男「おお勇者、なんだ旅立つのか」(804)
勇「ああ、母さんが行け行けうるさくてさ」
男「大変だなぁ」
勇「お前も来てくれないか?」
男「いや俺今収穫時期で忙しいから無理だな」
勇「そうかー、お前腕っ節強いから居てくれると助かるんだけど……」
男「まぁ生活があるしな俺にも、色々機械買っちゃったから借金もあるし」
勇「そうか……王様が魔王バラモスを倒してくれたら一人頭1000万ゴールドくれるって言ってたんだが……」シュン
男「新しいトラクター買えるじゃん!」
勇「?」
男「行くわ」グッ
勇「えっ!?」
男「親父にちょっと行ってくるって言ってくるわ」スタタタ
勇「どうだった?」
男「何が何でも殺ってこいってよ」
勇「やった!」
男「行くのは良いけど何しりゃいいんだまず」
勇「攻略本見てみる」
男「ああ」
勇「ルイーダの酒場行っとけってさ」
男「仲間か」
勇「みたいだね」
男「いらんだろ」
勇「だね」
男「次は?」
勇「ちょっと待って」ペラペラ
男「……」
勇「レーベに行けってさ」
男「おk」
勇「買い物とかしなくていいの?武器とか防具とか」
男「バカ!こうもたもたしてる間に他の勇者連中に先越されたらどうすんだ!」
勇「ご……ごめん」
男「キリキリ行くぞ」
勇「ひぃぃぃぃ!男ぉぉぉぉ!モンスターだ!モンスターが出た!!!!」
スライム「ピキィィィ」キシャァァァ
男「消えうせろ!消えうせ無いと揉み殺すぞコラァ!!!!」ズギャン
スライム「!!」スタタタ
男「逃げんなコラァァァ!!」グシャッ
勇「ひぃぃっ!」
男「……ふぅ、さぁ先を急ごう」
勇「うん……」
勇「レーベに付いたねー」
男「城の分アリアハンがかろうじて勝ってる感がする」
勇「ちょっと見て回ってきていい?」
男「ああ、迷子になるなよ?」
勇「うん!」
勇「……迷子になった」
男「何してんだ勇者」
勇「おどごぉぉぉぉぉ!おっがながったよおぉぉぉぉ!」
男「こんな小さい町で迷子になるなんて才能に満ち溢れてんなお前」
勇「ぐずっ……?何その玉?」
男「近くの洞窟を徘徊してたらなんか変な塔に出て変なジジイがくれた」
勇「なんか綺麗な玉だね」
男「いくらで売れるかな」
勇「売っちゃって良いの?」
男「……いいんじゃね?」
勇「ああああ!さっきの玉まほうの玉だよ!攻略本に書いてるもん!」
男「なんだそれ」
勇「キーアイテムだよ!」
男「はぁ!?だってあれジジイがくれたぞ!?まほうの玉って別の所にあるんじゃないのか!?」
勇「……どうしよう」
男「おいおいもう売った金で腹いっぱい焼肉食っちまったぞ……」
勇「……まぁいっか」
男「なんとかなんべ」
男「気を取り直して行こう」
勇「ロマリアだってさ、次の目的地」
男「面倒だなぁ……」
勇「一応シナリオに沿って進めないと」
男「むぅ」
勇「と話してるうちに洞窟についたね」
男「だな」
男「本来はここの壁でまほうの玉を使うのか」
勇「うん……どうしよう……」
男「まかせとけ、ちょっと離れてろよ勇者」
勇「うん」
男「フレア!」
チュドーン
勇「なん……だと?」
勇「それはあれですか?もしかしてファイnもがごご」
男「おっとそこまでだ」
勇「通りでステータスが男のだけ違うと……HPも4桁あるし……」
男「気の持ちようだ、ある意味蜃気楼」
勇「意味がわからない」
男「ほら行くぞ!時は金なりだ!」
勇「金の亡者だなぁ男は」
男「いつかこの国を農業大国にしてやる」
勇「ここがロマリア……」
男「でっけぇな、アリアハンなんて耳糞だ」
勇「アリアハンをバカにしないでよ!」
男「いや俺もアリアハン出身だし」
勇「そうだった!」
男「とりあえず王様ん所行くんだろ?勇者だし」
勇「だね」
王「というわけで冠をとりかえして欲しいのじゃ」
勇「わかりました!」
男「で、お代はいかほど頂けるんでしょうか」
王「えっ!?」
大臣「貴様!王に向かってなんてこt」
男「ストップ!」ビシッ
大臣「……」
勇「大臣が……動かない」
男「で、 お 代 は い か ほ ど 頂 け る ん で し ょ う か ?」
王「わ……わしのへそくりから5000ゴールドを……」カタカタ
男「おっけー☆」キラリン
男「勇者ー5000ゴールド手に入ったら何食いたい?」
勇「焼肉!」
男「お前本当に焼肉好きだなぁ」
勇「肉大好き」
男「コラッ!」
バチーン
勇「ひぎぃっ」ペタン
男「野菜食え野菜!!!」
勇「ごめんなさい……野菜も食べます……」
男「ならよし、カザーブに急ぐか」
勇「うん!」
勇「なんかあるよー男」
男「なんだここ、歌舞伎町か?それともススキノ?」
係員「ようこそすごろく場へ!うまくゴールできれば豪華な賞品があたりますよ!」
男「本当に豪華なのか?」
係員「豪華です!」
男「貨幣価値に換算するといくらぐらいだ」
係員「ちょっ……」
勇「ちょっと男……やめなよ」ゴニョゴニョ
男「まぁやってみればわかるか」
係員「それではすごろく券をいただきます!」
男「……勇者持ってるか?」
勇「もってないよ」ブンブン
係員「……」
男「……ストップ!」
男「鋼の剣かよ……土地の権利書かと思ったのに……」
勇「すごいよー!凄い攻撃力上がったよ!」
男「そりゃお前さっきまでそこらへんの棒持ってたからな」
勇「どんなモンスターでもかかって来いって感じさ!」フフン
ゴーレム「グオォォォォ」
勇「ひぃぃぃぃぃぃ!なんでこんな所にゴーレムがぁぁぁぁ!」
男「そりゃお前が変なフラグ立てるからだろ」
勇「無理無理無理無理無理無理無理無理ィィィィ!!たすけてぇぇぇぇぇぇ」ガシッ
男「いいから行け!っ」ゲシッ
ゴーレム「グォォォォォッ!!」
男「ヘイストリレイズスカラルカニリレイズバイキルトシェルプロテスリフレク(ry」
ゴーレム「グォォ!?」
勇「ひぃやぁぁぁぁぁ!」ザクッ
ゴーレム「ぐげっ」
男「やるじゃん勇者」
男「やっと塔に付いたな」
勇「歩きつかれたよ……」
男「勇者の癖に貧弱だな」
勇「農家とは体付きが違うんですぅ!!」
男「農家舐めんなコラァ!重機で埋めるぞ!」
勇「ひぃ!」
男「次農家中傷したら亀甲縛りな、さっさと行くぞ」
勇「亀甲って!ちょっと男!」
男「なんだあいつ……」
勇「でかい頭に申し訳無さそうに冠が乗ってる……」
男「おいそこのビッグフェイス!でかい面してんじゃねぇ!」
勇「いきなり言葉攻め!?」
ガンダタ「なんだてめぇ!?」
男「おい顔でかいんだよお前そのでかい顔の上に乗ってる小さい冠を寄越せでかい顔」
ガンダタ「て……てぇめぇぇぇぇぇ!」ブチンッ
男「うっせぇ!」
ブンッ バチーン
ガンダタ「へなぶっ」
男「……寄越せ」
ガンダタ「や……野郎共やっちまえ!」
男「ビッグバン!」
チュボボボン
ガンダタ「……」
男「言う通りにしないと……おいそこの石造を見てみろ」
ガンダタ「……」
男「デジョン」
グニャリ
勇「き……消えた」
男「こうなる」
ガンダタ「……」カタカタカタ
男「よっしゃぁ!!!!これで5000ゴールドゲットォォォォォ!!!」
勇「男!焼肉焼肉!」
男「野菜も食えよ!」
勇「うん!」
男「じゃあ返しに行って金貰うか!」
勇「男!男!ルーラ!ルーラさせてくれ!」
男「さっきの顔との戦闘でレベル上がって覚えたのか」
勇「ああとも!」
男「やってみろ」
勇「ルーラ!」
バビュン
男「ほう、ちゃんと着いたな」
勇「やるもんだろ」
男「じゃあ城まで行くか」
勇「ああ!」
男「テレポ」
バシュン
勇「……」
男「何凹んでんだよ」
男「どうも王様、王冠を持ってきました」
王「早っ!まだ半日ぐらいしかたってなんじゃないか!?」
男「時は金なり、時間を無駄に浪費する奴は死ねば良いのです」ニコッ
王「ご……ご苦労」スッ
大臣「王様、お似合いですぞ!」
勇「似合ってますよ!」
男「で、報酬の方は?」
大臣「!!!まだ言うか痴れ者めが!」
男「……デs」
勇「それはダメぇぇぇぇぇぇ!!!」
王「払う!払うから!倍額払う!10000ゴールド払うから!な?落ち着いてくれ」
男「毎度ありがとうございます」ニコッ
大臣「王!何故あのような者に!」
王「黙れゴラァ!!!左遷すんぞ!!!貴様のせいで寿命が縮んだわボケェ!!!!」
男「いやーやっぱスイートは良いな」
勇「一泊5000ゴールドだもんねー」
男「まさか倍額くれるとはなー気前の良い王様だ!ああいう人が王様になるべきなんだ!」
勇「そ……そうだねー」
男「で、明日は何処に行くんだ?」
勇「ちょっと待ってねー」
ペラペラペラ
男「攻略本って便利だなー」
勇「あった!ノアニールだって!」
男「歩いてどんくらいなんだ?」
勇「さぁ」
男「じゃあテレポって行くか」
勇「それはダメ」
男「まだ根に持ってるのか」
勇「ゆるさん」
勇「なんで男はそんなに強いの?」
男「強いか?」
勇「強いよ!農家にさせておくには惜しいよ!」
男「多分あれだ」
勇「何!?」
男「俺が前に居た国ですっげぇ天変地異が起きたんだよ」
勇「うんうん」
男「なんでもそれはクリスタルがどったらってのでさ」
勇「うんうん」
男「親父とこのままじゃおまんまの食い上げだってなって必死でどうにかしようとしてさ」
勇「うんうん」
男「そしたらどうにかなった」
勇「それと男が強いのは何か関係あるの?」
男「わかんね、ほら!さっさと行くぞ!」
男「なんだこの町」
勇「全員動かないね、眠ってるみたい」
男「これは……」
勇「ただ事じゃないね……」ゴキュリ
男「幼女のパンツとか見放題なんじゃ……」ゴキュリ
勇「!ちょっ」
男「勇者!手分けして情報を集めよう!!」
シュバッ
勇「ちょっ!男っ!って速っ!!!」
男「水縞……と……ちくしょう!!!」
バンッ
男「なんで俺はデジカメを買ってこなかったんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ズギャン
男「こうなったら網膜に焼き付けよう」ジーッ
爺「ちょっとお前さん」
男「気が散る、後にしろ、今は全神経を目に集中したいんだ」
爺「……」
勇「はぁはぁ……やっと……見つけた……」
爺「……」
勇「……誰?」
男「……ふぅ、俺の脳内HDDがパンパンだぜ」
爺「……というわけなんじゃ」
勇「なるほど……それはほうっては置けませんね」
男「なんだなんだ!?なんなんだ?」
勇「この町の人を助けるんだ!」
男「……で、お代はいかほど頂けるんで?」
勇「男!人助けなんだぞ!」
爺「そこの幼女のパンツでどうじゃ」
勇「おいジジイ!!!」
男「おっけー☆」キラリン
勇「おいぃぃぃぃ!!」
男「妖精ってか」
勇「妖精があの人達を眠らせてるんだってさ」
男「さっさとそいつに会って幼女のパンツを貰わねば」
勇「……」
男「どうもー近くの町の人らを眠りから覚まして下さい」
勇「単刀直入すぎる!」
妖「じゃあ近くの洞窟にあるルビー持って来てくださいな」
勇「こっちも単刀直入すぎる!」
男「洞窟の地図とかあります?」
妖「確かあったわね……」ゴソゴソ
勇「なんだかなぁ……」
妖「あったわ!はいこれ!」
男「じゃあちょっと行って来るわ、勇者、ちょっと井戸端会議でもしてろ」
勇「ちょっ」
男「じゃあなぁぁぁぁ」スタタタ
勇「ああっ」
妖「行っちゃったわね」
勇「はぁ」
妖「それであいつとやっと別れたと思ったら次はまた別の男とくっついて子供まで作っちゃってねー」
勇「はぁ」
妖「そして私はこの歳で叔母さんよ!こんな仕事してるから出会いも無いし!それでもまた姪っ子がかわいいんだぁー」
勇「お菓子いただきます」ポリポリ
妖「管理職なんかつくんじゃなかったよ本当に!やっぱり女は結婚よ!あぁぁぁ!熱くメラゾーマの様な恋がしたいわぁぁぁ!!」
勇「紅茶頂きます」ゴキュゴキュ
男「ただいま」
勇「男!待ちくたびれたよ!」
妖「あら速かったわねぇ、もう少し話したかったのに」
男「これっすか?」キラーン
妖「あーそれそれそれ!」
男「じゃあこれで……」
妖「はいこれどうぞ」
男「この粉は?」
妖精「胡椒よ」
男「胡椒っすか」
妖「良い感じの所でブチ撒けば目が覚めること請け合いよ」
勇「ありがたみも糞も無い……」ハァ
男「胡椒って結構高価じゃなかったっけ……」
妖「銀と等価値って言われてたっけなぁ」
男「こうしちゃいられねぇ!相場が下がる前に換金しないと!」ダッ
勇「ま……待ってくれぇぇぇぇ!」
妖「またねー!」ヒラヒラ
勇「町の人は!?ねぇ町の人はどうするの!?」
男「それはそれ、これはこれ」
勇「見損なったよ男!」
男「金至上主義なんだよ!」
勇「よ……幼女パンツはどうするのさ!」
男「!!!忘れてた!!!町の人を救わないと!!!」
勇「良かった……」
男「じゃあノアニールに行くか」
勇「ルーラ!」
バビョン
爺「おうお前達か……」
男「こっちは準備出来た、さぁ約束のブツを出せ」
爺「そっちが先じゃ」
男「バカが!起こしてからやったら犯罪者だろうが!モウロクしてんじゃねぇぞ!!」ビキビキ
勇「起こしても起こさなくても犯罪だよ」
爺「流石じゃのう……それでは」
男「ちょっと待て、俺が脱がそう」
勇「ふざけんな!!」
爺「そうじゃそうじゃ!儂がやる!」
勇「ライデイン!」
ズビャシャン
爺「ぎゃぁぁぁぁ!!」
男「うおっ」
勇「男も諦めないとライデインするよ!」
男「やってみろ、俺は断固引かぬ」
勇「ライデイン!」
男「リフレク」
カキン ズビャシャーン
勇「ひぎぃ!!」ズバーン
男「クックック……これで邪魔者は消えた……」
男「ゲットォォォォォォ!!!色々とゲットォォォォォ!!!!網膜に焼付けちゃったぁぁぁぁぁぁ!!!!」キャッキャ
男「ベホマズン」キラーン
勇「うぅ……止められなかった……」
男「俺を倒すには80ほどレベルが足らんわアホめ」
爺「それではこの町の者を……」
男「……」
勇「男!まさか今になって胡椒が惜しくなったんじゃ……」
男「!!良い事考えた!!!!!」
勇「?」
男「たしかここに……あった」ゴソゴソ
勇「なにそれ?玉?」
男「これでぜんたいかするんだ」
勇「?」
男「エスナ!」
キラキラキラ
爺「おおお!町が!皆が!」
勇「良かったですねおじいさん」
爺「ありがとう!ありがとう!うっ……」ポロポロ
男「これにて一件落着だな」
幼女「あれーなんでパンツはいてないんだろー?」
男「……」
勇「……」
幼女「おかーさん!わたしのパンツどこー?」
勇「ルーラ!」
バビョン
男「幼女パンツは聖なる兜、大事な物入れにしまわねば」ゴソゴソ
勇「えっと……アッサラーム経由でイシスに行くんだってさー次」ペラペラ
男「アッサラーム?確か凄く暑いんじゃなかったっけか」
勇「みたいだねー」
男「きっついなぁ……」
勇「まぁそう言わずに」
男「ああ……ああ!!!」ガタンッ
勇「どうした!?」
男「胡椒換金し忘れた」
勇「アッサラームでしようよ」
男「だな」
男「あっつい……死ぬ……帽子……」カポッ
勇「それ幼女パンツだよ……」
男「そうだった……」ササッ
勇「なんか涼しくなる呪文無いの?」
男「涼しくなる呪文か……ブリザガ!」キラーン
カキィィィン
勇「おお!氷の塊が!」
男「忘れてたわこの呪文」
勇「やっほーい!」
ダダダッ ピトッ
勇「冷たくて気持ちいい!」ヒンヤリ
男「近寄るだけで涼しいわ」
勇「あ……あれ?」
男「どうした?」
勇「く……くっついちゃった」
男「じゃあちょっと換金してくる、お前も色々道具を買っておいてくれ」
勇「わかったよ、そしたらまた後でね」
男「ああ」スタスタ
勇「……何買えば良いんだろう」
勇「アイスで良いか!」
男「やっべぇマジやっべぇ!大金持ち大金持ち!10万ゴールドだってさ!」ウヒョヒョ
勇「凄いね!」
男「だから中古の農作業機買っちゃった!アリアハンに輸送で」
勇「な……」
男「だって!だってこっちの方の機械目ずらしいんだもん!地盤が悪くても楽々進めるとか魅力的じゃないか!」
勇「ま……まぁ男が取ってきたお金だから別にいいけど」
男「まぁ焼肉代位はとってあるけどな」
勇「本当!?」
男「ここらへんは酪農も盛んでな、ブランド牛も数多く所有しているからきっと格別だぞ」
勇「行こう!すぐ行こう!宿をチェックインしてすぐ行こう!」
勇「うまぁ……」ジーン
男「まさかこれほどとは……」
勇「もう魔王とかどうでも良いよ男……一緒にここで牛を育てよう」
男「バカ
勇「うまぁ……」ジーン
男「まさかこれほどとは……」
勇「もう魔王とかどうでも良いよ男……一緒にここで牛を育てよう」
男「バカ!」
ビチーン
勇「ひぎぃっ!」
男「俺は畑作だ」
勇「ご……ごめんなさい……一瞬夢を見ていたよ……」
男「でも酪農も大事!!」
勇「はい!」
>男「でも酪農も大事!!」
>勇「はい!」
ワロタwwwww
男「あれ聖帝十字稜じゃないか?」
勇「ピラミッドだよ男」
男「ちょっと行ってみるか?」
勇「えっ?でもピラミッドの前にイシスに行けって攻略本に」
男「いやなんか匂うんだよ」
勇「な!?何か居るの!?」
男「いいや、金目の物の匂いだ」
勇「本当に?」
男「ああ、俺の五感にビンビンきてる」
勇「じゃあ行こうか!」
男「……焼肉か」
勇「べべべ別にそそそそんなんじゃじゃじゃじゃななないもん!」
男「金目の物があったらな」
勇「俄然やる気出てきたよ」
男「やっとついたな」
勇「こ……ここは」
男「うむ、モンスターの気配が凄いな」
勇「や……やっぱり帰ろうよ」
男「バカめ!ここで引き下がるは農家の恥だ!」
勇「何の事かわからないよ!」
男「だまらっしゃい!!ニフラム!」
「「「「「「「ギャァァァァァァァァァ!!!!」」」」」」」
勇「……ピラミッドから断絶魔の叫びが……」
男「いやー本当にぜんたいかって便利な物ですね」
勇「なんという……」
男「……あったぞ」
勇「宝箱だね」
男「開けるぞ……」ゴキュリ
勇「うん……」ゴキュリ
カパッ ピカーッ
男「おおおおお!」
勇「黄金に輝く爪……」
男「これは確実に高いだろ……売るべく所に売れば数万ゴールドはしそうだ……」
勇「お……男」
ミイラ男「オイテケー……オイテケー……」
男「メラゾーマ」
ズドゴォォン
ミイラ男「ひっ」
勇「容赦無い!」
男「外れちゃった!」テヘッ
ミイラ男「本当にすいませんでした」
男「わかればいいんだよわかれば」
勇「なんで一人なの?」
ミイラ男「いや自分が買い出しから帰ってきたら何故か皆居なくなってて……でも仕事なんで一人でもやらないといけないんで……」
勇「……」
男「……」
ミイラ男「じゃあもう自分ここ守ってる意味無いんでハローワーク行ってきます、あああと上の方にカギかなんかあるみたいっすよ」
男「あ……ああ」
ミイラ男「それじゃあ失礼します」スタスタ
勇「……なんか心が痛い」
男「ああ」
勇「ボタンで扉が開くんだってさ」
男「イオナズン」
ドドドドォォォン
勇「謎解こうよ」
男「魔法のカギあったぞ」
勇「ありがたみが無い!」
男「結果が全てだ、気にすんな」
勇「まぁ……そうだけども」
男「じゃあ出るか」
勇「うん」
男「メテオ!」
ヒュンヒュンヒュンボボンボンボン
勇「なっ!ピラミッドが!なんて事を」
男「いい思い出が無い」
勇「それもそうだね」
男「魔法のカギって何に使うんだ?」
勇「アリアハンの城の宝物庫が開くんだってさ」
男「ルーラァァァァイヤァッ!!!」
バビュン
勇「お……お久しぶりです王様」
アリ王「おお勇者よ!お前の噂は聞いておるぞ!男もご苦労!」
男「お久しぶりです、所で王様宝物庫はどこですか?」
アリ王「宝物庫か?地下じゃったかのう」
男「わかりました」ニコッ スタスタ
勇「ま……待ってよ!」
男「アレで宝だってよ!絶対もっと高価なのは銀行に預けてあるんだぜちくしょうが」
勇「何も見てない……宝物庫破りなんてしてない……」ブツブツ
男「ロマリアの南の関所って……ここか?」
勇「うん、魔法のカギを使うんだけど」
男「よし使え」
勇「うん!」ゴソゴソ
男「……」
勇「……」
男「……
勇「落とした……」
男「なんてこったい!何処で落とした!?」
勇「イシスで宝物庫破りした時は確かにあったのに!開かないよ!これじゃあ関所越えられないよ!」
男「こうなったら最後の手段だ」
勇「待って!関所を破壊するのは流石にダメだよ!」
コンコン
男「すいませーん」
ガチャッ
門番「はーい」
男「ちょっと通りたいんですけど」
門番「どうぞどうぞー」
男「いやー今晩は冷えますねー」
門番「全くですねーそれでは道中お気をつけて」
男「どうもー」
勇「……」
男「なにはともあれポルトガだな」
勇「船だ!船があるよ!」
男「船に乗った事無いのか?」
勇「男はあるの?」
男「ああ」
勇「どんな感じ?」
男「すっげぇ高い、落ちたら死ぬ」
勇「……それ船?」
男「めっちゃ飛ぶ」
ポル王「胡椒だ!胡椒と船を取り替えてやろう!!」
男「悪くない取引ですね、了解しました」
勇「どうだった?」
男「船と胡椒を取り替えてくれるって、売らなきゃ良かったぜ胡椒……」
勇「それでどうするの?」
男「手紙を貰った」
勇「何の手紙?」
男「洞窟を通り抜けるのに必要なんだと」
勇「じゃあまずは洞窟に行かないとね」
男「ああ」
男「ここを通りたいんですが」
門番「ああまた王様の使いかね」
男「そんな所です」
門番「そうか、なら通りたまえ」
勇「手紙は……」
門番「いらないよ、何人も同じような理由で通ってるし何しろあのアル中王の蚯蚓が張った様な字なんて読めないんで」
男「確かに少しイカれてますよね、船と胡椒って」クスクス
門番「まぁ適当にやってくれ」ハハハ
勇「は、はははは」
男「それでは」
門番「道中お気をつけて」
男「あっお前は」
勇「あの時の」
カンタダ「ひっ……おまいえ貴方はあの時の」
男「ちょっと聞いて良いか?」
カンタダ「なんなりと……」
男「胡椒どこにあるかしらないか?」
カンタダ「胡椒ですか?ババラダにありますよ」
勇「本当!?」
カンタダ「ええほらこの通り」ザラザラ
男「それくれよ」
カンタダ「えぇ!?」
勇「ちょうだい」
カンタダ「うっ……わ……わかりました」
男「サンキュー!この借りはいつか返すぞ」
カンタダ「できればもう会いたくない……」ボソッ
男「どうぞ王様、胡椒です」
ポル王「これはまさしく胡椒!よくやったぞ男!船着場にとめてある船はお前の物だ!この権利書を持って行くが良い!」
男「有り難き幸せ」スッ
勇「貰えた?」
男「ああ、そこの船がそうだ」
勇「おお!でっかいなぁ」
男「じゃあランシールに出発するか」
勇「そうだね」
勇「ぎぼぢわるい……」
男「エスナ」
勇「……あれ?なおった!」
男「次のキーアイテムは何なんだ?」
勇「消え去り草だね」
男「消え去り草?えっと確かアイテム欄にそんな名前が……」
勇「あっ……あるね」
男「……お前まだそこらへんの草とか花とかふくろに入れる癖抜けてないのか」
勇「け……結果オーライじゃないか!さ……さぁエジンベアに進路を変えよう!」
男「なんだかな」
勇「ここで消え去り草を使ってかわきのつぼを手に入れるって書いてあるね」ペラペラ
男「……なぁ」
勇「どうしたの?」
男「これ食ってお互いに消えたらどうやって確認しあうんだ?」
勇「それは……」
男「そもそもこれずっと消えたまんまになるとかそういうオチは無いだろうな」
勇「……」
男「……」
勇「正面から行ってみよう」
門番「止まれィ!!!」ビシッ
男「あのーすいません○○新聞の男と申します、今回は堅城として誉れ高いこの城で働く人達に取材したいと思いお伺いさせて頂きました」
門番「け……堅城だなんてそんな、ま……まぁ私が門番をやってから不審者は一人たりとも進入できていませんがね」フフン
男「それは素晴らしい!是非詳しくお話をお伺いしたいです!」メモメモ
門番「それじゃあ立ち話も何ですから中で詳しくお話しましょうか」
男「それは有り難いです、他の方々にもお話を伺いたいんで!」
門番「それではどうぞどうぞ」
勇「おかえりーどうだった?」
男「ちょろい、ほらよかわきのつぼ」ヒョイッ
勇「投げるなよ!」パシッ
勇「えっと……ここでかわきのつぼを使えば水が……」コトッ
シュゴゴゴゴゴゴ
男「おおおお!凄い!水が引いてく!」
勇「このなかにさいごのカギがあるんだってさ」
男「行くか」
勇「うん」
男「暗いな……」
勇「たいまつでもあればね……」
男「メテオ」
ヒュボンヒュボンヒュボンヒュボボン
シュゴォォォォ
男「開けただろう、日光も入る」
勇「無茶苦茶だ……」
男「今に始まった事じゃないだろ」
勇「!」
男「なんだこのカギ、グニャグニャしてる」
勇「それがさいごのカギだよ、マネマネ金って金属でできてるんだ」
男「ほう」
勇「その柔らかい金属は鍵穴に差すと鍵穴にあわせて固くなって開錠できるようになるんだって」
男「要するにチンコ鍵って事か」
勇「何処を聞いてたの?」
男「沢山あるトラクターのの鍵一々持っていかなくて便利だな」
勇「もっと有益に使おうよ」
男「トラクター舐めんな、150馬力なめんな!」
勇「ごめん……」
おやすみ
男「このさいごのカギはどこで使うんだ?」
勇「それはまた追々って事で、次はオーブだよ!オーブを集めるんだ」
男「オーブ?」
勇「玉だよ玉!」
男「玉好きだなぁこのゲーム作った奴」
勇「シャラップ!」
男「で、何個あるんだその玉は」
勇「えーっと」
ペラペラ
勇「6個だね、6個で1セット」
男「多いな……6個セットで売ってないのかジャパネットとかで」
勇「売ってるはずないだろ!!」
勇「ジパング方面でパープルオーブをゲットするんだってさ」
男「前々から思ってたがその攻略本ちょっと漠然とした所があるな」
勇「ブックオフで買ったからねー」
男「大丈夫、ファミ通の云々ってか」
勇「いいから行くよ!」
男「ジパングか……ジパング?お前今ジパングって言ったか!?」
勇「反応が遅いよ!そうだよジパングだよ!」
男「黄金の国じゃないか!!!黄金の国ジパング!現世の桃源郷!!」
勇「守銭奴め……」
男「俄然殺る気出てきた」
男「……おい黄金の国とか言った奴出て来い、糞が、アルテマすんぞボケ」
勇「なにふてくされてんのさ」
男「もう何も信じない、自分で見た物以外信じない事にする」
勇「どんなのを想像してたのさ……」
男「もうやる気出ない、お家帰りたい、帰って芋畑防除する」
勇「グダグダ言ってないで行くよ!ヒミコ様の所に行くんだよ!」
男「何がヒミコだよ全く、邪馬台国かっての」ビキビキ
勇「……ヒミコ様は幼女らしいよ」
男「さっさと行くぞ!」
男「マジでもう何も信じない、幼馴染にすら嘘をつかれ俺のハートは砕け散った」
ヒミコ「何をいっておるのだこやつは?」
勇「気にしないで下さい、でヒミコ様、ここにオーブがあると聞いたのですが」
男「もう黄金無いしヒミコはアラフォーだしどうしろってんだよ」ブツブツ
ヒミコ「確かにパープルオーブは私が持っておる」
勇「本当ですか?」
男「もったいつけずにさっさと寄越せってんだよ……」ブツブツ
ヒミコ「じゃがタダではやれんのう……そうじゃ!お前達は数々の苦難を乗り越えて来たと聞く、どうじゃ?私の願いを聞いてくれればパープルオーブをやろう」
勇「その条件とは」
ヒミコ「やまたのおろちを退治して欲しいのじゃ、奴はこの国の若い娘を毎月数人生贄として連れ去っていく化け物なんじゃ……」
勇「なんだtt」
男「なんだってー!!!そしてその若い娘の年齢層は」
ヒミコ「8歳から15歳じゃ」
男「ゆるせねぇ……」ゴゴゴゴゴ
勇「……」
男「お任せ下さいヒミコ様、二股だか三股だかしりませんがそんなカスなんぞ俺と勇者でサクサクっと狩ってきます」
ヒミコ「本当か!?」
勇「任せてください!」
男「行くぞ勇者!」
勇「ああ!」
タッタッタ
ヒミコ「フフフ……」
タッタッタ
男「あのー」
ヒミコ「!!な……なんじゃ?」
勇「やまたのおろちって何処に居るんですか?」
ヒミコ「……」
男「洞窟だって言ってたな」
勇「うん」
男「もしかしたら金鉱かもな」
勇「まだ引っ張ってたのかそれ」
男「それにしても許せんぞやまたのおろちめ……罪の無い幼女少女を生贄になんぞ……」
勇「もしかしたらもう皆……」
男「そのへんは大丈夫だろ」
勇「どうして!?皆食べられてるかもしれないでしょ!!」
男「いやザオリクとかアレイズでポンポンっと」
勇「……いやそうだけど」
男「とりあえずぬっころす」
勇「うっ……凄い匂いだ……」
男「血の匂いだな……」
勇「待って男!何か居るよ!」
オロチ「クックック……今日の贄は貴様らか……」
男「でっけぇ!」
勇「こ……こんなのと戦うって……」
オロチ「ゲギャギャギャ!!怯えろ!そしてそのまま食われるが良い!!」
男「ちょっとタンマ!!」
オロチ「なんだ?命乞いか?クックック」
男「ちょっと電話させて」ピッピッピ
勇「こんな時に何を!!」
オロチ「遺言でも残すのか……まぁそれくらいの時間はやろう……どうせ貴様らは死ぬのだからな!!」
勇「くっ……」
男「久しぶりだなーうん、ああ元気だよ元気、あの時の干ばつに比べれば毎年豊作だって、そっちは元気なの?」
男「ああうんでちょっと頼みたい事あるんだけど良い?……いやうれしい事言ってくれるじゃない!今度一杯奢っちゃうよあはは」
勇「……」
オロチ「……」
男「で、今ジパングの近くの洞窟に居るんだけどさうん、え?5秒で行くって?そんな急がなくても良いって!そう?悪いねーそれじゃあ5秒後にねーはいはいどうもー」ピッ
勇「やっと終った……」
オロチ「クックック……遺言は済んだようd」
男「バハムート!!」
ドゴォォォン
バハ「グォォォォォォォォォッ!!!!」
オロチ「でかっ!!!」
バハ「こいつ?」
男「うん」
オロチ「ちょっ……」
バハ「メガフレア!」
シュゴォォォォ
オロチ「ぴぎゃぁぁぁぁぁ!!」
ジュッ
勇「はわわわわ」カタカタカタ
男「バハちゃん!イエーイ!」
バハ「男ちゃん!イエーイ!」
パチーン
バハ「またねー!」バサッバサッ
男「ああ!同窓会の日程決まったら連絡するわー!」ブンブン
勇「……け……結果オーライッ!」カタカタカタ
男「これでよし!」
勇「今のドラゴンは……」
男「居酒屋で知り合ったんだよ、それで意気投合して昔の干ばつを食い止めるのを手伝ってもらってさ」
勇「そ……そう」
男「そうそう」
勇「…………にしても凄い量の骨だね」
男「ああ……女子供の骨ばかりだな」
勇「えーっと」ガサガサ
勇「はいこれ」スッ
男「おう」パシッ
男「アレイズ!」
パァァァァァッ
男「只今帰りました」
勇「やまたのおろちを滅してきました!」
ヒミコ「ひぃっ!」カタカタ
男「どうしました?」
ヒミコ「い……いやなんでもない」カタカタカタ
勇「震えてますよ?」
ヒミコ「こ……これは歓喜の震えじゃ……」カタカタカタ
男「いやー死骸持ってこようと思ってたんですけど友人は張り切ってしまいまして灰通り越して骨まで蒸発してしまいましたよアッハッハ!」
勇「ついでに生贄にされた人達は開放しておきました!」
ヒミコ「あ……ああ」
勇「それではヒミコ様!パープルオーブを」
ヒミコ「は……はいどうぞ」スッ
男「どうもどうも」
勇「それでは失礼します!」
スタスタスタ
ヒミコ(どうしようか……一応シナリオでは……でも無理でしょうアレは……いやでも一応私だってボスの端くれ……散って一花……)
男「ああヒミコ様」
ヒミコ「ななななんじゃ?」
男「 ど う せ 変 わ る な ら 俺は年増より幼女が好きです」ニコッ
ヒミコ(無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理蒸発させられるだろ常識)
男「次来る時には期待してます」ニコッ
ヒミコ「わ……わかった」
男「それでは」
スタスタ
勇「ヒミコ様と何話してたの?」
男「世界幼女推進計画の相談だ」
勇「なにそのろくでもなさそうな計画!!」
男「にしても綺麗な玉だなぁ」
勇「淡く紫色に光ってるね」
男「売ったらいk」
勇「それはダメ」
男「……」
勇「間接照明に良さそうだと思わない?」
男「6つ揃えたら良い感じかもな」
勇「だよね!!」
男「次はブルーオーブだっけか?」
勇「ああ、ランシールで情報を集めてから地球のへそに行くんだってさ」
男「ここって地球だったんだな」
勇「それはちょっと思った」
男「……あまり考えない事にしよう」
勇「そうだね」
男「行くぞランシール!」
勇「ああ!」
男「おい勇者!見てみろあれ!」
勇「なにあれ?」
男「パワーハロだよパワーハロ!ロータリーより浅い所をかけられる機械なんだ!」
勇「そ……そう」
男「小麦を植える時あまりトラクターが沈まなくて良いんだよなぁ……欲しいなぁ……」
勇「……」
男「流石ランシール……伊達に神殿なんかおったって無いな……機械も充実してる……素晴らしい」キラキラ
勇「い……行くよ男!その神殿から地球のへそに行ってブルーオーブをとってくるの!」グイッ
男「ちょ!待てって!ちょっとそこの農家さんと話させろよ!」
勇「もう良いよ!一人で取ってくる!」スタスタ
男「行ってらっしゃい!!あーすみませんおじさーん!ちょっと話伺いたいんですけどー!」
勇「思ったより余裕だなぁ……男についていくだけでレベル上がるからなぁ……」
勇「思えばあんまり活躍してないような……勇者なのに……」
勇「あれだ……学習装置を持たされたポケモンの気分に似ているかもしれない」
勇「でも楽して強くなれるならいいよね!うん!」
勇「あ!もしかしてあれは!!」
勇「……これだ!ブルーオーブ!」スッ
勇「結構一人でも行けるもんだなぁ」
勇「よし帰ろう!!男に一泡吹かせてやる!!」
勇「……迷った」
男「充実した時間だったぜ……これで俺も農家として一皮剥けたに違いない」
男「にしても遅いな勇者……電話してみるか」
ピッピッピ プルルルル カチャッ
勇『ぐずっ……おどごぉぉぉぉ!迷っだぁぁぁぁ!だずげでぇぇぇぇ』
男「リレミト使えよ」
勇『……忘れてた』
男「じゃあ宿屋の前で待ち合わせな」
勇『うん……』
ピッ
男「……無耕機栽培もありなんだよなぁ……」
勇「疲れた……」
男「ご苦労さん、ほれコレのめ」
勇「ああどうも……これなんなの?」
男「さっきのおじさんから貰ったんだ」
勇「へぇ……」ゴクゴク
男「芋焼酎」
勇「!」ブボッ
男「こらっ!勿体無いだろ!」
勇「お酒じゃないか!」
男「酒だよ」
勇「あ……でも美味しい」コクコク
男「だよな」コクコク
勇「次はレッドオーブで場所は海賊のアジトだってさ」
男「海賊って言うと……海か」
勇「また船か……」
男「今回は空を飛んでいこう」
勇「えぇ!?」
男「もう既に俺達の船を改造してもらってある」
勇「なにそれ!?」
男「俺の友人にもう物凄い空飛ぶ船フェチが居るんだよ」
勇「そうなんだ……」
男「パッっと行こうぜパッと」
勇「ひぃぃぃぃぃ高いよぉぉぉぉぉぉ!」
シュバババババ
男「真上に着いたぞー」
勇「よ……よし降りよう!すぐに降りよう!」
男「まぁ待て待て、海賊なんてどうせ悪人だ、ここはついでに……メテオ!」
ヒュボボンボボンヒュボボン
海賊「なんだなんだなんだぁぁぁぁぁぁ!?アジトが!なんだんなぁぁぁぁぁ!」
グシャァァァァン
勇「海賊のアジトが……」
男「やっぱ使い勝手良いなぁメテオ、まぁこれで捜しやすくなったろ、あとはレミラーマで見つけりゃいい」
勇「段々とぞんざいになって行くね」
男「くだらんイベントなんぞスキップだスキップ何が悲しくて野郎共と絡まねばならんのだ」
勇「一応勇者一行なんだよ?」
男「……彼らの尊い犠牲は忘れない」アーメン
勇「……」
そういやそうだな。
Ⅴはメテオ、ホーリー、フレアか。
>>217
ヒント:ぜんたいかのマテリア
バラモス「隕石を落として超龍を召喚し呪いを適当な呪文で消し去る農夫とおまけの勇者…?」
バラモス「勘弁してくれよ…サブプライムローン問題で経済的にピンチなのに俺を討伐なんて……はぁ……」
勇「地獄絵図だ……」カタカタ
男「レミラーマ!」キラリン
勇「あった?」
男「反応がある、こっちだ」スタスタ
勇「あった!あったよ男!」
男「よくやったぞ勇者」
勇「あっ……女の人が倒れてるよ男!まだ息がある!」
女「うぅ……」
勇「ホイミ!」キラキラ
女「うう……お前達は?」
男「偶然ここらを通りすがった者です」
勇「……」
女「はっ!仲間達は!!?」ガバッ
男「残念ながら私達が此処に来た時は既に……」
勇(ある意味嘘は言ってないけど……)
女「なんだったんだ……空から何かが降ってきたと思ったら……うぅ……ちくしょう……」
勇「男、これはあんまりじゃ……」ボソボソ
男「少し反省してる、テンションが上がるとナチュラルボーンキラーな所が出るんだよ俺……」ボソボソ
勇「ほらこれ、ササッとやって帰ろうよ」ボソボソ
男「そうだな」ボソボソ
女「?何をコソコソと話しているんだ?」
男「アレイズ!」キラキラキラ
勇(本当に便利だなぁ……)
女「ありがとう!本当にありがとう!お前達が通りかからなかったらどうなっていた事か!」
勇「多分平穏そのものだったと思いますけど」
男「いえいえ、人として見過ごせないですよハハハ」
女「……で、お前の持ってるそのオーブは……」
勇「あっ!」
男「コラ勇者お前さっさとふくろに入れとけよ!」コソコソ
女「まぁ気にするな!お前達のお陰であいつらは無事で済んだんだ!仲間に比べればそんな玉惜しくは無いさ!!」
勇・男(心が痛い……)
女「そういやその玉と似たような玉なら確かテドンにあるとかなんとか聞いた気がするな」
勇「本当ですか!?」
女「ああ、じゃあそろそろ私はこれから部下とアジトの再建があるから失礼させてもらう、お前達も頑張れよ!」スタスタ
男「勇者……」
勇「うん」
男「俺ちょっとメテオは考えて使う事にする」
勇「うん」
男「テドンに着いたが何処にオーブがあるんだ?」
勇「うん、夜に牢屋で拾うって攻略本に書いてあるよ」
男「じゃあ少し時間あるな」
勇「そうだね」
男「じゃあ夜9時に宿屋の前で待ち合わせな、いつものように」
勇「わかったよ」
男「今度は迷子になるなよ」
勇「わかってるって!!」タッタッタ
男「暇だなぁ……よし!」
男「……ざけんな!なんだ1kで回転数11とか人を馬鹿にしてんのか!」
ドンッ バキッ
男「……やべっ」キョロキョロ
店員「……お客様、奥に来て貰えますか?」ニコッ
男「あ……はい」
男「器物破損でしょっぴかれた……誰だゴネ得とかいう言葉作った奴……」
男「この歳で留置所に入るとは……」
キラキラ
男「こ……これは……オーブじゃないか!」
男「これがゴネ得というやつか……」
看守「おい!さっきから何一人で喋ってるんだ!黙ってろ」
男「スリプル」
看守「すぴー」zzz
男「……は!……まさか……そうか!わかったぞ!この時の為にさいごのカギがあったのか!」
カチャカチャ ガチャッ
男「やっぱちゃんとシナリオ通りに進むもんなんだなぁ」
勇「男!遅かったじゃないか!待ちくたびれたよ!」
男「ああ、ちょっと色々あって」
勇「じゃあそろそろ忍び込もうか」
男「いやもうゲットしてきたぞ」スッ キラキラ
勇「えーっ!?なんで!?」
男「いやだから色々あって」
勇「色々って?」
男「色々は色々だ」
男「何はともあれ大分オーブも集まったな」
勇「次は……うわぁ」
男「どうした?」
勇「結構面倒だよ……」
男「何をするんだ?」
勇「なんか鏡とって杖とって骨とってから剣をとってからやっとオーブだってさ」
男「うわぁ……」
勇「どうにかして省けないかなぁ……」
男「いやそれお前が言っちゃ駄目だろ」
男「いい案がある」
勇「ん?」
男「空飛んでネクロゴンドの洞窟行けば凄くショートカットができるぞ」
勇「あれはもうやだ」
男「何でだよ」
勇「死ぬ」
男「死ぬのか」
勇「怖くて死ぬ」
男「怖くて死ぬのか」
勇「死ぬ」
男「ならやめるか」
男「じゃあとりあえず気合で火山まで行こう」
勇「火山はガイアの剣が無いと先に進めないよ」
男「任せとけ、俺にいい案がある」
勇「男がそう言うなら……」
男「まぁ行ってからのお楽しみって事で」
勇「じゃあとりあえず目的地は火山だね」
男「ああ」
男「……想像以上に熱い、そしてでかい」
勇「大丈夫なのこれ?」
男「多分……」
ピッピッピ
男「ああもしもし、いや違うってデートとかそういうのじゃないんで、今ちょっと野暮用があって旅してるの、それにもう少しで収穫時期だし」
勇「また電話……」
男「いや本当にそういうのじゃないから、わかった冬!冬ね!冬なら仕事あんまり無いから!いややめろって今すぐ冬にするとかやめて枯れちゃうから」
勇「まさかまた前みたいなのが来るんじゃ……」プルプルプル
男「わかりました絶対冬になったら誘うから!うん、約束は守りますはい、……用事?ああ忘れてた忘れてたちょっとこっち来てよ」
勇「やっぱり来るんだ……」ガタガタガタ
男「そうそうそのへん、はいはい、え?5秒で来る?何それ今流行ってんのk」
ツーツー
男「せっかちだなぁ」
男「シヴァ!」
ビシッ パリィィィン
シヴァ「はぁい♪ひっさしぶりー」
勇「あれ?普通の女の人?」
男「あの火山をこうビシッっとやってくれビシッっと」
シヴァ「りょーかぁーい♪えいっ♪」
ドビシャァン バキバキビキッ
勇「……全然普通じゃなかった……氷の中に入って登場した時点で気が付くべきだった……」カタカタ
男「相変わらず強力だな」
シヴァ「今のはブリザガじゃないわぁ……ブリザドよ……最近魔力出す機会無いから溜まっててねぇ♪」
男「だからってマジで冬にするのはやめてくれよ、霜が降りないか毎日ヒヤヒヤしてるんだから」
シヴァ「わかってるわよぉ……それよりちゃんと約束守ってねぇ♪」
男「わかったわかった、ちゃんと雪祭りに連れてく」
シヴァ「それじゃあねぇ♪」
ビシッ パリーン
勇「男って……変な知り合い多いね」
男「そうか?あれはあれで面白い奴だぞ、カキ氷作るの上手だし」
勇「そ……そうなんだ」
男「じゃあさっさと先に進もう」
勇「あ、待ってよ」
男「どうした?」
勇「流石に火山をこのままにしておくのは……火山じゃなくて氷山になってるし……」
男「それもそうだな……他の人に迷惑をかけるのは良くない」
勇「何を今更……」ボソッ
男「よし、トリプル!」ブワッ
勇「?」
男「ベギラゴン×3!」
ブワワッ メラメラメラ
勇「……ドラゴンボールで見たような山になってる……」
男「これでよし」
勇「あとはこの洞窟を抜ければいいんだね」
男「本当に洞窟が多いな、どれだけ洞窟好きなんだ」
勇「シャラップ!キリキリ行くよ!」
男「はいはい」
勇「男って聖水でも使ってるの?」
男「いや全然、幼女の聖水なら是非欲しいが」
勇「だってモンスターが全然寄ってこないから」
男「そうか?普通に戦ってるだろ」
勇「いや違うよ、基本的に十戒みたくモンスター避けてってるよ」
男「そんな事無いって」
勇「それに多分あれは襲い掛かってきたって言うよりは逃げ遅れたって感じだと思う」
男「人を化け物みたく言いやがってからに」
男「右手にメラゾーマ・・・左手にベギラゴン・・・」
男「 メ ゾ ラ ゴ ン ! ! 」
男「この祠の中にシルバーオーブがあるんだな」
勇「うん」
男「なぁ勇者」
勇「ん?」
男「なんでシルバーオーブがあるのにゴールドオーブが無いんだろうな」
勇「だって金玉になっちゃうじゃない」
男「なるほど」
勇「流石に少年少女の遊ぶゲームで金玉は無いでしょう金玉は」
男「だよなー金玉とかは無いわ」
勇「じゃあ銀玉取りに行こうか」
男「だな」
男「これがシルバーオーブ……見るからに高価そうじゃないか……」ゴキュリ
勇「だから駄目だよ!」
男「わかってる、売るのはちゃんと使ってからだ」
勇「それならいいけど……」
男「で、次のオーブの場所は?」
勇「えーっと」
ペラペラ
勇「商人の町だってさ」
男「商人の町か」
勇「でも商人置いてきて無いや……」
男「どうすんだよ」
勇「どうしよう……」
男「とりあえずその場所見に行くだけ見に行ってみるか」
勇「うん……」
男「あるじゃないか町」
勇「確かに……でもそんな筈は……」
男「とりあえず偉い奴に会いに行くか」
勇「そうだね」
カンダタ「げぇっ!なぜ此処に!!」
男「お前こそなんで此処につーかげぇって何だよげぇって」
カンダタ「いえいえいえいえ滅相も無い」
勇「また悪い事をしてるんじゃ無いだろうね」
カンダタ「滅相も無い!もう盗賊業からは足を洗ってここに商人の町を作ったんです!」
勇「心を入れ替えたんだね!素晴らしいよ!」
男「で、イエローオーブはあるのか?」
カンダタ「イエローオーブ?あ……そう言えば工事中に変な黄色く光る玉が出てきて……」
勇「それでそれで!?」
カンダタ「そこの街灯に使ってます」
勇「あんな有り難い玉を街灯にするなんて!!」
男「お前ちょっと前に間接照明にしたいとか言ってただろ」
勇「……とりあえずあれは貰って行くよ!」
カンダタ「待って下さい!私も商人の端くれ!タダで渡すわけにはいけません!」
男「はっはっは良いって良いって!これ以上何もくれなくて良いよ!」
カンダタ「違います!早い話がお金ですお金!」
勇「お金……いくらなんだい?」
カンダタ「10万ゴールドです!」
男「玉をくれた上に10万ゴールドもくれるなんてなんて太っ腹なんだカンダタ!見直したぞ!」
勇「本当に心を入れ替えたんだね!嬉しいよ!」
カンダタ「いやだからそうじゃなくて……」
男「ではとりあえずオーブをまず頂こう」モギッ
勇「でも心を入れ替えた君から10万ゴールドも貰うわけにはいかないよ」
男「そうだな、オーブとお前の気持ちだけ貰っておくよ、じゃあなカンダタ!これからも頑張ってくれよ」
カンダタ「……」
男「人って変われば変わるもんだなぁ」
勇「本当だね、帰り際の彼の顔なんてもう悟りを開いた様な顔をしてたもん」
男「本当に悟りを開いて賢者になってたりしてな!」ハハハ
勇「だね!」ハハハ
男「じゃあさっさと鳥を復活させに行くか」
勇「そうだねー」
男「レイアムランドの祠だよな」
勇「うん」
男「船が居るな」
勇「……うん」
ブォォォォォォン
勇「これっきりもう二度と乗らないもう乗らない絶対乗らない高い怖い死ぬ死ぬ本当に死ぬ」ガタガタガタ
男「風が気持ち良いなぁ」
男「おい勇者大丈夫か?」サスサス
勇「もう大丈夫……ぉぇっ」
男「何はともあれレイアムランドについたな……」
勇「うん……この窪みにオーブを入れればラーミアが蘇るんだ」
男「じゃあ突っ込もう」
勇「うん」
カコカコカコカコカコカコン ブワァァァァッ
男「おおお!」
勇「ついにラーミアが!!」
ラーミア「……」
勇「よみがえ……らない?」
ラーミア「あと5年……あと5年だけ……」
男「フレア!!」
双子「「何事ですか!?」」
ラーミア「マジですいませんでした」プシュゥゥゥゥ
双子1「あれは……ラーミア!復活したんですね!!」
双子2「でも知らないお兄さん達に怒られてますけど……」
男「こっちは急いでるんだ」
ラーミア「はい……」
勇「君一応伝説の鳥だよね?なんなの今のは?世界の危機だって自覚はあるの?」
ラーミア「一応……」
双子「「あのー……」」
男「!!なんだい君達?こんな所に居たら危ないよ?お腹減ってる?今丁度フライドチキンでも作ろうかと思っていた所さ!」
ラーミア「ひぃっ!」
勇「君達は……」
双子「「巫女です」」
男「素晴らしい!!」
ラーミア「た……助けて……」
男「おいケンタッキー静かにしろ、今俺はこの双子の巫女さん達と話してるんだ」
ラーミラ「ひっ」
勇「そこまで言わなくても……」
双子1「ラーミアを許してあげて下さい……」
双子2「ずっと眠っていたからしかたないです……私達もお昼寝していましたし……」
男「許すも何も最初から微塵も怒ってなんていないZE☆!」
勇「……」
双子「「本当ですか!?」」
男「本当とも、今はこれからの魔王討伐に関してラーミアと打ち合わせをしていたんだ!なぁ勇者!」
勇「え?あ……うん」
双子「「それは良かったです!」」
男「それでね、ちょっと野蛮な話も入ってくるから君達はもう少し休憩しててくれるかな?」ニコッ
双子「「わかりました!」」タッタッタ
男「ばいばーい!…………さぁ……話の続きだ」
ラーミア「はい……とりあえず勇者一行が来たら竜の女王の所に連れて行くように先代ラーミアに言われてます……はい」
勇「襲名製なんだラーミアって」
ラーミア「はい……自分親の七光りなんで……はい」
男「じゃあその竜の女王とやらの所につれてってくれ」
ラーミア「はいわかりました」ヘコヘコ
勇「……まさか」
ラーミア「どうしました?背中に乗って下さい」
勇「……いやだ」
男「何言ってるんだ勇者、行くぞ」グイッ
勇「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ラーミア「付きました」シュタッ
勇「絶対マッハ出てた今、歯茎が乾いて唇がおかしな事になってる、生きてるのが不思議、もしかしたら2、3回死んでたのかもしれない」
男「お前やるじゃん!見直したぞ!」
ラーミア「ど……どうもっ!へへへ……自分ちょっと飛ぶことに関しては自信ありますんで」ヘヘヘ
男「調子に乗るなよ」ニコッ
ラーミア「すいません」
男「それじゃちょっと竜の女王に会ってくるか……勇者!」
勇「父さん、父さんじゃないか!今そっちに行くよ!大丈夫!こんな川へっちゃらさ!」フラフラ
男「勇者!」
バチーン
勇「はっ!一体今のは……父さん?父さんは!?」キョロキョロ
男「さっさと行くぞ」
勇「う……うん」
女王「そなたが勇者か?」
男「農家です」
女王「農家!?」
男「あ、これが自分の育てた玉葱です」スッ
女王「これはご丁寧に……まぁなんて立派な玉葱でしょう!」
勇「あの……自分……勇者……です……はい」
女王「あ、すみませんついつい……それでは勇者……貴方にこれを授けましょう」スッ
ピカァァァァ
男「うわっまぶしっ!」
勇「なんですかこれは」
女王「光の玉です、これはきっと貴方達の戦いに役立ってくれるでしょう……」
勇「ありがとうございます!」
女王「行きなさい!魔王を討ち滅ぼすのです!」
勇「はい!」
男「すまんすまん」
勇「遅いよ男!何してたんだ!」
男「ちょっと女王様と電話番号を交換してた」
勇「何やってるんだよ!」
男「ちゃんとメールアドレスもゲットしてきたぜ!」
ラーミア「あのー……」
男「ん?」
ラーミア「女王様って100歳どころじゃないっすよ、自分が100歳ちょっとなんですけどガキの頃良く面倒見て貰ってたんで」
男「……え?」
ラーミア「ここだけの話先代が左遷されたのは女王様の年齢ネタに触れたのが女王様の耳に入ったみたいです」ボソボソ
勇「なんという……」
男「見た目が若いから可!」
勇「アリなんだ!?」
ラーミア「行きますよー」
男「勇者?大丈夫か?」
勇「はっはっは!これで空もへっちゃらさ!」
男「フルフェイスのヘルメットにアイマスクか」
勇「なんとでも言えばいいさ」
勇「無理……全然無理だった……」プルプル
男「言わんこっちゃ無い」
ラーミア「それでは自分は此処で待ってます、ご健闘を祈ります」
男「1時間で帰ってくるから待っててね」
ラーミア「はい!」
勇「え?何?行くの?」
男「ああ、やっと1000万にリーチだ」
勇「長い戦いだったね……」
男「ああ、これでやっと借金を完済して新たなトラクターを購入できる……」
勇「バラモスを倒せばやっと世界に平和が……」
男「やっと夢の180馬力……」
勇「……」
男「……」
勇「結果オーライで」
男「わかってる」
男「なぁ勇者」
勇「どうしたんだい?まさか怖気づいたの?」
男「いや違う、思ったんだがここは魔王の城だよな」
勇「何を今更」
男「ならさ」
勇「うん」
男「一般人は居ないわけだ」
勇「まぁそうだろうね、居るのは魔物と魔王かな?」
男「じゃあさ」
勇「うん」
男「使っていいよな」
勇「いいんじゃないかな?」
男「周囲に一般人が居ないかよく確認してからのメテオ!」
ヒュボボンボボンヒュボボン
バキバキバキバキン
バラモス「ななななんだ今のは?地震か!?ちょっとテレビ付けろ!!」
勇「効果が薄いね……」
男「相当強い魔力で城全体が守られてるな」
勇「それじゃあ行こうか」ドキドキ
男「ちょっと待て、もう一回試させてくれ」
勇「別に良いけど……」
男「……………デスペル!」バシュン
パリーン
バラモス「地震速報は入ってないな……」
男「やった!効果ありだ!」
勇「何をしたの?」
男「魔力で守られてたから魔法障壁解除呪文で解除できるかなと思って」
勇「つくづく農家離れしてるね」
男「よっしゃそれじゃあもう一発かますぞ」
勇「ああ」
バラモス「おい!誰だ魔法障壁のスイッチオフにした奴!危ないだろ!全く……」ポチッ
男「メテオ!!」
ヒュボボンボボン
ガキガキンガキーン
男「なん……だと?」
勇「もう乗り込もうよー」
男「絶対ここから城ごとぶっ壊す!」ムキー
勇「頑固なんだから……」
男「もう一回デスペル!」パリーン
バラモス「またスイッチ切れてるじゃないか!」パチッ キュィィン
男「デスペル!」パリーン
バラモス「おいもしかしてブレーカー落ちてるんじゃないのか?おいちょっと裏玄関見てきてくれ」パチッ キュィィン
男「なんて固い防御なんだ……この超農家である俺が苦戦するとは……」ハァハァ
勇「農家強調するんだ」
勇「上からが駄目なら下からいけるような呪文は無いの?」
男「下からか……あった!」
バラモス「おお今日は豆乳鍋か!大好物だ!」ハフハフ
男「クエイク!」
ドドドドドド グラグラグラ
バラモス「本当の地震か!?お前達!ガスを消せ!窓を開けて何かの下に隠れろ!!」
グラグラグラ
男「効いてる効いてる!トリプル!」バシュン
男「クエイク×3!」
グラグラグラグラグラグラグラ
バラモス「落ち着けお前達!冷静になれ!取り乱してはいかんぞ!」
男「ひゃははははははは!!!クエイク×3!クエイク×3!」
バラモス「耐えろ!!耐えるんだお前達!!!!」
勇「どっちが魔王なんだ……」
男「はぁっ……はぁっ……崩壊までは行かなかったか……クエイクには自信あったのに……」
勇「そうなんだ」
男「ピンポイントクエイクで畑耕すんだよ、面積が大きくて面倒な時は」
勇「……もう乗り込もうよ」
男「そうだな……ちょっと俺も疲れたしもう直接行って直接戦うか」
勇「そうそうそれが良いよ」
男「行くか」スタスタ
バラモス「おさまったか……どうやら怪我人は居ないようだな」
部下「バラモス様!侵入者!侵入者です!」
バラモス「なんだと!?どこのどいつだ!?」
部下「勇者です!!勇者一行です!!」
バラモス「勇者だと?……クックック……とうとうやってきたか!良いだろう!手は出すな!私が直々に血祭りに上げてやる!」
部下「ははっ!」
バラモス「じゃあちょっと勇者が来たら待ってて貰っておいてくれ、私は少しさっきの地震で服が汚れたので着替える事にする」
部下2「バラモス様!勝負服でございます!」
バラモス「うむ、流石にスウェットで勇者と戦うのは気が引ける、何より若干豆乳鍋の汁が付いているしな」
勇「出たな魔物め!」シャキン
部下「バラモス様がお前達をお待ちだ、付いて来い」
スタスタ
勇「……」
男「疲れた……眠い」
部下「とりあえずここで待ってろ」
勇「ふん、良いだろう」
男「ノド渇いたわ……」
部下「何か飲むか?」
男「烏龍茶ある?」
部下「あるぞ」
男「頼む」
男「……」ゴッキュゴッキュ
勇「……」
男「ぷはぁ!うんめぇぇぇぇぇ!」
部下「おかわりは要るか?」
男「あ、すいません」スッ
勇「男!遊びに来たんじゃないんだぞ!!敵と馴れ合ってどうするんだ!」
男「なんだよお前……勇者みたいに」
勇「勇者だよ!」バンッ
部下「ほらよ」
男「ああどうも」ゴッキュゴッキュ
勇「……」イライラ
勇「遅い……」イライラ
バラモス「大丈夫か?ちゃんと後ろの紐結べてるか?角度は?」
部下2「大丈夫ですよ」
バラモス「いいや若干曲がってるだろう!さっきからここの角度が厄介なんだ!」
男「……」ウトウト
部下「毛布要るか?」
男「……あ……はい」スッ
勇「……」イライライラ
男「ぐごぉぉぉぉぉ」zzzz
勇「寝てるし……流石男だなぁ……それにしても遅すぎないかバラモスは!どうなっているんだ!」
部下「私もいい加減来ても良いと思ってるんだが」ズズー
勇「茶ぁ飲んでるし!」
部下「お前にも出してるだろうが」
勇「敵からの施しなんぞ受けるか!!」
部下「六花亭の霜だたみは美味しいぞ」サクサク
勇「そ……そこまで言うなら」スッ
勇「……」ゴキュリ
勇「あーん」
バラモス「待たせたな勇者よ!!」バーン
勇「……」サクサクモサモサ
バラモス「……」
勇「まひふはひれはほファラホフ!!」モサモサ
バラモス「口の中に物入れたまま喋るんじゃない」
勇「!!……」ゴキュゴキュ
部下「結局お茶飲んでるし」
勇「ノドに詰まりそうになった……ふぅ……待ちくだびれたぞバラモス!!」
バラモス「フハハハハ!良く此処まで来たな!ここが貴様達の墓場だ!さて……どんな手で血祭りに上げてやろうか……」ゴゴゴゴゴ
勇「くっ……なんて魔力だ……しかし!負けるわけにはいかない!貴様を倒し平和を望んでいる人々を救ってみせる!」ゴゴゴゴゴ
ズゴゴゴゴゴゴゴ
男「ぐごぉぉぉぉ……そこ……石灰は少しで良い……硫安を多めに入れろ……ブロキャスの角度とPTOの回転数に注意だ……」zzz
勇「おりゃぁぁぁぁぁ!」
ズバッ ガキン
バラモス「効かぬわ!喰らえ!」
ブォォォォォ
勇「なんのっ!」バッ
男「足場が悪い所ではデフロックを使え……そうすれば進める……」zzz
部下「よく寝てられるなぁ……」
勇・バラモス「はぁぁぁぁぁぁぁ」
ゴゴゴゴゴゴゴ
勇・バラモス「 イ オ ナ ズ ン ! ! 」
ド゙ゴォォォォン ゴゴゴゴゴ
ガタンッ ガタガタ
男「ぐおぉぉぉぉ」
ガツン
男「いってぇぇぇぇ!!」
勇・バラモス「!!」
男「……おい誰だ今俺に石投げた奴……出て来い……」
ドドドドドドドドドド
部下「私じゃないですよ」
男「折角人がこれからの戦いに備えて仮眠をとっていたのに……」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
勇「ちょ……だから今その敵と戦って……」
男「だまらっしゃい!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
勇「ひぃっ!お……男が怒ってる……」ガタガタ
部下(寝起きが最悪なタイプの人ですか……)
バラモス「な……なんて魔力だ……この私……いや大魔王様にすら匹敵するのでは……」
男「頭にたんこぶができただろうが!!!どうしてくれる!やったのは誰だ!勇者か!!」
勇「ノー!ノーノー!」ブンブン
男「貴様か!」
バラモス「ノーノーノー!」ブンブン
男「部下はやってないと言っていた、烏龍茶、あまつさえ毛布までくれたこいつがそんな酷い事をするとは思えない、よって貴様等のうちどちらかが嘘を付いている」
部下「そうですね」
男「とりあえずお前達……」
ズドドドドドドドドド
勇・バラモス「はい」
男「正座しろ」
勇・バラモス「はい」スッ
男「どちらかが正直に言うまでそのままだ、嘘を言ったらデスる」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
勇・バラモス「……」ゴキュリ
バラモス(おい部下!どうなってるんだ!こいつは何なんだ!こっちが勇者じゃないのか!?」
部下(いえ、そっちが勇者で間違い無いです)
バラモス(じゃあ奴は何なんだ!この大魔王様の様なプレッシャーは何なんだ!)
部下(農家です)
男「おいお前」
ズモモモモ
バラモス「はい!」
男「名前は何と言う」
バラモス「はい、バラモスと申します」
男「お前が魔王か……」
バラモス「恥ずかしながら……」
男「貴様の目的は何だ」
バラモス「一応人間共を倒し魔族に住みやすい世界を作る事です」
勇「貴様ァ!!」
男「黙れ」
ゴゴゴゴゴゴゴ
勇「はい」
男「俺の目的を教えてやろう……俺の目的は世界全体の食料自給率を100%以上に引き上げる事だ……」
勇「違うだろ!バラモスを倒して1000万ゴールドを貰う事だろ!」
男「そうだったそうだった」
バラモス「びっくりした……」
部下(素敵な人だなぁ……)
男「ここで問題です」
部下「ジャジャン!」
男「どうも」
部下「いえ」
男「バラモス、お前がこの現状を生きて打開するにはどうしたら良いでしょう!」
バラモス「えっ?」
部下「レッツシンキングタイム!」
男「どうも」
部下「いえ」
勇「男!ふざけてるのか!魔王が目の前に居るんだぞ!」
男「……ふんっ」グイッ
勇「ひぎぃっ!し……痺れてる足に」
男「勇者……俺はまだ石で殴り起こされた事を忘れていないぞ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
勇(殴り起こされた事になってる……)
バラモス「わかりました!」
部下「ピンポーン!」
男「どうも」
部下「いえ」
バラモス「魔王廃業して農家になります」
部下「ブーッ」
男「馬鹿野郎が!ホーリー!」
ブシュァァァァァン
バラモス「ひぶぇっ」
男「一朝一夕で出来るほど農家は甘くない!農家を舐めるな!!!」
バラモス「すいませんでした……」
勇「ぷっ」クスクス
バラモス「貴様……」グイッ
勇「っっ!!!」ジーン
バラモス「クックック」
勇「貴様ァ!!!」
男「ジゴスパークッ!!!」
ピシャァァァァァン
勇・バラモス「らめぇぇぇぇ!!」
男「ヒントを出してやろうか」
バラモス「是非!」
男「部下」
部下「はい、A男さんと戦って死ぬ」
バラモス(あ、死ぬ前提なんだ……)
部下「B勇者と血で血を洗う戦いをした後勝者が男さんと戦って死ぬ」
勇(自分も入ってるんですか!)
部下「C勇者と共に男さんと戦って死ぬ」
バラモス・勇(生存率0%……っ)
部下「D男さんの下で農家修行をする」
バラモス・勇(ド本命じゃないか!!)
男「4択だ」
部下「ライフラインはあと3つ残されています」
勇「おい……ライフライン使っとけよ」
バラモス「必要あるのか?」
勇「自分にはわかる、これはライフラインを使えという男からの振りだ」
バラモス「じゃあ……フィフティフィフティを……」
男「部下が答えを2つに絞ります」
部下「ジャン!CとDです」
バラモス「おいもうこれDだろう?」
勇「一応テレフォンとオーディエンスも……」
バラモス「オーディエンスで……」
男「オーディエンス!」
部下「C 0人 D 2人」
バラモス・勇(確実に部下と男の2票じゃないか!)
バラモス「て……テレフォンで」
部下「Dです」
バラモス・勇(直接言われた!)
バラモス「D……です」
男「ファイナルアンサー?」
バラモス「はい……」
部下「チャララーン……」
男「……」
バラモス「……」
勇「……」
男「……」
バラモス「……」
勇「……」
男「……」
バラモス「……」
勇「……」
男「………………」
部下(この引っ張り具合……たまらない……)
男「正解!」ニコッ
部下「チャーラーラーラーラーラーラーン!」
男「どうも」
部下「いえ」
男「というわけだ」
バラモス「はい」
勇「おい良いのい男!コイツを倒さないと1000万ゴールドを貰えないんだぞ!」
男「大丈夫だろ、結果魔王が居なくなればいいだけだ、無駄な犠牲は要らない、世界が平和になればいい、違うか?」
勇「それはそうだけど……」
バラモス「男さん……」
部下(嫁に行きてぇ……)
モンスターが道あけるのが「十戒」のあのシーンみたいだって事だろ
>>349
どの?
と聞こうと思ったがうるさくしても何なんで
自分でググってくる
バラモス「どいうわけで今日から私達魔族は人を襲うのを止めて男氏の下に農業を営むことにする!」
魔物「本当ですか!?人間に仕えるなんて」
バラモス「本当だ」
魔物2「そんなのやってられません!人間に付き従うなんて魔族の恥です」
バラモス「馬鹿野郎がァァァァ!!!口を慎まんかい!!」
魔物2「ひぃっ」
男「話は纏まったのか?」
バラモス「それが……」
男「しかたないな……おい貴様等、あの山を見ろ」
魔物達「!?」
男「ビッグバン」ドゴォォォォン
男「メテオ」ヒュボボボボン
男「アルテマ」キュィィィィン カッ ボボボボボン
魔物達「……」ガタガタガタ
男「マ ダ ン テ」
>>353
もしかして映画の「十戒」を知らないんでは
魔物達「……」
部下「エーテルターボです」
男「どうも」ゴキュゴキュ
男「……ぷはぁ!いいか貴様等……これが農家だ」
魔物達「農家すげぇ……」
ザワザワ
勇「間違ってるだろうその認識」
部下(たまんねぇ……)
バラモス(マダンテとか聞いてないぞおい……)
バラモス「お前達!農家になりたいかー!」
魔物「「「「「オオオオオオオォォォォ!!!!」」」」」
勇「こんなのにずっと苦労してたなんて……」
男「なるようになるもんだろ」
勇「まぁそうだけど……」
男「じゃあとりあえずバラモス」
バラモス「はい」
男「アリアハンに行くぞ」
勇「そうだね」
バラモス「えっ?」
勇「ルーラ!」
バビョン
追いついた
女キャラが一人にもいないのに胸がときめくなんて・・・不思議!!
アリ王「勇者!男よ!風邪の噂でバラモスを討ったと聞いたぞ!良くやったな!」
勇「はぁ……まぁ」
バラモス「まぁ……はぁ」
アリ王「でそこの魔物は何なんじゃ」
男「俺の農場の従業員です、現地でスカウトしてきました」
バラモス「どうも……バラモスです」
アリ王「バラモスか……バラモス!!??魔王じゃないかそれは!!!」
バラモス「廃業しました、つい3時間ほど前に」
アリ王「そんなバカな!」
勇「本当にさ」
男「事実は小説より奇なりですよ王様、何しろうちの畑の総面積は300町はあるんで俺と親父二人じゃ少々大変なんですよ」
部下「約298ヘクタールですね」
男「どうも」
部下「いえ」
部下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
アリ王「そんな事は認められん!ワシは討伐せよと命じたはずじゃ!」
勇「まぁ普通はそう思うよね、男?どうする?」
男「まぁちょっと任せとけ」
男「王様」
アリ王「なんじゃ」
男「住民票移しますよ、俺と親父の」
アリ王「どういう事じゃ?」
部下「この国の財源は税金です、その内男さんと男さんの御父様の収める税金はこの国の財源の内の40%を占めています」
男「どうも」
部下「いえ」
勇「なんでそんなに税金納めてるのに借金あるの?」
男「親父がノリで自走式のハーベスターとか買っちゃうから……」
バラモス(苦労してるんだなぁ)
部下(たまらん)
アリアハンの国民税は累進課税なのか
アリ王「それは困る!しかし魔王を受け入れるなんぞ……」
男「受け入れる入れないじゃないんです王様」
アリ王「……」
男「受け入れろと言っているのです」ニコッ
勇「王様を脅すなんて……」
アリ王「ぬぬぬ……」
バラモス(もうなるようになればいい)
『クックックック』
男「っ!!?マイティガード!!」ピキィィン
シャババババン
アリ王「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」プシュゥゥゥ
『げぇっ!なんで生きてるんだよ!』
勇「王様ァ!!」
男「王様にマイティガードかけるの忘れちゃった」テヘッ
男「あああ!王様消し飛んじゃった!!!これじゃあ1000万ゴールドが……」
勇「おいっ!」
バラモス「あ……貴方様は……」ガクガクガク
『おい今結構強めにかけた筈だぞ……』
男「おいゾーマコラァァァァァァ!!!」
ゾーマ『な……なんで我が名を知っておるんだ!?』
勇「何でって……ねぇ」
部下「まぁ」
ゾーマ『バラモス貴様ァ!!裏切ったと言うのは本当だったようだな!!』
バラモス「正直そこの男さんの方が怖いんですよゾーマ様」
男「違うわボケェ!!攻略本に書いてあんだよテメェの名前がな!!」ズギャン
ゾーマ『なん……だと?』
男「絶対許さん……借金一括返済の夢が絶たれた今……俺は貴様を許さん」
勇「動機はともかく王様を消し飛ばされて黙っていては勇者の名が廃る!自分も行くよ男!」
男「うるせぇ!俺1人でやる!確実に殺す!」
ズギャギャギャギャギャギャ
勇「ひぃぃぃぃぃぃ男が……男が本気で怒ってる……」ガクガクガク
バラモス「大気が……大気が震えてる……」ガクガクガク
ゾーマ『フハハハハ!我はギアガの大穴より降り立つ下の大t』
男「テレポ!」バシュン
ゾーマ『地の深淵にて貴様を待って……』
男『よう』
ゾーマ『……』
勇「……」
バラモス「……」
部下(もう妊娠しそう)ゾクゾク
すんなwwwww
男『殺す』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゾーマ『この存在チートが!我が全魔力で消し飛ばしてやるわ!』
男『気が済むまで殺す』
ゾーマ『メラゾーマッ!!』
ジュバァン
男『メラゾーマ』
ガジュバァン
ゾーマ『でけぇ!』
チュドーン
ゾーマ『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!』
男『トリプル』バシュッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゾーマ『ちょっ』
男『メラゾーマ×3』
ゾーマ『ひぎゃぁぁぁぁぁぁ!!』
男『1人ミナデイン×3』
ゾーマ『あががががががが……』ガクッ
勇「聞きたくない……聞きたくない聞きたくない」
バラモス「何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない」
部下「農薬と水と散布量の割合は……」カキカキ
ゾーマ『……』
バラモス「大魔王様が……」
勇「農家で……男が農家で良かった……」
部下「少量散布の方が農薬が少なくて済むのか……なるほど」カキカキ
男『レイズ』パァァァァ
ゾーマ『うぅ……』ピクピク
男『マヒャド×3』
ゾーマ『うごごごごごごご』
勇・バラモス『…………』
男『アレイズ』ピカァァァァ
ゾーマ『は……はぁはぁ』
勇「今何回目だろう」
バラモス「50回より先はわからないな」
男『ビッグバン』
ゾーマ『ひっ……?』
男『……MP切れか……』
勇「あ……危ないんじゃ」
バラモス「あ……ああ」
ゾーマ『ふははは!勝機!喰らえ特大メラゾーm』
男『ふんっ!』
ブンッ バキッ
ゾーマ『ひぶぇ』ゴロゴロ
男『……』
ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ
ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ
ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ
ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ ブンッ バキッ
男『……ふぅ』
ゾーマ『……』
男『テレポ』バシュン
男「ただいま」ニコッ
勇「て……テレポ分は残しておいたんだ」
バラモス「……」ゴキュリ
部下「エーテルターボです」
男「ありがとう」ゴクゴク
部下「お手が血糊で汚れてますよ、濡れタオルです」
男「どうも」
部下「いえ」
男「テレポ」バシュン
男「てれびもねぇ!らじおもねぇ!たまに来るのは紙芝居!」
男『アレイズ』ピカァァァァ
ゾーマ『ひぃぃぃぃぃ』ガクガク
男『スカラ!プロテス!』ピカッ
ゾーマ『な……何故私に……』
男『フヒッ』スッ
ゾーマ『それは……鉈……か?』ガクガク
勇「鉈?剣じゃなくて?」ポリポリ
バラモス「男さんだったらひのきの棒でもよさそうだけどな」ゴクゴク
部下「恐らくビート、所謂甜菜の収穫自に使う通常の鉈の先端に鍵爪の様な物が付いた専用鉈だと思われます」
男『補足どうも』
部下「いえ」
男『フヒヒッ』ブンッ ブンッ
ゾーマ『来るな……来るなぁぁぁぁぁぁぁ!』
ゾーマ『うわぁぁぁぁぁ』ダダッ
男『ドンムブ!スロウ!』
ゾーマ『体が……感覚が……』ノロノロ
男『ふんっ!』ブオンッ
ゾーマ『げげっ!』
ザクッ ゴロン
男『折角防御力上げてやったのに……そうだ』
ザクッ
男『テレポ』バシュン
男「おいお前等!これこれ!ゾーマの生首!」アハハハ
勇・バラモス「!」ブフーッ
部下「あの元ゾーマ様の左眼球に刺さってるのが鍵爪部分です、そこを使ってハーベスターから零れ落ちた甜菜等を引っ掛けて拾ったりします」
男「その通り!」ビシッ
部下「どうも」
男「ふぅ……テレポ」バシュン
男『アレイズ』ピカァァァァ
ゾーマ『も……もう勘弁してくれ』カタカタカタ
男『これが最後だ、跡形も残らず消し飛ばしてやる!これが1000万の恨み……ついでにお前に跡形も無く消し飛ばされた王の仇!』
勇「ついでなんだ」ゴクゴク
バラモス「慣れるから怖いよな人って」ポリポリ
勇「ってお前元魔王やないかーい!」
バラモス「そうだったそうだった!」
勇・バラモス「ハハハハ」
男『 マ ダ ン テ ! ! 』
バシュゥゥゥゥゥゥゥン
ゾーマ『ぎゃごごごごごぉぉぉぉぉ』 ジュゴッ
男『ふぅ……悪は……滅んだ!!』ドーン
部下(合体したい……)
男『やっべ!MP無くなっちゃった!』
勇「帰れないじゃないか」
バラモス「お迎えに上がりましょうか?」
男『大丈夫大丈夫、寝たら回復するから』
勇「それもそうだね」
バラモス「ですね」
男『ちょっと30分位昼寝したら帰る、誰かに石でたたき起こされたから眠たいし』
勇・バラモス「!」ギクッ
部下(この上げ落とし……あぁん!)ビクビクン
男『普通に熟睡してしまった……テレポ』バシュン
男「ただいま」
勇「ただいまってお前普通に3時間寝取るやないかーい!」
カキーン
バラモス「それに悪は滅んだってもうどっちが悪かわからないやないかーい!」
カキーン
勇「大魔王を嬲り殺すとかもう超魔王やないかーい!」
カキーン
バラモス「世界征服アルバイト感覚やないかーい!」
カキーン
勇・バラモス「ハハハハハ!」ケラケラ
男「……エスナ」 パァァァァ
勇・バラモス「あっ」
男「正座しろ」
男「酒は飲んでも飲まれるな!」
勇・バラモス「酒は飲んで飲まれるな!」
男「注意一秒怪我一生!」
勇・バラモス「注意一秒怪我一生!」
男「畑の心は和の心!」
勇・バラモス「畑の心は和の心!」
男「よし、じゃあちょっと大臣の家行ってくる」スタスタ
勇・バラモス「ゆっくりしていってね!」
男「大臣!大臣!」ドンドンドン
大臣「はいはーい」ガチャッ
男「大臣!王様が大魔王ゾーマに消し飛ばされました」
大臣「マジで?」
男「そしてその魔王に私達勇者一行が正義の鉄槌を食らわせ見事討ち倒しました」
大臣「マジで?」
男「というわけで危機は去り世界は平和になりました」
大臣「マジで?」
男「ついでにバラモスとその部下共々ウチの農場で働く事になりました」
大臣「マジで?」
男「ついでに王様が消し飛んじゃったんで大臣が約束の5000万ゴールドをください」
大臣「マジで!?」
男「なら1000万ゴールドでいいです」
大臣「それならOK」
男「バラモスも随分さまになって来たな」
バラモス「ハハハハハ恐らく私は農業をやるために生まれてきたんですよ!いやぁ農業って楽しいなぁ!これも男さんのおかげですよ!」
男「体も引き締まってきたし流石元魔王、素質は十分あるな!」
バラモス「またまた!それは言わない約束ですよ!」ハハハ
男「すまんすまん!それじゃあカルチがけ頑張ってくれ!」
バラモス「はい!」ブォォォォン
部下「男さん」
男「どうした?」
部下「御父様あてにこのようなものが……」スッ
男「………………請求書……だと?」
部下「……金額の程は?」
男「1500万……」
部下「借金ですね」
男「は……ははは」ペタン
部下(ああ……今すぐにでも犯したい)
勇「男ぉぉぉ!」タッタッタ
男「……勇者か」ドンヨリ
勇「どうしたのさ」
男「借金が……折角完済したと思ったのに……うう」
勇「それは……ご愁傷様」
男「もう怒る気にもならん……」
勇「そうだそうだ!大臣が呼んでるんだよ!」
男「はぁ?……税金上げるとかだったら犯すぞあの大臣」
勇「なんでも自分と男に頼みたい事があるんだってさ」
男「またかよ……」
大臣「ってわけ」
勇「ああ自分無理です」
男「俺だって無理です」
大臣「いいじゃない!貴方達ぐらいしか頼めないんだから!」
勇「だって世界も平和になったし自分今役場で働いてるんですよ」
男「この天下りが!勇者のコネ使いやがって!」
大臣「男はなんで無理なんだ」
男「まだこの世界の農業化計画が終ってません、未だ80%って所です」
大臣「もういいだろーこの国の食料自給率は900%だぞー?」
男「俺の目は常に世界を向いているんです」
大臣「行ってくれたら1500万やるよ」
男「行ってきます」
勇「良いんですか大臣?1500万なんて大金」
大臣「いいんだよどうせ殆ど男んちから出てるんだから、キャッシュバックキャッシュバック」
男「というわけでちょっとまた旅に出てくる」
バラモス「農場は私と部下達に任せてください!」
男「親父にはくれぐれも気を付けてくれ、油断するとすぐ機械買うから、しかも洒落にならないやつ」
バラモス「御父様の事はおまかせ下さい!ついでに世界農業化計画の残り20%!私が推し進めて見せましょう!」
男「頼もしいなぁ……」
部下「お腹の子の為にも生きて帰ってきて下さいね男さん」ズギャン
男「おい笑えない冗談はやめろ」
部下「私ほどになると想像だけでイけます」
男「お前本当に初期とキャラ変わったな……」
部下「クフフ……」
男「おっかねぇ……」
勇「行くの?男」
男「ああ、適当に見回ってくるだけで1500万だからな」
勇「見た事の無い旅のとびらだってね、違う世界に繋がってるとかなんとか」
男「胡散臭い話だがな」
勇「入ってすぐに戻ってきた奴の話によると大地に大穴が開いてて下にも大地があったとか」
男「ここも似たようなもんじゃね?」
勇「それもそうだね」ハハハ
男「まぁついでにあっちの世界とやらも農業化させてくる」
勇「なんという壮大な野望……」
男「じゃあ行ってくる」
勇「生きて帰ってくるんだよ!」
男「当然だ、農家を舐めるな」
勇「じゃあねー!」ブンブン
男「おう!あっちの世界中を小麦畑にしてやるぜ!またな!」スーッ
勇「……いってらっしゃい」
男「うおぁ!し……尻が……尻が痛ぇ……」ズキズキ
「き……君は一体?い……今空から落ちてこなかったかい?」
男「なんだこれ……帰って来れる位置に来るはずなんじゃないのか?旅のとびらは?なんで?なんでこんな所に……」
「き……聞いてるのかな?」
男「やべぇぇぇぇぇ!帰れないと1500万ゴールドが!!どうしようどうしよう」
「ちょっと!ちょっと君!!!」
男「?……誰だお前」
「なっ……人に名前を尋ねる時はまず名乗るのが礼儀だろ!」
男「俺は男、農家だ」
「農家?なんで見ず知らずの農家なんかがこんな所に……」
男「農家なんかがぁ?」ビキビキ
「ご……ごめん言い方が悪かった!」
男「いいか貴様、初対面だが一言だけ言っておくから肝に銘じておけ」
「は……はい」
男「 農 家 を 舐 め る な よ ! 」
終劇
どーでもいいけど勇者ってさりげに1回死んでるのな
これ
↓
>男「ヘイスト"リレイズ"スカラルカニ"リレイズ"バイキルトシェルプロテスリフレク(ry」
>>563
もう一回みろ!
勇にかけてるだろ!
>>565
ん、だから勇者にリレイズかけて1回死んだからリレイズかけなおしたんじゃないのか?
それとも「ヘイスト"リレイズ"」ここまでは自分にかけてたのか?
いや、かかるけど効果は重複しないだろ
男のレベルからして無駄撃ちするはずは・・・とか思ってしまった
>>563
ばかだなぁ
2回かければ2回生き返れるにきまってるじゃぁないか
すっげぇ中途半端な感じで落ちちゃうからなー
終わったから言ってみよう
男は農家じゃなくて農夫じゃね?
>>590
きにすんな!
何も考えてないからどうなるかは俺にもわかりません
男「農家は関係ないだろうが農家は!」
ズモモモ
「怖っ!気に触ったなら謝るから!すみませんでした」
男「許す」
「ほっ」
男「で、お前の名前はなんと言うんだ?」
「僕?僕の名前はシックスって言うんだ」
男「安易だなぁ」
6「泣きたくなる」
男「……という訳で俺は違う世界からこっちの世界を調査しに来たんだ、1500万と異世界農地化計画の一環として」
6「にわかには信じ難いね……」
男「だよな」
6「なんかこう……証拠みたいなのは無いの?」
男「証拠か……」ゴソゴソ
6「ある?」
男「ほれ」スッ
6「これは……」
男「俺の家で採れたメロンだ」
6「美味そう!」
男「これを証拠として進呈しよう」
6「本当に!?ありがとう!ライフコッドじゃメロンなんて滅多に手に入らないから嬉しいよ!……そうだ!ターニアにも食べさせてやろう!」
男「ターニア?」
6「僕の妹さ!」
男「よし、情報収集もしなくてはいけないからな、これも何かの縁だ、俺も行こう」
6「本当かい?モンスターが多いから助かるよ!」
男「良いって事よ、それでそのライフコッドとやらは何処にあるんだ?」
6「あそこだよ、あの高台にある小さい村がそうさ」
男「よしわかった」
6「じゃあ行こうか!」
男「テレポ」
6「えっ?ええっ?何今の?」
男「便利な呪文さ」
6「す……凄いんだね君って」
男「農家だからな」
6「あっちの世界の農家さんって君みたいな人ばっかりなんだ……」
男「俺の親父は俺の数倍は農家してるから凄いぞ」
6「……」ゴキュリ
男「じゃあとりあえずお前の家に行こう」
6「あ、うん」
ターニア「お兄ちゃん、随分早かったねー」
男(あらやだなにこの子凄くかわいい)
6「ああちょっと野暮用で戻ってきたのさ、はいこれ」スッ
ターニア「これって……メロンじゃない!わぁぁぁぁ」パァァァ
6「そこの男君に貰ったんだよ」
ターニア「あ……どうも……妹のターニアと申します……メロンありがとうございます!」
男「オーケーわかったちょっと待っててくれ」
6・ターニア「?」
男「テレポ!」バシュン
6・ターニア「き……消えた!」
男「ようバラモス」
バラモス「あら男さん、旅の扉で違う世界に行ったんじゃ」
男「そんな事より大至急メロンを大コンに入れてくれ、500キロ程」
バラモス「わかりました!」
ドサドサドサドサ
バラモス「完了です!」
男「ご苦労様!テレポ!」バシュン
部下「あれ?バラモス様、今男さん居ませんでしたか?」
バラモス「なぁ旅の扉で違う世界に行ったら呪文で戻れる物なのか?」
部下「まさか、大魔王様レベルですら長い月日をかけてようやく扉を作るんですよ?」
バラモス「だよなぁ」
男「ただいま」
6「……それは」
男「ターニアちゃんへのプレゼントさ!」ドッサリ
ターニア「そ……そんな!こんなに沢山貰えません!申し訳ないです!」
男「良いんだよ、君のお兄さんにはお世話になったからね!」
ターニア「でも……」
男「ははは!どうしてもと言うなら今度食事でもご馳走してくれ」
ターニア「あ……はい!それなら!」
6「それにしても凄いメロンだなぁ……」ジュルリ
ソーッ ペシンッ
6「痛っ!」
男「コラッ!」
6「こんなにあるなら今一つぐらい食べても……」
ターニア「駄目だよお兄ちゃん、村長さんに頼まれてるんでしょう?早く行かなきゃ!」
6「そうだった!」
男「頼まれてる?」
6「うん、村のお祭りで使う道具をシエーナまで買いに行くんだ」
男「ほう、その祭りとは?」
6「精霊様を奉るお祭りだよ、今年はターニアが巫女をするんだ」
男「よし行こうか、シエーナとやらに」
6「付いてきてくれるの?」
男「水臭いな、俺達もう友達じゃないか!」
6「心強いよ!」
ターニア「美しい友情ですね……」フルフル
6「ねぇ男」
男「なんだ?」
6「さっきのテレポって呪文で何処に行ってたの?」
男「俺んちだ」
6「男の家って異世界にある?」
男「あ……そう言えばそうだった」
6「戻れたんじゃないの?もしかしたら……」
男「ちょっと待ってな、……テレポ!」バシュン
6「……?」
男「あれ?駄目みたいだ……さっきは確かに行けたのに」
6「何故なんだろう」
男「多分さっきはテンションが凄く高かったからだと思う」
6「このやまはだの道を越えればすぐにシエーナだよ」
男「じゃあ張り切って行くか」
6「ああ!モンスターも出るから注意してね」
男「任せろ」
ぶちスライム「ピギィー!」
6「って言ってる傍から!男!戦闘だよ?」
男「え?すまんもう一回言ってくれ」スタスタ
ブチュン
ぶちスライム「チュベッ」
男「うわぁうんこ踏んだ!」
男「うわぁぁぁ!なんかしかも黄色と黒が混ざった色してるし!うわぁぁぁぁ」ヌギヌギ
6「ま……まぁ何はともあれ……」
男「こんな靴!とう!」ブンッ
男「ウォタガ!」
バシャァァァァァン
6「!!」
男「エアロガ!」
ビュォォォォォォ
6「!!!!」
男「綺麗になった」スッ トントン
男「先を急ごうか」
6「……そうだね」
男「ここがシエーナか、なんか賑やかだな」
6「今は色々な所から商人が集まってマーケットをやってる期間だからね」
男「ほうほう」
6「それでこの民芸品を売ってお金を作ってお祭りで使う冠を買うって寸法さ」
男「なるほど、じゃあ高く売れば差額分丸儲けじゃないのか?」
6「ま……まぁ村長には余ったお金は取っておけって言われてるけど」
男「よし、ここは俺に任せろ」
6「?」
男「冠はどのくらい必要なんだ?」
6「えーっと多分200ゴールドもあれば……」
男「まかせとけ」
男「よし、2000ゴールドになったぞ」
6「なんだって!」
男「アホな兄弟が居てな、500程度で買うとか言いやがったからちょいと口車に乗せてやった」
6「何て事を……」
男「兄は弟に見栄を張れて満足、弟は更に精進しようとして満足、そして俺とお前は大金ゲットして満足、皆幸せだ」
6「それもそうだね!やるなぁ男は」
男「1ゴールドを笑うものは1ゴールドに泣く、覚えておくといい」
6「ああ肝に銘じておくよ!それじゃあ職人さんの所に行こう!」
男「ああ」
娘「父が材料を取りに行ってから3日になるんですが……」
6「もしかして何かあったのかもしれない!」
男「探してみるか」
6「ああ!娘さん、心当たりある?」
娘「ここから北西にちょっと行った所で良く材料を集めているんですけど何分モンスターが多くて……」
男「じゃあサクっと探してくるか」
6「そうだね、それじゃあ僕達はビルデさんを探してくるよ」
娘「すみません……父を……頼みます」
6「ここから北西か……そういえばなんでもそこらへんに大穴が開いてるって噂があるんだけど」
男「例の大穴か、無事だと良いがな職人さん」
6「とりあえず急ごう」
男「そうだな」
タッタッタ
ビルデ「だれかぁぁぁ!誰か居ないかぁぁぁぁぁぁ!」
6「あの声は!間違いない!ビルデさんだ!」
男「うおあでっかい穴!ってあのおっさんギリギリにしがみ付いてるじゃないか!」
ビルデ「おおそこの人!助けてくれ!もう3日も捕まってるんじゃ!」
6「それはそれで凄いな……」
男「その腕力があるなら登って来れそうだけどな」
ビルデ「はやくぅぅぅぅぅぅ」
6「わ……わかりました!男!この体制だと一人で引き上げるのは危ない!二人で一斉に引き上げよう」
男「よいしょっ」ヒョイッ
ドサッ
ビルデ「た……助かった……」
6「……」
男「足腰が違う足腰が」
6「うん……」
ビルデ「ありがとう!君達居なかったらどうなっていたやら……」
男「気にしないで下さい、それよりも冠の方をお願いしたいんですが……」
ビルデ「なんと!君達が例の冠の受け取り人だったのか!」
6「はい、お金は用意してあります」
ビルデ「バカ言っちゃいかん!命の恩人達からお金など取れるか!3時間ほどしたら私の家に来てくれ!全力で完成させる!」
スタタタ
男「パワフルなおっさんだな」
6「3日間寝ずにしがみ付いてたのにね」
男「ああ」
6「それにしても大きい穴だなぁ……どこまで続いてるんだろう……」
男「覗いてみればいい」
6「……押すなよ!絶対押すなよ男!絶対だぞ!」
男「ああ」
ドンッ
6「押すなって言ったのにぃぃぃぃ」
ヒューン
男「今のは絶対にフリだろう、よしじゃあ俺も」ピョン
ヒューン
ヒューン
6「押すなって言ったじゃないか!何で押すんだよ!」
男「つい」
6「ついってそんな……ああもうあんなに地面が近くに……もう駄目だ……」
男「レビテト」
フワッ
6「うわっ!か……体が浮いてる……」
男「ラピュタっぽいだろ?」
スタッ
男「ここは一体……」
6「なんか男……体が透けてないか?」
男「マジで?ってお前も透けてるぞ?」
6「なんなんだこれは……それにここは一体……」
男「あそこに町がある、行ってみよう」
スタスタ
6「普通の町だね」
男「ああ、もっと何か変わっているのかとばかり思っていた」
6「それじゃあとりあえず情報収集でもしようか」
男「そうだな、上に戻る手掛かりが欲しい」
男「駄目だ、どうやら俺達の事は見えてないらしい」
6「みたいだね……でも話を聞いてるとどうやら北にある井戸があやしいとかなんとか」
男「ちょっと待て、その前にやる事がある」
6「なんだい?」
男「おい!そっちの子何色だった!?」
6「白だったよ!」
男「マジかよ!今時珍しいじゃないか!俺も見たい!」
6「そっちは?」
男「こっちは水色のヒラヒラっとした奴だったぞ!」
6「じゃあ僕はそっちを見るよ!」
男「忙しいな!」
6「ああ!」
男「眼福だ……」
6「疲れたね……」
男「で、何処だったっけ戻る場所は」
6「……忘れちゃった」
男「まぁいいや、テレポ」バシュン
6「どうもビルデさん、冠を受け取りに参りました」
男「仕上がってますでしょうか?」
ビルデ「おうともさ!ほらよ!改心の出来だ!」スッ
男「これは……美しい」
6「毎年見ているけど今回のは凄い出来だよ……」
ビルデ「そうだろうそうだろう!それを使ってお祭りを成功させてくれよ!」
6「はい!」
男「ありがとうございます!」
6「貰うもの貰ったし帰ろうか」
男「お、ちょっと待て、さっきあっちでめぼしい物あったんだよ」
6「本当?」
男「町の入り口で待っててくれ、サクッっと買ってくる」
6「わかったよ」
男「待たせたな」
6「何買ってきたの?」
男「旅の必需品だ」
6「なになに?気になるなぁ」
男「ほれ」スッ
6「これは……攻略本じゃないか」
男「しかも上下セットだぜ」
6「いい買い物したね!」
男「ああ、じゃあ戻るか」
6「村長!只今戻りました!」
村長「おお戻ったか!冠の方はどうじゃった?」
6「どうぞ」スッ
村長「おお……これは素晴らしい……ん?そちらの人はどちら様じゃ?」
男「どうも男です、農家してます」
6「彼には色々と手伝ってもらってんですよ」
村長「そうかそうか!それは有り難い!男さんとやら、君も今晩のお祭りに参加していくと良い!」
男「お言葉に甘えさせていただきます」ペコリ
6「じゃあお祭りの準備が済むまでウチで休んでようか」
男「そうだな」
ターニア「お兄ちゃん男さんおかえりなさい!ケガは無かった?」
6「大丈夫だよターニア、ちょっと上空数万メートルから落下したりしたけど元気だよ」
男「良い物も見れたしな」
ターニア「そ……そうなんだ、ケガが無くて良かった!」
6「ターニアは準備しなくて良いのかい?」
ターニア「するよー、今から村長さんの家で衣装に着替えるの!」
男「ほうほうそれはそれは」
6「じゃあ早く行かないと、僕達は適当に休んでるから行ってきなよ」
ターニア「そう?じゃあ行ってくるね!」タッタッタ
6「いってらっしゃい」
男「そう?じゃあ行ってくるね!」
ガシッ
6「おい」
男「冗談だって、軽い冗談」
6「その手に持ったデジカメは何だい」
男「前にな、デジカメを持っていなくて死ぬほど後悔した事があってな……」
6「どんな状況だよ!」
男「これがその時の遺産だ……」ゴソゴソ スッ
6「このパンツは……」
男「察してくれたか」
6「いや全然」
男「何でだよ!」
6「いや何でだよ」
男「だからな、俺が思うにノーパンでのYシャツは確かに素晴らしいと思う、でも、でもだ、パンツが無ければ着衣エロとは呼べないと思う」
6「そんな事はないさ!穿いる美学があれば穿いていない美学もある、着衣エロには確かにパンツは必要かもしれない、しかしその固定観念こそ捨てるべきだ!」
男「お前は青白ボーダーパンツをなんだと思っている!」
6「そっちこそノーパンデルタ地帯をなんだと思ってるんだ!」
男「なにおう!」
6「なにおう!」
メラメラメラ
ガヤガヤ
6「あっ……もうこんな時間か」
男「外が騒がしいな」
6「討論に夢中で時間が経つのを忘れていたよ」
男「実に有意義だったな」
男「こっち!目線こっち!」パシャパシャ
ランド「ターニア!素敵dグボァッ」
ゲシッ
男「どけっ!」
6「男!後で僕にも印刷してよ!」
男「任せとけ!」パシャパシャ
ターニア「あ、お兄ちゃーん!男さーん!」パタパタ
男「おーぅけーい!」パシャパシャ
6「男!高い所の方が有利だ!僕が下になるから肩車で攻めよう!」
男「よしきた!」
男「やったぜ……SDカードの用量分使い切ったぜ……」
6「後で外付けに保存しよう」
6「楽しかったね……」
男「もう飲めん……」
6「最初からピッチャーで飲んでたもんね男ったら」
男「俺は俺の中では中ジョッキ」
6「質量保存の法則とか無視だもんね」
男「今ならタンカーの気持ちがわかる」
6「ガロン単位かよ」
男「明るいうちから飲み始めて気が付けば朝日が昇ってる事なんてザラです」
6「日にち跨ぐの!?」
男「あー眠い、おやすみ」グーグー
6「寝ちゃった……僕も寝よう……」
男「おい起きろなんか変な紙が落ちてるぞ」
6「くかー」zzz
男「サンダー」
ピシャーン
6「あぅふんっ!」
男「起きたか」
6「あ……うんお早う、早いね男、昨日あんなに飲んだのに」
男「どんだけ飲んでも朝5時半には目が覚める」
6「凄いね……」
男「農家ですから、ほらなんだこの紙」
6「えーっと……突然ですがあなたは勇者として旅に出なさい、精霊より」
男「なんてぞんざいな」
6「しかも字が汚い!」
男「多分昨日出損なったからだな」
6「ちょっと張り切っててそれ所じゃなかったからね僕等」
村長「なんてぞんざいな!」
6「ですよねー」
男「胡散臭いにも程がありますよね」
村長「まぁでも……とりあえず旅に出てみればいいんじゃないか?」
6「まぁ……これと言って目標もありませんし、行くだけ行ってみます」
男「なんという現代の若者……」
6「男はどうする?」
男「着いて行くかな、俺もこの世界を見て回るのが仕事だし」
6「じゃあ決まりだね」
6「というわけでターニア!行ってくるよ!」
ターニア「気をつけてねお兄ちゃん……」
6「大丈夫大丈夫、こまめに帰ってくるから」
男「安心したまえ、俺が付いている」
ターニア「男さんがついていれば安心ですね!」
男「任せとけ、俺はそこそこ戦える」
6「なんか複雑だなぁ……それじゃあ目的地はどこにしようか?」
男「攻略本にはレイドックに行けって書いてあるが」
6「じゃあレイドックに行こう!」
門番「ここを通りたければ通行証を出してもらおうか」
男「通行証?」
門番「そうだ」
男「ある?」
6「無いよ!」
男「だよな、門番さん、どうにかなりませんか?」
門番「ならん!通行証を持たぬ怪しき人物を通すわけにはいかん!」
男「まぁまぁそこをなんとか」スッ チャリチャリン
門番「……お……おっと突然尿意が!お前達!私は2分ほど用を足しに行ってくるが中に入るんじゃないぞ?」スタスタ
男「はいはいどうもどうも」
6「?なんなんだろうね」
男「資本主義の力だ、さぁ中に入ろう」
男「でかい城だなぁ」
6「本当だねぇ」
兵士「おおお前達!もしや討伐軍志願者か?」
6「ええぇっ?違います違います!」
男「なにがなにやら」
兵士「いいやその屈強な肉体!いいからちょっと城にきたまえ!」グイグイ
男「ちょっ……そんな強引な!」ズルズル
6「そんなぁぁぁぁ」ズルズル
ソルディ「お前達が志願者か?」
男「違います」
6「成り行きで……」
ソルディ「しかし……ふむ……お前達中々強そうじゃないか!」
男「農作業で鍛えてるんで」
6「腐っても本作の主人公なんで」
ソルディ「まぁ一応試練だけでも受けていかないか?合格し見事ムドーを討ち倒せば王から褒美が出るぞ?」
男「なんだって!」
男「いくらですか?」
6「ってムドーってなんなんですか?」
ソルディ「ムドーを知らぬのか!?今や世界中を恐怖に陥れている魔王だぞ?」
男「だからいくらくれるんだよ!」
ソルディ「なんだお前のその食い付きは……恐らく数百万ゴールドは固いとは思うが」
男「やりましょう」
6「ええっ?」
男「魔王の悪行、放っては置けません、そのためにも見事討伐軍となってみせましょう」
ソルディ「そうか!良く言ってくれた!」
6「帰りたい……ターニア……」
ソルディ「お前達には試練の塔に行ってもらう、試練の塔からあるアイテムを持ってこられれば見事合格だ」
男「そのあるアイテムとは?」
ソルディ「それを言っては試練にならぬだろう」
6「それを言わないと試練にならないと思うんだけれど」
ソルディ「だまらっしゃい!そのアイテムを判断するのも試練なの!」ギャース
男「分かりましたよ……行けばいいんでしょ行けば……」
6「全く……」
ソルディ「なんだその態度は」
男「なんでもありませんよ」
6「なんでもありません」
ソルディ「こいつら……」イライラ
6「ここが試練の塔か」
男「たいした塔じゃないな」
6「そうだね」
男「この手の塔って大体頂上がゴールなんだよな」
6「そうだね、攻略本にもそう書いてあるよ」
男「面倒なんでサクサク行くぜ!」
6「ああ!」
男「テレポ」バシュン
ハッサン「ここがゴールか……」
6「やべぇ先客が居るぞ?どうする?」
男「スリプル」
ホワワワーン
ハッサン「ぐごぉぉぉぉ」zzz
6「……一番乗りだな!」
男「ああ!」
男「たのもう!」バイーン
ネルソン「っうわビックリしたぁ!」
6「挑戦しにきました」
男「アイテムをくれますか?」
ネルソン「ふははは、その前に君達の実力を見せてもらおうかな」
男「しかたありませんね」スッ
6「そうだね」チャキッ
ネルソン「ちょちょちょーっと待った!ダメダメ二人がかりは!飽くまでこれは一人一人の実力をみる試験なんだから!」
男「アイテムは何個あるんですか?」
ネルソン「一つだ」
6「じゃあ僕か男どちらかが合格できないじゃないですか!」
ネルソン「ふふふ、私も鬼じゃない、君達のうちどちらかが私を倒せれば二人とも合格にしてあげよう」
男「それを聞いて安心しました」
ネルソン「ふふふ、もう勝った気なのかね?これでも私は結構強いよ?」
男「じゃあまず俺からで」
男「リレイズ」パァァァ
ネルソン「私の体が……聞いた事のは無い呪文だが……弱体化呪文は戦闘の定石!それならばやられる前にやるまでだ!」ダダダダッ
男「10分の1ホーリー」スッ パァァァァァ
ネルソン「あれ?なんなんだこのひかr……」
ネルソン「はうわぁ!わ……私は一体!急に光が……一体……」
男「俺の勝ちですよ」
ネルソン「そうか……あまり記憶に無いが私は負けたのか……」
男「サービスで肉体は元に戻しておきました」
6「あれは人じゃなかった……人の形をしていなかった……」カタカタ
ネルソン「……?とりあえずこれが合格者へのアイテムだ」スッ
6「これは……」
ネルソン「くじけぬこころ、というアイテムだ」
男「……」ハンッ
6「鼻で笑うのやめなよ」
ハッサン「待てっ!お前達さっき俺に何かs」
男「ブレイク」 コキーン
6「石像に……」
男「こいつはこうなる運命なんだよ」
6「……そうなんだ」
男「城に戻ろうぜ」
6「そうだね」
ソルディ「お前達凄いじゃないか!一番遅くに出発したのに見事達成するとは!恐れ入ったぞ」
男「早くムドーとやらを倒しに行きましょう、もう巻きで」
6「何でそんなに急ぐの?」
男「現金が欲しいんだよ!」
6「男は本当に守銭奴だなぁ」ハハハ
ソルディ「その前にお前達に頼みたい事がある……ラーの鏡を取ってきて欲しいのだ」
男「あれ?何か聞いた事のあるワードだな……確か……」
勇『なんか鏡とって杖とって骨とってから剣をとってからやっとオーブだってさ』
男「……ショートカットしたんだった!ちくしょう!結局取るはめにはるならとっときゃよかったぜ……」
6「ど……どうしたの男?」
男「なんでもない」
ソルディ「とりあえず北東の関所を開けておいた好きに通るが良い」
男「はいはい」
ソルディ「投槍だなおい」
男「さっさと行って取ってこようぜ」
6「そうだね」
ソルディ「がんばれよー!!」
男「はいはい攻略本攻略本」
6「東にむかえだってさ」
男「おし」
男「ここらへんにあるのか?地下道は」
6「えーっと攻略本には確か此処だって……あった!」
男「良し行くぞ」スタスタ
6「待ってよ!僕を置いていくな!」タッタッタ
男「また穴かよ……」
6「これはもう落ちろって事だよね」
男「お前も中々要領が分かってきたな」
6「アレよろしくね」
男「ああ」
タンッ ヒューン
男「行くぞー」
6「ああ!」
男「レビテト」
6「また透明だね」
男「ああ、とりあえずあそこに見える町に行ってみよう」
6「だね」
男「これと言ってめぼしい情報は無かったな」
6「サンディって女の子が良かったと思う」
男「メイドさんの癖に黒だったよな」
6「あとあの金髪ロングの女の人!」
男「あああのなんか派手な服着てた人か」
6「そうそう、なんか見てたら恥かしそうにしててそれがまたたまらなかったよ!」
男「見えてないってのにな!」ハハハハ
6「しかも以外に純白レースだったし!」ハハハハ
男・6「ははははは!」
男「よしじゃあここらへんの土地をもっと調べるか」
6「そうだね」
男「うわぁぁぁぁぁ!おい!おい!」
6「うわぁ男!どうしたの!」
男「さっき此処来る前に小屋があっただろ?小さい」
6「うん、男がなんかイヤな気配がするって言って割けて通った所だよね?」
男「さっきそこらへんで野糞してたんだがな……出たんだよ……」
6「何が?」
男「バ バ ァ だ よ !」
6「ひぃぃぃ!」
男「俺達の事は見えないハズなのにバッチリ目があった」
6「怖い!」
男「もうあわててテレポしてきちまったよ……」
6「ああ!それでさっきから半ケツなんだね」
男「ああ」
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