玄「お姉ちゃんが赤土先生と付き合ってた」 (24)
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玄「お姉ちゃんが隠し事してるっぽい」
玄「お姉ちゃんが隠し事してるっぽい」 - SSまとめ速報
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つづき
放課後
憧「灼さ~ん」
灼「…なに?」
憧「部活、行くよね?」
灼「どうしよ…」
憧「あのさ、はっきり聞くけど灼さんってさ、」
灼「…」
憧「晴絵のこと好きだったよね、そういう意味で」
灼「…憧れてたけどそれ以上かどうかなんて、わかんない」
憧「でも、あんなの見てショックだったでしょ?」
灼「そりゃ…」
憧「晴絵を許せない気持ちはわかる、あたしも一緒だし」
灼「でも、なかったことにって…」
憧「それは晴絵のためなんかじゃない、宥ねえのためだから」
灼「それはわかってるけど…」
憧「あたしはこの5人が好き、みんなでインターハイに行きたい」
灼「…私も行きたい、でも、ハルちゃんは…信用できない」
憧「けど晴絵がいなきゃインハイには行けなかったのも事実だよね」
灼「…だね」
憧「この際、晴絵なんか無視しちゃってさ、頑張ろうよ」
灼「……できないよ、無視なんて」
憧「え?怒ってるんじゃ…」
灼「怒ってる、信用も全部なくなっちゃった…けど…」
憧「そっか…晴絵のこと、嫌いにはなれないんだ?」
灼「うん…ハルちゃんが悲しむところは見たくない…」
憧「難しいね」
灼「なんか矛盾してるってわかってるけど、
この気持ちはどうしようもなくて…」
憧「灼さんはそんだけ晴絵のこと好きってことじゃん?」
灼「そう、なのかな…。だから、無視なんて…できない」
灼「それに、宥さんもハルちゃんも…すごく幸せそうだった…」
憧「あぁ、うん…(昨日見たときも思ってた、すごく似合いのカップル)」
灼「ハルちゃんに好きな人はいないって言われた宥さんの顔が
忘れられなくて…とっても悲しそうだった…」
灼「なんか、すごくひどいことしちゃった気がして落ち着かなくて…」
灼「悪いのはハルちゃんなのに、なのに…なんかもうよくわかんない…」
憧「と、とりあえずさ、部活行こうよ。打ってればなんかモヤモヤも晴れるって」
灼「…そうかなぁ」
憧「そうだって!ね、そうしよ?」
灼「ん…わかった」
憧「よかった、じゃあ、お先に」
灼「あとでね」
廊下
玄「憧ちゃん?こんなところでどうしたの?」
憧「あぁ、玄、ちょうどよかった」
玄「え?」
憧「部活、行くんだよね?」
玄「…ううん、今日はもう帰ろうと思って」
憧「ダメよ、インハイ近いんだから」
玄「けど…お姉ちゃんや赤土先生と顔を合わせるのは…」
憧「いやなの?」
玄「いやっていうか気まずいよ?」
憧「玄は宥ねえに怒ってないの?」
玄「怒るっていうか、悲しかったのかな…寂しかった」
憧「だーいすきなお姉ちゃんにウソつかれてたんだもんね」
玄「…うん。それがショックで悲しかった」
憧「けど宥ねえも好きでウソついたんじゃないと思うよ?」
玄「それはわかるよ、お姉ちゃんが私に言えなかった気持ち…」
玄「でも、あんなの見たくなかったしあんなこと…しないで欲しかった」
憧「あれは晴絵のせいだよね、あんな場所でするから」
玄「そういう意味で赤土先生にも腹が立つし、
もう…先生のこと前みたいに尊敬できない…」
憧「…うん、そうだよね」
玄「でもね、あのあとずっと考えてたの。ほんとにこれでいいのかって」
憧「え?」
玄「だってお姉ちゃんも先生も悲しそうだったよね?」
憧「まあ、ね。自業自得だけど」
玄「そうなんだけど、私はお姉ちゃんが悲しむなんて嫌だよ…」
憧「やっぱ灼さんと一緒か」
玄「え?灼ちゃん?」
憧「晴絵のことは許せないけど、でも晴絵を無視したりできないし
悲しむところも見たくないって」
玄「…そっかぁ、やっぱり、そうだよね」
憧「好きだから、大切な人だからこそ、そう思うんじゃない?」
玄「大切な人…うん、お姉ちゃんは大切な人だよ」
憧「じゃあ、部活行こっか」
玄「でも…やっぱり気まずいし…」
憧「玄が行かなかったら宥ねえ悲しむんじゃないの?」
玄「けど…」
憧「ね、行こうよ玄」
玄「…うん、わかったよ憧ちゃん」
憧「よかったぁ、…ほら、あたしがあの場をまとめちゃったし
インハイに行きたいとは言っても、みんながまとめるのか不安でさ」
玄「あのときの憧ちゃんちょっと怖かったかな…」
憧「あはは」
玄「お姉ちゃんたちのことはとりあえず見守ってみるね」
憧「そーだね。それしかないかな」
玄「あ、じゃあ先に行くね」
憧「うん、すぐ追いかけるー」
憧「はぁ…これで二人は何とかなったかな」
憧「疲れるわぁ…」
憧「ったく…晴絵にはあとで絶対なんか奢らせてやる…!」
視聴覚室
憧「ここが密会現場ってわけね」
宥「…うん」
憧「宥ねえさー、まずいって思わなかった?」
宥「思ったけど…でも、それは最初だけ…慣れちゃうの」
憧「そうなんだ」
宥「憧ちゃんならもう気づいてると思うけど、先生は悪くないの」
憧「いや、手を出しちゃった時点で晴絵が悪いよ?」
宥「そ、それはそうかもしれないけど…本当は…私の方から、」
憧「宥ねえから告白したんでしょ?なんとなく、そうだと思ってた」
宥「憧ちゃんはすごいね」
憧「なんで?」
宥「いつも冷静っていうか、よく見てるっていうか…」
憧「性格なのよ、よくも悪くもね」
宥「…私ね、ずーっとあの人のファンだったの」
憧「え、そーなの!?」
宥「ふふ、それは気付かれてなかったかー」クスッ
憧「ぜ、全然知らなかった…」
宥「小学生のころ、麻雀がすごく強い人がいるって聞いて阿知賀の中等部に
あの人を見に行ったのが最初で、翌年、あの人はインターハイに出場したの」
憧「へぇー」
宥「一目ぼれ、なのかも。はじめて見たときからずっと気になって
でも子どもだったし、声をかけるのが恥ずかしくて、遠くから見てばかりで…」
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