ナエギノヘヤ

ぴんぽーん

苗木「ん、誰だろう？」

舞園『苗木君、少し良いですか？』

苗木「鍵は開いてるから良いよ、入ってきて」

ガチャッ

舞園「お邪魔します」

苗木「いらっしゃい、どうしたの？」

舞園「先程、葉隠君と話してたのが聞こえたんですが、家族ごっこ、ってなんですか？」

苗木「ああそれはね――」

舞園「なるほど、それで家族ごっこを、なんですね」

苗木「そうそう、まあ遊びなんだけどさ」

舞園「ふふっ、それじゃあ私もまーぜーてっ、なーんて、お願いします苗木君」

苗木「舞園さんかぁ……うーん」

舞園「……」

苗木「姉さん、さやか姉さんでどうかな？」

舞園「！　良いですね苗木……ううん、誠君！」

苗木「あはは、実は姉さんって少し憧れてたんだ、妹しかいないからさ」

舞園「私も可愛い弟って欲しかったんですよ、相性も合ってますね！」

苗木「そうだね、嬉しいね」

舞園「ふふっ、そうですね」

苗木「まい、さやか姉さんは部屋に戻った」

苗木「それにしても、二人ともボクの子供みたいな遊びに付き合ってくれるなんて優しいなあ」

苗木「あの二人のことは、大切にしよう」

苗木「……あ、ところで」

苗木「父さんがいて姉さんがいる、次に必要なのはどんな人かなぁ？　母さんとか兄さん？　それとも……」

>>14

kskst

苗木「うーん、やっぱり父さんがいるなら母さんも欲しいよなぁ」

苗木「母さんか……霧切さんは、姉さんだよなぁ」

苗木「朝日奈さんも……母性を感じるところはあるけどどうかなぁ」

苗木「……大神さん、ビックママって感じだよね」

苗木「……ゴクリ」

苗木「よ、よし、行ってみよう！」