ニンフィア「兄さん♪」 ブラッキー「…………?」 (248)



ニンフィア「お久しぶりですね兄さんっ!」ニコニコ

ブラッキー「…………?」

ニンフィア「あ、あれ……? なっ、なんで無視するんですか?」オロオロ

ブラッキー「いや、兄さんって僕の事?」

ニンフィア「もうっ、他に誰が居るんですかっ!」

ブラッキー「そう言われても……僕の妹はリーフィアしか居ないんけど……」

ニンフィア「もう、なに言ってるんですか兄さんっ! 私の事……忘れちゃったんですか……?」

ブラッキー「いや……えーと……」

ニンフィア「あっ! そうだリーフィアちゃん元気ですか!?」パァッ

ブラッキー「えっ……うん、元気だけど……?」

ニンフィア「そうですかっ! えへへ、はやく会いたいなぁ」ニコニコ

ブラッキー(リーフィアの友達かな……?)

ニンフィア「でも、一番会いたかったのはやっぱり…………」チラッ

ブラッキー(でもこんな子見たこと無いような……いや懐かしい感じもするような……?)ウーン




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ニンフィア「えっと……兄さん? 聞いてますか?」

ブラッキー「うん?……あぁごめんごめん、何の話しだっけ?」

ニンフィア「う~……もういいです! なんでもないですっ!」プイッ

ブラッキー「あはは、考え事しててさ……ごめんね?」

ニンフィア「もうっ、兄さんは昔っからそうですよね! 大事な事はいっつもはぐらかして……」

ブラッキー「昔から……?」

ニンフィア「そうですよ、最後に会った3年前の時だって……」

ブラッキー「3年…………あっ……あー……!」

ニンフィア「……? どうしたんですか?」

ブラッキー「うん、君は従姉妹の……前はイーブイだったよね? 進化してたから全然気付かなかったよ」

ニンフィア「あ、あれ?……ほんとに気付いてなかったんですか?……うぅ……ショックです……」シュン

ブラッキー「あっ、いや……ほらっ! 雰囲気がすっごく変わってたからさ、あはは……」

ニンフィア「…………」

ブラッキー「えーと……?」

ニンフィア「……どんな風に、変わりましたか?」

ブラッキー「うん?」




ニンフィア「私は……あれからどう変わりましたか……?」ジッ

ブラッキー「えっと……なんかこう、大人っぽくなったかな……? 」

ニンフィア「っ…!…そう……ですかっ……ふふ……」ニコッ

ブラッキー「……?」

ニンフィア「うん、それならいいですっ! 成功です! 」ニコニコ

ブラッキー「成功ってなにが?」

ニンフィア「あっ、いえっ! こここちらの話しなんで兄さんは気にしにゃくて大丈夫です!」

ブラッキー「そ、そっか……」(噛んだ……?)

ニンフィア「うっ……え、えっと……あっ! そういえば兄さんはこんな所で何してるんですか?」

ブラッキー「あぁ、家にいると疲れるから……ちょっと息抜きに散歩してるだけだよ」

ニンフィア「え……? 疲れる……?」



ニンフィア「何かあったんですか?……もしかして、誰かと喧嘩したとか……」

ブラッキー「あー、そういうわけじゃないんだよね、ごめんね変な言い方して」

ニンフィア「えっと……それじゃあなんで……?」

ブラッキー「うん、まぁ仲が悪いんじゃなくて……むしろ逆、かな?」

ニンフィア「逆……?」キョトン

ブラッキー「あはは、まぁとにかく大丈夫だよ」

ニンフィア「ならいいんですけど……無理しないで下さいね兄さん」

ブラッキー「ありがと、心配してくれて」ナデナデ

ニンフィア「っ……えへへ……」ポー

ブラッキー「あはは、なんだか懐かしいね」

ニンフィア「はっ……ちょ、ちょっと兄さん! 子ども扱いしないでください!」ブンブン

ブラッキー「えっ……」

ニンフィア「私だってもう大人なんですからね!」エッヘン

ブラッキー「えっと……でも確かリーフィアと同い年じゃ……?」

ニンフィア「うっ……精神的な話しです!……とっ、とにかく、もう子どもじゃないんですからね!」

ブラッキー「わ、わかった……気を付けるよ……」



ブラッキー「うん、今更なんだけどさ、君はなんでここに居るの?」

ニンフィア「え? あれ……? 聞いてないんですか?」

ブラッキー「うん?」

ニンフィア「お母さん達が家をしばらく空けるから、少しの間お世話になる予定なんですけど……」

ブラッキー「んー、おかしいな、僕は何も聞いてないけど……」

ニンフィア「お母さんがサンダース兄さん宛に手紙出したって言ってたんですけど……」

ブラッキー「……あー……うん……」

ニンフィア「も、もしかして宛先間違えちゃっととかですか?……ど、どうしよう……」オロオロ

ブラッキー「……いや、多分届いてるよ」

ニンフィア「え……?」

ブラッキー「うん、とりあえず一緒に戻ろうか?」

ニンフィア「だ、大丈夫なんですか……?」

ブラッキー「大丈夫だから安心して?……ほら、行くよ?」トコトコ……

ニンフィア「あっ、はい! よろしくお願いします!」トコトコ……





~ブイズ家~



サンダース「……ぶえっくしょいちきしょーい……っ!」

ブースター「うわっ、びっくりした……なに? 今のくしゃみ?」

サンダース「……ズズズッ……なんだ、誰か俺の噂でもしてんのか……?」

グレイシア「随分とおやじ臭いくしゃみね……」

シャワーズ「う~ん、このくしゃみは可愛くないなぁ」

エーフィ「兄さん、大丈夫?……はい、ティッシュ」スッ

サンダース「ん、悪いな……ズズッ……それにしてもお前らひどいなおい……そもそもくしゃみに可愛いも何も__」


リーフィア「っ……ふぁ……くちゅっ……!」


サンダース「…………」

グレイシア「クスクス……」

シャワーズ「んふふ、まぁ私はおやじ臭い兄さんも好きだから安心して?」

サンダース「……おう…………」

エーフィ「リーフィア、大丈夫?」

リーフィア「ん……えへへ、急に鼻がむずむずして……大丈夫だよエーフィお姉ちゃんっ」




ブースター「リーフィア、ほんとに大丈夫か? 風邪でもひいてるんじゃ……」

リーフィア「え?……あはは、大丈夫だよお兄ちゃん」

ブースター「そう? じゃあちょっと熱測るからじっとしててな……」スッ……

リーフィア「え……? おっ、お兄ちゃん?……わわっ、わっ……ち、ちかっ……!」

ブースター「よいしょっと」ピトッ

リーフィア「っ……~~~っ!」パクパク

ブースター「うーん?……熱はないかな……?」

リーフィア(きゃーっ!きゃあぁぁぁぁぁぁっ!! お兄ちゃんがこここここんなに近くにkjぃw.mぁj:っ_a!wq/@!……) カアァァ……

ブースター「あれ? なんか急に熱くなってきたような……?」


エーフィ「羨ましい……」

シャワーズ「んふふ……リーフィアも大変だねぇ……ね、兄さん?」

サンダース「……可愛い……くしゃみ……?」ブツブツ

シャワーズ「……だめだこりゃ……」



グレイシア「…………」ジーッ




リーフィア「っ…あっ、その……!…ほっ、ほんとに大丈夫だからっ!離れてお兄ちゃんっ!」グイッ

ブースター「わっ……うん?……まぁ大丈夫ならいいんだけど……」

リーフィア「うぅ……」シュー……

グレイシア「…………」ジーッ

ブースター「うん? グレイシア姉さんどうかした?」

グレイシア「…………くしゅんっ……」

エーフィ(グレイシア姉さん、可愛い……)

シャワーズ(素直じゃないなぁ……)ニヤニヤ

ブースター「……?」



グレイシア「あらやだ……風邪かしら?」チラッ

ブースター「へ?」

グレイシア「うーん、熱があるかもしらないわ……困ったわね……」チラッ

ブースター「あー……えっと……部屋で休んだ方がいいんじゃない?」

グレイシア「…………」

ブースター「グレイシア姉さん? 大丈夫……?」

グレイシア「……ふんっ」プイ

ブースター「えっ?」

エーフィ「……グレイシア姉さん……元気、出して?」ナデナデ

グレイシア「べっ、別に落ち込んでなんかいないわよ……」

ブースター「あれ? 何がどうなって……」

シャワーズ「んふふ、みんな大変だね~……ね、兄さん?」




サンダース「ふぇっくしょいっ!……違うか……ぶわっくしょいういーおら…………うん……違うな……」

シャワーズ「……何やってんのさ兄さん……」




シャワーズ「そういえばさー、ブラッキー遅くない?」

グレイシア「たしかに……散歩にしてはいつもより遅いかしら?」

リーフィア「大丈夫かな? もしかして何かあったんじゃ……」

ブースター「いや、ブラッキーしっかりしてるし大丈夫だと思うよ?」

エーフィ「でも……少し心配……」

サンダース「あん? あいつまだ帰ってないのか……しょうがねぇな、ちょっとそこら辺見てくるか……」

ブースター「あっ、じゃあ俺も行くよ兄さん」

サンダース「そうか?……じゃあ俺とブースターで見てくるからお前ら留守番頼んだぞ」



グレイシア「悪いわね、それじゃ二人とも頼むわね」

エーフィ「行ってらっしゃい」フリフリ

リーフィア「お兄ちゃん達、暗いから気を付けてね!」

ブースター「うん、まぁすぐ帰ってくるよ、それじゃ行ってきます」トコトコ

シャワーズ「気を付けてね~……あっ、兄さん兄さん!」

サンダース「あん? まだなんかあんのか?」

シャワーズ「んふふ、行ってらっしゃいのちゅー……しとく?」ニヤニヤ

サンダース「なっ……! おおおまおまおお前っ! 」カアァァッ……!

シャワーズ「ぶっ……あははは! 兄さんびっくりしすぎ、可愛いな~もう」ニヤニヤ

サンダース「かっ、からかうんじゃねぇっ!」ドキドキ


グレイシア「クスクス……相変わらず敷かれてるわねぇ」

リーフィア「あはは、サンダースお兄ちゃん顔真っ赤で可愛いっ」

エーフィ「二人とも……仲良し……」ニコニコ

サンダース「う、うるせぇな……たく……」フイッ




「ちょっと兄さん? まだー?」


サンダース「おっ、おう……そ、それじゃあと頼んだからな!」タタタッ……

シャワーズ「まかせてよ! 行ってらっしゃ~い」ヒラヒラ



__バタン



グレイシア「はぁ、それにしても……ほんとあの子どうしたのかしら」

シャワーズ「うん? まぁ心配いらないとは思うけど……んふふ、もしかしたら彼女と夜遊びとか?」

リーフィア「えぇ!? そ、そうなのかな?」

エーフィ「……多分……違う……」

グレイシア「そうね、あの子のそういう話し全然聞かないわよねぇ……」

リーフィア「あー……そうかも……」

シャワーズ「いやぁ分からないよ? もしかしたら急に連れてきたりして……」

リーフィア「あははっ、そしたらびっくりしちゃうねー」

グレイシア「クスッ……そうね、全然想像できないわ」

エーフィ「なんだか……楽しみ……」



~ブイス家周辺~


ブラッキー「いやぁ、色々まわってたらちょっと遅くなっちゃったね」

ニンフィア「色々懐かしくなっちゃって……付き合わせてしまってすいません……」

ブラッキー「うん? あぁ、気にしなくて平気だよ?」

ニンフィア「で、でもっ……皆心配してるんじゃ……」

ブラッキー「あはは、大丈夫だって……それに一緒に居れて僕も楽しかったし」

ニンフィア「……ほんとですか……?」

ブラッキー「うん、ニンフィアは楽しくなかったかな?」

ニンフィア「いっ、いえっ……そうですか……えへへっ、なら良かったですっ!」ニコッ



ブラッキー「……それにしても変わったよね、話し方とかさ」

ニンフィア「え?……だってこれは兄さんとの……」

ブラッキー「僕……?」

ニンフィア「もうっ、3年前約束したじゃないですかっ! もしかして忘れちゃったんですか?」ジッ

ブラッキー「あ、いや……えーと____」



「……兄さんなにしてたの?」

「いや、ちょっとな……」

「あはは……またシャワーズ姉さんにでもからかわれてた?」

「うっ、うるせぇ!」



ブラッキー「……あっ……」

ニンフィア「……?……あっ、もしかしてあれ……」




サンダース「あーあ、ブラッキーの奴どこに居んだろうな」

ブースター「うーん……ん? 兄さんあれ……」

サンダース「あん?……あのカップルがどうかしたか? それよりお前ブラッキーをだなぁ……」

ブースター「いやだから……あれ……」

サンダース「え……? うそだろ……?」


タタタッ……


ニンフィア「あっ、やっぱりサンダース兄さんにブースター兄さんでしたか! お久しぶりです! 」ペコッ

サンダース「え?……え……?」

ブースター「えーと、君は……」

ブラッキー「あはは……ただいま……」トコトコ

サンダース「お前……いつの間にこんな可愛い子と……」

ブースター「おめでとう……」パチパチ

ニンフィア「え……えっと……」

ブラッキー「はぁ……いや、兄ちゃん達ちょっと落ち着きなよ……」



………………


サンダース「なるほど……そっかそっか! 随分でっかくなったなぁ!」ワシャワシャ

ニンフィア「わぷっ……えへへ、くすぐったいですよサンダース兄さん」

ブースター「うんうん、見違えたよ、すごく女の子らしくなったよね」

ニンフィア「そ、そうですか?……えへへ……」

ブラッキー「……リーフィアや姉ちゃん達に怒られないようにね……」ボソッ

ブースター「へ……?」

サンダース「そんでどうしたんだ? 急にこっち来て」

ニンフィア「あっ……それは……」

ブラッキー「あのさサンダース兄ちゃん、ちょっと前に手紙来てなかった……?」

サンダース「あん? 手紙?……いや来てねぇけど……」

ニンフィア「や、やっぱり間違えて……」

ブラッキー「いや、ちゃんと思い出してみて?」

サンダース「うーん……?」

ブースター「……手紙……あーっ……!」ポン

サンダース「うん? どうしたブースター」

ブースター「あれじゃないの兄さん、ほら……この前の……」

サンダース「うーん……?」




………
……………


サンダース「ふわぁ~……あーよく寝た……」トコトコ

ブースター「あっ、おはよう兄さん……えーと……これは……」

サンダース「おー、ブースターか、なにしてんだ?」

ブースター「あぁ……手紙とか届け物とかの整理だよ……ほら、父さん達からも来てるよ」ピラッ

サンダース「おう……へぇ、親父達今カロス地方に居んのか……」

ブースター「あー、そういえば伯母さん達の家そっちの方だったよね……あの子にももう3年位会ってないのかな……?」

サンダース「そうだな、あのチビも元気にしてっかなぁ……それにしてもいい年して世界中夫婦旅行ってどうなんだよ、仲いいのはいいけど滅多に家に居ないじゃねぇか……」

ブースター「あはは……まぁそれだけ兄さんの事信頼してるんじゃないの?」

サンダース「そんなもんか……?」

ブースター「えーとこれは……あっ、ほら……噂をすれば伯母さんから兄さん宛に手紙来てるよ?」ピラッ

サンダース「おう、飯食ったら読んどくから俺の部屋に置いといてくれ」

ブースター「わかった、忘れないでよね?」

サンダース「大丈夫だっつの……あー腹減った……」トコトコ……

ブースター(大丈夫かなぁ……)



……………
………


ブースター「……って事があったんだけど……」

サンダース「…………」

ブースター「……兄さん?」

サンダース「……いや、その……なんだ……」フイッ

ブラッキー「兄 ち ゃ ん ?」ニコォ

サンダース「っ……すいませんっ……忘れてました……」

ニンフィア「あ……あはは……」

ブラッキー「はぁ……そんな事だろうと思ったよ」

サンダース「いや、本当にすまん、飯食って二度寝しちまって……起きたらすっかり……」

ブースター「まぁ兄ちゃんらしいっちゃらしいけどさぁ……」

ニンフィア「あの、えとっ……返事が来てないのに大丈夫だと思った私達も悪いんです……」オロオロ

ブラッキー「いや、サンダース兄ちゃんが悪いから気にしなくていいよ」

ブースター「うん、サンダース兄さんが悪いね」

サンダース「うっ……本当にごめんな……?」

ニンフィア「………っ…」グッ



ニンフィア「……サンダース兄さんっ!」

サンダース「うん……?」

ニンフィア「あ、あの……私怒ってないですから……」

サンダース「いや……でもな……」

ニンフィア「しょうがないですよっ、それに私お母さんから聞いてますよ? サンダース兄さん皆のために頑張ってるって……」

ブースター(そうかなぁ……?)

ブラッキー(……いい子だなぁ……)

ニンフィア「だからサンダース兄さんだけ攻められないですっ、そもそも結構急でしたし……だから……その……」

サンダース「っ……お前…グスッ…」ジワァッ

ニンフィア「えっ!?さっ、サンダース兄さんっ!?」オロオロ

ブラッキー「あ、涙もろいだけだから気にしないで」

ブースター「あはは……」

ニンフィア「え……でも……」

サンダース「っ……こんな俺に優しくしてくれてありがとうっ……!」ガバッ

ニンフィア「きゃっ……! サンダース兄さん!?」



サンダース「嬉しいぜ……こんないい子に育ってくれてっ……」ギュウウウ

ニンフィア「あ、あのっ……えとえと……!」

ブースター「あはは……ちょっと兄さん? ニンフィアびっくりしてるからその辺に……」

ブラッキー「……いや……もう遅いかな……」

ブースター「へ? 遅いって何が…………あっ……!」

シャワーズ「…………」ヒクヒクッ

ニンフィア「あ……」

サンダース「あ?……どうしたお前ら……なんで後ろ…………えっ…?」

シャワーズ「んふふ……な~んか家の前が騒がしいと思ったら……ふ~ん、そっかそっか~……」ピクピクッ

サンダース「あ、あのなシャワーズ……絶対誤解してるわ……いやマジで……」ダラダラ



ブラッキー「ニンフィア、危ないからこっちおいで?」グイッ

ニンフィア「え……えっと……あの……」

ブースター「あぁ、いつも通りだから心配しないで?」

ニンフィア「え? えっ?」

シャワーズ「それで? な~んでブラッキー迎えに行って……女の子と抱き合ってるのかな~?」ニコニコ

サンダース「いいいやっ! この子はあれだ!伯母さんの家のっ! お前も覚えてるだろ!?」

シャワーズ「…………へぇ……?」

サンダース「なっ! そうだよなニンフィアっ!」

ニンフィア「っ……」コクコクコクコクッ

シャワーズ「んふふ……な~んだ、そうだったんだ~」

サンダース「お、おう……分かってくれたか、よかったぜ……」

シャワーズ「……な~んて、あの子がこんな所に居るわけないし、そもそもイーブイだったし……つくならもっとまともな嘘……ついたら……?」ギロッ

サンダース「いっ、いや……それにもわけがっ……ちょ、まてまてま__」

ニンフィア「あわわわ……」


__シャワーズ の ハイドロポンプ!…▽


サンダース「いぃっ!? うわあああああああああ!!!!!」





~ブイズ家~


グレイシア「なるほど……それで兄さんはぼろぼろなのね……」

サンダース「うぅ……」ボロッ……

シャワーズ「あはは……兄さんごめんね、勘違いして…」

サンダース「だから誤解だって言っただろ……」

ニンフィア「ご、ごめんなさい……」

シャワーズ「いやぁ、まさか本当にこっちに来てるなんて思わなくてさ……」

ブースター「うん、兄さんもすぐ感情的になるの治した方がいいかもね」

ブラッキー「そもそもサンダース兄ちゃんがちゃんとニンフィアが来るの教えてればこうならなかったしね」

グレイシア「本当だわ、前から分かってれば色々準備だってしたのに……」

リーフィア「もーっ、サンダースお兄ちゃんったらぁ!」

エーフィ「なにも準備してなくて、ごめんね?」

ニンフィア「いえっ、そんなっ! 全然大丈夫です!」ブンブン






サンダース「あれ……なんか家族が冷たい……」




グレイシア「さて、じゃあ改めて……よく来たわねニンフィア、ゆっくりしていきなさい」

サンダース「そうだな……すっかり忘れてたが家族がひとりやふたり増えても問題ないから心配すんな」

シャワーズ「んふふ……さっきは驚かせてごめんね? まぁ自分の家だと思って気楽にしなよ~」

エーフィ「妹が増えた……嬉しい……」ニコニコ

リーフィア「そうだっ、ここに居る間は私の部屋で寝ようよっ!」

ブースター「あー、それがいいかもね、部屋用意してないし」

ニンフィア「えっと……」

ブラッキー「あはは、まぁ少し騒がしいかもしれないけど…………よろしくね?」ニコッ

ニンフィア「っ……はいっ! しばらくの間よろしくお願いします!」ペコッ



一旦〆。

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1368970248
一応前話から繋がってるけど見なくても多分楽しめると思う


サンダース「いやー、それにしても大人っぽくなったよなぁ、リーフィアと同い年には見えないぜ」

ニンフィア「そうですかね……えへへ……」ニコニコ

ブラッキー(……?……なんか大人っぽいって言われるとやけに嬉しそうにするような……?)

リーフィア「うー……なんだか私が子どもみたいな言い方……」シュン

サンダース「あ、いやっ……そういうわけじゃなくてだな! リーフィアは年相応だと思うぞ! なっ!」

グレイシア「ほんと、兄さんはデリカシーに欠けるわね」

ブースター「あはは……大丈夫だって、リーフィアはそのままでいいんだぞ?」ナデナデ

リーフィア「ん……だって私……いっつもお兄ちゃん達に甘えちゃうし…… 」

ブースター「うーん……俺はリーフィアの甘えん坊な所、可愛いと思うけどなぁ……」

リーフィア「え……そう……?」

ブースター「うん、守ってあげたくなっちゃうって感じかな?」ニコッ

サンダース「あー……それは分かるわ」

リーフィア「そ、そっかな……えへへ……」




エーフィ「…………」

グレイシア「…………」




エーフィ「…………甘える……」

ブースター「うん……?」

エーフィ「…………」ピトッ

ブースター「わわっ!……えっ、エーフィ姉さん!?」ドキッ

エーフィ「ブースター……お兄ちゃん……」

ブースター「へ……?」

エーフィ「……可愛い?」

ブースター「えっ?……えっ?」

グレイシア「っ……ブースター……」ボソッ

ブースター「うん?」

グレイシア「……ブースター……お……おっ……おに…ぃ…っ」カアァァ……

ブースター「おに……?……グレイシア姉さん?」

グレイシア「うっ……うるさいっ!! わっ、悪かったわね可愛げがなくてっ!」プイッ

ブースター「なんで怒ってるのっ!?」



グレイシア「ふんっ……エーフィにくっつかれてデレデレしちゃって……っ!」

ブースター「別にデレデレなんてしてないけど……」

グレイシア「なによ? 口答えする気?」ギロッ

ブースター「ひぅ……っ!」ビクゥッ

エーフィ「ブースターいじめるの……だめっ」ギュッ

ブースター「っ……あああのっ! エーフィ姉さん!? ちっ、近……っ!」ドキドキ

グレイシア「……エーフィあんた……それわざとやってないわよね?」

エーフィ「……?……なんのこと? 」キョトン

グレイシア「ふんっ……可愛い顔したって騙されないわよ……と、とにかく一旦離れなさいよっ!」グイッ

エーフィ「…………いや……」ギュウゥゥ

ブースター「っ……ちょっ、くるしっ……二人とも落ち着いて……っ!」

リーフィア「あわわ……けっ、喧嘩はだめだよお姉ちゃん達……っ」オロオロ



シャワーズ「んふふ……毎度毎度大変だねブースターも」

サンダース「まぁ仲が良くていいんじゃねぇか……?」

シャワーズ「そういえば兄さん?」

サンダース「あん? なんだよ?」

シャワーズ「やっぱり兄さんも甘えてくれる子の方が可愛いって思う?」

サンダース「は?……あー……まぁなー……」

シャワーズ「ふ~ん……そっかそっか~っ……よいしょっと……」ピトッ

サンダース「っ……なんだよ、急にくっついて……」

シャワーズ「……んふふっ、兄さんだ~い好きっ!」スリスリ

サンダース「なっ……お、お前なぁ……っ!」


シャワーズ「私も甘えてみちゃ……だめかな……?」

サンダース「っ……別に、好きにしろよ……」フイッ

シャワーズ「きゃーっ、照れてる兄さんか~わ~い~い~」ギュー

サンダース「ばっ……! あんまくっつくんじゃねぇっ!」

グレイシア「……はぁ……はぁ……ちょっとっ、いい加減離れたら?」ギュウゥゥ

エーフィ「……姉さんこそ」ギュウゥゥ

ブースター「…………」

リーフィア「あれ?……お、お兄ちゃん?……しっかりしてお兄ちゃんっ!」





ブラッキー「はぁ……騒がしくてごめんね?」

ニンフィア「あはは……いえっ、仲良しで楽しそうですっ!」


………………



グレイシア「こほん……ごめんなさいねニンフィア、恥ずかしい所を見られちゃったわね……」

ニンフィア「あっ、全然大丈夫ですよ!……むしろ賑やかで楽しいですから!」ニコニコ

シャワーズ「ん~、いい子だねぇ……ほんとに妹にしたい位……」

サンダース「おう、それはなかなか名案だなっ!」

ニンフィア「……え、えへへ……妹、ですか……」チラッ

ブラッキー「……?」

リーフィア「ねーっ! そしたら毎日一緒に居られるね!」

エーフィ「それは……素敵……」

ニンフィア「えへへ……そんな風に言ってもらえて……とっても嬉しいですっ、ありがとうございます!」ペコッ



ブースター「本当に3年で大人っぽくなったよねぇ……」

グレイシア「たしかにね……何かあったのかしら?」

ニンフィア「あっ、それは……ブラッキー兄さんとの……」

ブラッキー「……?」

シャワーズ「ん? ブラッキーが何か関係してるのかな?」

ニンフィア「は、はいっ……3年前に……約束したんですよね……?えへへ……」

サンダース「ほう、そりゃどんな約束したか気にになるなー?」

リーフィア「うんうんっ、ブラッキー! どんな約束したの?」

ブラッキー「…………」

リーフィア「うん? ブラッキー……?」

ブラッキー「……うーん?」

グレイシア「ちょっと……まさかその反応……」

ニンフィア「えっ……も、もしかして忘れちゃったんですか!?」

ブラッキー「いや……ちょっと待ってね……えーと……」

サンダース「お前なぁ……女の子との約束忘れるなんてデリカシーに欠けるぞ」

シャワーズ「はいはい、ちょっと黙っててね兄さん」

ブラッキー「ごめん、なんだったっけ……?」

ニンフィア「ほ、ほらっ! 3年前の別れ際に兄さんが……____」




………
……………


短いけど一旦〆

サンダース>シャワーズ>グレイシア>エーフィ>ブースター>ブラッキー>リーフィア
じゃないか?
前回の今見たけどサンダースとシャワーズが進展しててよかった


ブラッキー「ねぇ……良い子だからそろそろ……」

イーブイ「いやっ……!」ギュー

ブラッキー「困ったなぁ……」

サンダース「おいブラッキー、お前以外もう外に……って何してんだ?」

ブラッキー「いや……それが……」

イーブイ「帰っちゃやだっ……ずっと一緒に居てよブラッキーお兄ちゃん……!」ギュー

ブラッキー「うん……さっきからこんな感じで……」

サンダース「ぷっ、あっはっはっ! モテモテだなお前!」

ブラッキー「はぁ……笑い事じゃないよ兄ちゃん……」

イーブイ「……帰っちゃ……やだよ……」ジワッ

サンダース「あっはっはっは! いや悪い悪い……おっ……そうだチビ、いい方法があるぞ?」

ブラッキー「え……?」

イーブイ「……?」



サンダース「こいつと結婚して家に来ればいいじゃねぇか! 」

ブラッキー「……はぁ……はぁ~……」

サンダース「なっ、なんだよ……ちょっとしたジョークだろ! 二回もため息つかなくていいだろっ!?」

ブラッキー「ごめんね? 兄ちゃんが変な事言って」

イーブイ「…………する」

ブラッキー「え……?」

イーブイ「するっ! 私ブラッキーお兄ちゃんと結婚する!」キラキラッ

サンダース「おっ?」

ブラッキー「……あー……」

イーブイ「私ブラッキーお兄ちゃんのお嫁さんになるっ! ねっ、 いいでしょ?」ニコニコ

サンダース「あっはっはっ! そっかそっか、そしたらもう少し大人にならないとなぁ! 」ワシャワシャ

イーブイ「んっ……おと……な……?」



ブラッキー「ちょっとサンダース兄ちゃん……」ボソボソ

サンダース「あん? 小さい頃はお父さんと結婚するーとかよく言うだろ? それと一緒だって……」ボソボソ

ブラッキー「いや……もし本気だったらどうするのさ……」ボソボソ

サンダース「そしたらまぁ……いいじゃねぇの? 結婚すれば……ははっ、なんつって……」ボソボソ

ブラッキー「…………はぁ……兄ちゃんって本当に適当だよね……」

イーブイ「ねぇってばーっ! 聞いてるのブラッキーお兄ちゃん!」

ブラッキー「あー……うん、そうだなー……」

イーブイ「えへへ……ねぇねぇっ! あとどれ位で大人になれるかな? 」

ブラッキー「うーん……さぁ、いつだろうね?」

イーブイ「えーっ! なにそれーっ!」

ブラッキー「あはは……まぁイーブイが大人になる頃までには考えとくよ……それでいいかな?」ナデナデ

イーブイ「むー……」



イーブイ「ほんと? 私が大人になるまでブラッキーお兄ちゃん待っててくれる?」

ブラッキー「本当だって、僕とイーブイの約束だよ」ニコッ

イーブイ「えへへっ、そっかー!……それじゃあ私すぐ大人になるからねっ! 待っててねブラッキーお兄ちゃんっ!」ニコニコ

ブラッキー「うん、待ってるよ……」ナデナデ

イーブイ「ん……えへへ……ブラッキーお兄ちゃんだーい好きっ!」ギュー

サンダース「いやぁ、青春だなっ!」

ブラッキー「……まったく他人事だと思って……」

イーブイ「えへへ~……兄ちゃんのお嫁さん……」ニコニコ

ブラッキー「……あはは……まぁいっか……」



……………
………



ニンフィア「……っていう約束……したんですけど……」モジモジ

ブラッキー「あー……」

グレイシア「クスクス……なるほどねぇ、だからこんなに大人っぽくなったのね」

シャワーズ「で? 兄さん? 何か言うことはある?」

サンダース「忘れてました……すいません……」

リーフィア「えっ?えっ? えーっ! ブラッキーとニンフィアちゃん結婚するのっ!?」

エーフィ「それは素敵……」

ブースター「あーっ、だからお前今まで彼女作らないで待ってたのかー」

ブラッキー「いや……別にそういうわけじゃないんだけど……」



ニンフィア「でも思い出してくれて良かったですっ!」

ブラッキー「……」

ニンフィア「そっ、それでその……もう私大人になりましたか……?」モジモジ

ブラッキー「あー、いやそれは……」

グレイシア「なったんじゃないの?」ニヤニヤ

シャワーズ「うんうん、もう大人だよね~」ニヤニヤ

エーフィ「ほんとに妹が増える……嬉しい……」ニコニコ

リーフィア「わっ、わっ……こ、これぷぷぷプロポーズ!? わぁーっ!」キラキラ

ブースター「あはは、ちょっと落ち着こうなリーフィア」

サンダース「いやぁ、まさか弟に先越されるとは思わなかったぜ!」

ブラッキー「ちょっと皆静かにしてくれる?」


ブラッキー「はぁ……ねぇニンフィア?」

ニンフィア「はっ、はいっ!」

ブラッキー「僕の事好き?」

ニンフィア「えと……えへへ、もちろん大好きですっ!」

ブラッキー「そっかぁ……それじゃ約束だし、守らなきゃね」

ニンフィア「っ!……兄さんそれじゃあ……っ 」パァッ

グレイシア「あら、随分素直じゃない?」

エーフィ「たしかに……?」

シャワーズ「ん~……ブラッキー、なにか考えてるでしょ?」




ブラッキー「あはは、まぁね……ねぇニンフィア?」

ニンフィア「はっ、はいっ!」

ブラッキー「明日二人だけで遊びに行こっか」ニコッ

ニンフィア「え……?」

リーフィア「そっ、それって……!」

サンダース「おっ、なんだよ、デートかおい」

リーフィア「わーっ! いいなーっ」

ブースター「うん? リーフィアもどっか行きたいなら明日連れてってあげよっか?」

リーフィア「あっ、ごめんねお兄ちゃんっ!そんなつもりじゃなかったんだけど……っ!」アセアセ

ブースター「あはは……いいよ、たまには二人でどっか行こうか」ナデナデ

リーフィア「ふ、ふたりで……えへへ……」

グレイシア「…………えっと……」

エーフィ「……羨ましい?」

グレイシア「っ……別にそんなんじゃ……ないもん……」

ブラッキー「いや、ほんとに皆ちょっと静かにしてくれるかな……」

ここで〆、今回毎日更新できなくてすまん。
>>40
シャワーズとグレイシアが逆で後は合ってる、自分でも分かりにくいとは思ってる、力不足ですまん


…………


~リーフィアの部屋~


リーフィア「よいしょっと……ちょっと狭いかもしれないけど、ここに居る間はゆっくりしてってねっ!」

ニンフィア「……」

リーフィア「……? 大丈夫?」

ニンフィア「……あっ……う、うんっ! ありがとリーフィアちゃん!」

リーフィア「うーん……ブラッキーのこと?」

ニンフィア「えと……あはは、うん……なんだか実感なくて……」

リーフィア「たしかにビックリしたよ、まさかブラッキーの事好きだったなんてねっ! ねぇねぇ、いつからなの?」

ニンフィア「うーん……物心ついた時からずっと好きだったよ……でも子ども扱いしかされなくて……えへへ……」

リーフィア「あっ、私もその気持ちすっごく分かるよっ!」

ニンフィア「ふふ……ブースター兄さんのこと……?」

リーフィア「っ……えっ、えと……その……うん……」モジモジ

ニンフィア「あははっ、リーフィアちゃん可愛いー!」ギュー

リーフィア「わわっ……もーっ! からかわないでよニンフィアちゃんっ」



リーフィア「でも良かったよね! 明日デートだもんね?」

ニンフィア「それはよかったけど……正直ちょっと不安だったんだよね……」

リーフィア「不安……?」

ニンフィア「うん……私は本気だったけど、兄さんからしたらただの子どもとの約束なんじゃないかとか……」

リーフィア「あー……それは、たしかに……」

ニンフィア「もうあの頃みたいにすぐ結婚とか……そんな事思ってなかったけど……ただ……」

リーフィア「ただ……?」

ニンフィア「ちょっとでも……その、女の子として見てくれたらって……っ」

リーフィア「……」

ニンフィア「だからはやく大人になりたくて……えへへ、それでも兄さんからしたらやっぱり子どもなのかもしれないけどねっ……」

リーフィア「……」

ニンフィア「うん? リーフィアちゃん?」

リーフィア「あーもーっ! ニンフィアちゃん可愛いっ!」ギュー

ニンフィア「きゃっ!……もっ、もうっ! 真面目に聞いてるのリーフィアちゃんっ!」


リーフィア「えへへ、ごめんごめん……でもニンフィアちゃんなら大丈夫だよっ!」

ニンフィア「……そうかな?」

リーフィア「きっと大丈夫っ! ブラッキーなんてすぐ倒せるよっ!」

ニンフィア「え……? 倒す?」

リーフィア「うんっ、シャワーズお姉ちゃんが言ってたよ、倒すくらいの勢いでぶつかれーって!」

ニンフィア「ぷっ……あははっ、シャワーズお姉ちゃんらしいかも」

リーフィア「えへへっ、だからニンフィアちゃん……頑張ってっ!」ニコッ

ニンフィア「……うん、ありがとっ!……あっ、もちろんリーフィアちゃんもだよ?」ニコッ

リーフィア「うん!……よーしっ、明日は覚悟してよお兄ちゃん……っ!」

ニンフィア「……私も……兄さんと……っ!」グッ



…………

ブースター「……はっくしゅっ……!」

ブラッキー「……くしゅん……っ」

サンダース「お? なんだお前ら風邪か?」

ブースター「いや……なんか急に寒気が……?」ズズッ

ブラッキー「……?」ズズッ




グレイシア「それにしても意外だったわね」

エーフィ「うん……びっくり……」

シャワーズ「ブラッキーも隅に置けないねぇ~」

ブースター「まぁたしかに一番なついてたもんね」

ブラッキー「はぁ……」

サンダース「あっはっは! なんだよ元気ねぇな!」

ブラッキー「元はと言えばサンダース兄ちゃんが……」

サンダース「あん?」

ブラッキー「いや、やっぱりいいや……」

グレイシア「そうねぇ……まぁ遅かれ早かれこうなってたでしょうね」

シャワーズ「んふふっ、実はブラッキーもまんざらでもなかったりして~ 」

エーフィ「ニンフィア……可愛い……」ニコニコ

サンダース「あぁ、それに良い子だしな」

ブースター「うんうん、ほんとに可愛くなったよねー」

ブラッキー「…………はぁ……」

ここで〆



~翌日~



ブラッキー「それじゃそろそろ行こっか」

ニンフィア「はっ、はいっ!」

グレイシア「二人とも気を付けてね」

エーフィ「行ってらっしゃい」ニコニコ

リーフィア「ニンフィアちゃん! 頑張って!」

ニンフィア「……うんっ! 頑張って倒すねっ!」グッ

ブラッキー「誰を倒すの?」

ニンフィア「あっ……なっ、何でもないですっ……ほんとに何でもないですから……っ!」 アセアセ

ブラッキー「いや……倒すなんて物騒な事聞いたら普通に心配するんだけど…… 」

グレイシア「ニンフィアが何でもないって言ったら何でもないのよ」

リーフィア「ブラッキーしつこーい!」

シャワーズ「あははっ、そ~だそ~だ~!」

エーフィ「ニンフィア悲しませたら……だめ……っ」

ブラッキー「えぇ……」



ブラッキー「ちょっと待って、なんか皆ニンフィアにやたら甘くない?」

グレイシア「当たり前よ、こんなに可愛いんだもの」ナデナデ

シャワーズ「可愛い妹を甘やかすのに理由なんていらないんだよ~」ナデナデ

エーフィ「ニンフィア……良い子……」ナデナデ

リーフィア「あーっ! お姉ちゃん達ずるいっ! 私もするっ!」ナデナデ

ニンフィア「あ、あのっ……嬉しいですけど……くすぐったい……です……」カアァァ……

ブラッキー「うん……いや可愛いのは分かるけどそれとこれとは……」

グレイシア「あら、今の聞いた?」

シャワーズ「んふふ~、ばっちり聞いたよ姉さん! 可愛いんだってよ~」ニヤニヤ

エーフィ「素直なブラッキー……良い子……」ナデナデ

ブラッキー「……このいじられ方嫌だなぁ……」




シャワーズ「んふふ……あっ、そうだ! ちょっとニンフィア耳貸して?」

ニンフィア「……? なんですか?」キョトン

シャワーズ「まぁいいからいいから~、ちょっとしたアドバイスをね……」スッ

ブラッキー「……?」

シャワーズ「……に……時は…………とか……」ゴニョゴニョ

ニンフィア「えっ……えっ! でででもそんな……っ!」カアァァ……

シャワーズ「ニンフィアなら大丈夫……頑張るんだよ?」ナデナデ

ニンフィア「っ……はいっ! ありがとうございますシャワーズ姉さん!」

ブラッキー「一体何を教えたの……って聞いてもどうせ教えてくれないんでしょ?」

シャワーズ「おっ、よく分かってるじゃん、流石ブラッキーだ!」

ブラッキー「はぁ、まぁいいけどさ……それじゃ行こっかニンフィア?」ニコッ

ニンフィア「はいっ! よろしくお願いしますっ!」



バタン……


…………


グレイシア「行ったわねぇ……大丈夫かしら?」

シャワーズ「う~ん、どうなるかは神のみぞ知るってね~」

エーフィ「でも二人とも……お似合い……」ニコニコ

リーフィア「ねーっ、 羨ましいなー……」

シャワーズ「……あれ? そういえばリーフィアもブースターと出かけるんじゃなかった?」

リーフィア「あっ……えと……」

グレイシア「あら? そういえばブースター見てないわね……?」

リーフィア「えへへ……それが…… 」

エーフィ「まさか……ブースター、寝てる?」

グレイシア「はぁ……ちょっと叩き起こしてくるわ……」

シャワーズ「あっはっはっ!サンダース兄さんと遅くまで起きてたからね~」

エーフィ「ブースター……ひどい……」


リーフィア「あっ、でっ、でもしょうがないよっ!」

グレイシア「しょうがなくないわよ、デートの約束すっぽかすなんて許せないわ」

リーフィア「いっ、いいの……やっぱりしょうがないよ……私だし……」

シャワーズ「リーフィア……?」

リーフィア「えへへっ……私なんてお兄ちゃんから見たら……それ位の女の子……って事だから……っ」ジワァ……

エーフィ「あっ……」

リーフィア「え? あれ?……あははっ、 なんでだろう……分かってたのに……グスッ……ごめんなさい……っ」ポロポロ

グレイシア「…………」

シャワーズ「…………」

エーフィ「リーフィア……泣かないで?」ナデナデ

リーフィア「うん……ごめんなさい心配かけて……えへへ、もう大丈夫だから…ッ…」

グレイシア「……無理しなくてもいいのよリーフィア、私にまかせなさい……」ニコニコ

シャワーズ「私も協力するよ姉さん」ニコニコ

リーフィア「え?……え……?」


グレイシア「いくらブースターでも……これはだめよねぇ……」ニコニコ

シャワーズ「だよねぇ……リーフィア泣かすなんてちょっとねぇ?」ニコニコ

エーフィ「姉さん達……怒ってる……」

リーフィア「あっ……だっ、大丈夫だから! お姉ちゃん達落ち着い__」


__ドターンッ


リーフィア「へ……?」

グレイシア「今の何の音?」

シャワーズ「あっちから聞こえたけど……? 」

エーフィ「……あっ……」

ブースター「ってて……まさか家で転ぶなんて……」ヨロッ

リーフィア「お兄ちゃんっ!?」

ブースター「あっ、リーフィアごめん! 約束してたのに寝坊しちゃって……!」



グレイシア「ほんとね、あんた何をしてるの?」

エーフィ「リーフィア泣かしちゃ、だめ……っ!」

ブースター「え? リーフィア泣いて……?」

リーフィア「もっ、もう大丈夫だからっ……えへへ……」

ブースター「……ごめんな、そんなに楽しみにしてくれてたのに寝坊なんて……最低だな俺……」

リーフィア「お兄ちゃん……」

シャワーズ「まったく、今日出掛けるの分かってるのになんで兄さんと遅くまで起きてたの?」

ブースター「あっ……いやそれは……」

グレイシア「なによ? はっきり言いなさいよ」

ブースター「その……今日の事で相談というか会議というか……」

グレイシア「はぁ……?」

シャワーズ「なんで兄さんに相談したのさ……」

ブースター「いや、ブラッキーに聞きたかったけど……あいつも今日出掛けるし悪いかなぁって……」


グレイシア「あぁ……そういう事……」

エーフィ「リーフィアのため……?」

ブースター「うん、二人で出掛けるの久しぶりだし……できるだけ楽しんでもらいたくて……」

リーフィア「……そう……だったんだ……忘れてたわけじゃないんだ……」

ブースター「でも寝坊したのはほんとに悪かったよ……ごめんなリーフィア……」

リーフィア「っ……ううんっ! ありがとお兄ちゃんっ! だーい好きっ!!」ガバッ

ブースター「うわっ!……おっ、怒ってないの?」

リーフィア「えへへ~……ぜんぜん怒ってないよ~っ!」スリスリ

ブースター「……あははっ、良かった……」

リーフィア「ねぇお兄ちゃんっ……きっ、今日はずっと一緒に居て……?」

ブースター「うん? あぁいいよ、今日はいっぱい楽ませてあげるからな」ニコッ

リーフィア「っ……えへへ、やったぁ……っ!」ギュー

ブースター「あははっ、くすぐったいよリーフィア」

リーフィア「んー…… もうちょっとーっ!」ニコニコ






シャワーズ「んふふ……どうする?」

グレイシア「……まぁあの子に免じて許してあげるわ……」

エーフィ「みんな……仲良し……」ニコニコ

グレイシア「そっ、それより流石にちょっとくっつきすぎじゃないかしら?」

エーフィ「…………」ナデナデ

グレイシア「なっ、なによっ……無言で姉の頭撫でるのやめなさいっ!」ブンブン

シャワーズ「あっはっはっ! 素直じゃないな~」

一旦〆

書きたい事は決まってるが書く時間が無い……亀更新でほんと申し訳ない。

…………


ニンフィア「~♪~♪」トコトコ

ブラッキー「楽しそうだね?」

ニンフィア「そう見えますか?」ニコニコ

ブラッキー「うん、見えるね」

ニンフィア「えへへ、なんだか昔を思いだしちゃって……兄さんいーっぱい色んな所連れてってくれましたよねっ!」

ブラッキー「あははっ、連れて行ってたって言うより、ニンフィアがどこ行ってもついてきてた感じだけどね?」

ニンフィア「……やっぱり鬱陶しかった……ですか?」

ブラッキー「いや全然?」

ニンフィア「むー……」ジーッ

ブラッキー「えーと、なにかな?」

ニンフィア「兄さんってなんだか……」



ニンフィア「なんだか……ここに居るのに遠くに居るみたいな……」ジーッ

ブラッキー「え……?」

ニンフィア「周りに遠慮してるような、そんな感じがするんです」ジーッ

ブラッキー「…………」

ニンフィア「…………」ジーッ

ブラッキー「……あのさ、ニンフィア」

ニンフィア「……?」

ブラッキー「顔が近いんだけど」

ニンフィア「え……あっ! ごっごごごめんなさいっ!」バッ

ブラッキー「あはは……まぁ鬱陶しいとは本当に思ってなかったよ、妹のはずのリーフィアが僕には甘えてくれないから、その分嬉しかったしね」

ニンフィア「そっ、それならいいんですけど……」

ブラッキー「本当にどこにでも着いてきて可愛かったよ、よく僕の背中に乗って…………あっ、よかったら今乗る?」ニコッ

ニンフィア「うぅ……からかわないでくださいよ兄さんっ!」カアァァ……

ブラッキー「ごめんごめん、ほら、早く行こ?」トコトコ

ニンフィア「あっ、待ってくださいよ兄さん……!」トコトコ……




ブラッキー(……ちょっと油断したかなぁ……)






ブラッキー「そういえば朝御飯まだだったね」

ニンフィア「そうですね」

ブラッキー「お腹空いた?」

ニンフィア「えへへ……少し……」

ブラッキー「それじゃどこか寄ろうか、何か食べたい物とかある?」

ニンフィア「うーん……あっ、あそこのお店可愛いっ!」

ブラッキー「うん、それじゃあそこ入ろっか」

ニンフィア「はい!」




……カランカラン……







…………


グレイシア「そういえばあんた……」

シャワーズ「ん~?」

グレイシア「ニンフィアに何話してたのよ?」

エーフィ「たしかに……気になる……」

シャワーズ「ちょっとアドバイスをね~」

グレイシア「何をアドバイスしたのか気になるんだけど」

シャワーズ「いやぁ、ブラッキーってちょっとやそっとじゃ動揺とかしないしさ?」

エーフィ「たしかに……しない……」

シャワーズ「だからどんどん押してかないと無理かなぁって思って色々ね~」

グレイシア「変なこと吹き込んでないんでしょうね……」

シャワーズ「大丈夫だって~、例えば食事になった時に…………」



…………


ブラッキー「うん、結構おいしいね」

ニンフィア「そっ、そうですね……」ソワソワ

ブラッキー(……なんか食べはじめてから様子がおかしい……)

ニンフィア「……よしっ……!」グッ

ブラッキー「……?」

ニンフィア「にっ、兄さんっ! ほっぺにソースついてますよっ!」

ブラッキー「んー?」ゴシゴシ

ニンフィア「そっちじゃないです! わわわ私が拭いてあげますねっ!」

ブラッキー「えっ? いやいいよ……」

ニンフィア「いいからじっとしててください!」ズイッ

ブラッキー「っ……いやちょっと__」

ニンフィア「~~~っ……!……えいっ!」





…………


シャワーズ「……ほっぺになんかついてる~とか適当に言ってほっぺをぺろっと……とかね?」ニヤニヤ

グレイシア「あんた……それニンフィアにやらせるのは酷だと思うんだけど……」

シャワーズ「姉さん分かってないなぁ、絶対やらなそうだからこそ効果があるんじゃないっ!」エッヘン

エーフィ「なるほど……」

グレイシア「それは……そうかもしれないけど……」

シャワーズ「まだまだ序の口だよ? これくらいじゃまだあんまり効果ないと思うしね~」

グレイシア「はぁ……すっごい心配だわ……」

エーフィ「ニンフィア、頑張って……っ」


…………


ブラッキー「っ…………」

ニンフィア(シャワーズ姉さんの言う通りやってみたけど……やっぱり恥ずかしい……っ)カアァァ……

ブラッキー「……あっ……えっと、取ってくれてありがとね?」

ニンフィア「とっとととんでもにゃいですっ!!」ブンブン

ブラッキー「……あはは……恥ずかしいなら無理しなくても……」

ニンフィア「むっ、無理なんてしてないですよ? もう大人なんでこれ位へっちゃらですっ!」

ブラッキー「ふーん……」

ニンフィア「うぅ……あっ、あーおいしいですねこれ!」パクパク

ブラッキー「…………あっ、ほっぺにソースついて……」

ニンフィア「えっ……だっ、大丈夫です大丈夫ですっ!」ゴシゴシゴシゴシゴシッ

ブラッキー「ぷっ、あはははっ、舐められると思った?」

ニンフィア「あっ、いえ……その……うぅ……」シュー……







ブラッキー(……まぁ今のはしょうがないよね……不意討ちだし……)ドキドキ……

一旦〆


ニンフィア「そういえばブースター兄さんとリーフィアちゃんもデートですよね、うまくいってるといいんですけど……」

ブラッキー「そうだね、まぁブースター兄ちゃんはデートだとは思ってないだろうけど……」

ニンフィア「あはは……やっぱりそうなんですか」

ブラッキー「多分また空回りしてるだろうけど、リーフィアは絶対めげないからね、ほんとそこは妹だけど尊敬できるよ」

ニンフィア「くすっ、兄さんはめげちゃうんですか?」

ブラッキー「やった事は無いけど、多分諦めちゃうかなー、想いが届かないのは辛いだろうしね」

ニンフィア「そうですか……でも、届かそうって努力するのも楽しいものなんですよ?」ニコニコ

ブラッキー(こうストレートに来られると……もうね……)

ニンフィア「まぁでもリーフィアちゃんは強いですからっ! 絶対うまくいってますよ!」

ブラッキー「……あはは、だといいけど」





ブラッキー(相手がブースター兄ちゃんだと……ねぇ……?)


…………


リーフィア「あっ、あのねお兄ちゃん!」

ブースター「うん?」

リーフィア「私お弁当作ってきたから食べてっ!」

ブースター「あー、リーフィアも料理するようになったんだっけ?」

リーフィア「うんっ、グレイシアお姉ちゃんとかブラッキーに教えてもらってて……えへへ……」

ブースター「偉いなぁ……ありがとリーフィア、それじゃ早速食べよっかな」

リーフィア「うん、口に合えばいいけど……」




ブースター「おぉ……なんか俺の好物ばっかりな気がする」

リーフィア「えへへ……はやく食べてみて!」

ブースター「うん、いただきます……」モグモグ

リーフィア「ど、どうかな……?」ドキドキ

ブースター「…………うん、うまいよ」

リーフィア「ほっ、ほんと?」

ブースター「ほんとほんと、始めたばっかりでこれならすぐブラッキーや姉さん抜いちゃうんじゃないかな?」

リーフィア「言いすぎだよお兄ちゃん……もう……っ」テレ

ブースター「ほら、食べてみなよ……あーん」ズイッ

リーフィア「っ……あ、あーん……っ!」パクッ

ブースター「ね? おいしいでしょ?」

リーフィア「そっ、そうだね……!」(うー……嬉しくて味どころじゃないよーっ!)



ブースター「……」モグモグ

リーフィア(今日の私はこれで終わりじゃないよんだからっ…………えーと……あっ、そうだ!)ピコンッ

ブースター「うん? 食べないの?」

リーフィア「あっ……たっ、食べるよ!」モグモグッ

ブースター「あははっ、そんなに急がなくても……」

リーフィア(…………わざとほっぺにソースつけて……よしっ……!)

ブースター「……?」

リーフィア「……」チラチラ

ブースター「……?」ジーッ

リーフィア「えっ、えへへ……」ソワソワ

ブースター「……あーっ」

リーフィア「っ……!」(きっ、きた……っ!)ドキドキ

ブースター「トイレしたいなら適当にどっか寄るけど?」

リーフィア「あぅ……だ、大丈夫……あはは……」シュン

ブースター「へ……?」


ブースター「まぁ大丈夫ならいいけど……」

リーフィア(はぁ……まぁそんなにうまく行かないよね……)

ブースター「それとさっきからほっぺたについてるよ?」

リーフィア(やっぱりこんなやり方だめだよねっ……ちゃんと気持ちを)

ブースター「あの……リーフィア?」

リーフィア「あっ……ごめん、なにお兄ちゃん?」

ブースター「いや、いいや……じっとしてて?」スッ

リーフィア「え……?」

__ペロッ


リーフィア「っ!?」ビクッ

ブースター「うん、もう大丈夫」

リーフィア「あぅ……うぁ……」カアァァ……

ブースター「えっと、なんか大丈夫か?」

リーフィア「へっ、平気……っ……です……」シュー……

ブースター「……?」

短いけどここで〆


ブースター「そういえば姉さん達どうしてるかな」

リーフィア「お姉ちゃん達?」

ブースター「うん、なんか俺達だけ出掛けて悪いかったかなぁってさ」

リーフィア「一応サンダースお兄ちゃんは居るけど……」

ブースター「遅くまで起きてたし、まず夕方位まで起きてこないだろうね」

リーフィア「あはは……だよね……」

ブースター「考えてみると最近みんなして出掛ける事減っちゃったよね」

リーフィア「ん~……言われてみればそうかも……」

ブースター「うん……次は皆でどっか行こっか、もちろんニンフィアも連れてさ」

リーフィア「うんっ、そうだねお兄ちゃん!」

ブースター「……あっ、またほっぺに……」

リーフィア「っ!……ちょ、ちょっと今は心の準備がっ……!」ゴシゴシゴシゴシッ

ブースター「へ……?」


…………


グレイシア「……それで?」

シャワーズ「んにゃ?」

エーフィ「……」キョロキョロ

グレイシア「他には何吹き込んだのって聞いてるのよ」

シャワーズ「やだなぁ姉さん、そんな言い方しなくても……私なりに気を使ってるのに……」

エーフィ「……」ウロウロ

グレイシア「あらそう…………でも楽しんでるでしょ?」

シャワーズ「んふふっ、ばれた?」

グレイシア「分かるわよ、まぁあんたの事信用してるけど……難しい事だし一応ね?」

エーフィ「……」ゴロゴロ

シャワーズ「大丈夫だって、これでも…………ごほんっ……あの~、エーフィ?」

エーフィ「なに……?」キョトン





シャワーズ「いや、さっきから何してるのかな~って……」

グレイシア「そうね、落ち着きがないけど……なによ?」

エーフィ「ごめんなさい……」シュン

グレイシア「あっ、ちがっ……別に怒ってないわよっ?」アセ

シャワーズ「あっはっは! 姉さんっていつも怒ってるみたいだもんね~?」

グレイシア「だっ、だから怒ってないわよ……その、あんた変だけどどうしたのよ?」

エーフィ「……なんでもない……」

グレイシア「なんでもないって……そんなわけ無いでしょ?」

シャワーズ「うんうん、いいから言ってみなよ」

エーフィ「言ったら……姉さん達笑う……」


グレイシア「なによ笑うって、そんな事ないわよ?……ねぇ?」

シャワーズ「そうだね、いいからお姉ちゃん達に言ってみなって~!」

エーフィ「……寂しい……」シュン

グレイシア「え……?」

シャワーズ「ん……?」

エーフィ「家の中が静かで……なんだか寂しい……」シュン

グレイシア「…………」

シャワーズ「…………」

エーフィ「やっぱり……可笑しい……?」

グレイシア「はあ……まったく……」ナデナデ

シャワーズ「んふふ~……」ギュッ

エーフィ「ん……」

グレイシア「あんたね……別にもう少し甘えたっていいんだからね」ナデナデ

エーフィ「グレイシア姉さん……」

シャワーズ「あーもうっ! 持つべきものは可愛い妹だね~っ!」ギュー

エーフィ「シャワーズ姉さん……苦しい……」



シャワーズ「エーフィも甘え下手だよね~、結構自分で抱えこんじゃうしさ~」

エーフィ「ごめんなさい……」

グレイシア「そうねぇ、甘えるの下手よねぇ」

シャワーズ「いや姉さんも人の事言えないけどね」

エーフィ「くすっ……たしかに……」

グレイシア「うっ、うるさいわね! 私はいいのよ似合わないからっ」

シャワーズ「素直じゃないなぁ」ニヤニヤ

エーフィ「……うん、ありがとう姉さん達……もう大丈夫……」

グレイシア「そう?」

シャワーズ「んふふ、無理しないでいいんだよ? なんなら私の部屋でゆっくり……」

グレイシア「それは危ないからダメよ」

シャワーズ「む~……冗談なのに……」

エーフィ「ふふっ……」


シャワーズ「まぁ大丈夫ならいいけど、エーフィにしては珍しいなって思ってさ」

エーフィ「……なんだか……離れてく気がして……」

グレイシア「離れる?」

シャワーズ「誰が……?」

エーフィ「うまく言えないけど……みんな大人に……」

シャワーズ「あ~、なるほどね……リーフィアやブラッキー……まぁブースターもかな……」

グレイシア「ニンフィアの事もあるものね」

エーフィ「それは嬉しい……嬉しけど、なんだか寂しい……」

シャワーズ「それはしょうがない事だね」

グレイシア「えぇ、しょうがないわね……」

エーフィ「うん……」シュン

グレイシア「クスッ……だけど大丈夫よ……」

シャワーズ「んふふ、だね……」

エーフィ「……?」



シャワーズ「そりゃ~ちょっと寂しいのは当たり前だよ、可愛い弟妹達だもんね」

エーフィ「うん……」

シャワーズ「それでもみんな成長して、大人になってくのも嬉しいし」

グレイシア「いつまでも子ども扱いできないわ」

シャワーズ「姉さんの場合特にブースターとかね?」ニヤニヤ

グレイシア「……あのねぇ……」ジトッ

シャワーズ「んふふ、ごめんごめん、真面目にいきまーす」

グレイシア「まったく……とにかくっ、これから色んな事があって、寂しくなったりするかもしれないけれど……」

シャワーズ「私達は絶対離れたりしないから、安心しなよ」ナデナデ

エーフィ「……姉さん……」

シャワーズ「だから心配しないで、みんなの成長を楽しもうよ」

グレイシア「まぁあんたは楽しみすぎだけどね」

シャワーズ「あっはっは! こればっかりは性格だから勘弁してよ」

エーフィ「くすっ……」


グレイシア「大体あんたは楽天家というか……もう少し次女としての自覚を……」

シャワーズ「あー、また姉さんのお説教が始まったよ」

グレイシア「なっ、なによその言い方……」

シャワーズ「いやぁ、むしろ逆にお説教したいよね、ほんとにブースターの事好きなの?」

グレイシア「ぐっ……うううるさいわねっ! 私だって頑張ってるのよっ!」

エーフィ「…………」ギュー

シャワーズ「おおう」

グレイシア「ちょ、いきなりどうしたのよ」

エーフィ「……私……姉さん達の妹で……よかった……」ニコッ

グレイシア「なっ、なによ急に……」フイッ

シャワーズ「……うむ、やっぱり私の部屋でゆっくり……」

グレイシア「それはダメよ」

シャワーズ「はい……」

エーフィ「ふふっ……」ニコニコ



ここで〆。
全員出そうとしてるとテンポがやばい……でも全員書きたい、頑張ろう


グレイシア「そういえば兄さん全然起きてこないわね」

エーフィ「いつも通り……」

シャワーズ「んふふ、そりゃ兄さんだからね~」

グレイシア「まったく、兄さんももう少し年長として……」

シャワーズ「まぁまぁ落ち着こうよ、そんな怒ってばっかりだとシワ増えるよ?」

グレイシア「まだそんな心配いらないわよっ……いらないわよね……?」

エーフィ「大丈夫……グレイシア姉さん綺麗……」ナデナデ

グレイシア「あ、ありがと……って、だから姉の頭を撫でるのやめなさいっ!」

シャワーズ「あっはっは! まぁ確かにちょっと遅いし……しょうがないから私起こしてくるね~」

グレイシア「そう? それじゃ頼むわね」

エーフィ「いってらっしゃい」

シャワーズ「はいは~いっ」トコトコ……


…………


シャワーズ「う~ん……兄さんも早起きしてどっか連れてってくれるとか、そういうの無いのかなぁ」トコトコ

シャワーズ「……うん、無いね……まぁ別にいいけどさ~……」トコトコ

シャワーズ「さてと……兄さん? そろそろ起きたら~?」トントン


シーン……


シャワーズ「…………はぁ、入っちゃうからね~?」


……ガチャ


シャワーズ「まったく……みんな出掛けちゃって家の中が……って……」

シャワーズ「……あれ? 居ない?」キョロキョロ

シャワーズ「おっかしいな……なんで居ない
んだろう……」

シャワーズ「兄さんが何も言わずに出掛けるなんて珍し……ありゃ? なんか落ちてる……?」ヒョイ

シャワーズ「ん~なんだろこれ……黒い……布……?」パサッ




…………


グレイシア「さて、あの寝坊兄さんが来たらお昼にしましょうか」

エーフィ「じゃあ……私も手伝う……」

グレイシア「あら、助かるわ……最近リーフィアも練習してるし、いっそ全部まかせちゃおうかしら?」

エーフィ「それは……まだちょっと……」

グレイシア「ふふっ……冗談よ、私だってあんた達に負けてられないものね」

エーフィ「私も……がんばる……っ」


……ガチャ


シャワーズ「むぅ……?」トコトコ

グレイシア「あら? 兄さんは?」

シャワーズ「いやぁ、それがその……居なかったんだよね」

グレイシア「はぁ?」

エーフィ「兄さん、どこか行ったの……?」

シャワーズ「さぁ……?」




グレイシア「はぁ……ほんとに何考えて……って、そのボロ布は何?」

シャワーズ「いや、兄さんの部屋に落ちてたんだよね」

エーフィ「切った跡がある……?」

グレイシア「ふーん……これじゃなんだかまるで……」

シャワーズ「まるで……これで何か作ってた……みたいな?」

グレイシア「…………」

エーフィ「…………」

シャワーズ「…………」

グレイシア「……ねぇ? なんだか嫌な予感がするんだけど?」

シャワーズ「んふふ、奇遇だね~姉さん、私もだよ」

エーフィ「私も……」

グレイシア「ちょっと……兄さんのお守りはあんたの役目でしょ、探してきなさいよ」

シャワーズ「え~、それはひどくない?」

エーフィ「兄さん……どこ行ったの……?」



……………
………



…………


ブラッキー「どう? この辺懐かしいでしょ?」

ニンフィア「はいっ、こっちに遊びに来た時はよくそこの公園で遊びましたよね」

ブラッキー「よくリーフィアと泥だらけになってグレイシア姉さんに怒られたりね?」

ニンフィア「あはは……恥ずかしいです……」

ブラッキー「まぁ子どもは子どもらしく遊ぶのが一番ってね?」

ニンフィア「いっ、今はそんな事しませんよ!?」

ブラッキー「う~ん……それはどうかな……?」

ニンフィア「もうっ、しませんってばっ!」

ブラッキー「あははっ、冗談だよ冗談、もちろん分かってるよ?」

ニンフィア「む~……それならいいですけど……」


???「おっとぉ! まったく昼間っからイチャイチャ暑苦しいったらねぇぜ!」バーン


ニンフィア「え……えっ!?」

ブラッキー「……?」




ニンフィア「え……えっと……っ」

???「おいおい、そんな恐がらなくても大丈夫だぜお嬢さん?」

ニンフィア「は……はぁ……」

ブラッキー「……」

???「なぁに、俺は別に怪しいもんじゃないさ……」

ニンフィア「そっ、そう……ですか……?」

ブラッキー「いや、布で体と顔すっぽり隠してるのに怪しくないわけないと思うけど?」

???「はっ、まぁ細かい事はいいんだよ……それよりもだ……お嬢さん?」

ニンフィア「はっ、はい……?」

???「そんな何考えてるか分からねぇ奴なんか放っといて俺とお茶でもしようぜっ!」

ニンフィア「えぇっ!?」

ブラッキー「……」

???「はっはっはっ! なんだなんだ、ビビって何も言えねえのか?」

ニンフィア「えっと……えっと……っ!」オロオロ

???「へっ、ほらほらこんな奴いいから行こうぜ?」グイッ

ニンフィア「きゃ……っ! はっ、離してくださいっ!」

???「へっへっへ……ほらほらどうしたぁ! ボーっとしてると可愛い彼女連れてっちまうぞー!」






ブラッキー(……何してんのサンダース兄ちゃん…………)

一旦〆


サンダース(ふっふっふっ、どうよこの完璧な変装!)

ニンフィア「やめてくださいっ! 離してくださいっ!」

サンダース(ニンフィアは完全に気づいてないな……ちょっと申し訳ないがここは我慢してもらうしかねぇな……)

ブラッキー(なんかよく分からないけど、気づいてないフリした方がいいのかな……?)

サンダース(不本意だが、ここは俺が悪役になって……いわば恋のキューピットってやつだなっ……)ニヤニヤ

ブラッキー(……ほんとサンダース兄ちゃんはろくな事しないな……)

サンダース「さぁて、それじゃ行こうかお嬢さん」グイッ

ニンフィア「いや……っ!……助けて兄さんっ……!」ウルッ

サンダース(やべっ……ちょっと罪悪感が……)

ブラッキー「…………」トコトコ……

サンダース「なんだよ?……いいぜ、やろうってんなら相手に……」

ブラッキー「…………」ニコッ

サンダース「あ……? おいおい、お前こんな時になに笑って……」


__ブラッキー の だましうち!…▽


サンダース「ぐっふぅ……!……ははっ……まっ、まだこんなもんじゃ全然……っ」ガクガク

サンダース(くそっ、超いてぇ……っ!! だましうちなんて可愛い顔してえげつねぇなこいつ……っ! )



ブラッキー「ほら、こっちおいで?」グイッ

ニンフィア「あ……ありがとうございます……」

ブラッキー「大丈夫? ケガとかしてない?」

ニンフィア「はっ、はい……多分大丈夫です……」

ブラッキー「そっか、それならよかった」ニコッ

ニンフィア「兄さん……」

サンダース「……ってて……お
、おい! まだ俺は倒れちゃいないぜっ!」

ブラッキー「いや、あのさ……もういいんじゃない?」

サンダース「うるせぇっ!彼女の前だからってかっこつけやがって! こうなったらもう退けないぜっ!」

ブラッキー「そう? 別にいいならいいんだけどさ……」スッ

サンダース「あ……やっぱちょっとま……」


__ブラッキー の ダメおし!…▽


サンダース「うっ……ぐぅ……」ボロッ

ブラッキー「……まだやる?」



サンダース「……くっ……はっはっは! 仕方ねぇな、まだ全然余裕だが……今日はこの辺で勘弁してやるぜっ!」ヨロッ

ブラッキー「あー……そうしてくれると助かるかなぁ……」

サンダース「それじゃ邪魔者は退散するかな、あばよっ!」ヨロヨロ……

ブラッキー(ちょっとやりすぎたかな……)トコトコ

サンダース(あーいてぇ、ブラッキーもいつの間にかこんなに強く……って感動してる場合じゃない、ひんし一歩手前だわこれ……)

ブラッキー「……」ゴソッ

サンダース「おわっ! なななんだよっ! まだやるってか!?」ビックゥ

ブラッキー「いや、ちょっとゴミがついてたから」ニコッ

サンダース「お、おう……? ありがとよ……」ヨロヨロ



ブラッキー(とりあえずあとで謝っとこう……)


ニンフィア「に……兄さん……?」

ブラッキー「うん? あぁ、もう行っちゃったから大丈夫だよ」

ニンフィア「そうですか……はぁ~……」ペタン

ブラッキー「大丈夫?」

ニンフィア「すいません……ほっとしたら急に……っ……」ウルッ

ブラッキー「あ……えっとっ……」アセッ

ニンフィア「あっ、ごめんなさい私ってば……!」ゴシゴシッ

ブラッキー「無理しなくていいから……ごめんね恐い思いさせて……」

ニンフィア「大丈夫ですっ……だって、兄さんが助けてくれたからっ!」ニコッ

ブラッキー「っ……」

ニンフィア「恐かったのもほんとですけど……えへへ……」

ブラッキー「…………」

ニンフィア「えーと……兄さん……?」

ブラッキー「…………」ギュウッ

ニンフィア「えっ、えぇっ!? ににに兄さんっ!? どうしたんですか急にっ!?」アセアセ



ブラッキー「あれ……何してんだろ……ごめんつい……」パッ

ニンフィア「え、えっと……大丈夫ですか? なんか兄さんいつもと……」

ブラッキー「いや……大丈夫……」

ニンフィア「そうですか……えと……なんで急に抱きついたり……したんですか……?」モジモジ

ブラッキー「……なんでだろうね……?」

ニンフィア「え? 」

ブラッキー「あはは……それより、急に抱きついたりしてごめんね?」

ニンフィア「いえっ! それは別に……むしろいいといいますかっ……なんて……えへ……」モジモジ

ブラッキー(ほんと何してんだろ……疲れてるのかな……)

ブラッキー「うん……最近暑いしね……」

ニンフィア「……?」




…………


サンダース「あーくそ……思ったよりいてぇわ……」ボロッ

サンダース「まぁでも、やっぱこういうイベントがあればあいつらも……」

サンダース「いてて……ちょっと休むか……よっこらしょっと……」ドサッ

シャワーズ「…………なにやってんのさ兄さん……」

サンダース「うおっ!?……なんだお前か……びっくりした……」

シャワーズ「なんだじゃないよまったく、こんな所で何してるのさ?」

サンダース「いやそれは……あれ、ていうかお前俺だって分かるのか!?」

シャワーズ「あっはっは! 残念だけどそんなボロ布被っただけじゃあね~、ニンフィアやリーフィア位から騙せるかもしれないけどね?」

サンダース「まじかよ……じゃあブラッキーの奴……」

シャワーズ「うん? ブラッキー達のとこ行ったの? その格好で?」

サンダース「まぁな……悪役やるのもつらいぜ…… 」

シャワーズ「はぁ……嫌な予感的中だよ……」

サンダース「なっ……なんだよその言い方、別に変な事はしてねぇぞ?」

シャワーズ「ふ~ん……」



~サンダース説明中~


サンダース「…………っとまぁこんな感じだ! どうだっ、なかなか良い考えだっただろ?」

シャワーズ「……うわぁ……あほくさ……」

サンダース「なんっ……あほってなんだあほって!」

シャワーズ「だって兄さんさ、どうせ怪我してるんでしょ?」バシッ

サンダース「いつっ……!」

シャワーズ「まったく、そんな無茶したってブラッキーも気使っちゃうでしょうが……」

サンダース「いや……でもだな……」

シャワーズ「まぁとりあえずそれ取ったら? いつまで被ってんの?」

サンダース「あっ、おう……忘れてたぜ……」パサッ……ポロッ……

シャワーズ「あれ? なんか落ちて……オボンの実?」

サンダース「へ? なんでそんなもんが……」

シャワーズ「あ~、ブラッキーか……ほらね? 気使わせちゃってるでしょ?」

サンダース「うぐっ……それは……たしかに……」


サンダース「あ~……なんかしてやろうって思ったんだよ……兄貴だしよ……」

シャワーズ「無茶するからダメなんだよ、何も言わずに居なくなっちゃうしさ」

サンダース「すまん……」

シャワーズ「んふふ……まぁでも兄さんのそういう所、大好きだけどね~っ」ギュッ

サンダース「うおっ……なななんだよいきなりっ!」

シャワーズ「ふふっ……無茶するなって言っても多分無理だろうから言わないけどさ……あんまり心配させないでね……?」

サンダース「……おう、ありがとよ……」ギュッ

シャワーズ「……ねぇ兄さん?」

サンダース「あん……?」

シャワーズ「もし私が連れてかれそうになったらさ……助けてくれる……?」

サンダース「は? 当たり前だろそんなもん、何言ってんだお前」

シャワーズ「そっか~……ふふ……」

サンダース「……?」

シャワーズ「……ねぇ兄さん?」

サンダース「今度はなんだ……?」

シャワーズ「……変なところ触らないでよ……えっち……」

サンダース「なっ!……いいいやっ! 違うぞ!? そういうつもりじゃなくてだなっ……!」バッ



シャワーズ「んふふ……兄さんがすけべだったってグレイシア姉さん達に言っちゃおっかな~」

サンダース「おっ、おい! それはやめろっ!」

シャワーズ「え~、どうしよっかな~」ニヤニヤ

サンダース「お前なぁ! 俺で遊びすぎだろっ! 楽しいか!?」

シャワーズ「うん、すっごく」ニコッ

サンダース「即答かよ……」ガクッ

シャワーズ「あははっ……まぁ言わないから早く帰ろうよ兄さん」

サンダース「おう……まぁ言わねぇならいいけどよ……」

シャワーズ「まぁ言わないけど……何も言わずに出てった件で怒られるだろうけどね?」

サンダース「……あっ、ちょっと急用思い出したわっ! 悪いが先に帰って……」

シャワーズ「……言っちゃうよ?」ニコッ

サンダース「……帰ります」


…………


ニンフィア「はぁ……私もリーフィアちゃんみたいに料理できたらなぁ……」

ブラッキー「うん? 作ってみたいの?」

ニンフィア「そうですね……そしたらお弁当だって作れましたし……」

ブラッキー「それじゃこっちに居る間に作ってみなよ、ちょうどいい機会だし」

ニンフィア「ええと……でもうまく出来るかどうか……」

ブラッキー「大丈夫だよ、もし出来なかったら僕が面倒見てあげるからさ?」

ニンフィア「っ……!?」カアァァ……

ブラッキー「……?」

ニンフィア「えへへ……えとっ……出来ても出来なくても……ふつつかものですがよろしくお願いしますっ!」ペコッ

ブラッキー「えっと……うん、自分で言うのも変だけど、結構料理は教えられると思うからさ……?」

ニンフィア「えっ…………あっ、あぁ料理っ!……でっ、ででですよねっ……あはは……っ!」アセアセッ

ブラッキー「え……?」

ニンフィア「なななんでもないですっ! ほらっ、はやく行きましょ兄さんっ!」タタタッ……

ブラッキー「あっ、そんなに急いだら危な……」


__ドサッ


ニンフィア「いたた……」

???「いてて……」

ブラッキー「はぁ……言ってるそばから……」トコトコ……



ブラッキー「大丈夫? 急ぐと危ないよ?」

ニンフィア「いたた……ぶつかっちゃいました……」

ブラッキー「君もケガとか……って……」

???「ごめんなさいごめんなさい! 前見てなくてっ!」オロオロ

ニンフィア「あっ、いえいえっ! こちらこそっ……って、あれ? リーフィアちゃん!?」

リーフィア「え?……わっ、ニンフィアちゃんだぁ!」パァッ

ニンフィア「あははっ、リーフィアちゃんもこっちの方来てたんだね?」

リーフィア「うんっ、奇遇だねー!」

ブラッキー「リーフィアが居るって事は……」チラッ


……タッタッタッ……


ブースター「……おーい大丈夫か? だからはしゃぐと危ないって…………あれ?」

ブラッキー「あはは……大変そうだね……」


一旦〆

…………


グレイシア「…………」

エーフィ「…………」

グレイシア「…………」フルフル

エーフィ「…………」ニコッ

グレイシア「っ……」プイッ

エーフィ「私の……勝ち……」

グレイシア「ちょっとっ、あんた今笑ったでしょ! ずるいわよっ!」

エーフィ「笑ってないよ……?」キョトン

グレイシア「くっ……そんな顔したってダメだらかね」

エーフィ「どんな顔……?」

グレイシア「その顔よっ! 可愛い顔したって私は騙されないわよ!」

エーフィ「……ごめんなさい」シュン

グレイシア「っ……まっ、まぁ今回は仕方ないから私の負けにしてあげるわ……」

エーフィ「じゃあ……罰ゲーム……?」

グレイシア「ぐっ……」

エーフィ「にらめっこ負けたら……ひとつ言うこと聞く約束……」 ジッ

グレイシア「わ、分かってるわよ……! もう好きにしなさいよ!」

エーフィ「やった……」ニコニコ



グレイシア「それで? 一体何してほしいのよ?」

エーフィ「あたま……」

グレイシア「頭……?」

エーフィ「あたま……撫でさせて……?」

グレイシア「は……はぁ!? いやよ、なんで私が……っ」

エーフィ「約束……」

グレイシア「それはっ……そうだけど……っ!」タジッ

エーフィ「姉さん……ちゃんと撫でさせてくれない……触りたい……」ワキワキ

グレイシア「~っ……しょうがないわねっ、 もう好きにしなさいよっ!」

エーフィ「くすっ……ありがと……」

グレイシア「約束破るわけにはいかないじゃないの……特別よ特別っ!」プイッ



グレイシア「ほらっ、やるなら早くやりなさいよ……っ」

エーフィ「じゃあ……」ナデナデ

グレイシア「っ……!」ビクッ

エーフィ「…………」ナデナデ

グレイシア「く……」フルフル

エーフィ「…………」ニコニコ

グレイシア「ん……ちょ……もういいでしょ……っ」

エーフィ「もう少し……」ナデナデ

グレイシア「っ……かくなる上は……っ!」ナデナデ

エーフィ「……?」

グレイシア「ふふっ……これで五分だわっ!」ナデナデナデナデ

エーフィ「姉さんくすぐったい……」

グレイシア「ふんっ、このこのっ! 妹のくせに姉の頭撫でるなんて生意気なのよっ!」ナデナデ

エーフィ「ふふっ……私ももっと……」ナデナデ


__ガチャ


シャワーズ「たっだいま~、いや~遅くなってごめん……ね……?」

グレイシア「あ……」ナデナデ

エーフィ「おかえりなさいシャワーズ姉さん」ナデナデ


シャワーズ「おんや~? おやおや~?」ニヤニヤ

グレイシア「ちっ、ちちち違うわよっ!? これはそのっ……罰ゲームで……っ!」ババッ

エーフィ「あ……もっとしたかったのに……」シュン

シャワーズ「んふふっ、いいんじゃない別に? 仲がいいのは良いことだよ~?」ニヤニヤ

グレイシア「うるさいわねっ! 元はと言えばあんたが遅いから暇つぶしにって……っ」

サンダース「おーっす、ただいま~」トコトコ

エーフィ「おかえりなさい兄さん」

シャワーズ「あははっ、文句なら兄さん言ってよ~」

サンダース「何の話だ?」

グレイシア「なんでもないわよっ!……まったく、なんで今帰ってきたのよ……!」プイッ

サンダース「なっ……!?」ガーン

シャワーズ「あっはっは! まぁまぁ……兄さん弱ってるからさ、あんまりいじめないであげて?」

グレイシア「そういえば一体どこに行ってたのよ」

シャワーズ「いや~、それがね~……」

サンダース「……帰ってこない方がよかったのか……あれ、俺いらない子……?」ズーン

エーフィ「兄さん……元気だして……?」ナデナデ


…………


リーフィア「ねぇニンフィアちゃん、そっちはどんな感じ?」

ニンフィア「えっと、結構いい感じ……だと思う……」

リーフィア「思う……?」

ニンフィア「うん、なんていうか……兄さんいつもと様子が違うっていうか……」

リーフィア「ブラッキーが? 何かあったの……?」

ニンフィア「それがさっき…………」ゴニョゴニョ

リーフィア「ふんふん……えっ!? ブラッキーが抱きつい……!」

ニンフィア「しーっ! リーフィアちゃん声が大きいよー!」

リーフィア「あっ……えへへ、ごめん……でもでもっ、それってすごい良い感じなんじゃ?」

ニンフィア「うーん……でも兄さん、何か考え込んでると言うか……」

リーフィア「ふーん……まぁよく分からないけど……私にまかせてよ!」

ニンフィア「え……?」

リーフィア「とりあえずブラッキーがニンフィアちゃんの事どう思ってるか……それが肝心でしょ?」

ニンフィア「う、うん……」




ブラッキー「……そっちはどう?」

ブースター「うん? あぁ、リーフィア楽しそうだし、連れてきて正解だったかな」

ブラッキー「そっか……兄ちゃんあのさ……」

ブースター「……?」

ブラッキー「……いや、やっぱりいいや」

ブースター「え? いやいや……気になるんだけど……」

ブラッキー「うん、兄ちゃんじゃ参考にならないからいいや……」

ブースター「えっ、それってどういう……?」

リーフィア「ブラッキーっ!」ギュー

ブラッキー「おっと…………どうしたの急に?」

リーフィア「んー……なんとなくっ!」ギュー

ブースター「あはは、珍しいな、リーフィアがブラッキーに甘えるなんて」

ブラッキー「あのさ、甘える相手間違えてるんじゃない?」

リーフィア「いいからいいからっ!」ギュー

ニンフィア「リーフィアちゃん……?」


リーフィア「……うん、もういいかなっ」パッ

ブラッキー「……?」

リーフィア「えへへ……ほら、ニンフィアちゃんこっち来てっ」

ニンフィア「うん……?」トコトコ……

ブラッキー「はぁ……一体何を……」

リーフィア「えーいっ!」ドンッ

ニンフィア「わわっ……!」ピトッ

ブラッキー「っ……」

リーフィア(やっぱり……! 私の時とは違うっ!)

ニンフィア「あっ、ごめんなさい……っ!」バッ

ブラッキー「いや……大丈夫だよ……」

ニンフィア「もうっ! リーフィアちゃん!?」

リーフィア「あはは、ごめんね?……でもほらっ、ブラッキーってば照れてるよ! 良かったねニンフィアちゃんっ!」

ニンフィア「うぅ……」

ブースター「え?何の話……?」

ブラッキー「…………」



ブラッキー「…………まったく……」ボソッ


__ブラッキー の あやしいひかり!(微弱版)…▽


ニンフィア(あ……)

リーフィア「あ……あれ……」フラッ

ブースター「おっと」ガシッ

リーフィア「なんか……急にぼやけて……」ボーッ

ブースター「暑いし疲れちゃった?」

リーフィア「うーん……だいじょう……はっ……!」カアァァ……

ブースター「……?」

リーフィア「ごっ、ごめんねお兄ちゃんっ! もう大丈夫だからっ!」ババッ

ブースター「いや、なんか顔赤いし休んだ方が……」

リーフィア「平気だよっ! ほんとに平気だから……!」

ブラッキー「顔が赤いのは兄さんのせいじゃないかな?」

ブースター「は……?」

リーフィア「ちょ、ちょっとブラッキー!」アセッ

ブラッキー「あはは、人の心配もいいけどさ……リーフィアも頑張りなよ?」

リーフィア「わっ、分かってるよ……っ!」

ブースター「……?」

ニンフィア「くすっ……兄さんも優しいですね……?」ボソッ

ブラッキー「あはは、ばれてた?……まぁ一応僕もお兄ちゃんだし……ね……?」




ブースター「ほんとに大丈夫か?」

リーフィア「う、うん……ほんとにもう大丈夫だから……っ」

ブラッキー「まぁまぁ、たしかに今日暑いからさ、ちょっと休憩しようよ」

ニンフィア「そうですねっ、良いと思いますよ」

ブースター「うん、そうしようかリーフィア?」

リーフィア「なんかごめんね、心配かけちゃって……」

ニンフィア「大丈夫だよリーフィアちゃんっ! 私もちょっと休みたかったし……そうだっ、私 何か冷たいもの買ってきますね!」

リーフィア「あっ、それなら私も!」

ブラッキー「いや、リーフィアは休んでなよ、変わりに……兄ちゃん一緒に行って来てくれない? 」

ブースター「別にいいけど……ブラッキー行かなくていいの?」

ブラッキー「いや、兄ちゃんまで変な気使わなくていいから……僕もちょっと疲れちゃったからねー、変わりに行ってきてよ」

ブースター「そっか、分かった……それじゃ行ってくるよ」トコトコ……

ニンフィア「ちょっと待っててねリーフィアちゃん」トコトコ……

リーフィア「ありがとっ、気を付けてねー」





ブラッキー「…………」


リーフィア「うーん、さっきのなんだったんだろ? 急にふらっとしたけど今は何ともないし……」ウーン

ブラッキー「あはは、なんだろうねー……」

リーフィア「まぁでも、そのおかげでお兄ちゃんに抱きかかえられて……えへへ……」ニコニコ

ブラッキー「……あのさリーフィア」

リーフィア「うん? なあに?」

ブラッキー「兄ちゃんのどこが好き?」

リーフィア「え? どうしたの急に……?」

ブラッキー「いや、ちょっと気になってね? 」

リーフィア「うーん、好きなところかぁ……うんっ、全部かな!」

ブラッキー「ごめん、言うと思ったよ……もっと具体的に何かない?」

リーフィア「えっ、えっと……例えばー……優しいところっ!」

ブラッキー「優しい……」

リーフィア「あとねあとねっ、かっこいい所とか、ちょっと抜けてる所も可愛くてーっ……!」ウキウキ

ブラッキー「えっと……」

リーフィア「一緒に寝るとあったかくてもふもふしててねー」ニコニコ

ブラッキー「いや、あの……」




リーフィア「あと声もいいよねーっ! お兄ちゃんに「リーフィア」って名前呼ばれたりするときゃーって!」キャー

ブラッキー(うん……リーフィアに聞いたの間違いだったかな……)

リーフィア「えへへっ……うーん、まぁ他にも色々あるけどやっぱり一番は……お兄ちゃんだから、かな……?」

ブラッキー「うん? ブースター兄ちゃんだから?」

リーフィア「うん、やっぱりお兄ちゃんだから……好きになったんだと思うよっ……えへへ、うまく言えないけど……」

ブラッキー「ふーん……そっか、なるほどね……」

リーフィア「うんっ、でもブラッキー……なんでこんな事聞いたの?」キョトン

ブラッキー「いや、ちょっと参考にしたかったんだよ……僕はリーフィアと違って素直じゃないからねー……」

リーフィア「え……?」

ブラッキー「あはは、気にしないでいいよ、ごめんね変な事聞いて……」ナデナデ

リーフィア「わぷっ……」

ブラッキー(僕が細かい事気にしすぎなのかな……それとも……)

リーフィア(んー……たしかにいつもと様子違うかも……?)

一旦〆


ブースター「おまたせー」トコトコ

ニンフィア「お待たせしましたー」トコトコ

リーフィア「おかえりなさーいっ!」

ブラッキー「…………」ジーッ

ニンフィア「……えと……兄さんどうかしましたか……?」

ブラッキー「……難しい事考えるのやめよっかな、悩むなんて僕らしくないしねー」

ニンフィア「え……?」キョトン

リーフィア「なになに? さっきのと関係あるの?」

ブースター「なにかあった?」

ブラッキー「いや、ちょっとすっきりしたって言うか、遠慮しすぎも良くないっていうか……まぁこっちの話だから気にしないでいいよ」

ブースター「そっか、まぁそう言うならいいけどさ……」

ニンフィア「兄さん……?」



ブラッキー「ほら、とりあえず休憩しよっか」

ブースター「うん、ちょっと休んで、それから……どこか行きたい所とかある?」

ニンフィア「あ、いえっ……私はブラッキー兄さんと一緒ならどこでも……えへ……なんて……っ」チラッ

ブラッキー「僕もニンフィアと一緒に居られるならそれだけで充分かな」ニコッ

ニンフィア「っ!?」ビクゥッ

リーフィア「え……えぇっ!?…… えと、 ブラッキー? だよねっ? 人違いじゃないよねっ?」

ブースター「何か悪いものでも食べた?」

ブラッキー「あのさ、普通に失礼じゃないかな……」

ニンフィア(兄さんどうしたんだろう……こんな嬉し……じゃなくてっ! 嬉しいですけどこんなの反則ですよぅ……!)シュー……

ブラッキー(あ……ちょっと楽しい……)


…………


シャワーズ「……とまぁこんな感じで、兄さんなりに気を使ったみたい」

グレイシア「……まぁその心意気は認めるけど……ねぇ……?」

サンダース「すまん……」

シャワーズ「元気出しなよ~、そういう所が兄さんの良いところだって言ってるじゃん」

サンダース「いいんだよ、俺なんかどうせ……へへ……」

シャワーズ「んふふ、落ち込んでる兄さんには元気分けてあげる~」ギュー

サンダース「ばっ! いいいきなりくっつくんじゃねぇっ!」

グレイシア「あついわね……」

エーフィ「仲良し……良いこと……」

シャワーズ「羨ましい? でも兄さんは私の物だからだめ~」スリスリ

サンダース「俺は物じゃねぇっ……!」

グレイシア「……こんな事聞くのあれだけど、兄さんのどんな所が好きなのよ?」

シャワーズ「ん~、それ聞いちゃう? 長くなるけどいい?」ニヤリ

グレイシア「ごめんなさい、ならいいわ」

サンダース「おい、なんか失礼じゃないかそれ……」


エーフィ「じゃあ……グレイシア姉さんは……?」

グレイシア「なにが……?」

エーフィ「ブースターのどこが好き……?」

グレイシア「なっ、なんでそんな事言わないといけないのよ……っ」

シャワーズ「いいじゃん別に、私に聞いたんだから言いなよ~」ニヤニヤ

エーフィ「聞きたい……」

グレイシア「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!……急に言われても困るわよ……」

サンダース「なんだ、ブースターの良いところか?…………あれだ、もふもふしてるとこだなっ!」ウンウン

シャワーズ「うん、ちょっと黙っててね?」

サンダース「えっ……お、おう……」

グレイシア「そうねぇ……鈍感だし優しすぎだし自覚ないし……あれ、もしかしていいところ無い……?」

シャワーズ「あらら、難しく考えすぎなんじゃない姉さん、なんで一緒に居たいのか考えてみなよ」

グレイシア「一緒に……あ……うん……」

エーフィ「なに……?」

グレイシア「……や、やっぱりなんでもない……っ」

シャワーズ「なになに? 別に笑ったりしないよ~?」

エーフィ「気になる……」



グレイシア「……その、あれよっ、ブースターと一緒に居ると……」

シャワーズ「居ると……?」

グレイシア「一緒に居ると、なんか……ぽかぽかするのよ……」プイッ

シャワーズ(うわぁ……)ホンワカ

エーフィ(可愛い……)ホンワカ

グレイシア「な、なによっ、何か言いたい事でもあるの?」

シャワーズ「いや別に~? ねぇ?」

エーフィ「うん……いいと思う……」ニコニコ

グレイシア「そう……ならいいけど……」

シャワーズ「……ぽかぽか」ボソッ

エーフィ「ふふっ……」

グレイシア「っ……なによっ……あーもうっ! だから言いたくなかったのよっ、やっぱり今の無しよ! すぐ忘れなさいっ!」


シャワーズ「まぁまぁ落ち着いて姉さん、分かったよ、じゃあ今のは聞かなかった事にするからさ?」

エーフィ「うん……忘れた……」

グレイシア「なんか素直ね……まぁ忘れてくれるなら別にいいけど……」

シャワーズ「やだなぁそんな意地悪しないから安心しなよ……あっ、それはそうとエーフィ?」

エーフィ「なに姉さん」

シャワーズ「ブースターの良いところってどこだと思う~?」

グレイシア「ちょ……」

エーフィ「……一緒に居ると……ぽかぽかするところ……」ニコッ

グレイシア「っ……やめてやめてっ!」バシバシッ

シャワーズ「あははっ、いたいよ~姉さん」ホンワカ

エーフィ「可愛い……」ホンワカ

グレイシア「うぅ……言わなきゃ良かったわ……」

シャワーズ「ごめんごめん、ブースターには言わないからさ~」


サンダース「…………」シーン

シャワーズ「うん? なんか兄さん静かだね?」

サンダース「いや、お前が騙ってろって言うから……もう喋っていいのか?」

シャワーズ「あぁ……うん、ごめん兄さん……」

サンダース「へ? なんで謝るんだ……?」



…………


リーフィア「……どうかな?」

ニンフィア「うんっ、似合ってるよリーフィアちゃんっ!」

ブラッキー「やっぱり明るい色の髪飾りの方が似合うね」

ブースター「リーフィアらしくて可愛いと思うよ」

リーフィア「えへへ……そうかなっ……」テレ

ブースター「それじゃそれプレゼントしてあげるよ」

リーフィア「えっ……いいの?」

ブースター「遠慮しないでいいよ、リーフィアが楽しいならそれで満足だから」

リーフィア「えと……でも……」

ブラッキー「素直に甘えときなよ、ブースター兄ちゃんからのプレゼントなんて、いい思い出になると思うよ?」

リーフィア「……うん、それじゃお願いしようかなっ、ありがとお兄ちゃんっ!」ニコッ

ブースター「あはは、どういたしまして……それじゃ……すいませーん、これくださーい」


ブースター「この髪飾りお願いします」

サーナイト「ありがとうございます、プレゼントですか?」

ブースター「そうですね、この子にプレゼントしようかなぁって」

リーフィア「えへへ……」ニコニコ

サーナイト「……ふふっ、可愛らしい彼女さんですねー」

リーフィア「かっ、かかかかか彼女じゃないですっ!」ブンブンッ

ブースター「あはは、妹ですよ」

サーナイト「あら、そうなんですか、すいません勘違いして」

リーフィア「で、でも……いつかは……その……なれたら……なんて……っ」ゴニョゴニョ

ブースター「え?」

リーフィア「ななななんでもないよお兄ちゃんっ!」

サーナイト「……ふふっ……可愛らしい妹さんですねー」

ブースター「そうですね、自慢の妹なんですけど、すごい優しい子で……」

リーフィア「ちょ、ちょっとお兄ちゃん恥ずかしいからやめてっ!」


ブラッキー「あはは、ほんと見てて面白いね兄ちゃん達は……ねぇ、ニンフィア?」

ニンフィア「…………」ジーッ

ブラッキー(そんなに真剣に何を…………)

ニンフィア「…………」ジーッ

ブラッキー「……あぁ、なるほどね……」

ニンフィア「……あっ……すっ、すいません兄さん、何か言いましたか?」

ブラッキー「いや大丈夫だよ……そうだなぁ、僕もニンフィアに何かプレゼントしようかな?」

ニンフィア「えっ?……あっ、大丈夫ですよ? 私は兄さんと一緒に過ごせるだけで充分……」

ブラッキー「うーん……でもこのリボンとか、すごい似合うと思うけどね?」ヒョイッ

ニンフィア「あっ……えっと……見られちゃってましたか?」

ブラッキー「あはは、随分真剣に見つめてたからねぇ」

ニンフィア「すいませんそんなつもりじゃ……その、可愛いなぁって……」

ブラッキー「そうだね、髪飾りも可愛いけど、僕もニンフィアにはリボンの方が似合うと思うよ」トコトコ

ニンフィア「ちょ、兄さん? なんでリボン持ってカウンターに向かってるんですかぁ!」

ブラッキー「すいません、このリボンください」

サーナイト「はい、ありがとうございます」

ニンフィア「あぁ……えっとえっと……っ」

ブラッキー「出しちゃったものはしょうがないね?」

ニンフィア「…………もう、兄さんずるいです……」トコトコ


サーナイト「プレゼントですねー……えーと、妹さんですか?」

ニンフィア「あ……えっと、私は……その……」

ブラッキー「……彼女ですよ」ニコッ

ニンフィア「っ……!?」ドキッ

サーナイト「あぁそうでしたか、失礼しました……ふふ、可愛い彼女さんですねー」

ブラッキー「そうですね、なんでこんなに可愛い娘が僕なんか……って思いますけどね?」

サーナイト「そんな事ありませんよ、お似合いだと私は思いますよ?」

ブラッキー「あはは、ありがとうございます……お似合いだってさニンフィア」

ニンフィア「あ、えとっ! あっああありがとうございみゃふっ!」ペコリ

ブラッキー「くすっ……」

サーナイト「ふふ、今日は可愛いお客さんが多いですね」ホンワカ

ニンフィア「うぅ……」シュー……





ブースター「あ、出てきた」

ブラッキー「おまたせ、ちょっと店員さんと話し込んじゃって」

リーフィア「あっ! ニンフィアちゃんそのリボン可愛いねっ!」

ニンフィア「えへへ、ありがとリーフィアちゃん…………えと、兄さん?」

ブラッキー「うん?」

ニンフィア「本当にありがとうございますっ、私とっても嬉しいです! 大切にしますね!」ニコッ

ブラッキー「あはは、喜んでもらえて僕も嬉しいよ」

ニンフィア「それと……そのっ……さっき、かっ、彼女って言ってくれたのもっ……」モジモジ

ブラッキー「あぁ……うん、妹って言うのもアレかなぁって思ってね、嫌じゃなかったなら良かったよ」

ニンフィア「そんなっ! 嫌だなんて思うわけないじゃないですかっ!」ブンブンッ





リーフィア「……いいなぁ」ボソッ

ブースター「……えーと、リーフィアもやっぱり彼氏とか欲しいのか?」

リーフィア「あっ、ちがっ……欲しいっていうか……振り向いてもらうっていうか…っ…」

ブースター(……そうかぁ……うん、そうだよなぁ、リーフィアも女の子だし……いやでもやっぱり寂しいかなぁ……)ウーン

リーフィア「お兄ちゃん……?」

ブースター「……うん、俺はリーフィアが幸せなら……反対はしないけど……」

リーフィア「…………」ムッ

ブースター「……リーフィア? なんか怒って……?」

リーフィア「……別に……怒ってないもんっ」ツーン

ブースター(あれ……もしかして反抗期再来……!?)

リーフィア「私は……お兄ちゃんに彼女できたら嫌だもん……」

ブースター「うん?……いや、別にまだそういうの全然考えてないから大丈夫だぞ……?」

リーフィア「っ……そっか……えへへ……そうだよね……」シュン

ブースター「え……あれ? なんで落ち込んで……っ!?」アセッ


一旦〆



ブースター「あの、何か気に触ったなら謝るよ……ごめんな?」

リーフィア「……ううんっ、ごめんね変な事言って! もう慣れてるから大丈夫っ!」

ブースター「慣れてる?」

ブラッキー「……案外一番強いのはリーフィアかもね」

ニンフィア「健気ですよね……」

ブースター「一体何の話……」

リーフィア「いいからいいからっ! ほらっ、早く次いこ?」

ニンフィア「そうですねっ、それじゃ次は……」

ブラッキー「いや……そろそろ帰った方がいいかな?」

ブースター「え? まだ時間あるけど……?」

ブラッキー「うん、僕もまだ色々行きたいんだけど……ほら」スッ

リーフィア「うん? 空?」

ニンフィア「あー……ちょっと雲が出てますね……」

ブースター「確かに一雨きそうだね」

ブラッキー「ニンフィア達に風邪ひかせるわけにはいかないしね、今日は早めに帰った方がいいかな」

ニンフィア「うーん……残念ですけど、しょうがないですね、グレイシア姉さん達も心配しますし……」

リーフィア「むー……」


リーフィア「はぁ……」

ブースター「まぁまた改めて来ればいいじゃん、ほら、今度は皆でな?」

リーフィア「うん、そうだよね……そうなんだけど……」チラッ

ブースター「……?」

リーフィア「その、たまには二人で……出掛けたいなー……とか……」チラッ

ブースター「そんなの全然構わないけど……」

リーフィア「やった……っ! えへへ、約束だよお兄ちゃんっ」

ブースター「あぁ、うん……」

ニンフィア「よかったねリーフィアちゃんっ!」

リーフィア「うんっ!」ニコニコ


ブースター「……落ち込んだと思ったら元気になったり……よく分かんないなぁ……」

ブラッキー(バカだなぁ兄ちゃん……)ジーッ

ブースター「……なに?」

ブラッキー「いや別に?」




リーフィア「ほらっ、二人ともはやく帰ろうよーっ!」

ブースター「あぁ、そうだな……」

ブラッキー「あー、ちょっと待って兄ちゃん」

ブースター「うん?」

ニンフィア「どうしたんですか? 」

リーフィア「はやく帰らないと雨降ってきちゃうよ?」

ブラッキー「帰るんだけどさ、その前に兄ちゃんにちょっと頼みがあるんだよね」

ブースター「え? なに?」

ブラッキー「えーとね……お店に戻って……と……を……」ゴニョゴニョ

リーフィア「なに……?」

ニンフィア「さぁ……」

ブースター「……あー、別にいいけど、なんで俺?」

ブラッキー「まぁいいからいいから……ほらっ、急いで行ってきてよ」

ブースター「あぁ、うん、分かったよ……」トコトコ……


リーフィア「うん? お兄ちゃんまたお店に入ってっちゃったけど……」

ブラッキー「うん、ちょっとね……」

ニンフィア「……あっ、もしかして……?」

ブラッキー「あはは……僕は皆応援したいからね、リーフィアには悪いけど……」

リーフィア「え? どういう事?」

ニンフィア「うん、兄さんらしいですねっ」

ブラッキー「そうかな? 余計な事してる自覚もあるんだけどねー」

ニンフィア「そんな事ないですよっ! 私が保証しますっ!」

ブラッキー「……ありがと、誰かにそう言って貰えるとちょっとはマシになるよ」ニコッ

ニンフィア「えへへ……私は兄さんの味方ですから……っ!」

リーフィア「……?」


…………


シャワーズ「あの~姉さん? そろそろ機嫌なおして?」

グレイシア「ふん……」

エーフィ「グレイシア姉さん……ごめんね……?」

グレイシア「しらない……っ」プイッ

シャワーズ「うーん、姉さんがこのままだと困るな~……」

サンダース(……なんか一雨きそうだな……)ボーッ

シャワーズ「ねぇねぇ、外ぼーっと見てないで兄さんからも何か言ってあげてよ」

サンダース「んあ?……あー、あんま怒ってるとシワ増えるぞ?」

グレイシア「は?」ギロッ

サンダース「っ!?」ビックゥ

シャワーズ「兄さん、人の話はちゃんと聞いてね?」

サンダース「お、おう……悪かった……」コソコソ


グレイシア「……はぁ……反省してるならもういいわよ……」

エーフィ「グレイシア姉さん……ほんとにごめんね……?」シュン

グレイシア「い、いいわよっ……その、私も大人げなかったから、あんたもそんな落ち込まなくても……」

サンダース「うーん、たしかにあれだな、お前はもうちょっとこう……肩の力抜いた方がいいんじゃねぇか?」

シャワーズ「だね~、姉さんはもうちょっと気楽にした方がいいと思うよ~」

グレイシア「……そうね、どっかの誰かさん達がもう少しちゃんとしてくれればね……」チラッ

サンダース「……お? 見ろよ、雨降ってきたんじゃねえか?」

シャワーズ「あー、ほんとだね~……」

グレイシア「ちょっと? 誤魔化そうったってそうはいかな……」

エーフィ「グレイシア姉さん、ほんとに降ってる……」

グレイシア「え?……あら、ほんとに降ってるじゃないの」

シャワーズ(危ない危ない、姉さんのお説教が始まるとこだった~……)ホッ

サンダース(あぶねぇ……こいつの説教は長いからな……)ホッ

グレイシア「……まぁいいわ、それよりこの際だからはっきり言わせてもらうけど、あんた達はもっと自覚を持つべきなのよ……この前なんか……」

シャワーズ「……だめだったかぁ~」

サンダース「あぁ……だめだったな……」

グレイシア「真面目に聞きなさいよ」




シャワーズ「えーと……あっ、姉さん姉さん、ブースター達心配じゃない?」

グレイシア「……そうね、言われてみれば」

サンダース「しばらく止みそうにねぇしな」

エーフィ「ブースター……水苦手……」

グレイシア「っ……だ、大丈夫かしら……?」ソワソワ

サンダース「いや流石にあいつでも雨位なら平気だろ」

グレイシア「うっ……ちっ、ちがうわよっ! 別にブースターの心配なんてしてないからねっ……あれよっ、リーフィアやニンフィア達が心配なのよ……うん……」

シャワーズ「はいはい、そうですね~」ニヤニヤ

サンダース「うーん……どうすっか、迎え行くか?」

グレイシア「そ、そうね……っ!」スクッ

シャワーズ「いや、迎え行ってもしょうがないよ、ここは待つしかないと思うけど?」

グレイシア「そ、そうね……」シュン

エーフィ「くすっ……」

グレイシア「な、なによ……」

シャワーズ「んふふ、姉さんってさ、ブースターが絡むと途端にダメになるよねぇ」

グレイシア「なっ……はぁ? 何言ってるのよ、別にそんなこと……」

サンダース「いや、あるな」

エーフィ「うん……あると思う……」

グレイシア「ぐっ……」


グレイシア「えっ、そんなにブースターの事になるとおかしい……?」

シャワーズ「おかしいっていうより……可愛い?」

エーフィ「うん……可愛い……」ニコッ

サンダース「あぁそうだな、おかしいっていうか……面白いな」

グレイシア「…………」


__ガチャ


リーフィア「ただいまっ!」

サンダース「お、帰ってきたな」

エーフィ「みんな、おかえり……」

ブラッキー「ただいま、うーん……ちょっと濡れちゃったね」

ニンフィア「あはは、まぁこれ位はしょうがないですよ」

シャワーズ「いや~、でも良かったよ降り始めでさ、ブースターなんか水苦手だし?」

ブースター「あはは……ごめん心配させて……」

グレイシア「……べっ、別に心配なんてしてないけどね?」

ブースター「え……?」

シャワーズ「うん、気にしないであげて」


一旦〆


シャワーズ「うん?二人ともそれは……」

エーフィ「可愛い……」

リーフィア「えへへ~、お兄ちゃんがプレゼントしてくれたのっ!」

ニンフィア「はいっ、私も兄さんが買ってくれて」

グレイシア「あら、良かったわね……二人とも良く似合ってるわよ」

リーフィア「えへへっ、ありがとグレイシアお姉ちゃんっ!」

ニンフィア「ありがとうございますっ!」

エーフィ「プレゼント……羨ましい……」

グレイシア「まぁ、ちょっとね……」

シャワーズ「ブースターからのだから?」ニヤリ

グレイシア「っ……あんたちょっと黙りなさいっ!」



サンダース「なぁ……やっぱああいうのって嬉しいもんなのか?」

シャワーズ「う~ん? なあに? 兄さんもしかして私の事気にしてる?」

サンダース「いや……まぁそうだな、お前も何かプレゼントとか欲しかったりするのかなぁってよ……すまんがその辺鈍くてよ……」

シャワーズ「ありがとね兄さん、でも大丈夫だよ?……私はああいうのより美味しい物とかの方がいいし……」

サンダース「そういうもんか……?」

シャワーズ「なにより……私は兄さんと一緒ならそれだけで……ね?」ニコッ

サンダース「そ、そういうもんか……」フイッ

シャワーズ「うん、そういうもんだよ~」ニコニコ



サンダース「その、なんだ……今度どっか美味いもんでも食いに行くか」

シャワーズ「んふふ、ほんとに? 二人きり?」

サンダース「あぁ、そうだな」

シャワーズ「やったっ! 兄さんだ~い好きっ!」ガバッ

サンダース「ばっ……! お前こういうのは誰も居ない時にしろよっ!」

シャワーズ「ん~、私は兄さんにしたい事をしたい時にしてるだけだもんね~」スリスリ


グレイシア「仲がいいのはいいんだけれど……熱いわね……」

エーフィ「熱い……ぽかぽか……?」

グレイシア「ぽかぽかはもう忘れなさい」

リーフィア「ねぇねぇ、シャワーズお姉ちゃんすごいでしょ?」

ニンフィア「うん……すごい積極的……っ」




ブラッキー「あ……兄ちゃん……さっきのあれ……」ボソボソ

ブースター「うん?……あぁ、そっか……」ゴソゴソ



ブースター「あのー……グレイシア姉さん、エーフィ姉さん」

エーフィ「なに……?」

グレイシア「どうかしたの?」

ブースター「うん、実はおみやげ……ってのはおかしいかな……まぁ二人にも買ってきたんだよね」

グレイシア「え?」

エーフィ「プレゼント……?」

ブースター「えーと、グレイシア姉さんには……はい」

グレイシア「これ……ぬいぐるみ?……」

エーフィ「可愛い……」

ブースター「うん、何か身につけるものがいいかと思ったんだけどさ、これが目に入ってきて……」

グレイシア「私にぬいぐるみなんて……」

ブースター「あれ、もしかして嫌だった?」

グレイシア「ちがっ、嫌とかじゃなくてっ……その、こういう可愛い物はリーフィアとかエーフィの方が似合うって言うか……」



ブースター「うーん……? じゃあ、ちょっと抱いてみてよ」

グレイシア「え、えっと……こう……?」モフ

ブースター「ほら、全然変じゃないよ? 女の子らしくて可愛いと思うけどなぁ……」

グレイシア「っ……かっ、かわ……っ!」モフモフモフモフ

エーフィ「うん……可愛い……」ニコニコ

ブースター「あぁ……まぁでも、いらないなら無理に受け取らなくても……」スッ

グレイシア「っ!……あっ、えっと……その……せっ、折角だから貰っておくわよっ……!」ギューッ

ブースター「え? 無理しなくてもまた別に何か……」

グレイシア「いいってばっ……結構可愛いし、だからその……ありがと……っ」プイッ

エーフィ「くすっ……」

ブースター「う、うん? まぁ気に入ってもらえたなら良かったけど……」


ブースター「えっと……あぁ、エーフィ姉さんはこれね」

エーフィ「……リボン?」

ブースター「うん、ちょっと後ろ向いて?」

エーフィ「……?」クルッ

ブースター「よいしょっと……うん、もういいよ?」

エーフィ「あ……しっぽ……?」フリフリ

ブースター「そう、エーフィ姉さんのしっぽって、長くて綺麗だし、似合うと思ったんだ」

エーフィ「……ブースター……」フリフリ

ブースター「うん? 気に入ってもらえた?」

エーフィ「ありがとう……とっても嬉しい……っ」ギュ―ッ

ブースター「わっ……ちょ、エーフィ姉さん……っ!」アセッ




ニンフィア「くすっ……やっぱりそうだったんですね?」

ブラッキー「うん、まぁね……」

リーフィア「あー、だからお兄ちゃんお店に戻ったんだー……」

ブラッキー「……ごめんね?」

リーフィア「うん? どうして謝るの?」

ブラッキー「いや……まぁ結果的に邪魔しちゃってるのかなぁってさ……」

リーフィア「そんなことないよっ! だってブラッキーのおかげでお姉ちゃん達も嬉しそうだし」

ブラッキー「そうだけどさ……嫉妬とかするでしょ?」

リーフィア「うーん、そりゃちょっとはするけど……もともとお兄ちゃんは皆に優しくて、そんなお兄ちゃんが好きって言うか……えへへ……」

ニンフィア「リーフィアちゃん……」

リーフィア「だから気にしないでいいよっ、今はこんな感じだけど……いつか自分の力で、お兄ちゃんの一番になるからっ!」ニコッ

ブラッキー「……そっか……あはは、逆に余計なお世話だったかな?」

リーフィア「あっ……えと、ちょっとは手助けしてくれると嬉しいかな~……あはは……」

ニンフィア「……らしいですよ兄さん?」ニコッ

ブラッキー「そう? それじゃ陰ながら応援するよ……皆のね?」

リーフィア「うん、よろしくねブラッキーっ!」


一旦〆


シャワーズ「な~に内緒話ししてんの~っ」ガバッ

ブラッキー「……シャワーズ姉ちゃん、あのさ……」

シャワーズ「ん~? まさか照れてるのかこのこの~っ」

ブラッキー「いや、重いんだけど」

シャワーズ「が~ん……うそ、もしかして私太ったかな……?」

ブラッキー「あぁいや、別にそういうわけじゃ……」

ニンフィア「あっ、えっと……全然大丈夫だと思いますよ? ほらっ、シャワーズ姉さんスタイルいいですしっ!」アセッ

リーフィア「う、うんっ! そうだよシャワーズお姉ちゃんっ!」コクコク

シャワーズ「……そう? 兄さんはどう思う?」

サンダース「あん? なにがだよ」

ニンフィア「ほらっ、シャワーズ姉さん全然太ってないですよねっ?」

サンダース「あぁ、別に太っては無いだろ……あーでもあれだな、最近抱きつかれると重く感じる事があるようなないような……」

ブラッキー「ごほ……ごほごほっ……」

サンダース「え……?」

シャワーズ「……兄さん嫌い」プイッ

サンダース「っ!?」



リーフィア「そ、そんな事ないよねっ? ねっ最初?」オロオロ

ニンフィア「そうですよ、元気出して下さいシャワーズ姉さんっ、サンダース兄さんも悪気は無いはずですし……」

シャワーズ「ありがと~二人とも、あーもう可愛い妹達が居ればいいかな~」

サンダース「えっと、シャワーズ? その……冗談……だよな?」

シャワーズ「……」チラッ

サンダース「っ……」ビクッ

シャワーズ「……はぁ~二人とも可愛いなぁ~」ギュー

ニンフィア「わわっ……」

リーフィア「え、えっと……」

サンダース「無視……だと……」ガーン

ブラッキー「……なんかごめんねサンダース兄ちゃん」


ブースター「騒がしいけどどうかしたの?」

エーフィ「サンダース兄さん……しょんぼり……?」

リーフィア「えっと……ちょっとサンダースお兄ちゃんが……」

グレイシア「まったく、一体今度は何したのよ……」モフ

サンダース「いや……別に何もしてね……」

ブラッキー「ごほっ……ごほごほごほっ……!」

サンダース「え……?」

シャワーズ「……兄さんなんかべーっだ!」プイッ

サンダース「なっ、なんだってんだよっ……!」

ブラッキー「はぁ……」

ニンフィア「あはは……」

グレイシア「……とりあえず今回も兄さんが悪いのは分かったわ」モフモフ

ブラッキー「それ気に入ってるね?」

グレイシア「まぁね……ふふっ、可愛いでしょ?」モフモフ



グレイシア「そうだ、あんた今度買い物に付き合いなさいよ」

ブースター「え? 俺でいいの?」

グレイシア「なによ、リーフィアとはいいのに私とは不服なわけ?」

ブースター「いやそういうわけじゃ……別にいいけど、何買いに行くの?」

グレイシア「……ぬいぐるみ」ボソッ

ブースター「へ……?」

グレイシア「だって……この子ひとりじゃなんだか可哀想じゃないのっ……」モフモフ

ブースター「……ぷっ……」

グレイシア「なっ……なによっ! 笑う事無いでしょっ!?」

ブースター「ごめんごめん……うん、それじゃいっぱい買ってこようか、荷物持ちはまかせてよ」ニコッ

グレイシア「っ……そ、それじゃお願いね……っ」モフモフモフモフ




エーフィ「私も……」

ブースター「え?」

エーフィ「私とも……どこか行こ……?」

ブースター「えっと……あぁ、エーフィ姉さんも何か買いたい物あるの?」

エーフィ「それもある……」

ブースター「それならグレイシア姉さんと行くのに着いてきたら……」

エーフィ「ううん……二人きりがいい……っ」

ブースター「うん? なんでわざわざ……」

ブラッキー「いいじゃん、二人きりで行ってきなよ」

ブースター「うーん、でもいっぺんに行っちゃった方が……」

ブラッキー「行 っ て き な よ ?」ニコッ

ブースター「……わっ、分かった……そうする……」

エーフィ「嬉しい……約束ね……?」ニコニコ

ブースター「あぁ、うん、まぁいっか……」



リーフィア「あの~、お兄ちゃん?」

ブースター「なに?」

リーフィア「その、私とも出掛けてくれるって約束……覚えてるよね?」

ブースター「あぁ、うん、覚えてるよ?」

リーフィア「絶対だよっ、絶対だからねっ!?」ズイッ

ブースター「わ、分かってるよ……?」

グレイシア「……ふーん、それじゃあまず誰から行く?」

ブースター「へ……?」





エーフィ「ブースターは……誰と行きたい……?」

リーフィア「そっ、そうだねっ! お兄ちゃんに決めてもらおっか……っ!」

グレイシア「そうね……で? まず誰と行きたいの?」

ブースター「えーと……」

エーフィ「…………」ジーッ

グレイシア「…………」ジーッ

リーフィア「…………」ジーッ

ブースター「……いや、別に誰からでもいいんじゃ……」

グレイシア「……まぁ……でしょうね……」

エーフィ「まだ……皆一緒……」

リーフィア「えへへ……これからだねっ!」

ブースター「なにが……?」



サンダース「なぁ、悪かったからさ……」

シャワーズ「……ほんとに重くない?」

サンダース「重くねぇよ、むしろ元々軽すぎんだよお前は」

シャワーズ「ふ~ん……じゃあ嘘じゃないか確めるね?」ギュー

サンダース「なんでこの流れから抱きつくんだよ……っ!?」

シャワーズ「んふふ、今日はず~っとこうしてていい?」ギュー

サンダース「なっ……お前なぁ!」

シャワーズ「重くないなら別にいいよね~?」ギュー

サンダース「そっ、それはそう……いやっ、関係ないだろっ!?」


リーフィア「どうしよっか?」

グレイシア「そうねぇ……それじゃあ公平にじゃんけんで……」

エーフィ「分かった……っ」グッ

ブースター「あのさ、別に順番なんてどうでも……」

リーフィア「お兄ちゃんは黙っててっ!」
グレイシア「あんたは黙ってなさいっ!」
エーフィ「ブースター……静かにして……っ」

ブースター「っ!?」ビクゥッ



ブラッキー「……はぁ」

ニンフィア「あはは、兄さんが疲れるって言ったの……ちょっと分かりました」

ブラッキー「まぁ、良いことなんだけどね……」

ニンフィア「そうですねっ、賑やかで楽しいですっ」ニコッ

ブラッキー「そういえば、どれくらいこっちに居るの?」

ニンフィア「えーと……多分2、3週間位でお母さん達が帰って来ると思うので……」

ブラッキー「……ふーん、そっか」

ニンフィア「どうかしたんですか?」

ブラッキー「いや、それまでには答え出せるかなってね……」

ニンフィア「えっと…… 答え、ですか?」

ブラッキー「うん……ニンフィアの事……」ニコッ

ニンフィア「それってどういう……?」

ブラッキー「あはは、どういう事だろうね?」

ニンフィア「えっ……」

ブラッキー「……さてと、兄ちゃん達助けてあげようかなー……」トコトコ

ニンフィア「あ……ちょっと兄さんっ! ?」


シャワーズ「んふふ、こうしてるとあったかいね~」ギュー

サンダース「なんでこんな事に……」

シャワーズ「嫌じゃないでしょ?」ニヤリ

サンダース「嫌とかじゃないだろうがっ……」

グレイシア「ちょっとあんた……今のあと出しじゃない?」

エーフィ「違うよ……?」

リーフィア「うーん……お兄ちゃん、どう思う?」

ブースター「……ごめん見てなかった……」

ブラッキー「あはは、そこら辺にしてあげなよ」

ニンフィア「ちょっと兄さんっ、無視しないでくださいよっ!」

サンダース「だーもうっ! とりあえず離れろっ!」

シャワーズ「い~や~だ~っ」

グレイシア「絶対あと出しよっ! ねっ、そうよねブースターっ!」

ブースター「さ、さぁ……」

エーフィ「……じゃあにらめっこにする?」ニコッ

リーフィア「にらめっこ……?」

グレイシア「っ……にらめっこはちょっと……」

ブースター「なにこれ……」

ブラッキー「まぁまぁ、とりあえず皆落ち着こうよ?」

ニンフィア「兄さんってばぁっ!」





__ブイズ家は今日も平和なようです。










ニンフィア「兄さん♪」 ブラッキー「…………?」


おわり



流石にダラダラしすぎだから切りの良いところで一旦終わりって事で、
更新ペース遅くてほんと申し訳ない、立てる時期完全に間違えた……

とりあえず後日談ていうかエピローグをもうちょい投下してくから、遅くても待っててくれる人はもう少しだけ付き合ってくれると嬉しい

やっと終わったか、もう付き合ってらんねぇんだよハゲ。って人はここまでも読んでくれとありがとう、支援保守おつかれ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月15日 (金) 22:09:56   ID: ObUOfAX3

続き楽しみにしてます!!!

2 :  ブイズ大好きっ子   2013年11月15日 (金) 22:13:10   ID: o76jUCkY

また投稿してくださいね(^-^)

3 :  SS好きの774さん   2013年11月18日 (月) 23:34:14   ID: UwQzTq3k

続き楽しみに待ってます\(//∇//)\

4 :  SS好きの774さん   2013年12月23日 (月) 22:47:54   ID: iJK5BM7Z

めっちゃ楽しみにしてます!

5 :  SS好きの774さん   2014年03月19日 (水) 01:01:42   ID: MrTif4SS

可愛いねえ、
乙!

6 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 15:07:12   ID: sWSjUc65

カワイイ!
続きまってます!

7 :  狼龍   2014年12月13日 (土) 12:10:05   ID: 73XTYcAm

ブイズの中で一番好きなのがブラッキーなんで、すごいよかった‼︎他にもいろいろ要素があって、面白かった‼︎
またどんどん書いてくだせ〜っす✌️

8 :  狼龍   2014年12月13日 (土) 12:13:50   ID: 73XTYcAm

シリーズ系いーね〜…と思ったguxtsudo‼︎

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