海未「1,2,3,4,1,2,3,4,」パンパンパンパン
オーイェーーーイ ダカダン
海未「はい、とりあえずここまで。各自休憩にしてください」
穂乃果「あ~!疲れた!!ことりちゃんプロテインーっ」
ことり「はい穂乃果ちゃん!練習疲れたね~」
???「あんたたちこの位でへばるなんてまだまだね」
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「にこはまだピンピンしてるんだから!そんなんじゃアイドルになれないわよ」
希「まあまあにこっち、今日の練習は一段としんどかったんやし」
にこ「まあそうね」
希「それよりさっきからずっと気になってたんやけどにこっち胸大きくなった?」
にこ「え?」
ことり「あ、それことりも気になってた」
穂乃果「え!嘘!?それほんとにこちゃん!?」
希「これは直接触って確かめる必要がありそうやね」ニヤ
にこ「ちょ」
希「ワシワシワシー!」ワシワシ
にこ「いやあああああああああ」
希「ワシワシワシ……って硬っ!」カチーン
穂乃果「嘘?どれどれ?……ほんとだ硬い!偽乳だ!海未ちゃんだ!」サワサワ
海未「どういう意味ですか穂乃果!」
ことり「こんなのことりはおっぱいとは認めません!」サワサワ
にこ「あんたたちいい加減にしなさい」ペシッ
穂乃果「にこちゃん酷い!そんな詰め物して今まで穂乃果達を騙してたなんて!見損なったよ!」
希「最低やん」
ことり「確かにこれはちょっと……」
海未(そんなに問題なことでしょうか……)
にこ「もー!違うわよ!これは詰め物じゃなくて胸筋!」
穂乃果「え?胸筋?」
ことり「胸筋ってあの胸筋?」
にこ「そうよ、にこの胸筋が発達してこうなったのよ」
希「嘘やん……」
にこ「……いいわ、証拠を見せてあげる」
ドン!
海未「で、これはなんですか?」
穂乃果「これは……」
ことり「バーベル……」
希「ピンクのバーベルやね」
にこ「これはにこ仕様のバーベルよ。ピンクをベースにフリルをあしらったの」
ことり「可愛い~!!」キュン
海未「可愛いんでしょうかこれは……」
にこ「今からこれをにこが持ち上げてあげる」
希「持ち上げるってにこっちこれ100kgあるよ!?」
海未「100kg!?」
にこ「余裕よこんなの、よいしょっと」
ベンチに横たわるにこ
にこ「もしものために補助頼むわよ希」
希「うん、ウチにまかせて!」
にこ「じゃあいくわよ」ガシ
海未「皆止めなくていいんですか?このままじゃにこが潰されちゃいますよ」
穂乃果「大丈夫だよ海未ちゃん」
海未「しかし……」
ことり「ほら、はじまるよ」
ガチャンとバーベルが器具から外れる。と同時にバーベルが上下しだした。
にこ「ふんふんふんふん……」
穂乃果「すごい!1回持ちあげるだけじゃ飽きたらず」
ことり「何回もやってる」
希「胸筋で服がはち切れそうやん!」
にこ「にこにこにこっラストッ!に゛ぃごぉ~~~」プルプル
穂乃果「にこちゃん頑張れ!」
ことり「あと一回だよ!」
希「もうちょっと!あとちょっと!あと3cmやにこっち!」
にこ「に゛ぃ~~~」プルプル
海未(ああ……にこの顔がすごいことになっています……)
にこ「ごぉお!!」ガチャン
穂乃果「やったー!!」
ことり「すご~い!!」
希「にこっちやるやん!!」
海未「20回もなんてすごいです!」
にこ「当然でしょ……ハアハア」グッタリ
???「やるじゃない」
穂乃果「真姫ちゃん!」
にこ「あー!真姫ちゃんにこ!真姫ちゃーん」ギュ
真姫「ちょ、にこちゃんいきなり抱きつかないで!」
にこ「真姫ちゃんもにこの勇士見てくれてたんだ!うれしいにこ!」
真姫「た、たまたまよ!ってそんなことより!」
にこ「にこ?」
真姫「あ、あたってる!」
にこ「あたってる?」
真姫「あ、当たってるのよ!私の腕に!にこちゃんのが!」
にこ「えー?にこの何が当たってるってー?」グイ
真姫「も、モウ!からかわないで!」
にこ「だってーにこの何が真姫ちゃんに当たってるか言ってくれないと全然わからないにこ」グイグイ
真姫「っ!に、にこちゃんの逞しいきょ、きょ……///」
にこ「きょ?」
真姫「もー!胸筋よ胸筋!にこちゃんの逞しい胸筋がさっきから私の腕に当たってるの!」
にこ「きゃー!真姫ちゃんのエッチー!にこの胸筋でドキドキしちゃったんだー?」
真姫「だ、誰だってそんな逞しい胸筋を押し付けられたらドキドキするわよ!」
海未(そうでしょうか……)
にこ「そういえば抱きついて気づいたんだけど真姫ちゃんも結構筋肉あるよね」
真姫「まあね」
穂乃果「嘘!ほんとに真姫ちゃん」ギュ
真姫「ヴェアア!?穂乃果まで抱きつかないで!」グイ
穂乃果「あう!やっぱり穂乃果はいや……?」ウルウル
真姫「!?」ドキ
穂乃果「……」ジー
真姫「し、仕方ないわねー」
海未(穂乃果の可愛さに敗けましたね)
穂乃果「やったー!ありがとう真姫ちゃん!」ギュ
ことり「あ~!穂乃果ちゃんずるーい!ことりも~♪」ギュー
真姫「ヴェエ」
希「言われてみれば確かに真姫ちゃんムッキムキやん!引くくらいに」
真姫「引くって何よ!」
穂乃果「ほんとにゴリッゴリに鍛えたね真姫ちゃん」
ことり「ゴリマッチョだねー」
にこ「まるでゴリラみたいにこー♪」
真姫「誰がゴリラよ!」
にこ「やーん!真姫ちゃんこわ~い!動物園に搬送するにこ~」
真姫「ゴリラネタやめて!」
???「ふたりは相変わらずラブラブだにゃー」
穂乃果「凛ちゃん!!」
真姫「だれがラブラブですってー!!」ブン
真姫は凛に向かってバーベルを力いっぱい投げた!
真姫「あ、やば」
ことり「凛ちゃん危ない!」
希「南無三」
凛「あーらよっとニャ☆」ピョン
その瞬間凛はゴムマリのように宙を舞いその場で二回転ひねりを加えバーベルを避けた!
穂乃果「跳んだ!」
凛「もー真姫ちゃんの挨拶はちょっと危険過ぎるニャ!」
海未「いえ、危険どころじゃないですよ真姫」
真姫「ごめんなさい凛」
穂乃果「それにしても凛ちゃんさっきのすごいよ!」
ことり「うん!まるで体操選手みたいだったよ!アイドルより体操選手になるべきだよ!」
海未「ことりはそれでいいのですか……?」
凛「えへへ、照れるニャ……ちょっと足を鍛えたらこんな風になっちゃって」グイ
穂乃果「すごい脚!!」
ことり「ふっとーい!」
希「太もももふくらはぎもパンッパンやん!」
凛「実はスクワットもMAX150kgいけるニャ☆」
穂乃果「150kg!」
???「た、助けて!!」
凛「この声は!」
穂乃果「花陽ちゃん!」
花陽「はい」
海未「どうしたのですか花陽」
花陽「ちょっとお米が喉に詰まっちゃって……もう大丈夫です」
ことり「よかった~」
海未「よかった~じゃありません!なに休憩中に白米を食べてるんですか」
凛「そういえばかよちんも筋肉すごいんだよ!」
穂乃果「ほんと!見せて!」
花陽「は、恥ずかしいよぅ」
よく見るとそこには見事に発達した花陽の上腕があった!
穂乃果「すっごーい!」
花陽「そ、そんなにすごくないよ」
ことり「すごいよ花陽ちゃん!腕周り5,60cmはありそう!」
花陽「でもこれ服が着れなくなっちゃって困ってるんです……」
希「じゃあなんでこんなに鍛えたん?」
花陽「ライブでサイリウムを振ってたら自然に……」
海未「ありえません」
花陽「あと、こっちの方がご飯を早く口に運べるから……」
穂乃果「ご飯のために……」ウルウル
凛「さっすがかよちんニャ!かよちんはほんとにご飯が大好きニャ☆」
希「素敵やん」
海未「なんで湿っぽい空気になってるんですか……」
ことり「あ~!だから花陽ちゃんは両腕に米俵を抱えてたんだ!」
花陽「えへへ、これがないと落ち着かなくて」
ことり「それわかるかも」
穂乃果「もーことりちゃんは枕でしょー」
あはははは!!!
海未「花陽、置いてきなさい……」
ことり「あ、じゃあことりも運ぶの手伝ってあげるね!よいしょ!」
花陽「あ、ありがとうことりちゃん」
海未「俵を軽々と……ことりも結構力があるんですね」
ことり「うん!実はことりは背筋に結構自信があるの」
穂乃果「よく見たらことりちゃんの背中まるで鬼の形相のような……!」
花陽「ひい!」
ことり「デッドリフトなら150kgはいけるかな♪」
海未「ことりもそんなに鍛えていたんですね」
ことり「うん、実はことりだけじゃなく穂乃果ちゃんも鍛えてるんだよ!」
海未「え?本当ですか穂乃果」
穂乃果「えへへ、最近ことりちゃんとジムに通い始めたんだ!みてよこのこの三角筋!」
凛「すごい肩幅ニャ」
花陽「つよそう……」
海未「それなら私にも一言言ってくれればいいのに……」ムス
ことり「海未ちゃんはお稽古とかでいろいろ大変だと思ったから……」
穂乃果「ごめんね海未ちゃん」
にこ「海未ちゃんには必要ないんじゃない?」
海未「え?」
凛「そうニャ☆海未ちゃんはわざわざ筋トレしなくてもいつも鍛えてるもんね!」
真姫「そうね、だから海未も練習の時は手を叩いてるだけなんでしょ?」
希「それが出来るのは日々の努力があるからやん!」
花陽「海未ちゃんかっこいい」キュン
海未「いえ、別にそういうわけじゃないのですが……」
海未(筋トレなんかしてないとは言い出せない雰囲気になってしまいました)
海未(そもそもスクールアイドルに筋肉の肥大化は必要ないと思うのですが……)
穂乃果「あ、海未ちゃん危ない!避けて!」
ことり「俵投げで遊んでたら変な方向に投げちゃった!」
海未「え?」
花陽「きゃああ」
ドス!
海未「……?なんともありませんね」
希「海未ちゃん怪我はない?」
穂乃果「希ちゃん!」
海未「ええ、希が助けてくれたんですか?」
ことり「希ちゃん大丈夫!?おなかに直撃したけど」
希「ウチは大丈夫や!おなかは鍛えてるからね」パンパン
穂乃果「すごい腹筋!まるで幕の内弁当みたいに割れて盛り上がってる」
ことり「ふぁああ~かっこいい~♪」サワサワ
希「実は腹筋鍛えすぎてこのまえ寝ぼけたえりちに板チョコに間違えられたこともあるんよ」
???「ちょっと希、それは言わないでって言ったのに……///」
穂乃果「絵里ちゃん!」
海未「絵里……ってその体どうしたんですか!?」
絵里「え?どうかしたの海未?」
海未「どうかしたのじゃありません」
穂乃果「絵里ちゃんすごいよねー!皆より後にはじめたのに誰よりも強いんだよ!」
ことり「思わず見とれちゃうよね……」ポー
絵里「そんなにすごくないわよ、ベンチプレスは200kgが限界だし」
にこ「200kgですって!?」
絵里「スクワットとデッドリフトも250kg位だもの」
凛「ありえないニャ!」
希「すごいやん、なんか筋トレのコツとかあるん?」
花陽「花陽もぜひ知りたいです」
絵里「コツなんてないわ。普通にトレーニングしてこれを使えばいいのよ」
海未「これは?」
絵里「ステロイドよ」
穂乃果「スマートホン?」
海未「それはAndroidです」
絵里「ステロイドっていうのは筋肉増強剤のことよ、一般的にはドーピングとして知られているわ」
穂乃果「それなら穂乃果も聞いたことあるよ!」
絵里「これを摂取すればプロテインよりも効率的に筋肉を肥大化させることができるの」
希「でもステロイドって副作用があるんじゃないえりち?」
絵里「大丈夫よ、現に欧米では皆普通に使ってるんだから」
希「本当に?くれぐれも気をつけてなえりち」
絵里「心配してくれてありがとう希」
穂乃果「羨ましいけど穂乃果はお金ないから手を出せないかも……」
凛「凛もニャ」
花陽「花陽はそんなものよりお米を買ったほうがいいと思うな」
ことり「もぅ本当に花陽ちゃんはお米すきだね♪」
あはははは!
海未「しかしどうして皆急に筋トレなんて……」
穂乃果「それは海未ちゃんのおかげだよ!」
希「せやな」
海未「私の?」
ことり「実は海未ちゃんの組んでくれたトレーニングがきっかけなの」
にこ「最初はきつくてふざけんじゃないわよ!って思ったけど」
真姫「やってて気づいたのよ」
凛「凛たち確実にダンスも歌も上達してるって!」
花陽「そしてそれは筋肉のおかげってことも」
絵里「それを気づかせてくれたのは海未、あなたよ」
海未「そうだったんですか」
穂乃果「ありがとう海未ちゃん!」ギュ
海未「ほ、穂乃果!?///三角筋が逞しすぎますよ///」
海未(しかしこれはアイドルとして間違った道に進んでるのではないでしょうか)
穂乃果「よーし、ラブライブ出場に向けて頑張るぞー!」
それから逞しくなった穂乃果は風邪もひくこともなく文化祭は大成功のうちに膜を閉じた
花陽「助けて!」
海未「どうしたんですか花陽」
花陽「これ!」
ことり「これは?」
穂乃果「音ノ木坂学院ラブライブ出場校決定!?」
希「嘘やん!」
凛「ほんとだよ!凛たちラブライブに出れるニャ!」
にこ「みんなー!大変よ!」ドタバタ
穂乃果「あ!にこちゃん!穂乃果達ラブライブに出れるんだって!」
にこ「って、知ってたのね」
絵里「まさか本当に出れるなんて」
にこ「本当にあのラブライブに出られるなんて嘘みたい」ウルウル
花陽「にこちゃん……」ウルウル
真姫「マッタクー、二人共涙もろいんだから」ウルウル
凛「そういう真姫ちゃんだって泣いてるニャ」
真姫「ちが、これは目にゴミが入っただけで……」
希「もう、本当に真姫ちゃんは意地っ張りやね」
真姫「希―!」
絵里「ふふ、本当に頑張ってきてよかったわ」
海未「ええ」
穂乃果「よーし!早速ラブライブのために練習だー!」
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