ミカサ「デンキウナギ?」(26)
アルミン「そう昔外の世界にはデンキウナギっていう生き物がいたんだ!」
エレン「なんなんだよ、そのデンキウナギって」
アルミン「うん、魚の一種なんだけどそいつは体からデンキっていうエネルギーを発生させることができたんだ!」
ミカサ「デンキっていうのは、どういうものなの?」
アルミン「ボクも詳しくは知らないんだけどね。」
アルミン「デンキウナギはそのデンキっていう力で自分より何倍もデカい生き物を一瞬で倒すことができたらしいんだ!」
エレン「嘘だろ!?なんだそのデンキって!猛毒なのか!?」
アルミン「毒ではないらしいよ。でもデンキを食らうと体がビリビリッて痺れるんだって!」
エレン「こええ!やっぱりそれ毒じゃねえか!」
アルミン「あはは、まぁ似たようなものかもね」
エレン「やっぱ外の世界には色んな生き物がいるんだなー。あー、早く壁の外を探検したいぜ」
ミカサ「その生き物は常にそのデンキというものを出してるの?」
アルミン「いや、獲物を襲うときと、自分の身を守るときにだけ使うんだ」
ミカサ「じゃあどうやってデンキを出すの?」
アルミン「えっとね、実はデンキっていうのは僕たちの体、細胞にも流れているんだ」
エレン「そうなのか!?じゃあ俺もシビれて倒れたりするのか!?」
アルミン「あはは、大丈夫だよ。僕たちの体に流れてる電気はものすごく弱いものだから」
エレン「なんだ、よかった」
アルミン「といっても、デンキウナギも細胞一つ一つに流れている電気はゴク弱いものらしいんだけどね」
ミカサ「じゃあどうやってそんな自分の体より大きい生き物を倒すほどのデンキを使うの?」
アルミン「えーっとね、デンキというのはデンキを出すものを直列、一本の道につなげると繋がった分だけデンキの力が大きくなるんだ」
エレン「へえ」
アルミン「そしてデンキウナギはデンキを出す細胞を直列に繋げることができるんだ」
アルミン「だから、細胞一つ一つのデンキが弱くても凄く大きな力として使うことができるんだよ」
エレン「なるほどなー、やっぱりアルミンは物知りだな!」
アルミン「そんな//たまたま本に載ってただけだよ」
エレン「いやー、やっぱり凄いって」
ミカサ「一つ聞きたいのだけど」
アルミン「どうしたの?ミカサ」
ミカサ「私達の体にもデンキが流れているということは、私たちも細胞を直列に繋げば大きなデンキを流すことができるのだろうか」
エレン「あ、言われてみれば確かにそうだな!」
アルミン「あはは、確かにそうだけどね。そんな細胞のデンキの流れをコントロールなんできないよ」
エレン「ちぇー、なんだがっかりだぜ」
アルミン「あはは」
ミカサ(確かに普通に考えればそうかもしれない。しかし、私は自分の肉体を完全に支配できる)
ミカサ(だから、その細胞に流れるデンキの流れというものも支配ができるはず)
ミカサ(体中の細胞のエネルギーが一本の道を通って右手と左手の人差し指の指先から出て行く感覚をイメージ)
ミカサ(丹田に集まった力が足を通り銅を通り頭、肩、腕、手、指先へと流れていく)
ミカサ(……)
ミカサ「できた!」バチバチバチバチッ
ミカサ「見て、エレン!私もデンキを流せた!」バチバチバチバチッ
エレン「え!?うわなんだ!ミカサの指先がバチバチいいながら光ってる!」
アルミン「またまたそんな冗談ばっかりってホントだ!すごくバチバチ言ってるよ!」
ミカサ「これがデンキ……思ったよりもキレイな光……」
アルミン「ちょ、ちょっとミカサ!危ない!危ないから!凄い音してるから!」
ミカサ「そんなに怖がらないでアルミン、よくみれば何も怖くない」テクテク
アルミン「ちょ!ストップ、ストーップだよ!ミカサ!近づかないで、いや、近づいてもいいけどそのバチバチをとめて!」
ミカサ「こんなにキレイなのに」
アルミン「キレイだけど危ないから!ちょっとその音怖いから!」
エレン「なあ、ミカサそれちょっと触っていいか?」
アルミン「エレン!?ダメだよ!さっきも説明したけど危ないんだからね!デンキっていうのは!」
エレン「いや、でもそう言われるとどの程度のものか気になるじゃん?」
ミカサ「私はエレンが触りたいというのならデンキを流し続けよう」バチバチバチバチッ
アルミン「いやいやいや、そういうレベルじゃないから!下手すれば死んじゃうかもしれないんだからね!?」
ミカサ「エレンが死ぬ!?それはいやだ。すぐにやめよう」ピタリ
エレン「あ、やめちゃった」
アルミン「残念がらないでよ、これが一番なんだよ」
ミカサ「私も触らせてあげたけどエレンの安全には変えられない」
エレン「チクショウ、なんだよ二人して」
エレン「そうだミカサ。そのデンキってもっと弱くすることはできないのか」
ミカサ「多分、できると思う」ビリ
ミカサ「できた」ビ…リ…
エレン「おお、すげえな」
エレン「じゃあさ、弱いデンキから段々強くしていってみようぜ。危なくなったらやめてもらうからさ」
エレン「これなら大丈夫だろ?アルミン」
ミカサ「そうなの?」
アルミン「うーん、確か前に読んだ本にも微弱なデンキなら人体に悪影響はないって書いてあったけど」
エレン「よし!じゃあ早速試してみようぜ!まずは手にデンキを流してくれ、ミカサ」
ミカサ「了解した。でも痛くなったらすぐにやめてと言って欲しい」
エレン「わかってるよ!」
ミカサ「では、まずは一番弱いデンキを流そう」エレンの右手を両手で包む
ミカサ(エレンの手、暖かい//)
エレン(ミカサの手って結構柔らかいんだな)
ミカサ「では、デンキを流す」
エレン「おう!」
ビリ……ビリ……
エレン「?ホントに流してるのか?何も感じないぞ?」
ミカサ「ちゃんと流してる。では今から少し強くしよう」
ビリビリ
エレン「うおっ!ビリってきた!面白いなデンキって!」
ミカサ「エレンが喜んでくれて嬉しい。次はもう少し強くする?」
エレン「おう!頼む!」
ビリビリビリビリ
エレン「うおおお、ヤバい!なんか腕の肉が勝手にピクピクする!楽しい!」
アルミン(楽しそうだな、エレン)
エレン「あ、これ気持ちい。ちょっと癖になりそう」
アルミン(気持ちいいの!?)
エレン「そうだミカサ、このぐらいの強さのまま肩にもデンキ流してくれよ」
ミカサ「わかった、このぐらいでいい?」
エレン「うおー!キタキタキタ!あー!これ効くなあ!スッゲエいいわこれ!)
エレン「ヤバイ、肩周りスッゲエ!」
アルミン(そんなにいいの!?)
ミカサ「気持ちいい?エレン」
エレン「ああ、最高だぜ。よし、もっとデンキを強くしてくれ」
ミカサ「わかった」
ビリビリビリビリビリビリ
エレン「うっひょおおおおおお!なんだこれヤッベエエエ!」
ミカサ「大丈夫?エレン痛いの?」
エレン「逆だ逆!スゲエ気持ちいい!最高だよこれ!デンキってスゲエよミカサ!」
アルミン(そんなに!?そんなにすごいのかい!?エレン!)
エレン「ミカサ、次はこの強さで腰周りをやってくれ、俺うつ伏せになるから」
ミカサ「エレンのこ、腰を?///わ、わかった///」
エレン「ああ、頼むぜ」
ビリビリビリビリビリビリ
エレン「うはははははは!効く!効く!効きすぎる!すげえよこれ、ホントにすげえよ!」
ミカサ(エレンの腰、細い//)
エレン「よし、もうちょっと出力上げてくれ!」
ミカサ「わ、わかった」
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ
エレン「くっはあああああ!ほぐれる!筋肉ほぐれるー!天国みてえだこれもう」
アルミン(天国!?デンキっていうのはそんなに凄いものだったの!?)
ハンネス「お前らこんなところで何やってんだ」
エレン「お、お、お、おおおお!ハンネ、スさんこ、そおおお!サボり、かあああああよ!」
ハンネス「今日は非番なんだよ。っていうかお前様子変だぞ。ミカサにいじめられてるのか」
ミカサ「私はエレンをいじめたりなんかしない。これはむしろ奉仕」
ハンネス「お、おう。そうか」
エレン「ミカサ、一旦とめてくれ」
ミカサ「わかった」ピタリ
エレン「聞いてくれよハンネスさん、ミカサが体からデンキっていうのは流せるようになったんだけどさ!それが凄いんだよ!」
エレン「肩とか腰とかに流してもらうと凄く気持ちいいんだ!疲れなんて一発で吹き飛ぶぜ!」
ハンネス「何言ってるんだお前」
エレン「ホントなんだって!一回試してみなよ!そこに座ってればミカサが肩にデンキ流してくれるからさ!」
ハンネス「いや、俺はそういうのは」
エレン「早く早く!」
ハンネス「はあ、わかったよ。付き合ってるよ。ここに座ってればいいんだね?」
エレン「うん!ミカサ、早くやってやれよ!」
ミカサ「エレンが言うのなら従おう。まずはエレンの肩を揉み始めたときぐらいから」
ビリビリビリビリ
ハンネス「うおっうおっおっおっおっ!おおおおおおお!」
エレン「な!気持ちいいだろ!」
ハンネス「た、確かに、これはいいな。新感覚だ」
ハンネス「今まで生きてきたこんな感覚を味わったのはじめてだ」
アルミン(そんなになの!?)
エレン「こっからもっと強くしたりもできるんだぜ」
ハンネス「ほ、ホントか?ならミカサもうちょっと強くしてもらっていいか?」
ミカサ「わかった」
ビリビリビリビリビリビリ
ハンネス「うっほおおおおおおおおお!うほ!うほうほうほほほほほほほ!」
エレン「あはは、ハンネスさん、なんだよそれ」
ハンネス「いや、これはヤバいって、変な声でちまうって。あーすっごい気持ちいい」
ハンネス「日ごろの疲れがとれるわ。いいなこれ」
エレン「だろ!」
ハンネス「ミカサ、もう少し強くしてもらっていいか?」
ミカサ「わかった」
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ
ハンネス「ひょおおおおおおおお!ひょひょひょひょひょひょ!」
エレン「あはは、だから変な声出すのやめろって」
ハンネス「だからこれはしょうがないって、っていうかお前も変な声出してただろうが」
エレン「あはは、まぁ、そうだけどさ」
アルミン(ど、どうしよう…ボクもやってもらいたくなってきちゃった…!)
ハンネス「ありがとな、ミカサ。おかげですっきりしたわ」
ミカサ「どういたしまして」
ハンネス「よかったらまたやってくれるか?」
ミカサ「気が向いたら」
ハンネス「ははは、ありがとな。じゃ、お前らも気をつけて遊べよー」
エレン「またねー」
ミカサ「バイバイ」
アルミン(ハンネスさん本当にさっぱりした顔になってたなあ)
よし、とりあえず終わり。
エレンがアニ格闘訓練してたらミカサがラムちゃんばりに電撃を飛ばしたりするはずったのに全然そこまでいかなかった。
俺はミカサの肉体支配力ならバオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノンぐらいできると思ってるんだ
おやすみ
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