ユミル「で?私の尻みてコーフンしちゃったか?」(100)

※微エロ注意
※アルミン×ユミルです

―倉庫―

ユミル「あ~あ、倉庫掃除なんてついてねぇなあ、なあ、アルミン」

アルミン「まあ、じゃんけんで負けちゃったからね。仕方ないよ」

ユミル「サシャに頼めば良かったなー。あいつが私が負けたの見て、すげえ速さで逃げやがったの見たか?」

アルミン「あはは。ダメだよユミル、あんまりサシャ使ったら。嫌われちゃうよ?」

ユミル「クリスタと同じようなこと言うなよ。真面目か!」

ユミル「大体サシャはこき使ってる私のこと、元々大して好きじゃないだろ」

アルミン「そうかな?嫌いだったら一緒にいないと思うけど、結構一緒にいるよね」

ユミル「あいつクリスタのこと好きだからな。私はおまけみたいなもんだろ。クリスタ教徒だよあいつ」

アルミン「そこに関しては、ユミルはサシャのこと言えないと思うけど・・・」

ユミル「私はクリスタの面倒みてやってるだけで、崇拝してるわけじゃないからそりゃ、アルミンの勘違いだな」

アルミン「ああ、そうなの?まあどっちでもいいけどさ、ユミルもちゃんと掃除しようよ」

ユミル「あ?してるだろ。ほれ、床拭いてるだろ?アルミンちゃんのそのでっかいお目目は飾りか?」

アルミン「足でしちゃダメだよユミル。ほら、僕みたいにちゃんと手で膝をついてこするんだ」

ユミル(あーあー、このかわいこちゃんは真面目だなー)

ユミル「誰も見てないだから、拭き方なんてどーでもいいだろ?ほれ、こっちのほうが楽だぞ」フキフキ

アルミン「僕が見てるだろ・・・!そ、それに女の子がそんなに足広げちゃダメだ」カァァァ///

ユミル「は?」

アルミン「ユ、ユミルだって女の子なんだからっ・・・」

ユミル(ふ~ん・・・面白そうだからちょっとからかってやるか)

ユミル「・・・アルミンちゃんよぉ。僕が見てるって、真面目な掃除の時間に、女子の変なとこ見ちゃダメだろ?」

アルミン「変なとこなんてみてないよ!」

ユミル「それに足広げんなって言ってもよ、立体機動中や格闘訓練中は皆広げるだろ。あっあー!さてはアルミン、訓練中ももしかして

いやらしい目で見てるんじゃないだろうな?可愛い顔してスケベだな、お前も」

アルミン「スケベとかやめてよ。別に見てないし、僕はついてくのが精一杯だから見たくても見れるわけないだろ」

ユミル「あ、見たいのは見たいんだな」

アルミン「そりゃ・・・僕だって、男だからね。皆見た目で僕のこと誤解してるけどさ」

ユミル「まあ、ひょろっちいし、可愛いもんな」

アルミン「そう思われてることくらい、自分でもわかってるよ。でもさ、僕だって人並みに女の子が好きだし、健全な男子なんだか

ら、・・・だから、目の前で女の子のユミルが足閉じたり開いたりしてたら気になるよ」

ユミル「そうかそうか。悪かったな。でも驚いたよ、私を女の子扱いするやつがいるなんてな」

アルミン「そうかな?ユミルが気づいてないだけで結構いると思うよ」

ユミル「はぁ?いないだろ。いるか?」

アルミン「たぶん、ベルトルトとか、ライナーとか、ユミルより背が高いやつらは普通に思ってると思うけど」

ユミル「そうかぁ?ふーん、ベルトルさんねぇ・・・」

アルミン「僕も思ってるし」

ユミル「強調するねぇ。なんだよ、もしかして私に気があんのかw」

アルミン「いや・・・今は別に無いけど・・・。だからって、この先ユミルのことを女の子として好きになるのがありえないってことはないよ



ユミル(あらら、顔真っ赤にして否定すると思ったが、真顔でそれ言えるのか。男前だなこいつは)

ユミル「かわいこちゃんからそう言われるのは悪くねぇな。気分いいから言うこときいてやるよ」

アルミン「かわいこちゃんって、それ褒めてるつもりなの?でもちゃんとしてくれて嬉しいな、ありがとうユミル」ニコッ

ユミル(うーん、なんだこいつは。性格もイケメンじゃねぇか。ガキ臭い顔にきのこみてぇな頭してるくせによぉ・・・ちょっとドキッとし

たじゃねぇか)

アルミン「ユミル、僕を真似てこうやってこすったらいいよ」ゴシゴシ

ユミル「んなこと言われなくてもわかるっての。ガキじゃねーんだぞ。私にこうやって四つん這いになって床をなめるように前後運動し

ろって言いたいんだろ。はいはい、エロいエロい」

アルミン「僕がエロいことさせてるみたいに言わないでよ・・・」

ユミル「それよりアルミンちゃん、なんか来た時より部屋が暗くないか?」ゴシゴシ

アルミン「そうだね、言われてみるとちょっと暗いかな。どこかロウソクが消えたのかも」ゴシゴシ

ユミル「あー、あそこが消えてるな。あっちも大分短くなってるみたいだし、交換しねぇと真っ暗になるな」ゴシゴシ

アルミン「僕、替えのロウソクとってくるよ、ユミルは掃除しててくれる?」クルッ

ユミル「はいよ」ゴシゴシ

アルミン「・・・・・・」ピタッ

ユミル「・・・・・・」ゴシゴシ

アルミン(振り向いたら、すぐ近くにユミルのお尻が・・・)ゴクッ

ユミル「・・・・・・」ゴシゴシ

アルミン(ユミルってすごく細く見えるけど、お尻にはちゃんと肉付いてるんだなぁ。そういえばそれなりに胸もあったような気がする

なぁ。しかし、ユミルのお尻・・・ちゃんと女の子のお尻っていうか、小ぶりだけど締まってるっていうか・・・綺麗なラインだなあ・・・)

アルミン「・・・・・・」ジーッ

ユミル「なぁ、アルミン」ゴシゴシ

アルミン「えっ!?」ガタガタッ!!

ゴンッ!!ザバーッ!!

アルミン「いてっ!!ああっ!?桶の水がっ・・・!!」

ユミル「あ?なにやってんだ?」クルッ

アルミン「いてて・・・あはは、雑巾に滑って転んじゃった」

ユミル「大丈夫かよ。あーあ、水もぶちまけちまったのか。ったくしょうがねぇなあー」

ユミル「怪我は?」

アルミン「ちょっと頭とお尻ぶつけたけど、大丈夫だよ」

ユミル「ケツと頭同時にぶつけるって器用だな、ちょっと見せてみ」

アルミン「えっ、大丈夫だよ。それより水・・・」

ユミル「あのな、アルミン、私が見せろって言ってんだからお前は黙って見せりゃいいんだよ!」ガシッ

アルミン「うわっ!ユミルっ・・・!そんな頭抱えられたらっ・・・」バタバタ

アルミン(胸に顔が・・・うわあああああ!!)

ユミル「どれどれ?あー、この辺か?触ったら痛いか?」

アルミン「いや、痛くないよっ!痛くないから離してよっ・・・!」ジタバタ

ユミル「あんまり暴れんなよアルミン。そんな激しくパフパフされたら、私の胸がとれちまうだろww」

アルミン「ユミルっ!わざと胸押し付けてるんだなっ!?僕のことからかうなよっ!!」ジタバタ

ユミル「何言ってんだ、人のケツ視姦するやつが、今更純情ぶるなんておかしーぜ」

アルミン(ああっ、気づかれてた―!?)

アルミン「・・・そりゃ見ちゃうよ!さっきも言っただろ!僕だって男なんだ!ユミルのお尻が目の前にあって、知らんぷりできるわけない

だろっ!」

ユミル「わかるぜアルミン、確かにクリスタの可愛いお尻が目の前にあったら、私も見ちまうな。可愛すぎて撫でるかも」

アルミン「クリスタのお尻・・・」

ユミル「お、想像したな?」

ユミル「で?私の尻みてコーフンしちゃったか?」

アルミン「そんなの、するよ!するだろ男なら皆!!いい加減にしてよユミル!」

ユミル「お前さぁ、男らしいけど、女の子のお尻ジーッと見てエロい気分になっといて、ごめんなさいは無いのかアルミン?」

アルミン「えっ、あっ、そ、そうだね///ごめんユミル・・・だから離してくれる?」

ユミル「いいぜ、だけどクリスタの尻を視姦されないように、尻好きエロミンにはおしおきが必要だな」

アルミン「なんだよそれ!もういい加減にしてよ!ユミル!」

ユミル「だめだ、さっき私のケツ見たんだから、お前も見せろよ」

アルミン「・・・!?は?僕のお尻見てどうするの?」

ユミル「どうもしねぇけど、皆見たいんじゃねぇかな?こんな丸くて柔らかい愛いケツしてんだからよ・・・」ナデナデ

ユミル「ついでに打ったとこどうなってんのか見てやるよ」ガチャガチャ

アルミン「うわあああ!!ベルトがああ!!ズボン引っ張らないでよ!ユミル!やめてよ!!」ジタバタ

ユミル「しーっ、でかい声出すと誰か来ちまうぜ?それとも大勢に見られたいのかな?やらしーなぁ」ズルズル

アルミン「そんなわけないだろ!やめろっ!!ユミル!!」ジタバタジタバタ!!ドンッ!!

ユミル「うおっ!?」

アルミン「うわっ!?」

ドテーン!!

ユミル「いってぇ・・・突き飛ばしやがって・・・頭打っちまった」サスサス

アルミン「僕も顔打っちゃった。いてて・・・ごめん、ユミル、大丈夫?」

ユミル「・・・・・・」

アルミン「・・・・・・」

アルミン(な、なんかこの体勢は・・・。ユミルの上に伸し掛ってこれじゃまるで僕が押し倒したみたいな・・・)

ユミル「・・・好きにしろよ」プイッ

アルミン「ええっ!?」ドッキィ!!

アルミン「えっと、その、ユミルは僕のこと好きなの?」

ユミル「ん?嫌いじゃねぇけど?」

アルミン「で、でもこういうのはちゃんと段階を踏んで、お互いに気持ちを確かめ合って、交換日記とか、一緒にご飯食べたり、デート

したり、そ、それからじゃないかなあ!?僕だって、ユミルのこと好きかって言われたら、そういう好きとは言えない段階だし」アタフタ

ユミル「それもそうだな・・・悪かったよ。私はアバズレだな」

アルミン「そんなことないよ、ごめんねユミル。こ、交換日記する?」

ユミル「あのなー、冗談に決まってるだろ」ムクッ

アルミン「は?」

ユミル「ほれ、それなりに重いからどけよ」

アルミン「えっ、う、うん・・・???」

ユミル「つーか、交換日記とか、純情だなおい!!ピュアミン!!ピュアミンだなお前!ダハハハハハハハ!!」

アルミン「・・・・・・」

ユミル「いやー、なかなか希少な人材だお前は」ポンポン

アルミン「・・・あのさぁ・・・」

ユミル「お、怒ったか?悪い悪い、ピュアミン弄んで悪かったな。ごめんな、交換日記するか?」ナデナデ

アルミン「ユミルは僕を子供だと思ってるよね、それに男とも思ってない」

ユミル「んー、まぁな。お前ちっこいし女の私より可愛いからな」

アルミン「僕だって、ユミルくらいどうにだってできる」ガシッ

ユミル「あのなー・・・私だって抵抗するぞ?」ググッ

ユミル(また押し倒す気か?体格差考えろよ・・・)

ユミル「おっ!?」グラッ

ドサッ

ユミル「おおっ!?」

ユミル(アルミンに押し負けた!?)

アルミン「同じトレーニングしてても、男子の方が筋力がつきやすいんだ。僕が男で、ユミルより力あるってわかった?」

アルミン(うう~息がちょっと切れてるけど、平気な顔しなくっちゃ!ふうふう・・・ユミルすごい力だったけど、なんとか勝ったぞ・・・!!

やった!!)プルプル

ユミル(がんばったのは認めるが、汗すげぇぞ、アルミン・・・)

ユミル「・・・わかったよ。ごめんなアルミン。お前は男だよ。からかって悪かった」

アルミン「わかってくれた?でもまだ許さないよ。僕のお尻を触って、なおかつ見ようとしたエロルにはお仕置きしなくちゃね!」

ユミル「は?誰がエロルだ、原型ねぇよ。もーよそうぜ。やめだやめ」

アルミン「ダメだ、ユミル。おしおきだよ」

ユミル(めんどくせぇな・・・)

ユミル「へいへい、好きにしろよ。どーすりゃいいんだ?もっかいパフパフすっか?ケツ見るか?撫でるか?」

アルミン「そうだね、お尻見せてもらおうかな、僕がここに正座するから、ユミルはうつ伏せになって、僕の膝に寝そべってくれる?」

ユミル「こうか?」ゴロン

アルミン「うん、ちょっと中腰になって、お尻上げてくれる?」

ユミル「ほらよ」プリンッ

アルミン「それから、このハンカチ口にくわえてくれるかな?しっかり噛んで離しちゃダメだよ」

ユミル「ハグっ」

ユミル(ほんとにエロミンじゃねぇか・・・まあヤバくなったら殴って逃げるか)

アルミン「じゃあ好きにさせてもらうから・・・!」ハーッ

パシーン!!!

ユミル「ッ!?」ビクッ!!

アルミン「悪い子にはおしりぺんぺんだよ、ユミル」

パシーン!!

ユミル「―――!!プハッ!!おい!!」ハンカチ ポロッ

パシーン!!

ユミル「・・・みゃっ!!」

アルミン「あはは、今の声、ユミル猫みたい。可愛いなあ」

パシーン!!

ユミル「おいっ!やめろ!恥ずかしいだろこれっ・・・!!ガキじゃねぇんだからっ!!」

アルミン「ユミルが僕を子供扱いしたのと同じことだよ。エロいことは恥ずかしくないのに、子供扱いされると恥ずかしいなんて、ユミ

ルも希少な人材なんじゃないの」

ユミル「謝っただろー!もう勘弁してくれ!」

アルミン「んー、そうだね、ユミルが『ごめんね、アルミン』って可愛く謝ってくれたら許そうかな」

ユミル「くっ・・・この野郎・・・」

アルミン「ほら、ユミル」

ユミル「わかったよ!わかった!!」

アルミン「・・・・・・」ジーッ

ユミル「ご、・・・ごめんね、アルミン」

アルミン「ふふっ、シュンとしてるユミル可愛いw」

ユミル「ダーーーーー!!!くっそ!!てめえ、覚えてろよっ」

アルミン「うん、ユミルのお尻の感触ずっと覚えとくよ」

ユミル「そうじゃねぇだろ!ったく、もぉいいよ・・・エロミンめ、とっとと掃除して帰ろうぜ」

アルミン「そうだね。遊んじゃったぶん集中してやろう」

ユミル「あ、そういえばロウソクとってこねぇと・・・」

アルミン「あ!ほんとだ。真っ暗になったら困るね」

フッ・・・

アルミン「あっ・・・」

ユミル「げっ・・・」

アルミン「消えちゃったね・・・」

ユミル「そうだな、何も見えないな。・・・アルミン、どこにいんだ?」

アルミン「ここだよ」

ユミル「ん?これか?」サワサワ

アルミン「ユミルっ!それ僕のお尻だよっ!」

終わり

すいません、このお話はこれでおしまいです。
短くてごめんなさい。

乙をありがとうございます。尻シリーズで、別キャラのお話は予定してますが、このスレは「完」です。ご・・・ごめんね

申し訳ない。
>>1=>>26です。これからはトリップ付けます。

予定外でしたがせっかくなので続き書きました。投下していきますね。
ちなみに微エロ以上の展開は期待しないでね。

―次の日・男子寮―

アルミン(うーん、昨日倉庫で打ったお尻が痛いなぁ。右のあたり・・・もしかしてあざになってるかもなぁ)サスサス

アルミン(エレンに見てもらおうか・・・)

アルミン「エレン、あのさ、変なことお願いして悪いんだけど、ちょっと僕のお尻見てくれないかな?」

エレン「は?尻がどうかなったのか?」

ライナー「どうしたアルミン、ケツがどうかしたのか?良ければ俺が見てやろう」ズイッ

ベルトルト(あっ、ライナー!?ばかだな!やめておけよっ!)

アルミン「え?いや、エレンにお願いするよ。ありがとうライナー」

ライナー「そ、そうか・・・?」ショボン

ベルトルト(ほら見たことか。ライナー、君は親切心で言ったんだろうけど、アルミンの尻に食いついたようにしか見えないよ。しかもそ

こでしょんぼりするから君はホモって思われるんだ・・・)

エレン「いいぜ、アルミン。見せてみろよ」

―次の日・男子寮―

アルミン(うーん、昨日倉庫で打ったお尻が痛いなぁ。右のあたり・・・もしかしてあざになってるかもなぁ)サスサス

アルミン(エレンに見てもらおうか・・・)

アルミン「エレン、あのさ、変なことお願いして悪いんだけど、ちょっと僕のお尻見てくれないかな?」

エレン「は?尻がどうかなったのか?」

ライナー「どうしたアルミン、ケツがどうかしたのか?良ければ俺が見てやろう」ズイッ

ベルトルト(あっ、ライナー!?ばかだな!やめておけよっ!)

アルミン「え?いや、エレンにお願いするよ。ありがとうライナー」

ライナー「そ、そうか・・・?」ショボン

ベルトルト(ほら見たことか。ライナー、君は親切心で言ったんだろうけど、アルミンの尻に食いついたようにしか見えないよ。しかもそ

こでしょんぼりするから君はホモって思われるんだ・・・)

エレン「いいぜ、アルミン。見せてみろよ」

アルミン「ありがとうエレン、ごめんね」ペロン

エレン「あー、右の辺り青くなってるな。どっかぶつけたのか?大丈夫なのか?」

アルミン「やっぱり。昨日掃除中に転んじゃって。ああ、やっぱ右側が座るとちょっと痛いな」

エレン「たしかミカサが座布団持ってたから、借りてきてやるよ」

アルミン「あ、ほんとに?ありがとうエレン」

―――――
――――
―――
―談話室―

エレン「おい、ミカサ」

ミカサ「どうしたのエレン」

サシャ「こんにちは、エレン」

エレン「よお。サシャもいたのか。二人で何してんだ?」

ミカサ「私の投げる豆をサシャが口だけでどこまで取れるか勝負している」

サシャ「今のとこ、私が勝っています!」フフン

ミカサ「まだ勝負はこれからでしょ?サシャ、私が104期最強ということを忘れてはいけない。油断してはダメ」

エレン「後で俺も混ぜてくれよ」

ミカサ「今混ざってもかまわない。ね?サシャ」

サシャ「はい!いいですよ!どんどん豆を投げてください!」

エレン「よーし!絶対勝つっ・・・!って、いやいや・・・俺、ミカサに用事があったんだった」

ミカサ「何?エレン」

エレン「お前、座布団持ってたよな?しばらく貸してくれないか?」

ミカサ「いいけど、何に使うの?」

エレン「何って、座る以外なんかあるか?」

ミカサ「枕替わりとか・・・サシャ、他に何かある?」

サシャ「そうですねえ。座布団は食べられませんから・・・あ!木を揺らして木の実を下でキャッチするとき役に立ちそうですね。今度私にも貸してくださいよ」

ミカサ「受け取るならシーツのほうが沢山受け止められる。サシャは自分のシーツを使うといい」

サシャ「おおっ!それは名案ですね!さすがですミカサ!」

ミカサ「サシャ、私はエレンに貸す座布団をとってくる。エレン、悪いけどサシャと豆で遊んでいてほしい」

エレン「いいぜ!悪いなミカサ」

サシャ「エレン!早く!早く豆を投げてください!」

エレン「わかったわかった。えーと、どの豆にしようかな」

サシャ「なるべくおっきくて美味しそうなのをお願いします」

エレン「どれが旨いかなんてわかんねぇよ・・・しょうがねぇなあ、マルコに聞いてきてやるから待ってろ」ダダッ

サシャ「えっ!!そこまでしなくていいですよ!ああ!エレン!!エレーン!!」

―――
――――
―――――

―男子寮―

アルミン「医務室に行って薬もらってきたけど、あんまり効かないなあ」ヌリヌリ

アルミン(無いよりましだけど)

アルミン(はあ~座学の時間まで布団でうつ伏せになってよ・・・)

コニー「アルミン!」

アルミン「コニー?どうしたの?」

コニー「あれ?お前どうしたんだ、昼間から寝転んで。どっか悪いのか?」

アルミン「うん、ちょっと体打っちゃって」

コニー「大丈夫かよ?あ、そうだそうだ。なんかユミルがアルミン探しててよ」

アルミン「ユミルが?なんだろ」

アルミン(ユミルか・・・正直またからかわれたり、嫌な予感しかしない・・・。クリスタやサシャに、僕がユミルのお尻凝視してたことや、お尻ペンペンしたこと話してたらどうしよう。エロミンとかシリミンとか、ユミルはともかく他の女子に呼ばれたらきっと心が折れてしまうよ。それに、男子がユミルのお尻についてきっと聞いてくるよ。はあ~・・・後でユミルに釘をさして置かないとな。ユミルといえば・・・ユミルのお尻、結構柔らかかったな・・・)ボーッ

コニー「おい、アルミン、アルミンってば!!」ユサユサ

アルミン「あ!う、うん。ごめん、シリー!で、なんだっけ?」

コニー「なんだ?シリーって?俺はコニーだぞ。打ったって、頭打ったのか?」

アルミン「ああっ、ごめん。打ったのはお尻なんだ。お尻痛いなって思ってたら間違っちゃった」アセアセ

コニー「おお、尻打ったのか。座る時痛そうだな。俺も経験あるぜ。立体起動中に失敗してケツから落ちてよ・・・」

アルミン「うわ~痛そうだね。あんまり医務室の薬効かなかったでしょ?」

コニー「おう。教室の椅子とか、硬いからなあ。そんときはクリスタがクッション貸してくれて助かったぜ。借りてきてやろうか?」

アルミン「ありがとうコニー。でも大丈夫だよ。エレンがミカサに座布団借りに行ってくれてるんだ」

コニー「そっか。じゃ、お大事にな」スタスタ

アルミン「うん、ありがと」

コニー「あ、ユミルに頼まれてたんだった」クルッ

アルミン「え?」

コニー「俺がアルミンはたぶん男子寮にいるっつったら、これ渡しといてくれって」スッ

アルミン「?・・・新しいノートだね」パラパラ

コニー「ユミルはお前が打ち身してるの知ってんのか?」

アルミン「え?そうだね。今日痛くなってるのはたぶん知らないと思うけど、打った時一緒にいたから、座学で座布団使ってる僕みたら、

すぐ気づくんじゃないかな」

コニー「ま、あんま無理すんなよ?じゃあな!」タッタッタ

アルミン「ありがとう、コニー」

――――
―――
――
アルミン(なんでノートくれたんだろう?もしかして、僕が転んだことに対するお見舞いかな?ユミルって意地悪にみえて気がきくとこもあるんだね)ペラペラ

アルミン(ん?最初のページに何か書いてあるな・・・)

『アルミンちゃんへ

 ねんがんの交換日記だぞ~、がんばって書けよ。

 ユミル』

アルミン(・・・・・・)パタン

アルミン(初めに書く人が名前含め3行しか書かないって、返事困るだろっ・・・!!)

アルミン(抗議しよう)スラスラ

―――
――――
―――――

―女子寮―

クリスタ「ユミル、もうお尻撫でるのやめてったら!」

ユミル「いいじゃねぇか、癒されるんだよ」ナデナデ

クリスタ「もう!じゃあ私もユミルのお尻撫でちゃうんだからね!」

ユミル「別に撫でてもいいけど、私の硬いケツ撫でても癒されねぇだろ」

クリスタ「そんなことないよ!ユミルのお尻、ちゃんと柔らかいよ!えいっ!どうだ!」ナデナデ

ユミル「なかなかいい手つきじゃないかクリスタ。だがそんな小さい手で私に勝とうとは十年早い!おりゃおりゃ!」ナデナデナデナデ

クリスタ「ひゃあああ!」ビクッ

ユミル「ほれほれ」モミモミ

クリスタ「ううっ・・・ユミルの手おっきい・・・ずるい」

ユミル「ん?諦めたか?」

クリスタ「諦めてないよ!えいえい!!どうだ!どうだユミルうううう!!」モミモミモミモミ

ユミル「ダハハハハハハ!!ばか!くすぐってえ!」

ミカサ「・・・なにしてるの?」ジーッ

クリスタ「きゃっ!ミカサ!?」

ユミル「お前気配が無いんだよ・・・。ミカサも混ざるか?ケツ揉み勝負だ」

ミカサ「揉むのはいいけど揉まれるのはいやだから、遠慮しておく」

ユミル「なんだよ、優しくしてやるぜ?」

ミカサ「いい。ユミルはクリスタのお尻だけ揉んでればいい」

クリスタ「じゃあ、ミカサのお尻は私が揉んであげるね。ふふっどんなお尻なのかなぁ~」ジリジリ

ミカサ「クリスタ、にじり寄ってこないで欲しい。クリスタはユミルに揉まれてればいい。私のは揉まなくていい」

クリスタ「ええ~残念だなあ。じゃあ、皆でトランプしようよ」

ミカサ「ごめん。私はエレンに頼まれて座布団を取りに来たので、もう行かなくてはいけない・・・また今度誘って」

ユミル「エレン、痔にでもなったのか?」

クリスタ「ユミル!」

ミカサ「さあ?でももしかしたらそうなのかもしれない」

クリスタ「前にコニーが訓練中にお尻打って痛くて、椅子が硬くて座れないっていうからクッション貸したことがあるけど、エレンもお尻ぶつけたとか、怪我したとかかもしれないね。大丈夫かな?」

ユミル(ケツに怪我?・・・そういや、昨日アルミンがケツぶつけてたな。もしかしてアルミンが使うのか?)

ミカサ「そういえばエレンは談話室の椅子に普通に座っていたから、エレンが使うのじゃないのかも・・・」

ミカサ「!」ハッ

ミカサ(・・・ライナーだったらどうしよう・・・私の座布団がきっとペラペラになってしまう。それに私はたまにこれを枕にして昼寝することがあるから、エレンや女子のお尻ならともかく、ライナーのむさいお尻が乗った後に使うのはちょっと嫌だ)ジーッ

クリスタ「どうしたの?ミカサ。座布団を見つめて・・・」

ミカサ「クリスタ。私は今、エレンの頼みを断って生きるか、エレンのために死ぬか迷っている。こんなことは初めて・・・」プルプル

クリスタ「えっ、座布団でミカサの生死が決まっちゃうの?そしたら、ええと、よく考えて決めよう?」ドキドキ

ユミル「なあ。エレンじゃねぇなら、たぶんアルミンじゃねぇかな。あいつ、昨日一緒に倉庫掃除してた時に派手に転んでケツぶつけてたからな」

ミカサ「アルミンなら問題ない。私は生き残れる」ホッ

クリスタ「えっ、そうなの。アルミン大丈夫かなぁ。どうして転んじゃったの?」

ユミル「あ?いや、あいつがさ私のケ―――」

クリスタ・ミカサ「・・・・・・」ジーッ

ユミル「・・・いや、掃除途中でロウソクが全部消えちまってよ。アルミンが替えを取りに行こうとして自分の雑巾踏んで、すっ転んだんだよ。真っ暗だったから仕方ないけど、頭いいくせに自分の雑巾の位置見失って、あまつさえ踏むとか、あいつも結構ドジだよな」

ミカサ「ユミル、アルミンをばかにするのは許さない」

ユミル「ばかになんてしてねぇだろ。可愛いな、っつってんの」

ミカサ「うん、アルミンは可愛い。ユミルはなかなかわかってる」コクコク

クリスタ「そっか、アルミン早く治るといいね。あ、そうだ!」

ユミル「どうした?」

クリスタ「前にコニーに分けた貼り薬がまだ残ってたと思うから、ミカサちょっと待ってて。座布団と一緒にアルミンに持っていってくれるかな?」ゴソゴソ

ユミル「さすが私のクリスタだな」

ミカサ「わかった。ありがとう。クリスタ」

―――
――――
―――――

―談話室―

エレン「よーし!サシャ行くぞ!」ポイッ

サシャ「ふっ!ミカサの投豆の速さに比べたら、こんな速さ、なんてことはありませんね!はっ!」パクッ

エレン「ちっくしょー!またかよ!次はもっと速く投げるか。マルコ、次はどの豆がいいんだ?」ゴソゴソ

マルコ「うーん、そうだね。あ、この豆が大きそうだね。色も綺麗だし、きっと美味しいよ」

エレン「よし、じゃこれにしよう。ありがとな」

マルコ「うん、僕も見てたらやりたくなってきたから、よかったら次、僕にも投げさせてよ」

エレン「ん?いいぜ。ほら、これ投げろよ。いいか、サシャは強敵だからな、マルコ」

マルコ「うん。わかったよ。よし、サシャ、負けないからな!」

サシャ「フフフ、マルコ、私に勝てるとでも?」

コニー「よお!お前らなにしてんだ?俺も混ぜてくれよ!」タッタッタ

エレン「コニーか。今、豆を投げて、サシャが口だけでキャッチできるか勝負してんだ。これからマルコが投げるから、後でコニーも投げるか?」

コニー「なんだそりゃ!?どっちかというと俺は取るほうがいいな!サシャ、代わってくれよ!」

サシャ「ええ~!?嫌ですよ!!豆の取り分が減るじゃないですか!ダメです!豆をとるのは私です!」

エレン「いいじゃねぇか。代わってやれよ、サシャ。意地悪すんな」

サシャ「意地悪じゃありません!豆は誰にも渡しませんよ!」

マルコ「サシャ、コニーに代わってあげたら、僕のこの片手いっぱいの豆あげるよ。こっちにおいで」

サシャ「しょうがないですね、コニー。私は優しいから代わってあげますよ」キリッ

コニー「いやしいの間違いだろ。まあ、いいぜ!よし!マルコ来い!豆を投げてくれ!」

サシャ「マルコ!!早く豆をください!」シュバッ

マルコ「あ、うん、待ってね。エレン、サシャに豆を与えるから、僕の代わりにコニーに豆を投げてやってくれ」

エレン「よし!まかせろ!コニー!行くぞ!」

コニー「おう!」

サシャ「マルコの手は大きいですね。この大きな手いっぱいに豆を、ありったけの豆を乗せてください!はやく!」サワサワ

マルコ「手、撫でないで///」アセアセ

ザラザラ・・・

マルコ「このくらいかな・・・はい、サシャ」

サシャ「いただきます!」ガブッ

マルコ「あ、や、サシャ、僕の手はお皿じゃないんだから、ちゃんと自分の手で取りながら食べてよ、それに犬食いはよくないよ」

サシャ「ガツガツ」

マルコ(聞いてないな・・・しかしもう豆ほとんど無くなって・・・僕の手にサシャのよだれが・・・き、汚いな、もう・・・)

サシャ「モグモグ」

マルコ「豆美味しい?」

サシャ「はいっ!!あれ?もう豆が無いっ・・・!そんなっ!?」ペロペロ

マルコ「!?」

マルコ「うわああああ!!コラッ!!ぼ、僕の手舐めるんじゃないっ!///」バッ

サシャ「あっ!まだ豆の味が残ってるのに!マルコ!手を・・・!私の手を返してください!」

マルコ「これは僕の手だ!君のおやつじゃないぞサシャ!!ううっ!よだれでベトベトだ」ダッ

サシャ「マルコ!どこへ行くんですか!?」ダッ

マルコ「手を洗いに行くんだよ!そして君のいないとこに行くんだ!」ダダダダダ

サシャ「待ってください!!せめて!せめて豆の匂いが無くなるまで嗅がせてください!マメコ!!待ってください!マメコー!!」ダダダダダ

コニー「なんだあいつら」ボリボリボリ

エレン「くっそ~、コニーもサシャ並に豆とりが上手いなんて・・・!コニー!次行くぞ!!」バッ

コニー「よし!こい!」

エレン「でやっ!!」ビュンッ

コニー「はっ!!」バッ

エレン(よしっ!!かかったなコニー!その豆には回転をかけてあるから、お前の口元で、グッと上に軌道が変わるはずだ・・・!!)

豆「グィーン」

コニー「えっ!?豆が口元で急に上に伸びて!?・・・フガッ!!」ズボッ!!

コニー「うぎゃあああああ!!」

エレン「!?ど、どうしたコニー!?目に入っちゃったのか!?」ダダッ

コニー「鼻に入った!!いってえええ!!」ジタバタ

エレン「わ、悪い!!コニー、入って無い方の鼻を塞いで、思いっきり鼻息を吹き出したら飛び出るんじゃねぇかな!?」

コニー「おっ、そ、そうだな!やってみる!!」フンッフンッ!!

エレン「どうだ?出そうか!?」

コニー「も、もうちょっとだな・・・!!」フンフン!!

エレン「がんばれコニー!!生きるんだ・・・!!戦って、お前は生きるんだ!!」

ミカサ「エレン、座布団を持ってき・・・」

コニー「フンッ!!!!!」スポーン!!

豆「ビューーーン!!!!」

バチンッ!!

ミカサ「うっ・・・!!」

コニー「あっ!!しまった!!豆がミカサのおでこに!!」

エレン「ミカサ!大丈夫か!?」ダッ

ミカサ「痛い・・・おでこが痛い。そしてコニーの鼻水でヌルッとしてて気持ち悪い。私はもうダメ・・・」バタッ

コニー「ミカサーー!!!お、俺はなんてことをしたんだ・・・」

エレン「おい、ミカサ!!そ、そんな・・・。あんなに強いお前が、こんな・・・こんな豆ひとつで・・・嘘だろ?おい!ミカサ!!」ガクガク

ミカサ「エレン・・・私のことはいいから、はやく・・・はやくこの座布団をアルミンに・・・それと、このクリスタからの貼り薬も」

エレン「お、おう!けど手負いのお前を置いては行くのは・・・」

コニー「エレン!俺が行く!俺が座布団と貼り薬をアルミンのところへもって行くから、ミカサを頼む!・・・ミカサ、お前の仇はとるぜ!」ダッ!

ミカサ「ありがとうコニー・・・」

エレン「ミカサ、しっかりするんだ。何かして欲しいことはあるか?」

ミカサ「エレン、とりあえず早くコニーの鼻水を拭き取ってほしい。そして膝枕してくれれば治ると思う」

エレン「よし、わかった」

ミカサ(エレンが膝枕してくれた。嬉しい。コニー、ありがとう)

―――
――――
―――――

―男子寮―

アルミン(『―ということで、次からはユミルも1ページは日記を書くようにするべきじゃないかな』っと・・・)カリカリカリ

アルミン(うーん、思ったより長くなっちゃったな。でも言いたいことも書いたし、今日あったことも書いたし、ユミルへの質問も書いたし、内容は満点だな。うん)

コニー「おーい!アルミン!」

アルミン「あ、コニー。どうしたの?」

コニー「実はミカサが流れ豆に撃たれて・・・。エレンが付き添ってるから、座布団を代わりに届けに来た!あと、こっちはクリスタから、貼

り薬だって」

アルミン「あ、貼り薬って助かるなあ。クリスタは女神だね。ところで、流れ豆ってなに?」

コニー「えーと、俺の鼻から出た豆のことだ」

アルミン「え?コニー、鼻から豆が流れ出るの?」

コニー「いや、俺もさっき初めて出したから・・・。まさかあんな・・・豆があんな風に出るとは思わなくてよ。そのせいでミカサが・・・」ショボン

アルミン「どんな出方したのかすごく気になるけど、ミカサは大丈夫なの?」

コニー「たぶん・・・。今エレンが見てるけど、俺も今から様子見に行くぜ。アルミンも来るか?」

アルミン「そうだね。もうすぐ座学の時間だし、一緒に行くよ」

―――
――――
―――――

―談話室―

コニー「おーい!エレン!ミカサは生きてるか!?」

アルミン「エレン、ミカサ大丈夫なの?」

エレン「しーっ。今寝てる」

ミカサ「スゥスゥ・・・」

アルミン「あはは、可愛い。でももう座学の時間になるから、起こしたほうがいいよ」

エレン「まだ時間あるから、もうちょっとしたら起こして行くよ。コニー、ミカサは生きてるから気にしなくていいぞ」

コニー「いや、後でミカサにはちゃんと謝らねぇとな。けどミカサも寝顔は普通の女子って感じで結構可愛いな!」

アルミン「そうだね」ニコッ

コニー「じゃあエレン、後でな!」

アルミン「じゃあね」

エレン「おう」

―――
――――
―――――

―座学の教室―

ジャン「おい、マルコ、なんでサシャはさっきからお前の手、嗅いでるんだ?」

マルコ「豆の匂いがするんだってさ・・・まあ、舐めないだけマシだけどさ」ハァ

サシャ「マメコの手は美味しい匂いがします」クンクン

マルコ「マメコって言うのやめてよ」

ユミル「サシャのやつ、いつもはこっちに座るのに、マルコの横とか珍しいな。あのばかは何してんだ?」

クリスタ「あ、ユミル。ヤキモチ?」フフッ

ユミル「は?なんで私が芋女のことでヤキモチ焼いたりするんだよ」

クリスタ「じゃあ、私だったら?ユミルはヤキモチやいてくれる?」

ユミル「・・・ばっか!そんなの決まってんだろ!ったく・・・お前はほんと可愛いなあ~」グリグリ

クリスタ「あはっユミル、痛いよ~」

アルミン「あの~、取り込み中に悪いんだけど、ちょっといいかな?」

クリスタ「あっ!アルミン。打ったとこ大丈夫なの?」

アルミン「え?ああ・・・うん、硬いとこに座らなかったら大丈夫だよ」

ユミル「よお、アルミン。なんなら、座学は私の上にでも座るか?ほれ、椅子よりは柔らかいと思うぞ」ポンポン

アルミン「もう、からかうのはやめてくれよ」

クリスタ「そうだよ、ユミル」メッ

クリスタ「アルミン、お薬貼った?コニーは結構効いたっていってたから、たぶん使えると思うんだけど、もし肌に合わなかったらごめんね」

アルミン「ありがとうクリスタ。まだ貼ってないんだけど、お風呂からあがったら貼るよ」

ユミル「ケツ打ってるのに風呂入って大丈夫か?」

アルミン「湯船にはつからないから、大丈夫だよ。心配してくれてありがと」

ユミル「可愛いアルミンちゃんのケツのことだからな。そりゃ心配するさ」ニヤッ

アルミン「あ、あのねえ・・・はぁ。・・・ところでユミル、ちょっといいかな?」

ユミル「なんだよ、もう授業始まるぞ?」

アルミン「すぐ終わるから。こっち来て」

ユミル「はいはいっと」

―教室の隅っこ―

アルミン「あのさ、まさかとは思うけど、昨夜のこと誰かに話してないだろうね?」ヒソヒソ

ユミル「あ?ケツのことか?話しちゃまずかったか?悪ぃな、話しちまった」

アルミン「ちょ!声が大きいよ!誰、誰に話したの?」ヒソヒソ

ユミル「クリスタとミカサだな」ヒソヒソ

アルミン「ああああ・・・なんてことだ。ユミルひどいよ」ウルウル

ユミル「ごめんなー。だってよ、別に口止めされなかったし、話してもいいもんだと思ってたよ」ヒソヒソ

アルミン「ぼ、僕はもうおしまいだ・・・」ウルウル

アルミン(いや、ミカサとクリスタなら、話せばわかってくれるかもしれない。クリスタはさっき普通だったし、でもクリスタは女神だから普通のふりしてただけで、実はスパンキング野郎と思われてたらどうしよおおおおお)

ユミル「なーにこの世の終わりみたいな顔してんだよ。ま、そんな気にすんなよ。お前が私のケツ見たり、叩いたりしたことは言ってねぇからよ」ニヤニヤ

アルミン「えっ?」

ユミル「だから、お前がケツ打ったってこと話しちまったんだよ。ごめんなー。あ、ひょっとして、言葉が足りなくて勘違いしちゃったか?悪ぃ悪ぃ・・・ブハッ!」

アルミン「ユっ・・・ユミル!!」

ユミル「ダハハハハ!お前ほんと可愛いな!!!!ww」

アルミン「くっそー!ユミル!!ひどいな、君ってやつは!!」ポカポカ

ユミル「うわっ、よせってwほら、授業始まるぞ、席に戻れよ」

アルミン「言われなくてももどるよ!ほら!交換日記書いてきたから、ちゃんと読んで、返事書いてよね!」プンプン

ユミル「お、おお。なんだよ今日渡したのに、もう書いてきたのか?どれどれ」ペラッ

ユミル「・・・・・・」

アルミン「あっ、コラ!授業中に読んじゃダメだよ!あと、他の人に見せないでね。じゃあね」プイッ

ユミル「・・・・・・・あ、ああ」パタン

ユミル(なんか、今チラッと見えたページが文字で真っ黒だったんだが・・・)

―――
――――
―――――

―女子寮―

サシャ「クンクン」

クリスタ「サシャ、さっきから何で自分の手を嗅いでるの?」

サシャ「今日はマルコの手が豆の美味しい匂いだったんですが、女子寮ではマルコの手を嗅げないので、座学と夕食中にマルコの手をずっと握ってたんですよ。そしたら移り香が少し・・・うん、少しするんですよ。成功しました」

ユミル「なーにばかなことやってんだ。大体なあ、お前、そんなことしてマルコも迷惑だろうが」

サシャ「そうですか?最初はちょっと怒ってましたが、最後はずっと黙ってましたけど」 

ユミル「そりゃお前がばか過ぎて、相手するの疲れたからだろ。あのなー、言ってもわかんねぇかもしんねぇけどよ、マルコみたいな真面目なやつが、授業中もメシの間も、一日中女子と手握ってるの周りに見られてて平気なわけねぇだろ。そういうのは人から見えねぇとこで、こそっとしろ」

クリスタ「そうだね・・・私もずっと人前で男の子と手つないでるのなんて、恥ずかしいな///」

サシャ「はっ!そ、そうだったんですか。どうしましょう。マルコに謝らなくては・・・!でも怒ってたら私の顔なんてみたくないですよね・・・」アセアセ

ユミル「ほれ、ばか。この余ってるノートやるからよ、マルコにメッセージ書いてやれよ。交換日記ってやつだ」

サシャ「交換日記ですか?」

クリスタ「わぁーいいなあ。楽しそう!」

サシャ「でも直接謝ったほうが早いような・・・」

ユミル「いいか?お前はばかだから、直接謝るったってどうせまた、マルコの手を嗅ぎたくなったりしておかしなことになるだろ?そのノートにマルコへの謝罪を書いたら、後で私がコニーにでも頼んで渡しといてやるから、黙って書けよ。それにマルコが返事をくれたら、その内容で怒ってるか判断できるだろうが」

サシャ「おお、なるほど!ユミルは頭がいいですね!ありがとうございます!では早速!」カリカリ

ユミル「お、書いたな?今、お前ノートに書き込んだな?」

サシャ「え?は、はあ・・・」ドキッ

ユミル「そのノート余ってるからやるとは言ったが、ただでとは言ってないからな。明日の水汲みよろしくなっ」ポンポン

サシャ「あっ・・・ああああ!!ユミルひどいです!!」

クリスタ「ユミル!ひどいよ!」

ユミル「なんだよ、別にひどくねぇよ。等価交換だろ、こういうのは。策士と言ってくれ」

サシャ「やっぱりはめたんじゃないですかあああ」ポカポカ

ユミル「うるせぇな!ほら、さっき談話室で拾った豆やるから」ポイッ

ユミル(サシャ扱うのに食料は役に立つからな。たまたま見つけといてよかった)

ミカサ「!?」ハッ

ミカサ(あの豆は・・・!)

サシャ「しかたないですね」アーン

ミカサ「待って!サシャ!」ビュッ!バチーン!

豆「パカッ・・・サラサラサラ・・・」

サシャ「ああっ・・・!!私の豆が砂のように・・・!!」

ユミル「なにすんだよ、ミカサ」

クリスタ「ああー、私の布団が豆の粉だらけだよー」

ミカサ「さっきの豆はいけない・・・。談話室に落ちてた豆は、コニーの鼻から出た豆。それ以外に豆は落ちてない」

サシャ「えっ!?」

ユミル「げっ、そうだったのかよ!一応洗ったけど、きったねぇな!悪ぃな、サシャ。コニーの鼻から出た豆とは知らなかったんだ」

クリスタ(え・・・ということは私の布団、コニーの鼻から出た豆の粉だらけってことなの・・・?)

クリスタ「私、ちょっとシーツを外ではたいてくるね」

ユミル「ん?一緒に行くか?」

クリスタ「いいよ。ユミルはゆっくりしてて。すぐ戻るね」

ユミル「気をつけろよ」

サシャ「ミカサ、さっきのコニーの鼻から豆の話詳しくっ」

ミカサ「詳しくといっても、私はコニーの豆に撃たれて気を失っただけだから、どうして豆が出たかわからない。エレンかコニーに聞いたほうがいい」

サシャ「そうですか・・・」シュン

ユミル「いいから、サシャ、お前はとっとと書けよ」

サシャ「あ、はい!」カリカリ

ミカサ「私も明日の準備をしておこう」イソイソ

ユミル(さて、私もアルミンの日記を読むか。どれどれ・・・)ペラッ

ユミルへ
 
 こんにちは。今日はとってもいい天気だね。午前の訓練が暑くてたまらなかったよ。ユミルはどうだった?体調を崩してなければ
 いいんだけど。
 それにしてもユミルが交換日記をしたいなんて、正直びっくりしたよ。一体どういう風の吹き回しなんだい?
 僕としては、仲間のことを知るのはいいことだと思うし、ユミルのことを教えてくれる気なら嬉しいよ。ユミルも僕のことを知りたい 

 と思ってくれたのかな?
 女の子と交換日記するなんてちょっとドキドキしちゃうな。
 まず最初に、もう知ってることとは思うんだけど、自己紹介をさせて貰うね。
 僕の名前はアルミン・アルレルト。ウォール・マリア南端シガンシナ区出身・・・

 (中略)
 
 ・・・それで、今日はお尻がちょっと痛いから、ずっとうつ伏せに寝ていたんだけど、うつぶせで長時間寝ていると、胸板が圧迫されて
 お腹が痛くなることがあるから、気をつけたほうがいいよ。僕らは立体機動で全身の筋肉を使うし、特に踏んばる時は脚の力だけで踏 

 ん張ると膝を壊してしまう恐れがあるから、腹筋を使ったほうがいいんだ。

でも、うつぶせ寝でお腹が痛くなってしまうと、力をいれにくくなるよね。立体機動を操り切れなくなったり、事故の原因にもなるだろ うから、普段から気を使わないといけないってこと。僕もあまり自信がないんだけど、もしユミルが腹筋に自信がないなら、ミカサに鍛え方を聞くといいと思う。彼女は僕たち男よりもっと強靭な腹筋の持ち主だからね。羨ましいよ。
あ、別にミカサの腹筋をいやらしい目的で見たことがあるわけじゃないから、誤解しないでほしい。
あと、こないだ、男子の方が女子より筋力がつきやすいって話をしたけど、実は僕は他の皆に比べてつきにくいほうなんだ。
同じ訓練してるのに、ライナーやベルトルトはすごいよ。彼らの肉体を見たことないと思うけど、とても10代の筋肉量とは思えない。
マルコやジャンやエレンも結構たくましいし、意外とコニーもすごいんだ。僕より小さいのに僕より逞しくて、ちょっとショックだったよ。
あ、これはセクハラになっちゃうかな。ごめんね。それから・・・

 (中略)
 
・・・というわけで、僕は立体機動の技巧に関して、もっと軽量化して、ガスを圧縮する技術を研究すれば巨人の駆逐がもっと楽になると思うんだ。
特に今のまま、ワイヤーを使っての機動なら、ガス切れと刃切れは命取りだから、一番改良しなくてはいけない点で、もしくはそういった時に立体機動以外で補助できる術があればいいんだけど・・・。

ユミルはさ、鳥になって壁の外に飛んでいきたいって思ったこと、あるかい?僕らも鳥みたいに空を飛べたら、巨人なんて怖くなくなると思う。ワイヤー無しで空を自由に飛べたらって。
今の技術じゃ到底実現できそうにないんだけど、例えばワイヤー無しで空を飛ぶためにどうしたらいいかっていうと、まず人間を空中に浮かせて動かすだけの動力源が必要だよね。それも、莫大な動力を生み出して、なおかつ長時間持つものでなくてはならない。
例えばガスを動力に使うとしても、今みたいに気体じゃなくて、ガスを発生させる固体、もしくは液体状の燃料が必要になるわけで・・・

 (中略)
 
・・・って美味しいよね。味気ない食事ばかりだからたまに美味しいもの食べると、本当に幸せだよ。ユミルは甘いものって好きかな?
ユミルは大人っぽいから、もしかして得意じゃなかったりして。僕は結構好きなんだけど、やっぱり子供っぽいって思う?でも苦いのって苦手なんだよね。
それから・・・』

ユミル「っくそが!!なっげーよ!!!!」バシッ!!

サシャ「ひっ!?なんですか?」ビクッ

ミカサ「どうしたのユミル?」

アニ「なんだい、でかい声だして」

ミーナ「びっくりしたぁー」ドキドキ

ユミル(いかん、あんまりに長い上にクッソ真面目なことばっか書いてやがるからイラっとしちまった)

ユミル「なんでもねぇよ。悪かったな」

ユミル(ちっ・・・しかも何ページ書いてんだよ。ああ・・・めんどくせぇ)ペラペラ

ユミル(最初と最後だけ読んで返事書くか)サラサラ

クリスタ「ただいまー」トテトテ

サシャ「おかえりなさい、クリスタ」

クリスタ「サシャ、さっきそこのお手洗いの前でコニーとアルミンに会ったから、ノート書けたなら持って行ってもらったら?」

サシャ「ほんとですか!ちょっと行ってきます!」バッ

ユミル「おいサシャ、待て。ノート貸せ。私が行ってきてやる」

サシャ「えっ!?なんですか?何を企んでいるんですか?」ドキドキ

ユミル「何も企んでねぇよ。ちょっとアルミンに用があるから、ついでに持ってってやるってだけだ。まあ、お前がお礼に掃除当番代わってくれるっていうなら頼むけど?」

クリスタ「もう、ユミルは素直じゃないんだから。サシャ、そんなことさせないから、持ってってもらって大丈夫だよ」

サシャ「クリスタを信じましょう。ユミル、掃除当番は変わりませんが、持ってってくれるならお願いします」スッ

ユミル「はいよ。あ、そうだクリスタ、あの貼り薬余ってたら一枚くれ」

クリスタ「ん?いいよ。ユミルもどこかぶつけたの?」ハイッ

ユミル「ありがとな。ま、私が使うわけじゃないんだが」

―――
――――
―――――

―男子トイレ―

コニー「クリスタが、俺の鼻から豆が出たこと知っててびっくりしたぜ。俺が知らないだけで、皆知ってんのかな」ジョー

アルミン「噂って広がるの早いからね」ジョー

コニー「なあアルミン、どっちが遠くからしょんべん飛ばせるか勝負しねぇ?」ジョ・・・ジョ

アルミン「ふぅ・・・いや、もう終わったし、便器が汚れるからあんまりしないほうがいいよ?」

コニー「そうか?ちなみに今のチャンピオンはライナーなんだ・・・俺、絶対勝ちたくてよ」

アルミン「ライナーまでやってんの・・・?なにやってんだよもう・・・」ジャバジャバ

アルミン「コニー、僕もう手洗ったから行くよ」フキフキ

コニー「おっ、俺ももう終わったから待ってくれ!」ジャバッブンブン!!フキフキ

アルミン「あのさコニー。もっと丁寧に洗って、ズボンで拭かずにハンカチ使いなよ」

コニー「持ってねえし、もう乾いたからかまわねぇだろ」

アルミン「君ってやつは・・・まあそこがいいとこでもあるんだけどね」

ユミル「よっ、アルミン」ヒョイ

アルミン「うわっ!ユ、ユミル!?どうしたの?ここ男子トイレだよ!?」

コニー「あ?ユミル?なんだお前やっぱ男だったのか?なあ、男なら俺としょんべん飛ばしで勝負しねえか!?」

ユミル「入口の外で待ってただけだろが。私ゃ女だ、このばか」バシッ

コニー「いでっ!なにすんだ!ブス!」

アルミン「コニー!ブスとか言わない!」

ユミル「まったく、アルミンくらいだなそんなこと言ってくれんのは。ちったあ見習えよチビ」

アルミン「ユミルもチビとか言わないの・・・僕だって君より小さいんだから傷つくよ」

ユミル「悪い悪い。ま、ちっこくて二人共可愛いぜ?」ナデナデ

コニー「あーもう!!やーめーろっ!!」バシッ

アルミン「やめてよもう~!」バシッ

ユミル「おー痛い。ところでコニー、ちょっと頼まれて欲しいんだが、このノートをマルコに渡してくれないか?」スッ

コニー「なんだこりゃ?」

ユミル「交換日記ってやつだ」

アルミン(交換日記?)

アルミン「・・・・・・」

コニー「ふーん?なんかしんねーけど、別にいいぜ」

ユミル「よろしくな」

コニー「おう。行こうぜ、アルミン」

アルミン「あ、う、うん」チラッ

ユミル「・・・・・・」チラッ

ユミル「コニー、ちょっとアルミンに用があるから、先に行っててくれるか?」

コニー「ん?そうなのか?わかった。じゃな!」

アルミン「う、うん」

ユミル「悪ぃな、ノート頼んだぜ」

コニー「おう!」タッタッタ

―――
――――
―――――

ユミル「さて、アルミン」

アルミン「用ってなに?」

ユミル「なんだと思う?」ニヤニヤ

アルミン「さあね」プイッ

ユミル「おいおい、もしかしてまだ座学の時のこと怒ってんのかぁ?ほっぺ膨らませても全然怖くねぇぞ?」ツンツン

アルミン「別に怒ってないし、膨らませてないよっ。それに、もともとぷっくりしてんだ、僕は・・・!悪かったね!」

ユミル「ダハハ、そうだなw」

アルミン「で、ほんとに何の用だよ。早く言わないともう行くよ」

ユミル「ま、大した用じゃないんだが、廊下で話すようなことでもねぇから、中で話そうぜ」

アルミン「え!?ちょっとユミル!ここ男子トイレだよ!?」

ユミル「すぐ終わるってほれほれ」グイグイ

アルミン「お、押さないでよっ」アセアセ

―男子トイレ―

アルミン「もう、ユミルは・・・。男子トイレなんて入ってるとこ誰かに見られたらどうすんだよ」

ユミル「なんの心配してんだ、お前は。別にどうもねぇだろ」

アルミン「ほんっとデリカシーがないな、君は!」

ユミル「ま、おっしゃるとおり、お前みたいに繊細じゃねぇよ。私は」

アルミン「・・・さっさと用件言ってよ」

ユミル「あのなぁ、そんな顔されてちゃ言いにくいだろ?怒ってねぇとかいって、怒ってんじゃねぇか。なーに怒ってんだよ。お姉さんに言ってみ?」ナデナデ

アルミン「だからっ!子供扱いするな!って!」バシッ

ユミル「それか。原因は」

アルミン「・・・そ、そうだよ!」

アルミン「だ、大体、ユミルは勝手だよ。昨日の晩もそうだけど、僕を勘違いさせて困らせるようなことしたり、思わせぶりなことをしたと思ったら、手のひら返したり・・・僕は皆が言うとおり、冗談なんか通じないクソ真面目なやつだからね。ユミルが冗談のつもりでも、僕は本気で受け取っちゃうんだ。それをユミルはわかってるよね?わかってて、からかって遊ぶなんてひどいと思わないの?はっきりいってムカつくよ。それに、ユミルは僕と交換日記がしたいんじゃなくて、別に誰でもよかったんなら、ユミルに当てていっぱい書いた僕って、ばかみたいだよ、ほんと!」

アルミン「・・・ハアハア」

アルミン(言ったぞ。全部言ってやった)

ユミル「お前がクソ真面目なリアクションするのわかってるから、面白くてからかいたくなるんだけどなぁ。でもまあ、傷つけたなら悪かったよ。ごめんな、アルミン」

アルミン(あ、頭撫でないんだ。ほんとにわかってくれたんだね)

アルミン「・・・ま、まあわかってくれたなら、いいけど」

ユミル「けど、私はお前としか交換日記してねぇけど?ほれ、ここにノートあるだろ」スッ

アルミン「あれっ?じゃ、さっきのは?」

ユミル「ありゃ、サシャのだ。ノートは私がやった」

アルミン「えっ?サシャとマルコも交換日記してるの?」

ユミル「これからな」

アルミン「そうだったんだ・・・ご、ごめん。勘違いしちゃった」シュン

ユミル「別にいいさ。私のせいだろ?顔あげろよ」

アルミン「う、うん」

ユミル「で、仲直りするか?」

アルミン「そうだね」

ユミル「じゃ、ハグだな」

アルミン「えっ?ハグって?」

ユミル「ん?仲直りの印に抱き合う、あれだ」

アルミン「えっと、仲直りの印なら握手でよくない?」

ユミル「なんだよ、私とはハグできねぇってのか?」

アルミン「でも、男と女でそんなの、ダメだよ」

ユミル「訓練兵に男も女もねぇだろ?兵士同士が生き残ったらハグ。友情を確かめ合うハグ。それっていやらしいか?」

アルミン「そ、それは戦場での話だろ、今は違うよ・・・」

ユミル「あーあー、なるほどね。まったく、お前はほんとエロミンだなぁ」グイッ

アルミン「うわっ!?」ポスッ

ギューッ

ユミル「ま、もう子供扱いはしねーから、男と女ってのは間違ってないぞ?」ニヤニヤ

アルミン「ユ、ユミルッ!胸が、くっ、苦しいよ」ジタバタ

ユミル「暴れんなって。お前が大人の男のつもりなら、女の私をもっとリードしてくれていいんじゃねぇの?」

アルミン(うっ・・・!痛いとこつくなあ、もう・・・)ピタッ

アルミン「・・・・・・ユミルはずるいよ」

ユミル「まぁな。ずるくてムカつくだろ?私は」

アルミン「ムカつくよ、ほんと」ギュッ

アルミン(・・・でもこれからどうしたらいいんだろう?う、うーん。ユミルの胸柔らかくて気持ちいいし、手を回した腰はなんか、なんかすっごい細いし、だめだ、何も考えられないよ)ドキドキ

ユミル「いいか、アルミン。大人の男なら女に恥かかせちゃダメだからな?」カチャカチャ

アルミン「え、う、うん・・・」ボーッ

アルミン(え?ユミル・・・僕のベルト外して何するの?)

ユミル「おとなしくしててくれよ?」ズルズル

アルミン(ダメだよ、そんな・・・ズボン下ろして、お尻が見えちゃうよ)

アルミン「うん・・・」ボーッ

ユミル「じゃ、遠慮なく。あ、まだ貼り薬貼ってなかったのか。ふーん、思ったより青くなってんな」ナデナデ

アルミン「ん?」

ユミル「ダメだぞー、アルミン、貼り薬はちゃんと貼らないと。さっきクリスタから貰ったぶん貼ってやるよ。ほれ」ピタッ

アルミン「冷たっ!」ビクッ

ユミル「はい、できた。よしよし、これで可愛いお尻は大丈夫だな」ナデナデ

アルミン「あ、あのユミル・・・」

ユミル「なんだよ、薬貼ってやったんだから尻くらい撫でさせろよ。ほれ、冷えるといけねぇからズボン上げるぞ」ズイッ

アルミン「・・・・・・」

アルミン「・・・え?・・・それだけ?」

ユミル「うん?なんだ?エロいことしたかったのか?」

アルミン「べべべべ、別に・・・!!!エロいことなんてっ///」アセアセ

ユミル「・・・・・・」

アルミン「・・・・・・」

アルミン「・・・ちょっと期待したのはしたけど」モジモジ

ユミル「エロいのはダメだろ?まだ交換日記の清い仲なんだから。順番ってもんがあるよな?誰が言ってたんだっけ?お前知ってるか?なぁ、アルミンくん?」

アルミン「やっぱ君ってずるいよ・・・はぁ・・・」

ユミル「ま、ケツくらいなら触らせてやってもいいけど?あ、でも叩くのは勘弁しろよ」ニヤニヤ

アルミン「も、もぉ!いいよ別に!あーもう!僕もう行くからねっ」

ユミル「待て待て、ノート忘れてるぞ、あとお前ページ使いすぎだからもっと簡潔に書いてくれよ」

アルミン「ユミルこそ、話題に困るからもっとページいっぱい書いてよね」

ユミル(全然話題に困ってるように見えなかったが・・・)

ユミル「わーったよ。見りゃわかるけど、今回はページいっぱい使って書いてるから安心しろ」

アルミン「あ、ほんとに?読むの楽しみだなあ」

アルミン「じゃあ、おやすみ。ユミル」

ユミル「ああ、おやすみ・・・あのよ、アルミン」

アルミン「ん?何?」

ユミル「ちょっと耳貸せよ」

アルミン「うん、どうぞ?」

ユミル「・・・私がケツ触らせたの、男はお前だけだからな」ヒソヒソッ

アルミン「!!」ボッ

ユミル「じゃあな」ニヤニヤ

アルミン「・・・・・・」

アルミン「ほんと、ずるすぎる・・・」

―――
――――
―――――

―男子寮―

コニー「よお、マルコ、サシャから贈り物だぞ」

マルコ「えっ?サシャ?何?」

ジャン「なんだ?」

ライナー「どうした?」

ベルトルト「贈り物って?」

エレン「豆か?」

コニー「いや、ノートだ。ユミルが言うには交換日記だってよ!ほいっマルコ」

マルコ「交換日記?覚えが無いけど・・・ありがとうコニー」

ジャン「おい・・・なんだよマルコ。お前・・・俺に黙ってサシャと付き合ってたのか・・・!?そういえば、今日ずっとベタベタイチャイチャしてたなあ!?」

ライナー「なんだって!?詳しく聞かせろっ!」

マルコ「ち、違うよ!付き合ってなんかないよ!今日だって豆の匂いがするからってくっつかれてただけだし!」

ベルトルト「でも交換日記したいなんて可愛いね。サシャはマルコのこと好きなのかな?」

エレン「なんて書いてあるんだ?」

コニー「早く読んでみろよ」

ライナー「告白かもしれんな・・・」

マルコ「いや、それは無いと思うけど。とりあえず読んでみるね。でもサシャの名誉があるから、まず僕が読んで、見せてもいい内容だったら教えるよ」

マルコ(でも本当になんだろう?こんな繊細なことするようなタイプには思えないのに。もし本当に告白だったらどうしよう・・・ドキドキ)ペラッ

マルコ「・・・・・・」

ジャン「なんて書いてあるんだ!?」

ベルトルト「告白だった?」

マルコ「・・・・・見てもいいよ・・・」

全員「!?」バッ

『マルコヘ
 
今日、コニーの鼻から豆が出る話を聞きました。私はコニーの鼻から出た豆でも構いません。
コニーの鼻から出る豆の手に入れ方を、エレンかコニーが知っていると聞いたので、
よかったら私にも教えてください!返事待ってます!

 サシャ』

エレン「なんだこれ?俺、コニーの鼻から出る豆の手に入れ方なんて知らねーぞ」

コニー「ありゃ入ったの出しただけで、別に出ねーよ!」

ライナー「・・・まあサシャらしいと言えばサシャらしいが」

ジャン「やっぱ芋女だけあるな」

ベルトルト「あはは・・・」

マルコ「まあ、サシャなんだし、こうだよね・・・」

アルミン「・・・・・・」スタスタ

エレン「お、アルミンおかえり」

アルミン「ただいま。何してるの?」

コニー「マルコとサシャの交換日記見てたんだよ」

アルミン「え?マルコ皆に見せたの?」

マルコ「アルミンも見ていいよ」

アルミン「でも、人の交換日記見るなんて・・・」

ライナー「見ればわかる」

アルミン「まあ、そういうなら・・・」ペラッ

アルミン「・・・・・・まあ、これは・・・サシャだね」

マルコ「ね・・・。まあ適当に返事書いて渡すことにするよ」

アルミン「そっか、じゃあ僕ちょっと本読んだら、寝るね。皆おやすみ」

ライナー「おう」

ジャン「おお、おやすみ」

コニー「おやすみ!」

ベルトルト「おやすみ、アルミン」

エレン「おやすみ」

マルコ「おやすみ」

―――
――――
―――――

アルミン(はぁー今日はユミルに振り回されて疲れちゃったな。さて、ユミルは日記なんて書いてくれてるのかな)ペラッ

『アルミンへ

 なげーよ!!読むの大変だろ!バカ野郎!!

 ユミル』

アルミン(・・・うん・・・確かにでっかい字でページいっぱい使ってるね・・・)

アルミン「・・・・・・」

アルミン「くっそおおお!!」バシッ

全員「!?」ビクッ

―――
――――
―――――
―次の日・食堂―

サシャ「あ!マルコ!日記読んでくれました?」

マルコ「あ、サシャ。うん、読んだよ。返事も書いたから。はい」

マルコ(『くいしんぼうも度をすぎると可愛くないから、いいかげんにしようね』って書いたけどちょっとキツイかな。でも昨日は大変だったしたまにはいいか)

サシャ「わ~!ありがとうございます!あ、ところで、あの、実は日記にマルコへの謝罪を書くはずだったんですが、豆の話を聞いて、日記にそれしか書いてなかったような気がしたので、昨日のことは今謝りますね。遅くなってすいません」

マルコ「えっ?」

サシャ「マルコの迷惑考えずに、ベタベタしてしまってごめんなさい」ペコッ

マルコ「あ、いや、わかってたんだ?」

サシャ「ユミルに叱られました」

サシャ「本当にすみませんでした。今日のパン、マルコにあげますね」

マルコ「ええ!?いいよ、別に・・・。じゃあ、今回はサシャが素直に謝ってくれたのが嬉しいから、特別に許してあげる」

サシャ「本当ですかあ!マルコありがとうございます!!」ニコニコ

マルコ「ふふっ」

サシャ「じゃあ、日記もさっそく読ませてもらいますね!どれどれ?」ペラッ

マルコ「!!」

マルコ「あ!!ダメ!!ダメ!サシャ!!」バッ

サシャ「あっ、なんでダメなんですか~?」プクッ

マルコ「えっと、まだ書きたいことあったの思い出したから!ゆ、夕方には渡せるようにしておくよ」

サシャ「そうですか?わかりました!楽しみにしてますね!」

マルコ「うん」(危なかった~)

―――
――――
―――――

アルミン「ユミル!なんだよ、この日記!」

ユミル「あ?ちゃんとページ使ってたろ?」

アルミン「もっといっぱい書いてよ。僕はまたいっぱい書いておいたから、ちゃんと読んで反省しておいてよね」

ユミル「うわ、めんどくせぇ~」

アルミン「ユミル」

ユミル「あん?なんだよ」

アルミン「耳貸してくれる?」

ユミル「どーぞ」

アルミン「言うこときかないと、またお尻ぺんぺんするからね?」ヒソヒソ

ユミル「・・・・・・」

アルミン「ねっ」ニコッ

ユミル「できるもんならやってみろっての・・・」

終わり

以上です。

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