唯「ハロ憂ン」(18)
唯「・・・あれ?」
憂「どうしたのお姉ちゃん?」
唯「ういー、もしかしてさ」
憂「もしかして?」
唯「ハロウィンって終わった?」
憂「遅っ!」
唯「え~!やっぱり終わっちゃったんだ・・・」
憂「そうだよー。もう11月になっちゃったよ?」
唯「いや、外に出ようと思ったら、
玄関に置いてあったハロウィンのカボチャが無くなってるなぁ、って気がついて」
憂「お姉ちゃん昨日の夜カボチャの煮付け食べたでしょ?」
唯「あのカボチャ、ハロウィンのお飾りだったの!?」
憂「お飾りっていうのも違う気がするけどね」
憂「ジャック・オ・ランタンっていうんだよ。あのカボチャ」
唯「ジャック・オ・ランタン・・・」
憂「そう。ごちそうさまでしたー」
唯「ジャック・オ・うんたん!」
憂「お~」
唯「フンスッ!」どやぁ
唯「そっかぁ。終わっちゃったのかぁ~」
憂「軽音部の皆さんとお菓子交換とかしなかったの?」
唯「あ、したかも」ぱぁぁ
憂「お姉ちゃんハロウィンしたんじゃん!」
唯「いやぁ、部室に行ったらなんかみんながいっぱいお菓子が持ってるなぁ。
とは思ったんだけどさ」
憂「良かったねお姉ちゃん!」
唯「うーん、でもなぁ。気が付かないうちに終わっちゃったんだよー」
憂「お菓子食べるだけなら、いつも通りだもんね」
唯「そう、そうなんだよっ!トリックオアトリートって言いたかったのにっ!」フンス
憂「仮装もしたかったのに?」
唯「コスプレはよくやってるからいいや」
憂(基準がよくわかんないなぁ)
唯「あずにゃんにイタズラもしたかったのに」
憂「それは何か違う気がする」
憂「それじゃあお姉ちゃん」
唯「はいはい憂さん?」
憂「うちで今からハロウィンパーティーやろうよ!」
唯「えっ、もう11月なのに?」
憂「うちの中でだけならいつだってオッケーだよ!きっと!」
唯「お~。ハロ憂ンパーティーですな」
憂「トリックオアトリート!」
唯「トリックオアトリート!」
唯「ういー♪」
憂「はーいお姉ちゃん。アイスをどうぞ~♪」
唯「わーい!」パクパク
憂「お姉ちゃん美味しい?」
唯「うん!憂にはチョコレートあげるね」
憂「ありがとお姉ちゃん」ぱくっ
唯「ういー、ういー」
憂「はいはいお姉ちゃん?」
唯「えへへ、トリックオアトリート!」
憂「もう、お姉ちゃんってば。アイスは一日一個だよー」
唯「お菓子くれないんだ?」
憂「めっ!」
唯「それなら・・・」にやり
唯「イタズラしちゃえ~!」がばっ
憂「きゃ~~♪」
唯「えいえいっ」つんつん
憂「やーん♪」くねっ
唯「コチョコチョコチョコチョ~!」
憂「あははははっ」パタパタパタパタ
唯「へへー♪お菓子くれないともっとイタズラしちゃうよ憂~」
憂「もうっ!ダメなものはダメだよぉお姉ちゃん」
唯「言ったな~」コチョコチョ
憂「きゃはははっ♪」パタパタ
唯「あー、楽しかった」
憂「ふぅ。笑った笑った」
唯「ハロ憂ン最高だようい~」
憂「えへへ」
唯「ありがとう憂!」
憂「お姉ちゃんが楽しいなら、私も楽しいよー♪」
唯「ういー♪」
憂「お姉ちゃん♪」
憂「そうだ、カボチャ余ってるけど食べる?」
唯「それはもういいかな」
憂「そう?顔の部分がちょうどのこってるんだけど・・・」
唯「うん。だから」
憂「えー?」
おしまい!
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