キョン「じゃあ、寝ましょうか」 (25)

キョン「…」

みくる「…」

キョン「何も…起きませんね」

みくる「そうですね」

キョン「長門もいきなり寝ろとかなに言ってるんですかね」

みくる「えぇ…」

キョン「…とりあえず外に出ましょう」

みくる「はい」

キョン「…あれ」

みくる「どうしたんですか?」

キョン「いや、ドアがあかなくて」

みくる「え?」

キョン「おーい長門、これはなんの冗談だ?」

みくる「…」

キョン「…どゆこと?」

みくる「キョン君…」

キョン「い…一回落ち着きましょう」

みくる「は…はい」

キョン(状況を整理しよう、まず俺たちは三年前にタイムトラベルしてきた)

キョン(そこで朝比奈さんがえーっと…TPなんとかをなくした)

キョン(そして未来に帰れなくなり、長門に助けを求めたら…)

キョン(長門にいきなり寝ろ…と言われた)

キョン「さっぱりわからんぞ」

キョン(いや、俺的には一生このままでもいいんだが、朝比奈さんはそう思わん
    だろう、長門、ジョークなんだろう?早く出してくれ)

みくる「どうしましょうか」

キョン「…とりあえず今日は寝ましょうか、明日になれば長門も鍵を開けてくれますよ」

みくる「そうですね…」

キョン「それじゃあ布団は離しておきますね」

みくる「キョン君、私と同じ部屋で寝るのいやなんですか?」

キョン「そそそそうじゃなくてですね!俺の方が大変というかなんというか」

みくる「ふふ、冗談ですよ、それじゃあおやすみなさい」

キョン「え…えぇ、おやすみです」

ー一日目ー

みくる「起きてください、キョン君」

キョン「あが」

みくる「おはようございます」

キョン「あ、朝比奈さん…え?」

みくる「いやだなぁ、忘れちゃったんですか?」

キョン「忘れ…あ、そうか、長門に閉じ込められて」

みくる「ええ」

キョン「で、ドアは…開きませんね」

みくる「どうしましょう」

キョン「ま、まぁもう少し待ってみましょう」

みくる「はい」

キョン「…」

みくる「……」

キョン「………」

みくる「…………ねぇ、キョン君」

キョン「なんです?」

みくる「お腹、減りませんか?」

キョン「…いえ、全く」

みくる「おかしくありませんか?」

キョン「おかしい…ですね、もう随分時間経ってますし」

みくる「どうしてでしょう」

キョン「どうしてですかね」

ー三日目ー

みくる「キョン君」

キョン「なんです?」

みくる「もしかして…なんですけど」

キョン「はい」

みくる「長門さん、もしかしてこの部屋の時間を止めたんじゃないでしょうか」

みくる「それなら私たちのお腹が減らないのも納得がいきます」

キョン「そうですね、長門ならありえますね」

みくる「そうでしょう?」

キョン「ただ、それだとおかしいことがありますよ」

みくる「なんでしょう」

キョン「なんで俺らの時間は止まらないんでしょう」

みくる「あ…確かに」

キョン(…長門、お前は何がしたいんだ)

キョン「…あ」

みくる「どうしたの?キョン君」

キョン「この部屋の時間は止まってるんですよね」

みくる「はい、おそらく」

キョン「それで、俺らはお腹が減ったり、あれですけど、尿意や便意なんもない」

みくる「は…はい」

キョン「きっとここにいれば、年を取らないんじゃないでしょうか」

みくる「そうですね」

キョン「そして、今は三年前」

みくる「…あ」

キョン「長門は…三年間俺らをここに閉じ込める気なんじゃ」

みくる「そ…そんな」

ー七日目ー

キョン「朝比奈さん」

みくる「なんですか?」

キョン「しりとりでもしましょう」

みくる「いいですよ」

キョン「りんご」

みくる「ごぼう」

キョン「うし」

みくる「しまうま」

キョン「まんとひひ」

みくる「ひとこぶらくだ」

キョン「だっくすふんど」

みくる「どうも」

ー七日目ー

キョン「朝比奈さん」

みくる「なんですか?」

キョン「しりとりでもしましょう」

みくる「いいですよ」

キョン「りんご」

みくる「ごぼう」

キョン「うし」

みくる「しまうま」

キョン「まんとひひ」

みくる「ひとこぶらくだ」

キョン「だっくすふんど」

みくる「どうも」

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