勇者「特技は?」侍「抜刀術」狩人「乗り物の扱い」術師「霊術」(29)

勇者「本日は第1回勇者のお供選抜面接試験に来て頂きありがとうございます」

勇者「事前に提出いただいた履歴書には特技欄がありました」

勇者「皆さん思い思いの特技を記入されていたと思いますが、今回はそちらを披露して頂きます」

勇者「緊張せずにリラックスして、いつも通りの技を見せてくれれば結構ですので」

勇者「では一人ずつ実際にやって見せて下さい」

勇者「侍さん。特技は抜刀術とありますが」

侍「はっ、剣こそ我流ですが非常に役に立つ技を習得してござる」

勇者「では今ここでやって見せて下さいますか?」

侍「無理にござる」

勇者「……あちらの巻き藁では何か不都合でもありますか?」

侍「ダメージを受けている者に使う技ゆえ、怪我人がいない事には」

勇者(傷に追い討ちをする技なのか?結構残酷だな)

勇者「では一旦置いておいて、狩人さん。特技は乗り物の扱いとありますが」

狩人「はい。乗り物を扱います。乗り物が無いと披露できません」

勇者「……馬でよろしいですか?」

狩人「生物でも一応可能です」

勇者「それじゃあ王様に連絡するので少し待っていてください」

勇者(生物以外の乗り物ってなんだ……船とかか?)

勇者「では最後に術師さん。特技は霊術とありますが」

術師「はい、広義には霊術かと」

勇者「どの様な事が出来ますか?」

術師「大体何でも出来ます」


勇者「何でもとは?」

術師「属性攻撃、回復、補助などです。弱体はたぶん無理ですが」

勇者「素晴らしいですね。では何か……攻撃系の物をやってみて下さいますか?」

術師「分かりました。では」

【イグ】

(小さな火の玉が現れ、すぐに消えた)

術師「やりました」

勇者「……もう少し威力を出す事は出来ませんか?」

術師「どうすればいいかを習っていないので」

勇者「霊術は精霊とのコミュニケーションが必要と聞いています」

術師「精霊ってなんですか?」


勇者「……ちなみに専門は?火霊術ですか?」

術師「言霊術(ことだまじゅつ)です」


勇者(聞いたことがない)

勇者「参考までに、言霊術?というものについて簡潔に説明をお願いできますか?」

術師「森羅万象を表現する真名を自然から見出し、その名で呼びかける事で様々な現象を起こします」

術師「イグは火の基本言霊。師に習いました」


勇者「……他の属性は出せますか?」

術師「はい。お見せします」

【アク】

(手の平に一掬いの水が出現した)


勇者()


勇者「ありがとうございました。席に戻っていいですよ」

勇者「狩人さん。馬が到着しました」

狩人「ありがとうございます。では早速」


狩人「武器も装甲タイルも付いてないですね。ひどい乗り物だ」

勇者「普通馬に武器は付けないと思います」

狩人「まあいいです。では試しに」


狩人のゴーストドリフト!
回避率がアップ!


勇者「えっ」

狩人「回避率が上がることにより被ダメージを抑えます」

狩人「本当は兵装の付いている乗り物なら一斉発射をお見せするのですが」

勇者「」


勇者「狩人というからには何か飛び道具も扱われるんですか?」

狩人「はい」つ 44マグナム

勇者「」


狩人「あ、弓矢もありますよ」

勇者「良かった、知ってる武器が出てきた」

狩人「はいこれ」つ ダイナマイト弓矢


狩人「じゃあ試しに撃ってみますね、あの巻き藁を」キリキリキリ

狩人「Fire!」バシュッ

KABOOM!


巻き藁だったもの「」

狩人「余裕の撃破です」

勇者「もういいです……戻ってください」


侍「おや、勇者殿。先程の爆風でHPが少し減ってござるよ」

侍「ここは拙者が腕前を披露して進ぜよう!」

勇者「止めて下さい!絶対ろくなことにならないから!」

勇者は にげだそうとしている!

【▼アクセラレイター】

【ヒーリングファクター】

勇者「止めてくれー……あれ?普通に回復してる」

侍「実際便利な回復技でござる」

勇者「どうやって回復しているんですか?」

侍「さあ?」

勇者「ちなみに、他の技は……」

侍「無いでござる」

勇者「そんな気はしていた」


勇者「本日は皆さんありがとうございました、結果は追って連絡しますのでお気を付けてお帰り下さい」

遠い未来、彼らが行きがかり上で魔王を倒すことになるのは別の話である


おしり

俺にどうしろと

あえて今ワイルドアームズやルドラの秘宝の知名度を上げるスレやねん

特にシナリオとか考えてないぞ

勇者「本日は第2回勇者のお供選抜面接試験に来て頂きありがとうございます」

勇者「皆様から多数の応募を頂きこちらも嬉しく思っております」

勇者「しかし勅命を携えて旅する勇者であるこちらとしても、背中を預けるに足る人材を吟味したいと言うのが本音でして」

勇者「こうして機会を設けて面接を行っております」

勇者「大変忙しいのですが、これも皆さんの事をもっと良く知りたいが為という事で(笑)」

勇者「ではまず最初の方からどうぞ」

剣士「こんにちは、剣士です」

勇者「剣士さんの特技や売りがありましたら教えて下さい」

剣士「はい、私は料理が得意です」

剣士「ステータスをバフしたりHPを回復する様なすげぇ料理を多く習得しています」

勇者「それは長旅に便利ですね、素晴らしい。そんな料理を始められたきっかけは?」

剣士「幼馴染にポジションを奪われたからです」

勇者「」

剣士「長い事リーダーで主人公だったはずなのに、後半から加入した幼馴染に性能で大きく差を付けられました」

剣士「回を経るごとに強化イベントとかが増えて行く始末で、正直自分が飽きられているんだと思いました」

剣士「新しく加入したメンバーって使ってみたくなるのが人間のサガって奴でして」

剣士「今の僕の仕事は本を読んでいるおっさんの傍らで料理を作ってみんなを待つことです」


剣士「でも役に立っている実感はありますよ!この前もお前、料理は上手いなって」

勇者「もう結構です。お座りください」

勇者「次の方どうぞ」

旅人「こんにちは」

勇者「随分と若いんですね」

旅人「でも旅慣れはしてますよ」

旅人「特技は大体どんな生き物でも調理して食べられる事です」

勇者「さっきの方と微妙に被りますが……得意料理は?」

旅人「ミジンコのカリカリ揚げです」

勇者「」

勇者「他に、何か言っておきたい事はありますか?」

旅人「実はウチ、子連れでして。妻と二人の子供がいます」

勇者「そうですか、お若いのに大変だ。旅の間はどちらに?」

旅人「一緒に旅してます。子供たちなんか自分より立派な主戦力ですよ」

勇者「……戦闘に自信は無い、と。分かりました、ありがとうございます」

勇者「本日の最後は、武道家さん」

武道家「俺、こういう場にあまり慣れてなくて。失礼があったら済まない」

勇者「いいですよ、緊張しないで素の自分で。こちらとしても本当の皆さんを見たいですし」


勇者「武道家さんの特技は……絵画、気功?なんだか変わった特技ですね」

武道家「ああ、拳法を修めていたら自然と見に付いたんだ」

勇者「どの様な事が出来ますか?」

武道家「回復や攻撃が出来る。戦闘の役には立つ筈だ」

武道家「えっと、こうだな」

指弾/エーテル攻撃

バシュンッ

勇者「おお、凄い!」(常識的で有能な人材の予感!)

武道家「後は……この位は……」

△△○ 超武技光剄

バシバシバシバシ
キュイイイン バシューン

勇者「えちょ:なんですかこれ」

武道家「ついでにこれも……ッ!」

○□○ 超武技闇剄

ドンドコドンドコ

勇者「」


勇者「」

その後彼等を見た者はいない……。

おけつ

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