千早「女の価値は胸の大きさで決まる訳では無いと思うの」 (90)

落ちたw

千早「春香もそう思わない?」

春香「う~ん…でも、男の人ってやっぱり大きい方が好きな人が多いと思うんだけど…」

千早「でも、小さな方が好きだという人もいると思うわ」

春香「そうなのかな…あんまり男の人と接する事が無いからよくわかんないよ」

千早「私も…プロデューサーくらいしか近しい男の人って居ないわね」

春香「プロデューサーさんも多分だけど、大きな胸の方が好きだと思うよ?」

千早「くっ…やはり、そうなのかしら…」

春香(千早ちゃんと胸の話はいつしても辛いよ…)

美希「おはようなの」

春香「あ、美希おはよう」

千早「おはよう」

美希「事務所の外まで聞こえてたけど、何の話?」

春香「それがさ…」

千早「胸の大きさで女の価値が決まるわけじゃないって話よ」

美希「うん。ミキもそうだって思うな」

春香「お、意外な答え」

千早「ね、美希もそう思うわよね?」

美希「でも、それって小さな人が言っても説得力が無いの」

千早「」

春香「ですよね」

美希「ハニーだって絶対にミキくらいあった方がいいって思ってるはずなの」

春香「私くらいがちょうどいい大きさだと思うよ」

美希「だって…ハニーってば時々ミキの事、エッチな目で見てくるの」

春香「私だって、プロデューサーさんからそういう目で見られること…あるもん」

千早「くっ…」

P「おはよう~」

春香「おはようございます」

美希「ハニーって胸が大きな女の子が好きなんだよね?」

P「何だよいきなり」

美希「千早さんが、女は胸の大きさで価値が決まるわけじゃないって言うから」

P「ふ~ん…」

春香「やっぱりプロデューサーさんも大きい方が好きなんですか?」

美希「ハニーってミキの事、いつも見てるもんね」

千早「…」

P(やばい…千早が泣きそうになってる…)

P「こ~ら美希」コツン

美希「やんっ!?いた~いっ!!」

P「俺は別にお前だけを見てるわけじゃない。みんなの事をいつでも見てるんだよ」

美希「痛いけど…愛のムチなの…」

春香「美希ってポジティブだね」

千早「…」

P「俺にとってはみんなの大切で、胸の大きさなんかどうでもいいの」

美希「ミキの事…大切なんだ…」

春香「プロデューサーさんはみんなって言ってたよ」

P「もうそんなつまらない話はおしまい。俺は外回り行ってくるから」

春香「はい。いってらっしゃい」

美希「ハニー、いってらっしゃいなの」

P「…」チラッ

千早「あ…」

千早(プロデューサーが…私を見た…)

P「行ってくる」

バタン

美希「ハニーはミキの事が大切…もちろん知ってたけど改めて言われると恥ずかしいの」

春香「そうだね。もうそれでいいよ」

千早「プロデューサー…」

美希「それじゃそろそろミキもお仕事行くの」

春香「私も…千早ちゃんは?」

千早「私は、午後からレコーディングがあるから、それまでここで譜面の確認をするわ」

春香「そっか。じゃ、行ってくるね」

美希「千早さん、胸が小さくても挫けちゃダメだよ?」

バタン…

千早「もう、美希ったら…傷ついてしまうじゃない」

千早「でも…プロデューサー…何で私を見たのかしら…」

昼 事務所

P「ただいま」

千早「おかえりなさい。プロデューサー」

P「ああそうか。千早は午後から音録りだもんな」

千早「はい。少しでも曲への解釈を深めておきたいんです」

P「はは、さすが765の歌姫だ」

千早「もう、プロデューサーったら」

P「コーヒー飲む?」

千早「はい。お願いします」

P「はいよ」

千早(ほら、胸の大きさなんか関係なく私にもとても良くしてくれる…)

P「ほい。お待たせ」

千早「ありがとうございます」

P「いやいや」

千早「♪」

P(千早…今日も自分の胸の大きさに合ってないブラを着けてる…」

千早「ここは…やはりブレスを入れない方が滑らかに歌えるわね…」

P(上から見たらほとんど丸見えなんだよ…)

千早「ん…ここは…音が取りにくいから…」

P(そんな胸元が開いてる服着るなよ…)

千早「…」

P(くそ…他の男どもに千早の胸を見せるわけにはいかない…)

千早「あの…プロデューサー?」

P「ん?ああ…どうした?」

千早「後ろに立たれていたら気が散ります」

P「それは悪かった。何か真剣な千早に見とれていたんだよ」

千早「もう…一緒に確認して頂きたい所もあるので隣で見てください」

P「ああ、それじゃあ失礼して…」

千早「えっと…ここなんですが…」

P「!?」

P(ううっ…横からでも時々胸が見えてるじゃないか…)

千早「プロデューサー?」

P(千早…見栄張ってないでAカップのブラを着けてくれよ…丸見え過ぎて辛いよ…」

千早「プロデューサー!!」

P「んあっ!?何だ?」

千早「プロデューサー、さっきから呼んでるのに何で返事をしてくれないんですか?」

P「ああ…その…」

P(やばい…何とか取り繕わないと…)

千早「譜面じゃなくて私の方ばかり見て…」

P「いやさ…真剣に譜面を見てる千早が…何と言うか…とても綺麗でな」

千早「っ!?」

P「思わず見惚れてしまったよ…ははは」

千早「やだ…そんな事…言われても困ります…」

P「だよな~。ごめんよ」

千早「もう…知りません」

P(よし、これで乗り切ったな)

千早(プロデューサー…胸より顔の方にこだわりがあるのかしら)

千早(私は…確かに不美人じゃないくらいの自覚はあるけれど…)

P(何とか…千早のちっぱい対策を考えなければ…)

千早(プロデューサーは…私みたいな顔立ちが好みなのね。多分…)

P(まずは何とかしてちっぱいを隠してあげないと…)

千早(これからは、プロデューサーの視線があっても気付かない振りをしよう…)

千早(だって…あんな熱い視線で見てくれているのだから…)

千早「ふふっ」

P(あ、何か機嫌が良さそうだな)

P「あのさ」

千早「はい?」

P「今日のREC、俺も付き添うから」

千早「え?でも、午後からは美希の撮影の付き添いですよね?」

P「それは律子に任せる事に今決めたから」

千早「あの…でも、今日のスタジオは馴染みの場所とスタッフなので別に…」

P「良いから!!」

千早「はっ、はいっ!!」

P「よし決まり。律子に電話してくる」

スタスタ

千早「プロデューサー…美希より私を選んだ…」

千早「強引だけど…少し、少しだけ…嬉しい…」

P「あ、もしもし。律子?あのさ…」

千早「ふふっ」

千早「そろそろ出る時間ですね」

P「ああ、それじゃあ行こうか」

千早「はい」

美希「ハニー?今からミキとお仕事行くんだよね?」

P「あ、それ律子に代わってもらったから」

美希「」

P「それじゃあ、律子の言う事をちゃんと聞くんだぞ?」

バタン

美希「ハニー…本当は小さなおっぱい、ちっぱいの方が好きなの?」

律子「美希~。準備は出来てるの?」

美希「ハニー…」

律子「美希~」



P「あのさ」

千早「はい?」

P「スタジオ行く前に寄り道してもいいかな?」

千早「はい。まだ時間にも余裕がありますし」

P「よし、決まり。こっちだ」

グイッ

千早「あっ!?」

P「ちょっと急ぐぞ」

千早「はい…」

千早(手…繋いでくれてる…)

服屋

千早「服…ですか?」

P「ああ、お前のその地味な服装を手直ししたくてな」

千早「そんな…ひどいです…」

P「これなんかどうだ?可愛いと思うぞ」

千早「こんな可愛いの…似合うかしら…」

P「他にも選らんでおくから、色々着てみような?」

千早「はい…試着室に行ってきます」

P(とりあえず胸元を隠さないと…)

数分後

千早「あの…どうでしょうか?」

P「うんうん。良いんじゃないか」

千早「でも、スカートは普段履かないので…」

P「女の子なんだから可愛い服を着なきゃダメだろ?」

P(よし、この服なら胸元は完全に見えない)

千早(プロデューサーって、胸元はリボンがある服が好きなのかしら…)

P「よし、これを買って行こう」

千早「やっぱり…ちょっと恥ずかしいです」

P「ダメだ。俺の言う事を聞きなさい」

千早「それは…命令ですか?」

P「そう、命令だ。今後もそう言った服装を心掛けなさい」

千早「命令なら…仕方ありませんね。ふふっ」

千早(プロデューサーに服…買ってもらった…)

スタジオ

千早「♪~♪~♪~」

P「千早、とても調子が良さそうだな」

千早(今日はとても気持ちよく歌える…)

ディレクター「千早ちゃん、今日は特に絶好調ですね」

P「ええ、さすが歌姫と言ったところですよ」

ディレクター「ですね。アイドルの歌唱力とは思えないです」

P「本当に…ですね」

千早(プロデューサーに買って頂いた服…そばに居てくれるみたいで…嬉しい…)

ディレクター「はいOK!!最高だったよ!!」

千早「ありがとうございます。ふふっ」

P「お疲れ様」

千早「はい。調子が良かったのですぐ終わってしまいました」

P「ああ、本当に良かったよ」

千早「これで週末のコンサートも気合が入ります」

P「久し振りのソロだもんな」

千早「はい。もちろん傍には…いてくださいますよね?」

P「大事なステージだからな。当然だ」

千早「私…頑張りますから」

P「今日の歌声聴いてるから何の心配もしてないよ」ナデナデ

千早「あっ…子供じゃないんですから…」

P「ははは、いいじゃないか」

千早「もう…」

千早(やっぱり…胸の大きさなんて関係ない…)

翌日

千早「おはようございます」

春香「おお、千早ちゃん。可愛い服を着てるんだね」

千早「ええ、プロデューサーに買って頂いたの」

春香「いいなぁ~」

美希「ハニー…贔屓はダメなの…」

千早「これからはこう言う服装以外はダメだって言われてしまったわ」

春香「でも、スカートよく似合ってるよ」

千早「ありがとう。少し恥ずかしいけれど」

美希「ハニー…」

P「おはよう」

千早「おはようございます」

P「千早、ちゃんと言いつけを守ってるな」ナデナデ

千早「だから…子供扱いはやめて下さい」

春香「千早ちゃん…顔がにやけてる」

美希「今日はミキのお仕事同伴なの!!変更不可なの!!」

P「あはは、大丈夫だって」

千早「…」テレテレ

春香「千早ちゃん、顔真っ赤だね」

千早「知らない…」

美希「それじゃあ早速お仕事行くの!!」

P「はいはい。行ってくるよ」

春香「いってらっしゃ~い」

千早「いって…らっしゃい…」



美希「ミキにもお洋服、選んで欲しいな」

P「お前は千早と違ってセンスがいいから俺じゃ選べないよ」

美希「そうなの?」

P「ああ、お前は何の心配もしてないよ」

美希「褒められちゃった…」

P(こいつは見られることに慣れてるからな。対策もしっかり出来てる)

美希「ハニーはやっぱりミキの事が大好きなの」

P「ははは」

美希「今日もお仕事頑張るの!!」

現場

美希「見て見てハニー!!今日の衣装だよ」

P「おお、胸がかなり開いてるけど…平気か?」

美希「だいじょ~ぶ。動いても全然ポロリはしないよ?」

P「そうか、なら安心だ」

美希「ハニーにだけなら…全部見せてあげてもいいよ?」クイッ

P「こらこら、大人をからかうんじゃありません」

美希「は~いっ!!本番始まるから行ってくるね」

P「はいよ。頑張っておいで」

P(美希は何の心配もないな。これなら一人の現場も楽勝だろう)

美希(ハニー…やっぱりおっぱいが大きい方が好きそうだったの)

夕方

P「ただいま」

千早「お帰りなさい」

P「他には誰もいないのか?」

千早「はい。みんなはもう帰りました」

P「と言う事は…二人だけと言う事だな」

千早「はい…二人きり…です」

P「ちょうど良かった」

千早「えっ!?」

P「みんながいると色々都合が悪くてさ」

千早「あの…プロデューサー?」

千早(どうしよう…私…今からプロデューサーに…)

P「あのさ…これ、プレゼント」

千早「あ…」

P「今度のステージの時にでも使ってくれ」

千早「私に…私にだけ…ですか?」

P「ああ、だからみんなが居ると都合が悪かったんだ」

千早「そう…ですか」

P「家に帰ってから開けてくれ」

千早「はい…ありがとうございます」ニコ

P「ああ…喜んでくれて嬉しいよ」

千早(胸の大きさなんて…やっぱりプロデューサーはこんなにも優しいもの)

P(くそ…可愛いじゃないか…)

千早 自宅

千早「プレゼントの中身は何なのかしら」ゴソゴソ

千早「え…ブラ…ジャー?」

千早「普通のブラジャー2つとスポーツブラが3つ…」

千早「あ…メモが入ってる」

千早「えと…『スポーツブラはレッスンの時にでも使ってください』って…」

千早「でも…このブラジャー、少し小さくないかしら?」

千早「私はBなのに…これはAだし…」

千早「プロデューサーの事だから何か意図があるのね」

千早「白というのは…多分プロデューサーの趣味だと思うし」

千早「私の事、そんなに自分の色にそめたいのかしら…ふふっ」

千早「ありがとうございます…プロデューサー…」

コンサート当日 楽屋

P「お疲れ様。リハもいい感じだし、本番はもっと良い歌を期待してるぞ」

千早「はい!!」

P「最近は本当に調子が良さそうで俺も心強い限りだよ」

千早「ふふっ。プロデューサーのおかげです」

P(Tシャツが汗ですけてるけど…ちゃんとスポーツブラを着けてるな。感心感心)

千早「プロデューサー?」

P「ああもう!!千早はお利口さんだな!!」

ぎゅ!!

千早「あっ!?」

千早(抱きしめて…くれた)

P「いい子だ…」ナデナデ

千早「あなたが言う事なら…何でも聞きます…いい子ですから…」

美希「ハニー…何やってんの…」

春香「千早ちゃん、いいなぁ…」

美希「ハニーの浮気者!!」

春香「美希、どうどう」

千早「二人とも、来てくれたのね」

春香「凄いよね。武道館で2日間なんて」

千早「ええ、みんなのお陰よ」

美希「千早さん…ずるいの」

千早「え?どうしたの?」

美希「何でもないの…」

千早「変な美希ね」

春香「私たちは関係者席に行ってるね」

千早「ええ、私もそろそろ着替えるわ」

春香「美希、行くよ~」

美希「むぅ…ハニーのアホ…」

P「ええっ!?」

P「綺麗なドレスだろ?」

千早「はい、こんな素敵な衣装を用意してくださって…嬉しいです」

P「俺の千早の衣装だからな。気合も入るさ」

千早「ふふっ、貴方の千早ですから…今日も頑張ります」

P「そうかい」

千早「はい…」

千早「あの…そろそろ着替えますので…」

P「ああ、しばらくしたらまた来るから」

千早「はい…また後で…です」

千早(プロデューサー…私は…貴方だけの歌姫です…)

30分後

P「千早、入っても大丈夫?」

千早「はい、どうぞ」

P「入るぞ」

カチャ…

千早「プロデューサー…どうでしょうか?」

P「綺麗だ…本当に綺麗だよ」

千早「私もそう思います。ふふっ」

P「胸元…少し開いてるけど、いい感じだ」

千早「はい…素敵な衣装です…」

P「もっと近くで見ていいか?」

千早「私は…貴方のものですから…許可なんて必要ありません」

P「そうか…」

千早「はい…」

P「本当に綺麗だな…って!?」

P(おい…おい!!何で大きい方のブラジャーなんだよ!!)

千早「プロデューサー?」

P(ちっぱいモロ見えじゃないか!!)

千早「プロデューサー?どうしました?」

P(今日は胸に見栄を張る日じゃないだろ!!)

千早「プロデューサー…あんまり見ると…恥ずかしい…です」

P(ダメだ…このままステージには上げられない…)

スタスタ…

カチャン…

千早「え…何で扉のカギを…」

P「千早…脱いで」

千早「え…今、何て?」

P「あと、俺が買ったブラジャーは持ってきてるか?」

千早「あの…はい、ここに…」

P「今すぐそれに着け替えるんだ」

千早「それじゃ…プロデューサーは…外に…」

P「ダメだ。俺は全てをここで見届ける」

千早「そんな…私…」

P「千早…これは命令だ」

千早「めい…れい…」

P「さあ、早く脱ぐんだ」

千早「…はい、分かり…ました…」

千早「あんまり…見ないでください…」

シュル…

P(うわ…背中が綺麗だな…)

千早「あの…これ以上脱ぐと…下着姿になってしまいます…」

P「ごめん…でも、脱いで?」

千早「はい…」

シュルル…

ファサ…

千早「これで…良いですか?」

P「うん、後はブラジャーも外して?」

千早「え…でも、そんな事をしたら…」

P「千早、それが一番大切な事なんだ」

千早「プロデューサー…」

P「俺を…信じて欲しい」

千早「はい…外します…」

千早「恥ずかしい…ぐすっ…」

プチ…

千早「これで…良いですか?」

P「後は、俺のあげたブラジャーを着けるんだ」

千早「はい…でも…」

P「どうした?」

千早「恥ずかしくて…ぐすっ…動けません…」

P「分かった…俺がやるよ」

千早「はい…お願い…します…」

P(任せろ…俺が絶対に人前で恥をかかせたりはさせないからな…)

P「千早…胸から手を退けて?」

千早「はい…」

スッ…

P「小さいけど…綺麗な胸だな…」

千早「やぁ…プロデューサー…」

千早(見られてる…恥ずかしいけど…嫌じゃない…)

P「それじゃあ…これ、着けて?」

千早「はい…」

P「そう…いい子だ」

千早「着けました…これで良いですか?」

P「千早…よく頑張ったね。いい子だよ」

ぎゅ…

千早「あ…ああ…プロデューサー…」

P「さあ、もう一度衣装を着ようね?」

千早「はい…あの…」

P「ん?」

千早「汗をかいてしまったので、下も…穿き替えたいです…」

P「分かった。終わったら呼んでくれ」

千早「はい…」

P「それじゃ」

ガチャ…

バタン

千早(小さな胸でも綺麗だって言ってくれた…やっぱり大きさなんて関係ない…)

千早「プロデューサー…嬉しいです…」

P「千早、もう大丈夫?」

千早「はい…どうぞ」

ガチャ

P「はい、お疲れ様」

千早「とても恥ずかしかったです…」

P「ごめんな?でも、必要な事だったんだよ」

千早「はい、私はプロデューサーを信じてますから」

P「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」

千早(本番に自分で買ってきた下着を着けさせたいなんて…本当に所有欲の強い人ね。でも…」

千早「ふふっ」

P「ん?」

千早(そんな事をしなくても…私は既に貴方のものですから…)

千早「プロデューサー」

P「どうした?」

千早「このままじゃ…私は歌えません」

P「えっ!?どうしたんだ!?」

千早「さっきの事で恥ずかしくなってしまって…上手く声が出せなくなってしまいました」

P「そんな…俺のミスか…」

千早「でも…プロデューサーが力を分けてくれたら…」

P「何でもする!!何でもするから言ってくれ!!」

千早「本当に…何でもしますか?」

P「ああ…絶対になんでもする。男に二言は無い」

千早「それでは…キス…してください」

P「え?」

千早「キス…してくれたら…私は頑張れます」

P「本気か?」

千早「まだメイクもしていません…だから…」

P「分かった…良いんだな?」

千早「はい…貴方が…良いんです…」

P「千早…おいで…」

千早「はい…」

ぎゅ…

P「目を閉じて…」

千早「はい…」

ちゅ…

千早「ん…んふ…」

千早(あったかい…嬉しい…力が…湧いてくる…)

千早「んん…ぷは…」

P「これで…大丈夫か?」

千早「はい…プロデューサーは近くで見ていてください」

P「ああ…近くにいる」

千早「今日は…貴方に私の歌を捧げます…」

コンサート2日目 関係者席

春香「二日間ともすごかったね~。お客さんも凄く盛り上がってたよ」

美希「ハニーが…千早さんに独占されてるの…」

春香「仕方ないよ。大事なステージなんだから」

美希「でも…最近の千早さんはちょっと贔屓されすぎなの」

春香「私は…何となくだけど分かる気がするな」

美希「そうなの?」

春香「千早ちゃんって、歌は上手いけど、それ以外の事に無頓着だから…」

美希「それは言えてるね」

春香「だから…プロデューサーさんも放って置けないんだよ」

美希「手がかかるほど…可愛い?」

春香「だね」

美希「ふ~ん…」

美希「なるほど…それなら」

春香「美希?」

夜 事務所

P「ふう…衣装もしまったし、後は帰るだけだな」

千早「今日は疲れました」

P「本当に二日間お疲れ様。最高のステージだったよ」

千早「はい。だからご褒美が欲しいです」

P「何でも言いなよ。今日の俺は何でも聞いちゃうから」

千早「プロデューサーのお部屋に…行きたいです」

P「俺の部屋?」

千早「いっぱい抱きしめてもらって…眠りにつきたい…いけませんか?」

P「いいよ…千早は凄く頑張ったんだもんな」

千早「はい…とても嬉しいご褒美です」

P「それじゃあ帰るか?」

千早「はい!!」

千早(胸が小さくても…プロデューサーはこんなにも私を愛してくれる。大きさなんて関係ない…)

千早「関係ない…ふふっ」

翌朝

P「おはよう」

千早「おはようございます」

春香「あ、千早ちゃんとプロデューサーさんだ」

律子「昨日は本当にお疲れ様でした」

P「いやいや、千早が良かっただけだよ」

千早「…」テレテレ

高木「如月君…昨日は感極まって思わず泣いてしまったよ」

千早「ありがとうございます」

P「でも良かったのか?今日は休みなんだからゆっくりすれば良かったのに」

千早「はい…でも、プロデューサーの傍に居たかったので…」

P「そうかい」

千早「はい…ふふっ」

美希「おはようなの~」

春香「おはよう美希…って、ええええっ!?」

美希「どうしたの?」

春香「美希…あなた…一体どうしたの!?」

美希「え~、ミキよくわかんないの」

美希(バサバサの髪、汚れた服、片足だけ裸足でノーブラ…ハニーもこれなら構わざるを得ないの」

律子「美希…あんた…襲われたの?」

千早「!?そんな!!」

P「くそ…誰が美希を…殺してやる…絶対に殺してやる!!」

高木「マスコミ各社に報道規制と手回しをするんだ!!」

律子「了解!!」

美希「えっ!?えええっ!?」

千早「美希、大丈夫よ?私たちはあなたを見捨てたりしないわ」

美希「違うの…ねぇ…違うの…」

P「ぶっ殺してやる!!!絶対にだ!!!!」

美希「ちがうのぉ~~っ!!!!」


おわり

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