【薔薇の】夢追う安価は永遠に踊れ【マリア】 (447)
このスレは、角川スニーカー文庫より発売中の「薔薇のマリア」の安価スレです。
なにもかも初心者の自分ですが、よろしければお付き合いください。
とりあえず、人がいればキャラクターメイキングなどを。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375233707
とりあえずはじめてみようぜ
まあ始めてみようぜ
連投あり?連取あり?鬼畜安価殺害安価スカトロ安価あり?その辺は最初に決めておいた方が良いな
原作がアレだから鬼畜は普通にアリな気はするがな
まず、あなたの性別は?
1.男?
2.女?
3.それとも……
直下レスにより決定。
女の子
0で
すいません、ちょっと席外してました。
>>10 3…あなたは周りから見向きもされないようだ。
襲われる確率が減ったと思えば。
あ、あと美人になればなるほど襲われるイベントは発生しやすくなりますので。
あなたの身長は?
コンマ一桁が、1に近いほど低い 9に近いほど高い
0では指定
>>14により決定
な
>>14 1…あなたは相当小さいようだ。
見向きもされないってそういう……
あなたの髪の色は?
直下レスにより決定
青
s
魔術師
みてるぞ
>>25 1…あなたの才能は無きに等しいようだ。
あなたの魔術師としての知識は?
コンマ一桁が、1に近いほど乏しい 9に近いほど豊富
直下レスにより決定
こんどこそ!
>>29 4…あなたの知識は平均より少し低いようだ。
才能1 知識4
以上の結果からあなたの魔術士階位は魔術士(マジシャン)に決まりました。
あなたに家族はいますか?
いるとしたら家族構成もお願いします。
>>32により決定
いない
>>32 いない
あなたに家族はいません。
あなたはどのようにして生計を立てていますか?
直下レスにより決定
両親の遺産を元手に株式や為替で
>>35 両親の遺産を元手に株式や為替で
あなたは両親の遺産をやり繰りしながら生活している。
あなたはどこに住んでいますか?
>>38により決定
すいません、ちょっと急用で席を外すことになりました。
再開するとしたら携帯からになってしまうかもしれないので、そのときはよろしくお願いします。
Ksk
「Gyyyyyyyy!」
「たまにはこの子達も使ってあげないとね」
蝿がその顎で食いちぎろうと迫るなか、私は右腕を一閃させる。
低い身長に応じた短い腕だが、その腕は本来の長さ以上に伸び、迫る蝿の頭を破裂させた。
「う、力強すぎちゃったかしら」
頭を貫く筈が破裂させてしまったことに、今後の調整の課題を見出だす。
「レニィ君たちの方は大丈夫かな?」
コンマ判定
安価下
どうやら苦戦しているようだ。
蝿たちはお互いを補うように動き、その身に攻撃を当てさせない。
「ちょっとまずい状況みたいね」
このままでは……
1:格闘で加勢
2:魔術で加勢
3:人体改造で加勢
コンマ判定
安価下2
3
「レニィ君、いまからそっちに魔術を放つわ! 私が杖で床を叩いたら、皆を散開させて!」
蝿たちの攻撃をなんとか避けながら、顔はそらさずレニィ君から返事がくる。
「っと、分かった! 強力なの頼むぜ」
レニィ君からの返事を聞きながら、私は魔術の準備をする。
魔術指定
1:要素魔術(魔術名指定)
2:自身の中に宿る魔術
安価下2
「アクセスーーー我がシン」
厳密に言えば、これは魔術ではない。
「呪いを衣として身に纏え。呪いが水のように腑へ、油のように骨髄へ」
これは自身の中にいるものの力を汲み出す術。
「纏いし呪いは、汝を縊る帯となれ」
かつてガンズゲイルにて猛威を奮った、怪虫の力。
「肉を食み骨を溶かし、霊の一片までも爛れ落として陵辱せしめよ」
様々な大怪虫(メガガウンデ)を生み出し、自身もまた強力な大怪虫であった怪虫たちの母。
「死に濡れよ」
その力がいま、彼女の子どもたちの命を絶つために解放される。
「グローインベル」
術の完成と同時に、私は力強く杖を打つ。
「全員、散れえ!」
レニィ君の言葉で、皆が一斉に蝿たちから離れる。
『Gyyy……?』
蝿たちがその行動に戸惑うなか、術はその力を現した。
『Gy? Gyyggi』
蝿たちの周りに、赤い雨が降りだしたのだ。
ガンズゲイルでは降るはずのない雨が降り、蝿たちは混乱した。
混乱した蝿の一匹が雨に触れた。
その瞬間、蝿は叫ぶ暇もなく雨に溶けていった。
「う、なんだありゃあ……」
「む、虫さんがと、溶け……」
その後も蝿たちは雨に次々と溶けていき、雨がやむ頃には完全に溶けきってしまった。
雨がやんだのを確認し、中の彼女との接続を切る。
「ふう、ま、ざっとこんなところかしら」
今回はこれで終了といたします。
>>234さん、安価間違えてしまい申し訳ありませんでした。
代わりといっては何ですが、叶えられる範囲での設定の付加を一つ行いたいと思います。
安価下2
投下したいと思います。
人いますでしょうか。
では投下します。
もう充分に珍しい者とは出会ったし、身体のデータも取れたが、探索はどうしようか。
「う~ん……」
急いで帰れば、この指輪のことを相談できるかもしれない。
1:続ける
2:続けない
安価下
「ヒュオニア、悪いのだけど探索を続けてもいいかしら?」
『我に遠慮することはない、グローリアよ。 気のすむまで付き合おう』
快諾してくれたヒュオニアに感謝しながら、探索を続ける。
「何かしら、一体」
しばらく周囲を探索していると、こちらを窺うような気配を感じる。
コンマ判定
安価下2
「Syyyyaaaaaayy!」
「残念だけど、見えてるわよ」
闇からの不意打ちを難なく躱す。
「蜂……、怪虫トルービーね」
不気味に羽音を鳴らす怪虫を見ながら、その正体を呟く。
【トルービー】
頂点に女王をもつ蜂の怪虫で、女王の命令のもと冷酷な兵隊として敵に襲いかかる。
常に集団で行動し、その連携の前には大型の怪虫も獲物同然だという。
集団で行動するはずのトルービーが単独で襲いかかってくるとは……。
「幸運なのか不運なのか、判断しかねるわね」
戦闘指定
コンマ判定
1:格闘
2:魔術
3:人体改造
安価下
「錆びつかないように、ちゃんと使っておかないとね」
才能のない自分は、常に魔術の感覚を磨いておかなければならない。
『グローリアよ、一つ提案なのだが』
下準備に入ろうとした時、ふとヒュオニアが声を発した。
「何かしらヒュオニア、その提案って」
怪虫から目を離さずに、ヒュオニアの声に答える。
『うむ、君が任せてくれればの話なのだが』
「ええ」
そういって聞かされたヒュオニアの提案は、魔術士にとって驚嘆すべきものだった。
『我の魔術を君の中に転送し、君がそれを発現させるというものなのだが……』
「……はい?」
その提案に戦闘中なのにも関わらず、思わず呆けてしまった。
「え、ちょ、ちょっと待って!? それってつまり、私が貴方の魔術を使えるってこと?」
『まぁその通りだ』
こともなげにヒュオニアは肯定する。
魔術指定
1:要素魔術(術指定)
2:自身の中に眠る魔術
3:ヒュオニアの魔術
安価下
私とて魔術士の端くれだ。
偉大な先達であるヒュオニアの魔術に触れられる、その事実に歓喜を抑えるのは至難の技だ。
「……お願い、してもいいかしら」
『もちろんだとも』
その声と同時、自身の中に膨大な何かが入ってくるのを感じた。
虫たちの声、息遣い、思考、羽音、鼓動。
塗りつぶされるその思考がこのちっぽけな存在は迎合すべきだと安らぎであり救いだとsoの孫剤haきhisubekiも乃出はなi戸
『君はグローリアだ、その存在は揺るいではいけない』
拡散しかけた思考が、その一言で再構成される。
『すまないグローリアよ、我の不注意で』
「……いいえヒュオニア、貴方が気に病むことはないわ」
ヒュオニアの謝罪を自身の否定で中断させる。
「続けて、ヒュオニア」
『……了解した』
「Gsyyyyy!!」
しびれを切らしたのか、トルービーがその針を突き出し迫ってくる。
「素之houyou派須部tewo筒無」
瞬間、自身の知らない、だが確かに知っている詠唱が口からこぼれた。
詠唱の効果はすぐに実を結ぶ。
「Giyッ!?」
ずっと鳴っていた羽音を鳴らさず、しかしトルービーは空中にいた。
『我が初めて編み出した魔術だ。 単純なものだが、なかなかに使えると自負しているよ』
ヒュオニアの声を聞きながら、目の前のトルービーが陥った状況を確認する。
全身を土で覆われ、トルービーはその自由を奪われていた。
しかも拘束している土はじわじわと収縮しているようで、トルービーは苦しげに身をよじらせている。
『悪戯に苦しませるのも酷だ。 楽にしてやるといい』
その言葉に従うように、自身と拘束している土のつながりを認識する。
『つながりを感じたら、そのまま握りこめばいい』
トルービーに重ね合わせて開いた手を、一気に握りしめる。
その結果、トルービーは一瞬にして小さな土塊と化した。
「すごいわね、やっぱり」
『君が頑張った結果だ、我は背を押しただけに過ぎない』
本気でそう思っていそうなヒュオニアに、思わず脱力してしまう。
「なんか、立て続けにすごい体験してるわね、今日のわたし」
探索途中だが、自身を落ち着けるため腰を下ろす。
『精神的な疲労が濃いようだが、大丈夫か?』
ヒュオニアの心配に、私は笑って返す。
「心配しなくても大丈夫よ」
それに疲労といっても苦痛ではなく、これは喜びに分類されるものだろう。
「だとしたら、随分と贅沢な疲れ方してるわね」
アンダーグラウンドでこのような喜びを感じるとは、夢にも思わなかった。
「探索、どうしようかしら」
1:続ける
2:続けない
「一旦帰って状況整理といきましょうか」
指輪のヒュオニアに語りかけながら、地上を目指して歩く。
『私がこの地に降りたのが数百年前、一体地上はどのようになっているのだろうか』
「まぁ、貴方の頃よりは安全だと思うわよ」
好奇心を滲ませた声に、思わず微笑みながら歩く。
「何かしら、あれ?」
地上まであと少しの距離という所で、私は足を止める。
『ふむ? なにやら人だかりが出来ているようだが』
ヒュオニアの言うとおり、アンダーグラウンドの出口になにやら人だかりができているのだ。
人だかりは全員男で、砂にまみれた悪魔のメダルを皆首からさげていた。
あのメダル、最近どこかで見たような……
『グローリアよ、気のせいかもしれないがあの者たち、我等の方を見てはいないか?』
「……え?」
最近の記憶を思い返している私を、ヒュオニアの声が現実へと引き戻す。
「間違いねえのかトーベ、このガキがてめえをボコボコに?」
「は、はい、間違いねえです! ミゲットとジャニもこいつに!」
私を囲むようにして、人だかりの男たちが集まる。
その中から二人、男たちの中でもひときわ大きい男と、何やら全身を包帯で縛っている男が前に出てきた。
「よう嬢ちゃん、オレの部下たちを随分可愛がってくれたらしいな」
大きい男がメダルをいじりながら話しかけてくる。
その顔はお世辞にも善人とはいえず、暴力で生活している者特有の色が濃く出ている。
「生憎だけど、貴方の部下なんて知らないわ」
これでもそれなりのクランのマスターを務めている身だ。
その肩書きは自身に、様々な出来事を体験させる。
万屋の支援など、クランへの協力を申し出てくれる人たち。
両親の子供としてではなく、一人のグローリアを慕いクランに加入してくれる人も最近は現れてきた。
もちろんこのように良いことばかりではない。
むしろ、悪いことの方が圧倒的に多く起こっている。
このような外見の者がマスターを務めているクランの名が大きくなれば、それだけで気に入らないと思う者はこのエルデンには大勢いる。
万屋の名声だけでなく、利益を奪おうとする者も多くいる。
別にそれはこのエルデンでは悪いことではない。
サンランド無統治王国の王、我等が戴くキング・グッダーの方針は、建国以来変わっていない。
すなわち、君臨すれども統治せず。支配すれども関知せず。
この方針のもとエルデンでは、法も秩序も存在しない。
盗みたければ盗み、奪いたければ奪い、殺したければ[ピーーー]。
しかし忘れてはならないのは、この街では狩る者が常に狩る者だとは限らないということだ。
盗んだから盗まれ、奪ったから奪われ、殺したから殺される。
つまりエルデンとは、そういう街なのだ。
だから、クランに害を与えた者には報復した。
万屋が有名になり始めた頃から今まで、報復により潰れたクランは片手では余るほどだ。
万屋のメンバーにはやり過ぎだと注意されるが、こればかりは譲ることはできない。
私はもう二度と、自分の周りの人たちを失いたくないから。
「しらばっくれてんじゃねえぞガキが! 俺をこんな目に合わせておいて、知らねえで済むと思ってんのか!」
包帯男が前のめりになりながら怒鳴る。
「申し訳ないけど私、全身を包帯で縛るような性癖の人に心当たりはないの」
奇人変人は何人か知り合いにいるが、目の前の男はそのどれでもないようだ。
『ふむ、我の知り合いにも変人は大勢いたな。 まともに話せたのはジブリールくらいだった』
ヒュオニアが懐かし気に声を頭に響かせる。
ジブリールというと、魔導王・恵みと慰めのジブリールだろうか?
「嬢ちゃん、あんまり俺たちを馬鹿にしないほうがいいぜ」
飛び出しそうな包帯男を下がらせ、大男が前に出る。
「エルデンに住んでるなら嬢ちゃんも聞いたことあるだろう? 俺たちのクラン、地底悪魔の名を」
そう言い、見せつけるように首からさげたメダルをかざす。
地底悪魔(デザートデビル)
近年勢いを増している悪党クランで、メンバーは全員首から、砂にまみれた悪魔のメダルをさげている。
五十人ほどのメンバーで構成され、必ず三人以上で行動しているようだ。
あるクランとの同盟が近頃成功し、それが勢いの原因と私は見ている。
「地底悪魔、ね」
以前あるクランを調べている時、繋がりのあるクランの中にそんな名前があったのを思い出した。
「おっ、やっぱり聞いたことくらいあるか」
「俺たちも有名になったなあ」
「それもこれも頭のおかげってもんだ」
こんな時でも媚を忘れないのには感心するが、どうやら男たちは勘違いしているようだ。
「しかし嬢ちゃん、聞いたことがあんなら、俺たちに手を出したのは間違いだったな」
大男のその言葉で、包囲の輪が縮む。
「頭、あのガキ捕まえたら俺にまかせてくれませんか。 犯して殺るだけじゃ気が済まねえ」
「いいぜ、他の奴等がやり終えたら好きにしな」
耳が汚れそうな話題に、思わず顔をしかめる。
「いまさらそんな顔したって遅いぜ嬢ちゃん。 恨むなら自分を恨みな」
「あぁ、思い出したわ」
私のそんな言葉に、不審げに大男が首をかしげる。
「何を思い出したって? 詫びの言葉かなんか」
「地底悪魔って、SmCのおまけクランじゃない」
私の言葉の意味が理解できなかったのか、あるいは私がこの状況でそんなことを言う意味が分からなかったのか。
男たちはその身を硬直させていた。
「あら、どうかしたの?」
私の問いに、大男が呟くように返してきた。
「……おいガキ、いま何て言った?」
「聞こえなかったの? いいわ、もう一回言ってあげる」
そう言って、先ほどよりもハッキリとその事実を告げる。
「地底悪魔って、SmCのおまけクランって言ったのよ。 ちゃんと聞いておきなさい、その耳までおまけなの?」
言ってからふと大男の方を見る。
「うわ、すごい顔」
顔中の血管が浮き上がり、随分と気持ちの悪いことになっている。
「容赦することはねえ! テメエら、一気にやっちまえ!!」
大男の言葉で、男たちの硬直が解ける。
手にそれぞれの得物を持ちながら、一目散にこちらに向かってくる。
『力を貸そうグローリアよ。 この数は少々骨だろう』
「いいえ、大丈夫よヒュオニア」
せっかくの申し出だが、それには及ばない。
『しかし』
「貴方の魔術を使うには、ちょっと勿体ない相手よ」
そう言い、男たちに向き直る。
助勢判定
コンマ二桁が50以上なら、対人関係に基づいたクランなどが助勢してくれます。
現在の主人公の対人関係
サフィニア:5
きゅー:8
コロナ:1
レニィ:8
フランク:9
このうち同クランの者たちの数値が10以上なら助勢可能となります。
現在はクランZOOのみ助勢可能です。
安価下
すいません、安価しといてあれですが、今回はここまでとさせていただきます。
次回は30日の20時を予定としています。
今回もお付き合い下さり、ありがとうございました。
質問などありましたら、お気軽にどうぞ。
ただいまバイトから帰ってきました。
投下したいと思います。
人いますでしょうか。
結果だけ言うと、地底悪魔との戦闘はすぐに片が付いた。
「まぁ、随分と間が悪かったわね」
地面に倒れている男たちに向けて、僅かながらの同情の念をまぜて言葉を放つ。
「しっかしこいつら数だけで、自力は全然やないか」
「見たところ、群れてどうにかなってたような連中だからな。 実際はこんなもんだろう」
カタリの言葉にトマトクンが答える。
見れば他の皆も怪我はないようで、小さく安堵の息をつく。
「ち、畜生……、なんで俺たちが、こんな奴等に……」
「あら、意外と早かったわね」
倒れ伏している男たちの中から、包帯男が声を上げる。
恨めし気に見てくる男の目には、いまだ抵抗の意思が存在しているようだ。
「それはちょっと不味いのよね」
地底悪魔だけならなんとかなるが、その後ろにいるクランに感づかれるのは良くない。
さて、どうするべきか……。
行動指定
安価下
※行動次第で今後のイベント進行に影響が出ます。
「いや、早まっちゃ駄目ね」
ZOOの皆がいる手前、殺すのは不味い。
ここは気絶でもさせて、どこか別の場所に捨てるのが正解だろう。
「という訳で、お休みなさい」
有無を言わせず男の意識を絶つ。
「トマトクン、頼みがあるんだけど」
「ん、なんだ?」
「こんなとこでいいか?」
「ええ、協力感謝するわ」
ガンズゲイルを出た後、ZOOの皆に協力してもらい男たちを捨てる。
「近いうちになにか奢らせてちょうだい」
道中好奇の視線に晒された皆には、なにか美味しいお店にでも招待しようか。
「ちゅーかやなぁグローリア、女が一人でアンダーグラウンドは危な過ぎるって」
「あら、心配してくれるの?」
カタリの言葉に悪戯げに返す。
純粋な彼の気遣いには、毎回わけもなく嬉しくなる。
「当たり前やがな」
「当たりマえでス」
カタリだけでなく、ピンパーネルまで返事に加わる。
「本当、私には勿体無い人たちね……」
このような人たちと友達になれたのだから、エルデンも捨てたものではない。
「ところでグローリア、この後予定はあるの?」
ユリカが尋ねてくる。
この後は……。
行動指定
安価下
予定を頭の中で振り返ってみるが、特に急ぎの用事はない。
ヒュオニアにも確認を取る。
『我のことは後回しで構わぬ』
「特に予定はないわね」
ヒュオニアの言葉に感謝しながら、ユリカに返答する。
「この後、私とサ(しゃ)フィニアとマリアで服を見に行くんだけど、よかったらどう?」
「皆で服を?」
ユリカの提案は、なんとも心躍るものだった。
「いいのかしら、私が一緒でも」
「もちろんいいって。 グローリア可愛いし、すっごい選び甲斐あると思うよ」
「……私も、そう思います……」
サフィニアとマリアローズの言葉に、つい照れ隠しで口を手で覆ってしまう。
「ちょっと待ってえな! グローリアの予定が空いとんのなら、わしの誘いも聞いて欲しいんやけど」
頬の熱を引かせる努力をしていると、カタリが横から声をかけてきた。
「なんだよ半魚人、僕らが先に提案したの見てなかったの? あ、そうか脳が魚だから理解出来なかったのか」
「だれが脳が魚やボケェッ! 先に提案したのくらいわかっとるわい!」
売り言葉に買い言葉で、そのあともカタリとマリアローズの罵り合いは続く。
「それでカタリ、私にお誘いって何かしら?」
罵り合いが一段落ついたところで、カタリにお誘いの内容を聞く。
「いやぁ、予定が空いてんならわしとデートでも」
マリアローズが無言で籠手をカタリに向る。
「じょ冗談やがな、冗談!」
自分でも悪気はあったのか、その後すぐに用件を話し出す。
「わしこれから稀少物蒐集家(レア・ハンター)の集まりに行くんやけど、よかったらグローリアもどうや?」
「あら、会合って今日だったの?」
カタリの誘いも、また心惹かれるものだった。
稀少物蒐集家とは、この世に存在する珍しい武具や秘宝に並々ならぬ情熱を持つ者たちのことで、カタリはその中でもひとかどの人物なのだ。
そんな稀少物蒐集家たちは頻繁に会合を開き、互いの情報を交換したり、自らが獲得した宝を自慢したりする。
私も人よりはそういう物に興味がある性格で、カタリに頼んでよく出入りさせてもらっている身だ。
「他の奴等もグローリアのこと気に入っとるみたいで、出来たら連れてくるよう頼まれてんねん」
「数回出入りしただけなのに……。 気持ちのいい人たちね」
誰もが子供のような顔をしているあそこは、とても暖かく懐かしい気持ちにさせてくれる。
1:服を選びに
2:会合に
安価下
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