エレン「進撃の調査兵団総務部」(19)
※ちょっと前に思いついたネタです。言い出しっぺの法則
※トロスト区奪還→各兵団入団後のおはなし。
※クレタ人はうそつきです
【初日】
…エレン・イェーガーは、こんなことをするために訓練を受けたのではなかった。兵站行進、馬術、格闘術、技巧術、立体機動…
エレン「あんなにやったのに…全部、無駄だったのか…?」
リヴァイ「無駄口叩くな仕事しろ。この山のような兵籍簿を全て処理しない限り帰らせないからな」
エレン「兵長、これ手伝ってくださったりは…」
リヴァイ「俺にデスクワークをしろと言うのか?お前のうなじを削ぐほうが百万倍簡単だぜ。…そうだな、そうすれば医務班行きだ。ちょうどペーパーナイフもあるしやっちまうか」
エレン「…遠慮させてください」
自分と同じ104期生の兵籍簿、卒業生約200名分に加えて2200名分の中途退団者ぶんの兵籍簿。同情顔の人事課長と退屈そうな兵長。何でだ?なんでこんなことになっちまったんだ?
エレン「…俺、調査兵団に入って、とにかく巨人をぶっ殺す予定だったのに…」
泣いても笑っても書類の山は減らない。ミカサとアルミンはどうしているだろうか…ため息すら力が入らない、そんな数日が始まる。
***
リヴァイ「ジョブ・ローテーション。お前たち第104期生から行われることになった制度だ。働け。以上」
ハンジ「ちょ、リヴァイったら、それじゃ全然わかんないよ。きちんと説明してあげなきゃ。皆してぽかーん、としてるじゃない」
彼女の言う事は当たっている。早朝に集められた104期生は眠い目をこすりながら脳内をフル活用するという、近年まれに見る事態におかれていた。特にアニなどは王都から馬をぶっとばしてきたので、不機嫌さが半端ではない。
ハンジ「ハイ皆さん、それでは今期より実施されることとなりました、ジョブ・ローテーションについて説明しますねー。これはOJT、つまり新人研修の一貫です。数日間体験してもらいますねー。
調査兵団各班の皆さんは巨人に対する最前線に配属されています。駐屯兵団各班についても、ウォール・マリア破壊以降は最前線と言っていいでしょう。例外と言えるのは憲兵団の皆さんだけれど、実は君たちこそが研修の要です。
まあ、いつ最前線で闘うことになるかわからないご時世だからねえ」
アニ「…我々憲兵団に、巨人を殺す訓練をしろと?」
ハンジ「良い質問だけど、ちょっと違うな。君たちには、『巨人を殺す以外の訓練』をしてもらう。それは調査兵団も駐屯兵団も同じだ。
君たちはいわゆる『ブルーカラー』の仕事をしている者が多いと思う。警察代わりとか巨人殺しとかね。そんな君たちに、『ホワイトカラー』つまり、デスクワークの仕事を体験してもらう」
ジャン「総務とか経理とか企画とかか?人事異動ならともかく、仕事のローテーションをする理由がわからねえな」
アルミン「もしかして、兵士の損耗は予想以上に問題になっているんじゃないかな。トロスト区の奪還は総力戦だったし、僕ら訓練兵も戦闘だけでなく兵站や作戦立案に…
あ、…いや、申し訳ありません分隊長!お話をお続けください!」
ハンジ「いやー、アルミンは頭がいい!まあ、そんなところだよ。人的損耗は激しいなんてものではない。生産者に赤紙を配るレベルだ。
…というわけで、君たちにデスクワークを経験して欲しいのさ。いざ、というときに備えてね。詳しいことは各隊隊長に聞いて。以上、解散!でいいよね、リヴァイ?」
***
かくしてエレンは「人事担当」に配属されたわけである。彼の仕事は2000部の兵籍簿に、各兵士(又は退団者)の履歴を書き込むこと、そして各隊長などからの問い合わせや、ハローワークへの求人票作成である。
エレン「まさか調査兵団がハロワで募集されてるとは思わなかったですよ…こんなの問い合わせ来るんでしょうか」
人事課長「来ないねー。兵士が多すぎるから、商売の景気はいいみたいだし、普通の商会に就職しちゃうんだよね。
知ってる?この商売、3Kって呼ばれてんだよ」
エレン「キツい、危険、汚い、ですよね。教養で習いました」
人事課長「いや、給料出ない、健保ない、帰れない、のみっつ」
リヴァイ「…俺は帰るからな。エレンの付き添いで来てるだけなんだ、寝かせてくれ」
人事課長「どーぞどーぞ。で、エレン君、この兵団別印鑑だけどね…」
エレン「はい、こっちが調査兵団で…あれ?この黒いのはなんですか?退団者は赤色だったはずでは」
人事課長「…ああ、それはね」
リヴァイ「死んだ人間用だ」
メシでも食うか、と言うような軽い口調。エレンは少しの間を置いて、そうですか、と呟いた。
エレン「マルコ、ミーナ、ナック、ミリウス、フランツ…」
人事課長「印鑑ひとつで人の命が規定される。安いものだ、と思うかい?
…私は戦闘に参加したことがない。この印を押すときは、申し訳ない、申し訳ないと思っているんだよ。
紙の上で喜怒哀楽するのを、くだらないと笑うかい?」
エレン「いいえ」
この黒い印を手に出来てよかったです、と、口にはしない。…みんな、死んだ甲斐があったなんて言えるものか。
***
そして「給与担当」ジャンとアルミンは、衝撃の事実に震えていた。
ジャン「どうして給与形態が年功序列なんだ!一度も壁外に出た事がない憲兵どもがこんな高給で、兵長や団長のボーナスがこの程度なんてぐむむ」
アルミン「やめてよジャン!こんなとこで死にたいの!?」
小さな身体でジャンの口をふさぐも、彼の憤りは収まりそうになかった。まあ、確かにね、とアルミンも頭を掻く。
アルミン「言いたいことはわかるけど…兵士に関しては、長く生き残ることがひとつのステータスでもあるからね。
これで士官学校でもあれば、また形態も変わってくるんだろうけどなあ。そんな話は聞かないし…」
ジャン「士官学校?なんだそれ」
アルミン「士官…指揮官になるための学校だよ。訓練兵団と違って、本当に人を指揮するためのエリート養成所。人間との戦争なら戦術の読み合いなんかをするから勉強は必須なんだけどね。
でも、対巨人だと対人戦に似た戦闘になりがちだから、あまり役に立たないかもしれない。だから士官の養成はしないんだろうね」
ジャン「…いや、役立つだろそれ。指揮官の不足は深刻だ。戦闘に参加せず、指揮に専念する人間がいてもいい。いやむしろいるべきだ!」
アルミン「そううまくはいかないでしょ。兵団の順位付けは基本的に実力制みたいだから…あとでエレンに聞いてみよう」
ジャン「あ、あいつ人事担当かー。2000人分の兵籍簿…」
アルミン「あ、これ団長の給与簿だ。扶養手当が…し、子息手当がっ、5人分出てるんだけど!しかも給与簿に未掲載!どういうことwwww」
ジャン「5人w隠し子5人wやるねえ、団長…さすが団長だあ」
アルミン「団長といえば、ミカサが秘書室に配属されてるんだよね。今頃お茶だしとか、接待とかしてるんじゃないかなー」
***
替え馬を用意しなかったのは大失敗だった。訓練されたウォーホースとはいえ、ウォール・シーナと前線を何度も往復することができるわけがないのだ。何でこんな簡単なことに思いつかなかったのか…。結果、ウォール・シーナの真ん中で馬と一緒に倒れている。
アニ「…あんた、ミカサ?何をやってるの、こんなとこで倒れて」
ミカサ「三往復目…これが限界だった」
アニ「はぁ?
…まあ、よくわかんないけど…そこの店で休んだら?つきあうよ」
アニの選んだ店は、王都にふさわしい品のある、しかし適度に若者向けの店だった。ミカサは馬の世話を店主に頼むと一気に水を呷り、何やら文様の入ったテーブルにつっぷす。
アニ「なるほど、その団長の『秘密兵器』とやらの稟議書回すために王都とトロスト区を往復している…と」
ミカサ「そんな訳のわからないもののために、馬が潰れた。私の…私の、ダイヤモンドエレン号が、黄金の足が」
アニ「…あんた、ほんとエレン好きだね」
ミカサ「家族だから。
…でもアニは何故あんなところに?あなたも事務仕事を任されているものと思っていた」
アニ「あんた働き過ぎ。今、昼休みだよ…私の仕事は経理。たぶんその『秘密兵器』とやらとも関係があるんじゃないかな。とりあえず一緒に、事務所に行こうか」
ーウトガルト城、夜11時ー
エルド「兵長とエレン、遅いなあ…」
ペトラ「どこかに飲みにでも行ってるんじゃない?兵長って意外と説教したがりっていうか、おおおおおお帰りなさい!」
音も立てずに侵入して来たのは、ぐったりしたエレンと、どう見ても不機嫌MAXの兵長だった。驚いたことに、アルミンとジャン、ミカサまでが一緒にいる。
アルミン「申し訳ありません、ペトラさん…食事は買って来たんで、3人分の寝床だけ貸してくれませんか。兵士寮、閉まっちゃったんです」
ミカサ「私はエレンと一緒で構いません」
リヴァイ「一日付き合わされたうえにお前らのまぐわいまで見る気はねえぞ…
決めた。決めたぞエレン、明日はミカサを連れて行け。他人の仕事をただ見ているだけほど辛いものはない」
オルオ「契約違反じゃねぇ…ですか」
ペトラ「もう飽きたけど言うわ。死ねよオルオ」
リヴァイ「どうでもいい…おい、風呂暖めてくれ。俺は寝る」
***
アルミン「ぶっちゃけ、裏方仕事がこんなに辛いとは思わなかったよね。給与計算はともかく、各兵士の手当類に年末調整…明日は泊まり込みになりそうだなあ」
ジャン「ああいうのってアウトソーシングできないのか?俺たちはあくまでも兵士だぞ。巨人を殺すのが仕事であって、年末控除を計算するのは税理士でも構わないわけだ」
エルド「それ、理想だけどなー。一度やってみたら、天下りの温床になっちまったんだよ。当然だよな、兵士として働ける時間は少ない、地位によってはコネクションを作りやすい」
ペトラ「うーん、社会の闇ねー。さっさと結婚しようかな、私」
ミカサ「冗談ではなく、そのほうがよさそうですね。私も早めに結婚して、永久就職をしたいです」
ジャン「それはない」
アルミン「無理」
一同「ダメダメ無理」
ミカサ「な、何で…」
アルミン「歴代最高の逸材が、そう簡単に退職できるわけないでしょ。産休と育休をたっぷりとらされて、死ぬまで働かされるのがオチだね」
ミカサ「で、でも、夫と自分の意向によると思うの…」
ジャン「せいぜい大切にしてくれる旦那を選ぶ事だな。俺なんかどうだ?出世するぜ」
ミカサ「エレンも出世する。なんと言っても巨人になれるんだもの」
エレン「意味がわからんけどありがと。でも出世は難しいかもなあ…
俺、自分の兵籍簿見たら何て書いてあったと思う?「死亡、のち実験体」だったんだぜ!?
兵士どころか人間の扱いじゃなかったんだぜ、ちょっとショックだよ」
グンタ「絶対それ、ハンジ分隊長の手書きだろw」
***
【二日目】
エレン「…ライナー、おまえ何で、通帳の束を抱えているんだ?」
ライナー「銀行が開くと同時に記帳するためだよ。俺なんかまだマシだぜ、ベルトルトなんて昨日の会議の議事録作ってる。下手に速記とかできると、酷い目に遭うんだな…」
リヴァイ「仕事はできる奴のところに集まる。フーバーは可哀想だな。…おはよう、ブラウン。
行くぞエレン、今日は戸籍事務所への問い合わせだ」
「ちょっと待った!」
エレン「ん?…え、クリスタ?!どうした、これから出勤なんだけど」
リヴァイ「レンズか。エレンに用があるのなら早く済ませろ。俺は契約でこいつについて回らなければならんのだ」
クリスタ「はい、存じております。
…しかしながら兵長、その契約は公文書として作成されたものではありません!口約束の類であり、効力は薄いと思われます」
リヴァイ「裁判所での決定だぞ?内容証明されていないとでも言うのか」
クリスタ「その『まさか』です。契約の根拠は、今のところ『ない』のです。
…何が言いたいかというと、兵長!どうか、有給休暇を消化してください!今日から一ヶ月、壁外遠征までの間です。労務課長からの指導が出てます」
リヴァイ「あ、阿呆か!休暇ってことはだな、訓練も指導もせきないんだぞ!ついでにこのガキの見張りもできんし、それどころかウトガルト城を追い出されて保養所行きだ!」
エレン「保養所ってどこですか?」
クリスタ「ウォール・シーナのどこかにあると言われる温泉地です。負傷兵たちが傷を癒すいいところですよ。
とにかく、有給休暇の消化です!これに納得してもらえるまでは、あ、逃げないでください兵長、エレン止めてっ!」
***
アルミン「真面目すぎるんだよ、クリスタは…ナナバ分隊長にも同じこと言ったでしょ…はい、お弁当」
クリスタ「もぐもぐ。決まりは守るべきでしょう?特に兵長は5年くらい無休だもの、組合から何を言われるか」
アルミン「組合とかあるの?ひどいなあ、この組織。仮にも軍隊なのに…
…あ、ミカサが帰ってきた。おつかれさま。今度こそサインもらえた?」
ミカサ「…私、この仕事向いていないかもしれない」
アルミン「またか…」
クリスタ「でも、『秘密兵器』なんでしょう?ミカサにも内容が知らされていないのに、そう簡単に稟議が通るほうがおかしいよ。落ち込まないで!どうせ明日までの辛抱なんだから」
ミカサ「うん…
どうやら、この『兵器』は大きいものらしくて…アニに聞いたのだけれど、予算が足りないから、商会に担保を預けたらしいの。こんなものって…」
クリスタ「大きいもの?…あ、わかった!きっとハンジ分隊長のおもちゃよ。またきっと巨人を捕まえるつもりなんだわ。そうよね、アルミン?」
アルミン「ハハハ…あり得る話すぎて嫌になるなあ。ジョブ・ローテーションの話も彼女からだったしね」
ミカサ「…もしそうだったら、ハンジ分隊長の後頭部を削いでやる。兵長みたいにゾリッゾリにしてやる。プッチ神父みたいにしてやる…」
***
ジャン「なあ、アルミン…この程度にしておかないか。もう12時だ。今日の仕事は終わった。もう明日だよ。明日になっちまった」
アルミン「じゃ、帰れば?たぶんもうミカサもいるよ。彼女は明日で終わるはずだし」
ジャン「ミカサは関係ねーだろ!
しかし、何でいきなりクリスタから組合の資料なんて借りて…もう控除は終わったんだし、自分の仕事じゃないことするなよ。しかも他人の積立の内容なんてチェックしやがって」
アルミン「…積立の内容じゃないよ。借金の値踏みをしてるんだよ、これ」
ジャン「はぁ!?」
アルミン「ミカサが『秘密兵器』を作るにあたり担保をかけたと言っていた…このことじゃないかと思ったんだ。だから調べてみただけ。
本当に、仕事でもなんでもない。もう僕らしかいないし、帰ってもいいよ」
ジャン「んな話聞かされて黙って帰れるかよ!で、その話は本当なのか?組合員の積立金を担保に、『秘密兵器』を作るって…!!」
アルミン「…ジャンさ、出世したいって言ってたよね」
ジャン「何だよ、いきなり」
アルミン「僕もなんだよ。僕も出世したい。この非力さをリスクにしたくない。頭脳で君たちを出し抜きたい。大事なものを、捨てたいんだ。そして勝ち上がりたい」
ジャン「…そうか」
アルミン「ありがとう、ジャン。でも約束する。後で、ちゃんと話せるときが来る。だから、それまで待ってて」
***
【三日目早朝にして二日目深夜】
団長「で、アルレルトくん…だったね。トロスト区奪還作戦では非常によい働きを見せたと、ピクシス司令から聞いているよ」
アルミン「本日はお忙しい中時間を頂き、ありがとうございます。感謝致します」
団長「私は個人的に…君を高く買っているんだよ。優秀で控えめでありながら大胆な男だ。
そんな君がわざわざ私に話があるというのだから、聞かない手はないだろう」
アルミン「ありがとうございます。では、遠慮なく申し上げます。 …エレン・イェーガーは私の友人です。彼を殺すのは、やめてください」
団長「…これは異なことを。彼の処遇については決まっているはずだ。君もあの場にいただろう?リヴァイと私が責任を持ち、彼を保護する」
アルミン「ジョブ・ローテーションは失敗でしたね。『秘密兵器』の話を聞きました。巨大で、調査兵団団員の個人的な資産を担保にしないとできないような装置…
巨人を捕らえる以外の何が考えられるでしょうか。しかも、特殊な巨人の!」
団長「…そして、彼を殺すと」
アルミン「団長、あなたがどれほどの賭けをできる人間なのか、私にはまだわからないのです。私の心臓はこの地に、友人に、人類に賭けました。…愛する友人と、自分の夢に賭けました。
もしも団長が、エレンの危険性に怯えて彼を殺すと言うのならば…私は、私にも考えがあります」
エルヴィン団長は、低い息を吐く。呆れているのではない。初めて見る表情ーそうか、この人は僕を、
団長「アルレルトくん」
アルミン「はい」
団長「君はネス班長の班にいるそうだが、異動をする心づもりはないかね?
…つまり、私の直属にならないか?補佐としてではなく、…参謀として」
***
【三日目】
エレン「やっと…やっと終わった、2000部の兵籍簿!」
人事課長「いやー、よくやった。助かったよ!」
リヴァイ「これであのレンズ女から逃げられるのか…」
アニ「…承認はもらえたの?」
ミカサ「おかげさまで。ありがとう」
アニ「礼を言われるようなことはしてないよ」
ミカサ「ダイヤモンドエレン号の面倒を見てくれた。忘れない。ありがとう、ほんとうに」
アニ「…壁外から戻ったら、お茶でもおごってよ」
アルミン「…惜しい返事をしちゃったかなあ」
ジャン「?何だよ」
アルミン「いや、こっちの話」
ジャン「…抜け駆けすんなよ、チビ」
***
エレン「ミカサ…俺さ、出世はしないぜ」
ミカサ「そう」
エレン「でも、死なない。きっと死なない」
ミカサ「うん」
(「マルコ、ミーナ、ナック、ミリウス、フランツ…」)
エレン「どこででも闘える。俺は、申し訳ないなんて思わないよ」
ミカサ「?」
エレン「課長を喜ばせたくなった。
生き残ろうな。そして、分厚い兵籍簿を…作ってやろうぜ」
(人事課長「印鑑ひとつで人の命が規定される。安いものだ、と思うかい?
…私は戦闘に参加したことがない。この印を押すときは、申し訳ない、申し訳ないと、思っているんだよ…」)
FIN.
…以上でした。長い話かと思いきや、短かったなあ…
コメントなど頂けるとありがたいです。
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乙ありです!すごく削ってしまったの>トントン拍子
長いと思ったんだけどなー。wordで17ページあったからw
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