芳佳「あっ皆さんこんなとこにいたんですか！　朝ごはんできたから呼びにきたんですよ」

シャーリー「おっそうか。じゃあ行くかルッキーニ！」

ルッキーニ「ごっはん♪　ごっはん♪」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

芳佳「……ペリーヌさん、大丈夫でしたか？」

ペリーヌ「なんのことかしら」

芳佳「なんのことって……。またシャーリーさんたちになにか言われてたじゃないですか」

ペリーヌ「……」

芳佳「普通じゃないですよ。なんであんなことを……」

ペリーヌ「宮藤さん」

芳佳「えっあっはい、なんですか？」

ペリーヌ「もうわたくしに関わらないほうがいいですわよ。……貴方にまで飛び火してしまいますわ」

芳佳「ペリーヌさん……」

芳佳「ま、まあご飯ももうできたので一緒に食べましょう？　ね？」

ペリーヌ「ええ、今から行きますわ。先に行っててよろしくてよ」

芳佳「一緒に行きましょうよ、一人で食堂に入ると……また」

ペリーヌ「お願い、今は一人に……」

芳佳「……。わかりました。ちゃんときてくださいね」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ペリーヌ「ありがとう……宮藤さん」ｸﾞｽｯ

食堂

ｶﾞﾗﾗｯ

ハルトマン「おっ宮藤おっはよー」

芳佳「おはようございますハルトマンさん」

ハルトマン「ペリーヌはまだきてないの？」

芳佳「あっ……今呼びに行ったのでもうすぐ来ると思いますよ」

ハルトマン「そっか」

シャーリー・ルッキーニ「フフッ……」ﾆﾔﾆﾔ

ｶﾞﾁｬ

ハルトマン「ペリーヌおはよーさっみんな揃ったし早く食べようよー」

バルクホルン「お前は食い意地ばかり……。まあいい、早く朝食をとることにするか」

ミーナ「そうね。それじゃみなさん、いただきます」

――

シャーリー「ふー食った食った」

ルッキーニ「ねえシャーリー今日非番だしどっか行こうよー」

シャーリー「まあ待て……。よし中佐も少佐も堅物もいなくなったな」

ルッキーニ「へっ？　あぁーそういうことね」

芳佳「(今食堂にいるのは洗い物をしている私とリーネちゃんとシャーリーさんとルッキーニちゃんとハルトマンさんと、ペリーヌさん)」

芳佳「(またあの二人がなにかするのかちゃんと確認しておかないと……)」

芳佳「(なんでこんなことに……)」

リーネ「芳佳ちゃん？」

芳佳「あっリーネちゃん。ど、どうかした？」

リーネ「いや、なんだか険しい顔して考えごとしてるみたいで」

芳佳「ご、ごめんね。すぐに洗って終わらそうね」

リーネ「う、うん」

リーネ「(芳佳ちゃんどうしたんだろう……)」

シャーリー「なあペリーヌぅー」

芳佳「(きた)」

シャーリー「お前そんな不味そうなもん飲んで気取ってんのか？　自分で育てたハーブは一味違うってか！？　あっはっはっはっ」

ルッキーニ「まっずそー味覚おかしいんじゃない？」

ペリーヌ「……」ｽﾞｽﾞｯ

芳佳「(止めないと……早く)」

リーネ「ど、どうしたんだろう。なんか変だね……？」

芳佳「そう、だね……」

芳佳「(怖い……私があの二人になにか言ったら次は自分が標的にされるんじゃないかって……)」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

芳佳「(見てられない……最低だ私)」

ｶﾞｼｬﾝ

ﾊﾟﾘｰﾝ

シャーリー「あっわりいなあペリーヌ。手が勝手に動いてお前のティーカップふっ飛ばしちまったよ」

ルッキーニ「なにやってんのシャーリー、まあ仕方ないよねー勝手に動いたんだし」

シャーリー「そうそう仕方ないしかたな」

ﾄﾞﾝ

ハルトマン「あんたらなにやってんのさ」

芳佳「(ハ、ハルトマンさん……)」

シャーリー「なんだよ。勝手に手が動いたんだって！　しょうがないだろ」

ハルトマン「これ以上つまんない冗談言うなら……」

シャーリー「言うならなんだ？　カールスラントのエースに撃墜されちゃうよー助けてくれルッキーニー」

ルッキーニ「うじゅじゅじゅ、どうしようもできないってー」

ハルトマン「いいかげんに」

ペリーヌ「やめてくださいまし！」

ハルトマン「ペリーヌ……なんで」

ペリーヌ「こんなことで争ってもなんの意味もありませんわ。わたくしのティーカップはもういいですから……」

ハルトマン「いいわけないだろ……」

ペリーヌ「お願いです……」

シャーリー「あはははは！　なにやってんだお前ら？　茶番が好きなのか？」

ハルトマン「……。わかったもういい」

ハルトマン「もう……知らないからな」ｷﾞﾛｯ

シャーリー「うっ……」

シャーリー「ルッキーニ、行くぞ」

ルッキーニ「おっけー」

ﾊﾞﾀﾝ

芳佳「ペ、ペリーヌさ」

ｻｯ

ハルトマン「なにもできなかった意気地なしは黙ってな」

芳佳「あ、う……」

芳佳「(そうだ……私なにもできなかったんだ。ペリーヌさんのこと、見捨ててたんだ……。馬鹿みたい、笑えてくるよ。ははは……)」

ペリーヌ「お二人とも、わたくしのことでしたら大丈夫ですので」

ハルトマン「どこが大丈夫なんだよ！　明らかにおかしかっただろあの二人！」

ペリーヌ「それは……」

ハルトマン「いつからなの？　いつからやられてたんだ」

ペリーヌ「もう半月前になりますわ……」

ハルトマン「そんなに……。なんで気付けなかったんだ」

ペリーヌ「他の人がいる前でやられたのは、今回が……」

ハルトマン「そっか……。もういい、わたしがちゃんとあいつらのことを見ておくから」

芳佳「あ、あの！　これは坂本さんとかミーナさんに言ったほうがいいんじゃ……」

ハルトマン「言って、あいつらが叱られて、更に陰湿になって帰ってくるだけさ」

芳佳「そんな……。あの二人も言えばわかるはずですよ」

ハルトマン「そうは見えないな。わたしには」

ペリーヌ「本当にもういいんですの……もう」

ペリーヌ「うぅ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ごめんちょっとでかけてくる
九時には帰ってくるから

今帰った
書くよー

ハルトマン「ペリーヌ……。今日はあいつらとは顔合わせたくないでしょ？　ミーナにはわたしのほうから言っておくよ、ペリーヌが体調を崩したから数日間の休暇をくれって」

ペリーヌ「そんな、申し訳ないですわ。なにも貴方がそこまでわたくしのことを気になさらずとも……」

ハルトマン「気にするよ。同じ501の仲間として」

芳佳「ペリーヌさん、私もペリーヌさんの味方です！　さっきは怖くて助けられなかったけど……」

リーネ「わ、私もです！　ペリーヌさんが、その、いじめられるのは見ててつらいんです」

ペリーヌ「皆さん本当にありがとう……。でも、貴方たちになにかあったらと考えると」

ハルトマン「水臭いこと言わない！　仲間でしょー」

ペリーヌ「ええ、そうですわね。仲間、ですわ」

一同「あはははっ」

食堂ドアの後ろ

エイラ「ふーん、面白いこと聞いたゾー……」

エイラ「早速シャーリーたちのとこに行ってみるか」


ストライカーユニット置き場


ルッキーニ「ねえシャーリーこんなとこでなにすんのー？」

シャーリー「これ、なんだかわかるか？」ﾁﾗｯ

ルッキーニ「うじゅ！　それは画鋲だねー」

シャーリー「これをなああの金髪糞メガネのストライカーユニットに……」

エイラ「おいお前ラ、何やってんダ？」

シャーリー「う、あ、エイラ！？　お前こそなにしにきたんだよ」

ルッキーニ「ま、まずい……」

エイラ「それ、ペリーヌのストライカーユニットダロー」

エイラ「なにするつもりダッタ？」

ルッキーニ「えっとーそのー……」

シャーリー「あっああいやそのだな、整備でもしてやろうかと思って、さ」

エイラ「ふーんそうカ」

エイラ「なあところでシャーリーのストライカーユニット、こっち持ってきてくれナイカ？」

シャーリー「別にいいが……何するんだ？」ｶﾞﾁｬ

エイラ「悪いナー」

シャーリー「ほれっ」

エイラ「うわっ重いなあこれー」ｽﾞｼｯ

エイラ「うわっとっと」

シャーリー「おい、外でてどこに……」

ﾎﾞﾁｬﾝ

シャーリー「あぁ！？」

エイラ「あ、海に落ちちゃっタナー」

エイラ「手が勝手に、ナ」ﾆﾔﾘ

シャーリー「お前全部聞いてたのか……」

エイラ「最近お前らの様子が見るからにおかしかったからナー。案の定あんな馬鹿みたいなことしてたんダナ」

シャーリー「てめえ！」ｶﾞｼｯ

エイラ「あー早く海に飛び込んで取りに行かないとどんどん沈んでっちゃうゾー」

シャーリー「あぁくそ！」ﾇｷﾞｯ

ﾄﾞﾎﾞｰﾝ

エイラ「やれやれダナ……」

ルッキーニ「あわわわわ……」

エイラ「お前も無事でいられるつもりカ？」

ルッキーニ「なんで……エイラには関係ないじゃん！　エイラあいつのこと嫌いでしょ！」

エイラ「嫌いなもんカ。ツンツンメガネは口うるさいけど根は良いやつダ。それぐらい仲間としてわかってるんダヨ」

ルッキーニ「……」

ｻﾞﾊﾞｧﾝ

シャーリー「ぷはぁ！　なんとか回収できた」

ルッキーニ「シャ、シャーリー！」

シャーリー「おいエイラ、お前そこで待ってろよ。逃げんな。ルッキーニ、ちゃんと見てろよ」

ルッキーニ「う、うじゅ」

エイラ「逃げるもんカ」

エイラ「(とは言ったものの……もうこれ以上どうすればいいのわかんないんダナ)」

エイラ「(勢いに任せてくるもんじゃなかったカ……)」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

エイラ「お早いお帰りデ」

シャーリー「はあなんでこうなっちゃうかなー。お前はいいやつだと思ってたのになーエイラ？」

エイラ「それは光栄ダナ」

シャーリー「もう私にはお前がレズ豚糞白髪にしか見えないよ」

エイラ「な、なんだソレ」

シャーリー「もう逃げらんないっての。なーに少しずつ後ろに下がってんだよ」

エイラ「い、いやこれは……」

シャーリー「おっとーこのままだと海に落ちちゃうなー」

エイラ「お前らこっちくんナヨ。き、気持ちわるイ」

ｶﾞｯ

エイラ「あっ」

エイラ「(もう下がれない……まずい)」

シャーリー「お前も落ちてみるか？　海」

エイラ「落ちたくナイ……」

シャーリー「えっ？　聞こえないぞ？」

エイラ「落ちたく――」

ﾄﾞﾝ

ﾄﾞﾎﾞｰﾝ

エイラ「ぶはっ！　た、助け……」

シャーリー「あはっはは！　さっきまでの威勢のよさはどこいったんだエイラー」

シャーリー「助けてほしいかー？　あれ、お前泳げたっけ？」

エイラ「ぶあっ！　水が……口に……」

シャーリー「おいおい面白すぎるだろお前！　はよ沈めって！」

エイラ「(まずい……不意打ちで落ちた所為でもろに水を飲んで……もう)」

シャーリー「楽しそうだなーエイラ！　そうかそうかそんなに海が好きなのか！」

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

エイラ「(だめ……意識が……)」

シャーリー「インガオーホーっていうんだぜそれ！あはははははは！」

ルッキーニ「(シャーリー……やりすぎだよ)」

芳佳「何の騒ぎですか！」

シャーリー「チッ……」

リーネ「今こっちから悲鳴が聞こえたんですけれど……」

芳佳「なんだか水がはねるような音が」

エイラ「みや……ふじ……」

芳佳「エイラさん！？　そんな……海に」

芳佳「今助けに行きます！！」

ｼﾞｬﾎﾞｰﾝ

芳佳「エイラさん！　大丈夫ですか！？」

エイラ「げほっげほっ……ううっ、なんとか、大丈夫ダゾ……」

芳佳「(またこの二人が……もう許せない)」

ﾊﾞﾁﾝ

シャーリー「いってーな……リーネ」

リーネ「な、なんでこんなこと、するんですか……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

シャーリー「手を出してきたのはあいつのほうだぞー？　あいつ私のストライカーユニット海に投げ捨てやがって」

シャーリー「売られた喧嘩はちゃんと買わないとな」

リーネ「そんな……でもあのままだったらエイラさん、死んでましたよ！」

シャーリー「おいおい私も落とされたストライカーユニット取りに海に飛び込んだんだから一緒だろうが」

リーネ「違いますよ……シャーリーさんは、エイラさんをお、落としたんでしょ？　自ら飛び込むのと落とされるのじゃ……」

シャーリー「うっせーよばーか」ﾄﾞｺﾞｯ

リーネ「い、痛い！　やめてください……」

なんかめちゃくちゃすぎて展開思いつかなくなった