兄「うぉっ！？うぇっ鼻に着いた！！やっぱクッサ！！｣ﾌｶﾞﾌｶﾞ

妹「癖にならない？」

兄「なるわけ……あれ？」

妹「え？」

兄「臭い…けど……直接嗅ぐと違うような…｣ｸﾝｶｸﾝｶ

妹「ちょ…何してんの…」

兄「いや…なんかこう…吸気の湿り気というかさ……なんか…良い…｣ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

妹「いや…ちょっとそれは流石に引くわ…返してよ…｣ﾊﾞｯ

兄「あ…ごめん…」

妹「えっと…いや…まぁ私も冗談過ぎたかも…」

兄「お、おう…｣

妹「……足洗ってくる…｣ｶﾞﾁｬ

兄(……あーもう…何やってんだ俺は…)

兄(でも…あれは…)ﾓﾝﾓﾝ

兄(靴下であれなら靴そのものとかどうなってんだろう……)

兄(……今なら湿気も臭いも残ってるかな…)

兄(……いやいやダメだろ…)

兄「…………」

ｶﾞﾁｬ

ﾊﾞﾀﾝ

～玄関～

兄「あった…」

靴「……」

兄(だからなんだって話だけど…)

兄「……いや…これは確認。やっぱり普通に臭いに決まってる｣ﾋｮｲ

兄「……よしっ｣ｽﾝ

靴「……｣ﾑﾜｧ…

兄「うぇっ…やっぱクセェ…｣ｽﾝｽﾝ

兄(………いや…でも…やっぱりこれは…)ｸﾝｸﾝ

兄(………！)ｸﾝｶｸﾝｶ

兄(あー……これやべぇ…)ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

兄(……そうだ…味も…)ｿｯ

妹「……ねぇ」

兄「………………ぁ…｣ｻｰｯ

妹「……今何しようとしてた？」

兄「え？…いや…これは…えっと…｣

妹「今私の靴に鼻突っ込んでたよね」

兄「は！？いや…えっと…｣

妹「今舌出してるようにも見えたけどさ…」

兄「……｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

妹「まさか私の靴の中舐めようとしてたの？」

兄「そ…ｿﾝﾅﾜｹﾈｰﾀﾞﾛ…」

妹「そっか…でも匂いは嗅いでたよね？」

兄「それは……」

妹「……気持ち悪い」

兄「……！」

妹「靴返して｣ﾊﾞｯ

兄「……」

妹「これからは靴は部屋に持っていくから｣ｶﾞﾁｬ

ﾊﾞﾀﾝ

兄「……」

兄(……死にたい…)

～翌日 朝～

妹「……｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

母「なんかあんたら元気ないわね」

父「妹の靴の臭い嗅いでたのがバレた兄妹みたいな雰囲気しとるな」

兄「！？」

妹「もーお父さん！朝から汚い冗談やめてよー」

母「死ねよ」

父「ごめん……」

兄(……ひ…秘密にしといては…くれるのか…？)

妹「……ご馳走様、いってきまーす」

母「あんたら喧嘩でもしたの？いつも途中まで一緒に行ってたのに」

父「……｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「い、いや…別に…」

母「そう？急にギスギスされたら気持ち悪いからさっさと仲直りしてよね」

兄「うん…｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

－－……気持ち悪い－－

兄(……もう無理だろ…)ｽﾞｰﾝ