あかり「櫻子ちゃんはあかりのお誕生日にオルゴールをプレゼントしてくれたから」

あかり「あかりもオルゴールを櫻子ちゃんにプレゼントするよぉ」

あかり「という訳でオルゴール屋に来たけど」


ズラー


あかり「オルゴールが沢山有りすぎて何を買えばいいのか分からないよ…」

あかり「櫻子ちゃんに因んで「桜」の付いた曲にしたいけど…」

あかり「沢山有りすぎてあかりには選べないよぉ…」

あかり「櫻子ちゃんはあかりに優しい曲をプレゼントしてくれたから、あかりも優しい曲を櫻子ちゃんにプレゼントしたい…」

あかり「出来たらあかりの心を込めたような曲をプレゼントしたい…」

あかり「うーん…」

めぐみ「お客様、何かお困りですか？」

あかり「あっ、はいっ」

あかり「お友達が今日、お誕生日なのでオルゴールをプレゼントしたいのですけど、どんなのがいいのか分からなくて…」

あかり「そのお友達はあかりにとって大切なお友達なので、心を込めたのをプレゼントをしたいのですが…」

めぐみ「…」

めぐみ「そのお友達に助けられた事はありますか？」

あかり「あっ、はいっ！」

めぐみ「でしたら、ピッタリな曲がありますよ」

めぐみ「このオルゴールはいかがでしょうか？」


『大切な友達へ Best Friend』


あかり「Best Friend…」

あかり「これは誰の曲ですか？」

めぐみ「これはkiroroの曲です」

めぐみ「歌詞もご覧になりますか？」

歌詞を見ているあかり


あかり「…」

あかり「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

めぐみ「お客様、どうしましたか？」

あかり「あかり、歌詞に感動しちゃったよぉ」

あかり「こんな歌詞だから曲もきっと素敵だと思うよぉ」

めぐみ「では、オルゴールを鳴らしてもいいですか？」

あかり「お願いします」

オルゴール試聴中


あかり「…」

あかり「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

めぐみ「お客様…」

あかり「素敵だよぉ…」

あかり「歌詞も凄く良かったけど、曲も凄いいい…」

あかり「あかり、感動しちゃったよ…」

あかり「すいません」


「このオルゴールを1つ下さい！」

めぐみ「ありがとうございました！」

あかり「あとは櫻子ちゃんに渡すだけ」

あかり「お姉さん、ありがとう！」

めぐみ「大切なお友達か…」

めぐみ「あたしにも大切なお友達が…」

めぐみ「いや、友達を超えてもっと大切な人がいるわ」

めぐみ「しかし、ピュアだったわ、あの子」


「撫子もピュアだったらもっとカワイイのに」


「いや、今でも十分カワイイけどね」

櫻子の家の前


あかり「ううう… 緊張するよぉ…」


ピンポーン


花子「はいだし」

あかり「あれ？」

花子「あっ、櫻子のお友達だし」

あかり「こんにちは」

花子「こんにちはし」

あかり「あの～、櫻子ちゃんはいらっしゃいますか？」

櫻子「私ならここにいるよ」

あかり「わっ、櫻子ちゃん、背後から急に出て来ないでよぉ」

櫻子「ゴメン、ゴメン、あかりちゃんの後ろ姿が見えたから驚かそうと思って」

あかり「もう！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

櫻子「んっ、あかりちゃん、それは？」

あかり「これは…」


「櫻子ちゃんのお誕生日プレゼントだよ」

あかり「はい、櫻子ちゃん」

櫻子「ありがとう！あかりちゃん」

櫻子「あれ、これは」

あかり「そうだよ、オルゴールだよぉ」

あかり「あかりのお誕生日にオルゴールをプレゼントしてくれたから、あかりも櫻子ちゃんにオルゴールを贈るよ」

櫻子「オルゴール、鳴らしてもいい？」

あかり「いいよ」

櫻子「うわっ、凄いいい曲！」

撫子「おお、kiroroか」

あかり「そうだよ。櫻子ちゃんにプレゼントするために「心を込めた曲」という事でその曲にしたんだよ」

撫子「「大切な友達」か。いいねぇ」

あかり「だってあかりと櫻子ちゃんは」


「最高のお友達だよ」

あかり「櫻子ちゃんは影が薄いあかりを見つけてはいつも見守ってくれている」

あかり「櫻子ちゃんのその笑顔で助けられた事もあった」

あかり「泣いているあかりを優しい言葉で慰めたこともあった」

あかり「元気な櫻子ちゃんを見て、あかりはいつも元気を貰っている」

あかり「だからそんな大切なお友達にこの曲を贈るよ」

あかり「「最高の友達」という曲を贈るよ」

櫻子「あかりちゃん…」

あかり「もう一つ、最高のお友達にプレゼントをあげるよ」

あかり「あかりからのプレゼントをちゃんと聞いてね」

櫻子「うん、ちゃんと聞くよ」

あかり「…」ｽｰｰ


「櫻子ちゃん、お誕生日おめでとう」


おしまい