電「えっ?」ビクッ
俺「お前うるせえんだよ毎回毎回出撃に連れてくたびにそのうっとうしい声聞かせやがって」
電「ごっ…ごめんなさいっ!ていとくがそんな、怒ってるなんて、知らなくて…」
俺「いいか、お前は主戦力じゃねえ。敵艦の攻撃を長門さんと金剛ちゃんに当てないための避雷針なんだよ」
電「そんな……電はいつも一所懸命に…」
俺「役たたずが俺に口をきくんじゃねえ!」ドカッ
電「うぶぅ!!」ゴロゴロッ
俺「ったく…おっと、主艦たちの燃料補給の時間だ。さっきの出撃で燃料切れた使い道の無いお前はすぐ解体してやるからそこで待ってろ」
電「うっ…うぅ…痛いよ……」
俺「五十鈴、来い」
五十鈴「嫌よ。どうせ合成するつもりでしょう?電探も取られたし、もう私の存在価値はそれしかないんでしょ…」
俺「よくわかってるじゃねえか。主力戦艦の血肉になって死ねるんだ。殉死だぞ。栄誉じゃないか、なぁ?」
五十鈴「嫌なものはイヤ!殺される私の身にもなって考えなさいよっ!!」
俺「つべこべ言うんじゃねえっ!!」ボゴッ
五十鈴「お゙ぐっ…!」ドサッ
俺「ふん、しばらくそうやって苦しんで反省しろ…そのあとで合成してやるからな」
五十鈴「……ひどい…」
電「あ、五十鈴さん…」
五十鈴「しーっ…電ちゃん、どうしたの?お腹が痛いの?」
電「は、はいなのです。さっき司令官に、蹴られて…」
五十鈴「っ…なんてことすんのよあのクズ…!電ちゃん、あなたも今、解体待ちよね?私とここから逃げましょ!」
電「え!?逃げるって言っても…どこに…?」
五十鈴「とにかく遠くへよ…行くの、行かないの!?時間がないのよ!提督が来たら私たちおしまいなの!」
電「い、行く!行きます!電もいっしょに逃げさせて!死ぬのはイヤなのです!」
五十鈴「いいわ、行きましょ…急いで!」
電「……」
五十鈴「ねぇ電ちゃん」
電「…」
五十鈴「鎮守府から脱出したらどこへ行きたい?」
電「………」
五十鈴「ねぇ、電ちゃんってば…あっ…」
五十鈴「死んでる……」
五十鈴「電ちゃん…」
俺「そいつ、死んだのか。海に捨てるぞ」ポイ
五十鈴「ああっ!電ちゃん!」
俺「お前も今すぐ電のところへ送ってやるよ…」ゴスッ
五十鈴「」ドサッ
ゴキャッボガッドスッグチャ
俺「ふぅ…」
完
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