レッド「俺はただのポケモントレーナーさ」(1000)

レッド「確かあんたは……」の続き
レッドとナツメがロケット団再興を目指す話の第二部です。

【38番道路】

レッド「……風が気持ちいい……」

レッド「自転車でこうして走ってると……」

レッド「昔を思い出すな……。まだ俺が一介のトレーナーでしかなかった頃の……」

レッド「その時はチャンピオンになること、ポケモンマスターになることだけ目指してがむしゃらだった」

レッド「……チャンピオンになって……、俺は……慢心していたんだろうな……」

レッド「必ず、俺は強くなってみせる。……絶対に」

レッド「……」

レッド「それにしても……軽いな、自転車って……」

レッド「いや……ナツメがいないからか……」

キャンプガールが勝負を仕掛けてきた!
おとなのおねえさんが勝負を仕掛けてきた!
とりつかいが勝負を仕掛けてきた!

レッド「……勝った、けど……、違うんだろうな。やっぱり力だけで……」

レッド「一度、自分自身と、みんなを見つめ直す必要がある……」

レッド「……」

レッド「次のアサギシティで、今の手持ちをいったん預けよう……」

レッド「かつてそうしたように、もう一度……ゼロから始め直すのも悪くはない」

【39番道路】

レッド「……ん? あれは……牧場、か」

レッド「『栄養満点、モーモーミルク! 絞りたてどうぞ!』」

レッド「少し喉も渇いたし、寄ってみるか」

【モーモー牧場】

アポロ「やはりこれに限る。モーモーミルクは欠かせん」

レッド「あ、アポロ……?」

アポロ「む……お前は、レッドか。もうここまで来たのだな」

レッド「あ、ああ……」

アポロ「ナツメはどうした」

レッド「……別行動中だ」

アポロ「ワケありか」

レッド「ああ。もう一度自分の夢、目的を見つめ直すために、今は別行動だ」

アポロ「そうか」

レッド「……」

アポロ「ならば、強くなれ。……チャンピオンであるお前に言うのもおかしい話だが」

レッド「いや、俺はチャンピオン失格だ。今の俺は、ただのポケモントレーナー、レッドさ」

アポロ「……そうか。お前はこれからアサギへと向かうのか」

レッド「ん? ああ」

アポロ「ならば途中まで共に行こう。……アサギで少しやることがある」

レッド「あ、ああ……」

【アサギシティ】

レッド「……潮風が気持ちいいな」

アポロ「港町だからな。クチバシティへの連絡船も通っている」

レッド「灯台もあるのか」

アポロ「……俺の用があるのは、あそこだ」

レッド「何をするつもりなんだ?」

アポロ「修行と……、もう一つ、ロケット団としての仕事だ」

レッド「……?」

アポロ「灯台の頂上には、守り神として奉られているデンリュウがいる」

レッド「デンリュウ……」

アポロ「……毒を盛るのだ」

アポロ「俺はもう行こう。お前は……これからジムに挑むなりタンバへ向かうなり好きにするが良い」

レッド「……」

アポロ「ではな。また会おう」

レッド「ああ……、またな」

アポロ「……」

レッド「……ジム、行くか……」

【アサギシティジム】

おっさん「おーっす! おお、お前はチャンピオン!」

レッド「よしてくれ。もう、俺にチャンピオンを名乗る資格はないんだからな」

おっさん「何を言っているんだレッド! お前は立派なポケモントレーナーだろう!」

レッド「三年前まではそうだったかもな。今は通りすがりのポケモントレーナーさ」

おっさん「よくわからないが、お前にも何かあったと言うことか!」

レッド「そういうことだな」

おっさん「ところで、このジムに挑戦かレッド!」

レッド「そのつもりだよ」

おっさん「残念だが、ジムリーダーのミカンは留守だぞ!」

レッド「……またか」

おっさん『ミカンは、この時間アサギのどこかを散歩している! 適当に探してみてくれ!』

レッド「……なるほどね。適当に探してみて回る、か……」

レッド「と、その前に……、ポケモンを預けておこう……」

【アサギシティ・ポケモンセンター】

レッド「リザードン、カメックス、フシギバナ、カビゴン、ラプラス、ピカチュウ……」

レッド「悪いけど、少し我慢しておいてくれ。もう一度俺が自分自身を見つめ直せた時――」

レッド「その時は……必ず迎えに来るからな」

レッド「そして、ガーディ。俺はお前と修行に励む。よろしくな」

ガーディ「ばう」

レッド「ミカン……、彼女ははがねタイプのポケモンを使う」

ガーディ「ばう」

レッド「はがねタイプは、ほのおに弱いんだ。ハッサムもそうだった」

ガーディ「ばうっ」

レッド「突破口はおそらくお前だ。頼むぜ」

ガーディ「ばうばうっ」

レッド「はは、可愛い奴だな」ナデナデ

ガーディ「ばうぅ」

少女「ポケモンと……仲が良いんですね」

レッド「ん……、君は……?」

ミカン「私は、ミカンです。あなたがあまりにもガーディと仲よさげにしていたので、つい話しかけちゃいました」

レッド「君が……アサギジムリーダーのミカンか」

ミカン「あ、挑戦者の方ですか…………って、チャンピオンのレッドさん……!?」

レッド「はは、今の俺にチャンピオンを名乗る資格はないから、それは少し違うな」

ミカン「え……?」

レッド「今はただのポケモントレーナーさ」

ミカン「……?」

レッド「ごめんごめん、上手く説明できないけど……」

レッド「纏めると、とある人にバトルで負けて、色々考え直してるのさ」

ミカン「そうなんですか……」

レッド「今は……、このガーディと一緒にレベルアップしようと思ってる」

ガーディ「ばう!」

ミカン「……あ、それじゃあ、その……」

レッド「?」

ミカン「あの、私、まだジムリーダーになりたてで……その、自信がないんです……」

レッド「……」

ミカン「だから、折角ですし……、一緒に、強くなりませんか……?」

レッド「……」

ミカン「あ……。すみません、レッドさんにこんなこと……」

レッド「い、いや、違うんだ。まさかそんなこと頼まれるとは思っても見なかったからさ。俺なんかで良ければ、よろしく頼むよ」

ミカン「は、はい……! よろしくお願いします!」

レッド「それで、どうするつもりなんだ?」

ミカン「ま、まずは……」

レッド「うん」

ミカン「ご飯……食べませんか」

レッド「……あ、ああ……良いけど」

ミカン「ごめんなさい……」

【アサギ食堂】

ミカン「アサギシティは港町、美味しい魚もたくさんですし、アサギ牛も美味しいですよ」

レッド(アサギ牛……。ミルタンク……なわけないか…………。ないよな?)

ミカン「私はランチセットにします。レッドさんはどうしますか?」

レッド「俺もミカンちゃんと同じのにするよ」

ミカン「はいっ、わかりました。ランチセット二つお願いします」

レッド「いやぁ、美味しかったよ」

ミカン「気に入ってもらえたようで、よかったです」

レッド「こんなに美味しいとは思わなかったな……。毎日来ても良いくらいだ」

ミカン「ふふ、そんなに美味しかったんですか?」

レッド「ああ。カントーは言うほど美味しいものがないんだよ。だからかな」

ミカン「そうなんですか……。カントーかぁ、どんなところなんでしょう」

レッド「良いところだよ。ジョウトも良いところだけど、カントーも同じくらい良いところさ」

ミカン「あ。そういえば、レッドさんはロケット団って悪の組織を壊滅させたんですよね」

レッド「……昔の話だね」

ミカン「凄いなあ……。私だったら、怖くて何も出来ないと思います」

レッド「凄くなんか無いよ……。ただ無鉄砲だっただけさ」

ミカン「やっぱり、悪の組織と真っ向から戦うような……そんな強い意志を持った人だからこそチャンピオンなんですね……」

レッド「……」

ミカン「レッドさん……?」

レッド「……二重の意味で、俺はチャンピオン失格だな」

ミカン「それって……?」

レッド「いや……なんでもないよ。それより、修行ってのはどうするんだい?」

ミカン「あ、そうですね、忘れてました!」

レッド「なるほど。タンバシティか」

ミカン「40番水道、41番水道を越えた先にある小さな街ですけど……」

レッド「ここで修行するわけにはいかないのかな?」

ミカン「それでも良いんですけど、タンバへは海を渡ることになりますよね。……自然の厳しさに触れることで、心身共に成長できるのではないかと……」

レッド「……」

ミカン「あ、レッドさんがいやなら勿論アサギでも大丈夫です! ここには修行に向いている灯台がありますから!」

レッド「あ、いや違うよ。ミカンちゃんの意見に賛成だよ、俺は」

ミカン「へ」

レッド「俺と歳なんてそう変わらないだろうに、しっかり考えてるんだなって思ったのさ。凄いね」

ミカン「そ、そんな……! 私なんて、まだまだ、です……」

レッド「それじゃあ、それで決まりだ。なみのりでタンバまで向かえば良いんだね」

ミカン「はい、そうです」

レッド「よし、それじゃ……、準備が終わり次第行こうか」

ミカン「わかりました。……あの、よろしくお願いします」ペコリ

レッド「うん、こちらこそ」

ミカン「あ、レッドさん……、電話番号の交換しませんか……?」

レッド「電話番号?」

ミカン「はい、ポケギアの」

レッド「ぽけ、ぎあ……?」

ミカン「あれ、ポケギア……持ってないんですか!?」

レッド「う、うん」

ミカン「あると便利なんですよ。いつでも連絡取れるし……。あ、そうだ、買いましょう! ここで買いましょう、レッドさん!」

レッド「別に良いけど、うわ、いきなり手を引かないでくれミカンちゃん!」

【ポケギアショップ】

ミカン「数種類のポケギアがありますよ。アサギが誇るポケギアショップです!」

レッド「はぁ……、すごいたくさんあるんだねぇ……。全部同じにしか見えない」

ミカン「全然違いますよ。会話機能に特化しているものや、マップ機能特化、色々です」

レッド「ミカンちゃんのはどんなの?」

ミカン「私のは二世代前のです。少し古いですけど……これが?」

レッド「じゃ、ミカンちゃんと同じ奴にしよう」

ミカン「え……」

レッド「いやぁ、俺よくわかんないし……」

ミカン「あ、でも……もっと新しいのとか……」

レッド「でも……ミカンちゃんと同じだったら、使い方教えてもらえるだろ?」

ミカン「ぁ……はい、そうですねっ。じゃんじゃん、教えちゃいます!」

レッド「……よし、登録完了……なのかな?」

ミカン「はい。ちゃんと登録できてます」

レッド「それじゃ……、お互い準備することにしようか」

ミカン「はいっ。私、ジムの仕事を少し処理してきますねっ」タタタタタッ

レッド「うん、わかった。……さて……俺は……」

レッド「なみのり出来るポケモンがいるな……」

レッド「と、その前に」

悪いが前スレのを最後まで見てないんだ
あらすじを書いてくれないだろうか

【ポケギアショップ】

レッド「んー……?」

レッド「おお、これにしよう」

レッド「よし、次はフレンドリィショップだ」

【フレンドリィショップ】

配達員「いらっしゃいませ」

レッド「これを……届けて欲しいんですけど」

配達員「どちらまででしょうか?」

レッド「あ、はいはい――」

>>33
レッド「確かあんたは……」 - SSまとめ速報
(http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1253673362-0.html)

【チョウジタウン】

ナツメ「……ここが、アジトね」

見張り「な、ナツメ様!?」

ナツメ「中に入れてもらえるかしら」

見張り「はっ、はいっ! どうぞ!」

ナツメ(仏壇の裏に階段……?)

見張り「このまま奥へお進み下さい!」

ナツメ「わかったわ」

【アジト】

ナツメ「……」

ラムダ「ん? おや、ナツメじゃないか?」

アテナ「なんですって? あら、随分と早いじゃないの」

ランス「まだチョウジに来るとの連絡は受けていませんでしたが……長い道のりお疲れでしょう、どうぞこちらへ」

ナツメ「……ありがとう」

ラムダ「ヒヒヒッ、見ないうちになんだか女らしくなったな? ん?」

ナツメ「……別に、大したことではないわ」

アテナ「二人旅の中で何かがあったわね……」

ランス「違いありません」

ラムダ「ヒヒヒッ、甘酸っぱいねぇ!」

アテナ「って、レッドがいないじゃないの」

ラムダ「ヒヒ……ありゃ? なんでいねぇんだ? まさか喧嘩別れか? マリッジブルーか」

ナツメ「少し黙ってなさい。……ただ、お互いのために別行動を取っているだけよ」

ランス「別行動ですか?」

ナツメ「ええ。……私はチョウジへ……レッドはアサギへ、ね」

アテナ「ふぅん、ま、あんたが来たならちょうど良いわ。ラムダの実験がやっと良い具合になってきたのよ」

ナツメ「電波によるポケモンの進化……」

ラムダ「ヒヒヒッ、もうすぐ本格的に電波を発生させる装置も完成するぜぇ」

ナツメ「そう……。良い具合のようね」

ランス「ええ、ラムダさんの実験が成功した暁には、強力なポケモン達が私たちの手中に……」

アテナ「と、すると……、ロケット団が真に復活する日もそれだけ近くなるわ」

ナツメ「その装置とやら、見せてもらえるかしら」

ラムダ「ヒヒヒッ、かまわねぇぜ……。俺の自信作だからよぉ」

ナツメ「……そういえば、アポロはどうしたの」

ランス「アポロさんは相も変わらず武者修行中ですね。彼からたまに連絡が入るだけですよ」

アテナ「今はアサギにいるらしいわ」

ナツメ「アサギ……」

アテナ「ふぅん、その顔……」

ナツメ「な、なに……?」

アテナ「思い切り恋する乙女って感じだったわねぇ」

ランス「ええ、見ました。確かに間違いなく、誰かに恋慕の情を寄せる人の瞳でしたよ」

ナツメ「ば、馬鹿なことを……」

アテナ「否定はその実肯定よ。特に色恋沙汰に関してはね」

ランス「まったく持ってその通りです」

ナツメ「だから……違うわ。私は……サカキをもう一度ロケット団へと……。ただそれだけを目指す」

ランス「サカキ様ですか」

ナツメ「……ロケット団のトップには、やはり……サカキがいるべき」

ラムダ「ヒヒヒッ、そりゃ賛成だなぁ。あのお方ほど、トップが似合う男もおるまい」

アテナ「そうね。……三年前、サカキ様はロケット団の解散だけを告げて、どこかへと消えてしまわれた」

ナツメ「だが……、だからこそ、私たち残党がこうして集まり、彼の帰還を待っている……」

ナツメ「ここまで、来たわ。もう一歩も退かない」

アテナ「勿論、そのつもりよ」

ナツメ「ラムダはこの電波発生装置が完成次第、ここから北にあるいかりのみずうみに向けて電波を流し続けて」

ラムダ「コイキングだらけのみずうみをギャラドスまみれにってか」

ナツメ「……それを捕獲すれば、戦力が大幅に強化される」

ナツメ「加えて、ロケット団の力を誇示することにもなるわ」

ラムダ「あいよ、了解したぜ、ヒヒヒッ。電力供給にはマルマインでも使うかね」

ナツメ「任せるわ」

アテナ「私はどうすればいいのかしら?」

ナツメ「……特にないわ。ラムダの電波が影響を及ぼし始めるまではね」

ランス「それでは準備でもしておくとしますか……。さすがに私のズバットでは力不足なのでね」

ナツメ「どうする気なの?」

ランス「せめてゴルバットまで進化させてあげませんと」

ナツメ「そう。頑張って」

ナツメ「ここが私の部屋?」

アテナ「そうよ。幹部には部屋が与えられているわ」

ナツメ「なかなか良いところにアジトを作ったわね」

アテナ「三年前からコツコツとやってきたのよ。奥にはサカキ様の部屋もあるわ」

ナツメ「……準備が良いのね」

アテナ「抜かりはないわ。……それにしても、少し見ないうちに本当に女になったわね」

ナツメ「またその話? レッドとは何もないわ」

アテナ「まぁ、良いじゃない、少し話しましょうよ。女と女だけの座談会だわ」

ナツメ「な、何を……」

アテナ「さぁ、いろいろ聞き出してあげるわよ」

ナツメ「い、いらないわよ……!」

【アサギシティ・ポケモンセンター】

レッド「悪いなラプラス。預けてすぐに連れ出して」

ラプラス「きゅう」

レッド「今はお前くらいしかなみのりできる奴がいないんだ」

レッド「さすがにメノクラゲやクラブに乗っていけるわけないし……」

レッド「俺のわがままで、お前はバトルには出してやれないけど……」

レッド「頼むな、ラプラス」

ラプラス「きゅう♪」

レッド「喜んでるのか、お前?」

ラプラス「きゅう、きゅー!」

レッド「可愛い奴だな」ナデナデ

ラプラス「きゅう……」

ミカン「はぁ……っ、はぁっ、レッドさん!」

レッド「ミカンちゃん。早かったね」

ミカン「人をあまり待たせるわけには行きませんから! ましてやチャンピオンの――」

レッド「ああ、そのことなんだけどさ……」

ミカン「はい」

レッド「とりあえず、俺がチャンピオンであることは忘れていて欲しいんだ」

ミカン「へ……?」

レッド「……俺はただのポケモントレーナー……、それだけなんだよ」

ミカン「レッドさん……」

レッド「ごめんね、今は、チャンピオンと呼ばれたくはないんだ」

ミカン「わかりました。レッドさんは、レッドさんってことですね」

レッド「うん、まあ、そう言うことでお願いするよ」

レッド「とりあえず、タンバへはこいつに乗っていこうと思うんだ。出ろ、ラプラス」

ラプラス「きゅう~」

ミカン「わぁ……ラプラスですか……! 珍しいなぁ……」

レッド「三年前からの仲間なんだ。こいつは大きいからね、二人とも乗っていける」

ミカン「良いんですか? 私、何かポケモン捕まえようと思っていたんですけど……」

レッド「大丈夫大丈夫。人が二人乗っただけじゃこいつは沈みやしないさ」

ミカン「そうなの?」

ラプラス「きゅうっ」

レッド「な?」

ミカン「はいっ」

レッド「それじゃ、ラプラスの背中に乗って」

ミカン「は、はい……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「……ミカンちゃん?」

ミカン「そ、その……こういうの初めてで……あの……」

レッド「怖い?」

ミカン「はい……」

レッド「大丈夫だよ。慣れればね。……けどまあ、初めてなら仕方ないか」

ミカン「すみません……」

レッド「女の子には悪いけど……」

ミカン「ふぇ?」

レッド「よっ、と……」ヒョイッ

ミカン「え、え、え、え? れれれレッドさん!? ななな。何を!?」

レッド「俺がミカンちゃんを抱きかかえれば……早いかなと」

ミカン「そ、それはそうかもですけどっ、ででででもでもこんなこと」

レッド「ごめん、やっぱりいやだった?」

ミカン「そ、それは……そんなことはなくもないような……その……」

レッド「すぐ済むから、我慢してて」

ミカン「は、はぃ……」

レッド「よっ、と」ピョン

レッド「着地成功。ラプラス、頼むぜ」

ラプラス「きゅうぅ」

【40番水道】

海パンやろうが現われた!
海パンやろうが現われた!
海パンやろうが現われた!
海パンやろうが現われた!

レッド「ガーディ、大丈夫か?」

ガーディ「ばう」

レッド「お前の好きなサイコソーダだぞ」

ガーディ「ばうばうっ」

ミカン(凄い……。タイプの相性は不利なのに、全部覆して……)

レッド(……ダメだな、まだまだだ……。マツバの言ってたこと、まだ理解できてない)

ガーディ「ばうっ」

【チョウジのアジト】

アテナ「で、よ。つまり男はこの世の中にごまんといるわけで……」

ナツメ(……これは……)

アテナ「聞いてるの?」

ナツメ(『俺がミカンちゃんを抱きかかえれば――』……)

ナツメ(無性に……イライラする……)

ナツメ「……見たくないのに……」

アテナ「ナツメ? あんた聞いてるの? ちょっと、ねぇ」

ナツメ「アテナ。昼間から酒はやめておいた方が良いわ」

アテナ「るしゃいわよ! じゃんじゃん持ってきないさい!」

グレイ「し、しかしアテナ様……」

アテナ「言うこと聞けないのぉ!? 給料減らすわよ!」

グレイ「ひいっ!」

【40番水道】

レッド「……もうそろそろ日が落ちるな」

ミカン「そうですね……。出たのがお昼過ぎですから……」

レッド「暗くなるとさすがに危ないだろうし……、どこかに島でもあれば良いんだけど」

ミカン「はい……」

レッド「まあ、いざとなったらガーディで暖を取らせて貰おう」

ガーディ「ばうっ!」

レッド「暖かいなぁ、お前……。むぎゅー」

ガーディ「ばうばうっ」

ミカン「二人とも幸せそうですね」

レッド「どうだろう、ガーディは自分が幸せだと思ってくれてるのかな。……だとすると、嬉しいけど」

レッド「いよいよもって暗くなってきたね」

ミカン「はい……」

レッド「そう言えば俺……、まだミカンちゃんの手持ちを知らないんだった」

ミカン「あ、見ますか?」

レッド「もしよければ」

ミカン「はい。コイル、エアームド……出て」

コイル「じー」

エアームド「むどー」

アカネ「もう一体、ハガネールがいるんですけど……、大きすぎてここでは」

レッド「ハガネール……、確かイワークの進化形だったね」

アカネ「はい。とっても大きくて長いんです」

なんでアカネになってんだよww
ミカンに直してといてww

ミカン「この子たちと一緒に、私もレベルアップしなくちゃ」

レッド「ジムリーダーとして、か……」

ミカン「はい。アサギジムリーダーの名に恥じないように……」

レッド「協力するよ。何か目標に向かって努力できる人は羨ましいし、応援したくなる」

ミカン「レッドさんだって……」

レッド「……いや、俺は慢心してたからね。しっぺ返しを喰らったよ」

ミカン「……」

レッド「ごめんごめん、どうでもよかったね。……しかし……どうしたもんかな、月が出始めてきた」

レッド「どこか……、下りて休める場所は……」

ミカン「あ……、あの浅瀬はどうですか?」

レッド「浅瀬……? あ、本当だ……。ラプラス、あそこに向かってくれ」

ラプラス「きゅぅぅぅ」

レッド「これで今夜は何とかなるかな」

ミカン「ですね……。よかった……」

レッド「さすがにラプラスの上でテント張るわけにもいかないし」

ラプラス「きゅうっ」

【浅瀬】

レッド「よし、潮が満ちても大丈夫そうだ」

ミカン「それじゃあ、今日はここでお泊りですね」

レッド「うん、そういうことにな――」

ミカン「どうしたんですか?」

レッド(あれ……、女の子と一夜を共に過ごすのか? あれ……こんなはずでは)

レッド(……テント一個しかないぞ……どうする)

ミカン「レッドさん?」

レッド「と、とりあえずテント立てて、その後のことは……ね」

ミカン「そ、その後って……その……」

レッド「え?」

レッド(なんでミカンちゃんは顔を赤くしているのか。そこが問題だ)

ミカン(その後って……、ううん、違うわ、レッドさんがそんなことするはずないもの……)

レッド(勘違いされている気がしてならない)

レッド「ミカンちゃん」

ミカン「レッドさん……」

赤・蜜柑「!」

レッド「先に、どうぞ」

ミカン「い、いえ! レッドさんからどうぞ……」

レッド「一応。念のためなんだけど」

ミカン「はい……」

レッド「テントが一つしかないから、俺が外で寝るよと言いたかったんだ」

ミカン「あ、そ、そうですよね……」

レッド「うん、そういうことなんだよ」

ミカン「あはは……って、それじゃレッドさんが可哀想すぎますよ!」

レッド「い、いや野宿は慣れてるから……」

ミカン「だ、ダメですダメです!」

レッド「というか寝袋も一つしか無くて……」

ミカン「それならなおのことですよ!」

レッド「いや……さすがに年頃の女の子と二人寝袋にくるまるのはまずい」

ミカン「あ……、そ、そうですよね……」

レッド「俺のことは気にしないで、ぐっすり休んでよ。俺は……、少し考え事したいからさ」

ミカン「……レッドさん……」

レッド「ほら、そんな顔しないでさ」

ミカン「はい……」

レッド「ミカンちゃん……、俺は大丈夫だから」

ミカン「わかりました……。寒くて我慢できなくなったら、私に遠慮なんてしないで下さいね」

レッド「そうさせてもらうよ」

ミカン「……」

レッド「ガーディ」

ガーディ「ばうっ!」

レッド「釣りしようぜ」

ガーディ「ばうばうばうばうっ」

レッド「……お、あった。すごいつりざお」

ガーディ「ばうっ」

レッド「これがあればいろんなポケモンが釣れるんだぞ」

ガーディ「ばうぅ」

レッド「水タイプのポケモンも、仲間にしておきたいしな」

ガーディ「ばーう」

レッド「……いくぜ!」

レッドは釣りを楽しんだ!

【テント内】

ミカン「……レッドさん、大丈夫かなあ」

ミカン「なんで私、寝袋忘れちゃったんだろう……」

ミカン「ちゃんと持ってくれば……、レッドさんが寒い思いしなくてもよかったのに」

ミカン「……ごめんなさい」

ミカン「……でも、やっぱりレッドさんって優しい人なんだ……」

ミカン「話してみて、わかったもの……。あの人がチャンピオンになったのは、全然不思議なことじゃない」

ミカン「何をそんなに……悩んでいるの……?」

ミカン「……私なんかじゃ、力にはなれないかな……」

ミカン「…………」

※そのころレッドは釣りを楽しんでいます!

【翌朝】

レッド「ガーディ、ほのおのキバ!」

ガーディ「ばうっ!」

レッド「よし、良い感じだぞ! 続いておにび!」

ガーディ「ばうっ!」

レッド「よし、ほえろ!」

ガーディ「うぅぅ、ばうばうばうばう!」

レッド「うん、こんなところか」

ミカン「……レッドさん……?」

レッド「あ、おはよう、ミカンちゃん」

ミカン「朝早くから……何を……?」

レッド「ガーディのわざを鍛えてたんだ。慣れれば慣れるほど、強くなるからね」

ミカン「熱心なんですね……。さすがです」

レッド「いや、まだまだだよ。あ、そういえば、昨日釣りしててさ……、こいつが釣れたんだ。出ろ、タッツー!」

タッツー「つぅ!」

レッド「新しい仲間だな。うん」

タッツー「つぅ」

ミカン「可愛いですね」

レッド「タンバに行ったらこいつも育ててやらないと」

ミカン「私も……ハガネール達を育てないと」

レッド「よし、じゃあそろそろ行こうか。タンバへ」

ミカン「はい」

レッド「出ろ、ラプラス。……ミカンちゃん、今度は乗れる?」

ミカン「だ、大丈夫です」

【タンバシティ】

レッド「来ましたタンバシティ、ってね」

ミカン「小さいけど、素朴な雰囲気が心地よい街ですね」

レッド「うーん、ジョウトって観光名所が多いなあ」

ミカン「観光メインなんですか、レッドさん」

レッド「いやいや、強くなるのが――目的さ」

ミカン「……頑張って下さいね」

レッド「ああ。さて……、どうやって修行するか……」

シジマ「うおおおおおおっ! ハッ!」

レッド「……な、なんだ?」

ミカン「あ……タンバシティジムリーダーのシジマさんです」

シジマ「ふおおおおっ! ニョロボン! わしの鋼鉄の腹筋に、パンチを叩き込め!」

ニョロボン「ぼんっ!」ドンッ

シジマ「はうっ! ぐ、効いたぞニョロボン! だが、甘い!」ガンッ

ニョロボン「ぼ……! ぼんぼんっ!」ドカッバキッ

シジマ「ぐ、が……! まだまだじゃああああ!」

レッド「……な、なんだありゃ」

ミカン「シジマさんは、ポケモンの修行に自分が相手になることで有名なんです」

レッド「……あ、そうだ」

ミカン「はい?」

レッド「シジマに頼めば……修行について何か良い方法を教えてくれるかも知れない」

ミカン「あ。それは名案です!」

シジマ「さぁラスト来いいいいいいい!」

レッド「すまない!」

シジマ「……む、誰だ……?」

ミカン「お久しぶりです、シジマさん」

シジマ「む、アサギのミカン君に……、おお、チャンピオンのレッド。何故ここに」

レッド「色々とワケありでしてね……。今はただのトレーナーのつもりです」

シジマ「む、わしは難しいことはよくわからんが、なぜここに来たのだね」

レッド「修行を積みたいと思って。……だが、方法がいまいちわからないんだ」

シジマ「ほう。そこでわしにアドバイスをもらいに来たのだな!」

ミカン「はい」

シジマ「良いだろう! わしの修行の極意を教えてしんぜよう! 二人とも今日からわしの弟子じゃ!」

レッド「はい!」

シジマ「良い返事だ! よし、まずは……タンバシティを十周じゃああああ!」

かくして、レッドとミカンの修行が始まった!

レッド「……」タッタッタッ

ミカン「うぅ……、私が体動かす意味はあるんでしょうか……」

レッド「まぁまぁ……。トレーナーが強くなればきっとポケモンも強くなるよ」

シジマ「ざっつらいと! 正解したレッドは追加十周じゃ! ありがたく思え!」

レッド「う……」

ミカン「お、応援してます……。あはは」

レッド「くっそおおおおおおおお!」

シジマ「ぬ! 負けてられんなわしも! ふおおおおおおお!」

シジマ「この岩を割るんじゃ!」

レッド「え」

ミカン「そ、それは……」

シジマ「ふんぬぅ!」

シジマのいわくだき!

シジマ「慣れれば簡単じゃ!」

レッド「……よ、よし……!」

ミカン「え、レッドさん! いくら何でも無茶が……」

レッド「男には……何かをやらないといけない時があるのさ!」

ミカン「む、無茶ですよっ!」

シジマとの修行は苛烈を極めた!
だが同時にレッドとミカンは精神的な強さを身につけ、同時にポケモン達も着実にレベルアップしていった……。

シジマ「今日で君たちがわしに弟子入りして四日目じゃな!」

レッド「ですね」

ミカン「……」

レッド「ミカンちゃん?」

ミカン「さ、さすがに疲れがたまってるみたいで……くらくらします」

レッド「……師匠。今日の修行は……」

シジマ「うむ。体を壊してしまっては元も子もあるまい……。レッドよ、君は今日一日ミカンの世話をするのじゃ!」

レッド「はいっ! 師匠!」

ミカン「す、すみません……」

レッド「大丈夫?」

ミカン「は、はい……。少し、休めばまだまだ……」

レッド「今日一日、君の世話は俺がするから。ゆっくり休むと良いよ」

ミカン「すみません……」

レッド「気にしないで。……じゃあ、おかゆとか作っておくから」

ミカン「はい……」

レッド「……」

prrrrrr

レッド「ん? ポケギア……?」

レッド「はい、もしもし」

ナツメ「……元気そうね」

レッド「ナツメ……」

【少し遡ってチョウジタウン】

グレイ「ナツメ様」

ナツメ「……なにかあったの?」

グレイ「いえ、お届け物です。ナツメ様宛に」

ナツメ「誰から?」

グレイ「レッド様です!」

ナツメ「……貸しなさい」

グレイ「はっ! 失礼します!」

ナツメ「レッドから……。何が……?」

【物陰】

アテナ「ふぅん、レッドの奴、やるじゃないの」

ランス「会えなくても心を込めた贈り物さえあれば……」

ラムダ「ヒヒヒッ、見ろよあのナツメの顔」

ランス「なかなか幸せそうですねぇ」

ナツメ「……手紙」

『ナツメへ 
 最近はポケギアなるものが流行してるらしい。
 俺も買ったばかりなんだが、とりあえず、これはお前の分だ。
 いらないならいらないで構わないけど、もしよかったら電話してくれ。
 俺の電話番号が登録してある。
 そっちはそっちで頑張ってくれ。それじゃ、また。  レッド』

ナツメ「……レッド……あなた……」ギュッ

【物陰】

ランス「がああああああ! あの顔見ましたかあの顔!」

ラムダ「恋する乙女以外のなにがあるってんだよなぁ?」

アテナ「妬けるわねぇ……。立派に乙女しちゃって……」

ナツメ「……電話、してみる……?」

ナツメ「でも……、レッドはまだ修行中かも知れないし」

ナツメ「あ……、でも、前に見えたあの光景は……」

ナツメ「……う……どうすれば良いの……」

ナツメ「……私は、電話をするべきなの、しないべきなの?」

ナツメ「……」

レッド『今日一日、君の世話は俺がするから。ゆっくり休むと良いよ』

ミカン『すみません……』

ナツメ「……なんで……」

ナツメ「無性に、レッドの声が聞きたい……」

ナツメ「……話したい……。……どうして、なの……?」

【物陰】

ランス「それが恋だと言うのです!」

アテナ「声が大きい!」

ナツメ「このボタンを押せば……、話せる、声が聞ける……」

ナツメ「……」

ナツメ「……!」

ポチッ prrrrrrr

ナツメ「……」

レッド「はい、もしもし」

ナツメ「……元気そうね」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「修行は、はかどってる……?」

レッド「ああ……。心身共に少しは成長した気がする」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「……届いたのか、ポケギア」

ナツメ「……うん」

レッド「ありがとな、使ってくれて」

ナツメ「……」

レッド「まだ完全に自分自身を見直せてるわけじゃないけど……」

ナツメ「……」

レッド「それが終わったら……、必ずそっちに向かうから」

ナツメ「……待ってる……」

レッド「……」

ナツメ「……頑張って」

レッド「……ああ!」

レッド「あ……悪い、ナツメ、今やらないといけないことがあるから、もうそろそろ」

ナツメ「……いや」

レッド「……え」

【物陰】

ランス「なんですって!? あのナツメさんが! デレた!」

アテナ「最初からじゃないの。何を今更」

ラムダ「ヒヒヒッ。お前ら声がでけぇぞ」

【ナツメの部屋】

ナツメ「……もっと、話していたいわ」

レッド「……それは俺も山々なんだけどな……、修行仲間が調子悪くて、その世話を――」

ナツメ「アサギのジムリーダー……」

レッド「う」

ナツメ「……随分と、優しいみたいね……」

レッド「な、ナツメさん?」

ナツメ「……なんでだかわからないけれど」

レッド「……」

ナツメ「脳裏に浮かぶその光景は……無性に……」

レッド「……」

ナツメ「無性にイライラして……私……」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……ごめんなさい。わがままだったわね」

レッド「いや、そんなことは」

ナツメ「……修行、頑張って」

レッド「……ナツメも」

ナツメ「うん…………」ガチャッ

ナツメを出さないとしっくりこない訳がようやくわかったぜ!
やっぱりレッドの相棒はナツメじゃないとな!

犬の散歩行ってくる!

ダックスフントだぜ
早くナツメを書きたいな……。投下開始するぜ

ミカン「……」

レッド「ららら言えるかな、君は言えるかな、ららら言えるかな、ポケモンの名前~!」

ミカン「……」

レッド「ピカチュウカイリューヤドランピジョンコラッタズバットギャロップ……」

ミカン「……」

レッド「君は言えるかな」

ミカン「……」

レッド「ポケモンの名前~」

ミカン「……」

レッド「そろそろ良いかな……おかゆ」

レッド「よし……」

ミカン「……」

レッド「ミカンちゃん……もしもし」

ミカン「……」

レッド「寝てるな……、うーん……どうしよう」

ミカン「……」

レッド「仕方ない、起きるのを待つか」

ミカン「……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「……ミカンちゃんって……何歳なんだ?」

ミカン「……」

レッド「俺より小さいなのは確かだけど」

ミカン「……」

レッド「やっぱり小さい子は……可愛いよな」

ミカン「……」

レッド「…………」ナデナデ

ミカン「……んぅ……」

レッド「……って、俺は何をしてるんだ……。勝手に人の頭を撫でて」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「……起きないな」

ミカン「……」

レッド「……おかゆ冷めちゃうなあ」

ミカン「……」

レッド「ま、良いか……。食べやすいし」

ミカン「……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「サンダース……メノクラゲ……パウワウカラカラタマタマガラガラフシギダネ……」

【チョウジタウン】

ナツメ「……」イライラ

アテナ(ちょっと……、ナツメがもの凄くイライラしてるわよ)

ラムダ(デバガメがばれたか?)

ランス(まさか……)

ナツメ(……なんでこんなにいやな気持ちになるのかしら)

ナツメ「…………」

ナツメ「……後、コダックが抜けてるわね」

レッド「……」

ミカン「ん……」

レッド「あ、起きた? どうだい、気分は」

ミカン「……大分、すっきりとしてます」

レッド「そっか、よかった……。あ、おかゆあるよ。食べる?」

ミカン「あ、はい……」

レッド「ちょっと待ってね……。暖めた方が良いかな?」

ミカン「……あ、お願いします」

レッド「了解」

ミカン(寝顔とか、レッドさんにずっと見られてたのかな……)

レッド「……♪」

レッド「はい、おかゆ」

ミカン「ありがとうございます……」

レッド「はい、じゃあ口開けて」

ミカン「……え?」

レッド「食べさせてあげる」

ミカン「え、いや、あの、でも……」

レッド「あーん」

ミカン「……うぅ……、あ、あーん……」

パクッ

ミカン「……あ、熱っ!」

レッド「う、うわごめん! えっと……と、とにかく飲み込んで!」

ミカン「……うぅ……、ひどいです……」

レッド「ご、ごめん……」

ミカン「ふふ、冗談です。わざわざ私のためにこんなことまでしてくれてるのに……」

レッド「師匠から頼まれてるしね」

ミカン「……そうですよね」

レッド「まあ、俺がしたいってのもあるんだけどね」

ミカン「え!?」

レッド「俺、小さい子を見てるのが好きなんだ。可愛いからね」

ミカン「小さい……、ですか、私……?」

レッド「まあ、俺から見たらね……。でもそんなに変わらないのかな?」

ミカン「……なんだか、嬉しいけど嬉しくありません」

レッド「う、ごめん……」

ミカン「許して欲しいですか?」

レッド「出来るならね」

ミカン「じゃあ……もう一度、あーんって……。今度は、冷ましてから……」

レッド「あ、ああ……」

ミカンはげんきになった!
レッドとミカンの仲が良くなった!
ナツメはイライラしている……。

シジマ「おお、復活したようだな!」

ミカン「はい、師匠」

レッド「……これから、どうしますか」

シジマ「今日はポケモンバトルだ!」

レッド「師匠とですか」

シジマ「違う! 岩を砕き、その中から飛び出してくるポケモンを倒すのだ!」

レッド「……わかりました!」

シジマ「レッド、ミカン、行くのだ!」

レッド「……ウー! ハーッ!」

レッドのいわくだき!

ミカン「ハガネール……、アイアンテール!」

ミカンのいわくだき!

ツボツボが現われた!

レッド「ツボツボ……?」

シジマ「出たぞ、そいつが今回の修行相手だ!」

レッド「タッツー! みずでっぽう!」

タッツー「つぅ!」

こうかはばつぐんだ!

ツボツボ「……ぼ~」

レッド「あんまり効いてない……」

レッド「……タイプは岩か? 出ろ、タッツー!」

タッツー「つぅ」

>>155
ごめん間違った

ツボツボが現われた!

レッド「ツボツボ……?」

シジマ「出たぞ、そいつが今回の修行相手だ!」

レッド「……タイプは岩か? 出ろ、タッツー!」

タッツー「つぅ」

レッド「タッツー! みずでっぽう!」

タッツー「つぅ!」

こうかはばつぐんだ!

ツボツボ「……ぼ~」

レッド「あんまり効いてない……」

レッド「……タッツー、もう一度みずでっぽう!」

タッツー「つぅ!」

こうかはばつぐんだ!

レッド「効いてはいるけど……効いてない」

シジマ「ははは、レッド、力一つでは上手く行かない敵も中にはいるのだよ!」

レッド「ですね……」

シジマ「攻撃だけで戦いは成り立ってはいないのだ!」

レッド「ガーディ、出ろ!」

ガーディ「ばう」

レッド「おにびだ!」

シジマ「状態異常で攻めるか」

レッド「ええ!」

ツボツボ「……ツー!」

ツボツボのしんぴのまもり! 状態異常にならない!

レッド「な……」

シジマ「わかるかレッド。こうやって敵を攻めに急がせる敵も少なくない」

レッド「……ガーディ、ほのおのキバ!」

ツボツボ「ぼー」

レッド「堅いな……!」

ツボツボ「つーぼー」

ツボツボのどくどく!

レッド「なに!?」

ガーディはもうどくをあびた!

ガーディの体力はじわじわと減っている!

レッド「く……」

シジマ「レッド。このポケモンはな、攻撃手段に乏しい」

レッド「……」

シジマ「だが、その分防御能力は他の追随を許さない」

レッド「……」

シジマ「こう極端になれとは言わんよ。……だが、こいつのようなポケモンを参考に、戦いを研究するのも良いのではないかな」

レッド「……はい! ガーディ、悪いな、戻れ!」

ガーディ「ばう……」

レッド「タッツー!」

タッツー「つぅ!」

レッド「にらみつける!」

ツボツボの防御が下がった!

レッド「たきのぼり!」

タッツー「つぅぅぅ!」

こうかはばつぐんだ!

ツボツボ「つ……ぼ」

シジマ「防御力を下げてから攻撃……、定石ではあるが、それ故に効果的だな」

レッド「決めるぜタッツー! ハイドロポンプ!」

タッツー「つぅぅぅぅぅ!」

こうかはばつぐんだ!

ツボツボは倒れた!

シジマ「ふむ。良いのではないか? 大分技編成が考えられてきているように思われる」

レッド「だと良いんですけどね……」

タッツー「つぅ……?」

おや、タッツーの様子が……!

レッド「進化か!? 進化なのかタッツー!」

タッツー「……つぅ……」

てーてーてー、てててててててーん!

おめでとう、タッツーはシードラに進化した!

シードラ「どらー」

レッド「おお……シードラか……」

ミカン「おめでとうございます、レッドさん」

レッド「ありがとう。これで戦力増強が図れたかな」

シジマ「さぁ、まだまだ修行は続くぞ!」

レッド「はい!」

ミカン「わかりました!」

シジマ「ミカンよ、ハガネールを貸してくれ」

ミカン「はい……?」

シジマ「わしが殴って、防御力を上げてやろう! しっかり守れよハガネール!」

ハガネール「ねぇぇる!」

シジマ「ふんぬぅ! メガトンパンチ!」

レッドとミカンがタンバへとやってきて、実に二週間が経った!
レッドはウインディとシードラ、ゴーリキーを手持ちに加え、妹弟子(?)ミカンと共に更なるレベルアップを図っていた……。

ミカン「行って、ハガネール!」

ハガネール「ねぇぇる!」

レッド「シードラ、出ろ! ハイドロポンプ!」

シードラ「どらああああああ!」

こうかはばつぐんだ!

ハガネール「ね、ねぇぇる……」

ミカン「ハガネール!」

レッド「……これで、俺の勝ちだね」

ミカン「はい……。50戦26勝24負けでレッドさんの勝ち越しです」

レッド「……ようやくか……。だけどまだまだ、まだまだだよ!」

ミカン「はいっ!」

シジマ「若い……だが、それが良い。頑張れ若人!」

【チョウジタウン】

ナツメ「ラムダ。電波発生装置の具合はどう」

ラムダ「ようやく軌道に乗ってきたところだぜ……」

ランス「先ほど湖を見てきましたが、何匹かギャラドスに進化しそうな気配ですね」

ナツメ「……そう。調子は良いみたいね」

ランス「む、ギャラドスが増えれば見物客が増えますよね」

ナツメ「……コイキングを育てるトレーナーは滅多にいないから、珍しさに見に来るのもいるかも知れないわ」

ランス「湖への関所を乗っ取って、金を取れば大もうけではないでしょうか」

ラムダ「ヒヒヒッ、お前は金儲けに関してはこと頭がさえるな」

ランス「それほどでもありますよ」

ナツメ「……金儲けとか、そう言うのはランスに任せておくわ」

ランス「お任せを」

ラムダ「ヒヒヒッ、じゃんじゃん電波を流すぜ」

ナツメ「頼むわ」




ナツメ「……もう、レッドと別れてから一月近くなるのかしら」

ナツメ「……なんだか、ぽっかりと……」

ナツメ「穴が空いたみたいね。どうしてかしら」

prrrrrr

ナツメ「!」

prrrrrr

ナツメ「も、もしもし……?」

レッド「ナツメ」

ナツメ「レッド……」

レッド「今、タンバジムでバッジを手に入れたところなんだ」

ナツメ「そう……、勝ったのね」

レッド「ああ。……おぼろげだけど、目指すべき戦い方が見えてきたような気もするよ」

ナツメ「こっちに戻ってくるのは……いつくらいなの?」

レッド「わからない。まだ、アサギのバッジを手に入れてないから」

ナツメ「アサギ……」

レッド「……おっと、悪い、そろそろ切るな」

ナツメ「あ、レッド……」

ガチャッ

ナツメ「……」

ミカン「レッドさん」

レッド「ミカンちゃん……?」

ミカン「あの……、少し、お時間良いですか」

レッド「ん……、ああ……」

【チョウジのアジト】

ナツメ「レッド……ダメ……行かないで」

ナツメ「お願い……」

ナツメ「彼女は……、ミカンは……あなたに――」

ミカン「レッドさん」

レッド「……」

ミカン「あの、一度だけ……しか、言えません」

レッド「ああ……?」

ミカン「その……えっと……、今まで、一緒に修行しましたよね」

レッド「うん」

ミカン「それで……色々、ありましたよね」

レッド「ミカンちゃんの看病したり……、一緒に釣りしたりとかかな」

ミカン「はい……」

レッド「それが、どうかしたのかい?」

ミカン「これからアサギに戻って戦ったら……、レッドさんはきっと私に勝つと思います」

レッド「……」

ミカン「そうしたら……、レッドさんは、どこかに……行ってしまうんですよね」

レッド「……そうなるね。俺の目的は最強のトレーナーになることだから」

ミカン「一緒に過ごしてて……ずっと、ずっと考えてたんです」

レッド「……」

ミカン「わ、私……、私は……」

レッド「……」

ミカン「レッドさんが……」

レッド「……」

ミカン「私……、レッドさんが……」

レッド「……」

ミカン「……好き、です」

ミカン「レッドさんの側にいたいんです……!」

レッド「ミカンちゃん……」

ミカン「私……レッドさんが……、隣にいてくれるだけで……」

レッド「……」

ミカン「心が温かくなって……」

ミカン「何でも出来るような気がして……」

ミカン「それで……、レッドさんのことを考えるだけで、いつも……切なくなって……!」

レッド「……ミカン、ちゃん」

ミカン「レッドさん……、私は……あなたと一緒にいたい……」

レッド「!」

ミカン「レッドさんは……強くなるのが目的なんですよね……」

レッド「ああ……」

ミカン「だから、アサギにいて欲しいとは、言いません……」

レッド「……」

ミカン「ただ……わたしを……私を連れて行って……」

レッド「ミカンちゃん、それは……」

ミカン「……レッドさん!」ギュッ

レッド「ミカン……ちゃん……」

ミカン「あなたから見たら、私はまだ年下の可愛い子止まりなのかも知れません」

レッド「……」

ミカン「それでも……私は……あなたが好きです! 大好きなの!」

レッド「……」

レッドはミカンの背中に腕を回そうとしている……。

レッド「……」

ナツメ『ロケット団再興の手伝いをして欲しい』
ナツメ『生憎だが私は高いところが好きではない』
ナツメ『……酒はやめておけよ。悪い未来しか見えないぞ』
ナツメ『ここでいったん、別れましょう。あなたがマツバに勝つまでは見届ける。でも、その後は――』


ナツメ『おまじないを、かけてあげるわ……』



レッド「……」



レッドは、上げかけていた腕を下ろした。

レッド「……ミカンちゃん、ごめん」

ミカン「……」

レッド「俺は、君の気持ちに答えることは出来ない」

ミカン「……」

レッド「……俺が進むのは、君にとっては茨の道なんだ」

ミカン「……」

レッド「ポケモンを愛して、慈しむ君には、とても耐えられるような道じゃない」

ミカン「……それだけ、ですか……?」

レッド「……」

ミカン「そんなことで……、私が諦めると思っているんですか……?」

レッド「……」

ミカン「私は、あなたの側にいられるのなら……っ!」

レッド「……確かにこれは第二の理由だね」

ミカン「……」

レッド「第一の理由……それは……」


ナツメ『おまじないを……かけてあげるわ』


レッド「俺は……俺には、心に決めた人がいるから」

ミカン「……っ」

レッド「だから、君の気持ちに答えることは……」

ミカン「…………」

レッド「……」

ミカン「……わかり、ました……。本当の理由が聞けて……よかった……」ニコッ

レッド「……」

ミカン「ご、ごめんなさいっ……!」タタタタタッ

レッド「……これで、良いんだよな……、これでさ」

【翌日】

ミカン「おはようございます、レッドさん」

レッド「ああ、おはよう……」

ミカン「レッドさん?」

レッド「ど、どうした?」

ミカン「もしかして、昨日のこと……」

レッド「あ、いや……」

ミカン「大丈夫です。安心して下さい。……昨日、たくさん泣いたら、すっきりしましたから」

レッド「そ、そうか……」

ミカン「もう……レッドさんを振り向かせるのは無理かも知れません」

レッド「……」

ミカン「けど、私はずっと、あなたに憧れ続けて見せますよ」

レッド「……そうか……」

ミカン「はいっ」

レッド「それじゃ……、帰ろうか、アサギへ」

ミカン「あ、そうだ、レッドさん」

レッド「ん?」

ミカン「これ……、差し上げます」

レッド「……これは……」

ミカン「スチールバッジです」

レッド「おいおい、まだ俺は君を倒していないのに」

ミカン「ふふ、ジムリーダーは、自分の権限でバッジを与えても良いんですから」

レッド(マツバもそんな事言ってたな)

ミカン「受け取って下さい。レッドさんと戦うのは、アサギに戻ってからですけど……先に、ね」

レッド「……わかった。受け取っておくよ」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 
2009/09/26(土) 20:26:12.54 ID:I0+fkq8w0

はい、阻止^^


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage
2009/09/26(土) 20:27:59.66 ID:ByMqwc+D0

pcの恥だな


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 
2009/09/26(土) 20:27:59.46 ID:VlZ9Af3JO

はは……


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 
2009/09/26(土) 20:28:44.47 ID:I0+fkq8w0

すいませんでした、出直してきます

【アサギシティ】

ミカン「わぁ……、なんだか久しぶりに戻ってきたなあ」

レッド「そうだね。一月近くタンバにいたから」

ミカン「ジムリーダーの仕事、しなくちゃなあ」

レッド「頑張ってくれよ」

ミカン「はい!」

prrrrrr

レッド「ん?」

ミカン「あ、私のですね……」

ミカン「はい、もしもし?」

ミニスカ「み、みみみミカンちゃん! 大変なのよ!」

ミカン「え? 何があったんですか……?」

ミニスカ「灯台のアカリちゃんが……、ぐったりしてて!」

ミカン「!」

レッド(アポロか……!)

ミカン「ど、どうしよう……! レッドさん、アカリちゃんは……、灯台を照らし出す大事な仕事があって――」

アポロ「……レッド、戻ってきていたのか」

レッド「アポロ……」

アポロ「その顔は……なるほど、何かを掴んだといったところか」

レッド「まあな」

ミカン「レッドさん? この方は……」

アポロ「……こちらも上手く行ったよレッド。……灯台のデンリュウは今頃息も絶え絶えさ」

ミカン「!」

ミカン「あ、あなたが……!?」

アポロ「レッド。この少女は?」

レッド「……一緒に修行をした」

アポロ「そうか……。君には残念なお知らせだが、聞くかね」

ミカン「な、何を……」

アポロ「君がどうやら絶対の信頼を置いているであろう……彼は」

レッド(……この時が来たか)

アポロ「彼はな……、私たちロケット団の幹部だ」

ミカン「そ、そんな……!?」

レッド「くっ……」

ミカン「レッドさん、お願いです……嘘って言って! レッドさんが、あなたみたいな優しい人が、ロケット団のわけ……!」

レッド「……全部、本当さ。……俺は今やロケット団の幹部さ」

ミカン「そ、んな…………レッドさんが……」

レッド「…………」

アポロ「行こう、レッド。もはやこの街に用はない」

レッド「……ああ」

ミカン「うそ、うそよ……嘘って……嘘って言ってよ……、レッドさん……」

アポロ「……レッド」

レッド「……」

ミカン「そんな……う、ぐすっ……レッドさんが……うぅ……」

レッド「ミカンちゃん」

ミカン「……う、いやだ、いやだよ……そんなの……認めたくない……」

レッド「君からの告白、嬉しかった。……また、俺たちはきっとどこかで会う」

レッド「きっと、お互い敵同士で。……だからその時は」

レッド「遠慮無く、俺のことをたたきのめしてくれ……。それじゃ、また」

ミカン「いやだ、いやです、レッドさん……レッドさん――!」

【チョウジタウン】

レッド「……ここか?」

アポロ「らしいぞ」

レッド「……」

アポロ「レッド。俺が言ったことだから俺が言うのもおかしい話だが」

アポロ「遅かれ早かれわかることだったんだ。いつまでも隠し通すことなど出来やしない」

アポロ「……すまなかったな」

レッド「……」

ナツメ「……ぁ、レッ、ド……」

レッド「……ナツメ……」

ナツメ「レッド……、レッド……!」

レッド「ナツ――むぎゅ」

ナツメ「レッド……、帰ってきたのね、戻ってきたのね……!」ギュッ

レッド「……ナツメ……、いきなり……」

ナツメ「だ、だって……、なんだか、とても……とても嬉しいの……!」

レッド「……ナツメ……」

ナツメ「レッド……? どうしたの……、あなた、泣いて……」

レッド「……く、……俺が、泣くなんて、お門違いにも……くぅ……」

ナツメ「レッド……、あなた……」

レッド「ナツメ……、ナツメぇ……」ギュッ

ナツメ「レッド……」

レッド「俺は……俺は……!」

【物陰】

ランス「ほうほうほうほう」

アテナ「いけ、ナツメ。唇を奪うのよ!」

ラムダ「ヒヒヒッ、盗撮盗撮っと」

ランス「レッドさんが動きましたよ!」

アテナ「ラムダ、録画は!」

ラムダ「ばっちりんこ!」

アテナ「ずっと回しとくのよ!」

ランス「永久保存版ですからね!」



レッド「……ナツメ……」

ナツメ「レッド……? んんっ――!」

レッド「……」

ナツメ「ん、んぅ……ん、ぁ……」

レッド「…………」

ナツメ「レッド、いきなり……何を……」

レッド「ごめん……、無性に……、悲しくて、それでな……」

ナツメ「レッド……。今は、休んで……。ね……?」

レッド「ああ、そうするよ……。ナツメ……ありがとう」

ナツメ「気にしないで……」

レッド「……」

ナツメ(レッド……)

【レッドの部屋】

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……これが、俺が自分で選んだ道なんだよな……」

レッド「仕方ないんだよ……」

レッド「いつか必ずやってくる……、ごく、当然の出来事だ……」

レッド「……」

レッド「…………く……そ……」

ナツメ「……レッド……」

アテナ「なぁにぼんやりと唇なぞっちゃってるの?」

ナツメ「!?」

アテナ「愛しの彼が戻ってきて嬉しそうねぇ」

ナツメ「そ、そんなこと……」

アテナ「今更隠しても無駄無駄」

ランス「その通り」

ラムダ「このアジトに、お前さんの想い人を知らないやつはいねぇぜ」

アテナ「もしいたとしたら……モグリね」

ランス「おお、今度から団員かどうかの調査にはナツメさんの想い人を尋ねることで代用できるではありませんか!」

ナツメ「あ、あなたたちね……!」

風呂行ってくるね

レッドが後悔してるのは、ミカンを思い切り悲しませたことと
改めて自分が悪の道を歩んでいるんだなと実感したから
描写が足りなくてごめんね! SSは雰囲気で楽しむものだよ!

レッド「……すぅ……」

ナツメ「レッド? 入るわよ」

レッド「……」

ナツメ「寝ているのね」

レッド「……」

ナツメ「あなたがどうしてそこまで悲しんでいるのか……、見せて貰っても良いかしら」

レッド「……」

ナツメ「本来なら、こんなことをするべきでないのはわかっているけど」

レッド「……」

ナツメ「……あなたは私の相棒で……、あなたが落ち込んでいると……私も……」

レッド「……」

ナツメ「力に、なりたいから……」

ナツメ「……そういうことなのね」

ナツメ「……今、大事なことは……」

ナツメ「気分転換、かしらね」

ナツメ「……」

レッド「……んぁ?」

ナツメ「!」

レッド「ナツメ……?」

ナツメ「……レッド、気分はどう?」

レッド「少し寝たら、落ち着いたよ」

ナツメ「そう、よかった……」

レッド「……ごめん、もう少し、寝るな」

ナツメ「ええ、ゆっくり休んで……」

【翌日】

レッド「……んー」

ランス「ごきげんよう!」

レッド「うわっ!?」

ランス「ふふふレッドさん、あなたに暗い顔は似合いませんねぇ」

レッド「いきなりなんだよランス……、というか、それ男に言う台詞なのか」

ランス「まあともかく、これを差し上げましょう」

レッド「……なんだ、これは?」

ランス「映画のチケットですよ! コガネシアターのね! 今話題の恋愛映画、『ルージュラに首ったけ』ですよ!?」

レッド「有名なのか」

ランス「勿論! 今一番ホットでナウいラブコメディ映画ですよ!」

レッド「……二枚ある」

ランス「ナツメさんでもお誘いなさい。……それではっ」タタッ

レッド「あ、おい……」

レッド「というわけで、映画のチケットが手に入ったんだ」

ナツメ「……うん」

レッド「一緒に行かないか? 俺も、気分転換がしたかったし」

ナツメ「構わないわ」

レッド「それじゃ、そう言うことで」

ナツメ「え、ええ……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「じゃあ、また後で」

ナツメ「そ、そうね」

ナツメ(さ、誘われたのよね、デートに……。デート……)

【物陰】

ランス(作戦は成功ですよみなさん)

アテナ(ラムダ、カメラの準備、バッテリーもよ)

ラムダ(任せろってぇの)

【チョウジタウン】

ナツメ「お、遅くなって……ごめんなさい」

レッド「いや、俺も今来たところだ」

ナツメ「そ、そう……」

レッド「……ナツメ……」

ナツメ「な、なに……?」

レッド「なんだか……いつも以上に……綺麗だな」

ナツメ「!? れ、れれれレッド、な、何を言って……」

【物陰】

ラムダ「出たぜ天然口説きスキル!」

アテナ「録画急ぎなさい! ランス、録音、アポロは照明よ!」

アポロ「……何故俺までも」

レッド「ピジョット、出ろ」

ピジョット「ぴじょー」

レッド「ナツメ……、あ」

ナツメ「そ、空は……」

レッド「……よし」

ナツメ「レッド? なにを……きゃっ」

レッド「しっかりつかまっててくれよ」

ナツメ「うん……」ギュッ

【物陰】

アテナ「お姫様だっこよ!? 私なんてまだ誰にもされたこと無いのに!」

ランス「録画録画!」

アポロ「お前達、我々の目的を見誤っていないか……?」

ラムダ「うるせぇ馬鹿、今優先すべきが何かを考えろ!」

アポロ(何故俺がしかられる……)

【コガネシティ】

レッド「ついたぞ、ナツメ」

ナツメ「……」ギュゥッ

レッド「もうそろそろ目を開けてくれよ」

ナツメ「……空じゃ、無いわよね」

レッド「ちゃんと地に足をつけてるよ」

ナツメ「……よかった……」

レッド「よし、立てるな?」

ナツメ「ええ……」

レッド「……さて、早速映画を見に行くか、それとも買い物でもするか。どうする」

ナツメ「私はどっちでも良いわよ」

レッド「そうだな……、映画からにしよう」

ナツメ「ええ」

ランス「映画館が先ですか」

アテナ「ルージュラに首ったけ……、ストーリーはどんな感じなの」

アポロ「リアルージュラと呼ばれ蔑まれている女子高生が、勘違いからイケメン転校生に惚れられるという典型的なラブコメディだ」

ラムダ「詳しいのな」

アポロ「……映画鑑賞は趣味だ」

ランス「なるほど。意外な一面ですね」

アテナ「って、見失いかけてるわ! 走るのよ!」

ラムダ「ヒヒッ! 了解っ」

アポロ「待て貴様ら……、記録機器を全て俺に持たせるのはどうかと思うぞ、うぉおお!」

【映画館】

ナツメ(なかなかどうして面白い……)

レッド「……」

ナツメ(レッド……)

レッド「……」

ナツメ(キスシーン……。……なんだか、直視しづらい……)チラッ

レッド「……ぁ」チラッ

ナツメ「……ぅ」

レッド「……悪いな」

ナツメ「だ、大丈夫……」

【外】

アテナ「録画禁止ってどういうことよ!」

アポロ「……当然の結果過ぎる……」

レッド「面白い映画だったな」

ナツメ「そうね……、うん……」

レッド「……キスシーンってのは……気恥ずかしいもんだな」

ナツメ「ええ、そうね……まったくだわ」

レッド「っと、次はどうする、ナツメ」

ナツメ「お昼でも、どうかしら」

レッド「何にする? ファミレスでもファーストフードでも、何でも構わないが」

ナツメ「ふふ……」

レッド「どうした?」

ナツメ「……実は、お弁当を…………作ってきたの」

【物陰】

ラムダ「おっと、突然ここでナツメが家庭的な女アピィィィル!」

ランス「これは、評価がうなぎ登りですよ、解説のアポロさん!」

アポロ「うむ、男は総じて家庭的な女性に弱い……って何を言わせるんだ貴様らは、いい加減にしろ!」

ナツメ「自信が、あまりないけど……」

レッド「何言ってるんだよ。こんなに見栄えが良いのに」パクッ

ナツメ「ど、どうかしら……」

レッド「う」

ナツメ「レッド?」

レッド「ああ、いや……美味しいよ……凄く……」

【物陰】

ランス「あーっと、やはり、やはりここでとくせい料理ベタが発動です!」

ラムダ「王道な展開……、だがそれが良い!」

アテナ「不完全じゃない方が、魅力あるように見えるのよ」

アポロ(……もはやロケット団の存在意義はないような気がしてきた……)

ナツメ「全部……。美味しかった?」

レッド「ああ。また今度も、作ってくれるか」

ナツメ「……うん」

レッド「はは、ありがとう」

【物陰】

ラムダ「レッドのとくせい、フラグメイカーが発動したな」

ランス「恋愛だけでなく、死亡フラグまで立ててしまうそのとくせい! 次回もナツメさんの手作り料理を食べることに!」

アポロ「逆に考えろ……、レッドはナツメの料理スキルを磨かせるためにそう答えたのだ」

アテナ「馬鹿! 料理ベタだから良いんじゃない! ナツメが料理ベタだから、異常なほどに萌えるのよ!」

【デパート】

レッド「さて、今日のメインその2だぞ」

ナツメ「なにを買うの?」

レッド「とりあえず何か……な。ウインドウショッピングでも良いけど」

ナツメ「見て回るのも、悪くないわね」

レッド「ああ」

ナツメ「レッド」

レッド「ん?」

ナツメ「これって、デートなのかしら」

レッド「少なくとも俺はそう思ってるけど」

ナツメ「……そうよね、デートよね、これは……。ふふっ」

レッド「どうした?」

ナツメ「なんだか、嬉しくなって」

【物陰】

アポロ「……幸せそうだ」

アテナ「何よりじゃないの」

ランス「ええ、レッドさんもナツメさんも元気がありませんでしたけどね」

ラムダ「ヒヒヒッ、良かったじゃねえか……」

アテナ「……仲間の幸せを願うことは、悪いことじゃないものね」

ランス「その通りです。こちらまで幸せになりますよ」

アポロ「……そうだな……」

ラムダ「ヒヒヒッ、悪の組織にゃ向いてねえかもな、俺たちはよ」

レッド「ナツメ、お前はいつもその服で暑くないか?」

ナツメ「?」

レッド「こんなのはどうだ?」

ナツメ「そ、そんなラフな格好、私には似合わないわよ……」

レッド「良いから着てみろよ。折角だから」

ナツメ「……少しだけよ」

レッド「ああ」

ナツメは服を試着した!

ナツメ「どう……?」

レッド「……これは……、最初は違和感があるけど……うん、可愛い」

ナツメ「ば、ばか……」

レッド「本当のことなんだけどな」

ナツメ「ヘソ出しなんて……はじめてよ」

レッド「よし、買おう」

ナツメ「え!?」

レッド「結構似合ってるし……、たまに着れば良いんじゃないか?」

ナツメ「で、でも……」

レッド「ま、買ってくる」

ナツメ「あ……レッド……。もう」

レッド「~♪」

あ! ナツメに怪しげな影が近づいている!

チャラ男「おーっ、ちょっとそこのおねーさん」

ナツメ「……私?」

チャラ男「そっす、あのー、今お暇ですかー? 俺とちょいと、そこら辺で遊びません?」

ナツメ「悪いけど、連れがいるの」

チャラ男「なーにいってんすか、俺の方が、数倍楽しませてあげれますよ、マジで」

ナツメ「……いや、その」

チャラ男「マジで、俺パネェッすよ。地元じゃケッコー有名なんすよ」

ナツメ(……鬱陶しい……。レッド、早く戻ってこないかしら)

チャラ男「おねーさん、聞いてっすか? ちょっと」ギュッ

ナツメ「きゃっ」

チャラ男「腕も細くてやらかいっすね、かーわいー」

ナツメ「は、離しなさい……」

チャラ男「やっすよー、これから遊び行きましょうよ、ね? ね?」

ナツメ「いいから……離して……」

???「どりゃああああ!」バキッ

チャラ男「ぶべっ!?」

???「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて地獄に堕ちろ! ギャロップ!」

ギャロップ「ぎゃーっ!」

???「二度蹴り!」

チャラ男「ぶべっ!?」

ナツメ(……アポロ? 仮面つけてるからわからないけれど、声はアポロね)

???「それでは、お嬢さん、さらば!」

ナツメ「ちょ、ちょっと……」

レッド「ナツメー? どうした?」

ナツメ「あ……なんでもないわ。ただ、ナンパされて」

レッド「何? 大丈夫だったか?」

ナツメ「ええ、大丈夫……」

【物陰】

アポロ「これで、良いのか……?」

ランス「上出来です」

アテナ「なんだかんだで乗り気だったじゃないの」

アポロ「ふん……、ただ、二人の邪魔をさせたくはないだけだ」

ラムダ「ヒヒヒッ。男のツンデレほど気持ち悪いものはねぇよなぁ」

アポロ「黙れ!」

レッド「なんだかんだでたくさん買い物したな」

ナツメ「この服……本当に着るの?」

レッド「まあ、嫌なら別に良いんだけどな」

ナツメ「でも、折角レッドが買ってくれたから……やっぱり……」

レッド「ナツメに任せるよ」

ナツメ「うん……」

レッド「……もうそろそろ日が落ちるな」

ナツメ「そうね」

レッド「自然公園に行かないか?」

ナツメ「いいわね」

【自然公園】

ナツメ「静かなところ」

レッド「落ち着くな……」

ナツメ「本当……」

レッド「なあ、ナツメ」

ナツメ「……なに?」

レッド「俺の話、聞いてくれるか」

ナツメ「ええ……」

レッド「俺な……、アサギのジムリーダー……ミカンちゃんって言うんだけど」

ナツメ「……」

レッド「最後の最後に告白されたんだ」

ナツメ「……」

レッド「でも、断った。……それでその後……、彼女にロケット団の一員だってことがバレた」

ナツメ「……」

レッド「俺はさ、ミカンちゃんを二度も……失望させたんだよな……。それがどうも情けなくて、悔しくて、仕方なかった」

レッド「……お前はどう思う? 俺は……どうするべきだったのかな」

ナツメ「わからないわよ……。それは、レッド自身の問題だもの」

レッド「……」

ナツメ「あなたが選んで、答えを出した結果がそれなら……、仕方がないことだと思うわ」

レッド「……」

ナツメ「……でしょう?」

レッド「ああ、そうだな……。まったくその通りだ……」

ナツメ「……でも、敢えて言うのならば……私は、その選択、間違っていないと思う」

レッド「どうして」

ナツメ「その選択の結果……、あなたと私は、今、ここにいるんだもの……」

レッド「……」

ナツメ「凄く、利己的だけど……私はそう思う」

レッド「聞いてくれてありがとう。……大分、楽になった」

ナツメ「気にしないで。私とあなたは……相棒なんだから」

レッド「……ああ、そうだな」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「……帰ろうか」

ナツメ「……ええ」

【その頃のみんな】

ゴールド:バッジ四個目ゲット→タンバにてひでんのくすりのおつかい

シルバー:例によってゴールドのストーキング。失意のミカンを撃破している。

グリーン:アサギシティ近くに出現

【日は変わってチョウジタウン】

ナツメ「赤いギャラドス?」

ラムダ「おうよ。電波の影響か知れんが、全然色の違うギャラドスが湖にいやがんだ」

レッド「そいつは珍しいな……。見に行くか」

ランス「おや、ならば……マントの怪しい男には注意して下さい」

レッド「なんだそれ」

ランス「……最近、付近で見かけられるようになってきた男です」

アテナ「どうやらあたし達のことを調べているみたいよ」

ナツメ「感づかれているの?」

ランス「さて……わかりませんが……。用心に越したことはありません」

ナツメ「マントの男って……怪しいわね」

レッド「注意しておこう」

ナツメ「ええ」

レッド「よし、行くか」

ナツメ「……」

【いかりのみずうみ】

レッド「雨が強いな」

ナツメ「まったくね。……傘を持ってきておいて正解だったわ」

レッド「あ、俺も入れてくれ」

ナツメ「ええ」

レッド「で、赤いギャラドスはどこだ?:

ナツメ「……見えないわね」

???「それなら、今は水の中さ」

レッド「!」

ワタル「久しぶりだね。レッド君」

レッド「ワタル……」

ナツメ「!」

ワタル「おや、ヤマブキのナツメ君まで……。君たちがそんな関係だったとは」

レッド(マントの怪しい男……、そうか、ワタルのことか!)

ワタル「君はチャンピオンの仕事を全て僕に投げていったけど……、一体何をしているんだい?」

レッド「いろいろだよ。今は、ジョウトのジム制覇を目指してる」

ワタル「なるほど、最強の名を求めてどこまでも挑戦、か」

レッド「ああ」

エンジュのジムリはどーなった

ワタル「その途中で……、この噂を聞きつけたと」

レッド「そんなところだな」

ワタル「僕もこの噂を聞きつけて数日前から調査を行なっているんだが」

レッド「……」

ワタル「どうも、ロケット団が背後にいるような気がしてならないんだ」

レッド「ロケット団、ね」

ワタル「三年前、君が壊滅させたはずのね」

レッド「……」

ワタル「君も旅をしているうちに、何か気づいたら教えてくれないか」

レッド「ああ、そうするよ」

ワタル「奴らの横暴を許すわけにはいかないからね。……僕はまた調査に戻る。それじゃ、良い時間を」

レッド「ありがとよ」

>>379
エンジュのリーダーは皆、エンジュを彷徨う亡霊。
皆が皆、マツバの姿を取るのでリーダーはマツバのまま。
亡霊が成仏したら、また次の亡霊がリーダーとなる

という後付設定

レッド「まずいな……、まさかワタルが動いてるとは」

ナツメ「四天王の一人……、竜使いのワタル……」

レッド「これはまずいかもしれないな」

ナツメ「どうするの?」

レッド「一度アジトに戻って……、それから会議だな」

ナツメ「……そうね」

レッド「……」

ナツメ「……」

【チョウジのアジト】

レッド「というわけだ」

ランス「なんと……。まずいことになりましたね」

アポロ「四天王の一人か……。厄介な」

アテナ「どうするの? 何か良い考えはある? ナツメ」

ナツメ「……ラムダ、電波発生装置は……、小型化できる?」

ラムダ「効果範囲が大幅に狭まるが、出来ないことはないぜ」

ナツメ「……一つ、案があるわ」

アポロ「聞こう」

ナツメ「ここをおとりにするのよ」

アテナ「ここを!? 折角のアジトを、おとりに使うって言うの?」

ナツメ「そうよ。その後、コガネの電波塔を奪取、小型化した電波発生装置を……ラジオに乗せれば」

ラムダ「そいつは良いぜ、ヒヒヒッ……。ラジオに乗せるんだったら大して装置は大きくなくても良いからなぁ!」

アポロ「なおかつ……ラジオで我々の声明も発表できるというわけか」

ナツメ「そうと決まれば……、早速準備よ」

アポロ「俺とランスはコガネへ向かい、下準備を整える」

アテナ「私とラムダで、ここをやりくりすればいいわけね」

レッド「……俺とナツメはどうするべきだ?」

アポロ「そうだな……」

ナツメ「ここに残り、ラムダ達の支援……並びに脱出の支援を」

ランス「そうですね。それが良いでしょう」

ラムダ「ヒヒヒ、決まりだな? 早く改良しねぇとなあ」

ランス「戦闘員は、ここに少しだけ残し……、他は皆コガネへと向かわせればいいでしょうか」

ナツメ「そうね」

アポロ「よし、行動開始と行くか」

ナツメ「……段々と……、ロケット団らしくなってきたわね」

レッド「ああ、そうだな」

ナツメ「……サカキが帰ってきた時、ロケット団は真の復活を迎えるわ」

レッド「……」

ナツメ「それまで……お願いね」

レッド「ああ」

ナツメ「……それとレッド、今の内にチョウジジムを攻略しておくべきだと思うの」

レッド「……それもそうか……。よし」

ナツメ「修行の成果、楽しみにしているわ」

【チョウジジム】

ヤナギ「冬のヤナギと呼ばれた実力……、みせてやろう!」

レッド「……勝ってみせる」

・・・
・・


ヤナギ「ふ……流石は……チャンピオンと言うことか」

レッド「いえ。こちらこそ……学ぶことが多かったです」

ヤナギ「お主はまだまだ強くなる。若いからな……。頑張れよ」

レッド「……ええ」

着々と進むロケット団の計画、そしてちらつく四天王ワタルの影。
ミカンとの辛い別れを経験し、同時にナツメとの絆をより深めたレッドは何を思い何を見るのか。

後編へ続く

※後編は明日!
ごめんもう眠くてやばい。

残ってたら当然このスレに投下するけど
残ってるよね……?

>>411
残してみせるとも

>>413
すまんなあ
なるべく早めに登場するよう頑張るよ
あ。仮面ライダーあるのか……

支援してくれたみんなありがとう。
おれ自身も楽しんで書けてる

>>422
絵師って凄いなww
確かにあのシーンはそんなこと考えちゃうけど

今度こそ本当に寝よう……。
あ、そう……今さ、

ポケモン金銀のライバルが女になったようです

ってスレタイが脳裏に浮かんだんだ。既出かな?
もしそうでなければ、いつか書きたいな

>>345
Gガンかよww

>>422
そのイベント大人気だなwww
普通に男主人公使ってた俺には盲点だった

シバ「保うーはー!」

冗談抜きで今起きた
まだぼんやりしてるが投下するよ

【チョウジタウン】

ゴールド「ふぅ……。やーっと到着だよ……」

レッド「……」

ゴールド「あーっ! レッドさん」

レッド「ん? 君は……」

ゴールド「ゴールドです、ゴールド!」

レッド「ああ、覚えているよ。……もうここまで来たのか」

ゴールド「はい。これから赤いギャラドスでも見に行こうかと」

レッド「そうか。楽しんでくると良い」

ゴールド「はい」

ゴールド「レッドさんはどうしてここに?」

レッド「用があってね」

ゴールド「用ですか……?」

レッド「ああ」

ナツメ「レッド、ここにいたの」

レッド「ナツメ……、悪いな、少し散歩したくて」

ナツメ「別に構わないけれど……」

ゴールド「……」

ナツメ「ヨシノシティで出会った子ね。私はナツメ。レッドの相棒よ」

レッド「二人でジョウト各地を回ってるのさ。バッジ集めついでにね」

ゴールド「そうなんですか……。っと、二人の邪魔するのも悪いんで、俺はもう行きます!」

レッド「あ……ゴールド」

ナツメ「良い子ね。……んっ」ギュッ

レッド「ナツメ、なんでいきなり抱きつくんだ」

レッド「おいナツメ、そろそろ離れてくれないか」

ナツメ「……」

レッド「ナツメ?」

ナツメ「……す、して…………」

レッド「なに?」

ナツメ「キスして……」

レッド「お、おい……ナツメ、お前、何があったんだ」

ナツメ「……急に、近頃不安になってきたの……」

レッド「……」

ナツメ「何もかもが……、失敗しそうな……そんな、予感がして……」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「でも、あなたがいれば……きっと……んぅっ――」チュッ

レッド「……」

ラムダ「どうしたぁ、レッド」

レッド「いや……。作戦が上手く行けば良いんだが……と」

ラムダ「ヒヒヒッ、今更どうしようもねぇや。小型の装置は作り終えたからな」

レッド「……」

ラムダ「後は……そう、奴さんたちが攻めてくるのを待つばかりってな」

レッド「……そうだな」

ラムダ「お、そうだ……。暇だしサカキ様の変装でもするかね。ヒヒヒッ」

レッド「変装ね……」

【いかりのみずうみ】

ワタル「君は……」

ゴールド「え? 俺ですか」

ワタル「君の瞳には強い意志が感じられるな……」

ゴールド「へ?」

ワタル「君、どうして赤いギャラドスが生まれ、この湖のコイキング達が苦しんでいるのか、わかるかい」

ゴールド「さぁ……」

ワタル「僕は前からこのことについて調査を行なっているんだけど……」

ゴールド「……」

ワタル「どうも三年前に解散したはずのロケット団が一枚噛んでいるらしいんだ」

ゴールド「ロケット団が?」

ワタル「どうやらアジトも付近にあるらしくてね。……君、僕と一緒にそこへ乗り込まないか?」

何か知らんが・・・や~なか~んじ~(ソォーナンス)

ゴールド「なし崩し的に着いてくることになったけど」

ゴールド「まあ、ロケット団は悪者だしね」

ワタル「ここだ。この土産屋の地下に、アジトが広がっていると思われる」

ゴールド「ここですか……? 大きなキノコ買いましたけど」

ワタル「……よし、行こう!」

【土産屋】

おっさん「ちょ、ちょっとなんなんですかあんたは」

ワタル「ロケット団のアジトへ……入らせて貰うぞ」

おっさん「!」

ワタル「図星のようだな」

おっさん「出ろ、コラッタ!」

ワタル「カイリュー。はかいこうせん」

カイリュー「りゅーー!」

おっさん「ちょ、おま……!」

おっさんは倒れた!

ゴールド(な、何……? 人に破壊光線だって……?)

ワタル「……行こう、ゴールド君」

ゴールド「……」

おっさん「」

ワタル「俺のターン・・・カイリューの破壊光線!プレイヤーにダイレクトアタック!」
おっさん「ぬわーーーーー」

【チョウジのアジト】

ヴーン、ヴーン

レッド「警報……。来たか、ワタル達」

ナツメ「……いよいよよ。別行動中のアポロ達は、既に地下通路とその一角を占領しているわ」

ラムダ「出来るだけ奴らを引きつけてトンずら……ってか」

アテナ「ゾクゾクするわ……」

レッド「気は抜くなよ。ワタルは強敵だ」

ラムダ「わかってるって。実力で勝てないのは百も承知だ……」

アテナ「私たちの仕事は奴らを負かすことじゃなく、引きつけることですもの」

ナツメ「……私とレッドは外に出て、脱出の準備を行なうわ」

レッド「下っ端達には、負けた奴から順にコガネへ向かうよう指示は出した」

ラムダ「ヒヒヒッ、後はなるようになれだ! やってやるぜぇ!」

ワタル「ゴールド君、俺は先に行く。君も後からついてくるんだ」

ゴールド「あ、ちょ……」

ゴールド(強引な人だなあ)

ワタル「電波を発生させている装置がどこかに……」

レッド「……」

ナツメ「……」

ワタル「レッド君!?」

レッド「……ワタルか」

ワタル「まさか君も潜入――」

レッド「……」

ワタル「――ああ、その顔は……。君は……墜ちたな!」

レッド「だとしたらどうする?」

ワタル「仮にもチャンピオンたる者が……、ポケモンを傷つける悪の組織の一員とは情けない!」

レッド「別になんと思われようが構わないがね」

ワタル「レッド君……、いや、レッド。ここでポケモンバトルだ!」

レッド「残念だがそいつは無理だ。まだ俺にもやらないといけないことがあるからな」

ワタル「逃げるのか!」

レッド「戦略的撤退と呼んでくれ。ナツメ、頼む」

ナツメ「フーディン、テレポート」

フーディン「……ッ」

レッドとナツメはテレポートした!

ワタル「くっ……! なんと言うことだ……!」

ラムダ「おぅおぅ……きよったか……」

アテナ「私も準備を始めておくわ」

ラムダ「ヒヒヒ……、最後は派手に楽しみたいところだぜ」

アテナ「あまり遊びすぎないように」

ラムダ「ヒヒヒヒヒッ」

【外】

レッド「……情けない奴か」

ナツメ「気にしているの?」

レッド「別にしてないさ。俺は今の自分を情けないとは思ってない」

ナツメ「……」

レッド「準備を急ごう」

ナツメ「ええ」

ワタル「カイリュー、げきりん!」

下っ端「ちっ……! レッド様の通達だ、潔く逃げるぞ!」

下っ端「おうよ!」

ワタル「レッド様……。やはり彼はロケット団に……」

【サカキの部屋】

ゴールド「メガニウム!」

ラムダ「ヒヒヒ、こいつぁ珍しい……。欲しいぜぇ」

ゴールド「!」

ラムダ「出ろ、ドガース!」

ゴールド「負けるもんかあああ!」

ラムダ「ヒッヒッヒッ……退散退散」

ゴールド「あ! 逃げるのか!」

ラムダ「当然。ヒヒヒッ」

ゴールド「待てぇ!」

ラムダ「待てと言われて待つ奴はいねぇよ!」

タタタタタッ

ゴールド「な、なんて逃げ足の速い」

ワタル「ゴールド君」

ゴールド「ワタルさん」

ワタル「どうやらこのロケット団、チャンピオンのレッドが絡んでいるらしい」

ゴールド「!?」

>>514
再現しやがったwww

ゴールド「そ、そんな馬鹿なことが」

ワタル「あるのさ。残念だけれどね」

ゴールド「そんな……、憧れ、なのに」

ワタル「次に彼と出会った時は……用心しておくべきだ」

ゴールド「はい……」

ワタル(僕だって、悔しくて仕方がないさ)

ワタル(……彼がチャンピオンになってからの三年間、僕らは毎日戦い続けたのだから)

ワタル(言うなれば……、ライバルであったのに……。彼は……!)

ゴールド(……目標で、夢で、到達点で。俺にとってのレッドさんは、そんな人なのに)

【外】

レッド「……」

ナツメ「レッド……」

レッド「どうした?」

ナツメ「何かあったら、相談してね……。約束よ」

レッド「どうしたんだよ、いきなり」

ナツメ「……なんだか、嫌な未来が見えて」

レッド「……」

ナツメ「でも、未来は変えられるはずだから……。だから、ちゃんと相談して欲しいの」

レッド「……ああ。約束するよ」ナデナデ

ナツメ「や、レッド……」

ラムダ「おうおう見せつけてくれるねぇ」

レッド「!」

ラムダ「後はアテナがずたぼろに負けてくるのを待つだけだぜ」

レッド「そうか」

ナツメ「……もうそろそろ、かしら」

アテナ「……まったく、やれやれね……」

レッド「来たか」

ナツメ「準備は出来てるわ」

ラムダ「ヒヒヒッ、そいじゃ、とっととおさらばしようぜぇ」

レッド「ピジョット、リザードン、出ろ」

ピジョット「ぴじょーっ」

リザードン「りざー」

レッド「こいつらに乗ってコガネまで向かう」

ワタル「くそっ……、彼らを追いたいのが本音だが……、まずは電波をどうにかしなければ!」

ゴールド「ワタルさん、マルマインが電力を」

ワタル「彼らに罪はないが……気絶して貰うしかないね! 君は向こうを頼む」

ゴールド「わかりました……!」

ワタル(……レッド君。君は僕が止めてみせる)

【コガネシティ】

レッド「ここには何度もやってくる気がするな」

ナツメ「地下通路はこっちよ」

ラムダ「ヒヒヒ……アジトより住みにくそうだなあ」

アテナ「文句は言っていられないし……、なにより私たちの計画の最終段階じゃない」

ナツメ「そう……、これが成功すれば、世間は混乱する。その隙を突いて……」

レッド「……もうすぐか」

ナツメ「そう、もうすぐなのよ……」

ラムダ「ヒヒヒ……楽しみだぜ」

レッド「俺は少し……、コガネをぶらついてくる」

ナツメ「レッド……」

レッド「大丈夫だよ。何もない。ただ外の空気を吸いたくて」

ナツメ「……」

レッド「心配性だな、ナツメ……」

ナツメ「だって……、あなたのことなのよ……。心配しない方が、おかしいわ」

レッド「ありがとう。すぐ戻るさ」

ナツメ「……待ってるわ」

レッド「……」

レッド「もうすぐ、ロケット団がコガネを封鎖する……」

レッド「もう、退くに退けないところまで来てるんだな」

レッド「……どうせならとことんやるさ……」

レッド「……」

【自然公園】

レッド「……結局ここまで来てしまった」

レッド「どこかで休むか……」

少女「……」

レッド「隣……失礼するよ」

少女「あ、はい……」

レッド「……な……、あれ……?」

ミカン「あ……」

レッド「……ミカン…………」

ミカン「……レッド、さん……」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「悪いな……。俺はどっか違うところへ」

ミカン「待ってください」ガシッ

レッド「……」

ミカン「お話……したいです……」

レッド「……」

ミカン「今日は……、コガネでお買い物でもしようと思って、ここまで来たんです」

レッド「……」

ミカン「でもちょっと疲れちゃって……。それで……休んでたんです」

レッド「……」

ミカン「また、会えましたね……」

レッド「……」

ミカン「まだ、ロケット団として活動を……?」

レッド「ああ……」

ミカン「そう、ですか……」

ミカン「あの後……、アカリちゃんはひでんのくすりのおかげで直りました」

レッド「……よかったな」

ミカン「……それで、色々、考えてたんです」

レッド「……」

ミカン「あんなことがあったけど……それでも、私は……」

レッド「待ってくれ……。これ以上は、聞きたくないよ」

ミカン「レッドさん……」

レッド「卑怯だと罵ってくれても良いけど……、それでも」

ミカン「いや、です」

レッド「……」

ミカン「折角、会えたのに……、伝えないままで終わるなんて、いや」

ミカン「やっぱり、どこまで行っても私は……レッドさんが好きです」

レッド「……」

ミカン「もう、私に勝ち目なんて無いんでしょうけど……」

レッド「……」

ミカン「それでも……あなたに憧れ続けるから」

レッド「……」

ミカン「……お願いです……。ロケット団なんて、もう、やめて下さい」

レッド「……」

ミカン「あなたみたいな優しい人が……、ロケット団なんて……間違ってる」

レッド「……」

ミカン「……」

レッド「俺は自分で選んだんだ。……今更この選択を曲げる気にはならないよ」

ミカン「……」

レッド「……」

フラグは立っているからどっちルートにも行きつくと思う

ナツメ「……レッドは、どこに……?」



レッド「どうしても、俺をロケット団から離したいというのなら」

ミカン「……」

レッド「……もうすぐ、きっとその機会が訪れる」

ミカン「……」

レッド「その時は本当に、俺と君は……敵同士だ」

ミカン「……わかりました。……必ず、レッドさんを止めて見せますから」

レッド「……」

ミカン「……まずは、宣戦……布告です」チュッ

レッド「!?」


ナツメ「レッ――ド……?」

レッド「ミカンちゃん……」

ミカン「ふふ、ごちそうさまですっ」

レッド「……あ、おい……」

ミカン「私、今日はコガネに泊まります。今度は……、必ず、あなたを止めるから」

レッド「……そう簡単に、止まりはしないよ」

ミカン「女は、強いんですよ。ふふっ」

レッド「……やれやれ」

ミカン「それでは、レッドさん……」タッタッタッ

ナツメ「…………」

ミカン「……?」タタタタッ

ナツメ「……どうして…………? こんなに……悲しくて…………」

ナツメ「涙が、止まらないの…………。どう、して……?」

ハーレムエンドに1万ペリカ

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「な……ナツメ……?」

ナツメ「……レッド」

レッド「……」

ナツメ「……レッド……、どうして……」

レッド「……」

ナツメ「……こんなことになりそうで……だから…………だから嫌だったのに……」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「私……うぅ……どうして、こんなに、涙が……溢れて、止まらなくて……」

レッド「……」

ナツメ「いやよ……レッド……行かないで…………。私、わたし……は…………」

レッド「俺は……」

ナツメ「お願い、だからぁ……」

レッド「俺は、行かないよ……。どこにも」

ナツメ「ほんと? ほんと、なの……?」

レッド「……ああ。前も言ったはずだ……。俺は、彼女の告白を断ったって」

ナツメ「で、でも……さっきは……」

レッド「告白を断った理由……、教えてなかったな」

ナツメ「れ、レッド……?」

レッド「告白されたときな……、とある女の顔が浮かんできたんだよ」

レッド「突拍子もないことを提案してきた、高所恐怖症の女でさ」

レッド「超能力者で……、大事な相棒で……、俺のためにおまじないまでかけてくれた」

ナツメ「……それ、って……」

レッド「……」

ツクシ正妻END

>>589
ショタコンw

ナツメ「……」

レッド「あー……」

ナツメ「……」

レッド「……うん、地下通路に戻ろうか、あはは」

ナツメ「……ねぇ、レッド、聞かせて……? 続きを……」

レッド「……」

ナツメ「あなたの口から、ちゃんと、聞きたい」

レッド「……俺は、お前が好きだ。好きだって気づいたから……、俺は」

ナツメ「……」

レッド「わからないか? もしそうなら何度でも言ってやる」

ナツメ「……わ、わかるわ……、わかる、けど……」

レッド「……けど?」

ナツメ「嬉しくて……頭の中が、ジンジンして…………それで、もう、わからないけど、涙が……出てくるの」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「言ってなかったよね……。わたしも、あなたが好きよ……。レッド……」

えぇい、幹部連中はなにをしている!

>>593
ゴールド「したっぱしかいねぇ……」

【地下通路】

ラムダ「」

アテナ「」

ランス「」

アポロ「」

ナツメ「ふふっ」ギュッ

レッド「ナツメ……いい歳して恥ずかしくないのか……」

ナツメ「レッドの近くにいられるんだもの……、他人の視線なんて、瑣末なものよ」

アポロ「」

ラムダ「」

ランス「」

アテナ「」

幹部連中は言葉を失っている!

もう片方も一旦スレストくらったみたいだし変なのわいてきそうだな
sage進行にしとくか

>>606
シロガネやまへの行き方

 カントーのジムを制覇するとオーキド博士から「ひでんマシン08(ロッククライム)」をもらうことができます。
 これを入手することにより、今まで行けなかった場所へも行けるようになります。
 シロガネやまはチャンピオンロードから左へ行くと行くことができます。
 レッドはこのシロガネやまの最深部にいます。

>>607
意味が違うw

アポロ「」

アテナ「」

ラムダ「」

ランス「……あー、あーっと、お二人さん」

ランス「明日、コガネを封鎖……電波塔を占拠することになっているのですが」

レッド「いよいよか」

ランス「ええ」

ナツメ「準備を、急ぎましょう」

アポロ(切り替えが早い)

【翌日・コガネシティ】

住民「ぬ、ぬわーーーーー」

下っ端「ロケット団様のお通りだ! 邪魔だ邪魔だ!」

チンピラA「わしのオクタン砲が火を吹くで! オクタンでろ!」

下っ端「ギャラドス!」

チンピラA「なんやと!」

下っ端「コガネを封鎖だ! 警察は閉め出せイヤッホー!」

警察「お、押すな押すな押すなああ!」

下っ端「海に落としてまえ」

ボチャッ

下っ端「やりたいほうだいだぜぇ!」

パパスってコガネに住んでたんだ・・・覚えておこう

>>615
チンピラAってwwww

【でんぱとう】

ランス「誠に申し訳ありませんが……、ここは占拠させて頂きます」チャキッ

レッド(銃持ってたのか)

所長「ろ、ロケット団……、卑劣な……!」

ランス「最高級の褒め言葉ですねぇ」

所長「だ、大体……、わたしがいなくなったと知れれば……」

ラムダ「ご用ですかな?」

所長「わ、わたしだと……」

ラムダ「ヒヒヒッ、あんたの代わりはしっかり務めるから安心しろよ」

ランス「所長の身柄は確保しましたよ」

ナツメ「地下通路から通じるデパートの地下に捨て置きなさい」

ランス「了解です」

アテナ「着々と進んでいるわね」

アポロ「そろそろラジオで我々の声明を発表しても良い頃か」

ナツメ「任せるわ。サカキに、もうすぐ会えるのね」

レッド「……」

ナツメ「レッド。今はあなたが一番だけれど、やはりサカキに会うのは私の目的なの」

レッド「……」

ナツメ「だから、こんなことで妬いちゃダメよ」

レッド「ば、馬鹿……違う……」

アポロ「……我々は、ロケット団!」

アポロ「三年前に、一人の青年の手によって崩壊してしまったが……」

アポロ「我々はもう一度戻ってきた!」

アポロ「首領、サカキ様をお迎えするために……!」

【全国各地】

ゴールド「ロケット団……、コガネを占拠してるのか!」


シルバー「……チッ、胸糞悪いぜ」


ミカン「……レッドさん……!」


グリーン「これは……、僕の出番かな?」

【コガネシティ】

グリーン「そういえば随分前からレッドと連絡がつかないが……、彼はこのことを知っているのだろうか」

ゴールド「レッドさんを、止めなくちゃ」

シルバー「ロケット団だと……、ぶっつぶしてやる」

ミカン「……レッドさんのためにも……!」

緑金銀蜜柑「え?」

おめでとう、四人は意気投合した!

グリーン「ということはつまり……、レッドはロケット団だと言うことか!?」

ゴールド「はい、間違いなく」

ミカン「私は、彼を止めたいんです……!」

シルバー「レッドと言えば……、ワカバで出会ったあいつか……。あいつを倒せば俺はより最強に近づくな」

グリーン「……僕は、彼と幼馴染みでね。……幼馴染みとして彼を止めないといけないな」

ミカン「ええ……!」

荒木「グリーン?ああ、そんなのいたね(笑)」

ランス「サカキ様ー、聞いていますか!?」

アテナ「私たちはついにやりました……!」

ランス「あなたの復活を信じて三年……、ここまで来たのです!」

アテナ「戻ってきて下さい、サカキ様!」

【トージョウの滝の、裏】

ラジオ『サカキ様ー』

サカキ「……なんと……」

サカキ「……ああ、彼らは……」

サカキ「彼らはやってくれたのか……!」

サカキ「行こう……」

サカキ「私は行く。彼らの元へ」

サカキ「コガネシティへと!」

サカキ「ドンカラス、そらをとぶ!」

ドンカラス「どーんっ」

サカキ「……組織の強みは……大勢の力が組み合わさること……!」

サカキ「彼らは身をもって、それを示してくれたのだ!」

サカキ「私が……彼らに応えないでどうする!」

【コガネシティ】

グリーン「これから電波塔へ乗り込む」

ミカン「はいっ」

ゴールド「……」

シルバー「俺もか……? 俺はレッドにしか用はないんだが」

グリーン「……やってくれるよね」ニコッ

シルバー「う……」

ミカン「レッドさん……、あなたは必ず……!」

ランス「この放送は……、サカキ様に届いているのでしょうか」

ナツメ「……必ず来る」

ランス「……どうして、そう言いきれますか?」

ナツメ「サカキは、ロケット団をより強い組織にするために……、一人姿を消した」

ランス「……」

ナツメ「ならば……、現われない理由はない。彼が来ることで、私たちロケット団はより強く……」

レッド「……ん……? あれは……、……ナツメ! まずいぞ! 四人、電波塔に入ってきた!」

ナツメ「なんですって? 誰も入れないようにしているはずよ!」

レッド「ポケモンで無理矢理だ!」

ミカン「ハガネール、アイアンテール! 吹き飛ばして!」

グリーン「カイリキー、ちきゅうなげ!」

シルバー「……ったく……、バクフーン、火炎放射でなぎ払え」

ゴールド「メガニウム、どくのこなだ!」

下っ端「ひ、ひぃ……!」

下っ端「こいつらは鬼か……!」

グリーン「構うことはない! とにかく先へ進むんだ!」

ミカン「ハガネール、さらにアイアンテール!」

おい電波塔イベントにコトネがいないじゃないか

>>655
ヒーローは遅れて来るって言うじゃないか

サカキ「今行くぞ……同士達よ!」

ワタル「……残念だがそれは出来ない」

サカキ「!?」

ワタル「久しぶりだね、元トキワジムリーダー。並びにロケット団首領、サカキ」

サカキ「お前は……、四天王……!」

ワタル「もう、お前達の好きにはさせないよ。ロケット団の野望は、僕らが潰す!」

サカキ「くっ……! こしゃくな!」

ワタル「出るんだ、カイリュー!」

サカキ「ガルーラ、出ろ!」

レッド「あれはグリーン……、ミカンちゃんにゴールド、シルバーまでも」

ナツメ「……私が出る。ここまで来て、ロケット団再興を、サカキ復活の夢を諦めるわけにはいかない……!」

アテナ「ちょーっと待ちなさいよ」

ラムダ「なぁに一人だけ良いかっこしようとしてんだ?」

ランス「あなた一人だけ向かわせるわけ無いでしょう。……いやむしろ」

アポロ「お前を向かわせるわけがない」

ナツメ「!?」

レッド「……アポロ?」

ナツメ「何を言ってるの!?」

ナツメ「ここまで来て、諦めきれるわけがない!」

ナツメ「サカキは必ず来る……、絶対に!」

ラムダ「俺もそれを信じてる」

アテナ「当たり前じゃないの」

ランス「ですがね……、ここは電波塔……。立て籠もるのは容易ですが」

アポロ「逃げ出すのは困難なのだ」

ナツメ「何言って……! もう負けたつもりなの……!?」

ランス「万が一のことを考えておくのは、悪いことではありません」

ラムダ「保険ってとこだな。全員が全員、ここにいる必要はねぇ」

アテナ「わかる? 私たちが負けても……、まだあんたたちがいるってことよ」

レッド「たち……? 俺もなのか」

アポロ「当たり前だろう。ナツメを守れるのはお前しかいないのだからな」

ろ・・・ロケット団にだって友情はあるんだーっ!

>>669
サンシャイン乙

ナツメ「何を勝手に……」

アポロ「……レッド、俺の言いたいことがわかるか」

レッド「……おぼろげながら」

アポロ「お前が何をするべきか、わかるか」

レッド「何となく」

アポロ「ならば、行け」

レッド「……ナツメ。ここから逃げるぞ」

ナツメ「レッド!? あなたまで……!」

レッド「良いから来てくれ!」

ナツメ「ちょ、ちょっと……!」

>>672
よく分かったなw

アテナ「行ったかしらね」

ランス「行きましたよ」

ラムダ「やれやれ……、ここで終わりか。ま、なかなか楽しかったけどな」

アポロ「……サカキ様は、こちらへは来られないだろう」

アテナ「そうね。……信じたいのは山々だけど、それを信じられない私がいる」

ランス「……我々は、また路頭に迷うわけですか。参りましたね……はは」

ラムダ「あいつらは、とにかくどこかで幸せに暮らしてくれてれば良いんだ」

アポロ「……まったくその通りだ」

レッド「……」

ナツメ「レッド! あなたはどうするつもりなの!? ここまで来て!」

レッド「ナツメ……、どんな未来が見える」

ナツメ「……な、何を言って……今はそんなこと」

レッド「サカキは来るのか、来ないのか」

ナツメ「……」

レッド「どうなんだ?」

ナツメ「……サカキは……、サカキは負けて……そして……」

レッド「あいつらは、サカキが来ないって何となくわかってたんだ」

ナツメ「で、でも……」

レッド「あいつらは自分たちを犠牲にしてまで俺たちを逃がしたんだ」

ナツメ「……そんな」

レッド「まったく。……俺たちは、これからどうすれば良いんだろうな」

【でんぱとう】

ランス「最後は華々しく散りましょう……!」

シルバー「どけよ!」

ランス「通りたければ、私を倒すことですね! でなさい、ゴルバット!」

シルバー「邪魔なんだよ! ニューラ!」


ラムダ「ヒヒヒッ、爆発爆発大爆発ってな」

ゴールド「ぐ……!」

ラムダ「最後の悪あがきと行こうぜ!」

ゴールド「負けるもんか!」

ミカン「退いて下さい」

アテナ「それは無理」

ミカン「ハガネール、道を開いて……!」

アテナ「させないわよ」


グリーン「お前が……、この騒動の首謀者なのか? レッドはどこだ」

アポロ「レッド? あいつなら逃げたさ」

グリーン「なに……?」

アポロ「俺たちを置いてどこへ消えたのやら……」

グリーン「ふん、まあいい……、僕が勝った後に全て吐いて貰うよ!」

アポロ「……来るなら、来い」

レッド「ナツメ……?」

ナツメ「サカキに……、サカキに会いに行くのよ……」

ナツメ「……サカキが、本当にロケット団再興を諦めたのか……」

ナツメ「彼の口から、聞かない限りは……!」

レッド「どこにいるんだ? サカキは」

ナツメ「少し離れた……、シロガネ山に……」

レッド「……行くか」

【シロガネ山】

サカキ「……またもや……我が夢は破れるか」

ワタル「その力を、どうして他のところに向けようとしないんだ」

サカキ「ふん……、世界を手中に収めることの素晴らしさを……理解できないか」

ワタル「お前達のやっていることは逆立ちしても理解できないよ」

サカキ「……情けないな、このような子供に説教されるとは」

ワタル「おとなしく、ここから退くと良い」

サカキ「……くっ……」

ぴじょーっ!

ワタル「なんだ?」

レッド「……到着か」

ワタル「レッド君!」

ナツメ「……ぁ、サカキ……」

サカキ「……お前は、ナツメ……」

ナツメ「サカキ……、あなたは……」

サカキ「情けないところを見られたな」

ナツメ「サカキ、私たちは……あなたの復活のため……」

サカキ「知っているさ」

ナツメ「……」

サカキ「コガネへ向かおうとした。だがな……、やはり私は、その器ではないようだ」

ナツメ「!」

ナツメ「あなた、諦めて……」

サカキ「三年の間、私は自身の力を磨こうと修行に明け暮れた」

ナツメ「……」

サカキ「だが、その結果がこれだ」

ナツメ「サカキ、あなたは、もう……、諦めてしまったというの?」

サカキ「そうだな……。私はもう、二度と表舞台に立つことはないだろう」

ナツメ「そんな……」

サカキ「……どこか、静かな地で、のんびりと過ごすことにしよう」

ナツメ「……」

サカキ「もう二度と会うこともあるまい」

サカキ「ただ、最後に私を訪ねてきてくれたことだけは感謝しよう」

サカキ「ドンカラス……、どこか、遠いところへ」

ドンカラス「どん……」

サカキ「……さらばだ」

サカキはシロガネ山を後にした!

ナツメ「……ああ……。終わって……しまったのね」

レッド「ナツメ」

ナツメ「ここまで来たけれど……ダメだったわ」

レッド「……」

ナツメ「レッド。私は、どうしたらいいのかしら」

ナツメ「今は何も……、考えられない」

このスレのせいでポケスペ既存全巻ポチっちまった

>>702
だいたい2万円か

俺が言うのもなんですが、お前らポケスペスレいけ

レッド「ナツメ、もう……終わりにしよう」

ナツメ「レッド……」

レッド「ロケット団再興の物語は、ここで……終わりだ」

ナツメ「もう、それしか……ないの……?」

レッド「きっと、な」

ナツメ「私の夢……、なくなっちゃった……」

レッド「……だけど、俺の夢はまだ残ってる」

ナツメ「レッド……?」

レッド「今度は、俺と一緒に夢を見ないか」

レッド「……俺と一緒にいてほしい」

ナツメ「レッド、それって……」

レッド「ナツメがいれば……、俺は何でも出来るような気がするんだ」

ナツメ「……」

レッド「最強のトレーナーになることだって、不可能じゃない」

ナツメ「……」

レッド「俺の側にいてくれ、ナツメ」

>>720
先週の1000があれだったけど画像スレは立ったのかと思ってスペで検索したらスペリオルガンダムスレが出てきた

ナツメ「……私なんかで――」

レッド「ありきたりだけど、ナツメじゃなきゃ嫌だ」

ナツメ「……レッド……」

レッド「どうだ、ナツメ」

ナツメ「…………うん」

レッド「そうか、ありがとう」

ナツメ「……レッド……」

レッド「ナツメ……」

ワタル「あー、感動のシーンに割り込んで済まないが、僕がいること忘れてないよね?」

レッド「!」

改造厨がいたか

レッド「……悪い」

ワタル「別に構わないけど……、とりあえずおめでとうとだけ言っておこう」

レッド「ああ」

ワタル「だが、君たちはロケット団に与してしまった。この事実はどうやっても曲げることは出来ない」

ナツメ「……」

ワタル「今僕はポケモンリーグの頂点に立っているから、君たちの処遇は僕が決めることになる」

レッド「……どんなものでも、甘んじて受けるさ。ナツメと一緒なら問題なしだ」

ワタル「……当分、君たちはカントーへの出入りを禁ずることにしようと思う」

レッド「随分と甘いな……」

ワタル「処罰の重さは、僕が勝手に決めて言いものなのさ」

ワタル「とはいえ、それだけでは少し甘いかも知れないね」

レッド「……どっちなんだよ……」

ワタル「よし……。ポケモンリーグ傘下にある地方への出入りを当分禁ずることにしよう」

ナツメ「……カントーと、ジョウトに出入り禁止……ということ?」

ワタル「その通りだ。……詳しいことは追って連絡しよう」

レッド「……そっか……」

ワタル「二人とも、お幸せに。カイリュー、空を飛ぶ!」

ワタルは飛んでいった!

イブキ「・・・・・・・・あれ?」

>>746
りゅうのいぶき、なくなっちゃったしなあ

【数日後・アサギシティ】

ワタル「さて……、そろそろお別れと言ったところだね」

レッド「ああ、そうだな」

グリーン「……レッド、君が戻ってきた時、僕はお爺さまにも負けない研究者になっている。覚悟しておくんだね」

レッド「何をどう覚悟するんだよ……」

グリーン「君が偉大なトレーナーになるか、僕が偉大な研究者になるか。どちらが早いか勝負ってことさ」

レッド「あぁ、そうかい……。期待しないで待ってるよ」

グリーン「しかし……、協会もひどい通達を出したもんだよ」

レッド「ああ、ナツメのことか……」

グリーン「彼女はヤマブキで軟禁なんだろう?」

ぼっちエンドか
それともミカンとシンオウに行くのか

レッド「まあ、それも仕方ない。元四天王のキクコの婆さんがなんか言ったとか何とか」

ワタル「彼女を止められなかったことは、本当に済まなかった」

レッド「いや、いいさ……。確かに寂しいが……」

ワタル「それと……、従妹のイブキがとっとと勝負しにこいと喚いていたよ」

レッド「……いつになるんだそれは」

ワタル「さぁ。なるべく早く君の処罰を止めるよう努力はする」

ブォッー

レッド「……そろそろ出発か……」

ミカン「れ、レッドさん!」

レッド「ミカンちゃん……?」

グリーン「君は……、本当に女性を誑かすことだけは上手だね、え?」

ミカン「レッドさん……、行ってしまうんですね……」

レッド「うん。また、強くなってくるさ」

ミカン「……あなたが戻ってくるのを、いつまでも待っていますから!」

レッド「ナツメにも言われたな……」

ミカン「ナツメさんには……もう、勝てないです」

ミカン「けど! 私はずっと、ずっとずっとずっと! あなたに憧れ続けてみせます!」

レッド「……ありがとう」

ミカン「だから、早く……、帰って来て下さいね!」

船員「そろそろ出発ッス」

レッド「しゃーない……、それじゃあな、ワタル、グリーン、ミカンちゃん」

ワタル「ああ」

グリーン「元気でやれよ」

ミカン「ずーっと、待ってます!」

レッド「ああ……」

船員「レッドさんの部屋はこっちッスよ」

レッド「ありがとう」

レッド(……ナツメ、俺は必ず強くなってくるからな……)

レッド(だから、待っててくれよ……!)

【船室】

ナツメ「遅かったわね。待ちくたびれたわ」

レッド「……」ガチャッ

レッド「……見間違いか」

レッド「……」ガチャッ

ナツメ「な・ん・で・いきなり閉めるのかしらね?」

レッド「ナツメ……お前、どうして……」

ナツメ「超能力とテレポート……便利よね。ふふっ」

レッド「お前……ヤマブキを抜け出して……」

ナツメ「当たり前でしょ? 軟禁なんてまっぴらごめんよ」

レッド「……」

ナツメ「それに、あなたのいない場所に……意味なんて無いんだもの」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「だから決めたのよ。あなたの側にずっといる。もう離れない」

レッド「……」

ナツメ「……愛しているから……、ね……レッド」

レッド「ナツメ……」

ナツメ「カントーでもない、ジョウトでもない……。少し離れたホウエン地方……」

ナツメ「二人でいれば、何も恐れるものなんて無いでしょう……?」

レッド「ああ、そうだな……」

ナツメ、ばれたらどうすんだww

ナツメ「一緒に泣いて、怒って、笑って……愛し合うの……」

レッド「うん……、そうだな……。やっぱり、お前がいなくちゃいけないよな」

ナツメ「そうよ……何たって私は――」

レッド「――相棒だろ?」

ナツメ「そう……、生涯を共にする、相棒よ……」

二人を乗せ、アサギを出航した船は進路をホウエン地方へと取る。
ロケット団再興を夢見た女は、新しい夢を見つけた。
最強の名を求める男は、最高の相棒を見つけた。
彼らが進む先に、何が待ち受けているのかは知れない。
だがしかし……、彼らが立ち止まることはないだろう。
何故なら彼らはお互いに愛し、信頼しあう最高の相棒なのだから……。

レッド「俺はただのポケモントレーナーさ」完

信じられないほど疲れた
とにかく、これで物語は終了
みなさんお疲れ様でした

支援してくれた人たちマジでありがとう。おかげですいすい出来たぜ

続くったら続く





そしてイブキを出してやるんだw

マスオ「その後とかあるのかい!?」

>>798
さて……、出来ることならホウエン編やりたいね

フウ「ダブルバトルです!」
ラン「行きますよ!」
レッド「ナツメ……、俺たちの力、見せてやるぞ!」
ナツメ「年季の違いを教えてあげるわ……!」

とかやりたいよね

>>1
いつかまた会えることを期待しているよ

ホウエンの女キャラって誰がいたっけ?

>>813
ツツジ・プリム・アスナ・ナギ・ラン・幽霊の四天王

かな

>>812
たぶん、金銀ライバルが女になったようですとかそんなスレタイの奴やると思うよ
その時は会えるかも

ちなみにゴールドとシロガネ山に関して

途中まではゲーム準拠だったけど、どうしてもナツメとレッドの二人旅をさせたくて途中から方向性を変えました。
まあ方向変わったのはマツバ辺りだけどね

ホウエン編書くなら、もう一度ルビサファやり直さないとww
色々おかしいところとか、数え切れないほどあったと思う

それでも最後まで着いてきてくれて本当にありがとう!
ナツメが好きでたまらなくて書いてみたけど、やっぱみんなナツメ好きなんだな!

ホウエン行くのはいいがジョウトのドラゴンは放置か?

>>843

現状だと挑戦できないから、ホウエン制覇後になるね

サファイア実家にあると思ってたら本棚にあった
これで勝つる

ところで次回はいつ頃~?

>>851
ちょっと待ってww
ホウエン編やるとまでは決めてないww
第一部第二部で結構力使い果たした感があるし……

ロケット団四幹部をまた出したいもんだ。
そいじゃ、今度こそさよならってことで。

また会える日を楽しみにしてる。その時はよろしくな

釣られる奴多過ぎだろw
14巻だったな、確か

ギエピーしか読んだ事ねーから分からん
ポケスケ産業で説明してくだらはい

>>886
イエロー

ボクっ娘

HGSSどこも品切れ・入荷未定
どんだけ人気なんだよ……

>>917
そういうのは大抵在庫があるから、店員に聞いてみ

イノベイターみたいな髪の色だな>幹部

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『良SSのスレかと思ってたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつの間にか画像スレになっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    超スピードだとか催眠術だとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

メガネっ娘っていたよな
誰だっけ?

>>979
カンナ

ミニスカートはHGSSで株上がったよな
初代からナツメが好きだけど、エリカも可愛いしカスミも可愛いという
カントー勢はみんな好きだな。一方ホウエンはあまり記憶に残らない

>>1000ならホウエン編書く

1000なら続きを書いてもらえる

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