アルミン「僕はいつから諦めを覚えたんだろう」(52)


エレンが成績トップという設定です。

ハーレムとかそういうのじゃありません。

私の好きな物語の感じでいきます。

キャラ崩壊はご了承ください。




教官「いいぞ!お前の強みは、立体機動のストップからの切り替えの早さだ!」


エレン「…!」バシュ


エレンは凄い人です。


コニー「なんだよ、あれは…」

サシャ「なんであそこで体の向きが変えられるのでしょう」


エレン「…オラァ!!」ザシュ!!


あっと言わせる素晴らしい体の動き、柔軟性。
そして、何よりも努力で手に入れた筋力。
僕ら訓練兵の中でも身体能力が群を抜いているんだ




ライナー「まじかよ…一人でほとんどの標的をやっちまったのか…」

ミカサ「私が頑張っても2体だったのに…」


僕の名前はアルミン・アルレルトです。
あのエレン・イェーガーの幼馴染みです。
と言っても、僕とエレンじゃ月とスッポン…

周りじゃみんなはエレンを世界の希望や救世主などと呼びます。




ーーーー
ーーー
ーー


アルミン「それでね、エレンは左のアンカーをこのタイミングで出してね…」

コニー「おおっ!すげー!!」

ライナー「なんだよ…アルミンまた…」

ベルトルト「昨日のエレンかな?アルミンも、よく見ているよ!空気の出す時の細かい動作とかさ…」

アルミン「そして、このタイミングで一気にガスを吹き出して―…イタッ!!」ボコッ!



エレン「おい…もう訓練始まってるぞ、アルミン!」



アルミン「エレン…」

エレン「なんだ?紙芝居か?遊んでいたのか」

アルミン「……」

エレン「遊んでいるのなら、補佐どころか兵士としても、辞めちまえ…」

アルミン「…エレンごめん……」




ーーー
ーー



ライナー「エレンって、マジでアルミンに厳しいよな?」

アルミン「へへ…単に僕が鈍くさいだけだよ…」

コニー「実は幼馴染みじゃないんじゃないか!?環境が同じだと人は似てくるって言うし…」




ライナー「なぁアルミン…」

アルミン「ん?」

ライナー「お前は本当にこのままでいいのか?」

ライナー「昨日のエレンを見て何も思わなかったのか?幼馴染みの凄い動きを見て自分もって思わなかったのか!?」

アルミン「…」

ライナー「アルミン!お前も訓練兵に戻れよ!!」

アルミン「僕は補佐で良いんだ…」

ライナー「そりゃお前は頭も良く、みんなの体調管理のサポートなど適していると思うけどさ」



アルミン「……」

ライナー「お前も入った当時は訓練兵として頑張っていたじゃないか!全然成績が伸びないからって、そんな」

アルミン「ライナー…言っとくけど僕は補佐で終わる気はないよ。エレンが兵士として極めるなら、僕はその補佐を極める」

ライナー「……」

アルミン「そのうち、もっと勉強もしてさ、いつかエレンのために力になれるようになりたいんだ!エレンのトレーナーとしてね」

ライナー「…アルミン」



ライナー「…アルミン」

ベルトルト「ライナー!訓練だよ!急いで!」

ライナー「お、おう…!」






ライナー「まっ…そういう生き方もありなのかもしれないな」



ーーー
ーー




コニー「…ライナーも凄いが、エレンは今日も凄かったな」

アルミン「うん!今は中心になって命令しているのはエレンだけど、エレンが居なかったら、ミカサかライナーがとっくにその役を務めてるんじゃないかな」

コニー「お前は気楽でいいよな。こちとら明日の成績を決めるチーム戦があるから、ピリピリしてんのにさ…」


エレン『今だ!ガスを吹き出して、一気に重心を傾けて、切り裂け!!』

ライナー『おう!』ザシュ!

エレン『よし…』

ライナー『ナイス命令だ!エレン!』

エレン『いいや…お前の動きが良かったんだよ!』




サシャ「凄いですねライナーも…あれは明日のチーム戦に選ばれるのは確定ですね」

ベルトルト「それどころか、この地区じゃなかったら、トップだったろうに…」


アルミン「ちょっとコニー見た?今の凄かったよね!?切り替えしの早さ!」

コニー「はぁ…お前は確かに補佐向きかもな!他人の活躍を、そうやって喜べるなんてな…」

アルミン「他人って…友達だし同期だろ?」

コニー「あーもう!いつもみんなの立体機動装置を磨いたりして幸せそうにしてるお前なんかに言われたくないわ!」

アルミン「そういうコニーは選ばれるかどうか分からない今が幸せなの?」

コニー「ほっとけ!」



ジャン「おい!アルミン!!救急箱持ってこい!!」

アルミン「は、はーい!!」



冷感スプレー((プシュー…


アルミン「ベルトルト大丈夫…?」

ベルトルト「ごめんね…どうも肉離れっぽいね…」





ジャン「あのベルトルトでも無理だったのか…」

サシャ「やっぱエレンとの連携を組める人は、この訓練兵には居ないですね」

ジャン「あぁ…でも本気で上位を狙うのなら、エレンと連携を組めねえとな…」

サシャ「ははっ…難題ですね…」

アルミン「……」


ーーー
ーー



男子寮ー夜ー


エレン「ただいま」

アルミン「ずいぶん遅かったね…?」

エレン「練習だよ」

アルミン「ははっエレンは真面目だね!僕なんかと違って筋力も持久力もあるし」

エレン「……」

アルミン「ホント憧れちゃうなぁ!」



エレン「アルミンは、そんなに補佐の仕事が楽しいのか?」

アルミン「え…いきなりどうしたの…」



エレン「……」

アルミン「……。早くお風呂入ったら?時間無くなっちゃうよ…」






エレン「まったく…イラつく奴だよ!お前は逃げてばっかいやがって…」

アルミン「……」



アルミン「…ははっ。どうしたのさ…最近変だよ、エレン。意味もなくイラついたりさ…」



アルミン「何か悩み事でもあるの?ないよね。だって天下のエレン・イェーガーに悩みなんて…」


エレン「逃げてばっかのお前に何が分かる!!」

アルミン「……」


ライナー「お、おい!!やめろ!何やってんだ!」

エレン「ふざけんな…」


エレン「いつから、お前はそんなふうになっちまったんだよ」

アルミン「……」




アルミン「……」スタスタ

エレン「おい…どこ行くんだよ…こんな時間に」

アルミン「ちょっと散歩…」スタスタ


ガチャ…バタン…


コニー「エレン…おかしいと思わないか?」

エレン「…何がだ…」



コニー「アルミン、ほとんど毎日この時間になると外に出るんだ」

エレン「あぁ」

コニー「やばいんじゃないか!?グレたとか…」

エレン「そんなのほっとけ…」

コニー「おい…エレン……」




ーーー
ーー



ー森ー


アルミン「ふぅ…少し肌寒い…」

鞄((ガサゴソ…ガサゴソ…

アルミン「…」ガチャガチャ



アルミン「…よし。セット完了…」


毎日やってるからかな…
暗がりに慣れてきた




アルミン「…!!」ビュン!


よし!ここで切り返して…


クルッ…


アルミン「やった!上手くいった!!」トンッ!


もう何ヶ月になるだろう

訓練で…
人前で立体機動をやらなくなったのは…

僕はまたこの夜の森で
ひとりきりで飛ぶことになってから

どれくらいだろう…



アルミン「よし…このまま右に重心をかけて」バシュ

…………………

『おいっ!!タンカーだ!タンカーを持ってこい!!』

『大丈夫!?ごめん!!ごめんね…!』

…………………


アルミン「…っと、やっぱ左に重心をかけて、回転しながら…」クルッ


アルミン「よし…着地」トンッ!



「なぜわざわざ回転した?…ワンテンポ遅れるだろう…?」




アルミン「えッ!?」


立体機動装置を付けた、マスクをかぶった見知らぬ人が立っていました。


「……」

アルミン「あれ?僕の鞄をなんで君が」

「……ふん」バシュ!

アルミン「あっ…えっ…ちょっと!待ってよ!!」バシュ!

「……」ギュルルル…

アルミン「す、すごい…まるで風のよう一瞬で木と木の間を抜けてった…!?」ビュン!


この人は、ただ者じゃない…
鞄を取りかえさなきゃ…




アルミン「よし!…やってやる…」バシュ!



「……ッ!!」ビュン!

アルミン「えっ…急に右に切り返し!?わわっ…!左に回転して…」クルッ

「……(やはりまだ右側をかばって動いていたのか…。だが、これだとさっき行ったようにワンテンポ遅れ

アルミン「……ッ!!!」ギュルルル!



「…っ!?(は、はやい!?あの体勢から一瞬で追いついたのか!?)」




アルミン「…やっと追いついたよ……」

「…ふっ(なら、これでどうだ…)」ガクンッ

アルミン「あれ?消え…」


「……(ガスを止めて落ちて…一気に吹かして前にっ!!)」ビュン!

アルミン「…すごい…この人凄いよ…よーし!!」バシュ!




「……(さすがにこれはついて来れないだろ…)」バシュ!





アルミン「甘いよ!」



「っは!?(なんで目の前に…!?先を読まれた!?)」


僕は何回この森で練習してると思うんだい…
木の位置、木の太さ…
すべてを把握できてる
そして、先読みも簡単さ!




「…!(そうか、木を中心にして、遠心力を使ってスピードを出して、前に出たのか…)」トンッ!



アルミン「…つかまえたよ?えへへ…僕の勝ちだよ!」ガシッ!

「……ふん」っ鞄

アルミン「あっ…鞄…」

「じゃあな…」バシュ!

アルミン「あれ…?君は誰なの…」




行っちゃったか…
誰だったんだろ…?
立体機動が上手かったし…
ライナーやジャンかな?


そういえば、あの人、右の切り返してが多かったな…
僕が右側苦手なの知ってたのかな…


まぁいいや…
こんなのおかしいと思うけど



久しぶりに楽しかったな…



エレン「……」


ーーー
ーー



僕の名前はアルミン・アルレルトです。
2回目の自己紹介ですね

元訓練兵です。
僕は仲間の皆の補佐をやっています。
なんで補佐かって?
言いたくないけど、僕には才能がないからです。

そんな僕とは違って幼馴染みのエレンは
ホントに凄いんだ!!
この訓練兵で、トップをダントツでとっているんだ!

凄いといえば、昨日の夜に森で出会った
マスクの人も凄かったな…
結局誰なんだろ…?

まさかエレン…?なわけないか…





コニー「いよいよ、成績を決めるチーム戦か!最低でも、このチーム戦の一枠には入りたい!」

ライナー「アルミン、準備体操に付き合ってくれ」

コニー「くそーっ…緊張してきたわ!なぁ!?」

アルミン「うん!いいよ、ライナー」

コニー「聞けよ!」

ライナー「押してくれ」

アルミン「うん」ググッー




あの覆面は何者なんだろ…
気になる…

間違いなく僕の右が苦手だって知ってる人だった
しかもハンパなく上手かったし…

心当たりがあると言えば…


アルミン「あっ!ごめん!強くし過ぎた」

ライナー「あぁ!大丈夫だ、問題ないって!」

アルミン「……。ねぇライナー?」

ライナー「ん?」

アルミン「ライナーさ…昨日の夜は何をしてたの?」



ライナー「は?部屋で筋トレだけど…なんでだ?」

アルミン「ふーん…」


ジャン「おいおい!チーム戦前に、何を無駄話してるんだよ…」

アルミン「ジャン!」

ジャン「おい、コニー!お前は、こないだみたいな、真似を絶対すんなよ?お前が勝手なことして、俺に迷惑かかったら元も子もないからな」

アルミン「コニー…」

コニー「このやろー…」

ジャン「まっ!チーム戦に出してもらえたらの話だけどな!はははっ!」




このチーム戦とは、三ヶ月に一回、
成績上位者が二つのチームに別れて
勝った方に立体機動の成績がプラス出来る
というものである。

対戦内容は、1つのフラッグ1人が持ち、
それを守りながら、
相手のフラッグを奪い合うというもの。
単純な遊びに見えるが、
立体機動の技術、仲間との連携、空間把握能力…
兵士として大切なことが色々試される。



ーーー
ーー



教官「集合ーー!!」

一同「「はっ!」」


教官「今からチーム戦に出るメンバーを発表する」


教官「ベルトルトは昨日のケガが思わしくないので、参加は許可できない」

ベルトルト「……。はっ!」



教官「それでは…まず、エレン・イェーガー」

エレン「はっ!」

教官「ミカサ・アッカーマン。ライナー・ブラウン」

ミカサ・ライナー「はっ!」

教官「ジャン・キルシュタイン。コニー・スプリンガー」

ジャン・コニー「っは!」

アルミン「やったね…コニー」

教官「アニ・レオンハート。サシャ・ブラウス」

アニ「……。っは!」

サシャ「っは!」






教官「そして、アルミン・アルレルト。以上だ!」


一同「「…っ!?」」




アルミン「………え?」




ジャン「はぁ!?」

ライナー「まじ…?」


教官「アルミン・アルレルト!返事は!?」

アルミン「は、はい!あの僕なんですか!?」

ジャン「そうだ、こいつは訓練兵ですらないぞ!!」

アルミン「そうです!僕は補佐であって…」





エレン「俺が教官にお願いしたことだ!」

教官「…」

元ネタエリアの騎士かな?


アルミン「そ…そんなの無茶な…なんでだよ!?」




エレン「怖いのか?恥をかくのが」

アルミン「なっ…」

エレン「恥をかきたくないから、補佐か?だったら用はない。今すぐ開拓地に行くか?」

アルミン「ま…待ってよ!そんなことないって!僕は補佐を極めようと…」





エレン「また言い訳か?アルミン」

>>38
はい!私の好きな物語です!




エレン「お前は自分の『正体』を人前に晒すのが怖いだけなんだよ」


エレン「かと言って、兵士から完全に足を洗う度胸もない。だから補佐に逃げた」


エレン「違うか?アルミン」

一同「「………(正体?)」」


教官「命令が聞けないのなら、今から開拓地に行ってもらう」

アルミン「……」

教官「チームは、エレン、アルミン、コニー。ミカサ、ライナー、アニで行ってもらう!サシャとジャンは、途中交代で入ってもらうことがある!以上だ!解散」





ジャン「ったく…なんで補佐が選ばれてんだよ」イライラ

サシャ「少し納得いきませんね…」



エレン…
どうしてなんだい…


ライナー「…アルミン」

アルミン「…やるよ!」

ライナー「え…」

アルミン「やってやるよ!くそっ!!」

ライナー「アルミン!」

アルミン「ライナー、準備体操に付き合って!」

ライナー「…おう」ニコッ




正直悔しかった。
心底ムカついた。

でも、その反面、僕はどこかで
胸を踊らせていた。
つかの間かもしれない…

でも、こうしてまたエレンと飛ぶことが
できる、その期待に…


ライナー「敵だが、一生懸命がんばろうな!」

アルミン「…うん」


だけど僕は知らなかったんだ
エレンと一緒に飛ぶことが出来るのが
これがー………


書きため終了です。

意味がわからなかったら、すみません

そして、元ネタわかってる人は
ネタバレはしないでください…

あと、もし元ネタ調べたら、
これは読むのつまんなくなると思います

性格悪くありませんよ!

そう聞こえるだけです…!

エレン「ちょっと話があるんだが」を書いた人ですか?

って、書いてありましたが、そうです。

すみません。他のサイトにあったので

おっ…
すみません。タンカですね

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