブーンブーン
初春「あ、佐天さんから電話だ、はいもしもしー」
初春「えっ!本当ですか?おめでとうございます!!」
初春「よかったですね、はい、はい」
初春「はい、今度の土曜日ですね、わかりました」
ピッ
固法「初春さん、佐天さんがどうしたの?おめでとうって言ってたけど」
初春「えっ?あっ、えーとですね、佐天さんがバーゲンで大物をゲットしたそうです」
黒子「まぁ!たったそれだけで電話してきたんですの!?なんてくだらない・・・」
初春「あははーホントですよねー困っちゃいますよーあははー」
初春(怪しまれたりしてないよね)
土曜日
木山「おはよう、二人とも」
佐天&初春「おはようございますー」
木山「昨日、佐天くんがついに能力開花に成功した」
木山「これで今二人は共にレベル1なわけだ」
木山「今日からは次の段階へ進むぞ」
木山「さて初春くん、本の内容は理解できたかい?」
初春「はい、なんとか」
木山「では、練習問題の方は?」
初春「そっちの方もなんとか解けるようになってきました」
木山「よし、理論とイメージの方はまぁなんとかなるだろう」
木山「では実践に移ろう」
木山「初春くん、ここにコーヒーがある」
木山「今の君ができるのはこのコーヒーを同じ温度に保つだけだ」
初春「はい、そうですね」
木山「君にやってもらうことはこのコーヒーの温度を上げることだ」
木山「前にも言ったと思うがはっきり言って保温とは比べ物にならないぞ、その難易度が」
木山「今までの君は無意識で能力を使っていた、しかしこれは意識的に行うんだ」
木山「最初のうちはコントロールもできなく、1℃あがるかどうか」
木山「故に温度計で常に測りながら行う、現象を視覚化するわけだ」
佐天「イメージをしやすくするってことですか?」
木山「その通りだ」
木山「分子の動きを想像し、数式を考え計算し能力の使用」
木山「そこでさらに温度計で実感する」
初春「なんだか本格的になってきましたね!燃えてきました!」
木山「これはどこでもできるからね、空いた時間で練習あるのみだ」
初春「はいっ!」
木山「次に、佐天くん。君は初春くんがこの数週間やってきたことをやってもらう」
佐天「はい」
木山「それと同時進行で風で動かすものを徐々に変えていくぞ」
木山「今は糸くずだが次は羽毛だ、羽毛の次は消しかすだ」
木山「空力使いの能力のコントロールは難しいかわりに強化は割と簡単なんだ」
佐天「そうなんですか」
木山「これもどこでもできるからね、もうここへ通いつめなくても大丈夫だ」
佐天「そうですか、ちょっと寂しくなりますね」
木山「嬉しいことを言ってくれるじゃないか・・・」
木山「それから二人とも体力づくりだ、能力を持続して使っていくには体力が必要になってくる」
木山「君達は今は成長期だ、よく食べてよく運動しろ」
木山「美味しい食事と適度な運動、これも重要になってくる訳だ」
佐天&初春「はい」
木山「説明はこのくらいだ、一ヵ月後測定を行うよ」
それから一ヶ月私と佐天さんは毎日演算の特訓と能力強化の特訓を続けた・・・
初春「じゃ、お茶入れますね。白井さんは紅茶ですよね、固法先輩はどうしますか?」
固法「じゃあ私はホットミルクもらおうかしら、お願いできる?」
初春「はい、わかりましたー」
トクトクトク 固法のマグカップに冷蔵庫から取り出した武蔵野牛乳をそそぐ
初春「そうだ、練習練習っと」
初春「んんん・・・」
・・・しばらくして
ちゃぽっ マグカップに指を入れてみる初春
初春「うーん、ぬるくなったような~」
佐天「やっほー初春いますかー」
固法「あら、佐天さん久しぶり。最近来てなかったけどどうしたの?」
佐天「ちょっとお勉強を~おほほ~」
固法「へぇ~」
黒子「あらあら佐天さんが勉強だなんてこのところ天気が悪かったのはそのせいですの?」
佐天「白井さん、酷いです・・・まっ、雨雲なんてその内私がパパパーッとふっ飛ばしちゃいますよ!」
黒子「佐天さん・・・あなた無能力者でしょう?それに狭い範囲とはいえ雨雲を消すだなんて
レベル5はないと難しいですのよ。冗談もほどほどにおっしゃいませ」
佐天(今に驚かしてやるんだから!)
初春「お茶が入りましたよ~って佐天さん来てたんですか」
佐天「うん、今来たところ」
佐天「初春にちょっと聞きたいところがあってこれなんだけどいいかな?」
佐天が木山から渡された本を初春に見せる
黒子「佐天さん!あなたまでそんな専門書で勉強してどうしましたの!!」
佐天「どうしたって、勉強ですけど?」
黒子「・・・学園都市が崩壊するかもしれませんわ・・・」
佐天「ひどいなーもう、あははは」
固法「でも、偉いわよ。私も久しぶりに能力のための勉強しようかしら」
佐天「よし、じゃあ私と初春と固法先輩で勉強会でもしますか!」
佐天&初春&固法「ワイワイ、あはははー」
黒子(チラッ チラッ 何やら楽しそうですわね、私も混ぜてもらえばよかったかしら・・・)
1時間後
黒子「では、私は本日はこれで帰宅しますの。戸締りお願いしますわね、さようならですの」
初春「わかりましたー、また明日」
パタン タンタンタン 黒子が階段を下りていく
佐天「白井さん、帰りましたね」
佐天「固法先輩になら見せちゃってもいいかな」
初春「ちょ、ちょっと佐天さん!」
固法「ん?何?」
佐天「白井さんには絶対に内緒ですよ?」
佐天「えい!」
机の上にあったプリントの端がふっと浮き上がる
固法「!!今のもしかして・・・佐天さんがやったの?」
固法「佐天さん、あなた能力が?」
佐天「はい、つい最近なんですけど使えるようになったんです」
佐天「まだ、今みたいにちょっとした風しか起こせないですけどね」
固法「それで急に勉強し始めたのね、なるほど」
佐天「はい。でも白井さんには内緒ですよ?もっと強力な風使いになってから驚かせようと思ってるんです」
固法「くすっ、面白そうね」
初春「あぁもう、固法先輩まで~」
・・・1時間後
固法「そろそろ帰りましょうか?」
佐天「そうですね」
初春「じゃあガスの元栓と窓の鍵見てきますね」
ジャッジメント支部前
佐天&初春「固法先輩さようならー」
固法「はい、さようなら」
テクテク
佐天「ねえ初春、測定の日まであと一週間だけどさ能力ちょっとは強くなった?」
初春「微妙にですけど強くなった気がするようなー、佐天さんはどうなんです?」
佐天「フフフ、聞いてくれたまえ初春君、なんと羽毛なら動かせるようになったよ!」
佐天「消しカスも小さいのなら動かせるよ」
初春「佐天さん・・・・すごい」
初春「測定の日が楽しみですね!」
佐天「初春、明日から昼休みは走ろう!」
初春「えぇぇー佐天さん、すごいやる気じゃないですか」
佐天「木山先生も言ってたじゃない?適度な運動も必要ってさ。あと一週間、もっと強力したいんだ」
初春「佐天さん、輝いてますね!」
佐天「学園都市に来て今が一番楽しいかも!あはははっ!」
≦(⌒o くcぅ ~ r'r‐(_,.ィ
>ィ(.人ノ7:.:.:.}个ー'r ゚ 、)ム
V:/:.:./:斗{=ミ/}i_ハ__ハ小:.i:ムr‐f’
//{:.:.:|!/、__ミ′ 厂`ト}.:i|:.:.},、》
}小 :::}7 (゚) .. (゚) T:.:..ハ:{. ___
フ´ヘ.__i 'ー=三=-' '^}:/{:.ト{ ./::/::.::.::.::.::.::.::.\::.::.\
八 '_人{. /::/::.::.:/:|::.::.::.::.::.::ヽ::.::.:ヽ
'フ.:\ .イ´ '::.:|i::.i::.j| |::.ヽ :|i:.::.::|::(V゙ハ
. ⌒/{ノ> --< :从 i::.::|i::.ト八|\j斗\::|::(ノ{):|
r⌒ヽ / \. |::.::|iY`(゚) (゚)´ |:.::j|::.::|/',⌒:l
| \│;:。:. :。;|. |:.:リハ Ц .|/)/ ノ i
| .i \. i ∨|::.:: __ , -厂 /ヽ i
│ .i ヽ. . i , -. | i人 トェェェイ /、./::.:| ! l
| . ノ\ . .¦ l ノ|::∨ :.:.しw/ノイ .;:。:;i:|::.:.:| /之ツ
| ./ ヽ、_iツ ノ. ヽ t │;。 ∪ ¦\::| ''´ ヾミ
| / / /. ヽ .ヽ \: . :;l 、__
/ / / / . ,} ,ヽ l.ヽ ,´ : ヽ
(_/ / / '´7/l ; >'´``~`..ヾξiξツ _ .ノ
./ / "Y' : : _,ヾlツ '‐-‐¬丁 ::/
/ ./ l : r‐'ー- ' ´ _l.: /
/./ ヽ . l、 〈 i /
アケミ「あれ、涙子はー?」
むーちゃん「なんか昼休みになったらすぐに出て行ったよ」
マコちん「あ、涙子だ」
マコちん「初春とグラウンド走ってるよ」
むーちゃん「ほんとだ、ダイエットでもしてるのかな」
グラウンド
佐天「ふっ・・・ふっ・・・」
初春「佐天さん・・・これ昼休み中走ってるつもりですか・・・ハァハァ」
佐天「うん・・・ハァ・・・ハァ・・・」
佐天「辛いなら初春は休んでても・・・いいよ・・・」
初春「いえ、私もジャッジメントですから・・・はぁはぁ・・・体力作らないと」
佐天「よし、あと15分頑張ろう・・・ふっ・・・」
初春「はい・・・はぁはぁ」
そんなこんなで私達は測定日を迎えた・・・
木山「では、君達二人の測定を始める」
佐天&初春「はい」
木山「まず午前中の内に身長、体重、体力テストだ。それから午後に能力テストだ」
佐天&初春「はい」
午後
木山「午前中はお疲れ様。では能力の測定を始めるよ」
佐天「はい!」
木山「ではまずは初春飾利くん」
初春「はい、お願いします」
木山「では目の前にある容器に入った水の温度を可能な限り上げてみてくれ」
初春「はい、わかりました」
木山「注意点だが能力を使うのは一回だけにしてくれ」
初春「一回だけですか?」
木山「あぁ、例えば一回の能力使用で0.5℃上がるとしてそれを10回繰り返せば5℃上がるからね
連続使用の測定はまた後でやる。まずは瞬間的な能力の強さを見るよ」
初春「そういうことですか、わかりました」
木山「では、開始」
水の入った容器の前へと進む初春
軽く深呼吸をした、目を閉じ集中し始めた
頭の中で演算を始める
計算に合わせてイメージも開始する
目を閉じたまま容器に手をかざす初春
初春「はっ!」
初春「終わりました」
木山「あぁ、確認した」
確認した、ということは多少なりとも温度の変化はあったのだろう
初春は少しホッとした
あ、まずった
手をかざすってあるけど触れてなきゃまだダメじゃない?
レベル的に考えて
木山「次は連続使用だ」
木山「スタートの合図と同時能力を使い始めてくれ
能力使用を続けるのが困難になるか、温度が上がらなくなったら測定を終了するよ」
初春「わかりました」
木山「では始めてくれ」
初春「はい」
先ほどと同じ手順で能力を発動させる初春
再び容器に触れた
初春「いきます!はっ!」
初春「うううー」
数分後、初春は体力の前に集中力に乱れが出てきてたのを感じた
(まだ温度は上がってるのかな・・・でも、声をかけられないってことはうまくいってるのかな・・・・)
そんな時、ガラス越しに測定室で見学している佐天が目に入った
初春(そうだ・・・この一ヶ月佐天さんと一緒に勉強したり体力づくりしてきたんだ・・・もっと・・・)
初春(もっと頑張らなきゃ!)
自分に活を入れ直し、初春は再び演算をスタート
イメージもし直し、力を入れた
初春「んんん・・・んあー!」
・・・実際、2分前に温度の上昇は止まっていた
しかし木山は声をかけないでいた
木山「ほう・・・」
木山(持ち直したか・・・)
佐天(初春・・・・頑張れ!!)
そこから7分間
初春は能力を使い続けた
しかし、その辺りから初春は徐々に自分の力が抜けていくのがわかった
手が小刻みに震え出し、容器に触れていた手がストンと落ちてしまった
木山「オーケー、終了だ」
初春「わ、私まだ出来ます!」
木山「・・・無理はよくないな・・・それに1分前から温度の変化は止まっているよ」
初春「そうでしたか・・・」
ふぅーっと大きく息を吐き出し初春は力を抜いた
木山「なかなか頑張ったじゃないか、ご苦労様。別室で休んでいてくれ」
木山「次は佐天涙子、君の番だ。準備があるから15分後にスタートだ。
それまでにトイレなどを済ませておいてくれ」
佐天「はい、わかりました」
佐天(初春の様子見てこよう)
ガチャ
測定を終えた初春は休憩室に入った
テーブルの上には飲み物が数種類置かれていた
小さなベッドも用意されていた
スポーツドリンクを手に取り半分ほど一気に飲んだ後、初春はベッドに横になった
自分で思っていたより疲労が激しい
初春(後で佐天さんの見学に行こう・・・)
そんなことを考えていると急に彼女に眠気が襲ってきた
初春(佐天さんの・・・応援に・・・)
ガチャッ
佐天「おーす、初春ー来たよー」
佐天「初春?」
寝ている初春に気付く
佐天「あちゃ、寝てますか・・・相当疲れたみたいだね・・・」
初春が寝ているベッドの脇まで行き、佐天は小さく言った
佐天「頑張ったね初春、私も頑張ってくるよ」
そう呟くと佐天は初春を起こさないようにゆっくりとドアを閉め測定室に向かった
ガチャッ
佐天が測定室に戻ってくると木山とその助手達が測定の準備をしていた
初春の測定よりも機材が多いようだ
戻ってきた佐天をチラッと見て木山が言った
木山「戻ってきたか、準備はあと5分ほどで終わるよ。そこのソファにかけて待っていてくれ」
佐天「はい・・・」
そっとソファに腰を落とす佐天
段々と鼓動が速くなるのが自分でもわかる
持っていたハンカチをぎゅっと握り締める
佐天(できるかな・・・ここに来ていきなり風が起こらないなんてことないよね・・・)
そうこうしているうちに木山が準備を終え測定室に戻ってきて佐天に声をかけた
木山「では準備が出来たので測定室に入ってくれ」
佐天「は、はい」
測定室に入る佐天
木山「では、実験の説明をする」
佐天「はい」
木山「君の目の前にあるのは簡単に言うと風力発電装置だ」
木山「君は風を起こしてその装置の羽根を回してくれればいい」
木山「まずは風の強さの測定だ、こちらの手元で羽根の抵抗を変えて
羽根の回りを段々と重くしていく。」
木山「風力が最大となったところで持続力のテストに移る。
風の強さは維持したままで力の続く限り羽根を回し続けてもらうよ」
木山「だいたいわかったかな?」
佐天「はい・・・」
木山「では始めてくれ」
佐天「よし・・・」
羽根に手をかざして回そうとする
・・・が、羽は回らない
佐天「あ、あれ?」
佐天「もう一回いきます!」
しかし、羽根は回りださない
佐天「あ・・・あ・・・」
わけもわからずに泣き出してしまう佐天
佐天「なんで、なんで・・・」
わけがわからない・・・
昨日までちゃんと能力は使えてたのに
今朝だって試したのに・・・
木山「落ち着きたまえ佐天くん」
スピーカーから木山の声が聞こえてきた
木山「計測は一旦中止だ」
佐天「ま、待ってください!できます!回せますから!!」
もう一度羽根に手をかざし回そうと試みる
が、羽根は固定されているのではないかと思うほどピクリとも動かない
佐天「回れ!回れ!回れ!回ってよ!今回らなかったらなんの意味もないじゃないっ!」
木山「今のままでは絶対に無理だろうね」
佐天「そ、そんな・・・」
このままでは実験が終わってしまう
それだけはわかる
まだ何もしていないのに・・・
悔しい! 悔しい!
結局、自分は何も出来ないのか
無能力者に逆戻りなのか
佐天「うっ・・・うっ・・・」
ガチャッ 測定室の扉が開き木山が入ってくる
木山「落ち着けと言っているだろう」
木山「極度の緊張状態に風が起こせないという予期せぬことが起きてパニックを起こしているだけだ」
木山「まったく・・・君は今、演算もイメージも全く出来ていないだろう・・・」
木山「ほら」
木山が何かを机の上に置いた
佐天「ぐすっ・・・糸・・・くず?」
木山「あぁ、君が最初に風で動かした糸くずだ、とっておいたんだ」
木山「まずはこれを動かしてみるんだ。これは計測じゃない。
計測前の練習だ、君の納得のいくまでやればいい。」
佐天「・・・ぐすっ・・・はい・・・うっ」
木山「さぁ、落ち着いて涙を拭け。最初に動かした日の感覚を思い出せ
深呼吸をして理論を考え演算をしてイメージだ」
佐天「はい・・・」
力場を捉え糸くずを動かした感覚だけを思い出す
演算もイメージもとりあえず後だ
あの日の感覚を・・・
すすっ
糸くずがわずかに動いた
佐天「やたっ」
次に理論と演算、イメージを一つずつ考えていく
よし順調だ
糸くずに手をかざし能力を使う
佐天「動いて!」
次の瞬間、糸くずは佐天が起こした風を受け机から舞い上がって飛んでいった
佐天「やった!」
思わず声が大きくなる
彼女はふわふわと舞う糸くずをしばらく見つめ続ける
木山「上手くいったようだね」
佐天「はい」
木山「実験を再開する前に一つ、さっきの糸くずは君が最初に動かした物ではない」
佐天「ええ!?嘘だったんですか?」
木山「ああでも言わないとさっきの君は糸くずを動かす程度の風さえ起こせそうになかったからね」
木山「だいたい、糸くずなんて取って置くわけはないだろう」
佐天「信じちゃいましたよ私、あはは」
木山「だいぶ、緊張もほどけたようだね。では再開するよ」
木山「君のタイミングで始めてくれ」
佐天「はい」
もう一度、羽根の前に手をかざす
佐天「行きます!」
ミーンミーンミンミンミーン
佐天「すっかり夏だねえ~暑いねー」
初春「そうですねー」
佐天「そうだ、今度の土曜日プールでも行こうか?」
初春「あ、いいですねそれ」
黒子「初春!佐天さん!ここはあなた方がアイスを食べながらおしゃべりをする場所ではありませんことよ!」
佐天「じーっ」
黒子「な、なんですの?その目は」
佐天「えいっ」
黒子「ぷわっ!さ、佐天さん!鼻に風を当てるいたずらはおよしなさいと言ったばかりで-
ぷわっ!またやりましたの!!アナタという方は・・・ぐぐぐ」
ガタンッ
黒子「待ちなさい佐天さん!」
佐天「あはははー逃げろー」
固法「二人ともなにやってるのー!」
あの測定実験の日
目を覚ました私は測定室へ向かいました
そこには30分間に渡り装置を回し続けていた佐天さんがいたのです
あの測定によって、私と佐天さんはレベル2の認定を受けることが出来ました
でも、その後すぐに木山先生が学園都市から中央の研究施設へと
異動になってしまい、私と佐天さんの能力開発プログラムは止まってしまったのです
ただ、木山先生が学園都市を去る前に私たちだけでもできるトレーニング法などを
纏めていってくれたおかげで私と佐天さんは自分達で能力アップのトレーニングを続けることができました
と言っても私も佐天さんもまだレベル2のままです
それから佐天さんは白井さんを驚かせることに成功しました
最初、佐天さんの風攻撃を受けた白井さんは何がおきたのか理解できていませんでしたけど
夏休み編
始まります
すみません、昨日刀語ありましたか?
>433
うーむ、難解だ・・・
>>433
アニメ放映の話ならフジは8日だっけか
>>436
あぁやっぱり・・・
昨日は寝ててソラノヲトも刀語もクェイサーも見れませんでした・・・
刀語ってアニメなのか
打ち間違いかと思ったwww
こんなに長い時間かけて佐天さんが能力得るSS初めてみた。良い意味で
黒子「それにしても未だに驚きですわ」
初春「へ?何がですか?」
黒子「あなた方があの!木山春生と一緒に能力開発をしていたことです」
黒子「特に佐天さん!あなたはあの女の作ったレベルアッパーで死に掛けたのですよ?」
佐天「死にかけたってそんな大袈裟な・・・ちゃんとワクチンプログラムも用意してくれてたんだし
それにもう済んだ話じゃないですかー」
黒子「目覚めない可能性もあったんですのよ?わかってらっしゃるのかしら・・・まったく」
佐天「そんなことより白井さんも土曜日、プールに行きません?」
黒子「いいえ、私は遠慮させていただきます」
佐天「なぁーんだ、さっきメールで聞いたら御坂さんも行くって言ってたのに」
黒子「!お姉さまが!?あっやっp」
佐天「わかりました、じゃあ3人で行きますね」
黒子「あ・・・ええ・・・どうぞ・・・」
初春が佐天の耳元で
初春「ちょっと、佐天さん!意地悪しちゃ・・・」
佐天「まぁ見てなって」
黒子「固法先輩!今週の土曜日、プールに行きましょう!」
固法「は?」
黒子「私と固法先輩がプールに行った先でたまたまあなた方、
いえお姉さまに会ったとしてもそれは偶然」
固法「ちょ、ちょっと白井さん、私まだ行くなんて一言も・・・」
黒子「キッ!」
固法「ひぃっ!」
佐天「ほらね?」
初春「ははは・・・」
おやすみなさい
土曜日
初春「ひゃー市民プールでも人いっぱいいますねー」
佐天「だねー」
佐天「あ、美坂さんその水着可愛いですねー」
御坂「ちょっと子供っぽくなかったかな?」
佐天「いえいえ、フリフリでかわいいですよ!」
御坂「ありがとう、それにしても人が多いわね」
ドンッ
「あ、すいません」
御坂「いえ、こちらこそ」
御坂「ってアンタぁ!な、な、なんでこんなとこにいるのよ!」
上条「なんだ、ビリビリか。なんでって遊びにだよ」
上条「まぁ遊びにって言うよりは子守りって言うほうが近いかもな」
インデックス「とうまぁ~子守りって馬鹿にしてるのかなぁ~!!」
上条「うわぁ、インデックス!イテテテテ!噛むな!噛むなぁ!」
インデックス「こらまてぇー!逃げるなぁ~!」
バシャバシャ
走り去っていく上条と追いかけるインデックス
御坂「忙しい奴ね・・・」
一方その頃
黒子「おね゛え゛ざう゛ぁ~どごにいらっしゃいますの゛ぉ~」
固法「ちょ、ちょっと白井さん待ってちょうだい、はぐれちゃう!」
黒子「黒子は今お姉さまのもどに゛ぃ~」
どんどんプールを進んでいく黒子
固法「白井さ~ん、待って~」
人ごみの中に消えていく黒子
固法「行っちゃった・・・私一人でどうすればいいのよ」
固法「・・・とりあえず私は初春さん達を探そうかしら」
「うわぁ!どいてどいて!」
固法「え?なになに?きゃあッ!」
突然走ってきた男とぶつかってしまった固法
固法「いたぁ~い・・・」
上条「すみませんっ!本当に申し訳ない!」
上条「今ちょっと危険な肉食獣から逃げていまして・・・」
インデックス「とうまぁ~肉食獣ってなにかなぁ~しかもちょっと目を離したと思ったら
大きな胸の女の人をナンパなんかして~」
インデックス「いっぺん死なないとダメなのかなぁ~?」
上条「違う!これはナンパとかじゃなくてだな」
上条「うわ!いてぇ!だから噛むな!あーもう不幸だあぁぁぁぁぁ~!」
走り去っていく当麻とインデックス
固法「な、なんだったのかしら・・・あの人達」
佐天「さて、とりあえず遊びますか!」
美琴「そうね」
あははっ そぉーれ! こらー! きゃっきゃっ うはははー!
(イメージとして止め絵が何枚か出てる感じ)
佐天「はぁー!疲れたぁー!」
佐天「あ、もう1時ですよ、お昼にしませんか?」
美琴「そうね、私もお腹すいたわ」
初春「賛成ですー」
売店のあるエリアへ向かう3人
佐天「何食べようかなー」
固法「あっ!あなた達!やっと見つけた!よかったー、売店の近くにいれば会えると思ってたのよ」
初春「こんにちは固法先輩、ってあれ?白井さんは一緒じゃないんですか?」
固法「彼女なら午前中の早いうちに御坂さんを探すってどっかに行ったわよ、会ってないの?」
初春「いえ、会ってませんけど」
御坂「げ、黒子も来てるの?昨日の夜なにかこそこそやってると思ったら・・・」
一方、その頃 売店から一番遠いエリア
黒子「おね゛え゛ざま゛ぁ~どこにいらっしゃいますのぉ~」
売店で買ったものを食べている4人
佐天「それにしてもよく食べますね固法先輩・・・」
固法「もぐもぐ・・一人でいるとチャラチャラした奴らが次から次へと寄ってきて大変だったんだから!」
固法「声かけられないように常に走り回ってたらお腹もすくわよ!・・・もぐもぐ」
佐天「そりゃ、世の男性は固法先輩みたいな人を放っておきませんぜ~」
固法「午後からは私もあなた達と行動するわね」
初春「大勢のほうが楽しいですからね!あ、あと白井さんも探さなきゃ」
御坂「別に探さなくてもいいんじゃない・・・帰るまでにはあの子が私達を探し出すって」
初春「そんな、御坂さん酷いですって」
御坂「いいや初春さん、あなたは黒子の本当のしつこさを知らないのよ」
御坂「昨日だって今日の準備してたら水着を着て自分にみせろって言い出したのよ」
御坂「嫌だって言ってたら、いきなり泣き出して終いには着てくれなかったら自分は部屋を出て行くとか言い出すし」
初春「で、着たんですか?」
御坂「えぇ、着たわよ。うるさいししつこかったから。そしたら今度はいきなり抱きついてきたのよ?
さすがにプチーンと来ちゃって電撃で眠らせたわ」
初春「あははは・・・・」
固法「ごちそうまー」
佐天「私もごちそうまー」
初春「じゃあごみ捨ててきますね」
佐天「あ、私も行くよ」
御坂「ちょっと休んでまた遊びましょう」
佐天「はーい」
佐天「じゃああのウォータースライダーやりましょうよ、けっこうスピード出るらしいですよ」
固法「楽しそうね」
御坂「じゃあ佐天さん達が戻ってきたらあそこに行きましょう」
佐天「じゃ行こう初春」
初春「えぇ」
佐天「戻ってきましたー」
固法「じゃあ移動しましょうか、はぐれないでよ~」
ウォータースライダーへとやってきた4人
初春「けっこう高さもあるし急ですね・・・」
佐天「何を今さら怖気づいてるんだね初春くん!」
佐天「じゃ、まずは私から行きますね」
固法「次、わたし~」
御坂「初春さん、怖いなら一緒に滑る?」
初春「ありがとうございます、御坂さん」
佐天「それー!あはははー」 ぴゅー
固法「えい!」 ぷるるんっ!
御坂「行くよー」
初春「ああぁぁぁー」 しゅごー
ざっぱあああんん!!
初春「っぷはあああ」
佐天「みんな来ましたね、もう一回行きましょう!」
もう一度ウォータースライダーへ到着した4人
初春「あ、御坂さん。今度は一人でも大丈夫です」
御坂「そう?」
佐天「それー」 ぴゅー
初春「いきまーす」 しゅごー
固法「それっ」 ぷるるんっ!
御坂「やぁ」 しゅー
ざっぱああああんん
御坂「ぷはあっ!楽しいわね!」
御坂「次は流れるプールに行かない?その近くに温水プールがあったし」
初&固&佐「はい、わかったわ、そうしましょー」
流れるプールを流れていく4人
佐天「楽チン~」
固法「けっこう流れるのね」
一方その頃ウォータースライダー
黒子「あ゛あ゛あ゛あぁ゛゛ぁぁぁぁ゛おね゛ぇさまぁぁぁぁどこですのぉぉぉ」
何かいきなり話がグダグダになったな。
能力開発とかもう関係無くね?
今日初めて見たけど>>1のが読みたかったわsage
>>476
この後、プールで事件起こって能力使おうとおもってたんですが・・・
ロッカーへ向かう4人
御坂「温水プール温かかったわね」
初春「はい、ずっとプールに浸かってて身体が冷えてたから気持ちよかったです」
佐天「そろそろ帰りますか」
「おねえ・・・さま・・・見つけた・・・ウッ」 バタッ
御坂「げっ、黒子」
固法「白井さん、あなた今までどこにいたの?」
黒子「一日中お姉さまを探して・・・黒子はもう疲れて疲れて死ぬかと・・・」
御坂「残念だったわね黒子、私達もう帰るわよ」
黒子「ひぃっ!そんな・・・」
更衣室のロッカー
客A「あれー私のバッグがないんだけどー」
客B「私も、お財布がない」
客A「泥棒よ泥棒!」
客B「そんなぁ~あのお財布高かったのに~」
黒子「ん、何やら騒がしいですわね」
黒子「ジャッジメントですの!あなた方どうなされました?」
客A「あ、私のバッグがなくなってるんです!」
客B「私はお財布が」
客C「あのーすみません。私もお財布が・・・」
黒子「三人も貴重品が盗まれているとは・・・これは泥棒と見て間違いなさそうですわね・・・
とりあえずあなた方はここにいらしてください。今、プールの方を呼んできますわ」
黒子「固法先輩、初春、ジャッジメント出動ですの!」
固法「とりあえず管理事務所に行って見ましょう、更衣室前の監視カメラに犯人が映ってるかもしれないわ」
初春「はい」
黒子「お姉さまと佐天さんはここにいらしてください!」
黒子「怪しい人物を見かけたら携帯ですぐに知らせてくださいですの!」
御坂「わかったわ」
そういうと黒子、固法、初春の3人は管理事務所の方に走っていった
黒子「ここですわね」
ドンドンドン!
黒子「失礼します!ジャッジメントですの!」
職員「は、はい、どうしましたか?」
固法「さきほどこちらの女子更衣室で盗難が発生しまして監視カメラの映像をチェックしたいんです」
職員「盗難ですか?わかりましたどうぞ、私はアンチスキルに連絡を」
固法「はい、お願いします」
初春「監視カメラの映像出ます!」
固法「さっきの人達が更衣室に入るまで巻き戻してちょうだい」
初春「はい、わかりました」
初春「いました、さっきのお客さんです。Cさんのほうですね。A,Bの2人方が入るまで巻き戻します」
カチカチカチ
初春「あ、ここです!Aさん、Bさんが入りました」
固法「じゃあここからはゆっくりと巻き戻してちょうだい。犯人はAさんのバッグを持っているはずだわ」
黒子「Aさんはルイ○ィトンのリュックと言っていましたわ」
初春「ルイ○ィトンのリュック、ルイ○ィトンのリュックと・・・」
初春「あ!見つけました!女がルイ○ィトンのリュックを持って更衣室から出てきます!」
初春「出てきて・・・すぐに男に手渡しました!犯人は2人組みです!!」
黒子「私はテレポートを使って入り口まで行って見張っていますわ!」
固法「お願いするわね」
カチカチカチ
初春はまだ監視カメラの映像を見ている
固法「初春さん、あなた何を・・・」
初春「男子更衣室の方も見ているんです、もしかして男子更衣室の方も盗みに入ってるかもしれません」
初春「入ってないみたいですね」
初春「ライブモードに切り替えます・・・あ!」
初春「男子更衣室の前に犯人の女の方が立ってます!!」
初春「きっと男は男子更衣室の中です!」
固法「美坂さんと佐天さんに連絡しましょう!」
げこげこ!げこげこ!
御坂の携帯が鳴る
御坂「固法先輩からだわ、はいもしもし」
固法「美坂さん、犯人がわかったわ!2人組よ、男と女。女の方は男子更衣室の前にいるわ!
男の方はおそらくだけど男子更衣室の中に、物色中だと思うわ」
固法「佐天さんとあなたはその二人の後をつけてほしいの、でも決して手は出さないで
この人ごみじゃ逃げられたら簡単に見つけられないし、周りに危害が及ぶかもしれないわ
それにあなた達が危ない目に遭ったら大変だわ」
固法「今スキルアウトがこちらへ向かっているわ、犯人が出て来たところを入り口で捕まえるわ」
御坂「はい、わかりました」 ピッ
御坂「佐天さん、一緒に来て!犯人を追うわよ」
佐天「はい、わかりました!」
アンチスキルだたww
更衣室を出た美琴と佐天
物陰から犯人の女を捜す
御坂「サングラスをかけたロングヘアの女・・・」
御坂「あっ!いたっ!」
佐天「あれですね、もう一人が出てきたら追うんですよね」
御坂「えぇ、出口まで後をつけろって。途中でどこかに消えたら連絡をしてって言ってたわ」
佐天「あっ、出てきた男から荷物を受け取りましたよ」
佐天「あっ・・・二手に分かれたっっ!」
荷物を二つ手に持っていた男は片方を女に渡すとすぐに歩き出し小走りになった
女の方も荷物を受け取ると男とは逆方向に歩き出しすぐに走り出した
「チッ!」
美琴は舌打ちをした
しまった!!こうなることも簡単に予想できたはずなのにっっ!!
犯人が仲良く2人揃って出口まで行くはずがない、普通に考えればそうだ
これは私のミスだ・・・美琴は相当悔しがった
御坂「佐天さんは女の方を追って!私は男の方を追うわ、初春さんに電話をしながら追うのよ
それと、危ないことはしちゃダメよ!わかった?」
佐天「はい!」
( ( ) ( ) )
( ) ( ) ( ノ
_..._ _,,
_..,,ノ"///ヾ、 _,."彡i 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
/ :`y'、ソ、)、ソ、y、)',,::彡",ヽ,_f⌒ o ⌒Y .イ__ノ て ヽf⌒ o⌒ヽ
/ (●) .iy'ソ ' )'y )、ソ、),,彡'彡|人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
r'=、 , ::i )/i y )、) 'y k彡,,"」 ,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
`''、._ノ .::ノ/彡f ::ヽ ;Y 、、、,-ー' f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
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〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
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/' ヽ. リ 弋_彡f⌒ ' r_'_ノ`⌒
/ ヽ / `ーハ {ニニニィ /:/
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/. l! イ )::::> ゙こ三/ , イ:从
/ ,:ィ! ト、 'イ:::::_::_| ` r <ト、:/
犯人の男はプールの入り口からどんどん離れて行っている
どこへ向かっているのだろう・・・
わかることは段々と人が少ない方へと向かっているということだけだ
そしてプールと隣の森を隔てるフェンスまでやってくると男はフェンスを登りだした
御坂「アンタァ!ちょっと待ちなさいよぉ!」
ビクッッ! 男の動きが一瞬止まり、振り返る
男「なんだ、ガキか・・・」
美琴を一瞥し、そう呟くと男はまたフェンスを登りだす
男が丁度フェンスのてっぺんまで上り反対側に足を回そうとした時だった
御坂「ガキじゃないってぇのおお!!それに待てって・・・言ってるでしょうがぁ!!」
ガシャッ
美琴はそう言うと同時フェンスを掴み電流を流した
男「んがっ・・・びゃあ゛あ゛あ゛あぁぁぁ!!!」
ドサッ
男は美琴の流した電流を浴びフェンスから落ち白目を向きながら泡をふいて倒れている
御坂「あちゃ・・・やっちゃった・・・」
ピッ
御坂「あーもしもし固法先輩、御坂です。犯人の男の方はフェンスを登ろうとして
バランスを崩して転落、気を失って倒れてます」
御坂「アンチスキルが来るまでここで見張ってますね、場所は-」
美琴は固法に自分がいる場所を伝えた
その頃、佐天は女の犯人を追っていた
こちらは順調に出口の方へと向かってくれている
20mくらい距離をとりつつ追跡を続ける
佐天「初春、犯人の女は出口に向かって行ってるわ!」
佐天「あともうちょっとで着くと思う」
美琴に言われた通り、初春に細かく連絡しながら走っていた
その時だった。
突然女が反転し、
女「付いてきてるのはわかってるよ!うざいわねぇ!」
そう叫ぶと人ごみが割れ、女と佐天の間にぽっかりと道が出来てしまった
バッグを振り回しながら佐天の方へ突進して来る女
佐天(まずい・・・このままだと確実に攻撃を受けてしまう・・・それに何をしでかすかわからない・・・)
佐天は辺りを見回し地面に落ちていたボトルキャップを見つけ拾い上げた
佐天「やるしかない・・・」
すいません、寝ます
こんないいところでwww
とりあえず乙w
「やるしかない・・・」
そう自分に言い聞かせると
佐天はでこピンの指の形を作り、親指と中指でキャップを挟み、女に向けて構え目を閉じた
佐天(軌道は一直線に、指で弾くと同時に風も使ってキャップを加速、
それを女に叩き込む・・・よし、これだ)
佐天(イメージは出来ている・・・演算開始)
佐天(集中しろ佐天涙子・・・よしできたっ!)
カッと目を見開き女に狙いを定める
佐天「いっけえええええ!!」
バシュッッ!!
佐天の手から勢いよくボトルキャップが弾き出され突進してくる女の眉間にめり込む
女「っがあっ!」
キャップを眉間にくらった女はそのまま後ろに一回転し仰向けに倒れた
佐天「・・・ハァハァ」
「・・・佐天さん!佐天さん!」
左手に握り締めた携帯電話から初春の声が聞こえてくる
佐天「・・・あ・・・ごめん、初春」
初春「佐天産!大丈夫ですか?何か、何かあったんですか!?」
佐天「女が向かってきて・・・でも・・・」
初春「でもなんですか!!」
佐天「でも、なんとかなった・・・私がやっつけた・・・ハァハァ」
初春「・・・佐天さん、とりあえずすぐに白井さんをそこに向かわせますから!」
しばらくして黒子がやってきた
黒子「佐天さん!大丈夫ですの!?お怪我は、お怪我はありませんの!?」
佐天「あ、白井さん・・・大丈夫でしたよ」
黒子「これが・・・犯人ですの?気を失っていますけど・・・一体何が・・」
佐天「あぁ、それはちょっと・・・私が・・・あはは・・・」
黒子「・・・危ないことはしないようにと言われたでしょうに!!」
佐天「でもその人が向かってきて・・・仕方なく」
黒子「仕方なくじゃありません!!お逃げなさい!!あなたはジャッジメントではないのですよ!!」
黒子「訓練も受けていませんの、わかりますか?あなたは一般人ですのよ!」
「まぁまぁ、とりあえず今はそこまでにするじゃん?」
声の方を振り向くと女のアンチスキル隊員が立っていた
黒子「アンチスキルの方ですね、これはお見苦しいところを」
黄泉川「まずは犯人を確保することが先決じゃん。って君達は前にも・・・」
そう言うとアンチスキルの隊員は女に手錠をかけ、女を担ぎ上げた
黄泉川「じゃあ私はこれで戻るけど、事情聴取があると思うから君達も一緒に来るじゃん」
黒子「はい、わかりました。佐天さん行きますわよ」
佐天「あ、はい」
プールの入場口を出た脇に数台のアンチスキルの車が止まっていた
黄泉川は女を仲間の隊員に引き渡すと佐天と黒子に車に乗るように言ってきた
後ろの扉が大きく開いた車に乗り込む
黄泉川「じゃあ事情聴取を始めるじゃん」
黄泉川「まずは名前と身分を教えるじゃん」
黒子「はい、白井黒子。常盤台中学2年、ジャッジメントです」
佐天「佐天涙子、○○中学2年、白井さんの友人です」
黄泉川「今日はなぜあの場に?」
黒子「遊びに来ていましたの、そしたら-」
初春「佐天さーん、白井さーん」
事情聴取を受けているとそこに初春と固法もやって来
さらに、別方向から男の犯人を引きずった隊員もやって来た
鉄装「せんぱーい、重たいですー」
黄泉川「しっかりするじゃん、鉄装」
その後ろには美琴もいた
黄泉川「レールガンまでいるじゃん・・・ったく、君達はいろんな事件に関わってるじゃん」
鉄装「せんぱーい、重たいですー」
黄泉川「あぁ、わかったわかった・・・君らはちょっと待ってるじゃん」
そういうと黄泉川は車から降り鉄装に手を貸し犯人の男を別の車の方へと連れて行った
きてたw
黄泉川が戻ってきて事情聴取が一通り終わった頃には6時頃になっていた
黄泉川「まぁ厳重注意か感謝状かはフィフティーフィフティーってところじゃん」
黄泉川「とりあえず今日はもう帰っていいじゃん」
事情聴取を終えた5人はプール内に戻り、着替えを済ませプールを出た
帰り道
モノレールの駅へと向かう5人
初春「でも、すごいですよ佐天さん!いったいどうやって犯人を?」
佐天「うん、ペットボトルのキャップをぶつけたんだ」
初春「ペットボトルのキャップ・・・ですか?」
佐天「前に弟がボトルキャップを飛ばしてるのを見てね、
けっこう勢いよく飛んでたのを思い出して私の能力を使えばもっと強力になるんじゃないかなーと」
佐天「キャップガンって言ったところですかね・・・あはは」
初春「すごいですよ、咄嗟にそんなことを思いついて成功させちゃうなんて!」
美琴「えぇ、確かにすごいわね。あんなちっちゃなプラスチックで女とはいえ大人をKOしちゃったんだから
とても4ヶ月前までレベル0だったとは思えないわよ、これはもう才能ね」
佐天「そんなぁ~美坂さんに才能だなんて言われると照れちゃいますよ///」
黒子「きぃ~!私だってお姉さまから褒められる事なんて滅多にございませんのに!!悔しい!!」
とりあえずプール事件はこの辺で終わりです
実は寝ないで書いてました
今度こそ本当に寝ます、おやすみなさい
乙乙
ho
としまえん・・・?w
|ましゅ
age忘れage
もう1回|ましゅ
しかもよくみると佐天さん二年生w
こまえけぇことは(ry
二年生なのは、時間が流れてるからじゃないん?
>544
俺もそう思った
でももう>543でいいと思うことにしたw
>>548
でもアニメで明確な季節の描写なくね?
時間的に考えてまだ秋ぐらいなもんだと思うが
>547
別にすぐ後とは言ってない(気がする)
つまり>543
>547の中に>543があった
すまんwww
>>549
ポルターガイスト事件終了後から特訓初めて、
4か月前までレベル0だったって言ってるんだから1年は経ってるって事だろ
>553
4ヶ月前っての気づかなかったぜ!
そもそもずっと0、1だったやつがそんな早く2になれるわけないよな!
特に0のほう
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
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``ミミ, i'⌒! ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
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〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
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/ ,:ィ! ト、 'イ:::::_::_| ` r <ト、:/
>>549アニメは今夏
>>553ちょっとこれみろ
>>1より
↓注目
佐天「いや、今回の騒動で色々あってアンタも元気ないだろうと思ってちょっと励ましに来たよ」
これみればだれでもポルターガイスト事件の直後ってわかるだろ。それに木山脱いでたしな。
つまり木山に会ったのはまだ夏休み
。それから四ヶ月経過→現在11月or12月。こいつら秋冬でプールとか季節外れ過ぎw
ん?でもそしたら>>421の「夏休み編」って・・・
もうややこしいから二年生でいいや・・・ってことにしたいけど、そうすると佐天がまったく上達せずに空白の半年(1年生11月or12月~7月or8月)を過ごしたことになってしまうので、
上達したあとの11月辺りから記憶そのままで夏休みにもどった(2年生発言は脳内補正で1年)ってことにしとくのが一番かも
/)
///)
/,.=゙''"/
/ i f ,.r='"-‐'つ____ こまけぇこたぁいいんだよ!!
/ / _,.-‐'~/⌒ ⌒\
/ ,i ,二ニ⊃( ●). (●)\
/ ノ il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
,イ「ト、 ,!,!| |r┬-| |
どんだけ必死なんだよw
たかがssだぞ、もうどうでもいいっつーのw
____
/_ノ ヽ、_\
/( ─)/)(─)\
/::::::⌒///)⌒::::: \
| /,.=゙''"/ | こまけぇことだが気になるお ‥‥
\. i f ,.r='"-‐'つ /
/ i _,.-‐'~ \
i ,二ニ⊃
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> かなりどうでもいい <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄
ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
誰得だよ
どうでもいい議論でスレ消費すんなカス共
あれ?そもそも四ヶ月経過ってどこにかいてあるんだ・・・俺は踊らされてたのか?
だとしたらもう>>421を参考に推測して
佐天ういはる木山先生のおかげではれてレベル2
↓
木山先生消えたからレベル2どまり
↓
二年生の夏休み、いまプール
でいいや、まんどくさい・・・
製作速報なら付けてもいいんじゃね?w
「四ヶ月」発言は矛盾になる(「1年前」になる)がそれがベスト
はいおしまい
ちょっと黙れ
禁書厨の読者様振りは最近酷いってモンじゃないな
金出して買った2次創作ならともかく掲示板に書いてるタダ見の2次創作に本気になりすぎだろ
>>582
禁書とかしらねーよwレールガンアニメしか見てないお(´・ω・`)
俺のレスのどこが禁書読者様なんだよ・・・
あ、そうか!時系列に言及してるとこか?www
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
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``ミミ, i'⌒! ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
= -三t f゙'ー'l ,三 7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
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/ ヽ / `ーハ {ニニニィ /:/
/ r'゙i! .,_, / ヾ:ゝ. ∨ } ィ::/
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``ミミ, ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´__ノィr 人
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〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
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/ ヽ / ゝ. ∨ } ィ::/
/. l! イ )::::> ゙こ三/ , イ:从
/ ,:ィ! ト、 'イ:::::_::_| ` r <ト、:/
おかしな点が多くてすみません
自分の中では二人がレベルアップ特訓を始めたのは1年→2年の間の春休み中と設定していました
で、4ヶ月後で夏
ポルターガイスト事件直後に始めたのはミスでした
あと中学校の名前は思い出せなかっただけです、すみませんでした
俺のすきなアイスのシーンが・・・
>605
気にしなくていいんだよ!
それより早く続きを書いて欲しいんだよ!
>>605
おかしな点なんてリアルどうでもいいから
早く早く
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
それから数日後
ジャッジメント支部前
佐天「郵便来てるじゃない、持っていってあげようっと」
バタンッ!!
佐天「めしくってる場合じゃねー!!ういはるーっっ!!」
初春「佐天さんそんなに勢いよくどうしたんですか、それにそのネタは・・・」
佐天「これ読んでみてこれ!ここの郵便ポストに入ってたんだけど!」
黒子「佐天さん、あなたジャッジメントじゃないでしょうに、この支部宛の郵便物を勝手に見るなんて-」
佐天「木山先生から!」
初春「木山先生からですか」
黒子「なにやらまた波乱の予感が・・・」
佐天「読んでみなって!」
初春「はいはい、えーなになに」
木山「佐天涙子君、初春飾利君へ
4ヶ月前はこちらの都合で君達の能力開発に協力できなくなってしまってすまなかった。
そうそう、こないだのプール事件のことは人づてに聞いたよ。
佐天君は上手く能力を使いこなせてるようだね。
さて、本題だが君達はそろそろ夏休みだ、そこで一度君達のトレーニングの成果を見たい。
一度関わったことは最後まで面倒を見なければ納得のいかないタイプなものでね。
佐天君に関してはプール事件の話を聞く限り、もしかしたらレベル3くらいはあるかもしれないね。
あと、夏休みを利用して短い期間ではあるが合宿のようなものをしようかとも考えている。
とにかく、一度能力測定をしようと思うので夏休みに入ったら都合のいい日をメールで送ってくれ、
こちらも調整するよ。では 木山春生」
キター( ゚∀゚)
初春「これは確かにご飯を食べている場合じゃないですね」
佐天「私がレベル3かもしれないだって!!」
初春「すごいですね!」
佐天「それに、またレベルアップの続きができるよ!」
初春「はい、楽しみです」
風力使いレベル3って極地的にだが台風クラスの風作り出せる人間兵器だぞ・・・
佐天「もちろん、合宿に行くよね?」
初春「行きたいですんが・・ジャッジメントの仕事が」
佐天「えー、もしかして行けないのかもしれないの?」
固法「行ってきたらいいじゃない」
初春「え?」
固法「さすがに夏休み中いっぱいってことになると無理だろうけど短い間なら
シフトを工夫したり、よその支部に応援を頼めば問題ないわ」
佐天「固法先輩もあぁ言ってくれてるし、ね?行こうよ~」
初春「それじゃあお言葉に甘えて・・・行きますか」
>>627
マジすか?
婚后さんってすごかったんすね
朝スレ建ってたな
そっこー落ちたけどw
そろそろ
まだだろ、こいつ書くの遅いし
はやくレベル5にならないかな④
そ.L/ ノ }7人)´/ァ'人)ヽN、}てぅY i`Yぅちi{y く) _)⌒`
> ――<ヒZーr米N .:/ /´:/ 八ノ|:. i :.个'(人)从 }`Y≧ー
`Y iヽ’′/ .: :/: .:i: !:. | :.: : i:. i: :\ノ、ノろ,
}个1.: .:.'. /..:/:.:. |:i:...:|:..:: : |i .::..:.:.l: :l::. :.:. iハ:ヾ^′
続 は { i.: |:.i .l::.'::.::i!:.:. .:.}:} .:i}:.:::.: 小:::.:.: |i::|i::i:.:.: :li :i:N
き .や }:| ::i :!:i:..i::::_!:::: .:ムj::,イ:::: :.:} }:!::::::::|1:!!:|:.:: 小:|:|
書 く |:| ::|.:|イ:l:::十:::::77/リ}:::::::/ 辻:::::::ト}:||:'.:::リ:|! :!:!
い. い {:l::::|::N!┴'┴‐'ぐ′ノ--/ ノ'ノ}:」:フTメ}::::/::;::.リ}′
て ま. N::::{´ __-≧=’ /_ /'7::::::/:}ノ
: す {_:小 イ下う::f;不` 示う::〒ミ /.:/:/:/
: ぐ ト、ヽ( 厂 ̄ヽ ) ....................`¨¨ぞう/::/イ∧
{ 、 ∨{{ ::::::::::::}!:::::::::::: i::::::::::::::::: }ノ/ィ'ノ人ド\
/⌒ヽヽ.〉|! |{ _ 〉 |{' 从
.` ー―く 《=∨込:、 ,.ij-- く(, --、 ノ /
'. |「 i|ノィト )、〈廴__ __jハ (/イ
'. |L.l| ::::} \` ー‐ ー‐.´<
l `T {:ノl ` ー‐.≦∧:......\
/ } ノ..|! '. /ヽ.》,.......\
_, く.........ノ {.. |! 丶 ,〈 }l..............}\_
すみません、レベル2とレベル3とレベル4の力の感じがイマイチよくわからないんですが
レベル3で台風クラスの風ってすごすぎだろ・・・
台風クラスの風が日常生活で便利って、どんな日常生活だよwww
それからちょっとして夏休みに入った私達は早速、木山先生の測定実験を受けることになりました
以前木山が勤めていた研究施設
木山「やぁ久しぶりだな二人とも」
佐天&初春「お久しぶりです」
木山「・・・ふむ、二人とも前とは少し顔つきが変わったな」
佐天「少し太ったからかも」
木山「いや、そういうことではなく・・・」
初春「佐天さん・・・」
木山「・・・まぁ、それはいいとして。以前、私が渡した練習メニューは続けているかい?」
初春「はい」
佐天「同じく続けてます」
木山「二人とも勤勉だな、こちらもやりがいがある」
木山「では、今回の測定実験の説明を始めるよ」
木山「今回も前回同様、能力の強さと持続力を計測する」
木山「さらに今回はコントロールの測定もやるよ」
木山「あのメニューをこなしていれば多少なりともコントロールが出来るようになっているはずだ」
初春「はい」
佐天「ちょっと自信ないかも」
木山「佐天君、君の測定は屋外で行うよ」
佐天「外でですか?」
木山「そうだ、もうここの測定室では狭いからね」
木山「初春君の測定はここだ、そういうわけで先に初春君の測定から行うよ」
元ネタしらんけどレベル5ってドラクエで例えたらレベルどのくらい?
>>679
レベル6
つまりドラクエの世界ではゴミに等しい
すみません、しばらく時間かかりそうです
保守時間目安 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内.
10分後
木山「準備が出来たよ、入ってくれ」
初春「はい」
木山「では、まずは強さの測定だ。」
椅子に座る初春
水の入った容器に手を触れる
初春「いきます!はっ!」
今回は自分でも温度が上がっているのがわかった
木山「オーケー、次はコントロールだ」
初春「はい」
木山「では、コントロール実験の説明をする」
能力のコントロール
それは多くの能力者がぶつかる壁
能力者が行う演算では数値を変えればいいだけである
だが、現実はそう上手くいかない
それはあくまでも理論上でのこと
それを能力とリンクさせるのは非常に難しい
この初春飾利も同じであった
初春飾利がこの訓練を始めたのは数ヶ月前
あまりにも短かった
絶対的な練習の不足
一発で狙った温度に一発でするのはまだ成功したことがない
おまもりひまり始まった
すみません、誤爆しました<(_ _)>
それは初春自身が一番痛感していたことだった
初春「まずは1℃上げます」
先ほどとは違う器に手を触れる
木山「オーケー、君のタイミングでどうぞ」
実は初春は1℃ちょうど温度を上げることに成功したこともなかった
初春「いきます」
演算を開始、今温度計に表示されている温度の数値を1増やした計算をする
初春(集中、集中)
初春「いきます、はっ!」
温度計を見る初春
温度計の表示が20℃から21℃に・・・
が、ダメ・・・
止まらずに上昇
結局24.6℃に
初春(うーん、やっぱり難しいですね・・・)
木山「次は持続力のテストだ-
木山「お疲れ様」
初春「ふーっ」
木山「昼食にしてくれ、午後からは佐天君のテストを行う」
初春&佐天「はい」
食堂
佐天「初春、今回は30分も続いてたよ。すごいじゃん」
初春「でも、コントロールの方が全然でしたよー」
佐天「コントロールは難しいよねー」
初春「私レベル2のままですよ、きっと」
佐天「じゃあ私は初春の分まで頑張りますか」
佐天「よっと」
初春「そろそろ行きますか」
屋外の測定場にやってきた佐天と初春
佐天「ここだ、ここだ」
木山「お、来たね」
資料に目を通していた木山がテントから声をかけてきた
机の上には機材がズラリと並んでいる
屋外の測定上は弓道場のような感じになっていて的まで設置されている
木山「昼食は済ませてきたかい?」
佐天「「はい」
木山「よし、ではあと5分したら始めようか、トイレなど済ませておいてくれ」
そういうと木山はパソコンをまたいじり始めた
しまった・・・屋外にしなきゃよかった・・・
5分後
雨がぽつりぽつりと降り出してきた
木山「ちっ、タイミングの悪い・・・今屋根を出すよ」
そう言うと木山は壁にあるパネルを操作した
測定場の片側から屋根が出て来た
ゴゥンゴゥンゴゥン シュー・・・・
測定場が屋根で覆われた
木山「これでよし、では説明を始める。前回とは少々実験のやり方が違うからね」
佐天「はい」
木山「まずは風力測定だ、あれを使う」
木山が指さした先には前回の測定実験で使った装置を二回りほど大きくしたものがあった
木山「スタートの合図があるまでストッパーをかけている、合図をしたら回してくれ」
佐天「はい」
木山「次はコントロールの測定だ、あの的を狙って風を飛ばしてみてくれ」
木山「的にはセンサーがついている」
佐天「あ、あの」
木山「なんだね?」
佐天「これも試してみていいですか?」
木山「それは・・・キャップかい?」
佐天「はい」
木山「それを飛ばしてで的を狙うんだね?」
佐天「はい」
木山「いいだろう」
木山「さて、始めるよ」
佐天「はい」
木山「ピーと音が一回鳴った後30秒後にロック解除だ」
佐天「はい」
ピーッ
佐天(演算開始!)
木山「5・4・3・2・1ロック解除」
カチッ
佐天「いきます!」
佐天は羽根に手をかざした
ゴウッ!!
力の限り風を羽根にぶつける
ギュルルルルルルー・・・
羽根が勢いよく回転する
佐天「よし!」
木山「測定終了、次はコントロールだ。全部で10回測定するよ」
佐天「あ、あの・・・質問いいですか?」
木山「なんだね?」
佐天「風を起こしてもあんなに離れてちゃ的に届く頃にはそよ風くらになっちゃうと」
木山「・・・まだその程度なのかい?」
佐天「えぇ、すぐに広がっちゃいますし」
木山「そうか・・・ならキャップ飛ばしだけでいいよ」
佐天「はい、わかりました」
佐天「じゃあ、いきます」
佐天(ちょっと遠いかも、大丈夫かな)
キャップを構える佐天
足を肩幅に開き右手をまっすぐ伸ばし的へと向ける
佐天(演算開始、屋根を出してくれたおかげで風がなくて計算しやすい。よかった)
佐天「いきます!シュート!」
カンッ!
佐天の手から飛び出したキャップは20mの距離を一直線に飛び、的に当たった
結果は10発10中 その内5発は的の中心を捉えた
初春「すごい・・・」
測定を見守っていた初春がたまらず呟く
木山「あぁ、すごいな」
初春の呟きを聞いていた木山も呟く
佐天「ふーっ、疲れた」
木山「よし、最後に持続力のテストをしようか」
あと250!絶対に無理!
季節は秋
ジャッジメント支部
佐天「おーす初春ー」
机の上に置かれたものを見つける
佐天「これはみかん?」
初春「えぇ、ちょっと季節早いですけどみかんです」
黒子「確かにみかんですわね」
固法「あら、みかんおいしそう」
佐天&初春&黒子&固法「せーの・・・未完!」
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ」
すみません、取り乱しました
再開します
木山「よし、持続力テスト終了。これで測定は終了だ」
佐天「疲れたー」
初春「お疲れ様です佐天さん」
木山「お疲れ様、二人ともこの後時間はあるかい?合宿のことも話をしたいし一緒に夕食へ行かないか?」
佐天&初春「大丈夫です」
木山「「そうか、では実験機材を片付けてしまうから君達二人は休憩室で休んでいてくれ」
佐天「わかりましたー」
初春「それにしても佐天さんコントロール計測すごかったですね」
佐天「うん、あのプール事件の一件の後実は密かに練習してたんだ」
初春「そうでしたか」
ガチャ
二人が話をしていると木山が部屋に入ってきた
木山「やぁ、片付けは終わったよ。行こうか」
佐天&初春「はい」
研究所を出て駐車場へとやって来た三人
キュンキュン
木山が車の鍵を開ける
木山「さぁ乗ってくれ」
やたー!!改変AA出来たよー!!
,, - -. ,,
., .´. : . .☆. . : .`ヽ 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
/. . : . . . : . . . f⌒ o ⌒Y .イ__ノ て ヽf⌒ o⌒ヽ
`i . . . : . .: . . : i.人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
ヽ、. : . . . . . ::::/.7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
` ー ' '` ..,f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
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〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
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/ /ll '゙ ! イ::人:::::iゝ  ̄´ j:人::::ヽ:ゝ
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/ ヽ / `ーハ {ニニニィ /:/
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 ̄フ . -┼、\ /
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.(__/ ノ ./ J ι' し'
木山「っと3人じゃこの車には乗れないな・・・」
木山「仕方ない、歩いていくか」
レストランへと入った3人
木山「私の奢りだ、好きなものを頼んでくれ」
佐&初「はーい」
注文を終え、しばらくして料理が運ばれてくる
木山「食べながらでいいから聞いてくれ」
木山「まず、今日の実験についてだ。詳しいデータの分析はこれからだが私の見たところ2人ともレベル2のままだね」
佐天「え・・・」
手応えがあっただけに少しショックを受ける佐天
木山「初春君はレベル2.2、佐天君はレベル2.8ってところだ」
佐天「ほっ・・・」
木山「あくまで私の意見だがね」
初春・佐天「「私達が力を合わせればレベル5…いや!それ以上の力だって出せる!」」
初春・佐天「「フュージョン!ハッ!!」」 バシュン!
初春・佐天「どうですか?お二人とも?」
美琴・黒子「「このプレッシャー…これが二人が力を合わせたパワー…」」
美琴「…えーと、初天さんって呼べばいいのかしら?」
黒子「おねぇさま…どこぞのトランテンみたいな呼び方はお止め下さいな…」
黒子「このお二方には(飾利、涙子)という名前がございますのよ?」
黒子「飾り、涙…と言ったらハッハーンでしょうに」
美琴・初春・佐天「あんた、ほんとは何歳よ(ですか)…」
二人が力を合わせて学園に救う悪者を成敗する的な保守
なんだ保守か。保守じゃ仕方ないな
今年生まれる子供、涙春(るいはる)って名前にしようかな?
>>801 / ̄ ̄\
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おい
>>804
―20XX年 〇〇小学校―
一部の小学校ではカリキュラムの一環として、パソコン実習を行っている。
〇〇小学校もその一つだ。
キーンコン カーンコーン
担任「はい、今日は”検索エンジン”の使い方を覚えましょう」
担任「まずはためしに教科書36ページの手順で”自分の名前”を検索してみましょうね」
生徒達「はーい」カタカタ
男子生徒A「うわー、僕と同じ名前のおっさんが出てきたー」
女子生徒A「あたしはこのお姉さんと同じ名前みたいー」
男子生徒B「”ピャー”ってなんだろう……」
ワイワイガヤガヤ
涙春「わたしもやってみよう!えっと……”るいはる”っと……」カタカタ
―検索結果一覧―
涙春「う~ん、よくわかんないな……適当にクリックしてみよう」クリック
パッ
------------------------------------------------------------------------------------------
804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/11(木) 13:01:31.54 ID:Ql8LFDv4O
今年生まれる子供、涙春(るいはる)って名前にしようかな?
------------------------------------------------------------------------------------------
涙春「!!!」
涙春「な、なにこれ……初春飾利?佐天涙子?」
涙春「”投稿日:2010/03/11”……わたしの生まれる少し前だ……」
その後の授業内容を涙春は覚えていない。
なぜなら自分自身の名前の意味を一心不乱に調べ続けていたからである。
キーンコン カーンコーン
授業終了の合図と同時に、涙春は真実を全て知ってしまっていた。
女子生徒B「おーい、涙春ー。何ボーっとしてんの?」
涙春「……えっ?え、えと……なんでもない!!」
女子生徒B「?、そういえば涙春の名前って珍しいよね、検索で出た?」
涙春「う、全然出なかったよ!ざ、残念だなー!!」アセアセ
涙春(こんな事がバレたら大変だよ。絶対秘密にしなきゃ……)
―次の日―
担任「はい、今日は教科書37ページの手順で”友達の名前”を検索してみましょうね」
涙春「!!!!」
担任「今回は席が隣同士の名前を検索しあって、結果を発表して下さいね」
生徒達「はーい」カタカタ
涙春「!!!!!」
―30分後―
担任「それでは次は涙春さんの隣のコクボ君に発表してもらおうかな」
コクボ「は~い、涙春さんの名前はオタクアニメの登場人物から取ってま~す」
涙春「!!!!!!」
ザワザワ
コクボ「しかも中学生の女の子2人から取ってま~す」
涙春「!!!!!!!」
ザワザワザワ
コクボ「涙春さんのお父さんはロリコンみたいで~す」
オザワオザワ
担任「も、もういいです!!コクボ君、座りなさい!!」
コクボ「チッ、うっせーな、反省してまーす」
涙春「……」ウルウル
その日以来、涙春はDQN達のイジメの的となった。
ある日は「頭の中がお花畑」だの「ロリコンの子供」だの呼ばれた。
またある日は登校したら自分の机に花瓶が置かれていた。
子供は無邪気ゆえに残酷である。
その後は、暴力を振るわれたり、クラス全体に無視されたりと日々エスカレートしていった。
子供は無邪気にみえて計算高い。
涙春を庇おうものなら自分がターゲットにされるかもしれない恐れから、
クラス全体がイジメを許容する空気に満ちていた。
子供は無邪気どころか狡猾である。
担任の目の届かないところのみイジメを行うので、
担任はクラスの異常にまったく気付いていなかった。
木山「次に合宿の件だ、期間は2週間にしたよ」
木山「合宿の間に0.5程度のレベルアップを目指してもらうよ」
佐天「はい!」
初春「はい・・・」
― 三ヶ月後 ―
今日は、授業参観日。
父兄達の前で子供達が作文を読むという内容になっていた。
当然、愛娘の勇姿を拝む為に>>804も駆けつけた。
作文のテーマは「将来の目標」
担任「はい、次は涙春さんの作文を発表して下さい」
涙春「……」ガタッ
涙春「……」
シーン
担任「涙春さん?」
涙春「……将来の目標」
涙春「わたしがおおきくなったら、自分の子供に”るいはる”なんて名づけない大人になりたいです」
>>804「!?」
ザワザワ
涙春「わたしの名前が”るいはる”なせいでイジメにあっています」
涙春「わたしの名前はアニメオタクでロリコンの人間が名付けたとバカにされました」
涙春「でも、わたしは反論出来ませんでした」
涙春「わたしのお父さんは、アニメオタクでロリコンに間違いないからです」
ザワザワザワ
涙春「一生この名前で生きていくのかと考えたら死にたくなりました」
涙春「でも死ぬのは怖いです。しかし、生き続けるのはもっと怖いです」
涙春「エグッ……わだじはどうすればいいのでずか。ヒック……だれかおじえでぐだざい……」
静まり返る教室では涙春と>>804の嗚咽だけが響いていた……
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ 〉`ヽ. O 〉 人,人 O `ヽ}`ヽ Yヽ
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``ミミ, i'⌒! ミミ=-人_ノゝ、‐'`‐ァ´ 人 ヽ_ノ弋___ノィr 人
= -三t f゙'ー'l ,三 7,、r‐´`ァ'´レ':ゝし':::::::::ー'::::::::::::::::::レハゝ‐く`イノ
,シ彡、 lト l! ,:ミ... f'⌒Yノし':::::::::::::::/::::,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::レ'⌒ヽj
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/ l ト、 \. ( ぅ:::::::::〃::i!ィ:|‐_、:i|::i!::::| !:::ィ:ニ=ト:、!::::|::::::::ゝイ
〃ミ ,r''f! l! ヽ. 'Y|:::|::::::::||::ィL::j L:_jLiL:/ L::j Lj L:::ヽ:|:::::::i!::::|
ノ , ,イ,: l! , ,j! , ト、 i:| |:::|::::::::|レ ,ォ ≠ミ ィ ≠ミ、`|::::::,:::::.′
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/ ヽ / `ーハ {ニニニィ /:/
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〈 _________ ヽ,
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ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/
,、二二二二二_、
〈__ _ __〉
| | | |
/ / | | |\
___/ / | |___| ヽ
\__/ ヽ_____)
おかしい、あと250はあったはずなのに150しかなくなってる
食事を終えレストランを出る三人
木山「では、私は研究所に戻るよ」
佐天「ご馳走様でした、じゃあ合宿の日に」
初春「ご馳走様でした、おやすみなさい」
木山「あぁ、気をつけて帰ってくれ」
帰り道
佐天「合宿楽しみだなー」
初春「えぇ」
佐天「どうした初春、元気ないぞ。今日の測定で疲れちゃった?」
初春「・・・あはは・・・バレちゃいましたか・・・」
佐天「あ、バス来たよ。急ごう」
タッタッタッ-
-そして、合宿の初日
研究所前で木山を待つ二人
そこに木山がワゴン車でやってくる
キキーッ
ウィーン
木山「やぁ、おはよう」
佐天&初春「おはようございます」
木山「では、行こうか。後ろに乗ってくれ」
佐天「はい」
ワゴン車に乗り込む二人
木山」「合宿をする場所までは2時間ほどかかるよ」
車内
佐天「今日はどんなトレーニングをするんですか?」
木山「今日かい?今日は合宿所の掃除かな」
佐天「え?」
木山「ん?どうしたんだい?」
佐天「い、いえ・・・なんでも」
佐天(え?なんで掃除?研究施設なのに私達が掃除するの?)
佐天(そう言えばなんか山の中進んでるし・・・)
ガタンッ ゴゴゴン
佐天(えー!舗装されてない道走り出したよ!!待ってー)
初春「木山先生、道間違ってませんか?」
木山「いや、あってるよ。特訓する場所は山の中にあるんだ」
佐天は段々と帰りたくなっていた
キキーッ 車がブレーキをかけて止まる
木山「着いたぞ、ここだ。降りよう」
ガラッ
スライドドアを開け車から降りる佐天と初春
目の前には古びた門がある
門には光然寺と書いた板がかかっている
初春&佐天「お寺・・・?」
木山「そうだ」
佐天「そうだ、って・・・お寺じゃないですか!!・・・お寺!!」
佐天「こんな場所に実験用の設備とかはあるんですか?」
木山「・・・ないね」
佐天「じゃあ特訓できないじゃないですか!」
木山「機材は私が持ってきているから安心しろ」
木山が腕を組みながら親指でワゴン車を差す
佐天(忘れてた、この人は変わってるんだった・・・)
「おや、来ましたか」
三人が荷物を持ちながら歩いているとお堂から人が出て来た
木山「お久しぶりです住職。」
木山が住職と呼んだその男は袈裟は着ているものの、坊主頭頭ではない。
無精髭まで生えている。なにより若い、まだ40歳前後だろうか
住職「そちらのお二人がお連れさんですか」
初春「お世話になります」
佐天「あ、よろしくお願いします」
住職「はいはい、どうぞこちらこそ。ではあなた達が使う部屋へ案内しますね」
建物に入り住職の後についていく三人
木山「ここです」
住職が止まり、襖を開ける
住職「軽く掃除はしておきましたが」
木山「ありがとうございます」
住職「なにかありましたら呼んでください、では私は昼食の準備をしてきます」
木山「はい」
そう言うと住職が去っていく
木山「よし、細かいところの掃除をやってしまおうか」
初春&佐天「はい」
掃除を始める三人
>>953の一番上、木山じゃなくて住職だった、すみません
木山「ふぅ、こんなものか」
初春「そうですねー」
住職「失礼します、開けますよ」
木山「どうぞ」
一通り掃除を済ませたところに丁度住職がやってきた
住職「お昼の準備ができましたのでみなさんお昼にしましょう」
初春「丁度お腹すいてきたところです、ありがとうございます」
住職「山奥なのでたいしたものは作れませんでしたが、山菜ときのこのうどんでございます」
初春「わぁ、おいしそうですねー」
ずるずるっ
ぱぁぁ
初春「おいしゅうございますー」
木山「あぁ、おいしいな」
初春「ごちそうまでしたー」
木山「・・・佐天君ちょっといいかな」
佐天「何ですか?」
木山「先ほどから機嫌が悪いようだが?」
木山がストレートに尋ねる
佐天「だって・・・だって特訓楽しみにしてたのにこんなところじゃ特訓も何もないじゃないですか!」
初春「ちょっと佐天さん!」
木山「はぁ・・・」
木山「佐天くん、ちょっとついてきてくれ」
木山が佐天を部屋から連れ出す
木山「ちょっと歩くぞ」
佐天「どこに行くんですか?」
木山「付いて来ればわかる」
木山はそういうと寺の裏へと回る
そこには山の中へと入っていく道があり木山はためらいなく進んでいく
5分ほど歩くと森が途切れた場所へと出た
そこには大きな音を立てて流れ落ちる滝があった
木山「君の課題はこれだ」
木山が滝を指差す
佐天「これって何ですか、わかりませんよ」
木山「滝割りだよ」
佐天「滝割り?何ですか滝割りって」
木山「この間の測定実験で知ったが君は風を飛ばすのが苦手だったね」
佐天「はい」
木山「強く風を起こすのが苦手、風使いとしては微妙だな」
佐天「えぇ、まぁ・・・」
木山「そこでこの課題だ。滝に風をぶつけて流れる滝を割るんだ」
木山「この場所から風をぶつけて流れる滝を割るには強力な風をぶつけなければダメだ。
まずは滝に風で穴を空けられるように頑張ってくれ、次はそのレベルの強さの風を
飛ばし続ける、そうすれば滝の流れは割れる」
木山「わかったかな?」
佐天「はい」
佐天「・・・すみません」
木山「どうしたんだ、いきなり」
佐天「木山先生はちゃんと考えてたのに私、失礼な態度を・・・」
木山「ふふ、別にいいさ」
木山「さて、戻るか・・・」
佐天「はい!」
木山「ん?」
木山「すまない佐天君、君は先に戻っててくれ」
佐天「わかりました」
佐天が去っていくのを見つめる木山
木山「さて・・・もういいだろう、出てきたまえ」
ガサガサッ
ひむらって誰ですか?
>>1はこのスレ終わったらどうするつもりなの?
>>983
だいたいの構想は考えてあるので続きを書き溜めたら
近いうちに新しいスレをここに立てようかと考えています
パー速等は考えておりません
ガサッガサッ
森の中から出て来たのは初春だった
木山「君か、どうしたんだい?」
ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
V~~''-山┴''''""~ ヾニニ彡| 次スレは立てる・・・・・・!
/ 二ー―''二 ヾニニ┤ 立てるが・・・
<'-.,  ̄ ̄ _,,,..-‐、 〉ニニ| 今回 まだ その時と場所の
/"''-ニ,‐l l`__ニ-‐'''""` /ニ二| 指定まではしていない
. | `ー゚‐'/ `ー‐゚―' l.=lへ|~| ちなみに私はOCN丸の内でp2
|`ー‐/ `ー―― H<,〉|=| どうか諸君らも
| / 、 l|__ノー| その辺を考慮してもらいたい
. | /`ー ~ ′ \ .|ヾ.ニ|ヽ (まあ今はOCN規制されてないようだが)
|l 下王l王l王l王lヲ| | ヾ_,| \ つまり・・・・
. | ≡ | `l \__ 私がその気でも
!、 _,,..-'′ /l | ~''' 新スレを立てられるのは
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''" / | | 10年後 20年後かもしれないということ!
-―| |\ / | |
| | \ / | |
このSSまとめへのコメント
パイロキネシスって全員分子運動操る能力だから…
なにこのSSブレすぎだろ
どうでもいいAAとかまとめる必要ねーだろ
佐天さんの能力で「下着捲り」っていう名前が思いついたよちくしょう