アルミン「少し昔の話をしようかな」(27)


いつの事だったかな、何年か前の話だね。今ももちろん続いてるよ。

僕にはとても大切な家族がいたんだ。けど、それと同様に大切な親友がいた。それと、とても強くてかっこいい女の子がいたんだよね

僕はその子が好きだった。初恋だったなぁ……そう、今回はそんな僕らが小さい頃のお話

僕はいつも本を読んでばかりいたんだ。だからかなぁ……兵士になった今も

みんなより体力がないんだよね。笑っちゃうでしょう?

兵士なのに体力がなくてどうするって、そう、自分でも思ってるよ

でもさ、本ってすごいんだ。色々な事が書いてあって、僕は夢中になった。

次から次へとどんどん知識が入ってくる。

朝に読み始めて気づけば昼。ご飯を食べて本の続きを読み終わったら

丁度ご飯の時間になってお風呂に入って寝る。毎日これの繰り返し。

でも一度、「本ばっか読んでないで友達作ってこい」

っておじいちゃんに外に投げ出された事があったんだよ。その時は

とても僕は腹がたったけど、今思えば感謝するべきだね。

しぶしぶ外に出て僕は歩いたな。でも、すぐに疲れて休憩をとった。

いやあ、まだ出て5分程度だよ? 広場の噴水で読書でもしようと

持ってきた本が重く感じた。家に置いてくるべきだった。

まあ、入り組んだ町だったから家はもう見えないけどね

でもさすがの僕もこれじゃあまずい。本一冊ろくに持てないし

ちょっと歩くとすぐに息が切れる。そんな体力が少ないを通り越して

体力が無いに等しい状態の息切れの僕は毎日外に出て体力を作ろうと

決心した。でも、家にいた方がずっと心地よかったから多分できない。

途中で投げ出すに決まってる。考えに考えぬいた僕は

なんとかして外にでたくなるように工夫をしてみた。

ここ一帯の地図を作って、僕だけの秘密基地とかつくってみる!

そして、できれば一緒に本を読める友達を作る、だったなあ。

その日はとりあえず家に帰って綺紙とペンの準備をして早く寝たよ

次の朝、お弁当と中身のいっぱい入った水筒と、紙とペン、

そしてお金を持って僕は心を躍らせながら扉を開けた

外は晴れ、風は無し、正に絶好のスケッチ日和だね

自分の家を中心に描いて道をちょっとずつ描いていく。

メモはとりあえず走り描き。道の特徴を大雑把に描いて

後でまとめるつもりだった。あとで綺麗な紙に写したかったからね

ウキウキした気分でちょうど良い大きさの箱に座って

水筒の口を開けた。今日はとても気分がいい。

後で貰ったお金でお菓子でも買おうかと思った瞬間、

僕の手の中にあったはずの水筒はなくなっていた。

その変わりすぐ隣に、僕が立てるはずだった音が僕の耳に入った。

__喉を鳴らして水を飲む音だった

アルミン「ちょ、ちょっと! それ僕の……」

少年「……ぷはっ……ごめん!! ほんとごめん!!」

アルミン「いやゴメンじゃなくてさああ!! ねええええ!?」

少年「おおお、落ち着け!! 本当にごめん! ごめんなさい!!
   喉が渇いて仕方なかったんだ!」

アルミン「これが落ち着いていられるわけがないよおおおお!!もおおおお!」

言い忘れたけど、今の季節は春の終わり。【とある本】には

『梅雨』というのがあるそうだね。じめじめして、汚くて……うう……

僕は潔癖症だ。 本とかペンとかいつも机は自慢する位綺麗だよ。

ん、話がそれたね。そういえば水筒をとられたんだった。

ちょっと蒸し暑くなってきたこの季節で体力の無い僕が水無しで

どうやって生き残れると思いますでしょうか? ねえ?

ちょっと待ってくれ。僕は非常に臆病な性格をしている、と

自分では思っているよ。でもね、そんな臆病な僕が怒る位に

今回≪水≫はとても、とても大切なものだったんだ。

「ふええん……僕このままじゃしんじゃうよお」

この時、僕は他の外で遊んでる子供達よりも、大人っぽくて

何事にも冷静に対応できる子だと、自分で思い込んでいたけど

僕もまだ年齢が二ケタもいかない子供だった事を思い知らされた。

尚、この事に気づくのはしばらく先だったね。

こんな考え事をしている間にも日差しは帽子をしていない僕に

容赦無く襲いかかる。僕は日焼けをした事なんて無いので

みんなが普通だと思っている温度も地獄だった。

喉もカラカラでもう歩けない。この時僕は命の危機を感じ取った。

さようなら……天国のお父さん、お母さん、おじいちゃん……

あと確認できないおばあちゃん……

少年「なあちょっ」

アルミン「うるさいなあ! どうしてくれるんだよぉ!
     僕だって喉カラカラだ!」

少年「ご、ごめんてば」

アルミン「広場までまだあるし売店だってまだ先だし……」

少年「いや、あの、普通にちょっと走れば売って」

アルミン「……えっ? 売店なんて、歩いて10分以上もある場所に」

少年「……いいや、歩いて5分、走ればすぐにあるよ」

僕は最初にこの少年の言っている意味がわからなかった。

だって、僕はこのウォール・マリア シガンシナ区の

見取り図を完璧に覚えていた。でも細かくは描かれていないので

僕は細かく地図を描き、いつかはこの壁全ての地図を描くというのも

悪くない、そう考えていた。 でも、この近くはざっと見た所、

売店らしきものは見当たらなかった。

少年「まあまあ、ついてこいよ」

僕は彼を半信半疑で追いかけた。まあちょっと怪しいけど

このまま干からびるよりはマシだったしね。

ふええ…こういう書き方は好まれないかな?

まあどんどん投下させていただきます~

気にせず投下して

たぶんここは、人が少ないんだよ

いいよいいよ

支援

そうそう、この少年ね。茶髪で目が大きくてぱっちり開いた男の子。

この少年がそう、僕の親友だ。 根はとてもいい子なんだけどね、喧嘩っ早いから

みんな怖がって近づかないんだ。 例外もいるけどまあその話は後でだね。


炎天下、とは言わないけど強い日差しが雲に隠れた数分後に少年は口を開いた。

少年「さっきはごめんな。なあ、俺エレンっていうんだ。 エレン・イェーガー」

アルミン「うん。 僕はアルミン・アルレルト。 よろしくね、エレン」

エレン「ありゅれりゅ……」

アルミン「……」

エレン「よ、よろしくなアルミン!!」

アルミン「ねえ、僕友達いないからよくわかんないけど
     いつもこうやって外で遊んでるの?」

エレン「俺も友達はいないけど……だって家にいてもつまんないじゃん」

アルミン「ふぅん。 僕はずっと本ばかり読んでいたから……」

エレン「本か、すごいな! アルミンは頭がいいんだな!!」

僕らは正反対だけど、とても気が合った。 その隠れた売店までの道も

紙に書き込んで、エレンも僕の体力作りに協力してくれるらしくて、僕ははじめて

『友達』ができたんだ。

とても、とてもうれしかった。

>>8
>>9

ありがとうございます…!

あれから何度日が昇っただろう。

僕はまだお世辞にも並とは言えないけど、走れるようにもなった。

坂道を走って降りて転んで、最初は痛いし汚いし嫌だったけどもう最近では

喜んでエレンと駆け回っていた。 親も凄く喜んでくれていたし

エレンも僕も喜びと楽しさで笑顔が絶えなかった。

今日のエレンは何故か僕に目隠しをして手を引いた。

ちょっと嫌だったけど、僕は何も言わずついて行った。あの日の様に。

まあ周りからしたらただの変な子供だよね。

変といえばさ、『今』の話なんだけど、エレンは変じゃなくて

『変わり者』なんだよ。 同期に死に急ぎ野郎って呼ばれてるし

口を開けば巨人、巨人ばっかり言うんだ。笑っちゃうよね? ……後ね

エレンのそばにはとても強くてかっこよくて、かわいい女の子がいてね、

やっぱりその子も口を開けばエレン、エレンって。 お母さんみたいな子だよ。

エレンもまんざらじゃないけど、恥ずかしいみたいだね。 見てて飽きないよ

まあ、その女の子より弱いんだけどね、エレンは……

じゃあ、話の続きに戻ろうか。 昔の話は苦手だな。 ついつい今を話しちゃう。

エレン「ふんっ! 見てて驚くなよアルミン?」

アルミン「はいはい、驚いてほしいんだよね?」

エレン「んなっ!?」

やんちゃなエレンとおとなしい僕は正反対だった。

そりゃあ、もう正反対じゃないよ。 この頃には汚れだって気にしなくなったって

さっきも言っただろう? もうちょっとで君とも並んで走れるくらいになってた。

……って思いこんでいた。 まあでないとやってけないよね。

エレンはさっきから僕の後ろで目隠しを外そうとしていた。

でも硬く結びすぎてほどけないらしい。 エレンは本当におばかさんだね。

すんすん、と鼻をならせば泥の匂い。 さっきまで裏道を通っていたからかな。

耳に集中すれば、エレンが後ろでもぞもぞしている事もわかる。

なんとなく、ふー、とため息をつくと、エレンは「ちょっと待って」っと焦りながら

ようやくわかったのかやっと解きはじめた。

エレン「よしよし、いくぞアルミン」

アルミン「うん」

よーーーっしっ!! それっ

エレンの掛け声と共に、眩い光が僕の視界に入り、思わず顔をしかめた。

エレン「えっ!? 気に食わないのか!?」

アルミン「目隠しが黒かったから……ちょっとまってて」

なんとか目を擦っていると、ぼんやりと見えていた景色がハッキリと姿を現した。

上を見上げば、紅き太陽が一面水色の空の海で泳ぎ、白い雲が太陽を半分隠していた。

前を見れば、水平線がくっきりと見える群青色の深い湖が広がっていた。

アルミン「すごい…!!」

思わず膝から崩れ落ちた僕は緑色のふんわりとした芝生に膝を落とした。

その瞬間に前から風がぶわっと僕を包み、 花や草を巻き込んで去って行った。

エレン「……なあアルミン。 俺達」スッ

アルミン「……ああ!!」スッ


『親友だ!!』

伸ばされた手を僕は力強く握った。

これで、僕らは対等な友達となった。 親友となった。

ある夏のお昼の前だった。


これで、僕と親友の話は終わりかな。

次は、僕と初恋の子の話をするね

親友編まで読んでくださり、誠にありがとうございました!
途中からsageてましたがミスなので気にしないでネ

この後は初恋編です。是非時間があれば目を通してみて頂けると嬉しい。
あ、初恋編は『エレミカ』前提の『幼ミン→幼ミカ』となってます。

乙おつ
雰囲気いいな
こういう書き方結構好きなんで最後まで頑張って欲しい

はよ

良い話だと思う。頑張ってください!

>>15
>>16
>>17

ありがとう!全部書き終わったので投下はじめます



僕らが知り合って数年したある日の事だ。その日もシガンシナは寒かった。

アルミン「雪なんて積もってないのに……なんでこんな寒いかなぁ」

僕は相変わらずエレンとは仲が良かった。変わった事といえば身長と年齢くらい、かな

今日は何をして遊ぼうかな。 今日は何のお話をしようかな。 そんな事を考えていた僕に

軽い足取りで近寄ってくる少年がいた。 エレンだ、やっと来た。

僕は笑顔でエレンに駆け寄る。 まあ、エレンはいつもと変わらなかった。

でも、あの事件を起こした以降、エレンは変わった。 まあ色々とね。


エレン「あのさ、前話したじゃん?例の子。 連れて来たし、紹介するよ」

少女「…………」

アルミン「う、ん……僕はアルミン・アルレルト。 君は?」


ある冬の事、雪が深々と降ってきた日の事だった


エレン「おい」

少女「……ミカサ……アッカーマン……」


垂れたどこか哀しげな瞳


震えたすき通る声


黒くて長い髪の毛


それが、僕らの初めての会話だった

_____……


ミカサが来てから、一時はどうなるかと思ったよ。 だってミカサは女の子だもんね。

でもミカサはすぐに僕らになじんだよ。男の子が女の子に混じるのは無理があるけどね!

でも最初は全然仲良くなれなかったなぁ。 なんだかすごい怖がられちゃってさぁ……。

あっでもでも、ある日いきなり仲良くなれたんだ! その理由? ……はぁ……。

じゃあ仕方ないなぁ。 話してあげるよ。 一個一個ね?





ミカサ「ねえねえアルミン!」

アルミン「どうしたのミカサ?」

ミカサ「アルミンにね、似合うアクセサリーを持ってるの!」

アルミン「えっ?」

ミカサ「だってアルミン、もう髪伸びてきたじゃない」

まあ、最近髪も伸びたし、本を読む時に邪魔と感じていた。

さすがは女の子だね。 ちゃんと見てくれてるなってこの時は素直に関心したよ。

ミカサ「はいっ! ヘアピン!」

アルミン「ありがとうミカサ! じゃあつけてほしいな」

ミカサ「うん!」


元気よく返事をして僕の横に来て、横の髪をまとめ始めた。

本を読みながらリラックスしていたんだけどさあ……


パチンッ


アルミン「うわぁっ!?」

ミカサ「ご、ごめんねアルミン! びっくりしたよね!?」

予想していなかった音に僕の心臓は思い切り跳ねた。

しかも耳元でやられるととても大きな音に感じた。

アルミン「ーーッ、びっくりしたぁ」

ミカサ「ごめんねアルミンごめんね」


必死に謝るミカサに、僕は不覚にも可愛いと思ってしまった。

この時かな。 これは恋だって自覚したのは……


あと、お礼にミカサから可愛い兎のヘアピンを貰った。

当時はミカサが嬉しそうだったので、ミカサの前では恥ずかしながらも

つけてたよ。 エレンは笑われるどころか褒められたけどねえ

今?つける訳がない……だろう?

ミカサと仲良くなってしばらくしたある日、エレンが頬を腫らして秘密基地に座っていた。

まあ、何か悪い事したんだろうと駆け寄るとミカサもいてね、ミカサの目が赤いし

またミカサを泣かせたんだろうなエレンは。ダメじゃないか。

アルミン「やあエレン。 ミカサ」

ミカサ「おはようアルミン」

エレン「よう……舌も痛いしほっぺも痛い」

ミカサ「ごめんなさい……エレン」

アルミン「あはは、エレン。 そのほっぺどうしたの」

エレン「ミカサの作ったシチューまずいって言ったら母さんにはたかれた」

エレン「だって本当におまえの料理まずいんだよ……」

アルミン「エレン、失礼だよ。 ミカサは頑張って……」

ミカサ「いいのアルミン。そんな事は気にしない。 私が悪いから……ごめんなさいエレン」


しゅん、と悲しそうに目を伏せるミカサを見ていたエレンは目で僕に

「なあどうやって謝ればいいんだ?」と訴えていたよ。

少し考えた後にミカサはどんよりとした足取りで家に帰って行った。何する気だろうか。


エレン「アルミン……女ってめんどくさいな」

アルミン「でもさすがにアレは……失礼だよ」

エレン「お前まで父さんとおんなじ事いうのかぁ……」

アルミン「まあまあ……」


夕方、重い足取りでエレンは家に帰って行ったよ。ミカサとおんなじ感じでね。

でも二日後に、ミカサが嬉しそうに報告しに来てくれた。


ミカサ「あの後に、たくさん料理練習したら上手になったよ!」

アルミン「そっかー! 頑張ったねミカサ!」

ミカサ「うん! アルミンは料理しないの?」

アルミン「え? 男は料理はあんまり……」


そう言いかけると、ミカサが口を小さく開けて止まっていた。

何か悪い事いったかな? なんて怖かったよ。

ミカサ「あ、るみん……おとこ、のこなの?」

アルミン「うん」


その日から以前の様に話しかけてくれるミカサはいなくなった。

話しかけてくれる声のトーンが低くなったよ。 結構悲しかった。

アルミン「痛い痛い! やめてよぉ!」

意地悪そうな三人組に囲まれて、僕は壁に背中を預けて必死に顔を手で守っていた。

既に蹴られたり殴られたり暴言を浴びせられて弱った僕は死さえ覚悟していた。

いじめっ子A「うるせえなあ! 外の世界なんて知らなくていいんだよ!!」

いじめっ子B「異端者!! さっさと壁を越えてどっかいっちまえ!!」

いじめっ子C「おーーい! こーんな本があーるぞー?」

アルミン「そ、その本は……」

本を取られて思わず力が抜けてしまった僕は、咄嗟に判断出来ずに

顔に向けられた手に反応出来なかった。鈍い音が僕の中で駆けて行き、

地面にうつ伏せで倒れた僕の目の前にとても大切な【あの本】があった。

手を伸ばしても……届かない……! 伸ばした手を容赦なく踏まれて僕の体は限界だった。

もう、立ち上がる事さえ困難だった。 このままどうなるのか……


C「じゃあこの本踏みまーーーっす」

アルミン「えっ?」

奴らの一人がゲラゲラと下品に笑いながら、僕の本を地面に投げて足を上げていた。

「やめてくれ!」と叫んで暴れたが、他の奴らが僕を抑えてできなかった。


「「いっけー!」」

僕の大切な本が、親友と一緒に読んだ、夢を与えてくれた、大切な本が……

C「よし、こんなもんだろ? なぁ?」

A「ひでえなぁお前ら~」

B「あーあー汚い汚い! 汚物はゴミ箱へすて」


「捨てよう」と言いかけた奴が何かに吹っ飛ばされた。

馬の全力疾走みたいな勢いでそのまま壁に激突してピクピクとうごめいていた。

他の二人も動きが止まり、目の前で起こった事にまだ頭の整理がつかないようだった。

A「お、い……エレン……はこんなに強くないよな……」

C「じゃあ、じゃあ、エレンじゃなくて誰だ……」


「アルミン、大丈夫か?」

僕に駆け寄ってきたのは、何よりも大切な親友だった。

顔に青筋が出来る程、怒りを露わにしたミカサが、エレンの背後からゆっくりと歩んできた。

エレン「……おいお前ら……覚悟はいいだろうな? 今日はいつもみたいに行かないぜ?」

ミカサ「…………」ギリッ


大丈夫か? 立てるか?

そうやってエレンはいつもの様に手を差し伸べてくれた。 それがとても嬉しくて情けなかった。

涙を袖でゴシゴシと拭いてからエレンの手を掴んで立ち上がった。

アルミン「あ、りがと……えれ、ん……」

エレン「いいっていいって。 ていうかミカサのおかげ、なんだよな」

ミカサに目をやると今丁度、三人をタワーみたいに積み上げて満足そうにしてたよ。

エレンによると、ミカサは凄かったらしい。

無表情で千切っては投げ、千切っては投げ、あっと言う間に三人を動けなくなるまで

ボッコボコにして、本を拾って綺麗にはたいてくれていた。

後、いじめっ子タワーの頂上で「戦わなければ勝てない!」と叫んでた。

エレンと僕もとりあえず叫んでおいた。 確か雄たけびをあげた。

ちなみに、あの時から三人はミカサがいる時は逃げるようになったよ。


……エレンにチクられてまたミカサにお陀仏にされたけどね!

大体話はこんなもんだよ。 初恋は実らないって言うじゃないか。

うんまあその通りなんだよね! ミカサはエレンに忠誠以上の感情を持ってるし。

僕なんかが入る隙はないもん! 残念だけど、エレンとミカサはああ見えてお互いに好きあってる。

勿論、二人は僕ともずっと一緒に居てくれてる、大切な友達だ。

二人でお互いをのろけるのはちょっと頂けないけどね


僕? ああ、ミカサに好意は伝えていないよ。 きっと、ミカサも気づいていたよ。

でもね、僕はいいんだ。 二人が一緒に居てくれるだけで、十分なんだよ。

まだ話していない事はいっぱいあるけど、また、また今度にしよう。 だって

「アルミン! ほら、訓練に遅れるぞ!」

「アルミン。 教官にコニられる。 ので、早く行かないと……」

ほらね、もうこんな時間だ。 じゃあまた今度だね。

話を聞いてくれてありがとう。 じゃあこの話はおしまい。 また次のお話を期待していてね!



アルミン「少し昔の話をしようかな。 ちなみに全部作り話だけどね」

くぅ疲w

勢いで書き終えたSSですが見て頂けて嬉しいです!

処女作なので所々おかしいですが、これにて完結です。
ありがとうございました。

あ、後「省略云々」いうのは読みにくいでしょうか?

読みにくいようであれば次からは短くレスにまとめたいと思います。
宜しければご意見をお聞かせください~

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