※色々崩壊注意
ベルトルト「…つーか無理矢理くっついてきた」
ベルトルト「あんまりぐいぐい来るからOKしてしまった」
ベルトルト「その時のライナーの苦々しい顔ったらもう……」
ベルトルト「この二人、最近ギスギスしてるから三人になるの不安なんだけど」
ベルトルト「…あーあライナーと二人っきりが良かっ…うわ恥ずかし!」
ベルトルト「…と、とにかく…つくづく自分の押しの弱さが嫌になるよ」
ベルトルト「まあデートと言ってもね、談話室でおしゃべりするだけなんですけどね」
ベルトルト「それだけで幸せになれるんだから若者は安いもんだよね」
ベルトルト「ていうか………」
ーーーーー
ライナー「………でな、俺はこう思うんだが…」
エレン「なるほどなー。でもよ、こういう作戦もありじゃねえ?例えば…」
ーーーーー
ベルトルト「無駄な心配だったみたい。今日の座学の話で熱中してる。何だかんだ二人のコミュ力は凄いよ」
ベルトルト「…ライナーと二人っきりじゃないのは残念だけど居心地の悪い空気を出されるよりは良いや」
ベルトルト「デートはいつでも出来るしね…うわ恥ずかし!お茶でも淹れてこよ!」
ベルトルト「ふんふんふ~~~~ん」
ベルトルト「ん?」
ゴソゴソゴソゴソ
ベルトルト「え?え?」
ベルトルト「ギャァアアアアアアアアアア!!!!」
ライナー「どうしたベルトルト!!」
エレン「怪我でもしたのか!?」
ベルトルト「ららら、ライナー!!!!!!!助けて!ゴキブリ!」
ライナー「はあ?ゴキブリ?」
エレン「……」
ベルトルト「ゴキブリ!ほらそこの!給湯器の影!!」
ゴソゴソ
ライナー「…ぷっお前故郷でも泣きついてきたよなぁ~!」
ベルトルト「そ、そんな話今はしてないだろ!」
ライナー「待ってな、すぐぶっ倒してやるからよ。えっと、新聞新聞」
ベルトルト「ううう…ゴキブリ怖い……」
エレン「……」
スチャ
ベルトルト「…エレン?」
その時、ようやくエレンの存在を思い出した。申し訳ないことに、完全にライナーしか頭に無かった。
エレンは、僕が驚いた拍子に棚から転げ落ちたナイフを握っていた。
ベルトルト「エレン?ゴキブリはライナーが倒してくれるから大丈夫だよ……」
エレン「……」
ヒュッ
ベルトルト「えっ…」
ザクッ!
ライナー「……ガッ!?」
ベルトルト「エレン!!?何してるの!?」
エレン「……」
ザクッ!ザクッ!
ライナー「ぐっ!?…げぼっ……て、てめえ…」
ベルトルト「やめて!やめてくれ!!!死んじゃう!!!」
ザクッ!ザクッ!ザクッ!
エレン「……」
ベルトルト「ああぁぁぁ!お願いだから!やめて!ねえ!」
ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!
エレン「……」
ベルトルト「やめて!駄目!駄目だったらぁぁぁ!」
ライナー「っぐっ…ぼ……!!」
ブンッ!!!!!
血塗れのライナーが渾身の力でエレンを振り払った。
凄い勢いでエレンは壁にぶつかり、ようやくライナーは凶行から解放された。
僕は慌ててライナーの元へ駆け寄ろうとした。
ベルトルト「ライナーー!!」
ギュッ…
ベルトルト「な、何!?離してよ!!」
エレン「……」
血でぬるついた手のどこに力があるのか、どんな振ってもエレンは僕の腕を離そうとしない。
ベルトルト「離してって言ってるだろ!!この…っ」
エレン「俺の事好き?」
ベルトルト「えっ!?」
ライナー「……!?」
エレン「俺の事」
ザクッ!
エレン「好き?」
ザクッ!
ライナー「ぐわああああああああ!!!」
ベルトルト「ライナーッ!」
ベルトルト「ああぁっライナー!エレン離して!」
エレン「どこ行くんだよ?今俺と話ししてるだろ」
ザクッ!
ライナー「あああああっああああ!」
エレン「なあ俺の事好き?なあ好き?なあ好き?なあ…」
ベルトルト「ラ、ライナー…!」
ベルトルト「好………きだよ………」
ライナー「…………!」
エレン「本当に?」
ベルトルト「本当だ!!好きだって言ってるんだ!」
エレン「世界で一番?」
ザクッ!
ライナー「うぐぁあ……え、エレ…ンきさ、ま……」
ベルトルト「あ、ああ…そうだ!世界で一番だ!!」
エレン「ライナーより?」
ベルトルト「……………」
エレン「…………………」
ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!
ライナー「がひっ……ひぎっ…はっ……」
エレン「じゃあ」
ベルトルト「……………」
エレン「ライナーより?」
ベルトルト「……………そうだ」
エレン「ふーーーーーーーーーん?」
ザクッ…グチャ!!!!
エレン「だってよ」
ライナー「……っ!……っ…」
ベルトルト「なっ!?……君の納得のいく答えは言っただろう!?」
エレン「知らねえ。開放するとか一言も言ってねえし、俺が『好き?』って聞いたらそっちが勝手に返してきたんだろう?」
ベルトルト「…………このっ!!!……んう!?」
エレン「美味かった」
ライナー「…っ!!!!!」
エレン「なあライナー?もうこいつは俺のものだ」
ライナー「殺す……殺してやる………!」
ベルトルト「ライナー…!だ、ダメだ起きたらまた血が…!」
エレン「ベルトルトは俺のものだ」
ライナー「死ねっ!クソがッ人間風情が……っ!!!!!」
エレン「面白い言い方すんだな。つーかさ死にかけてるのはお前だから」
ザクッ!
ライナー「ぐおぁぁあぁっぁ!」
ベルトルト「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ガシッ
エレン「!?」
ガヅン
エレン(足首に…フォークが…)
エレン「ぬあああああっ!!!!!」
ライナー「ハーッハーッ……足元を留守にしてんじゃねえよ死に急ぎ野郎!!!!!」
ドテン!
エレン「うぐっ……」
ライナー「散々ブッ刺しやがって………!!!死ねえええええ!」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!!!
エレン「あぐっあぐっ…ぐっ」
ライナー「ベルトルトは……俺のものだ!!!!!」
エレン「ベル…トルト………」
ベルトルト「!!ライナー!エレンからどくんだ!!」
ライナー「!?」
エレン「ハーッハーッ…ハーッ…ふんッ…」
エレンは掴んだ陶器のカップで、のしかかっていたライナーの側頭部に思い切り殴り付けた。
脳が揺れ、一瞬意識が飛んだライナーは手のひらを床に付けてしまった。
エレン「あぁぁあっぁっぁぁぁああああ」
ベルトルト「っ!?あっ……」
エレン「がっぁぁぁぁぁああああ」
逆上したエレンの勢いに押され、僕まで壁にぶつけられてしまった。
運悪く頭を強打した僕は床に崩れ、そのまま意識を沈めていった……。
ああ…誰か止めてくれ……
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
ベルトルト「…うっ…」
激しい頭痛で目が覚めた。と同時に思い出した。
ベルトルト「ライナー!?ライナー!!!?…!!!」
辺りは血の海と化していた。
ベルトルト「ら、ライナー…」
ライナー「…」
ベルトルト「エレン………」
エレン「…」
二人は血の海の中で突っ伏していた。ぴくりとも動かない。
シューシューと音を立てる…血が蒸発していく。…やけに絵画的な光景だった。
ベルトルト「あ…………」
どんどん蒸発する血の海に、元凶となった虫が仰向けでぷかぷか浮かんでいる。
きっと2人に巻き込まれて死んだのだろう。
ベルトルト「僕だけ残されてもしょうがないのに……」
赤い霧の中でたった一人で生かされた僕は、途方に暮れた………。
おしまい
バイオレンスに奪い合ってもらった
ていうかホモ注意って描くの忘れてたごめん
おやすみ
ショタライベルの結婚式書いた人かな?
次はもう少し幸せにしてやってくれ
>>37
よく分かったね
こないだあげたベルトルトの乳首から牛乳云々の奴は割と幸せだと思う
多分な
>>41
あれあんたかwww
>>42
あとハンジさんがよだれかけ作ってるのと
ライベルアニ組がかーらーすーって歌ってるやつもな
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