唯「げんりょう!」(276)
唯「59.8キロ・・・」
体重計に乗ったのなんて何ヶ月ぶりだろうか。
最近律に指摘されて気になって恐る恐る乗ってみるとこの有様だ。
挙句の果てに憂にまでダイエットを勧められる始末。
『食べても太らない体質』
自分の体質をそう信じ込んでいた唯だったがこれで現実を目の当たりにした。
唯「あわわわわわ・・・どうしよう・・・」
憂「お姉ちゃんご飯できたよー!」
唯「ん?この匂い!ハンバーグ!?わーい!!」
唯「今行くー!」ドスドス
唯「いっただっきまーす!」
ガツガツムシャムシャ
唯「ごちそうさまでしたー!」
憂「お姉ちゃん今日もご飯4杯食べたの!?ダイエットするって言ってたじゃん!」
唯「また今度~・・・うーいー、あーいーすー」
憂「だーめ!」
唯「憂のケチ」プー
その夜
唯「お腹空いて寝れないよぉ・・・」
唯「何か食べよう」
唯「憂に見つからないように・・・」
唯「憂がこの戸棚にポテチ隠してるの知ってるんだから!」
パリパリ
唯「おいしいなぁ///」
唯「あれ?チョコパイ発見!」
ムシャムシャ
唯「んまい!」
唯「あ!いけない、アイス忘れるところだったよ」
パクパク
唯「ん~、おいし~///」
唯「他に何かないかなぁ・・・」
唯「あ!夕食のハンバーグ・・・」
ガツガツ
唯「冷たいけどおいしいや♪」
翌日
律「おいおい唯、見るたびに大きくなってるなw」
唯「りっちゃんひどーい!」
律「ハハ、わりぃわりぃ」
唯「」ブスッ
律「ゆいー、ごめん!」
唯「・・・帰りにチョコレートパフェ奢ってくれたら許してあげる」
律「」
唯「じゃあいいよ!」プスッ
律「わかったわかった!」
唯「わーい!りっちゃんありがとー!」
律「やれやれ・・・」
平沢宅
唯「ただいまー」
憂「むむむ・・・お姉ちゃん、チョコパフェ食べてきたでしょ?」
唯「え!?な、何いってんの憂~、そんなわけないじゃん!」
憂「口にチョコ付いてるよ・・・」
唯「えっ」
唯「へへ///」
唯「それよりお腹減ったなー、憂!」
憂「今日からお姉ちゃんのご飯はこれです!」デデーン
唯「なん・・・だと・・・?」
憂「ご飯1杯に梅干1つ!」
唯「これじゃ元気でないよー!せめてトンカツとかハンバーグが食べたい!」
憂「ダメ!」
唯「い、いいもん!我慢するもん!」
唯「いただきます!」
1分後
唯「ごちそうさまでした・・・」
唯「食べた気がしない・・・」
唯「お腹空くから寝よう・・・」
真夜中
唯「し、死ぬ・・・」
唯「だ、駄目だ!何か食料を調達してこよう」
唯「憂に見つからないように・・・」
唯「!?」
唯「何もない・・・」
唯「こうなったら買いに行くしかないよね!」
数分後
唯「フヒヒwコンビニで買ってきちゃった♪」
唯「んまい!このポテチんまい!」
唯「この唐揚げ弁当もおいしいなぁ」
唯「チーズバーガーもおいしいよぉ」
唯「アイス3箱買ってきちゃったけど今日中に食べれば憂にもバレないよね」
こんな生活を繰り返して3週間・・・
憂「お姉ちゃん・・・何で食事制限してるのに前より太ってるの・・・」
唯「さ、さあ?体質なんじゃないかなぁ?」
憂「と、とにかく体重を量ってきて!」
唯「憂も大げさだなあ」
ドスン
唯「」
体重計「70.0㎏」
唯「う、嘘でしょ・・・」
唯「嘘と言ってよ体重計ちゅわあああん!!!」
ドスドス
憂「お姉ちゃん、どうだった?」
唯「あ、え~と・・・59キロ!」
憂「え?痩せてる・・・?」
憂「ホントに・・・?」
唯「も、もちろんだよ!あれだけ頑張ったんだもん!」
憂「そ、そうだよね!お姉ちゃん頑張ったもんね!」
唯「へへ///」
憂「でもやっぱり前の体重に戻すためにはこの食生活続けた方がいいよ?」
唯「う、うん。頑張る!」
翌日
律「唯、ギター弾きづらそうだな・・・」
唯「そんなことないよ!ほらこの通り!」
ジャッカジャッカ
律「キレがないし音もなんだか・・・」
澪「唯、お前もう音楽室でのティータイム無しだ・・・」
紬「残念だけど軽音部のためよ!唯ちゃん!」
梓「そうですよ!唯先輩ならできますよ!」
唯「そんなぁ・・・」
唯「セックス・ピストルズが再結成した時も太ってたし…」
澪「唯はそういうことな!さて練習再開だ!」
律「ワンツースリーフォー!」
澪「君を見てると~♪」ジャコジャコ
澪「いつもハートDOKI☆DOKI♪」ズジャズジャ
澪「揺れる想いはマシュマロみたいにふーわふわ♪」ジャギジャギ
澪「いーつもがんばーるー・・・」ガジャンガジャン
澪「・・・おい」
唯「ん?澪ちゃんどうしたの?」
澪「明らかにヘタになってるだろ、ギター・・・」
唯「い、いきなりどうしたの!?そ、そんなことないよ!ねえ、りっちゃん?」
律「・・・」
唯「ムギちゃん?あずにゃん?」
紬梓「・・・」
唯「うぅ・・・」
唯「いいもんいいもん!軽音部やめるもん!」
一同「えっ」
唯「そんなに私が邪魔ならやめるもん!痩せてまでギターなんてやりたくないよ!」
律「カチン」
律「あーそうですか。そんな軽い気持ちだったのか。だったらさっさと出てけよデブ」
唯「で、でぶ!?」
唯「ひどいよ!もう絶対音楽室に来ないもん!」ダッ
紬「唯ちゃん!追いかけなきゃ!」
律「ほっとけ!」
紬「で、でも・・・」
澪「仕方ないよ」
紬「・・・」
帰り道
唯「ぐすん・・・みんなひどいよ・・・」
クスクス
唯「?」
女子高生A「見てよあれw」
女子高生B「うわwデブwww」
女子高生A「しかも見てよ、ウチの高校の制服w」
女子高生B「きめぇw同じ高校だと思われたくないwwあっち行こうよw」ダッ
唯「」ワナワナ
平沢宅
唯「ぐすん・・・」
唯(絶対痩せてやる・・・!)
実際太ったらギター演奏に大きな影響出るもんなの?
>>69
知らないけどデブだと弾きにくそうじゃん?
その夜
憂「お姉ちゃーん、ご飯だよー!」
唯「いや~何か下痢気味だから今日はいいや。ごめんね」
憂「そう・・・無理しないでね」
唯「うん。ありがとー」
唯「よし!ひとっ走りしてくるか!」
ザッザッザッザッザッ
唯「疲れた・・・喉が渇いたよお・・・」
唯「あ!自販機だ。ジュース買おう!」
ガコン
唯「コーラおいし~♪」
唯「やっぱりお腹も空いてきちゃった・・・何も食べずに運動は無茶だったかな?」
唯「・・・目の前にコンビニが・・・」
唯「うーん!ダメダメ!ここで諦めるからダメなんだ!」ペチペチ
店員「ありがとうございましたー」
唯「う~ん・・・この肉まんおいしいなあ」
唯「チョコアイスもうまい!」
唯「ふう・・・充電完了!疲れたし歩いて帰るか・・・」ドシドシ
~このまま3週間が経過~
音楽室
律「最近唯学校に来ないな・・・」
紬「心配だわ・・・」
律「やっぱりあの時言い過ぎちゃったのかな」
紬「そうかも・・・」
律「謝りに行こう」
澪「じ、じゃあ私も・・・」
律「梓はどうする?」
梓「私も行きます」
律「よし、じゃあ今日は唯の家に行くか!」
平沢宅
律「おじゃましまーす・・・」
憂「律さん!いっらしゃい」
律「最近唯どうしたんだ?」
憂「何か引きこもっちゃって・・・」
律「唯が・・・」
律「とりあえず会わせてくれないか?」
憂「どうぞ。お姉ちゃんたら、すっかりぶくぶくになっちゃって・・・」
律「前より太っちゃったのか?」
憂「」コクリ
律「・・・」ゴクリ
唯「もしも私が太ったらどうなるかな…」
ホワワワワン
唯「風呂場まで行けないから棒に布を巻き付けて体を拭いてるんだ…」
ホワワワワン
唯「カーックイー!」
ゆいのへや
律「入りまーす」ガチャ
律「唯、いいかな」
唯「・・・うん」
律「!?」
唯「りっちゃんも焼きソバ食べる?」ズルズル
澪「唯・・・ずいぶんと大きくなったな・・・」
唯「そうかな?」
紬「体重は・・・どのくらい・・・?」
唯「昨日量ったら90キロあったんだよ。ははは」
一同「」
唯「ういいいい、床ずれが出来ちゃったよ」
憂「はいはい、寝返りね」
律「澪、軽音部に戻ってきてもらおうと思ってたけど・・・どうする?」ゴショゴショ
澪「どうするって言われても・・・」ゴショゴショ
紬「と、とりあえず戻ってきてもらいましょう」ゴショゴショ
律「仕方ない・・・そうしよう」ゴショゴショ
唯「皆でこそこそしてどうしたのー?」
律「い、いや!何でもない!」
律「それよりさ・・・軽音部に戻ってこない?」
唯「・・・」
律「あの時から私も反省してたんだ・・・ごめん!」
唯「気にしないで」
唯「私、もう一回ギターやりたい!」
律「唯・・・」
唯「あ!でもティータイムはちゃんとアリだよ?」
律「まあ、仕方ないか・・・」
唯「わーい!またムギちゃんのおいしいお菓子が食べられるー!」
紬「うふふ・・・」
澪「そういえばギターはどこにあるんだ?」キョロキョロ
唯「・・・あ!」
律「どうしたんだ?」
唯「いや、実はね・・・」
・
・
・
~1週間前~
唯「お腹減ったけどお金が無いよ~・・・」
唯「家の食料は憂に制限されてるし・・・」
唯「死んじゃうよー!」
唯「・・・ぐす」
唯「!」
唯「そうだ!どうせ軽音部やめたんだしこのギター売ればいいんだ!私って頭いい~」
楽器店
店員「ありがとうございましたー」
唯「高かったギターのわりにはずいぶん安いなあ・・・もっとちゃんとメンテナンスしておけば良かった」
唯「まあいいや!これだけあればコンビニ弁当がいくつ買えるかな~♪」
平沢宅
唯「う~んおいひ~」モグモグ
唯「食べ物に囲まれて暮らすって幸せ~」
・
・
・
唯「というわけなんだ」
楽器店
店員「ありがとうございましたー」
唯「高かったギターのわりにはずいぶん安いなあ・・・もっとちゃんとメンテナンスしておけば良かった」
唯「まあいいや!これだけあればコンビニ弁当がいくつ買えるかな~♪」
平沢宅
唯「う~んおいひ~」モグモグ
唯「食べ物に囲まれて暮らすって幸せ~」
・
・
・
唯「というわけなんだ」
うわ
連投してるすまん
ID変わってるお
律「バカヤロー!何してんだ!」
唯「ひいい!許してください!」ペコペコ
澪「これは弱ったな・・・」
紬(私が貸したお金で買ったものなのに・・・)
唯「ムギちゃーん、もう1回値切って同じギター買って!お願い!」
紬「え・・・でも・・・」
唯「お願い!軽音部に戻ってあげるから!」
律「唯!いい加減にしろ!自分でバイトして買え!」
唯「で、でもこの体じゃ無理だよぉ・・・」
律「甘ったれるな!」
唯「カチン」
唯「何さ!前は人を部から追い出したくせに偉そうに!りっちゃんのバカ!もう帰って」
律「く・・・」
梓「か、帰りましょう」
澪「そうだな・・・律、行くぞ・・・」
律「おう・・・」
唯「ふん!」
バタン
唯「みんな嫌い」ボソ
翌日
紬「唯ちゃん、来てないわね・・・」
律「あんなデブどうだっていいんだよ」
紬「りっちゃん!」
律「わりぃわりぃw」
澪「それにしてもギターがないんじゃ復帰もできなしなあ」
律「あんなデブが美女の集まる軽音部に復帰したら汚れるわw」
澪「おい、言いすぎだぞ!」
律「あー、つい出ちゃったwつーか何かやる気起きねーから今日は帰るわ」
バタン
澪「律、相当怒ってるな・・・」
紬「うん・・・」
澪「どうする?私たちでバイトしてギター買うか?」
紬「私はいいけど・・・りっちゃんが・・・」
澪「だな・・・」
平沢宅
唯「ハフハフ」
唯「やっぱりコンビニのおでんは最高だあ!」
憂「お姉ちゃん!また夕飯前に食べてる!」
唯「ごめんね、つい我慢できなくて」
憂(これじゃ食事制限してる意味ないよ・・・)
唯「今日はご飯いいや。コンビニ弁当買ってくるから」
唯「あれ?もうお金ないや」
唯「憂~、1000円貸して~」
憂「だーめ!」
唯「だったら私万引きしてきちゃおっかなー?」
憂「!?」
唯「どうせ嘘だと思ってるんでしょ?私食べ物のためなら何するかわかんないよ?」
憂「・・・はい」
唯「えー!いいの!?憂ありがとー!」
唯「いってきまーす!」
憂「・・・ぐすん」
数時間後
唯「コンビニ弁当2つも買ってきちゃった。いただきまーす!」
唯「パクパクムシャムシャ」
唯「おいしい!」
唯「ごちそうさまー!」
唯「憂ー!アイスー!」
憂「そんなに食べたらダメだよ!」
唯「えー!いいじゃん!」
憂「だめ!」
唯「じゃあお金ちょうだい」
憂「はぁ・・・」
唯「万引きしちゃうかもよ~」
憂「・・・」
バシンッ
唯「・・・!」
憂「・・・」
唯「いったーい!何すんのよバカ憂!」
憂「もう知らない!」
唯「ど、どこ行くの?」
憂「関係ないでしょ!」
バタン
唯「あ・・・」
唯「ふん!住む所もないのにどうするんだろw」
琴吹宅
紬「憂ちゃん、それなら喧嘩が治まるまでうちにいて構わないのよ」
憂「ありがとうございます」
そう、憂は夜道を放浪している時に偶然紬と遭遇し、今に至っているのだ。
紬「それにしても・・・唯ちゃん大丈夫かしら・・・両親は旅行?」
憂「はい・・・もうあんな姉の心配するだけ損です」
紬(憂ちゃんまで・・・)
1週間後
憂「おはようございます、紬さん」
紬「憂ちゃんおはよう」
紬「今日は学校休みだけど、家に行ってみる?」
憂「・・・」
紬「ま、まあ・・・一応行くだけ行ってみようか」
憂「はい」
紬「斉藤!車出してちょうだい!」
平沢宅
憂「!?」
憂「お姉ちゃん!?」
唯「あー憂、お帰り」
憂「1週間でまたこんなに太るなんて・・・お金もなかったはずだし・・・」
憂「ま、まさか万引きしたんじゃ・・・?」
唯「そんなことするわけないよー」
憂「じゃあ何で・・・?」
唯「実はね、ムギちゃんが3日前にギター送ってくれたんだ」
唯「でも今更ギター持っててもりっちゃんは怒ってるししょうがないじゃん?」
唯「だから新しいギターも売ってお金にしたんだ!」
憂「そ、そんな・・・」
唯「新品だけあって高く売れたしね!」
スー・・・
唯「!?」
唯「ムギちゃん!?どうしてここに!?」
紬「唯ちゃん・・・ひどい・・・」ポロポロ
唯「え?ちょ、どういうこと」
憂「あのね、かくかくしかじかで・・・」
唯「じゃあ憂はずっとムギちゃんの家に?」
憂「うん」
唯「そうなんだ・・・」
唯「と、とにかくムギちゃん!ごめん!本当にごめん!」
紬「私がバイトして貯めたお金で買ったんだけど、唯ちゃんは要らなかったんだね」
紬「余計なことしてごめんなさい」ポロポロ
唯「そんな・・・あ、えーと・・・お腹が空いててつい・・・」
憂「・・・お姉ちゃんのバカ!死ね!」
紬「唯ちゃんの・・・」
唯「ムギちゃん・・・?」
紬「唯ちゃんのバカ!もう知らない!」ダッ
唯「あ、ムギちゃん!」
唯「・・・」
翌日
ピンポーン
「宅急便でーす!」
唯「はいはい・・・」
唯「澪ちゃんからか・・・」
唯「ギター・・・」
パサッ
唯「手紙・・・?」
減量頑張れ! 澪
唯「よし!私頑張る!」
楽器店
店員「ありがとうございましたー!」
唯「ふふwこのお金で・・・」
平沢宅
唯「リモコンリモコン・・・」
ピッ
TV『今日の商品は毎日飲むだけで痩せられるこの黒酢!今ならなんと1万円!』
唯「よーし!頑張るぞー!」
翌日
唯「黒酢が届いたー!」
唯「・・・澪ちゃんごめんね」
唯「でも、痩せたらきっと喜んでくれるよね・・・」
唯「よし!黒酢で頑張るぞ!」
3日後
唯「黒酢・・・飽きた・・・」
唯「それに相変わらずお金はないしどうしよう・・・」
唯「もう憂も帰ってこないしなあ」
唯「どうしよう・・・」
ピンポーン
唯「どうぞー」
澪「おじゃましまーす」
唯「澪ちゃん!どうしたの!?」
澪「いや、唯元気にしてるか心配で・・・」
唯「うぅ・・・澪ちゃん」ウルッ
澪「そういえばギター・・・届いた?」
唯「え?あ、うん!」
澪「それは良かった」
澪「あれ?唯心なしか痩せてないか?」
唯「そうかなあ・・・最近お金が無いから何も食べてないんだ」
澪「そうか・・・」
澪(可哀想だけどこの生活なら痩せられるよな・・・)
澪「じゃあ私は帰るから!じゃあね!」
唯「じゃあねー」
バタン
唯「痩せたのかな・・・」
唯「久しぶりに体重量ってみようかな」
ドスッ
体重計「85.0㎏」
唯「やったー!!痩せてる!」
唯「この調子なら50キロに戻せるよね・・・」
唯「よし!痩せるまで何も食べない!」
3日後
唯「し、死ぬ・・・」
唯「何か食べたい・・・」
唯「さすがに1日に梅干1つは厳しいよ・・・」
唯「でもお金がいないから仕方ない・・・」
唯「寝よう・・・」
唯はほとんど欠食状態で2週間を過ごした。
しかし日を重ねるごとに食欲は失せ、体重も以前の体重に戻りつつあった。
唯「・・・」
ピンポーン
唯「ど・・・ぞ・・・」
憂「お姉ちゃん入るねー」
憂「!?」
憂「お姉ちゃん!?大丈夫?すっかり痩せて!」
唯「・・・うん」
憂「頑張ったんだね・・・」ポロポロ
唯「ちが・・・う・・・食べ物・・・ない・・・」
憂「ごほうびに・・・はい!ケーキ!」
唯「シャキーン!」
唯「ケーキ!ケーキ!」
憂「うふふ・・・はい、お姉ちゃん!」
唯「いただきまーす!」
唯「パクッ」
唯「おいしいー!!!」
憂「いっぱいあるからどんどん食べてね!」
唯「んまいいいい!!!!」
唯「皆を呼んでケーキパーティーしようよ!」
憂「もちろんいいよ!」
数分後
律「こんにちはー!」
澪「唯、痩せたんだって?」
憂「はい、知らない間に」
紬「見てみたいわ」
律「唯ー!出てこーい!」
唯「ヘヘ」ヒョコ
一同「おお~!」
律「すげー痩せたじゃん!」
澪「さすが唯!」
紬「おめでとう、唯ちゃん」
律「約束どおりケーキ買って来たぜ!」
律「梓ー!早く来いよー!」
梓「ケーキ・・・重いです・・・」
ドサッ
唯「わあ~、こんなに買ってきてくれたの?」
律「憂ちゃんから痩せたって聞いてすっとんできたんだ」
唯「ありがとー!早速パーティー始めよう!」
律「よっしゃ!食うぞー!」
3時間後
唯「全部なくなっちゃったね・・・」
律「何だかんだでみんなよく食ったな」
澪「つい食べ過ぎてしまった」
紬「私も・・・」
翌日
唯「久しぶりの音楽室!」
律「ハハッ!確かに、何ヶ月ぶりかな?」
紬「やっぱり唯ちゃんがいると賑やかね」
澪「よし!早速練習再開だー!」
一同「おー!」
唯「あれ?私のギターがない・・・」
唯「はっ!」
唯「うわあああああああ!」
おしまい
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ごみ唯