エレン「基本通りにやればできるはずだ、上手くやろうとか考えるな」

アルミン「落ち着いてやればできるよ、運動苦手な僕だってできたんだから」

ミカサ「・・・」

アルミン「ミカサ、上にあげるよ」

ミカサ「ｺｸﾘ」

ｷﾘｷﾘｷﾘｷﾘｷﾘ...ｶﾞｼｯ！ﾌﾞﾝ！

アルミン「あ！？」

エレン「！？」

ゴッ！！

食堂



ザワザワ

モブＡ「おいあの巨人駆逐野郎の金魚の糞の女、姿勢制御訓練で死にかけたんだろ」

モブＢ「クールな顔してありゃ傑作だったぜ」ﾋｯﾋｯﾋ

モブＡ「あの女は開拓地行きだろ、とんだお荷物だな」

ミカサ「」

エレン「おいお前ら！」

モブＡ「あぁ？なんだよ？」

アルミン「エレン！やめなよ！」

エレン「ちっ・・・」

モブＡ「お前も開拓地について行ってあげた方がいいんじゃないのか？」ﾊｯﾊｯﾊｯ

モブＢ「ﾊｯﾊｯﾊｯ!」

ミカサ「・・・」ｽﾞｷﾝｽﾞｷﾝ

エレン「・・サ・・カサ・・・ミカサ！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

ミカサ「はっ！」

アルミン「気にしても仕方ないよ、明日できるようになればいいんだから」

ミカサ「・・・明日できなかったら・・・私は・・・」

アルミン「今は悩んでも仕方ないって・・・」

ミカサ「・・・情けない・・・こんなんじゃエレンと一緒に・・・エレンを守るなんて・・・」

エレン「そんなこと誰も頼んでねえだろ！？」

ミカサ「！？」

アルミン「・・・」

エレン「お前は元々巨人と戦うことに反対だったろ・・・？お前が俺についてくる必要はないんだ」

ミカサ「でも・・・」

エレン「昔の恩をいつまでも引きずってんじゃねえ！お前はお前が生きたいように生きろ！」

ミカサ「・・・私は・・・エレンとずっと一緒にいたいだけ・・・」

エレン「・・・姿勢制御ができないならお前は開拓地行きだ、一緒にいることはできない」

ミカサ「・・・ｸﾞｽｯ」ｽﾞｷﾝｽﾞｷﾝ

エレン「・・・」

ミカサ（なぜ私だけできない・・・？体を完全に支配できるから？

　　　　エレンとアルミンができることが私にできないはずがない・・・）

エレン「俺は・・・ミカサと一緒にいたくないわけじゃない」

エレン「でも・・・離れても俺とミカサが家族であることには変わりはないから・・・」

ミカサ「・・・」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

カンカンカン！！！！！

エレン「行こうぜアルミン」

アルミン「う・・・うん・・・・・・ミカサ、ミカサなら絶対できるよ！明日は頑張ってね」

ミカサ「・・・ｺｸﾘ」ｷﾘｯ!!

ミカサ（私のやり方と皆のやり方、何が違う？）

ミカサ（・・・・・・私はバランス感覚に誰よりも秀でているはず）

ミカサ（ならどうして・・・？できないはずはない・・・）

ミカサ（・・・・・・・・・！？装備が皆と違う！？または装備の故障！？）

ミカサ（・・・・・・）

ミカサ（・・・明日、他の人の装備と交換をしてみよう）

翌日


キース「ミカサ・アッカーマン、覚悟はいいか？」

キース「立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ、できなければ開拓地に戻ってもらう」

キース「いいな？」

ミカサ「はっ！」

ミカサ（やる！私は絶対やる！私には立体機動の素質がないかもしれない、けど、

　　　　エレンを想う気持ちだけは誰にも負けない！）

キース「始めろ」

ミカサ（できない理由など知らない！根拠も無い！でも私にはエレンしかいない！）

ﾋﾟﾀｯ！

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ミカサ（・・・・・・思った通り）ﾆﾔ

エレン「・・・すげえなミカサのやつ」

アルミン「すごいや・・・全くブレてないね！一体なにが・・・」

キース「合格だ」

ミカサ（やった！これで・・・エレンと離れずにいられる・・・！）

キース「どうやって克服したかはわからんが、よく昨日から成長したな」

キース「これからも訓練に励め」

ミカサ「はっ！」

さてミカサが失敗した事にどんな意味があるのか

期待

ベルトルト「うわぁぁぁぁーーーーー」ｺﾞｯ!

ライナー「ベルトルト・・・！？そんな！？昨日まで出来てたじゃないか！？」

キース「開拓地に移ってもらう！！！！！！」

ベルトルト「そんな・・・昨日までできてたのに・・・開拓地行きなんですか・・・？」

キース「開拓地に移ってもらう！！！！！！」

ベルトルト「・・・・・・僕には・・・戦士として・・・やらなければいけないことが・・・」

キース「開拓地に移ってもらう！！！！！！」

ベルトルト（ダメだ、考えることを放棄している！考えることが怖いんだ・・・！）



ミカサ（気の毒・・・）



キース「開拓地に移ってもらう！！！！！！」



終